JP2018172980A - 予混合圧縮着火式エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却損失をより効果的に低減することのできる予混合圧縮着火式エンジンを提供する。
【解決手段】燃料と空気の混合気を自着火により燃焼させる予混合圧縮着火燃焼が可能なエンジンにおいて、燃料室の天井面に取り付けられてピストンの冠面に向かって燃料を噴射する燃料噴射手段を設け、エンジン負荷が所定値以下で且つ予混合圧縮着火燃焼が実施される特定領域A1_Hにおいて、燃焼室の中央部分の方が外周部分よりも燃焼開始直前の燃料濃度が高くなるように圧縮行程後半に燃焼室内に燃料噴射を行う。そして、この特定領域A1_Hにおいて、排気上死点後に吸気弁と排気弁とがともに開弁するように、且つ、エンジン回転数が高い方が排気弁の閉弁時期EVCが遅角側の時期となるように、吸気弁駆動手段と排気弁駆動手段とを制御する。
【選択図】図11

Description

本発明は、燃料と空気の混合気を自着火により燃焼させる予混合圧縮着火燃焼が可能なエンジンに関する。
従来より、ガソリンエンジン等において、予め混合された燃料と空気の混合気を燃焼室内で自着火させるいわゆる予混合圧縮着火燃焼を実施することが検討されている。予混合圧縮着火燃焼では、圧縮比を高めることができるため、および、燃焼温度を低く抑えることができ冷却損失を低減できるため、熱効率つまり燃費性能を高めることができる。
しかしながら、予混合圧縮着火燃焼においても、燃焼時には燃焼室の壁面を介して高温の燃焼ガスから外部に熱エネルギーが放出されることで比較的大きな冷却損失が生じる。そのため、燃費性能をさらに高めるべく、この冷却損失を低減することが望ましい。
前記接触に伴う冷却損失を低減する技術としては、例えば、特許文献1に、燃焼室内に導入する吸気にオゾンを添加して混合気の燃焼速度を速くして、火炎が燃焼室の壁面に到達する前に燃焼を終了させるようにしたエンジンが開示されている。このエンジンによれば、火炎から燃焼室の壁面を介して熱エネルギーが外部に放出されるのを抑制できる。
特開2013−194712号公報
特許文献1のエンジンでは、オゾンを吸気に添加するために吸気管内等にオゾン発生装置を設ける必要があり、構造が複雑になるとともにコスト面で不利になる。そのため、簡単な構成で、冷却損失を小さく抑えることが求められる。また、特許文献1のエンジンにおいても、燃焼開始前に燃焼室内のガスが燃焼室の壁面に沿うように流れている場合には、燃焼室の壁面近傍に混合気が生成されることで燃焼ガスと燃焼室の壁面との接触を十分に抑制することができない。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、冷却損失をより効果的に低減することのできる予混合圧縮着火式エンジンを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、ピストンが往復動可能に嵌装されて内側に燃焼室が形成された気筒と、前記燃焼室の天井面にそれぞれ開口する吸気ポートおよび排気ポートと、前記吸気ポートおよび排気ポートをそれぞれ開閉する吸気弁および排気弁とを備え、燃料と空気の混合気を自着火により燃焼させる予混合圧縮着火燃焼が可能なエンジンであって、前記燃料室の天井面に取り付けられて前記ピストンの冠面に向かって燃料を噴射する燃料噴射手段と、前記排気弁を開閉させる排気弁駆動手段と、前記吸気弁を開閉させる吸気弁駆動手段と、前記燃料噴射手段、前記排気弁駆動手段および吸気弁駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、エンジン負荷が所定値以下で且つ予混合圧縮着火燃焼が実施される特定領域では、前記燃焼室の中央部分の方が外周部分よりも燃焼開始直前の燃料濃度が高くなるように前記燃料噴射手段によって圧縮行程後半に前記燃焼室内に燃料を噴射させるとともに、排気上死点後において前記吸気弁と前記排気弁とがともに開弁するように、且つ、エンジン回転数が高い方が前記排気弁の閉弁時期が遅角側の時期となるように、前記排気弁駆動手段および前記吸気弁駆動手段を制御することを特徴とする予混合圧縮着火式エンジンを提供する(請求項1)。
本発明によれば、特定領域において、燃焼室内の中央部分の燃料濃度の方が外周部分の燃料濃度よりも高くなるように圧縮行程後半に燃焼室内に燃料が噴射されるため、燃焼室の壁面近傍で生じる燃焼ガスの量を少なく抑えることができる。従って、予混合圧縮着火燃焼を実施しながら燃焼ガスと燃焼室の壁面との接触を抑制して冷却損失を低減することができる。
しかも、本発明では、特定領域において、排気上死点後に吸気弁と排気弁とがともに開弁するように、且つ、エンジン回転数が高い方が排気弁の閉弁時期が遅角側の時期となるように制御される。そのため、混合気および燃焼ガスが燃焼室の壁面に沿って移動するのを抑制でき、冷却損失をより一層低減できる。
具体的には、排気上死点後の吸気行程の初期において吸気弁が開弁している状態でピストンが下降すると、吸気ポートから気筒内に吸気が勢いよく流入し、気筒内にタンブル流が生じる。ここで、このタンブル流の勢いが強いと圧縮上死点付近において混合気およびこの混合気の燃焼により生成された燃焼ガスは燃焼室の壁面に沿って移動することになり、燃焼ガスと燃焼室の壁面とが接触しやすくなる。
これに対して、本発明では、前記のように特定領域において排気上死点よりも遅角側で排気弁が開弁する。そのため、ピストンの下降に伴って排気ポートから気筒内に排気を逆流させて、この排気を、吸気ポートから気筒に流入してタンブル流を形成する吸気に衝突させることができ、タンブル流の勢いを弱くすることができる。
特に、エンジン回転数が高くピストンの移動速度が大きいほどタンブル流の勢いが強くなるのに対して、本発明では、エンジン回転数が高い方が排気弁の閉弁時期が遅角側の時期になるように制御されて、より長い期間にわたって排気を吸気に衝突させることができる。従って、特定領域の全域においてタンブル流の勢いを弱くして燃焼ガスと燃焼室の壁面との接触を抑制することができ、冷却損失を効果的に低減できる。
本発明において、前記制御手段は、前記特定領域において、前記吸気弁の閉弁時期が、吸気下死点よりも遅角側の範囲においてエンジン回転数が高いときの方が低いときよりも進角されるように、前記吸気弁駆動手段を制御するのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、冷却損失をより一層小さく抑えることができる。
具体的には、吸気弁の閉弁時期が吸気下死点よりも遅角側であることで、吸気弁が閉弁してから圧縮上死点までの時間、つまり、吸気が圧縮される時間であって圧縮されて高温となった吸気と気筒の壁面とが接触する時間を短くできる。従って、高温となった吸気から気筒の壁面を介して外部に放出される熱エネルギーを小さく抑えることができる。
ただし、吸気弁の閉弁時期を吸気下死点よりも遅角側にした場合は、吸気下死点後のピストンが上昇している時に気筒内のガスが吸気弁を通って吸気ポート側に勢いよく流れることで、タンブル流の勢いが増大するおそれがある。特に前記のようにエンジン回転数が高いとこの勢いが増大しやすい。
これに対して、この構成では、特定領域においてエンジン回転数が高い方が吸気弁の閉弁時期が進角側の時期となるように制御されて、吸気下死点により近く吸気ポートに向かう吸気の勢いがより小さく抑えられるタイミングで吸気弁が閉弁される。そのため、吸気弁の閉弁時期を吸気下死点よりも遅角側にすることに伴うタンブル流の勢いの増大を抑制して冷却損失の低減効果を確実に得ることができる。
前記構成において、前記制御手段は、前記特定領域において、エンジン回転数が高い方が前記吸気弁の開弁開始時期が進角側の時期となるように、前記吸気弁駆動手段を制御するのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、特定領域のうちエンジン回転数が高い領域において、吸気弁と排気弁とがともに開弁する期間であるオーバーラップ期間を長くして気筒内に残留する高温の排気(いわゆる内部EGRガス)の量を多くすることができる。従って、エンジン回転数が高く気筒内が高圧が維持される時間が短くなって混合気の自着火が困難になりやすい領域において、混合気の温度を高くしてこれの自着火を促進することができる。
前記構成において、前記特定領域よりもエンジン回転数が低い側に予混合燃焼が実施される低速側領域が設定され、前記制御手段は、前記低速側領域では、排気上死点後において前記吸気弁の開弁期間と前記排気弁の開弁期間とが重複しないように、前記吸気弁駆動手段および前記排気弁駆動手段を制御するのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、エンジン回転数が低く気筒内高圧に維持される時間が長いことで混合気が自着火しやすい領域において、高温の内部EGRガスが気筒内に過度に残留してしまい、これにより混合気が過早着火するのを(所望の時期よりも早いタイミングで自着火してしまうことを)防止できる。
前記構成において、前記制御手段は、前記特定領域において、エンジン負荷が高い方が前記排気弁の閉弁時期が進角側の時期となるように前記排気弁駆動手段を制御するのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、特定領域のうちエンジン負荷が高い運転条件において、圧縮上死点後に吸気弁と排気弁とがともに開弁する期間を短くして内部EGRガスの量を少なく抑えることができる。従って、エンジン負荷に応じた量の吸気を筒内に流入させることができる。
以上説明したように、本発明の予混合圧縮着火式エンジンによれば、簡単な構成で冷却損失を効果的に低減できる。
本発明の一実施形態にかかるエンジンシステムの構成を示した図である。 エンジン本体の概略断面図である。 燃焼室の天井面の概略平面図である。 燃料噴射装置の概略断面図である。 エンジンの制御系統を示すブロック図である。 エンジンの運転領域を示す図である。 低負荷領域での噴射パターンと混合気層の形状との関係を示した図であり、(a)は第1噴射モードでの図、(b)は切替噴射モードでの図、(c)は第2噴射モードでの図である。 エンジンの運転領域を示す図である。 低負荷高速領域でのバルブリフトを示した図である。 吸気弁および排気弁の開弁開始時期および閉弁時期を説明するためのバルブリフトを示した図である。 低負荷領域での吸排気弁のバルブタイミングとエンジン回転数との関係示したグラフである。 低負荷高速領域での本実施形態に係る燃焼室8内の吸気の流れを模式的に示した図であり、(a)は吸気行程での図、(b)は圧縮行程での図である。 燃焼室に形成される混合気を模式的に示した図である。 比較例に係る燃焼室8内の吸気の流れを模式的に示した図であり、(a)は吸気行程での図、(b)は圧縮行程での図である。 吸気弁の閉弁時期を遅角側としたときの気筒内の吸気の流れを模式的に示した図であり、(a)は吸気下死点前の図、(b)は吸気下死点後且つ吸気弁の閉弁直前の図、(c)は吸気弁の閉弁後の図、(d)圧縮上死点付近の図である。 本実施形態における気筒内の吸気の流れを模式的に示した図であり、(a)は吸気下死点前の図、(b)は吸気下死点後且つ吸気弁の閉弁直前の図、(c)は吸気弁の閉弁後の図、(d)圧縮上死点付近の図である。 低負荷領域での吸排気弁のバルブタイミングとエンジン回転数との関係の他の例を示したグラフである。
(1)エンジンシステムの全体構成
図1は、本発明の実施形態にかかる予混合圧縮着火式エンジンを含むエンジンシステムの構成を示した図である。本実施形態のエンジンシステムは、4ストロークのエンジン本体1と、エンジン本体1に燃焼用の空気を導入するための吸気通路30と、エンジン本体1で生成された排ガスを排出するための排気通路40と、排ガスの一部を吸気に還流するEGR装置50とを備える。エンジン本体1は、例えば、4つの気筒2を有する4気筒エンジンであり、ガソリンを含む燃料によって駆動される。このエンジンシステムは車両に搭載され、エンジン本体1は車両の駆動源として利用される。
吸気通路30には、上流側から順に、エアクリーナ31、スロットルバルブ32、サージタンク33が設けられており、これらを通過した後の空気がエンジン本体1に導入される。
スロットルバルブ32は、吸気通路30を開閉するものである。ただし、本実施形態では、エンジンの運転中、スロットルバルブ32は基本的に全開もしくはこれに近い開度に維持されており、エンジンの停止時等の限られた運転条件のときにのみ閉弁されて吸気通路30を遮断する。
排気通路40には、三元触媒等を含み排ガスを浄化するための触媒装置41が設けられている。
EGR装置50は、EGR通路51と、これを開閉するEGRバルブ52と、EGRクーラ53とを有する。EGR通路51は、排気通路40のうち触媒装置41の上流側の部分と吸気通路30のうちスロットルバルブの下流側の部分(図1の例では、サージタンク33)とを接続しており、排気通路40を流通する排ガスの一部は、EGR通路51を通って吸気通路30に還流する。吸気通路30に還流する排ガスすなわちEGRガスの量は、EGRバルブ52の開弁量によって調整される。EGRクーラ53は、EGRガスを冷却するためのものであり、EGRガスはEGRクーラ53にて冷却された後、吸気通路30に還流される。
(2)エンジン本体の構成
エンジン本体1の構成について次に説明する。
図2は、エンジン本体1の一部を拡大して示した断面図である。以下では、図2に示す上下方向を単に上下方向といい、図2の上、下を単に上、下として説明する。
図2に示すように、エンジン本体1は、気筒2が内部に形成されたシリンダブロック3と、シリンダブロック3の上面に設けられたシリンダヘッド4と、気筒2に往復動可能に嵌装されたピストン5とを有している。以下では、気筒2の径方向を単に径方向という。また、気筒2の径方向についての外周側、内周側を単に外周側、内周側という。
ピストン5の上方には燃焼室8が形成されている。具体的には、燃焼室8は、気筒2の壁面(内側面)と、ピストン5の冠面6(以下、単に、ピストン冠面6という)と、シリンダヘッド4の下面8aとで区画されている。燃焼室8の天井面(シリンダヘッド4の下面)8aは外周側から中央に向かって上方に傾斜するいわゆるペントルーフ状を呈しており、この天井面8aは、後述する吸気弁13が設けられる吸気側と、後述する排気弁14が設けられる排気側との2つの傾斜面からなる三角屋根状をなしている。
ピストン冠面6には、その中心部を含む領域を下方に凹ませたキャビティ7が形成されている。詳細には、ピストン冠面6には、その中央部分を囲むように上方に***する部分が設けられており、この***部分の径方向内側にキャビティ7が区画されている。キャビティ7は、その中心と燃焼室8の天井面8aの頂部P1とがほぼ対向するように形成されている。キャビティ7は、ピストン5が上死点まで上昇したときの燃焼室8の大部分を占める容積を有するように形成されている。本実施形態では、エンジン本体1の幾何学的圧縮比、つまり、ピストン5が下死点にあるときの燃焼室8の容積とピストン5が上死点にあるときの燃焼室8の容積との比は、16以上35以下、より好ましくは18以上30以下(例えば25程度)に設定されている。
ピストン冠面6のうち前記***部分よりも径方向外側の部分すなわちキャビティ7の外周縁7aから径方向外側の部分6aは、全体として径方向外側に向かって下方に傾斜しており、ピストン5が上死点まで上昇したときに燃焼室8の天井面8aにほぼ沿って延びる。
シリンダヘッド4には、吸気通路30から供給される空気を燃焼室8内に導入するための吸気ポート11と、燃焼室8内で生成された燃焼ガスを排気通路40に導出するための排気ポート12とが設けられている。各ポート11,12は、それぞれ燃焼室8の天井面8aに開口している。シリンダヘッド4には、燃焼室8の天井面8aに形成された吸気ポート11の開口部分を開閉する吸気弁13と、燃焼室8の天井面8aに形成された排気ポート12の開口部分を開閉する排気弁14とが設けられている。
本実施形態では、1つの気筒2に対して吸気ポート11と排気ポート12とがそれぞれ2つずつ設けられており、図3(燃焼室8の天井面8aの概略平面図)に示すように、燃焼室8の天井面8aには吸気ポート11と排気ポート12とがそれぞれ2つずつ開口している。そして、1つの気筒2に対して、吸気弁13と排気弁14とがそれぞれ2つずつ設けられている。図3に示すように、吸気弁13と排気弁14(吸気ポート11の開口部分と排気ポート12の開口部分)とは、燃焼室8の天井面8aの頂部P1を通る直線を挟んで互いに反対側(図3の右側と左側)となる部分に設けられている。
図2に示すように、吸気ポート11は、燃焼室8内にタンブル流を発生可能ないわゆるタンブルポートであって、燃焼室8の天井面8aから上方且つ径方向外側に向かって緩やかに湾曲している。詳細には、吸気ポート11は、その中心線が、燃焼室8の天井面8aに対して略直角(85°〜95°程度)となる姿勢で形成されている。
吸気弁13は、吸気弁開閉機構(吸気弁駆動手段)15によって開閉される。吸気弁開閉機構15には、吸気弁13の開閉時期を変更可能な吸気開閉時期変更機構15aが設けられている。
排気弁14は、排気弁開閉機構(排気弁駆動手段)16によって開閉される。吸気弁開閉機構15には、吸気弁13の開閉時期を変更可能な排気開閉時期変更機構16aが設けられている。
シリンダヘッド4には、燃焼室8内に燃料を噴射する燃料噴射装置(燃料噴射手段)21が取り付けられている。燃料噴射装置21は、図外の燃料ポンプにより圧送された燃料を燃焼室8内に噴射する。本実施形態では外開き弁式の燃料噴射装置21が用いられている。
図4は、燃料噴射装置21の概略断面図である。図4に示すように、燃料噴射装置21は、先端(燃焼室8側の端部)にノズル口21bが形成された燃料管21cと、燃料管21cの内側に配設されてノズル口21bを開閉する外開き弁21aとを有する。
燃料噴射装置21は、ノズル口21bが燃焼室8の天井面8aの頂部P1に位置してキャビティ7の中央部分を臨むように配置されている。また、燃料噴射装置21は、ノズル口21bおよび燃料管21cの中心軸が、燃焼室8の天井面8aの頂部P1を通り気筒2の中心軸と平行に延びるように配置されている。
外開き弁21aは、印加された電圧に応じて変形するピエゾ素子21dに接続されている。外開き弁21aは、ピエゾ素子21dに電圧が印加されていない状態でノズル口21bと当接してノズル口21bを閉弁し、ピエゾ素子21dが電圧の印加に伴って変形することで、ノズル口21bから先端側に突き出してノズル口21bを開弁する。
ノズル口21bおよび外開き弁21aのうちノズル口21bと当接する部分は、先端側ほど径が大きくなるテーパ状を有しており、ノズル口21bからは、ノズル口21bの中心軸すなわち気筒2のほぼ中心軸を中心として、燃料が放射状(コーン状、詳しくはホローコーン状)に噴射される。例えば、このコーンのテーパ角は90°〜100°(ホローコーンにおける内側の中空部のテーパ角は70°程度)となっている。
外開き弁21aの開弁期間およびリフト量(リフト量は、外開き弁21aの閉弁位置からの突出量でありノズル口21bの開口量である)は、ピエゾ素子21dへの電圧の印加期間および電圧の大きさに応じて変化する。そして、外開き弁21aのリフト量に応じて、ノズル口21bから噴射される燃料噴霧のペネトレーション、単位時間あたりに噴射される燃料量および燃料噴霧の粒径は変化する。具体的には、リフト量が大きくノズル口21bの開口量が大きくなると、燃料噴霧のペネトレーションは大きくなり、単位時間あたりの噴射燃料量が大きくなるとともに燃料噴霧の粒径が大きくなる。
前記構成に伴い、燃料噴射装置21は、1〜2msecの間に20回程度の多段噴射を行うことができる。また、燃料噴射装置21は、燃料噴射の間隔と、リフト量とをそれぞれ変更することによって、径方向(ノズル口21bの中心軸と直交する方向)に対する燃料噴霧の広がりと、軸方向(ノズル口21bの中心軸に沿う方向)に対する燃料噴霧の広がりとを独立して制御することが可能となっている。
例えば、燃料の噴射間隔が短くされると、ホローコーンの内側に負圧領域が継続して形成されて軸方向により長い負圧領域が形成されることで、燃料噴霧の軸方向の広がりは促進される。従って、燃料の噴射間隔が短い方が、この負圧領域に引き寄せられて燃料噴霧が軸方向に広がりやすくなる。一方、燃料噴射装置21のリフト量が大きくされると、燃料噴霧の粒径が大きくなって燃料噴霧の運動量が大きくなることで燃料噴霧が負圧領域に引き寄せられにくくなり、燃料噴霧の径方向の広がりが促進される。従って、リフト量が大きい場合には、燃料噴霧は径方向の外方へ広がりやすくなる。
シリンダヘッド4には、さらに、燃焼室8内に形成された燃料と空気の混合気を点火するための点火プラグ22が取り付けられている。点火プラグ22は、その先端が、燃料噴射装置21の側方であって吸気弁13と排気弁14との間に位置するように配置されている。本実施形態では、燃料としてガソリンを用いた場合に一般的に採用される火花点火燃焼(混合気を火花点火により強制着火させる燃焼)ではなく、燃料と空気との混合気をピストン5による圧縮に伴い自着火させるHCCI燃焼(予混合圧縮着火燃焼)がエンジンの全ての運転領域において実行されるようになっている。このため、本実施形態のエンジンでは基本的に点火プラグは不要であるが、例えばエンジンが冷間始動された直後のような自着火が困難な状況下においてHCCI燃焼に代えて火花点火燃焼を実行したり、あるいは暖機後であってもHCCI燃焼の促進のためにいわゆるスパークアシストを実行することがあり、そのような目的のために点火プラグ22が設けられている。
(3)制御系統
(3−1)システム構成
図5は、エンジンの制御系統を示すブロック図である。本図に示すように、本実施形態のエンジンシステムは、PCM(パワートレイン・コントロール・モジュール、制御手段)100によって統括的に制御される。PCM100は、周知のとおり、CPU、ROM、RAM等から構成されるマイクロプロセッサである。
PCM100は、エンジンの運転状態を検出するための各種センサと電気的に接続されている。例えば、シリンダブロック3には、クランク軸の回転角度および回転速度すなわちエンジン回転数を検出するクランク角センサSN1が設けられている。また、吸気通路30には、エアクリーナ31を通過して各気筒2に吸入される空気量(新気量)を検出するエアフローセンサSN2が設けられている。また、車両には、運転者により操作される図外のアクセルペダルの開度(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサSN3が設けられている。
PCM100は、各種センサからの入力信号に基づいて種々の判定や演算等を実行しつつエンジンの各部を制御する。例えば、PCM100は、スロットルバルブ32、吸気開閉時期変更機構15a、排気開閉時期変更機構16a、燃料噴射装置21、EGRバルブ52、点火プラグ22等と電気的に接続されており、演算結果等に基づいてこれらの機器にそれぞれ駆動用の制御信号を出力する。
PCM100は、アクセル開度とエンジン回転数等から求められるエンジン負荷の要求値に応じて燃料の噴射量を算出して、これに対応する燃料を燃料噴射装置21に噴射させる。また、PCM100は、運転領域に応じて噴射モード等を変更する。
図6は、横軸がエンジン回転数、縦軸がエンジン負荷のマップであり、本実施形態では、運転領域としてエンジン負荷が予め設定された基準負荷(所定値)Tq未満の低負荷領域A1と、エンジン負荷が基準負荷Tq以上の高負荷領域A2とに大別されている。
また、噴射モードに関して、低負荷領域A1が、エンジン負荷に応じて第1領域A1_aと、第2領域A1_cと、切替領域A1_bとに分けられている。
(3−2)低負荷領域
(i)基本制御
低負荷領域A1で実施される基本的な制御について説明する。
低負荷領域A1では、混合気の発熱量が小さく燃焼温度が比較的低いため、燃焼により生成されるNOx(いわゆるRaw NOx)が少なく抑えられる。そのため、この領域A1では、三元触媒41によりNOxを浄化させる必要がなく、空燃比を三元触媒によるNOx浄化が可能な理論空燃比にする必要がない。そこで、低負荷領域A1では、燃費性能を高めるべく混合気の空燃比がリーンすなわち空気過剰率λ>1とされる。
また、低負荷領域A1では、EGRガスが燃焼室8内に還流される。すなわち、低負荷領域A1では、EGRバルブ52が開弁されて、排気通路40内の排ガスの一部がEGRガスとして吸気通路30に還流される。
また、低負荷領域A1では、圧縮行程後半(圧縮上死点前90°CA〜圧縮上死点まで)に、燃料噴射装置21からすべての燃料(1燃焼サイクルで噴射される燃料の全量)が噴射される。例えば、圧縮上死点前30°CA付近で全燃料が燃焼室8内に噴射される。
このように圧縮行程後半にすべての燃料が噴射されることで、低負荷領域A1では、圧縮上死点付近の混合気の燃焼開始直前において、燃焼室8の中央部分に燃料濃度の高い混合気Qが形成されて燃焼室8の壁面近傍の燃料濃度が低く抑えられる。つまり、低負荷領域A1ではエンジン負荷が低く燃料噴射量が少ないことで燃料噴霧のペネトレーションは抑えられる。そして、この燃料噴霧のペネトレーションが低い状態で、圧縮行程後半という圧縮上死点付近までの時間が短く抑えられたタイミングで燃料噴射が行われることで、燃料噴霧が燃焼室8の壁面まで飛翔するのが抑制される。
本実施形態では、燃焼開始直前において燃焼室8の壁面近傍に形成されるガス層の燃料濃度をより小さくするべく、エンジン負荷に応じて噴射モードが切り替えられる。
具体的には、低負荷領域A1のうちエンジン負荷が低い第1領域A1_aと、これよりもエンジン負荷の高い第2領域A1_cと、第1領域A1_aと第2領域A1_cとの切替領域A1_bとにおいて、噴射モードがそれぞれ図7(a)〜(c)に示される第1噴射モード、第2噴射モード、切替領域噴射モードとされる。
図7(a)は、第1領域A1_aで実施される第1噴射モードである。第1噴射モードでは、燃料噴射装置21のリフト量が小さく且つ噴射間隔が短い噴射が複数回連続して行われる。なお、噴射回数は図の例に限らず適宜変更可能である。
前記のように、噴射間隔が短いと燃料噴霧は軸方向に長くなる。そして、リフト量が小さいと燃料噴霧の径方向の外方への広がりは抑制される。従って、第1噴射モードでは、燃料噴霧および燃料と空気との混合気は、径方向に対して軸方向の長さが相対的に長い縦長形状となる。ここで、第1領域A1_aは、エンジン負荷が特に低いことで燃料噴射量が小さい。そのため、混合気層が縦長形状とされつつその軸方向の長さは短く抑えられる。従って、混合気と燃焼室8の壁面との離間距離が確保されて、燃焼室8の壁面近傍の燃料濃度が小さく抑えられる。
図7(c)は、第2領域A1_cで実施される第2噴射モードである。第2噴射モードでは、燃料噴射装置21のリフト量が第1噴射モードのリフト量よりも大きく且つ噴射間隔が第1噴射モードよりも長い噴射が複数回連続して行われる。なお、噴射回数は図の例に限らず適宜変更可能である。
前記のように、噴射間隔が長いと燃料噴霧は軸方向に短くなる。そして、リフト量が大きいと燃料噴霧は径方向の外方へ広がる。従って、第2噴射モードでは、燃料噴霧および混合気は、軸方向に対して径方向の長さが相対的に長い横長形状となる。ここで、圧縮上死点付近における燃焼室8の寸法は軸方向よりも径方向の方が長く、径方向については空間に余裕がある。そのため、横長形状であっても混合気と燃焼室7の壁面との離間距離が確保されて、燃焼室8の壁面近傍の燃料濃度が小さく抑えられる。
図7(b)は、切替領域A1_bで実施される切替領域噴射モードである。切替領域噴射モードは、第1噴射モードと第2噴射モードとを組み合わせたモードである。例えば、図7(b)に示すように、第2噴射モードの噴射を行った後(リフト量が大きく且つ噴射間隔が長い噴射を複数回連続させた後)、第1噴射モードの噴射を行う(リフト量が小さく且つ噴射間隔が短い噴射を複数回連続させる)。なお、これに代えて、第1噴射モードの噴射を行った後、第2噴射モードの噴射を行ってもよい。また、噴射回数は図の例に限らず適宜変更可能である。
切替領域噴射モードでは、第1噴射モードと第2噴射モードとの組み合わせにより、混合気層の特に径方向の外方への広がりが調整される。その結果、混合気層は、第1噴射モード時の混合気層よりも長く且つ、第2噴射モードの混合気層よりも短い形状となる。これにより、第1領域A1_aと第2領域A1_cとの境界領域である切替領域A1_bでは、混合気の軸方向および径方向の広がりが適切に調整されて、燃焼室8の壁面近傍の燃料濃度が小さく抑えられる。
なお、切替領域噴射モードは省略可能である。また、本実施形態では、前記のように、低負荷領域A1では、空気過剰率λが1より大きくされて燃焼に寄与しない余剰の空気が存在するため、前記のように燃焼室8の壁面近傍の燃料濃度が小さくされても、燃焼室8の中央部分には燃焼に必要な空気が確保されて、この部分の空燃比は適正な範囲におさめられる。
(ii)吸排気弁の制御
次に、低負荷領域A1での吸気弁13および排気弁14の制御内容について説明する。本実施形態では、図8に示すように、低負荷領域A1が、吸気弁13と排気弁14の制御に関して、エンジン回転数が基準回転数N10以上の低負荷高速領域(特定領域)A1_Hと、残りの低負荷低速領域(低速側領域)A1_Lとに分けられている。
(低負荷高速領域A1_H)
低負荷高速領域A1_Hでは、図9に示すように、排気上死点(TDC)後において所定の期間t11、吸気弁13と排気弁14とがともに開弁して、排気上死点後において吸気弁13と排気弁14とがオーバーラップするように(吸気弁13の開弁期間と排気弁14の開弁期間とが重複するように)、吸排気弁13,14が制御される。つまり、排気弁14の閉弁時期EVCが排気上死点後とされ、吸気弁13の開弁開始時期IVOが排気弁14の閉弁時期EVCよりも進角側の時期とされる。
なお、吸気弁13および排気弁14の開弁開始時期とは、図10に示すように、吸排気弁13,14のバルブリフトが最大となった後にランプ部Rを除いて最も小さくなるときの時期(クランク角での時期)であって燃焼室8内へのこれら弁13、14を介したガスの流入が実質的に開始する時期をいう。また、吸気弁13および排気弁14の閉弁時期とは、弁13、14のバルブリフトがランプ部Rを超えたときの時期(クランク角での時期)であってこれら弁13、14を介した気筒2から外部のガスの流出が実質的に停止する時期をいう。例えば、ランプ部Rでのバルブリフトの最大量は0.3mm程度であり、開弁開始時期はバルブリフトが0.3mm以上に増大した時期、閉弁時期はバルブリフトが0.3mm以下に低下した時期をいう。
図11は、低負荷領域A1の所定のエンジン負荷における、吸排気弁のバルブタイミング(排気弁14の閉弁時期EVC、吸気弁13の開弁開始時期IVOおよび吸気弁13の閉弁時期IVC)と、エンジン回転数との関係を示したグラフである。
図11に示すように、低負荷高速領域A1_Hでは、エンジン回転数が高くなるほど排気弁14の閉弁時期EVCが遅角される。これに伴い、低負荷高速領域A1_Hでは、オーバーラップ期間t10のうち吸気上死後の期間t11が、エンジン回転数が高くなるほど長く(クランク角度において)される。
また、図11に示すように、低負荷高速領域A1_Hでは、エンジン回転数が高くなるほど吸気弁13の開弁開始時期IVOが進角される。これに伴い、低負荷高速領域A1_Hでは、吸排気弁13、14がともに開弁している期間全体つまりオーバーラップ期間t10そのものもエンジン回転数が高くなるほど長く(クランク角度において)される。
また、図11に示すように、低負荷高速領域A1_Hでは、吸気弁13の閉弁時期IVCが吸気下死点BDCよりも遅角側の時期とされる。詳細には、吸気弁13の閉弁時期IVCは、燃焼室8から吸気ポート11に吸気が吹き返す時期、例えば、吸気下死点後30°CAよりも遅角側の時期とされる。また、低負荷高速領域A1_Hにおいて、吸気弁13の閉弁時期IVCは、エンジン回転数が高くなるほど遅角される。
(低負荷低速領域A1_L)
一方、低負荷低速領域A1_Lでは、吸排気弁13、14がオーバーラップしないように制御される。例えば、図11に示すように、吸気弁13の開弁開始時期IVOが排気上死点TDCよりも遅角側の時期とされ、排気弁13の閉弁時期EVCが吸気弁13の開弁開始時期IVOよりも進角側の時期とされる。
低負荷低速領域A1_Lでこのような制御を行うのは、混合気の過早着火、つまり、混合気が所望の時期よりも早期に自着火してしまうのを防止するためである。
具体的に、吸排気弁13、14をオーバーラップさせると、燃焼室8から排気ポート12あるいは吸気ポート11に排出された排気が再び燃焼室8に流入することで燃焼室8内に残留する高温の排気(いわゆる内部EGRガス)の量が増大し、燃焼室8内のガスの温度が高められる。しかしながら、エンジン回転数が低いと、混合気が圧縮される時間(クランク角ではなく時間)つまり高圧化で燃料と空気とが接触して反応する時間が長くなることで混合気はクランク角度において早期に燃焼しやすくなるため、エンジン回転数が低い領域において燃焼室8内の温度を過度に高めてしまうと混合気が過早着火するおそれがある。従って、本実施形態では、低負荷低速領域A1_Lにおいて、内部EGRガスによって燃焼室8内の温度が過度に昇温されないように吸排気弁13、14がオーバーラップしないように制御する。
ここで、エンジン負荷が低く燃焼室8に供給される燃料の量が少ないと過早着火は生じ難い。そこで、本実施形態では、図6に示すように、低負荷低速領域A1_Lをエンジン負荷が小さいほどその領域が小さくなるように設定し、低負荷低速領域A1_Lを区画する基準回転数N10は、エンジン負荷が小さくなるほど小さい値に設定している。
(3−3)高負荷領域
高負荷領域A2での制御について簡単に説明する。
本実施形態でも、高負荷領域A2では予混合圧縮自着火燃焼が実施される。ただし、高負荷領域A2では、三元触媒によるNOx浄化が可能となるように、燃焼室8内の平均空燃比が理論空燃比とされて燃焼室8内に局所的にリッチ(空燃比が理論空燃比よりも小さい)混合気が形成されるような燃料噴射およびこの混合気を自着火させる成層燃焼が実施される。また、高負荷領域A2では、EGRバルブ52が閉弁側に設定されてEGRガスの還流が縮小あるいは停止される。
(4)作用等
以上のように、本実施形態では、低負荷領域A1において、圧縮行程後半(圧縮上死点前90°CA〜圧縮上死点まで)に燃料噴射装置21からすべての燃料を噴射していること、特に前記説明した各噴射モードを実施していることで、燃焼室8の壁面近傍の燃料濃度を小さくすることができる。そのため、燃焼室8の壁面近傍で形成される高温の燃焼ガスの量を小さくして、この壁面を通じて燃焼ガスから外部に放出されるエネルギーつまり冷却損失を低減できる。
しかも、本実施形態では、低負荷領域A1のうちエンジン回転数が高い側に設定された低負荷高速領域A1_Hにおいて吸排気弁13、14を前記のように制御していることで、燃焼室8の壁面近傍に、燃料をほぼ含まないガス層(以下、適宜、非燃焼ガス層という)を形成することができ、冷却損失を効果的に低減できる。
これについて図12(a)、(b)、図13、図14(a)、(b)を用いて説明する。図12(a)、(b)は、本実施形態における低負荷高速領域A1_Hでの燃焼室8内の吸気の流れを模式的に示した図であり、図12(a)は吸気行程での図、図12(b)は圧縮行程での図である。図13は、本実施形態における低負荷高速領域A1_Hでの圧縮上死点付近の燃焼室8内の混合気の様子を模式的に示した図である。図14(a)、(b)は、図12(a)、(b)に対応する図であって比較例に係る図であり、吸気弁13と排気弁14とをオーバーラップさせることなく開閉させたときの図である。
まず、比較例について説明する。図14(a)に示すように、吸気弁13が開弁を開始するとピストン5の下降に伴って吸気ポート11から燃焼室8内に勢いよく吸気が流れ込む。具体的には、吸気ポート11から燃焼室8のうち排気側(図12の左側)寄りの部分に向かって吸気が流れ込む。そして、図14(b)に示すように、吸気下死点を超えてピストン5が上昇すると吸気は上向きに押し上げられる。これらに伴い、吸気弁13の開弁後、燃焼室8内にはタンブル流が発生する。つまり、吸気ポート11からピストン5の冠面6に向かって排気側寄りの部分を通過しながら下降した後ピストン5の冠面6付近から吸気側寄りの部分を通って上昇する流れであって、燃焼室8の壁面に近い位置を通って図14(a)、図14(b)の紙面と直交する軸回りに旋回する流れが燃焼室8内に形成される。
図14(d)に示すように、タンブル流は吸気弁13が閉弁した後も残り、吸気圧縮上死点付近において、燃焼室8内には燃焼室8の壁面付近をこれに沿って流れる流れが形成される。特に、燃焼室8の上部では天井面8aに沿って吸気側から排気側に向かう強い流れが形成される。
この状態では、圧縮上死点前において前記各噴射モードを実施しても混合気は燃焼室8の壁面近傍をこれに沿って流れてしまう。従って、本来ならば(燃焼室8内で吸気の流れがほとんどない状態では)図13の実線で示すように混合気Qが形成されるところ、燃焼室8の壁面(特に天井面8a)付近に破線で示す混合気Q´が形成されてしまう。この結果、比較例では、圧縮上死点付近において燃焼室8の壁面近傍に非燃焼ガス層を適切に形成することができず、冷却損失を十分に低減することができない。
これに対して、本実施形態では、前記のように排気上死点後において所定の期間t11、吸排気弁13、14がともに開弁している。そのため、図12(a)に示すように、本実施形態でも、排気上死点後のピストン5の下降に伴って燃焼室8内には吸気ポート11からガスが勢いよく流れ込むが、このときに排気ポート12からも吸気側(図12(a)の右側)に向かってガス(主に排気)が流れ込む。そのため、吸気ポート11から流入した吸気に排気ポート11から流入したガスが衝突することになり、排気側部分を通って下方に向かう吸気の流れつまりタンブル流を形成する流れが弱められることになる。
従って、本実施形態では、図12(d)に示すように、圧縮上死点付近において、燃焼室8の壁面に沿う流れを弱くすることができる。そして、これにより、混合気Qを主として燃焼室8の壁面から離間した部分に形成することができ、高温の燃焼ガスと燃焼室8の壁面との間に非燃焼ガス層を確実に形成して、燃焼室8の壁面を介して燃焼ガスから外部に放出されるエネルギーつまり冷却損失を効果的に低減できる。
ここで、燃焼室8に流入する吸気の勢いひいてはタンブル流の勢いは、エンジン回転数が高くピストン5の上昇および下降スピードが速いほど強くなりやすい。
これに対して、本実施形態では、排気弁14の閉弁時期EVCをエンジン回転数が高いほど遅角側として、排気上死点後における吸排気弁13,14のオーバーラップ期間t11をエンジン回転数が高いほど長くしている。
そのため、排気ポート12から燃焼室8に流入する排気を、気筒内に流入する吸気の勢いが増大するのに合わせてより長い期間(クランク角度において)この吸気に衝突させることができ、効果的にタンブル流の勢いを弱めることができる。従って、低負荷高速領域A1_H全域で冷却損失を確実に低減できる。
なお、本実施形態では、低負荷低速領域A1_Lにおいて吸排気弁13,14がオーバーラップしないように制御しているが、前記のようにエンジン回転数が低いときはタンブル流の勢いが弱くなる。従って、低負荷低速領域A1_Lにおいてこのような制御を行っても冷却損失の増大は抑制される。そして、低負荷低速領域A1_Lでは、前記のように、吸排気弁13、14をオーバーラップさせないことで過早着火の発生を回避するという効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、低負荷高速領域A1_Hおよび低負荷低速領域A1_Lを含む低負荷領域A1において吸気弁13の閉弁時期IVCを吸気下死点よりも遅角側にしている。そのため、冷却損失をさらに低減することができる。
具体的に、吸気弁13の閉弁時期IVCを遅角側の時期とすれば、吸気弁13が閉弁してから圧縮上死点までの時間であって吸気が圧縮される時間ひいては圧縮によって高温となった吸気と燃焼室8の壁面との接触時間を短く抑えることができる。従って、高温の吸気から燃焼室8の壁面を介して外部に放出されるエネルギーを小さく抑えることができる。
ただし、このように吸気弁13の閉弁時期IVCを吸気下死点よりも遅角側とすると、エンジン回転数が高いときに圧縮上死点付近において吸気が燃焼室8の天井面8a近傍をこれに沿って移動しやすくなる。これに対して、本実施形態では、低負荷領域A1において、エンジン回転数が高いほど吸気弁13の閉弁時期IVCを吸気下死点よりも遅角側の範囲で進角させているため、燃焼室8の天井面8a近傍においてこれに沿う吸気の流れを弱くして、天井面8aを介した燃焼ガスから外部へのエネルギーの放出を抑制することができる。
これについて図15(a)〜(d)および図16(a)〜(d)を用いて説明する。図15(a)〜(d)は、エンジン回転数が高いときの吸気弁13の閉弁時期IVCを吸気下死点よりも比較的大きく遅角側の時期としたときの燃焼室8内の吸気の流れを模式的に示した図である。図16(a)〜(d)は吸気弁13の閉弁時期IVCを吸気下死点よりも遅角側の範囲で図15に係る時期より進角させたときの燃焼室8内の吸気の流れを模式的に示した図である。
まず、図15(a)に示すように、また、前記のように、吸気下死点前であって吸気弁13が開いている状態でピストン5が下降すると吸気ポート11から燃焼室8内に向かって吸気が流入する。その後、吸気下死点を超えてピストン5が上昇を開始すると、図11(b)に示すように、ピストン5に押し上げられることで燃焼室8内の吸気の上向きの流れは強くなる。このとき、吸気弁13が開弁していると、燃焼室8内の吸気は吸気ポート11に戻ろうとし、燃焼室8内の吸気は吸気弁13に向かって流れる。この吸気の勢いは、ピストン5の上昇スピードが速いほどすなわちエンジン回転数が高いほど強くなる。
このように吸気弁13に向かって吸気が流れている状態で吸気弁13が閉弁すると、図15(c)に示すように、吸気は吸気弁13に衝突する。従って、図15(d)に示すように、圧縮上死点付近において、吸気が燃焼室8の天井面8a近傍をこれに沿って流れるようになる。
これに対して、吸気弁13の閉弁時期EVCを進角させて、ピストン5が上昇を開始してから比較的早いタイミングで吸気弁13を閉弁すれば、図16(b)および図16(c)に示すように、吸気弁13に向かう吸気の勢いは弱くなり、吸気はゆるやかに燃焼室8の天井面8aの中央付近に向かって移動するようになる。そのため、図16(d)に示すように、圧縮上死点付近において、吸気が燃焼室8の天井面8a近傍をこれに沿って流れるのを抑制することができる。
従って、前記のように、燃焼室8の天井面8aに沿う流れの勢いが強くなりやすいエンジン回転数が高い側ほど吸気弁13の閉弁時期EVCを進角させれば(吸気下死点よりも遅角側となる範囲で)、燃焼室8の天井面8a近傍をこれに沿って流れる吸気の勢いをより一層弱くすることができる。
また、本実施形態によれば、次の効果も得ることができる。
前記説明したようにエンジン回転数が低いと混合気の反応時間が長くなって混合気は早期に燃焼しやすくなる。言い換えると、エンジン回転数が高いと、反応時間が短くなることに伴って混合気は燃焼しにくくなる。これに対して、本実施形態では、エンジン回転数が高い側に設定された低負荷低速領域A1_Lにおいて、吸排気弁13、14をオーバーラップさせ、且つ、オーバーラップ期間t10をエンジン回転数が高くなるほど長くしている。そのため、低負荷低速領域A1_Lにおいて混合気を確実に自着火させることができる。
また、本実施形態では、低負荷低速領域A1_Lにおいて、エンジン回転数が高いほど吸気弁13の閉弁時期IVCを進角させている(吸気下死点よりも遅角側となる範囲で)ことで、エンジン回転数が高いほど有効圧縮比を高くすることができる。従って、低負荷低速領域A1_Lにおいて混合気をより一層確実に自着火させることができる。
(5)変形例
前記実施形態では、低負荷領域A1を低負荷高速領域A1_Hと低負荷低速領域A1_Lとに分けて吸排気弁13,14の制御を異ならせた場合について説明したが。この区分けを行わず、低負荷領域A1全体で、低負荷高速領域A1_Hで実施する前記の吸排気弁13,14に係る制御を行ってもよい。
また、前記実施形態では、低負荷高速領域A1_Hにおいて、図11に示したようにエンジン回転数が高くなるほど排気弁14の閉弁時期EVCを遅角側の時期とし、エンジン回転数が高くなるほど吸気弁13の開弁開始時期IVOを進角側の時期とした場合について説明したが、排気弁14の閉弁時期EVCおよび吸気弁13の開弁開始時期IVOは、それぞれエンジン回転数が高い方が遅角側および進角側の時期となるように制御されればよい。例えば、排気弁14の閉弁時期EVCおよび吸気弁13の開弁開始時期IVOは、図17に示すように、低負荷高速領域A1_Hで所定のエンジン回転数を超えるまではエンジン回転数に応じて変化し、この回転数を超えるとほぼ一定に維持されるように制御されてもよい。
また、前記実施形態では、ガソリンと空気との混合気を圧縮して自着火させるHCCI燃焼が全ての運転領域で実行されるガソリンエンジンに本発明を適用した例について説明したが、本発明が適用可能なエンジンはこのようなエンジンに限られない。例えば、低負荷領域A1を含む一部の運転領域でHCCI燃焼が実行されかつ残りの運転領域で火花点火燃焼が実行されるガソリンエンジンや、ガソリン以外の副成分(アルコール等)が含有された燃料をHCCI燃焼させるエンジンにも本発明を適用可能である。
1 エンジン本体
2 気筒
5 ピストン
6 ピストン冠面
8 燃焼室
13 吸気弁
14 排気弁
15 吸気弁開閉機構(吸気弁駆動手段)
16 排気弁開閉機構(排気弁駆動手段)
21 燃料噴射装置(燃料噴射手段)
100 PCM(制御手段)

Claims (5)

  1. ピストンが往復動可能に嵌装されて内側に燃焼室が形成された気筒と、前記燃焼室の天井面にそれぞれ開口する吸気ポートおよび排気ポートと、前記吸気ポートおよび排気ポートをそれぞれ開閉する吸気弁および排気弁とを備え、燃料と空気の混合気を自着火により燃焼させる予混合圧縮着火燃焼が可能なエンジンであって、
    前記燃料室の天井面に取り付けられて前記ピストンの冠面に向かって燃料を噴射する燃料噴射手段と、
    前記排気弁を開閉させる排気弁駆動手段と、
    前記吸気弁を開閉させる吸気弁駆動手段と、
    前記燃料噴射手段、前記排気弁駆動手段および吸気弁駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、エンジン負荷が所定値以下で且つ予混合圧縮着火燃焼が実施される特定領域では、前記燃焼室の中央部分の方が外周部分よりも燃焼開始直前の燃料濃度が高くなるように前記燃料噴射手段によって圧縮行程後半に前記燃焼室内に燃料を噴射させるとともに、排気上死点後において前記吸気弁と前記排気弁とがともに開弁するように、且つ、エンジン回転数が高い方が前記排気弁の閉弁時期が遅角側の時期となるように、前記排気弁駆動手段および前記吸気弁駆動手段を制御することを特徴とする予混合圧縮着火式エンジン。
  2. 請求項1に記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、前記特定領域において、前記吸気弁の閉弁時期が、吸気下死点よりも遅角側の範囲においてエンジン回転数が高いときの方が低いときよりも進角されるように、前記吸気弁駆動手段を制御することを特徴とする、予混合圧縮着火式エンジン。
  3. 請求項1または2に記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、前記特定領域において、エンジン回転数が高い方が前記吸気弁の開弁開始時期が進角側の時期となるように、前記吸気弁駆動手段を制御することを特徴とする、予混合圧縮着火式エンジン。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記特定領域よりもエンジン回転数が低い側に予混合燃焼が実施される低速側領域が設定され、
    前記制御手段は、前記低速側領域では、排気上死点後において前記吸気弁の開弁期間と前記排気弁の開弁期間とが重複しないように、前記吸気弁駆動手段および前記排気弁駆動手段を制御することを特徴とする、予混合圧縮着火式エンジン。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の予混合圧縮着火式エンジンにおいて、
    前記制御手段は、前記特定領域において、エンジン負荷が高い方が前記排気弁の閉弁時期が進角側となるように前記排気弁駆動手段を制御することを特徴とする、予混合圧縮着火式エンジン。
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