JP2018146501A - レーザー距離計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】近距離での集光効率を向上させること。【解決手段】実施形態のレーザー距離計測装置は、コリメートレンズと、集光部と、計測部とを備える。コリメートレンズは、光源から出射された出力光を平行光にする。集光部は、コリメートレンズから出射された出力光の反射光を検出器に対して集光させる。計測部は、検出器によって検出された反射光に基づいて、出力光を反射した物体までの距離を計測する。集光部は、反射光の集光部への入射角度が変化する方向に分散した状態で反射光を検出器に集光させる。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー距離計測装置に関する。
従来、物体に対してレーザー光を出射して、物体によって反射された反射光に基づいて物体までの距離を計測する技術が知られている。かかる技術が適用されたレーザー距離計測装置は、LiDAR(Light Detection and Ranging)とも呼ばれ、種々の分野に応用されている。
特開2007−10556号公報
上述したレーザー距離計測装置は、例えば、コリメートレンズと集光レンズとが中心軸を異にして横並びに配置され、光源から出射されたレーザー光をコリメートレンズによって平行光にし、物体に照射する。ここで、物体とは、レーザー距離計測装置の周囲に存在する測定対象物であり、光源から出射されたレーザー光が照射され、レーザー距離計測装置に対してレーザー光を反射させる全ての物を含む。レーザー距離計測装置は、物体によって反射された反射光を集光レンズによって光検出器に集光させることで、反射光を検出する。ここで、コリメートレンズと集光レンズとが同軸上にない(コリメートレンズと集光レンズとが中心軸を異にして横並びに配置されている)レーザー距離計測装置では、集光レンズに入射される反射光は、物体までの距離に応じて入射角が変化する。すなわち、コリメートレンズと集光レンズとが同軸上にないレーザー距離計測装置では、物体までの距離が遠くなるほど反射光の集光レンズへの入射角が小さくなり、物体までの距離が近いほど反射光の集光レンズへの入射角は大きくなる。
例えば、物体までの距離が遠く、反射光の入射角が小さい場合、集光レンズで集光された反射光は、光検出器の集光点に良好に集光される。しかしながら、物体までの距離が近く、反射光の入射角が大きい場合、集光レンズで集光された反射光が光検出器の集光点から外れ、反射光の検出が困難となる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、近距離での集光効率を向上させることができるレーザー距離計測装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るレーザー距離計測装置は、光源から出射された出力光を平行光にするコリメートレンズと、前記コリメートレンズから出射された前記出力光の反射光を検出器に対して集光させる集光部と、前記検出器によって検出された前記反射光に基づいて、前記出力光を反射した物体までの距離を計測する計測部とを備え、前記集光部は、前記反射光の前記集光部への入射角度が変化する方向に分散した状態で前記反射光を前記検出器に集光させる。
本発明の一態様によれば、近距離での集光効率を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置の構成を示す上面図及び正面図である。 図2Aは、第1の実施形態に係る集光部を介した反射光の経路を示す図である。 図2Bは、第1の実施形態に係る集光部を介した反射光の経路を示す図である。 図2Cは、第1の実施形態に係る集光部を介した反射光の経路を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る集光部から集光される光線の追跡シミュレーションの結果を示す図である。 図4Aは、第1の実施形態に係る集光部から集光される光線の追跡シミュレーションの結果を示す図である。 図4Bは、第1の実施形態に係る集光部から集光される光線の追跡シミュレーションの結果を示す図である。 図5Aは、第1の実施形態に係る光検出器の配置の一例を示す図である。 図5Bは、第1の実施形態に係る光検出器の配置の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 図7Aは、一般的なレーザー距離計測装置の構成を示す上面図である。 図7Bは、一般的なレーザー距離計測装置の構成を示す正面図である。 図7Cは、集光レンズから集光される光線の追跡シミュレーションの結果を示す図である。 図8は、第2の実施形態に係るレーザー距離計測装置の構成を示す正面図である。 図9は、第2の実施形態に係るレーザー距離計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 図10Aは、第3の実施形態に係るレーザー距離計測装置の構成を示す断面図である。 図10Bは、第3の実施形態に係るレーザー距離計測装置の構成を示す正面図及び側面図である。
以下、実施形態に係るレーザー距離計測装置について図面を参照して説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置100の構成を示す上面図及び正面図である。ここで、図1においては、上図にレーザー距離計測装置100の上面図を示し、下図に正面図を示す。図1に示すように、レーザー距離計測装置100は、光源110aと、発光回路基板110bと、コリメートレンズ120と、集光部130と、光検出器140aと、受光回路基板140bと、制御回路基板150とを備え、各構成が筐体内に収められている。ここで、各構成を収める筐体は、コリメートレンズ120及び集光部130側に光を透過する窓を有しており、コリメートレンズ120及び集光部130は、該窓の位置に配置される。なお、集光部130の外側の窓は、可動式の絞り羽根によって形成され、入射瞳のサイズを可変とするように形成されてもよい。また、本実施形態においては、図1に示すように、レーザー距離計測装置100において正面から見た場合の、横方向をX方向とし、縦方向をY方向とし、奥行方向をZ方向とする。
レーザー距離計測装置100は、光源110aから出射した出力光(例えば、レーザー光)をコリメートレンズ120によって平行光として対象空間に出射し、対象空間内の物体(測定対象物)によって反射された反射光を集光部130によって光検出器140aに集光させることで、物体によって反射された反射光を検出する。そして、レーザー距離計測装置100は、検出した反射光に基づいて、物体までの距離を計測する。ここで、レーザー距離計測装置100は、集光部130に平凸レンズ131と、シリンドリカルレンズ132とを備えることにより、近距離での集光効率を向上させることができる。具体的には、集光部130は、反射光の入射角が変化する方向に反射光を分散させた状態で光検出器140aに集光させることで、近距離にある物体からの反射光の集光効率を向上させる。以下、レーザー距離計測装置100の詳細について説明する。また、以下では、物体によって反射され、レーザー距離計測装置100に戻ってきた反射光を戻り光とも記載する。
光源110aは、レーザーダイオード(Laser Diode:LD)などの発光素子であり、発光回路基板110bに配設された駆動回路からの駆動信号に応じて、コリメートレンズ120に対して出力光(レーザー光)を出射する。ここで、光源110aは、レーザー光の光軸が水平方向に出射され、かつ、該光軸がコリメートレンズ120から出射される平行光の光軸と揃うように、発光回路基板110b上に配設されている。
発光回路基板110bは、光源110aからレーザー光を出射させる駆動回路が配設され、制御回路基板150からの制御信号に応じて駆動信号を光源110aに出力する。ここで、発光回路基板110bは、長手方向が鉛直方向と平行となるように図示しない基部上に配設されるとともに、長手方向の上側において、光源110aから出射されるレーザー光の光軸がコリメートレンズ120から出射される平行光の光軸と揃う位置に光源110aが配設されている。
コリメートレンズ120は、光源110aのレーザー光の出射面の前方において、光軸が光源110aから出射されるレーザー光の光軸と揃う位置に配置されている。ここで、コリメートレンズ120は、図1に示すように、鉛直方向における中心が集光部130(平凸レンズ131)の中心と一致するように配置されている。そして、コリメートレンズ120は、光源110aから出射されたレーザー光を平行光にして対象空間に出射する。
集光部130は、平凸レンズ131と、シリンドリカルレンズ132とを備え、レーザー距離計測装置100の外側から平凸レンズ131、シリンドリカルレンズ132の順に配置される。ここで、平凸レンズ131とシリンドリカルレンズ132は、例えば、同一の直径の円形状に形成され、平凸レンズ131の平面とシリンドリカルレンズ132の平面とが接触した状態で配置される。平凸レンズ131とシリンドリカルレンズ132とを備える集光部130は、光検出器140aの検出面の前方に配置され、鉛直方向における中心がコリメートレンズ120の中心と一致するように配置されている。そして、集光部130は、コリメートレンズ120によって出射された平行光が物体によって反射された戻り光を光検出器140aに対して集光させる。ここで、集光部130は、それぞれ別体で形成された平凸レンズ131とシリンドリカルレンズ132とを接触させて形成される場合であってもよく、或いは、平凸レンズ131とシリンドリカルレンズ132とが一体に成形される場合であってもよい。また、集光部130は、それぞれ別体で形成された平凸レンズ131の平面とシリンドリカルレンズ132の平面とを対向させ、間に隙間のある状態で形成される場合であってもよい。この場合、平凸レンズ131とシリンドリカルレンズ132との間の距離に応じて、光検出器140aの奥行き方向(Z方向)位置が調整される。なお、集光部130による集光の詳細については、後述する。
光検出器140aは、検出面の中心が集光部130による戻り光を受光可能となる位置に配置され、集光部130によって集光される戻り光を検出する。例えば、光検出器140aは、光電子増倍管(PMT:Photomultiplier Tube)や光照射による電気抵抗変化を利用したCdS、PbSなどの光電導素子、半導体のpn接合を利用した光起電力型のフォトダイオード(Photo Diode:PD)などである。フォトダイオードとしては、例えば、PNフォトダイオード、PINフォトダイオード、アバランシェフォトダイオードなどである。
受光回路基板140bは、増幅回路などが配設され、光検出器140aによって検出された戻り光を増幅して制御回路基板150に出力する。ここで、受光回路基板140bは、長手方向が鉛直方向と平行となるように図示しない基部上に配設されるとともに、上端に光検出器140aが配設されている。
制御回路基板150は、レーザー距離計測装置100の全体制御を行う回路が配設される。例えば、制御回路基板150は、発光回路基板110bを制御して、光源110aからのレーザー光の出射を制御する。また、制御回路基板150は、光検出器140aによって検出された戻り光に基づいて、レーザー光を反射した物体までの距離を計測する種々の回路が配設される。
例えば、制御回路基板150は、TOF(Time of Flight)方式の距離測定を行うための回路、或いは、位相差方式の距離計測を行うための回路などが配設される。TOF方式の距離測定を行う場合、制御回路基板150は、レーザー光に基づく信号と、戻り光に基づく信号との遅延時間から距離を演算するための回路が配設される。一方、位相差方式の距離計測を行う場合、制御回路基板150は、レーザー光に基づく信号と、戻り光に基づく信号との位相差を算出し、算出した位相差から距離を演算するための回路が配設される。
以上、レーザー距離計測装置100の構成について説明した。次に、集光部130の詳細について説明する。上述したように、レーザー距離計測装置100は、反射光を集光する集光部130として、平凸レンズ131とシリンドリカルレンズ132とを有する。そして、集光部130は、コリメートレンズ120と集光部130との配列方向に分散した状態で反射光を光検出器140aに集光させる。すなわち、集光部130は、平凸レンズ131とシリンドリカルレンズ132によって、反射光の入射角が変化する方向に反射光を分散させた状態で光検出器140aに集光させることで、近距離にある物体からの反射光の集光効率を向上させる。ここで、集光部130は、コリメートレンズ120と集光部130との配列方向に直交する方向に反射光を集光させることで、戻り光の集光をより効率よく行う。
上述したように、一般的なレーザー距離計測装置においては、レーザー光を反射する物体までの距離に応じて、集光レンズに入射される反射光の入射角が変化する。例えば、物体までの距離が近い場合、反射光の入射角が大きくなる。この場合、集光レンズによって集光される反射光の位置がずれ、光検出器の集光点から外れるため、反射光の検出が困難となる。
そこで、レーザー距離計測装置100においては、集光部130が物体までの距離に応じて集光位置が変化する方向に反射光を分散させた状態で集光させることで、近距離にある物体によって反射された戻り光でも光検出器140aによって検出可能とする。例えば、集光部130においては、平凸レンズ131は、平面がシリンドリカルレンズ132の平面と接し、凸面がレーザー距離計測装置100の外側に向けられて配置される。すなわち、平凸レンズ131は、コリメートレンズ120から出射された平行光が物体によって反射された戻り光を受光して、光検出器140aに対して集光させながら、シリンドリカルレンズ132に対して戻り光を出射する。
シリンドリカルレンズ132は、平面が平凸レンズ131の平面と接し、凸面がレーザー距離計測装置100の内側(光検出器140a側)に向けて配置される。ここで、シリンドリカルレンズ132は、平凸レンズ131から出射された反射光を、コリメートレンズ120と集光部130との配列方向に分散した状態で該配列方向に直交する方向に集光させる。すなわち、シリンドリカルレンズ132は、物体までの距離に応じて集光位置が変化する方向と平行な直線上に反射光を集光するように配置される。換言すると、シリンドリカルレンズ132は、集光位置が変化する方向と直交する方向に円弧状となるように配置される。そして、シリンドリカルレンズ132は、平凸レンズ131を介して入射された戻り光を光検出器140aに対して集光させる。
図2A〜図2Cは、第1の実施形態に係る集光部130を介した反射光の経路を示す図である。ここで、図2Aは、XZ平面における反射光の経路を示し、図2Bは、YZ平面における反射光の経路を示す。また、図2Cは、3次元空間における反射光の経路を示す。例えば、集光部130においては、図2Aに示すように、平凸レンズ131が、物体によって反射された戻り光を受光し、受光した戻り光を所定の集光点(光検出器140aにおける集光点)に対して集光させつつ、シリンドリカルレンズ132に出射する。シリンドリカルレンズ132は、平凸レンズ131を介して入射した戻り光を光検出器140aに対して集光させる。
ここで、シリンドリカルレンズ132は、図2A及び図2Bに示すように、戻り光がX方向に分散した状態で、Y方向に集光するように、光検出器140aに集光させる。すなわち、集光部130は、図2Cに示すように、光検出器140aの集光面でY方向のスポットサイズが小さくなり、かつ、X方向に分散されるように戻り光を集光する。これにより、例えば、コリメートレンズ120から出射された平行光の戻り光を集光する際に、集光位置が距離に応じてX方向にずれたとしても、X方向に分散された戻り光の一部を光検出器140aが検出することができる。以下、集光部130の一例を挙げて説明する。
例えば、集光部130(平凸レンズ131及びシリンドリカルレンズ132)の直径を「20mm」、コリメートレンズ120の直径を「6mm」で形成し、それらの中心間距離が「15mm」となるように配置する。ここで、コリメートレンズ120から物体までの距離を「150mm」とすると、コリメートレンズ120から出射される平行光の光軸と物体からの戻り光の光軸とのなす角は「θ=5.7°(=atan15/150)」となる。この条件において、平凸レンズ131「レンズ材質:N−SF11、厚み:4.9mm、曲率半径:30mm」、シリンドリカルレンズ132「レンズ材質:N−SF11、厚み:5mm、曲率半径:49.92mm」で形成し、入射瞳径を「15mm」、レーザーの波長を「905mm」とした場合のシミュレーションの結果を図3〜図4Bを用いて説明する。
図3〜図4Bは、第1の実施形態に係る集光部130(平凸レンズ131及びシリンドリカルレンズ132)から集光される光線の追跡シミュレーションの結果を示す図である。ここで、図3においては、戻り光が平凸レンズ131の集光面に対して垂直に入射した場合(入射角θ=0°)のシミュレーションを実線11で示す。また、図3においては、戻り光が平凸レンズ131の集光面に対して「入射角θ=5.7°」で入射した場合のシミュレーションを破線12で示す。また、図4Aは、「入射角θ=0°」の場合の集光面におけるスポットダイヤグラムを示し、図4Bは、「入射角θ=5.7°」の場合の集光面におけるスポットダイヤグラムを示す。なお、図4A及び図4Bにおけるスポットダイヤグラムでは、縦横に1mm間隔の直線を示す。
上述したシミュレーションの結果、図3に示すように、垂直に入射した場合と比較して、「入射角θ=5.7°」で入射した戻り光は、集光点が「3.235mm」移動する。このとき、実線11で示す「入射角θ=0°」の場合の戻り光は、図4Aに示すように、X方向に「約5mm」、Y方向に「約0.5mm」の範囲で分散したスポットダイヤグラム(X方向に長い楕円型のダイヤグラム)を示す。また、破線12で示す「入射角θ=5.7°」の場合の戻り光も、図4Bに示すように、X方向に「約5mm」、Y方向に「約0.5mm」の範囲で分散したスポットダイヤグラム(X方向に長い楕円型のダイヤグラム)を示す。
このように、上記した条件で形成された集光部130では、「入射角θ=0°」の場合と「入射角θ=5.7°」の場合とで同様のスポットダイヤグラムを示し、戻り光が「入射角θ=5.7°」で入射した場合に、X方向に「約3.2mm」ずれることとなる。従って、X方向において、このずれに応じた位置に光検出器140aを配置することで、戻り光が「入射角θ=5.7°」で入射した場合でも戻り光を検出することができる。
図5A及び図5Bは、第1の実施形態に係る光検出器140aの配置の一例を示す図である。例えば、光検出器140aは、レンズ中央からX方向に「−3.2mm(コリメートレンズ120側とは反対側に3.2mm)」ずらした位置に配置することで、「入射角θ=0°」の場合には、図5Aに示すように、戻り光におけるコリメートレンズ120側とは反対側の一部分を受光することができる。また、光検出器140aは、「入射角θ=5.7°」の場合には、図5Bに示すように、戻り光におけるコリメートレンズ120側の一部分を受光することができる。すなわち、集光部130は、遠距離にある物体だけではなく、近距離にある物体によって反射された戻り光を光検出器140aに集光させることができる。
次に、図6を用いて、レーザー距離計測装置100による距離計測の処理について説明する。図6は、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置100の構成の一例を示すブロック図である。なお、図6においては、TOF方式による距離計測を行う場合を一例に挙げて説明する。図6に示すように、レーザー距離計測装置100の制御回路基板150は、TDC(Time to Digital Converter)回路151と、信号処理回路152と、制御回路153とを有する。なお、信号処理回路152は、計測部とも記載される。
制御回路153は、発光回路基板110bに配設された駆動回路111bを駆動させることで、光源110aからレーザー光を出射させる。例えば、制御回路153は、任意の周期のパルス信号を駆動回路111bに出力する。駆動回路111bは、パルス信号に同期して駆動信号を生成して光源110aに出力することで、光源110aを駆動させる。光源110aは、駆動回路111bから入力された駆動信号により駆動され、レーザー光をパルス出射する。ここで、制御回路153によって出力されるパルス信号は、リファレンスクロックとして、TDC回路151に出力される。
増幅回路141bは、光検出器140aによって検出された戻り光の電気信号を信号解析可能なレベルまで増幅してTDC回路151に出力する。TDC回路151は、制御回路153から入力されたパルス信号と、増幅回路141bから入力された電気信号との時間差を示すデジタル信号を信号処理回路152に出力する。信号処理回路152は、TDC回路151から入力されたデジタル信号に対応する時間と光速とから物体までの距離を算出する。ここで、信号処理回路152は、戻り光の電気信号に基づいて、物体までの距離を補正することも可能である。物体によって反射され、レーザー距離計測装置100に戻ってくる戻り光は、物体までの距離に応じて光量が減少し、このような光量の減少は、検出結果に誤差を生じさせる場合もある。そこで、信号処理回路152は、戻り光の電気信号に基づいて、光量に応じた補正を行うことも可能である。
上述したように、第1の実施形態によれば、集光部130により近距離にある物体からの戻り光を精度よく集光することができ、物体までの距離が近距離の場合の集光効率を向上させることができる。
図7Aは、一般的なレーザー距離計測装置200の構成を示す上面図である。また、図7Bは、一般的なレーザー距離計測装置200の構成を示す正面図である。例えば、一般的なレーザー距離計測装置200は、図7Aに示すように、光源210aと、コリメートレンズ220と、集光レンズ230と、光検出器240aとを有する。ここで、レーザー距離計測装置200では、図7Aに示すように、光源210aから出射されたレーザー光をコリメートレンズ220が平行光にして対象空間に出射する。そして、レーザー距離計測装置200では、コリメートレンズ220と集光レンズ230とが並列に配置される。つまり、コリメートレンズ220と集光レンズ230とが中心軸を異にして横並びに配列される。なお、図示していないが、レーザー距離計測装置200は、発光回路基板、受光回路基板及び制御回路基板を有する。
ここで、例えば、コリメートレンズ220と集光レンズ230が、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置100と同様のサイズで配置された場合、レーザー距離計測装置200は、近距離の物体からの戻り光を検出することが困難となる。すなわち、図7Bに示すように、集光レンズ230の直径を「20mm」とし、コリメートレンズ220の直径を「6mm」とし、集光レンズ230の中心とコリメートレンズ220の中心との距離が「15mm」となるように各構成を配置する。そして、コリメートレンズ220から物体までの距離が「150mm」の場合、レーザー光の光軸と近距離にある物体からの戻り光の光軸とのなす角は、「θ=5.7°」となる。
図7Cは、集光レンズ230から集光される光線の追跡シミュレーションの結果を示す図である。ここで、図7Cにおいては、戻り光が集光レンズ230の集光面に対して垂直に入射した場合(入射角θ=0°)のシミュレーションを実線13で示す。また、図7Cにおいては、戻り光が集光レンズ230の集光面に対して「入射角θ=5.7°」で入射した場合のシミュレーションを破線14で示す。また、シミュレーション条件は集光レンズ230が直径「20mm」の平凸レンズ、レンズの曲率半径が「19.62mm」、レンズ材質が「N−SF11」、入射瞳径が「15mm」、レーザーの波長が「905mm」である。
上述したシミュレーションの結果、図7Cに示すように、垂直に入射した場合と比較して、「入射角θ=5.7°」で入射した戻り光は、集光点が「約2.4mm(2.4439mm)」移動する。したがって、光検出器240aの受光面の直径サイズが「0.5mm」の場合、入射光が光検出器240aの受光面から外れることとなる。すなわち、コリメートレンズ220と集光レンズ230のレンズ間距離(中心間距離)が「15mm」で、物体までの距離が「150mm」付近になると、レーザー距離計測装置200は、戻り光が不足して測定が困難になる。
上述したように、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置100は、近距離での集光効率を向上させることができ、近距離の位置にある物体までの距離を正確に計測することができる。また、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置100は、コリメートレンズ120と集光部130との中心間距離が長くなった場合でも、戻り光を光検出器140aに集光させることができ、大径の集光部を用いたより遠距離の距離計測を行うことができる。例えば、長距離の距離計測を行う場合、戻り光の光量が少なくなるためより大径の集光レンズが必要となる。しかしながら、一般的なレーザー距離計測装置の場合、大径の集光レンズを使用すると、コリメートレンズと集光レンズとの中心間距離が長くなるため戻り光の入射角が大きくなり、近距離での計測が困難となる。一方、レーザー距離計測装置100では、大径の集光部130を用いることでコリメートレンズ120と集光部130との中心間距離が長くなった場合でも、戻り光を光検出器140aに集光させることができるため、より長距離の距離計測を行いつつ、近距離の距離計測も行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。上述した第1の実施形態では、1つの方向にレーザー光を出射して、レーザー光を反射した物体までの距離を計測する1次元の距離計測(1次元LiDAR)について説明した。第2の実施形態では、2次元の距離計測(2次元LiDAR)を行うレーザー距離計測装置について説明する。
図8は、第2の実施形態に係るレーザー距離計測装置100aの構成を示す正面図である。また、図9は、第2の実施形態に係るレーザー距離計測装置100aの構成の一例を示すブロック図である。第2の実施形態に係るレーザー距離計測装置100aは、第1の実施形態に係るレーザー距離計測装置100と比較して、基部160に回転部161と、固定部162と、モータ163と、駆動回路164を備える点が異なる。以下、この点を中心に説明する。
回転部161は、光源110aと、発光回路基板110bと、コリメートレンズ120と、集光部130と、光検出器140aと、受光回路基板140bと、制御回路基板150とを支持し、モータ163の回転軸を軸として回転可能に支持される。
固定部162は、モータ163を内包し、レーザー距離計測装置100a全体を支持する。モータ163は、駆動回路164から出力される駆動信号に基づいて、回転軸を回転させることで、回転軸に支持される回転部161を回転させる。駆動回路164は、制御回路153から制御信号に基づいて駆動信号をモータ163に出力し、モータ163を駆動させる。
レーザー距離計測装置100aは、モータ163によって回転部161を回転させながら、上述した1次元の距離計測を行うことで、2次元の距離計測を行う。具体的には、まず、制御回路153は、駆動回路164に制御信号を出力することにより、モータ163を所定の速度で駆動させる。さらに、制御回路153は、モータ163を駆動させるための制御信号と対応付けたパルス信号を駆動回路111bに出力する。これにより、回転部161の回転角度ごとのパルス信号と戻り光の電気信号を検出することができる。駆動回路111bは、制御回路153からのパルス信号に同期して駆動信号を生成して光源110aに出力することで、回転角度ごとに光源110aからレーザー光をパルス出射させる。ここで、制御回路153によって回転角度ごとのパルス信号は、リファレンスクロックとして、TDC回路151に出力される。
増幅回路141bは、光検出器140aによって検出された戻り光の電気信号を信号解析可能なレベルまで増幅してTDC回路151に出力する。TDC回路151は、制御回路153から入力された回転角度ごとのパルス信号と、増幅回路141bから入力された回転角度ごとの電気信号との時間差を示すデジタル信号をそれぞれ生成し、生成したデジタル信号を信号処理回路152に出力する。信号処理回路152は、TDC回路151から入力されたデジタル信号に対応する時間と光速とから回転角度ごとの物体までの距離を算出する。
上述したように、第2の実施形態によれば、2次元の距離計測においても、物体までの距離が近距離の場合の集光効率を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。上述した第1の実施形態では、1次元の距離計測(1次元LiDAR)について説明した。また、第2の実施形態では、2次元の距離計測(2次元LiDAR)について説明した。第3の実施形態では、3次元の距離計測(3次元LiDAR)を行うレーザー距離計測装置について説明する。ここで、上述した1次元LiDAR及び2次元LiDARでは、コリメートレンズ120と集光部130とを並べて配置したレーザー距離計測装置について説明したが、第3の実施形態に係るレーザー距離計測装置は、コリメートレンズ120から出射した平行光を装置の外部に出射する出射部が集光部130aの内部に設けられた貫通孔に配置される。以下、第3の実施形態に係るレーザー距離計測装置の詳細について説明する。
図10Aは、第3の実施形態に係るレーザー距離計測装置100bの構成を示す断面図である。ここで、図10Aにおいては、レーザー距離計測装置100bの横断面を示す。また、図10Bは、第3の実施形態に係るレーザー距離計測装置100bの構成を示す正面図及び側面図である。ここで、図10Bにおいては、左図にレーザー距離計測装置100bの正面図を示し、右図に側面図を示す。図10A及び図10Bに示すように、レーザー距離計測装置100bは、光源110aと、発光回路基板110bと、コリメートレンズ120と、集光部130aと、光検出器140aと、受光回路基板140bと、制御回路基板150と、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー170と、ウェッジプリズム180とを備え、各構成が基部160によって支持されている。なお、図10A及び図10Bにおいては、レーザー距離計測装置100bの筐体を示していないが、実際には、各構成が図示しない筐体内に収められている。ここで、各構成を収める筐体は、ウェッジプリズム180及び集光部130a側に光を透過する窓を有している。また、MEMSミラー170は偏向部の一例であり、ウェッジプリズム180は出射部の一例である。
そして、レーザー距離計測装置100bは、光源110aから出力した出力光(例えば、レーザー光)をコリメートレンズ120によって平行光として、MEMSミラー170及びウェッジプリズム180を介して対象空間に出射し、対象空間内の物体によって反射された反射光を集光部130aによって光検出器140aに集光させることで、物体によって反射された反射光を検出する。そして、レーザー距離計測装置100bは、検出した反射光に基づいて、物体までの距離を計測する。ここで、レーザー距離計測装置100bは、対象空間に平行光を出射する出射部における出射面の側面の全周囲を集光部130aで囲むように、集光部130aの内側に出射部が配置される。
光源110aは、発光回路基板110bに配設された駆動回路111bによって出力される駆動信号に基づいて、レーザー光を出力する。ここで、レーザー距離計測装置100bにおいては、図10Aに示すように、光源110aは、レーザー光の出力面が光検出器140aの検出面に対向するように配置されている。すなわち、光源110aは、レーザー距離計測装置100bの内部に向かってレーザー光を出力する。
コリメートレンズ120は、光の入射面が光源110aの出射面と対向するように配置され、光源110aから出力されたレーザー光を平行光にしてMEMSミラー170に出射する。MEMSミラー170は、反射面がコリメートレンズ120の出射面及びウェッジプリズム180の入射面に対向するように配置される。そして、MEMSミラー170は、コリメートレンズ120から出射された平行光の出射方向が鉛直方向に沿って変化するように平行光を偏向させながら、ウェッジプリズム180に平行光を反射する。具体的には、MEMSミラー170は、上下方向に角度を変化させる1軸タイプのミラーであり、コリメートレンズ120から出射されたレーザー光を上下方向に走査する。
ウェッジプリズム180は、集光部130aの面内の平行光の光路上に配置され、集光部130aによって支持されている。すなわち、図10Bに示すように、ウェッジプリズム180は、集光部130aに設けられた貫通孔に埋め込まれ、MEMSミラー170によって反射された平行光を偏向させて対象空間に出射する。ここで、ウェッジプリズム180は、MEMSミラー170によって出射方向が鉛直方向に沿って変化された平行光が入射され、入射された平行光を偏向させる。具体的には、ウェッジプリズム180は、MEMSミラー170によって出射方向が変化された平行光が入射され、入射された平行光を集光部130aの受光面に正対する方向に偏向させて出射する。例えば、ウェッジプリズム180は、MEMSミラー170によって上下に走査される平行光を受光可能となるように、図10Bに示すように、鉛直方向に延伸された形状を有し、MEMSミラー170から受光した平行光を偏向させて出射する。
ここで、ウェッジプリズム180によって偏向される角度は、MEMSミラー170が平行光を水平方向に反射する場合に、平行光の光軸が集光部130aの受光面に直交する方向と平行となる角度である。すなわち、集光部130aの内側に配置されたウェッジプリズム180が、MEMSミラー170が平行光を水平方向に反射する場合に、集光部130aの入射面に垂直な方向に平行光を出射する。従って、ウェッジプリズム180は、MEMSミラー170の角度の変化に応じて、出射方向を鉛直方向に変化させながら対象空間に平行光を出射する。
なお、出射部としてウェッジプリズム180を用いることで、光源110a及びコリメートレンズ120の配置の自由度を向上させることができ、戻り光の集光効率を向上させることができる。すなわち、レーザー距離計測装置100bにおいては、光源110a及びコリメートレンズ120を、集光部130aと光検出器140aとによって挟まれる空間外に配置させることができる。換言すると、集光部130によって光検出器140aに集光される戻り光の光路外に光源110a及びコリメートレンズ120を配置させることができ、光源110a及びコリメートレンズ120によって集光が阻害されることを抑止することができる。例えば、図10Aに示すように、集光部130aの端部と光検出器140aの端部とを結んで形成される空間外に光源110a及びコリメートレンズ120が配置される。すなわち、光源110a及びコリメートレンズ120は、戻り光が集光部130aによって光検出器140aに集光される光路外に配置される。
集光部130aは、集光レンズ133とシリンドリカルレンズ132とを備え、レーザー距離計測装置100bの外側から集光レンズ133、シリンドリカルレンズ132の順に配置される。そして、集光部130aは、ウェッジプリズム180によって出射された平行光が物体によって反射された戻り光を光検出器140aに対して集光させる。例えば、集光レンズ133は、フレネルレンズや、平凸レンズなどである。ここで、図10A及び図10Bに示すように、集光レンズ133としてフレネルレンズを用いた場合、集光レンズ133の厚みを一定のまま、面積を大きくすることができる。また、集光レンズ133としてフレネルレンズを用いた場合、ウェッジプリズム180は、フレネルレンズの溝の中央に配置される。
集光レンズ133とシリンドリカルレンズ132は、例えば、同一のサイズの矩形状に形成され、集光レンズ133の平面とシリンドリカルレンズ132の平面とが接触した状態で配置される。なお、集光部130aは、それぞれ別体で形成された集光レンズ133とシリンドリカルレンズ132とを接触させて形成される場合であってもよく、或いは、集光レンズ133とシリンドリカルレンズ132とが一体に成形される場合であってもよい。また、集光部130aは、それぞれ別体で形成された集光レンズ133の平面とシリンドリカルレンズ132の平面とを対向させ、間に隙間のある状態で形成される場合であってもよい。この場合、集光レンズ133とシリンドリカルレンズ132との間の距離に応じて、光検出器140aの奥行き方向(Z方向)位置が調整される。
上述したように、集光部130aは、集光レンズ133とシリンドリカルレンズ132とを有する。そして、集光部130aは、ウェッジプリズム180から出射され、物体によって反射された戻り光を光検出器140aに集光させる。ここで、集光部130aは、戻り光の入射角度が変化する方向に分散した状態で当該戻り光を光検出器140aに集光させる。すなわち、集光部130aは、戻り光を鉛直方向(Y方向)に分散させた状態で光検出器140aに集光させる。
上述したように、レーザー距離計測装置100bでは、MEMSミラー170が平行光の出射方向を鉛直方向に沿って変化させる。従って、物体からの戻り光は、鉛直方向に入射角度が変化することとなる。すなわち、単に集光レンズのみで集光させた場合、戻り光が集光される位置が鉛直方向にずれ、光検出器140aの集光点から外れることとなる。そこで、レーザー距離計測装置100bでは、集光される位置が変化する方向に戻り光を分散させた状態で集光させることで、入射角度が変化する戻り光を検出可能とする。
例えば、集光レンズ133は、鉛直方向に入射角度が異なる戻り光を受光して、光検出器140aに対して集光させながら、シリンドリカルレンズ132に対して戻り光を出射する。シリンドリカルレンズ132は、集光レンズ133から出射された戻り光を、入射角度の違いに応じて集光位置が変化する方向に分散した状態で該方向に直交する方向に集光させる。すなわち、シリンドリカルレンズ132は、入射角度に応じて集光位置が変化する方向と平行な直線上に反射光を集光するように配置される。換言すると、シリンドリカルレンズ132は、集光位置が変化する方向と直交する方向に円弧状となるように配置される。そして、シリンドリカルレンズ132は、集光レンズ133を介して入射された戻り光を光検出器140aに対して集光させる。例えば、シリンドリカルレンズ132は、図10A及び図10Bに示すように、Y方向に分散させた状態でX方向に集光させる。これにより、MEMSミラー170によって鉛直方向に出射方向が変化され、入射角度が鉛直方向に変化する戻り光であっても、集光部130aは、戻り光を光検出器140aに集光させることができる。すなわち、光検出器140aは、鉛直方向に入射角度が変化する戻り光をそれぞれ検出することができ、2次元の距離計測を行うことができる。
そして、レーザー距離計測装置100bでは、モータ163によって回転部161を回転させながら、上述した2次元の距離計測を行うことで、3次元の距離計測を行う。具体的には、まず、制御回路153は、駆動回路164に制御信号を出力することにより、モータ163を所定の速度で駆動させる。また、制御回路153は、MEMSミラー170に制御信号を出力することにより、MEMSミラー170を所定の速度で搖動させる。そして、制御回路153は、モータ163を駆動させるための制御信号及びMEMSミラー170を搖動させるための制御信号と対応付けたパルス信号を駆動回路111bに出力する。これにより、回転部161の回転角度及びMEMSミラー170の搖動角度ごとのパルス信号と戻り光の電気信号を検出することができる。駆動回路111bは、制御回路153からのパルス信号に同期して駆動信号を生成して光源110aに出力することで、回転角度及び搖動角度ごとに光源110aからレーザー光をパルス出射させる。ここで、制御回路153によって回転角度及び搖動角度ごとのパルス信号は、リファレンスクロックとして、TDC回路151に出力される。
増幅回路141bは、光検出器140aによって検出された戻り光の電気信号を信号解析可能なレベルまで増幅してTDC回路151に出力する。TDC回路151は、制御回路153から入力された回転角度及び搖動角度ごとのパルス信号と、増幅回路141bから入力された回転角度及び搖動角度ごとの電気信号との時間差を示すデジタル信号をそれぞれ生成し、生成したデジタル信号を信号処理回路152に出力する。信号処理回路152は、TDC回路151から入力されたデジタル信号に対応する時間と光速とから回転角度及び搖動角度ごとの物体までの距離を算出する。
上述したように、第3の実施形態によれば、3次元の距離計測においても、物体までの距離が近距離の場合の集光効率を向上させることができる。
(その他の実施形態)
上述した第1及び第2の実施形態では、戻り光をX方向に分散させた状態で光検出器140aに集光させる場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、距離に応じて集光位置がずれる方向、すなわち、コリメートレンズ120と集光部130との位置関係に応じて、戻り光の分散状態を変化させる場合であってもよい。一例を挙げると、コリメートレンズ120と集光部130とが縦方向に配置された場合(例えば、水平方向における中心が一致するように配置された場合)、シリンドリカルレンズ132は、戻り光がY方向に分散された状態で集光されるように配置される。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
100、100a レーザー距離計測装置
110a 光源
110b 発光回路基板
120 コリメートレンズ
130、130a 集光部
131 平凸レンズ
132 シリンドリカルレンズ
133 集光レンズ
140a 光検出器
140b 受光回路基板
150 制御回路基板
152 信号処理回路(計測部)
160 基部
161 回転部
162 固定部
163 モータ
164 駆動回路
170 MEMSミラー(偏向部)
180 ウェッジプリズム(出射部)

Claims (7)

  1. 光源から出射された出力光を平行光にするコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズから出射された前記出力光の反射光を検出器に対して集光させる集光部と、
    前記検出器によって検出された前記反射光に基づいて、前記出力光を反射した物体までの距離を計測する計測部とを備え、
    前記集光部は、前記反射光の前記集光部への入射角度が変化する方向に分散した状態で前記反射光を前記検出器に集光させる、レーザー距離計測装置。
  2. 前記集光部は、前記コリメートレンズと前記集光部との配列方向に分散した状態で前記反射光を前記検出器に集光させる、請求項1に記載のレーザー距離計測装置。
  3. 前記集光部は、前記コリメートレンズと前記集光部との配列方向に直交する方向に前記反射光を集光させる、請求項1又は2に記載のレーザー距離計測装置。
  4. 前記集光部は、前記反射光を検出器に対して集光させる平凸レンズと、前記平凸レンズから出射された前記反射光を前記配列方向に分散した状態で前記配列方向に直交する方向に集光させるシリンドリカルレンズとを含む、請求項3に記載のレーザー距離計測装置。
  5. 前記集光部は、前記平凸レンズの平面と前記シリンドリカルレンズの平面とが接触している、請求項4に記載のレーザー距離計測装置。
  6. 鉛直方向を回転軸として、前記コリメートレンズと前記集光部とを含む光学系を回転させる回転機構をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレーザー距離計測装置。
  7. 前記コリメートレンズから出射された前記平行光の出射方向が鉛直方向に沿って変化するように前記平行光を偏向させる偏向部と、
    前記偏向部によって出射方向が変化された前記平行光が入射され、入射された前記平行光を前記集光部の受光面に正対する方向に偏向させて出射する出射部と、
    前記鉛直方向を回転軸として、前記コリメートレンズと前記集光部と前記偏向部と前記出射部とを含む光学系を回転させる回転機構とをさらに備え、
    前記集光部は、前記方向に分散した状態で前記反射光を前記検出器に集光させる、請求項1に記載のレーザー距離計測装置。
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