JP2018184686A - 織物および繊維製品 - Google Patents

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紀穂 奈部谷
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【課題】極めて優れた難燃性および通気性を有する織物および繊維製品を提供する。【解決手段】難燃性繊維を含む紡績糸を含む織物であって、通気度が50cm3/cm2・s以上、目付けが120g/m2以上、かつJIS L1091−1999 A−4法(12秒加熱法)に規定される燃焼性測定において残炎時間が5.0秒以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、極めて優れた難燃性および通気性を有する織物および繊維製品に関する。
従来、防護服、消防防火服、消防活動服、救助服、難燃ワークウェア、警察制服、自衛隊衣服、軍服などの用途で、難燃性を有する布帛が用いられている。
一方、近年では、難燃性だけでなく着用快適性をも兼備したものが求められており、難燃性だけでなく通気性と軽量性をも兼備した布帛が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
しかしながら、難燃性と通気性とは通常、相反する関係にあり、例えば、難燃性を高めるために目付けを大きくすると通気性が低下するという問題があった。
極めて優れた難燃性および通気性を有する織物はこれまであまり提案されてない。
特開2008−101294号公報 特開2010−242239号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、極めて優れた難燃性および通気性を有する織物および繊維製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、織物を構成する繊維種類、織物組織、目付けなどを巧みに工夫することにより極めて優れた難燃性および通気性を有する織物および繊維製品が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「難燃性繊維を含む紡績糸を含む織物であって、通気度が50cm/cm・s以上であり、かつ目付けが120g/m以上であることを特徴とする織物。」が提供される。
その際、前記通気度(cm/cm・s)と目付け(g/m)とが下記式の関係にあることが好ましい。
通気度>537−(目付け×3)
また、前記難燃性繊維が全芳香族ポリアミド繊維であることが好ましい。また、前記紡績中に全芳香族ポリアミド繊維が紡績糸重量対比40重量%以上含まれることが好ましい。また、織物表面に貫通孔を有し、貫通孔の総面積が織物表面積対比5%以上であることが好ましい。また、JIS L1091−1999 A−4法(12秒加熱法)に規定される燃焼性測定において、残塵時間5.0秒以下かつ炭化長12.0cm以下であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の織物を用いてなる、防護服、消防防火服、消防活動服、救助服、ワークウェア、警察制服、自衛隊衣服、および軍服からなる群より選択されるいずれかの繊維製品が提供される。
本発明によれば、極めて優れた難燃性および通気性を有する織物および繊維製品が得られる。
本発明において採用することのできる織組織図の一例である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明において、難燃性繊維としては、全芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリイミド繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ノボロイド繊維、ポリクラール繊維、難燃アクリル繊維、難燃レーヨン繊維、ビニロンなど例示される。なかでもメタ型全芳香族ポリアミド繊維やパラ型全芳香族ポリアミド繊維などの全芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)が好ましい。
メタ型全芳香族ポリアミド繊維とは、その繰返し単位の85モル%以上がm−フェニレンイソフタルアミドであるポリマーからなる繊維である。かかるメタ型全芳香族ポリアミドは、15モル%未満の範囲内で第3成分を含んだ共重合体であっても差しつかえない。
このようなメタ型全芳香族ポリアミドは、従来から公知の界面重合法により製造することができ、そのポリマーの重合度としては、0.5g/100mlの濃度のN−メチル−2−ピロリドン溶液で測定した固有粘度(I.V.)が1.3〜1.9dl/gの範囲のものが好ましく用いられる。
上記メタ型全芳香族ポリアミドにはアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩が含有されていてもよい。アルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩としては、ヘキシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ヘキシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラフェニルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルテトラデシルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルアンモニウム塩等の化合物が好ましく例示される。なかでもドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、またはドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルアンモニウム塩は、入手しやすく、熱的安定性も良好なうえ、N−メチル−2−ピロリドンに対する溶解度も高いため特に好ましく例示される。
上記アルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩の含有割合は、十分な染色性の改良効果を得るために、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミドに対して2.5モル%以上、好ましくは3.0〜7.0モル%の範囲にあるものが好ましい。
また、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミドとアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩を混合する方法としては、溶媒中にポリ−m−フェニレンイソフタルアミドを混合、溶解し、それにアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩を溶媒に溶解する方法などが用いられそのいずれを用いてもよい。このようにして得られたドープは、従来から公知の方法により繊維に形成される。
メタ型全芳香族ポリアミド繊維に用いるポリマーは、染着性や耐変褪色性を向上させる等目的で、下記の式(1)で示される反復構造単位を含む芳香族ポリアミド骨格中に、反復構造の主たる構成単位とは異なる芳香族ジアミン成分、または芳香族ジカルボン酸ハライド成分を、第3成分として芳香族ポリアミドの反復構造単位の全量に対し1〜10mol%となるように共重合させることも可能である。
−(NH−Ar1−NH−CO−Ar1−CO)− ・・・式(1)
ここで、Ar1はメタ配位又は平行軸方向以外に結合基を有する2価の芳香族基である。
また、第3成分として共重合させることも可能であり、式(2)、(3)に示した芳香族ジアミンの具体例としては、例えば、p−フェニレンジアミン、クロロフェニレンジアミン、メチルフェニレンジアミン、アセチルフェニレンジアミン、アミノアニシジン、ベンジジン、ビス(アミノフェニル)エーテル、ビス(アミノフェニル)スルホン、ジアミノベンズアニリド、ジアミノアゾベンゼン等が挙げられる。式(4)、(5)に示すような芳香族ジカルボン酸ジクロライドの具体例としては、例えば、テレフタル酸クロライド、1,4−ナフタレンジカルボン酸クロライド、2,6−ナフタレンジカルボン酸クロライド、4,4’−ビフェニルジカルボン酸クロライド、5−クロルイソフタル酸クロライド、5−メトキシイソフタル酸クロライド、ビス(クロロカルボニルフェニル)エーテルなどが挙げられる。
N−Ar2−NH ・・・式(2)
N−Ar2−Y−Ar2−NH ・・・式(3)
XOC−Ar3−COX ・・・式(4)
XOC−Ar3−Y−Ar3−COX ・・・式(5)
ここで、Ar2はAr1とは異なる2価の芳香族基、Ar3はAr1とは異なる2価の芳香族基、Yは酸素原子、硫黄原子、アルキレン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の原子又は官能基であり、Xはハロゲン原子を表す。
また、メタ型全芳香族ポリアミド繊維の結晶化度は、染料の吸尽性がよく、より少ない染料でまたは染色条件が弱くても狙いの色に調整し易いという点で、5〜35%であることが好ましい。さらには、染料の表面偏在が起こり難く耐変褪色性も高い点および実用上必要な寸法安定性も確保できる点で15〜25%であることがより好ましい。
また、メタ型全芳香族ポリアミド繊維の残存溶媒量は、メタ型全芳香族ポリアミド繊維の優れた難燃性能を損なわない点で、0.1重量%以下(好ましくは0.001〜0.1重量%)であることが好ましい。
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維は以下の方法により製造することができ、特に後述する方法により、結晶化度や残存溶媒量を上記範囲とすることができる。
メタ型全芳香族ポリアミドポリマーの重合方法としては、特に限定する必要はなく、例えば特公昭35−14399号公報、米国特許第3360595号公報、特公昭47−10863号公報などに記載された溶液重合法、界面重合法を用いてもよい。
紡糸溶液としては、とくに限定する必要はないが、上記溶液重合や界面重合などで得られた、芳香族コポリアミドポリマーを含むアミド系溶媒溶液を用いても良いし、上記重合溶液から該ポリマーを単離し、これをアミド系溶媒に溶解したものを用いてもよい。
ここで用いられるアミド系溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドなどを例示することができるが、とくにN,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。
上記の通り得られた共重合芳香族ポリアミドポリマー溶液は、さらにアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を含むことにより安定化され、より高濃度、低温での使用が可能となり好ましい。好ましくはアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩がポリマー溶液の全重量に対して1重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。
紡糸・凝固工程においては、上記で得られた紡糸液(メタ型全芳香族ポリアミド重合体溶液)を凝固液中に紡出して凝固させる。
紡糸装置としては特に限定されるものではなく、従来公知の湿式紡糸装置を使用することができる。また、安定して湿式紡糸できるものであれば、紡糸口金の紡糸孔数、配列状態、孔形状等は特に制限する必要はなく、例えば、孔数が1000〜30000個、紡糸孔径が0.05〜0.2mmのスフ用の多ホール紡糸口金等を用いてもよい。
また、紡糸口金から紡出する際の紡糸液(メタ型全芳香族ポリアミド重合体溶液)の温度は、20〜90℃の範囲が適当である。
繊維を得るために用いる凝固浴としては、実質的に無機塩を含まない、アミド系溶媒、好ましくはNMPの濃度が45〜60質量%の水溶液を、浴液の温度10〜50℃の範囲で用いる。アミド系溶媒(好ましくはNMP)の濃度が45質量%未満ではスキンが厚い構造となってしまい、洗浄工程における洗浄効率が低下し、繊維の残存溶媒量を低減させることが困難となる。一方、アミド系溶媒(好ましくはNMP)の濃度が60質量%を超える場合には、繊維内部に至るまで均一な凝固を行うことができず、このためやはり、繊維の残存溶媒量を低減させることが困難となる。なお、凝固浴中への繊維の浸漬時間は、0.1〜30秒の範囲が適当である。
引続き、アミド系溶媒、好ましくはNMPの濃度が45〜60質量%の水溶液であり、浴液の温度を10〜50℃の範囲とした可塑延伸浴中にて、3〜4倍の延伸倍率で延伸を行う。延伸後、10〜30℃のNMPの濃度が20〜40質量%の水溶液、続いて50〜70℃の温水浴を通して十分に洗浄を行う。
洗浄後の繊維は、温度270〜290℃にて乾熱処理を施し、上記の結晶化度および残存溶媒量の範囲を満たすメタ型全芳香族ポリアミド繊維を得ることができる。
メタ型全芳香族ポリアミド繊維の市販品としては、コーネックス(商品名)、コーネックスネオ(商品名)、ノーメックス(商品名)などが例示される。
また、パラ型全芳香族ポリアミド繊維としては、テクノーラ(商品名)、ケブラー(商品名)およびトワロン(商品名)に代表されるものであり、主鎖中に芳香族環を有するポリアミドからなる繊維であり、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド(PPTA)でもよいし共重合タイプのコポリパラフェニレン−3,4’オキシジフェニレンテレフタルアミド(PPODPA)であってもよい。
全芳香族ポリアミド繊維などの難燃性繊維において、繊維の形状は、長繊維(マルチフィラメント)でもよいし短繊維でもよい。特に、他の繊維と混紡する上で繊維長25〜200mm(より好ましくは30〜150mm)の短繊維が好ましい。また、単繊維繊度としては1〜5dtexの範囲が好ましい。
本発明において、優れた難燃性を得る上で、紡績糸に全芳香族ポリアミド繊維を紡績糸重量対比40重量%以上(最も好ましくは100重量%)含むことが好ましい。特に、メタ型全芳香族ポリアミド繊維を紡績糸重量対比92重量%以上含むことが好ましい。
前記紡績糸において、製造方法は特に限定されず、エアジェット紡績糸であってもよいしリング紡績糸でもよい。
本発明の織物は前記の紡績糸を含む織物であって、通気度が50cm/cm・s以上(好ましくは70〜200cm/cm・s)、かつ目付けが120g/m以上(好ましくは140〜250g/m2)である。かかる織物は前記紡績糸を40重量%以上(最も好ましくは100重量%)含むことが好ましい。
ここで、前記通気度が50cm/cm・s未満では、着用快適性が損なわれるおそれがある。また、目付けが120g/m未満では、難燃性が低下するおそれがある。
その際、前記通気度(cm/cm・s)と目付け(g/m)とが下記式の関係にあると、難燃性と通気性とが両立しやすく好ましい。
通気度>537−(目付け×3)
より好ましくは通気度>1000−(目付け×3)の関係にあることであり、特に好ましくは通気度>1360−(目付け×7)の関係にあることである。
本発明の織物において、織物組織は限定されないが、通気性と目付けとを両立させる上で図1に示すような空羽織物組織が好ましい。
また、織物表面に貫通孔を有し、貫通孔の総面積が織物表面積対比5%以上(より好ましくは5〜18%)であることが好ましい。
なお、貫通孔は、マイクロスコープを用いて150倍で生地表面を撮影し、1000μm以上の大きさの貫通孔を測定し下記式により求める。貫通孔の総面積比率を前記範囲とすることにより、JIS L1096 A法(フラジール法)測定時の風圧125Pa以下の風圧の際も高い通気性が確保され、冷感が確保されやすい。貫通孔の総面積比率が前記範囲よりも小さいと風圧が125Pa以下の時は風が通らず、熱がこもってしまい、不快感が増すおそれがある。
貫通孔の総面積比率(%)=単位面積(0.9cm×1.3cm)当たりの貫通孔の総面積(cm)/(0.9×1.3)×100
かかる織物は前記紡績糸を得た後、単糸または双糸にてレピア織機などを用いて製織することが好ましい。次いで、染色加工を施してもよい。かかる染色加工は、紡績糸の製造工程の前工程で行ってもよい。
さらには、難燃剤、吸水剤、撥水剤、蓄熱剤、紫外線遮蔽剤、制電剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、防蚊剤、蓄光剤、再帰反射剤等を付与する他の各種加工を付加適用してもよい。
かくして得られた織物は、極めて優れた難燃性と通気性とを有する。その際、JIS L1091−1999 A−4法(12秒加熱法)に規定される燃焼性測定において残炎時間が5.0秒以下(好ましくは0.5秒以下)であることが肝要である。また、該燃焼性測定において残塵時間が5.0秒以下(より好ましくは0.5秒以下)、炭化長が12.0cm以下(より好ましくは0.1〜6.0cm)であることが好ましい。
本発明の繊維製品は、前記の難燃布帛を用いてなり、防護服、消防防火服、消防活動服、救助服、難燃ワークウェア、警察制服、自衛隊衣服、および軍服からなる群より選択されるいずれかの繊維製品である。
かかる繊維製品は、前記の織物を用いているので、極めて優れた難燃性と通気性とを有する。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
(1)目付け
JIS L 1096 A法で規定される方法で測定した。
(2)燃焼性
JIS L1091(1999)A−4(12秒)に規定される方法で測定した。
(3)通気度
JIS L1096 A法(フラジール法)で測定した。
(4)開孔率
キーエンス マイクロスコープ VHX−5000のマイクロスコープを使用し、該布帛を0.9cm×1.3cmのサイズで撮影した。その後、自動面積計測の解析ソフトを用い、画像中の1000μm以上の貫通孔の総面積Aを算出した。Aを画像中の布帛面積B(0.9cm×1.3cm)で割ることで、布帛中0.9cm×1.3cm中の貫通孔の面積が占める割合を算出した。各布帛に対して位置を変えてn=5で測定した。
[実施例1]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(MA)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(PA)の各ステープルファイバー(いずれも繊維長は51mm)からなるMA/PA=95/5の質量比率で混紡した紡績糸40番手/双糸を経糸および緯糸に用い、レピア織機で目付け170g/mの織物(織組織図は図1の通り。)を製織した。その後、常法の精錬・熱セットし、難燃布帛を得た。物性は表1にまとめた。
[比較例1]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(MA)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(PA)の各ステープルファイバー(いずれも繊維長は51mm)からなるMA/PA=95/5の質量比率で混紡した紡績糸40番手/双糸を経糸および緯糸に用い、レピア織機で目付け70g/mの織物(織組織図は図1の通り。)を製織した。その後、常法の精錬・熱セットし、難燃布帛を得た。物性は表1にまとめた。
[比較例2]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(MA)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(PA)の各ステープルファイバー(いずれも繊維長は51mm)からなるMA/PA=95/5の質量比率で混紡した紡績糸40番手/双糸を経糸および緯糸に用い、レピア織機で目付け170g/mの織物(平織組織)を製織した。その後、常法の精錬・熱セットし、難燃布帛を得た。物性は表1にまとめた
[比較例3]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(MA)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(PA)の各ステープルファイバー(いずれも繊維長は51mm)からなるMA/PA=95/5の質量比率で混紡した紡績糸40番手/双糸を経糸および緯糸に用い、レピア織機で目付け200g/mの織物(2/2綾織組織)を製織した。その後、常法の精錬・熱セットし、難燃布帛を得た。物性は表1にまとめた
Figure 2018184686
本発明によれば、極めて優れた難燃性および通気性を有する織物および繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (7)

  1. 難燃性繊維を含む紡績糸を含む織物であって、通気度が50cm/cm・s以上、目付けが120g/m以上、かつJIS L1091−1999 A−4法(12秒加熱法)に規定される燃焼性測定において残炎時間が5.0秒以下であることを特徴とする織物。
  2. 前記通気度(cm/cm・s)と目付け(g/m)とが下記式の関係にある、請求項1に記載の織物。
    通気度>537−(目付け×3)
  3. 前記難燃性繊維が全芳香族ポリアミド繊維である、請求項1または請求項2に記載の織物。
  4. 前記紡績中に全芳香族ポリアミド繊維が紡績糸重量対比40重量%以上含まれる、請求項3に記載の織物。
  5. 織物表面に貫通孔を有し、貫通孔の総面積が織物表面積対比5%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の織物。
  6. JIS L1091−1999 A−4法(12秒加熱法)に規定される燃焼性測定において、残塵時間5.0秒以下かつ炭化長12.0cm以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の織物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の織物を用いてなる、防護服、消防防火服、消防活動服、救助服、ワークウェア、警察制服、自衛隊衣服、および軍服からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。






















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