JP2018132145A - 電磁クラッチ - Google Patents

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Yoshinori Fukumura
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Abstract

【課題】圧縮機は、インナーハブが受けるトルク変動、回転変動を吸収する。
【解決手段】電磁クラッチは、電磁コイル50によってプーリ30およびアーマチァ40の間に吸引力が発生したとき、板バネ45が弾性変形して、プーリ30およびアーマチァ40が連結され、電磁コイル50による吸引力が発生することが停止されたとき、板バネ45の弾性変形が戻ることにより、プーリ30およびアーマチァ40が分離し、さらに、プーリ30およびアーマチァ40が連結されたとき、インナープレート61、錘部63、および弾性部62とがダイナミックダンパーとしてインナーハブ42の振動を打ち消す。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁クラッチに関するものである。
従来、電磁クラッチにおいて、走行用エンジンから出力される回転駆動力を冷凍サイクル装置の圧縮機へ伝達するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、動力伝達装置では、走行用エンジンにより回転駆動されるプーリと、圧縮機の回転軸に連結されてプーリと同軸上に配置されて回転するセンターハブと、プーリからセンターハブにトルクを伝達する弾性変形可能なダンパーとを備えるものがある(例えば、特許文献2参照)。
このものにおいては、プーリ、センターハブの軸方向一端側に配置され、センターハブと一体的に回転するプレートとを有し、プレートの外周側には錘部が設けられている。
特開2004−293734号公報 特開2004−19678号公報 特開2000−297844号公報
本発明者は、上記特許文献1、2等を参考にして、走行用エンジンからベルトを介して圧縮機の回転軸へ伝達される動力伝達システムにおいて、板バネ・ハブを適用したタイプの電磁クラッチを用いることについて検討した。
このタイプの電磁クラッチは、回転軸の軸線を中心として走行用エンジンからの回転駆動力によって回転するプーリと、軸線を中心として回転自在に構成されているアーマチャと、圧縮機の回転軸とともに回転するインナーハブと、インナーハブおよびアーマチャのそれぞれに接続されている板バネとを備える。
電磁コイルに通電することにより、アーマチャおよびプーリの間に電磁力としての吸引力が作用して、板バネが弾性変形した状態で、アーマチャおよびプーリが連結される。これにより、走行用エンジンからの回転力がベルトおよび電磁クラッチを介して圧縮機に伝達される。
電磁コイルへの通電が停止されると、アーマチャおよびプーリの間に吸引力が発生することが停止され、板バネの弾性変形が戻ることにより、アーマチャおよびプーリが分離する。このことにより、走行用エンジンからの回転力が圧縮機に伝達されることが停止される。
一方、上記動力伝達システムでは、走行用エンジンからの回転力が共通のベルトを介して圧縮機とこの圧縮機以外の他の補機とにも伝達され、走行用エンジンの振動(或いは、圧縮機の振動)が他の補機にベルトを介して伝達されて他の補機が共振する場合がある。
この場合、他の補機の共振に伴って他の補機から振動がベルトを介して電磁クラッチに伝わると、電磁クラッチが受ける回転変動やトルク変動が大きくなる。このとき、この電磁クラッチの板バネは、インナーハブがアーマチャから伝達される回転変動やトルク変動を吸収することができない。
本発明は上記点に鑑みて、インナーハブが受けるトルク変動、回転変動を吸収する電磁クラッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、駆動源(10)から出力された回転駆動力を駆動対象装置(2)に対して伝達する電磁クラッチであって、
駆動対象装置に回転力を出力するインナーハブ(42)と、
回転駆動力により軸線(S)を中心として回転する駆動側回転体(30)と、
駆動側回転体に対して軸線方向一方側に配置されて、軸線を中心として回転自在に構成されている従動側回転体(40)と、
板状に形成されて弾性変形が可能に構成されて、ハブおよび従動側回転体のそれぞれに接続されている板バネ(45)と、
駆動側回転体および従動側回転体の間に電磁力としての吸引力を発生させる電磁コイル(50)と、
錘部(63)と、
弾性変形が可能に構成されてインナーハブと錘部との間に介在されている弾性部(62)と、を備え、
電磁コイルによって駆動側回転体および従動側回転体の間に吸引力が発生したとき、板バネが弾性変形して、駆動側回転体および従動側回転体が連結され、電磁コイルによる吸引力が発生することが停止されたとき、板バネの弾性変形が戻ることにより、駆動側回転体および従動側回転体が分離し、
さらに駆動側回転体および従動側回転体が連結されたとき、錘部と弾性部とがダイナミックダンパーとしてインナーハブの振動を抑制する。
以上により、錘部と弾性部とがダイナミックダンパーとしてインナーハブの振動を抑制することにより、インナーハブが受けるトルク変動、回転変動を吸収する電磁クラッチを提供することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における動力伝達システムの全体構成を示す図である。 第1実施形態における電磁クラッチのうち軸線に対して上半分の断面を示す半断面図である。 横軸を周波数とし、縦軸をインナーハブの回転変動として、太線が第1実施形態におけるインナーハブの回転変動と周波数との関係を示すグラフであり、細線が従来の電磁クラッチのインナーハブの回転変動と周波数との関係を示すグラフである。 横軸を周波数とし、縦軸をインナーハブのトルク変動として、太線が第1実施形態におけるインナーハブのトルク変動と周波数との関係を示すグラフであり、細線が従来の電磁クラッチのインナーハブのトルク変動と周波数との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における電磁クラッチのうち軸線に対して上半分の断面を示す半断面図である。 図5中VI矢視図である。 本発明の第3実施形態における電磁クラッチのうち軸線に対して上半分の断面を示す半断面図である。 図7中VIII矢視図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の電磁クラッチ20が適用された車両用空調装置の冷凍サイクル装置1の全体構成図である。
冷凍サイクル装置1は、圧縮機2、放熱器3、膨張弁4、および、蒸発器5を接続したものである。圧縮機2は、冷媒を吸入して圧縮する。放熱器3は、圧縮機2の吐出冷媒を放熱させる。膨張弁4は、放熱器3から流出される冷媒を減圧膨張させる。蒸発器5は、膨張弁4にて減圧された冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる。
圧縮機2は、車両のエンジンルームに設置されている駆動対象装置である。圧縮機2は、駆動源としての走行用エンジン10から電磁クラッチ20を介して与えられる回転駆動力によって圧縮機構を駆動させることにより、蒸発器5から冷媒を吸入して圧縮する。
なお、圧縮機構としては、吐出容量が固定された固定容量型圧縮機構、あるいは、外部からの制御信号によって吐出容量を調整可能に構成された可変容量型圧縮機構のいずれを採用してもよい。
電磁クラッチ20は、圧縮機2に連結されたプーリ一体型のクラッチ機構である。電磁クラッチ20は、エンジン側プーリ11からVベルト12を介して与えられる走行用エンジン10の回転駆動力を圧縮機2に伝達する。エンジン側プーリ11は、走行用エンジン10の回転駆動軸に連結されているものである。
本実施形態では、エンジン側プーリ11からの回転駆動力がVベルト12を介して圧縮機2以外の他の補機6a、6bにも伝達される動力伝達システム8が構成されている。他の補機6a、6bとしては、ウォータポンプ6a、オルタネータ6bが用いられている。
図1の動力伝達システム8では、Vベルト12がエンジン側プーリ11、テンショナ7b、ウォータポンプ6a、アイドラー7a、オルタネータ6b、および電磁クラッチ20に掛けられている。
電磁クラッチ20は、後述するようにプーリ30およびアーマチァ40を備える。プーリ30は走行用エンジン10からのVベルト12を介して与えられる回転駆動力によって回転する駆動側回転体を構成する。アーマチァ40は、圧縮機2の回転軸2aに連結された従動側回転体を構成する。電磁クラッチ20は、プーリ30とアーマチァ40との間を連結、あるいは離すことで、走行用エンジン10から圧縮機2への回転駆動力の伝達を断続するものである。
つまり、電磁クラッチ20がプーリ30とアーマチァ40とを連結すると、走行用エンジン10の回転駆動力が圧縮機2に伝達されて、冷凍サイクル装置1が作動する。一方、電磁クラッチ20がプーリ30とアーマチァ40とを離すと、走行用エンジン10の回転駆動力が圧縮機2に伝達されることはなく、冷凍サイクル装置1も作動しない。
次に、本実施形態の電磁クラッチ20の詳細構成について図2を用いて説明する。
図2は、電磁クラッチ20の半断面図である。この半断面図は、電磁クラッチ20において圧縮機2の回転軸2aの軸線Sを含んで、かつ軸線Sに沿う断面図である。
図2に示すように、電磁クラッチ20は、プーリ30、アーマチァ40、電磁コイル50、およびダイナミックダンパー60を備える。
まず、プーリ30は、外側円筒部31、内側円筒部32、および、端面部33を有している。
外側円筒部31は、回転軸2aの軸線S(図2参照)を中心線とする円筒状に形成されている。外側円筒部31の外周側には、Vベルト12が掛けられるV溝(具体的には、ポリV溝)が形成されている。
内側円筒部32に対して軸線Sを中心とする内側には、ボールベアリング34の外側レース34aが固定されている。ボールベアリング34は、圧縮機2の外殻を形成するハウジング2cに対して、圧縮機2の回転軸2aの軸線Sを中心線としてプーリ30を回転自在に固定するものである。そのため、ボールベアリング34の内側レース34bは、圧縮機2のハウジング2cにスナップリング等の固定部材によって固定されている。
内側円筒部32は、外側円筒部31に対して軸線Sに対して径方向内側に配置されて、軸線Sを中心とする円筒状に形成されている。
端面部33は、外側円筒部31および内側円筒部32の軸線方向一端側同士を結ぶように回転軸垂直方向(すなわち、軸線Sを中心とする径方向)に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する円形状の貫通穴が形成されている。
本実施形態の外側円筒部31、内側円筒部32、および端面部33は、いずれも磁性材(例えば、鉄)にて形成され、後述する磁気回路を構成する。
外側円筒部31および端面部33の間には、軸線Sの軸線方向に貫通する貫通穴33aが複数設けられている。複数の貫通穴33aは、それぞれ、回転軸2aの軸線Sを中心とする円弧状に形成されている。複数の貫通穴33aは、それぞれ、軸線Sを中心とする円周方向に並べられている。複数の貫通穴33aは、アーマチァ40の複数の貫通穴40aに対して径方向外側に位置する。
内側円筒部32、および端面部33の間には、軸線方向に貫通する貫通穴33bが複数設けられている。複数の貫通穴33bは、それぞれ、回転軸2aの軸線Sを中心とする円弧状に形成されている。複数の貫通穴33bは、それぞれ、軸線Sを中心とする円周方向に並べられている。複数の貫通穴33bは、アーマチァ40の複数の貫通穴40aに対して径方向内側に位置する。
本実施形態では、外側円筒部31、内側円筒部32、および端面部33は、一体に成形されているものである。
端面部33のうち軸線方向一方側の面は、プーリ30とアーマチァ40が連結された際に、アーマチァ40と接触する摩擦面を形成している。そこで、本実施形態では、軸線方向他方側に、端面部33の摩擦係数を増加させるための摩擦部材35を配置している。摩擦部材35は、リベット41bに対して軸線方向他方側で、かつ複数の貫通穴33aのうち1つの貫通穴33aに対して軸線方向に重なるように配置されている。摩擦部材35は、非磁性材で形成されており、具体的には、アルミナを樹脂で固めたものや、金属粉末(例えば、アルミニウム粉末)の焼結材が採用されている。
アーマチァ40は、プーリ30に対して軸線方向一方側に配置されている。アーマチァ40は、回転軸2aに直交する方向(すなわち、径方向)に広がるとともに、中央部にその軸線方向に貫通する貫通穴が形成された環状部材であって、後述する磁気回路を構成する。本実施形態のアーマチァ40の回転中心は、回転軸2aの軸線Sに一致している。
具体的には、アーマチァ40は、磁性材(例えば、鉄)にて形成されるリング部材40b、40cを備える。リング部材40b、40cは、それぞれ、回転軸2aの軸線Sを中心とするリング状に形成されている。リング部材40bは、リング部材40cに対して径方向外側に配置されている。リング部材40b、40cの間には、軸線方向に貫通する貫通穴40aが複数設けられている。つまり、リング部材40b、40cは、複数の貫通穴40aを形成する貫通穴形成部を構成している。複数の貫通穴40aは、それぞれ、軸線Sを中心とする円弧状に形成されている。複数の貫通穴40aは、それぞれ、軸線Sを中心として円周方向に並らべれている。
アーマチァ40のうち軸線方向他方側の平面は、プーリ30の端面部33に対向しており、プーリ30とアーマチァ40が連結された際に、プーリ30と接触する摩擦面を形成している。
インナーハブ42は、プーリ30とアーマチァ40とに対して軸線Sを中心とする径方向内側に配置されている。インナーハブ42は、アーマチァ40と圧縮機2の回転軸2aとを連結する連結部材を構成している。
具体的には、インナーハブ42は、軸線方向に延びる円筒部42aと、この円筒部42aのうち軸線方向一方側から径方向外側に広がるフランジ部42bとを備えている。径方向外側とは、軸線Sを中心とする径方向の外側のことである。フランジ部42bは、プーリ30およびアーマチァ40に対して軸線方向一方側に配置されている。円筒部42aには、圧縮機2の回転軸2aが固定されている。
インナーハブ42とアーマチァ40との間には、軸線Sに対する垂直方向に広がる板バネ45が配置されている。板バネ45は、インナーハブ42のフランジ部42bに対して複数のリベット41aによって接続されている。板バネ45は、複数のリベット41bによってアーマチァ40に接続されている。このことにより、板バネ45は、インナーハブ42およびアーマチァ40のそれぞれに接続されている。本実施形態のリベット41bは、磁性体(例えば、鉄)により形成されている。
板バネ45は、インナーハブ42に対してプーリ30からアーマチァ40が離れる方向に弾性力を作用させる。この弾性力により、プーリ30とアーマチァ40が離された状態では、インナーハブ42に連結されたアーマチァ40とプーリ30の端面部33との間に予め定めた所定間隔の隙間が形成される。
板バネ45は、鉄等の磁性体によって薄板状に形成されたものである。板バネ45のうち軸線Sを中心とする径方向内側には貫通穴が設けられている。貫通穴45aには、インナーハブ42の円筒部42aが貫通している。
板バネ45には、弾性変形を可能にするために複数の貫通穴(図示省略)が設けられている。つまり、板バネ45において複数の貫通穴が設けられることにより、当該板バネ45の剛性を弱めて弾性変形を可能にしている。
このように、アーマチァ40、インナーハブ42、板バネ45、および圧縮機2の回転軸2aが固定されている。そして、プーリ30とアーマチァ40が連結されると、プーリ30、アーマチァ40、インナーハブ42、板バネ45、圧縮機2の回転軸2aがその軸線Sを中心線として回転する。
電磁コイル50は、コア50aおよびコイル部50bを備える。コア50aは、鉄等の磁性体からなるもので、圧縮機2の回転軸2aの軸線Sを中心とするリング状に形成されている。コイル部50bは、コア50aの内側に配置されている。コイル部50bは、銅やアルミ等からなるコイル線が例えば樹脂成形されたスプールに複列・複層に巻きつけられていることにより構成されている。
ダイナミックダンパー60は、インナーハブ42の共振を抑制するもので、インナープレート61、弾性部62、および錘部63を備える。本実施形態では、錘部63の質量と弾性部62の弾性力とを調整することにより、ダイナミックダンパーの固有振動数を周波数域Fwに設定されている。
ここで、周波数域Fwは、電磁クラッチ20が受ける回転変動、トルク変動において低減が要求される周波数範囲である。周波数域Fwは、補機6a、6bの共振周波数を含むように設定されている。
インナープレート61は、内径部61a、中間部61b、および外径部61cを備えるインナー支持部である。
内径部61aは、軸線Sを中心とする環状に形成されて、インナーハブ42のフランジ部42bに対して複数のリベット41aによって固定されている。
中間部61bは、内径部61aのうち径方向外側から軸線方向一方側に延出し、かつ軸線Sを中心とする環状に形成されている。
外径部61cは、中間部61bのうち軸線方向一方側から軸線Sを中心とする径方向外側に延出する。このことにより、外径部61cは、弾性部62および錘部63を軸線方向一方側から覆うカバー部を構成することになる。
本実施形態の内径部61a、中間部61b、および外径部61cは、金属製の板材によって一体成形されている。
弾性部62は、ゴム等の弾性体によって軸線Sを中心とする環状に形成されている。弾性部62は、中間部61bに対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されている。弾性部62は、中間部61bに固定されている。
錘部63は、慣性マスとして、金属材料によって軸線Sを中心とする環状に形成されている。錘部63は、弾性部62に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されている。錘部63は、弾性部62に固定されている。このことにより、錘部63は、弾性部62を介してインナープレート61に支持されている。つまり、弾性部62は、インナーハブ42と錘部63との間に介在されている。
次に、本実施形態の電磁クラッチ20の作動について説明する。
まず、電磁コイル50に通電されると、電磁コイル50からの磁束が矢印GSの如く、プーリ30の外側円筒部31→アーマチァ40のリング部材40b→プーリ30の端面部33→アーマチァ40のリング部材40c→プーリ30の内側円筒部32→電磁コイル50の順に流れる。
このことにより、プーリ30およびアーマチァ40の間に電磁力としての吸引力が作用して、板バネ45が弾性変形する。この状態で、プーリ30およびアーマチァ40が連結される。このため、走行用エンジン10からの回転駆動力がエンジン側プーリ11→Vベルト12→プーリ30→アーマチァ40→板バネ45→インナーハブ42→圧縮機2の回転軸2aの順に伝達される。
次に、電磁コイル50への通電を停止すると、プーリ30およびアーマチァ40の間に吸引力が発生することが停止され、板バネ45の弾性変形が戻る。このとき、閉塞部材60は、板バネ45に保持された状態で、板バネ45とともに弾性変形が戻る。このことにより、プーリ30およびアーマチァ40が分離する。このため、走行用エンジン10からの圧縮機2の回転軸2aに回転駆動力が伝達されることが停止される。
ここで、電磁コイル50が通電されてプーリ30およびアーマチァ40が連結されたとき、走行用エンジン10の振動(或いは、圧縮機2の振動)が他の補機にVベルト12を介して伝達されて他の補機6a、6bが共振する。このとき、他の補機6a、6bの共振に伴って、他の補機6a、6bから振動がVベルト12を介して電磁クラッチ20に伝わる。
この際に、錘部63、弾性部62、およびインナープレート61がダイナミックダンパー60として機能する。
具体的には、ダイナミックダンパー60が共振してダイナミックダンパー60の共振がインナーハブ42の振動を打ち消す。このことにより、ダイナミックダンパー60がインナーハブ42の振動を抑制する。
以上説明した本実施形態によれば、電磁クラッチ20は、走行用エンジン10から出力された回転駆動力を圧縮機2に対して伝達する電磁クラッチであって、圧縮機2に回転力を出力するインナーハブ61と、回転駆動力により軸線Sを中心として回転するプーリ30と、プーリ30に対して軸線方向一方側に配置されて、軸線Sを中心として回転自在に構成されているアーマチァ40と、板状に形成されて弾性変形が可能に構成されて、インナーハブ42およびアーマチァ40のそれぞれに接続されている板バネ45と、プーリ30と、プーリ30およびアーマチァ40の間に電磁力としての吸引力を発生させる電磁コイル50と、錘部63と、弾性変形が可能に構成されてインナーハブ42との間に介在されている弾性部62とインナーハブ42に支持されて、かつ弾性部62を支持するインナープレート61とを備える。
電磁クラッチ20は、電磁コイル50によってプーリ30およびアーマチァ40の間に吸引力が発生したとき、板バネ45が弾性変形して、プーリ30およびアーマチァ40が連結され、電磁コイル50による吸引力が発生することが停止されたとき、板バネ45の弾性変形が戻ることにより、プーリ30およびアーマチァ40が分離する。
本実施形態では、錘部63の質量と弾性部62の弾性力とが調整されることにより、ダイナミックダンパーの固有振動数が周波数域Fwに設定されている。周波数域Fwは、電磁クラッチ20が受ける回転変動、トルク変動において低減が要求される周波数範囲である。
このため、プーリ30およびアーマチァ40が連結されたとき、錘部63、弾性部62およびインナープレート61がダイナミックダンパーとして機能して、周波数域Fwにおけるインナーハブ42の振動を抑制する。したがって、本実施形態の電磁クラッチ20は、インナーハブ42が受ける周波数域Fwにおける回転変動、トルク変動を従来の電磁クラッチに比べて低減させることができる(図3、図4参照)。
以上により、本実施形態の電磁クラッチ20は、インナーハブ42が受けるトルク変動、回転変動を吸収することができる。
ここで、上記特許文献3では、回転自在に支持されているハブと、ハブに対して径方向外側に配置されて、かつ駆動源との間でベルトが掛けられるポリV溝が形成されている第1錘部と、ハブと第1錘部との間に配置されている第1弾性体と、ハブに対して径方向内側に配置されて、かつ錘部として機能する第2錘部と、ハブと第2錘部との間に配置されている第2弾性体とを備えトルク伝達機構が提案されている。
このものにおいては、駆動源からの駆動力がベルトを介して第1錘部に加わると、第1錘部から第1弾性体を介してハブに駆動力が伝達される。ここで、第1、第2錘部および第1、第2弾性体がダブルマスダンパとして、広い振動周波数域において駆動源からハブに加わるトルク変動を吸収する。
しかし、この場合、第1錘部およびハブの間に弾性体が介在されているため、駆動源から加わるトルク変動が大きく、弾性体が破損した場合に、プーリが機能しなくなるリスクを伴う。
また、ハブの内径側には、スペースが小さいため、錘部や弾性体の体格が制限され、錘部や弾性体の設計自由度が小さい。さらに、弾性体が破損した場合に錘部が脱落してしまうという課題がある。
これに対して、本実施形態では、インナープレート61には、弾性部62および錘部63を軸線方向一方側から覆うように形成されているカバー部としての外径部61cが設けられている。このため、弾性部62が破損しても、外径部61cが錘部63を支えることにより、錘部63が脱落することを防ぐことができる。
本実施形態では、プーリ30からインナーハブ42までのトルク伝達経路から外れた部位に弾性部62が配置されているため、弾性部62が破損しても、プーリ30が機能しなくなる恐れがない。
また、上記特許文献2と同様に、錘部をインナーハブに固定して、インナーハブの共振周波数を低くすれば、インナーハブが共振することを避けることが考えられる。しかし、インナーハブが共振することを避けるために、インナーハブの共振周波数を高くすることが必要である場合には、錘部をインナーハブに追加することでは、対処することができない。
これに対して、本実施形態では、錘部63の質量と弾性部62の弾性力とを調整することにより、ダイナミックダンパーの固有振動数を自由に設定することができる。よって、周波数域Fwを自由に設定することができる。
本実施形態では、弾性部62および錘部63がインナーハブ42に対して径方向外側にに配置されている。インナーハブ42の径方向外側は、スペースに余裕がある。このため、錘部や弾性体の体格が制限されず、弾性部62および錘部63の設計自由度が大きい。
本実施形態では、ダイナミックダンパー60を従来の電磁クラッチに追加しただけで本実施形態の電磁クラッチ20を構成することができる。このため、従来の電磁クラッチと本実施形態の電磁クラッチ20とを共通の製造ラインで製造することができる。したがって、大きな設備変更を行うことなく、従来の電磁クラッチと本実施形態の電磁クラッチ20とを同一製造ラインで製造することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、弾性部62および錘部63をそれぞれ軸線Sを中心とする環状に形成した例について説明したが、これに代えて、3対の弾性部62a、錘部63aを軸線Sを中心とする円周方向に並べた例について図5、図6を参照して説明する。
図5は、本発明の第2実施形態における電磁クラッチ20のうち軸線に対して上半分の断面を示す半断面図である。図6は、図5中VI矢視図である。
本実施形態における電磁クラッチ20と上記第1実施形態における電磁クラッチ20とは、ダイナミックダンパー60の構成が相違するだけで、その他の構成は同一である。図5、図6において、図1と同一符号は同一のものを示し、そのその説明を省略する。
ダイナミックダンパー60は、3つの弾性部62aおよび3つの錘部63aとインナープレート61とを備える。
3つの弾性部62aおよび3つの錘部63aは、それぞれ、軸線Sを中心とする周方向に並べられている。
3つの弾性部62aは、それぞれ、中空部62bを有して、軸線Bを中心とする円筒状に形成されている。軸線Bは、軸線Sに平行になっている。
3つの錘部63aは、それぞれ、軸線Bを中心とする円柱状に形成されている。3つの錘部63aは、それぞれ、3つの弾性部62aのうち対応する弾性部62aの中空部62b(図5参照)内に配置されている。
インナープレート61は、インナーハブ42のフランジ部42bに対して複数のリベット41aによって固定されている。インナープレート61は、軸線方向から視て外縁が三角形に三角形になるように形成されている。インナープレート61は、3対の弾性部62a、錘部63aを収納する3つの凹部70を備える。3つの凹部70は、それぞれ、軸線方向他方側に凹んでいる。3つの凹部70は、それぞれ、底部71と、底部71から軸線方向一方側に突起して、軸線Bを中心とする円環状に形成されている環状壁部72とを備える。
本実施形態の3つの弾性部62aは、それぞれ、3つの凹部70のうち対応する凹部70の環状壁部72に支持されている。環状壁部72は、軸線Bを中心とする径方向外側から弾性部62aを弾性部62a毎に覆うように形成されているカバー部である。底部71には、軸方向に貫通する貫通孔71aが設けられている。貫通孔71aには、錘部63aが貫通している。
以上に構成された本実施形態によれば、ダイナミックダンパー60は、3対の弾性部62a、錘部63aと、錘部63a毎に弾性部62aを介して錘部63aを支持するインナープレート61とを備える。これにより、上記第1実施形態と同様に、インナーハブ42のフランジ部42bに対して複数のリベット41aによって固定されている。したがって、3対の弾性部62a、錘部63aとインナープレート61とがダイナミックダンパーとしてインナーハブ42の振動を抑制する。よって、電磁クラッチ20は、上記第1実施形態と同様に、インナーハブ42が受けるトルク変動、および回転変動を吸収することができる。
本実施形態では、環状壁部72は、弾性部62aを軸線Bを中心とする径方向外側から錘部63a毎に覆うように形成されている。このため、弾性部62aが破損しても、環状壁部72が錘部63aを支えることにより、凹部70から錘部63aが脱落することを妨げることができる。
本実施形態では、錘部63aは、凹部70の底部71の貫通孔71aに貫通している。このため、インナーハブ42の振動でインナープレート61と錘部63aとが接触して異音を発生させることを未然に防ぐことができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、インナープレート61を軸線Sを中心とする環状に形成した例について説明したが、これに代えて、インナープレート61を軸線方向一方側から視て十字状に形成した本第3実施形態について図7、図8を参照して説明する。
図7は、本発明の第3実施形態における電磁クラッチ20のうち軸線Sに対して上半分の断面を示す半断面図である。図8は図7中VIII矢視図である。
本実施形態における電磁クラッチ20と上記第1実施形態における電磁クラッチ20とは、インナープレート61、弾性部62、および錘部63のそれぞれの形状が相違するだけで、その他の構成は同一である。図7、図8において、図1と同一符号は同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態のインナープレート61は、軸線方向一方側から視て十字状に形成されている。具体的には、インナープレート61は、軸線Sから径方向外側に突出する突出部100、101、102、103から構成されている。
本実施形態の弾性部62は、軸線方向一方側から視て、インナープレート61の外縁61fに沿って形成されて、かつインナープレート61を軸線Sを中心とする径方向外側から覆うように形成されている。インナープレート61の外縁61fは、軸線方向に延びるように形成されている。インナープレート61の外縁61fは、弾性部62を軸線Sを中心とする径方向内側から覆うように形成されているカバー部である。
本実施形態の錘部63は、板状に形成されて、かつ軸線方向一方側から視て外縁が軸線Sを中心とする円状に形成されている。
ここで、弾性部62には、軸線方向に貫通する4つの貫通孔62xと軸線方向に貫通する4つの貫通孔62yとが設けられている。4つの貫通孔62xは、それぞれ、軸線Sを中心とする円周方向に並べられている。4つの貫通孔62xは、突出部100、101、102、103のうち隣接する2つの突出部の間において、軸線Sを中心とする径方向内側に配置されている。
4つの貫通孔62yは、それぞれ、軸線Sを中心とする円周方向に並べられている。4つの貫通孔62yは、それぞれ、突出部100、101、102、103と錘部63との間に配置されている。4つの貫通孔62yは、それぞれ、突出部100、101、102、103に対して径方向外側に配置されている。
以上構成された本実施形態によれば、ダイナミックダンパー60は、弾性部62、錘部63と、弾性部62aを介して錘部63を支持するインナープレート61とを備える。これにより、上記第1実施形態と同様に、弾性部62、錘部63、インナープレート61がダイナミックダンパーとしてインナーハブ42の振動を抑制する。よって、電磁クラッチ20は、上記第1実施形態と同様に、インナーハブ42が受けるトルク変動、および回転変動を吸収することができる。
本実施形態のインナープレート61の外縁61fは、弾性部62を軸線Sを中心とする径方向内側から覆うように形成されている。このため、弾性部62が破損しても、外縁61fが錘部63aを支えることにより、錘部63が滑落することを妨げることができる。
本実施形態の弾性部62には、4つの貫通孔62xと4つの貫通孔62yとが設けられている。このため、応力が集中して弾性部62が破損することを未然に防ぐことができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第3実施形態では、駆動源を走行用エンジン2とし、駆動対象装置を圧縮機10とした電磁クラッチ20について説明したが、これに代えて、駆動源を走行用エンジン2以外の機器として、駆動対象装置を圧縮機10以外の機器としてもよい。
(2)上記第2実施形態では、弾性部62aおよび錘部63aをそれぞれ3つ設けた例について説明したが、これに代えて、弾性部62aおよび錘部63aをそれぞれの個数を3つ以外の個数にしてもよい。
(3)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記第1、第2、第3実施形態、および他の実施形態の一部または全部に記載された第1の観点によれば、駆動源から出力された回転駆動力を駆動対象装置に対して伝達する電磁クラッチであって、駆動対象装置に回転力を出力するインナーハブと、回転駆動力により軸線を中心として回転する駆動側回転体と、駆動側回転体に対して軸線方向一方側に配置されて、軸線を中心として回転自在に構成されている従動側回転体と、板状に形成されて弾性変形が可能に構成されて、ハブおよび従動側回転体のそれぞれに接続されている板バネと、駆動側回転体および従動側回転体の間に電磁力としての吸引力を発生させる電磁コイルと、錘部と、弾性変形が可能に構成されてインナーハブと錘部との間に介在されている弾性部と、を備え、電磁コイルによって駆動側回転体および従動側回転体の間に吸引力が発生したとき、板バネが弾性変形して、駆動側回転体および従動側回転体が連結され、電磁コイルによる吸引力が発生することが停止されたとき、板バネの弾性変形が戻ることにより、駆動側回転体および従動側回転体が分離し、さらに駆動側回転体および従動側回転体が連結されたとき、錘部と弾性部とがダイナミックダンパーとしてインナーハブの振動を抑制する。
第2の観点によれば、インナーハブに支持されて、かつ弾性部を支持し、錘部と弾性部とともにダイナミックダンパーを構成するインナー支持部を備える。
これにより、錘部、弾性部、およびインナー支持部を従来の電磁クラッチに追加するだけで、ダイナミックダンパーを備える本発明の電磁クラッチを構成することができる。このため、従来の電磁クラッチを製造する既存の製造ラインを利用して本発明の電磁クラッチを製造することができる。
第3の観点によれば、弾性部は、軸線を中心とする環状に形成されており、錘部は、軸線を中心とする環状に形成されて、弾性部に対して軸線を中心とする径方向外側に配置されている。
これにより、径方向外側のスペースを利用して錘部を配置することができる。
第4の観点によれば、弾性部および錘部は、従動側回転体に対して軸線方向一方側に配置されており、インナー支持部は、弾性部を軸線方向一方側から覆うように形成されているカバー部を備える。
これにより、弾性部が破損したときにカバー部が錘部を支えることにより、錘部が脱落することを抑制することができる。
第5の観点によれば、中空部を有する環状に形成されている複数の弾性部と、複数の弾性部のうち対応する弾性部の中空部のそれぞれに配置されている複数の錘部とを備える。
第6の観点によれば、複数の弾性部と複数の錘部とは、軸線を中心として周方向に並べられている。
第7の観点によれば、インナー支持部は、弾性部の軸線を中心とする径方向外側から弾性部を弾性部毎に覆うように形成されている複数のカバー部を備える。
これにより、弾性部が破損したときにカバー部が錘部を支えることにより、錘部が脱落することを抑制することができる。
第8の観点によれば、インナー支持部、弾性部、および錘部は、従動側回転体に対してその軸線方向一方側に配置されており、インナー支持部は、軸線方向一方側から視て十字状に形成されており、錘部は、従動側回転体の軸線を中心とする径方向外側からインナー支持部を覆うように形成されており、弾性部は、従動側回転体の軸線を中心とする径方向において、錘部およびインナー支持部の間に配置されている。
第9の観点によれば、インナー支持部は、駆動側回転体の軸線を中心とする径方向内側から弾性部を覆うように形成されているカバー部を備える。
これにより、弾性部が破損したときにカバー部が錘部を支えることにより、錘部が脱落することを抑制することができる。
20 電磁クラッチ
30 プーリ
40 アーマチァ
50 電磁コイル
60 ダイナミックダンパー
62 弾性体
63 錘部

Claims (9)

  1. 駆動源(10)から出力された回転駆動力を駆動対象装置(2)に対して伝達する電磁クラッチであって、
    前記駆動対象装置に回転力を出力するインナーハブ(42)と、
    前記回転駆動力により軸線(S)を中心として回転する駆動側回転体(30)と、
    前記駆動側回転体に対して軸線方向一方側に配置されて、前記軸線を中心として回転自在に構成されている従動側回転体(40)と、
    板状に形成されて弾性変形が可能に構成されて、前記ハブおよび前記従動側回転体のそれぞれに接続されている板バネ(45)と、
    前記駆動側回転体および前記従動側回転体の間に電磁力としての吸引力を発生させる電磁コイル(50)と、
    錘部(63、63a)と、
    弾性変形が可能に構成されて前記インナーハブと前記錘部との間に介在されている弾性部(62、62a)と、を備え、
    前記電磁コイルによって前記駆動側回転体および前記従動側回転体の間に前記吸引力が発生したとき、前記板バネが弾性変形して、前記駆動側回転体および前記従動側回転体が連結され、前記電磁コイルによる前記吸引力が発生することが停止されたとき、前記板バネの弾性変形が戻ることにより、前記駆動側回転体および前記従動側回転体が分離し、
    さらに前記駆動側回転体および前記従動側回転体が連結されたとき、前記錘部と前記弾性部とがダイナミックダンパーとして前記インナーハブの振動を抑制する電磁クラッチ。
  2. 前記インナーハブに支持されて、かつ前記弾性部を支持し、前記錘部と前記弾性部とともに前記ダイナミックダンパーを構成するインナー支持部(61)を備える請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記弾性部は、前記軸線を中心とする環状に形成されており、
    前記錘部は、前記軸線を中心とする環状に形成されて、前記弾性部に対して前記軸線を中心とする径方向外側に配置されている請求項2に記載の電磁クラッチ。
  4. 前記弾性部および前記錘部は、前記従動側回転体に対して軸線方向一方側に配置されており、
    前記インナー支持部は、前記弾性部を軸線方向一方側から覆うように形成されているカバー部(61c)を備える請求項3に記載の電磁クラッチ。
  5. 中空部(62b)を有する環状に形成されている複数の前記弾性部(62a)と、
    前記複数の弾性部のうち対応する弾性部の中空部のそれぞれに配置されている複数の前記錘部(63a)と、
    を備える請求項2に記載の電磁クラッチ。
  6. 前記複数の弾性部と前記複数の錘部とは、前記軸線を中心として周方向に並べられている請求項5に記載の電磁クラッチ。
  7. 前記インナー支持部は、前記弾性部の軸線(B)を中心とする径方向外側から前記弾性部を前記弾性部毎に覆うように形成されている複数のカバー部(72)を備える請求項5または6に記載の電磁クラッチ。
  8. 前記インナー支持部、前記弾性部、および前記錘部は、前記従動側回転体に対してその軸線方向一方側に配置されており、
    前記インナー支持部は、軸線方向一方側から視て十字状に形成されており、
    前記錘部は、前記従動側回転体の軸線を中心とする径方向外側から前記インナー支持部を覆うように形成されており、
    前記弾性部は、前記従動側回転体の軸線を中心とする径方向において、前記錘部および前記インナー支持部の間に配置されている請求項3に記載の電磁クラッチ。
  9. 前記インナー支持部は、前記駆動側回転体の軸線(S)を中心とする径方向内側から前記弾性部を覆うように形成されているカバー部(61f)を備える請求項8に記載の電磁クラッチ。
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