JP2018155151A - 車両用空調装置のための遠心送風機 - Google Patents

車両用空調装置のための遠心送風機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018155151A
JP2018155151A JP2017051739A JP2017051739A JP2018155151A JP 2018155151 A JP2018155151 A JP 2018155151A JP 2017051739 A JP2017051739 A JP 2017051739A JP 2017051739 A JP2017051739 A JP 2017051739A JP 2018155151 A JP2018155151 A JP 2018155151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
impeller
axial direction
air
suction port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017051739A
Other languages
English (en)
Inventor
野 秀 樹 長
Hideki Nagano
野 秀 樹 長
田 勝 之 池
Katsuyuki Ikeda
田 勝 之 池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Japan Co Ltd
Original Assignee
Valeo Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valeo Japan Co Ltd filed Critical Valeo Japan Co Ltd
Priority to JP2017051739A priority Critical patent/JP2018155151A/ja
Publication of JP2018155151A publication Critical patent/JP2018155151A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】フット吹出口へ続く送風経路の通気抵抗が高くなっても、十分な風量で送風可能な遠心送風機(1,1A,1B)を提供することを可能とする。【解決手段】遠心送風機(1,1A,1B)は、空気をベント吹出口に送り出す第1スクロール(18)と、空気をフット吹出口に送り出す第2スクロール(19)と、を有する。回転軸線(Ax)と第2スクロール(19)の舌部(19T)とを結ぶ第2基準線分(L02)の位置から200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における第2スクロール(19)の拡がり角が、回転軸線(Ax)と第1スクロール(18)の舌部(18T)とを結ぶ第1基準線分(L01)の位置から200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における第1スクロール(18)の拡がり角よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、二層流式の車両用空調装置に適用される遠心送風機に関する。
車両用空調装置は、一般に、デフロスタ吹出口とベント吹出口とフット吹出口とを有する。空調装置は、動作モードの違いに応じて、温度調整された空気をこれらの吹出口から選択的に吹き出す。例えばバイレベルモードでは、主にベント吹出口とフット吹出口との二カ所から空気を吹き出して、乗員の上半身及び足元に風を当てる。この場合、乗員の温熱快適性確保のため、フット吹出口から吹き出される空気は、ベント吹出口から吹き出される空気の温度よりも高くなるように、温度調整される。温度調整は、加熱用熱交換器を通過する空気の割合を調整することにより行われる。
また、車両用空調装置として、上下二層の送風経路を有するいわゆる二層流式空調装置が知られている。この空調装置は、一方の送風経路で車室内気を循環させつつ、他方の送風経路を介して外気を取り入れることができる。したがって、暖房時に、下層の送風経路において既に暖められた車室内気を循環させて熱効率を向上させると同時に、上層の送風経路を介して低湿度の外気を取り入れてフロントウインドウに当てて、内気に含まれる水蒸気によるフロントガラスの曇りを防止することができる。このような上下二層流式空調装置は、例えば特許文献1に示されるように、空気を吹き出す羽根車と、羽根車から吹き出された空気を各送風経路へ向ける2つのスクロールと、を有する遠心送風機を用いて構成される。
さて、上述のような上下二層流式空調装置をバイレベルモードで動作させる場合、上下二層の送風経路は、上層の送風経路を流れる空気よりも下層の送風経路を流れる空気のほうがより高い割合で加熱用熱交換器を通過するように、設定される。このため、下層の送風経路における通気抵抗が、上層の送風経路に比べて高くなってしまう。この結果、下層の送風経路から得られる風量が低下してしまって、フット吹出口からの温風吹出量が不足してしまうことが懸念されていた。
特開平9−024722号公報
本発明は、二層流式空調装置用の遠心送風機であって、フット吹出口へ続く送風経路の通気抵抗が高くなっても、十分な風量で送風可能な遠心送風機を提供することを目的としている。
本発明の好適な一実施形態によれば、車両用の遠心送風機であって、モータと、周方向翼列を形成する複数の翼を有し、前記モータにより軸方向に延びる回転軸線周りに回転駆動されて、前記翼列の半径方向内側の空間の空気を遠心方向に向けて吹き出す第1羽根車と、前記軸方向に開口する第1吸込口と周方向に開口する第1吐出口とを有し、前記第1羽根車を収容する第1スクロールであって、前記第1羽根車の回転により、前記第1吸込口から吸い込んだ空気を前記第1吐出口からデフロスタ吹出口及び/またはベント吹出口に送り出す第1スクロールと、周方向翼列を形成する複数の翼を有し、前記モータにより前記回転軸線周りに回転駆動されて、前記翼列の半径方向内側の空間の空気を遠心方向に向けて吹き出す第2羽根車と、前記軸方向に開口する第2吸込口と周方向に開口する第2吐出口とを有し、前記第2羽根車を収容する第2スクロールであって、前記第2羽根車の回転により前記第2吸込口から吸い込んだ空気を前記第2吐出口からフット吹出口に送り出す第2スクロールと、前記回転軸線に直交する前記第1スクロールの断面において、前記回転軸線と前記第1スクロールの舌部の中心点とを結ぶ仮想線分を第1基準線分とし、前記回転軸線に直交する前記第2スクロールの断面において、前記回転軸線と前記第2スクロールの舌部の中心点とを結ぶ仮想線分を第2基準線分としたときに、前記第2基準線分の位置から前記回転軸線の周りに前記第2羽根車の回転方向に沿って200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第2スクロールの拡がり角が、前記第1基準線分の位置から前記回転軸線の周りに前記第1羽根車の回転方向に沿って200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第1スクロールの拡がり角よりも小さい、遠心送風機が提供される。
上記本発明の実施形態によれば、フット吹出口に続く送風経路の通気抵抗が高くなっても、フット吹出口へ十分な風量で送風することが可能である。
空調装置の空気取入部及び遠心送風機の構造を示し、かつ、遠心送風機の子午断面を含む縦断面図である。 図1における切断面と直交する切断面で切断した、空調装置の空気取入部及び遠心送風機の構造を示す縦断面図である。 図1に示す第1スクロールを遠心送風機の回転軸線に直交する切断面で切断した、第1スクロール及び第2スクロールの拡がり角の違いを示す横断面図である。 図1に示す第2スクロールを遠心送風機の回転軸線に直交する切断面で切断した、第1スクロール及び第2スクロールの拡がり角の違いを示す横断面図である。 スクロールをその中心線に直交する切断面で切断した、当該スクロールの拡がり角を説明する図である。 他の実施形態に係る遠心送風機の構造を示す、遠心送風機の子午断面を含む縦断面図である。 さらに他の実施形態に係る遠心送風機の構造を示す、遠心送風機の子午断面を含む縦断面図である。
以下に添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1及び図2は、車両用の空調装置の空気取入部及び遠心送風機の近傍の構造を示す断面図である。
本実施形態の遠心送風機1は、二層流式空調装置用の遠心送風機であり、車両用の空調装置に用いられる。当該空調装置は、デフロスタ吹出口(図示せず)とベント吹出口(図示せず)とフット吹出口(図示せず)とを有し、それぞれの吹出口から、車両のフロントウインドウ、乗員の上半身及び乗員の足元に向けて送風するようになっている。
図1及び図2に示すように、遠心送風機1は、モータ13と、モータ13の回転軸線Ax方向に並ぶ第1羽根車5及び第2羽根車6と、第1羽根車5を収容する第1スクロール18と、第2羽根車6を収容する第2スクロール19と、を有する。第1羽根車5及び第1スクロール18、並びに、第2羽根車6及び第2スクロール19は、それぞれ、軸方向の一側及び他側(図1に示す例では上側及び下側)に位置している。
なお、本明細書において、説明の便宜上、回転軸線Axの方向を軸方向または上下方向と呼び、図1及び図2の上側及び下側をそれぞれ「軸方向の一側」あるいは「軸方向上側」及び「軸方向の他側」あるいは「軸方向下側」と呼ぶ。しかしながら、このことによって、空調装置が実際に車両に組み込まれた場合に回転軸線Axの方向が鉛直方向に一致するものと限定されるわけではない。また、本明細書においては、特別な注記が無い限り、回転軸線Ax上の任意の点を中心として回転軸線Axと直交する平面上に描かれた円の半径の方向を半径方向と呼び、当該円の円周方向を周方向または円周方向と呼ぶ。
第1羽根車5は、その外周部分に、周方向に並んだ翼列50Aを形成する複数の翼50を有している。第1羽根車5は、モータ13により、軸方向に延びる回転軸線Ax周りに回転駆動され、翼列50Aの半径方向内側の空間の空気を、遠心方向に向けて吹き出す。第1羽根車5は、第1スクロール18の概ね円柱形の内部空間に収容される。
第1スクロール18は、軸方向に開口する第1吸込口22Aと、周方向に開口する第1吐出口180とを有している。第1吐出口180は、第1スクロール18を軸方向から見た場合、第1スクロール18の外周面の概ね接線方向に延びている。第1スクロール18は、第1羽根車5の回転により、第1吸込口22Aから吸い込んだ空気を、第1吐出口180からデフロスタ吹出口及び/またはベント吹出口に送り出す。
第2羽根車6は、その外周部分に、周方向に並んだ翼列60Aを形成する複数の翼60を有している。第2羽根車6は、モータ13により回転軸線Ax周りに回転駆動され、翼列60Aの半径方向内側の空間の空気を、遠心方向に向けて吹き出す。第2羽根車6は、第2スクロール19の概ね円柱形の内部空間に収容される。
第2スクロール19は、軸方向に開口する第2吸込口22Bと、周方向に開口する第2吐出口190とを有している。第2吐出口190は、第2スクロール19を軸方向から見た場合、第2スクロール19の外周面の概ね接線方向に延びている。第2スクロール19は、第2羽根車6の回転により第2吸込口22Bから吸い込んだ空気を、第2吐出口190からフット吹出口に送り出す。
なお、第1羽根車5及び第2羽根車6は、その回転方向Gが、第1スクロール18及び第2スクロール19の外周面が描く螺旋形状の回転方向と一致するように配置される。
図1に示す例においては、第1スクロール18及び第2スクロール19は、一体に成形されたスクロールハウジング17の内部空間を仕切壁20で分割することにより形成されている。より具体的には、仕切壁20は、スクロールハウジング17の外周壁17Aから半径方向内側に向けて延びており、スクロールハウジング17の内部空間のうちのスクロールハウジング17の内周面と羽根車5,6の外周面との間の領域を軸方向に(上下に)分割している。そして、仕切壁20の両側に、第1スクロール18及び第2スクロール19を形成する。
また、図1に示す例において、遠心送風機1は、片吸込型の遠心送風機である。より具体的には、第1スクロール18の第1吸込口22Aは、軸方向の一側(軸方向上側)に開口している。また、第2スクロール19の第2吸込口22Bも、軸方向の一側(軸方向上側)に開口している。そして、第1スクロール18の内部空間と第2スクロール19の内部空間とは、第2吸込口22Bを介して連通している。
また、図1に示す例において、第1羽根車5及び第2羽根車6は、一体に形成されている。また、羽根車5,6には、内側偏向部材9が一体に成形されている。内側偏向部材9は、コーン部と呼ばれることもある。この内側偏向部材9は、幾何学的な意味における回転体であり、第2羽根車6の下端7に接続された側周部10と、円板形の中央部11とを有している。中央部11において、モータ13の回転軸12が羽根車5,6に連結される。この例では、側周部10は、この側周部10の外周面の子午断面における輪郭線が、中央部11に近づくに従って急勾配となるように湾曲している。図示しない他の例では、側周部10は、この側周部10の外周面の子午断面における輪郭線が、中央部11から翼列60Aに向けて湾曲しない(断面が直線状である)場合もある。
スクロールハウジング17内には、第1吸込口22Aを介して、分離筒14が挿入されている。図1と図2を比較対照することにより理解できるように、分離筒14の入口側端部(上部)24の断面は概ね矩形である。分離筒14の中央部15の断面は円形(又は、概ね円形)である。分離筒14の断面形状は、入口側端部24から中央部15に近づくに従って、矩形から円形(又は、概ね円形)に滑らかに推移する。分離筒14の出口側端部(下部)16は、下端に近づくに従って拡径するフレア形状を有しているとともに、下端は円形である。
分離筒14は、第1吸込口22Aの半径方向内側及び第1羽根車5の翼列50Aの半径方向内側を通って、軸方向に延びている。分離筒14の入口側端部24は、スクロールハウジング17の外側(第1吸込口22Aよりも軸方向上側)に位置している。分離筒14の出口側端部16は、軸方向において仕切壁20と略同じ位置となるように設けられている。
分離筒14の全体が樹脂射出成形により一体成形されていてもよい。これに代えて、分離筒14の入口側端部(上部)24と、分離筒14の中央部15及び下部出口側端部(下部)16を別々に成形した後に、両者を連結してもよい。
分離筒14は、スクロールハウジング17内に吸入される空気の流れを、分離筒14の外側の第1通路14Aを通る第1空気流と、分離筒14の内側の第2通路14Bを通る第2空気流とに分割する。第1空気流は、第1スクロール18の第1吸込口22Aのうちの分離筒14の外周面141より外側のリング状領域を通って第1羽根車5の翼列50Aの半径方向内側に流入する。第2空気流は、分離筒14の上端から分離筒14の内側に入り、第2スクロール19の第2吸込口22Bを通って第2羽根車6の翼列60Aの半径方向内側に流入する。従って、第1スクロール18の第1吸込口22Aのうちの分離筒14の外周面141より外側のリング状領域がスクロールハウジング17の第1吸入口、分離筒14の入口側端部24がスクロールハウジング17の第2吸入口、と見なすこともできる。分離筒14の出口側端部16は、流入した第1空気流を半径方向外向きに転向して第1スクロール18に案内するとともに、流入した第2空気流を半径方向外向きに転向して第2スクロール19に案内する。
空調装置の空気取入部は、ハウジング21を有している。このハウジング21は、スクロールハウジング17と区別するために、「空気取入ハウジング」と呼ぶこととする。スクロールハウジング17と空気取入ハウジング21とは、一体成形されていてもよいし、別々に作製された後にネジ止め、接着、嵌め込み等の手法により連結されてもよい。スクロールハウジング17及び空気取入ハウジング21は空調装置ケーシングの一部を成す。なお、好適な一実施形態においては、分離筒14は、スクロールハウジング17及び空気取入ハウジング21とは別体の部品であり、空気取入ハウジング21によって所定位置に支持される。
空気取入ハウジング21は、第1開口25、第2開口26、第3開口27及び第4開口28を有している。第1開口25及び第3開口27を介して、空気取入ハウジング21の内部空間23に、車室内空間29(詳細は図示せず)から、内気(車室内空気)を導入することができる。つまり、第1開口25及び第3開口27は、空気取入ハウジング21内に内気を取り込むための第1及び第2の内気導入口である。また、第2開口26及び第4開口28を介して、空気取入ハウジング21の内部空間23に、車両に備えられた外気導入路の出口30(詳細は図示せず)から、外気(車両外部から取り入れた空気)を導入することができる。つまり、第2開口26及び第4開口28は、空気取入ハウジング21内に外気を取り込むための第1及び第2の外気導入口である。
ドア31を回転軸31A周りに回転させることにより、第1開口25から空気取入ハウジング21内への空気(内気)の流入を許容または遮断することができる。ドア32を回転軸32A周りに回転させることにより、第2開口26から空気取入ハウジング21内への空気(外気)の流入を許容または遮断することができる。ドア33を回転軸33A周りに回転させて位置を切り替えることにより、第3開口27及び第4開口28のうちのいずれか一方を介して空気取入ハウジング21内へ空気(内気または外気)を流入させることができる。
第1開口25及び/又は第2開口26から空気取入ハウジング21内に導入された空気のほぼ全てが第1通路14Aを通るように、かつ、第3開口27及び/又は第4開口28から空気取入ハウジング21に導入された空気のほぼ全てが第2通路14Bを通るように、空気取入ハウジング21及び分離筒14が形成されている。
第1開口25、第2開口26、第3開口27及び第4開口28が配置される領域と分離筒14の入口側端部24との間において、空気取入ハウジング21内には、空気中のダスト、パーティクル等の汚染物質を除去するためのフィルタ35が設けられている。フィルタ35は、好ましくは単一のフィルタエレメントからなる。
図3は、第1羽根車5の回転軸線Axに直交する第1スクロール18の断面を示している。また、図4は、第2羽根車6の回転軸線Axに直交する第2スクロール19の断面を示している。
図3に示すように、回転軸線Axと第1スクロール18の舌部18Tの中心点18Tpとを結ぶ仮想線分を第1基準線分L01とする。また、図4に示すように、回転軸線Axと第2スクロール19の舌部19Tの中心点19Tpとを結ぶ仮想線分を第2基準線分L02とする。ここでスクロールの舌部の中心点とは、当該スクロールに収容される羽根車の回転軸線に直交する舌部の断面において、舌部の先端部がなす円弧の中心となる点である。
舌部18Tの中心点18Tpと舌部19Tの中心点19Tpとは、軸方向において同じ位置であることが好ましい。かつ、舌部18Tの中心点18Tpから舌部18Tの先端部までの半径と舌部19Tの中心点19Tpから舌部19Tの先端部までの半径とは、同じ寸法であることが好ましい。第1スクロール18と第2スクロール19の舌部18T,19Tにおける段差が生じることが無く、騒音の増加を抑制することができる。
図4に示すように、第2基準線分L02の位置から回転軸線Axの周りに第2羽根車6の回転方向Gに沿って200度進んだ角度位置(図4において破線L12で示す位置)から300度進んだ角度位置(図4において破線L22で示す位置)までの間における第2スクロール19の拡がり角は、第1基準線分L01の位置から回転軸線Axの周りに第1羽根車5の回転方向Gに沿って200度進んだ角度位置(図3において破線L11で示す位置)から300度進んだ角度位置(図3において破線L21で示す位置)までの間における第1スクロール18の拡がり角よりも小さい。第2基準線分L02の位置から回転軸線Axの周りに第1羽根車6の回転方向Gに沿って200度進んだ角度位置(図4において破線L12で示す位置)から300度進んだ角度位置(図4において破線L22で示す位置)までの間は、第2スクロール19において、第2吐出口190から吹き出す空気の圧力の上昇に大きく影響する範囲である。本実施形態では、当該範囲における第2スクロール19の拡がり角を第1スクロール18の拡がり角よりも小さくしたので、第2吐出口190から吹き出す空気の圧力を、第1吐出口180から吹き出す空気よりも効果的に高くすることができる。
ここで、図5を参照して、拡がり角について説明する。図5は、スクロールSをスクロールSに収容される羽根車Iの回転軸線Xに直交する断面で切断した横断面図である。ここで、スクロールSは、一定の拡がり角nで形成されている。この場合、拡がり角nは、回転軸線XからスクロールSの外周壁17Tまでの距離(以下、「スクロール半径」と言う)と、スクロールSの巻き角θとの関係において、例えば次式のように表される。
Figure 2018155151
r(θ):巻き始め(図5において回転軸線XとスクロールSの舌部Tの中心点Tpとを結ぶ仮想線分L0で示す位置)を基準とした巻き角θにおけるスクロール半径
:羽根車Iの外周面からスクロールSの巻き始めにおけるスクロールSの外周壁17Tまでの距離
:羽根車Iの半径
n:拡がり角(ラジアン)
θ:巻き始め(図5において破線L0で示す位置)を基準として、回転軸線Xの周りに回転方向Cに沿って進んだ任意の角度
さらに図3に及び図4に示す例では、第2基準線分L02の位置から回転軸線Axの周りに第2羽根車6の回転方向に沿って0度進んだ角度位置(図4において破線L02で示す位置)から300度進んだ角度位置(図4において破線L22で示す位置)までの間における第2スクロール19の拡がり角が、第1基準線分L01の位置から回転軸線Axの周りに第1羽根車5の回転方向に沿って0度進んだ角度位置(図3において破線L01で示す位置)から300度進んだ角度位置(図3において破線L21で示す位置)までの間における第1スクロール18の拡がり角よりも小さいが、これに限定されない。すなわち、第2基準線分L02の位置から回転軸線Axの周りに第2羽根車6の回転方向Gに沿って200度進んだ角度位置(図4において破線L12で示す位置)から300度進んだ角度位置(図4において破線L22で示す位置)までの間における第2スクロール19の拡がり角が、第1基準線分L01の位置から回転軸線Axの周りに第1羽根車5の回転方向Gに沿って200度進んだ角度位置(図3において破線L11で示す位置)から300度進んだ角度位置(図3において破線L21で示す位置)までの間における第1スクロール18の拡がり角よりも小さければ、その他の角度位置における第1スクロール18と第2スクロール19の拡がり角の関係は任意である。例えば、第2基準線分L02の位置から回転軸線Axの周りに第2羽根車6の回転方向Gに沿って0度進んだ角度位置(図4において破線L02で示す位置)から200度進んだ角度位置(図4において破線L12で示す位置)までの間における第2スクロール19の拡がり角は、第1基準線分L01の位置から回転軸線Axの周りに第1羽根車5の回転方向Gに沿って0度進んだ角度位置(図3において破線L01で示す位置)から200度進んだ角度位置(図3において破線L11で示す位置)までの間における第1スクロール18の拡がり角と等しくてもよい。
もっとも、図3、図4で示すように、第2基準線分L02の位置から回転軸線Axの周りに第2羽根車6の回転方向へ200度進んだ角度位置(図4において破線L12で示す位置)までの間における第2スクロール19の拡がり角(第2スクロール19の巻き角0度から200度までの範囲における拡がり角)を、第1基準線分L01の位置から回転軸線Axの周りに第1羽根車5の回転方向Gへ200度進んだ角度位置(図3において破線L11で示す位置)までの間における第1スクロール18の拡がり角(第1スクロール18の巻き角0度から200度までの範囲における拡がり角)よりも小さくすることで、よりいっそう第2吐出口190から吹き出す空気の圧力を、第1吐出口180から吹き出す空気よりも高くすることができる。
なお、第1スクロール18及び第2スクロール19は、上述の拡がり角の条件を満たしていれば、一定の拡がり角で形成されていなくてもよい。
また、図1乃至図4から分かるように、第2羽根車6の複数の翼60の幅W2が、第1羽根車5の複数の翼50の幅W1よりも大きい。さらに、図3及び図4から分かるように、第2羽根車6の複数の翼60の数が、第1羽根車5の複数の翼50の数よりも多い。
次に、図1〜図4に示す車両用空調装置の動作について説明する。
車両用空調装置の第1の動作モードでは、第2開口26及び第4開口28が開かれ、第1開口25及び第3開口27が閉じられる。この状態は図示されていない。この場合、第2開口26から導入された外気は、分離筒14の外側の第1通路14Aを通り、第1羽根車5の翼列50Aに流入する第1空気流を形成する。また、第4開口28から導入された外気は、分離筒14の内側の第2通路14Bを通り、第2羽根車6の翼列60Aに流入する第2空気流を形成する。第1の動作モードは、外気モードと呼ばれることもある。
第2の動作モードでは、第2開口26及び第3開口27が開かれ、第1開口25及び第4開口28が閉じられる。この状態は図1及び図2に示されている。この場合、第2開口26から導入された外気FEは、分離筒14の外側の第1通路14Aを通り、第1羽根車5の翼列50Aに流入する第1空気流を形成する。また、第3開口27から導入された内気FRは、分離筒14の内側の第2通路14Bを通り、第2羽根車6の翼列60Aに流入する第2空気流を形成する。第2の動作モードは、内外気二層流モードと呼ばれることもある。
第3の動作モードでは、第1開口25及び第3開口27が開かれ、第2開口26及び第4開口28が閉じられる。この状態は図示されていない。この場合、第1開口25から導入された内気は、分離筒14の外側の第1通路14Aを通り、第1羽根車5の翼列50Aに流入する第1空気流を形成する。また、第3開口27から導入された内気は、分離筒14の内側の第2通路14Bを通り、第2羽根車6の翼列60Aに流入する第2空気流を形成する。第3の動作モードは、内気モードと呼ばれることもある。
第2の動作モード(内外気二層流モード)は、例えば、デフフットモードやバイレベルモードでの運転を行うときに用いられる。このときには、所謂頭寒足熱の快適な環境を乗員に提供すべく、比較的低温の調和空気が車室のデフロスト吹出口から車両のフロントウインドウ、あるいはベント吹出口(いずれも図示せず)から乗員の上半身に向けて吹き出され、比較的高温の調和空気が車室のフット吹出口(図示せず)から乗員の足元に向けて吹き出される。
ところで、上述のバイレベルモードでの運転を行う場合には、第1羽根車5の翼列50Aに流入する外気FEが、第1スクロール18を介してベント吹出口に供給される。また、第2羽根車6の翼列60Aに流入する内気FRが、第2スクロール19を介してフット吹出口に供給される。このとき、第2スクロール19から供給される空気は、第1スクロール18から供給される空気よりも、高い温度になるように温度調整される。具体的には、第2スクロール19から供給される空気の加熱用熱交換器(図示せず)を通過する割合が、第1スクロール18から供給される空気の加熱用熱交換器を通過する割合に比べて高くなるように、第1スクロール18とベント吹出口との間に配置した第1エアミックスドア(図示せず)の位置、及び、第2スクロール19とフット吹出口との間に配置した第2エアミックスドア(図示せず)の位置が調整される。この結果、第2スクロール19とフット吹出口との間の送風経路の通気抵抗が、第1スクロール18とベント吹出口との間の送風経路に比べて高くなってしまって、第2スクロール19からフット吹出口へ向けて空気を送り出すことが困難になってしまう虞がある。
しかしながら、上記実施形態のように、第2スクロール19の拡がり角を第1スクロール18の拡がり角よりも小さくすれば、第2スクロール19とフット吹出口との間の送風経路の通気抵抗が高くなっても当該送風経路へ十分な風量を供給することができる。とりわけ、上述の第2基準線分L02の位置から回転軸線Axの周りに第2羽根車6の回転方向Gに沿って200度進んだ角度位置(図4において破線L12で示す位置)から300度進んだ角度位置(図4において破線L22で示す位置)までの間における第2スクロール19の拡がり角を、第1基準線分L01の位置から回転軸線Axの周りに第1羽根車5の回転方向Gに沿って200度進んだ角度位置(図3において破線L11で示す位置)から300度進んだ角度位置(図3において破線L21で示す位置)までの間における第1スクロール18の拡がり角よりも小さくすれば、フット吹出口から吹き出す空気の量を十分に確保することができる。
また、第2羽根車6の複数の翼60の幅W2を、第1羽根車5の複数の翼50の幅W1よりも大きくすることが好ましい。翼の幅が大きいと、空気を送風機の下流側へ押し出す能力が向上する。これにより、第2スクロール19とフット吹出口との間の送風経路の通気抵抗が高くなっても、当該送風経路へ十分な風量を供給することができる。
また、第2羽根車6の複数の翼60の数を、第1羽根車5の複数の翼50の数よりも多くすることが好ましい。翼の枚数が多いと、空気を送風機の下流側へ押し出す能力が向上する。これにより、第2スクロール19とフット吹出口との間の送風経路の通気抵抗が高くなっても、当該送風経路へ十分な風量を供給することができる。
ところで、上述の角度位置の間において第2スクロール19の拡がり角が第1スクロール18の拡がり角よりも小さいという関係を成立させるための遠心送風機の構成は、図1乃至図4に示したものには限定されない。
例えば図6に示す遠心送風機1Aのように、第1羽根車5及び第2羽根車6が別体に形成され、第1スクロール18及び第2スクロール19が離間して配置されていてもよい。図6に示す例においては、第1羽根車5及び第2羽根車6は、それぞれモータ13の軸方向の一側(軸方向上側)及び他側(軸方向下側)に配置され、第1スクロール18は、軸方向の一側に位置して第1羽根車5を収容し、第2スクロール19は、軸方向の他側に位置して第2羽根車6を収容している。第1羽根車5及び第2羽根車6は、それぞれ内側偏向部材9を有している。第1スクロール18の第1吸込口22Aは、軸方向の一側に開口している一方、第2スクロール19の第2吸込口22Bは、軸方向の他側に開口している。図6に示す例においては、第1空気流及び第2空気流は、それぞれ、第1スクロール18の第1吸込口22A及び第2スクロール19の第2吸込口22Bから、第1羽根車5の翼列50Aの半径方向内側及び第2羽根車6の翼列60Aの半径方向内側に流入する。
この場合も、上述の角度位置の間において第2スクロール19の拡がり角が第1スクロール18の拡がり角よりも小さい、という関係が成立していれば、上述の実施の形態の遠心送風機1と同様の効果を得ることができる。
また、図7に示す遠心送風機1Bのように、上述の角度位置の間において第2スクロール19の拡がり角が第1スクロール18の拡がり角よりも小さければ、当該範囲において、第2スクロール19の回転軸線Axに直交する断面における寸法が、第1スクロールの回転軸線Axに直交する断面における寸法よりも大きくてもよい。図7に示す例においては、第1羽根車5及び第2羽根車6は、一体に形成されている。また、第1スクロール18及び第2スクロール19は、一体に成形されたスクロールハウジング17の内部空間を仕切壁20で軸方向に分割することにより、軸方向において当該仕切壁20の両側に形成されている。そして、第1スクロール18は、軸方向の一側(軸方向上側)に位置し、第1吸込口22Aは、軸方向の一側に開口している。一方、第2スクロール19は、軸方向の他側(軸方向下側)に位置し、第2吸込口22Bは、軸方向の他側に開口している。
図7に示す例においては、第2スクロール19内には、第2吸込口22Bを介して、モータ13が挿入されている。モータ13は、第2羽根車6の翼列60Aの半径方向内側を通って、第1羽根車5の翼列50Aの内側まで延びている。モータ13の回転軸12は、第1羽根車5と一体に形成された内側偏向部材9において、羽根車5,6に連結されている。この場合、第2空気流は、第2スクロール19の第2吸込口22Bのうちのモータ13の外周面131より外側のリング状領域を通って第2羽根車6の翼列60Aの半径方向内側に流入する。当該リング状領域を十分な大きさにし、また、モータ13の外周面131と第2羽根車6の翼列60Aの内周面及び第2スクロール19の内周面との間の領域を十分な大きさにするため、第2スクロール19の回転軸線Axに直交する断面における寸法は、第1スクロール18の回転軸線Axに直交する断面における寸法よりも大きく設計されている。
より具体的には、図7に示すように、上述の角度位置の間において、第2基準線分L02から回転軸線Axの周りに第2羽根車6の回転方向Gに任意の角度進んだ任意の角度位置における第2スクロール19の子午断面における第2スクロール19の幅D2が、第1基準線分L01から回転軸線Axの周りに第1羽根車5の回転方向Gに上述の任意と同じ角度進んだ角度位置における第1スクロール18の子午断面における第1スクロール18の幅D1よりも大きくてもよい。
この場合であっても、上述の角度位置の間において第2スクロールの拡がり角が第1スクロールの拡がり角よりも小さい、という関係が成立していれば、上述の実施の形態の遠心送風機1と同様の効果を得ることができる。
1 遠心送風機
5 第1羽根車
50 第1羽根車の翼
6 第2羽根車
60 第2羽根車の翼
13 モータ
14 分離筒
16 出口側端部
17 スクロールハウジング
18 第1スクロール
180 第1吐出口
19 第2スクロール
190 第2吐出口
20 仕切壁
21 空気取入ハウジング
Ax 回転軸線
本発明の好適な一実施形態によれば、車両用の遠心送風機であって、モータと、周方向翼列を形成する複数の翼を有し、前記モータにより軸方向に延びる回転軸線周りに回転駆動されて、前記翼列の半径方向内側の空間の空気を遠心方向に向けて吹き出す第1羽根車と、前記軸方向に開口する第1吸込口と周方向に開口する第1吐出口とを有し、前記第1羽根車を収容する第1スクロールであって、前記第1羽根車の回転により、前記第1吸込口から吸い込んだ空気を前記第1吐出口からデフロスタ吹出口及び/またはベント吹出口に送り出す第1スクロールと、周方向翼列を形成する複数の翼を有し、前記モータにより前記回転軸線周りに回転駆動されて、前記翼列の半径方向内側の空間の空気を遠心方向に向けて吹き出す第2羽根車と、前記軸方向に開口する第2吸込口と周方向に開口する第2吐出口とを有し、前記第2羽根車を収容する第2スクロールであって、前記第2羽根車の回転により前記第2吸込口から吸い込んだ空気を前記第2吐出口からフット吹出口に送り出す第2スクロールと、を備え、前記回転軸線に直交する前記第1スクロールの断面において、前記回転軸線と前記第1スクロールの舌部の中心点とを結ぶ仮想線分を第1基準線分とし、前記回転軸線に直交する前記第2スクロールの断面において、前記回転軸線と前記第2スクロールの舌部の中心点とを結ぶ仮想線分を第2基準線分としたときに、前記第2基準線分の位置から前記回転軸線の周りに前記第2羽根車の回転方向に沿って200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第2スクロールの拡がり角が、前記第1基準線分の位置から前記回転軸線の周りに前記第1羽根車の回転方向に沿って200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第1スクロールの拡がり角よりも小さい、遠心送風機が提供される。

Claims (7)

  1. 車両用の遠心送風機(1、1A、1B)であって、
    モータ(13)と、
    周方向翼列(50A)を形成する複数の翼(50)を有し、前記モータ(13)により軸方向に延びる回転軸線(Ax)周りに回転駆動されて、前記翼列(50A)の半径方向内側の空間の空気を遠心方向に向けて吹き出す第1羽根車(5)と、
    前記軸方向に開口する第1吸込口(22A)と周方向に開口する第1吐出口(180)とを有し、前記第1羽根車(5)を収容する第1スクロール(18)であって、前記第1羽根車(5)の回転により、前記第1吸込口(22A)から吸い込んだ空気を前記第1吐出口(180)からデフロスタ吹出口及び/またはベント吹出口に送り出す第1スクロール(18)と、
    周方向翼列(60A)を形成する複数の翼(60)を有し、前記モータ(13)により前記回転軸線(Ax)周りに回転駆動されて、前記翼列(60A)の半径方向内側の空間の空気を遠心方向に向けて吹き出す第2羽根車(6)と、
    前記軸方向に開口する第2吸込口(22B)と周方向に開口する第2吐出口(190)とを有し、前記第2羽根車(6)を収容する第2スクロール(19)であって、前記第2羽根車(6)の回転により前記第2吸込口(22B)から吸い込んだ空気を前記第2吐出口(190)からフット吹出口に送り出す第2スクロール(19)と、
    前記回転軸線(Ax)に直交する前記第1スクロール(18)の断面において、前記回転軸線(Ax)と前記第1スクロール(18)の舌部(18T)の中心点(18Tp)とを結ぶ仮想線分を第1基準線分(L01)とし、前記回転軸線(Ax)に直交する前記第2スクロール(19)の断面において、前記回転軸線(Ax)と前記第2スクロール(19)の舌部(19T)の中心点(19Tp)とを結ぶ仮想線分を第2基準線分(L02)としたときに、前記第2基準線分(L02)の位置から前記回転軸線(Ax)の周りに前記第2羽根車(6)の回転方向に沿って200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第2スクロール(19)の拡がり角が、前記第1基準線分(L01)の位置から前記回転軸線(Ax)の周りに前記第1羽根車(5)の回転方向に沿って200度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第1スクロール(18)の拡がり角よりも小さい、遠心送風機(1、1A、1B)。
  2. 前記第1羽根車(5)及び前記第2羽根車(6)は、一体に形成されており、
    前記第1スクロール(18)及び前記第2スクロール(19)は、一体に成形されたスクロールハウジング(17)の内部空間を仕切壁(20)で前記軸方向に分割することにより、前記軸方向において当該仕切壁(20)の両側に形成されており、
    前記第1スクロール(18)は、前記軸方向の一側に位置し、
    前記第1吸込口(22A)は、前記軸方向の一側に開口しており、
    前記第2スクロール(19)は、前記軸方向の他側に位置し、
    前記第2吸込口(22B)は、前記軸方向の一側に開口しており、
    前記第1スクロール(18)の内部空間と前記第2スクロール(19)の内部空間とは、前記第2吸込口(22B)を介して連通しており、
    前記遠心送風機(1)は、更に、
    前記第1吸込口(22A)の半径方向内側及び前記第1羽根車(5)の前記翼列(50A)の半径方向内側を通って前記軸方向に延びる分離筒(14)であって、前記第1吸込口(22A)から前記スクロールハウジング(17)内に吸入される空気の流れを、前記分離筒(14)の外側を通る第1空気流と、前記分離筒(14)の内側を通る第2空気流とに分割するように設けられ、かつ、前記第1空気流を半径方向外向きに転向して前記第1スクロール(18)に案内するとともに、前記第2空気流を半径方向外向きに転向して前記第2スクロール(19)に案内する出口側端部(16)を有している、分離筒(14)を備えている、請求項1に記載の遠心送風機(1)。
  3. 前記第1羽根車(5)及び前記第2羽根車(6)は、別体に形成されており、
    前記第1スクロール(18)及び前記第2スクロール(19)は、離間して配置されており、
    前記第1スクロール(18)は、前記軸方向の一側に位置し、
    前記第1吸込口(22A)は、前記軸方向の一側に開口しており、
    前記第2スクロール(19)は、前記軸方向の他側に位置し、
    前記第2吸込口(22B)は、前記軸方向の他側に開口している、請求項1に記載の遠心送風機(1A)。
  4. 前記第1羽根車(5)及び前記第2羽根車(6)は、一体に形成されており、
    前記第1スクロール(18)及び前記第2スクロール(19)は、一体に成形されたスクロールハウジング(17)の内部空間を仕切壁(20)で前記軸方向に分割することにより、前記軸方向において当該仕切壁(20)の両側に形成され、
    前記第1スクロール(18)は、前記軸方向の一側に位置し、
    前記第1吸込口(22A)は、前記軸方向の一側に開口しており、
    前記第2スクロール(19)は、前記軸方向の他側に位置し、
    前記第2吸込口(22B)は、前記軸方向の他側に開口している、請求項1に記載の遠心送風機(1B)。
  5. 前記第2基準線分(L02)の位置から前記回転軸線(Ax)の周りに前記第2羽根車(6)の回転方向に沿って0度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第2スクロール(19)の拡がり角が、前記第1基準線分(L01)の位置から前記回転軸線(Ax)の周りに前記第1羽根車(5)の回転方向に沿って0度進んだ角度位置から300度進んだ角度位置までの間における前記第1スクロール(18)の拡がり角よりも小さい、請求項1乃至4のいずれかに記載の遠心送風機(1)。
  6. 前記第2羽根車(6)の前記複数の翼(60)の幅(W2)が、前記第1羽根車(5)の前記複数の翼(50)の幅(W1)よりも大きい、請求項1乃至5のいずれかに記載の遠心送風機(1、1A、1B)。
  7. 前記第2羽根車(6)の前記複数の翼(60)の数が、前記第1羽根車(5)の前記複数の翼(50)の数よりも多い、請求項1乃至6のいずれかに記載の遠心送風機(1、1A、1B)。
JP2017051739A 2017-03-16 2017-03-16 車両用空調装置のための遠心送風機 Pending JP2018155151A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051739A JP2018155151A (ja) 2017-03-16 2017-03-16 車両用空調装置のための遠心送風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051739A JP2018155151A (ja) 2017-03-16 2017-03-16 車両用空調装置のための遠心送風機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018155151A true JP2018155151A (ja) 2018-10-04

Family

ID=63717884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017051739A Pending JP2018155151A (ja) 2017-03-16 2017-03-16 車両用空調装置のための遠心送風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018155151A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109958655A (zh) * 2019-04-01 2019-07-02 青岛海尔智能技术研发有限公司 一种离心风机及电器
JP2019173571A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 株式会社デンソー 遠心式送風機
CN113056614A (zh) * 2018-11-19 2021-06-29 株式会社电装 离心式送风机
CN113677897A (zh) * 2019-05-15 2021-11-19 株式会社电装 离心送风机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019173571A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 株式会社デンソー 遠心式送風機
JP7031427B2 (ja) 2018-03-26 2022-03-08 株式会社デンソー 遠心式送風機
CN113056614A (zh) * 2018-11-19 2021-06-29 株式会社电装 离心式送风机
CN109958655A (zh) * 2019-04-01 2019-07-02 青岛海尔智能技术研发有限公司 一种离心风机及电器
CN113677897A (zh) * 2019-05-15 2021-11-19 株式会社电装 离心送风机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7171846B2 (ja) 車両用空調装置のための遠心送風機
JP6740362B2 (ja) 遠心送風機
CN110168231B (zh) 离心送风机
WO2018043640A1 (ja) 車両用空調装置のための遠心送風機
US6299409B1 (en) Centrifugal type blower unit
JP6662761B2 (ja) 遠心送風機
JP6862290B2 (ja) 車両用空調装置のための遠心送風機
JP6576891B2 (ja) 車両用空調装置のための遠心送風機
JP2018155151A (ja) 車両用空調装置のための遠心送風機
JP2019044739A (ja) 車両用空調装置のための遠心送風機
WO2020230563A1 (ja) 遠心送風機
WO2019022115A1 (ja) 遠心送風機
JP6794318B2 (ja) 車両用空調装置のための遠心送風機
JP4378869B2 (ja) 遠心式送風機
JP2019209856A (ja) 送風機
JPH1193893A (ja) 遠心多翼ファン
JP4411724B2 (ja) 遠心式送風機
JP6685249B2 (ja) 遠心送風機
WO2019188754A1 (ja) 補助内気導入口を有する二層流式の車両用空調装置
JP6588052B2 (ja) 遠心送風機
JPH1162895A (ja) 遠心送風機
WO2022107649A1 (ja) 車両用の遠心送風機
WO2021085086A1 (ja) 送風機
JP2001289198A (ja) 遠心式送風機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201020