JP2018191755A - 車椅子昇降機構及び車椅子昇降機構を装着した車椅子 - Google Patents

車椅子昇降機構及び車椅子昇降機構を装着した車椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2018191755A
JP2018191755A JP2017096168A JP2017096168A JP2018191755A JP 2018191755 A JP2018191755 A JP 2018191755A JP 2017096168 A JP2017096168 A JP 2017096168A JP 2017096168 A JP2017096168 A JP 2017096168A JP 2018191755 A JP2018191755 A JP 2018191755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
screw rod
rod body
lifting
lifting mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017096168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6258542B1 (ja
Inventor
孝雄 川谷
Takao Kawatani
孝雄 川谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2017096168A priority Critical patent/JP6258542B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6258542B1 publication Critical patent/JP6258542B1/ja
Publication of JP2018191755A publication Critical patent/JP2018191755A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

【課題】車椅子本体を床面や地面に対して昇降できる車椅子昇降機構、及び、前記車椅子昇降機構を備えて背凭れ部が着座面に対して後方に傾斜可能で、不使用時には車椅子本体を左右中央部で折り畳み可能な車椅子を提供することを課題とする。【解決手段】車椅子を床面に対して昇降可能とする、車椅子に装着される車椅子昇降機構であって、車椅子昇降機構が、車椅子の座面部の左右前後端近傍それぞれに垂設される4か所の昇降機構と、回動力を生じさせる1か所の駆動部と、駆動部の回動力を前記4か所の昇降機構に伝動する回動力伝動部と、を備え、昇降機構は、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体と、螺棒体と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、螺棒体と螺合する内歯と回動力伝動部の歯車と螺合する外歯を有する螺棒体駆動用歯車とを備えた車椅子昇降機構、及び、背凭れ部傾斜手段を備えた車椅子により課題解決できた。【選択図】 図16

Description

本発明は、車椅子本体を床面や地面に対して昇降できる車椅子昇降機構、及び、前記車椅子昇降機構を備えて背凭れ部が着座面に対して傾斜可能で、不使用時には車椅子本体を左右中央部で折り畳み可能な車椅子に関する。
特許文献1には、車椅子の左右の片側にオイルタンク、ポンプ、加圧ハンドルを配設し、左右に油圧シリンダーを配設し、左右間に油圧パイプを配設して座面部を昇降させて、折り畳み加工な車椅子が開示されている。
特許文献2には、左右方向の中央部の座面部下方にガスシリンダや電動アクチュエータ等の昇降ユニットを配設し、座面部を支持する機枠を左右方向に折り畳み可能なX字形リンクを具備した車椅子が開示されている。
特開2013−34595号公報 特開2008−259757号公報
特許文献1の発明は、昇降機構として片側にオイルタンクやポンプを配設し両側に油圧シリンダーを配設するため、全体的に重くなりかつ左右の重量バランスが片側が重くなって取扱いにくいという問題があった。また、背凭れ部が後方に傾斜可能な構造となっていないので背凭れ部を後方に倒して被介護者を自動車シート等に乗り移りさせることが容易にはできないという問題があった。
特許文献2の発明は、昇降機構として左右方向の中央部の座面部下方にガスシリンダや電動アクチュエータ等の昇降ユニットを配設するため、全体的に重くなり取扱いにくいという問題があった。また、背凭れ部が後方に傾斜可能な構造となっていないので背凭れ部を後方に倒して被介護者を自動車シート等に乗り移りさせることが容易にはできないという問題があった。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、車椅子本体を床面や地面に対して昇降できる車椅子昇降機構、及び、前記車椅子昇降機構を備えて背凭れ部が着座面に対して後方に傾斜可能で、不使用時には車椅子本体を左右中央部で折り畳み可能な車椅子を提供することを課題とする。
請求項1に記載の車椅子昇降機構は、車椅子を昇降可能とする、前記車椅子に装着される車椅子昇降機構であって、前記車椅子昇降機構が、前記車椅子の座面部の左右前後端近傍それぞれに立設される4か所の昇降機構と、回動力を生じさせる駆動部と、前記駆動部の回動力を前記昇降機構に伝動する回動力伝動部と、を備え、前記昇降機構は、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体と、前記螺棒体と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、前記螺棒体と螺合する内歯と前記回動力伝動部の歯車と螺合する外歯を有する螺棒体駆動用歯車と、を有し、前記螺棒体が下方向に移動したときに前記螺棒体の下端が床面に着地して前記車椅子と床面とを離隔させ、前記螺棒体が上方向に移動したときに前記螺棒体の下端が床面から離隔して前記車椅子を床面に着地させることを特徴とする。
請求項2に記載の車椅子昇降機構は、請求項1において、前記回動力伝動部は、前記車椅子の前側又は後側に配設する上下方向の回動を左右方向に伝動する左右方向伝動軸と前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する前後方向伝動軸を備えて平面視で略コ字状の第一の形態、又は、前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する2つの前後方向伝動軸を平面視で並設する第二の形態、を有し、前記第一及び第二の形態ともに前記左右の前後方向伝動軸の前後端部の全4か所にそれぞれ前記昇降機構が配設され、前記前後方向伝動軸の両端部と前記昇降機構とが昇降力伝達歯車機構で連結されていることを特徴とする。
請求項3に記載の車椅子昇降機構は、請求項2において、前記第一の形態における前記左右方向伝動軸の略両端部及び略中央部の3か所に折り曲げ可能でかつ回動力伝達可能な折り曲げ回動連結手段を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の車椅子昇降機構は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記駆動部が、手動による手動形態又はモータによる電動形態であることを特徴とする。
請求項5に記載の車椅子昇降機構は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記駆動部がモータによる電動形態である場合に、前記昇降機構の前記螺棒体が上昇端又は下降端に到達したことを検知する検出手段と、前記モータの駆動部と前記検出手段とを制御する制御部とを備え、前記制御部により前記駆動部のモータを作動開始させ、前記検出手段からの前記上昇端又は下降端到達検出により前記モータを停止させることを特徴とする。
請求項6に記載の車椅子は、請求項1〜5のいずれかに記載の車椅子昇降機構を装着したことを特徴とする。
請求項7に記載の車椅子は、請求項6において、前記車椅子の背凭れ部を前記背凭れ部を構成する背凭れフレームの左右の下端を回転中心として前記背凭れフレームを略垂直姿勢から後方に回動して水平状態からさらに下方に傾斜させた姿勢までの任意の姿勢をさせることができる傾斜手段を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の車椅子は、請求項6又は7において、前記背凭れフレームは、上方の部位である略コ字状フレームの左右の一部を下方の部位であるパイプ状の左右フレーム内に挿入して前記コ字状フレームをスライドさせることで前記背凭れフレームの長手方向の長さを調整可能にしたことを特徴とする。
請求項1から5のいずれかに記載の車椅子昇降機構は、車椅子の座面部のみでなく車椅子全体を昇降させるので、座面部のみを昇降させる場合に比較して、背凭れ部を後方に傾斜させたときに座面部のフレームと背凭れ部のフレームとの段差ができず、座面部のフレーム上に載せた座面シートと背凭れ部のフレーム上に載せた背凭れシートとの段差も生じないことから被介護者の体重等は前記背凭れフレームや座面フレームに加わるので被介護者の乗り移りが容易にでき、背凭れシート等の部位の破損が生じないという効果を奏する。
そして、使用中の車椅子を含めて市場に流通している車椅子に追加工事で取り付けることができるという効果を奏する。
また、回動力伝動部の形態が、車椅子の前側又は後側に配設する上下方向の回動を左右方向に伝動する左右方向伝動軸と前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する前後方向伝動軸を備えて平面視で略コ字状の第一の形態の場合には、回動力の伝達手段として歯車及び回動軸を使用しているので4か所の昇降機構の昇降を前記回動力伝動部の機構により同期化させることができる。また、回動力伝動部の形態が第二の形態の場合には上昇端又は下降端の位置を検出器により決めることと制御部により作動開始を一致させることにより4個所の昇降機構の昇降を同期化させることができる。
請求項3に記載の車椅子昇降機構は、左右方向伝動軸を折り曲げることができるため、前記回動力伝動部が第一の形態であっても、車椅子保管時等の不使用時等に車椅子昇降機構を装着した車椅子を折りたたむことができる。前記回動力伝動部が第二の形態の場合は、左右方向に障害物がないので車椅子を保管時等の不使用時等に折りたたむことができる。
請求項4に記載の車椅子昇降機構は、昇降機構の昇降を手動でも電動でも可能とすることができる。
請求項5に記載の車椅子は、昇降機構の作動開始後に昇降機構の上昇端又は下降端に到達したことを検知して駆動部4の作動を停止させる制御が可能になるので、駆動部が電動形態の場合に操作者が昇降開始の起動釦を押せば自動的に所定の位置で停止でき車椅子を一定の高さで昇降させることができる。
請求項6に記載の車椅子は、車椅子昇降機構を装着しているので、車椅子ごと床面や地面に対して昇降できるという効果を奏する。
請求項7に記載の車椅子は、被介護者を自動車シート等の移動先の部位に乗り移りさせる場合、自動車シートの高さより車椅子の座面部の高さが一般的に低いことから、例えば自動車シートに乗り移りさせる場合は車椅子の座面部の高さを自動車シートの高さより高くでき、かつ後方で下方への傾斜をさせることもできるので円滑に容易に被介護者を滑り下ろすようにして乗り移りさせることができ、自動車シートから車椅子の座面部に移動させる場合にも円滑に容易に被介護者を滑り下ろすようにして乗り移りさせることができるという効果を奏する。
請求項8に記載の車椅子は、背凭れフレームの上端にある略コ字状フレームを長手方向でスライドできるので、被介護者を自動車シート等に移送するときは背凭れフレームを長くして背凭れフレームの上端側を自動車シート上に載置することが容易にでき、車椅子を介護者が押して移動させるときは背凭れフレームの上端にある略コ字状フレームを長手方向でスライドさせ短縮させて背凭れフレームの上端を高さ方向で低くできるので、車椅子を押す人の視界を妨げることなく前方が見えやすいという効果を奏する。
本発明の車椅子昇降機構の第一の形態(回動力伝動部)の概要を説明する平面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の概要を説明する右側面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の概要を説明する背面図である。 昇降機構の構成を説明する昇降機構の縦断面図である。 昇降機構の螺棒体の昇降状態を説明する図で、下降時及び上昇時を示す図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の構成を説明する説明用平面図である。 図6のA部の説明図で、軸間連結歯車機構の構成を説明する軸間連結歯車機構の説明用平面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の左右方向伝動軸を自在継手で折り曲げた状態を示す図である。 本発明の車椅子昇降機構の第二の形態(回動力伝動部)の概要を説明する平面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第二の形態(回動力伝動部)の構成を説明する説明用平面図である。 筒状体や筐体を縦断面視した昇降機構の図で螺棒体の位置検出をする検出器の検出状態の説明図で、(a)が螺棒体が上昇端位置に到達した場合を示す図で、(b)が螺棒体が下降端位置に到達した場合を示す図である。 略コ字状フレームの説明図である。 車椅子昇降機構を取付前の車椅子の右側面図である。 車椅子昇降機構を取付後の車椅子の右側面図である。 昇降機構により車椅子をリフトアップさせた状態を示す図である。 昇降機構により車椅子をリフトアップさせ傾斜手段により背凭れ部を後方に水平面より下方に下げた状態を示す図である。 昇降機構により車椅子を少しリフトアップさせ傾斜手段により背凭れ部を後方に水平面よりやや上方に傾斜させた状態を示す図である。 車椅子から自動車のシートに乗り移るときの状態を示す図である。 自動車のシートから車椅子に乗り移るときの状態を示す図である。 座面シートが昇降しない車椅子の説明図である。 図20の車椅子に座面部のみを昇降させるようにした車椅子の説明図である。 図20の車椅子に本願発明の車椅子昇降機構を取付て車椅子全体を昇降させるようにした車椅子の説明図である。
本発明の車椅子昇降機構1は、図1〜図11に示すように、車椅子2を昇降可能とする、前記車椅子2に装着される車椅子昇降機構1であって、前記車椅子昇降機構1が、前記車椅子2の座面部20の左右前後端近傍それぞれに立設される4か所の昇降機構3と、回動力を生じさせる駆動部4と、前記駆動部4の回動力を前記昇降機構3に伝動する回動力伝動部5と、を備え、前記昇降機構3は、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体30と、前記螺棒体30と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、前記螺棒体30と螺合する内歯31と前記回動力伝動部5の歯車と螺合する外歯32を有する螺棒体駆動用歯車33と、を有し、図5、図14又は図15に示すように、前記螺棒体30が下方向に移動したときに前記螺棒体30の下端が床面Gに着地して前記車椅子2と床面Gとを離隔させ、前記螺棒体30が上方向に移動したときに前記螺棒体30の下端が床面から離隔して前記車椅子2を床面に着地させる。
車椅子昇降機構1は、製造段階の車椅子50に取り付けることもでき、例えば図13に示すような市場に流通している車椅子50に追加で取り付けることもできる。そして、車椅子昇降機構1は、車椅子2を床面G(地面も同じ。)に対して昇降可能とすることができる。
前記昇降機構3は、車椅子2の座面部20の左右前後端近傍それぞれに計4か所立設される。例えば、車椅子2の4か所の脚部の外壁に沿わせて前記昇降機構3をそれぞれ取り付ける形態、車椅子2の4か所の筒状の脚部の内部に前記螺棒体30を挿入可能に取り付ける形態、又は、車椅子2の4か所の脚部の近傍のフレームに前記昇降機構3をそれぞれ取り付ける形態がある。前記車椅子2を安定させて昇降可能な位置に取付できれば取付形態は限らない。
前記昇降機構3は、図4に示すように、前記車椅子2の座面部20の左右前後端近傍それぞれに計4か所立設され、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体30と、前記螺棒体30と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、前記螺棒体30と螺合する内歯31と前記回動力伝動部5の歯車43と螺合する外歯32を有する螺棒体駆動用歯車33とを備える。
前記螺棒体30は棒状体であり外周面には螺子が螺刻されている。そして内歯31を有する螺棒体駆動用歯車33に挿入状態で螺合されて、前記螺棒体駆動用歯車33が回動すると前記螺棒体30が回動しながら昇降する。前記螺棒体30の下端には底面側が前記螺棒体30の断面積より広い平面を有する着地部35を螺合などで固設している。この着地部35により前記螺棒体30の床面又は地面Gに対する姿勢維持のための安定性を高めている。
前記螺棒体駆動用歯車33は、内歯31と外歯32を有する平歯車であり、上側と下側にベアリングが配設され水平方向の回動自在にして上下方向の移動を規制されている。前記内歯31は前記螺棒体30と螺合し、前記外歯32は回動力伝動部5の歯車43と螺合している。
次に、前記回動力伝動部5は、図1や図6に示すように、前記車椅子2の前側又は後側に配設する上下方向の回動を左右方向に伝動する左右方向伝動軸6と前記車椅子2の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する前後方向伝動軸7を備えて平面視で略コ字状の第一の形態、又は、図9や図10に示すように、前記車椅子2の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する2つの前後方向伝動軸7を平面視で並設する第二の形態がある。
そして、前記第一及び第二の形態ともに、前記左右の前後方向伝動軸7の前後端部の全4か所にそれぞれ前記昇降機構3が配設され、前記前後方向伝動軸7の両端部と前記昇降機構3とが昇降力伝達歯車機構9で連結されている。また、前記平面視で略コ字状の第一の形態の場合は、図6や図7に示すように、前記左右方向伝動軸6の左右端部と前記左右の前後方向伝動軸7の一端部とが軸間連結歯車機構8で連結されている。
前記平面視で略コ字状の第一の形態の場合は、図4、図6又は図7に示すように、前記前後方向伝動軸7は、左右それぞれの前後に配設する前記昇降機構3とは前記昇降力伝達歯車機構9を介して連結され、前記左右方向伝動軸6とは前記軸間連結歯車機構8を介して連結されている。
前記平面視で並設する第二の形態の場合は、図9や図10に示すように、前記前後方向伝動軸7は、左右それぞれの前後に配設する前記昇降機構3とは前記昇降力伝達歯車機構9を介して連結されている。
前記前後方向伝動軸7は、図1、図2又は図9に示すように、前記駆動部4からの回動力を前記昇降機構3の昇降を同期化させるように伝達可能なものであればよく、例えば屈曲可能なフレキシブルシャフトでもよく、剛性を有する直線状の棒状体でもよい。そして、例えば前記前後方向伝動軸7の中央域に屈曲可能なフレキシブルシャフトを使用する場合は、前記前後方向伝動軸7の前後端部は傘歯車41と同軸の棒状の回動軸との連結手段に継手48を使用する。
また、前記平面視で略コ字状の第一の形態の場合における前記左右方向伝動軸6は、図3や図8に示すように、左右方向の略両端部及び略中央部の3か所に折り曲げ可能でかつ回動力伝達可能な折り曲げ回動連結手段10を設けている。前記回動連結手段10としては例えば自在接手がある。これにより、図8に示すように、前記左右方向伝動軸6を折れ曲がりやすくすることができる。
前記昇降力伝達歯車機構9は、図4に示すように、前記前後方向伝動軸7の上下方向回動を前記昇降機構3の前記螺棒体駆動用歯車33の外歯32に水平方向回動を伝達する機能を有する。前記昇降力伝達歯車機構9は、上部に傘歯車42を配設し下部に平歯車43を前記傘歯車42と同軸に配設している。上部の傘歯車42は前記左右方向伝動軸7の端部に配設された傘歯車41と螺合して前記前後方向伝動軸7の上下方向の回動を水平方向の回動に変換し、下部の平歯車43は前記螺棒体駆動用歯車33の外歯32に螺合して前記螺棒体駆動用歯車33を水平方向に回動させる。
次に、前記駆動部4としては手動による手動形態又はモータによる電動形態がある。モータ等の電動形態の場合の駆動部4の電源としては、12V電源を使用するようにすると自動車のシガライター、12V電池、蓄電池を電源とすることができる。前記手動形態の場合は、図3、図6又は図10に示すように前記左右方向伝動軸6の端部に該当する駆動部連結部18を手動で回動させる。
モータ等の電動形態の場合は、例えば作動時間設定した制御部を備えて起動釦を押すとあらかじめ定めた時間分ほどモータが作動する等の前記昇降機構3の昇降時間を制御する方法、又は、図11に示すように、前記昇降機構3の前記螺棒体30が上昇端又は下降端に到達したことを検知する検出器15、16並びに、前記モータ等の駆動部4と前記検出手段15、16とを制御する制御部を備えて、起動釦を押して前記制御部により前記駆動部4のモータを作動開始させ、前記検出手段15、16からの前記上昇端又は下降端到達検出によりモータを停止させる方法がある。前記駆動部4の回動軸は前記左右方向伝動軸6の端部に該当する駆動部連結部18と減速手段を介して連結されている。前記電動形態の場合は、モータ等の駆動部4の数は、図1に示すように前記回動力伝動部5が第一の形態の場合には1か所設け、図9に示すように前記回動力伝動部5が第二の形態の場合には2か所設ける。
前記検出器15、16としてはマグネットスイッチ、近接スイッチ等の無接点検出器やリミットスイッチ等がある。図11に示すように、前記昇降機構3の前記螺棒体30の材質を鉄等の磁性体とし前記螺棒体30が挿入された筒状体34をアルミニウム等の非磁性体とすればマグネットスイッチが使用できる。例えば、図11(a)に示すように螺棒体30が上昇端位置に到達したらマグネットスイッチ(検出器15)がオンし、図11(b)に示すように螺棒体30が下降端位置に到達したらマグネットスイッチ(検出器16)がオフするようにする。
次に、前記軸間連結歯車機構8は、図7に示すように、前記左右方向伝動軸6の両端部に配設された傘歯車45と前後方向伝動軸7の端部に配設された傘歯車46とが螺合するようにしており、前記駆動部4の上下方向回動を前記左右方向伝動軸6に配設した歯車45を介して左右の前後方向伝動軸7に伝達される。前記螺合する傘歯車45、46同士の歯の歯数や大きさを同一にしているので、前記左右方向伝動軸6の回動と前記前後方向伝動軸7の回動とは同期化される。
次に、前記車椅子昇降機構1を、例えば図13に示すような車椅子50に装着する。これにより、図14に示すように、車椅子昇降機構1を装着した車椅子2が完成する。その装着は、車椅子50の製造段階で装着させることもでき、市場に流通している車椅子50や使用中の車椅子50に装着することもできる。
車椅子50は、車椅子50の背凭れ部11を、前記背凭れ部11を構成する背凭れフレーム51の左右の下端を回転中心52として前記背凭れフレーム51を傾動動作させる傾動手段12により、図16、図18又は図22に示すように、前記背凭れフレーム51を略垂直姿勢から後方に回動して水平状態からさらに下方に傾斜させた姿勢までの任意の姿勢をさせることができる。前記下方に傾斜させる角度としては、例えば図16に示すように後方であって水平より下方に約15°まで傾斜させることもでき、図17に示すように後方であって水平より上方の任意の傾斜角度に傾斜させることもできる。また、傾斜した姿勢を維持させるための規制手段(図示なし)も設ける。前記傾斜角度は前記傾斜手段12により任意に設定することができる。
また、前記背凭れフレーム51は、上方の部位である図12に示すような略コ字状フレーム53と下方の部位であるパイプ状の左右フレーム54で構成され、図16や図17に示すように、上方の部位である略コ字状フレーム53の左右の一部であるガイド棒体55を下方の部位であるパイプ状の左右フレーム54内に挿入して前記略コ字状フレーム53をスライドさせることで前記背凭れフレーム51の長手方向の長さを調整可能としている。
前記車椅子2には、図20〜図22に示すように、座面部20には座面シート71、背凭れ部11には背凭れシート72が備えられ、前記座面シート71及び背凭れシート72上を滑動可能な座布団73が使用される。前記座面シート71及び背凭れシート72上を被介護者を座らせた座布団73を滑らす。これにより、被介護者を車椅子2から容易に移動させることができる。
次に、図20に示すような、傾斜手段12で背凭れ部11を傾斜させる車椅子50の座面部20の高さを昇降させる方法として、比較例として図21に示すように座面部20のみを昇降させた場合と、図22に示すように本願発明の車椅子昇降機構1を装着した車椅子2を昇降させた場合を比較する。
図21に示すように、座面シート71の座面部20のみを例えば手動式ジャッキ等のリフト手段Lで昇降させた場合は、たとえば、ベニヤ板、プラスチック板、木製板、非鉄金属板、鉄製板等の合成を有するようにした、座面シート71と背凭れシート72とを蝶番75で連結させるようになるが、背凭れシート72と背凭れフレーム51との上下方向の隙Sが生じるため、被介護者の移動をする行為の繰り返しにより、被介護者の体重が前記蝶番75に加わり前記蝶番75が破損する懸念が生ずる。
本願発明の車椅子昇降機構1を装着した車椅子2の場合は、図22に示すように、背凭れフレーム51と背凭れシート72とは密着しているので被介護者の体重は背凭れフレーム51に加わるので被介護者の乗り移りの移動をする行為の繰り返しによる破損の懸念が生じない。このように、座面部20のみを昇降させた場合には使用の繰り返しにより破損の懸念があるが、本願発明の車椅子昇降機構1を装着した車椅子2の場合は車椅子2を昇降させるので使用の繰り返しによる破損の懸念がない。
次に、車椅子昇降機構1を装着した車椅子2の使用方法を説明する。図18に示すように、例えば車椅子2から自動車のシート60上に乗り移りする場合を説明する。この場合は車椅子2の座面部20より自動車のシート60の上面の高さが高い。このため、図15に示すように、昇降機構3の螺棒体30を下方に突出させて車椅子2の車輪を地面Gから離隔させ、車椅子2の座面部20の高さを自動車のシート60の上面の高さより高くする。そして、図16、図18又は図22に示すように、傾斜手段12で背凭れフレーム51を後方に水平面より下方に傾斜させる。そして、背凭れフレーム51の略コ字状フレーム53を引き出して前記略コ字状フレーム53の先端を自動車のシート60上に載せる。これで車椅子2の座面部20の高さが自動車のシート60の上面の高さより高くなったので乗り移りが容易にできる。
これにより、図18で示す方向S1である車椅子2から自動車シート60へ、被介護者を乗せた座布団73を容易に移動させることができる。
次に、図19に示すように、例えば自動車のシート60上から車椅子2に乗り移りする場合を説明する。この場合は、図19に示すように、昇降機構3の螺棒体30を上昇させて車椅子2の座面部20の高さを自動車のシート60の上面の高さより低くする。そして、傾斜手段12で背凭れフレーム51を図17や図19に示すように後方に傾斜させる。そして、背凭れフレーム51の略コ字状フレーム53を引き出して前記略コ字状フレーム53の先端を自動車のシート60上に載せる。これで車椅子2の座面部20の高さが自動車のシート60の上面の高さより低くなったので乗り移りが容易にできる。
これにより、図19で示す方向S2である自動車シート60から車椅子2へ、被介護者を乗せた座布団73を容易に移動させることができる。
1 車椅子昇降機構
2 車椅子
3 昇降機構
4 駆動部
5 回動力伝動部
6 左右方向伝動軸
7 前後方向伝動軸
8 軸間連結歯車機構
9 昇降力伝達歯車機構
10 折り曲げ回動連結手段
11 背凭れ部
12 傾斜手段
15 検出器
16 検出器
18 駆動部連結部
20 座面部
30 螺棒体
31 内歯
32 外歯
33 螺棒体駆動用歯車
34 筒状体
35 接地部
48 継手
50 車椅子
51 背凭れフレーム
52 回転中心
53 略コ字状フレーム
54 パイプ状フレーム
55 ガイド棒体
60 シート
70 車いす
71 座面シート
72 背凭れシート
73 座布団
75 蝶番
G 床面又は地面
L リフト手段
S 隙
S1 方向
S2 方向
本発明は、車椅子本体を床面や地面に対して昇降できる車椅子昇降機構、及び、前記車椅子昇降機構を備えて背凭れ部が着座面に対して傾斜可能で、不使用時には車椅子本体を左右中央部で折り畳み可能な車椅子に関する。
特許文献1には、車椅子の左右の片側にオイルタンク、ポンプ、加圧ハンドルを配設し、左右に油圧シリンダーを配設し、左右間に油圧パイプを配設して座面部を昇降させて、折り畳み加工な車椅子が開示されている。
特許文献2には、左右方向の中央部の座面部下方にガスシリンダや電動アクチュエータ等の昇降ユニットを配設し、座面部を支持する機枠を左右方向に折り畳み可能なX字形リンクを具備した車椅子が開示されている。
特開2013−34595号公報 特開2008−259757号公報
特許文献1の発明は、昇降機構として片側にオイルタンクやポンプを配設し両側に油圧シリンダーを配設するため、全体的に重くなりかつ左右の重量バランスが片側が重くなって取扱いにくいという問題があった。また、背凭れ部が後方に傾斜可能な構造となっていないので背凭れ部を後方に倒して被介護者を自動車シート等に乗り移りさせることが容易にはできないという問題があった。
特許文献2の発明は、昇降機構として左右方向の中央部の座面部下方にガスシリンダや電動アクチュエータ等の昇降ユニットを配設するため、全体的に重くなり取扱いにくいという問題があった。また、背凭れ部が後方に傾斜可能な構造となっていないので背凭れ部を後方に倒して被介護者を自動車シート等に乗り移りさせることが容易にはできないという問題があった。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、車椅子本体を床面や地面に対して昇降できる車椅子昇降機構、及び、前記車椅子昇降機構を備えて背凭れ部が着座面に対して後方に傾斜可能で、不使用時には車椅子本体を左右中央部で折り畳み可能な車椅子を提供することを課題とする。
請求項1に記載の車椅子昇降機構は、車椅子を昇降可能とする、前記車椅子に装着される車椅子昇降機構であって、前記車椅子昇降機構が、前記車椅子の座面部の左右前後端近傍それぞれに立設される4か所の昇降機構と、回動力を生じさせる駆動部と、前記駆動部の回動力を前記昇降機構に伝動する回動力伝動部と、を備え、前記昇降機構は、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体と、前記螺棒体と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、前記螺棒体と螺合する内歯と前記回動力伝動部の歯車と螺合する外歯を有する螺棒体駆動用歯車と、を有し、前記螺棒体が下方向に移動したときに前記螺棒体の下端が床面に着地して前記車椅子と床面とを離隔させ、前記螺棒体が上方向に移動したときに前記螺棒体の下端が床面から離隔して前記車椅子を床面に着地させ、前記回動力伝動部は、前記車椅子の前側又は後側に配設する上下方向の回動を左右方向に伝動する左右方向伝動軸と前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する前後方向伝動軸を備えて平面視で略コ字状の第一の形態、又は、前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する2つの前後方向伝動軸を平面視で並設する第二の形態、を有し、前記第一及び第二の形態ともに前記左右の前後方向伝動軸の前後端部の全4か所にそれぞれ前記昇降機構が配設され、前記前後方向伝動軸の両端部と前記昇降機構とが昇降力伝達歯車機構で連結されていることを特徴とする。
請求項に記載の車椅子昇降機構は、請求項において、前記第一の形態における前記左右方向伝動軸の略両端部及び略中央部の3か所に折り曲げ可能でかつ回動力伝達可能な折り曲げ回動連結手段を設けたことを特徴とする。
請求項に記載の車椅子昇降機構は、請求項1又は2において、前記駆動部が、手動による手動形態又はモータによる電動形態であることを特徴とする。
請求項に記載の車椅子昇降機構は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記駆動部がモータによる電動形態である場合に、前記昇降機構の前記螺棒体が上昇端又は下降端に到達したことを検知する検出手段と、前記モータの駆動部と前記検出手段とを制御する制御部とを備え、前記制御部により前記駆動部のモータを作動開始させ、前記検出手段からの前記上昇端又は下降端到達検出により前記モータを停止させることを特徴とする。
請求項に記載の車椅子は、請求項1〜4のいずれかに記載の車椅子昇降機構を装着したことを特徴とする。
請求項に記載の車椅子は、請求項において、前記車椅子の背凭れ部を前記背凭れ部を構成する背凭れフレームの左右の下端を回転中心として前記背凭れフレームを略垂直姿勢から後方に回動して水平状態からさらに下方に傾斜させた姿勢までの任意の姿勢をさせることができる傾斜手段を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の車椅子は、請求項5又は6において、前記背凭れフレームは、上方の部位である略コ字状フレームの左右の一部を下方の部位であるパイプ状の左右フレーム内に挿入して前記コ字状フレームをスライドさせることで前記背凭れフレームの長手方向の長さを調整可能にしたことを特徴とする。
請求項1〜4のいずれかに記載の車椅子昇降機構は、車椅子の座面部のみでなく車椅子全体を昇降させるので、座面部のみを昇降させる場合に比較して、背凭れ部を後方に傾斜させたときに座面部のフレームと背凭れ部のフレームとの段差ができず、座面部のフレーム上に載せた座面シートと背凭れ部のフレーム上に載せた背凭れシートとの段差も生じないことから被介護者の体重等は前記背凭れフレームや座面フレームに加わるので被介護者の乗り移りが容易にでき、背凭れシート等の部位の破損が生じないという効果を奏する。
そして、使用中の車椅子を含めて市場に流通している車椅子に追加工事で取り付けることができるという効果を奏する。
また、回動力伝動部の形態が、車椅子の前側又は後側に配設する上下方向の回動を左右方向に伝動する左右方向伝動軸と前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する前後方向伝動軸を備えて平面視で略コ字状の第一の形態の場合には、回動力の伝達手段として歯車及び回動軸を使用しているので4か所の昇降機構の昇降を前記回動力伝動部の機構により同期化させることができる。また、回動力伝動部の形態が第二の形態の場合には上昇端又は下降端の位置を検出器により決めることと制御部により作動開始を一致させることにより4個所の昇降機構の昇降を同期化させることができる。
請求項に記載の車椅子昇降機構は、左右方向伝動軸を折り曲げることができるため、前記回動力伝動部が第一の形態であっても、車椅子保管時等の不使用時等に車椅子昇降機構を装着した車椅子を折りたたむことができる。前記回動力伝動部が第二の形態の場合は、左右方向に障害物がないので車椅子を保管時等の不使用時等に折りたたむことができる。
請求項に記載の車椅子昇降機構は、昇降機構の昇降を手動でも電動でも可能とすることができる。
請求項に記載の車椅子は、昇降機構の作動開始後に昇降機構の上昇端又は下降端に到達したことを検知して駆動部4の作動を停止させる制御が可能になるので、駆動部が電動形態の場合に操作者が昇降開始の起動釦を押せば自動的に所定の位置で停止でき車椅子を一定の高さで昇降させることができる。
請求項に記載の車椅子は、車椅子昇降機構を装着しているので、車椅子ごと床面や地面に対して昇降できるという効果を奏する。
請求項に記載の車椅子は、被介護者を自動車シート等の移動先の部位に乗り移りさせる場合、自動車シートの高さより車椅子の座面部の高さが一般的に低いことから、例えば自動車シートに乗り移りさせる場合は車椅子の座面部の高さを自動車シートの高さより高くでき、かつ後方で下方への傾斜をさせることもできるので円滑に容易に被介護者を滑り下ろすようにして乗り移りさせることができ、自動車シートから車椅子の座面部に移動させる場合にも円滑に容易に被介護者を滑り下ろすようにして乗り移りさせることができるという効果を奏する。
請求項に記載の車椅子は、背凭れフレームの上端にある略コ字状フレームを長手方向でスライドできるので、被介護者を自動車シート等に移送するときは背凭れフレームを長くして背凭れフレームの上端側を自動車シート上に載置することが容易にでき、車椅子を介護者が押して移動させるときは背凭れフレームの上端にある略コ字状フレームを長手方向でスライドさせ短縮させて背凭れフレームの上端を高さ方向で低くできるので、車椅子を押す人の視界を妨げることなく前方が見えやすいという効果を奏する。
本発明の車椅子昇降機構の第一の形態(回動力伝動部)の概要を説明する平面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の概要を説明する右側面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の概要を説明する背面図である。 昇降機構の構成を説明する昇降機構の縦断面図である。 昇降機構の螺棒体の昇降状態を説明する図で、下降時及び上昇時を示す図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の構成を説明する説明用平面図である。 図6のA部の説明図で、軸間連結歯車機構の構成を説明する軸間連結歯車機構の説明用平面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第一の形態(回動力伝動部)の左右方向伝動軸を自在継手で折り曲げた状態を示す図である。 本発明の車椅子昇降機構の第二の形態(回動力伝動部)の概要を説明する平面図である。 本発明の車椅子昇降機構(駆動部を省略)の第二の形態(回動力伝動部)の構成を説明する説明用平面図である。 筒状体や筐体を縦断面視した昇降機構の図で螺棒体の位置検出をする検出器の検出状態の説明図で、(a)が螺棒体が上昇端位置に到達した場合を示す図で、(b)が螺棒体が下降端位置に到達した場合を示す図である。 略コ字状フレームの説明図である。 車椅子昇降機構を取付前の車椅子の右側面図である。 車椅子昇降機構を取付後の車椅子の右側面図である。 昇降機構により車椅子をリフトアップさせた状態を示す図である。 昇降機構により車椅子をリフトアップさせ傾斜手段により背凭れ部を後方に水平面より下方に下げた状態を示す図である。 昇降機構により車椅子を少しリフトアップさせ傾斜手段により背凭れ部を後方に水平面よりやや上方に傾斜させた状態を示す図である。 車椅子から自動車のシートに乗り移るときの状態を示す図である。 自動車のシートから車椅子に乗り移るときの状態を示す図である。 座面シートが昇降しない車椅子の説明図である。 図20の車椅子に座面部のみを昇降させるようにした車椅子の説明図である。 図20の車椅子に本願発明の車椅子昇降機構を取付て車椅子全体を昇降させるようにした車椅子の説明図である。
本発明の車椅子昇降機構1は、図1〜図11に示すように、車椅子2を昇降可能とする、前記車椅子2に装着される車椅子昇降機構1であって、前記車椅子昇降機構1が、前記車椅子2の座面部20の左右前後端近傍それぞれに立設される4か所の昇降機構3と、回動力を生じさせる駆動部4と、前記駆動部4の回動力を前記昇降機構3に伝動する回動力伝動部5と、を備え、前記昇降機構3は、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体30と、前記螺棒体30と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、前記螺棒体30と螺合する内歯31と前記回動力伝動部5の歯車と螺合する外歯32を有する螺棒体駆動用歯車33と、を有し、図5、図14又は図15に示すように、前記螺棒体30が下方向に移動したときに前記螺棒体30の下端が床面Gに着地して前記車椅子2と床面Gとを離隔させ、前記螺棒体30が上方向に移動したときに前記螺棒体30の下端が床面から離隔して前記車椅子2を床面に着地させる。
車椅子昇降機構1は、製造段階の車椅子50に取り付けることもでき、例えば図13に示すような市場に流通している車椅子50に追加で取り付けることもできる。そして、車椅子昇降機構1は、車椅子2を床面G(地面も同じ。)に対して昇降可能とすることができる。
前記昇降機構3は、車椅子2の座面部20の左右前後端近傍それぞれに計4か所立設される。例えば、車椅子2の4か所の脚部の外壁に沿わせて前記昇降機構3をそれぞれ取り付ける形態、車椅子2の4か所の筒状の脚部の内部に前記螺棒体30を挿入可能に取り付ける形態、又は、車椅子2の4か所の脚部の近傍のフレームに前記昇降機構3をそれぞれ取り付ける形態がある。前記車椅子2を安定させて昇降可能な位置に取付できれば取付形態は限らない。
前記昇降機構3は、図4に示すように、前記車椅子2の座面部20の左右前後端近傍それぞれに計4か所立設され、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体30と、前記螺棒体30と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、前記螺棒体30と螺合する内歯31と前記回動力伝動部5の歯車43と螺合する外歯32を有する螺棒体駆動用歯車33とを備える。
前記螺棒体30は棒状体であり外周面には螺子が螺刻されている。そして内歯31を有する螺棒体駆動用歯車33に挿入状態で螺合されて、前記螺棒体駆動用歯車33が回動すると前記螺棒体30が回動しながら昇降する。前記螺棒体30の下端には底面側が前記螺棒体30の断面積より広い平面を有する着地部35を螺合などで固設している。この着地部35により前記螺棒体30の床面又は地面Gに対する姿勢維持のための安定性を高めている。
前記螺棒体駆動用歯車33は、内歯31と外歯32を有する平歯車であり、上側と下側にベアリングが配設され水平方向の回動自在にして上下方向の移動を規制されている。前記内歯31は前記螺棒体30と螺合し、前記外歯32は回動力伝動部5の歯車43と螺合している。
次に、前記回動力伝動部5は、図1や図6に示すように、前記車椅子2の前側又は後側に配設する上下方向の回動を左右方向に伝動する左右方向伝動軸6と前記車椅子2の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する前後方向伝動軸7を備えて平面視で略コ字状の第一の形態、又は、図9や図10に示すように、前記車椅子2の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する2つの前後方向伝動軸7を平面視で並設する第二の形態がある。
そして、前記第一及び第二の形態ともに、前記左右の前後方向伝動軸7の前後端部の全4か所にそれぞれ前記昇降機構3が配設され、前記前後方向伝動軸7の両端部と前記昇降機構3とが昇降力伝達歯車機構9で連結されている。また、前記平面視で略コ字状の第一の形態の場合は、図6や図7に示すように、前記左右方向伝動軸6の左右端部と前記左右の前後方向伝動軸7の一端部とが軸間連結歯車機構8で連結されている。
前記平面視で略コ字状の第一の形態の場合は、図4、図6又は図7に示すように、前記前後方向伝動軸7は、左右それぞれの前後に配設する前記昇降機構3とは前記昇降力伝達歯車機構9を介して連結され、前記左右方向伝動軸6とは前記軸間連結歯車機構8を介して連結されている。
前記平面視で並設する第二の形態の場合は、図9や図10に示すように、前記前後方向伝動軸7は、左右それぞれの前後に配設する前記昇降機構3とは前記昇降力伝達歯車機構9を介して連結されている。
前記前後方向伝動軸7は、図1、図2又は図9に示すように、前記駆動部4からの回動力を前記昇降機構3の昇降を同期化させるように伝達可能なものであればよく、例えば屈曲可能なフレキシブルシャフトでもよく、剛性を有する直線状の棒状体でもよい。そして、例えば前記前後方向伝動軸7の中央域に屈曲可能なフレキシブルシャフトを使用する場合は、前記前後方向伝動軸7の前後端部は傘歯車41と同軸の棒状の回動軸との連結手段に継手48を使用する。
また、前記平面視で略コ字状の第一の形態の場合における前記左右方向伝動軸6は、図3や図8に示すように、左右方向の略両端部及び略中央部の3か所に折り曲げ可能でかつ回動力伝達可能な折り曲げ回動連結手段10を設けている。前記回動連結手段10としては例えば自在接手がある。これにより、図8に示すように、前記左右方向伝動軸6を折れ曲がりやすくすることができる。
前記昇降力伝達歯車機構9は、図4に示すように、前記前後方向伝動軸7の上下方向回動を前記昇降機構3の前記螺棒体駆動用歯車33の外歯32に水平方向回動を伝達する機能を有する。前記昇降力伝達歯車機構9は、上部に傘歯車42を配設し下部に平歯車43を前記傘歯車42と同軸に配設している。上部の傘歯車42は前記左右方向伝動軸7の端部に配設された傘歯車41と螺合して前記前後方向伝動軸7の上下方向の回動を水平方向の回動に変換し、下部の平歯車43は前記螺棒体駆動用歯車33の外歯32に螺合して前記螺棒体駆動用歯車33を水平方向に回動させる。
次に、前記駆動部4としては手動による手動形態又はモータによる電動形態がある。モータ等の電動形態の場合の駆動部4の電源としては、12V電源を使用するようにすると自動車のシガライター、12V電池、蓄電池を電源とすることができる。前記手動形態の場合は、図3、図6又は図10に示すように前記左右方向伝動軸6の端部に該当する駆動部連結部18を手動で回動させる。
モータ等の電動形態の場合は、例えば作動時間設定した制御部を備えて起動釦を押すとあらかじめ定めた時間分ほどモータが作動する等の前記昇降機構3の昇降時間を制御する方法、又は、図11に示すように、前記昇降機構3の前記螺棒体30が上昇端又は下降端に到達したことを検知する検出器15、16並びに、前記モータ等の駆動部4と前記検出手段15、16とを制御する制御部を備えて、起動釦を押して前記制御部により前記駆動部4のモータを作動開始させ、前記検出手段15、16からの前記上昇端又は下降端到達検出によりモータを停止させる方法がある。前記駆動部4の回動軸は前記左右方向伝動軸6の端部に該当する駆動部連結部18と減速手段を介して連結されている。前記電動形態の場合は、モータ等の駆動部4の数は、図1に示すように前記回動力伝動部5が第一の形態の場合には1か所設け、図9に示すように前記回動力伝動部5が第二の形態の場合には2か所設ける。
前記検出器15、16としてはマグネットスイッチ、近接スイッチ等の無接点検出器やリミットスイッチ等がある。図11に示すように、前記昇降機構3の前記螺棒体30の材質を鉄等の磁性体とし前記螺棒体30が挿入された筒状体34をアルミニウム等の非磁性体とすればマグネットスイッチが使用できる。例えば、図11(a)に示すように螺棒体30が上昇端位置に到達したらマグネットスイッチ(検出器15)がオンし、図11(b)に示すように螺棒体30が下降端位置に到達したらマグネットスイッチ(検出器16)がオフするようにする。
次に、前記軸間連結歯車機構8は、図7に示すように、前記左右方向伝動軸6の両端部に配設された傘歯車45と前後方向伝動軸7の端部に配設された傘歯車46とが螺合するようにしており、前記駆動部4の上下方向回動を前記左右方向伝動軸6に配設した歯車45を介して左右の前後方向伝動軸7に伝達される。前記螺合する傘歯車45、46同士の歯の歯数や大きさを同一にしているので、前記左右方向伝動軸6の回動と前記前後方向伝動軸7の回動とは同期化される。
次に、前記車椅子昇降機構1を、例えば図13に示すような車椅子50に装着する。これにより、図14に示すように、車椅子昇降機構1を装着した車椅子2が完成する。その装着は、車椅子50の製造段階で装着させることもでき、市場に流通している車椅子50や使用中の車椅子50に装着することもできる。
車椅子50は、車椅子50の背凭れ部11を、前記背凭れ部11を構成する背凭れフレーム51の左右の下端を回転中心52として前記背凭れフレーム51を傾動動作させる傾動手段12により、図16、図18又は図22に示すように、前記背凭れフレーム51を略垂直姿勢から後方に回動して水平状態からさらに下方に傾斜させた姿勢までの任意の姿勢をさせることができる。前記下方に傾斜させる角度としては、例えば図16に示すように後方であって水平より下方に約15°まで傾斜させることもでき、図17に示すように後方であって水平より上方の任意の傾斜角度に傾斜させることもできる。また、傾斜した姿勢を維持させるための規制手段(図示なし)も設ける。前記傾斜角度は前記傾斜手段12により任意に設定することができる。
また、前記背凭れフレーム51は、上方の部位である図12に示すような略コ字状フレーム53と下方の部位であるパイプ状の左右フレーム54で構成され、図16や図17に示すように、上方の部位である略コ字状フレーム53の左右の一部であるガイド棒体55を下方の部位であるパイプ状の左右フレーム54内に挿入して前記略コ字状フレーム53をスライドさせることで前記背凭れフレーム51の長手方向の長さを調整可能としている。
前記車椅子2には、図20〜図22に示すように、座面部20には座面シート71、背凭れ部11には背凭れシート72が備えられ、前記座面シート71及び背凭れシート72上を滑動可能な座布団73が使用される。前記座面シート71及び背凭れシート72上を被介護者を座らせた座布団73を滑らす。これにより、被介護者を車椅子2から容易に移動させることができる。
次に、図20に示すような、傾斜手段12で背凭れ部11を傾斜させる車椅子50の座面部20の高さを昇降させる方法として、比較例として図21に示すように座面部20のみを昇降させた場合と、図22に示すように本願発明の車椅子昇降機構1を装着した車椅子2を昇降させた場合を比較する。
図21に示すように、座面シート71の座面部20のみを例えば手動式ジャッキ等のリフト手段Lで昇降させた場合は、たとえば、ベニヤ板、プラスチック板、木製板、非鉄金属板、鉄製板等の合成を有するようにした、座面シート71と背凭れシート72とを蝶番75で連結させるようになるが、背凭れシート72と背凭れフレーム51との上下方向の隙Sが生じるため、被介護者の移動をする行為の繰り返しにより、被介護者の体重が前記蝶番75に加わり前記蝶番75が破損する懸念が生ずる。
本願発明の車椅子昇降機構1を装着した車椅子2の場合は、図22に示すように、背凭れフレーム51と背凭れシート72とは密着しているので被介護者の体重は背凭れフレーム51に加わるので被介護者の乗り移りの移動をする行為の繰り返しによる破損の懸念が生じない。このように、座面部20のみを昇降させた場合には使用の繰り返しにより破損の懸念があるが、本願発明の車椅子昇降機構1を装着した車椅子2の場合は車椅子2を昇降させるので使用の繰り返しによる破損の懸念がない。
次に、車椅子昇降機構1を装着した車椅子2の使用方法を説明する。図18に示すように、例えば車椅子2から自動車のシート60上に乗り移りする場合を説明する。この場合は車椅子2の座面部20より自動車のシート60の上面の高さが高い。このため、図15に示すように、昇降機構3の螺棒体30を下方に突出させて車椅子2の車輪を地面Gから離隔させ、車椅子2の座面部20の高さを自動車のシート60の上面の高さより高くする。そして、図16、図18又は図22に示すように、傾斜手段12で背凭れフレーム51を後方に水平面より下方に傾斜させる。そして、背凭れフレーム51の略コ字状フレーム53を引き出して前記略コ字状フレーム53の先端を自動車のシート60上に載せる。これで車椅子2の座面部20の高さが自動車のシート60の上面の高さより高くなったので乗り移りが容易にできる。
これにより、図18で示す方向S1である車椅子2から自動車シート60へ、被介護者を乗せた座布団73を容易に移動させることができる。
次に、図19に示すように、例えば自動車のシート60上から車椅子2に乗り移りする場合を説明する。この場合は、図19に示すように、昇降機構3の螺棒体30を上昇させて車椅子2の座面部20の高さを自動車のシート60の上面の高さより低くする。そして、傾斜手段12で背凭れフレーム51を図17や図19に示すように後方に傾斜させる。そして、背凭れフレーム51の略コ字状フレーム53を引き出して前記略コ字状フレーム53の先端を自動車のシート60上に載せる。これで車椅子2の座面部20の高さが自動車のシート60の上面の高さより低くなったので乗り移りが容易にできる。
これにより、図19で示す方向S2である自動車シート60から車椅子2へ、被介護者を乗せた座布団73を容易に移動させることができる。
1 車椅子昇降機構
2 車椅子
3 昇降機構
4 駆動部
5 回動力伝動部
6 左右方向伝動軸
7 前後方向伝動軸
8 軸間連結歯車機構
9 昇降力伝達歯車機構
10 折り曲げ回動連結手段
11 背凭れ部
12 傾斜手段
15 検出器
16 検出器
18 駆動部連結部
20 座面部
30 螺棒体
31 内歯
32 外歯
33 螺棒体駆動用歯車
34 筒状体
35 接地部
48 継手
50 車椅子
51 背凭れフレーム
52 回転中心
53 略コ字状フレーム
54 パイプ状フレーム
55 ガイド棒体
60 シート
70 車いす
71 座面シート
72 背凭れシート
73 座布団
75 蝶番
G 床面又は地面
L リフト手段
S 隙
S1 方向
S2 方向

Claims (8)

  1. 車椅子を昇降可能とする、前記車椅子に装着される車椅子昇降機構であって、
    前記車椅子昇降機構が、前記車椅子の座面部の左右前後端近傍それぞれに立設される4か所の昇降機構と、回動力を生じさせる駆動部と、前記駆動部の回動力を前記昇降機構に伝動する回動力伝動部と、を備え、
    前記昇降機構は、回動しながら上下方向に自在に移動可能な螺棒体と、前記螺棒体と同軸上に配設されかつ上下方向移動を規制された、前記螺棒体と螺合する内歯と前記回動力伝動部の歯車と螺合する外歯を有する螺棒体駆動用歯車と、を有し、
    前記螺棒体が下方向に移動したときに前記螺棒体の下端が床面に着地して前記車椅子と床面とを離隔させ、前記螺棒体が上方向に移動したときに前記螺棒体の下端が床面から離隔して前記車椅子を床面に着地させることを特徴とする車椅子昇降機構。
  2. 前記回動力伝動部は、前記車椅子の前側又は後側に配設する上下方向の回動を左右方向に伝動する左右方向伝動軸と前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する前後方向伝動軸を備えて平面視で略コ字状の第一の形態、又は、前記車椅子の左側及び右側にそれぞれ配設する上下方向の回動を前後方向に伝動する2つの前後方向伝動軸を平面視で並設する第二の形態、を有し、
    前記第一及び第二の形態ともに前記左右の前後方向伝動軸の前後端部の全4か所にそれぞれ前記昇降機構が配設され、前記前後方向伝動軸の両端部と前記昇降機構とが昇降力伝達歯車機構で連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子昇降機構。
  3. 前記第一の形態における前記左右方向伝動軸の略両端部及び略中央部の3か所に折り曲げ可能でかつ回動力伝達可能な折り曲げ回動連結手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車椅子昇降機構。
  4. 前記駆動部が、手動による手動形態又はモータによる電動形態であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車椅子昇降機構。
  5. 前記駆動部がモータによる電動形態である場合に、前記昇降機構の前記螺棒体が上昇端又は下降端に到達したことを検知する検出手段と、前記モータの駆動部と前記検出手段とを制御する制御部とを備え、前記制御部により前記駆動部のモータを作動開始させ、前記検出手段からの前記上昇端又は下降端到達検出により前記モータを停止させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車椅子昇降機構。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の車椅子昇降機構を装着したことを特徴とする車椅子。
  7. 前記車椅子の背凭れ部を前記背凭れ部を構成する背凭れフレームの左右の下端を回転中心として前記背凭れフレームを略垂直姿勢から後方に回動して水平状態からさらに下方に傾斜させた姿勢までの任意の姿勢をさせることができる傾斜手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の車椅子。
  8. 前記背凭れフレームは、上方の部位である略コ字状フレームの左右の一部を下方の部位であるパイプ状の左右フレーム内に挿入して前記コ字状フレームをスライドさせることで前記背凭れフレームの長手方向の長さを調整可能にしたことを特徴とする請求項6又は7に記載の車椅子。
JP2017096168A 2017-05-15 2017-05-15 車椅子昇降機構及び車椅子昇降機構を装着した車椅子 Expired - Fee Related JP6258542B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017096168A JP6258542B1 (ja) 2017-05-15 2017-05-15 車椅子昇降機構及び車椅子昇降機構を装着した車椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017096168A JP6258542B1 (ja) 2017-05-15 2017-05-15 車椅子昇降機構及び車椅子昇降機構を装着した車椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6258542B1 JP6258542B1 (ja) 2018-01-10
JP2018191755A true JP2018191755A (ja) 2018-12-06

Family

ID=60940242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017096168A Expired - Fee Related JP6258542B1 (ja) 2017-05-15 2017-05-15 車椅子昇降機構及び車椅子昇降機構を装着した車椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6258542B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113181594B (zh) * 2021-05-02 2022-05-27 何昕阳 一种康复训练装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09108268A (ja) * 1995-10-21 1997-04-28 Katsuyoshi Ochiai 車椅子の段差解消機
JP2001333937A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 車椅子用昇降装置
JP2002200121A (ja) * 2000-10-26 2002-07-16 Koji Araki 車椅子
JP2003245308A (ja) * 2002-02-26 2003-09-02 Yamatomekku:Kk 昇降機能付き軽車両
JP2006122641A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Yoshihiro Matsui 車椅子昇降装置
JP2007190063A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Kawamura Cycle:Kk 車いす
JP2014012499A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Shinjiro Yamada 電動自動車兼用電動車椅子及び電動車椅子
JP2016158864A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 孝雄 川谷 介護用車椅子

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09108268A (ja) * 1995-10-21 1997-04-28 Katsuyoshi Ochiai 車椅子の段差解消機
JP2001333937A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 車椅子用昇降装置
JP2002200121A (ja) * 2000-10-26 2002-07-16 Koji Araki 車椅子
JP2003245308A (ja) * 2002-02-26 2003-09-02 Yamatomekku:Kk 昇降機能付き軽車両
JP2006122641A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Yoshihiro Matsui 車椅子昇降装置
JP2007190063A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Kawamura Cycle:Kk 車いす
JP2014012499A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Shinjiro Yamada 電動自動車兼用電動車椅子及び電動車椅子
JP2016158864A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 孝雄 川谷 介護用車椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6258542B1 (ja) 2018-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9004508B2 (en) Movable bed
KR101437374B1 (ko) 가변형 휠체어
WO2010109466A1 (en) Wheelchair
KR101191139B1 (ko) 다기능 전동체어
JP6258542B1 (ja) 車椅子昇降機構及び車椅子昇降機構を装着した車椅子
KR101545158B1 (ko) 접이식 전동 휠체어
WO2014168080A1 (ja) 補助機構付きチェアー
KR20140030883A (ko) 장애인 차량용 휠체어 유동 방지장치
KR102423485B1 (ko) 승강과 이동이 가능한 하지마비 환자용 자동 승강-이동 체어 장치
KR20160129986A (ko) 기립 보조장치
WO2014192575A1 (ja) 移乗支援装置
KR20160053740A (ko) 경사로용 휠체어 보조장치
JP6223834B2 (ja) 歩行器
JP7497856B2 (ja) 自走式歯科診療椅子
JP6169418B2 (ja) 移乗支援装置
JP6194502B2 (ja) 昇降車椅子
JP2010022589A (ja) 起立補助装置
KR102087097B1 (ko) 수직 및 경사 승강이 가능한 이송장치
CN214713095U (zh) 一种重心可调节式折叠轮椅
JP4261306B2 (ja) 折畳式車椅子の昇降装置
JP2011092446A (ja) 移動補助装置
JP4633453B2 (ja) 電動式立ち上がり補助機能付リラックス車イス
JP2011087611A (ja) 起立援助椅子
KR102619087B1 (ko) 양변기 착석 및 기립 보조장치
JP5555953B2 (ja) 階段昇降式移動車

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6258542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees