JP2018167664A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】石噛みによる溝底の損傷を、より確実に抑制することのできる空気入りタイヤを提供すること。【解決手段】周方向溝10を1つ以上有する空気入りタイヤ1であって、周方向溝10は、溝底11から突出すると共に周方向溝10が延びる方向に沿って設けられる溝底突起31と、溝壁12から突出すると共に周方向溝10が延びる方向に沿って設けられる溝壁突起35と、を備え、溝底突起31は、溝底11からの高さが、周方向溝10の延在方向に沿って周期的に変化し、溝壁突起35は、周方向溝10の延在方向における位置ごとの溝壁12から最も突出している部分である最大突出部36の、溝底11からの高さが、周方向溝10の延在方向に沿って周期的に変化し、溝底突起31と溝壁突起35とは、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとの関係が、溝壁突起高さHが最大となる位置では、h<Hとなり、溝壁突起高さHが最小となる位置では、h>Hとなる。【選択図】図5

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤには、主に排水性を確保するためにトレッド面に溝が形成されているが、車両の走行時には、この溝に石などが入り込み、溝が石を噛み込むことがある。溝が石を噛み込んだ場合、車両走行時における空気入りタイヤの転動により、石が溝の溝底に食い込んで溝底が損傷をする、いわゆるストンドリリングが発生する虞がある。特に、オンロードとオフロードを走行する車両に装着される重荷重用空気入りタイヤでは、オフロードの走行中に溝で噛み込んだ石がオンロードで溝底に食い込むことにより、ストンドリリングが発生し易くなる。このため、従来の空気入りタイヤの中には、溝での石噛みの抑制を図っているものがある。例えば、特許文献1〜5では、溝壁や溝底に突起を設けることにより、石が溝底まで入り込むことを抑制している。
特開平6−239107号公報 特開2013−169887号公報 特開2013−43614号公報 特開2010−215172号公報 特開2008−184053号公報
しかし、溝が噛み込んだ石が、溝壁や溝底に設けられた突起によって溝底まで到達することを抑制しても、石を噛み込んだ状態が継続する場合、空気入りタイヤの転動によって石に対して繰り返し荷重が作用することにより、石が溝底まで到達することが考えられる。このため、溝壁や溝底に突起を設けることによって石が溝底に到達することを抑制しても、溝底の損傷に対しては不十分であり、改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、石噛みによる溝底の損傷を、より確実に抑制することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる周方向溝を1つ以上有する空気入りタイヤであって、前記周方向溝は、溝底から突出すると共に前記周方向溝が延びる方向に沿って設けられる溝底突起と、少なくとも一方の溝壁から突出すると共に前記周方向溝が延びる方向に沿って設けられる溝壁突起と、を備え、前記溝底突起は、前記溝底からの高さが、前記周方向溝の延在方向に沿って周期的に変化し、前記溝壁突起は、前記周方向溝の延在方向における位置ごとの前記溝壁から最も突出している部分である最大突出部の、前記溝底からの高さが、前記周方向溝の延在方向に沿って周期的に変化し、前記溝底突起と前記溝壁突起とは、前記溝底からの前記溝底突起の高さである溝底突起高さhと、前記溝底からの前記最大突出部の高さである溝壁突起高さHとの関係が、前記溝壁突起高さHが最大となる位置では、h<Hとなり、前記溝壁突起高さHが最小となる位置では、h>Hとなることを特徴する。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝底突起と、前記溝壁突起の前記最大突出部とは、周期的に変化する前記溝底からの高さの変化が逆位相であることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝底突起は、前記溝底突起高さhと、前記周方向溝の溝深さDとの関係が、0.2≦(h/D)≦0.5の範囲内であることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝壁突起は、前記溝壁に対して垂直な方向における前記溝壁からの前記最大突出部の高さKと、前記周方向溝の溝幅Wとの関係が、0.1≦(K/W)≦0.4の範囲内であることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝底突起は、前記溝底突起高さhが最大となる位置での前記溝底突起高さhと、前記溝底突起の幅Fとの関係が、2≦(h/F)≦3の範囲内であることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記周方向溝は、前記周方向溝の延在方向視における前記溝底突起と前記溝壁突起とを除いた断面積が、前記溝底突起高さhと前記溝壁突起高さHとが等しくなる位置での断面積に対して、前記溝壁突起高さHが最大となる位置での断面積と、前記溝壁突起高さHが最小となる位置での断面積とのいずれも、0.9倍以上1.1倍以下の範囲内であることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝底突起における前記溝底側の端部の反対側の端部と、前記溝壁突起における前記最大突出部とには、半径が1mm以上の面取りが形成されることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝底突起及び前記溝壁突起は、タイヤ幅方向におけるトレッド展開幅の中心位置から、タイヤ幅方向における両側に前記トレッド展開幅の1/4の範囲内に配置される前記周方向溝に備えられることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記周方向溝は複数が設けられ、前記溝底突起及び前記溝壁突起は、複数の前記周方向溝のうちの全ての前記周方向溝に備えられることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝底突起及び前記溝壁突起は、ゴム硬さが60以上75以下の範囲内であることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、前記溝底突起と、前記溝壁突起の前記最大突出部とは、周期的に変化する前記溝底からの高さの変化の前記周方向溝の延在方向における周期が、前記周方向溝の溝幅に対して1.5倍以上3.5倍以下であることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、石噛みによる溝底の損傷を、より確実に抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。 図2は、図1のA部詳細図である。 図3は、図2のB−B断面図である。 図4は、図2のC−C断面図である。 図5は、図2のD−D断面図である。 図6は、図2のE−E方向から見た溝底突起と溝壁突起の最大突出部についての模式図である。 図7は、溝底突起高さが最大となる位置での溝底突起についての説明図である。 図8は、溝壁からの溝壁突起の高さについての説明図である。 図9は、図2のB−B断面図であり、溝底突起高さが最小となる位置での周方向溝の断面積についての説明図である。 図10は、図2のC−C断面図であり、溝底突起高さと溝壁突起高さとが同じ高さになる位置での周方向溝の断面積についての説明図である。 図11は、図2のD−D断面図であり、溝底突起高さが最大となる位置での周方向溝の断面積についての説明図である。 図12は、周方向溝に石が入り込む状態を示す模式図である。 図13は、図12のF−F矢視図であり、石が入り込んだ周方向溝の詳細図である。 図14は、石が入り込んだ状態の周方向溝の断面図であり、溝壁突起高さが最大となる位置付近に石が位置する場合の説明図である。 図15は、石が入り込んだ状態の周方向溝の断面図であり、溝壁突起高さと溝底突起高さとが同じ高さとなる位置付近に石が位置する場合の説明図である。 図16は、石が入り込んだ状態の周方向溝の断面図であり、溝壁突起高さが最小となる位置付近に石が位置する場合の説明図である。 図17は、周方向溝に入り込んだ石が排出される状態を示す説明図である。 図18は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、溝壁突起にも面取りを形成する場合の説明図である。 図19は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、溝底突起と溝壁突起とが所定の周方向溝のみに設けられる場合の説明図である。 図20Aは、空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。 図20Bは、空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。 図20Cは、空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道線に向かう方向、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道線に向かう方向の反対方向をいう。また、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸と直交する方向をいい、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心として回転する方向をいう。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド面3を示す平面図である。図1に示す空気入りタイヤ1は、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部2が配設されており、トレッド部2の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)の走行時に路面と接触する部分は、トレッド面3として形成されている。トレッド面3には、タイヤ周方向に延びる周方向溝10を1つ以上有しており、タイヤ幅方向に延びるラグ溝(図示省略)を1つ以上有している。本実施形態では、周方向溝10は、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道線CLの両側に2本ずつが配設され、合計で4本が設けられている。また、ラグ溝は、隣り合う周方向溝10同士の間や、タイヤ幅方向における最外側の2本の周方向溝10の外側に配設され、複数がこれらの位置でタイヤ周方向に並んで設けられる。トレッド面3には、これらの周方向溝10とラグ溝とに区画される陸部20が複数形成されている。なお、図1では、便宜上ラグ溝の図示は省略している。
なお、この場合における周方向溝10は、内部にスリップサインであるトレッドウェアインジケータ表示義務を有する、いわゆる周方向主溝のみでなく、トレッドウェアインジケータ表示義務を有さずに、タイヤ周方向に延びる溝も含まれる。
図2は、図1のA部詳細図である。図3は、図2のB−B断面図である。図4は、図2のC−C断面図である。図5は、図2のD−D断面図である。図6は、図2のE−E方向から見た溝底突起31と溝壁突起35の最大突出部36についての模式図である。周方向溝10は、溝内に突起体30を備えており、突起体30としては、溝底11に設けられる溝底突起31と、溝壁12に設けられる溝壁突起35とを有している。このうち、溝底突起31は、溝底11から突出すると共に周方向溝10が延びる方向に沿って設けられ、溝底11からの高さが、周方向溝10の延在方向に沿って滑らかに周期的に変化している。即ち、周方向溝10の延在方向に周方向溝10に沿って延びる溝底突起31は、溝底11からの高さが周期的に振幅している。また、溝底突起31における溝底11側の端部の反対側の端部32には、面取り33が形成されている。この面取り33は、面取り部分が曲面で形成される、いわゆるR面取りになっており、溝底突起31の端部32の面取り33は、半径が1mm以上のR面取りになっている。
また、溝壁突起35は、対向する溝壁12のそれぞれに設けられ、それぞれ溝壁12から突出すると共に、周方向溝10が延びる方向に沿って設けられている。また、溝壁突起35は、溝壁12から最も突出している部分である最大突出部36の、溝底11からの高さが、周方向溝10の延在方向に沿って滑らかに周期的に変化している。即ち、周方向溝10の延在方向に周方向溝10に沿って延びる溝壁突起35は、溝底11からの最大突出部36の高さが周期的に振幅している。
なお、この場合における最大突出部36は、溝壁突起35を全周に亘って見た場合に溝壁12から最も突出している部分ではなく、周方向溝10の延在方向における位置ごとの、溝壁12から最も突出している部分になっている。
また、溝底11からの高さが周方向溝10の延在方向に沿って周期的に変化する溝底突起31と、溝壁突起35の最大突出部36とは、周期的に変化する溝底11からの高さの変化が、逆位相になっている。つまり、溝底11からの溝底突起31の高さの変化の、周方向溝10の延在方向における周期Pbと、溝底11からの最大突出部36の高さの変化の、周方向溝10の延在方向における周期Pwとは、同じ大きさになっており、溝底突起31と最大突出部36の高さの変化の仕方が、0.5Pb分、或いは0.5Pw分、周方向溝10の延在方向に互いにずれている。換言すると、溝底突起31と最大突出部36とは、溝底11からの溝底突起31の高さが最も高くなる位置と、溝底11からの最大突出部36の高さが最も高くなる位置とが、0.5Pb分、或いは0.5Pw分、周方向溝10の延在方向に互いにずれている。
このため、溝底突起31と溝壁突起35とは、溝底11からの溝底突起31の高さを溝底突起高さhとし、溝底11からの最大突出部36の高さを溝壁突起高さHとする場合に、溝壁突起高さHが最大(Hmax)となる位置では、溝底突起高さhは最小(hmin)となり、溝壁突起高さHが最小(Hmin)となる位置では、溝底突起高さhは最大(hmax)となる。また、周方向溝10の延在方向における所定の方向に向かうに従って溝壁突起高さHが徐々に低くなる領域では、同方向に向かうに従って溝底突起高さhは徐々に高くなり、反対に、周方向溝10の延在方向における所定の方向に向かうに従って溝壁突起高さHが徐々に高くなる領域では、同方向に向かうに従って溝底突起高さhは徐々に低くなる。
なお、この場合における、溝底突起高さhや溝壁突起高さHが最大(hmax、Hmax)となる位置は、溝底突起31や最大突出部36の、溝底11からの高さの変化が、溝底11側から周方向溝10の開口部側に向かう方向に凸となる頂点の位置になっている。同様に、溝底突起高さhや溝壁突起高さHが最小(hmin、Hmin)となる位置は、溝底突起31や最大突出部36の、溝底11からの高さの変化が、周方向溝10の開口部側から溝底11側に向かう方向に凸となる頂点の位置になっている。このため、溝底突起高さhや溝壁突起高さHが最大(hmax、Hmax)となる位置は、タイヤ周上に複数が存在しており、溝底突起高さhや溝壁突起高さHが最小(hmin、Hmin)となる位置も、タイヤ周上に複数が存在している。
また、溝底突起31の高さの変化の周期と、最大突出部36の高さの変化の周期との位相は、厳密に0.5Pb分、或いは0.5Pw分ずれる状態でなくてもよく、ずれはPbやPwの0.2以上0.8以下の範囲内であればよい。つまり、この場合における、溝底突起31の高さの変化の周期と、最大突出部36の高さの変化の周期との位相は、周期の差がPbやPwの0.5±0.3の範囲内である状態を示す。このため、溝壁突起高さHが最小となる位置と溝底突起高さhが最大となる位置は、必ずしも一致しなくてもよく、溝壁突起高さHが最大となる位置と溝底突起高さhが最小となる位置も、必ずしも一致しなくてもよい。
また、溝底突起31と、溝壁突起35の最大突出部36とは、周期的に変化する溝底11からの高さの変化の周方向溝10の延在方向における周期が、周方向溝10の溝幅Wに対して、それぞれ1.5倍以上3.5倍以下の範囲内になっている。つまり、溝底突起31は、溝底11からの高さの変化の周期Pbが、周方向溝10の溝幅Wに対して、1.5≦(Pb/W)≦3.5の範囲内になっている。同様に、溝壁突起35の最大突出部36は、溝底11からの高さの変化の周期Pwが、周方向溝10の溝幅Wに対して、1.5≦(Pw/W)≦3.5の範囲内になっている。なお、この場合における周方向溝10の溝幅Wは、周方向溝10の開口部の位置での周方向溝10の幅になっている。
また、溝底突起31と溝壁突起35とは、溝底11からの高さがそれぞれ周期的に変化することにより、溝底11に対する溝底突起31と最大突出部36との相対的な高さが、周方向溝10の位置によって入れ替わる。即ち、溝底突起31と最大突出部36とは、溝底11からの高さの上下関係が、周方向溝10の位置によって入れ替わる。このため、溝底突起31と溝壁突起35とは、溝壁突起高さHが最大となる位置では、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとの関係がh<Hとなり(図3参照)、溝壁突起高さHが最小となる位置では、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとの関係がh>Hとなる(図5参照)。
このように、溝底11からの高さの上下関係が入れ替わる溝底突起31と最大突出部36とは、溝壁突起高さHが最小(Hmin)となる位置、または溝底突起高さhが最大(hmax)となる位置では、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとの関係が、1.05≦(h/H)≦2.5の範囲内になっている。
また、溝底11からの高さが周期的に変化する溝底突起31は、溝底突起高さhと、周方向溝10の溝深さDとの関係が、周方向溝10のいずれの位置においても、0.2≦(h/D)≦0.5の範囲内になっている。即ち、溝底突起31は、周方向溝10のいずれの位置においても、溝底突起高さhが、周方向溝10の溝深さDに対して、0.2倍以上0.5倍以下の範囲内になっている。
図7は、溝底突起高さhが最大となる位置での溝底突起31についての説明図である。溝底突起31は、溝底突起高さhが最大となる位置では、溝底突起高さhと、溝底突起31の幅Fとの関係が、2≦(h/F)≦3の範囲内になっている。つまり、溝底突起31は、溝底11からの高さの変化が溝底11側から周方向溝10の開口部側に向かう方向に凸となる頂点での溝底突起高さhが、同じ位置での溝底突起31の幅Fに対して、2倍以上3倍以下の範囲内になっている。
図8は、溝壁12からの溝壁突起35の高さKについての説明図である。溝壁突起35は、溝壁12に対して垂直な方向における溝壁12からの最大突出部36の高さKと、周方向溝10の溝幅Wとの関係が、0.1≦(K/W)≦0.4の範囲内になっている。即ち、溝壁突起35は、周方向溝10のいずれの位置においても、溝壁12からの最大突出部36の高さKが、周方向溝10の溝幅Wに対して、0.1倍以上0.4倍以下の範囲内になっている。
図9は、図2のB−B断面図であり、溝底突起高さhが最小となる位置での周方向溝10の断面積についての説明図である。図10は、図2のC−C断面図であり、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとが同じ高さになる位置での周方向溝10の断面積についての説明図である。図11は、図2のD−D断面図であり、溝底突起高さhが最大となる位置での周方向溝10の断面積についての説明図である。周方向溝10は、周方向溝10の延在方向視における溝底突起31と溝壁突起35とを除いた断面積が、周方向溝10の延在方向におけるいずれの位置においても、同程度の大きさになっている。具体的には、溝底突起31と溝壁突起35とを除いた周方向溝10の断面積は、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとが等しくなる位置での断面積Sbを基準として、溝壁突起高さHが最大となる位置での断面積Saと、溝壁突起高さHが最小となる位置での断面積Scとのいずれも、0.9倍以上1.1倍以下の範囲内になっている。即ち、溝壁突起高さHが最大となる位置での断面積Saは、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとが等しくなる位置での断面積Sbに対して、0.9≦(Sa/Sb)≦1.1の範囲内になっている。同様に、溝壁突起高さHが最小となる位置での断面積Scは、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとが等しくなる位置での断面積Sbに対して、0.9≦(Sc/Sb)≦1.1の範囲内になっている。
トレッド面3には、複数の周方向溝10が設けられるが、本実施形態では、溝底突起31及び溝壁突起35は、複数の周方向溝10のうちの全ての周方向溝10に、上述した形態で備えられている。また、溝底突起31及び溝壁突起35は、それぞれゴム硬さが60以上75以下の範囲内になっている。なお、この場合におけるゴム硬さは、JIS−K6253に準拠したJIS−A硬度として測定される。
これらのように構成される本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、用途が重荷重用空気入りタイヤになっている。この空気入りタイヤ1を車両に装着する際には、リムホイールにリム組みしてインフレートした状態で車両に装着する。リムホイールにリム組みした状態の空気入りタイヤ1は、例えばトラックやバス等の大型の車両に装着して使用される。
空気入りタイヤ1を装着した車両が走行すると、トレッド面3のうち下方に位置するトレッド面3が路面に接触しながら当該空気入りタイヤ1は回転する。空気入りタイヤ1を装着した車両で乾燥した路面を走行する場合には、主にトレッド面3と路面との間の摩擦力により、駆動力や制動力を路面に伝達したり、旋回力を発生させたりすることにより走行する。また、濡れた路面を走行する際には、トレッド面3と路面との間の水が周方向溝10やラグ溝等の溝に入り込み、これらの溝でトレッド面3と路面との間の水を排出しながら走行する。これにより、トレッド面3は路面に接地し易くなり、トレッド面3と路面との間の摩擦力により、車両は走行することが可能になる。
図12は、周方向溝10に石50が入り込む状態を示す模式図である。車両が走行する路面55には、石50が落ちていることがあり、車両の走行時には、このような路面55上の石50が、トレッド面3の溝に入り込むことがある。特に、車両によっては、アスファルト等によって舗装されずに多くの石が散在する、いわゆるオフロードを走行するものもあり、オフロード走行時には、より石50が溝に入り易くなる。また、トレッド面3に形成される溝のうち、周方向溝10は、空気入りタイヤ1の回転時に路面55に対して開口し続けるため、路面55上の石50が入り込み易くなっている。このため、空気入りタイヤ1が回転をすることにより、路面55上の石50の位置と、周方向溝10の位置とが重なった場合には、この石50は周方向溝10に入り込む。
図13は、図12のF−F矢視図であり、石50が入り込んだ周方向溝10の詳細図である。周方向溝10に入り込んだ石50は、空気入りタイヤ1が回転することにより、周方向溝10に沿って周方向溝10内を移動する。具体的には、周方向溝10内の石50は、空気入りタイヤ1の回転時は、周方向溝10に入り込んだまま空気入りタイヤ1と共に回転をするが、空気入りタイヤ1の回転によって石50が路面55側に位置した場合には、石50は路面55に接触する。路面55に接触した石50は、路面55との摩擦力により、周方向溝10内を、空気入りタイヤ1の回転方向の反対方向に移動する。つまり、路面55に接触した石50には、路面55との摩擦力により、回転する空気入りタイヤ1に対して、回転を止めようとする力が作用するため、この力により、石50は周方向溝10内を移動する。
図14は、石50が入り込んだ状態の周方向溝10の断面図であり、溝壁突起高さHが最大となる位置付近に石50が位置する場合の説明図である。本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、周方向溝10に溝底突起31と溝壁突起35とが備えられている。このため、周方向溝10内に石50が入り込んだ場合は、石50はこれらの溝底突起31や溝壁突起35に接触する。その際に、溝底突起31と溝壁突起35とは、溝底突起高さhや溝壁突起高さHが、周方向溝10の延在方向に沿って周期的に変化しているため、周方向溝10内の石50は、周方向溝10内におけるタイヤ周方向上の位置によって、溝底突起31や溝壁突起35に対する接触の仕方が異なる。
例えば、溝壁突起高さHが最大となる位置付近に石50が位置する場合は、石50は、溝底突起31には接触することなく、周方向溝10の溝底11から比較的離れた位置で溝壁突起35に接触する。また、石50が周方向溝10内に入り込む場合は、石50には、路面55からの荷重によって溝底11方向の力が作用するため、溝壁突起35に接触する石50は、溝幅方向における両側の溝壁突起35を押し広げる方向の力を溝壁突起35に付与しながら、溝壁突起35に接触する。
図15は、石50が入り込んだ状態の周方向溝10の断面図であり、溝壁突起高さHと溝底突起高さhとが同じ高さとなる位置付近に石50が位置する場合の説明図である。周方向溝10内の石50が、溝壁突起高さHと溝底突起高さhとが同じ高さとなる位置付近に位置する場合も同様に、石50は、溝幅方向における両側の溝壁突起35を押し広げる方向の力を溝壁突起35に付与しながら、溝壁突起35に接触する。
また、石50が、溝壁突起高さHと溝底突起高さhとが同じ高さとなる位置付近に位置する場合は、溝壁突起高さHが最大となる位置付近に位置する場合よりも、石50は溝底11に近付く。一方、溝底突起31は、溝壁突起高さHが最大となる位置付近よりも溝底突起高さhが高くなるため、石50は、溝底突起31との距離が、溝壁突起高さHが最大となる位置付近における溝底突起31との距離よりも小さくなる。
図16は、石50が入り込んだ状態の周方向溝10の断面図であり、溝壁突起高さHが最小となる位置付近に石50が位置する場合の説明図である。周方向溝10内の石50が、溝壁突起高さHが最小となる位置付近に位置する場合は、石50は、溝底突起31に接触する。つまり、溝壁突起高さHが最小となる位置付近では、溝壁突起35は、最大突出部36が溝底11に近付き、周方向溝10の開口部からは離れるため、石50が溝壁突起35を押し広げる力は小さくなり、即ち、石50と溝壁突起35との間で作用する圧力は小さくなる。一方、溝壁突起高さHが最小となる位置付近では、溝底突起高さhが溝壁突起高さHよりも大きくなり、溝底突起31は、溝壁突起35の最大突出部36よりも周方向溝10の開口部寄りの位置まで位置することになるため、石50は、溝底突起31に接し易くなる。即ち、溝底突起31は、溝壁突起35との間で作用する圧力が小さくなった状態の石50に対して、溝底11側から接触し、石50を溝底11から離間させる方向の力を石50に対して付与する。
図17は、周方向溝10に入り込んだ石50が排出される状態を示す説明図である。溝底11から離間させる方向の力を溝底突起31から受けた石50は、この力によって周方向溝10の開口部側に移動し、周方向溝10から排出される。これらのように、周方向溝10に石50が入り込んだ場合は、石50は空気入りタイヤ1の回転に伴って周方向溝10内を移動し、溝底突起高さhが溝壁突起高さHよりも大きくなる位置で、溝壁突起35との間の圧力が小さくなった状態で溝底突起31に接触することにより、周方向溝10から排出される。
以上の実施形態に係る空気入りタイヤ1は、周方向溝10に溝底突起31と溝壁突起35とを設けることにより、周方向溝10に入り込んだ石50が、周方向溝10の溝底11に近付くことを抑制することができる。これにより、石50が溝底11に食い込み、溝底11が損傷することを抑制することができる。さらに、溝底突起31と溝壁突起35とは、溝壁突起高さHが最大となる位置では、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとの関係がh<Hになり、溝壁突起高さHが最小となる位置ではh>Hになるため、周方向溝10に入り込んだ石50が周方向溝10内を移動して、溝壁突起高さHが最小となる位置付近に到達した際に、溝底突起31によって石50を押し出すことができる。これにより、周方向溝10に石50が入り込んだ場合に、この石50が溝底11に近付くことを抑止するのみでなく、積極的に石50を周方向溝10の外に排出することができる。
また、溝壁突起35は、溝壁突起高さHが周期的に変化するため、周方向溝10に入り込んだ石50に対する溝壁突起35からの圧力を、周方向溝10の延在方向における位置によって周期的に変化させることができる。これにより、周方向溝10内に石50が入り込んだ場合に、この石50を、溝壁突起35からの圧力が低い側、即ち、溝壁突起高さHが最小となる位置側に移動させ易くすることができる。従って、周方向溝10内に石50を、より確実に、溝壁突起高さHが最小となる位置付近に移動させて溝底突起31によって周方向溝10の外に押し出すことができる。この結果、石噛みによる溝底11の損傷を、より確実に抑制することができる。
また、溝底突起31と、溝壁突起35の最大突出部36とは、周期的に変化する溝底11からの高さの変化が逆位相であるため、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとの相対的な大小関係を、周方向溝10の全周に亘ってより確実に入れ替えることができる。これにより、より確実に、周方向溝10内に入り込んだ石50に対する溝壁突起35からの圧力が小さくなった状態で、石50に対して溝底11側から溝底突起31を接触させ、石50を押し出すことができる。この結果、石噛みによる溝底11の損傷を、より確実に抑制することができる。
また、溝底突起31は、溝底突起高さhと、周方向溝10の溝深さDとの関係が、0.2≦(h/D)≦0.5の範囲内であるため、周方向溝10による排水性を確保しつつ、より確実に石50を押し出すことができる。つまり、溝底突起高さhと溝深さDとの関係が(h/D)<0.2である場合は、溝底突起高さhが低すぎるため、周方向溝10に入り込んだ石50に対して溝底突起31が接触し難くなったり、溝底突起31が石50に接触したとしても、石50を押し出すのに必要な力を石50に対して付与し難くなったりする可能性がある。また、溝底突起高さhと溝深さDとの関係が(h/D)>0.5である場合は、溝底突起高さhが高すぎるため、周方向溝10の容積が小さくなり、周方向溝10による排水性が低下する可能性がある。
これに対し、溝底突起高さhと、周方向溝10の溝深さDとの関係が、0.2≦(h/D)≦0.5の範囲内である場合は、周方向溝10による排水性を確保しつつ、より確実に溝底突起31によって石50を押し出すことができる。この結果、濡れた路面での走行性能であるウェット性能を低下させることなく、より確実に石噛みによる溝底11の損傷を抑制することができる。
また、溝壁突起35は、溝壁12からの最大突出部36の高さKと、周方向溝10の溝幅Wとの関係が、0.1≦(K/W)≦0.4の範囲内であるため、溝壁突起35と溝底突起31との干渉を抑制しつつ、より確実に石50を溝底11に近付かせ難くすることができる。つまり、溝壁12からの最大突出部36の高さKと溝幅Wとの関係が(K/W)<0.1である場合は、溝壁12からの最大突出部36の高さKが小さ過ぎるため、周方向溝10に入り込んだ石50が溝底11方向に向かうことを溝壁突起35によって抑制することを、効果的に実現し難くなる可能性がある。また、溝壁12からの最大突出部36の高さKと溝幅Wとの関係が(K/W)>0.4である場合は、溝壁12からの最大突出部36の高さKが大き過ぎるため、溝壁突起35が溝底突起31に干渉し易くなり、溝壁突起35と溝底突起31とのそれぞれの作用を発揮し難くなる可能性がある。例えば、溝壁突起35と溝底突起31とが干渉することにより、周方向溝10内に入り込んだ石50に対する溝壁突起35からの圧力を適切な位置で付与し難くなったり、石50を押し出す方向の力を溝底突起31から石50に対して付与し難くなったりする可能性がある。
これに対し、溝壁12からの最大突出部36の高さKと溝幅Wとの関係が、0.1≦(K/W)≦0.4の範囲内である場合は、溝壁突起35と溝底突起31との干渉を抑制しつつ、周方向溝10内に入り込んだ石50を、より確実に溝底11に近付かせ難くすることができる。この結果、石噛みによる溝底11の損傷を、より確実に抑制することができる。
また、溝底突起31は、溝底突起高さhが最大となる位置での溝底突起高さhと、溝底突起31の幅Fとの関係が、2≦(h/F)≦3の範囲内であるため、周方向溝10での排水性を確保しつつ、石50を押し出す力を、より確実に石50に対して付与することができる。つまり、溝底突起高さhが最大となる位置での溝底突起高さhと溝底突起31の幅Fとの関係が(h/F)<2である場合は、溝底突起高さhに対して溝底突起31の幅Fが大き過ぎるため、溝底突起高さhが最大となる位置での周方向溝10での排水性が低下したり、または、溝底突起高さhの高さが低すぎるため、石50を溝底突起31によって効果的に排出し難くなる可能性がある。また、溝底突起高さhが最大となる位置での溝底突起高さhと溝底突起31の幅Fとの関係が(h/F)>3である場合は、溝底突起高さhが最大となる位置での溝底突起31の幅Fが小さ過ぎるため、溝底突起31の剛性を確保するのが困難になり、溝底突起31が石50に接触した際に、石50を押し出すだけの力を溝底突起31から石50に対して付与するのが困難になる可能性がある。
これに対し、溝底突起高さhが最大となる位置での溝底突起高さhと溝底突起31の幅Fとの関係が、2≦(h/F)≦3の範囲内である場合は、溝底突起高さhが最大となる位置での周方向溝10での排水性を確保しつつ、石50を押し出すための力を、より確実に溝底突起31から石50に対して付与することができる。この結果、ウェット性能を低下させることなく、より確実に石噛みによる溝底11の損傷を抑制することができる。
また、周方向溝10は、周方向溝10の延在方向視における溝底突起31と溝壁突起35とを除いた断面積が、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとが等しくなる位置での断面積Sbに対して、溝壁突起高さHが最大となる位置での断面積Saと、溝壁突起高さHが最小となる位置での断面積Scとのいずれも、0.9倍以上1.1倍以下の範囲内であるため、周方向溝10の延在方向視における断面積を、タイヤ周方向における周方向溝10の位置に関わらず、ほぼ一定の大きさにすることができる。これにより、周方向溝10内に水が入り込んだ場合における周方向溝10内での水の流れ易さを、タイヤ周方向における周方向溝10の位置に関わらず、同等の流れ易さにすることができ、水の流れが悪い部分が発生することに起因する排水性の低下を抑制することができる。この結果、石噛みによる溝底11の損傷を抑制する場合におけるウェット性能の低下を、より確実に抑制することができる。
また、溝底突起31及び溝壁突起35は、複数の周方向溝10のうちの全ての周方向溝10に備えられるため、いずれの周方向溝10に石50が入り込んだ場合でも、入り込んだ石50を排出することができる。この結果、より確実に、石噛みによる溝底11の損傷を抑制することができる。
また、溝底突起31及び溝壁突起35は、ゴム硬さが60以上75以下の範囲内であるため、溝底突起31や溝壁突起35の剛性を確保することができる。これにより、周方向溝10に入り込んだ石50に対して、石50が溝底11方向に移動することを抑制する力や、石50を周方向溝10から押し出す方向の力を、より確実に付与することができる。この結果、より確実に、石噛みによる溝底11の損傷を抑制することができる。
また、溝底突起31と、溝壁突起35の最大突出部36とは、溝底11からの高さの変化の周期Pb、Pwが、周方向溝10の溝幅Wに対して、それぞれ1.5倍以上3.5倍以下の範囲内であるため、周方向溝10での排水性の低下を抑制しつつ、周方向溝10内に入り込んだ石50を、より確実に排出することができる。つまり、周期Pb、Pwが、周方向溝10の溝幅Wに対して1.5倍未満である場合は、溝底突起31や溝壁突起35の振幅の間隔が小さ過ぎるため、周方向溝10内に入り込んだ水が周方向溝10内を流れる場合における水の動きが大きくなり過ぎ、周方向溝10での排水性が低下する可能性がある。また、周期Pb、Pwが、周方向溝10の溝幅Wに対して3.5倍を超える場合は、溝底突起31や溝壁突起35の振幅の間隔が大き過ぎるため、周方向溝10内に入り込んだ石50が周方向溝10に沿って移動しても、溝壁突起高さHが最小となる位置まで到達し難くなる可能性がある。この場合、溝底突起31によって石50を押し出すことが困難になるため、石50を排出し難くなる可能性がある。
これに対し、周期Pb、Pwが、周方向溝10の溝幅Wに対して1.5倍以上3.5倍以下の範囲内である場合は、溝底突起31や溝壁突起35の振幅の間隔が小さ過ぎることに起因する排水性の低下を抑制しつつ、より確実に、溝底突起31によって石50を押し出すことができる。この結果、ウェット性能を低下させることなく、より確実に石噛みによる溝底11の損傷を抑制することができる。
なお、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1は、溝底突起31の端部32に面取り33を施しているが、溝壁突起35にも面取り37を施してもよい。図18は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の変形例であり、溝壁突起35にも面取り37を形成する場合の説明図である。溝壁突起35には、図18に示すように、最大突出部36に面取り37を形成してもよい。最大突出部36の面取り37は、溝底突起31の端部32の面取り33と同様に、半径が1mm以上のR面取りであるのが好ましい。このように、溝底突起31の端部32と溝壁突起35の最大突出部36とに、それぞれ面取り33、37を形成することにより、石50が溝底突起31や溝壁突起35に引っ掛かることを抑制することができ、より確実に石50を周方向溝10内で移動させることができる。これにより、より確実に、溝壁突起高さHが最小となる位置付近まで石50を移動させて石50を排出することができ、石噛みによる溝底11の損傷を、より確実に抑制することができる。
なお、最大突出部36に面取り37が形成される場合における、溝壁12からの最大突出部36の高さKは、面取り37が形成されている状態での高さになる。また、溝底突起31の端部32の面取り33や、溝壁突起35の最大突出部36の面取り37は、半径が2mm以上のR面取りであるのが好ましい。面取りの半径が大きい程、石50は周方向溝10を滑らかに移動することができるため、溝底突起31と溝壁突起35とによって、石50を排出し易くすることができる。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、溝底突起31及び溝壁突起35は、全ての周方向溝10に備えられているが、溝底突起31と溝壁突起35とは、全ての周方向溝10に備えられていなくてもよい。図19は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の変形例であり、溝底突起31と溝壁突起35とが所定の周方向溝10のみに設けられる場合の説明図である。トレッド面3に複数の周方向溝10が形成される場合には、溝底突起31及び溝壁突起35は、例えば、図19に示すように、タイヤ幅方向におけるトレッド展開幅Gの中心位置から、タイヤ幅方向における両側にトレッド展開幅Gの1/4の範囲内に配置される周方向溝10に備えられていればよい。つまり、タイヤ幅方向におけるトレッド展開幅Gの中心位置にタイヤ赤道線CLが位置する場合は、タイヤ赤道線CLからタイヤ幅方向における両側にトレッド展開幅Gの1/4の範囲内に配置される周方向溝10に、溝底突起31及び溝壁突起35は備えられていればよい。換言すると、溝底突起31及び溝壁突起35は、タイヤ赤道線CLを中心として、トレッド展開幅Gの1/2の範囲内に配置される周方向溝10に備えられていればよい。
トレッド展開幅Gの中心付近の位置は、車両走行時の接地面圧が高くなり易いため、路面55上の石50が周方向溝10に入り込み易く、高い接地面圧により石50が周方向溝10に深く入り込んで溝底11まで到達し易くなっている。このため、トレッド展開幅Gの中心位置から、トレッド展開幅Gの1/4の範囲内に配置される周方向溝10に、溝底突起31及び溝壁突起35を設けることにより、石50が溝底11まで到達し易い周方向溝10の石50を、周方向溝10の外に排出することができる。これにより、石噛みによる溝底11の損傷を、より確実に抑制することができる。
なお、この場合におけるトレッド展開幅Gは、空気入りタイヤ1を規定リムにリム組みして規定内圧で空気入りタイヤ1内に空気を充填し、荷重を加えない無負荷状態のときの、トレッド部2の展開図におけるタイヤ幅方向の両端の直線距離をいう。規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、或いはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOで規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、溝壁突起35は、周方向溝10が有する対向する2つの溝壁12のそれぞれに設けられているが、溝壁突起35は、いずれか一方の溝壁12に設けられていてもよい。即ち、溝壁突起35は、周方向溝10が有する対向する2つの溝壁12のうち、少なくとも一方の溝壁12に設けられていればよい。溝壁突起35は、一方の溝壁12のみに設けられる場合でも、溝底11からの最大突出部36の高さが、周方向溝10の延在方向に沿って周期的に変化することにより、周方向溝10内の石50を、溝壁突起高さHが最小となる位置付近まで移動させることができる。このように溝壁突起35は、少なくとも一方の溝壁12に設けられることにより、周方向溝10内の石50を、溝壁突起高さHが最小となる位置付近まで移動させることができるため、移動した石50を溝底突起31によって押し出すことにより、石50を周方向溝10から排出することができる。これにより、石噛みによる溝底11の損傷を、より確実に抑制することができる。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、溝底突起31と溝壁突起35とは、溝底11からの溝底突起31と最大突出部36との高さが、周方向溝10の延在方向に沿って滑らかに周期的に変化しているが、溝底11からの溝底突起31と最大突出部36との高さは、周方向溝10の延在方向に段階状、若しくは屈曲しながら周期的に変化してもよい。周方向溝10やその他の溝の形状は、製造のし易さ等を考慮して、溝底突起31と最大突出部36との高さを段階状に変化させたり、屈曲しながら変化させたりする等の方が好ましい場合は、溝底11からの高さを滑らかに変化させる以外の形状で高さを変化させてもよい。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、周方向溝10は4本が設けられているが、周方向溝10は4本以外の本数で設けられていてもよい。また、周方向溝10は、厳密にタイヤ周方向に延びていなくてもよく、タイヤ周方向に延びつつ、タイヤ幅方向に湾曲したり屈曲したりしていてもよい。また、ラグ溝等の周方向溝10以外の溝の形態も、上述した形態以外でもよい。周方向溝10やラグ溝等の溝によって形成されるトレッドパターンの形態に関わらず、周方向溝10に、上述した溝底突起31と溝壁突起35とを設けることにより、周方向溝10内に入り込んだ石50を排出することができ、石噛みによる溝底11の損傷を抑制することができる。
〔実施例〕
図20A〜図20Cは、空気入りタイヤ1の性能試験の結果を示す図表である。以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来例及び比較例の空気入りタイヤ1と、本発明に係る空気入りタイヤ1とについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、周方向溝10での石噛みのし難さについての性能である耐石噛み性能についての試験と、濡れた路面での走行性能であるウェット性能についての試験とについて行った。
これらの性能評価試験は、JATMAで規定されるタイヤの呼びが11R22.5サイズの空気入りタイヤ1をJATMAで規定される規定リムのリムホイールにリム組みし、空気圧をJATMAで規定される最大空気圧に調整し、試験車両に装着してテスト走行をすることにより行った。
各試験項目の評価方法は、耐石噛み性能については、試験タイヤを装着した試験車両でオフロードを10時間走行した後にオンロードを2時間走行した際の、周方向溝10内に残存する石50の個数を数え、周方向溝10に噛み込まれている石50の個数の逆数を、後述する従来例の個数を100とする指数で示した。この数値が大きいほど、周方向溝10に噛み込まれている石50の数が少なく、耐石噛み性能に優れていることを示している。また、ウェット性能については、ウェット路面での制動テストを行い、同時間走行した際のウェットグリップを相対評価し、後述する従来例を100とする指数で示した(評価方法は国連欧州経済委員会(UN/ECE)で策定された国際基準であるUN/ECE Regulation No.117 02 Seriesに規定されるウェットグリップに係る認定試験法と同一とした)。この数値が大きいほど、ウェット性能に優れていることを示している。また、各試験タイヤの性能評価試験の総合評価として、耐石噛み性能の指数とウェット性能の指数との平均値を、試験タイヤごとの総合評価として示した。この数値が大きいほど、耐石噛み性能とウェット性能とのバランスに優れ、総合的な性能が優れていることを示している。
評価試験は、従来の空気入りタイヤ1の一例である従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1である実施例1〜23と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する空気入りタイヤである比較例1、2の26種類の空気入りタイヤについて行った。これらの空気入りタイヤ1のうち、従来例の空気入りタイヤは、周方向溝10の溝底11と溝壁12に突起体30が設けられていない。また、比較例1、2の空気入りタイヤは、周方向溝10の溝底11と溝壁12に突起体30が設けられているものの、溝底11からの突起体30の高さが周期的に変化していないか、または、突起体30の高さが周期的に変化しているものの、溝底突起31と溝壁突起35とで溝底11からの高さの上下関係が入れ替わっていない。
これに対し、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例である実施例1〜23は、全て周方向溝10の溝底11と溝壁12に、溝底11からの高さが周期的に変化する突起体30が設けられ、溝底突起31と溝壁突起35とで溝底11からの高さの上下関係が入れ替わっている。さらに、実施例1〜23に係る空気入りタイヤ1は、周方向溝10の溝幅Wに対する突起体30の振幅変化の周期、溝底突起高さhと周方向溝10の溝深さDとの比(h/D)、溝壁突起35の最大突出部36の高さKと溝幅Wとの比(K/W)、溝底突起高さhと溝底突起31の幅Fとの比(h/F)、溝底突起高さhと溝壁突起高さHとが等しくなる位置での周方向溝10の断面積Sbに対する、溝壁突起高さHが最大となる位置での周方向溝10の断面積Saの比、及び溝壁突起高さHが最小となる位置での周方向溝10の断面積Scの比、溝底突起31と溝壁突起35との面取り33、37、全ての周方向溝10の突起体30の有無、が、それぞれ異なっている。
これらの空気入りタイヤ1を用いて評価試験を行った結果、図20A〜図20Cに示すように、実施例1〜23の空気入りタイヤ1は、従来例や比較例1、2に対して、耐石噛み性能やウェット性能が向上することが分かった。つまり、実施例1〜23に係る空気入りタイヤ1は、石噛みによる溝底11の損傷を、より確実に抑制することができる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 トレッド面
10 周方向溝
11 溝底
12 溝壁
20 陸部
30 突起体
31 溝底突起
32 端部
33、37 面取り
35 溝壁突起
36 最大突出部
50 石
55 路面

Claims (11)

  1. タイヤ周方向に延びる周方向溝を1つ以上有する空気入りタイヤであって、
    前記周方向溝は、溝底から突出すると共に前記周方向溝が延びる方向に沿って設けられる溝底突起と、少なくとも一方の溝壁から突出すると共に前記周方向溝が延びる方向に沿って設けられる溝壁突起と、を備え、
    前記溝底突起は、前記溝底からの高さが、前記周方向溝の延在方向に沿って周期的に変化し、
    前記溝壁突起は、前記周方向溝の延在方向における位置ごとの前記溝壁から最も突出している部分である最大突出部の、前記溝底からの高さが、前記周方向溝の延在方向に沿って周期的に変化し、
    前記溝底突起と前記溝壁突起とは、前記溝底からの前記溝底突起の高さである溝底突起高さhと、前記溝底からの前記最大突出部の高さである溝壁突起高さHとの関係が、
    前記溝壁突起高さHが最大となる位置では、h<Hとなり、
    前記溝壁突起高さHが最小となる位置では、h>Hとなることを特徴する空気入りタイヤ。
  2. 前記溝底突起と、前記溝壁突起の前記最大突出部とは、周期的に変化する前記溝底からの高さの変化が逆位相である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記溝底突起は、前記溝底突起高さhと、前記周方向溝の溝深さDとの関係が、0.2≦(h/D)≦0.5の範囲内である請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記溝壁突起は、前記溝壁に対して垂直な方向における前記溝壁からの前記最大突出部の高さKと、前記周方向溝の溝幅Wとの関係が、0.1≦(K/W)≦0.4の範囲内である請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記溝底突起は、前記溝底突起高さhが最大となる位置での前記溝底突起高さhと、前記溝底突起の幅Fとの関係が、2≦(h/F)≦3の範囲内である請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記周方向溝は、前記周方向溝の延在方向視における前記溝底突起と前記溝壁突起とを除いた断面積が、
    前記溝底突起高さhと前記溝壁突起高さHとが等しくなる位置での断面積に対して、前記溝壁突起高さHが最大となる位置での断面積と、前記溝壁突起高さHが最小となる位置での断面積とのいずれも、0.9倍以上1.1倍以下の範囲内である請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記溝底突起における前記溝底側の端部の反対側の端部と、前記溝壁突起における前記最大突出部とには、半径が1mm以上の面取りが形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記溝底突起及び前記溝壁突起は、タイヤ幅方向におけるトレッド展開幅の中心位置から、タイヤ幅方向における両側に前記トレッド展開幅の1/4の範囲内に配置される前記周方向溝に備えられる請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記周方向溝は複数が設けられ、
    前記溝底突起及び前記溝壁突起は、複数の前記周方向溝のうちの全ての前記周方向溝に備えられる請求項1〜8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記溝底突起及び前記溝壁突起は、ゴム硬さが60以上75以下の範囲内である請求項1〜9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記溝底突起と、前記溝壁突起の前記最大突出部とは、周期的に変化する前記溝底からの高さの変化の前記周方向溝の延在方向における周期が、前記周方向溝の溝幅に対して1.5倍以上3.5倍以下である請求項1〜10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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