JP2018160225A - 閲覧システム、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】閲覧者が興味を持つことが期待される画像を表示できる閲覧システムを提供すること。【解決手段】第一の画面情報提供装置30及び第二の画面情報提供装置50から画面情報を取得する情報処理装置10と、前記情報処理装置の操作履歴を管理する画像配信装置20とを有する閲覧システム100であって、画像配信装置は、前記画像の識別情報及び前記情報処理装置の識別情報に対応付けて前記操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段291と、前記画像の識別情報に対応付けて前記広角画像を記憶する広角画像記憶手段292と、前記情報処理装置から取得した前記情報処理装置の識別情報に基づき前記広角画像を決定し、前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記操作履歴に基づき前記広角画像の前記表示領域を決定する表示領域決定手段22と、前記広角画像と前記表示領域を前記情報処理装置に送信する画像送信手段21と、を有する閲覧システムを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、閲覧システム、及び、プログラムに関する。
Webサーバは様々な画像を含む画面情報を提供しており、ブラウザソフトウェアが動作している情報処理装置を閲覧者が操作することで画像を閲覧することができる。また、従来のデジタルカメラよりも広範囲の広角画像を撮像できる撮像装置が普及しはじめている。
また、ブラウザソフトウェアが表示する画像が広告に活用される場合も少なくない。Webサーバが配信するWebページには広告枠が設けられており、広告枠に広告の対象の画像が表示される。閲覧者が広告をクリック等すると、情報処理装置は広告に記述されたリンク先のWebサーバと通信して広告の対象に関する詳細な情報を表示することができる。
広告主としては閲覧者が広告をクリックする頻度を向上させたいが、1つのWebページに掲載される広告の数は増大傾向にあり、広告主は閲覧者の注意を引きつける表示方法を工夫している(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、動画広告を配信することで広告の効果(クリック率)を高める技術について開示されている。
しかしながら、動画は閲覧者の注意を引きつける可能性があるが、閲覧者が興味を持つ画像が表示されるとは限らないという問題がある。すなわち、動画広告の再生時間の一部に閲覧者が興味を持つ画像が含まれていても、閲覧者が該画像を閲覧するには再生されるタイミングで動画広告を見ていなければならない。閲覧者がこのタイミングで動画広告を見ていなければ広告の効果を向上できないおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑み、閲覧者が興味を持つことが期待される画像を表示できる閲覧システムを提供することを目的とする。
本発明は、情報処理装置と、画像配信装置とを有する閲覧システムであって、
前記情報処理装置は、
第一の画面情報提供装置から取得した画面情報の画像に対する操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が受け付けた前記画像に対する操作履歴、前記画像の識別情報、及び前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信する操作履歴送信手段と、第二の画面情報提供装置から画面情報を取得した場合、前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信して、前記情報処理装置の識別情報に基づいて決定された広角画像と該広角画像の表示領域を取得する広角画像取得手段と、前記第二の画面情報提供装置から取得した画面情報に基づいて、前記広角画像取得手段が取得した前記広角画像の前記表示領域を表示装置に表示する表示手段と、を有し、
前記画像配信装置は、前記画像の識別情報及び前記情報処理装置の識別情報に対応付けて前記操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、前記画像の識別情報に対応付けて前記広角画像を記憶する広角画像記憶手段、を参照し、前記情報処理装置から取得した前記情報処理装置の識別情報に基づき前記広角画像を決定し、前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記操作履歴に基づき前記広角画像の前記表示領域を決定する表示領域決定手段と、前記広角画像と前記表示領域を前記情報処理装置に送信する画像送信手段と、を有する閲覧システムを提供する。
閲覧者が興味を持つことが期待される画像を表示できる閲覧システムを提供することができる。
広角画像の一例として全天球画像について説明する図の一例である。 閲覧システムの概略を説明する図である。 閲覧システムの概略を説明する図である。 閲覧システムの概略的な構成図の一例である。 情報処理装置の概略的なハードウェア構成を示したブロック図である。 全天球カメラの使用イメージ図である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 閲覧者の視線を説明する図の一例である。 情報処理装置、広告主Webサイト、パートナーサイト、履歴管理サーバ、及び広告配信サーバの機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 各Webページが有する情報を模式的に説明する図の一例である。 全天球画像の画角を説明する図の一例である。 操作履歴の記録を説明する図の一例である。 履歴管理サーバが操作履歴を記録するまでのシーケンス図の一例である。 情報処理装置が広告を表示するまでのシーケンス図の一例である。 広告主Webサイトで表示される画像を説明する図の一例である。 広告画像DBが有する情報を模式的に示す図である。 2つの全天球画像と対象が写っている画角を模式的に示す図である。 操作履歴に基づいて表示領域を決定する手順のシーケンス図の一例である。 パートナーサイトのWebページの一例を示す図である。 ヒートマップを説明する図の一例である。 広告枠に表示された全天球画像に関する情報の表示例を示す図である。 全天球画像に重ねて表示された表示対象物を説明する図の一例である。 表示対象物の表示方法の概略を説明する図の一例である。 情報処理装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 色差を説明する図の一例である。 情報処理装置が表示対象物の色を決定して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 広告枠に表示された全天球画像に関する情報の表示例を示す図である。 全天球画像に対する表示対象物の位置が変わった場合に情報処理装置が表示対象物の色を決定して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 表示対象物に重ねて表示される背景オブジェクトを説明する図の一例である。 情報処理装置が背景オブジェクトを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 表示位置の変更を説明する図の一例である。 情報処理装置が背景オブジェクトを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 表示対象物の例を説明する図の一例である。 表示対象物の例を説明する図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態の電子機器システムの概略>
図1は、広角画像の一例として全天球画像について説明する図の一例である。図1(a)は、3次元の立体球CSで表わされた全天球画像を示し、図1(b)は正距円筒図法で表された全天球画像を示す。全天球カメラで生成された全天球画像は図1(b)のような画像が立体球CSに張り合わされた三次元の構造を有している。仮想カメラICは閲覧者の視点に対応し、図1では全天球画像の中心に視点がある。閲覧者は仮想カメラICを通るX軸、Y軸、Z軸を中心とする3軸の回転を行わせて、全天球画像の任意の所定領域Tを表示させることができる。
図2、図3は、本実施形態の閲覧システム100の概略を説明する図である。本実施形態ではリターゲティング広告で表示される全天球画像の表示領域を決定する閲覧システム100について説明する。リターゲティング広告とは、行動ターゲティング広告の1つであり、任意のWebサイトを訪れた訪問者のその後の行動を追跡し、再度、広告を表示させる広告の方法である。閲覧者は、Webサイトの一度目の訪問で商品やサービスを下見しておき、別の機会に商品やサービスを購入する行動パターンを取ることが多い。リターゲティングタグ広告は、商品やサービスの2回目以降の閲覧を促す仕組みであり、閲覧者が広告(商品やサービス)をクリックする率を向上させる可能性がある。
しかし、Webページには多くの広告が表示されており、閲覧者が過去に訪問したWebサイトの商品やサービスを閲覧システム100が再度、表示するだけではクリック率が向上しない状況になっている。
広告の画像に全天球画像が用いられる場合、所定領域Tという一部のみが表示される。閲覧者は全天球画像を回転させて全体を閲覧できるが、Webページが表示された直後は所定領域Tしか表示されない。
一方、クリック率は初期表示される画像と大きな相関があることが知られており、クリック率を向上させるには、Webページが表示された直後の全天球画像の所定領域Tを閲覧システム100がどのように決定するかが重要になる。そこで、本実施形態の閲覧システム100は、Webサイトの一度目の訪問で全天球画像を閲覧した際にどのような領域を表示させたかを記録しておき、全天球画像の広告の表示の際は過去に表示させた領域を参考にWebページが表示された直後の全天球画像の所定領域Tを決定する。図2,3を用いて説明する。
(1)例えば、閲覧者は不動産サイト(広告主Webサイト30)を情報処理装置10のブラウザソフトウェア(以下、ブラウザ8という)で閲覧する。不動産サイトには各種の不動産の物件の全天球画像が用意されており、閲覧者は所望の物件を選択する。図2ではある物件のキッチンの部分を表示している。不動産サイトはリターゲティングタグをブラウザ8に送信しておく。リターゲティングタグは閲覧者を追跡するためのスクリプト(プログラム)である。
(2)リターゲティングタグは広告配信サーバ40と通信し、広告配信サーバ40は生成したクッキー(Cookieと表記されるが、本実施形態では「クッキー」という)をブラウザ8に送信する。ブラウザ8はクッキーを記憶しておく。なお、クッキーは不動産サイトを訪問した閲覧者(又は情報処理装置10,ブラウザ8)を特定するための識別情報である。
(3)閲覧者がブラウザ8を操作して全天球画像を操作している間、リターゲティングタグはどの閲覧画角がどのくらい表示されたかという操作履歴を履歴管理サーバ20に送信する。例えば、キッチン、押し入れ、出窓、及び、トイレに対応する閲覧画角が記録され、更にそれぞれがどのくらいの時間、表示されかが記録される。
次に、閲覧者は不動産サイトの閲覧を終了し、パートナーサイト50を閲覧した。
(4)ブラウザ8はパートナーサイト50のWebページを表示する。
(5)このWebページには広告配信サーバ40の広告枠が配置されており、広告枠に対応付けられたスクリプトが広告配信サーバ40にクッキーを送信する。
(6)広告配信サーバ40は送信されたクッキーを、記録してあるクッキーと比較して、一致する場合には不動産サイトを閲覧した閲覧者がパートナーサイト50を閲覧したと検出する。
(7)広告配信サーバ40は広告枠のオークションを行うが、本実施形態では履歴管理サーバ20が入札などにより広告枠を購入したものとする。履歴管理サーバ20は広告主Webサイト30から広告主Webサイト30の物件を広告することを請け負っている。オークションのような仕組みは必ずしも必須ではない。
(8)広告配信サーバ40は履歴管理サーバ20に広告を要求するための広告要求タグ(スクリプト)を情報処理装置10に送信する。
(9)情報処理装置10は広告要求タグを実行して履歴管理サーバ20にクッキーを送信する。
(10)履歴管理サーバ20はクッキーに対応付けられた全天球画像の閲覧履歴を参照して全天球画像の表示領域を決定する。例えば、キッチンを多く見ていた場合、キッチンが含まれるように表示領域を決定し広告情報(全天球画像と表示領域)を送信する。
したがって、リターゲティング広告で全天球画像のような広角画像が表示される場合、ブラウザ8はパートナーサイトのWebサイトを表示した直後(初期状態)から、閲覧者が興味を持った表示領域で全天球画像を表示できる。
<用語について>
特許請求の範囲又は発明の詳細な説明の操作履歴は、画像に対する何らかの操作をいう。「履歴」と称しても単一の操作だけの場合がある。画像に対する操作は、例えば表示させること又は回転させることの他、拡大・縮小すること、輝度を変えること、先鋭度を変えることなどが含まれる。また、画像の選択や画像の閲覧時間などもこの操作履歴に含めても良い。
情報処理装置の識別情報は情報処理装置を特定するための情報であるが、情報処理装置の識別と共に、ブラウザ又は閲覧者が識別される場合がある。また、閲覧者とは、広告を閲覧する者をいい、ユーザ、利用者、操作者などと呼ばれてもよい。
操作履歴に基づき広角画像の表示領域を決定するとは、閲覧者が興味を示しそうな全天球画像の一部、領域、範囲、又は場所を推定して示すことをいう。
<システム構成例>
図4は、閲覧システム100の概略的な構成図の一例である。閲覧システム100は、ネットワークNを介して通信可能な情報処理装置10、広告主Webサイト30、パートナーサイト50、広告配信サーバ40及び履歴管理サーバ20を有している。
ネットワークNは、情報処理装置10が設置されている施設などに構築されているLAN、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。ネットワークNが複数のLANを有する場合、ネットワークNはWANやインターネットと呼ばれる。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、情報処理装置10が直接、公衆回線網に接続する場合は、LANを介さずにプロバイダネットワークに接続することができる。
情報処理装置10は、本実施形態においてクライアント端末として動作する。情報処理装置10ではブラウザ8又はこれと同等の機能を有するアプリケーションソフトウェアが動作しており、情報処理装置10が要求したWebページを広告主Webサイト30、及び、パートナーサイト50から受信してディスプレイ(後述するLCD:Liquid Crystal Display)に表示させる。
情報処理装置10は、例えばPC(Personal Computer)、タブレット装置、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機、ナビゲーション端末、ウェアラブルPCなどであるが、Webページを表示させることができればよい。例えば、プリンターがWebページを表示させる機能やディスプレイを有する場合、プリンターが情報処理装置10として使用されてもよい。また、デジタルサイネージがWebページを表示させてもよい。デジタルサイネージとは、屋外、店頭、公共空間及び交通機関など、人が通過又は存在しうる場所でディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステム、表示機器又は表示される情報をいう。
情報処理装置10は、有線LANや無線LANのアクセスポイントを介してネットワークNと接続してもよいし、3G、4GやLTE(Long Term Evolution)といった交換回線型の通信規格で通信して、ネットワークNに接続してもよい。
広告主Webサイト30とパートナーサイト50は、いずれも閲覧者が使用するクライアントコンピュータ(本実施形態の情報処理装置10)に対しネットワークを通じて情報や機能を提供するサーバ(一般的な情報処理装置)である。本実施形態では、広告主Webサイト30とパートナーサイト50の役割が異なる。広告主Webサイト30は広告を出す側であり、パートナーサイト50は広告枠を提供する側である。役割は固定的ではなく両者が逆の関係になる場合もある。
広告主Webサイト30は履歴管理サーバ20に広告の配信を依頼しているため、履歴管理サーバ20がクッキーで情報処理装置10を特定すれば、広告主Webサイト30が情報処理装置10を特定したことと同等の効果が得られる。広告配信サーバ40には履歴管理サーバ20が広告の販売の対象として登録されているため、広告配信サーバ40は、情報処理装置10が広告枠を検出しクッキーを送信するとクッキーを履歴管理サーバ20に送信する。履歴管理サーバ20はクッキーに基づいて広告枠を購入する価値があるかどうかを判断できる。
広告主Webサイト30及びパートナーサイト50と情報処理装置10はHTTP又はHTTPsに則り、情報処理装置10からの要求に対し広告主Webサイト30とパートナーサイト50が画面情報を情報処理装置10に送信する。画面情報は、HTML、スクリプト言語、及びCSS(cascading style sheet)で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。本実施形態で、閲覧者のWebページに対する操作を全天球画像に反映させるのはスクリプト言語である。スクリプト言語として、具体的には、JavaScript(登録商標)又はECMAScriptというプログラム言語が知られている。
なお、本実施形態でWebページと称する場合はWebアプリが含まれるものとして説明する。Webアプリの定義は定かでないが、例えば、広告主Webサイト30とパートナーサイト50が閲覧者の要求に応じてWebページを動的に構築することを指したり、スクリプト言語でWebページが動作することを指したりする。前者は、例えば閲覧者が設定した検索条件に適合する不動産の写真を広告主Webサイト30が配置してWebページを構築する場合が相当し、後者は、例えば閲覧者の操作で全天球画像が回転することなどが相当する。
広告配信サーバ40は、広告枠に配信する広告機会を販売するサーバ(一般的な情報処理装置)ということができる。広告配信サーバ40と情報処理装置10は例えばHTTP又はHTTPsに則り通信する。情報処理装置10がパートナーサイト50の広告枠が配置されたWebページを表示すると、情報処理装置10は広告配信サーバ40にクッキーを送信する。この時、情報処理装置10は広告配信サーバ40に関係がある全てのクッキーを送信する。クッキーは不動産サイトに限らず各種の広告主Webサイト30から提供されている。広告配信サーバ40は全てのクッキーを履歴管理サーバ20(実際には履歴管理サーバ20は複数ある)に提示して、この広告枠の入札を受け付ける。履歴管理サーバ20はクッキーから閲覧者の属性を特定し、属性と広告したい商品などを勘案して入札金額を決定し入札する。本実施形態では、操作履歴が記録されていることがクッキーでわかるので、履歴管理サーバ20はより高い金額(及び速いレスポンス)で入札したものとして広告枠を購入することができる。
広告配信サーバ40は契約にしたがって履歴管理サーバ20に課金し、履歴管理サーバ20と不動産サイト(広告主Webサイト)の間では契約に従った課金が行われる。ただし、広告が表示されただけで課金されるかどうかなどは契約によって異なる。
履歴管理サーバ20はバナーやテキストなどの入稿素材や広告画像(以下、広告情報という)を保持しており、情報処理装置10からの要求に対し広告情報を送信する。広告情報は単なるバナー(文字や写真や絵でつくられた画像)の場合もあるし、画像に加えスクリプト言語が含まれる場合がある。本実施形態では、閲覧者のWebページに対する操作を全天球画像の表示態様に反映させるため、スクリプト言語で記述されたプログラム(上記の表示プログラム)が含まれる。
広告がクリックされた場合、広告がクリックされた等の情報は閲覧者のブラウザ8のクッキー(上記とは別)に書きこまれ、広告配信サーバ40に送信される。クッキーには広告枠を特定する情報が含まれているので、広告のクリックにより閲覧者が広告主Webサイト30にアクセスした場合、パートナーサイト50の広告枠を経由したことを広告配信サーバ40が把握可能になる。広告配信サーバ40はパートナーサイト50の運営者にクリック数に応じた料金を支払う。また、広告主Webサイト30はクリックされた旨のクッキーにより履歴管理サーバ20が購入した広告枠によりクリックされたことを検出し、契約に基づいて所定の料金を履歴管理サーバ20に支払う。
<ハードウェア構成例>
図5は、情報処理装置10の概略的なハードウェア構成を示したブロック図である。情報処理装置10は、概ねパーソナル・コンピュータ、ワークステーション又はアプライアンス・サーバとして実装することができる。情報処理装置10は、CPU201と、CPU201が使用するデータの高速アクセスを可能とするメモリ202とを備える。CPU201及びメモリ202は、システム・バス203を介して、情報処理装置10の他のデバイス又はドライバ、例えば、グラフィックス・ドライバ204及びネットワーク・デバイス(NIC)205へと接続されている。
グラフィックス・ドライバ204は、バスを介してLCD(表示装置)206に接続されて、CPU201による処理結果をモニタする。LCD206にはタッチパネルが一体に配置されていてもよい。この場合、閲覧者は操作手段として指を使って情報処理装置10を操作できる。
また、ネットワーク・ドライバ205は、トランスポート層レベル及び物理層レベルで情報処理装置10をネットワークNへと接続して、広告主Webサイト30等とのセッションを確立させている。
システム・バス203には、更にI/Oバス・ブリッジ207が接続されている。I/Oバス・ブリッジ207の下流側には、PCIなどのI/Oバス208を介して、IDE、ATA、ATAPI、シリアルATA、SCSI、USBなどにより、HDD209などの記憶装置が接続されている。HDD209の代わりに又はHDD209と共にSSD(Solid State Drive)を有していてもよい。
HDD209は情報処理装置10の全体を制御するプログラム209pを記憶している。プログラム209pは、ブラウザ8の他、広告主Webサイト30、パートナーサイト50、広告配信サーバ40が送信した画面情報を含んでいる。情報処理装置10はブラウザ8と画面情報に含まれる表示プログラムを実行することで、Webページに対する操作を全天球画像に反映させる。プログラム209pは、広告主Webサイト30等から配信される他、USBメモリや光記憶媒体などの可搬性の記憶媒体に記憶された状態で配布されてもよい。
また、I/Oバス208には、USBなどのバスを介して、キーボード及びマウス(ポインティング・デバイスと呼ばれる)などの入力装置210が接続され、閲覧者などのオペレータによる入力及び指令を受け付けている。
広告主Webサイト30、パートナーサイト50、広告配信サーバ40、及び履歴管理サーバ20のハードウェア構成図は図5と相違がないか、又は、相違があったとしても本実施形態の説明の上で支障がないものとする。広告主Webサイト30、パートナーサイト50、広告配信サーバ40、及び履歴管理サーバ20はクラウドコンピューティングに対応していることが好ましい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。この場合、図5に示したハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたり一まとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、広告主Webサイト30、パートナーサイト50、広告配信サーバ40、及び履歴管理サーバ20が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施例の広告主Webサイト30、パートナーサイト50、広告配信サーバ40、及び履歴管理サーバ20の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷等に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
<全天球画像について>
図6〜図9を用いて全天球画像について説明する。図6は、全天球カメラ9の使用イメージ図である。全天球カメラ9は、図6に示されているように、閲覧者が手に持って閲覧者の周りの被写体を撮像するために用いられる。全天球カメラ9は、2つの撮像素子の背面同士が対向させられた構造を有しており、それぞれ閲覧者の周りの被写体を撮像することで、2つの半球画像を得る。
次に、図7及び図8を用いて、全天球カメラ9で撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する。なお、図7(a)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(前側)、図7(b)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(後側)、図7(c)は正距円筒図法により表された画像(以下、「正距円筒画像」という)を示した図である。図8(a)は正距円筒画像で球を被う状態を示した概念図、図8(b)は全天球画像を示した図である。
図7(a)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(前側)となる。また、図7(b)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(後側)となる。そして、半球画像(前側)と、180度反転された半球画像(後側)とは、全天球カメラ9によって合成され、図7(c)に示されているように、正距円筒画像が作成される。
そして、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)が利用されることで、図8(a)に示されているように、正距円筒画像が球面を覆うように貼り付けられ、図8(b)に示されているような全天球画像が作成される。このように、全天球画像は、正距円筒画像が球の中心を向いた画像として表される。なお、OpenGL ESは、2D(2-Dimensions)及び3D(3-Dimensions)のデータを視覚化するために使用するグラフィックスライブラリである。全天球画像は、静止画であっても動画であってもよい。
広告配信サーバ40が配信する広告情報にはこの全天球画像が含まれている。全天球画像は、球面を覆うように貼り付けられた画像であるため湾曲しており、人間が見ると違和感を持ってしまう。そこで、情報処理装置10は、全天球画像の一部の所定領域Tを湾曲の少ない平面画像として表示することで、人間に違和感を与えないように表示する。所定領域Tは、三次元の仮想空間における座標(X,Y,Z)によって示される。一方、LCD206は二次元平面なので所定領域Tのままでは情報処理装置10が表示できない。そこで、3Dコンピュータグラフィックの技法を用いて三次元の物体を二次元平面に投影する透視投影変換により情報処理装置10は所定領域Tを得る。以上のようにして図1に示したように、全天球画像の所定領域Tが表示領域としてLCD206に表示される。
図9は、閲覧者の視線を説明する図の一例である。全天球画像は三次元の座標を有しているので、視線方向は三次元の座標又は緯度・経度などの球体の座標を特定する情報で特定される。本実施形態では、所定領域Tの中心cpを視線方向とする。
閲覧者は操作により視線方向を変えることができるが、仮想カメラICが平行移動しないと仮定すると、仮想カメラICは剛体としてロール(Z軸を中心とする回転)、ヨー(Y軸を中心とする回転)、及びピッチ(X軸を中心とする回転)の3つの回転が可能である。この3つの回転のいずれが生じても視線方向が変化する。例えば、閲覧者が全天球画像を水平方向に回転させるとヨー角が変化し、上下方向に回転させるとピッチ角が変化し、LCD206の中心を軸に全天球画像を回転させるとロール角が変化する。本実施形態では、閲覧者のWebページに対する操作が、視線方向(ロール角、ヨー角、ピッチ角)等に反映される。どのように反映されるかは表示プログラムに予め記述されているものとする。
<機能について>
図10は情報処理装置10、広告主Webサイト30、パートナーサイト50、履歴管理サーバ20、及び広告配信サーバ40の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<情報処理装置10>>
情報処理装置10は、Webページ取得部11、Webページ解析部12、Webページ表示部13、操作受付部14、及びスクリプト実行部15を有している。情報処理装置10が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
操作受付部14は、情報処理装置10に対する各種の操作を受け付ける。具体的には、情報処理装置10が実行するブラウザ8に対する操作を受け付ける。Webページがスクリプト言語で記述されたプログラム(上記のスクリプト)を有得する場合は、スクリプトが動作の契機とするWebページに対する操作を受け付ける。なお、本実施形態では、操作の対象が情報処理装置10、ブラウザ8又はWebページのいずれであるか厳密に区別せず、情報処理装置10に対する操作、ブラウザ8に対する操作又はWebページに対する操作は同等の意味を持つ。操作受付部14は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行し入力装置210やタッチパネルを制御すること等により実現される。
Webページ取得部11は、閲覧者の操作により又はスクリプトの動作により広告主Webサイト30及びパートナーサイト50と通信して、広告主Webサイト30及びパートナーサイト50からWebページを取得する。Webページ取得部11は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行しネットワーク・ドライバ205を制御すること等により実現される。
Webページ解析部12は、画面情報に含まれるHTMLを先頭から順番に読み取りHTMLに含まれる文章や画像データの構造を解析する。また、CSSに記述されたHTMLの文章や画像データとの紐付けを検出して、HTMLに含まれる文章や画像データのスタイルを対応付ける。また、Webページ解析部12は、HTMLからscriptタグを検出してスクリプト言語で記述されているスクリプトを抽出する。Webページ解析部12はHTMLとCSSをWebページ表示部13に送出し、スクリプトをスクリプト実行部15に送出する。Webページ解析部12は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
Webページ表示部13はHTMLの先頭から解析が終わった順にWebページをLCD206に表示していく。また、Webページに対する操作に応じてWebページを更新する。Webページ表示部13は図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
スクリプト実行部15は、Webページ解析部12が抽出したスクリプトを実行する。スクリプトの具体的な内容はWebページによって様々である。本実施形態ではスクリプトとしてリターゲティングタグ、広告枠に対応付けられたスクリプト、及び広告要求タグ等が検出される。スクリプト実行部15は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。また、スクリプト実行部15が有する各機能又は手段は、CPU201がスクリプトを実行することで実現される。
クッキー取得部152は、スクリプト実行部15のうちWebページ取得部11が取得した画面情報に含まれるリターゲティングタグを情報処理装置10が実行して実現される機能である。クッキー取得部152は広告配信サーバ40からクッキーを取得する。
クッキー取得部152が取得したクッキーは記憶部19に記憶される。記憶部19は、図5に示したHDD209又はメモリ202により実現される。記憶部19のクッキーは広告取得部151及び操作履歴送信部155により参照される。
広告取得部151は、スクリプト実行部15のうち履歴管理サーバ20から広告を取得する機能である。広告取得部151は広告枠に対応付けられた(又は、埋め込まれた又はリンクされた等という場合がある)URLに基づいて広告配信サーバ40にアクセスすることで、クッキーを広告配信サーバ40に通知する。これにより、まず広告要求タグを取得する。広告要求タグもスクリプトの一種である。
広告取得部151は広告要求タグを実行して、クッキーを履歴管理サーバ20に送信する。履歴管理サーバ20がクッキーに基づいて広告情報を生成するので、広告取得部151は広告情報を取得する。本実施形態の広告情報は、全天球画像及び表示領域を含み、全天球画像を表示させる表示プログラムを有している。表示プログラムは全天球画像への直接の操作を全天球画像の表示態様に反映させる。表示プログラムもスクリプト言語で記述されており、スクリプト実行部15により実行される。
広告表示部153は、スクリプト実行部15のうち履歴管理サーバ20から取得した広告情報を表示する機能である。広告表示部153は、広告枠に全天球画像を含む広告を表示する。また、全天球画像に対する直接の操作に応じて全天球画像の表示態様を変更する。
操作履歴記録部154は、後述の表2に示す操作履歴を記録する。表2に示すように、操作履歴は画像ID、閲覧時刻、クッキー、閲覧画角1〜3を有する。画像IDは広告主Webサイト30のWebページに含まれている全天球画像を特定するための情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。以下のIDについても同様である。閲覧時刻は、閲覧者が広告主Webサイト30の全天球画像を閲覧した時刻である。クッキーについては表1にて説明する。閲覧画角1〜3は、閲覧者が全天球画像を回転させずに静止した時間が所定時間(例えば1秒)以上の画角である。操作履歴記録部154は静止した時間が上位3つの画角を記録する。1つだけでもよいし4つ以上でもよい。また、操作履歴記録部154はそれぞれの閲覧画角1〜3で閲覧者が拡大又は縮小したか否かを記録する。
操作履歴送信部155は、スクリプト実行部15のうちWebページ取得部11が取得した画面情報に含まれるリターゲティングタグを実行することで実現される機能である。操作履歴送信部155は広告主Webサイト30で表示された全天球画像に対する操作履歴をクッキーと共に履歴管理サーバ20に送信する。
<<広告主Webサイト30、パートナーサイト50>>
広告主Webサイト30とパートナーサイト50は、Webページ提供部31を有している。広告主Webサイト30とパートナーサイト50が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
Webページ提供部31は、情報処理装置10からのHTTPリクエストを解釈してWebページを構築してHTTPレスポンスとして情報処理装置10に送信する。処理に必要であればアプリケーションサーバに処理を依頼し、処理結果をWebページに配置して送信する。Webページ提供部31は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
<<広告配信サーバ40>>
広告配信サーバ40は、広告提供部41及びクッキー生成部42を有している。広告配信サーバ40が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、記憶部49には、クッキー情報DB491が構築されている。記憶部49は、図5に示したHDD209又はメモリ202により実現される。

表1はクッキー情報DB491に記憶される情報を模式的に示す。クッキー情報DB491は各クッキーの情報を記録している。クッキー情報DB491には、各クッキーごとに、クッキー名、クッキー値、生成時刻、有効期限、及び、ドメイン名の各項目が記録される。クッキー名は、広告配信サーバ40がクッキーに付与する任意の名称である。広告配信サーバ40が所定の規則にしたがって付与する。クッキー値は重複しない識別情報である。生成時刻は最後に閲覧者がサイトを訪れた日時である。有効期限はクッキーが有効とされる(利用可能な)期限である。ドメイン名は、広告主Webサイト30のドメインである。クッキーにより広告主Webサイト30を閲覧したブラウザ8(閲覧者)が特定される。
(広告配信サーバの機能について)
クッキー生成部42は、広告主Webサイト30を閲覧したブラウザ8を識別するためのクッキーを生成する。クッキー生成部42は、クッキーを記憶部49のクッキー情報DB491に記憶させる。クッキー生成部42は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
広告提供部41は、情報処理装置10からクッキーと共に送信されるHTTPリクエストを解釈して、広告枠を購入する履歴管理サーバ20を決定し、広告要求タグをHTTPレスポンスとして情報処理装置10に送信する。広告提供部41は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
<<履歴管理サーバ20>>
履歴管理サーバ20は、広告画像通信部21、表示領域決定部22、及び操作履歴取得部23を有している。履歴管理サーバ20が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、履歴管理サーバ20は、図5に示したHDD209又はメモリ202により実現される記憶部29を有している。記憶部29には、操作履歴DB291、広告画像DB292及び配信設定DB293が構築されている。

表2は、操作履歴DB291に記憶される情報を模式的に示す。操作履歴DB291には各閲覧者が全天球画像に対しどのような操作を行ったのかという履歴が記録されている。操作履歴DB291には画像ID、閲覧時刻、クッキー、閲覧画角1〜3の各項目が記録されている。画像IDは全天球画像を特定するための情報である。クッキーは上記のとおりである。閲覧画角1〜3は閲覧者が全天球画像を閲覧した際の画角である。各閲覧画角1〜3には閲覧時間、拡大の有無、拡大した場合は拡大後の画角、及び、縮小の有無、が格納されている。このように、各画像ごとに閲覧者が興味を持ったと考えられる画角が記録される。履歴管理サーバ20は閲覧画角1〜3を参照して、広告時の全天球画像の表示領域を決定する。

表3は、広告画像DB292に記憶されている情報を模式的に示す。広告画像DB292には、広告の対象となる全天球画像に関する情報が登録されている。また、広告主Webサイト30で表示された全天球画像に関する情報が登録されている。広告画像DB292にはドメインに対応付けて、画像ID、画像、及び、画像内容が記憶されている。ドメイン名は広告主Webサイト30を特定するための情報である。画像IDは広告枠に表示される全天球画像を特定する情報である。広告主Webサイト30で表示された全天球画像の画像IDを含む。画像は全天球画像の画像データである。画像内容はどのような画像であるかを広告主が判断するための情報である。不動産であれば1つの物件のうち撮像場所が異なる複数の全天球画像が登録されている。

表4は、配信設定DB293に記憶される情報を模式的に示す。配信設定DB293は履歴管理サーバ20がどのような規則で広告を配信するかが設定されている。配信設定DB293には、ドメイン名、広告対象、非広告対象、及び、広告内容の各項目が記録される。ドメイン名は、クッキーと広告配信を紐付けるための情報であり、広告主Webサイト30のドメインが設定される。広告対象は重点的に広告を閲覧させたい閲覧者の属性である。非広告対象は広告を閲覧させたくない閲覧者の属性である。広告内容は、どのような広告を閲覧させるかが設定される。例えば、広告内容が同じ商品の場合、閲覧者が広告主Webサイト30で閲覧した商品と同じ商品が広告となる。広告内容が類似商品の場合、閲覧者が広告主Webサイト30で閲覧した商品と類似した商品が広告となる。なお、表4では説明の便宜上、ドメインに配信設定が対応付けられているが、画像IDごとに配信設定が対応付けられていてもよい。画像ごとに細かに広告の配信方法を決定できる。
(履歴管理サーバの機能について)
広告画像通信部21は情報処理装置10からクッキーを取得して、表示領域決定部22に広告として表示される全天球画像と表示領域を決定させる。また、広告情報(全天球画像と表示領域)を広告配信サーバ40に送信する。
表示領域決定部22は、クッキーに基づいて閲覧者が閲覧していた画像IDを操作履歴DB291から特定する。また、クッキーに含まれるドメインで広告画像DB292を検索し、広告主Webサイト30を特定する。この広告主Webサイト30の全天球画像を画像IDで特定する。そして、この全天球画像の表示領域を操作履歴DB291の閲覧画角1〜3により決定する。
まず、閲覧者が興味を持っている画角は長く表示されると考えられる。したがって、まず、閲覧時間が最も長い閲覧画角を表示領域に決定する。更に、拡大と縮小を考慮してもよい。拡大することは閲覧者が興味を持っていると考えられ、縮小することは閲覧者がより広い範囲に興味を持っていると考えられる。表示領域決定部22は、閲覧時間、拡大及び縮小をポイントに変換して、最もポイントが高い画角を表示領域に決定する。
閲覧画角1のポイント=10秒×1.5(拡大有り)=15
閲覧画角2のポイント=5秒×0.8(縮小有り)=4.8
閲覧画角3のポイント=3秒×1.5=4.5
操作履歴取得部23は、情報処理装置10からクッキーと共に操作履歴を取得し、操作履歴DB291に設定する。操作履歴取得部23は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行してネットワーク・ドライバ205を制御すること等により実現される。
なお、情報処理装置10の操作履歴記録部154を履歴管理サーバ20が有していてもよい。操作履歴記録部154は時系列的な操作内容を必要とするので、通信帯域などによっては履歴管理サーバ20が取得することが困難になるおそれがある。これに対し、情報処理装置10の操作履歴記録部154は最終的な操作履歴のみを履歴管理サーバ20に送信すればよいので通信負荷を低減できる。
<各Webページが有する情報>
図11は、各Webページが有する情報を模式的に説明する図の一例である。図11(a)は広告主Webサイト30が提供するWebページであり、図11(b)はパートナーサイト50が提供するWebページである。
広告主Webサイト30が提供するWebページは全天球画像401を有しており、全天球画像は画像IDを有している。また、広告主Webサイト30が提供するWebページによりリターゲティングタグ404が付随して情報処理装置10に送信される。リターゲティングタグ404には広告配信サーバ40のURLが記述されており、ブラウザ8はリターゲティングタグ404を実行して広告配信サーバ40からクッキー403を取得する。更に、リターゲティングタグ404には履歴管理サーバ20のURLが記述されており、ブラウザ8はリターゲティングタグ404を実行して履歴管理サーバ20に、クッキー403、画像ID及び操作履歴を送信する。
パートナーサイト50が提供するWebページは広告枠402を有している。広告枠402にはアドタグなどのスクリプトと広告枠IDが対応付けられており、スクリプトには広告配信サーバ40のURLが記述されている。ブラウザ8はスクリプトを実行してクッキー403を広告配信サーバ40に送信する。
<閲覧画角について>
図12は、全天球画像の閲覧画角を説明する図の一例である。図12の全天球画像は正距円筒図法で表されている。閲覧者が操作する場合、図1(a)のように全天球のまま所定領域Tを表示させている。この場合、全天球画像の閲覧画角は全天球画像から切り抜かれる4点の座標で表現される。所定領域Tは矩形なので、本実施形態では対角頂点のみで閲覧画角が示される。
<操作履歴>
図13は、操作履歴の記録を説明する図の一例である。閲覧者は広告主Webサイト30が提供するWebページの全天球画像を操作する。図13ではWebページの全天球画像を正距円筒図法で簡略化して示している。この全天球画像は不動産の物件のものであるため、キッチン341、玄関342、窓343、及び、ベランダ344(天井も床も写っているが省略されている)が写っている。
閲覧者は全天球画像を回転させて、興味のある対象(場所)を閲覧する。回転させている間は静止していないが、閲覧時間が所定以上になると操作履歴記録部154は閲覧画角301〜303と閲覧時間を記録する。また、拡大と縮小の有無、拡大後と縮小後の閲覧画角を記録する。
<動作手順>
図14、図15を用いて閲覧システム100の動作を説明する。図14は履歴管理サーバ20が操作履歴を記録するまでのシーケンス図であり、図15は情報処理装置10が広告を表示するまでのシーケンス図である。
S1:まず閲覧者はブラウザ8を起動させる操作を行う。情報処理装置10はブラウザ8を起動させる。
S2:閲覧者は広告主Webサイト30を表示させる操作を行い、情報処理装置10の操作受付部14は広告主Webサイト30のURLやIPアドレスを受け付ける。情報処理装置10のWebページ取得部11は広告主Webサイト30にWebページを要求する。
S3:広告主Webサイト30のWebページ提供部31はリターゲティングタグを含む画面情報を情報処理装置10に送信する。リターゲティングタグの送信は画面情報と同時でなくてもよい。
S4:Webページ解析部12はWebページを解析し、スクリプト(リターゲティングタグ)を検出すると共に、HTMLとCSSをWebページ表示部13に送出する。これにより広告主Webサイト30のWebページが表示される。
S5:リターゲティングタグが実行されることでクッキー取得部152は、リターゲティングタグに記述された広告配信サーバ40のURLに対しクッキーを要求する。この時、広告主Webサイト30を特定するためWebページのドメイン名が送信される。
S6:広告配信サーバ40のクッキー生成部42は、クッキー名、クッキー値、生成時刻、有効期限、及び、ドメイン名を含むクッキーを生成し、情報処理装置10に送信する。
S7:情報処理装置10のクッキー取得部152はクッキーを受信し、記憶部19に記憶させる。
S8:情報処理装置10の操作受付部14は閲覧者の全天球画像に対する操作を受け付け、操作履歴記録部154に通知する。操作履歴記録部154は操作履歴を記録する。閲覧者が複数の全天球画像を閲覧した場合、全ての全天球画像について操作履歴を記録する。
S9:情報処理装置10の操作履歴送信部155は、リターゲティングタグに記述された履歴管理サーバ20のURLに対し、画像IDと共に操作履歴及びクッキーを履歴管理サーバ20に送信する。なお、操作履歴を送信するタイミングは、閲覧者が広告主Webサイト30の閲覧を終了した時でもよいし、1つの全天球画像の閲覧を終了して次の全天球画像の閲覧に遷移した時でもよい。あるいは、閲覧者の明示的な操作により送信してもよい。
S10:履歴管理サーバ20の操作履歴取得部23は画像ID、操作履歴及びクッキーを受信し、操作履歴DB291に記憶させる。
S11:次に、閲覧者はパートナーサイト50を表示させる操作を行い、情報処理装置10の操作受付部14はパートナーサイト50のURLやIPアドレスを受け付ける。情報処理装置10のWebページ取得部11はパートナーサイト50にWebページを要求する。
S12:パートナーサイト50のWebページ提供部31は広告枠を含む画面情報を情報処理装置10に送信する。広告枠の送信は画面情報と同時でなくてもよい。
S13:Webページ解析部12はWebページを解析し、広告枠に対応づけられたスクリプトを検出すると共に、HTMLとCSSをWebページ表示部13に送出する。これによりパートナーサイト50のWebページが表示される。
S14:広告枠のスクリプトが実行されることで広告取得部151は、広告枠に記述された広告配信サーバ40のURLに対しクッキーと広告枠IDを送信する。
S15:広告配信サーバ40の広告提供部41はクッキーと広告枠IDを受信する。広告配信サーバ40の広告提供部41は、受信したクッキーでクッキー情報DB491を検索する。クッキー情報DB491にクッキーが登録されている場合、広告配信サーバ40はリターゲティングの対象となる閲覧者がパートナーサイト50を訪れたことを検出する。
S16:情報処理装置10のブラウザ8が複数のクッキーを記憶している場合も少なくなく、この場合、広告取得部151は広告配信サーバ40に関連する全てのクッキーを広告配信サーバ40に送信する。広告提供部41はクッキーが有するドメインに基づいて入札を行う。履歴管理サーバ20にクッキーを送信すると、履歴管理サーバ20はクッキーのクッキー値、生成時刻や閲覧者の属性に基づいて入札する。
S17:広告提供部41は入札金額などの入札の基準を満たす履歴管理サーバ20に広告枠を販売する。本実施形態では履歴管理サーバ20がクッキー値に基づき操作履歴がある広告主Webサイト30の閲覧者であると特定し、広告枠を購入したものとする。
S18:広告配信サーバ40の広告提供部41は広告要求タグ(プログラム)と広告枠IDを情報処理装置10に送信する。広告要求タグは、広告枠を購入した履歴管理サーバ20のURL等を含み、履歴管理サーバ20が購入した広告枠に配信する広告を情報処理装置10が要求するためのプログラムである。
S19:情報処理装置10の広告取得部151は広告要求タグを取得してこれを実行することで、履歴管理サーバ20に広告要求とクッキーを送信する。
S20:履歴管理サーバ20の広告画像通信部21は広告要求を受信し、表示領域決定部22にクッキーを送出する。表示領域決定部22は配信設定DB293を参照して配信設定を確認する。閲覧者の属性を確認し広告対象であり、非広告対象でないことを確認する。閲覧者の属性とは、年代、性別、職業、家族構成、年収、所在地などである。履歴管理サーバ20はクッキーに対応付けて閲覧者の属性を蓄積している。なお、閲覧者の属性は、広告配信サーバ40が蓄積していたものを利用してもよいし、閲覧者の属性を専門に蓄積するサーバから取得してもよい。履歴管理サーバ20の表示領域決定部22は、配信設定DB293を参照して広告内容を決定する。ここでは同じ商品が指定されたものとする。
S21:表示領域決定部22はクッキーで操作履歴DB291を検索する。これにより、画像IDと閲覧画角1〜3が決定される。クッキーに対応付けられた画像IDが複数の場合がある。閲覧者が複数の全天球画像を閲覧した場合である。この場合、複数の全天球画像を全て送信してよい。あるいは、上記のポイントが最も高い閲覧画角を有する全天球画像に決定してもよいし、閲覧時刻が最も早い又は最も遅い全天球画像に決定してもよい。
S22:表示領域決定部22は、閲覧画角1〜3をポイントに変換し、最もポイントが高い閲覧画角を表示領域に決定する。広告内容は「同じ画像」なので、表示領域決定部22は広告画像DB292から、ドメインと画像IDで特定される全天球画像を読み出す。
S23:広告画像通信部21は広告情報(全天球画像と表示領域)を情報処理装置10に送信する。
S24:情報処理装置10の広告取得部151は広告情報を受信する。広告表示部153は、広告要求タグで広告を要求した広告枠に、表示領域で決定される画角で全天球画像を表示する。
このように、本実施形態の閲覧システム100は、クッキーで閲覧者を追跡して閲覧者が興味を示した画角で全天球画像を表示できる。情報処理装置10はWebサイトを表示した直後(初期状態)から、閲覧者が興味を持った表示領域で全天球画像を表示できるのでクリック率を向上できる。
なお、本実施例では、広告配信サーバ40が広告要求タグを情報処理装置10に送信しているが、履歴管理サーバ20が広告配信サーバから広告情報を取得し、そのまま情報処理装置10に送信してもよい。
また、情報処理装置10は、広告主Webサイト30からリターゲティングタグを含む画面情報を取得し、パートナーサイト50から広告枠を含む画面情報を取得する構成としたが、例えば、リターゲティングタグを含む画面情報及び広告枠を含む画面情報を、広告主Webサイト30から取得するようにしても良い。更に、リターゲティングタグを含む画面情報及び広告枠を含む画面情報を、パートナーサイト50から取得するようにしても良い。
また、ステップS9において、情報処理装置10が操作履歴、クッキー、画像IDを履歴管理サーバ20に対して送信しているが、履歴管理サーバ20が、情報処理装置10で操作される画像IDを別の方法で取得する場合(例えば広告主Webサイト30から表示する画像が履歴管理サーバ20に対して通知され、履歴管理サーバ20が、情報処理装置10に画像を送信することで、履歴管理サーバ20が情報処理装置10で表示される画像を特定できる場合や、情報処理装置10が画面情報を解析し、操作対象となる画像を履歴管理サーバ20から別途取得して表示することで、履歴管理サーバ20が情報処理装置10で表示される画像を特定できる場合等)、情報処理装置10は、ステップS9において画像IDを送信しなくても良い。
本実施例では、閲覧者が全天球画像以外の画像を閲覧している場合にも操作履歴を記録できる閲覧システム100について説明する。また、広告主Webサイト30とパートナーサイト50で異なる全天球画像を表示できる閲覧システム100について説明する。
システム構成、ハードウェア構成、及び、機能ブロック図については実施例1と同様であるため、相違点を主に説明する。
<広告主Webサイトで平面画像が閲覧される場合>
図16は広告主Webサイト30で表示される画像を説明する図の一例である。この広告主Webサイト30では不動産のある物件の4つの平面画像311〜314が用意されている。閲覧者が任意の平面画像311〜314をクリックすると表示欄320にクリックした平面画像が大きく表示される。このような平面画像311〜314は画角が固定なので操作履歴記録部154が閲覧画角を記録できない。しかしながら、広告主は閲覧者が興味を示す対象を知りたいので、平面画像311〜314に何が写っているかが分かって入れれば、それを利用して適切な広告を提供できる。
平面画像311〜314の場合、例えば平面画像311〜314のメタデータ(平面画像に関する情報が記録されたデータ)に撮像対象が記録されている。平面画像311の撮像対象はキッチン、平面画像312の撮像対象は玄関、平面画像313の撮像対象は窓、平面画像314の撮像対象はベランダである。操作履歴記録部154は表示欄320に拡大表示した平面画像の撮像対象を操作履歴として記録する。
一方、図17に示すように、履歴管理サーバ20は全天球画像の画角と撮像対象を対応付けて広告画像DB292に保持している。図17は、広告画像DB292が有する情報を模式的に示す図である。図17では1つの全天球画像にキッチン、玄関、窓、及び、ベランダが写っている。広告画像DB292にはキッチン341、玄関342、窓343、及び、ベランダ344の画角が登録されている。
したがって、操作履歴DB291に平面画像311(キッチン)の表示時間が一番長いと記録されていれば、表示領域決定部22は全天球画像のうちキッチンが写っている画角を、広告で表示させる初期の表示領域に決定できる。
このように、閲覧者が全天球画像以外の画像を閲覧している場合にも操作履歴を記録し広告の表示領域を決定できる。なお、4つの平面画像311〜314と全天球画像は同じ物件が撮像されたものでもよいし、異なる物件が撮像されたものでもよい。
<広告主Webサイトとパートナーサイトで異なる全天球画像を表示する場合>
同様の仕組みを操作履歴の記録に採用することで、閲覧システム100は広告主Webサイト30とパートナーサイト50で異なる全天球画像を表示できる。
図18は、2つの全天球画像と対象が写っている画角を模式的に示す。2つの全天球画像は異なる物件のものであるので、どの画角に何が写っているかは同じでない。しかし、図17のように全天球画像の画角に写っている対象が広告画像DB292に設定されていれば、操作履歴記録部154が表示画角を記録することで、この表示画角に写っている対象を表示領域決定部22が決定できる。例えば、図18(a)の全天球画像が広告主Webサイト30で表示され、(Xs1,Ys1)(Xe1,Ye1)が閲覧画角として記録されたものとする。この閲覧画角はキッチンであることが広告画像DB292に設定されているので、図18(b)の全天球画像がパートナーサイト50で表示される場合、キッチンの画角である(Xs2,Ys2)(Xe2,Ye2)が表示領域になる。
<広告画像DB>

表5を用いて本実施例の広告画像DB292を説明する。なお、表5では主に表3との相違を説明する。表5(a)は平面画像が登録された広告画像DB292を示す。平面画像ごとに画像IDと対象が登録されている。表5(b)は全天球画像が登録された広告画像DB292を示す。表5(b)の広告画像DB292は対象及び対象画角の項目を有している。対象及び対象画角は撮像されている対象とその画角が対応付けられた情報である。
表示領域決定部22は、広告主Webサイト30で平面画像が閲覧された場合、表5(a)で閲覧された平面画像に対応付けられた対象を特定し、この対象が写っている全天球画像の画角を表5(b)から特定できる。また、全天球画像が閲覧された場合、表5(b)で閲覧された全天球画像の表示画角(ポイントが最も高い)に対応付けられた対象を特定し、この対象と同じ対象が写っている別の全天球画像の画角を表5(b)から特定できる。
<動作手順>
本実施例の閲覧システム100の動作のうち操作履歴の記録は実施例1と同様でよい。図19は操作履歴に基づいて表示領域を決定する手順のシーケンス図の一例である。なお、図19の説明では主に図15との相違を説明する。ステップS10〜S22の処理は図15と同様とする。ただし、ステップS20で広告内容が「類似商品」に決定されたものとする。
S22-2:表示領域決定部22は、クッキーに含まれるドメインと画像IDで特定される広告画像DB292の対象及び対象画角を参照して、ステップS22で決定した表示領域に最も近い対象画角を決定する。表示領域の中心と対象画角の中心の距離を比較すればよい。そしてこの対象画角に対応付けられた対象を特定する。
S22-3:また、広告内容は「類似商品」であるので、表示領域決定部22は広告画像DB292から、クッキーに含まれるドメインと画像IDで特定される全天球画像を読み出す。そして、この全天球画像と類似する画像を広告画像DB292から特定する。類似する画像を特定する方法にはいくつかある。
・パターンマッチングなどの画像認識処理により類似する全天球画像を特定する
・それぞれの全天球画像(物件)の属性(一戸建て、マンション、部屋数、環境、駅までの距離等)を比較して類似する全天球画像を特定する
・閲覧者が閲覧した全天球画像と同じ全天球画像を閲覧した他の閲覧者が閲覧した全天球画像を類似していると決定する
・閲覧者の属性(年代、性別、職業、家族構成、年収、所在地)と類似した属性を有する閲覧者が閲覧した全天球画像を類似していると決定する
S22-4:表示領域決定部22は、ステップS22−2で決定した対象が、類似する全天球画像でどの画角に写っているかを広告画像DB292の対象と対象画角を参照して決定する。そしてこの対象画角を表示領域に決定する。以降の処理は図15と同様でよい。
このように本実施例の閲覧システム100は、操作履歴で興味があると推定される対象に基づいて全天球画像の表示領域を決定できる。したがって、操作履歴が記録される際の画像は全天球画像に限られない。また、広告主Webサイト30で表示された全天球画像と類似する全天球画像をパートナーサイト50で表示する際も閲覧者に最適な表示領域で表示できる。
なお、本実施例では、広告画像DB292に対象及び対象画角が登録されているとしたが、表示領域決定部22は画像処理により表示領域を決定してもよい。ポイントにより表示領域を決定すると、表示領域決定部22は表示領域に写っている対象(例えばキッチン)を、機械学習などを利用したパターンマッチングで特定する。類似する全天球画像に対しても同様のパターンマッチングで同じ対象が写っている対象画角を特定すると、類似する全天球画像で対象が写っている表示領域を決定できる。
本実施例では、パートナーサイト50のWebページに広告として表示された全天球画像を閲覧者が切り替えることができる閲覧システム100について説明する。システム構成、ハードウェア構成、及び、機能ブロック図については実施例1と同様であるとし、相違点を主に説明する。
図20は、本実施例のパートナーサイト50のWebページの一例を示す。図20では広告枠を拡大して示している。この広告枠は全天球画像表示欄332と、マップ欄331を有している。マップ欄331には全天球画像の撮像位置がA〜Cで示されている。閲覧者が撮像位置A〜Cを押下すると操作受付部14が受け付け、広告表示部153は押下された撮像位置の全天球画像を全天球画像表示欄332に表示する。
このように閲覧者は複数の全天球画像から所望の全天球画像を選択して表示させることができる。図20の例では同じ物件の異なる撮像位置の全天球画像が選択可能であるが、異なる物件の全天球画像が選択可能でもよい。
複数の全天球画像の決定方法を説明する。表示領域決定部22は、操作履歴DB291でクッキーから特定された画像IDの全天球画像を広告画像DB292から取得する。この時、画像IDの一部が同じ全天球画像は同じ物件の全天球画像なので、まとめて送信すると決定する。初期の表示領域については、画像IDが全く同じ全天球画像の表示領域を一致させる。
実施例2のように、操作履歴DB291でクッキーから特定された画像IDの全天球画像と類似する複数の全天球画像を情報処理装置10に送信する場合、表示領域決定部22は類似度の高い上位3〜4つの全天球画像を特定する。この場合、実施例2にて説明したように類似する全天球画像ごとに初期の表示領域を決定できる。
情報処理装置10の操作履歴記録部154は閲覧時間に基づいて表示領域を決定すると説明したが、ヒートマップという手法で表示領域を決定してもよい。
図21はヒートマップを説明する図の一例である。操作履歴記録部154は一定時間以上、表示された閲覧画角を記録する。複数の閲覧画角が重なり合った場合、各々の中心点351bから平均の中心点352を算出する。そして、閲覧画角が重なりあう数が多いほど相対的に高値となるように中心点352に重み付けする値を決定する。図21(a)の点351aと点352の重み付け値では点352の方が大きい。
よく見られている閲覧画角を視覚的に表した全天球画像を図21(b)に示す。中心点の近傍に等間隔に格子点が設定されており、中心点から離れるほど小さくなる重み付け値が設定されている。重み付け値が大きいほど濃い色で描画することで図21(b)のようなヒートマップ状の視覚効果が得られる。
履歴管理サーバ20の表示領域決定部22は、重み付け値が最も高い中心点を含む所定の画角を表示領域に決定する。
ヒートマップを使用すれば、閲覧者が連続的に閲覧画角を変化させ閲覧時間が十分でないような場合でも閲覧者が興味を示した画角を表示領域に決定できる。
本実施例では広告枠に表示される全天球画像に関する情報の視認性を向上させる閲覧システム100について説明する。
図22は広告枠402に表示された全天球画像に関する情報の表示例を示す。全天球画像に関する情報とは全天球画像のクリック(又はタップ)を促す文であり、例えば、全天球画像を説明する文章、広告主の名称や商品のブランド名、特典や期限などキャンペーンの内容、リンク先URLなど様々である。以下、全天球画像に関する情報を表示対象物51という。
図22を用いて本実施例が想定する課題を説明する。図22(a)では広告枠402の下側に表示対象物51が表示され、図22(b)では広告枠402の上側に表示対象物51が表示され、図22(c)では広告枠402の左側に表示対象物51が表示され、図22(d)では広告枠402の右側に表示対象物51が表示されている。図22の表示対象物51は矩形領域で表されているがここに例えばテキスト(文字)等が記述されていると理解されたい。
閲覧者が、表示対象物51をクリック(又はタップ)すると情報処理装置10は表示対象物51に埋め込まれたリンク先のURLに接続する。全天球画像の画像部分はクリック(又はタップ)以外の操作で回転、拡大/縮小等が可能になっているので、閲覧者が誤って全天球画像をクリック(又はタップ)しても情報処理装置10はリンク先に接続しない。
このように全天球画像に重ねて表示対象物51が表示されると以下のような不都合が生じる。図23を用いて説明する。
図23は、全天球画像に重ねて表示された表示対象物51を説明する図の一例である。図23は正距円筒図法で表示された全天球画像の全体を表している。したがって、広告枠402に表示されるのはこのうちの一部の画角である。図23の画角Aが広告枠402に表示された場合、「サイトへゴー」という表示対象物51は空を背景に表示されるため視認性がよい。しかしながら、閲覧者は全天球画像を上下左右にスクロールしたり拡大・縮小したりすることで広告枠402における全天球画像の画角を任意に変更できる。また、全天球画像の全体を閲覧させるため、ブラウザが広告枠402の全天球画像を自動的に回転させる(例えば水平方向)に回転させる場合もある。
これに対し、ある広告枠402における表示対象物51の位置は一定である。例えば、閲覧者が画角Bを広告枠402に表示した場合、表示対象物51と被写体(ビル)が重なってしまい、表示対象物51の視認性が低下してしまう。一般に、全天球画像の色と表示対象物51の色が近いと視認性が低下する。例えば、視認性の低下は画角Aでも空と表示対象物51の色が似ている場合には生じうる。逆に、画角Bでも被写体(ビル)と表示対象物51の色が大きく異なる場合は視認性が低下しにくい。
平面画像が広告として表示される場合は、広告主が表示対象物51の位置を決定して、その位置の平面画像の色と異なる色で表示対象物51を表示すればよい。しかし、全天球画像の場合、広告枠402における表示対象物51の位置が一定であるのに対し、広告枠402に表示される画角が任意に変わるため、予め決定した表示対象物51の色と、表示対象物51の位置の全天球画像の色が似てしまう状況が生じうる。
そこで、本実施例では、表示対象物51の視認性の低下を抑制する処理を施す閲覧システム100について説明する。具体的には、以下のような処理を行う。
1.表示対象物51の位置の全天球画像の色に応じて表示対象物51の色を変更する、
2.背景オブジェクトの表示
3.表示対象物51の表示位置の変更
を行う。
〔1.表示対象物の色の変更〕
<動作の概略>
図24は、本実施例の表示対象物51の表示方法の概略を説明する図の一例である。
(1)図24(a)に示すように、広告表示部153は表示対象物51の位置601における全天球画像の色を算出する。
(2)図24(b)に示すように、現在の表示対象物51の色を算出する。
(3)図24(c)に示すように、全天球画像の色と表示対象物51の色の色差が閾値より小さい場合、表示対象物51の色を色差が閾値以上となる色に変更する。
こうすることで、全天球画像の色と表示対象物51の色の色差が常に閾値以上になるため、表示対象物51の視認性が低下することを抑制できる。
<機能について>
図25は、本実施例の情報処理装置10の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。図25の説明では主に図10との相違を説明する。図25の情報処理装置10は広告表示部153が色差算出部153a、色差判断部153b、及び、色決定部153cを有する。これら各機能ブロックは広告情報に含まれるHTML、及び、JavaScript(登録商標)等により実現される機能又は手段である。
色差算出部153aは、表示対象物51の位置601における全天球画像の色(例えば、表示対象物51の外接矩形の画素の平均)と表示対象物51の色の色差を算出する。LCD206はRGB色空間で画面を表示するので、RGB色空間で表示対象物51の位置601における全天球画像の色と表示対象物51の色の距離を一例として色差とする。
色差判断部153bは、この色差が閾値より小さいか否かを判断する。閾値は、視認性が保たれる色差として実験的に予め決定されているものとする。色差判断部153bは色差が閾値より小さい場合、色決定部153cに表示対象物51の色の決定を要求する。
色決定部153cは、RGB色空間で表示対象物51の位置601における全天球画像の色に対する表示対象物51の色の色差が閾値以上になる色を決定する。例えば、RGB色空間において表示対象物51の位置601における全天球画像の色に対し、距離が閾値以上の色を表示対象物51の色に決定する。本実施例では実用性を考慮して補色関係を利用して色を決定するが、色差が閾値以上になる点は同様である。
<履歴管理サーバの機能>
履歴管理サーバ20の機能に大きな変更はないが履歴管理サーバ20の広告画像DB292に表示対象物51に関する情報が記憶される。
表6は、広告画像DB292に記憶されている情報を模式的に示す。表6の説明では表3との相違を主に説明する。本実施例の広告画像DB292は表示対象物51という項目を有する。表示対象物51の項目にはそれぞれ表示位置に対応付けて表示対象物51が登録されている。表示位置は広告枠402の左上コーナを原点とする座標で表示対象物51の位置を指定する。表示対象物51は例えばテキスト(*.txt)、及び/又は画像(*.jpg)等である。図示するように1つの広告画像が複数の表示対象物51を有してよい。情報処理装置10の広告表示部153はこの表示位置に表示対象物51を表示する。表示対象物51の色は情報処理装置10側で変更されるため、履歴管理サーバ20が初期値として保持する色は例えば黒など所定の色でよいものとする。なお、表示対象物51としての画像は例えば再生ボタン、拡大ボタン、又は縮小ボタン等を示すアイコンである。テキストが画像として提供されてもよい。
<色差の一例>
図26(a)は、RGB色空間を模式的に示す図である。表示対象物51の位置601における全天球画像の色501、及び、表示対象物51の色502はRGB色空間でそれぞれ一意に定まる。したがって、色差算出部153aはこの2つの色の距離Lを算出すればよい。しかし、仮に距離Lが閾値より小さい場合に、表示対象物51の位置601における全天球画像の色501に対しどの方向に表示対象物51の色を変更すればよいかを判断しにくい。
そこで、図26(b)に示すようにHSV色空間に変更して色決定部153cが表示対象物51の色を決定することが有効である。図26(b)はHSV色空間の色相環602を示す。色相環602では、時計回りに赤→橙→黄→緑→青→藍→紫の色を辿るように色が配置されている。図26(b)では12個の色しかないが実際には色は連続的に変化しており360度の円となる。色相環602は、180度異なる色同士が補色の関係になるという特徴がある。補色とは互いの色を最も目立たせる色の組み合わせをいう。
したがって、表示対象物51の位置601における全天球画像の色501に対し、表示対象物51の色502が補色の関係になるように色決定部153cが色を決定すれば視認性を維持できると考えられる。また、このように決定された表示対象物51の色はRGB色空間においても表示対象物51の位置601における全天球画像の色501に対し閾値以上の距離を有する。
したがって、色決定部153cは、RGB色空間の色をHSV色空間に変換し、補色の関係になる色を決定し、再度、RGB色空間に戻せばよい。RGB色空間とHSV色空間の変換は以下の式で行われる。
・RGBからHSVへの変換
S=255×(max−min)/max
V=max
Hについては場合分けして求められる。
Rがmaxの場合:H=60×(B−G)/(max−min)
Gがmaxの場合:H=60×{2+(R−B)}/(max−min)}
Bがmaxの場合:H=60×{4+(G−R)}/(max−min)}
ただし、maxはRGBうちの最大値、minはRGBのうち最小値である。
・HSVからRGBへの変換
Hi=H÷60の商の整数部分(0〜5を取る)
F=H/60−Hi
M=V×(1−S/255)
N=V×(1−(S/255)×F)
K=V×{1−S/255×(1−F))
Hi=0 → R=V,G=K,B=M
Hi=1 → R=N,G=V,B=M
Hi=2 → R=M,G=V,B=K
Hi=3 → R=M,G=N,B=V
Hi=4 → R=K,G=M,B=V
Hi=5 → R=V,G=M,B=N
なお、RGB色空間からHSV色空間への変換は一例であり、色決定部153cはLab色空間へ変換してから色差が閾値以上の色を決定してもよい。
<動作手順>
図27は、情報処理装置10が表示対象物51の色を決定して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。適宜、図28を参照して説明する。
情報処理装置10の広告取得部151は図15のステップ23に示すように広告情報を受信する(S10)。この広告情報には、履歴管理サーバ20が決定した表示領域、及び、広告画像DB292に記憶されている表示対象物51に関する情報(表示位置、テキスト及び画像)が含まれる。
次に、広告表示部153は広告情報を取得し、色差算出部153aが表示対象物51の位置601の全天球画像の色を算出する(S20)。図28に示すように、履歴管理サーバ20が決定した表示領域で指定される全天球画像のある画角が透視投影変換により広告枠402に平面画像として表示される。表示対象物51の位置は二次元座標で、例えば表示対象物51の外接矩形の左上コーナの座標が指定されている。文字サイズは予め指示されている。したがって、表示対象物51の位置601(表示対象物51が占める範囲)が明らかになる。表示対象物51の視認性に影響するのは表示対象物51の背景部分の色なので例えば表示対象物51の全体の外接矩形の色の平均値を算出する。
色決定部153cは、ステップS20で算出した色との距離が閾値以上の色を表示対象物51の色に決定する(S30)。上記のように、表示対象物51の位置の全天球画像の色(RGB)をHSV色空間に変換し補色を決定し、この補色をRGB色空間の色に変更する。
広告表示部153は広告画像の手前側に表示対象物51を重ねて表示する(S40)。
なお、図27の処理では、広告画像を情報処理装置10が受信した際に必ず表示対象物51の色が決定されているが、初期値の表示対象物51の色と表示対象物51の位置601の全天球画像の色の色差を算出し、色差が閾値以上であれば初期値の色で表示対象物51を表示してもよい。
図29は、全天球画像に対する表示対象物51の位置601が変わった場合に情報処理装置10が表示対象物51の色を決定して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。
閲覧者は広告枠402の全天球画像を回転させたり拡大又は縮小させたりすることができるので、全天球画像に対する表示対象物51の位置が変わりうる。このため、広告表示部153は操作受付部14から操作の有無を取得し全天球画像が操作されたか否かを判断する(S10)。
ステップS10の判断がYesの場合、広告表示部153は閲覧者が操作した画角で全天球画像を表示する(S20)。
次に、広告表示部153は一定時間が経過したか否かを判断する(S30)。全天球画像が自動的に回転する場合があり(広告表示部153が回転させる)、この一定時間は最後にステップS30を判断してから経過した所定の時間である。
ステップS20に続いて、又は、ステップS30の判断がYesの場合、全天球画像に対する表示対象物51の位置601が変わっているので、色差算出部153aは表示対象物51の位置601の全天球画像の色を算出する(S40)。算出方法は図27と同様でよい。
そして、色差判断部153bは表示対象物51の位置601の全天球画像の色と表示対象物51の色の色差が閾値より小さいか否かを判断する(S50)。
ステップS50の判断がNoの場合、視認性が落ちていないと判断されるので、表示対象物51の色は変更されない。
ステップS50の判断がYesの場合、色決定部153cは表示対象物51の色との距離が閾値以上の色を表示対象物51の色に決定する(S60)。決定方法は図27と同様でよい。
広告表示部153は広告画像の手前側に表示対象物51を重ねて表示する(S70)。
広告表示部153は図29の処理を繰り返すことで、常に、表示対象物51の視認性を確保することができる。
〔2.背景オブジェクトの表示〕
表示対象物51の色を変えるのでなく、表示対象物51に背景オブジェクトを重ねて表示してもよい。図30を用いて説明する。
図30は、表示対象物51に重ねて表示される背景オブジェクト52を説明する図の一例である。図30(a)では表示対象物51の位置601の色と表示対象物51の色が似ているため表示対象物51の視認性が低下している。図30(b)では表示対象物51に重ねて背景オブジェクト52が表示されている。背景オブジェクト52の色は表示対象物51の色と異なる(例えば補色)なので、視認性が低下しにくい。
背景オブジェクト52は、表示対象物51と同じ広さ以上の均一な色の領域である。例えば、外接矩形又はそれよりもやや大きい矩形領域である。全天球画像における表示対象物51の色が算出される範囲と同じとしてもよい。表示対象物51と同じ広さ以上であれば円形、楕円、多角形、吹き出し、又は、不定型などでもよい。また、背景オブジェクト52は表示対象物51の一部のみと重なってもよい。また、背景オブジェクト52の色は表示対象物51を閲覧者が視認できる程度に異なる色であればよい。
また、背景オブジェクト52は透過度が設定されていることが有効である。透過度は例えば0〜100%で指定され、透過度0%が背面の画像を透過させない通常の画像であり、透過度100%が背面の画像を完全に透過させる画像である。透過度の値は例えば10〜90%の間で適宜、決定されればよい。透過度が設定された背景オブジェクト52は表示対象物51の視認性を向上させると共に、背景オブジェクト52と重なっている全天球画像の閲覧を可能にする。
図31(a)は情報処理装置10が背景オブジェクトを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図31(a)の説明では図27との相違を説明する。
情報処理装置10の広告取得部151は図15のステップ23に示すように広告情報を受信する(S10)。
次に、広告表示部153は広告情報を取得し、色差算出部153aが表示対象物51の色を取得する(S20)。色差算出部153aは表示対象物51の属性として定められている初期値の色を取得する。
色決定部153cは、表示対象物51の色との距離が閾値以上の色を背景オブジェクトの色に決定する(S30)。すなわち、表示対象物51の色(RGB)をHSV色空間に変換し補色を決定し、この補色をRGB色空間の色に変更する。
広告表示部153は広告画像に重ねて背景オブジェクト52と表示対象物51を表示する(S40)。
なお、図31(a)の処理では、背景オブジェクト52の色が決定されているが、情報処理装置10が予め初期値の表示対象物51の色と補色の関係にある背景オブジェクト52の色を決定しておいてもよい。
また、図31(a)では、広告画像を情報処理装置10が受信した際に必ず背景オブジェクト52が表示されているが、全天球画像における表示対象物51の位置601の色と表示対象物51の色の色差を情報処理装置10が算出し、閾値以上であれば背景オブジェクトが表示されなくてもよい。
図31(b)は、全天球画像に対する表示対象物51の位置601が変わった場合に情報処理装置10が背景オブジェクトの色を決定して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図31(b)の説明では図29との相違を説明する。まず、ステップS10〜S50の処理は図29と同様である。
ステップS50の判断がYesの場合、色決定部153cは表示対象物51の色との距離が閾値以上の色を背景オブジェクト52の色に決定する(S60)。決定方法は図31(a)と同様でよい。
ステップS50の判断がNoの場合、視認性が落ちないと判断されるので、色決定部153cは背景オブジェクト52を消去する(S62)。
広告表示部153は広告画像に背景オブジェクト52と表示対象物51を重ねて表示する(S70)。
背景オブジェクト52であれば表示対象物51の色を変えるよりも表示対象物51をより目立たせることが可能になる。透過度を設定することで背景オブジェクト52と重なっている全天球画像の閲覧を可能にすることができる。
なお、背景オブジェクト52が表示されない場合(図28のようにテキストの色が変更される場合)であっても、テキストが半透明で表示されてよい。テキストの視認性は若干低下するが、テキストと重なった全天球画像の閲覧が可能になる。
〔3.表示対象物51の表示位置の変更〕
表示対象物51の色を変えるのでなく表示対象物51の表示位置を変更してもよい。
図32は表示位置の変更を説明する図の一例である。例えば、図32(a)〜(c)に示すように予め表示対象物51の表示の候補となる表示位置A〜Cが決定されている。色差算出部153aは表示位置A〜Cのうち最も色差が大きい表示位置を決定し、広告表示部153は該表示位置に表示対象物51を表示する。こうすることで、表示対象物51との色差が最も大きい表示位置に表示対象物51を表示することができる。
図32では3つの表示位置A〜Cしかないが表示位置の候補は4つ以上でもよい。また、表示位置は重複してもよく、処理負荷を許容できる範囲で候補の数が多いほど色差が大きい表示位置を決定しやすい。また、図32の表示位置A〜Cは横書きの表示対象物51の表示に適した形状であるが、縦書きの表示対象物51の表示に適した表示位置の候補も用意され、履歴管理サーバ20から適宜、使用する表示位置の候補が指示される。
図33(a)は情報処理装置10が背景オブジェクトを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図33(a)の説明では図31(a)との相違を説明する。
ステップS10,S20は図31(a)と同様でよい。
次に、色差算出部153aは全ての表示位置の候補ごとに表示位置の全天球画像の色の平均値を算出する(S30)。
色決定部153cは表示対象物51の色との色差が最も大きい表示位置の候補を決定する(S40)。
広告表示部153は決定した表示位置に表示対象物51を表示する(S50)。
図33(b)は、全天球画像に対する表示対象物51の位置が変わった場合に情報処理装置10が背景オブジェクト52の色を決定して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図33(b)の説明では図31(b)との相違を説明する。まず、ステップS10〜S50の処理は図31(b)と同様である。
ステップS50の判断がNoの場合、表示対象物51の表示位置は変更されない。
ステップS50の判断がYesの場合、色差算出部153aは全ての表示位置の候補ごとに表示位置の色の平均値を算出する(S60)。
色決定部153cは表示対象物51の色に対し色差が最も大きい表示位置を決定する(S70)。
広告表示部153は決定した表示位置に表示対象物51を表示する(S80)。
なお、表示対象物51の表示位置が変更される際、広告表示部153は変更前と変更後の表示位置を線形補間して表示対象物51を移動してもよい。これにより、表示対象物51が突然移動してしまい、閲覧者が見失うことを抑制できる。
こうすることで、表示対象物51が自動で移動するので視認性の低下を抑制できると共に、移動することで閲覧者の注意を引きやすくなる。
<表示対象物の例>
図34は表示対象物51の例を説明する図の一例である。図34(a)は表示対象物51として停止ボタン53の一例を示し、図34(b)は表示対象物51として再生ボタン54の一例を示す。停止ボタン53と再生ボタン54は閲覧者の操作に応じて交互に切り替わって表示される。このような表示対象物51は画像として履歴管理サーバ20から送信されるが、広告表示部153が色を変更することができる。したがって、テキストと同様に視認性の低下が抑制されるように色を変更できる。なお、停止ボタン53と再生ボタン54は一例に過ぎず、拡大ボタン、縮小ボタン、右向きボタン(右向きに所定量回転)、左向きボタン、上向きボタン、下向きボタン、移動ボタン(撮像位置が異なる別の全天球画像を表示させるボタン)、自動再生ボタン等のボタンがある。このような画像はアイコンと呼ばれる場合がある。
画像が表示対象物51として表示される場合も、画像は半透明で表示可能である。したがって、広告表示部153が、視認性が低下しにくい色に表示対象物51の色を変えると共に半透明で表示することで、画像と重なっている全天球画像の閲覧が可能になる。
また、図34(c)に示すように広告主のホームページなどのURLが表示対象物51となってもよい。このようなURL55はリンクと呼ばれる場合がある。このURL55は図34(b)のように明示されていない場合でも広告画像と対応付けられている(埋め込まれている又はリンクされている)。このURL55も半透明で表示可能である。
また、広告表示部153は表示対象物51を点滅させてもよい、図34(d)では「サイトへゴー」という表示対象物51が表示されているが、図34(e)では「サイトへゴー」という表示対象物51が表示されていない。広告表示部153は同じ表示位置のまま表示対象物51の表示と非表示を所定時間ごとに切り替える。表示対象物51が点滅されることで閲覧者の注意を引くことができるため視認性の低下を抑制できる。なお、色差を考慮して表示対象物51の色を変更した上で点滅させることが好ましい。
また、図35(a)に示すように1つの広告枠402に複数の表示対象物51が表示される場合がある。図35(a)では「サイトへゴー」という表示対象物51と「キャンペーン中!」という表示対象物51が表示されている。表6に示したように表示対象物51は表示対象物51ごとに表示位置が定められるので、広告表示部153は表示対象物51ごとに視認性が低下しにくい色に変更できる。
図35(b)に示すように、複数の表示対象物51が表示される場合、広告表示部153はテキストの色を変える表示対象物51と背景オブジェクト52を重ねる表示対象物51を混在させてよい。例えば、色を変えるか又は背景オブジェクトが重ねられるかは情報の種類等に応じて予め定められている。あるいは、広告表示部153が所定時間ごとに切り替えてもよい。あるいは、テキストが所定の単語を含むかどうか、又は、表示対象物51がテキストと画像のどちらであるか等、表示対象物51の内容を広告表示部153が解析して決定してもよい。
また、広告表示部153は複数の記号(文字又は数字)から成るテキストの表示対象物51の色を記号ごとに変更してもよい。この場合、全天球画像のうち各記号の外接矩形に対応する範囲の色を算出し、距離が閾値以上となる色を記号ごとに決定する。また、広告表示部153は記号ごとに決定した色の背景オブジェクトを表示してもよい。表示対象物51の位置における全天球画像の色は表示対象物51が占める面積が広いほど全天球画像の全体の色に似てしまい色差の大きい色を決定しにくくなるおそれがある。これに対し、記号ごとに色を変える場合は記号が重なる局所的な全天球画像の色に対し視認性が低下しにくい色を決定しやすい。当然ながら、二文字ごと又は三文字など複数の文字ごとに色を決定してもよい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施例の閲覧システム100は全天球画像における表示対象物51の色に対し閾値以上の色差があるように表示対象物51又は背景オブジェクト52の色を変更するので、全天球画像に対する表示対象物51の相対的な位置が変更される状況でも表示対象物51の視認性の低下を抑制できる。
なお、本実施例では履歴管理サーバ20が決定した表示領域の全天球画像が広告枠402に表示されると説明したが、本実施例の表示対象物51の色の変更は任意の表示領域に対し適用可能である。したがって、リターゲティング広告に限られないし任意のWebサーバの全天球画像に適用できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では情報処理装置10が広告主Webサイト30とパートナーサイト50からWebページを取得し、広告を表示したが、Webページでなく一般のアプリケーションソフトウェアに全天球画像が表示される場合に適用されてもよい。
また、本実施形態では全天球画像が広告に利用される例を説明したが、全天球画像が広告に利用されるものである必要はない。
また、本実施形態では、不動産の内覧に全天球画像が利用される例を説明したが、全天球画像にどのようなコンテンツが写っているか又はどのような広告に利用されるかは制限がない。例えば、観光地のPR、デパート、旅館、車の車内の説明、道案内、機械の構造説明、人が入りにくい場所の説明など、多くの分野で活用可能である。
また、本実施形態では、広告主Webサイトで表示される全天球画像が静止画であったが全天球画像は動画でもよい。情報処理装置10は再生される動画の閲覧履歴を再生時間と共に記録する。パートナーサイト50が全天球画像を表示する際は、再生時間ごとに表示領域を決定する。これにより、閲覧者が見ていた画角を広告時に情報処理装置10が再現できる。
また、本実施形態では、全天球カメラの周囲の360度が撮像可能な全天球画像がWebページに配置されるとして説明したが、Webページの画像データは広角画像であればよい。本実施形態の広角画像は、広告枠に表示しきれない部分を有する画像をいう。例えば、水平方向にだけ180度程度の画角を有するパノラマ画像でもよい。
また、全天球画像は2つの画像が張り合わされる方法で作成される場合に限られず、例えば、撮像方向を少しずつ移動しながら撮像した画像データの重複部分を重ね合わせて作成してもよい。すなわち、全天球画像の作成方法は制限されない。
また、図10などの構成例は、情報処理装置10、広告主Webサイト30、パートナーサイト50,広告配信サーバ40、及び履歴管理サーバ20による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。情報処理装置10、広告主Webサイト30、パートナーサイト50,広告配信サーバ40、及び履歴管理サーバ20の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、広告配信サーバ40と履歴管理サーバ20は別々のサーバとして存在する他、1つのサーバとして機能が統合されていてもよい。また、広告配信サーバ40の機能が複数のサーバに分散されていたり、履歴管理サーバ20の機能が複数のサーバに分散されていたりしてもよい。
また、履歴管理サーバ20はDSP(Demand-Side Platform)と呼ばれる場合がある。DSPは広告主側が広告のプラットフォームの呼称であり、閲覧者の属性、媒体の種類、時間帯などを考慮して入札金額を決定し、SSP(Supply-Side Platform)に入札する。SSPは情報処理装置10から広告枠が表示されるという通知を受けて閲覧者の属性、媒体の種類などをDSPに通知する。DSPとSSPは対に動作して広告枠に表示する全天球画像(落札者)を決定する。
また、履歴管理サーバ20は、情報処理装置10に対して全天球画像(広角画像)を送信することから、画像(広告)を配信するサーバであっても良い。
なお、広告主Webサイト30は第一の画面情報提供装置の一例であり、パートナーサイト50は第二の画面情報提供装置の一例であり、履歴管理サーバ20は画像配信装置の一例である。操作受付部14は操作受付手段の一例であり、操作履歴送信部155は操作履歴送信手段の一例であり、広告取得部151は広角画像取得手段の一例であり、広告表示部153は表示手段の一例であり、操作履歴DB291は操作履歴記憶手段の一例であり、広告画像DB292は広角画像記憶手段の一例であり、表示領域決定部22は表示領域決定手段の一例であり、広告画像通信部21は画像送信手段の一例であり、クッキー取得部152は識別情報取得手段の一例である。広告要求タグは画像要求情報の一例であり、広告配信サーバ40は外部装置の一例であり、色差判断部153bは色差判断手段の一例である。
8 ブラウザ
9 全天球カメラ
10 情報処理装置
20 履歴管理サーバ
30 広告主Webサイト
40 広告配信サーバ
50 パートナーサイト
100 閲覧システム
特開2008−19211号公報

Claims (20)

  1. 情報処理装置と、画像配信装置とを有する閲覧システムであって、
    前記情報処理装置は、
    第一の画面情報提供装置から取得した画面情報の画像に対する操作を受け付ける操作受付手段と、
    前記操作受付手段が受け付けた前記画像に対する操作履歴、前記画像の識別情報、及び前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信する操作履歴送信手段と、
    第二の画面情報提供装置から画面情報を取得した場合、前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信して、前記情報処理装置の識別情報に基づいて決定された広角画像と該広角画像の表示領域を取得する広角画像取得手段と、
    前記第二の画面情報提供装置から取得した画面情報に基づいて、前記広角画像取得手段が取得した前記広角画像の前記表示領域を表示装置に表示する表示手段と、を有し、
    前記画像配信装置は、
    前記画像の識別情報及び前記情報処理装置の識別情報に対応付けて前記操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、
    前記画像の識別情報に対応付けて前記広角画像を記憶する広角画像記憶手段、を参照し、
    前記情報処理装置から取得した前記情報処理装置の識別情報に基づき前記広角画像を決定し、前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記操作履歴に基づき前記広角画像の前記表示領域を決定する表示領域決定手段と、
    前記広角画像と前記表示領域を前記情報処理装置に送信する画像送信手段と、
    を有する閲覧システム。
  2. 前記第一の画面情報提供装置から取得した前記画面情報の前記画像は前記広角画像であり、
    前記操作履歴送信手段は、前記広角画像に対する操作履歴、前記広角画像の識別情報、及び前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信し、
    前記操作履歴記憶手段には、前記広角画像の識別情報及び前記情報処理装置の識別情報に対応付けて前記操作履歴が記憶されており、
    前記広角画像記憶手段には、前記広角画像の識別情報に対応付けて前記広角画像が記憶されており、
    前記表示領域決定手段は、前記情報処理装置から取得した前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記操作履歴と前記広角画像の識別情報を前記操作履歴記憶手段から特定し、
    特定した前記広角画像の識別情報に対応付けられた前記広角画像記憶手段の前記広角画像の前記表示領域を前記操作履歴に基づいて決定する請求項1に記載の閲覧システム。
  3. 前記表示領域決定手段は、前記情報処理装置から取得した前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記操作履歴と前記広角画像の識別情報を前記操作履歴記憶手段から特定し、
    前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記広角画像と類似する前記広角画像を前記広角画像記憶手段から検出し、
    前記操作履歴に基づき前記画像と類似する広角画像の前記表示領域を決定し、
    前記画像送信手段は前記類似する前記広角画像と前記表示領域を前記情報処理装置に送信する請求項2に記載の閲覧システム。
  4. 前記広角画像記憶手段には、前記広角画像の識別情報に対応付けて前記広角画像の画角と該画角に写っている対象が記憶されており、
    前記表示領域決定手段は、前記操作履歴に基づいて決定した前記表示領域に対応する前記広角画像の画角に写っている前記対象を前記広角画像記憶手段から取得し、
    前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記広角画像と類似する前記広角画像において前記対象が写っている前記画角を前記広角画像記憶手段から特定し、該画角を前記類似する前記広角画像の前記表示領域に決定する請求項3に記載の閲覧システム。
  5. 前記操作履歴記憶手段には、平面画像に対する操作履歴、前記平面画像の識別情報、及び前記情報処理装置の識別情報が対応付けて記憶されており、
    前記広角画像記憶手段には、前記平面画像の識別情報に対応付けて前記平面画像に被写体を示す情報が記憶されており、
    前記表示領域決定手段は、前記情報処理装置から取得した前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記操作履歴と前記平面画像の識別情報を前記操作履歴記憶手段から特定し、
    前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記平面画像の被写体を示す情報に基づき、前記広角画像の前記表示領域を決定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  6. 前記操作履歴記憶手段には、前記広角画像において閲覧された閲覧画角と該閲覧画角の閲覧時間が記憶されており、
    前記表示領域決定手段は、前記閲覧時間が最も長い前記閲覧画角を前記広角画像の前記表示領域に決定する請求項2〜4のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  7. 前記操作履歴記憶手段には、更に、前記閲覧画角ごとに拡大又は縮小の操作の有無が記憶されており、
    前記表示領域決定手段は、前記閲覧時間、前記拡大、及び、前記縮小の操作をポイントに変換し、ポイントに応じて決定された前記閲覧画角を前記広角画像の前記表示領域に決定する請求項6に記載の閲覧システム。
  8. 前記情報処理装置は、
    前記第一の画面情報提供装置から画面情報を取得した際、外部装置及び前記画像配信装置と通信するスクリプトを取得し、
    前記スクリプトを実行して、前記外部装置に対し前記情報処理装置の識別情報を要求し、前記外部装置から前記情報処理装置の識別情報を取得する識別情報取得手段を有し、
    前記スクリプトを実行して、前記操作履歴送信手段は前記操作履歴、前記画像の識別情報、及び前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信する請求項1〜7のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  9. 前記情報処理装置は、
    前記第二の画面情報提供装置から前記画面情報を取得した際、前記外部装置と通信するスクリプトを取得し、
    前記広角画像取得手段は、前記スクリプトを実行して、前記外部装置に対し前記情報処理装置の識別情報を送信し、前記外部装置から前記画像配信装置に前記広角画像を要求するための画像要求情報を取得し、
    前記広角画像取得手段は前記画像要求情報を用いて前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信することで、前記広角画像と前記表示領域を取得する請求項8に記載の閲覧システム。
  10. 前記広角画像は全天球画像であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  11. 前記広角画像取得手段は前記広角画像と前記表示領域を取得すると共に、前記広角画像に関する情報であり前記広角画像に重ねて表示される表示対象物を取得し、
    前記表示手段は、前記広角画像に前記表示対象物を重ねて表示する際に、前記表示対象物の視認性の低下を抑制する処理を行う、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  12. 前記表示手段は、前記表示対象物の視認性の低下を抑制する処理として前記表示対象物の色を変更するか、又は、前記表示対象物と同じ広さ以上の背景オブジェクトを前記表示対象物に重ねて表示する請求項11に記載の閲覧システム。
  13. 前記広角画像における前記表示対象物の位置の前記広角画像の色と前記表示対象物の色の色差が閾値より小さいか否かを判断する色差判断手段、を有し、
    前記色差判断手段が前記広角画像における前記表示対象物の位置の前記広角画像の色と前記表示対象物の色の色差が閾値より小さいと判断した場合、
    前記表示手段は、前記表示対象物の視認性の低下を抑制する処理として前記表示対象物の色を変更する請求項12に記載の閲覧システム。
  14. 前記広角画像における前記表示対象物の位置の前記広角画像の色と前記表示対象物の色の色差が閾値より小さいか否かを判断する色差判断手段、を有し、
    前記色差判断手段が前記広角画像における前記表示対象物の位置の前記広角画像の色と前記表示対象物の色の色差が閾値より小さいと判断した場合、
    前記表示手段は、前記表示対象物の視認性の低下を抑制する処理として、前記表示対象物と同じ広さ以上の背景オブジェクトを前記表示対象物に重ねて表示し、
    前記色差判断手段が前記広角画像における前記表示対象物の位置の前記広角画像の色と前記表示対象物の色の色差が閾値以上であると判断した場合、
    前記表示手段は、前記背景オブジェクトを消去する請求項12に記載の閲覧システム。
  15. 前記表示手段は、前記表示対象物の位置における前記広角画像の色と前記表示対象物の色の色差が閾値以上になるように前記表示対象物の色を決定するか、又は、
    前記表示対象物の色に対する色差が閾値以上になる前記背景オブジェクトの色を決定する請求項12〜14のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  16. 前記表示手段は、前記表示対象物の視認性の低下を抑制する処理として、予め定められた複数の前記表示対象物の位置の色と前記表示対象物の色の色差をそれぞれ算出し、最も色差が大きい前記表示対象物の位置に前記表示対象物を表示する請求項11に記載の閲覧システム。
  17. 前記表示手段は、前記表示対象物又は前記背景オブジェクトを半透明に表示する請求項12〜15のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  18. 前記表示対象物は、テキスト、又は画像である請求項11〜17のいずれか1項に記載の閲覧システム。
  19. 第一の画面情報提供装置及び第二の画面情報提供装置から画面情報を取得し、
    前記第一の画面情報提供装置から取得した前記画面情報の画像に対する操作を受け付ける操作受付手段と、
    前記操作受付手段が受け付けた前記画像に対する操作履歴、前記画像の識別情報、及び情報処理装置の識別情報を画像配信装置に送信する操作履歴送信手段と、
    前記第二の画面情報提供装置から画面情報を取得した場合、前記情報処理装置の識別情報を前記画像配信装置に送信して、前記情報処理装置の識別情報に基づいて決定された広角画像と該広角画像の表示領域を取得する広角画像取得手段と、
    前記第二の画面情報提供装置から取得した画面情報に基づいて、前記広角画像取得手段が取得した前記広角画像の前記表示領域を表示装置に表示する表示手段と、を有する情報処理装置の操作履歴を管理する画像配信装置を、
    前記画像の識別情報及び前記情報処理装置の識別情報に対応付けて前記操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、
    前記画像の識別情報に対応付けて前記広角画像を記憶する広角画像記憶手段、を参照し、
    前記情報処理装置から取得した前記情報処理装置の識別情報に基づき前記広角画像を決定し、前記情報処理装置の識別情報に対応付けられた前記操作履歴に基づき前記広角画像の前記表示領域を決定する表示領域決定手段と、
    前記広角画像と前記表示領域を前記情報処理装置に送信する画像送信手段、
    として機能させるためのプログラム。
  20. 情報処理装置と、サーバとを有する閲覧システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ネットワークを介して外部から取得した画面情報に含まれる画像に対する操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた前記画像に対する操作の履歴と、当該情報処理装置の識別情報と、を前記サーバに送信する送信手段と、
    前記画面情報と異なる他の画面情報を取得したとき、該他の画面情報に含まれる情報に基づき前記情報処理装置の識別情報を前記サーバに送信し、該サーバから前記画面情報とは異なる画面情報に含まれる広角画像と該広角画像の表示領域を取得する取得手段と、
    前記他の画面情報に基づいて、取得した前記広角画像の前記表示領域を表示装置に表示する表示手段と、を有し、
    前記サーバは、
    前記画像の識別情報と、前記画像に対する前記操作の履歴と、前記情報処理装置の識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記情報処理装置から送信される前記情報処理装置の識別情報に応じて、該情報処理装置の識別情報と対応付けて記憶された前記画像の識別情報及び前記操作の履歴とに基づき、前記広角画像及び該広角画像の表示領域を決定する決定手段と、
    前記広角画像及び前記広角画像の表示領域を前記情報処理装置に送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする閲覧システム。
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