JP6414377B2 - 自立袋 - Google Patents

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Description

本発明は、内面に熱接着性樹脂層を積層した積層体の周縁部を熱接着して流動性を有する内容物が密封包装される胴部と底部を備えた自立袋に関し、詳しくは優れた外観を有し商品の見栄えがよく陳列効果に優れた自立袋に関する。
従来、主に店頭で販売されるシャンプー、リンス、液体洗剤類やドレッシング、スープ、タレ類などの流動性を有する内容物は、缶、ビン、ボトル容器から、最近の環境問題意識の高まりから減容性および廃棄性に優れた容器形態として、プラスチックフィルムを主要構成とした積層体を用いた自立性のある袋形態が多用されるようになってきている。このような袋形態としては、袋上部に注出口部を備えた自立袋や、袋上部のコーナー部に注出口部を備えた自立袋が広く知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、袋上部の一部にプラスチックの成形物からなる注出口部を熱接着して取り付けた詰め替え用パウチ(袋)も知られている(例えば、特許文献3参照)。
このような自立袋は、内容物が充填されると袋の底部が広がり底面が形成されることにより缶、ビン、ボトル容器等と同様の自立性を備えるものである。また、このような自立袋には、内容物が満注充填されることは少なく、通常、自立袋上部にヘッドスペース(内容物が充填されていない空間)が発生する。また、自立袋には自立性、減容性、廃棄性を付与するためにプラスチックフィルムを主要構成とした積層体が用いられる。しかしながら、プラスチックフィルムを主要構成とした積層体はフレキシブルであり、内容物が充填されている部分は積層体が内容物により伸ばされているために見栄えはよいが、ヘッドスペース部分は積層体にシワ、タルミ、波打ち等が発生したり、自立袋上部がお辞儀をするように折れ曲がったりして見栄えが悪くなり、商品の販売に際し、商品の陳列効果が損なわれるという問題がある。
さらには商品の輸送、保管、販売において、自立袋に振動等の不可避の外力や、あるいはハンドリング時に自立袋に外力が加わると、特に自立袋の胴部両端に位置する側端縁熱接着部に互いに接近する方向に外力が加わるとヘッドスペースにシワやタルミが発生し、商品の外観を損なう場合がある。特に自立袋にアルミニウム等の金属箔が積層された積層体を用いる場合には、シワやタルミが発生すると、元通りに復元しにくくなるためにシワやタルミが目立ち、見栄えが悪くなり、商品の陳列効果の低下が大きい。
特開平11−59699号公報 特開平11−321883号公報 特開平10−278947号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、胴部保形性に優れ、ヘッドスペース部分にシワ、タルミが発生しない見栄えのよい自立袋を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、自立袋の胴部に合掌シールによるフィンシール部を形成することにより胴部両端に位置する側端縁熱接着部が互いに接近する方向に負荷される外力が緩和され、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、内面に熱接着性樹脂層を積層した積層体の周縁部が接合された状態で流動性を有する内容物が密封包装される胴部と底部を備えた自立袋であって、前記胴部が、片面に熱接着性樹脂層が積層された積層体の熱接着性樹脂層を内面とした一方の胴部材と、片面に熱接着性樹脂層が積層された積層体からなる上側積層体と下側積層体とからなる他方の胴部材を備え、前記上側積層体と前記下側積層体の端部の前記熱接着性樹脂層の面同士が接合されたフィンシール部を備え、前記一方の胴部材と前記他方の胴部材の熱接着性樹脂層の面を対向配置して両側端部を接合した側端縁熱接着部を備え、前記底部が、前記一方の胴部材及び前記他方の胴部材の前記熱接着性樹脂層面同士を対向配置して両胴部材の下端部に、内面に熱接着性樹脂層を積層した積層体からなる底部材の熱接着性樹脂層が前記一方の胴部材及び前記他方の胴部材の前記熱接着性樹脂層に対向して配設されたV字形状を備え、周縁部を接合した底部熱接着部を備え、前記自立袋が前記フィンシール部よりも上側にプラスチック成形品からなる注出口部を備え、前記フィンシール部が前記上側積層体の上端と前記下側積層体の下端の中間より前記上側積層体の上端に寄った位置で、且つ、前記胴部の両側端部の前記側端縁熱接着部に跨り外側に突き出る外郭形状で1つのみ備えることを特徴とする自立袋である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の自立袋において、前記胴部材が、少なくとも金属箔と片面に熱接着性樹脂層が積層された積層材であることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の自立袋において、前記フィンシール部が、根元部分を基点として前記底部側と反対側の上端部側に折り返されていることを特徴とするものである。
本発明の自立袋は、缶、ビン、ボトル容器が有する自立性と、缶、ビン、ボトル容器に代えて廃棄性や減容性を備えると共に、胴部が、片面に熱接着性樹脂層が積層された積層体熱接着性樹脂層を内面とした一方の胴部材と、片面に熱接着性樹脂層が積層された積層体からなる上側積層体と下側積層体とからなる他方の胴部材を備え、前記上側積層体と前記下側積層体の端部の前記熱接着性樹脂層の面同士が接合されたフィンシール部を備え、前記一方の胴部材と前記他方の胴部材の熱接着性樹脂層面を対向配置して両側端部を接合した側端縁熱接着部を備え、前記フィンシール部が前記上側積層体の上端と前記下側積層体の下端の中間より前記上側積層体の上端に寄った位置で、且つ、前記胴部の両側端部の前記側端縁熱接着部に跨り外側に突き出る外郭形状で1つのみ備える構成とすることにより、フィンシール部がリブとなって、胴部両端に位置する側端縁熱接着部が互いに接近する方向に負荷される外力が緩和され、また外力が除かれると元通りに復元しやすくなる(リブ効果)ので胴部保形性に優れると共に、自立袋上部のヘッドスペース部分にシワ、タルミが発生することを防止でき、見栄えがよく意匠性も向上する。また、商品の優れた陳列効果が得られる。
本発明に係る自立袋の一例を示す正面図である。 本発明に係る自立袋の一例を示す背面図である。 本発明に係る自立袋の一例を示す断面図であり、図2のY−Y線断面図で円内部分の拡大図である。 本発明に係る自立袋の製造方法例を示す説明図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る自立袋の一例を示す正面図、図2は本発明に係る自立袋の一例を示す背面図、図3は本発明に係る自立袋の一例を示す断面図であり、図2のY−Y線断面図で円内部分の拡大図、図4は本発明に係る自立袋の製造方法例を示す説明図である。であり、図中の1は自立袋、2は積層体、2aは上側積層体、2bは下側積層体、3は胴部、4は底部、5は側端縁熱接着部、6は底部熱接着部、7は上部熱接着部、7’は上部熱接着部形成予定部、8は斜め熱接着部、9はフィンシール部、9aは根元部分、10は注出口部、20は基材層、21は金属箔層、22は中間層、23は熱接着性樹脂層、30は一方の胴部材、31は他方の胴部材、40は底部材、100は注出口本体、100aは注出口、100bはフランジ、101はキャップ、Cは内容物、Hはヘッドスペースをそれぞれ示す。
図1は本発明に係る自立袋の一例を示す正面図である。図1に示すように、自立袋1は、積層体2の周縁部を熱接着して、左右両端に側端縁熱接着部5、下端部に底部熱接着部6、上端部に上部熱接着部7、上隅に上部熱接着部7と側端縁熱接着部5を連結する斜め熱接着部8が形成され、流動性を有する内容物が密封包装されるものであり、胴部3と底部4を備えた構成である。また、上端部と側端部で囲まれた一方の隅部にプラスチック成形品からなる注出口部10を具備しており、注出口部10は斜め熱接着部8で熱接着されている。図1において、胴部3を構成する積層体2を用いた一方の胴部材30が表面に見えている。
図2は本発明に係る自立袋の一例を示す背面図であり、胴部3を構成する積層体2を用いた他方の胴部材31が見えており、他方の胴部材31には、自立袋1の上下方向の長さの中間より上部熱接着部7側の領域にフィンシール部9が胴部3の両側端部に形成された側端縁熱接着部5、5に跨り外側に突き出るように設けられている。
図3は図2の破線で示した円内の拡大断面図であり、胴部3に用いる積層体2の構成例およびフィンシール部9の詳細を示すものである。積層体2は、外面から内面に向かって基材層20、金属箔層21、中間層22、熱接着性樹脂層23が順次積層された構成である。胴部3は図3に示すように上記構成の積層体2を用いて、熱接着性樹脂層23を内面とした一方の胴部材30と、熱接着性樹脂層23を内面とした他方の胴部材31の熱接着性樹脂層23面を対向して重ね合わせ両側端部を熱接着して側端縁熱接着部5、5が形成されている。他方の胴部材31には積層体2の熱接着性樹脂層23面同士を熱接着したフィンシール部9が両側端部に形成された側端縁熱接着部5、5(図2参照)に跨り設けられ、フィンシール部9が、根元部分9aを基点として底部4側と反対側の上端部側に折り返され、外側に突き出るように設けられている。胴部3に用いる積層体2の構成は、図3に示した構成に限定されるものではなく、中間層が除かれていてもよいし、中間層が複層でもよい。また、金属箔層はなくてもよいが、金属箔層が積層された構成の方が、自立袋1に内容物Cを充填したときに上部に発生するヘッドスペースH部分の積層体にシワ、タルミが発生することが防止でき、見栄えがよく、商品の陳列効果がより一層増すので好ましい。
さらには、フィンシール部9を形成する他方の胴部材31の積層体2の構成は、上側積層体2a(側端縁熱接着部5と上部熱接着部7とフィンシール部9で囲まれた部分)と、下側積層体2b(側端縁熱接着部5と底部熱接着部6とフィンシール部9で囲まれた部分)とを同じ構成にすることも、異なる構成にすることもできる。
フィンシール部9は下端部側に折り返すこともできるが、上端部側に折り返して設ける方が自立袋1に内容物を充填した製品を段ボール箱に底部を下にして投入し梱包する際、段ボール箱に製品のフィンシール部9の先端が引っ掛ることがないので、梱包作業がスムーズに行えるので好ましい。フィンシール部9を設ける位置は、自立袋1の上下方向の長さの中間で2等分した上部熱接着部7側の上部領域に設け、上端部に寄った位置に設ける方が好ましく、内容物Cが密封包装された後に上部に形成されるヘッドスペースHに相当する領域に設ける方がより好ましい。なお、内容物の充填時、自立袋1の両端の側端縁熱接着部5の上部を充填機のチャックが把持して内容物が充填されるので、フィンシール部9が充填機のチャックにかからない位置に設けることが肝要である。また、フィンシール9の根元部分9aから外側先端までの長さは、5〜20mmが好ましい。5mm未満であるとフィンシール部の備えるリブ効果が十分に得られない恐れがあり、20mmを超えると、積層体の使用量が増加するので原価アップが大きい。また、フィンシール部9は図2に示すように自立袋1の背面に設ける方が、正面のデザインに及ぼす影響がないので好ましい。
自立袋1の底部4は、一方の胴部材30と、他方の胴部材31とを熱接着性樹脂層23面同士を対向して配置し、両胴部材の下端部に、内面に熱接着性樹脂層を積層した積層体からなる底部材40の熱接着性樹脂層を外側に山折りして挿入し、周縁部を熱接着して船形状の底部熱接着部6を形成してなるものであり、一般にスタンディングパウチと称される形態である。底部材40に用いられる積層体は、胴部材に用いる積層体2と同じものが使用される。但し、胴部材と底部材は同じ構成の積層体でもよいし、あるいは底部材は胴部材と異なる積層体でもよい。
本発明の自立袋1は、胴部が、片面に熱接着性樹脂層23が積層された積層体2を用いて、熱接着性樹脂層23を内面とした一方の胴部材30と、熱接着性樹脂層23面同士を熱接着したフィンシール部9を形成し、熱接着性樹脂層23面を内面とした他方の胴部材31とを熱接着性樹脂層23面を対向して重ね合わせ両側端部を熱接着して側端縁熱接着部5が形成されてなり、フィンシール部9が側端縁熱接着部5、5に跨り設けられていることが重要であって、自立袋1の底部4は図1、図2に示す形態に限定されるものではなく、ガセット底、角底等であってもよい。
なお、図中、上部熱接着部7は、熱接着された状態で示しているが、内容物が充填される前は未接着で開口部となっており、この開口部より内容物を所定量充填し、その後、熱接着して上部熱接着部7を形成し、密封包装されるものである。
また、上端部と側端部で囲まれた一方の隅部に具備されたプラスチック成形品からなる注出口部10は、外ネジを備えた注出口100aとフランジ100bと接着部(図示しない)が一体成形された注出口本体100と、内ネジを備えたキャップ101とからなり、注出口本体100は接着部の外面と積層体の内面の熱接着性樹脂層面とで熱接着され、斜め熱接着部8に設けられている。キャップ101は、キャップ101の内ネジが注出口100aの外ネジに脱着可能に螺合されている。注出口本体およびキャップは成形の容易性から熱可塑性樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネートなどが用いられ、これらの熱可塑性樹脂を射出成形することにより、注出口部10が製造される。なお、本発明において、プラスチック成形品からなる注出口部を備えた例を示したがこれに限定されるものではない。
つぎに本発明に係る自立袋の製造方法の1〜2例を示す。
図4(イ)に示すように広幅の積層体の両端を熱接着して帯状にフィンシール部9を形成し、筒状とし、フィンシール部9が所定位置になるように筒状の積層体を二重に折り畳みながら一方の折り返された端部を内側に折り返し断面視M状となし、M状に折り返した部分に船形形状のシーラーで熱接着して底部4を形成し、フィンシール部9と直交する方向に底部と位置合わせしながら側端縁熱接着部5を形成し、底部4と対向する筒状の積層体の他方の端部側の折り畳まれた端部をスリットして未熱接着の上部熱接着部形成予定部7’を設け、側端縁熱接着部を流れ方向と直交する方向に分断することにより上部熱接着部7が未熱接着の自立袋が形成される。この方式によると既存の製袋機により製袋できる。注出口部を設ける場合には次工程で熱接着して設ける。なお、本願では製袋工程において、フィンシール部9の長さ方向を流れ方向という。
また、胴部材と底部材の積層体、あるいは他方の胴部材の上側積層体と下側積層体を異なる構成の積層体を用いる場合、図4(ロ)に示すように一方の胴部材30(表胴部材)となる積層体2、他方の胴部材31(裏胴部材)の上側積層体2a、他方の胴部材31(裏胴部材)の下側積層体2b、底部材40となる積層体を用いて製袋される。まず、広幅の積層体の巻取を流れ方向に異なる幅寸法に二つにスリットし、熱接着性樹脂層23面同士を上下に重ね合わせ、例えば上の積層体に狭い幅寸法を用いて他方の胴部材31の下側積層体2bとなし、下の積層体に広い幅寸法を用いて一方の胴部材30となる積層体2となし、重ね合わせた上下の積層体の一方の端部に他方の胴部材の上部積層体2aの熱接着性樹脂層23面を外側にして二つ折りし上下の積層体間に挿入し、上の積層体と二つ折りされた上側積層体2aの対向する熱接着性樹脂層23同士面の所定位置で熱接着すると共に所定の幅にスリットして余分な部分の積層体を取り除き帯状のフィンシール部9を形成する。重ね合わせた上下の積層体の他方の端部に底部材40の積層体の熱接着性樹脂層面を外側にして二つ折りし上下の積層体間に挿入し、船形形状のシーラーで所定位置を熱接着して底部熱接着部6を形成する。そして、フィンシール部9と直交する方向(流れ方向と直交する方向)に底部熱接着部6と位置合わせしながら側端縁熱接着部5を形成し、側端縁熱接着部5を流れ方向と直交する方向に分断することにより上部熱接着部形成予定部7’を備えた上部熱接着部7が未熱接着の自立袋が形成される。
つぎに、本発明の自立袋1に使用される積層体について説明する。
自立袋1に用いる積層体2を構成する基材層20としては、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、合成樹脂としては、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系、出発原料が植物由来であるポリ乳酸系等のバイオマスを利用した素材等の樹脂を用いることができる。また、前記基材層として使用する合成樹脂製フィルムは、前記合成樹脂製フィルムの熱接着性樹脂層側に一般的には印刷が施されることが多いために、前記基材層として使用する合成樹脂製フィルムは印刷適性が求められ、2軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。このフィルムの厚さとしては基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、9〜25μm程度が適当である。また、前記の合成樹脂フィルムは、必要に応じてポリ塩化ビニリデンが塗工されたフィルムやアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層が形成されたフィルムとしてバリアー性を有する構成としてもよい。
金属箔層21としては、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔や合金箔を使用することができ、通常アルミニウム箔が使用される。
また、本発明において、積層体の基材層20と熱接着性樹脂層23との間に設けられる中間層22としては、基材層と熱接着性樹脂層、あるいは基材層と金属箔層と熱接着性樹脂層だけでは自立袋としての機能を十分に果たすことができない場合等に設けられるものであり、中間層22に要求される機能としては、気体遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等である。中間層22として用いられる素材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール等のガスバリア性組成物を塗工したフィルムないしはアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着を施したフィルム、あるいは、紙、セロハン、合成紙などを用いることができる。もちろん、前記金属箔層も中間層として位置づけられる。また、自立袋に充填される内容物の種類、賞味期限・使用期限、商品の流通条件、コスト等を勘案して、これらの基材が一種ないし二種以上を組み合わせて使用することができる。尚、上記基材の厚さとしては、自立袋として要求される機能を満足するように適宜に選ぶことができる。
上記の熱接着性樹脂層23としては、ヒートシールにより熱接着する熱接着性樹脂を用いることができ、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらをフィルム化したシートを使用することができ、その厚さとしては通常20〜200μm程度である。
上記の基材層20、金属箔層21、中間層22、および熱接着性樹脂層23の各層を積層させる方法として、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤ラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション法、その他の方法等で行うことができる。具体的には、本発明においては、ドライラミネート用接着剤層等を介して積層するドライラミネーション法、あるいは、アンカ−コ−ト剤層、溶融押出樹脂層等を介して積層する押出しラミネーション法等を用いて積層体を製造することができる。
つぎに、本発明の自立袋1について、実施例によりさらに詳述する。
〔実施例1〕
基材層20に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、金属箔層21に厚さ7μmのアルミニウム箔(AL)、中間層22に厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム(ON)、熱接着性樹脂層23に厚さ100μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いて、この順にポリエステルポリウレタン系接着剤(DL)を用いてドライラミネーション法により積層し、PET12μm/DL/AL7μm/DL/ON15μm/DL/LLDPE100μmなる構成の積層体2を作製した。上記積層体を胴部材、底部材に用い、注出口部にポリプロピレンの射出成形品を用いて、図2に示す上部熱接着部7が未接着の自立袋を作製した。
なお、自立袋の寸法は以下のようにした。
高さ:280mm
幅 :165mm
底部折込幅:50mm
斜め熱接着部長さ:80mm
上部熱接着部長さ:105mm
フィンシール部の幅:10mm
フィンシール部の根元部分の位置:下端部より180mm
上記自立袋の未接着部分より水をフィンシール部9の位置まで充填し、上部熱接着部7で密封包装した。
〔実施例2〕
実施例1で作製した自立袋の未接着部分より水をフィンシール部9を超える位置まで充填し、上部熱接着部7で密封包装した。
〔比較例1〕
実施例1で作製した積層体を用いて、フィンシール部のない自立袋を作製した。高さ、幅、底部折込幅、斜め熱接着部長さ、および上部熱接着部長さは実施例1と同じとした。
上記自立袋の未接着部分より水を下端部より
上記で作製した実施例1、2の自立袋について、胴部両端の側端縁熱接着部5が互いに接近する方向に手で外力をかけ押し込み自立袋を変形させた後、手を離し、外力を取り除いた後の自立袋の外観を目視検査した。
実施例1、2の自立袋とも、フィンシール部9がリブとなって、優れた胴部保形性が得られ、また、自立袋上部のヘッドスペース部分にシワ、タルミの発生がなく、優れた外観が得られた。
1 自立袋
2 積層体
2a 上側積層体
2b 下側積層体
3 胴部
4 底部
5 側端縁熱接着部
6 底部熱接着部
7 上部熱接着部
7’ 上部熱接着部形成予定部
8 斜め熱接着部
9 フィンシール部
9a 根元部分
10 注出口部
20 基材層
21 金属箔層
22 中間層
23 熱接着性樹脂層
30 一方の胴部材
31 他方の胴部材
40 底部材
100 注出口本体
100a 注出口
100b フランジ
101 キャップ
C 内容物
H ヘッドスペース

Claims (3)

  1. 内面に熱接着性樹脂層を積層した積層体の周縁部が接合された状態で流動性を有する内容物が密封包装される胴部と底部を備えた自立袋であって、
    前記胴部が、
    片面に熱接着性樹脂層が積層された積層体の熱接着性樹脂層を内面とした一方の胴部材と、
    片面に熱接着性樹脂層が積層された積層体からなる上側積層体と下側積層体とからなる他方の胴部材を備え、
    前記上側積層体と前記下側積層体の端部の前記熱接着性樹脂層の面同士が接合されたフィンシール部を備え、
    前記一方の胴部材と前記他方の胴部材の熱接着性樹脂層の面を対向配置して両側端部を接合した側端縁熱接着部を備え、
    前記底部が、
    前記一方の胴部材及び前記他方の胴部材の前記熱接着性樹脂層面同士を対向配置して両胴部材の下端部に、
    内面に熱接着性樹脂層を積層した積層体からなる底部材の熱接着性樹脂層が前記一方の胴部材及び前記他方の胴部材の前記熱接着性樹脂層に対向して配設されたV字形状を備え、周縁部を接合した底部熱接着部を備え、
    前記自立袋が前記フィンシール部よりも上側にプラスチック成形品からなる注出口部を備え、
    前記フィンシール部が前記上側積層体の上端と前記下側積層体の下端の中間より前記上側積層体の上端に寄った位置で、且つ、前記胴部の両側端部の前記側端縁熱接着部に跨り外側に突き出る外郭形状で1つのみ備えることを特徴とする自立袋。
  2. 前記胴部材が、少なくとも金属箔と片面に熱接着性樹脂層が積層された積層材であることを特徴とする請求項1に記載の自立袋。
  3. 前記フィンシール部が、根元部分を基点として前記底部側と反対側の上端部側に折り返されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自立袋。
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