JP2018177089A - 車両用乗降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手間もかからず、また安定した乗降が可能な車両用乗降装置を提供する。
【解決手段】
車両用乗降装置10は、固定ステップ11と補助ステップ12と支持部材13と移動手段14とを具備する。固定ステップ11は、車両1側に設けられる。補助ステップ12は、固定ステップ11の最下段の位置と、路面Rとの間に所定の間隔h1を有する位置に移動可能となる。支持部材13は、車両1側に出没自在に設けられ、その突出動作によって所定の位置に移動した補助ステップ12を支持する。移動手段14は、前記補助ステップ12および支持部材13を移動させる。
【選択図】 図3
【解決手段】
車両用乗降装置10は、固定ステップ11と補助ステップ12と支持部材13と移動手段14とを具備する。固定ステップ11は、車両1側に設けられる。補助ステップ12は、固定ステップ11の最下段の位置と、路面Rとの間に所定の間隔h1を有する位置に移動可能となる。支持部材13は、車両1側に出没自在に設けられ、その突出動作によって所定の位置に移動した補助ステップ12を支持する。移動手段14は、前記補助ステップ12および支持部材13を移動させる。
【選択図】 図3
Description
本発明の実施形態は、観光バスや路線バス等の車両に設けられる車両用乗降装置に関する。
近年、日本は高齢化社会を迎え、高齢者が観光バスや路線バス等を利用する機会が多くなってきている。しかし、バス等車両への乗降の際に、最下段のステップと路面との間に大きな段差が生じ、特に高齢者や幼児など子供にとっても初段ステップへの蹴上げ高さが高く、乗降が困難な場合が生じ、安全面からも問題が提起されている。
このため、観光バス等においては、乗降口の降り口に別途個別に用意した補助ステップ台を、乗務員(ガイド・運転手)が手で設置したり、または乗降口に引出し式や折りたたみ式の補助ステップを設置している。
また、路線バス等においては、車体全体を空気圧等で昇降させる装置を設け、乗降時には車体低くして、初段ステップへの蹴上げ高さを低くして乗降を容易にしている。
上述した観光バス等で、補助ステップ台を設置するものは、乗降の都度、乗務員(ガイド・運転手)が手で運んで設置し、また使用後には所定の格納庫に収納をしなければならず、その操作が面倒であり時間がかかる問題がある。
また引出し式や折りたたみ式の補助ステップは、多様な路面状況に対応するため、路面との間に所定の間隔を有して設置しなければならない。このため、階段としては片持ち状態に吊るした状態となって、ふらつきやガタ付きが生じやすく、乗降が不安定となる問題が生じる。
このため、この種の車両用乗降装置においては、使用に際し手間もかからず、また安定した乗降が可能な装置を如何にして提供するかが重要な課題になっている。
本発明は、上記の問題、課題に鑑みなされたもので、手間もかからず、また安定した乗降が可能な車両用乗降装置を提供しようとするものである。
本発明の実施形態における車両用乗降装置は、固定ステップ、補助ステップ、支持部材、移動手段を具備する。固定ステップは、車両側に設けられる。補助ステップは、固定ステップの最下段の位置と、路面との間に所定の間隔を有する位置に移動可能となる。支持部材は、車両側に出没自在に設けられ、その突出動作によって所定の位置に移動した補助ステップを支持する。移動手段は、前記補助ステップおよび支持部材を移動させる。
本発明によれば、手間もかからず、また安定した乗降が可能な車両用乗降装置を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図に従い説明する。
本実施形態は、観光バス1に設置される車両用乗降装置を構成するもので、この車両用乗降装置10は、図1に示すように、観光バスである車両1の乗降口2に設置される。
車両用乗降装置10は、図3に示すように、車両1側に設けられた固定ステップ11と、固定ステップ11の最下段の位置である第一踏板部11aと、路面Rとの間に所定の間隔h1を有する位置に移動可能な補助ステップ12と、車両側に出没自在に設けられ、その突出動作によって所定の位置に移動した補助ステップ12を支持する支持部材13と、前記補助ステップ12および支持部材13を移動する2個の移動手段14、14´を有して構成される。
固定ステップ11は、本実施形態では、車両1側、すなわち、乗降口2の車体3側に設けられ、最下段の第一踏板部11aと、その上段の第二踏板部11bと、乗降および歩行がなされる床板部4と共に3段の階段状をなすように固定して設けられる。
そして、この固定ステップ11は、上り一段目、すなわち最下段の第一踏板部11aが乗降口2の下方、すなわち、ドアー5(図6(a))を閉止した際に、ドアー5の下方内面に当接するように位置させ、上り2段目の上方後端部分が床板部4の先端部に固定される。
これら固定ステップ11がなす階段は、強固な鋼板等によって一体に形成され、その両側部分は、乗降口2の両側部2a、2aとの間に隙間ないように密着して取り付けられており、車両用乗降装置10には、外部から雨水等が侵入しないように構成される。
補助ステップ12は、図3に示すように、踏板部12aと、この踏板部12a両側に一体に略直角三角形状の側板12b、12bが一体に形成された略籠状をなす形状に構成され、これら踏板部12aと側板12b、12bは、強固な鋼板等によって一体に形成される。
そして、補助ステップ12の踏板部12aは、図2に示すように、乗降口2に格納された時に、前記固定ステップ11の上り1段目、すなわち最下段の第一踏板部11aの上に、後述する水平維持機構50によって略水平を維持した状態で載置され、固定ステップ11内に収納される。
そして、補助ステップ12の両側板12b、12bは、固定ステップ11の第一踏板部11aが対応する乗降口2の両側部2a、2aとの間に隙間を形成し、この隙間に後述する一方の移動手段14が収納設置される。
この状態で、固定ステップ11と補助ステップ部12は、車体3の乗降口2内、すなわち、車内に全てが収納されるように位置し、床板部4を含めた3段の階段状をなすように設置される。
さらに、図6(a)に示すように、踏板部12aの先端部分12cは、車体3のドアー5を閉止した際に、ドアー5の内面側に略接触して先端部分12cとドアー5内面との間に、隙間が極力生じないように設置する。
そして、補助ステップ12は、上記のように、一方の移動手段14によって乗降口2に格納された状態から、乗降口2の外へ展開する状態に移動される。
なお、本実施形態における移動手段は、後述する支持部材13を移動するための他方の移動手段14´をも有し、全体で2個の移動手段14、14´を有して構成されている。
本実施形態において、補助ステップ12を移動させるための一方の移動手段14は、図4、図5に示すように、一対のアーム20、20、一対のギヤ機構30、30、一対のアーム20、20を同時に回動させるための駆動装置40を有する一対の水平維持機構50で構成される。
一対のアーム20、20は、鋼板等の強固な材質からなり、左右それぞれの先端部に固着された軸20aを介して一対のギヤ機構30、30に連結し、後端部が駆動装置40に連結するように構成される。
一対のギヤ機構30は、本実施形態の水平維持機構50として主要な機構を構成するもので、左右同一の構造をなし、上下一対のラック30a、30a、上下一対のレール30b、30b、ピニオンギヤベース30c、第一ピニオンギヤ30d、第二ピニオンギヤ30eを有して構成される。
一対のラック30a、30aは、補助ステップ12の側板12b外面における略直角三角形状の頂点付近に対し、上下に間隔を有して略水平方向に平行に固着される。
一対のレール30b、30bは、一対のラック30a、30aの表面にそれぞれ重ねて固着される。
ピニオンギヤベース30cは、上下一対のレール30b、30bに対し左右方向に摺動が可能になるように嵌め込まれる。
ピニオンギヤベース30cは、その上部に貫通した孔を形成し、この孔に対し、アーム20、20の先端部に固着された軸20aを接触しないように貫通させる。そして、貫通した軸20aの先端に、第一ピニオンギヤ30dを固着する。
したがって、第一ピニオンギヤ30dは、アーム20、20の先端部に固着された軸20aに対し回動が出来ないように固着される。
さらに、第一ピニオンギヤ30dは、上方のラック30aに噛み合うようにピニオンギヤベース30c内に収納される。
第二ピニオンギヤ30eは、第一ピニオンギヤ30dとの中心軸間距離l1を不変とするために、第一ピニオンギヤ30dと上下で噛み合い、さらに下方のラック30aと噛み合うようにピニオンギヤベース30c内に収納される。
なお、第一ピニオンギヤ30dと第二ピニオンギヤ30eの軸心を結ぶ線a−aは、略垂直方向、換言すれば、略水平をなす踏板部12aの水平線b−bと略直交するように位置して設置される。
第二ピニオンギヤ30eは、水平維持機構50として重要な動きをなすもので、第一ピニオンギヤ30dの回転による上方のラック30aでの左右の移動に対し、第二ピニオンギヤ30eの中心を追随させて左右に移動させるため、ピニオンギヤベース30cの支持ピン30c1にスラストベアリング30c2を介して回転摺動が可能になるようにして、第一ピニオンギヤ30dの従動ギヤとして作用する。
上記のように左右同一の構造をなすギヤ機構30は、それぞれが補助ステップ12の左右の側板12b、12b外面に左右対称になるようにして設けられる。
なお、図4中、二点鎖線は、アーム20、20の回動時のラック30a、30aと第一、第二ピニオンギヤ30d、30eの、駆動軸40cを中心とする基準円上の移動長さを示している。
駆動装置40は、電動モータと減速機構で構成され、車体3における乗降口2の一方(図2中、左方)の側部2aに設置される。図5(a)に示すように、駆動装置40の出力軸40aは、2個の傘歯車40bを介して駆動軸40cに連結される。駆動軸40cは、固定ステップ11の第一踏板部11aの先端下面に略水平方向に配置される。
アーム20の一方(図5(a)中、左方)の下端部は、駆動軸40cの左方端に固着され、他方は、駆動軸40cの右方端に固着される。
これにより、駆動装置40が駆動すると、その出力軸40aの回転が2個の傘歯車40bによって伝達方向が直角方向に変換され、略水平方向に配置される駆動軸40cに伝達されて駆動軸40cが回動する。そして駆動軸40cに固着されている左右一対のアーム20、20が駆動軸40cを中心軸として同時に左右に回動する。
そして、アーム20、20が、駆動軸40cを中心にして回動すると、アーム20に固着されている第一ピニオンギヤ30dが同期して回転する(アーム20の回動角=第一、第二ピニオンギヤ30d、30eの回転角)、同時に第一ピニオンギヤ30dと噛み合っている第二ピニオンギヤ30eが回転する(第一ピニオンギヤ30dと反対方向)。
さらに、ラック&ピニオンの関係により、第一ピニオンギヤ30dと第二ピニオン30eの回転運動が、上下のラック30a、30aの水平運動に変換され、ピニオンギヤベース30cが、レール30b、30bに沿って左右に略水平方向に移動する。
このとき、第一ピニオンギヤ30dと第二ピニオンギヤ30eの中心軸間距離l1が保持され、さらに軸心を結ぶ線a−aが略垂直方向に維持されながらピニオンギヤベース30cが略水平方向に移動する。
そして、ピニオンギヤベース30c、すなわち、ピニオンギヤベース30cが取り付けられた補助ステップ12は、アーム20の左右の回動に従いながら回動しつつ、a−a線に直交する踏板部12aの水平線b−bを略水平に維持したまま回動し移動する。
これらの構成・作動により、図4のA位置、すなわち、補助ステップ12の展開状態において、駆動装置40を駆動すると、傘歯車40bを介して駆動軸40cが右方向に回動し、駆動軸40cに固着されている左右一対のアーム20、20が同時に右方向に回動する。
そして、ギヤ機構30の第一ピニオンギヤ30dと第二ピニオンギヤ30eが同期して、アーム20、20と同じ右方向に同じ角度回動する。
このとき、ギヤ機構30は、第一ピニオンギヤ30dが右方向に回転し、第二ピニオンギヤ30eが逆に左方向に回転し、これらの回転運動がラック30a、30aによって右方向の水平運動に変換され、ラック30a、30aが右方向、相対的にピニオンギヤベース30cがレール30b、30bに沿い、左方向に移動する。
ピニオンギヤベース30cは、これらギヤの回転運動とラックの水平運動をしながら、かつ軸心を結ぶ線a−aが略垂直方向に維持しつつ、換言すれば、補助ステップ12の踏板部12aの水平を維持しながら、図4中、二点鎖線で示す基準円上の軌跡に沿って、アーム20、20と同じ右方向に同じ角度回動する。
この右方に向かう回動によって、ピニオンギヤベース30cが設けられた補助ステップ12は、固定ステップ11の第一踏板部11aの上に、略水平状態を維持したまま載置されて格納される(図4のB位置)。
そして、補助ステップ12が、固定ステップ11の第一踏板部11aの上面に載置された状態を検知し、駆動装置40が停止する。この結果、補助ステップ12は、固定ステップ11内に略水平状を維持したまま収納され、乗降口2内に格納される(図2)。
次に、補助ステップ12が図4のB位置に示す格納された状態から、外に展開するときは、次のように作動する。
先ず、駆動装置40を駆動すると、傘歯車40bを介して駆動軸40cが左方向に回動し、駆動軸40cに固着されている左右一対のアーム20、20が同時に左方向に回動する。
そして、第一ピニオンギヤ30dと第二ピニオンギヤ30eを有するギヤ機構30が同期して、アーム20、20と同じ左方向に同じ角度回動する。
このとき、第一ピニオンギヤ30dが左方向に回転し、第二ピニオンギヤ30eが逆に右方向に回転し、これらの回転運動がラック30a、30aよって左方向の水平運動に変換され、ラック30a、30aが左方向、相対的にピニオンギヤベース30cがレール30b、30bに沿い、右方向に移動する。
ピニオンギヤベース30cは、これらギヤの回転運動とラックの水平運動をしながら、かつ軸心を結ぶ線a−aが略垂直方向に維持しつつ、換言すれば、補助ステップ12の踏板部12aの水平を維持しながら、図4中、二点鎖線で示す基準円上の軌跡に沿って、アーム20、20と同じ左方向に同じ角度回動する。
この左方に向かう回動によって、ピニオンギヤベース30cが設けられた補助ステップ12は、略水平状態を維持したまま乗降口2の外に展開され所定の位置に達したとき(図4のA位置)、これを検知して停止する。
この結果、補助ステップ12は、乗降口2の外で、かつ補助ステップ12下面と路面Rとの間が所定の間隔h1で、踏み面が略水平状態になった階段として構成される。
ここで、水平維持機構50によって維持される水平状態とは、幾何学的に厳密な水平のみを意味するのではなく、階段の踏み面として安定して乗降ができる程度の水平を意味しており、略水平状態となっていればよい。
なお、補助ステップ12下面と路面Rとの所定の間隔h1は、公共交通機関の移動等円滑化整備ガイドライン(旅客施設)に従い、約160mm以下に近い間隔に設定することが好ましい。本実施形態においては、約142mmになるように設定した。
これにより、補助ステップ12は、乗降の際に、蹴上げ高さが約142mmで、かつ踏み面が略水平になった状態で乗降することができ、安全に乗降を行うことができる。
また、図6(b)に示すように、補助ステップ12の高さ寸法h2は、補助ステップ12を展開した際の路面Rとの所定の間隔h1と、2段目の高さ寸法h3と、3段目の高さ寸法h4とがそれぞれ略等しい高さになるように決められることが好ましい。
本実施形態によれば、補助ステップ12の高さ寸法h2を約152mm、2段目の高さ寸法h3を約244mm、3段目の高さ寸法h4を約208mmとなし、路面Rとの所定の間隔h1約142mmと大差なく略等しい高さの階段を成すように構成することができた。
なお、上記した路面Rとの所定の間隔h1における約142mmの寸法は、車体に対しクラウチング有時の寸法である。クラウチングとは、車両のエアーサスペンションのエアー圧を調整することにより、車高を調整する機構で、前側のみエアーサスペンションのエアーを抜くことで前側のみ車高を下げ乗降性を向上させる車両の機構である。
本実施形態においては、より乗降をし易くするために、車両のクラウチング動作を行ったとき(クラウチング有時)の、路面Rとの所定の間隔h1を約142mmとなるように設定した。
次に、補助ステップ12を支持する支持部材13の構成につき、図3、図6に従い説明する。
支持部材13は、車両1側に出没自在に設けられ、その突出動作によって所定の位置に移動した補助ステップ12を支持する部材で、上記のように乗降口2の外に展開された補助ステップ12を所定の位置、すなわち補助ステップ12下面と路面Rとの間隔が所定の間隔h1に確実に位置させると共に、補助ステップ12自体が乗降時に、ふらついたり、ガタ付いたりしないよう確実に保持し、乗降が不安定となることがないようにするための部材である。
本実施形態において、支持部材13は、鉄、銅、アルミニウム等で、一対の棒状をなす支持部13aの一方を連結部13bで連結した略コの字状をなす形状に構成する。図3中、14´は、支持部材13を移動するための他方の移動手段で、本実施形態ではエアーシリンダー60によって構成した。
そして、略コの字状をなす支持部材13は、連結部13bの略中間部分をエアーシリンダー60のピストンロッド60aの先端に回動ができるように支持する。これにより、ピストンロッド60aの圧力は、支持部材13の左右一対の支持部13a、13aに対し略均等に加わり一対の支持部を円滑に移動することができると共に、補助ステップ12を支持部材13によって、左右略均等の力によって支持することが可能になる。
そして一対の支持部13a、13aは、一対のレール部材61によってガイドされ、図3(b)中、上下方向に自由に移動することができるように設置される。
なお、一対のレール部材61は、車体3側、すなわち、固定ステップ11の第一踏板部11a下面の背面側に固定され、エアーシリンダー60は、その一端部が車体3の底面に対し、回動ができるように取り付けられる(図6)。
そして、支持部材13は、エアーシリンダー60の動作によって、ピストンロッド60aが圧によって押し出されると、支持部材13の一対の支持部13a、13aは、レール部材61に沿って図2(b)→図3(b)に示されるように、上方から徐々に下方に向かって突き出てくる。さらに、連結部13bがピストンロッド60aに回動可能に連結されているので、図6(b)に示すように、支持部材13がレール部材61の終端に達すると、その自重で斜め下方に向かって移動する。そして、展開された状態の補助ステップ12裏面側の下端部分にまで突出し当接して停止する。
これにより、補助ステップ12は、常にエアーシリンダー60の圧が付加された状態で支持されることになり、乗降に際し、ふらついたり、ガタ付いたりしないように確実に支持される。
なお、エアーシリンダー60の圧力によって常に保持されていることは必要条件ではなく、例えば、支持部材13を移動するための移動装置14´を電動モータや減速装置等で構成した場合には、これら停止時におけるモータや歯車等の反力(摩擦力)で保持するようにしてもよく、保持するための手段は、特定の手段に限定されない。
この支持部材13は、補助ステップ12が移動手段14によって、乗降口2の外に展開されたことを確認してから動作するように構成されている。例えば、補助ステップ12が外に展開され、路面との間隔h1が所定の高さになったことを検知し、その信号を受けて支持部材13が自動的に、または手動によって移動するように構成する。
次に、支持部材13は、図6(a)に示すように、エアーシリンダー60の逆の動作によって、ピストンロッド60aが圧によって引き戻される。そして支持部材13の一対の支持部13a、13aは、レール部材61、61に沿って図3(b)→図2(b)に示すように、下方から徐々に上方に向かって引き戻され、展開された状態の補助ステップ12裏面側の下端部分から引き離される。このとき支持部材13は、レール部材61、61によって、略水平になった状態で収納され停止する。
これにより、支持部材13は、補助ステップ12の格納時には、車両1から突出することなく、車体3内に収納されるので、運転時に車両1の側面に突出物がなく安全に走行することが可能になる。
そして、支持部材13の収納動作は、補助ステップ12が格納される前でも後でも、さらには同時であってもよいが、走行時には、車両1から支持部材13が外方に突出していないように構成する。例えば、ドアー5は、支持部材13が収納されていないと閉止できないように、またはエンジンがかからないように構成して走行時の安全を確保する。
上述した補助ステップ12を展開し格納する電動モータ等からなる駆動装置40と、支持部材13を出没させるエアーシリンダー60とで構成される2個の移動手段14、14´は、車両の運転台に設置された制御装置によって、例えば、運転手が所定の操作ボタン等を押したり回したりする操作によって作動される。または、バスガイド等が車両の外から、車体3の外面等に設置された制御盤の操作ボタン等を操作できるように構成してもよい。運転台と車外の操作盤の両方で操作できるように構成してもよく、それらの操作は、少なくとも走行時に車両1から支持部材13が外方に突出していないように行われる。
以上により、本実施形態における車両用乗降装置10が構成される。
次に、上記に構成された車両用乗降装置の作動につき説明する。
先ず、図2、図4のB位置、図6(a)は、本実施形態の車両用乗降装置10が車内に格納された状態(車両運転時)を示すもので、この格納状態から補助ステップ12を車外に展開する作動につき説明する。
車両が停止した状態で、運転手は運転台の操作部によって車両用乗降装置10を展開するように操作をする。
この操作によって一方の移動手段14である駆動装置40が動作し、図4のB位置の状態からアーム20が回動しながら下降し、図4のA位置の状態になるまで移動する。これにより補助ステップ12は、乗降口2から外に展開され、所定の位置で自動的に停止する。
次に、駆動装置40が停止したことを感知して、他方の移動手段14´であるエアーシリンダー60が動作する。これにより、ピストンロッド60aが圧によって押し出され、支持部材13の一対の支持部13a、13aがレール部材61、61から徐々に突き出される。そして、一対の支持部13a、13aの先端が、展開された状態の補助ステップ12の裏面側に当接して停止する。
これにより、補助ステップ12の踏板部12aは、乗降口2の外に引き出され、さらに支持部材13によって、ふらついたり、ガタ付いたりしないように確実に支持されると共に、路面Rとの間に所定の間隔h1をとって、上り1段目の階段を構成する。しかも、この1段目の階段は、路面Rとの所定の間隔h1を有し、踏み面が略水平に維持された階段として構成され、2段、3段、4段目の階段も略等しい高さの階段として構成される。
これにより、人が車内から降りるときに、違和感のない安全な階段を使用して降りることが可能になると共に、ふらついたり、ガタ付いたりすることなく安全に降りることができる。乗車するときも同様である。
特に、補助ステップ12である上り1段目の階段は、乗降口2の外に引き出され、路面Rとの所定の間隔h1、すなわち、乗車時の第一歩の蹴上げ高さが推奨される約142mmの階段で、かつその踏み面は、移動手段14の水平維持機構50によって略水平に維持されて構成されており、より違和感のない安全な階段を使用して乗降することが可能になり、特に高齢者や子供であっても安全に乗降することができる。
次に、車両用乗降装置10を車内に格納する作動を説明する。
先ず、図3、図4のA位置、図6(b)に示す展開状態で、車両に全員が乗車したことを確認し、運転手は運転台の操作部によって車両用乗降装置10を格納するように操作をする。
この操作によって、他方の移動手段14´であるエアーシリンダー60が動作する。これにより、ピストンロッド60aが圧によって引き戻され、支持部材13の一対の支持部13a、13aの先端が展開された状態の補助ステップ12の裏面側から引き離され、一対の支持部13a、13aが、レール部材61、61に収納された状態で停止する。
次に、一方の移動手段14である駆動装置40が動作し、図4のA位置の状態からアーム20が上昇しながら回動し、図4のB位置の状態になるまで移動する。これにより補助ステップ12は、乗降口2内に収納され、所定の位置で自動的に停止する。
これにより、補助ステップ12の踏板部12aは、図2に示すように、上り1段目の階段として、また、固定ステップ11の第二踏板部11bが上り2段目の階段として、さらに、床板部4が上り3段目の階段として構成され、この状態で車両用乗降装置10が乗降口2内、すなわち車内に格納される。
この際、上り1段目の階段を構成する補助ステップ12の踏板部12aは、移動手段14の水平維持機構50によって、踏み面が略水平状態を維持したまま格納される。このため、格納された状態の補助ステップ12を上り1段目の階段として使用する場合には、違和感のない階段を使用して乗降することが可能になる。
なお、支持部材13の収納は、上記において、補助ステップ12の格納動作より先に動作させたが、同時、若しくは、後に動作させてもよい。
そして、この車両用乗降装置10が格納され、支持部材13が収納されたことを確認した後、ドアー5を自動で閉止し運転を再開する。この際、車両用乗降装置10が、車内に確実に格納されたこと、および支持部材13が確実に収納されたことをセンサー等で自動的に検知した後でないと、ドアー5が閉止できないよう、または、エンジンがかからないようにする安全装置を設けるように構成するとよい。
これにより、支持部材13は、補助ステップ12の格納時には、車両1から突出することなく、車体3内に収納されるので、運転時に車両1の側面に突出物がなく安全に走行することが可能になる。
以上、本実施形態によれば、車両用乗降装置10の補助ステップ12は、展開時に支持部材13によって、その裏面側が支持されるので、ふらついたり、ガタ付いたりすることなく安全に乗降することが可能になる。特に、補助ステップ12は、常にエアーシリンダー60の圧が付加された状態で確実に支持されることになり、より安全に乗降することが可能になる。
さらに、支持部材13は、車両1に対し出没自在に設けられ、補助ステップ12の展開時には、車両1から突出して補助ステップ12を支持し、格納時には、車両1から突出することなく車体3内に収納されるので、運転時に車両1の側面に突出物がなく安全に走行することが可能になる。
また、補助ステップ12は、展開時において、乗車時の第一歩の蹴上げ高さが推奨される約142mmの階段で、かつその踏み面は、移動手段14の水平維持機構50によって略水平に維持されて構成されており、より違和感のない安全な階段を使用して乗降することが可能になり、特に高齢者や子供であっても安全に乗降することができる。
さらに、補助ステップ12は、展開時および格納時において、一方の移動手段14である電動モータ、減速装置を有する駆動装置40やギヤ機構30を有する水平維持機構50等の反力(摩擦力)によって、常に保持されており、特に展開時においては、上記支持部材13におけるエアーシリンダー60の圧と相まって、上下左右にぐらつくことが防止される。これにより、より一層安定した階段として機能し、より安全に乗降することが可能になる。
補助ステップ12は、従来のように、補助ステップ台を乗降の都度、乗務員(ガイド・運転手)が手で運んで設置したり格納庫に収納したり、またはステップ部を引き出したり、折りたたんだりすることなく、所定の位置に自動的に設置することができ操作が簡単になる。
また、補助ステップ12は、乗降口2内、すなわち車内に格納することが可能になり、雨天走行時等においてもステップ部分が濡れる恐れがなく、より安全な車両用乗降装置を提供することが可能になる。同時に雨水等によって装置が腐食することも防止することができ故障の少ない装置を提供することが可能になる。
さらに、運転時に車両の床下に乗降装置のステップ部分が折りたたまれていることがなく突出していないので、運転時のアプローチアングルが悪化することを防止することができ、より安全な車両用乗降装置を提供することが可能になる。
また、本実施形態の車両乗降装置10は、図2、図6(a)に示すように、格納時に固定ステップ11と補助ステップ12によって、3段の階段として構成された状態で格納されるため、例えば、停車時に乗降口の下に大きな広い縁石等がうまく位置して存在した場合等、補助ステップ12を展開しない状態でも使用することが可能になる。
特に、展開しないでそのまま使用が可能なことは、例えば補助ステップ12が何らかの故障で展開できない事態が生じても、通常の階段として使用することも可能であり、また事故等の非常時に展開できない場合でも、非常用の階段としてそのまま使用することができ、より安全な観光バス等を提供することが可能になる。
さらに、展開しない状態の階段をそのまま使用して、観光バス等の乗務員(ガイド・運転手)が先ず外に降り、周囲の状況、安全を確認してからステップ部を展開引き出すことが可能になり、不用意に補助ステップ12が縁石等にぶつかって壊れる恐れもなく、より安全で、かつ故障も生じ難い車両用乗降装置を提供することが可能になる。
また、補助ステップ12は、格納時と展開時および展開時から格納時に移動(回動)する際に、水平維持機構50によって、その踏み面が常に略水平状態を維持しているので、例えば、重い荷物の車内への搬入、車外への搬出や、歩行・階段の乗降が困難な乗客の補助等、リフトとしての応用も可能であり、より便利な車両用乗降装置を提供することができる。特に、リフトとして使用する場合には、補助ステップ12に荷物の留め具や手摺等を設置すれば、より安全で便利な車両用乗降装置を提供することができる。
また、支持部材13は、補助ステップ12をリフトとして使用する場合、リフト作動時においてもシリンダー圧等によって補助ステップ12を支持するようにすれば、より安全な車両用乗降装置を提供することができる。
なお、本実施形態において、補助ステップ12は、水平維持機構50によって、その踏み面が移動中、常に略水平状態を維持している構成としたが、常に略水平状態を維持している必要はなく、格納時と展開時、若しくは展開時のみにおいて略水平状態が維持されていればよい。要は、少なくとも、展開時において略水平状態が維持されていればよい。
本実施形態は、補助ステップを反転回動して、展開し格納する方式の車両用乗降装置を構成するものである。
本実施形態において、実一施形態と同一部分には同一符号を付し、共通する部分の詳細は省略して説明する。
図7に示すように、本実施形態における車両用乗降装置10は、固定ステップ11の第一踏板部11aの先端部分に軸支機構70を設け、補助ステップ12を軸支機構70の軸70aを中心にして、反転回動できるように構成する。
補助ステップ12は、平坦な踏板部12aの後縁部分に、一対の支持アーム12eが一体に形成され、この支持アーム12eの先端が軸支機構70の軸70aに固着される。
軸支機構70の軸70aは、移動手段14、本実施形態では電動モータと減速装置からなる駆動装置40に連結される。この駆動装置40は、乗降口2の両側部2aの一方、本実施形態では、左方の側部2aの背面側に1台設置される。
そして、駆動装置40が駆動することによって、軸70aが回動し、軸70aに固着された支持アーム12e、12eを介して補助ステップ12が、図7(a)に示す格納位置と、図7(b)に示す展開位置に反転回動して移動する。
すなわち、補助ステップ12は、踏板部12aが反転し、反転した状態で固定ステップ11の第二踏板部11bの上面に支持されて停止し格納される(図7(a))。
展開時には、駆動装置40が逆方向に回転し、格納状態から元の状態に反転して、踏板部12aの表面が略水平になった状態、すなわち、踏板部12aの下面が路面Rと所定の間隔h1を有した位置で停止する(図7(b))。本実施形態においても、踏板部12aの下面と路面Rとの間の所定の間隔h1を約142mmに設定する。
本実施形態においても、図7(b)に示すように、補助ステップ12が展開した状態で、第一実施形態と同様に、支持部材13がエアーシリンダー60によって押し出され、支持部材13の先端が、展開された状態の補助ステップ12の後縁部分に当接して停止する。これにより、補助ステップ12は、ふらついたり、ガタ付いたりしないように確実に支持される。
また、支持部材13は、補助ステップ12の格納時に第一実施形態と同様に、エアーシリンダー60によって引き戻され、車体3内に収納されて車両1から突出することがない。
以上、本実施形態によれば、車両用乗降装置10の補助ステップ12は、展開時に支持部材13によって、その裏面側が支持されるので、ふらついたり、ガタ付いたりすることなく安全に乗降することが可能になる。
また、支持部材13は、車両1に対し出没自在に設けられ、補助ステップ12の展開時には、車両1から突出して補助ステップ12を支持し、格納時には、車両1から突出することなく車体3内に収納されるので、運転時に車両1の側面に突出物がなく安全に走行することが可能になる。
また、本実施形態の車両用乗降装置10によれば、軸支機構70による簡素な構成によって、補助ステップ12を格納状態と展開状態に位置させることができ、構成が簡素で故障も少なく、かつ低コストの車両用乗降装置10を構成することが可能になる。
なお、本実施形態の車両用乗降装置10は、第一実施形態と比較して、格納時に補助ステップ12が反転して固定ステップ11の第二踏板部11b上に載置されているため、格納時に通常の階段として利用することは安全上困難であるが、それ以外の構成、作動、作用効果等は、第一実施形態と同様であり、詳細説明は省略する。
以上、本発明において、車両用乗降装置10は、バス等、自動車に適用されるのみならず、その他の鉄道車両などすべての車両に適用することが可能である。
また、補助ステップ部の段数は1段に限らず、例えば2段、3段等、必要な段数に構成することが可能である。
補助ステップ12は、展開する移動量を調整することによって、路面Rとの所定の間隔h1を、路面の状況などに合わせて調整できるように構成してもよい。
他方の移動手段14´は、エアーシリンダー60で構成したが、油圧シリンダーでも、さらには電動モータや減速装置を有する駆動装置等で構成してもよい。
また、移動手段は、一方の移動手段14と他方の手段14´で構成し、異なる駆動源によって構成したが、それぞれの移動手段を移動させるための手段、すなわち、駆動源は、例えば、電動モータや減速装置を有する1台の駆動装置等で構成し、共通の移動手段によって構成するようにしてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
1 車両
10 車両用乗降装置
11 固定ステップ
12 補助ステップ
13 支持部材
14 移動手段
50 水平維持機構
R 路面
h1 間隔
10 車両用乗降装置
11 固定ステップ
12 補助ステップ
13 支持部材
14 移動手段
50 水平維持機構
R 路面
h1 間隔
Claims (2)
- 車両側に設けられた固定ステップと;
この固定ステップの最下段の位置と、路面との間に所定の間隔を有する位置に移動可能な補助ステップと;
車両側に出没自在に設けられ、その突出動作によって所定の位置に移動した補助ステップを支持する支持部材と;
前記補助ステップおよび支持部材を移動する移動手段と;
を具備することを特徴とする車両用乗降装置。 - 前記補助ステップは、前記移動手段の水平維持機構により、前記固定ステップの最下段の位置と、路面との間に所定の間隔を有する位置で、略水平を維持した状態で移動されることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗降装置。
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