JP2018192836A - 路面描画システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の速度に応じて画像の表示位置を変化させることで運転者への注意喚起の効果を高めた路面描画システムの提供を目的とする。【解決手段】車両に搭載され車両の走行路を強調する画像を車両の前方の路面に描画する路面描画システムであって、光を照射して路面に画像を描画する走行路描画部と、車両の速度を検知する車速検知部と、走行路描画部を制御する制御ユニットと、を備え、走行路描画部は、光源ユニットと、光源ユニットから出射された光を変調して画像を形成する画像生成部と、画像を有する光を路面に投影する投影部と、を有し、制御ユニットは、車速検知部の検知結果に基づき、車両に対する画像の距離を変化させる、路面描画システム。【選択図】図2

Description

本発明は、路面描画システムに関する。
特許文献1には、道路情報および走行状態に応じて自車両前方路面に、運転者に対して車速や適性操舵に関する注意喚起を行う支援パターンを投影する運転支援装置が開示されている。
特開2015−153057号公報
運転者は、車速に応じて注意を払う視点の位置が変化する。すなわち、運転者は、車両が高速で走行する場合には車両の遠方に注意を払い、車両が低速で走行する場合には車両の近傍に注意を払う。本発明者らは、この点に着目して、車両の速度に応じて注意喚起のための画像の表示位置を変化させることを想到した。
本発明では、車両の速度に応じて画像の表示位置を変化させることで運転者への注意喚起の効果を高めた路面描画システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、一態様の路面描画システムは、車両に搭載され前記車両の走行路を強調する画像を前記車両の前方の路面に描画する路面描画システムであって、光を照射して前記路面に前記画像を描画する走行路描画部と、前記車両の速度を検知する車速検知部と、前記走行路描画部を制御する制御ユニットと、を備え、前記走行路描画部は、光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光を変調して前記画像を形成する画像生成部と、前記画像を有する光を前記路面に投影する投影部と、を有し、前記制御ユニットは、前記車速検知部の検知結果に基づき、前記車両に対する前記画像の距離を変化させる。
この構成によれば、路面描画システムは、車両検知部の検知結果に基づいて路面に表示される画像の位置を、車両に対して近づけたり離したりすることができる。したがって、車両の速度が速い場合に車両の遠方の路面に画像を表示させ、車両の速度が遅い場合に車両の近傍の路面に画像を表示させることで、運転者にとって視認しやすい場所に画像を表示させて画像による注意喚起の効果を高めることができる。
上述の路面描画システムにおいて、前記光源ユニットは、複数の前記光源を有し、複数の前記光源は、それぞれ前記路面上において前記車両の近傍から遠方に沿って並ぶ複数の配光領域を形成し、前記制御ユニットは、前記車速検知部の検知結果に基づき、少なくとも1つの前記光源の発光状態を切り替える構成としてもよい。
この構成によれば、光源ユニットは、車両の近傍から遠方に向かって並ぶ複数の配光領域に対応する複数の光源を有する。このため、複数の光源の発光状態を切り替えることで、路面上の配光領域を車両の前後方向に沿って変化させることができる。これにより、路面に表示される画像の位置を、車両に対して近づけたり離したりすることができる。このような光源の発光状態の切り替えを、車速検知部の検知結果に応じて行うことで、運転者にとって視認しやすい場所に画像を表示させて画像による注意喚起の効果を高めることができる。
上述の路面描画システムにおいて、前記制御ユニットは、複数の前記光源の発光量を個別に変更する発光量制御部を有し、前記発光量制御部は、複数の前記光源のうち前記車両の遠方側の配光領域を形成する前記光源の発光量を、前記車両の近傍側の配光領域を形成する前記光源の発光量よりも、高くする構成としてもよい。
この構成によれば、複数の光源の発光量は、発光量制御部によって制御される。したがって、路面上に形成された複数の配光領域ごとに路面上の照度を調整することができる。路面上に形成され複数の配光領域のうち車両の遠方側に位置する配光領域を照らす光源の発光量を高くして、画像内の照度を均一に近づけることができる。
上述の路面描画システムにおいて、前記投影部は、前記画像生成部で生成された前記画像を有する光を集光し前記投影部に入射させる集光光学系と、前記集光光学系で集光された光を反射して前記路面に投影する反射面を有し、前記反射面は、投影方向後方側から投影方向前方側に向かうに従い徐々に曲率が大きくなる構成としてもよい。
この構成によれば、反射面が凸曲面であっても凹曲面であっても、車両遠方に向けて光を反射する領域に比べて、車両近傍に向けて光を反射する領域で光を反射し、反射面において光を反射する領域と結像面である路面において結像する領域との距離を短くして、結像した画像のピンボケを抑制できる。従って、画像を路面に鮮明に表示することが可能な路面描画システムを提供することが可能である。
上述の路面描画システムにおいて、前記投影部は、前記車両からの距離が互いに異なる領域に光を投影する複数の前記反射面と、複数の前記反射面のうちの何れか1つを選択して切り替える切替部と、有する構成としてもよい。
この構成によれば、互いに距離が異なる領域に向けて反射する複数の反射面を、切替部により切替えるので、各反射面により路面の異なる距離に画像を鮮明に表示できる。これにより、路面に表示される画像の位置を、車両に対して近づけたり離したりすることができる。このような光源の発光状態の切り替えを、車速検知部の検知結果に応じて行うことで、運転者にとって視認しやすい場所に画像を表示させて画像による注意喚起の効果を高めることができる。
上述の路面描画システムにおいて、前記走行路描画部は、前記路面上に前記走行路を強調する前記画像を表示するとともに、車両用前照灯としての配光パターンを形成する構成としてもよい。
この構成によれば、走行路描画部を車両用前照灯としても利用するため、走行路描画部と車両用前照灯とをそれぞれ設ける場合と比較して、全体として小型化することができる。
上述の路面描画システムにおいて、前記画像生成部は、前記車両用前照灯としての配光パターンを生成する配光パターン生成状態と、前記走行路を強調する前記画像を生成する走行路強調状態と、が高速で切り替わり、前記光源ユニットは、前記配光パターン生成状態の前記画像生成部に白色光を入射させ、前記走行路強調状態の前記画像生成部に白色光とは異なる色の可視光を入射させる構成としてもよい。
この構成によれば、路面描画システムは、白色光によって車両用前照灯としての配光パターンを形成するとともに、走行路を白色光とは異なる色の可視光で運転者の注意喚起を促す画像を表示することができる。
上述の路面描画システムにおいて、前記車両の前方の道路状況を検知する走行路認識部を備え、前記制御ユニットは、前記走行路認識部の認識結果を前記画像に反映させる構成としてもよい。
この構成によれば、走行路認識部により取得した道路状況に基づき走行路の状態を判定して走行可能か否かを運転者に明確に知らせることができる。なお、走行路認識部から取得する道路状況とは、路面の車線、縁石および轍の状態などを含む。
上述の路面描画システムにおいて、前記車両の前方の道路状況を外部から入手する走行路情報入手部を備え、前記制御ユニットは、前記走行路情報入手部が入手した情報を前記画像に反映させる構成としてもよい。
この構成によれば、外部から入手した道路状況を運転者に明確に知らせることができる。なお、外部から入手する道路状況とは、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System、道路交通情報通信システム)から取得された情報などを含む。
本発明の路面描画システムによれば、車両の速度に応じて画像の表示位置を変化させることで運転者への注意喚起の効果を高めた路面描画システムを提供することができる。
一実施形態に係る路面描画システムの概略図である。 一実施形態の投影モジュールを示す模式図である。 一実施形態の光源ユニットの模式図である。 一実施形態に係る路面描画システムによる画像の一例を示す図である。 一実施形態に係る路面描画システムによる画像の一例を示す図である。 一実施形態に係る路面描画システムによる画像の一例を示す図である。 一実施形態に係る路面描画システムによる画像の一例を示す図である。 一実施形態に係る路面描画システムによる画像の一例を示す図である。 一実施形態に係る路面描画システムによる画像の一例を示す図である。 変形例1の反射装置の斜視図である。 変形例1の反射装置において近距離用反射部を用いて路面を照射した状態を示す図である。 変形例1の反射装置において中距離用反射部を用いて路面を照射した状態を示す図である。 変形例1の反射装置において遠距離用反射部を用いて路面を照射した状態を示す図である。 変形例2の路面描画システムの投影モジュールを示す模式図である。 変形例3の路面描画システムの一部を示す概略図である。 変形例3の路面描画システムによって形成される配光パターンおよび画像の一例を示す模式図である。
以下、一実施形態である路面描画システムについて図面を参照しながら説明する。
以下の説明で用いる図面は、特徴を分かり易くするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、一実施形態に係る路面描画システム1の概略図である。本実施形態の路面描画システム1は、車両に搭載され車両の走行路を強調する画像を車両の前方の路面に画像を描画する装置である。
路面描画システム1は、投影モジュール(走行路描画部)10と、車速検知部16と、撮像装置(走行路認識部)15と、走行路情報入手部17と、制御ユニット13と、を備える。投影モジュール10は、路面に光を照射して画像を描画する。制御ユニット13は、走行路描画部を制御する。車速検知部16は、車両の速度を検知して制御ユニット13に伝達する。撮像装置15は、前方の状況を検知して制御ユニット13に伝達する。
路面描画システム1は、まず、車両の前方(例えば、バックミラーのフロントガラス側)に設けられた撮像装置15において車両前方の画像を撮像するとともに、車速検知部16において車両の速度を検知する。また、路面描画システム1は、走行路情報入手部17において、道路状況を外部から入手する。次いで、制御ユニット13は、撮像装置15により取得された画像情報および走行路情報入手部17が入手した情報を解析し表示する画像58を決定する。さらに、車速検知部16において取得された車両の速度の情報を基に投影モジュール10を制御して、車両の前方の路面57に画像58を描画する。
図2は、本実施形態の投影モジュール10を示す模式図である。
本実施形態の投影モジュール10は、光源ユニット20と、拡散板24と、入射光学系25と、画像生成部31と、投影光学系(投影部)41と、を備えている。
光源ユニット20は、複数の光源21が配列されてアレイ発光面を構成するアレイ光源である。すなわち、光源ユニット20は、複数の光源21を有する。光源21は可視光を出射する。光源21としては、発光ダイオード光源(LED、light emitting diode)又はレーザ光源を採用することができる。複数の光源21は、発光量制御部52によりそれぞれ個別にオン、オフ並びに発光量が制御される。すなわち、各光源21の発光量は、発光量を最大とした100%から完全に消灯した状態である0%までの間で調整することができる。光源21は、発光量が0%の状態であるときにオフの状態であるとされる。
図3は、本実施形態の光源ユニット20の模式図である。本実施形態の光源ユニット20は、3つの光源21と、光源用パッケージ部22と、を有する。本実施形態において、3つの光源21は、車両の上下方向(鉛直方向)に並べられている。また、3つの光源21は、光源用パッケージ部22に収められている。隣り合う光源21同士の間には、わずかな隙間が設けられる。
本実施形態では、光源ユニット20が3つの光源21を有する場合について説明するが、光源ユニット20が複数の光源21を有していればその数は限定されない。また、本実施形態において、光源ユニット20の複数の光源21は上下方向に配列されているが、車両の幅方向と直交する方向に配列されていればよい。各光源21をこのように配列することで、各光源21からの出射された光によって路面上に形成される配光領域を、車両前後方向に並べて形成することができる。また、光源ユニットの変形例として、複数の光源を縦横に配列したアレイ光源を採用してもよい。この場合は、配列された光源のうち、一方向に並ぶ光源から照射された光が、投影された路面上で、車両前後方向に並ぶ。
上下方向に配列される3つの光源21のうち、最も上側に位置するものを第1の光源21Aとし、最も下側に位置するものを第3の光源21Cとし、第1の光源21Aと第3の光源21Cとの間に位置する光源を第2の光源21Bとする。図4A〜図4Cを基に後段で説明するように、第1の光源21Aは、路面57上の車両55から最も遠い位置に配光領域(第1の配光領域50A)を形成する。第3の光源21Cは、路面57上の車両55から最も近い位置に配光領域(第3の配光領域50C)を形成する。また、第2の光源21Bは、路面57上の第1の光源21Aおよび第3の光源21Cの間に配光領域(第2の配光領域50B)を形成する。すなわち、車両の幅方向と直交する配列方向に沿って並ぶ複数の光源21は、それぞれ路面上において車両の近傍側から遠方側に向かって並ぶ複数の配光領域を形成する。
拡散板24は、光源ユニット20と入射光学系25との間に配置される。拡散板24は、入射した光を拡散して透過させる。光源ユニット20から出射され、拡散板24を透過して光径が拡大した状態で入射光学系25に入射する。
また、光源21として白色光以外の光を照射するものを用いる場合には、拡散板24として、光源21から照射された光を受けて拡散性の白色光を照射する蛍光体板を用いてもよい。一例として、光源21が青色光(紫外光の場合もある)を照射する場合、内部に蛍光体粒子を含む蛍光体板(拡散板24)に入射した青色光は、蛍光体板を拡散しながら透過するとともに一部の光が蛍光体粒子によって波長変換させる。光源21に起因する青色光と蛍光体粒子の励起により放出された黄色光は互いに混色し、結果として蛍光体板から拡散性の白色光が照射される。なお、蛍光体板は、内部に青色光を拡散させる拡散材が添加されていてもよい。
上述したように、光源ユニット20において、隣接する光源21同士の間には、わずかな隙間が設けられる(図3参照)。光源21から照射された光が路面に投影されると、光源21同士の隙間は、路面57上の画像58にダーク部を形成する要因となる場合がある。本実施形態によれば、光源ユニット20と入射光学系25との間に拡散板24を配置することで、光源ユニット20から照射された光を滲ませて入射光学系25に入光させることができ、路面57上の画像58内にダーク部が形成されることを抑制できる。
図2に示すように、入射光学系25は、光源21からの光を集光し画像生成部31の反射制御面を照射する。入射光学系25は、一又は複数のレンズなどからなる。
画像生成部31は、光源21から出射された光を変調して画像を生成する。本実施形態において、画像生成部31は、反射型デジタル光偏向装置(DMD、Digital Mirror Device)からなる。反射型デジタル光偏向装置からなる画像生成部31は、傾倒可能な複数のミラー素子を配列して構成された反射制御面を有する。
画像生成部31の複数のミラー素子は、それぞれ制御ユニット13からの信号により傾倒角度を反射側又は遮光側に制御される。画像生成部31は、反射側に傾倒された複数のミラー素子の反射光により、任意形状の反射パターン(画像)39を生成する。図2に示す例では、画像生成部31は、矢印形状の反射パターン39を生成する。
なお、投影モジュール10には、遮光側に傾倒した各ミラー素子からの光を遮光するための光遮光部材32が設けられている。
投影光学系41は、画像生成部31において生成された反射パターン39を画像58として車両前方に照射し路面57に投影する。投影光学系41は、集光光学系42と、折返しミラー43と、反射装置44と、を備えている。
集光光学系42は、一又は複数のレンズなどからなる。集光光学系42は、画像生成部31で生成された反射パターン39を、折返しミラー43を介して反射装置44の反射部45に照射する。また、集光光学系42は、画像生成部31から出射された反射パターン39を集光して中間像59を結像する。
折返しミラー43は、集光光学系42からの光を反射部45に向けて反射するミラーである。
反射装置44は、反射部45を有する。反射部45は、集光光学系42で集光された光を路面57に向けて反射する。反射部45は、拡大投影用の凹面リフレクターである。反射部45は、反射面45aを有する。すなわち、投影光学系41は、反射面45aを有する。反射部45は、反射面45aにおいて集光光学系42で集光された光を反射して路面57の所定の領域に投影する。反射面45aは非球面の自由曲面からなる凹面形状である。
反射面45aは、集光光学系42により形成された中間像59の後段に配置されている。したがって、光は、反射面45aの前段側で結像し、拡散方向に広がりながら凹面形状の反射面45aに入射し、反射面45aによって反射されることで再び集光される。
なお、本明細書において、「前段」および「後段」とは、光の透過経路に沿った前後関係(すなわち、光路において上流側および下流側)を意味し、投影モジュール10内の各部位の配置を意味するものではない。
反射面45aの投影方向前方側の領域45bは、車両近傍側の路面57に向けて光を反射する。また、反射面45aの投影方向後方側の領域45cは、車両遠方側の路面57に向けて光を反射する。反射面45aは、投影方向後方側の領域45cから投影方向前方側の領域45bに向かうに従い、投影対象(路面57の車両近傍から車両遠方)との距離に応じて連続的に曲率を変化させて形成されている。すなわち、反射面45aは、投影方向後方側から投影方向前方側に向かうに従い徐々に曲率が大きくなる。これにより、車両遠方に向けて光を反射する投影方向後方側の領域45cに比べて、車両近傍に向けて光を反射する投影方向前方側の領域45bで光を反射し、反射面45aにおいて光を反射する領域と路面57結像面である路面57において結像する領域との距離を短くして、結像した画像58のピンボケを抑制できる。
本実施形態によれば、画像58を有する光を路面57に向けて反射する反射部45が、投影対象(路面の車両近傍から車両遠方)との距離に応じて連続的に曲率を変化させて形成されている。これにより、画像を路面57に鮮明に表示することができ、ピンぼけの生じない高品質の画像58の形成が可能となる。
次に、図4A〜図4Cおよび図5A〜図5Cを参照して、路面描画システム1によって描画される画像58について説明する。
図4A〜図4Cおよび図5A〜図5Cに示すように、投影モジュール10を備えた路面描画システム1は、車両55に搭載されて、車両55から路面57に向けて光を照射する。また、路面描画システム1は、車両55の前方の路面57に車両55の走行路を強調する描画を行う。本実施形態において、路面描画システム1は、走行路を強調する画像58として、車両55の走行方向に延びる一対の棒状のレーンを描画する。一対の棒状のレーンは、互いに車両55の車幅より若干広く配置されている。
図4A〜図4Cは、それぞれ第3の光源21C、第2の光源21Bおよび第1の光源21Aのみを発光させた場合に、路面57に描画される画像58の例を示す図である。車両55の前方の路面57には、車両55に遠い領域から近い領域に向かって順に並ぶ第1の路面領域57A、第2の路面領域57Bおよび第3の路面領域57Cが設定される。第1〜第3の光源21A〜21Cは、それぞれ路面57上の第1〜第3の路面領域57A〜57Cに第1〜第3の配光領域50A〜50Cを形成する。路面描画システム1は、第1〜第3の光源21A〜21Cの発光量を制御することで、画像58の表示位置を第1〜第3の路面領域57A〜57Cに画像58を描画する。
図4Aは、第3の光源21Cを発光させ、第1の光源21Aおよび第2の光源21Bを消灯させた場合の画像58を示す図である。第1の光源21Aから照射された光は、画像生成部31において反射されることで反射像を形成し、さらに路面57上の第1の配光領域50A内において画像58を形成する。
車両55が比較的低速(例えば30km/時間)で走行する場合には、図4Aに示すように第3の路面領域57Cのみに画像58を表示することが好ましい。これは、車両55が低速で走行する場合、運転者の注意は車両55の近傍に向くため、遠方の領域に画像を表示する必要性が低いためである。また、車両55が低速で走行する場合には、車両55の前方を走行する他の車両との車間距離が短いため、画像58が、他の車両の運転者の操作を阻害する虞があるためである。本実施形態によれば、路面57の車両55近傍の領域(すなわち第3の路面領域57C)のみに、画像58を表示する場合に、他の領域(第1および第2の路面領域57A、58B)を担う他の光源(第1および第2の光源21A、21B)を消灯することができ、エネルギ効率の高い路面描画システム1を実現できる。
図4Bは、第2の光源21Bを発光させ、第1の光源21Aおよび第3の光源21Cを消灯させた場合の画像58を示す図である。第2の光源21Bから照射された光は、画像生成部31において反射されることで反射像を形成し、さらに路面57上の第2の配光領域50B内において画像58を形成する。
車両55が中速(例えば60km/時間)で走行する場合には、図4Bに示すように路面57の車両55からある程度離れた領域(すなわち第2の路面領域57B)のみに画像58を表示することが好ましい。本実施形態によれば、第2の路面領域57Bのみに、画像58を表示する場合に、第1および第3の光源21A、21Cを消灯することができ、エネルギ効率の高い路面描画システム1を実現できる。
図4Cは、第1の光源21Aを発光させ、第2の光源21Bおよび第3の光源21Cを消灯させた場合の画像58を示す図である。第3の光源21Cから照射された光は、画像生成部31において反射されることで反射像を形成し、さらに路面57上の第3の配光領域50C内において画像58を形成する。
車両55が高速(例えば100km/時間)で走行する場合には、図4Cに示すように路面57の車両55から最も遠い領域(すなわち第1の路面領域57A)のみに画像58を表示することが好ましい。これは、車両55が高速で走行する場合、運転者の注意は車両55の遠方に向くため、近傍の領域に画像を表示する必要性が低いためである。本実施形態によれば、第1の路面領域57Aのみに、画像58を表示する場合に、第2および第3の光源21B、21Cを消灯することができ、エネルギ効率の高い路面描画システム1を実現できる。
図4A〜図4Cに示すように、車両55の速度が高まるに従い、画像58の表示位置を変化させるとともに、車両55の走行方向に沿う画像58の表示長さを長くすることが好ましい。なお、車両55の走行方向に沿う画像58の表示長さは、画像生成部31において形成する反射画像の形状を調整することで容易に変化させることができる。これにより、車両55の速度が高まるに従い、車両55の運転者から視認される画像58の範囲を十分に広くすることができる。
なお、図4A〜図4Cにおいて、車両55の走行方向に沿う画像58の表示長さは、模式的に表したものであって、実際の長さとは異なる。
路面描画システム1は、車両55の一定の高さから路面に向けて斜めに光を照射するため、車両55からの距離が離れるに従い路面に入射する光の光束密度が低下する。したがって、路面描画システム1から路面57に均一な光を照射すると、路面57上の画像58の照度は、車両55から離れた位置に表示する際に低下する。本実施形態において、第1〜第3の光源21A〜21Cは、発光量制御部52によりそれぞれ個別に発光量が制御される。より具体的には、第3の路面領域57Cに光を照射する場合に、第3の光源21Cの発光量を60%とし、第2の路面領域57Bに光を照射する場合に、第2の光源21Bの発光量を80%とし、第1の路面領域57Aに光を照射する場合に、第1の光源21Aの発光量を100%とする。つまり各光源(第1〜第3の光源21A〜21C)の発光量は、形成する配光領域(第1〜第3の配光領域50A〜50C)の車両55からの距離に応じて調整できる。これにより、光源21を切り替えて画像58の位置を変化させた場合でああっても、路面上における画像58の明るさを一定に保つことが可能となる。また、本実施形態によれば、光源21の発光量を調整することで、表示位置の変化に伴う画像58の明るさを一定に保つ構成を採用することで、エネルギ効率の高い路面描画システム1を実現できる。
なお、画像生成部31は、ミラー素子の傾斜による反射のオンとオフとを高速に駆動し、オンとオフのデューティ比を調整することができる。本実施形態において画像生成部31のデューティ比を調整して、単一の配光領域内の照度を車両55からの距離に応じて調整してもよい。この場合、調整されるデューティ比は、車両55に近くなるに従い、OFFとする時間を長くする。
図5Aは、画像58を第1〜第3の路面領域57A〜57Cに跨って表示させる場合の画像58を示す図である。図5Aにおいて、第1〜第3の光源21A〜21Cが発光する。第1〜第3の光源21A〜21Cから照射された光は、路面57上の第1〜第3の配光領域50A〜50C内において画像58を形成する。図5Aに示す状態において、第1の配光領域50Aに対応する第1の光源21Aの発光量は90%とされ、第2の配光領域50Bに対応する第2の光源21Bの発光量は80%とされ、第3の配光領域50Cに対応する第3の光源21Cの発光量は60%とされる。
なお、各光源の発光量は、対応する路面領域において最も車両から遠い部分において十分な光源発光量を得られる発光量を基準として調整される。
図5Bは、画像58を第1および第2の路面領域57A、57Bに跨って表示させる場合の画像58を示す図である。図5Bにおいて、第1および第2の光源21A、21Bが発光する。第1および第2の光源21A、21Bから照射された光は、路面57上の第1および第2の配光領域50A、50B内において画像58を形成する。図5Bに示す状態において、第1の配光領域50Aに対応する第1の光源21Aの発光量は100%とされ、第2の配光領域50Bに対応する第2の光源21Bの発光量は80%とされ、第3の配光領域50Cに対応する第3の光源21Cは消灯される。
図5Cは、画像58を第2および第3の路面領域57B、57Cに跨って表示させる場合の画像58を示す図である。図5Cにおいて、第2および第3の光源21B、21Cが発光する。第2および第3の光源21B、21Cから照射された光は、路面57上の第2および第3の配光領域50B、50C内において画像58を形成する。図5Cに示す状態において、第1の配光領域50Aに対応する第1の光源21Aは消灯され、第2の配光領域50Bに対応する第2の光源21Bの発光量は70%とされ、第3の配光領域50Cに対応する第3の光源21Cの発光量は60%とされる。
本実施形態によれば、図5A〜図5Cに示すように、形成する配光領域(第1〜第3の配光領域50A〜50C)の車両55からの距離に応じて、各光源(第1〜第3の光源21A〜21C)の発光量を調整することで、複数の路面領域に跨って延びる画像58内の路面上の照度の均一性を高めることができる。
本実施形態において画像生成部31のデューティ比を調整して、隣り合う一対の配光領域に跨る画像58において、発光量を高めた側(すなわち、遠方側)の配光領域の境界近傍の明るさを調整してもよい。この場合には、一対の配光領域同士の境界近傍において、路面57上の照度の差分を低減し、自然な画像58の描画を実現してもよい。
図1に戻って、路面描画システム1の構成について説明する。
撮像装置15は、車両前方を撮像して処理することで、車両前方の走行路を認識する走行路認識部として機能する。車速検知部16は、車両の速度を検知する。車速検知部16は、車両から直接的に車速情報を取得する構成とすることができる。撮像装置15および車速検知部16が取得した走行路および車速の情報は、電気信号として制御ユニット13の制御部51に伝達される。
制御ユニット13は、各種の画像の制御情報などが予め設定されたメモリ53と、メモリ53、撮像装置15および車速検知部16からの電気信号に基づいて制御信号を生成する制御部51と、制御信号に基づいて画像生成部31を駆動する駆動部54と、複数の光源21の発光量を個別に変更する発光量制御部52と、を有している。制御ユニット13は、画像生成部31のミラー素子の傾倒態様を制御する処理を実行することにより画像を生成する。また、制御ユニット13は、車速検知部16において取得された車両55の速度の情報を基に路面57に画像58を表示させる位置を決定し、発光量制御部52により複数の光源21の発光量を調整する。
(まとめ)
本実施形態の路面描画システム1によれば、制御ユニット13は、車速検知部16の検知結果に基づき、車両55に対する画像58の距離を変化させる。したがって、路面描画システム1は、車両55の速度が速い場合に車両55の遠方の路面57に画像58を表示させ、車両55の速度が遅い場合に車両55の近傍の路面57に画像58を表示させる。すなわち、本実施形態の路面描画システム1によれば、運転者にとって視認しやすい場所に画像を表示させて画像による注意喚起の効果を高めることができる。
特に、本実施形態では、複数の光源21がそれぞれ路面57上において車両55の近傍から遠方に沿って並ぶ複数の配光領域(第1〜第3の配光領域50A〜50C)を形成し、制御ユニット13が、車速検知部16の検知結果に基づき、少なくとも1つの光源21の発光状態を切り替える。これにより、車両55に対する路面57上の画像58の距離を変化させるため、光源21から照射される光の利用効率を低下させることなく、運転者にとって視認しやすい場所に画像58を表示できる。
なお、本明細書において、「少なくとも1つの光源の発光状態を切り替える」とは、複数の光源21のうち、少なくとも1つの光源21をオンからオフ、又はオフからオンに切り替えることを意味する。このように、少なくとも1つの光源21をオンからオフ、又はオフからオンに切り替えることで、路面57上において、画像58の中心の位置を車両55の走行方向に沿って移動させることができる。
本実施形態によれば、路面描画システム1には、車両55の近傍から遠方に向かって並ぶ複数の配光領域(第1〜第3の配光領域50A〜50C)に対応する複数の光源21が設けられている。また、複数の光源21の発光量は、発光量制御部52によって制御される。したがって、路面57上に形成された複数の配光領域ごとに路面57上の照度を調整することができ、車両55の近傍および遠方の路面57の照度を均一に近づけることができる。より具体的には、発光量制御部52は、複数の光源21のうち車両55の遠方側の配光領域を形成する光源21の発光量を、車両55の近傍側の配光領域を形成する光源21の発光量よりも高くする、制御を行うことが好ましい。これにより、路面57上に形成され複数の配光領域のうち車両55の遠方側に位置する配光領域を照らす光源21の発光量を高くして、画像58内の照度を均一に近づけることができる。
本実施形態によれば、投影光学系41の反射面45aは、投影方向後方側から投影方向前方側に向かうに従い徐々に曲率が大きくなる構成を有する。これにより、上述したように、画像のピンボケを抑制でき、画像を路面に鮮明に表示することが可能な車両用灯具を提供できる。
本実施形態において、撮像装置15は、車両55の前方の道路状況を検知する走行路認識部として機能する。また、制御ユニット13は、撮像装置15による認識結果を画像58に反映させる。路面描画システム1は、撮像装置15により取得された認識結果に基づき、投影モジュール10に路面57に走行路を強調する描画を行わせる。これにより、路面描画システム1は、運転者の運転を補助して安全性を高めることができる。例えば、制御ユニット13は、撮像装置15により取得された走行路の変化に応じて、画像58として一対の棒状のレーンをカーブさせたり、点滅させたりして運転者の視認を補助する役割を果たさせてもよい。また、制御ユニット13は、撮像装置15において走行路状に車両55の走行を阻害する障害物が認識された場合には、認識結果に基づき車両55が走行可能か否かを判定して、判定結果を画像58に反映させてもよい。
なお、撮像装置15から取得する道路状況とは、路面の車線、縁石および轍の状態などを含む。
本実施形態において、走行路情報入手部17は、車両55の前方の道路状況を外部から入手する。また、制御ユニット13は、走行路情報入手部17が入手した情報を画像58に反映させる。この構成によれば、外部から入手した道路状況を運転者に明確に知らせることができる。なお、外部から入手する道路状況とは、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System、道路交通情報通信システム)から取得された情報などを含む。
(変形例1)
次に、図6を基に、上述の反射装置44に代えて採用可能な変形例の反射装置144について説明する。なお、なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、本変形例の反射装置144は、複数(本実施形態では3つ)の反射部145と、切替部146と、を有する。反射部145は、集光光学系42で集光された光を路面57に向けて反射する。切替部146は、軸部146aと、軸部146aを軸中心に回転駆動する駆動部146bと、を有する。軸部146aには、軸部146aの軸中心に対して周方向に沿って等間隔に複数の反射部145が固定されている。切替部146は、駆動部146bによる軸部146aの回転に伴い、複数の反射部145のうちの1つを集光光学系42からの照射された光を受光する受光位置に切替えて配置させる。
反射装置144は、近距離用反射部145Xと、中距離用反射部145Yと、遠距離用反射部145Zとを有している。各反射部145X、145Y、145Zの反射面145aは、互いに距離が異なる路面57上の領域に向けて反射するように設定されている。近距離用反射部145Xと中距離用反射部145Yと遠距離用反射部145Zとの各反射面145aは、反射光を照射する距離が近いものほど、平均の曲率が大きい曲面に形成されている。近距離用反射部145Xを用いて路面57に画像58を表示した状態を図7Aに示し、中距離用反射部145Yを用いて路面57に画像58を表示した状態を図7Bに示し、遠距離用反射部145Zを用いて路面57に画像58を表示した状態を図7Cに示す。図7A〜図7Cに示すように、それぞれの反射部145X、145Y、145Zにより照射できる路面57上の領域は、互いに異なる。また、それぞれの反射部145X、145Y、145Zにより照射できる路面57上の領域は、それぞれ第1〜第3の光源21A〜21Cに対応する第1〜第3の路面領域57A〜57Cに区画される。
本変形例によれば、互いに距離が異なる領域に向けて反射する複数の反射部145の反射面145aを、切替部146により切替えるので、各反射面145aにより路面の異なる距離に画像を鮮明に表示できる。これにより、車両55に対する路面57上の画像58の距離を変化させるため、光源21から照射される光の利用効率を低下させることなく、運転者にとって視認しやすい場所に画像58を表示できる。
また、本変形例によれば、互いに距離が異なる領域に向けて反射する複数の反射部145において反射面145aの曲率を適宜調整することで、各距離において画像を鮮明に表示する路面描画システム1を提供できる。また遠距離に反射光を照射した際、光が拡散して照度が低下することを防止できる。
また、本変形例は、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、路面57上で区画される複数の路面領域(第1〜第3の路面領域57A〜57C)において対応する光源の出力を調整して、車両55の近傍および遠方の路面57の照度を均一に近づけることができる。また上述の実施形態と同様に、画像生成部31のデューティ比を調整して、配光領域内の照度を車両55からの距離に応じて調整してもよい。
(変形例2)
図8は変形例2の投影モジュール(走行路描画部)210を示す模式図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例の投影モジュール210は、反射部245を有する反射装置244を備える。反射部245は、凸面形状の反射面245aを有する。反射面245aは、集光光学系42により形成された中間像259の前段に配置されている。したがって、光は、集光しながら凸面形状の反射面245aに入射し、反射面245aによって反射面と結像面との距離が調整されて前方に反射される。
凸面形状の反射面245aは、投影方向後方側から投影方向前方側に向かうに従い徐々に曲率が大きくなる。
反射面245aの投影方向前方側の領域245bは、車両遠方側の路面57に向けて光を反射する。また、反射面245aの投影方向後方側の領域245cは、車両近傍側の路面57に向けて光を反射する。反射面245aは、投影方向後方側の領域245cから投影方向前方側の領域245bに向かうに従い、投影対象(路面57の車両近傍から車両遠方)との距離に応じて連続的に曲率を変化させて形成されている。すなわち、反射面245aは、投影方向後方側から投影方向前方側に向かうに従い徐々に曲率が大きくなる。これにより、車両遠方に向けて光を反射する投影方向前方側の領域245bに比べて、車両近傍に向けて光を反射する投影方向後方側の領域245cで光を反射し、反射面245aにおいて光を反射する領域と結像面である路面57において結像する領域との距離を短くして、結像した画像58のピンボケを抑制できる。
(変形例3)
図9は、変形例3の路面描画システム301の一部を示す概略図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。路面描画システム301は、投影モジュール(走行路描画部)310と、車速検知部16と、撮像装置(走行路認識部)15と、制御ユニット13と、を備える。
本変形例の投影モジュール310は、図9に示す3つの光源ユニット320、入射光学系325および画像生成部31と、図9において省略する投影光学系41(図9において省略)と、を有する。
3つの光源ユニット320は、赤色光源ユニット320Rと、緑色光源ユニット320Gと、青色光源ユニット320Bと、に区別される。赤色光源ユニット320Rは、3つの赤色光源321Rを有する。緑色光源ユニット320Gは、3つの緑色光源321Gを有する。青色光源ユニット320Bは、3つの青色光源321Bを有する。赤色光源ユニット320R、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bの3つの光源は、上下方向に配列されている。また、赤色光源ユニット320R、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bの3つの光源は、それぞれ路面上において車両の近傍から遠方に沿って並ぶ複数の配光領域を形成する。すなわち、赤色光源ユニット320R、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bの3つの光源は、上述の実施形態における第1〜第3の光源21A〜21Cとして機能する。
赤色光源ユニット320R、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bは、発光量制御部52に接続されている。赤色光源ユニット320R、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bの各光源は、発光量制御部52よりそれぞれ発光量が制御されている。
入射光学系325は、光合成装置326と、3つのレンズ体327と、を有する。光合成装置326は、従来公知の直方体のクロスダイクロイックプリズムである。光合成装置326は、3つの入射面326aと1つの出射面326bと、一対の反射面326cと、を有する。一対の反射面326cには、波長選択性反射膜が形成されている。3つの入射面326aは、それぞれレンズ体327を介して赤色光源ユニット320R、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bに対向する。光合成装置326は、各入射面326aから入射した赤色光、緑色光および青色光を合成し白色光として出射面326bから出射する。光合成装置326から出射された光は、画像生成部31に入射する。
図10は、本変形例の路面描画システム301によって形成される配光パターンPおよび画像58の一例を示す模式図である。
路面描画システム301は、上述の実施形態と同様に、路面57上に走行路を強調する画像58を表示するとともに、車両用前照灯としての配光パターンPを形成する。
図9に示すように、画像生成部31および複数の光源ユニット320は、制御ユニット13に接続されている。画像生成部31は、制御ユニット13において駆動部54を介して制御部51によって制御されている。また、上述したように、光源ユニット320の各光源は、制御ユニット13において発光量制御部52を介し制御部51によって制御されている。
画像生成部31は、制御部51による制御によって、車両用前照灯としての配光パターンPを生成する配光パターン生成状態と、走行路を強調する画像58を生成する走行路強調状態と、が高速で切り替わる。すなわち、画像生成部31は、複数のミラー素子の傾斜状態を高速に切り替えることで、ある瞬間において配光パターンPを生成し、別の瞬間において画像58を生成する。
3つの光源ユニット320は、画像生成部31が配光パターン生成状態となる瞬間において、それぞれ発光して画像生成部31に入射させる。また、3つの光源ユニット320のうち1つまたは2つは、画像生成部31が走行路強調状態となる瞬間において、発光し、その他の光源ユニット320が消灯する。複数の光源ユニット320から照射された光は、光合成装置326を通過して画像生成部31に入射する。3つの光源ユニット320が発光する場合、各光源ユニット320から照射された光は光合成装置326において合成されて白色となる。したがって、このとき画像生成部31には白色光が入射する。反対に、複数の光源ユニット320のうち1つ又は2つが発光する場合、画像生成部31には白色光とは異なる色の可視光が入射する。すなわち、光源ユニット320は、配光パターン生成状態の画像生成部31に白色光を入射させ、走行路強調状態の画像生成部31に白色光とは異なる色の可視光を入射させる。これにより、路面描画システム301は、路面57上に白色の配光パターンPを形成するとともに、路面57上に白色光とは異なる色の画像58を表示する。配光パターン生成状態と走行路強調状態とは、高速で切り替わるため運転者には、路面57上に配光パターンPと画像58とが同時に表示されているように観察される。
一例として、走行路を強調する画像58を赤色で表示させる場合について説明する。
この場合、赤色光源ユニット320Rは、画像生成部31の状態に関わらず赤色光を照射する。一方で、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bは、画像生成部31が配光パターン生成状態となる瞬間に、それぞれ緑色光および青色光を照射し、画像生成部31が走行路強調状態となる瞬間に、消灯する。これにより、路面57上において画像58を赤色で表示することができる。また、走行路強調状態の画像生成部31に入射する光を、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bに切り替えることで、画像58の配色を路面57上で切り替えてもよい。
本変形例の路面描画システム301によれば、白色光によって車両用前照灯としての配光パターンPを形成するとともに、走行路を白色光とは異なる色の可視光で運転者の注意喚起を促す画像58を表示することができる。また、本変形例の路面描画システム301によれば、投影モジュール310を車両用前照灯としても利用するため、走行路を強調する画像を表示させる描画装置と車両用前照灯とをそれぞれ設ける場合と比較して、全体として小型化することができる。
さらに、本変形例において、路面描画システム301は、赤色光源ユニット320R、緑色光源ユニット320Gおよび青色光源ユニット320Bを有するため、画像58の配色を路面57上で経時的に変化させることができる。これにより、路面57上で画像を強調して、運転者の注意喚起を促す効果を高めることができる。
以上に、本発明の実施形態およびその変形例を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されない。
例えば、上述の実施形態において、画像生成部31として反射型デジタル光偏向装置を用いた例について説明したが、画像生成部は液晶等の透過型の空間変調器、スキャニングミラーと蛍光体を組み合わせた描画装置などであってもよい。
1,301…路面描画システム、10,210,310…投影モジュール(走行路描画部)、13…制御ユニット、15…撮像装置(走行路認識部)、16…車速検知部、17…走行路情報入手部、20,320,320R,320G,320B…光源ユニット、21,321R,321G,321B…光源、31…画像生成部、39…反射パターン(画像)、41…投影光学系(投影部)、42…集光光学系、45a,145a,245a…反射面、52…発光量制御部、55…車両、57…路面、58…画像、146…切替部、P…配光パターン

Claims (9)

  1. 車両に搭載され前記車両の走行路を強調する画像を前記車両の前方の路面に描画する路面描画システムであって、
    光を照射して前記路面に前記画像を描画する走行路描画部と、
    前記車両の速度を検知する車速検知部と、
    前記走行路描画部を制御する制御ユニットと、を備え、
    前記走行路描画部は、光源ユニットと、前記光源ユニットから出射された光を変調して前記画像を形成する画像生成部と、前記画像を有する光を前記路面に投影する投影部と、を有し、
    前記制御ユニットは、前記車速検知部の検知結果に基づき、前記車両に対する前記画像の距離を変化させる、
    路面描画システム。
  2. 前記光源ユニットは、複数の前記光源を有し、
    複数の前記光源は、それぞれ前記路面上において前記車両の近傍から遠方に沿って並ぶ複数の配光領域を形成し、
    前記制御ユニットは、前記車速検知部の検知結果に基づき、少なくとも1つの前記光源の発光状態を切り替える、
    請求項1に記載の路面描画システム。
  3. 前記制御ユニットは、複数の前記光源の発光量を個別に変更する発光量制御部を有し、
    前記発光量制御部は、複数の前記光源のうち前記車両の遠方側の配光領域を形成する前記光源の発光量を、前記車両の近傍側の配光領域を形成する前記光源の発光量よりも、高くする、
    請求項2に記載の路面描画システム。
  4. 前記投影部は、前記画像生成部で生成された前記画像を有する光を集光し前記投影部に入射させる集光光学系と、前記集光光学系で集光された光を反射して前記路面に投影する反射面を有し、
    前記反射面は、投影方向後方側から投影方向前方側に向かうに従い徐々に曲率が大きくなる、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の路面描画システム。
  5. 前記投影部は、前記車両からの距離が互いに異なる領域に光を投影する複数の前記反射面と、複数の前記反射面のうちの何れか1つを選択して切り替える切替部と、有する、
    請求項4に記載の路面描画システム。
  6. 前記走行路描画部は、前記路面上に前記走行路を強調する前記画像を表示するとともに、車両用前照灯としての配光パターンを形成する、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の路面描画システム。
  7. 前記画像生成部は、前記車両用前照灯としての配光パターンを生成する配光パターン生成状態と、前記走行路を強調する前記画像を生成する走行路強調状態と、が高速で切り替わり、
    前記光源ユニットは、前記配光パターン生成状態の前記画像生成部に白色光を入射させ、前記走行路強調状態の前記画像生成部に白色光とは異なる色の可視光を入射させる、
    請求項6に記載の路面描画システム。
  8. 前記車両の前方の道路状況を検知する走行路認識部を備え、
    前記制御ユニットは、前記走行路認識部の認識結果を前記画像に反映させる、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の路面描画システム。
  9. 前記車両の前方の道路状況を外部から入手する走行路情報入手部を備え、
    前記制御ユニットは、前記走行路情報入手部が入手した情報を前記画像に反映させる、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の路面描画システム。
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