JP2018162103A - 開封用ミシン目入りフィルム包装体 - Google Patents

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【課題】開封用ミシン目が開封しやすく、ミシン目以外の部分では開裂し難い衛生用紙シート積層体を包むフィルム包装体を提供する。【解決手段】可撓性のあるフィルム基材で包装されたフィルム包装体の内容物が1セットずつ取り出し可能な衛生用紙のシート積層体であるフィルム包装体において60mm以上、250mm以内の1列に繋がった開封用ミシン目列を少なくとも1本以上有しており、開封用ミシン目列が列内の中央部区間ミシン目および端部区間ミシン目のタイ部とカット部の比率が以下の式で示される範囲であることを特徴とする。2≦((中央部区間カット部長さ/(中央部区間カット部長さ+中央部区間タイ部区間長さ))−(端部区間カット部長さ/(端部区間カット部長さ+端部区間タイ部区間長さ)))×100【選択図】図1

Description

本発明は、開封用ミシン目入りフィルム包装体、特に開封性を向上させたミシン目を有するフィルム包装体に関する。
従来、フィルムや紙等の素材から作られた袋や箱に、家庭用薄葉紙(ティッシュペーパーやトイレットペーパー)やペーパータオル、キッチンペーパー、各種ワイパー等が交互に折り畳まれた積層体を収納し、内容物である積層体の使用に際しては、適宜開封口から必要量がポップアップ式に引き出され使用される。内容物である積層体を包装し保護するフィルム等から作られた包装体では、ピロー包装やマチ付きのガゼット包装、合わせ包み(キャラメル包装)等の形態が一般的に使用されることが多く、開封口にはミシン目が付与され容易に開封できる構造となっていることが多い。
このような包装体から内容物を取り出す場合に、一旦ミシン目の開封口を破断した後、1セットずつ取り出すが、ミシン目を破断する場合にミシン目強度が強く開封し難かったり、開封するために強い力を掛けることで内容物の一部を破壊したりすることがある。加えて、強い力でミシン目を破断することで、ミシン目以外の部分が破断し不必要に開裂してしまい、内容物の保護が不十分になることや見栄えが低下する問題、さらには一度に多くの内容物が包装体から出てしまう等の問題が発生する。また、開封し易いミシン目では、輸送や保管時に少しの衝撃でミシン目が破断し、商品価値を低下させてしまう問題が発生する危険性が高くなる。
特開2008−183034号 公報 特開2016−188092号 公報
本発明は、開封用ミシン目を有するフィルム包装体の開封時の問題点を考慮してなされたものであり、輸送時や保管時には容易に開封せず、内容物の取り出しが必要になった場合には容易に開封用ミシン目で開封可能であり、さらにミシン目以外の部分が開裂し難い開封用ミシン目入りフィルム包装体を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明では以下の内容によって達成することができる。
(1)可撓性のある20μm〜80μmの厚みを有するフィルム基材で包装されたフィルム包装体の内容物が1セットずつ取り出し可能な衛生用紙のシート積層体であるフィルム包装体において60mm以上、250mm以内の1列に繋がった開封用ミシン目列を少なくとも1本以上有し、前記開封用ミシン目列のいずれかの開封用ミシン目列の列内の中央部区間ミシン目および端部区間ミシン目のタイ部とカット部の比率が以下の式で示される範囲である。
2≦((中央部区間カット部長さ/(中央部区間カット部長さ+中央部区間タイ部区間長さ))−(端部区間カット部長さ/(端部区間カット部長さ+端部区間タイ部区間長さ)))×100
(2)上記(1)の可撓性のあるフィルム基材が、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂のいずれかを主体とすることを特徴とする。
(3)上記(1)のフィルム包装体の内容物がポップアップ式に1セットずつ取り出し可能な衛生用紙のシート積層体で、該衛生用紙がティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル、キッチンペーパー、各種ワイパー等から選択される。
本発明により、輸送時や保管時には容易に開封せず、内容物の取り出しが必要になった場合には容易に開封用ミシン目で開封でき、ミシン目以外の部分が容易に開裂することなく内容物が安定的に取り出し可能な開封用ミシン目入りフィルム包装体を提供することができる。
開封用ミシン目入りフィルム包装体1 開封用ミシン目入りフィルム包装体2 開封用ミシン目拡大図 フィルム包装体からシートを取り出した形状 図1のフィルム包装体のミシン目に対して直角方向の断面図
以下に図面を参照しながら本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について具体的に説明する。
図1、図3〜図5を参照しながら本発明に係わる開封用ミシン目入りフィルム包装体の第1実施形態を具体的に説明する。図1は、合わせ包み(キャラメル包装)の一例を示したもので、図1に示した開封用ミシン目入りフィルム包装体1は、可撓性のあるフィルムで包装されており、内容物の取り出し口用として仮綴じのミシン目が付与され、両端が折合わせて閉じられている。図1では、開封用ミシン目列2が1本となっているが、必要により反対面(底面)や側面にも付与させることができる。中央部区間のミシン目部分3は、開封開始部分であり開封用ミシン目列2のほぼ中央部が一般的であるが、包装フィルムに開封口等の表示がある場合や段ボールケース等からのフィルム包装体の取り出し方向が一定で実用上開封口を中央部からずらした方が好ましい場合等はミシン目の中央からずらすことも可能である。この場合は開封口等の表示も合わせて移動させるのが好ましい。端部区間ミシン目4、5は、それぞれミシン目列の片方の端部を含んだ区間で、中央部区間ミシン目と比較してカット部およびタイ部の比率を変える(中央部区間に比べてカット部の比率が低い)ことで開封開始時には開封しやすく、端部区間ミシン目は破断し難いためミシン目以外の部分が破断し難く開封時のトラブルが発生し難い。
図3は、ミシン目の拡大図を示したもので、破線の黒線部分がカット部7で白紙部分がタイ部8となっている。ミシン目のカット部比率(以下、カット部比率)は、ミシン目の特定の区間のカット部とタイ部の平均値を測定し、カット部の平均値をカット部平均値にタイ部平均値を加えた数値で除した値で示される。
図4は、開封用ミシン目を開封して衛生用紙を取り出した図で、図5は、図4のミシン目方向に対して直角方向の断面図で、包装体内部には衛生用紙が1セットずつポップアップ式に取り出せるよう重畳した形で封入されている状態を表わしている。ポケットティッシュ等のポップアップ式にする必要がない場合には衛生用紙を単に重ねた状態で封入してもよい。
ポップアップ式の積層体の製造方法について簡単に説明すると、カートンボックス等に入っているティッシュペーパーは、一般的に長方形に断裁され二つ折りされたシートが交互に向かい合った形で折り重なっており、そのシートの開口部側には、前のシートの後部の略半分と後のシートの前部略半分が入って咥えられている。マルチフォルダ方式での生産では、所定の幅に断裁されたシートロールが必要な組数並べられ、それらがシートの流れ方向に送られながら交互に重なった状態に折り畳まれた連続した積層体が形成される。これを所定の長さに断裁することでポップアップ式の積層体を作ることができる。また、2本のロールから供給されるシートを交互に断裁しながら折り畳むことでポップアップ式の積層体を作るインターフォルダ方式の加工機を用いてもポップアップ式の積層体を作ることができる。加えて、ポケットティッシュのようなポップアップ式でなくコンパクトな積層体については、シートを折ながら断裁し重ねる加工機を用いて作ることができる。
包装体を構成するフィルム基材としては、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等が好適であるが、可撓性があり被包装体の保管・保護に適した樹脂フィルムであれば使用可能である。これらフィルムは必要により積層したり、表面への樹脂塗工や金属蒸着等により改質して用いてもよい。また、内容物の隠蔽性を高めるために樹脂中に炭酸カルシウム等の顔料を添加してもよく、印刷により隠蔽性を高めたり、視認性を高めて使用することもできる。
包装体に使用される可撓性のあるフィルムの厚み(JIS P 8118:2014測定)については、20μm〜80μmの範囲であることが好ましい。20μm未満であると一般的にフィルム強度が低くなり、ミシン目加工や熱融着加工時に破断や穴あき等のトラブルを発生させやすい。また、80μmを超えるとフィルムコストが高くなり実用的でないことに加え、可撓性の低下によりフィルムを使用した場合の柔軟性のメリットの消失や熱融着時の熱伝導性低下による加工不良等の問題が生じやすく実用的でない。包装体から順次内部の積層体(衛生用紙シート)を取り出した時に積層体の嵩が低くなる。それに応じて開封部の高さが低く変形することで取り出しやすさが維持でき、取り出し途中のシートの包装体内部への落ち込み等がない等のメリットがあるが、フィルムの柔軟性の低下は、それらの特徴を阻害する要因となるため好ましくない。
本発明の衛生用紙は、家庭用薄葉紙(ティッシュペーパーやトイレットペーパー)やペーパータオル、キッチンペーパー、各種ワイパー等を指し、これらの原料として一般的には木材パルプが用いられるが、各種植物性繊維や古紙パルプ、各種パルプと合成繊維を混抄したシートや不織布等のシートが使用可能であり、必要によりこれらのシートは、多数枚重ね(多数プライ)たり、エンボス加工して使用される。これらのシートは、2〜4枚程度を重ねたシートが使用されることが多いが、特に4枚以内に限定するものではない。
積層体を構成する衛生用紙の一般的な寸法としては、人の手で取り出して拭く、包む等に使われるものであるため、その大きさは折らない状態で1辺が60mm〜250mm程度である場合が多い。このため、開封用ミシン目の長さも60mm〜250mmの範囲にあることが好ましい。シートを開口部から取り出すときの幅に比べ開封用ミシン目の長さが長いとシートが一度に複数セットでたり、次のシートの前部が包装体から出てこない等の問題が発生しやすくなる。逆に狭い場合は、シートが簡単に取り出せなかったり途中で破断したりする問題が発生しやすくなる。
開封用ミシン目列内の中央部区間は、20mm〜100mm程度の範囲が好ましく、また、端部区間は、両端から20mm〜120mm程度の範囲が好ましく、開封用ミシン目の両端間の長さやフィルム材質、厚み等に応じて中央部区間および端部区間の長さを選定するのが好ましい。フィルム自体の引っ張り強度が強いものでは中央部区間を30mm以上に広くする方が良好である。
フィルムに開封用ミシン目を入れる方法としては、金属製のミシン刃を当ててミシン目を作る方法やレーザー光等の高出力光源を用いて局所的にフィルムを加熱しカット部を作る方法がある。レーザー光を用いた場合には、出力の調整によりフィルムに加える熱量を変えて完全なカット部やフィルムを薄くした部分を容易に作ることができる。この方法では、フィルムにカット部が存在しない場合がある。このようなレーザー光等を用いたミシン目作成方法の場合はフィルムが加熱され薄くなった部分を擬似的なカット部とし、加熱されていない部分をタイ部として擬似的なミシン目を構成するのが良い。
請求項1記載の開封用ミシン目の中央部区間ミシン目および端部区間のミシン目のカット部比率(%)は以下の式で表わされる。
中央部区間ミシン目カット部比率(Cm)=中央部区間ミシン目カット部長さ/(中央部区間ミシン目カット部長さ+端部区間ミシン目カット部長さ)×100、端部区間ミシン目カット部比率(Ce)=中央部区間ミシン目カット部長さ/(中央部区間ミシン目カット部長さ+端部区間ミシン目カット部長さ)×100、本発明では、中央部区間ミシン目カット部比率(Cm)から端部区間ミシン目カット部比率(Ce)を引いた数値が2ポイント以上ある場合にミシン目の開封性が良く、さらには5ポイント以上ある場合には非常に開封しやすくかつ端部での異常なフィルムの破れが発生せず好適である。ミシン目のカット部やタイ部の長さを測定する場合は最端部のミシン目は長さが不安定な場合があるため測定から除くことが好ましい。
開封用ミシン目のタイ部の長さは、0.3mm以上、3mm以下が好ましい。0.3mm未満ではミシン目が簡単に開裂し、5mmを超えると開封し難くなりミシン目の機能を果たさなくなる。また、開封用ミシン目のカット部の長さは、1mm以上、10mm以下が好ましい。1mm未満では、ミシン刃やレーザー光等を用いたミシン目加工において安定した加工ができず問題が発生しやすい。また、10mmを超えるとフィルムが簡単に破断し、輸送や保管に適さないことに加え、ミシン目開口部が大きくなることで保管時に埃等の異物が入りやすい問題も発生する。
第2の実施形態である図2は、ピロー包装形態の一例であり、ポケットティッシュ等ではピロー包装が使われることが多く、この形態ではコンパクトにする必要があるため包装体に入れるミシン目も短くなり、ミシン目の長さとしては100mm程度以下が一般的である。ミシン目の長さが100mm程度以下の場合は、開封し易くするための中央部区間ミシン目の範囲は40mm程度以下にすることが好ましい。被包装体である積層体の厚みが増えた場合には、マチ付きのガゼットを使用することが好ましく、この場合の開封用ミシン目については、合わせ包みやピロー包装時のミシン目仕様が適宜適用可能である。
以下の表1〜4に示すとおり、フィルム包装体として包装形態、フィルム素材、フィルム厚みを変更し、中央部区間ミシン目仕様と端部区間ミシン目仕様(両端部のミシン目仕様は同じ)を変えた包装体を作製し評価した。合わせ包み包装体のミシン目では、中央部区間ミシン目はミシン目列の中央部30mm幅のタイ部、カット部それぞれの平均値、端部区間ミシン目はミシン目の端から30mm幅のタイ部、カット部それぞれの平均値を表中に記載している。また、ピロー包装体のミシン目では、中央部区間ミシン目はミシン目列の中央部20mm幅のタイ部、カット部それぞれの平均値、端部区間ミシン目はミシン目の端から20mm幅のタイ部、カット部それぞれの平均値を表中に記載している。加えて、それぞれの幅からはみ出した最初のミシン目については平均値に算入している。
カット部比率は、ミシン目カット部長さ平均値/(ミシン目カット部長さ平均値+ミシン目タイ部長さ平均値)×100(%)で算出し、カット部比率差は、中央部区間カット部比率Cm(%)から端部区間カット部比率Ce(%)を引いた数値(ポイント)で表わす。
ミシン目カット性の評価は、仕様ごとに10包装体を開封し、それぞれの開封し易さおよび開封後の異常の有無(ミシン目開裂異常)を4段階(3〜0)で評価し平均値を求めた。3は良好で問題なく開封できる状態(フィルムがミシン目以外の部分で開裂がないあるいは2mm以内の開裂)、2は使用に問題はないが少し開封し難かったり一部開裂し過ぎる(フィルムがミシン目以外の部分で2mm以上5mm未満の開裂有)部分がある、1は開封し難かったり開裂し過ぎる部分(フィルムがミシン目以外の部分で5mm以上、10mm未満の開裂有)がある、0は開封が容易にはできないあるいは開裂し過ぎて使用中に衛生用紙がはみ出してしまう等の異常が発生する、この基準に基づいて評価した。その平均値を基に、評価3は2.5以上、評価2は2.5未満、1.5以上、評価1は1.5未満、0.5以上、評価0は0.5未満とし表1〜4に記載した。総合評価は、◎(良好)がミシン目カット性、開裂異常ともに評価3、○(使用可)はミシン目カット性、開裂異常が2以上、△(不良)はミシン目カット性、開裂異常どちらかが2以上で1か0が有る、×(使用不可)はミシン目カット性、開裂異常のどちらも1以下とした。
表1中に示すように実施例1〜12は、フィルム基材がポリエチレン(PE)フィルムで、厚さを20〜75μmの範囲で変えたフィルムを用いミシン目列の長さが170mmで表に記載した仕様のミシン目加工を行い、包装体内部には2プライのティッシュペーパー(二つ折時のサイズ198mm×103mm)150組を封入して合わせ包み仕様の包装体(上面サイズ略200mm×略105mm、高さ略30mm)を作製した。これらの包装体を前記の評価方法で評価を行った結果、総て良好あるいは使用可能な結果が得られた。これらの包装体は、請求項1に記載されているようにフィルムが可撓性のある20μm〜80μmの厚さの範囲であり、中央部区間のミシン目と端部区間のミシン目のカット部比率差も2ポイント以上になるようにミシン目加工した。さらに、カット部比率差が5ポイント以上の場合には開封性が非常に良くなっている結果が認められた。
表1の実施例13〜18は、フィルム基材として20μm〜80μmのポリプロピレン(PP)フィルムを使用し、中央部区間のミシン目、端部区間のミシン目を表中の仕様のとおり作製し、実施例1と同様に合わせ包み仕様の包装体を得た。これらの包装体も請求項1に記載されているようにフィルムが可撓性のある20μm〜80μmの厚さの範囲であり、中央部区間のミシン目と端部区間のミシン目のカット部比率差も2ポイント以上となるように加工した。これらの包装体も前記の評価方法で評価を行った結果、総て良好あるいは使用可能な結果が得られた。
表1の実施例19〜24は、フィルム基材として25μm〜75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用し、中央部区間のミシン目、端部区間のミシン目を表中の仕様のとおり作製し、実施例1と同様に合わせ包み仕様の包装体を得た。これらの包装体も請求項1に記載されているようにフィルムが可撓性のある20μm〜80μmの厚さの範囲であり、中央部区間のミシン目と端部区間のミシン目のカット部比率差も2ポイント以上となるようにミシン目加工した。これらの包装体も前記の評価方法で評価を行った結果、総て良好あるいは使用可能な結果が得られた。
表2の実施例25〜37は、フィルム基材として表に記載のフィルム(PE、PP、PET)を使用し、中央部区間ミのシン目、端部区間のミシン目を表中の仕様のとおり作製し、内部の積層体としては一般的なポケットティッシュの状態に折った100mm×75mmサイズの2プライティッシュ10組をピロー包装(上面サイズ略105mm×略80mm、高さ略10mm)した。フィルムには予め70mm長さのミシン目列が包装体上面中央部になるようにミシン目加工を施した。これらの包装体も請求項1に記載されているようにフィルムが可撓性のある20μm〜80μmの厚さの範囲であり、中央部区間のミシン目と端部区間のミシン目のカット部比率差も2ポイント以上とした。これらの包装体も前記の評価方法で評価を行った結果、総て良好あるいは使用可能な結果が得られた。
中央部区間のミシン目と端部区間のミシン目のカット部比率差の実施例については35.2ポイント(実施例23)を最大値としており、本発明がこの最大値に制限されるものではないが、実用的なミシン目のタイ部長さ、カット部長さの比率を考慮すると40ポイント程度以下が好ましく、より好ましくは20ポイント程度以下である。
表3の比較例1〜14は、合わせ包みの形態でフィルム基材を実施例に使用したPE、PP、PETの中から選びミシン目列の総長さは変えずにタイ部長さおよびカット部長さの仕様を変更してフィルム包装体を得た。フィルム厚さが20μm未満あるいは80μmを超えるものでは総合評価で不良あるいは使用不可の結果となった。また、カット部比率差が2ポイント未満のものも総合評価で不良あるいは使用不可の結果となった。フィルム厚さの薄いものでは、特にミシン目端部の余分な開裂が大きく、フィルムの厚いものでは開裂し難く、開裂時に内部の衛生用紙の一部を破壊することが多く見られた。
表4の比較例15〜25は、ピロー包装の形態でフィルム基材を実施例に使用したPE、PP、PETの中から選びミシン目列の総長さは変えずにタイ部長さおよびカット部長さの仕様を変更してフィルム包装体を得た。フィルム厚さが20μm未満あるいは80μmを超えるものでは総合評価で不良あるいは使用不可の結果となった。また、カット部比率差が2ポイント未満のものも総合評価で不良あるいは使用不可の結果となった。上記の実施例、比較例ともにミシン目は金属性のミシン刃を用いてミシン目加工を行った。
以上のとおり、具体的な材料、ミシン目仕様等の実施形態で本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施例や実施形態の範囲に限定されるものではない。また、主には衛生用紙の用途に適しているが被包装物としては多くの物に適用可能な技術である。
本発明の衛生用紙積層体を包装したフィルム包装体を使用することにより、ミシン目が適度な力で開封し、ミシン目以外の部分では開裂し難いため、取り扱い易く安心して保管できる衛生用紙を提供することができる。
1 開封用ミシン目入りフィルム包装体1
2 開封用ミシン目
3 中央部区間ミシン目
4、5 端部区間ミシン目
6 開封用ミシン目入りフィルム包装体2
7 ミシン目カット部
8 ミシン目タイ部
9 衛生用紙のシート
10 開封後のミシン目部分

Claims (3)

  1. 可撓性のある20μm〜80μmの厚みを有するフィルム基材で包装されたフィルム包装体の内容物が1セットずつ取り出し可能な衛生用紙のシート積層体であるフィルム包装体において60mm以上、250mm以内の1列に繋がった開封用ミシン目列を少なくとも1本以上有し、前記開封用ミシン目列のいずれかの開封用ミシン目列の列内の中央部区間ミシン目および端部区間ミシン目のタイ部とカット部の比率が以下の式で示される範囲であることを特徴とする開封用ミシン目入りフィルム包装体。
    2≦((中央部区間カット部長さ/(中央部区間カット部長さ+中央部区間タイ部区間長さ))−(端部区間カット部長さ/(端部区間カット部長さ+端部区間タイ部区間長さ)))×100
  2. 請求項1記載の可撓性のあるフィルム基材が、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂のいずれかを主体とすることを特徴とする請求項1記載の開封用ミシン目入りフィルム包装体。
  3. 請求項1記載のフィルム包装体の内容物がポップアップ式に1セットずつ取り出し可能な衛生用紙のシート積層体で、該衛生用紙がティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル、キッチンペーパー、各種ワイパー等から選択されることを特徴とする請求項1記載の開封用ミシン目入りフィルム包装体。
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