JP2018145340A - 粘着フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離フィルムの剥離性に優れ、剥離フィルムを剥がした後に皺または弛みが発生しにくく貼付適正に優れた粘着フィルムを提供することにある。【解決手段】剥離フィルム30と、樹脂フィルム11と、樹脂フィルム11に貼り合わされる第1粘着面と剥離フィルム30に貼り合わされる第2粘着面とを有する粘着剤層20と、を含む粘着テープ4とを具備し、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)との積が0.3MPa・m以下であり、樹脂フィルム11及び粘着剤層20の総厚が10μm以下であり、前記第2粘着面に対する剥離フィルム30の剥離力は、300mm/minの剥離速度において、40mN/25mm以下である粘着フィルム2。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着フィルムに関する。
携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ等の小型の電子製品においては、内部に設けた電子部品の放熱を促進させるため、放熱用のグラファイトシート等の放熱シートが使用されている。特に、グラファイトシートにおいては、その欠け、剥離等を防止するために、シート表面が着色層付きの粘着テープで保護される(例えば、特許文献1参照)。着色層付きの粘着テープについては、電子製品の小型化やグラファイトシートによる電子部品の放熱性を高めるため、その厚みをより薄くすることが望ましい。例えば、着色層付きの粘着テープの厚みは、10μm以下と非常に薄くなっている。
特許文献1には、グラファイトシートの保護に使用される粘着テープとして、厚さが1μm以上6μm以下の樹脂フィルム層と、厚みが1μm以上6μm以下の粘着剤層と、厚みが0.5μm以上2μm以下の着色層とを有する着色基材の少なくとも一面に粘着剤層を有し、前記着色基材の光透過率が0.1%以上10%以下であり、厚みが3μm以上10μm以下である着色粘着テープが開示されている。
このような着色粘着テープは、例えば、粘着剤層と、粘着剤層上に設けられた樹脂フィルムと、樹脂フィルム上に設けられた着色層とを具備し、粘着剤層の平滑性の維持または粘着剤層の汚染防止をするために粘着剤層側に剥離フィルムが貼り付けられる。さらに、着色粘着テープを製造する過程では、粘着テープをロール状に巻き取ることにより、粘着テープの取り扱い(保管、輸送等)が行われる。
特開2013−203965号公報
しかしながら、粘着テープの厚みが薄くなるほど、粘着テープの剛性は低くなる。具体的には、樹脂フィルム及び上記粘着剤層の総厚が10μm以下の極薄の粘着テープにおいては、粘着フィルムから剥離フィルムを剥がし、被着体に貼付する際に、皺または弛みが発生したり、粘着剤層から剥離フィルムが剥離しにくかったり、被着体への貼付適性が問題となることがある。さらに、剥離フィルムと粘着剤層との剥離力によっては、剥離フィルムを粘着剤層から剥がす際に剥離フィルムが粘着剤層から剥がれにくくなったり、ロールトゥロール方式で粘着テープを製造する際に、粘着テープを巻き取ったり、巻き取った後の粘着テープを取り扱ったりする際に、粘着テープに皺または弛みが発生したりして加工適性が劣る場合がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、剥離フィルムの剥離性に優れ、剥離フィルムを剥がした後に皺または弛みが発生しにくく貼付適正に優れた粘着フィルムを提供することにある。さらに、極薄の粘着フィルムをロールトゥロール方式で製造する際に、粘着フィルムを巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルムを取り扱ったりする際に、粘着フィルムに皺または弛みが発生しにくく加工適性に優れた粘着フィルムを提供することにある。
本発明者らの鋭意研究により、樹脂フィルム及び粘着剤層の総厚が10μm以下の極めて薄い場合において、粘着剤層と剥離フィルムとの間の剥離力と、剥離フィルムの25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)との積とを特定の範囲とすることで、剥離フィルムが粘着剤層から剥離しやすく、粘着フィルムから剥離フィルムを剥がし、被着体に貼付する際にも、粘着フィルムに皺または弛みが発生しにくく、貼付適性に優れ、さらに、極薄の粘着フィルムをロールトゥロール方式で製造する際に、粘着フィルムを巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルムを取り扱ったりする際に、粘着フィルムに皺または弛みが発生しにくく加工適性に優れることが見出された。これにより、上記課題が解決された。上記課題を解決する手段は、以下の通りである。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る粘着フィルムは、剥離フィルムと、樹脂フィルムと粘着剤層とを含む粘着テープと、を具備する。上記粘着剤層は、上記樹脂フィルムに貼り合わされる第1粘着面と、上記剥離フィルムに貼り合わされる第2粘着面とを有する。
上記剥離フィルムの25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)との積は、0.3MPa・m以下である。
上記樹脂フィルム及び上記粘着剤層の総厚は、10μm以下である。
上記第2粘着面に対する上記剥離フィルムの剥離力は、300mm/minの剥離速度において、40mN/25mm以下である。
このような粘着フィルムによれば、剥離フィルムの曲げ剛性及び剥離力が最適になり、粘着フィルムを巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルムを取り扱ったりする際に、粘着フィルムに皺または弛みが発生しにくくなる。さらに、剥離フィルムを粘着剤層から剥がす際には、剥離フィルムを粘着剤層から効率よく剥がすことができる。
上記剥離フィルムは、25℃において500MPa以上のヤング率を有してもよい。
上記樹脂フィルムは、25℃において500MPa以上のヤング率を有してもよい。
上記剥離フィルムの上記粘着剤層とは反対側の表面の粗さ曲線要素の平均高さ(Rc)は、500nm以下である。
上記樹脂フィルムの厚みは、1μm以上6μm以下であってもよい。
上記粘着剤層の厚みは、1μm以上5μm以下であってもよい。
これにより、上記剥離フィルム及び上記樹脂フィルムの剛性が最適になり、粘着フィルムを巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルムを取り扱ったりする際に、粘着フィルムに皺または弛みが発生しにくくなる。
上記粘着フィルムにおいて、上記粘着テープのステンレス板に対する粘着力(剥離角度180°、剥離速度300mm/min)は、1N/25mm以上10N/25mm以下であってもよい。
これにより、10μmという極めて薄い構成であっても、粘着フィルムを巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルムを取り扱ったりする際に、剥離フィルムと粘着剤層の間で浮きが発生したり、皺または弛みが発生しにくくなる。また、グラファイトシート等の被着体に好適に接着することができ、さらに、一度貼り付けた被着体から剥がし、貼り直しがしやすくなる。
上記粘着剤層及び上記樹脂フィルムは、グラファイトシートの表面に貼り付けられてもよい。
これにより、上記樹脂フィルム及び上記粘着剤層の総厚は、10μm以下と極薄のため、放熱性を損なわずに、グラファイトシートの欠け、剥離等を防止し、保護することができる。
以上述べたように、本発明によれば、貼付適正及び加工適性に優れた粘着フィルムが提供される。
図(a)は、本実施形態に係る粘着フィルムが捲回された状態の概略立体図である。図(b)は、本実施形態に係る粘着フィルムの概略断面図である。図(c)は、本実施形態に係る粘着テープが貼られたグラファイトシートが両面テープを介して筐体へ貼付された状態の概略断面図である。 図(a)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムの概略断面図である。図(b)は、本実施形態に係る着色粘着テープが貼られたグラファイトシートが両面テープを介して筐体へ貼付された状態の概略断面図である。 本実施形態に係る着色粘着フィルムの製造工程を説明する概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸座標が導入される場合がある。
[粘着フィルムの構成]
図1(a)は、本実施形態に係る粘着フィルムが捲回された状態の概略立体図である。図1(b)は、本実施形態に係る粘着フィルムの概略断面図である。図1(c)は、本実施形態に係る粘着テープが貼られたグラファイトシートが両面テープを介して筐体へ貼付された状態の概略断面図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る粘着フィルム2は、例えば、長尺方向DLにおいて、巻取ロール(巻取芯)210に巻回されている。巻取ロール210に巻かれた粘着フィルム2の長尺方向DLにおける長さ(全長)は、例えば、6000m以上10000m以下である。長尺方向DLと直交する幅方向DW(短尺方向)における粘着フィルム2の長さは、例えば、800mm以上1500mm以下である。
粘着フィルム2の断面構造について、以下に説明する。
図1(b)に示すように、粘着フィルム2は、樹脂フィルム11と、粘着剤層20と、剥離フィルム30とを具備する。図1(b)の例では、粘着フィルム2は、剥離フィルム30/粘着剤層20/樹脂フィルム11の順に積層されている。本実施形態では、剥離フィルム30の側を下側、樹脂フィルム11の側を上側とする場合がある。粘着フィルム2においては、剥離フィルム30を剥離フィルム30と粘着剤層20との界面から剥がすことができる。また、粘着フィルム2が巻取ロール210に巻かれた際には、粘着フィルム2の最表面である上面11uが剥離フィルム30の下面30dと接することになる。
剥離フィルム30は、樹脂フィルム11とは反対側の粘着剤層20の表面に設けられている。図1(b)の例では、剥離フィルム30は、粘着フィルム2において最下層である。
剥離フィルム30の厚みは、特に限定されないが、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)との積を後述する範囲に容易に調節できるという観点から、好ましくは、1×10‐5m以上1×10‐4m以下であり、より好ましくは、1.5×10‐5m以上8×10‐5m以下であり、さらに好ましくは、1.7×10‐5m以上5×10‐5m以下であり、特に好ましくは、2×10‐5m以上3×10‐5m以下である。ここで、本実施形態における厚みとは、複数点から測定された厚みの平均値である。また、剥離フィルム30が、フィルム基材及びこのフィルム基材上に設けられた剥離剤層を有している場合には、上述の「剥離フィルム30の厚み」とは、フィルム基材の厚さのことをいう。剥離フィルム30の厚さが1×10‐5m未満であると、粘着フィルムのハンドリング性が低下したり、剥離フィルム30上に粘着性組成物を含む溶液を塗布し、加熱処理を行った際に、剥離フィルム30の熱収縮が増大し、粘着フィルム2に皺やスジが発生し、加工適性が低下したりする場合がある。一方、剥離フィルム30の厚みが1×10‐4mを超えると、剥離フィルム30を剥離するときに、樹脂フィルム11及び粘着剤層20の積層体(以下、この状態を「粘着テープ4」とする。)が変形してしまい、剥離フィルム30を粘着剤層20から剥がしにくくなる。
また、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率は、特に限定されないが、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)との積を後述する範囲に容易に調節できるという観点から、好ましくは、500MPa以上10000MPa以下であり、より好ましくは、2000MPa以上6000MPa以下であり、さらに好ましくは、3500MPa以上5000MPa以下である。
また、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)との積は、0.3MPa・m以下であり、好ましくは0.25MPa・m以下であり、より好ましくは、0.2MPa・m以下であり、さらに好ましくは、0.15MPa・m以下である。この積の値の下限は、特に限定されないが、好ましくは0.01MPa・m以上であり、より好ましくは0.05MPa・m以上であり、さらに好ましくは0.1MPa・m以上である。
また、剥離フィルム30の粘着剤層20の粘着面20bに対する180°剥離力は、300mm/minの剥離速度において、40mN/25mm以下であり、好ましくは、35mN/25mm以下であり、より好ましくは、30mN/25mm以下である。下限は、特に限定されないが、好ましくは5mN/25mm以上であり、より好ましくは、10mN/25mm以上であり、さらに好ましくは15mN/25mm以上である。剥離フィルム30の剥離力が5mN/25mmよりも小さくなると、ロールトゥロール方式で粘着フィルムを製造する際に、粘着フィルムを巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルムを取り扱ったりする際に、剥離フィルム30と粘着剤層20の界面で浮きが発生したり、粘着フィルムの保管、輸送等の取り扱い中で、剥離フィルム30が剥がれたりする場合がある。上記の180°剥離力を40mN/25mm以下となるようにするためには、粘着剤層20と剥離フィルム30を適宜選択する必要がある。
このような剥離フィルム30を有する粘着フィルム2によれば、樹脂フィルム11及び粘着剤層20の総厚が10μm以下という極めて薄い構成であっても、粘着フィルム2を巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルム2を取り扱ったりする際に、粘着フィルム2に皺または弛みが発生しにくくなる。さらに、剥離フィルム30を粘着剤層20から剥がす際には、剥離フィルム30を粘着剤層20から効率よく剥がすことができる。
例えば、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)の積が0.01MPa・mよりも小さくなると、剥離フィルム30上に粘着性組成物を含む溶液を塗布し、加熱処理を行った際に、剥離フィルム30が熱収縮しやすく、粘着フィルム2に皺やスジが発生し、加工適性が低下したり、剥離フィルム30自体の剛性が弱すぎて、剥離フィルム30が剥がしにくくなる。剥離フィルム30の25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)の積が0.3MPa・mを超えると、剥離フィルム30自体の剛性が強く、剥離フィルム30を剥離するときに粘着フィルム2が変形してしまい、粘着フィルム2に皺または弛みが発生しやすくなって好ましくない。さらに、剥離フィルム20が剥がされた後、粘着テープ4にも皺または弛みが発生しやすくなって好ましくない。
また、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)の積が0.3MPa・m以下であったとしても、剥離フィルム30の剥離力が40mN/25mmよりも大きくなると、剥離フィルム30と粘着剤層20との密着が強すぎて、剥離フィルム30が粘着剤層20との界面から剥がしにくく、粘着剤層20の一部が剥離フィルム30とともに樹脂フィルム11から剥がれる可能性があるか、または剥離フィルム30が剥がれたとしても、剥離フィルム30を剥がした後の粘着フィルム2に皺または弛みが発生しやすくなる。
剥離フィルム30の下面30dの算術平均粗さRaは、50nm以下であることが好ましく、40nm以下であることがより好ましい。下面30dのRaの下限は、例えば10nmである。下面30dの粗さ曲線要素の平均高さRcは、500nm以下であることが好ましく、450nm以下であることがより好ましい。下面30dのRcの下限は、例えば100nmである。下面30dの10点平均粗さRzjisは、800nm以下であることが好ましく、700nm以下であることがより好ましい。下面30dのRzjisの下限は、例えば100nmである。
剥離フィルム30の下面30dの粗さ曲線要素の平均高さRcを上記範囲とすることで、粘着フィルム2が巻取ロール210に巻かれた際に、粘着フィルム2の最表面である上面11uが剥離フィルム30の下面30dと接したとしても、粘着フィルム2がブロッキング及びエア噛みの発生を起こしにくく、且つ薄型の粘着フィルム2がロールトゥロール方式により加工されるときの巻取適性に優れる。
例えば、粘着フィルム2の最表面である上面11uの剥離フィルム30の下面30dに対する動摩擦係数は、特に限定されないが、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下であり、さらに好ましくは3以下である。動摩擦係数の下限は、特に限定されないが、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1以上である。動摩擦係数が上記範囲内であれば、粘着フィルム2がブロッキング及びエア噛みの発生を起こしにくく、且つ薄型の粘着フィルム2がロールトゥロール方式により加工されるときの巻取適性が優れる。
粘着剤層20は、剥離フィルム30の下面30dとは反対側の表面に設けられている。粘着剤層20は、剥離フィルム30と樹脂フィルム11との間に設けられている。粘着剤層20は、樹脂フィルム11に貼り合わされる粘着面20a(第1粘着面)と、剥離フィルム30に貼り合わされる第2粘着面20b(第2粘着面)とを有する。
粘着剤層20の厚みは、特に限定されないが、好ましくは1μm以上5μm以下であり、より好ましくは、1μm以上3μm以下である。粘着剤層20の厚みが1μm未満であると、粘着剤層20とグラファイトシートとの密着性が低く、グラファイトシートを十分に保護することが困難となる場合がある。粘着剤層20の厚みが5μmを超えると、粘着フィルム2が厚くなり薄型化の要求を満たさない。
樹脂フィルム11は、剥離フィルム30とは反対側の粘着剤層20の表面に設けられている。樹脂フィルム11は、粘着フィルム2の基材である。
樹脂フィルム11の25℃におけるヤング率は、特に限定されないが、好ましくは、500MPa以上10000MPa以下であり、より好ましくは、2000MPa以上6000MPa以下であり、さらに好ましくは、3500MPa以上5000MPa以下である。樹脂フィルム11の25℃におけるヤング率を上記範囲に設定することにより、厚みが薄くても作業性に優れる。
樹脂フィルム11の厚みは、特に限定されないが、1μm以上6μm以下であり、好ましくは1μm以上3μm以下である。樹脂フィルム11の厚みが1μm未満であると、樹脂フィルム11の強度が低くなり、ロールトゥロール方式によって搬送することが困難となる。樹脂フィルム11の厚みが6μmを超えると、粘着フィルム2が厚くなり薄型化の要求を満たさない。
また、樹脂フィルム11及び粘着剤層20の総厚は、10μm以下である。好ましくは、2μm以上10μm以下であり、より好ましくは、2.5μm以上9μm以下であり、さらに好ましくは、3μm以上8μm以下であり、特に好ましくは3.5μm以上6μm以下である。樹脂フィルム11及び粘着剤層20の総厚が2μmよりも小さくなると、樹脂フィルム11及び粘着剤層20の強度が低くなり、ロールトゥロール方式によって搬送することが困難となる。樹脂フィルム11及び粘着剤層20の厚みが10μmを超えると、粘着フィルム2が厚くなり薄型化の要求を満たさない。樹脂フィルム11及び粘着剤層20の総厚が10μm以下であれば、極薄であるため、粘着テープ4を小型の電子製品の内部スペースを害することなく、電子製品内に配置できる。
また、粘着テープ4のステンレス板に対する粘着力(剥離角度180°、剥離速度300mm/min)の下限は、好ましくは、1N/25mm以上であり、より好ましくは1.2N/25mm以上、さらに好ましくは1.3N/25mm以上である。一方、粘着力(剥離角度180°、剥離速度300mm/min)の上限は、特に限定されないが、好ましくは10N/25mm以下であり、より好ましくは7N/25mm以下であり、さらに好ましくは5N/25mm以下であり、特に好ましくは2.5N/25mm以下である。
粘着力の下限を上記範囲とすることで、10μmという極めて薄い構成であっても、粘着フィルム2を巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルム2を取り扱ったりする際に、剥離フィルム30と粘着剤層20の間で浮きが発生したり、皺または弛みが発生しにくくなる。また、粘着力が上記範囲であれば、10μmという極めて薄い構成であっても、グラファイトシートに好適に接着することができる。さらに、粘着力が上記範囲であれば、一度貼り付けた被着体から剥がし、貼り直しがしやすくなる。
図1(c)に示すように、剥離フィルム30が剥がされた樹脂フィルム11及び粘着剤層20の積層体(粘着テープ4)は、例えば、グラファイトシート100に貼り付けることができる。例えば、粘着剤層20の露出面がグラファイトシート100の表面に接着される。また、グラファイトシート100は、両面テープ101を介して筐体102(例えば、電子部品)に貼り付けられている。これにより、グラファイトシート100内において熱がZ軸方向、X軸方向及びY軸方向にも拡散する。これにより、電子部品から発せられた熱は、効率よく放熱される。具体的には、粘着テープ4は、電子部品の内部に設置されたグラファイトシートに貼り付けることが好ましい。
また、樹脂フィルム11及び粘着剤層20の積層体(粘着テープ4)は、極薄であるため、粘着テープ4を小型の電子製品の内部スペースを害することなく、電子製品内に配置でき、放熱性を損なわずに、グラファイトシート100の欠け、剥離等を防止し、を保護することができる。
このように、樹脂フィルム11及び粘着剤層20の総厚が10μm以下の極めて薄い場合であっても、粘着剤層20と剥離フィルム30との間の剥離力と、剥離フィルム30の25℃におけるヤング率と厚みとの積とを特定の範囲とすることで、剥離フィルム30が粘着剤層20から剥離しやすくなる。また、粘着フィルム30をグラファイトシート100に貼付する際にも、粘着フィルム2に皺または弛みが発生しにくく、貼付適性に優れたものになる。さらに、極薄の粘着フィルム2をロールトゥロール方式で製造する際に、粘着フィルム2を巻き取ったり、巻き取った後の粘着フィルム2を取り扱ったりする際に、粘着フィルム2に皺または弛みが発生しにくく、加工適性に優れたものになる。
粘着フィルム2において、その使用態様や目的とする特性に応じて、樹脂フィルム11、粘着剤層20、剥離フィルム30以外の層を有していてもよい。このような層としては、例えば、着色層、粗面化層、ハードコート層、易接着層、反射層、防眩層、導電膜、絶縁層等の機能層や、印刷層、印字層、塗料塗膜等の装飾層などがあげられる。一例として、樹脂フィルム11上に、着色層12及び粗面化層15が形成された構成の粘着フィルム(以下、着色粘着フィルムということがある)を以下に説明する。
[着色粘着フィルムの構成]
図2(a)は、本実施形態に係る着色粘着フィルムの概略断面図である。図2(b)は、本実施形態に係る着色粘着テープが貼られたグラファイトシートが両面テープを介して筐体へ貼付された状態の概略断面図である。
図2(a)に示すように、着色粘着フィルム3は、樹脂フィルム11と、粘着剤層20と、剥離フィルム30と、着色層12と、粗面化層15とを具備する。図2(a)の例では、着色粘着フィルム3は、剥離フィルム30/粘着剤層20/樹脂フィルム11/着色層12/粗面化層15の順に積層されている。
着色層12は、粘着剤層20とは反対側の樹脂フィルム11の表面に設けられている。例えば、着色層12は、樹脂フィルム11と粗面化層15との間に設けられている。着色層12は、着色粘着フィルム3に意匠性を付与するために設けられる。また、着色層12は、樹脂フィルム11と粗面化層15との間の密着性を向上させる層でもある。粗面化層15は、樹脂フィルム11とは反対側の着色層12の表面に設けられている。
粗面化層15は、図2(a)の例において最上層である。着色粘着フィルム3が巻取ロールに巻かれた際には、着色粘着フィルム3の最表面である上面15uが剥離フィルム30の下面30dと接することになる。
粗面化層15の算術平均粗さRaは、特に限定されないが、好ましくは0.1μm以上であり、より好ましくは、0.1以上1.0μm以下であり、さらに好ましくは、0.2μm以上0.5μm以下である。粗面化層15の粗さ曲線要素の平均高さRcは、0.5μm以上であり、好ましくは、0.5μm以上5.0μm以下であり、より好ましくは、0.8以上3.0μm以下であり、さらに好ましくは、1.0以上2.0μm以下である。粗面化層15の10点平均粗さRzjisは、特に限定されないが、好ましくは1.0μm以上であり、より好ましくは、1.0μm以上9.0μm以下であり、さらに好ましくは2.0以上7.0μm以下であり、特に好ましくは、2.5以上5.0μm以下である。
粗面化層15が上記範囲の構造面を有することにより、後述する粗面化層15の60°鏡面光沢度を所定の範囲とすることができる。これにより、着色粘着フィルム3が貼られたグラファイトシートを電子部品の内部に設置したときの意匠性が優れる。
例えば、上面15uの剥離フィルム30の下面30dに対する動摩擦係数は、特に限定されないが、好ましくは、5以下であり、4以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。動摩擦係数の下限は、特に限定されないが、好ましくは0.5以上であり、より好ましくは、1以上、さらに好ましくは2以上である。動摩擦係数が上記範囲であれば、着色粘着フィルム3が巻取ロールに巻かれたときに、ブロッキング及びエア噛みの発生を起こしにくく、且つ薄型の粘着フィルム2がロールトゥロール方式により加工されるときの巻取適性が優れる。
また、このような粗さを有する粗面化層15の60°鏡面光沢度は、特に限定されないが、0.5%以上50%以下であり、好ましくは、1%以上9%以下、より好ましくは、1%以上5%以下である。これにより、着色粘着フィルム3から剥離フィルム30が剥がした積層体、すなわち、粘着剤層20/樹脂フィルム11/着色層12/粗面化層15の順に積層された積層体(以下、この状態を「着色粘着テープ1」という)が貼られたグラファイトシートにおいては、その見栄えがマット調になり、着色粘着テープが電子部品の内部に設置されたときに、着色粘着テープ1が電子部品と一体化しているように見えるため、意匠性が優れたものとなる。
着色粘着フィルム3において、Z軸方向に隣り合う層同士は、直接的に接してもよく、間接的に接してもよい。間接的に接する場合には、Z軸方向に隣り合う層間に密着性等を向上させる中間層(不図示)が介在してもよい。また、着色粘着フィルム3における各層は単層でもよく、複数の層から構成されてもよい。
着色層12の厚みは、特に限定されないが、0.5μm以上10μm以下であり、好ましくは、0.8μm以上3μm以下である。着色層12の厚みが0.5μm未満であると、樹脂フィルム11と粗面化層15との密着性が低くなり、粗面化層15が樹脂フィルム11から剥がれる場合がある。また、着色層12の厚みが10μmを超えると、着色粘着フィルム3が厚くなり薄型化の要求を満たさない。
粗面化層15の厚みは、特に限定されないが、0.5以上10μm以下であり、好ましくは、0.6μm以上3μm以下であり、より好ましくは、0.8μm以上2μm以下である。粗面化層15の厚みが0.5μm未満であると、所望の構造面が得られず、粗面化層15の厚みが10μmを超えると、着色粘着フィルム3が厚くなり薄型化の要求を満たさない。
各層の厚みを上記の範囲とすることにより、剥離フィルム30が剥がされた後の着色粘着テープ1の厚みが10μm前後になり、着色粘着テープ1が極薄に構成される。
さらに、図2(b)に示すように、剥離フィルム30が剥がされた着色粘着テープ1は、上述した放熱効果に加えて、着色層12が設けられているため、グラファイトシートの外観上の斑が目立たなくなる。さらに、着色粘着テープ1には、粗面化層15が設けられているため、マット調の見た目になる。これにより、着色粘着テープ1が電子部品と一体化しているように見える(溶け込んで見える)ため、着色粘着テープ1が目立ちにくく意匠性も向上している。
また、粘着フィルム2または着色粘着フィルム3においては、粘着剤層20、樹脂フィルム11及び粗面化層15の少なくとも1つには、着色剤が含まれてもよい。着色剤は、特に限定されるものではないが、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、黄色酸化鉄、べんがら、シアニンブルー、アルミニウム粉、雲母チタン粉等があげられる。これにより、グラファイトシート100の外観上の斑が目立たなくなり、グラファイトシート100の外観上の見栄えがさらに向上する。すなわち、粘着テープまたは着色粘着テープが貼られたグラファイトシート100を電子部品の内部に設置したときの意匠性がさらに優れたものとなる。
粘着フィルム2における各層の材料は、以下の通りである。
[樹脂フィルム]
樹脂フィルムに使用する樹脂種は特に制限されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルからなるポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース等のセルロースフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等の樹脂フィルム;これらの2種以上の積層体などをあげることができる。樹脂フィルムは、一軸延伸または二軸延伸されたものでもよい。これらの中でも、薄膜化に伴って要求される厚みの精度、表面平滑性、入手の容易さ等の観点から、ポリエステルフィルムが好ましい。ポリエステルフィルムとしては、特にPETフィルムが好ましい。また、ポリエステルフィルムは寸法安定性・強度の点から二軸延伸したフィルムが好ましい。その中でも、二軸延伸したPETフィルムが好ましい。
[粘着剤層]
粘着フィルム2の粘着剤層を形成する粘着剤としては、特に制限されず、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、スチレン−ジエンブロック共重合体系粘着剤などの公知の粘着剤から適宜選択して用いることができる。粘着剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
粘着剤としては、特にアクリル系粘着剤が、接着信頼性が高いことから好適に用いることができる。アクリル系粘着剤は、アクリル系ポリマーを粘着性成分又は主剤とし、これに必要に応じて、架橋剤、粘着付与剤、軟化剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤、着色剤などの適宜な添加剤が含まれている。アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体主成分とするポリマーであり、必要に応じて(メタ)アルキルエステルに対して共重合が可能な単量体(共重合性単量体)を用いることにより調製されている。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸ノナデシル、(メタ)アクリル酸エイコシルなどの(メタ)アクリル酸C1−20アルキルエステル[好ましくは(メタ)アクリル酸C4−18アルキル(直鎖状又は分岐鎖状のアルキル)エステル]などがあげられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、目的とする粘着性などに応じて適宜選択することができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、得られるアクリル系ポリマーのTgを低くし、粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、炭素数が4〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましい。炭素数4〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル等が好ましく、(メタ)アクリル酸ブチルが特に好ましい。これらモノマーは1種を使用しても2種以上を併用してもよい。
また、炭素数が4〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの含有量は、アクリル系ポリマーを構成する単量体成分中の50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。当該範囲内とすることで、上述の範囲の粘着力が得られやすくなる。
また、前記(メタ)アルキルエステルに対して共重合可能な共重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などのカルボキシル基含有単量体又はその無水物;ビニルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸基含有単量体;スチレン、置換スチレンなどの芳香族ビニル化合物;アクリロニトリルなどのシアノ基含有単量体;エチレン、プロピレン、ブタジエンなどのオレフィン類;酢酸ビニルなどのビニルエステル類;塩化ビニル;アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、グリセリンジメタクリレートなどのヒドロキシル基含有単量体;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリロイルモルホリンなどのアミノ基含有単量体;シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミドなどのイミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有単量体;2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有単量体の他、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどの多官能性の共重合性単量体(多官能モノマー)などがあげられる。共重合性単量体は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。共重合性単量体としては、ヒドロキシル基やカルボキシル基などの官能基を有する改質用モノマーを好適に用いることができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体は、官能基を有する改質用モノマーを0.1〜20質量%含有することが好ましく、特に1〜10質量%含有することが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体の重量平均分子量は20万〜200万であることが好ましく、特に50万〜150万であることが好ましい。なお、本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
架橋剤としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体が有する官能基と反応するものであればよく、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アミン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、ヒドラジン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、アンモニウム塩系架橋剤等があげられ、中でも水酸基及びカルボキシル基との反応性に優れるイソシアネート系架橋剤が好ましい。架橋剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
イソシアネート系架橋剤は、少なくともポリイソシアネート化合物を含むものである。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などがあげられ、中でも(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体の反応性基との反応性の点から、トリメチロールプロパン変性の芳香族ポリイソシアネート、特にトリメチロールプロパン変性キシリレンジイソシアネート及びトリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネートが好ましい。
架橋剤の配合量は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましく、特に1〜10質量部であることが好ましい。架橋剤の配合量が上記の範囲にあると、後述する粘着剤のゲル分率を好ましい範囲に制御しやすくなる。
また、粘着剤層の粘着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加することも好ましい。また、これら粘着付与樹脂を添加することで、粘着力、引張強度や引張破断強度を高くすることができることから、使用するアクリル系共重合体に応じて、粘着付与樹脂を適宜添加することで、粘着力、引張強度や引張破断強度を調整できる。本発明の粘着フィルムの粘着剤層に添加する粘着付与樹脂としては、例えば、ロジンやロジンのエステル化合物等のロジン系樹脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系(C9)等の石油樹脂;その他、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等があげられる。その中でもアクリル系粘着剤を使用した粘着性組成物においては、粘着テープが薄型で粘着力に優れ、また、粘着テープが電子部品の内部に設置され加熱された場合であっても粘着力が変化しにくく耐熱性を有するという点から、ロジン系樹脂、石油樹脂、スチレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、ロジン系樹脂、石油樹脂を含むことがより好ましく、ロジン系樹脂と石油樹脂を混合して使用すること特に好ましい。
粘着付与樹脂の配合量は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体100質量部に対して、10〜70質量部であることが好ましく、20〜60質量部であることがより好ましく、50〜60質量部であることが特に好ましい。粘着付与樹脂の配合量が上記の範囲にあると、粘着テープが薄型であっても粘着力に優れ、また、粘着テープが電子部品の内部に設置され加熱された場合であっても粘着力が変化しにくくなる。
また、粘着剤層は、所望により、シランカップリング剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤、屈折率調整剤、染料、顔料、防錆剤などを含有してもよい。
[剥離フィルム]
剥離フィルムは、粘着フィルムにおけるフィルム基材であり、このフィルム基材上には剥離剤層を有していることが好ましい。なお、この場合、上述の剥離フィルムの厚さは、フィルム基材の厚さのことをいう。
剥離剤層の厚さは、特に限定されないが、0.01μm以上2μm以下であることが好ましく、特に0.03μm以上1μm以下であることが好ましい。剥離剤層の厚さが0.01μm未満であると、剥離剤層を構成する材料等によっては、剥離剤層としての機能が十分に発揮されない場合がある。一方、剥離剤層の厚さが2μmを超えると、剥離フィルムをロール状に巻き取った際に、ブロッキングが発生し、繰り出しに不具合を生じる場合がある。
フィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルからなるポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィンからなるポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ酢酸ビニルフィルムなどのプラスチックフィルムのいずれか、または、これらの2種以上の材料層からなる積層体などをあげることができる。
剥離剤層は、例えば、剥離剤を含む剥離剤層形成用組成物の硬化物で形成される。剥離剤層形成用組成物としては、剥離剤層上に積層される任意の層を剥離フィルムから剥離させる機能を剥離剤層に付与できるものであれば特に制限はない。剥離剤としては、例えばシリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤、及びアルキド系剥離剤などがあげられる。剥離力を所定の範囲とする方法として、剥離剤としては、シリコーン系剥離剤を用い、粘着剤層を形成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤を用いることが好ましい。
シリコーン系剥離剤としては、付加反応型シリコーン、縮合反応型シリコーン、エネルギー線硬化性シリコーンがあげられる。また、剥離力を調整するために、無官能のポリジメチルシロキサン、フェニル変性シリコーン、シリコーンレジン、シリカ、セルロース系化合物を添加剤として用いてもよい。
粘着フィルム2の他に、着色粘着フィルム3で用いられる各層の材料は、以下の通りである。
[着色層]
着色層は、着色粘着テープが貼付される電子部品の色に合わせて、または調和する色で着色されていれば特に限定されるものではないが、グラファイトシートの外観上の斑を目立たなくさせ、意匠性を付与する等の点から黒色であることが好ましい。
着色層は、着色材料と、バインダ樹脂とを含有することが好ましい。バインダ樹脂として、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等があげられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。中でも、柔軟性が優れていることから、バインダ樹脂は、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂の少なくとも1種がより好ましく、ポリエステルウレタン樹脂がより好ましい。上記バインダ樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が−30〜10℃であることが好ましい。
着色層は、硬化剤により硬化されていることが好ましい。硬化剤は特に限定されず、バインダ樹脂に合わせて適宜選択される。バインダ樹脂がポリエステルウレタン樹脂の場合、硬化剤として、例えば、イソシアネート硬化剤等があげられる。なお、ポリエステルウレタン樹脂に水酸基又はイソシアネート基が存在する場合は、硬化剤としてアミン硬化剤を用いてもよい。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
着色材料としては、公知慣用の顔料や染料を使用することができる。着色層が黒色の場合は、例えば、カーボンブラック、白の場合は酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、黄色の場合は黄色酸化鉄、赤の場合はべんがら、青の場合はシアニンブルー、銀の場合はアルミニウム粉、パールの場合は雲母チタン粉等があげられる。中でも、カーボンブラックが隠蔽性に優れるため好ましい。着色層における着色材料の含有量は、特に制限されず、目的とする隠蔽性等に応じて適宜設定することができる。例えば、着色層は、バインダ樹脂と、バインダ樹脂100重量部に対して10質量部以上70質量部以下の着色材料とを含むことが好ましい。着色材料の含有量が70質量部を超えると粗面化層との密着性が低下する虞があるため好ましくない。上記着色材料は、市販品を使用することもでき、黒色の着色材料の市販品として、例えば、UTCO−591ブラック(大日精化社製)等があげられる。
着色層は、必要に応じて、さらに、透明樹脂(メジウム)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含有してもよい。
[粗面化層]
粗面化層は、算術平均粗さRa、粗さ曲線要素の平均高さRc及び10点平均粗さRzjisが所望の範囲であれば、材料は特に限定されない。粗面化層は、コロナ放電処理する方法、サンドブラスト処理、粗いロール面を粗面化層の表面に圧着させて、ロール面の粗さを転写する方法等により、粗面化層のRa、Rc及びRzjisを調整してあってもよい。
粗面化層は、粒子と、バインダ樹脂とが含まれていることが好ましく、無機粒子及び有機粒子の少なくともいずれかが含まれていることがより好ましく、無機粒子とバインダ樹脂が含まれることがさらに好ましい。無機粒子及び/または有機粒子の平均粒径、配合量等を調整することで、上記粗さ等を容易に調整することもできる。無機粒子及び/または有機粒子の平均粒径は、粗面化層の厚みより大きくてもよい。粗面化層15において、無機粒子が露出されてもよく、バインダ樹脂が露出されてもよい。無機粒子の平均粒径は、50nm以上10μm以下である。
平均粒径は、特に限定されないが、コールターカウンタ法で測定される。例えば、コールターカウンタ法で測定したピークトップ値が平均粒径とされる。
バインダ樹脂として、特に限定されず、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等があげられ、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等があげられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。中でも、柔軟性が優れていることから、熱可塑性樹脂が好ましく、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂が好ましくい。粗面化層は、粒子が含まれている場合には、相溶性の点から、バインダ樹脂は、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂の少なくとも1種がより好ましい。
粗面化層は、硬化剤により硬化されていてもよい。硬化剤は特に限定されず、バインダ樹脂に合わせて適宜選択される。バインダ樹脂がポリエステルウレタン樹脂の場合、硬化剤として、例えば、イソシアネート硬化剤等があげられる。なお、ポリエステルウレタン樹脂に水酸基又はイソシアネート基が存在する場合は、硬化剤としてアミン硬化剤を用いてもよい。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。また、粗面化層には、必要に応じて、着色層に含まれるものと同様に、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含有してもよい。
[粘着フィルムの製造方法]
以下に本実施形態に係る粘着フィルムの製造工程を説明するが、これに限定されるものではない。図3は、本実施形態に係る粘着フィルムの製造工程を説明する概略図である。本実施形態において、粘着フィルム2は、ロールトゥロール方式により製造される。粘着フィルム2は、例えば、大気中で製造される。図中の矢印DRは、フィルムの走行方向を示す。走行方向DRは、長尺方向DLに対応している。
剥離フィルム30は、巻出ロール211の自転により連続的に巻出ロール211から繰り出され、ガイドロール250aを介して塗布機構220に導かれる。剥離フィルム30の表面(粘着剤層20が形成される表面)には、剥離剤層が形成されている。
塗布機構220によって、巻出ロール211から繰り出された剥離フィルム30上に粘着剤層20の塗工液が塗布される。粘着剤層20付の剥離フィルム30は、ガイドロール250bを介して乾燥室230に導かれ、所定の温度で、例えば、10秒以上5分間以下で乾燥される。これにより、剥離フィルム30と粘着剤層20とを有する粘着剤層20付き剥離フィルム30が形成される。粘着剤層20付き剥離フィルム30は、ガイドロール250cを介して貼付機構240に導かれる。
貼付機構240に導かれた粘着剤層20付き剥離フィルム30の粘着剤層20の側には、貼付機構240によって樹脂フィルム11が貼り付けられる。例えば、粘着剤層20付き剥離フィルム30は、ロール240bとロール240cとの間に挟まれ、巻出ロール240aから樹脂フィルム11がロール240bとロール240cとの間に繰り出される。
これにより、樹脂フィルム11が粘着剤層20に貼り合わされ、剥離フィルム30、粘着剤層20及び樹脂フィルム11を有する粘着フィルム2が形成される。この後、粘着フィルム2は、ガイドロール250dを介して、巻取ロール210の自転により巻取ロール210に連続的に巻き取られる。
また、塗布機構220における塗布方法については、例えば、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法等のいずれかの手法が適用されてもよい。
粘着フィルム2が着色層12及び/または粗面化層15を有している場合には、粘着フィルム2を製造した後、樹脂フィルム11上に着色層12及び/または粗面化層15が積層される。または、予め、着色層12及び/または粗面化層を樹脂フィルム11に積層し、その後、剥離フィルム30が貼り付けられて粘着フィルム2が製造される。
着色層12及び/または粗面化層15を樹脂フィルム11上に積層する方法は、特に限定されない。着色層12及び/または粗面化層15の塗布液がインキの場合には印刷により積層する方法が好ましい。印刷方式としては、凸版印刷、フレキソ印刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等の公知慣用方式等のいずれかの手法が適用されてもよい。中でも、グラビア印刷方式は、2〜4回重ねて樹脂フィルム11上に印刷し、積層することによりピンホールが少なくなり、好ましい方式である。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。表1に、本実施形態に係る粘着フィルムの効果を示す。
Figure 2018145340
[実施例1]
<粘着性組成物溶液の調製>
アクリル酸ブチル95.5質量部と、酢酸ビニル3質量部と、アクリル酸2−ヒドロキシエチル1質量部と、アクリル酸0.5質量部とを共重合させることにより、重量平均分子量1000000のアクリル酸エステル共重合体が製造される。次に、このアクリル酸エステル共重合体100質量部(固形分換算;以下同じ)に対し、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製、パインクリスタル KE−100、軟化点:100℃)25質量部、重合ロジンエステル(荒川化学工業社製、ペンセル D−135、軟化点:135℃)4質量部及び石油系樹脂(三井化学社製、FTR6100、軟化点:95℃)24質量部が添加され、混合することで、粘着成分が形成された。粘着成分は、トルエンに溶解され、固形分濃度13質量%の粘着剤溶液が調製された。
<着色層塗布液の調製>
着色層用の塗布液としては、ウレタン系である固形分濃度59質量%の大日精化工業社製UTCO−591ブラック(NX)が用いられ、これが酢酸エチルで希釈された。着色層用の塗布液は、固形分濃度10質量%、粘度15mPa・sに調整された。
<粗面化層用塗布溶液の調整>
粗面化層用塗布溶液は、バインダ樹脂としてのポリエステル樹脂(東洋紡製:バイロン20SS)100質量部(固形分換算)に対し、シリカ微粒子(東ソーシリカ社製、NIPSIL SS50B、平均粒径2.1μm)を22質量部、硫酸バリウム微粒子(堺化学工業株式会社製:BMH平均粒子径2.5μm)を100質量部添加し、トルエン/メチルエチルケトン(MEK)混合溶媒(トルエン:MEK(質量比)=50:50)で固形分濃度20質量%に調整された。
<粘着フィルムの製造>
粘着性組成物の固形分100質量部に対して、架橋剤としてトリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートL)が1質量部(固形分換算)添加され、粘着性組成物溶液(固形分濃度13質量%)が得られた。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP-PET251130、剥離フィルムの下面30dのRa:34nm、Rc:400nm、Rzjis:672nm、剥離フィルムのヤング率:4200MPa、厚さ:2.5×10‐5m、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積:0.105MPa・m)が繰り出され、その剥離処理面に、乾燥後の厚さが2μmになるように、粘着性組成物溶液がナイフコーターで塗布された後、得られた塗膜を90℃で1分間加熱処理して、剥離フィルム上に、厚さが2μmの粘着剤層が形成された。その後、樹脂フィルムとしてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ、ET2F51L、厚さ2μm、ヤング率4200MPa)が上記塗布層の露出面側に貼り合わされ、得られた粘着フィルムをロール状に巻き取った。
次に、ロール状に巻き取った粘着フィルムを23℃、50%RHの条件下で7日間養生することにより、剥離フィルム(厚さ:25μm)/粘着剤層(厚さ:2μm)/樹脂フィルム(厚さ:2μm)からなる粘着フィルムが作製された。
次に、ロール状に巻かれた粘着フィルムが繰り出され、樹脂フィルム面に、着色層塗布液がグラビアコーターによって塗布され、さらに加熱処理され、厚さ1μmの着色層が粘着フィルム上に形成された。さらに、着色層面に、粗面化層用塗布溶液が乾燥後の厚さが1μmになるようにグラビアコーターで塗布された後、得られた塗膜が90℃で1分間、加熱処理され、厚さ1μmの粗面化層が形成された。この後、剥離フィルム(厚さ:25μm)/粘着剤層(厚さ:2μm)/樹脂フィルム(厚さ:2μm)/着色層(厚さ:1μm)/粗面化層(厚さ:1μm)からなる着色層付き粘着フィルムがロール状に巻き取られた。
<ヤング率の測定>
剥離フィルムまたは樹脂フィルムのヤング率は、試験速度として、200mm/分を選択し、JIS K−7127(1999)に準拠して測定した。
<厚みの測定>
各層の厚みは、膜厚計(ニコン社製膜厚計デジマイクロMH-15M)が用いて測定した。
<剥離フィルムの粘着剤層に対する剥離力の測定>
粘着フィルムを幅50mm、長さ150mmに裁断し、サンプルを作製し、23℃、50%RH条件下で1時間放置した。このサンプルの剥離フィルムとは反対側の面を両面テープで、無アルカリガラス(コーニング社製、イーグルXG)に固定し、剥離フィルムを、引張試験機(オリエンテック社製、テンシロン)を用いて、剥離速度300mm/min、剥離角度180度の条件で剥離した際の剥離強度を測定した。ここに記載した以外の条件はJIS Z0237:2009に準拠して測定を行った。次いで、下記の式により剥離力(mN/25mm)を上記剥離強度から換算して求めた(Wは試験片の幅(mm):50)。
剥離力(mN/25mm)=剥離強度(mN/50mm)×25÷W・・(式)
<粘着テープのステンレス板に対する粘着力の測定>
粘着フィルムを裁断し、25mm幅、250mm長のサンプルを作製した。このサンプルから剥離フィルムを剥がし、2kgのゴムローラを使用して、粘着剤層が露出した当該サンプルを、ステンレス(SUS304)に貼付した。その後、23℃、50%RHの条件下で24時間放置してから、引張試験機( オリエンテック社製,テンシロン)を用い、JISZ0237:2009に準じて、剥離速度300mm/min、剥離角度180°の条件で粘着力(N/25mm)を測定した。
<表面粗さ測定>
剥離フィルムの下面30dの粗さ曲線要素の平均高さRcは、接触式表面粗さ計(ミツトヨ社製、製品名「SV3000S4」)を用いて、JIS B 0601−2001に準拠して測定した。
<剥離フィルムの剥離適性>
A:剥離フィルムが問題なく粘着剤層から剥がれた。
C:剥離フィルムが粘着剤層から剥がれにくかった。
<粘着テープの貼付適性>
粘着フィルムにおいて、剥離フィルムと粘着剤層との間に剥離の起点部分を作り、剥離フィルムを粘着剤層から剥がし、環境温度23℃、湿度50% の条件下において、グラファイトシートに2kgのローラで1往復加圧貼付した。目視によって観察し、以下の基準で評価した。
A:剥離フィルムを剥離後に粘着テープに皺及び弛みが発生せず、貼付後も気泡なく良好であった。
C:剥離フィルムを剥離する際に粘着テープに皺及び弛みが発生する。及び/または貼付後の粘着テープにも皺・弛みが発生した。
<粘着フィルムの加工適性>
粘着フィルムの製造工程において、以下の基準で評価を行った。
A:問題なく加工できた。
C:一部の工程で搬送時に皺及び/または弛み等が発生し、加工に問題が生じた。
実施例1においては、剥離適性、貼付適正及び加工適性のいずれもが「A」になった。
[実施例2]
剥離フィルムを、厚さ3.8×10‐5mのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP-PET381130、剥離フィルムの下面30dのRa:34nm、Rc:320nm、Rzjis:672nm、剥離フィルムのヤング率:4200MPa、厚さ:3.8×10‐5m、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積:0.160MPa・m)に変更した以外は、実施例1と同様に着色層付き粘着フィルムを作製した。
実施例2においては、剥離適性、貼付適正及び加工適性のいずれもが「A」になった。
[実施例3]
粗面化層を設けないこと以外は、実施例1と同様に着色層付き粘着フィルムを作製した。
実施例3においては、剥離適性、貼付適正及び加工適性のいずれもが「A」になった。
[実施例4]
剥離フィルムを、厚さ2.5×10‐5mのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP-PET251031、剥離フィルムの下面30dのRa:34nm、Rc:400nm、Rzjis:672nm、剥離フィルムのヤング率:4200MPa、厚さ:2.5×10‐5m、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積:0.105MPa・m)に変更した以外は、実施例1と同様に着色層付き粘着フィルムを作製した。
実施例4においては、剥離適性、貼付適正及び加工適性のいずれもが「A」になった。
[実施例5]
剥離フィルムを、厚さ2.5×10‐5mのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP-PET252120、剥離フィルムの下面30dのRa:34nm、Rc:400nm、Rzjis:672nm、剥離フィルムのヤング率:4200MPa、厚さ:2.5×10‐5m、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積:0.105MPa・m)に変更した以外は、実施例1と同様に着色層付き粘着フィルムを作製した。
実施例5においては、剥離適性、貼付適正及び加工適性のいずれもが「A」になった。
以上説明したように、実施例1〜5にいずれにおいて「C」に相当する評価はなかった。
[比較例1]
剥離フィルムを、厚さ7.5×10‐5mのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP-PET751130、剥離フィルムの下面30dのRc:290nm、剥離フィルムのヤング率:4200MPa、厚さ:7.5×10‐5m、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積:0.315MPa・m)に変更した以外は、実施例1と同様に着色層付き粘着フィルムを作製した。
比較例1においては、剥離適性及び加工適性が「A」ではあったが、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積が高すぎるため、剥離フィルムを剥離する際に粘着テープに皺及び弛みが発生し、貼付適正が「C」になった。
[比較例2]
剥離フィルムを、厚さ7.5×10‐5mのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP-PET752150、剥離フィルムの下面30dのRc:290nm、剥離フィルムのヤング率:4200MPa、厚さ:7.5×10‐5m、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積:0.315MPa・m)に変更した以外は、実施例1と同様に着色層付き粘着フィルムを作製した。
比較例2においては、加工適性が「A」ではあったが、剥離力が高すぎるため剥離フィルムが剥がれ難く、剥離適性が「C」であった。さらに、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積も高すぎるため、剥離フィルムを剥離する際に粘着テープに皺及び弛みが発生し、貼付適正が「C」になった。
[比較例3]
剥離フィルムを、厚さ3.8×10‐5mのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン系剥離剤で剥離処理された剥離フィルム(リンテック社製SP-PET382150、剥離フィルムの下面30dのRc:320nm、剥離フィルムのヤング率:4200MPa、厚さ:3.8×10‐5m、剥離フィルムのヤング率と厚みとの積:0.160MPa・m)に変更した以外は、実施例1と同様に着色層付き粘着フィルムを作製した。
比較例3においては、加工適性が「A」ではあったが、剥離力が高すぎるため剥離フィルムが剥がれ難く、剥離適性が「C」であった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
1…着色粘着テープ
2…粘着フィルム
3、53…着色粘着フィルム
4…粘着テープ
11…樹脂フィルム
11u…上面
12…着色層
15…粗面化層
15u…上面
20…粘着剤層
20a、20b…粘着面
30…剥離フィルム
30d…下面
100…グラファイトシート
101…両面テープ
102…筐体
210…巻取ロール
211、240a…巻出ロール
220…塗布機構
230…乾燥室
240…貼付機構
240b、240c…ロール
250a、250b、250c、250d…ガイドロール

Claims (8)

  1. 剥離フィルムと、
    樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムに貼り合わされる第1粘着面と前記剥離フィルムに貼り合わされる第2粘着面とを有する粘着剤層と、を含む粘着テープと
    を具備し、
    前記剥離フィルムの25℃におけるヤング率(MPa)と厚み(m)との積が0.3MPa・m以下であり、
    前記樹脂フィルム及び前記粘着剤層の総厚が10μm以下であり、
    前記第2粘着面に対する前記剥離フィルムの剥離力は、300mm/minの剥離速度において、40mN/25mm以下である粘着フィルム。
  2. 請求項1に記載の粘着フィルムであって、
    前記剥離フィルムは、25℃において500MPa以上のヤング率を有する
    粘着フィルム。
  3. 請求項1または2に記載の粘着フィルムであって、
    前記樹脂フィルムは、25℃において500MPa以上のヤング率を有する
    粘着フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の粘着フィルムであって、
    前記剥離フィルムの前記粘着剤層とは反対側の表面の粗さ曲線要素の平均高さ(Rc)は、500nm以下である
    粘着フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の粘着フィルムであって、
    前記樹脂フィルムの厚みは、1μm以上6μm以下である
    粘着フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の粘着フィルムであって、
    前記粘着剤層の厚みは、1μm以上5μm以下である
    粘着フィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の粘着フィルムであって、
    前記粘着テープにおいて、ステンレス板に対する粘着力(剥離角度180°、剥離速度300mm/min)は、1N/25mm以上10N/25mm以下である
    粘着フィルム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の粘着フィルムであって、
    前記粘着剤層及び前記樹脂フィルムは、グラファイトシートの表面に貼り付けられる
    粘着フィルム。
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