JP2018129909A - Dc/dcコンバータおよびその制御回路、制御方法、車載電装機器 - Google Patents

Dc/dcコンバータおよびその制御回路、制御方法、車載電装機器 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流状態を高速に検出する。【解決手段】検出トランジスタM21はPチャンネルMOSFETであり、そのソースが入力ライン202と接続される。電流センス回路244は、スイッチングトランジスタM1の電圧降下をVDROPとするとき、VIN−K×VDROP(0<K<1)である電流センス信号VCSを検出トランジスタM21のゲートに印加する。検出トランジスタM21のオン、オフにもとづいて、異常の有無が検出される。【選択図】図3

Description

本発明は、DC/DCコンバータに関する。
さまざまな電子機器や車両、産業機械において、ある電圧値の直流電圧を別の電圧値の直流電圧に変換するDC/DCコンバータが使用される。図1は、同期整流型の降圧(Buck)DC/DCコンバータ900の回路図である。DC/DCコンバータ900は、入力端子902に直流入力電圧VINを受け、出力端子904に降圧された出力電圧VOUTを発生する。DC/DCコンバータ900の出力段には、スイッチングトランジスタM、同期整流トランジスタM、インダクタ(コイル)L、出力キャパシタCが設けられる。
パルス変調器910は、DC/DCコンバータ900の状態、あるいは出力端子904に接続される負荷(不図示)の状態が目標とする状態に近づくように、デューティ比、周波数、あるいはそれらの組み合わせが変化するパルス信号SPWMを生成する。ドライバ912は、パルス信号SPWMにもとづいてスイッチングトランジスタMおよび同期整流トランジスタMをスイッチングする。
たとえば定電圧出力のDC/DCコンバータ900においては、パルス変調器910は、出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF)に近づくように、パルス信号SPWMを生成する。なお、定電流出力のDC/DCコンバータ900においては、負荷に流れる電流IOUTが目標値IREFに近づくようにパルス信号SPWMが生成されるが、以下の説明では定電圧出力のコンバータについて説明する。
パルス変調器910には、出力電圧VOUTを抵抗R11,R12によって分圧して得られるフィードバック信号VFBが入力される。パルス変調器910は、フィードバック信号VFBが基準電圧VREFと一致するようにパルス信号SPWMを生成する。
DC/DCコンバータ900には、電流センス回路920と、過電流検出回路922を備える。電流センス回路920は、スイッチングトランジスタMのオン期間において、スイッチングトランジスタMに流れるドレイン電流IM1を示す電流センス信号VCSを生成する。過電流検出回路922は、電流センス信号VCSがしきい値VOCPとクロスすると、言い換えればドレイン電流IM1がしきい値IOCPを超えると、パルス信号SPWMをオフレベルに遷移させて、オン状態のスイッチングトランジスタを直ちにターンオフする。これは、パルスバイパルス(あるいはサイクルバイサイクル)の過電流制限と称される。
特開昭62−16609号公報
本発明者は、図1のDC/DCコンバータ900の過電流保護について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
DC/DCコンバータ900の異常モードのひとつとして、出力端子904が地絡する異常(出力ショートという)が知られている。図2(a)、(b)は、図1のDC/DCコンバータの過電流保護を説明する図である。図2(a)は、出力ショート時の動作を表している。
電流センス回路920および過電流検出回路922、パルス変調器910、ドライバ912は、遅延を有する。ドレイン電流IM1がしきい値IOCPに達すると、電流センス回路920(主として電圧コンパレータ)および過電流検出回路922の応答遅延τの経過後に過電流検出(OCP)信号SOCPがアサート(ポジエッジ)される。OCP信号SOCPのアサートの後、パルス変調器910やドライバ912の応答遅延τの経過後に、スイッチングトランジスタMがターンオフする。これらの遅延時間τDELAY=τ+τの間に、ドレイン電流IM1はしきい値IOCPを超えて上昇する。このパルスバイパルスの過電流保護の真のしきい値は、スイッチングトランジスタMがターンオフする瞬間のIOCP’となる。
出力ショートでは、スイッチングトランジスタMのドレイン電流IM1は、インダクタLを経由して流れる。したがって、ドレイン電流IM1の増加の傾きはインダクタLのインダクタンスの制約を受ける。したがって遅延時間τDELAYおよびドレイン電流IM1の傾きを考慮して、しきい値IOCPを所望の真のしきい値IOCP’より低く設定することで、ドレイン電流IM1を所望のしきい値IOCP’にクランプすることができる。
出力ショートとは別に、DC/DCコンバータ900の動作中に、スイッチングトランジスタMと同期整流トランジスタMの接続ノード(スイッチング端子SW)が地絡する異常(SW端子ショートという)が発生するおそれがある。図2(b)は、SW端子ショートにおける動作を表す。SW端子ショートの場合、ドレイン電流IM1はインダクタLを経由せずに流れるため、ドレイン電流IM1は、急峻な速度で増加する。その結果、同じ遅延時間τDELAYの間に、ドレイン電流IM1は、所望のしきい値IOCP’を大きく超えてしまう。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、過電流状態を高速に検出可能なDC/DCコンバータの提供にある。
本発明のある態様は、降圧型のDC/DCコンバータの制御回路に関する。制御回路は、入力電圧VINを受ける入力ラインと、ソースが入力ラインと接続されるPチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である検出トランジスタと、スイッチングトランジスタの電圧降下をVDROPとするとき、VIN−K×VDROP(0<K<1)である電流センス信号VCSを検出トランジスタのゲートに印加する電流センス回路と、を備え、検出トランジスタのオン、オフにもとづいて、異常の有無を検出可能に構成される。
この態様によると、遅延の大きいコンパレータを用いていないため、高速な過電流検出が可能となる。また電流センス信号は、入力電圧との電位差となっているため、接地電圧を基準とした信号に変換する処理が不要であるため、さらに検出遅延を小さくできる。
電流センス回路は、スイッチングトランジスタの両端間に直列に設けられたスイッチ素子および第1インピーダンス素子を含んでもよい。スイッチ素子はスイッチングトランジスタと同期してスイッチングするよう構成され、スイッチ素子と第1インピーダンス素子の接続点の電圧が、電流センス信号VCSであってもよい。
第1インピーダンス素子は、スイッチングトランジスタのオン、オフにかかわらず固定的にオンするようバイアスされた第2トランジスタを含んでもよい。
制御回路は、入力電圧VINより低い内部電源電圧VREGBが発生する内部電源ラインと、検出トランジスタのドレインと内部電源ラインの間に設けられる第2インピーダンス素子と、を備えてもよい。検出トランジスタのドレイン電圧がハイレベルとなると異常と判定されてもよい。
制御回路は、検出トランジスタがオンしたことを条件として、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止してもよい。
制御回路は、電流センス信号VCSを、入力電圧VINより所定電圧幅VTH低いしきい値電圧VOCPと比較し、電流センス信号VCSの方が低いときに過電流検出信号をアサートする過電流検出コンパレータをさらに備えてもよい。制御回路は、過電流検出信号に応じて、パルスバイパルスの過電流保護を実行してもよい。
過電流検出コンパレータによる過電流検出と検出トランジスタによる過電流検出を併用することで、信頼性をさらに高めることができる。また過電流検出コンパレータによる過電流検出に関しても、電流センス信号は入力電圧との電位差となっているため、接地電圧を基準とした信号に変換する処理が不要であるため、検出遅延を小さくできる。
制御回路は、電流センス信号VCSを、入力電圧VINより所定電圧幅VTH低いしきい値電圧VOCPと比較し、電流センス信号VCSの方が低いときに過電流検出信号をアサートする過電流検出コンパレータをさらに備えてもよい。過電流検出信号がアサートされ、かつ検出トランジスタがオンしたことを条件として、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止してもよい。
制御回路は、過電流検出信号のアサートが、所定サイクル数内に所定の判定回数を超えて発生すると、過電流状態と判定する判定回路をさらに備えてもよい。
制御回路は、過電流検出信号のアサートが、所定回数、連続して発生すると、過電流状態と判定する判定回路をさらに備えてもよい。
制御回路は、過電流状態において、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止してもよい。
制御回路は、DC/DCコンバータの出力信号が目標電圧に近づくようにデューティ比が調節されるパルス信号を生成するパルス変調器と、パルス信号にもとづいてスイッチングトランジスタを駆動するドライバと、をさらに備えてもよい。
制御回路は、入力電圧VINよりも所定電圧幅低い内部電源電圧VREGBを生成する内部電源をさらに備えてもよい。パルス変調器の一部およびドライバは、入力ラインと、内部電源電圧VREGBが発生する内部電源ラインとの間に設けられてもよい。
制御回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本発明の別の態様はDC/DCコンバータに関する。DC/DCコンバータは上述のいずれかの制御回路を備える。
本発明の別の態様は、車載電装機器に関する。車載電装機器は、上述のDC/DCコンバータを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本発明のある態様によれば、過電流状態を高速に検出できる。
同期整流型の降圧DC/DCコンバータの回路図である。 図2(a)、(b)は、図1のDC/DCコンバータの過電流保護を説明する図である。 実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路図である。 図3のDC/DCコンバータの動作波形図である。 第1過電流検出回路の構成例を示す回路図である。 図6は変形例に係る過電流保護回路の回路図である。 図7(a)、(b)は、図6の過電流保護回路の動作波形図である。 制御回路の構成例を示す回路図である。 制御回路の別の構成例を示す回路図である。 DC/DCコンバータを備える車載電装機器のブロック図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また、「信号A(電圧、電流)が信号B(電圧、電流)に応じている」とは、信号Aが信号Bと相関を有することを意味し、具体的には、(i)信号Aが信号Bである場合、(ii)信号Aが信号Bに比例する場合、(iii)信号Aが信号Bをレベルシフトして得られる場合、(iv)信号Aが信号Bを増幅して得られる場合、(v)信号Aが信号Bを反転して得られる場合、(vi)あるいはそれらの任意の組み合わせ、等を意味する。「応じて」の範囲は、信号A、Bの種類、用途に応じて定まることが当業者には理解される。
本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
図3は、実施の形態に係るDC/DCコンバータ100の回路図である。DC/DCコンバータ100は同期整流型の降圧(Buck)コンバータであり、入力端子102に直流入力電圧VINを受け、出力端子104に降圧された出力電圧VOUTを発生する。DC/DCコンバータ100は、出力回路110および制御回路200を備える。本実施の形態では、一例として定電圧出力のDC/DCコンバータを説明する。
出力回路110は、スイッチングトランジスタM、同期整流トランジスタM、インダクタL、出力キャパシタC、抵抗R11,R12を含む。本実施の形態においてスイッチングトランジスタMはPチャンネルMOSFETであり、同期整流トランジスタMはNチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、それらは制御回路200に内蔵されている。
スイッチングトランジスタMと同期整流トランジスタMの接続点をスイッチング(SW)端子と称する。端子は、ピンと読み替えてもよい。インダクタLは、SW端子と出力端子104の間に設けられる。フィードバック(FB)端子には、制御対象である出力電圧VOUTが入力されており、抵抗R11、R12は、出力電圧VOUTを分圧して検出電圧(フィードバック信号)VFBを生成する。抵抗R11,R12は図1に示すように制御回路200に外付けされてもよい。
制御回路200は、スイッチングトランジスタM、同期整流トランジスタMに加えて、パルス変調器210、ハイサイドドライバ232、ローサイドドライバ234および過電流保護回路240を備える。制御回路200は好ましくはひとつの半導体基板に一体集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。スイッチングトランジスタMのソースはVIN端子と、そのドレインはSW端子と接続される。また同期整流トランジスタMのドレインはSW端子と接続され、そのソースはGND端子と接続される。
パルス変調器210は、DC/DCコンバータ100の状態もしくは出力端子104に接続される負荷(不図示)の状態が目標値に近づくように、スイッチングトランジスタMのオンオフを指示するパルス信号SPWM(ハイサイドパルスSともいう)および同期整流トランジスタMのオンオフを指示するローサイドパルスSを生成する。
上述のようにDC/DCコンバータ100は定電圧出力であり、パルス変調器210は、DC/DCコンバータ100の出力電圧VOUTを制御対象とする。具体的にはパルス変調器210は、フィードバック電圧VFBがその目標値VREFに近づくように、パルス信号SPWMを生成する。
パルス変調器210は公知技術を用いればよく、その制御方式や構成は特に限定されない。制御方式に関しては、電圧モード、ピーク電流モード、平均電流モード、ヒステリシス制御(Bang-Bang制御)、ボトム検出オン時間固定(COT:Constant On Time)方式などを採用しうる。またパルス信号SPWMの変調方式としては、その限りではないが、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)が採用しうる。パルス変調器210の構成に関しては、エラーアンプやコンパレータを用いたアナログ回路で構成してもよいし、デジタル演算処理を行うプロセッサで構成してもよいし、アナログ回路とデジタル回路の組み合わせで構成してもよい。またパルス変調器210は、負荷の状態に応じて制御方式を切りかえてもよい。
パルス変調器210の動作モードは、負荷の状態に応じて可変であってもよい。たとえば重負荷状態ではパルス変調器210はPWMモードで動作し、軽負荷状態では、PFM(Pulse Frequency Modulation)モードで動作してもよい。PWMモード(特に電流連続モード)において、ハイサイドパルスSとローサイドパルスSは相補的な信号となる。
ハイサイドドライバ232はハイサイドパルスSにもとづきスイッチングトランジスタMを駆動し、ローサイドドライバ234はローサイドパルスSにもとづき同期整流トランジスタMを駆動する。
続いて過電流保護回路240について説明する。過電流保護回路240は、第1過電流検出回路242を備える。
入力ライン202はVIN端子と接続され、入力電圧VINが供給される。第1過電流検出回路242は、検出トランジスタM21および電流センス回路244を含む。検出トランジスタM21はPチャンネルMOSFETであり、そのソースが入力ライン202と接続される。電流センス回路244は、スイッチングトランジスタMの電圧降下をVDROPとするとき、VIN−K×VDROP(0<K<1)である電流センス信号VCSを生成し、検出トランジスタM21のゲートに印加する。
CS=VIN−K×VDROP (0<K<1)
スイッチングトランジスタMのオン抵抗をRONとするとき、その両端間には、ドレイン電流IM1に比例した電圧降下VDROP=RON×IM1が発生する。したがって電流センス信号VCSは、ドレイン電流IM1と負の相関を有しており、ドレイン電流IM1が増加するほど、電流センス信号VCSは低下する。
CS=VIN−K×RON×IM1
検出トランジスタM21のゲートソース間には、VIN−VCS=K×RON×IM1が印加される。検出トランジスタM21は、ゲートソース間電圧VGSが、ゲートソース間しきい値電圧VGS(th)を超えるとターンオンする。つまり、
K×RON×IM1>VGS(th)
のとき、スイッチングトランジスタMはターンオンする。
第1過電流検出回路242によれば、検出トランジスタM21のオン、オフにもとづいて、異常の有無を検出でき、その過電流のしきい値IOCP1は、
OCP1=VGS(th)/(K×RON
で与えられる。
より詳しくは、電流センス回路244は、スイッチングトランジスタMの両端間に直列に設けられたスイッチ素子245および第1インピーダンス素子246を含む。スイッチ素子245としては後述のようにMOSトランジスタ(M31)を用いることができ、スイッチ素子245はスイッチングトランジスタMと同期して、つまりハイサイドパルスSに応じてスイッチングするよう構成される。第1インピーダンス素子246とスイッチ素子245は入れ替えてもよく、スイッチ素子245をハイサイドに設けてもよい。
スイッチ素子245と第1インピーダンス素子246の接続点の電圧が、電流センス信号VCSである。スイッチ素子245の抵抗値(オン抵抗)をZ、第1インピーダンス素子246の抵抗値をZとするとき、K=Z/(Z+Z)となる。
内部電源ライン204には、入力電圧VINより低い内部電源電圧VREGBが発生する。内部電源電圧VREGBは、接地電圧(0V)であってもよいし、後述するように内部レギュレータにより生成した電圧であってもよい。
第2インピーダンス素子248は、検出トランジスタM21のドレインと内部電源ライン204の間に設けられる。第2インピーダンス素子248はたとえば抵抗である。
検出トランジスタM21がオフのとき、そのドレイン電圧は、第2インピーダンス素子248によって、内部電源電圧VREGBにプルダウンされており、したがってローレベルとなる。検出トランジスタM21がオンすると、そのドレイン電圧は入力電圧VINとなり、したがってハイレベルとなる。検出トランジスタM21のドレイン電圧を第1過電流検出(OCP)信号SOCP1と称する。
パルス変調器210は、第1OCP信号SOCP1がハイレベルとなったこと、すなわち検出トランジスタM21がオンしたことを条件として、スイッチングトランジスタMおよび同期整流トランジスタMのスイッチングを停止してもよい(ラッチ停止)。
過電流保護回路240は、第1過電流検出回路242に加えて、第2過電流検出回路250および判定回路252をさらに備える。第2過電流検出回路250は、電流センス信号VCSを入力電圧VINより所定電圧幅VTH低いしきい値電圧VOCPと比較し、電流センス信号VCSの方が低いときに第2過電流検出信号(第2OCP信号)SOCP2をアサート(たとえばハイレベル)する。
OCP=VIN−VTH
CS=VIN−K×RON×IM1
第2過電流検出回路250による過電流しきい値IOCP2は、
OCP2=VTH/(K×RON
となる。
パルス変調器210は、第2OCP信号SOCP2のアサートに応答してパルスバイパルスの過電流保護を行う。第1OCP信号SOCP1にもとづくラッチ停止保護が、第2OCP信号SOCP2にもとづくパルスバイパルスの保護をさまたげないように、
OCP1>IOCP2
を満たすように、言い換えればVGS(th)>VTHとなるように回路パラメータが選択される。パルスバイパルスの過電流保護では高精度な電圧比較が要求されるため、第2過電流検出回路250は、電圧コンパレータを用いて構成される。
判定回路252は、第2OCP信号SOCP2にもとづいて定常的な過電流状態か否かを判定し、定常的な過電流状態と判定すると、過電流判定信号(OCP_DET信号)をアサート(たとえばハイレベル)する。パルス変調器210は、OCP_DET信号のアサートに応答して、スイッチングトランジスタMおよび同期整流トランジスタMのスイッチングを停止する(ラッチ停止保護)。
たとえば判定回路252は、第2OCP信号SOCP2のアサートが、所定サイクル数内に所定の判定回数を超えて発生すると、過電流状態と判定してOCP_DET信号をアサートする。これにより、第2OCP信号SOCP2が間欠的にアサートされる持続的な過電流状態を確実に検出し、適切な保護を図ることができる。
別の実施例において判定回路252は、第2OCP信号SOCP2のアサートが、所定回数、連続して発生すると、過電流状態と判定してOCP_DET信号をアサートしてもよい。
制御回路200は、第1OCP信号SOCP1のアサート、あるいは過電流判定信号OCP_DET信号のアサートを、フラグピン(不図示)を介して、外部のコントローラに通知してもよい。
以上がDC/DCコンバータ100の構成である。続いてその動作を説明する。
図4は、図3のDC/DCコンバータ100の動作波形図である。図4は、SW端子ショートが発生したときの動作を表す。SW端子ショートが発生すると、ドレイン電流IM1は急速に増大していく。第1過電流検出回路242の応答遅延をτDELAY1、第2過電流検出回路250の応答遅延をτDELAY2とする。詳しくは後述するように、τDELAY1<τDELAY2が成り立っており、第1過電流検出回路242の方が第2過電流検出回路250よりも高速である。
比較のために、第2過電流検出回路250のみを用いた場合のパルスバイパルスの過電流保護を一点鎖線で示す。一点鎖線で示すドレイン電流IM1は、非常に大きな電流レベルIPEAK2まで跳ね上がる。
実線は、第1過電流検出回路242による過電流保護を表す。第1過電流検出回路242は、IOCP1<IM1となってから遅延時間τDELAY1の経過後に、スイッチングトランジスタMをターンオフすることができる。
以上がDC/DCコンバータ100の動作である。
DC/DCコンバータ100によれば、ドレイン電流IM1のピーク値IPEAK1を、パルスバイパルスの過電流保護のピーク値IPEAK2よりも低くすることができる。
第1過電流検出回路242が高速である理由を説明する。第1の理由は、大きな遅延要素である電圧コンパレータを用いず、MOSFET(M21)を電圧比較の手段として利用しているからである。
第2の理由は、電流センス信号VCSとして、入力電圧VINを基準としてドレイン電流IM1と負相関を有する信号を利用しているからである。従来の制御回路では、電流センス回路は、入力電圧VINを基準としてドレイン電流IM1と負の相関を有する信号を、接地電圧を基準としてドレイン電流IM1と正の相関を有する信号に変換した後に、しきい値電圧VOCPと比較していた。この基準/極性変換処理には、エラーアンプ(演算増幅器)が用いられるため、従来では電流センス回路における遅延が大きかった。本実施の形態では、この基準/極性変換処理が不要であるため、電流センス回路244における遅延を小さくできる。
これらの2つの理由により、第1過電流検出回路242の高速応答性が実現されている。
なお、本実施の形態では、第2過電流検出回路250の応答速度も、従来より高速化されている。なぜなら第2過電流検出回路250は、電流センス回路244が生成する電流センス信号VCSを参照しており、したがって基準/極性変換処理が不要だからである。
本発明は、図3のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や変形例を説明する。
図5は、第1過電流検出回路242の構成例を示す回路図である。スイッチ素子245は、第1トランジスタM31およびインバータ247を含む。第1トランジスタM31はNチャンネルMOSFETである。インバータ247はハイサイドパルスSを反転し、第1トランジスタM31のゲートに供給する。
第1インピーダンス素子246としては抵抗を用いてもよいが、第1トランジスタM31と同様に、MOSFETであることが好ましい。図5では、第1インピーダンス素子246は第2トランジスタM32を含む。第2トランジスタM32はPチャンネルMOSFETであり、そのゲートは第2トランジスタM32がスイッチングトランジスタMのオン、オフにかかわらず固定的にオンするようバイアスされている。たとえばバイアス電圧VBIASはスイッチングトランジスタMのゲート電圧のローレベルと等しくてもよい。
図5のように、第1インピーダンス素子246とスイッチ素子245を両方、MOSFETで構成することにより、プロセスばらつきや温度変動に対して、定数Kのばらつき、変動を小さくできる。
過電流保護の変形例を説明する。図4の保護動作では、第1OCP信号SOCP1が1回アサートされると、直ちにスイッチングが停止する。したがって制御回路200のアプリケーション(たとえば劣悪なノイズ環境)によっては、SW端子ショートが生じていないにもかかわらず、ノイズの影響で検出トランジスタM21がターンオンし、過電流状態を誤検出するおそれがある。
図6は、変形例に係る過電流保護回路240Aの回路図である。過電流保護回路240Aは、第1OCP信号SOCP1がアサートされ(検出トランジスタM21がオンし)、かつ第2OCP信号SOCP2がアサートされたときに、スイッチングトランジスタMのスイッチングを停止する(ラッチ停止)。たとえば過電流保護回路240Aは、図3の過電流保護回路240に加えて論理ゲート254を含む。論理ゲート254は、SOCP1とSOCP2の論理積SOCPを生成し、それらが両方アサートされたときに、ラッチ停止のトリガを発生する。
図7(a)、(b)は、図6の過電流保護回路240Aの動作波形図である。図7(a)は、ノイズが発生する環境の動作を示す。図7(a)は、IM1<IOCP2が成り立つ非過電流状態である。時刻tにノイズが検出トランジスタM21のゲートに入力され、検出トランジスタM21がターンオンすると、IM1<IOCP1であるにもかかわらず、第1OCP信号SOCP1がアサートされる。一方、第2OCP信号SOCP2はローレベルを維持しているため、論理積の信号SOCPはローレベルを維持する。したがって時刻tのノイズの影響により、スイッチングは停止しない。
図7(b)は、SW端子ショートが生じた状態を示す。時刻tに、ドレイン電流IM1がしきい値IOCP2を超え、時刻tにドレイン電流IM1がしきい値IOCP1を超える。第1OCP信号SOCP1は時刻tから短い遅延(図ではゼロとしている)でアサートされる。一方、第2OCP信号SOCP2は時刻tから大きい遅延τの経過後にアサートされる。2つのOCP信号の論理積SOCPは時刻tにアサートされ、論理積SOCPのアサートをトリガとしてスイッチングが停止する。
このように、図6の過電流保護回路240Aによればノイズの影響を抑制できる。
なお図7(b)に示すように、この変形例では一見、応答速度が第2過電流検出回路250によって制約されており、第1過電流検出回路242の利点が損なわれているように見えるが、必ずしもそうではない。
第1過電流検出回路242を設けない場合、第2過電流検出回路250がOCP_DET信号をアサートするまでの複数サイクルにわたり、ドレイン電流IM1がピーク電流IPEAK2に達する状態が繰り返される。これに対して図7(b)では、ドレイン電流IM1が1回だけピーク電流IPEAK2に達した後に、スイッチングを停止でき、第1過電流検出回路242による高速応答性の利点を享受できている。
図8は、制御回路の構成例(200A)を示す回路図である。制御回路200Aは上側の電源プレーンと、下側の電源プレーンに分割されている。
内部電源220は、入力電圧VINよりも所定電圧幅ΔV低い内部電源電圧VREGBを生成する。上側電源プレーンは、入力ライン202および内部電源ライン204に挟まれており、入力電圧VINを上側電源電圧、内部電源電圧VREGBを下側電源電圧とする。過電流保護回路240およびハイサイドドライバ232は、上側電源プレーンに設けられる。
また内部電源220は、接地電圧VGND(0V)よりΔV高い内部電源電圧VREGAを生成する。パルス変調器210A、オシレータ260、ローサイドドライバ234は、下側電源プレーンに設けられる。下側電源プレーンは、内部電源ライン206と接地ライン208に挟まれており、内部電源電圧VREGAを上側電源電圧、接地ライン208の接地電圧VGNDを下側電源電圧とする。たとえばVIN=12V、VREGB=7V、VREGA=5V、VGND=0Vであってもよい。
パルス変調器210Aは、ピーク電流モードのパルス幅変調器である。パルス変調器210Aは、エラーアンプ212、PWMコンパレータ214、スロープ補償器216、メインロジック218を備える。エラーアンプ212は、基準電圧VREFとフィードバック電圧VFBとの誤差を増幅し、誤差信号VERRを生成する。
過電流保護回路240の内部の電流センス回路244が生成した電流センス信号VCSは、レベルシフタ211によって、接地電圧基準でかつドレイン電流と正の相関を有する電流センス信号VCS’に変換(レベルシフト)される。
スロープ補償器216は、レベルシフタ221を経由した電流センス信号VCS’にスロープ信号VSLOPEを重畳する。
PWMコンパレータ214は、誤差信号VERRと、スロープ補償後の電流センス信号VCS"を比較し、電流センス信号VCS"が誤差信号VERRとクロスすると、リセット信号SRESETをアサート(たとえばハイレベル)する。メインロジック218は、リセット信号SRESETのアサートに応答して、パルス信号SPWM(ハイサイドパルスS)を、スイッチングトランジスタMのオフに対応するレベル(オフレベル、たとえばロー)に遷移させる。
オシレータ260は、所定の周波数のセット信号SSETを生成する。メインロジック218はセット信号SSETのエッジに応答して、パルス信号SPWMを、スイッチングトランジスタMのオンに対応するレベル(オンレベル、たとえばハイ)に遷移させる。またメインロジック218は、ローサイドパルスSを生成する。ハイサイドパルスSは、レベルシフタ222を経由して、ハイサイドドライバ232に供給される。
過電流保護回路240が生成したOCP信号SOCP1,SOCP2,OCP_DET信号は、レベルシフタ223を経由してメインロジック218に入力される。
以上が制御回路200Aの構成である。この制御回路200Aによれば、過電流保護回路240は上側電源プレーンに配置されており、下側電源プレーンとのレベルシフトや極性変換が不要であるため、高速に、OCP信号SOCP1,SOCP2,OCP_DET信号を生成できる。
図9は、制御回路の別の構成例(200B)を示す回路図である。この構成例200Bでは、パルス変調器210Bの一部、ハイサイドドライバ232およびオシレータ260が上側電源プレーンに配置される。パルス変調器210Bの残りの一部とローサイドドライバ234は、下側電源プレーンに配置される。
誤差信号VERRは、レベルシフタ224によってVREGB基準にレベルシフトされ、PWMコンパレータ214に供給される。PWMコンパレータ214は、レベルシフト後の誤差信号VERRと、スロープ補償後の電流センス信号VCS’を比較し、電流センス信号VCS’が誤差信号VERRとクロスすると、リセット信号SRESETをアサート(たとえばハイレベル)する。メインロジック218は、リセット信号SRESETのアサートに応答して、パルス信号SPWM(ハイサイドパルスS)を、スイッチングトランジスタMのオフに対応するレベル(オフレベル、たとえばロー)に遷移させる
メインロジック218が生成したローサイドパルスSは、レベルシフタ225によって、接地電圧VGNDを基準とする電圧にレベルシフトされ、ローサイドドライバ234に入力される。
以上が制御回路200Bの構成である。この制御回路200Bでは、過電流保護回路240が生成した信号SOCP1,SOCP2,OCP_DET信号が、レベルシフタを経ずに、メインロジック218に入力され、スイッチングトランジスタMがターンオフされる。したがって、レベルシフタに起因する遅延が発生しないため、さらに高速な過電流保護が可能となる。
また制御回路200Bは、ピーク電流モードのフィードバックループも高速である。なぜなら、ピーク電流モードの制御で使用される電流センス信号VCSが、下側電源プレーンに送られず、上側電源プレーンでハイサイドパルスSが生成されるからである。
(用途)
図10は、DC/DCコンバータ100を備える車載電装機器300のブロック図である。車載電装機器300は、DC/DCコンバータ100に加えて、バッテリ302、マイコン304、負荷306を備える。バッテリ302は、たとえば12V(あるいは24V)のバッテリ電圧VBATを生成する。DC/DCコンバータ100はバッテリ電圧VBATを入力電圧VINとして受け、負荷306に最適な電圧レベルを有する出力電圧VOUTを生成する。負荷306は特に限定されず、各種ECU(Electronic Control Unit)、オーディオ回路、カーナビゲーションシステムなどが例示される。マイコン304は、車載電装機器300を統合的に制御するホストプロセッサであり、制御回路200に対してEN信号を出力する。また、制御回路200のFLG端子を監視し、OCP_DET信号のアサートを検出すると、適切な保護処理を実行する。
車載電装機器300には、電子機器よりもさらに高い信頼性が要求される。実施の形態に係るDC/DCコンバータ100は、車載電装機器300など高い信頼性が要求される用途に好適である。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
実施の形態ではスイッチングトランジスタMや同期整流トランジスタMがMOSFETである場合を説明したが、本発明はそれには限定されず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。
(第2変形例)
第1過電流検出回路242は、MOSFETのゲートソース間しきい値電圧VGS(th)を利用するため、電圧コンパレータに比べて検出精度が劣るが、しきい値VGS(th)やスイッチングトランジスタMのオン抵抗RONを注意深く設計すれば、高精度な電圧比較も可能である。
実施の形態では、検出トランジスタM21がひとつであったが、複数のトランジスタをカスコード接続(縦積み)して構成してもよい。これにより、段数に応じてしきい値を最適化できる。
(第3変形例)
実施の形態では、第1過電流検出回路242によるSW端子ショートの保護を説明したが、第1過電流検出回路242の保護対象はそれに限定されず、当然に出力ショートの保護などにも有効である。
(第4変形例)
パルス変調器210の制御方式は、ピーク電流モードには限定されず、過電流保護回路240はその他の制御方式との組み合わせにおいても有用である。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
…スイッチングトランジスタ、L…インダクタ、C…出力キャパシタ、M…同期整流トランジスタ、M21…検出トランジスタ、100…DC/DCコンバータ、102…入力端子、104…出力端子、110…出力回路、200…制御回路、202…入力ライン、204…内部電源ライン、210…パルス変調器、212…エラーアンプ、214…PWMコンパレータ、216…スロープ補償器、218…メインロジック、220…内部電源、222…、232…ハイサイドドライバ、234…ローサイドドライバ、240…過電流保護回路、242…第1過電流検出回路、244…電流センス回路、245…スイッチ素子、246…第1インピーダンス素子、248…第2インピーダンス素子、250…第2過電流検出回路、252…判定回路、260…オシレータ、300…車載電装機器、302…バッテリ、304…マイコン、306…負荷、SPWM…パルス信号。

Claims (16)

  1. 降圧型のDC/DCコンバータの制御回路であって、
    入力電圧VINを受ける入力ラインと、
    ソースが前記入力ラインと接続されるPチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である検出トランジスタと、
    スイッチングトランジスタの電圧降下をVDROPとするとき、VIN−K×VDROP(0<K<1)である電流センス信号VCSを前記検出トランジスタのゲートに印加する電流センス回路と、
    を備え、前記検出トランジスタのオン、オフにもとづいて、異常の有無を検出可能に構成されることを特徴とする制御回路。
  2. 前記電流センス回路は、前記スイッチングトランジスタの両端間に直列に設けられたスイッチ素子および第1インピーダンス素子を含み、
    前記スイッチ素子は前記スイッチングトランジスタと同期してスイッチングするよう構成され、
    前記スイッチ素子と前記第1インピーダンス素子の接続点の電圧が、前記電流センス信号VCSであることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記第1インピーダンス素子は、前記スイッチングトランジスタのオン、オフにかかわらず固定的にオンするようバイアスされた第2トランジスタを含むことを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
  4. 前記入力電圧VINより低い内部電源電圧VREGBが発生する内部電源ラインと、
    前記検出トランジスタのドレインと前記内部電源ラインの間に設けられる第2インピーダンス素子と、
    を備え、
    前記検出トランジスタのドレイン電圧がハイレベルとなると異常と判定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の制御回路。
  5. 前記検出トランジスタがオンしたことを条件として、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制御回路。
  6. 前記電流センス信号VCSを、前記入力電圧VINより所定電圧幅VTH低いしきい値電圧VOCPと比較し、前記電流センス信号VCSの方が低いときに過電流検出信号をアサートする過電流検出コンパレータをさらに備え、
    前記過電流検出信号に応じて、パルスバイパルスの過電流保護を実行することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の制御回路。
  7. 前記電流センス信号VCSを、前記入力電圧VINより所定電圧幅VTH低いしきい値電圧VOCPと比較し、前記電流センス信号VCSの方が低いときに過電流検出信号をアサートする過電流検出コンパレータをさらに備え、
    前記過電流検出信号がアサートされ、かつ前記検出トランジスタがオンしたことを条件として、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止することを特徴とする請求項5に記載の制御回路。
  8. 前記過電流検出信号のアサートが、所定サイクル数内に所定の判定回数を超えて発生すると、過電流状態と判定する判定回路をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の制御回路。
  9. 前記過電流検出信号のアサートが、所定回数、連続して発生すると、過電流状態と判定する判定回路をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の制御回路。
  10. 前記過電流状態において、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止することを特徴とする請求項8または9に記載の制御回路。
  11. 前記DC/DCコンバータの出力信号が目標電圧に近づくようにデューティ比が調節されるパルス信号を生成するパルス変調器と、
    前記パルス信号にもとづいて前記スイッチングトランジスタを駆動するドライバと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の制御回路。
  12. 前記入力電圧VINよりも所定電圧幅低い内部電源電圧VREGBを生成する内部電源をさらに備え、
    前記パルス変調器の一部および前記ドライバは、前記入力ラインと前記内部電源電圧VREGBが発生する内部電源ラインとの間に設けられることを特徴とする請求項11に記載の制御回路。
  13. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の制御回路。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の制御回路を備えることを特徴とする降圧型のDC/DCコンバータ。
  15. 請求項14に記載のDC/DCコンバータを備えることを特徴とする車載電装機器。
  16. 降圧型のDC/DCコンバータの制御方法であって、
    前記DC/DCコンバータの入力電圧を基準とし、かつスイッチングトランジスタのドレイン電流と負の相関を有する電流センス信号を生成するステップと、
    前記電流センス信号を、ソースに前記入力電圧が印加された検出トランジスタのゲートに印加するステップと、
    前記検出トランジスタがオンしたことを条件として、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
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