JP2006122641A - 車椅子昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車椅子全体を水平に、しかも安全に昇降でき、とくに理容、美容の分野における施術者の利便性を向上しつつ、併せて、車椅子利用者の負担を大幅に軽減可能な車椅子昇降装置を提供する。
【解決手段】車椅子全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段と、該昇降手段を車椅子側に着脱可能に連結する連結手段とを有することを特徴とする車椅子昇降装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子全体を水平な状態で昇降可能な車椅子昇降装置に関し、とくに理容、美容の施術の際の施術者の利便性を向上でき、しかも車椅子の利用者の負担を低減可能な車椅子昇降装置に関する。
従来、理容、美容、医療施設等においては、被施術者に施術、治療等を行う際には被施術者の姿勢、座高を変更すべく専用の施術椅子等に移動させるのが一般的である。しかし、被施術者が車椅子利用者である場合、専用の施術椅子等への移動は車椅子利用者に多大な負担を与えることがある。したがって、被施術者が車椅子利用者である場合は車椅子に座ったまま、姿勢、座高を変更できることが好ましい。
車椅子に座ったまま、姿勢、座高を変更できる車椅子としては、たとえば座席のみが昇降可能に構成された車椅子が知られている(たとえば、特許文献1)。このような車椅子においては、たとえば利用者をベッドから車椅子に移動させる際に、座席をベッドの高さまで上昇させれば、利用者を水平方向に移動させるだけで、利用者への負担を低減しつつ、安全に車椅子へ乗り換えさせることができる。
しかし、上記座席の昇降機能は車椅子に一体に構成されるため、利用者の車椅子に昇降機能が備えられていない場合には、利用者の姿勢等を変更できず、専用の施術椅子等に移動させなければならなくなり車椅子利用者の負担が増大する。また、理容、美容の分野において車椅子利用者の洗髪等を行う際には、座席のみならず車椅子全体を昇降させ方が施術者にとっても便利であり、利用者の負担も軽減できる場合が多い。さらに、従来車椅子を自動車等に搭載する場合には、自動車側に設けられた専用の車載リフト等により車椅子全体を自動車等の床面の高さまで上昇させ、その状態で車椅子を車室内に移動させることにより行われていた。このため、上記車載リフトを備えていない自動車等には車椅子を安全に搭載できないおそれがあるが、現状では上記車載リフトを備えた自動車等の台数が十分ではないため、車椅子利用者の外出、ひいては社会参加が制限されるおそれもある。
特開2004−89666号公報
そこで本発明の課題は、車椅子全体を水平に安定よくしかも安全に昇降でき、とくに理容、美容の分野における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を大幅に軽減可能な車椅子昇降装置に関する。
上記課題を解決するために、本発明に係る車椅子昇降装置は、車椅子全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段と、該昇降手段を車椅子側に着脱可能に連結する連結手段とを有することを特徴とするものからなる。このような構成においては、昇降手段は車椅子全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、理容、美容の分野において被施術者である車椅子利用者の姿勢、座高を車椅子に座ったまま容易に変更できる。したがって、施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を大幅に軽減できる。また、車椅子昇降装置は車椅子に着脱可能に連結されているので、既存の車椅子に対しても本発明に係る車椅子昇降装置を容易に適用できる。また、本発明に係る車椅子昇降装置は、車椅子全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、車椅子を自動車等の床面の高さまで上昇させこの状態で車椅子を車室内に移動させることもできるので、専用の車載リフトを備えていない自動車等にも車椅子を簡単に搭載できる。
上記昇降手段には、車椅子全体が車輪ごと着地面から上昇された車椅子を移動可能な駆動車輪が設けられることが好ましい。このような駆動車輪を設ければ、全体が車輪ごと着地面から上昇された状態の車椅子を容易に移動することができるので、施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を軽減できる。
上記駆動車輪は、昇降手段の駆動源により駆動可能に構成することも可能である。たとえば、昇降手段の電動シリンダジャッキの駆動モータの動力を利用し駆動車輪を駆動させることもできる。
上記昇降手段は、その底部側に着地固定部を備えており、かつ、車椅子に連結された状態にて着地固定部を着地面よりも上方に上昇可能に構成されることが好ましい。このような構成においては、車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態のまま車椅子を走行させることができるので、とくに理容、美容、医療施設等における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を一層軽減できる。
また、車椅子昇降装置を車椅子に着脱する場合、あるいは車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態のまま車椅子を走行させる場合を考慮すると車椅子昇降装置は軽量であることが好ましい。昇降手段には、油圧式ジャッキ、電動式シリンダジャッキ等を利用できる。
また、上記昇降手段は、パンタグラフ方式のリンク機構、二つのアームの略中央が軸を介して連結され両アームの交差角度が可変されることにより昇降するリンク機構、二つのアームの端部が軸を介して連結され両アームのなす角度が可変されることにより昇降するリンク機構等を有するものから構成できる。
上記連結手段は、車椅子のフレームに対し着脱可能に連結される第1連結部と、前記昇降手段に対し着脱可能に連結される第2連結部とを有する、着脱式ブラケットから構成できる。
本発明に係る車椅子昇降装置によれば、車椅子全体を水平に、しかも安全に昇降でき、とくに理容、美容の分野における施術者の利便性を向上しつつ、併せて、車椅子利用者の負担を大幅に軽減できる。また、既存の車椅子に対しても容易に本願発明に係る車椅子昇降装置を適用できる。また、本発明に係る車椅子昇降装置は、車椅子全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、車椅子を自動車等の床面の高さまで上昇させ、この状態で車椅子を車室内に移動させることもできるので、専用の車載リフトを備えていない自動車等にも車椅子を簡単に搭載でき、車椅子利用者の外出時等における利便性を向上しつつ介護者等の負担を軽減できる。
以下に、本発明に係る車椅子昇降装置の望ましい実施の態様図面を参照して説明する。
図1ないし図5は、本発明の第1実施態様に係る車椅子昇降装置を示している。図1において、1は車椅子昇降装置を示している。車椅子昇降装置は、車椅子4全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段2と、昇降手段2を車椅子4に着脱可能に連結する連結手段3とを有している。
本実施態様においては、図5に示すように昇降手段2は電動式シリンダジャッキ5を有している。電動式シリンダジャッキ5は、丸パイプまたは角パイプからなる電動ジャッキ外筒6を有しており、電動ジャッキ外筒6の下部にはアギュラー玉軸受7が設けられている。電動ジャッキ外筒6は着地固定部11に立設されており、電動ジャッキ外筒6の周方向には、該電動ジャッキ外筒6を補強する補強リブ24が設けられている。アギュラー玉軸受7にはねじ軸8が回転自在に挿通されている。ねじ軸8の一端には、後述の駆動モータ20の動力が伝達されるプーリ25が連結されている。また、ねじ軸8の他端には、昇降ロッド9の一端に設けられたねじナット10が螺合されている。
昇降手段2の底部側には、図1等に示すように着地固定部11が設けられている。着地固定部11は、周方向に複数の脚部12を有している。各脚部12の底部には、たとえば、ゴムまたは樹脂からなるストッパ部材13が設けられている。したがって、着地固定部11は着地面23(たとえば、床面)上に安定して置かれるようになっている。
連結手段3は、着脱式ブラケット14から構成されている。着脱式ブラケット14は車椅子4のフレームに対し着脱可能に連結される第1連結部15と、昇降手段2に対し着脱可能に連結される第2連結部16とを有している。
第2連結部16は、図3に示すように車椅子4の幅方向に延設されており、延設方向の略中央が取付けねじ19を介して昇降ロッド9の他端に連結されている。第2連結部16の両端には、接続部材26を介して第1連結部15が設けられている。第1連結部15は、車椅子4の前後に延びており、その両端には固定具18が設けられている。各固定具18は車椅子4のフレーム17に連結可能に構成されている。本実施態様においては、4つの固定具18がフレーム17に連結されるので、車椅子4が水平な状態で、横揺れ等なく安定して昇降されるようになっている。したがって、昇降動作の安全性を確保しつつ、昇降動作に伴う車椅子利用者の不安感を軽減できるので、車椅子利用者の負担が一層軽減される。
上記のような昇降手段2においては、正逆回転可能な駆動モータ20(たとえば、電磁ブレーキ付モータ)の回転によりモータ側のプーリ27からねじ軸8の一端に連結されたプーリ25に動力が伝達され、アギュラー玉軸受7に回転自在に連結されたねじ軸8が一方向に回転する。該回転によりねじ軸8に螺合された昇降ロッド9および着脱式ブラケット14が上昇し、車椅子4全体が所定の高さまで上昇されるようになっている。また、駆動モータ20が逆回転され、ねじ軸8が反対方向に回転されると昇降ロッド9が降下し車椅子4全体が降下するようになっている。
また、車椅子4全体が降下し、該車椅子4の車輪21、22が着地面23に接地した後も駆動モータ20を逆回転させると、図4に示すように着地固定部11は着地面23よりも上方に上昇されるようになっている。なお、図5に示すように電動ジャッキ外筒6の上端には近接スイッチ28が設けられ、電動ジャッキ外筒6の下端には近接スイッチ29が設けられている。近接スイッチ28、29により昇降ロッド9のストローク量が一定範囲内に制限されるようになっている。したがって、昇降ロッド9の上昇時に該昇降ロッド9とねじ軸の螺合状態が解除されるような不都合は確実に防止される。
本実施態様においては、昇降手段2は車椅子4全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、理容、美容の分野において被施術者である車椅子利用者の姿勢、座高を車椅子4に座ったまま容易に変更できる。したがって、施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を大幅に軽減できる。また、車椅子昇降装置1は着脱可能な連結手段3を介して車椅子4側に着脱可能に連結されているので、既存の車椅子4に対しても本発明に係る車椅子昇降装置1を容易に適用できる。また、本発明に係る車椅子昇降装置1は、車椅子全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、車椅子4を自動車等(図示略)の床面の高さまで上昇させ、この状態で車椅子4を車室内に移動させることもできるので、専用の車載リフトを備えていない自動車等にも車椅子4を簡単に搭載できる。
また、昇降手段2は、その底部側に着地固定部11を備えており、かつ、車椅子4に連結された状態にて着地固定部11を着地面23よりも上方に上昇可能に構成されているので、車椅子昇降装置1を車椅子4に連結した状態のまま車椅子4を自在に移動することができる。したがった、とくに理容、美容、医療施設等における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を一層軽減できる。
また、本実施態様においては、昇降手段2は、軽量の電動式シリンダジャッキが用いられているので、車椅子昇降装置1を車椅子4への着脱、あるいは車椅子昇降装置1を車椅子4に連結した状態のままの車椅子4の移動を容易化することができる。
図6および図7は、本発明の第2実施態様に係る車椅子昇降装置を示している。図6において、30は車椅子昇降装置を示している。車椅子昇降装置30は、車椅子4全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段31と、昇降手段31を車椅子4に着脱可能に連結する連結手段32とを有している。連結手段32には、車椅子4のフレーム17に連結可能な固定具48が設けられている。
昇降手段31は、電動式シリンダジャッキ33とパンタグラフ方式のリンク機構34を有している。着地固定部35にはアーム36の一端が軸37を介して回動自在に連結されている。アーム36の他端には軸39を介してアーム38が回動自在に連結されている。また、着地固定部35にはアーム40の一端が軸41を介して回動自在に連結されている。アーム40の他端には軸43を介してアーム42が回動自在に連結されている。アーム36、38はアーム40、42に対向して設けられており、アーム38、42には軸49、50を介して連結手段32が設けられている。なお、図7に示すように、図6の奥行き方向には同様のリンク機構34が設けられている。
ねじ軸44の一端はベアリング45を介して駆動モータ46に連結されている。また、ねじ軸44の他端にはねじナット47が螺合されている。そして駆動モータ46の正逆回転によりアーム36、40とアーム38、42のなす角度が変化し、連結手段32の固定具48に連結された車椅子4全体が昇降するようになっている。また、車椅子4全体が降下し、該車椅子4の車輪21、22が着地面23に接地した後も駆動モータ20を回転させると、着地固定部35は着地面23よりも上方に上昇されるようになっている。
本実施態様においては、昇降手段31は車椅子4全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、理容、美容の分野において被施術者である車椅子利用者の姿勢、座高を車椅子4に座ったまま容易に変更できる。したがって、施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を大幅に軽減できる。また、車椅子昇降装置30は着脱可能な連結手段32を介して車椅子4側に着脱可能に連結されているので、既存の車椅子4に対しても本発明に係る車椅子昇降装置30を容易に適用できる。また、本発明に係る車椅子昇降装置31は、車椅子全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、車椅子4を自動車等(図示略)の床面の高さまで上昇させ、この状態で車椅子4を車室内に移動させることもできるので、専用の車載リフトを備えていない自動車等にも車椅子4を簡単に搭載できる。
また、昇降手段31は、その底部側に着地固定部35を備えており、かつ、車椅子4に連結された状態にて着地固定部35を着地面23よりも上方に上昇可能に構成されているので、車椅子昇降装置30を車椅子4に連結した状態のまま車椅子4を自在に移動することができる。したがった、とくに理容、美容、医療施設等における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を一層軽減できる。
図8および図9は、本発明の第3実施態様に係る車椅子昇降装置を示している。図8において、51は車椅子昇降装置を示している。車椅子昇降装置51は、車椅子4全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段52と、昇降手段52を車椅子4に着脱可能に連結する連結手段53とを有している。連結手段53には、車椅子4のフレーム17に連結可能な固定具54が設けられている。
昇降手段52は、電動式シリンダジャッキ55と、二つのアーム56、57の略中央が軸58を介して連結され、両アーム56、67の交差角度が可変可能なリンク機構59を有している。着地固定部60にはアーム56の一端が軸61を介して回動自在に連結されている。また、アーム57の着地固定部60側の一端には軸62が連結されている。また、アーム56、57の他端には軸63、64を介して連結手段53連結されている。アーム56の他端の軸63は、連結手段53に設けられた長穴68に案内され、車椅子4の前後方向(図8の左右方向)に移動可能になっている。なお、図9に示すように、図8の奥行き方向には同様のリンク機構59が設けられている。
軸62の略中央部には、ねじ溝が刻設された孔(図示略)が穿設されており、該孔はねじ軸65が挿通されている。ねじ軸65の一端はベアリング66を介して駆動モータ67に連結されている。そして駆動モータ67の正逆回転により、ねじ軸65に沿って軸62が移動するとこれに伴い軸63が長穴68に沿って移動する。そして、アーム56、57との交差角度が変化し、連結手段53の固定具54に連結された車椅子4全体が昇降するようになっている。また、車椅子4全体が降下し、該車椅子4の車輪21、22が着地面23に接地した後も駆動モータ67を回転させると、着地固定部60は着地面23よりも上方に上昇されるようになっている。
本実施態様においては、昇降手段52は車椅子4全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、理容、美容の分野において被施術者である車椅子利用者の姿勢、座高を車椅子4に座ったまま容易に変更できる。したがって、施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を大幅に軽減できる。また、車椅子昇降装置51は着脱可能な連結手段53を介して車椅子4側に着脱可能に連結されているので、既存の車椅子4に対しても本発明に係る車椅子昇降装置51を容易に適用できる。
また、昇降手段52は、その底部側に着地固定部60を備えており、かつ、車椅子4に連結された状態にて着地固定部60を着地面23よりも上方に上昇可能に構成されているので、車椅子昇降装置51を車椅子4に連結した状態のまま車椅子4を自在に移動することができる。したがった、とくに理容、美容、医療施設等における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を一層軽減できる。
図10および図11は、本発明の第4実施態様に係る車椅子昇降装置を示している。図11において、69は車椅子昇降装置を示している。車椅子昇降装置69は、車椅子4全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段70と、昇降手段70を車椅子4に着脱可能に連結する連結手段71とを有している。連結手段71には、車椅子4のフレーム17に連結可能な固定具72が設けられている。
昇降手段70は、電動油圧式ジャッキ73と、二つのアーム74、75の一端が軸76を介して連結され、両アーム74、75のなす角度が可変可能なリンク機構77を有している。アーム74の他端は昇降手段70の駆動源としての電動油圧ポンプ78に連結されており、電動油圧ポンプ78は着地固定部79上に設けられている。一方、アーム75の他端には連結手段71が連結されている。
本実施態様においても、車椅子昇降装置69は着脱可能な連結手段71を介して車椅子4側に着脱可能に連結されているので、既存の車椅子4に対しても本発明に係る車椅子昇降装置69を容易に適用できる。また、昇降手段71は、その底部側に着地固定部79を備えており、かつ、車椅子4に連結された状態にて着地固定部79を着地面23よりも上方に上昇可能に構成されているので、車椅子昇降装置69を車椅子4に連結した状態のまま車椅子4を自在に移動することができる。したがった、とくに理容、美容、医療施設等における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を一層軽減できる
図12ないし図15は、本発明の第5実施態様に係る車椅子昇降装置を示している。図12において、80は車椅子昇降装置を示している。車椅子昇降装置80は車椅子4全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段81と、該昇降手段81を車椅子4に着脱可能に連結する連結手段82とを有している。
本実施態様においては、図15に示すように昇降手段81は電動式シリンダジャッキ83を有している。電動式シリンダジャッキ83は、丸パイプまたは角パイプからなる電動ジャッキ外筒84を有しており、電動ジャッキ外筒84の下部にはアギュラー玉軸受85が設けられている。電動ジャッキ外筒84は着地固定部86に立設されており、電動ジャッキ外筒84の周方向には、該電動ジャッキ外筒84を補強する補強リブ87が設けられている。アギュラー玉軸受85にはねじ軸88が回転自在に挿通されている。ねじ軸88の一端には、後述の駆動モータ89の動力が伝達されるプーリ90が連結されている。また、ねじ軸88の他端には、昇降ロッド91の一端に設けられたねじナット92が螺合されている。
駆動モータ89の駆動軸93には、第1のクラッチ機構94が設けられている。第1のクラッチ機構94は、駆動軸93と一体回転する円板95が設けられている。該円板95に対向してカバープレート96が設けられている。カバープレート96は、カバープレート96の略中央には回転軸97の一端が接続されており、回転軸97の他端にはプーリ98が設けられている。プーリ98はベルト(図示略)を介して、ねじ軸88の一端のプーリ90に連結されている。
制御手段99から、第1のクラッチ信号100が発せられるとカバープレート96が円板95に接触し両者が一体回転する。これにより、駆動モータ89の動力がねじ軸88に伝達され、ねじ軸88が回転されるようになっている。また、駆動モータ89の正逆回転によりねじ軸88の回転方向が変更され、これに伴い昇降ロッド91が昇降されるようになっている。また、第1のクラッチ信号100が発せられない場合には、カバープレート96に接触しない状態で円板95が回転することになるので、回転軸97側に駆動モータ89の動力は伝達されない。
また、駆動モータ89の駆動軸93には、第2のクラッチ機構101が設けられている。第2のクラッチ機構101は、駆動軸93と一体回転する円板102が設けられている。該円板102に対向してカバープレート103が設けられている。カバープレート103は、ベアリング104を介して駆動軸93に回転自在に設けられている。カバープレート103は、連結部材105(たとえば、ベルト等)を介して回転軸106に連結されている。回転軸106は、ギヤボックス107内のかさ歯車108に挿通されており、かさ歯車108は、もう一つのかさ歯車109に噛合されている。該かさ歯車108、109の噛合により、かさ歯車108の回転方向が90度変更され、該かさ歯車109の回転により駆動車輪111、112が駆動されるようになっている。また、車椅子4の前方向には、舵取り用の駆動車輪110が設けられている。また、第2のクラッチ信号121が発せられない場合には、カバープレート103に接触しない状態で円板102が回転することになるので、回転軸106側に駆動モータ89の動力は伝達されない。
上記第1のクラッチ機構94および第2のクラッチ機構101は、同時にまたは単独でオンオフ可能に構成されている。したがって、車椅子4を昇降させながら車椅子4を移動させることも可能である。また、車椅子4の車輪21、22を着地面23に接地させた状態で、第2のクラッチ機構のみオンとすれば、車椅子4の走行に利用することもできる。
連結手段82は、着脱式ブラケット113から構成されている。着脱式ブラケット113は車椅子4のフレームに対し着脱可能に連結される第1連結部114と、昇降手段2に対し着脱可能に連結される第2連結部115とを有している。
第2連結部115は、図13に示すように車椅子4の幅方向に延設されており、延設方向の略中央が取付けねじ116を介して昇降ロッド91の他端に連結されている。第2連結部115の両端には、接続部材117を介して第1連結部114が設けられている。第1連結部114は、車椅子4の前後に延びており、その両端には固定具118が設けられている。各固定具118は車椅子4のフレーム17に連結可能に構成されている。本実施態様においては、4つの固定具118がフレーム17に連結されるので、車椅子4が水平な状態で、横揺れ等なく安定して昇降されるようになっている。したがって、昇降動作の安全性を確保しつつ、昇降動作に伴う車椅子利用者の不安感を軽減できるので、車椅子利用者の負担が一層軽減される。
昇降手段81においては、正逆回転可能な駆動モータ89(たとえば、電磁ブレーキ付モータ)の回転によりモータ側のプーリ98からねじ軸88の一端に連結されたプーリ90に動力が伝達され、アギュラー玉軸受85に回転自在に連結されたねじ軸88が一方向に回転する。該回転によりねじ軸88に螺合された昇降ロッド91および着脱式ブラケット113が上昇し、車椅子4全体が所定の高さまで上昇されるようになっている。また、駆動モータ89が逆回転され、ねじ軸88が反対方向に回転されると昇降ロッド91が降下し車椅子4全体が降下するようになっている。
また、車椅子4全体が降下し、該車椅子4の車輪21、22が着地面23に接地した後も駆動モータ89を逆回転させると、図12、図14に示すように着地固定部86は着地面23よりも上方に上昇されるようになっている。なお、図15に示すように電動ジャッキ外筒84の上端には近接スイッチ119が設けられ、電動ジャッキ外筒84の下端には近接スイッチ120が設けられている。近接スイッチ119、120により昇降ロッド91のストローク量が一定範囲内に制限されるようになっている。したがって、昇降ロッド91の上昇時に該昇降ロッド91とねじ軸の螺合状態が解除されるような不都合は確実に防止される。
本実施態様においては、昇降手段81は車椅子4全体を車輪ごと昇降可能に構成されているので、理容、美容の分野において被施術者である車椅子利用者の姿勢、座高を車椅子4に座ったまま容易に変更できる。したがって、施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を大幅に軽減できる。また、車椅子昇降装置80は着脱可能な連結手段82を介して車椅子4側に着脱可能に連結されているので、既存の車椅子4に対しても本発明に係る車椅子昇降装置1を容易に適用できる。
また、昇降手段81は、その底部側に着地固定部86を備えており、かつ、車椅子4に連結された状態にて着地固定部86を着地面23よりも上方に上昇可能に構成されているので、車椅子昇降装置80を車椅子4に連結した状態のまま車椅子4を自在に移動することができる。したがった、とくに理容、美容、医療施設等における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を一層軽減できる。
また、本実施態様においては、昇降手段81は、軽量の電動式シリンダジャッキが用いられているので、車椅子昇降装置80を車椅子4への着脱、あるいは車椅子昇降装置80を車椅子4に連結した状態のままの車椅子4の移動を容易化することができる。
さらに、本実施態様においては、上記昇降手段81には、車椅子全体が車輪ごと着地面23から上昇された車椅子を移動可能な駆動車輪110、111、112が設けられており、また、駆動車輪111、112は昇降手段81の駆動モータ89の動力を利用し駆動車輪を駆動させることもできる。したがって、車椅子全体が車輪ごと着地面から上昇された状態の車椅子を容易に移動することができるので、施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を軽減できる。なお、本実施態様においては、駆動車輪111、112は昇降手段81の駆動モータ89の動力を利用し駆動されるようになっているが、第2のクラッチ機構101を廃止し、手動で移動させるように構成することも可能である。
本発明に係る車椅子昇降装置は、車椅子全体を水平に安定よく、しかも安全に昇降でき、とくに理容、美容の分野における施術者の利便性を向上しつつ、車椅子利用者の負担を大幅に軽減可能である。
本発明の第1実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態(車椅子の降下状態)を示す側面図である。 本発明の第1実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態(車椅子の上昇状態)を示す側面図である。 本発明の第1実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す平面図である。 本発明の第1実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す背面図である。 本発明の第1実施態様に係る車椅子昇降装置の昇降手段の断面図である。 本発明の第2実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す側面図である。 本発明の第2実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す背面図である。 本発明の第3実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す側面図である。 本発明の第3実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す背面図である。 本発明の第4実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す側面図である。 本発明の第4実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す背面図である。 本発明の第5実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態(車椅子の上昇状態)を示す側面図である。 本発明の第5実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す平面図である。 本発明の第5実施態様に係る車椅子昇降装置を車椅子に連結した状態を示す背面図である。 本発明の第5実施態様に係る車椅子昇降装置の昇降手段の断面図である。
符号の説明
1、30、51、69、80 車椅子昇降装置
2、31、52、70、81 昇降手段
3、32、53、71、82 連結手段
4 車椅子
5、33、55、83 電動式シリンダジャッキ
6、84 電動ジャッキ外筒
7、85 アギュラー玉軸受
8、44、65、88 ねじ軸
9、91 昇降ロッド
10、47、92 ねじナット
11、35、60、79、86 着地固定部
12 脚部
13 ストッパ部材
14、113 着脱式ブラケット
15、114 第1連結部
16、115 第2連結部
17 フレーム
18、48、54、72 固定具
19 取付けねじ
20、46、67、89 駆動モータ
21、22 車椅子の車輪
23 着地面
24、87 補強リブ
25、27、90、98 プーリ
26 接続部材
28、29 近接スイッチ
34、59、77 リンク機構
36、38、40、42、56、57、74、75 アーム
37、39、41、43、49、50、58、61、62、63、64、76、 軸
45、66、104 ベアリング
68 長穴
73 電動油圧式ジャッキ
78 電動油圧ポンプ
93 駆動軸
94 第1のクラッチ機構
95、102 円板
96、103 カバープレート
97、106 回転軸
99 制御手段
100 第1のクラッチ信号
101 第2のクラッチ機構
105 連結部材
107 ギヤボックス
108、109 かさ歯車
110 舵取り用の駆動車輪
111、112 駆動車輪
121 第2のクラッチ信号

Claims (10)

  1. 車椅子全体を車輪ごと昇降可能な昇降手段と、該昇降手段を車椅子側に着脱可能に連結する連結手段とを有することを特徴とする車椅子昇降装置。
  2. 前記昇降手段に、車椅子全体が車輪ごと着地面から上昇された車椅子を移動可能な駆動車輪が設けられている、請求項1の車椅子昇降装置。
  3. 前記駆動車輪が、昇降手段の駆動源により駆動可能に構成されている、請求項1または2の車椅子昇降装置。
  4. 前記昇降手段が電動式シリンダジャッキを有している、請求項1ないし3いずれかに記載の車椅子昇降装置。
  5. 前記昇降手段が電動油圧式ジャッキを有している、請求項1ないし3いずれかに記載の車椅子昇降装置。
  6. 前記昇降手段が、パンタグラフ方式のリンク機構を有している、請求項1ないし5のいずれかに記載の車椅子昇降装置。
  7. 前記昇降手段が、二つのアームの略中央が軸を介して連結され両アームの交差角度が可変されることにより昇降するリンク機構を有している、請求項1ないし5のいずれかに記載の車椅子昇降装置。
  8. 前記昇降手段が、二つのアームの端部が軸を介して連結され両アームのなす角度が可変されることにより昇降するリンク機構を有している、請求項1ないし5のいずれかに記載の車椅子昇降装置。
  9. 前記昇降手段が、その底部側に着地固定部を備えており、かつ、車椅子に連結された状態にて着地固定部を着地面よりも上方に上昇可能に構成されている、請求項1ないし8のいずれかに記載の車椅子昇降装置。
  10. 前記連結手段が、車椅子のフレームに対し着脱可能に連結される第1連結部と、前記昇降手段に対し着脱可能に連結される第2連結部とを有する、着脱式ブラケットからなる、請求項1ないし9のいずれかに記載の車椅子昇降装置。

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