JP2018167219A - 静電散布ノズル及び静電散布装置 - Google Patents

静電散布ノズル及び静電散布装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品の交換に伴う不具合の発生を防止することができ、無駄に交換される部品を削減することができる静電散布ノズル及び静電散布装置を提供する。
【解決手段】本実施の形態に係る静電散布ノズル2は、帯電した液体を散布するための静電散布ノズル2において、液体を噴霧するノズル本体21と、該ノズル本体21から噴霧される液体の周囲に配され、軸長方向が前記液体の噴霧方向に沿う環状の電極22と、該電極22が埋め込まれ、該電極22を絶縁し防水する環状の防水部材23と、先端部が前記防水部材23の外部に露出するように前記電極22から突出する接続端子222と、絶縁性及び防水性を有し、前記ノズル本体21に取り付けられ、前記防水部材23を保持する保持部材24とを備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、帯電した液体を散布するための静電散布ノズル及び静電散布装置に関する。
従来、帯電した液状の農薬(液体)を圃場に散布するために、静電散布ノズルが用いられる(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の静電散布ノズルは、ノズル本体と電極とを備える。ノズル本体は農薬を噴霧する。電極は筒状(環状)をなし、ノズル本体から噴霧された農薬を取り囲む。電極に高電圧が印加された場合、ノズル本体から噴霧された農薬は、電極に印加された電圧の極性とは逆の極性に帯電する。帯電した農薬は、静電効果により、圃場に植えられた作物にムラなく付着する。
特許文献1に記載の静電散布ノズルは、絶縁性及び防水性を有するカバーを更に備える。
第1の態様のカバーは、各筒状のカバー本体と先端キャップとを備える。カバー本体は、ノズル本体を取り囲むようにしてノズル本体に取り付けられる。カバー本体には挿入孔が設けられている。カバー本体に先端キャップが外嵌めされることによって、挿入孔の一端部に連通する収容室がカバー本体と先端キャップとの間に形成される。収容室には、挿入孔に挿入されている電線に接続された電極が収容される。収容室を密閉するために、Oリングがカバー本体と先端キャップとの間に配され、電線が貫通している止水プラグが挿入孔の他端部に嵌め込まれる。以上の結果、電極は絶縁及び防水される。
第2の態様のカバーは筒状をなし、ノズル本体を取り囲むようにしてノズル本体に取り付けられる。電極及び電線の電極に接続されている部分は、モールド成形によってカバーに埋め込まれている。この結果、電極は絶縁及び防水される。
特開2006−095357号公報
第1の態様の場合、ノズル本体、電極、カバー本体、先端キャップ、電線、Oリング、及び止水プラグが別体なので、これらの何れかが劣化したとき、静電散布ノズルを分解すれば、劣化した部品を個別に交換することができる。
しかしながら、分解した静電散布ノズルを組み立て直した場合、Oリングの取り付け忘れによって、電極の絶縁及び防水が不完全になる虞がある。ところが、Oリングはカバー本体と先端キャップとに覆われるので、Oリングの取り付け忘れは気付かれ難い。また、劣化したOリングが、所定の絶縁性及び防水性を有していないOリングに交換された場合、漏電又は静電効果の不足等の不具合が起こる虞がある。
一方、第2の態様の場合、電極、カバー、及び電線が一体化されている。故に、これらの何れかが劣化したときでも、電極、カバー、及び電線の全てを交換する必要があるので、無駄に交換される部品が多い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、部品の交換に伴う不具合の発生を防止することができ、無駄に交換される部品を削減することができる静電散布ノズル及び静電散布装置を提供することにある。
本実施の形態に係る静電散布ノズルは、帯電した液体を散布するための静電散布ノズルにおいて、液体を噴霧するノズル本体と、該ノズル本体から噴霧される液体の周囲に配され、軸長方向が前記液体の噴霧方向に沿う環状の電極と、該電極が埋め込まれ、該電極を絶縁し防水する環状の防水部材と、先端部が前記防水部材の外部に露出するように前記電極から突出する接続端子と、絶縁性及び防水性を有し、前記ノズル本体に取り付けられ、前記防水部材を保持する保持部材とを備えることを特徴とする。
本実施の形態に係る静電散布ノズルは、前記防水部材は合成ゴム製又は合成樹脂製であり、前記電極と前記防水部材とはインサート成形によって一体化されていることを特徴とする。
本実施の形態に係る静電散布ノズルは、前記電極は、軸長方向の中途が屈曲していることを特徴とする。
本実施の形態に係る静電散布ノズルは、前記保持部材は、軸長方向が前記噴霧方向に沿い、前記ノズル本体を取り囲むようにして該ノズル本体に取り付けられる筒状部と、軸長方向が前記噴霧方向に沿い、前記筒状部の外周面に設けられ、前記接続端子が前記噴霧方向の下流側の開口から挿入されることによって前記接続端子を収容する筒状の収容部と、該収容部の前記噴霧方向の上流側の開口を液密に封止する封止部材とを有し、前記防水部材には、前記噴霧方向とは逆方向に前記防水部材から突出し、前記接続端子が貫通し、前記収容部の前記下流側の開口に嵌め込まれることによって該下流側の開口を液密に封止する封止栓が突設され、前記防水部材は、前記封止栓が前記下流側の開口に嵌め込まれることによって、前記保持部材に保持されることを特徴とする。
本実施の形態に係る静電散布ノズルは、前記封止栓の前記下流側の開口からの抜脱を防止する抜け止めを更に備え、該抜け止め及び前記保持部材夫々に、互いに係合する係合部が設けられており、該係合部同士の係合によって前記抜け止めが前記保持部材に保持されていることを特徴とする。
本実施の形態に係る静電散布装置は、帯電した液体を散布する静電散布装置において、本実施の形態に係る静電散布ノズルと、該静電散布ノズルが備えるノズル本体に液体を圧送するポンプと、前記静電散布ノズルが備える接続端子の先端部に接続される電線と、該電線を介して、前記静電散布ノズルが備える電極を帯電させる電源とを備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、電極が防水部材に埋め込まれている。つまり、電極と防水部材とは一体化されている。防水部材によって、電極は外部から絶縁され、防水される。
静電散布ノズルを組み立てる場合には、電極及び防水部材の取り付けが同時的に行なわれる。故に、電極及び防水部材の何れか一方のみを取り付け忘れる虞はない。電極及び防水部材の取り付けが行なわれなかったときには、静電効果が得られない。故に、電極及び防水部の取り付け忘れに容易に気づくことができる。また、防水部材を、他の防水部材に交換することはできない。故に、劣化した防水部材が、所定の性質を有していない防水部材に交換される虞はない。
以上の結果、部品の交換に伴う不具合の発生を防止することができる。
ノズル本体と、一体化された電極及び防水部材と、保持部材とは互いに別体である。本実施の形態に係る静電散布ノズルを備える静電散布装置の場合、電極の接続端子と電線とが防水部材の外部で接続される。故に、ノズル本体の交換、一体化された電極及び防水部材の交換、保持部材の交換、並びに電線の交換を個別に行なうことができる。従って、無駄に交換される部品を削減することができる。
本実施の形態にあっては、インサート成形によって、一体化された電極と防水部材とを容易に得ることができる。
本実施の形態にあっては、電極の軸長方向の中途が屈曲しているので、電極の強度を向上させることができる。
本実施の形態にあっては、電極が筒状の収容部に収容されている。筒状部の両端開口は、封止部材及び防水部材の封止栓によって液密に封止されている。故に、接続端子を絶縁及び防水することができる。
また、封止栓による収容部の開口の封止と、保持部材への防水部材の取り付けとを同時に行なうことができる。
本実施の形態にあっては、保持部材の係合部と抜け止めの係合部との係合によって、抜け止めを保持部材に容易に取り付けることができる。また、防水部材の封止栓が収容部の開口から抜け出ることを抜け止めが防止するので、保持部材が防水部材を保持する強度を向上させることができる。
本実施の形態の静電散布ノズル及び静電散布装置による場合、部品の交換に伴う不具合の発生を防止することができる。また、無駄に交換される部品を削減することができる。
実施の形態に係る静電散布装置の要部の構成を模式的に示すブロック図である。 静電散布装置が備える静電散布ノズルを示す斜視図である。 静電散布ノズルを示す断面図である。 静電散布ノズルが備える電極及び防水部材を示す斜視図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、実施の形態に係る静電散布装置の構成を模式的に示すブロック図である。
図中1は静電散布装置であり、静電散布装置1は、静電散布ノズル2、ポンプ3、及び電源4を備えている。図1には静電散布ノズル2の斜視図が含まれている。
図2は、静電散布装置1が備える静電散布ノズル2を示す斜視図である。図1の斜視図と図2の斜視図とは、後述するように視点が異なる。
図3は、静電散布ノズル2を示す断面図である。
図1〜図3にしめすように、静電散布ノズル2は、ノズル本体21、電極22、防水部材23、及び保持部材24を備える。
ノズル本体21は筒状をなす。ノズル本体21は、給水管31に連結される基端部と、噴霧口211が設けられた先端部とを備える。給水管31を通ってノズル本体21に送られた液体(例えば液状の農薬)は、ノズル本体21の基端部から先端部に向けてノズル本体21の内部を通り、噴霧口211から噴霧される。
図1は静電散布ノズル2をノズル本体21の基端部側から見た斜視図を含む。図2は、静電散布ノズル2をノズル本体21の先端部側から見た斜視図である。
ノズル本体21からの液体の噴霧方向は、ノズル本体21の軸長方向に沿って噴霧口211から離隔する方向である。噴霧口211が下向きである場合、噴霧方向は下方向である。
図4は、静電散布ノズル2が備える電極22及び防水部材23を示す斜視図である。
図3及び図4に示す電極22は導電性を有し、例えば金属製である。電極22は、環状部221及び2つの接続端子222,222を備える。
環状部221は、軸長方向の中途が屈曲している。具体的には、環状部221は、L字状の断面を有する円環状をなす。更に詳細には、環状部221の断面は、軸長方向に長く、径方向に短い矩形が軸長方向の中途で90°に外向きに屈曲したような形状をなす。
各接続端子222は、環状部221の最外周部から軸長方向に突出している。接続端子222は矩形片状をなし、突出方向に細長い。接続端子222,222夫々の突出方向は、互いに同じ向きである。接続端子222,222は、環状部221の周方向に180°互いに離隔している。
図2〜図4に示す防水部材23は、絶縁性及び防水性を有し、例えば合成ゴム製又は合成樹脂製である。防水部材23は、環状部231及び封止栓232,232を備える。
環状部231は円環状をなす。環状部231には電極22の環状部221が同軸に埋め込まれている。環状部231の内径は、ノズル本体21の外径よりも大きい。
各封止栓232は円柱状をなす。封止栓232は、環状部231から軸長方向に突出している。封止栓232の周面には、夫々適宜の弾性を有する複数の鍔が軸長方向に並設されている。封止栓232,232夫々の突出方向は、互いに同じ向きである。電極22の接続端子222,222は封止栓232,232の軸心を貫通して封止栓232,232から突出している。即ち、接続端子222,222夫々の先端部は、防水部材23の外部に露出している。
電極22の防水部材23に埋め込まれている部分は絶縁及び防水される。
電極22と防水部材23とは、インサート成形によって一体化されている。防水部材23の金型に電極22が挿入され、次いでこの金型に合成ゴム又は合成樹脂が注入されることによって、一体化された電極22と防水部材23とを容易に得ることができる。電極22と防水部材23とは一体化されているので、例えば人間が電極22の接続端子222を摘まんで電極22を防水部材23から抜脱することはできない。
ここで、電極22の環状部231が屈曲している理由を説明する。環状部231の屈曲により、電極22の強度を向上させることができる。故に、インサート成形を行なう場合に、金型に注入された合成ゴム又は合成樹脂の圧力によって、環状部231が変形したり環状部231の配置位置がずれたりすることが抑制される。
図1〜図3に示す保持部材24は絶縁性及び防水性を有し、例えば合成樹脂製である。保持部材24は筒状部241及び収容部242,242を備える。
筒状部241は円筒状をなす。筒状部241の内径は、防水部材23の環状部231の内径と同程度である。
収容部242,242は、筒状部241の周方向に180°互いに離隔している。各収容部242は円筒状をなす。収容部242の内径は、防水部材23の封止栓232の外径と同程度である。収容部242の軸長方向は筒状部241の軸長方向に沿う。収容部242は、収容部242の軸長方向の一端部が筒状部241の軸長方向の一端部に一致するようにして、筒状部241の外周面に一体に設けられている。収容部242の軸長方向の他端部は、筒状部241の軸長方向の他端部から突出する。以下では、保持部材24の軸長方向の収容部242,242が突出している側を基端側といい、保持部材24の軸長方向の基端側の逆側を先端方向という。後述するように保持部材24がノズル本体21に取り付けられた場合、基端側は噴霧方向の上流側であり、先端側は噴霧方向の下流側である。
図1〜図3に示すように、静電散布装置1は、電線5を更に備える。電線5は被覆電線であり、導線51と被覆部52とを備える。導線51の一端部には接続端子511が設けられている。被覆部52は絶縁性及び防水性を有し、導線51を被覆する。ただし、被覆部52は接続端子511を覆わない。
電線5の接続端子511は、収容部242,242の基端側の開口から収容部242,242に挿入され、接続端子222,222の一方に接続される。接続端子222,511を互いに確実に、且つ着脱可能に接続するために、例えば接続端子511に接続端子222を着脱可能に挟み持つ挟持部が設けられることが望ましい。
防水部材23は、防水部材23の封止栓232,232が保持部材24の収容部242,242の先端側の開口に嵌め込まれることによって、保持部材24に保持される。封止栓232は、収容部242の先端側の開口を液密に封止する。封止栓232,232から突出している接続端子222,222は、収容部242,242の先端側の開口から収容部242,242の内部に挿入されることによって、収容部242,242に収容される。接続端子222に接続されている電線5の接続端子511も収容部242に収容される。
つまり、接続端子222,511は、収容部242の内部で互いに接続される。収容部242,242夫々の両端開口は液密に封止されるので、電極22の接続端子222,222及び電線5の接続端子511が絶縁及び防水される。以上の結果、電極22又は電線5からの漏電が防止されるので、静電散布装置1の使用者が感電する虞はない。
また、封止栓232,232の収容部242,242の先端側の開口への嵌め込みによって、収容部242,242の先端側の開口の封止と、保持部材24への防水部材23の取り付けとを同時に行なうことができる。
なお、電極22は1つの接続端子222を備えてもよい。しかしながら、接続端子222が1つの場合でも、防水部材23は2つの封止栓232,232を備えていることが望ましい。何故ならば、防水部材23が1つの封止栓232しか備えていない場合、保持部材24が防水部材23を保持する強度が低下するからである。
保持部材24は、2つの封止部材243,243を更に備える。各封止部材243は絶縁性及び防水性を有し、例えば合成ゴム製又は合成樹脂製である。封止部材243は円柱状をなす。封止部材243の周面には、夫々適宜の弾性を有する複数の鍔が軸長方向に並設されている。封止部材243は、収容部242の基端側の開口に嵌め入れられることによって、収容部242の基端側の開口を液密に封止する。
封止部材243,243の一方には、電線5が貫通する貫通孔が設けられている。貫通孔が設けられている封止部材243は、電線5の被覆部52で覆われている部分に配されている。電線5と電線5に貫通された封止部材243とは液密に接触している。
保持部材24は、2つの抜け止め244,244を更に備える。抜け止め244,244は、収容部242,242に取り付けられる。抜け止め244,244は、収容部242,242から封止部材243,243が抜け出ないように、収容部242,242の基端側の開口を閉鎖する。
各抜け止め244には遊挿孔が設けられている。一方の抜け止め244(電線5に貫通されている封止部材243のための抜け止め244)の遊挿孔には、電線5が遊びを有して挿入される。他方の抜け止め244の遊挿孔には電線5は挿入されない。しかしながら、両方の抜け止め244,244に遊挿孔が設けてあるので、部材が共通化される。
静電散布ノズル2は、抜け止め25を更に備える。
抜け止め25は被覆部251及び3つの係合部252,252,252を備える。
被覆部251は、円錐台の周面のような形状を有し、適宜に肉抜きされている。
係合部252,252,252は、被覆部251の大径側の端部に、被覆部251の周方向に等配されている。各係合部252は、被覆部251の大径側の端部から被覆部251の軸長方向の外向きに突出する。係合部252の先端部には、被覆部251の径方向の内向きに突出する爪が設けられている。この爪は、直角台形状の断面を有する。
保持部材24は環状部245及び6つの係合部246,246,…を更に備える。
環状部245は中心部が開口した円板状をなし、筒状部241を同軸に取り囲むようにして、筒状部241の基端部に連結されている。
各係合部246は、環状部245の外周部を切り欠くように設けられた凹状をなす。係合部246,246,…は、環状部245の周方向に等配されている。
抜け止め25の係合部252は、保持部材24の係合部246の周縁部に係合する。このために、係合部252の爪が、保持部材24の係合部246の周縁部に保持部材24の先端部側から接触し、係合部252が外側へ撓むことによって係合部252の爪が係合部246の周縁部を乗り越え、係合部246の周縁部に基端側から係合する。係合部246,254は係脱可能である。
抜け止め25は、抜け止め25の係合部252,252,252が保持部材24の係合部246,246,…の何れか3つに係合することによって、保持部材24に容易に取り付けられる。抜け止め25が保持部材24に取り付けられた場合、保持部材24に取り付けられている防水部材23は、抜け止め25の被覆部251によって覆われるので、保持部材24の収容部242,242から防止部材23の封止栓232,232が抜け出ることが防止される。故に、保持部材24が防水部材23を保持する強度を向上させることができる。
保持部材24の筒状部241は、ノズル本体21に取り付けられる。
筒状部241の取り付けのために、ノズル本体21は円筒部材212を更に備える。円筒部材212は、ノズル本体21の外周面を覆うようにしてノズル本体21に取り付けられる。円筒部材212の外周面には複数の突出部213,213,…が周方向に並設されている。突出部213は、円筒部材212の外周面から径方向に突出する。
一方、筒状部241の内周面からは、筒状部241の全周に亘って、突出部247が径方向に突出している。
ノズル本体21は、ノズル本体21の突出部213,213,…が筒状部241の突出部247に基端側から係合するように、筒状部241の内部に挿入される。
保持部材24は、U字状に屈曲した棒状のロック部材248を更に備える。筒状部241の周壁には、2つの貫通孔が周方向に並設されている。ロック部材248の長さ方向の2つの端部24a,24aは、筒状部241の周壁に設けられた2つの貫通孔を貫通して、筒状部241の外部から内部に挿入される。ロック部材248の端部24a,24aは、ノズル本体21の突出部213,213,…に基端側から係合する。筒状部241の突出部247とロック部材248との間にノズル本体21の突出部213,213,…が挟まれるので、ノズル本体21の筒状部241からの抜脱が防止される。
以上のようにして静電散布ノズル2が組み立てられる。
組み立てられた静電散布ノズル2は、給水管31を介してポンプ3に接続される。ポンプ3は、タンク32に貯留されている液体を加圧し、給水管31を通して、静電散布ノズル2に送る。すると、ノズル本体21の噴霧口211から液体が噴霧される。
組み立てられた静電散布ノズル2において、電極22の環状部221及び防水部材23の環状部231は、ノズル本体21から噴霧方向に適長離隔した位置で、ノズル本体21から噴霧される液体の噴霧範囲を取り囲む。保持部材24の筒状部241は、ノズル本体21を取り囲む。環状部221,231、筒状部241、及び収容部242,242夫々の軸長方向は、ノズル本体21噴霧された液体の噴霧方向に沿う。収容部242の基端側の開口は噴霧方向の上流側の開口であり、収容部242の先端側の開口は噴霧方向の下流側の開口である。防水部材23の各封止栓232は、防水部材23の環状部231から噴霧方向の逆方向に突出する。
電源4は一次電池又は二次電池を有し、正の高電圧を出力する正電源装置である。電源4は、出力端子及びアース端子を更に有する。電源4のアース端子は接地される。電源4の出力端子には、電線5の導線51の他端部(接続端子511が設けられていない方の端部)が接続される。電源4が出力した正の高電圧は、電線5を通して電極22に印加される。この結果、電極22が正に帯電する。
なお、電源4は電池を有しておらず、静電散布装置1の外部の商用電源又は発電機等に接続されていてもよい。
静電散布ノズル2は、圃場に植えられた作物に向けて液体が噴霧されるようにして用いられる。電極22が正に帯電することによって、ノズル本体21から噴霧された液体は負に帯電する。帯電した液体は、静電効果により、圃場に植えられた作物にムラなく付着する。
なお、電源4は負の高電圧を出力する負電源装置でもよい。この場合、電極22が負に帯電するので、ノズル本体21から噴霧された液体は正に帯電する。
ところで、静電散布ノズル2(延いては静電散布装置1)に所要の性能を与えるためには、防水部材23を構成する合成ゴム又は合成樹脂の電気抵抗値、防水部材23の環状部231の形状及び厚み等を最適化する必要がある。仮に、防水部材23の絶縁性又は防水性が所定の性能を下回っている場合、漏電又は短絡等が発生する虞がある。また、仮に、防水部材23の絶縁性が高すぎる場合、ノズル本体21から噴霧された液体を帯電させることができず、静電効果が不足する虞がある。
静電散布ノズル2は分解が容易である。例えば、保持部材24の係合部246,246,246と抜け止め25の係合部252,252,252との係合が解除されることによって、保持部材24から抜け止め25が取り外される。また、保持部材24の収容部242,242から防水部材23の封止栓232,232が引き抜かれ、電極22の接続端子222から電線5の接続端子511が取り外されることによって、保持部材24及び電線5から電極22及び防水部材23が取り外される。
静電散布ノズル2の分解は、例えば劣化した部品の交換のために行なわれる。ノズル本体21の交換、電極22及び防水部材23の交換、保持部材24の交換、抜け止め25の交換、並びに電線5の交換等は、個別に行なうことができる。従って、無駄に交換される部品を削減することができる。
電極22及び防水部材23は一体化されているので、防水部材23を他の防水部材に交換することはできない。故に、劣化した防水部材23が、所定の性質を有していない防水部材に交換される虞はない。
部品の交換後、静電散布ノズル2が再度組み立てられる。静電散布ノズル2を組み立てる場合には、電極22及び防水部材23の取り付けが同時的に行なわれる。故に、電極22及び防水部材23の何れか一方のみを取り付け忘れる虞はない。電極22及び防水部材23の取り付けが行なわれなかったときには、静電効果が得られない。故に、電極22及び防水部材23の取り付け忘れに容易に気づくことができる。
以上の結果、部品の交換に伴う不具合の発生(漏電又は静電効果の不足等)を防止することができる。
電極22及び防水部材23が一体化されているので、これらが別体の場合に比べて、部品点数を削減することができる。故に、静電散布ノズル2の組み立て時及び分解時における部品の準備及び交換等が容易である。
保持部材24への抜け止め25の取り付け、及び保持部材24からの抜け止め25の取り外しは、係合部246,252の係脱によって容易に行なうことができる。故に、例えば抜け止め25が保持部材24に螺合によって取り付けられる場合に比べて、静電散布ノズル2の組み立て及び分解に要する時間を短縮することができる。
以上のような静電散布装置1は、例えば背負い式噴霧機、自走式噴霧機、又は手押し式噴霧機の何れであってもよい。
なお、静電散布装置1が複数個の静電散布ノズル2,2,…を備えている場合、各静電散布ノズル2が備える電極22の接続端子222,222の両方に、電線5,5の接続端子511,511が接続される。電源4及び静電散布ノズル2,2,…の電極22,22,…は、電線5,5,…を介して直列に接続される。この場合、最も電源4から遠い静電散布ノズル2は、図1〜図3に示すように、電極22の接続端子222,222の何れか一方に電線5の接続端子511が接続される。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 静電散布装置
2 静電散布ノズル
21 ノズル本体
22 電極
222 接続端子
23 防水部材
232 封止栓
24 保持部材
241 筒状部
242 収容部
243 封止部材
246,252 係合部
25 抜け止め
3 ポンプ
4 電源
5 電線

Claims (6)

  1. 帯電した液体を散布するための静電散布ノズルにおいて、
    液体を噴霧するノズル本体と、
    該ノズル本体から噴霧される液体の周囲に配され、軸長方向が前記液体の噴霧方向に沿う環状の電極と、
    該電極が埋め込まれ、該電極を絶縁し防水する環状の防水部材と、
    先端部が前記防水部材の外部に露出するように前記電極から突出する接続端子と、
    絶縁性及び防水性を有し、前記ノズル本体に取り付けられ、前記防水部材を保持する保持部材と
    を備えることを特徴とする静電散布ノズル。
  2. 前記防水部材は合成ゴム製又は合成樹脂製であり、
    前記電極と前記防水部材とはインサート成形によって一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の静電散布ノズル。
  3. 前記電極は、軸長方向の中途が屈曲していることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電散布ノズル。
  4. 前記保持部材は、
    軸長方向が前記噴霧方向に沿い、前記ノズル本体を取り囲むようにして該ノズル本体に取り付けられる筒状部と、
    軸長方向が前記噴霧方向に沿い、前記筒状部の外周面に設けられ、前記接続端子が前記噴霧方向の下流側の開口から挿入されることによって前記接続端子を収容する筒状の収容部と、
    該収容部の前記噴霧方向の上流側の開口を液密に封止する封止部材と
    を有し、
    前記防水部材には、前記噴霧方向とは逆方向に前記防水部材から突出し、前記接続端子が貫通し、前記収容部の前記下流側の開口に嵌め込まれることによって該下流側の開口を液密に封止する封止栓が突設され、
    前記防水部材は、前記封止栓が前記下流側の開口に嵌め込まれることによって、前記保持部材に保持されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の静電散布ノズル。
  5. 前記封止栓の前記下流側の開口からの抜脱を防止する抜け止めを更に備え、
    該抜け止め及び前記保持部材夫々に、互いに係合する係合部が設けられており、該係合部同士の係合によって前記抜け止めが前記保持部材に保持されていることを特徴とする請求項4に記載の静電散布ノズル。
  6. 帯電した液体を散布する静電散布装置において、
    請求項1から5の何れか一項に記載の静電散布ノズルと、
    該静電散布ノズルが備えるノズル本体に液体を圧送するポンプと、
    前記静電散布ノズルが備える接続端子の先端部に接続される電線と、
    該電線を介して、前記静電散布ノズルが備える電極を帯電させる電源と
    を備えることを特徴とする静電散布装置。
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