JP2018172856A - 転圧機械 - Google Patents

転圧機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2018172856A
JP2018172856A JP2017069530A JP2017069530A JP2018172856A JP 2018172856 A JP2018172856 A JP 2018172856A JP 2017069530 A JP2017069530 A JP 2017069530A JP 2017069530 A JP2017069530 A JP 2017069530A JP 2018172856 A JP2018172856 A JP 2018172856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
cooling
engine room
engine
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017069530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6704371B2 (ja
Inventor
俊徳 柴田
Toshinori Shibata
俊徳 柴田
裕樹 竹内
Hiroki Takeuchi
裕樹 竹内
喜憲 早坂
Yoshinori Hayasaka
喜憲 早坂
高橋 篤
Atsushi Takahashi
篤 高橋
勝之 切田
Katsuyuki Kirita
勝之 切田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2017069530A priority Critical patent/JP6704371B2/ja
Publication of JP2018172856A publication Critical patent/JP2018172856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6704371B2 publication Critical patent/JP6704371B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Machines (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、水タンクで取り囲まれたエンジンルーム内で、ファンシュラウド、ファン駆動用モータを用いた冷却ファン部を用いて、騒音の低減や点検性や熱交換器の冷却性の確保の実現ができる転圧機械を提供する。【解決手段】本発明は、上部が開放され、周りが水タンク12a〜12cで取り囲まれるエンジンルーム9内に収めた走行用エンジン15と、走行用エンジンを冷却する熱交換器19との間に設けられる冷却ファン部25とを有し、冷却ファン部が冷却風を発生させるファン31と、ファンを駆動するファン駆動用モータ部29と、ファンおよびファン駆動用モータ部の周囲を取り囲むように設けられ、冷却風を所定位置へ導くファンシュラウド27と、エンジンルームの開放側に臨むファンシュラウド27の上部に設けられ、ファンシュラウド内を点検する点検窓41とを有するものとした。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤローラ車両など車体中央に走行用エンジンが搭載された転圧機械に関する。
タイヤローラ車両(転圧機械)の多くは、転圧ローラ(タイヤ)へのアスファルト合材付着防止と、高温となるアスファルト面の路面温度を低下させるために、水を散水する設備が設けられる。散水には多くの水を消費するため、タイヤローラ車両では、車体の中央に、上部側が開放したエンジンルーム(走行用エンジンを収めるスペース)を設け、このエンジンルームの周りに、散水用の水を貯留した水タンクを取り囲むように設けて、車体の多くの部分を水タンクとして用い、多量の水を確保することが行われている。
こうしたタイヤローラ車両のエンジンルームに設定される走行用エンジンの冷却には、当該走行用エンジンと隣接してエンジンルーム内にラジエータ(熱交換器)を設け、ラジエータと走行用エンジンとの間に、ラジエータを冷却風により冷却する冷却ファン部を設ける構造が用いられている。
従来、冷却ファン部は、引用文献1にも開示されているように走行用エンジンの軸トルクで直接駆動されるファンが用いられ、回転するファンで発生する冷却風でラジエータを冷却する。
ところが、走行用エンジンで直接駆動するファンを用いた構造は、ファンが、ラジエータの冷却水の温度に関わらず、走行用エンジンの運転に依存して回転するだけなので、効率よくラジエータの冷却が行われない問題、騒音(風切り音)が発生しやすい難点がある。
一方、油圧ショベルなど建設機械においては、引用文献2にも開示されているように別途、ファン駆動用モータ、例えば油圧モータを用いて、冷却水の温度に応じファンを駆動する構造が提案されている。特に同構造には、ファンおよびファン駆動用モータの周りを取り囲むように設けたファンシュラウドが用いられ、騒音を低減するだけでなく、冷却風を所定位置へ導くことにより、ラジエータを効率よく冷却することが行われている。
そこで、タイヤローラ車両の冷却ファン部に、上記引用文献2の冷却ファン部の技術、すなわちファンシュラウド、ファン駆動用モータ、ファンで構成される冷却ファン部を適用することが考えられる。
特開2014−218779号公報 特開2001−355444号公報
駆動用モータでファンを駆動する冷却ファン部を適用する場合、駆動用モータは、不具合を防ぐために、外部から駆動用モータの点検が求められる。特に油圧モータの場合、油漏れや部品の不具合などが発生するおそれがあるため、外部からの点検は必須となる。
ところで、タイヤローラ車両は、他の機械とは異なり、走行用エンジンやラジエータを収めるエンジンルームには、周りを取り囲むよう、散水用の水タンクが配置され、エンジンルームは、上部側だけが開放される。
ところが、点検が求められるファン駆動用モータは、ファンシュラウド内に配置されて、外部から遮られるために、唯一、外部と通じる、エンジンルームの開放側からの点検は難しい。しかも、ファンシュラウドと走行用エンジンとの間は狭く、点検を行うスペース確保も難しい。
このため、ファン駆動用モータは、ラジエータの冷却性の向上や騒音性の低減には優れると認識していても、点検性が確保されないため、制約の多いタイヤローラ車両(転圧機械)への適用が困難である、とされていた。
そこで、本発明の目的は、水タンクで取り囲まれたエンジンルーム内で、ファンシュラウド、ファン駆動用モータを用いた冷却ファン部を用いて、騒音の低減や点検性の向上や熱交換器の冷却性の向上が実現できる転圧機械を提供することにある。
本発明の態様は、車体に形成された、上部が開放され、周りが散水用の水を貯留する水タンクで取り囲まれるエンジンルームと、エンジンルーム内に収められた走行用エンジンと、走行用エンジンと隣接してエンジンルーム内に収められ、走行用エンジンを冷却する熱交換器と、熱交換器と走行用エンジンとの間に設けられ、熱交換器を冷却風により冷却する冷却ファン部とを有する転圧機械であって、冷却ファン部は、冷却風を発生させるファンと、ファンを駆動するファン駆動用モータ部と、ファンおよびファン駆動用モータ部の周囲を取り囲むように設けられ、冷却風を所定位置へ導くファンシュラウドと、エンジンルームの開放側に臨むファンシュラウドの上部に設けられ、ファンシュラウド内を点検する点検窓とを有するものとした。
本発明によれば、ファン駆動用モータ部を有する冷却ファン部の採用により、熱交換器の冷却性の向上や騒音の低減が図れる。しかも、冷却ファン部の、ファンおよびファン駆動用モータ部を取り囲むファンシュラウドに設けた点検窓により、点検窓を通じて、容易にエンジンルーム外(外部)からファンシュラウド内の部品、すなわちファン駆動用モータ部やその周辺を点検することができる。
それ故、周りが水タンクで取り囲まれるという制約が課せられたエンジンルームでも、ファンシュラウド、ファン駆動用モータを有した冷却ファン部を用いて、騒音の低減や点検性の向上や熱交換器の冷却性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤローラ車両(転圧機械)を示す斜視図。 同タイヤローラ車両の側面図。 同タイヤローラ車両のエンジンルームおよびその周辺を拡大して示す斜視図。 図3中のA−A線に沿う断面図。 冷却ファン部の各部を示す分解斜視図。
以下、本発明を図1から図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は、転圧機械、例えばタイヤローラ車両の全体を示し、図2は同タイヤローラ車両の側面図を示し、図3は同タイヤローラ車両のエンジンルームを拡大して示し、図4は同エンジンルームの断面(図3中のA−A線)を示し図5は冷却ファン部の各部を示している。
タイヤローラ車両の各部を説明すると、図1及び図2中1は、車両前後方向に延びた車体を示し、3は同車体1の前部のタイヤハウス1aに設けられた前側転圧ローラを示し、5は車体1の後部のタイヤハウス1bに設けられた後側転圧ローラを示し、7は車体1の中間に設けられた運転デッキを示し、9は車体1の中央、例えば運転デッキ7を境とした前部側車体部分8内に設けられたエンジンルームを示している。車体1の各部は、例えば板金製のフレーム部材を組み合わせて構成される。なお、図1及び図2中の矢印Fはタイヤローラ車両の前方向を示し、矢印Rはタイヤローラ車両の後方向を示している。
図1〜図4に示されるようにエンジンルーム9は、例えば前部側車体部分8の上部に形成され、上部が開放した凹部11と、同凹部11の上部の開放部を開閉するエンジンフード13(図1及び図2に図示)とを有している。凹部11は、車体1の車幅方向中央に配置され、前側がタイヤハウス1aの近くまで、後側が運転デッキ7の近くまで延びている。
車体1の多くの部分を占めるエンジンルーム9の周り、例えば図3および図4に示されるエンジンルーム9の車幅方向左右両側や下側には、前部側車体部分8の各部をなすフレーム部材で構成された箱形の水タンク12a〜12cがエンジンルーム9に沿って形成され、散水用の水が多量に貯留される構造となっている。つまり、エンジンルーム9は、前後方向がタイヤハウス1aや運転デッキ7で遮られ、車幅方向両側や下部が水タンク12a〜12cで取り囲まれ、唯一、エンジンルーム9の上部が開放されるという制約をもつエンジンルームとなっている。ちなみに各水タンク12a〜12cは、散水用ポンプ、散水用流路(いずれも図示しない)を介して、車体1の前後に据え付けた路面散水ノズル14及びタイヤ散水ノズル14a(図1及び図2)に接続され、散水スイッチ(図示しない)をオンすると、路面散水ノズル14及びタイヤ散水ノズル14aから水タンク12a〜12c内の水が散水される。
エンジンルーム9内の後部側(車両前後方向)には、水冷式の走行用エンジン15が、同エンジン15で駆動される油圧ポンプ17と共に据え付けられている。油圧ポンプ17は、図示しない油圧回路を介して、例えば後側転圧ローラ5に設けた油圧モータ(図示しない)に接続され、油圧ポンプ17から発生する油圧で、後側転圧ローラ5が駆動、すなわちタイヤローラ車両が走行される構造となっている。
また図1〜図4に示されるようにエンジンルーム9内の前側(車両前後方向)には、走行用エンジン15と隣接して、走行用エンジン15の冷却水を冷却する熱交換器、具体的には空冷式のラジエータ19が据え付けられている。ラジエータ19は、エンジンルーム9を車幅方向から遮るように配置される。ラジエータ19の前方には、当該ラジエータ19とエンジンフード13に形成されている通風部(図示しない)との間を連通させるダクト部20が形成されている。
ラジエータ19は、走行用エンジン15の前方向を遮るように配置された盤状の熱交換部19a(水路とフィンで構成)と、同熱交換部19aの上部に設けたアッパタンク部19bと、熱交換部19aの下部に設けたロアタンク部19cとを有して構成され、冷却水がアッパタンク部19b、熱交換部19a、ロアタンク部19cを通じて流通する。そして、アッパタンク部19bの車幅方向中央に設けた入口部(図示しない)はホース部材21(図3に一部だけ図示)を介して、走行用エンジン15に内蔵されている冷却ポンプ(図示しない)の吐出側に接続され、ロアタンク部19cに設けた出口部はホース部材を介して、走行用エンジン15の冷却水入口(いずれも図示しない)に接続され、ラジエータ19への冷却水の循環にて、走行用エンジン15が冷却される構造となっている。
また図1〜図4に示されるようにラジエータ19と走行用エンジン15との間には、ラジエータ19を冷却風により冷却する冷却ファン部25が設けられている。冷却ファン部25は、ラジエータ19の熱交換部19aを囲うように配置されるファンシュラウド27と、このファンシュラウド27内に設置されたファン駆動用モータ、例えば油圧モータ29と、同油圧モータ29の出力部に装着されたファン31とを有している(図3〜図5)。ファン31は、複数枚のインペラ31aを周方向に並べた構造である。ちなみに冷却ファン部25には、吸込み方式が用いられている。
さらに述べれば、図5にも示されるようにファンシュラウド27は、ラジエータ19と走行用エンジン15の直前方間を囲う角枠形の通風ガイド部28を有している。通風ガイド部28のラジエータ19側は、ラジエータ19に臨む角形の開放部27aをもつ。また走行用エンジン15側は、ファン用通孔27bが形成された壁部27cで覆われ、ラジエータ19と走行用エンジン15の直前方部分との間を連通させている。
このファンシュラウド27内に、ファン31を直結した油圧モータ29が組み付いている。ファン31は、ファン用通孔27bに収まる。つまり、冷却ファン部25は、ファンシュラウド27、油圧モータ29、ファン31の組み合わせにより、一部品化、すなわちモジュール化してある。ちなみに、油圧モータ29は、図5に一部だけ示される支持部材33を介して、ファンシュラウド27の内面に脱着可能に固定される。またファン用通孔27bから突き出るインペラ31a部分は、ファンガード35で保護される。
油圧モータ29は、例えば冷却水の温度に応じて回転数を制御可能とした油圧回路(図示しない)を介して、油圧ポンプ17に接続され、油圧モータ29が、油圧ポンプ17で発生する油圧により作動されると、ファン31が駆動されて、エンジンルーム9から、所定位置であるラジエータ19へ冷却風を導き、ラジエータ19の冷却水が冷却される構造なっている(吸込み方式)。ちなみにエンジンフード13には、図示しないが外気を取り込むグリル部が設けられている。
また図3〜図5に示されるようにモジュール化された冷却ファン部25は、エンジンルーム9上部の開放部(開放側)から、外部へ取り出し可能に設置されている。同構造には例えばラジエータ19の車幅方向両側から、ファンシュラウド27の車幅方向両側部と重なり合うよう一対の支持片37を突き出し、これら支持片37とファンシュラウド27の車幅方向両側部とを、締結具、例えば複数のボルト部材39、ナット部材40にて着脱可能に締結する固定構造が用いられている。つまり、ボルト部材39を外せば、冷却ファン部25の固定は解除され、エンジンルーム9の開放部(開放側)へ冷却ファン部25が引き出せる。むろん、他の構造でも構わない。
ファンシュラウド27内に組み込まれる油圧モータ29は、点検が求められる部品である(油漏れや具合を確認するため)。
そのため、ファンシュラウド27には、唯一、開放しているエンジンルーム9の上部(開放側)からファンシュラウド27の内部の点検が行える点検窓41が設けられている。
図4および図5にも示されるように点検窓41は、エンジンルーム9の開放側に臨むファンシュラウド27(通風ガイド部28)の上部壁28aに設けた点検開口部43と、同点検開口部43を塞ぐ板状の点検カバー45と、点検カバー45を上部壁28aに脱着可能に締結する締結部47とを有して構成される。
具体的には、点検開口部43は、ラジエータ19のホース部材21が通る上部壁28aのうち、当該ホース部材21を避けたホース部材21の両側の上部壁部分に、それぞれ開口(二つ)を形成して構成される。開口は、いずれもファンシュラウド27の内外を連通するもので、作業者の腕が差し入れられるだけの大きさや形状を有している。つまり、エンジンルーム9の開放側から点検開口部43を通じ、点検対象となるファンシュラウド27内に有る部品やその周辺、すなわち油圧モータ29や、油圧モータ29と油圧パイプ30(図5だけ一部図示)との接続部(図示しない)などが目視されたり、点検開口部43から作業者の手や腕を差し入れることにより上記接続部の増し締め作業や、シール交換作業などが行えたりしている。
締結部47は、図5に示されるように各点検開口部43の開口縁部に、例えばめねじ部49aを三個所、設けてそれぞれ固定座とし、締結部材であるボルト部材51を、各点検カバー45の縁部に設けた通孔45aを通じて、めねじ部49aへねじ込むことにより、各点検カバー45がファンシュラウド27に脱着可能に締結される構造となっている。つまり、常態時、ファンシュラウド27の点検開口部43は、点検カバー45により塞がれ、点検カバー45を取り外すと、求められる点検作業(修理作業を含む)が行える。特にめねじ部49aは、冷却ファン部25の引出し作業を行う吊上げ機械(図示しない)の先端部に装着されている吊り具55(工具に相当:図5中に二点鎖線で一部だけ図示)と脱着可能であり、冷却ファン部25の搬出が求められる場合、点検開口部43のめねじ部49a(固定座)をそのまま吊持部分として活用して、冷却ファン部25の引出し作業(取出し作業)が行える構造ともなっている。
つぎに、このように構成されたタイヤローラ車両の作用を説明する。
走行用エンジン15の冷却は、油圧ポンプ17が発生する油圧が、冷却ファン部25の油圧モータ29へ伝わることにより行われる。
すなわち、油圧モータ29は、油圧により駆動され、ファン31が回転される。このファン31の回転により、エンジンフード13を通じてエンジンルーム9内に外気が取り込まれる。そして、この外気が冷却風として、ファンシュラウド27を通じて、ラジエータ19の熱交換部19aへ導かれ、ラジエータ19を流通する冷却水を冷却する。ラジエータ19を通過した冷却風は、ダクト部20を通じて、外部へ吹き出される。
油圧モータ29は、冷却水の温度に応じて回転数が制御されるので、走行用エンジン15の直接駆動によりも、効率よく冷却水は冷却、すなわち走行用エンジン15は効率よく冷却される。また冷却ファン部25の騒音も低減される。
ここで、走行用エンジン15の運転を止めて、冷却ファン部25の油圧モータ29およびその周辺を点検するとする。
点検は、作業者がエンジンフード13を開いて、エンジンルーム9上部を開放する(図1中の二点鎖線)。
ここで、エンジンルーム9は、水タンク12a〜12cで取り囲まれ、エンジンルーム9の上部からでないと、点検が行えない(制約)。しかも、点検が求められる油圧モータ29は、ファンシュラウド27内に配置されて、外部から遮られている状況にある。
このとき、ファンシュラウド27の、エンジンルーム9の上部(開放側)に臨む上部壁28aには、点検窓41が設けられている。
これにより、作業者は、この点検窓41を構成する点検カバー45を取り外して(図4中の二点鎖線)、点検開口部43を開放させる。ついで、点検開口部43を通じ、ファンシュラウド27内の部品、すなわち油圧モータ29、その周辺の具合を目視することにより、所望の点検は行える。
目視点検により、油漏れを発見したら、開放した点検開口部43から、補修工具を差し入れて、点検開口部43から目視しながら油圧モータ29と油圧パイプ30との接続部の増し締め作業や、シール交換作業などを行えばよい。
また点検により、冷却ファン部25を搬出が必要となるときは、点検開口部43を通じて、ラジエータ19とファンシュラウド27間の連結を解除する作業や、油圧モータ29を油圧パイプ30から切り離す作業などを行った後、エンジンルーム9の上方から、吊り上げ機械(図示しない)の吊り具55を、ファンシュラウド27上部の各めねじ部49a(固定座)と係合する。
その後、吊り上げ機械(図示しない)にて吊り上げれば、冷却ファン部25の全体は、エンジンルーム9の開放側へ引き出され、エンジンルーム9外へ搬出される。これにより、搬出を要する補修作業も行える。
以上のように油圧モータ29(ファン駆動用モータ部)を取り囲むファンシュラウド27のうち、エンジンルーム9の開放側に臨む上部に点検窓41を設けたことにより、点検窓41を通じて、容易にエンジンルーム外(外部)からファンシュラウド27内の部品である油圧モータ29やその周辺を点検することができる。
したがって、周りが水タンク12a〜12cで取り囲まれるという制約が課せられたエンジンルーム9でも、ファンシュラウド27、油圧モータ29(ファン駆動用モータ)を用いた冷却ファン部25を用いて、冷却ファン部25の騒音の低減や、同冷却ファン部25の点検性の向上や、ラジエータ19(熱交換器)の冷却性の向上を図ることができる。特に点検する機会の多い油圧モータ29には最適である。
しかも、点検窓41は、ファンシュラウド27に形成した点検開口部43を点検カバー45で覆い、ボルト部材51で点検カバー45を締結する構造としたので、簡単な構造ですむ。
そのうえ、点検開口部43の開口縁部のめねじ部49aは、冷却ファン部25を搬出する吊り上げ機械の吊り具55と脱着可能としたので、別途、吊り具55と係脱する吊持具を設けることなく、冷却ファン部25の搬出作業(引き出し作業)ができる。
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば一実施形態では、ファン駆動用モータとして油圧モータを用いたが、これに限らず、電動モータを用いてもよい。また一実施形態では、エンジンルームからラジエータへ冷却風を送る冷却ファン部を用いたが、冷却風をラジエータからエンジンルームへ送る冷却ファン部でも構わない。もちろん、本発明は、タイヤローラ車両に限らず、水タンクで周囲が囲まれるエンジンルームを有する転圧機械であれば適用できることはいうまでもない。
1 車体
9 エンジンルーム
12a〜12c 水タンク
15 走行用エンジン
19 ラジエータ(熱交換器)
25 冷却ファン部
27 ファンシュラウド
29 油圧モータ(ファン駆動用モータ部)
31 ファン
41 点検窓
43 点検開口部
45 点検カバー
47 締結部
49a めねじ部(固定座)

Claims (4)

  1. 車体に形成された、上部が開放され、周りが散水用の水を貯留する水タンクで取り囲まれるエンジンルームと、
    前記エンジンルーム内に収められた走行用エンジンと、
    前記走行用エンジンと隣接して前記エンジンルーム内に収められ、前記走行用エンジンを冷却する熱交換器と、
    前記熱交換器と走行用エンジンとの間に設けられ、前記熱交換器を冷却風により冷却する冷却ファン部と
    を有する転圧機械であって、
    前記冷却ファン部は、
    冷却風を発生させるファンと、
    前記ファンを駆動するファン駆動用モータ部と、
    前記ファンおよび前記ファン駆動用モータ部の周囲を取り囲むように設けられ、冷却風を所定位置へ導くファンシュラウドと、
    前記エンジンルームの開放側に臨む前記ファンシュラウドの上部に設けられ、前記ファンシュラウド内を点検する点検窓と
    を有して構成されることを特徴とする転圧機械。
  2. 前記ファン駆動用モータ部は、油圧モータであることを特徴とする請求項1に記載の転圧機械。
  3. 前記点検窓は、
    前記ファンシュラウドの上部壁に設けられた点検開口部と、
    前記点検開口部を塞ぐ点検カバーと、
    前記点検開口部の開口縁部に形成された固定座へ締結部材をねじ込むことにより、前記点検カバーを前記ファンシュラウドに脱着可能に締結する締結部と
    を有して構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転圧機械。
  4. 前記冷却ファン部は、前記エンジンルームの開放側から外部へ取出し可能であり、
    前記締結部の固定座は、前記冷却ファン部をエンジンルームから取出す作業を行う工具と脱着可能である
    ことを特徴とする請求項3に記載の転圧機械。
JP2017069530A 2017-03-31 2017-03-31 転圧機械 Active JP6704371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017069530A JP6704371B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 転圧機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017069530A JP6704371B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 転圧機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018172856A true JP2018172856A (ja) 2018-11-08
JP6704371B2 JP6704371B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=64107178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017069530A Active JP6704371B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 転圧機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6704371B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021088836A (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 株式会社加藤製作所 建設機械

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63124523U (ja) * 1987-02-09 1988-08-15
JPH03126719U (ja) * 1990-04-06 1991-12-20
JPH11241309A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd タイヤローラの車体フレームとその製造方法
JP2004218510A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2005016847A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Tokyo Radiator Mfg Co Ltd 熱交換装置
JP2005068866A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
US20050279548A1 (en) * 2004-06-18 2005-12-22 Case America Llc Radiator mounting system
JP2007153310A (ja) * 2005-11-10 2007-06-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
KR20080025452A (ko) * 2006-09-18 2008-03-21 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 중장비용 냉각장치
JP2008128078A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械の冷却装置の清掃用構造
JP2013104345A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の冷却装置
US20130305717A1 (en) * 2011-03-09 2013-11-21 Hamm Ag Self-propelled construction device, in particular a soil compactor
JP2014118902A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Kcm:Kk 油圧駆動冷却ファン制御システム、油圧駆動冷却ファンの制御方法、及び産業用車両
JP2017002495A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 日立建機株式会社 転圧機械
JP2017039363A (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 株式会社竹内製作所 作業用車両

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63124523U (ja) * 1987-02-09 1988-08-15
JPH03126719U (ja) * 1990-04-06 1991-12-20
JPH11241309A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd タイヤローラの車体フレームとその製造方法
JP2004218510A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2005016847A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Tokyo Radiator Mfg Co Ltd 熱交換装置
JP2005068866A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
US20050279548A1 (en) * 2004-06-18 2005-12-22 Case America Llc Radiator mounting system
JP2007153310A (ja) * 2005-11-10 2007-06-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
KR20080025452A (ko) * 2006-09-18 2008-03-21 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 중장비용 냉각장치
JP2008128078A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械の冷却装置の清掃用構造
US20130305717A1 (en) * 2011-03-09 2013-11-21 Hamm Ag Self-propelled construction device, in particular a soil compactor
JP2013104345A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の冷却装置
JP2014118902A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Kcm:Kk 油圧駆動冷却ファン制御システム、油圧駆動冷却ファンの制御方法、及び産業用車両
JP2017002495A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 日立建機株式会社 転圧機械
JP2017039363A (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 株式会社竹内製作所 作業用車両

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021088836A (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 株式会社加藤製作所 建設機械
JP7362456B2 (ja) 2019-12-03 2023-10-17 株式会社加藤製作所 建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP6704371B2 (ja) 2020-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2902549B1 (en) Construction machine with a cooling means for an electrical component
KR101059337B1 (ko) 건설 기계
JP5054852B2 (ja) 後方監視カメラ装置を備えた作業車両
JP4689357B2 (ja) 作業車両
JP6175405B2 (ja) 建設機械
JP2010163036A (ja) トラクタ
JP6594968B2 (ja) 作業車両
JP6408703B1 (ja) 作業車両
JP2004142593A (ja) 電気自動車のバッテリ装置
JP2018172856A (ja) 転圧機械
JP7133413B2 (ja) 建設機械
JP6507569B2 (ja) 車両
JP2010095845A (ja) 作業機械
JP2005068866A (ja) 建設機械
CN106341071B (zh) 电动机驱动装置以及具备该电动机驱动装置的控制箱
JP2009202684A (ja) 作業車両のラジエータ取付構造
JP2015145150A (ja) 車両前部構造
JP2001182097A (ja) 建設機械のエンジン室
JP2021008919A (ja) トランスミッションのブリーザ構造
JP2007040127A (ja) パワーユニット
JP2008189195A (ja) 冷却装置、動力装置および作業機械
JP2017160748A (ja) 建設機械
WO2018225483A1 (ja) 建設機械
JP2004353540A (ja) 建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置
JP2009096416A (ja) 作業車両の冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6704371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150