JP2018139209A - 端子位置保証装置を有する電気コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】端子位置保証装置を含む電気コネクタを提供すること。【解決手段】コネクタハウジング１４は、横軸線Ｙに沿って延在する第３の空洞部２８をさらに画定する。電気コネクタ１０は、第３の空洞部２８内に受け入れられる端子位置保証（ＴＰＡ）装置３４を含む。ＴＰＡ装置３４は、端子挿入位置から端子係止位置まで移動可能である。ＴＰＡ装置３４は、端子３６の係止構造部に係合するように構成された可撓性の第１および第２の１次係止構造部４０と、剛性の第１および第２の２次係止構造部４２とを有する。ＴＰＡ装置３４が端子係止位置にあるとき、第１の１次係止構造部および第１の２次係止構造部４２のみが、第１の電気端子３６の係止表面に係合し、第２の１次係止構造部および第２の２次係止構造部４２のみが、第２の電気端子３６の係止表面に係合する。【選択図】図２

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０１７年２月１４日に出願された米国特許出願第１５／４３２，００１号の優先権の利益を主張する。

[0001]本発明は、電気コネクタに関し、より詳細には、２組の端子係止特徴部（端子係止構造部）を有する端子位置保証装置を含む電気コネクタに関する。

[0002]コネクタハウジングの中に係止された電気端子には、特に比較的小型のサイズカテゴリの端子（例えば、２．８ｍｍ未満）に関し、保持強度性能の問題がある。これらの比較的小型の端子は、縮小された係止構造部をこれまで使用してきており、これらの係止構造部は、本質的に係止保持強度が低く、端子の過度の浮きを生じる。過度に浮いた端子は、特にコネクタハウジングの中の保持強度が低い場合、嵌合中にぶつかり、端子が押し出される、および／または、端子が損傷する恐れがある。自動車産業では、不適切に係止された端子の引き出し、または押し出しは、車両保証期間内の電気コネクタシステムの故障の根本的原因の第２位であると認識されている。

[0003]電気コネクタは、典型的には、電気コネクタの後面から挿入される電気（雄型および／または雌型）端子を収容するように意図された内部空洞部を備える。コネクタが良好かつ安全に機能することを保証するために、電気コネクタの中の所定の場所に電気端子が確実に係止されなければはならない。

[0004]当技術分野で知られている解決策は、電気端子の後方への抜脱を防止する、弾性の保持肩部の形態の１次係止特徴部（１次係止構造部）を設けることを含む。電気コネクタ内に形成された保持肩部は、電気コネクタの挿入の終わりに電気コネクタの対応する凹部にスナップ嵌めするように設計される。これにより、可撓性の保持部材は、内部空洞部と長穴との間に接して配置され、長穴には、保持部材が撓んで入ることができる。保持肩部は、内部空洞部と連通した可撓性の保持部材の面上に形成され、内部空洞部への電気端子の挿入時には、保持肩部が電気端子の凹部と係合する前に、まず保持部材が長穴内で撓む。

[0005]１次係止を固定するために、例えば米国特許第６，１３２，２５２号から、レールとして構築された追加の係止部材を、保持部材に隣接した長穴に２次係止として挿入することが知られている。電気端子が内部空洞部に完全に挿入され、１次係止が係合されると、係止部材が、電気端子の装填方向に対応する方向に従って、電気コネクタの前面から長穴に挿入される。こうして、保持部材が内部空洞部の外方向に撓る（ｆｌｅｘｅｄ ａｗａｙ）ことが防止され、これにより、電気端子をしっかりと保持する。電気端子が内部空洞部に不完全に挿入された場合、保持部材は長穴内で撓ませられて入った位置に維持され、係止部材は装着されることができない。

[0006]当技術分野で公知の２次係止機構は、電気端子の挿入方向とは逆方向に、電気コネクタの前方に係止部材が挿入されることを要する。しかしながら、電気コネクタの構造は、例えば、前面側に十分な空間がないために、係止部材の前方挿入が不可能なものである場合もある。加えて、比較的小型の端子と使用されるコネクタ内の保持部材は、簡単に座屈する恐れがあり、端子のタング（ｔｅｒｍｉｎａｌ ｔａｎｇｓ）は曲がる恐れがあり、そして、２．８ｍｍより小さい端子を用いる場合の容器の制約（ｐａｃｋａｇｉｎｇ ｃｏｎｓｔｒａｉｎｔｓ）により、２次係止機構が提供する追加強度は限定的なものとなる場合もある。これまでのこれらの解決策は、最低限の端子保持要件を満たすのみであり、多くの場合、性能マージンがほぼないか、全くない。

[0007]「背景技術」で論じた要旨は、単にこれが「背景技術」に言及された結果として従来技術であると仮定されるべきではない。同様に、「背景技術」で言及された問題点、または「背景技術」の要旨と関連した問題点は、従来技術でこれまでに認識された問題点であると仮定されるべきではない。「背景技術」における要旨は、異なるアプローチを単に示すだけであり、これらもそれ自体で発明であり得る。

米国特許第６，１３２，２５２号

[0008]本発明の実施形態によれば、電気コネクタが提供される。電気コネクタは、第１の電気端子と、第２の電気端子と、第１の空洞部および第２の空洞部を画定するコネクタハウジングとを含む。第１および第２の空洞部は、それぞれ長手方向軸線に沿って、コネクタハウジングの第１の面からコネクタハウジングの第２の面まで延在する。第１および第２の電気端子は、第１および第２の空洞部の中にそれぞれ配置される。コネクタハウジングは、第１および第２の空洞部と連通している第３の空洞部を画定する。第３の空洞部は、長手方向軸線に対し交差する横軸線に沿って延在する。電気コネクタは、第３の空洞部の中に配置される端子位置保証（ＴＰＡ：ｔｅｒｍｉｎａｌ ｐｏｓｉｔｉｏｎ ａｓｓｕｒａｎｃｅ）装置も含む。ＴＰＡ装置は、端子挿入位置から端子係止位置まで移動可能である。ＴＰＡ装置は、ＴＰＡ装置が第３の空洞部の中で端子挿入位置にあるとき、第１および第２の電気端子の対応する係止表面にそれぞれ係合するように構成された可撓性の第１および第２の１次係止構造部を備える。ＴＰＡ装置は、第１および第２の電気端子の対応する係止表面にそれぞれ係合するように構成された剛性の第１および第２の２次係止構造部をさらに備える。ＴＰＡ装置が端子係止位置にあるとき、第１の１次係止構造部および第１の２次係止構造部のみが、第１の電気端子の係止表面に係合し、ＴＰＡ装置が端子係止位置にあるとき、第２の１次係止構造部および第２の２次係止構造部のみが、第２の電気端子の係止表面に係合する。

[0009]第１の１次係止構造部の第１の端子の係止表面への係合と、第２の１次係止構造部の第２の端子の係止表面への係合は、第１および第２の電気端子を、第１および第２の空洞部の中にそれぞれ取り外し可能に固定するのに有効である。第１の２次係止構造部の第１の端子の係止表面への係合と、第２の２次係止構造部の第２の端子の係止表面への係合は、第１および第２の電気端子を第１および第２の空洞部の中にそれぞれ取り外し不可能に固定するのに有効である。

[0010]ＴＰＡ装置は、端子挿入位置から端子係止位置まで横軸線に沿って移動し、長手方向軸線に対し交差して移動するように構成されている。ＴＰＡ装置は、コネクタハウジングによって画定された横方向の開口を通し、第１および第２の内部空洞部に対し交差して第３の空洞部に挿入されるように構成されている。

[0011]第１および第２の１次係止構造部は、ＴＰＡ装置のクロスバーに一端が取り付けられた可撓性の片持ちビームを備え、可撓性のビームの自由端は、第１の係止肩部を画定する。請求項６に記載の電気コネクタでは、ＴＰＡ装置の第１および第２の２次係止構造部は、ＴＰＡ装置のクロスバーによって画定された剛性の第２の係止肩部を画定する。

[0012]ＴＰＡ装置が端子挿入位置および端子係止位置にあるときに、可撓性のビームの第１の係止肩部は、対応する電気端子の係止表面に係合する。ＴＰＡ装置が端子係止位置にあるときに、第２の係止肩部は、対応する電気端子の係止表面に係合する。

[0013]本発明の別の実施形態によれば、ワイヤーハーネス組立体が提供される。電気コネクタは、上述した電気コネクタと、第１および第２の電気端子にそれぞれ連結された第１および第２のワイヤーケーブルとを含む。

[0014]ここで、添付の図面を参照し、例示のために本発明について説明する。

[0015]１つの実施形態による、移動可能な端子位置保証（ＴＰＡ）装置と、対応する相手側の電気コネクタとを含む、電気コネクタの斜視分解図である。 [0016]１つの実施形態による、ＴＰＡ装置を含む図１の電気コネクタの分解斜視図である。 [0017]１つの実施形態による図１のＴＰＡ装置の斜視上面図である。 [0018]１つの実施形態による、ＴＰＡ装置が端子挿入位置にある図１の電気コネクタの側方断面図である。 [0019]１つの実施形態による、ＴＰＡ装置が図４Ａの端子挿入位置にある間に電気端子に係合する、図１のＴＰＡ装置の長手方向断面側面図である。 [0020]図６は、１つの実施形態による、ＴＰＡ装置が端子係止位置にある図１の電気コネクタの側方断面図である。 [0021]１つの実施形態による、ＴＰＡ装置が図６の端子係止位置にある間に電気端子に係合する、図１のＴＰＡ装置の長手方向断面側面図である。

[0022]移動可能な端子位置保証（ＴＰＡ）装置を含む電気コネクタが、本明細書で示される。ＴＰＡ装置は、コネクタの接触子または端子を、端子がコネクタハウジング内に完全に挿入されると、コネクタハウジングの空洞部（キャビティ）内に固定する。ＴＰＡ装置は、端子の係止押縁（端子の係止リッジ部またはロックリッジ部）と係合する可撓性の１次係止フィンガ（１次係止指状部）を組み込み、したがって、ＴＰＡ装置が端子挿入位置にある間に端子が空洞部に挿入されると、空洞部内に端子が配置され固定される。全ての端子をコネクタハウジングの空洞部に挿入した後、ＴＰＡ装置は端子係止位置へ移動される。端子係止位置へのこの移動は、空洞部内に端子をさらに固定するために、１次係止フィンガに加え、ＴＰＡ装置上の剛性の２次係止部を端子の係止押縁（係止リッジ部またはロックリッジ部）と係合させる。

[0023]図１から図７を相互参照することによって、電気コネクタ１０の非限定的な例の詳細がわかる。電気コネクタ１０は、対応する相手側のコネクタ（図示せず）と嵌合するように構成されている。電気コネクタ１０のコネクタハウジング１４は、第１および第２の内部空洞部（以下、端子空洞部１６と呼ぶ）を有し、これらは、コネクタハウジング１４の長手方向軸線Ｘに沿って、コネクタハウジング１４の第１の面２０（以下、挿入端２０と呼ぶ）の開口１８から、コネクタハウジング１４の第２の面２６（以下、嵌合端２６と呼ぶ）の一体のソケット２４内への開口２２まで延在する。コネクタハウジング１４は第３の内部空洞部２８も有し、これは、長手方向軸線Ｘに対し交差する、または概して垂直である（ほぼ直交する）コネクタハウジング１４の横軸線Ｙに沿って延在する。本明細書で使用される場合、概して垂直である（ほぼ直交する）とは、絶対垂直の±１０°のことである。この第３の内部空洞部２８は、コネクタハウジング１４の横壁３２の開口３０を画定している。開口３０は、端子位置保証（ＴＰＡ）装置３４を受け入れるように構成されている。電気端子３６が端子空洞部１６内に完全に挿入されると、端子位置保証装置３４は、電気端子３６を、端子空洞部１６内に固定するように構成されている。

[0024]ＴＰＡ装置３４は、ポリアミド、ポリプロピレン、または、ポリブチレンテレフタレートなどの誘電体ポリマー材料から形成されている。端子空洞部１６の少なくとも１つの壁３８は、第３の内部空洞部２８（以下、ＴＰＡ空洞部２８と呼ぶ）に対し開口し、ＴＰＡ空洞部２８に連通している。ＴＰＡ装置３４は、ＴＰＡ空洞部２８内で、電気端子３６が端子空洞部１６に挿入される前にＴＰＡ装置３４が配置される端子挿入位置３９から、電気端子３６が端子空洞部１６内に完全に挿入された後でＴＰＡ装置３４が配置される端子係止位置４１まで、移動可能である。

[0025]図３に示されるように、ＴＰＡ装置３４は、可撓性の１次係止構造部４０と、剛性の２次係止構造部４２とを含み、それぞれが、端子空洞部１６内で電気端子３６が固定されるように構成されている。２次係止構造部４２は、１次係止構造部４０の横方向にそれぞれ隣接する。ＴＰＡ装置３４およびＴＰＡ空洞部２８は、ＴＰＡ装置３４がＴＰＡ空洞部２８内で横方向に摺動または滑動するように構成されている。１次係止構造部４０は、ＴＰＡ装置３４に一端が取り付けられた可撓性のビーム４４を含む。可撓性のビーム４４は、長手方向軸線Ｘに沿って延在する。それぞれの可撓性のビーム４４の取り付けられていない端５０は、コネクタハウジング１４の挿入端２０に向かって傾斜した傾斜部５２を画定する。傾斜部５２は、係止肩部５４へつながり、係止肩部５４は、好ましくは、わずかな背面角をなすように設定されるが、必ずしもそうでなくてもよい。

[0026]図４に最もよく示されるように、ＴＰＡ装置３４が端子挿入位置３９にあるときに、１次係止構造部４０は、端子空洞部１６内で中心に位置する。
[0027]ＴＰＡ装置３４の２次係止構造部４２は、ＴＰＡ装置３４によって画定される剛性の第２の係止肩部５６を有する。図６に最もよく示されるように、ＴＰＡ装置３４が端子係止位置４１にあるとき、２次係止構造部４２は、端子空洞部１６内で横方向にずれている（オフセットされている）。

[0028]ここで典型的な電気端子３６に焦点を当てると、電気端子３６は、一般に、前方接触部分６０と、中間本体部分６２と、電気端子３６を絶縁導線（絶縁された導線）６６に取り付けるための後方取り付け部分６４とを含む。本体部分６２は、係止表面７０につながる。ＴＰＡ装置３４が端子挿入位置３９にあるとき、電気端子３６は、コネクタハウジング１４の挿入端２０にある開口１８を通して端子空洞部１６内に挿入される。図５に最もよく示されるように、本体部分６２が可撓性のビーム４４の傾斜部５２に係合するとき、本体部分６２は可撓性のビーム４４を下向きに撓ませ、それによって電気端子３６がＴＰＡ空洞部２８内にさらに挿入されると、本体部分６２は、可撓性のビーム４４の傾斜部５２を乗り越える。係止肩部５４が係止表面７０に達したときに、可撓性のビーム４４は、ほぼ撓まされていない位置（ｕｎｄｅｆｌｅｃｔｅｄ ｐｏｓｉｔｉｏｎ）にばね作用で戻り、可撓性のビーム４４の係止肩部５４が、電気端子３６の係止表面７０に係合し、電気端子３６がコネクタハウジング１４の挿入端２０から外に引き戻されることが抑制される。第１の係止肩部は、係止表面７０のほぼ中心に位置し、すなわち、１次係止構造部４０は、係止表面の中央部分（近心部分）に係合する。

[0029]電気端子３６が、端子空洞部１６に完全に挿入され、１次係止構造部４０によって端子空洞部１６内に固定された後に、ＴＰＡ装置３４は、ＴＰＡ空洞部２８内で端子挿入位置３９から端子係止位置４１まで横方向に移動される。２次係止構造部４２は端子空洞部１６内に移動され、それによって、剛性の第２の係止肩部５６が電気端子３６の係止表面７０の部分に係合し、係止表面７０上で横方向にずれ（側方にオフセットされ）、すなわち２次係止構造部４２が、係止表面７０の第１の遠位部分に係合する。

[0030]ＴＰＡ装置が、端子挿入位置３９から端子係止位置４１まで摺動すると、１次係止構造部４０は横方向に移動され、それによって、１次係止構造部４０が端子空洞部１６内でずれ、１次係止構造部４０は、電気端子３６の係止表面７０の第２の遠位部分に係合する。

[0031]図１から図７に例示されるように、コネクタハウジング１４は、複数個の端子空洞部１６を含み、それゆえ、全ての電気端子３６が端子空洞部１６に挿入されるまで、１次係止構造部４０がそれぞれの電気端子３６をその端子空洞部１６内に保持する端子挿入位置３９に、ＴＰＡ装置３４は位置決めされる。全ての端子空洞部１６内に入れられると、ＴＰＡ装置３４は、端子係止位置４１に移動され、電気端子３６が、２次係止構造部４２によって端子空洞部１６内に保持される。

[0032]ＴＰＡ装置３４が端子挿入位置３９にあるとき、それぞれの電気端子３６は、その端子空洞部１６内で取り外し可能に固定されるが、これは、工具（図示せず）をアクセス用スロット（ａｃｃｅｓｓ ｓｌｏｔ）に挿入し、係止表面７０が係止肩部５４によって解放されるまで１次係止構造部４０を押し下げることにより、端子空洞部１６から電気端子３６を取り外すことができるからである。ＴＰＡ装置３４が端子係止位置４１にあるときには、係止表面７０が係止肩部５４から解放されても、空洞部１６から電気端子３６を取り外すことができないが、これは空洞部１６を通る電気端子３６の取り外し経路が、２次係止構造部４２によって遮断されているからであり、したがって電気端子３６は、端子空洞部１６内で取り外し不可能に固定される。

[0033]図１から図７に示される電気コネクタ１０は、雌型端子３６を含むように設計されるが、ＴＰＡ装置３４は、雄型端子を含むように設計された対応する相手側のコネクタで使用するために適合されることもできる。

[0034]よって、ＴＰＡ装置３４を含む電気コネクタ１０が提供される。ＴＰＡ装置３４は、２次係止構造部４２が係合されるときに電気端子３６の係止表面７０に強固に係合し、端子空洞部１６内に電気端子３６を取り外しできないように（取り外し不可能に）係止（すなわち、ロック、固定）するという利点を有する。また、ＴＰＡ装置３４は、端子空洞部１６内での電気端子３６の位置の浮きを減少させ、これにより、コネクタハウジング１４内での電気端子３６の整合を大幅に改善し、対応する相手側のコネクタとの連結中に端子が押し出される、および／または、端子が損傷する危険を低減させる。１次係止構造部４０は、端子挿入プロセス中に、端子空洞部１６内に電気端子３６を保持することのみ要求されるため、１次係止構造部４０は、最終保持力を考慮せずに端子挿入力を最適化するように設計されてもよい。といのは、最終保持力は２次係止構造部４２によって別に提供されるためである。電気コネクタ１０は、コネクタのそれぞれの空洞部１６に、同じ１次および２次係止構造部４０、４２を有するという利点も提供する。

[0035]この電気コネクタ１０の設計の工学的評価によれば、取り外し可能に固定されたときに、１．５ｍｍの端子に対する端子保持力が、自動車ＯＥＭ（ａｕｔｏｍｏｔｉｖｅ ＯＥＭ）性能仕様要件を６２％〜１２４％上回ったことが判定された。電気コネクタ１０の性能は、取り外し不可能に固定されたときに、ＴＰＡ装置を有さない従来技術における電気コネクタの設計の端子の引き出し力性能を２８％〜５６％上回った。０．６４ｍｍの端子に対する同様の性能の改善も期待される。

[0036]ＴＰＡ装置３４は、例えば、Ｋａｉｚｅｎ ０．６４、ＤｅｌｐｈｉのＭＴＳ、ＯＣＳ １．５、ＯＣＳ ２．８などの空洞部に互換性があるように計画された端子（ｃａｖｉｔｙ ｃｏｍｐａｔｉｂｌｅ ｓｔｒａｔｅｇｙ ｔｅｒｍｉｎａｌｓ）として自動車ＯＥＭによって規定された極性付タングレス（ｐｏｌａｒｉｚｅｄ ｔａｎｇｌｅｓｓ）（すなわち「クリーンボディ（ｃｌｅａｎ ｂｏｄｙ）」）端子のほとんどのものと互換性がある。

[0037]本発明をその好ましい実施例に関し説明したが、これに限定される意図はなく、むしろ、本発明は、以下の特許請求の範囲に記載の範囲にのみ限定される。そのうえ、第１、第２などの用語の使用は、重要度の順を意味するものではなく、むしろ、第１、第２などの用語は、１つの要素を他の要素から区別するのに使用されるものである。さらに、ａ、ａｎなどの用語の使用は、量を限定する意味ではなく、言及がなされたものが少なくとも１つあるということを意味する。

１０ 電気コネクタ
１４ コネクタハウジング
１６ 端子空洞部
１８ 開口
２０ 第１の面、挿入端
２２ 開口
２４ ソケット
２６ 第２の面、嵌合端
２８ 第３の内部空洞部、ＴＰＡ空洞部
３０ 開口
３２ 横壁
３４ ＴＰＡ装置、端子位置保証装置
３６ 電気端子
３８ 壁
３９ 端子挿入位置
４０ １次係止構造部
４１ 端子係止位置
４２ ２次係止構造部
４４ 可撓性のビーム
５０ 端
５２ 傾斜部
５４ 第１の係止肩部
５６ 第２の係止肩部
６０ 前方接触部分
６２ 中間本体部分
６４ 後方取り付け部分
６６ 絶縁導線
７０ 係止表面
Ｘ 長手方向軸線
Ｙ 横軸線

Claims (10)

1. 電気コネクタ（１０）であって、該電気コネクタ（１０）は、
   第１の電気端子（３６）および第２の電気端子（３６）と、
   第１の空洞部（１６）および第２の空洞部（１６）を画定するコネクタハウジング（１４）とを備えており、
   前記第１の空洞部（１６）と前記第２の空洞部（１６）、前記コネクタハウジング（１４）の第１の面（２０）から前記コネクタハウジング（１４）の第２の面（２６）まで長手方向軸線（Ｘ）に沿って延在しており、前記第１および第２の空洞部内には、前記第１および第２の電気端子（３６）が配置され、前記コネクタハウジング（１４）は、前記第１および第２の空洞部（１６）と連通した、前記長手方向軸線（Ｘ）に対し交差する横軸線（Ｙ）に沿って延在する第３の空洞部（２８）を画定しており、
   前記電気コネクタ（１０）は、また、
   前記第３の空洞部（２８）内に配置され、端子挿入位置（３９）から端子係止位置（４１）まで移動可能である端子位置保証（ＴＰＡ）装置（３４）を備え、
   前記ＴＰＡ装置（３４）は、前記ＴＰＡ装置（３４）が前記第３の空洞部（２８）内で前記端子挿入位置（３９）にあるとき、前記第１および第２の電気端子（３６）の対応する係止表面（７０）にそれぞれ係合するように構成された可撓性の第１および第２の１次係止構造部（４０）を備え、
   前記ＴＰＡ装置（３４）は、前記第１および第２の電気端子（３６）の対応する係止表面（７０）にそれぞれ係合するように構成された剛性の第１および第２の２次係止構造部（４２）をさらに備え、
   前記ＴＰＡ装置（３４）が前記端子係止位置（４１）にあるとき、前記第１の１次係止構造部および前記第１の２次係止構造部（４２）のみが、前記第１の電気端子（３６）の係止表面（７０）に係合し、
   前記ＴＰＡ装置（３４）が前記端子係止位置（４１）にあるとき、前記第２の１次係止構造部および前記第２の２次係止構造部（４２）のみが、前記第２の電気端子（３６）の前記係止表面（７０）に係合する、電気コネクタ（１０）。
2. 請求項１に記載の電気コネクタ（１０）において、
   第１の１次係止構造部（４０）の、前記第１の電気端子（３６）の前記係止表面（７０）への係合と、
   第２の１次係止構造部（４０）の、前記第２の電気端子（３６）の前記係止表面（７０）への係合は、
   前記第１および第２の電気端子（３６）を前記第１および第２の空洞部（１６）内にそれぞれ取り外し可能に固定するのに有効である、電気コネクタ（１０）。
3. 請求項２に記載の電気コネクタ（１０）において、
   第１の２次係止構造部（４２）の、前記第１の電気端子（３６）の前記係止表面（７０）への係合と、
   第２の２次係止構造部（４２）の、前記第２の電気端子（３６）の前記係止表面（７０）への係合は、
   前記第１および第２の電気端子（３６）を前記第１および第２の空洞部（１６）内にそれぞれ取り外しできないように固定するのに有効である、電気コネクタ（１０）。
4. 請求項１に記載の電気コネクタ（１０）において、
   前記ＴＰＡ装置（３４）は、前記端子挿入位置（３９）から前記端子係止位置（４１）まで前記横軸線（Ｙ）に沿って移動し、前記長手方向軸線（Ｘ）に対し交差して移動するように構成されている、電気コネクタ（１０）。
5. 請求項４に記載の電気コネクタ（１０）において、
   前記ＴＰＡ装置（３４）は、前記コネクタハウジング（１４）によって画定された横方向の開口（１８）を通し、前記第１および第２の内部空洞部に対し交差して前記第３の空洞部（２８）に挿入されるように構成されている、電気コネクタ（１０）。
6. 請求項１に記載の電気コネクタ（１０）において、
   前記第１および第２の１次係止構造部（４０）は、前記ＴＰＡ装置（３４）のクロスバーに一端が取り付けられた可撓性のビーム（４４）を備え、前記可撓性のビーム（４４）の自由端が第１の係止肩部（５４）を画定する、電気コネクタ（１０）。
7. 請求項６に記載の電気コネクタ（１０）において、
   前記ＴＰＡ装置（３４）の前記第１および第２の２次係止構造部（４２）は、前記ＴＰＡ装置（３４）の前記クロスバーによって画定された剛性の第２の係止肩部（５６）を画定する、電気コネクタ（１０）。
8. 請求項７に記載の電気コネクタ（１０）において、
   前記ＴＰＡ装置が前記端子挿入位置（３９）にあるときと、前記ＴＰＡ装置が前記端子係止位置（４１）にあるときに、前記第１の係止肩部（５４）が、前記第１または第２の電気端子（３６）の前記係止表面（７０）に係合する、電気コネクタ（１０）。
9. 請求項８に記載の電気コネクタ（１０）において、
   前記ＴＰＡ装置が前記端子係止位置（４１）にあるときに、前記第２の係止肩部（５４）が、前記第１または第２の電気端子（３６）の前記係止表面（７０）に係合する、電気コネクタ（１０）。
10. ワイヤーハーネス組立体であって、該ワイヤーハーネス組立体は、
    請求項１に記載の電気コネクタ（１０）と
    前記第１および第２の電気端子（３６）にそれぞれ連結された第１および第２のワイヤーケーブルと
    を備えるワイヤーハーネス組立体。

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