JP2018177226A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドライ路面及びウエット路面での操縦安定性能を高次元で両立可能な空気入りタイヤを提供する。【解決手段】 トレッド部2に、タイヤ周方向に連続してのびる複数の主溝3〜5と、主溝3〜5により区分される複数の陸部6〜9とが設けられた空気入りタイヤ1である。第1センター陸部8は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第1センターサイプ10が設けられ、第2センター陸部9は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第2センターサイプ11が設けられている。第1センターサイプ10は、センター主溝5から一方のショルダー主溝3までのびており、第2センターサイプ11は、センター主溝5から他方のショルダー主溝4までのびている。第1センターサイプ10は、タイヤ軸方向に対して一方向に傾斜し、第2センターサイプ11は、タイヤ軸方向に対して第1センターサイプ10と同じ方向に傾斜している。【選択図】 図1

Description

本発明は、ドライ路面及びウエット路面での操縦安定性能を高めることができる空気入りタイヤに関する。
従来、トレッド部の溝形状を改善して排水性能を向上させた空気入りタイヤが知られている。例えば、下記特許文献1は、排水性能を向上させるために、3本の主溝と、複数のラグ溝とを備えた空気入りタイヤを提案している。
特開2000−135904号公報
上記特許文献1では、3本の主溝の幅を広げることで、排水性能は向上している。しかしながら、トレッド部のパターン剛性が低下し、ドライ路面及びウエット路面での操縦安定性能が低下するおそれがあった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、主溝間にサイプを設けることを基本として、ドライ路面及びウエット路面での操縦安定性能を高次元で両立可能な空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる複数の主溝と、前記主溝により区分される複数の陸部とが設けられた空気入りタイヤであって、前記主溝は、タイヤ赤道よりもタイヤ軸方向の両外側に位置する一対のショルダー主溝と、前記一対のショルダー主溝の間に位置するセンター主溝とを含み、前記陸部は、前記各ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側の一対のショルダー陸部と、前記センター主溝と一方の前記ショルダー主溝との間の第1センター陸部と、前記センター主溝と他方の前記ショルダー主溝との間の第2センター陸部とを含み、前記第1センター陸部は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第1センターサイプが設けられ、前記第2センター陸部は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第2センターサイプが設けられ、前記第1センターサイプは、前記センター主溝から一方の前記ショルダー主溝までのびており、前記第2センターサイプは、前記センター主溝から他方の前記ショルダー主溝までのびており、前記第1センターサイプは、タイヤ軸方向に対して一方向に傾斜し、前記第2センターサイプは、タイヤ軸方向に対して前記第1センターサイプと同じ方向に傾斜していることを特徴とする。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、前記第1センターサイプと前記第2センターサイプとは、前記センター主溝を介して滑らかに連続しているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、前記第1センターサイプ及び前記第2センターサイプは、それぞれ、タイヤ半径方向外側に面取り部を有するのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、複数の前記主溝の幅の総和は、トレッド接地幅の25%〜29%であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、前記第1センターサイプ及び前記第2センターサイプは、それぞれ、曲線状に形成されているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、前記第1センターサイプは、タイヤ周方向の一方向側に凸となる円弧状に形成され、前記第2センターサイプは、タイヤ周方向の他方向側に凸となる円弧状に形成されているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、車両への装着の向きが指定されることにより、前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端とを有し、前記一対のショルダー主溝は、前記外側トレッド端側の外側ショルダー主溝と、前記内側トレッド端側の内側ショルダー主溝とからなり、前記第1センター陸部は、前記センター主溝と前記外側ショルダー主溝との間に設けられており、前記第1センター陸部は、隣接する前記第1センターサイプ間に、少なくとも一端が前記第1センター陸部内で終端する第3センターサイプが設けられているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、前記第3センターサイプは、前記外側ショルダー主溝に連通する外側第3センターサイプと、前記センター主溝に連通する内側第3センターサイプとが、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、前記第3センターサイプは、タイヤ軸方向に対して前記第1センターサイプと同じ方向に傾斜しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤでは、第1センター陸部は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第1センターサイプが設けられ、第2センター陸部は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第2センターサイプが設けられている。このため、空気入りタイヤは、トレッド部の剛性が最適化され、乗り心地性能と、ドライ路面及びウエット路面における操縦安定性能とを両立させることができる。
第1センターサイプは、センター主溝から一方のショルダー主溝までのびており、第2センターサイプは、センター主溝から他方のショルダー主溝までのびている。このため、第1センターサイプ及び第2センターサイプは、大きなエッジ効果を発揮して、特にウエット路面における操縦安定性能を向上させる。
第1センターサイプは、タイヤ軸方向に対して一方向に傾斜し、第2センターサイプは、タイヤ軸方向に対して第1センターサイプと同じ方向に傾斜している。このため、第1センター陸部及び第2センター陸部は、コーナリング時の横力に対する変形が抑制され、ドライ路面及びウエット路面における操縦安定性能を向上させる。
以上のように、本発明の空気入りタイヤは、ドライ路面及びウエット路面での操縦安定性能を高めることができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す展開図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の第1センター陸部及び第2センター陸部の部分拡大図である。 図3のC−C線断面図である。 図1のB−B線断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1のトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、空気入りタイヤ1は、トレッド部2に、タイヤ周方向に連続してのびる複数の主溝3〜5と、複数の主溝3〜5により区分される複数の陸部6〜9とが設けられている。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、乗用車用空気入りタイヤとして好適に利用され、車両への装着の向きが指定された非対称のトレッドパターンを備える。車両への装着の向きは、例えばサイドウォール部(図示せず)に、文字等で表示される。
本実施形態の主溝は、空気入りタイヤ1のタイヤ赤道Cよりも車両外側に位置する外側ショルダー主溝3、タイヤ赤道Cよりも車両内側に位置する内側ショルダー主溝4、及び、外側ショルダー主溝3と内側ショルダー主溝4との間に位置するセンター主溝5を含んでいる。
外側ショルダー主溝3、内側ショルダー主溝4及びセンター主溝5は、それぞれ直線状に形成されている。このような主溝3〜5は、排水性能に優れ、空気入りタイヤのウエット路面での操縦安定性能を高める。このような作用をより確実に発揮させるために、外側ショルダー主溝3の幅W1、内側ショルダー主溝4の幅W2及びセンター主溝5の幅W3の総和W1+W2+W3は、トレッド接地幅TWの25%〜29%であることが望ましい。
上記総和W1+W2+W3が、トレッド接地幅TWの25%未満の場合、排水性能が低下し、ウエット性能に影響を及ぼすおそれがある。一方、上記総和W1+W2+W3が、トレッド接地幅TWの29%を超える場合、トレッド部2の実接地面積が不足し、操縦安定性能が低下するおそれがある。
外側ショルダー主溝3の幅W1は、内側ショルダー主溝4の幅W2よりも小さく、かつ、センター主溝5の幅W3よりも小さいのが望ましい。外側ショルダー主溝3の幅W1は、例えば、内側ショルダー主溝4の幅W2の60%〜80%であることが望ましい。このような外側ショルダー主溝3は、旋回走行時にとりわけ大きな横力が作用するトレッド部2の車両外側の剛性を高め、ドライ路面での操縦安定性能を高める。
外側ショルダー主溝3の幅W1と、内側ショルダー主溝4の幅W2とは、等しく設定されていてもよい。この場合、各ショルダー主溝3,4及びセンター主溝5が、タイヤ赤道Cに対して対称に配置されていてもよい。
センター主溝5の幅W3は、内側ショルダー主溝4の幅W2よりも大きいのが望ましい。このようなセンター主溝5は、接地圧が高くなるトレッド部2のタイヤ赤道C近傍における排水性能を高め、ウエット性能を向上させる。
図2は、図1のトレッド部2のA−A線断面図である。図2に示されるように、外側ショルダー主溝3、内側ショルダー主溝4及びセンター主溝5の深さD1、D2及びD3は、慣例に従って種々定めることができる。各主溝3〜5の深さD1〜D3は、例えば、本実施形態の乗用車用タイヤの場合、5〜10mmが望ましい。
各主溝3〜5の深さD1〜D3が5mm未満の場合、排水性能が低下し、ウエット性能に影響を及ぼすおそれがある。一方、各主溝3〜5の深さD1〜D3が10mmを超える場合、トレッド部2の剛性が低下し、操縦安定性能に影響を及ぼすおそれがある。
図1に示されるように、本実施形態の陸部は、外側ショルダー主溝3と外側トレッド端Toとの間の外側ショルダー陸部6、内側ショルダー主溝4と内側トレッド端Tiとの間の内側ショルダー陸部7、センター主溝5と外側ショルダー主溝3との間の第1センター陸部8、及び、センター主溝5と内側ショルダー主溝4との間の第2センター陸部9を含んでいる。
上記トレッド端To,Tiは、正規状態の空気入りタイヤ1に、正規荷重を負荷し、かつ、キャンバー角0゜で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。外側トレッド端Toは、車両装着時に車両外側に位置し、内側トレッド端Tiは、車両装着時に車両内側に位置するように指定されている。
「正規状態」とは、タイヤを正規リム(図示省略)にリム組みし、かつ、正規内圧を充填した無負荷の状態である。正規状態での各トレッド端To、Ti間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。以下、特に言及されない場合、タイヤの各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。タイヤが乗用車用の場合には上記荷重の88%に相当する荷重とする。
図3は、図1の第1センター陸部8及び第2センター陸部9の部分拡大図である。図3に示されるように、第1センター陸部8及び第2センター陸部9には、幅が2mm以上の溝が設けられていない。これにより、トレッド部2は、接地圧の高い第1センター陸部8及び第2センター陸部9の剛性が高められ、ドライ路面での優れた操縦安定性能を得ることができる。
第1センター陸部8には、複数の第1センターサイプ10が設けられており、第2センター陸部9には、複数の第2センターサイプ11が設けられている。このような第1センター陸部8及び第2センター陸部9は、トレッド部2は、第1センターサイプ10及び第2センターサイプ11によって剛性が最適化され、上述したドライ路面での優れた操縦安定性能を維持しながら、乗り心地性能を高めることができる。
図4には、図3のC−C線断面図が示されている。図4に示されるように、本実施形態の各センターサイプ10,11は、それぞれ、サイプ本体13と面取り部14とを有している。
サイプ本体13の幅W4は、例えば、1mm未満であることが望ましい。このようなサイプ本体13は、センター陸部8,9に作用する力により、容易に閉じ、センター陸部8,9が変形するのを抑制できる。
トレッド踏面からサイプ本体13の底までのサイプ深さD4は、例えば、センター主溝5(図2に示す)の深さD3の50%〜90%であることが望ましい。サイプ深さD4がセンター主溝5の深さD3の50%未満の場合、センター陸部8,9の剛性が過度に高まり、乗り心地性能が低下するおそれがある。一方、サイプ深さD4がセンター主溝5の深さD3の90%を超える場合、センター陸部8,9の剛性が低下し、ドライ路面での操縦安定性能に影響を及ぼすおそれがある。
面取り部14は、サイプ本体13のタイヤ径方向外側に設けられている。本実施形態の面取り部14は、サイプ本体13の幅方向の両側へ溝が拡大した部分である。面取り部14の幅W5は、例えば、1mm以上であり2mm未満であることが望ましい。面取り部14の深さD5は、例えば、0.5〜2.0mmであることが望ましい。このような断面形状を有する面取り部14は、センター陸部8,9の実接地面積を低下させ、センター陸部8,9の接地圧を高める。これにより、センター陸部8,9は、排水性能が向上し、特に高速走行時でのウエット路面の操縦安定性能が高められる。
このような面取り部14は、各センターサイプ10,11の長さ方向の全体に設けられるのが望ましい。さらに、本実施形態のように、面取り部14は、幅方向のそれぞれの断面形状がL字状であるものが望ましい。これにより、面取り部14は、より多くの水が排出可能である。しかも、このような面取り部14は、面取り部14とトレッド踏面との間のエッジ及びサイプ本体13と面取り部14との間のエッジの2つのエッジが接地するので、より大きなエッジ効果を発生させることができる。
図3に示されるように、第1センターサイプ10は、センター主溝5から外側ショルダー主溝3までのびている。第1センター陸部8は、複数の第1センターサイプ10により、複数の第1センターブロック8Aに区分される。このような第1センターサイプ10は、広い範囲でエッジ効果を発生し、特にウエット路面における操縦安定性能を向上させる。
第2センターサイプ11は、センター主溝5から内側ショルダー主溝4までのびている。第2センター陸部9は、複数の第2センターサイプ11により、複数の第2センターブロック9Aに区分される。このような第2センターサイプ11は、広い範囲でエッジ効果を発生し、特にウエット路面における操縦安定性能を向上させる。
第1センターサイプ10は、タイヤ軸方向に対して一方向に傾斜しており、第2センターサイプ11は、タイヤ軸方向に対して第1センターサイプ10と同じ方向に傾斜している。第1センターサイプ10及び第2センターサイプ11は、タイヤ軸方向に平行な成分が少なく、本実施形態では、これを持たない。これにより、第1センターサイプ10及び第2センターサイプ11は、センター陸部8,9に大きな横力が発生するコーナリング時に閉じる。このため、タイヤ周方向に隣り合うセンターブロック8A,9Aは互いに支え合って、トレッド部2の横剛性が高められる。従って、第1センター陸部8及び第2センター陸部9は、コーナリング時の横力に対する変形が抑制され、ドライ路面及びウエット路面における操縦安定性能を向上させ得る。
第1センターサイプ10の中心線の延長線と第2センターサイプ11の中心線の延長線とは、センター主溝5内にて交点Pを有するのが望ましい。すなわち、第1センターサイプ10と第2センターサイプ11とは、センター主溝5を介して滑らかに連続するよう配置されるのが望ましい。このような第1センターサイプ10と第2センターサイプ11とは、同じ方向に傾斜しているため、それぞれがタイヤ赤道面に投影されたときに互いに重なる部分が少なく、センター陸部8,9の剛性が局所的に低下するおそれがない。
第1センターサイプ10は、タイヤ周方向の一方向側に凸となる円弧状に形成され、第2センターサイプ11は、タイヤ周方向の他方向側に凸となる円弧状に形成されることが望ましい。このようなセンターサイプ10,11を有する空気入りタイヤ1は、車両装着時にタイヤの回転方向に限定されることなく、上述の操縦安定性能を確保することができる。なお、センターサイプ10,11は、S字状等のその他の曲線状に形成されていてもよく、また、直線状に形成されていてもよい。
本実施形態では、第2センターサイプ11のセンター主溝5との連通部近傍のタイヤ軸方向に対する角度θ2は、第1センターサイプ10のセンター主溝5との連通部近傍のタイヤ軸方向に対する角度θ1よりも大きい。このような第2センターサイプ11は、センター主溝5の排水性能を面取り部14により効率よく補完することができる。
本実施形態の第1センター陸部8は、隣接する第1センターサイプ10,10間に、少なくとも一端が第1センター陸部8内で終端する第3センターサイプ12が設けられている。第3センターサイプ12は、例えば、タイヤ軸方向に対して第1センターサイプ10と同じ方向に傾斜している。第3センターサイプ12の断面形状は、例えば、第1センターサイプ10及び第2センターサイプ12と同じであることが望ましい。第3センターサイプ12のタイヤ軸方向の長さL1は、第1センター陸部8の幅W8の40〜70%であることが望ましい。このような第3センターサイプ12は、第1センター陸部8の剛性を最適化し、ドライ路面での操縦安定性能を向上させる。
第3センターサイプ12は、例えば、外側ショルダー主溝3に連通する外側第3センターサイプ12oと、センター主溝5に連通する内側第3センターサイプ12iとを有している。外側第3センターサイプ12oと内側第3センターサイプ12iとは、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。このような第3センターサイプ12は、第1センター陸部8の剛性をバランスよく最適化できる。
図1に示されるように、外側ショルダー陸部6には、複数の外側ショルダーラグ溝15と、複数の外側ショルダーサイプ16とが設けられている。外側ショルダーラグ溝15と外側ショルダーサイプ16とは、タイヤ周方向に交互に設けられるのが望ましい。
外側ショルダーラグ溝15は、外側トレッド端Toからタイヤ軸方向内側にのび、外側ショルダー陸部6内で終端している。外側ショルダーラグ溝15の幅W6は、例えば、センター主溝5の幅W3の35%〜50%であることが望ましい。
外側ショルダーラグ溝15は、外側ショルダー主溝3に連通していない。このため、外側ショルダーラグ溝15は、外側ショルダー主溝3からの空気の流れによるノイズの発生を抑制することができる。さらに、外側ショルダー陸部6がタイヤ周方向に連続して形成されるので、コーナリング時に大きな横力が発生する外側ショルダー陸部6の剛性が高められ、ドライ路面での操縦安定性能が向上する。
図5は、図1のトレッド部2のB−B線断面図である。図5に示されるように、外側ショルダーラグ溝15の深さD6は、例えば、外側ショルダー主溝3の深さD1(図2に示す)の100%以下であることが望ましい。このような断面形状を有する外側ショルダーラグ溝15は、外側ショルダー陸部6の排水性能を高め、ウエット路面での操縦安定性能を向上させる。
図1に示されるように、外側ショルダーサイプ16は、外側ショルダー主溝3からタイヤ軸方向外側にのび、外側ショルダー陸部6内で終端している。外側ショルダーサイプ16の断面形状は、例えば、センターサイプ10〜12と同じであることが望ましい。外側ショルダーサイプ16のタイヤ軸方向の長さL2は、外側ショルダー主溝3と外側トレッド端Toとの距離W9の40〜70%であることが望ましい。このような外側ショルダーサイプ16は、外側ショルダー陸部6の剛性分布を最適化し、乗り心地性能を高め得る。
外側ショルダーサイプ16と第1センターサイプ10とは、外側ショルダー主溝3を介して滑らかに連続しているのが望ましい。これにより、外側ショルダーサイプ16と第1センターサイプ10とは、タイヤ軸方向に重なる部分が少なく、外側ショルダー陸部6及び第1センター陸部8の全体剛性は、最適化され得る。
内側ショルダー陸部7には、複数の内側ショルダーラグ溝17と、複数の内側ショルダーサイプ18とが設けられている。内側ショルダーラグ溝17と内側ショルダーサイプ18とは、タイヤ周方向に交互に設けられるのが望ましい。
内側ショルダーラグ溝17は、内側トレッド端Tiと内側ショルダー主溝4との間をつないで、タイヤ軸方向にのびている。内側ショルダーラグ溝17の幅W7は、例えば、センター主溝5の幅W3の35%〜50%であることが望ましい。内側ショルダー主溝4と連通する内側ショルダーラグ溝17によって、内側ショルダー陸部7の排水性能が高められ、ウエット路面における操縦安定性能が向上する。
図5に示されるように、内側ショルダーラグ溝17の深さD7は、例えば、内側ショルダー主溝4の深さD2(図2に示す)の100%以下であることが望ましい。内側ショルダーラグ溝17は、車両外側の端部にタイバー19を有している。タイバー19の深さD8は、例えば、内側ショルダーラグ溝17の深さD7の50%〜60%であることが望ましい。このようなタイバー19を有する内側ショルダーラグ溝17は、内側ショルダー陸部7のタイヤ軸方向内側の剛性が高められ、ドライ路面での操縦安定性能が向上する。
図1に示されるように、内側ショルダーサイプ18は、内側トレッド端Tiと内側ショルダー主溝4との間をつないで、タイヤ軸方向にのびている。内側ショルダーサイプ18の断面形状は、例えば、センターサイプ10〜12と同じであることが望ましい。内側ショルダーサイプ18のタイヤ軸方向の長さL3は、内側ショルダー主溝4と内側トレッド端Tiとの距離W10の130%以上であることが望ましい。このような内側ショルダーサイプ18は、エッジ効果を発生し、特にウエット路面における操縦安定性能を高め得る。さらに、内側ショルダーサイプ18によって内側ショルダー陸部7の剛性分布が最適化され、乗り心地性能が高められる。
内側ショルダーサイプ18と第2センターサイプ11とは、内側ショルダー主溝4を介して滑らかに連続しているのが望ましい。これにより、内側ショルダーサイプ18と第2センターサイプ11とは、タイヤ軸方向に重なる部分が少なく、内側ショルダー陸部7及び第2センター陸部9の全体剛性は、最適化され得る。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の基本トレッドパターンを有するサイズ175/65R14の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づきハンドカットにより試作され、排水性能、ドライ路面における操縦安定性能及び騒音性能が評価された。
テスト方法は、以下の通りである。
<排水性能>
リム14×5Jに装着された試供タイヤが、一般乗用車の全輪に装着され、ウエット路面のテストコースの旋回路にて横加速度が測定され、耐ラテラルハイドロプレーニング性能が評価された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が大きい程、排水性能が優れていることを示す。
<操縦安定性能>
上記車両が、ドライアスファルト路面のテストコースに持ち込まれ、ステアリングの手応え、応答性、グリップに関する特性が、ドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性能が優れていることを示す。
<騒音性能>
上記車両にて、ロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度60km/hで走行させたときの車内騒音を運転席窓側耳許位置にてオーバーオールの騒音レベルdB(A)が測定された。結果は、比較例1の音圧レベルの逆数を100とした指数であり、数値が大きい程、騒音性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2018177226
表1から明らかなように、実施例の空気入りタイヤは、比較例に比べて騒音性能を維持しつつ、排水性能及び操縦安定性能が有意に向上していることが確認された。
2 トレッド部
3 外側ショルダー主溝
4 内側ショルダー主溝
5 センター主溝
10 第1センターサイプ
11 第2センターサイプ
12 第3センターサイプ

Claims (6)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる複数の主溝と、前記主溝により区分される複数の陸部とが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記主溝は、タイヤ赤道よりもタイヤ軸方向の両外側に位置する一対のショルダー主溝と、前記一対のショルダー主溝の間に位置するセンター主溝とを含み、
    前記陸部は、前記各ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側の一対のショルダー陸部と、前記センター主溝と一方の前記ショルダー主溝との間の第1センター陸部と、前記センター主溝と他方の前記ショルダー主溝との間の第2センター陸部とを含み、
    前記第1センター陸部は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第1センターサイプが設けられ、
    前記第2センター陸部は、幅が2mm以上の溝が設けられておらず、かつ、幅が2mm未満の複数の第2センターサイプが設けられ、
    前記第1センターサイプは、前記センター主溝から一方の前記ショルダー主溝までのびており、
    前記第2センターサイプは、前記センター主溝から他方の前記ショルダー主溝までのびており、
    前記第1センターサイプは、タイヤ軸方向に対して一方向に傾斜し、
    前記第2センターサイプは、タイヤ軸方向に対して前記第1センターサイプと同じ方向に傾斜し、
    前記第1センターサイプ及び前記第2センターサイプは、それぞれ、タイヤ半径方向外側に面取り部を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1センターサイプと前記第2センターサイプとは、前記センター主溝を介して滑らかに連続している請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 一方の前記ショルダー主溝の幅は、他方の前記ショルダー主溝の幅よりも小さい請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 複数の前記主溝の幅の総和は、トレッド接地幅の25%〜29%である請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1センターサイプ及び前記第2センターサイプは、それぞれ、曲線状に形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1センターサイプは、タイヤ周方向の一方向側に凸となる円弧状に形成され、
    前記第2センターサイプは、タイヤ周方向の他方向側に凸となる円弧状に形成されている請求項5に記載の空気入りタイヤ。
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