JP2012011323A - 静電噴霧装置の噴口 - Google Patents

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敏彰 田渕
Masao Kusumoto
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Abstract

【課題】 ノズルから噴出する液滴を安定的に誘導帯電可能にする。
【解決手段】 本発明の静電噴霧装置の噴口1は、噴霧対象の液体を液滴Dにして噴出するノズル2と、液滴Dの拡散範囲の外周に内周が近接するように配設された略環状の電極3と、ノズル2の基端側に対して電極3を支持する電極ホルダ4とを備え、前記液体及び電極3の間に印加される高電圧により液滴Dを誘導帯電させるように構成されている。電極ホルダ4は、電極3を防水状に密閉収容するように構成されるとともに、該電極3に接触した内面12aと、噴霧時に液滴Dが該電極3の電界により吸引されて付着し得る位置にある外面12bとを有した半導電性の防水用シール12を構成要素として備え、それ以外の構成要素10,11,13,14が非導電性の部材からなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静電気を利用して薬液等の噴霧を行う誘導帯電型・静電噴霧装置の噴口に関するものである。
従来のこの種の静電噴霧装置の噴口は、噴霧対象の薬液を液滴にして噴出するノズルと、前記液滴の拡散範囲の外側に近接するように配設された電極とを備え、前記ノズルに供給する液体と前記電極の間に高電圧を加えることにより、前記液滴を誘導帯電させるように構成されている。電極は円環状に形成された金属からなり、ノズルの周囲を囲うように形成された電極ホルダーの先端に設置されている。電極ホルダーは、ノズルの基端側に支持されている。
この噴口により噴霧を開始すると、前記ノズルから噴出した薬液が前記電極ホルダーに付着し、前記電極及び前記ノズルに接続した連続膜が形成される。通常、この主の薬液には、作物や虫等に付着し易くするための展着剤が含まれているため、前記連続膜が形成され易くなっている。この連続膜により、前記電極及び前記ノズルの間で漏電が発生することがある。
この不具合現象を解決しようとした噴口の従来例としては、特許文献1記載の静電散布ノズルを例示する。この静電散布ノズルは、図4に示すように、ノズル本体112の噴霧口112a近傍に電極114を配置し、この電極114からの高電圧によってアース電位の薬液100を帯電させるようにしている。ノズル本体112の外側に、このノズル本体112を覆う非導電性カバー113を取付けている。電極114を非導電性カバー113の厚み内に隠蔽して防水状に収めている。電極114と接続した電線115が貫通し、この電線115の非導電性カバー113から外部に引き出された部分を防水プラグ116で止水している。
特許文献1によれば、この静電散布ノズルには次の効果があるとされている。
(1)電極114をノズル本体112の外側を覆う非導電性カバー113の厚み内に隠蔽して防水状に収めたので、電極114の絶縁状態の維持と外部への露出防止により、人体がカバーに触れたり水滴に触れても感電の危険性はなくなる。
(2)電極114は防水されているので電気絶縁状態となり、薬液100と電極114間で漏電して電圧が降下するようなことがなく、確実に静電の効果を維持することができる。
特許第4421988号公報(段落0008〜0010、図1)
この静電散布ノズルには、以下の課題が存在する。なお、以下で参照する図5において、丸で囲んだマイナス符号はマイナス極性の電荷を表しており、電極114におけるプラス符号は電極114がプラス極性であることを表している。
(1)図5(a1)に示すように、薬液100の液滴Dは電極114とは反対極性(本例ではマイナス極性)に帯電しているので、電極114から発せられる電界Eに引き寄せられ、非導電性カバー113の表面に付着して、該反対極性に帯電した連続膜Mが形成される。このとき、電極114は非導電性カバー113の厚み内に隠蔽され防水状に収められているので、該連続膜Mは非導電性カバー113の表面において電気的な絶縁状態となり、該連続膜Mの電荷は漏電することなく保持される。このため、図5(a2)に示すように、連続膜Mの電荷により、電極114から発せられる電界Eがキャンセルされ、薬液100の帯電作用が低減する。同様な状態は、帯電した連続膜Mによる場合だけでなく、摩擦等により非導電性カバー113の表面が静電気で帯電した場合にも同様に起こり得る。
(2)図5(b1)に示すように、連続膜Mがアース電位の物体Xに接触してしまうと、アース電位の物体Xを通じて電極114の電界Eを打ち消す電荷が連続膜Mに誘導され、その後、図5(b2)に示すように、連続膜Mがアース電位の物体Xから離れても、該連続膜Mに誘導された電荷が保持されてしまい、電極114の電界Eが打ち消されて、薬液100が誘導帯電しなくなる。
上記課題を解決するために、本発明の静電噴霧装置の噴口は、
噴霧対象の液体を液滴にして噴出するノズルと、
前記液滴の拡散範囲の外周に内周が近接するように配設された略環状の電極と、
前記ノズルの基端側に対して前記電極を支持する電極ホルダとを備え、
前記液体及び前記電極の間に印加される高電圧により前記液滴を誘導帯電させるように構成された静電噴霧装置の噴口であって、
前記電極ホルダは、前記電極を防水状に密閉収容するように構成されるとともに、該電極に接触した内面と、噴霧時に前記液滴が該電極の電界により吸引されて付着し得る位置にある外面とを有した半導電性の部材を構成要素として備え、それ以外の構成要素が非導電性の部材からなっており、
前記外面に付着した前記液滴の電荷を、前記半導電性の部材を介して前記電極へ漏電させるように構成されている。
前記半導電性の部材としては、前記内面及び前記外面の間で半導電性を有していればよく、該部材全体が半導電性材料から構成されている必要はないし、単一の部品から構成されている必要もない。換言すると、前記半導電性の部材としては、前記内面及び前記外面の間で半導電性を有している限り、例えば、前記内面及び前記外面の間に半導電性材料以外からなる部位が含まれていてもよいし、複数の部品から構成されていてもよい。
この構成によれば、前記半導電性の部材における前記外面に、前記電極とは反対極性に帯電した前記液滴が付着したり、該液滴が付着することにより該反対極性に帯電した前記液体の連続膜が形成されたり、前記電極ホルダの表面が静電気で帯電したりしても、該半導電性の部材を介して、該液滴、該連続膜、該静電気等の電荷を前記電極に漏電させることができる。これにより、従来例とは異なり、電極ホルダの表面に電荷が蓄積されることがないので、前記電極からの電界がキャンセルされることがなく、前記液滴を安定的に誘導帯電させることができる。また、前記外面や、該外面の表面に形成された連続膜に人が万一触れたとしても、前記電極から人体へ流れる電流を、半導電性の部材により抑制することができる。
前記静電噴霧装置の噴口としては、
前記半導電性の部材は、前記電極への高電圧印加時に前記外面がアースされたときに流れる電流が約10μA〜約150μAになるように構成された態様を例示する。
ここで、前記電流の下限を約10μAとしたのは、これよりも電流が小さいと、前記電極ホルダの表面の電荷を前記電極へ効率的に漏電させることの妨げとなってしまうからである。また、前記電流の上限を約150μAとしたのは、これよりも電流が大きいと、万一前記外面に人が触れたときの人体への影響が大きくなるためである。
前記静電噴霧装置の噴口としては、
前記電極ホルダは、前記ノズルの先端側の外周を覆うホルダ本体と、該ホルダ本体の先端側に取り付けられるホルダキャップと、該ホルダ本体及び該ホルダキャップの対峙面間に配設される一対の防水用シールとを備え、該一対の防水用シールの間に前記電極が組み込まれるように構成されており、
前記ホルダ本体、前記ホルダキャップ、前記一対の防水用シール各々のうちの少なくとも一つが前記半導電性の部材となっている態様を例示する。
この構成によれば、本発明の噴口を簡単な構成で低コストに実現できる。
前記静電噴霧装置の噴口としては、
前記ノズルから前記外面までの沿面の途中部には、該ノズル及び該外面間の漏電を防止する非導電性の漏電防止部が設けられた態様を例示する。
この構成によれば、前記漏電防止部により、前記ノズル及び前記外面間が前記連続膜により漏電することを防止できる。
本発明に係る静電噴霧装置の噴口によれば、ノズルから噴出する液滴を安定的に誘導帯電させることができるという優れた効果を奏する。
本発明を具体化した一実施形態に係る静電噴霧装置の噴口を示す断面図である。 同噴口の要部の一部を破断した状態を示す分解斜視図である。 噴霧中における同噴口の電界状況を示す図である。 従来の噴口としての静電散布ノズルを示す断面図である。 噴霧中における同静電散布ノズルの電界状況を示す図である。
図1〜図3は本発明を具体化した一実施形態の静電噴霧装置の噴口1を示している。図1及び図2に示すように、この噴口1は、噴霧対象の液体を液滴Dにして噴出するノズル2と、液滴Dの拡散範囲の外周に内周が近接するように配設された略環状の電極3と、ノズル2の基端側に対して電極3を支持する電極ホルダ4と、電極ホルダ4の内外にそれぞれ設けられた非導電性の漏電防止部6,7とを備え、前記液体及び電極3の間に印加される高電圧により液滴Dを誘導帯電させるように構成されている。
ノズル2は、継手16を介して噴管9に接続されており、噴管9を通じて供給される噴霧対象の液体を液滴Dにして噴出するように構成されている。ノズル2は、非導電性材料又は導電性材料のいずれからなっていても構わない。本例のノズル2は、噴口1の重量を軽量化するために、樹脂製となっている。ノズル2の基端側には、防水用シール17を介して非導電性材料からなるホルダ取付部15が取り付けられている。
噴管9は、その一部が導電性材料からなるとともにアースされており(図1参照)、これにより前記液体がアースされるようになっている。前記液体をアースする態様としては、これに限定されず、該液体に接する他の導電性部位(後述するノズル2や、導電性材料で形成された、該液体の収容タンク等)や該液体中に浸けられた電極等をアースすることによる態様を例示する。
電極3は、本例では円環状に形成され、ノズル2から噴出される液滴Dの拡散範囲の外側に近接するように配設されており、被覆導電体としての高電圧ケーブル5を介して高電圧供給部8から供給される高電圧(本例では約+6.3kV)が印加されるようになっている。高電圧ケーブル5は非導電性材料で被覆されている。電極3の形状は、略円環状であれば特に限定されず、一箇所が破断したC字状に形成された態様や、互いに導電体で接続された複数の部材を略円環状に配設してなる態様を例示する。
電極ホルダ4は、ノズル2の先端側の外周を覆う略円筒状のホルダ本体10と、該ホルダ本体10の先端側に取り付けられるホルダキャップ11と、該ホルダ本体10及び該ホルダキャップ11の対峙面間に電極3とともに配設され、該電極3の両側をシールするための一対の防水用シールとしての内周側の防水用シール12及び外周側の防水用シール13と、ホルダ本体10に設けられた高電圧ケーブル5を引き出す貫通孔10b内に配設され、高電圧ケーブル5及び貫通孔10bの間をシールする防水プラグ14とを備えており、電極3を防水状に密閉収容するように構成されている。
ホルダ本体10は、基端部がホルダ取付部15を介してノズル2に支持されている。ホルダ本体10の先端部には、外周形状が先端側になるほど2段階に縮径されてなる縮径部が設けられている。ホルダ本体10の基端部と先端部との間の周壁には、4つの貫通穴10aが周方向に等間隔をおいて設けられている。前記縮径部における大径側の段10cには外周側の防水用シール13が装着され、小径側の段10dには電極3が装着されるようになっている。縮径部における小径側の段10dの先端外周縁部、即ちホルダ本体10の先端外周縁部と、該外周縁部に対峙する電極3の内周縁部は、それぞれ斜めに面取りされており、これにより両縁部の間に断面V字状の環状溝18が形成されており、ここに内周側の防水用シール12が装着されるようになっている。また、ホルダ本体10の縮径部には、電極3に接続された高電圧ケーブル5を外部に引き出すための貫通孔10bが設けられている。
ホルダキャップ11は、非導電性材料からなり、液滴Dの拡散範囲の外周に内周が近接するように形成された環状の円盤部と、該円盤部の外周縁部に一体的に形成された円筒部とにより構成されており、該円筒部の内周面にはホルダ本体10の外周面に設けられた雄ネジ10eに螺合する雌ネジ11aが形成されている。そして、電極3及び一対の防水用シール12,13を装着した状態のホルダ本体10の先端部に、このホルダキャップ11を被せ、これを捩って取り付けるようになっている。
本例の電極ホルダ4の構成要素である、前記対峙面間における内周側の防水用シール12は、該電極3に接触した内面12aと、噴霧時に液滴Dが該電極3の電界により吸引されて付着し得る位置にある外面12bとを有した半導電性の部材となっている。また、電極ホルダ4のその他の構成要素であるホルダ本体10、ホルダキャップ11、外周側の防水用シール13、及び防水プラグ14は、非導電性の部材からなっている。本例の半導電性の部材である内周側の防水用シール12は、太さが約3.5mm、内径が約37.7mm、体積抵抗率が約8.4×109Ω・mのOリングとなっており、電極3への高電圧印加時に外面12bがアースされたときに流れる電流が約20〜30μAになるように構成されている。
電極ホルダ4の内側の漏電防止部6は、ノズル2から防水用シール12の外面12bまでの沿面の途中部であるホルダ取付部15の内面に設けられており、ホルダ取付部15の内面からノズル2の周囲を囲うように突設された円環部22と、円環部22の開口部に対峙して該開口部の開口を狭めるように設けられた鍔部21とを備えている。そして、ノズル2及び円環部22の間に形成される環状凹部22aは、防水用シール12の外面12bに形成される連続膜Mを途切れさせることにより、ノズル2及び該外面12b間の漏電を防止するように構成されている。
電極ホルダ4の外側の漏電防止部7は、ノズル2から防水用シール12の外面12bまでの沿面の途中部であるホルダ取付部15の外面に設けられており、ホルダ取付部15の外面からノズル2の周囲を囲うように突設された4重の円環部23と、円環部23の開口部に対峙して該開口部の開口を狭めるように設けられた2重の鍔部24,26を備えている。そして、ノズル2及び円環部23の間に形成される環状凹部23aは、防水用シール12の外面12bに形成される連続膜Mを途切れさせることにより、ノズル2及び該外面12b間の漏電を防止するように構成されている。
次に、本発明の噴口1の作用について図3を参照しながら説明する。なお、図3において丸で囲んだマイナス符号はマイナス極性の電荷を表しており、電極3におけるプラス符号は電極3がプラス極性であることを表している。
まず、電極3に対し高電圧を印加すると、電極3の周りに電界Eが発生する。これとともに、噴霧を開始すると、図3(a1)に示すように、ノズル2からの液滴Dは電極3とは反対極性(本例ではマイナス極性)に帯電する。この液滴Dは電極3に引き寄せられ、電極ホルダ4の表面に付着し、該反対極性に帯電した連続膜Mが形成される。この液滴Dや連続膜Mが半導電性の部材としての内周側の防水用シール12の外面12bに接触すると、その電荷が該防水用シール12を介して電極3に漏電する。このように液滴Dや連続膜Mの電荷が速やかに除電されるようになっているので、図3(a2)に示すように、該液滴Dが付着したり、連続膜Mが形成されたりした後も、それ以前と同様の電界Eの強度を維持することができる。これと同様に、摩擦等により電極ホルダ4の表面に静電気が発生した場合も速やかに除電される。
また、図3(b1)に示すように、連続膜Mがアース電位の物体Xに接触してしまうと、アース電位の物体Xを通じて電極3の電界Eを打ち消す電荷が連続膜Mに誘導されるが、その後、連続膜Mがアース電位の物体Xから離れると、該連続膜Mの電荷が該防水用シール12を介して電極3に漏電する。このように連続膜Mの電荷が速やかに除電されるようになっているので、図3(b2)に示すように、アース電位の物体に接触する前と同様の電界強度に復帰することができる。
以上のように構成された本例の静電噴霧装置の噴口1によれば、前記半導電性の部材である防水用シール12における外面12bに、電極3とは反対極性に帯電した液滴Dが付着したり、該液滴Dが付着することにより該反対極性に帯電した前記液体の連続膜Mが形成されたり、電極ホルダ4の表面が静電気で帯電したりしても、該防水用シール12を介して、該液滴D、該連続膜M、該静電気等の電荷を電極3に漏電させることができる。これにより、従来例とは異なり、電極ホルダ4の表面に電荷が蓄積されることがないので、電極3からの電界Eがキャンセルされることがなく、前記液滴を安定的に誘導帯電させることができる。また、外面12bや、該外面12bの表面に形成された連続膜Mに人が万一触れたとしても、電極3から人体へ流れる電流を、半導電性の部材である防水用シール12により抑制することができる。
また、電極ホルダ4は、ノズル2の基端側に設けられるホルダ本体10と、該ホルダ本体10の先端側に取り付けられるホルダキャップ11と、該ホルダ本体10及び該ホルダキャップ11の対峙面間に配設される一対の防水用シール12,13と、防水プラグ14とを備え、該一対の防水用シール12,13の間に電極3が組み込まれるように構成されており、防水用シール12が前記半導電性の部材となっており、本発明の噴口1を簡単な構成で低コストに実現できる。
また、ノズル2から外面12bまでの沿面の途中部には、該ノズル2及び該外面12b間の漏電を防止する非導電性の漏電防止部6,7が設けられているので、ノズル2及び外面12bの間が連続膜Mにより漏電することを防止できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)電極ホルダ4の構成要素である内周側の防水用シール12に代えて、又はこれとともに、同他の構成要素を半導電性の部材として構成すること。
(2)電極3への高電圧印加時に外面12bがアースされたときに、前記半導電性の部材としての防水用シール12に流れる電流を、30μAより大きくすること。
(3)高電圧ケーブル5にも電極ホルダ4及び高電圧供給部8の間の漏電を防止する漏電防止部を設けること。
(4)電極ホルダ4の形態を適宜変更すること。例えば、前記実施形態の電極ホルダ4におけるホルダ本体10の雄ネジ10eを含むそれよりも先端側をそのまま備え、該先端側とノズル2の基端側とを1本又は複数本のアームにより連結した構造とする態様が挙げられる。この態様では、漏電防止部6,7に代えて、又はこれらとともに、ノズル2から外面12bまでの沿面の途中部としての前記アームの途中部に、該ノズル2及び該外面12b間の漏電を防止する非導電性の漏電防止部を設けることができる。
1 静電噴霧装置の噴口
2 ノズル
3 電極
4 電極ホルダ
5 高電圧ケーブル
6 漏電防止部
7 漏電防止部
8 高電圧供給部
9 噴管
10 ホルダ本体
10a 貫通穴
10b 貫通孔
10c 大径側の段
10d 小径側の段
10e 雄ネジ
11 ホルダキャップ
11a 雌ネジ
12 防水用シール
12a 内面
12b 外面
13 防水用シール
14 防水プラグ
15 ホルダ取付部
16 継手
17 防水用シール
18 環状溝
21 鍔部
22 円環部
22a 環状凹部
23 円環部
23a 環状凹部
24 鍔部
26 鍔部
D 液滴
E 電界
M 連続膜
X アースされた物体

Claims (4)

  1. 噴霧対象の液体を液滴にして噴出するノズルと、
    前記液滴の拡散範囲の外周に内周が近接するように配設された略環状の電極と、
    前記ノズルの基端側に対して前記電極を支持する電極ホルダとを備え、
    前記液体及び前記電極の間に印加される高電圧により前記液滴を誘導帯電させるように構成された静電噴霧装置の噴口であって、
    前記電極ホルダは、前記電極を防水状に密閉収容するように構成されるとともに、該電極に接触した内面と、噴霧時に前記液滴が該電極の電界により吸引されて付着し得る位置にある外面とを有した半導電性の部材を構成要素として備え、それ以外の構成要素が非導電性の部材からなっており、
    前記外面に付着した前記液滴の電荷を、前記半導電性の部材を介して前記電極へ漏電させるように構成された静電噴霧装置の噴口。
  2. 前記半導電性の部材は、前記電極への高電圧印加時に前記外面がアースされたときに流れる電流が約10μA〜約150μAになるように構成された請求項1記載の静電噴霧装置の噴口。
  3. 前記電極ホルダは、前記ノズルの先端側の外周を覆うホルダ本体と、該ホルダ本体の先端側に取り付けられるホルダキャップと、該ホルダ本体及び該ホルダキャップの対峙面間に配設される一対の防水用シールとを備え、該一対の防水用シールの間に前記電極が組み込まれるように構成されており、
    前記ホルダ本体、前記ホルダキャップ、前記一対の防水用シール各々のうちの少なくとも一つが前記半導電性の部材となっている請求項1又は2記載の静電噴霧装置の噴口。
  4. 前記ノズルから前記外面までの沿面の途中部には、該ノズル及び該外面間の漏電を防止する非導電性の漏電防止部が設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の静電噴霧装置の噴口。
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