JP2018195527A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018195527A
JP2018195527A JP2017100711A JP2017100711A JP2018195527A JP 2018195527 A JP2018195527 A JP 2018195527A JP 2017100711 A JP2017100711 A JP 2017100711A JP 2017100711 A JP2017100711 A JP 2017100711A JP 2018195527 A JP2018195527 A JP 2018195527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
heating
user
airflow
air volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017100711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7105542B2 (ja
Inventor
草太 小前
Sota Komae
草太 小前
志賀 彰
Akira Shiga
彰 志賀
小林 昭彦
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
石井 哲夫
Tetsuo Ishii
哲夫 石井
裕司 横井川
Yuji Yokoigawa
裕司 横井川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2017100711A priority Critical patent/JP7105542B2/ja
Publication of JP2018195527A publication Critical patent/JP2018195527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7105542B2 publication Critical patent/JP7105542B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Abstract

【課題】ユーザがアシスト気流の風量を適宜調整できるようにする。【解決手段】加熱調理器2は、筐体20の内部に、加熱コイル25と送風機27を備える。第2整流部231は、送風機27の駆動時において加熱調理器2の筐体20の上面に設けられた吹出口241から吹き出される空気から予め定めた方向へ向かう気流4を生成する。制御回路26は、操作受付部22から、アシスト気流4の風量に係るユーザの操作を取得する。制御回路26は、取得したユーザの操作に基づいて、送風機27の駆動を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、加熱調理器に関する。
加熱調理器は、上面に載置された調理容器を加熱することにより調理対象物を間接的に加熱したり、内部の調理室に収容された調理対象物を加熱する。調理対象物が加熱されると、臭気、油煙又は水蒸気が発生し、加熱調理器がガスレンジである場合には、さらに二酸化炭素、NOx等の燃焼排ガスも発生する。このため、加熱調理器は、通常、臭気等の排気対象を排気するための換気装置の下方に設けられる。
しかしながら、加熱調理器の上方の空間では、換気装置による給気、空調機による空調及び人の動きに起因した気流の擾乱が生じ得る。気流の擾乱が生じると、排気対象が換気装置に吸引されずに横溢して拡散してしまう。そこで、排気対象を換気装置へ導く技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載される加熱調理器では、その上部に複数の排気口が設けられ、これらの排気口から上方へ向かう排気流が放出される。調理中に発生した排気対象は、この排気流に巻き込まれることで、換気扇まで誘導され、室外へ排出される。
特開2002−313550号公報
特許文献1の加熱調理器は、調理中、即ち、調理対象物の加熱中は、上記のような気流(以下、アシスト気流という。)を常時放出する。しかし、例えば、蓋をして調理する場合等、調理の状況によっては、アシスト気流の放出量(即ち、風量)が少なくてもよいケース、又は、アシスト気流を放出しなくてもよいケースがあり得る。
これに対し、従来のアシスト気流を放出する加熱調理器では、ユーザがアシスト気流の風量の調整を適宜に行える構成を備えていないため、上記のケースにおいて、ユーザは、容易にアシスト気流の風量を弱めることができない。そうすると、ユーザに、不必要なアシスト気流を抑制できないという不満感及び不便感を与えてしまい、さらに、不必要な量のアシスト気流の放出に伴う音がユーザに不快感を与えてしまうという不都合が生じる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ユーザがアシスト気流の風量を適宜調整することが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る加熱調理器は、
加熱手段と送風手段を筐体の内部に備える加熱調理器であって、
前記送風手段の駆動時において前記加熱調理器の筐体の上面に設けられた吹出口から吹き出される空気から予め定めた方向へ向かう気流を生成する気流生成手段と、
前記気流の風量に係るユーザの操作を取得する操作取得手段と、
前記ユーザの操作に基づいて、前記送風手段の駆動を制御する送風制御手段と、を備える。
本発明によれば、ユーザが気流の風量を適宜調整することが可能となり、不必要な量の気流の生成に伴うユーザの不都合を解消できる。
本発明の実施の形態に係る換気システムの構成を示す図 本実施の形態に係る加熱調理器の構成を示す図(その1) 本実施の形態に係る加熱調理器の構成を示す図(その2) 本実施の形態に係る加熱調理器の構成を示す図(その3) 本実施の形態に係る加熱調理器が備える制御回路の機能構成を示す図 本実施の形態のアシスト気流調整処理の手順を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る換気システム1の構成を示す図である。換気システム1は、調理の際に発生した排気対象100を排気することで、換気システム1が設置された空間101の空気を換気するシステムである。排気対象100とは、居住空間に滞留した場合に居住者を不快にさせたり、衛生環境を悪化させたりするガス状の流体である。具体的には、排気対象100には、臭気、油煙、水蒸気、湯気、燃焼排ガス、汚染物質又は高温の空気が含まれる。
空間101は、例えば、住宅の台所若しくはLDK(Living Dining Kitchen)又は施設の厨房である。図1において、X軸は、換気システム1を利用する調理者(即ち、ユーザ)を背面から見た場合の左右方向に相当する。−X方向は左方向に対応し、+X方向は右方向に対応する。また、Y軸は、ユーザの前後方向に対応する。−Y方向はユーザの後方に対応し、+Y方向はユーザの前方に対応する。また、Z軸は、鉛直線に相当し、ユーザの上下方向に対応する。−Z方向はユーザの下方に対応し、+Z方向はユーザの上方に対応する。
換気システム1は、加熱調理器2と、換気装置3を備える。加熱調理器2は、いわゆるビルトイン型のIH(Induction Heating)調理器であり、空間101に設置されたキャビネット102に組み込まれている。なお、加熱調理器2は、キャビネット102に載置される据置型の加熱調理器であってもよい。換気装置3は、戸外の空気(即ち、外気)を図示しない換気ダクトを介して取り込み、空間101に供給すると共に、加熱調理器2の加熱により生じた排気対象100を吸引し、換気ダクトを介して戸外へ排出する、いわゆるレンジフードである。
加熱調理器2は、調理対象物103を加熱する際、アシスト気流4を上方の換気装置3に向けて放出することで、換気装置3による排気対象100の捕集効率を向上させる。アシスト気流4の詳細については、後述する。
図2〜4を参照して、加熱調理器2の構成について説明する。加熱調理器2は、図2に示すように、直方体の筐体20と、3つの加熱面21と、ユーザによる操作を受け付ける操作受付部22と、アシスト気流4を生成する整流部23を備える。また、筐体20には、図3に示すように、整流部23が取り付けられる吹出口24が設けられている。さらに、図4に示すように、加熱調理器2は、各加熱面21の直上に載置された調理容器を加熱する複数の加熱コイル25と、制御回路26と、空気を送り出す送風機27を備える。また、筐体20の下面には、空気を吸い込むための吸込口28が設けられている。
各加熱面21は、結晶化ガラスから構成されたトッププレートの上面に形成される。操作受付部22(操作受付手段の一例)は、筐体20の前方に設けられ、液晶表示デバイス、入力ボタン及び静電容量式のタッチセンサを含んで構成される。ここで、加熱調理器2の前方とは、−Y側であって、加熱調理器2を使用するユーザから見て手前側を意味する。操作受付部22は、ユーザによって入力された電源のON/OFFの操作、火力の調整に関する操作又はアシスト気流4の調整に関する操作を受け付けて、受け付けた操作に係る情報(以下、操作情報という。)を信号線を介して、あるいは、無線通信により制御回路26に送信する。
整流部23(気流生成手段の一例)は、吹出口24に着脱可能に設けられ、吹出口24から吹き出される空気の流れる方向を規制して整流することで、排気対象100を上方に案内するアシスト気流4を生成する。X軸方向において、アシスト気流4の幅は、全ての加熱面21、即ち、3つの加熱面21を含むことが好ましい。アシスト気流4の幅が十分に広ければ、3つの加熱面21の直上で生じた排気対象100がアシスト気流4によって効率よく換気装置3へと誘導される。整流部23は、吹出口24の長手方向に並んで配置される第1整流部230と第2整流部231を有する。
第1整流部230及び第2整流部231はそれぞれ、複数の整流板を含んで構成される。本実施の形態では、第1整流部230を構成する整流板が密に配置され、第2整流部231を構成する整流板が疎らに配置されている。このため、第1整流部230による空気の圧力損失は、第2整流部231による圧力損失より大きい。第1整流部230は、図3に示すように、筐体20の内部から送り出された空気を吹き出す吹出口240に取り付けられ、第2整流部231は、筐体20の内部から送り出された空気を吹き出す吹出口241に取り付けられる。
なお、整流部23を吹出口24に取り付ける手法は任意である。例えば、整流部23が吹出口24に嵌合してもよいし、通気孔カバーとして形成される整流部23が吹出口24を覆うように載置されてもよい。
吹出口24は、筐体20の上面の後方に形成された貫通孔である。ここで、加熱調理器2の後方は、+Y側であって、加熱調理器2を使用するユーザから見て奥側を意味する。吹出口24は、−X側に設けられた長方形の吹出口240と、+X側に設けられた長方形の吹出口241を有する。吹出口240,241の長手方向はいずれもX軸に平行であるため、吹出口24の概形は、筐体20の後方の縁に沿った直線状となる。X軸方向において、吹出口24の幅は、3つの加熱面21の全てを含むことが好ましい。吹出口24の幅が十分に広ければ、十分な幅のアシスト気流4を容易に形成することができる。なお、吹出口24の幅を狭くして、整流部23が吹出口24より広い幅のアシスト気流4を生成してもよい。
各加熱コイル25(加熱手段の一例)は、各加熱面21の直下に配置される。図4の例では、1つの加熱コイル25が代表して示されている。各加熱コイル25は、制御回路26の制御により高周波電流が流れることで、誘導磁界を発生させる。この誘導磁界は、対応する加熱面21上に載置された調理容器に渦電流を発生させて当該調理容器を加熱する。これにより、各加熱コイル25は、各調理容器の内部の調理対象物103を間接的に加熱する。調理容器は、例えば、フライパン又は鍋である。
制御回路26は、何れも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各加熱コイル25に高周波電流を供給するための複数のインバータ回路、加熱調理器2が備える他の構成部と信号線を介して通信するためのインタフェース、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリで構成される二次記憶装置等を含んで構成され、加熱調理器2を統括的に制御する。例えば、制御回路26は、操作受付部22から受信した操作情報と、各種の図示しない温度センサの計測結果に基づいて、加熱コイル25に高周波電流を供給して加熱制御を行い、また、送風機27の駆動を制御する。制御回路26の機能の詳細については後述する。
送風機27(送風手段の一例)は、例えば、シロッコファン、ラインフローファン、ターボファン又は軸流ファンである。送風機27は、筐体20の内部に形成された風路(即ち、通気経路)に空気を送り出して、加熱コイル25及び制御回路26を冷却する。送風機27が空気を送風すると、加熱調理器2の下面に形成された吸込口28から外部の空気が流入して、制御回路26及び加熱コイル25が順に冷却され、吹出口240,241から空気が吹き出される。図4では、空気が流れる向きが破線の矢印で示されている。
制御回路26は、機能的には、図5に示すように、操作情報取得部260と、容器温度取得部261と、加熱温度取得部262と、加熱制御部263と、送風機制御部264を備える。これらの各機能部は、CPUが二次記憶装置に記憶される1又は複数のプログラムを実行することで実現される。
操作情報取得部260(操作取得手段の一例)は、操作受付部22から送信された操作情報を受信して取得する。操作情報には、火力の調整に関する操作又はアシスト気流4の調整に関する操作が含まれている。操作受付部22には、主に、火力の調整、アシスト気流4のON/OFFの切り替え及びアシスト気流4の風量の調整が可能なようにボタンが配置されている。例えば、ユーザは、火力(加熱の強度)を調整したい場合、火力調整用にそれぞれ設けられた3段階(弱、中及び強)のボタンの内から所望の強さに対応するボタンを押下操作すればよい。
また、ユーザは、アシスト気流4をOFFからONへ又はONからOFFへ切り替えたい場合、アシスト気流4のON/OFF切替用にそれぞれ設けられたONボタン及びOFFボタンの何れか対応する方を押下操作すればよい。さらに、ユーザは、アシスト気流4の風量を調整したい場合、アシスト気流4の風量調整用にそれぞれ設けられた、3段階(弱、中及び強)のボタンの内から所望の強さに対応するボタンを押下操作すればよい。
また、操作受付部22には、上記のボタンの他、換気装置3等の関連する外部機器の動作を調整可能なボタンが配置されていてもよい。
容器温度取得部261は、各加熱面21に載置された調理容器の温度を検出する図示しない複数の容器温度センサの計測結果を信号線を介した通信により取得する。各容器温度センサは、各トッププレートの裏面の中央部に設置され、間接的に当該加熱面21に載置された調理容器の鍋底の温度を計測し、計測結果を示す信号を信号線を介して制御回路26(容器温度取得部261)に出力する。各容器温度センサは、例えば、サーミスタ等の感熱素子、あるいは、調理容器の鍋底から放射される赤外線のエネルギー量を検出して、検出したエネルギー量に対応する電圧を出力する赤外線センサ等で構成される。
加熱温度取得部262は、各加熱コイル25の温度を検出する図示しない複数の加熱温度センサ(温度計測手段の一例)の計測結果を信号線を介した通信により取得する。各加熱温度センサは、各加熱コイル25に密着して設置され、直接的に当該加熱コイル25の温度を計測し、計測結果を示す信号を信号線を介して制御回路26(加熱温度取得部262)に出力する。各加熱温度センサは、例えば、サーミスタ等の感熱素子で構成される。
加熱制御部263は、ユーザによる火力調整の操作内容に従って加熱制御、即ち、対応する加熱コイル25を制御する。また、加熱制御部263は、容器温度取得部261により取得された調理容器の温度を監視し、予め定めた調理容器の上限温度を超えないように、火力の自動調整も行う。
送風機制御部264(送風制御手段及び必要風量取得手段の一例)は、ユーザによるアシスト気流4に関する操作内容に従って送風機27を制御する。また、送風機制御部264は、加熱温度取得部262により取得された加熱コイル25の温度を監視し、加熱コイル25の温度に応じた適切な風量、即ち、当該温度の加熱コイル25を冷却するために必要な風量の下限値(必要風量)を取得する。そして、送風機制御部264は、筐体20の内部の通気量が、少なくとも取得した必要風量に達するように、送風機27を自動制御する。
図6は、制御回路26により実行されるアシスト気流調整処理の手順を示すフローチャートである。このアシスト気流調整処理は、ユーザにより操作受付部22を介してアシスト気流4に関する操作が行われた際に、制御回路26が実行する処理を示す。なお、上述したように、制御回路26は、加熱コイル25の温度に応じた送風機27の自動制御も行う。この場合、かかる送風機27の制御に伴い、アシスト気流4の風量も変更される。即ち、かかる場合においても、アシスト気流4の風量は調整される。
ユーザによりアシスト気流4をONにする操作が行われると(ステップS101;YES)、制御回路26は、送風機27を指定された風量となるように駆動させる(ステップS102)。なお、ユーザにより、アシスト気流4の風量が指定されていない場合、制御回路26は、予め定めたデフォルトの風量(例えば、“中”に対応する風量)となるように送風機27を制御する。その後、ステップS101に戻る。一方、ユーザによりアシスト気流4をONにする操作が行われていない場合(ステップS101;NO)、ステップS103に移行する。
ステップS103では、制御回路26は、ユーザによりアシスト気流4の風量をアップする操作が行われたか否かを判別する。アシスト気流4の風量をアップする操作が行われていない場合(ステップS103;NO)、ステップS105に移行する。一方、アシスト気流4の風量をアップする操作が行われた場合(ステップS103;YES)、制御回路26は、送風機27を指定された風量となるように駆動させる(ステップS104)。その後、ステップS101に戻る。
ステップS105では、制御回路26は、ユーザによりアシスト気流4の風量をダウンする操作が行われたか否かを判別する。アシスト気流4の風量をダウンする操作が行われていない場合(ステップS105;NO)、ステップS110に移行する。一方、ユーザによりアシスト気流4の風量をダウンする操作が行われた場合(ステップS105;YES)、制御回路26は、各加熱コイル25の現在の温度から、全加熱コイル25を適切に冷却するために必要な風量の下限値を取得する(ステップS106)。
制御回路26は、例えば、加熱コイル25の温度と、風量の下限値との関係を示す温度−風量テーブルを参照して、各加熱コイル25に対応する風量の下限値を取得する。この温度−風量テーブルは、制御回路26の二次記憶装置又はROMに予め保存されているものとする。制御回路26は、取得した各風量をパラメータとして予め定めた演算を行うことで、全加熱コイル25を適切に冷却するために必要な風量の下限値を算出する。
ユーザにより指定された風量が、ステップS106で取得した下限値よりも小さい場合(ステップS107;YES)、制御回路26は、取得した下限値となるように送風機27を制御する(ステップS108)。その後、ステップS101に戻る。
一方、ユーザにより指定された風量が、ステップS106で取得した下限値以上の場合(ステップS107;NO)、制御回路26は、ユーザにより指定された風量となるように送風機27を制御する(ステップS109)。その後、ステップS101に戻る。
ステップS110では、制御回路26は、ユーザによりアシスト気流4をOFFにする操作が行われたか否かを判別する。アシスト気流4をOFFにする操作が行われていない場合(ステップS110;NO)、ステップS101に戻る。一方、アシスト気流4をOFFにする操作が行われた場合(ステップS110;YES)、制御回路26は、各加熱コイル25の現在の温度から、全加熱コイル25を適切に冷却するために必要な風量の下限値を取得する(ステップS111)。この場合の下限値の取得手法は、ステップS106と同様である。
ステップS111で取得した下限値が0(m/min)以外の場合(ステップS112;NO)、ステップS101に戻る。一方 ステップS111で取得した下限値が0(m/min)の場合(ステップS112;YES)、制御回路26は、送風機27の駆動を停止する(ステップS113)。その後、ステップS101に戻る。
以上説明したように、本実施の形態の換気システム1によれば、ユーザが加熱調理器2を使用して調理を行う際、生成されたアシスト気流4によって、油煙等の排気対象100を換気装置3まで誘導することができる。これにより、排気対象100の拡散を抑制でき、排気対象100の速やかな排気を実現できる。
また、アシスト気流4の元となる吹出口24から吹き出される空気は、加熱調理器2と同種の加熱調理器が一般的に備える冷却ファンと同様の役割を担う送風機27の駆動によるものであるため、アシスト気流4を発生させるための専用の装置は不要である。このため、換気システム1の設置が容易となる。
さらに、ユーザは、適宜、アシスト気流4に関する操作(例えば、ON/OFF、風量の指定等)を行える。このため、例えば、水の加熱又は調理容器に蓋をした状態での調理等のように、アシスト気流4が特に必要でない場合、ユーザは、アシスト気流4の風量を弱める調整を容易に行うことができる。したがって、不必要な量のアシスト気流4の生成に伴うユーザの不都合、例えば、不満感、不便感、不快感等を解消できる。
また、加熱調理器2は、ユーザによるアシスト気流4の風量の調整内容にかかわらず、全加熱コイル25を冷却するために必要となる最低限の風量を確保するため、送風機27が担う冷却機能を妨げることがない。
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、本発明は、誘導加熱方式の加熱調理器に限定されず、例えば、ラジエントヒータ方式の加熱調理器にも適用することが可能である。
また、上記の実施の形態では、送風機27は、加熱コイル25及び制御回路26を冷却する機能も担っていたが、冷却用の送風機を別途備えるようにして、送風機27が、アシスト気流4を生成するための専用の送風機であるようにしてもよい。このようにすると、加熱コイル25の温度によらず、ユーザの操作に従ってアシスト気流4の風量を減らし、あるいは、アシスト気流4の生成をOFFにすることができる。
上記の実施の形態では、加熱調理器2の操作受付部22が、ユーザから、アシスト気流4の調整に関する操作を受け付けていた。これに替えて、あるいは、併用して、加熱調理器2とは別体の1又は複数の操作受付装置によって、ユーザから、アシスト気流4の調整に関する操作を受け付けるようにしてもよい。この場合、制御回路26は、当該操作受付装置と無線通信するための通信インタフェース(通信手段の一例)を備え、操作情報取得260は、操作受付装置との通信により受信した情報から、アシスト気流4の調整に関する操作を取得する。一般に、調理者よりも他の生活者の方が、排気対象100の臭気やアシスト気流4による騒音をより不快に感じるため、上記の操作受付装置により、アシスト気流4の風量を遠隔で操作できるようにすると、生活者の不快感をより効果的に抑制することができる。
また、制御回路26は、排気対象100の排気のため、一定量以上の風量のアシスト気流4を発生させる必要がある場合、換気装置3の排気風量(即ち、換気風量)を通信により取得し、かかる排気風量に応じてアシスト気流4の風量を調整してもよい。換気装置3の排気風量を超えた風量のアシスト気流4を発生させると、かえって排気効率を悪化させることになるが、このようにすることで、換気装置3による排気対象100の捕集効率の向上が図れる。
上記の実施の形態では、加熱調理器2の制御回路26の各機能部(図5参照)は、CPUによって二次記憶装置に記憶されている1又は複数のプログラムが実行されることで実現された。しかし、これらの機能部の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよい。専用のハードウェアとは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。
また、制御回路26のCPUによって実行される1又は複数のプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical Disk)、USBメモリ、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。
また、上記のプログラムをインターネット上の他のサーバが有するディスク装置等に格納しておき、当該サーバから加熱調理器2にこれらのプログラムがダウンロードされるようにしてもよい。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能である。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
1 換気システム、2 加熱調理器、3 換気装置、4 アシスト気流、20 筐体、21 加熱面、22 操作受付部、23 整流部、24,240,241 吹出口、25 加熱コイル、26 制御回路、27 送風機、28 吸込口、100 排気対象、230 第1整流部、231 第2整流部、260 操作情報取得部、261 容器温度取得部、262 加熱温度取得部、263 加熱制御部、264 送風機制御部

Claims (6)

  1. 加熱手段と送風手段を筐体の内部に備える加熱調理器であって、
    前記送風手段の駆動時において前記加熱調理器の筐体の上面に設けられた吹出口から吹き出される空気から予め定めた方向へ向かう気流を生成する気流生成手段と、
    前記気流の風量に係るユーザの操作を取得する操作取得手段と、
    前記ユーザの操作に基づいて、前記送風手段の駆動を制御する送風制御手段と、を備える、加熱調理器。
  2. 前記加熱手段は、前記送風手段の駆動時における前記筐体内部の通気経路上に設置される、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記加熱手段の温度を計測する温度計測手段と、
    前記加熱手段の温度に対応する必要風量を取得する必要風量取得手段と、
    前記送風制御手段は、前記筐体内部の通気量が、少なくとも前記必要風量に達するように前記送風手段の駆動を制御する、請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記送風制御手段は、前記ユーザの操作に対応する前記筐体内部の通気量が、前記必要風量以上の場合に、前記ユーザの操作に基づいて、前記送風手段の駆動を制御する、請求項3に記載の加熱調理器。
  5. ユーザの操作を受け付ける操作受付手段をさらに備え、
    前記操作取得手段は、前記操作受付手段が受け付けたユーザの操作から、前記気流の風量に係るユーザの操作を取得する、請求項1から4の何れか1項に記載の加熱調理器。
  6. ユーザの操作を受け付ける操作受付装置と通信する通信手段をさらに備え、
    前記操作取得手段は、前記通信手段が受信した情報から、前記気流の風量に係るユーザの操作を取得する、請求項1から5の何れか1項に記載の加熱調理器。
JP2017100711A 2017-05-22 2017-05-22 加熱調理器 Active JP7105542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017100711A JP7105542B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017100711A JP7105542B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018195527A true JP2018195527A (ja) 2018-12-06
JP7105542B2 JP7105542B2 (ja) 2022-07-25

Family

ID=64569222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017100711A Active JP7105542B2 (ja) 2017-05-22 2017-05-22 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7105542B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003187953A (ja) * 2001-12-14 2003-07-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2004047305A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2008234976A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2009289421A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
US20140150771A1 (en) * 2012-12-05 2014-06-05 Bsh Home Appliances Corporation Cooktop ventilation and cooling system
JP2016090225A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 三菱電機株式会社 換気制御装置、換気システム、排気補助機構、換気制御方法、および、換気制御プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003187953A (ja) * 2001-12-14 2003-07-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2004047305A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2008234976A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2009289421A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
US20140150771A1 (en) * 2012-12-05 2014-06-05 Bsh Home Appliances Corporation Cooktop ventilation and cooling system
JP2016090225A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 三菱電機株式会社 換気制御装置、換気システム、排気補助機構、換気制御方法、および、換気制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7105542B2 (ja) 2022-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6433546B2 (ja) 換気制御システム
JP6106847B2 (ja) レンジフード
JP2008027601A (ja) 誘導加熱調理器
JP2008027739A (ja) 誘導加熱調理器
JP2018044723A (ja) レンジフードファン
WO2014129208A1 (ja) 誘導加熱調理器
JP5026364B2 (ja) 誘導加熱調理装置
JP2017208218A (ja) 誘導加熱調理器及び厨房家具
JP2018105517A (ja) レンジフード装置およびシステムキッチン
JP7105542B2 (ja) 加熱調理器
JP5887481B2 (ja) レンジフード
JP5803901B2 (ja) 換気システム
JP5460783B2 (ja) 誘導加熱調理装置
JP6671513B2 (ja) 加熱調理器、換気システム及び排気方法
JP2019120475A (ja) 加熱調理器、及び、加熱調理システム
JP2008053071A (ja) 誘導加熱調理器
JP6639289B2 (ja) 加熱調理器
JP2005243535A (ja) 誘導加熱装置
JP6388617B2 (ja) 加熱調理器、換気制御装置、換気方法、換気システム及びプログラム
JP2005122963A (ja) 誘導加熱調理器
JP2002058600A (ja) 電気調理器
JP6987193B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2022189116A (ja) 換気送風システム
JP2005302463A (ja) 誘導加熱調理器
JP6840109B2 (ja) 誘導加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7105542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150