JP2018192972A - Dead angle auxiliary device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、障害物により遮られて視認者から見えない死角領域にある像を映す、死角補助装置に関する。 The present invention relates to a blind spot assisting device that projects an image in a blind spot area that is blocked by an obstacle and cannot be seen by a viewer.
例えば、自動車等の車両に乗っている運転者(視認者)からは、車体の左右のフロントピラーよりも外方の風景が、これらのフロントピラーに遮られて見えない。つまり、左右のフロントピラーは障害物の一種である。これに対し、障害物により遮られて視認者から見えない、いわゆる死角領域にある像を映す死角補助装置が、特許文献1から知られている。 For example, a driver (viewer) riding in a vehicle such as an automobile cannot see the scenery outside the left and right front pillars of the vehicle body because the front pillars are blocked by these front pillars. That is, the left and right front pillars are a kind of obstacle. On the other hand, Patent Document 1 discloses a blind spot assisting device that projects an image in a so-called blind spot area that is blocked by an obstacle and cannot be seen by a viewer.
特許文献1で知られている従来の死角補助装置は、互いに平行に配置された、板状(平面状)の半透過ミラーと板状のミラーとの組合せを、基本構成としている。半透過ミラーは、ミラーよりも視認者側に位置し、物体の像を表す光を入射して一部を反射し残りを透過する。ミラーは、半透過ミラーの反射面に間隔を有して対面し、入射した光を半透過ミラーへ向かって反射する。これらの一対のミラーは、ケースに収納されている。このケースは、半透過ミラーを透過した、像を表す光を視認者側から視認することが可能な開口を有している。さらに、死角補助装置は、半透過ミラーの透過面側からこの半透過ミラーに入射する外光を遮るルーバーを備えている。 The conventional blind spot assisting device known from Patent Document 1 has a basic configuration of a combination of a plate-like (planar) semi-transmissive mirror and a plate-like mirror arranged in parallel to each other. The semi-transmissive mirror is positioned closer to the viewer than the mirror, and receives light representing the image of the object, reflects a part thereof, and transmits the rest. The mirror faces the reflective surface of the semi-transmissive mirror with a gap, and reflects incident light toward the semi-transmissive mirror. The pair of mirrors are housed in a case. This case has an opening through which the light representing the image transmitted through the semi-transmissive mirror can be viewed from the viewer side. Further, the blind spot assisting device includes a louver that blocks outside light incident on the semi-transmissive mirror from the transmission surface side of the semi-transmissive mirror.
死角補助装置による視認性を確保するためには、半透過ミラー及びミラーへの、異物の付着を防止することが好ましい。しかしながら、ゴミ等の異物が、ケースの外部から開口を通ってケース内へ侵入し得る。 In order to ensure the visibility by the blind spot assisting device, it is preferable to prevent foreign matter from adhering to the semi-transmissive mirror and the mirror. However, foreign matter such as dust can enter the case through the opening from the outside of the case.
本発明は、死角補助装置において、半透過ミラー及びミラーへの、異物の付着を防止することができる技術を、提供することを課題とする。 This invention makes it a subject to provide the technique which can prevent adhesion of a foreign material to a semi-transmission mirror and a mirror in a blind spot auxiliary | assistance apparatus.
請求項1による発明によれば、障害物により遮られて視認者から見えない死角領域にある物体の像を映す死角補助装置であって、前記視認者側に位置し、前記像を表す光を入射して一部を反射し残りを透過する板状の半透過ミラーと、この半透過ミラーの反射面に間隔を有して対面し、前記反射された光を前記半透過ミラーへ向かって反射する板状のミラーと、これらの半透過ミラー及びミラーを収納するケースとを含む。このケースは、前記半透過ミラーを透過した、前記像を表す光を前記視認者側から視認することが可能な開口を有している。この開口は、透光性のカバー板によって塞がれていることを特徴とする。 According to the first aspect of the present invention, there is provided a blind spot assisting device that projects an image of an object in a blind spot area that is obstructed by an obstacle and cannot be seen by a viewer, and is positioned on the viewer side and emits light representing the image. A plate-shaped semi-transmissive mirror that reflects part of the incident light and transmits the remaining light, and faces the reflective surface of the semi-transmissive mirror with a gap, and reflects the reflected light toward the semi-transmissive mirror. And a semi-transparent mirror and a case for housing the mirror. This case has an opening through which the light representing the image transmitted through the semi-transmissive mirror can be viewed from the viewer side. This opening is blocked by a translucent cover plate.
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記ケースは、前記開口を通って前記半透過ミラーの透過面へ入射する外光を遮る、ルーバーを有する。このルーバーは、前記開口に所定のピッチで配列された複数のパネルからなる。前記カバー板は、前記半透過ミラーの前記透過面と前記ルーバーとの間に位置して、前記ケースに固定されてなる。前記複数のパネルは、前記カバー板に対向している各々の端面を、前記カバー板に固定されている。 According to a second aspect of the present invention, preferably, the case includes a louver that blocks external light incident on the transmission surface of the semi-transmissive mirror through the opening. The louver is composed of a plurality of panels arranged in the openings at a predetermined pitch. The cover plate is positioned between the transmissive surface of the semi-transmissive mirror and the louver, and is fixed to the case. Each of the plurality of panels is fixed to the cover plate at each end surface facing the cover plate.
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記半透過ミラーの前記透過面と前記カバー板との間には、間隙を有している。 Preferably, a gap is provided between the transmission surface of the transflective mirror and the cover plate.
請求項1に係る発明では、開口はカバー板によって塞がれている。このため、ゴミ等の異物がケースの外部から開口を通ってケース内へ浸入しないように、カバー板によって防止することができる。この結果、ケースに収納されている半透過ミラー及びミラーへの、異物の付着を防止することができる。死角補助装置による視認性を確保することができる。 In the invention according to claim 1, the opening is closed by the cover plate. For this reason, the cover plate can prevent foreign matters such as dust from entering the case through the opening from the outside of the case. As a result, it is possible to prevent foreign matter from adhering to the transflective mirror and the mirror housed in the case. Visibility by the blind spot assisting device can be ensured.
請求項2に係る発明では、ルーバーの各パネル同士とケースを、カバー板によって固定することにより、ケースにおける開口部分の剛性を高めることができる。 In the invention concerning Claim 2, the rigidity of the opening part in a case can be improved by fixing each panel of a louver and a case with a cover board.
請求項3に係る発明では、カバー板から半透過ミラーへ振動が伝わらない。 In the invention according to claim 3, vibration is not transmitted from the cover plate to the semi-transmissive mirror.
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
実施例に係る死角補助装置及びこの死角補助装置を搭載した車両について説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の前進方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、CLは車幅方向の中心を示している。 A blind spot assisting device according to an embodiment and a vehicle equipped with the blind spot assisting device will be described. In the description, left and right refer to the left and right based on the vehicle occupant, and front and rear refer to the front and rear based on the forward direction of the vehicle. In the figure, Fr is the front, Rr is the rear, Le is the left when viewed from the occupant, Ri is the right when viewed from the occupant, and CL is the center in the vehicle width direction.
図1及び図2に示されるように、車両10は例えば乗用車等の自動車である。車両10の車体11の前部は、起立した左右のフロントピラー21,21と、この左右のフロントピラー21,21の上端から後方へ延びたルーフ22と、左右のフロントピラー21,21の下半部から前方へ延びて車体11前部を覆った左右のフロントフェンダ23とを含む。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
左右のフロントピラー21,21間には、ウインドシールド24が設けられている。このウインドシールド24の前には、ウインドシールド24の下縁に沿いつつ車幅方向へ延びたカウルトップパネル25が位置している。このカウルトップパネル25の前には、上下に開閉可能なフロントフード26が位置している。
A
車体11の側面のドア開口31,31は、左右のサイドドア32,32によって開閉される。この左右のサイドドア32,32は、上部に左右のサイドガラス33,33を有する。この左右のサイドガラス33,33は、左右のフロントピラー21,21の後端に隣接している。
ウインドシールド24の後方に位置している車室34(図2参照)の前部には、ステアリングホイール35と図示せぬ座席とが配置されている。以下、車両10の一例として、右ハンドル車を例示するが、これに限定されない。
A
ウインドシールド24は、ガラスや樹脂からなる板状の透明基体によって構成されている。ここで、車体11に組み付けられた状態のウインドシールド24について、以下のように定義する。ウインドシールド24の内面24a(裏面24a)のことを、適宜「車室34側の面24a」と言い換える。
The
このウインドシールド24の全周縁には、透光を遮る帯状の遮蔽層41が設けられている。この遮蔽層41は、ウインドシールド24の裏面24aの全縁に、印刷によって所定幅の帯状に形成された、例えば周知の黒色セラミック層からなる。この黒色セラミック層は、黒色顔料を含有した黒色セラミックペーストをウインドシールド24の裏面24aに塗着することにより、ウインドシールド24に一体的に形成されてなり、通称、黒セラ部といわれている。
A strip-
ウインドシールド24の裏面24aと車体11との間に介在されている、図示せぬ接着剤層及びダムシールは、遮蔽層41によって紫外線から保護されている。この結果、接着剤層及びダムシールの経時劣化を抑制することができる。しかも、車両10の前方から接着剤層及びダムシールを遮蔽層41によって目隠しをすることができる。
An adhesive layer and a dam seal (not shown) interposed between the
図2及び図3に示されるように、車室34にいる視認者Mnは、ウインドシールド24(遮蔽層41の部分を除く)と左右のサイドガラス33,33を透して車外の風景を直接に視認することができる。ここで、視認者Mnとは、例えば乗員Mn(主に運転者Mn)のことである。
As shown in FIGS. 2 and 3, the viewer Mn in the
しかし、車両10のなかの、左右のフロントピラー21,21と遮蔽層41が配置される領域では、前記視認者Mnの視界が遮られて、外部の風景を直接に視認することができない。つまり、死角領域Adが生じる。左右のフロントピラー21,21と遮蔽層41は、障害物に該当する。
However, in the region of the
これに対し、車両10の内部、例えば車室34には、本発明の死角補助装置50が搭載可能である。つまり、車両10は死角補助装置50を搭載した、いわゆる死角補助装置搭載車両である。この死角補助装置50は、左右のフロントピラー21,21(障害物21,21)の一方により遮られて視認者Mn(乗員Mn)から見えない死角領域Adにある物体Ojの像を映す。ここで、物体Ojは、人間、動物、植物等の生物を含む。
On the other hand, the blind
このように、この死角補助装置50は、右(運転者側)のフロントピラー21に配置され、このフロントピラー21及び遮蔽層41によって遮られる死角領域Adの物体Ojの像を映すものである。この死角補助装置50は、視認者Mnから見てフロントピラー21及び遮蔽層41と対向するように配置されている。以下、死角補助装置50について詳しく説明する。
As described above, the blind
図3に示されるように、前記死角補助装置50は、半透過ミラー51とミラー52とを含む。半透過ミラー51とミラー52は、透光性のガラス板又は透光性の樹脂板を基材とし、平板状などの縦板状に形成されている。以下、半透過ミラー51とミラー52の両方をまとめて、適宜「一対のミラー51,52」と言う。
As shown in FIG. 3, the blind
半透過ミラー51は、視認者Mn側に位置し、物体Ojの像を表す光Laを入射して一部を反射し残りを透過する、いわゆるマジックミラーである。この半透過ミラー51は、予め設定されている反射率を有した半透過反射層を形成してなる。死角補助装置50が車両10に搭載された場合に、半透過ミラー51は、ミラー52よりも乗員Mn側に位置してなる。ミラー52は、半透過ミラー51の反射面51aに間隔を有して対面し、前記反射された光を半透過ミラー51へ向かって反射する。
The
上述のように、一対のミラー51,52は、反射面51a,52a同士が互いに対向し合い、且つ、これらの反射面51a,52aが実質的に車幅方向を向くように位置している。つまり、一対のミラー51,52は、車両10に搭載されたときに、縦板状に整列している。車両10を上から見て、半透過ミラー51の一端面51bとミラー52の一端面52bは、ウインドシールド24の裏面24aに近接している。半透過ミラー51のなかの、一端面51bとは反対側の端51cのことを、「他端面51c」と言う。ミラー52のなかの、一端面52bとは反対側の端52cのことを、「他端面52c」と言う。
As described above, the pair of
半透過ミラー51は、ミラー52に対し、このミラー52の反射面52aに沿って位置ずれしている。つまり、半透過ミラー51を面直方向Faから見て、半透過ミラー51の一端面51bは、ミラー52の反射面52aからウインドシールド24の裏面24aへ向かって、位置ずれしている。面直方向Faとは、半透過ミラー51の板面に向かう方向Fa(板面に垂直な方向Fa)のことである。言い換えると、半透過ミラー51とミラー52とは、水平方向へ段違い状に位置している。
The
以下、この半透過ミラー51のなかの、ミラー52の反射面52aに向かい合う部分51dのことを「対向部51d」と言い、ミラー52の反射面52aに向かい合っていない部分51e、つまり半透過ミラー51の一端面51b側の部分のことを「非対向部51e」と言う。
Hereinafter, a
死角補助装置50は、入射側のカバー板53と出射側のカバー板54とを含む。入射側のカバー板53は、半透過ミラー51の入射側端部51bと、ミラー52の入射側端部52bとの間を覆っている。出射側のカバー板54は、半透過ミラー51の出射側端部51cとミラー52の出射側端部52cとの間を覆っている。
The blind
これらのカバー板53,54は透光性を有した部材であって、ポリカーボネイト樹脂板等の透明な樹脂板によって構成することが好ましい。入射側のカバー板53は、各入射側端部51b,52bの間からの異物の浸入を防止している。出射側のカバー板54は、各出射側端部51c,52cの間からの異物の浸入を防止している。
These
半透過ミラー51の反射面51aは、ミラー52の反射面52aに対して平行ではなく、所定の傾斜角θだけ傾いている。半透過ミラー51の反射面51aの傾き方向は、半透過ミラー51の一端面51bから他端面51cへ向かうにつれて、反射面51a,52a間の間隔が大きくなる方向である。言い換えると、前記傾き方向は、ミラー52に対して半透過ミラー51が視認者Mn側へ開く方向である。なお、半透過ミラー51の反射面51aを、ミラー52の反射面52aに対して平行としてもよい。
The
次に、死角補助装置50の原理を、図3を参照しつつ説明する。なお、図3は、視認者Mnが運転席に着座した状態を示しており、視点Piは視認者Mnの視点(アイポイント。基準視点位置)を示している。
Next, the principle of the blind
視認者Mn(視点Pi)の前方視界には、フロントピラー21(遮蔽層41も含む)によって遮られる死角領域Adが生じる。従って、視点Piからは、死角領域Adに存在する物体Ojを直接に視認することはできない。 In the front field of view of the viewer Mn (viewpoint Pi), a blind spot area Ad that is blocked by the front pillar 21 (including the shielding layer 41) is generated. Therefore, the object Oj existing in the blind spot area Ad cannot be directly viewed from the viewpoint Pi.
一方、物体Ojから一対のミラー51,52へ向かった光La(像を表す光La)は、半透過ミラー51の反射面51aのなかの非対向部51eへ入射する。このため、物体Ojからの光Laは、一対のミラー51,52の間で反射を繰り返しつつ、そのなかの一部が一対のミラー51,52から出射する(つまり、光Laの一部が半透過ミラー51を透過する)。一対のミラー51,52から出射する光Laの一部は、視点Piに達する。従って、視点Piからは直接に視認できる風景と連続して、ミラー52に映る物体Ojの像を、半透過ミラー51越しに視認することができる。
On the other hand, the light La (light La representing the image) directed from the object Oj to the pair of
なお、死角領域Adのうち、フロントピラー21の背面側の僅かな領域(図3にハッチングによって表した部分)は、この領域からの光が一対のミラー51,52に入射できず、物体Ojの像を一対のミラー51,52によって映すことができない、いわゆる視認不能な領域である。
Of the blind spot area Ad, a small area on the back side of the front pillar 21 (the portion represented by hatching in FIG. 3) cannot be incident on the pair of
ところで、上述のように、半透過ミラー51の反射面51aは、ミラー52の反射面52aに対して傾いている。傾き方向は、ミラー52に対して半透過ミラー51が視認者Mn側へ開く方向である。つまり、反射面51a,52a間の間隔は、この反射面51a,52a間で反射を繰り返しつつ進行する光Laの進行方向に向かって徐々に大きくなる。
Incidentally, as described above, the
像を表す光Laが、半透過ミラー51の反射面51aのなかの非対向部51eへ入射する入射角のことを、「最初の入射角」と言う。像を表す光Laが、反射面51a,52a間で反射を繰り返した後に、一対のミラー51,52から視点Piへ向かって出射する出射角のことを、「最後の出射角」という。最後の出射角は、最初の入射角よりも大きい。このため、任意の傾斜角θを予め適宜設定しておくことにより、物体Ojから半透過ミラー51の反射面51aへ、最初の入射角で入射する光La(光線La)は、視点Piと物体Ojとを結ぶ直線Lpに交差する。従って、視認者Mnが物体Ojの像を視認する際に、ミラー52に映る像と直接に視認する前方の風景との間にズレを生じることはない。
The incident angle at which the light La representing the image is incident on the
図4に示されるように、一対のミラー51,52は、フロントピラー21(図1参照)に沿って上下方向に細長い。死角補助装置50は、半透過ミラー51及びミラー52を収納するケース55を含む。このケース55は、第1ケース半体60と第2ケース半体70とからなる、分割ケースである。第1及び第2ケース半体60,70同士は、一対のミラー51,52の板面方向に分割されている。第1ケース半体60は、視認者Mn(図3参照)側に位置している。
As shown in FIG. 4, the pair of
図4及び図5に示されるように、第1ケース半体60は、一対のミラー51,52に合わせて上下に細長い略矩形状のボックスであり、第2ケース半体70に対向する面を全面的に開放している(つまり、第1の開口61を有する)。この第1ケース半体60は、第1の開口61の周縁を形成している周壁62と、この周壁62の前面を覆う前壁63とからなる、樹脂の一体成型品である。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
この第1ケース半体60の前半部(つまり、第1の開口61とは反対側)は、長手方向の両端部(上端部と下端部)を残して形成されてなる、大きい第2の開口64を有している。つまり、ケース55は、第2の開口64を有している。以下、第2の開口64のことを、適宜「開口64」ということにする。
The first half of the first case half 60 (that is, the side opposite to the first opening 61) is a large second opening formed by leaving both ends (upper and lower ends) in the longitudinal direction. 64. That is, the
この第2の開口64は、半透過ミラー51を透過した、図3に示される像を表す光Laを視認者Mn側から視認することが可能である。この第2の開口64は、周壁62と前壁63とにわたって、大きく開口している。一対のミラー51,52から視認者Mn側へ出射された光Laは、この第2の開口64を通って視認者Mnに到達することが可能である。半透過ミラー51は、第1ケース半体60のなかの、第2の開口64側に位置している。半透過ミラー51の反射面51aは、第2の開口64に対して反対側を向いている。
The
第1ケース半体60の第1の開口61は、第2ケース半体70によって取り外し可能に塞がれている。この第2ケース半体70は、上下に細長い略平板状のリッドの構成である。この第2ケース半体70の長手方向の両端部(上端部と下端部)は、複数の嵌合片71,71と複数の結合フランジ72とを有する。複数の嵌合片71,71は、第2ケース半体70の長手方向の両端部から第1ケース半体60の第1の開口61へ向かって延びて、この第1の開口61に嵌め込み可能である。複数の結合フランジ72は、それぞれ貫通した、複数のビス挿入孔72aと複数の位置決め用孔72bとを有する。
The
第1ケース半体60は、周壁62の外面から膨出した複数の結合凸部66を有する。この複数の結合凸部66は、複数の雌ネジ66aと複数の位置決め用突起66bとを有する。
The
第1ケース半体60に第2ケース半体70を組み付ける手順は、次の通りである。先ず、複数の嵌合片71,71を第1の開口61に嵌め込む。次に、第1ケース半体60に第2ケース半体70を重ね合わせ、複数の位置決め用孔72bと複数の位置決め用突起66bとを嵌合することによって双方の位置合わせをする。最後に、複数のビス挿入孔72aから挿入した複数のビス73を、複数の雌ネジ66aにネジ込む。これでケース55の組立作業を完了する。
The procedure for assembling the
図4〜図7に示されるように、第1ケース半体60のなかの、半透過ミラー51の板面に対向する第1対向面67(前壁63の内面67)は、複数の第1ミラー支持部68と複数の第1嵌合孔69とを有する。複数の第1ミラー支持部68は、半透過ミラー51に部分的に接触して支持することが可能である。この複数の第1ミラー支持部68の形状は、第1対向面67から半透過ミラー51の板面に向かって突出した、球面状である。複数の第1嵌合孔69は、複数の第1ミラー支持部68の近傍に位置している。
4-7, the 1st opposing surface 67 (
第2ケース半体70のなかの、ミラー52の板面に対向する第2対向面74は、複数の第2ミラー支持部75と複数の第2嵌合孔76とを有する。複数の第2ミラー支持部75は、ミラー52に部分的に接触して支持することが可能である。この複数の第2ミラー支持部75の形状は、第2対向面74からミラー52の板面に向かって突出した、球面状(図示せず)とすることができる。複数の第2嵌合孔76は、複数の第2ミラー支持部75の近傍に位置している。
A second facing
複数の第1ミラー支持部68と複数の第2ミラー支持部75との、少なくとも一方は、弾性部材によって構成されている。より好ましくは、複数の第1及び第2ミラー支持部68,75のなかの、半透過ミラー51の反射面51aに対面したミラー52を支持する複数の第2ミラー支持部75のみが、弾性部材によって構成されている。この弾性部材は、好ましくはラバーによって構成されている。このラバーは、第2ケース半体70の第2対向面74に、例えば貼り付けによって取り付けられる。なお、複数の第2ミラー支持部75が、ラバーによって構成された場合には、先端面を球面状ではなく、図6に示されるように平坦面としてもよい。
At least one of the plurality of first
図4に示されるように、複数の第1ミラー支持部68及び複数の第2ミラー支持部75は、好ましくは、それぞれ3個ずつである。複数の第1嵌合孔69及び複数の第2嵌合孔76も、好ましくは、それぞれ3個ずつである。
As shown in FIG. 4, the plurality of first
図4〜図7に示されるように、半透過ミラー51とミラー52との間には、複数のスペーサー80が介在している。この複数のスペーサー80は、複数の第1嵌合部81と複数の第2嵌合部82と複数の第1接触部83と複数の第2接触部84とを有している。つまり、1個のスペーサー80は、第1嵌合部81と第2嵌合部82と第1接触部83と第2接触部84とを、1個ずつ有する。
As shown in FIGS. 4 to 7, a plurality of
複数の第1嵌合部81は、複数のスペーサー80から、半透過ミラー51の縁51fに沿いつつ第1対向面67へ向かって延びて、複数の第1嵌合孔69に嵌合可能である。複数の第2嵌合部82は、複数のスペーサー80から、ミラー52の縁52dに沿いつつ第2対向面74へ向かって延びて、複数の第2嵌合孔76に嵌合可能である。複数の第1接触部83は、複数のスペーサー80のなかの、半透過ミラー51の反射面51aに対向する各一端面に、形成されている。この複数の第1接触部83は、半透過ミラー51の板面(反射面51a)に部分的に接触することが可能である。複数の第2接触部84は、複数のスペーサー80のなかの、ミラー52の反射面52aに対向する各他端面に、形成されている。この複数の第2接触部84は、ミラー52の板面(反射面52a)に部分的に接触することが可能である。
The plurality of first
複数の第1及び第2ミラー支持部68,75と複数の第1及び第2接触部83,84の、各位置は、半透過ミラー51の面直方向Fa(半透過ミラー51の板面に向かう方向Fa。板面に垂直な方向Fa)から見て、それぞれ合致している(重なっている)。詳しく述べると、複数の第2ミラー支持部75の位置は、半透過ミラー51の面直方向Faから見て、複数の第1ミラー支持部68の位置と合致している。複数の第1接触部83の位置は、半透過ミラー51の面直方向Faから見て、複数の第1ミラー支持部68の位置と合致している。複数の第2接触部84の位置は、半透過ミラー51の面直方向Faから見て、複数の第2ミラー支持部75の位置と合致している。
The positions of the plurality of first and second
半透過ミラー51とミラー52との、互いの間隔及び角度は、複数のスペーサー80の複数の第1及び第2接触部83,84によって、規定されている。
The distance and angle between the
複数の第1及び第2ミラー支持部68,75と、複数のスペーサー80の第1及び第2接触部83,84は、それぞれ3個ずつである。3個のスペーサー80は、半透過ミラー51とミラー52とが互いに重なり合っている部分の中の、できるだけ端で、しかも三角形位置に位置している。
The plurality of first and second
半透過ミラー51において、反射面51aに対し反対側の面51gのことを、「透過面51g」という。図4及び図7に示されるように、ケース55は、第2の開口64を通って半透過ミラー51の透過面51gへ入射する外光を遮るための、上下に延びたルーバー90を有する。
In the
図8に示されるように、このルーバー90は、半透過ミラー51よりも視認者Mn側に位置しており、視認者Mn側から所定の進入角で、一対のミラー51,52に入射する外光を遮る遮光部として機能する。
As shown in FIG. 8, the
このルーバー90は、第2の開口64に所定のピッチで配列された、複数、例えば6個のパネル91〜96からなる。詳しく述べると、複数のパネル91〜96は、第1ケース半体60(図4参照)の幅方向に所定のピッチに配列されている。各パネル91〜96とは、黒色の樹脂などの非透光性材料によって構成されている。
The
各パネル91〜96は、死角補助装置50が車両10に搭載された場合に、ウインドシールド24に沿って上下方向へ延びる、縦板状の遮光板によって構成されている。この各パネル91〜96は、半透過ミラー51の透過面51gに沿いつつ、一端面51b側から他端面51c側へ向かって一列に配列されている。さらに、各パネル91〜96は、それぞれの先端98が視認者Mn側を向くように、ルーバー90を上から見て、半透過ミラー51の透過面51gから車両10の後方且つ車幅中央へ傾いている。
Each panel 91-96 is comprised by the vertical-plate-shaped light-shielding plate extended to an up-down direction along the
次に、死角補助装置50にルーバー90を有する理由を、詳しく説明する。図8に示されるように、一対のミラー51,52には死角領域Ad(図3参照)からの光線Laだけではなく、他方からも外光が入射し得る。ここで、ルーバー90が無い場合を想定する。半透過ミラー51の透過面51gに対する垂線をVLとする。半透過ミラー51の透過面51gに入射する外光のうち、垂線VLに対して車両前方から、或る入射角αで入射した外光(以下、迷光SLという)の一部は、透過面51gに反射されて、視点Pi側へ向かう。また、迷光SLの一部は、半透過ミラー51を透過した後にミラー52の反射面52aに反射され、再び半透過ミラー51を透過して視点Pi側へ向かう。このような迷光SLは、半透過ミラー51に映る物体Oj(図3参照)の像を視認する、視認性を低下させる要因となる。
Next, the reason why the blind
これに対して、本発明の死角補助装置50はルーバー90を有している。この結果、半透過ミラー51の透過面51gに入射する迷光SLを遮って高い視認性を確保することができる。これが、死角補助装置50にルーバー90を有する理由である。
In contrast, the blind
ここで、複数のパネル91〜96において、それぞれ透過面51gに位置した基端から、視認者Mn側へ向かって延びた長さのことを、以下、「複数のパネル91〜96の幅」という。複数のパネル91〜96の幅と個数については、透過面51gに入射する迷光SLを遮ることができ、しかも、視点Piからの視界を過度に遮らないように、適宜設定される。
Here, in the plurality of
つまり、各パネル91〜96は、幅が大きいほど、少ない個数によって多くの迷光SLを遮ることができる。しかし、幅広の各パネル91〜96では、この各パネル91〜96自体が視点Piからの視界を遮ってしまう。これに対し、本発明のルーバー90は、複数のパネル91〜96の個数を6個とすることにより、各パネル91〜96の幅を抑制している。
That is, each panel 91-96 can block many stray light SL with a small number, so that the width | variety is large. However, in the
なお、迷光SLの全てが各パネル91〜96によって遮られることが好ましいが、一部が遮られる場合であっても視認性向上の効果を得ることができる。
Although all of the stray light SL is preferably blocked by the
次に、半透過ミラー51の透過面51gに対する各パネル91〜96の配置及び傾き角について、図9を参照しつつ説明する。
Next, the arrangement and inclination angles of the
ここで、6個のパネル91〜96の個々について、次のように定義する。半透過ミラー51の一端面51bの近くに位置しているパネル91を、「第1パネル91」とする。第1パネル91の真後ろに位置したパネル92を「第2パネル92」とし、半透過ミラー51の他端面51c側へ向かって、順次「第3パネル93」、「第4パネル94」、「第5パネル95」、「第6パネル96」とする。複数のパネル91〜96の各々の基端面97は、半透過ミラー51の透過面51gから離れて位置している。
Here, each of the six
さらに、半透過ミラー51について、次のように定義する。半透過ミラー51における透過面51gと一端面51bとの交点P1を「第1交点P1」とする。ミラー52における反射面52aと一端面52bとの交点P2を「第2交点P2」とする。半透過ミラー51の反射面51aからミラー52の反射面52aまでの間隔を、Diとする。第2交点P2が、半透過ミラー51の反射面51aに対して、更に間隔Diの2倍だけ離れたと仮定したときの点P3を「第3交点P3」とする。この第3交点P3が、半透過ミラー51の反射面51aに対して、更に間隔Diの2倍だけ離れたと仮定したときの点P4を「第4交点P4」とする。この第4交点P4が、半透過ミラー51の反射面51aに対して、更に間隔Diの2倍だけ離れたと仮定したときの点P5を「第5交点P5」とする。
Further, the
基準視点位置として定められた視点Piから、半透過ミラー51の透過面51gを見ると、この透過面51gを透して、ミラー52の一端面52bが見える。図9に示されるように、この一端面52bは、視点Piから見て、前方視界における上下方向の線として視認される。
When the
これに対し、図9に示されるように、第1パネル91は、視点Piと第1交点P1とを結ぶ第1直線L1上に沿って位置している。視点Piから第1直線L1方向を見たときに、第1パネル91は半透過ミラー51の一端面51bと重なり、前方視界における上下方向の線として視認される。透過面51gに対する第1パネル91の傾き角はβ1である。
On the other hand, as shown in FIG. 9, the
第2パネル92は、第1パネル91の長さを短くするために設けられたものであって、第1パネル91と第3パネル93との間に設けられている。透過面51gに対する第2パネル92の傾き角β2は、第1パネル91の傾き角β1と同じである。
The
第3パネル93は、視点Piと第2交点P2とを結ぶ第2直線L2上に沿って位置している。視点Piから第2直線L2方向を見たときに、第3パネル93は、半透過ミラー51を透してミラー52の一端面52bと重なり、前方視界における上下方向の線として視認される。この第2直線L2は、次の第1領域と第2領域との境界線である。第1領域は、視点Piから半透過ミラー51を透して、車外の背景を視認する領域である。第2領域は、像を表す光線La(図3も参照)が、半透過ミラー51の非対向部51eに入射することにより(1回目)、半透過ミラー51とミラー52の順で反射された後に、再び(2回目)半透過ミラー51に入射することによって、像を視認する領域である。透過面51gに対する第3パネル93の傾き角β3は、第2パネル92の傾き角β2よりも大きい。
The
第4パネル94は、視点Piと第3交点P3とを結ぶ第3直線L3上に沿って位置している。実線にて示される実際のミラー52の反射面52aと、第3直線L3との、交点Q3を「第3直線映像点Q3」とする。視点Piから第3直線L3方向を見たときに、第4パネル94は、第3直線映像点Q3に映り込む入射側端部の像に重なって見える。つまり、第3直線L3は、前記第2領域と次の第3領域との境界線である。第3領域は、光線Laが更に半透過ミラー51とミラー52の順で反射されて、再度(3回目)半透過ミラー51に入射することにより、像を視認する領域である。ミラー52の入射側端部の像は第3直線L3上で視認される。透過面51gに対する第4パネル94の傾き角β4は、第3パネル93の傾き角β3よりも大きい。
The
第5パネル95は、視点Piと第4交点P4とを結ぶ第4直線L4上に沿って位置している。実線にて示される実際のミラー52の反射面52aと、第4直線L4との、交点Q4を「第4直線映像点Q4」とする。視点Piから第4直線L4方向を見たときに、第5パネル95は、第4直線映像点Q4に映り込む入射側端部の像に重なって見える。つまり、第4直線L4は、光線Laが3回目に半透過ミラー51に入射することにより、像を視認する第3領域と、更に半透過ミラー51、ミラー52の順で光線Laが反射されて、再度(4回目)半透過ミラー51に入射する像を視認する第4領域との、境界線である。ミラー52の入射側端部の像は第4直線L4上で視認される。透過面51gに対する第5パネル95の傾き角β5は、第4パネル94の傾き角β4よりも大きい。
The
第6パネル96は、視点Piと第5交点P5とを結ぶ第5直線L5上に沿って位置している。実線にて示される実際のミラー52の反射面52aと、第5直線L5との、交点Q5を「第5直線映像点Q5」とする。視点Piから第5直線L5方向を見たときに、第6パネル96は、第5直線映像点Q5に映り込む入射側端部の像に重なって見える。つまり、第5直線L5は、光線Laが4回目に半透過ミラー51に入射することにより、像を視認する第4領域と、更に半透過ミラー51、ミラー52の順で光線Laが反射されて、再度(5回目)半透過ミラー51に入射する像を視認する第5領域との、境界線である。ミラー52の入射側端部の像は第5直線L5上で視認される。透過面51gに対する第6パネル96の傾き角β6は、第5パネル95の傾き角β5よりも大きい。
The
このように、透過面51gに対する各パネル91〜96の傾き角β1〜β6は、入射側から出射側に向かって(一対のミラー51,52の光線Laの進行方向に向かって)段階的に大きくなるように設定されている。つまり「β1=β2<β3<β4<β5<β6」の関係である。このため、各パネル91〜96の先端98が視点Piを向くので、視点Piから視認される各パネル91〜96の幅を狭くして、視認者Mnの視界のうち各パネル91〜96によって遮られる領域を少なくできる。従って、各パネル91〜96を設ける構成であっても、良好な視認性を確保することができる。
As described above, the inclination angles β1 to β6 of the
また、複数のパネル91〜96の少なくとも一部(パネル93〜66)は、予め任意に定められる基準視点位置(視点Pi)から見て、ミラー52における反射面52aと一端面52bとの交点P2(第2交点P2)、あるいは、各直線映像点Q3〜Q5と重なるように配置されている。これによれば、前方視界における上下方向の線を低減してパネル91〜96を設ける構成であっても、良好な視認性を確保することができる。
Further, at least a part (
図10及び図11に示されるように、ケース55の開口64(第2の開口64)は、透光性のカバー板101によって塞がれている。詳しく述べると、このカバー板101は、一対のミラー51,52よりも高強度、高剛性の材料、例えば透明な強化ガラス板や樹脂板によって構成されている。このカバー板101は、前壁63の内面67に隙間無く重なり、ケース55に固定されてなることにより、開口64を塞いでいる。
As shown in FIGS. 10 and 11, the opening 64 (second opening 64) of the
ケース55に対するカバー板101の固定構造は、例えば次の構成からなる。
第1のカバー板固定構造は、図4及び図10に示されるように、複数の嵌合孔102と複数の嵌合突起103との嵌め込み構造である。複数の嵌合孔102は、カバー板101の全周の縁の近傍に有している。複数の嵌合突起103は、前壁63の内面67から突出している。複数の嵌合孔102と複数の嵌合突起103との圧入によって、ケース55にカバー板101が位置決めされ且つ固定されてなる。
The fixing structure of the
As shown in FIGS. 4 and 10, the first cover plate fixing structure is a fitting structure of a plurality of
第2のカバー板固定構造は、前壁63の内面67にカバー板101をビス止めする固定構成である(図示せず)。
The second cover plate fixing structure is a fixing structure (not shown) in which the
第3のカバー板固定構造は、図11に示されるように、前壁63の内面67にカバー板101を超音波溶着、熱溶着、高周波溶着、誘導溶着等により溶着する固定構造である。
As shown in FIG. 11, the third cover plate fixing structure is a fixing structure in which the
第4のカバー板固定構造は、前壁63の内面67にカバー板101を接着する固定構造である(図示せず)。
The fourth cover plate fixing structure is a fixing structure in which the
以上の説明から明らかなように、ケース55の開口64は、透光性のカバー板101によって塞がれている。このため、ゴミ等の異物がケース55の外部から開口64を通ってケース55内へ浸入しないように、カバー板101によって防止することができる。この結果、ケース55に収納されている半透過ミラー51及びミラー52への、異物の付着を防止することができる。死角補助装置50による視認性を確保することができる。
As is clear from the above description, the
また、カバー板101の強度や剛性は、一対のミラー51,52の強度や剛性よりも大きい。このため、外部から死角補助装置50へ加わる衝撃によって、半透過ミラー51又はミラー52が破損した場合に、ケース55から外方への破片の飛散を、カバー板101によって防止することができる。
Further, the strength and rigidity of the
さらには、図10及び図11に示されるように、この透光性のカバー板101は、半透過ミラー51の透過面51gとルーバー90との間に位置して、ケース55に固定されてなる。複数のパネル91〜96は、カバー板101に対向している各々の基端面97(端面97)を、カバー板101に固定されている。
Furthermore, as shown in FIGS. 10 and 11, the
カバー板101に対する複数のパネル91〜96の各々の端面97の固定構造は、例えば次の構成からなる。
第1のパネル固定構造は、カバー板101に各々の端面97を超音波溶着、熱溶着、高周波溶着、誘導溶着等の溶着による固定構造である。
第2のパネル固定構造は、カバー板101に各々の端面97を接着による固定構造である。
第3のパネル固定構造は、カバー板101に各々の端面97をビス止めによる固定構造である。この場合には、複数のパネル91〜96の厚みを、ビス止め可能な程度に大きくすればよい。
The fixing structure of each
The first panel fixing structure is a fixing structure in which each
The second panel fixing structure is a fixing structure in which each
The third panel fixing structure is a fixing structure in which each
このように、ルーバー90の各パネル91〜96同士とケース55を、カバー板101によって固定することにより、ケース55における開口64部分の剛性を高めることができる。
Thus, by fixing the
なお、図11に示されるように、前壁63の内面67とカバー板101との固定や、各パネル91〜96の端面97とカバー板101との固定を、超音波溶着によって行う場合には、超音波溶着によって発生するバリを溜めるための、バリ溜まり溝104を有することが好ましい。
As shown in FIG. 11, when the
図10及び図11に示されるように、半透過ミラー51の透過面51gとカバー板101との間には、間隙Spを有している。このため、カバー板101から半透過ミラー51へ振動が伝わらない。
As shown in FIGS. 10 and 11, a gap Sp is provided between the
図4及び図7に示されるように、カバー板101は複数の切欠部105を有する。この複数の切欠部105は、カバー板101の縁に位置しており、複数の第1ミラー支持部68との緩衝を防ぐための逃げ部となる。
As shown in FIGS. 4 and 7, the
なお、本発明による死角補助装置50は、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。
The blind
本発明の死角補助装置50は,車両10の運転席側から見て右側のフロントピラー21に配置されるものであったが、左側のフロントピラー21にも同様の死角補助装置50が配置されてもよい。また、死角補助装置50は、車両10においてフロントピラー21の他にも、センターピラーやリアピラー、又は各ピラー以外の部位に配置され、これらによって遮られる死角領域の像を映すものであってもよい。
Although the blind
また、死角補助装置50は、車両10に備えた例に説明したが、その他の乗り物にも適用可能であり、これらの形式のものに限られるものではない。すなわち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
Further, although the blind
また、本発明は、車両10以外の分野にも、障害物によって遮られる死角領域Adの、物体Ojの像を映す死角補助装置50として広く適用することができる。例えば、本発明の死角補助装置50を住宅に用いる場合、大面積の死角補助装置50を天井に取り付けて入射部分のみを壁などから屋外に出すことで屋内に居ながら天井の死角補助装置50によって空の様子を見ることができ、また、天井から屋内に太陽光を導くことができる。住宅密集地や通常の窓を付けられない事情のある住宅には特に好適である。
The present invention can also be widely applied to fields other than the
また、例えば観光施設等の高層建築物で、高層階の床下に大面積の死角補助装置50を埋め込み、光入射部分のみを屋外に出すことで、床下の死角補助装置50によって眼下の風景を直接足下に感じることが可能となり、建築物の高さを強調することができる。同様の効果を得るために、従来は床下に空間を設ける必要があったが、本発明の死角補助装置50によれば既存の建築物にも容易に配置することができ好適である。
For example, in a high-rise building such as a tourist facility, a blind
このほか、壁面に用いる例としては、道路に近接して塀が立っている、見通しの悪い交差点などにおいて、塀の角に本発明の死角補助装置50を配置することで、死角領域Adの歩行者や車両の存在をいち早く認識することができ、出会い頭の事故の防止に貢献することができる。
In addition, as an example to be used for the wall surface, the blind
また、死角補助装置50の一対のミラー51,52は、互いに対向するように配置される板状の構成であればよく、平板状ミラーの他に、曲面状ミラーであってもよい。例えば、一対のミラー51,52は、車両10を上から見て曲面状の構成とすることができる(特開2016−094117号参照)。詳しく述べると、半透過ミラー51の反射面51aは凹んだ曲面形状である。ミラー52の反射面52aは、半透過ミラー51の反射面51aへ向かって凸となる曲面形状である。
In addition, the pair of
本発明の死角補助装置50は、車両10の左右のフロントピラー21,12に採用するのに好適である。
The blind
50 死角補助装置
51 半透過ミラー
51a 反射面
51g 透過面
52 ミラー
52a 反射面
55 ケース
64 開口(第2の開口)
90 ルーバー
91 第1パネル
92 第2パネル
93 第3パネル
94 第4パネル
95 第5パネル
96 第6パネル
97 各パネルにおいてカバー板に対向している端面
101 カバー板
Ad 死角領域
Mn 乗員(視認者)
Oj 物体
SL 外光の一部(迷光)
50 Blind
90
Oj Object SL Part of external light (stray light)
Claims (3)
前記視認者側に位置し、前記像を表す光を入射して一部を反射し残りを透過する板状の半透過ミラーと、
この半透過ミラーの反射面に間隔を有して対面し、前記反射された光を前記半透過ミラーへ向かって反射する板状のミラーと、
これらの半透過ミラー及びミラーを収納するケースとを含み、
このケースは、前記半透過ミラーを透過した、前記像を表す光を前記視認者側から視認することが可能な開口を有しており、
この開口は、透光性のカバー板によって塞がれていることを特徴とする死角補助装置。 A blind spot assisting device that displays an image of an object in a blind spot area that is blocked by an obstacle and cannot be seen by a viewer,
A plate-shaped semi-transmissive mirror that is located on the viewer side, is incident on the light representing the image and reflects part of it and transmits the rest;
A plate-like mirror that faces the reflective surface of the semi-transmissive mirror with a gap and reflects the reflected light toward the semi-transmissive mirror;
Including a semi-transparent mirror and a case for storing the mirror,
This case has an opening through which the light representing the image transmitted through the semi-transmissive mirror can be viewed from the viewer side,
The blind spot assisting device is characterized in that the opening is closed by a translucent cover plate.
このルーバーは、前記開口に所定のピッチで配列された複数のパネルからなり、
前記カバー板は、前記半透過ミラーの前記透過面と前記ルーバーとの間に位置して、前記ケースに固定されてなり、
前記複数のパネルは、前記カバー板に対向している各々の端面を、前記カバー板に固定されていることを特徴とする請求項1記載の死角補助装置。 The case has a louver that blocks outside light incident on the transmission surface of the semi-transmissive mirror through the opening,
The louver is composed of a plurality of panels arranged at a predetermined pitch in the openings,
The cover plate is positioned between the transmissive surface of the semi-transmissive mirror and the louver, and is fixed to the case.
2. The blind spot assisting device according to claim 1, wherein each of the plurality of panels has an end surface facing the cover plate fixed to the cover plate.
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