JP2018129339A - 半導体装置、電源装置及び増幅器 - Google Patents

半導体装置、電源装置及び増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】電流を多く流すことができ、信頼性の高い窒化物半導体を用いた半導体装置を提供する。【解決手段】基板10の上に形成された第1の半導体層21と、第1の半導体層21の上に形成された第2の半導体層23と、第2の半導体層23の上に形成されたゲート電極31と、第1の半導体層21または第2の半導体層23の上に形成されたソース電極32及びドレイン電極33と、第2の半導体層23において、ドレイン電極33が形成される領域に形成されたドレイン側の第1のイオン注入領域53と、ドレイン側の第1のイオン注入領域53よりもゲート電極31側に形成された第2のイオン注入領域63と、を有する。ドレイン側の第1のイオン注入領域53及び第2のイオン注入領域63の上には、ドレイン電極33が形成されており、ドレイン側の第1のイオン注入領域53におけるキャリア濃度は、第2のイオン注入領域63におけるキャリア濃度よりも高い。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置、電源装置及び増幅器に関するものである。
窒化物半導体であるGaN、AlN、InNまたは、これらの混晶からなる材料等は、広いバンドギャップを有しており、高出力電子デバイスまたは短波長発光デバイス等として用いられている。例えば、窒化物半導体であるGaNは、バンドギャップが3.4eVであり、Siのバンドギャップ1.1eV、GaAsのバンドギャップ1.4eVよりも大きい。
このような高出力電子デバイスとしては、電界効果型トランジスタ(FET:Field effect transistor)、特に、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)がある(例えば、特許文献1)。窒化物半導体を用いたHEMTは、高出力・高効率増幅器、大電力スイッチングデバイス等に用いられる。具体的には、AlGaNを電子供給層(障壁層、例えば電子走行層より電子親和力が小さく、バンドギャップが大きい材料より構成された層)、GaNを電子走行層に用いたHEMTでは、AlGaNとGaNとの格子定数差による歪みによりAlGaNにピエゾ分極等が生じ、高濃度の2DEG(Two-Dimensional Electron Gas:2次元電子ガス)が発生する。これらの材料系は、高電圧における動作が可能であり、高効率スイッチング素子、電気自動車用等における高耐圧電力デバイスに用いることができる。
窒化物半導体を用いた超高周波用デバイスにおいては、デバイスの高出力化を実現するために、電子供給層をAlGaNに代えて、高い自発分極を有するInAlNやInAlGaNが用いられているものがある。電子供給層にInAlNやInAlGaNを用いた場合、薄くても高濃度の2次元電子ガスを誘起できることから高出力性と高周波性を併せ持つ材料として注目されている。
特開2002−359256号公報 特開2011−60950号公報 特開2010−192771号公報
ところで、InAlNやInAlGaNはバンドギャップが広いため、オーミックコンタクトがとりにくく、InAlNやInAlGaNの上に形成されたオーミック電極のオーミックコンタクト抵抗が高いため、電流を増やすことができない。このため、オーミック電極が形成される領域のInAlNやInAlGaNに、Si等の不純物元素をイオンを注入し、オーミック電極が形成される領域のオーミックコンタクト抵抗を低くする方法がある。しかしながら、この方法では、例えば、オーミック電極となるドレイン電極の端部等において、電流が集中するため、この部分でダメージが発生し、半導体装置の信頼性の低下を招く場合がある。
よって、窒化物半導体を用いた半導体装置において、電流を多く流すことができ、信頼性の高い半導体装置が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に形成された第1の半導体層と、前記第1の半導体層の上に形成された第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、前記第1の半導体層または前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、前記第2の半導体層において、ドレイン電極が形成される領域に形成されたドレイン側の第1のイオン注入領域と、前記第2の半導体層において、前記ドレイン側の第1のイオン注入領域よりも前記ゲート電極側に形成されたドレイン側の第2のイオン注入領域と、を有し、前記ドレイン側の第1のイオン注入領域及び前記ドレイン側の第2のイオン注入領域の上には、前記ドレイン電極が形成されており、前記ドレイン側の第1のイオン注入領域におけるキャリア濃度は、前記ドレイン側の第2のイオン注入領域におけるキャリア濃度よりも高いことを特徴とする。
開示の半導体装置によれば、電流を多く流すことができ、信頼性の高い窒化物半導体を用いた半導体装置を得ることができる。
電子供給層にInAlGaNを用いた半導体装置の構造図(1) 電子供給層にInAlGaNを用いた半導体装置の構造図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の構造図 アニール温度とコンタクト抵抗との相関図 イオン注入される不純物元素の濃度分布の説明図(1) イオン注入される不純物元素の濃度分布の説明図(2) 第1の実施の形態における半導体装置のドレイン電圧とドレイン電流との相関図 図1に示す半導体装置のドレイン電圧とドレイン電流との相関図 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(4) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(5) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(6) 第1の実施の形態における変形例の半導体装置の構造図 第2の実施の形態における半導体装置の構造図 第2の実施の形態における他の半導体装置の構造図 第2の実施の形態における半導体装置のドレイン電圧とドレイン電流との相関図 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(4) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(5) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(6) 第3の実施の形態における半導体装置の構造図 第3の実施の形態における半導体装置のドレイン電圧とドレイン電流との相関図 第3の実施の形態における半導体装置の製造方法の説明図 第4の実施の形態における半導体装置の構造図 第5の実施の形態における半導体デバイスの説明図 第5の実施の形態におけるPFC回路の回路図 第5の実施の形態における電源装置の回路図 第5の実施の形態における高周波増幅器の構造図
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、電子供給層にInAlGaNを用いた半導体装置について図1に基づき説明する。この半導体装置は、図1に示すように、基板910の上に、不図示のバッファ層、i−GaNにより形成された電子走行層921、AlNにより形成された中間層922、InAlGaNにより形成された電子供給層923が積層されている。電子供給層923の上には、ゲート電極931、ソース電極932、ドレイン電極933が形成されている。ゲート電極931、ソース電極932、ドレイン電極933が形成されている領域を除く電子供給層923の上には、SiN等により保護膜940が形成されている。尚、基板910は、半絶縁性のSiC基板により形成されており、電子走行層921において、電子走行層921と中間層922との界面近傍には、2DEG921aが生成される。図1に示す構造の半導体装置は、電子供給層923を形成しているInAlGaNのバンドギャップが広いため、電子供給層923の上に形成されるソース電極932及びドレイン電極933とのオーミックコンタクト抵抗が高くなる。
このため、図2に示すように、ソース電極932及びドレイン電極933が形成される領域の電子供給層923等にSi等の不純物元素をイオン注入し、イオン注入領域952、953を形成する方法が考えられる。この方法では、イオン注入領域952の上にソース電極932を形成し、イオン注入領域953の上にドレイン電極933を形成することにより、ソース電極932及びドレイン電極933におけるオーミックコンタクト抵抗を低くすることができる。
しかしながら、この場合、オン電流は、ドレイン電極933のゲート電極931側の端部933aや、ソース電極932のゲート電極931側の端部932aに集中して流れるため、これらの部分が破壊等されやすくなる。また、ソース電極932やドレイン電極933は、リフトオフ等の方法により形成されるため、形成されるソース電極932やドレイン電極933の周囲は滑らかではなくデコボコしている。このように、ソース電極932及びドレイン電極933の周囲がデコボコしていると、例えば、ドレイン電極933のゲート電極931側に近くなっている領域で電流が集中(電流集中)し、ダメージが発生しやすい。尚、ドレイン電極933の周囲がデコボコしているとは、ドレイン電極933のゲート電極931側の端部933aが、紙面垂直方向においてゲート電極931に近くなっている領域と遠ざかっている領域とが存在していることを意味している。この場合、ドレイン電極933のゲート電極931側の端部933aにおいて、ゲート電極931に近くなっている領域に、電流が集中し、ダメージが発生しやすい。
このため、電流を多く流すことができ、上記のような電流集中がなく、信頼性の高い半導体装置が求められている。
(半導体装置)
次に、本実施の形態における半導体装置について図3に基づき説明する。本実施の形態における半導体装置は、図3に示すように、基板10の上に、不図示のバッファ層、i−GaNにより形成された電子走行層21、AlNにより形成された中間層22、InAlGaNにより形成された電子供給層23が積層されている。尚、電子走行層21は厚さが約1μmのi−GaNにより形成されており、中間層22は厚さが約1nmのi−AlNにより形成されており、電子供給層23は厚さが約10nmのInAlGaNにより形成されている。電子供給層23の上には、ゲート電極31、ソース電極32、ドレイン電極33が形成されている。ゲート電極31、ソース電極32、ドレイン電極33が形成されている領域を除く電子供給層23の上には、SiN等により保護膜40が形成されている。
本実施の形態においては、基板10は、半絶縁性のSiC基板により形成されており、電子走行層21と中間層22との界面近傍における電子走行層21には、2DEG21aが生成される。また、電子供給層23は、i−In0.17Al0.83N等により形成してもよい。尚、本実施の形態においては、電子走行層21を第1の半導体層、電子供給層23を第2の半導体層、中間層22を第3の半導体層と記載する場合がある。
本実施の形態においては、ソース電極32の下の電子供給層23及び中間層22に、不純物元素をイオン注入することにより、第1のイオン注入領域52及び第2のイオン注入領域62が形成されている。即ち、第1のイオン注入領域52におけるオーミックコンタクト抵抗よりも、第2のイオン注入領域62におけるオーミックコンタクト抵抗が高くなるような不純物元素が各々イオン注入されている。具体的には、第1のイオン注入領域52には、Si(シリコン)等の不純物元素がイオン注入されており、第2のイオン注入領域62には、Ti(チタン)等の不純物元素がイオン注入されている。従って、第1のイオン注入領域52及び第2のイオン注入領域62には、ともにオーミックコンタクト抵抗が低くなる不純物元素がイオン注入されるが、イオン注入される不純物元素は、第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62とでは異なっている。
第2のイオン注入領域62は、第1のイオン注入領域52よりもゲート電極31側に形成されている。第2のイオン注入領域62は、ソース電極32のゲート電極31側の端部32aが、第2のイオン注入領域62の上の位置するように形成されている。従って、第1のイオン注入領域52は、ソース電極32が形成される領域であって、ソース電極32のゲート電極31側の端部32aよりも内側に形成されている。よって、ソース電極32の底面32bは、第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62の一部と接している。
同様に、ドレイン電極33の下の電子供給層23及び中間層22には、不純物元素をイオン注入することにより、第1のイオン注入領域53及び第2のイオン注入領域63が形成されている。即ち、第1のイオン注入領域53におけるオーミックコンタクト抵抗よりも、第2のイオン注入領域63におけるオーミックコンタクト抵抗が高くなるような不純物元素が各々イオン注入されている。具体的には、第1のイオン注入領域53には、Si等の不純物元素がイオン注入されており、第2のイオン注入領域63には、Ti等の不純物元素がイオン注入されている。従って、第1のイオン注入領域53及び第2のイオン注入領域63には、オーミックコンタクト抵抗が低くなる不純物元素がイオン注入されるが、ともにイオン注入される不純物元素は、第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63とでは異なっている。
第2のイオン注入領域63は、第1のイオン注入領域53よりもゲート電極31側に形成されている。第2のイオン注入領域63は、ドレイン電極33のゲート電極31側の端部33aが、第2のイオン注入領域63の上の位置するように形成されている。従って、第1のイオン注入領域53は、ドレイン電極33が形成される領域であって、ドレイン電極33のゲート電極31側の端部33aよりも内側に形成されている。よって、ドレイン電極33の底面33bは、第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63の一部と接している。
このため、例えば、第1のイオン注入領域52、53におけるキャリア濃度は、第2のイオン注入領域62、63におけるキャリア濃度よりも高くなるように不純物元素が各々イオン注入されている。尚、本願においては、第1のイオン注入領域52をソース側の第1のイオン注入領域と、第2のイオン注入領域62をソース側の第2のイオン注入領域と記載する場合がある。また、第1のイオン注入領域53をドレイン側の第1のイオン注入領域と、第2のイオン注入領域63をドレイン側の第2のイオン注入領域と記載する場合がある。
従って、本実施の形態における半導体装置においては、ドレイン電極33から第1のイオン注入領域53に流れる電流は、ドレイン電極33から第2のイオン注入領域63に流れる電流よりも多い。第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63との間の境界は、略直線でありデコボコしておらず滑らかであるため、電流集中が緩和され、局所的に大電流が流れることを抑制することができる。このため、ダメージ等が発生しにくく、信頼性を高めることができる。
同様に、第1のイオン注入領域52からソース電極32に流れる電流は、第2のイオン注入領域62からソース電極32に流れる電流よりも多い。第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62との間の境界は、ソース電極32のゲート電極31側の端部32aのように出っ張ったり引っ込んだりしていないため、電流集中が緩和され、局所的に大電流が流れることを抑制することができる。このため、ダメージ等が発生しにくく、信頼性を高めることができる。ソース電極32側は、ドレイン電極33側より電界集中によりダメージは小さいが、本構成による効果が期待できる。
本実施の形態における半導体装置においては、第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62とは、異なる不純物元素がイオン注入されているため、第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62との境界は明確となっている。同様に、第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63とは、異なる不純物元素がイオン注入されているため、第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63との境界は明確となっている。尚、第1のイオン注入領域52及び53にイオン注入される不純物元素としては、Siの他、Sn(スズ)等が挙げられ、第2のイオン注入領域62及び63にイオン注入される不純物元素としては、Tiの他、W(タングステン)等が挙げられる。
図4は、窒化物半導体層に不純物元素をイオン注入することによりイオン注入領域を形成し、このイオン注入領域の上に電極を形成した試料について、イオン注入後のアニール温度とコンタクト抵抗Rとの関係を調べた結果を示す。具体的には、図4は、イオン注入領域にSiを注入した試料とTiを注入した試料を作製し、イオン注入後のアニール温度とコンタクト抵抗Rとの関係を調べた結果を示すものである。尚、注入される不純物元素がSiの場合では、Siのドーズ量を5×1014cm−2、1×1015cm−2、2×1015cm−2と変化させて試料を作製した。また、注入される不純物元素がTiの場合では、Tiのドーズ量を2×1015cm−2として試料を作製した。尚、コンタクト抵抗Rとは、例えば、図2や図3に示される半導体装置におけるソース電極またはドレイン電極と2DEGとの間の抵抗に相当する値である。
この結果、アニール温度が約850℃の場合では、Siをイオン注入したイオン注入領域のコンタクト抵抗Rは、0.4〜0.5Ωmmであり、Tiをイオン注入したイオン注入領域のコンタクト抵抗Rは、約1.4Ωmmであった。よって、Tiをイオン注入したイオン注入領域のコンタクト抵抗Rは、Siをイオン注入したイオン注入領域のコンタクト抵抗Rの3〜4倍程度ある。
本実施の形態における半導体装置においては、第1のイオン注入領域52及び53にはSiをイオン注入し、第2のイオン注入領域62及び63にはTiをイオン注入している。これにより、第1のイオン注入領域52及び53よりも第2のイオン注入領域62及び63のコンタクト抵抗Rが高くなっている。尚、第1のイオン注入領域52及び53、第2のイオン注入領域62及び63は、各々不純物元素がイオン注入されているため、イオン注入されていない場合と比べてコンタクト抵抗は低い。
図5は、窒化物半導体層にイオン注入された不純物元素の濃度分布を示す。図5(a)は、窒化物半導体層においてイオン注入されたSiの濃度分布を示し、図5(b)は、窒化物半導体層においてイオン注入されたTiの濃度分布を示す。本実施の形態における半導体装置は、電子供給層23の表面または内部において、不純物元素の濃度が最も高くなるように形成されている。また、ソース電極32及びドレイン電極33は、コンタクト抵抗を低くするため、不純物元素の濃度が最も高い領域と接するように形成されていることが好ましい。
このように電子供給層23の表面または内部等の所望の深さの不純物元素の濃度が最も高くなるようにするためには、電子供給層23の上にSiN等により誘電体膜71を形成し、この誘電体膜71を通して不純物元素のイオン注入を行う。誘電体膜71は、イオン注入される不純物元素の濃度のピークとなる深さが、所望の深さとなるような膜厚で形成される。このような誘電体膜71を形成することにより、イオン注入される不純物元素の濃度分布は、図6に示されるような分布となる。尚、図6(a)は、加速電圧3KeV、ドーズ量2×1015cm−2の条件で、窒化物半導体層にSiをイオン注入した場合の濃度分布を示す。図6(b)は、加速電圧7KeV、ドーズ量2×1015cm−2の条件で、窒化物半導体層にTiをイオン注入した場合の濃度分布を示す。
次に、本実施の形態における半導体装置のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係について説明する。図7は、本実施の形態における半導体装置のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係を示し、図8は、図1に示す構造の半導体装置のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係を示す。図7及び図8は、ゲート電圧Vgを−3V〜+2Vまで1Vずつ変化させた場合のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係である。図7及び図8より、同じゲート電圧Vg、同じドレイン電圧Vdsを印加した場合では、本実施の形態における半導体装置は、図1に示す構造の半導体装置よりもドレイン電流Idsを多く流すことができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について、図9から図14に基づき説明する。尚、この説明の工程図では、便宜上、図3等に示されるものと、各々の層の厚さ等が異なって記載されているが、発明の内容に影響を与えるものではない。
最初に、図9(a)に示すように、基板10の上に、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)によるエピタキシャル成長により、不図示のバッファ層、電子走行層21、中間層22、電子供給層23を順次積層して形成する。尚、本実施の形態においては、不図示のバッファ層、電子走行層21、中間層22、電子供給層23を窒化物半導体層と記載する場合がある。電子走行層21は厚さが約1μmのi−GaNにより形成されており、中間層22は厚さが約1nmのi−AlNにより形成されており、電子供給層23は厚さが約10nmのInAlGaNにより形成されている。これにより、電子走行層21と中間層22との界面近傍における電子走行層21には、2DEG21aが生成される。尚、基板10には、半絶縁性のSiC基板が用いられており、不図示のバッファ層は、GaNやAlGaN等により形成されている。
次に、図9(b)に示すように、基板10の上に形成された窒化物半導体層に素子分離領域70を形成する。具体的には、電子供給層23の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、素子分離領域70が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、Ar等のイオンをレジストパターンの開口部における窒化物半導体層にイオン注入することにより、素子分離領域70を形成する。尚、素子分離領域70を形成する際には、基板10の一部までAr等のイオンを注入してもよい。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
次に、図9(c)に示すように、電子供給層23の上に、誘電体膜71を形成する。この誘電体膜71は、窒化物半導体層にイオン注入される不純物元素の濃度のピークが所望の深さとなるようにするために形成する。従って、誘電体膜71を形成しなくとも、イオン注入される不純物元素の濃度のピークが、窒化物半導体層の所望の深さになるのであれば、誘電体膜71を形成する必要はなく、この工程は不要である。本実施の形態においては、誘電体膜71は、シラン及びアンモニアまたは窒素を原料として、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)により、膜厚が約20nmのSiN膜を成膜することにより形成する。
次に、図10(a)に示すように、誘電体膜71の上に、第1のイオン注入領域52及び53を形成するためのイオン注入マスクとなるレジストパターン72を形成する。具体的には、誘電体膜71の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、第1のイオン注入領域52及び53が形成される領域に開口部72a、72bを有するレジストパターン72を形成する。
次に、図10(b)に示すように、加速電圧3KeV、ドーズ量2×1015cm−2の条件で、窒化物半導体層にSiをイオン注入することにより、第1のイオン注入領域52及び53を形成する。第1のイオン注入領域52及び53は、電子供給層23と誘電体膜71との界面が、Siの濃度のピークとなるようにイオン注入することにより形成する。
次に、図10(c)に示すように、レジストパターン72を有機溶剤等により除去した後、誘電体膜71の上に、第2のイオン注入領域62及び63を形成するためのイオン注入マスクとなるレジストパターン73を形成する。具体的には、誘電体膜71の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、第2のイオン注入領域62及び63が形成される領域に開口部73a及び73bを有するレジストパターン73を形成する。このレジストパターン73の開口部73a及び73bの幅は、約0.5μmである。
次に、図11(a)に示すように、加速電圧7KeV、ドーズ量2×1015cm−2の条件で、窒化物半導体層にTiをイオン注入することにより、第2のイオン注入領域62及び63を形成する。第2のイオン注入領域62及び63は、電子供給層23と誘電体膜71との界面において、Tiの濃度がピークとなるようにイオン注入することにより形成する。これにより、第2のイオン注入領域62は第1のイオン注入領域52と接して形成され、第2のイオン注入領域63は第1のイオン注入領域53と接して形成される。
次に、図11(b)に示すように、レジストパターン73を有機溶剤等により除去した後、不活性ガス雰囲気中において、850℃の温度で1分間熱処理を行うことにより、注入された不純物元素のイオンを活性化させる。これにより、第1のイオン注入領域52及び53、第2のイオン注入領域62及び63においてドナーが形成され電子密度が上昇する。尚、ここでは、誘電体膜71を活性化アニールのための保護膜として用いた場合について説明したが、イオン注入をした後、誘電体膜71を除去し、再び、活性化アニールのための保護膜をSiN等により形成した後、活性化アニールを行ってもよい。
次に、図11(c)に示すように、誘電体膜71を除去する。具体的には、SiN等により形成されている誘電体膜71をフッ酸等により除去し、電子供給層23等の表面を露出させる。
次に、図12(a)に示すように、電子供給層23の上に、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域に開口部74a及び74bを有するレジストパターン74を形成する。このレジストパターン74は、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域が開口部74a及び74bとなるように形成する。即ち、このレジストパターン74は、ソース電極32が形成される第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62の一部が開口部74aとなるように形成する。また、ドレイン電極33が形成される第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63の一部が開口部74bとなるように形成する。
次に、図12(b)に示すように、第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62の一部の上にソース電極32を形成し、第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63の一部の上にドレイン電極33を形成する。具体的には、レジストパターン74が形成されている面に、真空蒸着によりTi/Alからなる金属多層膜を成膜した後、有機溶剤等に浸漬させ、レジストパターン74の上に形成されている金属多層膜をレジストパターン74とともに、リフトオフにより除去する。これにより、レジストパターン74の開口部74a、74bが形成されていた領域に残存している金属多層膜により、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される。この後、550℃の温度で熱処理を行うことにより、第1のイオン注入領域52及び53と第2のイオン注入領域62及び63の一部とソース電極32及びドレイン電極33との間におけるオーミックコンタクトを確立させる。この工程において形成される金属多層膜は、窒化物半導体層の上に、膜厚が約20nmのTi膜、膜厚が約200nmのAl膜の順に積層された膜である。
次に、図12(c)に示すように、電子供給層23、ソース電極32及びドレイン電極33の上に、保護膜40を形成する。具体的には、プラズマCVDにより、シラン及びアンモニアまたは窒素を原料として、膜厚が約50nmのSiN膜を成膜することにより形成する。
次に、図13(a)に示すように、ゲート電極31が形成される領域に開口部75aを有するレジストパターン75を形成する。
次に、図13(b)に示すように、SFをエッチングガスとして用いたドライエッチングにより、レジストパターン75の開口部75aにおける保護膜40を除去することにより、開口部40aを形成し、電子供給層23を露出させる。この後、レジストパターン75は、有機溶剤等により除去する。
次に、図13(c)に示すように、保護膜40の上にゲート電極31を形成するためのレジストパターン76を形成する。このレジストパターン76は、積層された3層の電子線レジスト層により形成されており、ゲート電極31が形成される領域に開口部76aを有している。具体的には、保護膜40の上に、電子線レジストを塗布等を繰り返し行うことにより3層の電子線レジスト層を形成し、電子線描画装置による描画、現像を繰り返すことにより、3層の電子線レジスト層に開口部76aを形成する。これにより開口部76aを有するレジストパターン76を形成する。
次に、図14に示すように、保護膜40の開口部40aにおける電子供給層23の上に、ゲート電極31を形成する。具体的には、レジストパターン76が形成されている面に、真空蒸着によりNi/Auからなる金属多層膜を成膜した後、有機溶剤等に浸漬させ、レジストパターン76の上に形成されている金属多層膜をレジストパターン76とともに、リフトオフにより除去する。これにより、レジストパターン76の開口部76aが形成されていた領域に残存している金属多層膜により、ゲート電極31が形成される。この工程において形成される金属多層膜は、窒化物半導体層の上に、膜厚が約10nmのNi膜、膜厚が約300nmのAu膜の順に積層された膜である。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を製造することができる。
(変形例)
本実施の形態は、図15に示されるように、ドレイン電極33の下の窒化物半導体層には第2のイオン注入領域63が形成されているが、ソース電極32の下の窒化物半導体層には第2のイオン注入領域が形成されていない構造の半導体装置であってもよい。ドレイン電極33には、高電圧が印加されるため、ドレイン電極33のゲート電極31側の端部33aは、特に電界が集中しやすい。このため、ドレイン電極33のゲート電極31側の端部33aの下の窒化物半導体層に第2のイオン注入領域63が形成されていれば、電界集中を緩和することができる。しかしながら、電流集中についても考慮するならば、図3に示されるように、ソース電極32側にも第2のイオン注入領域62が設けられている構造の半導体装置の方が、信頼性の観点からは好ましい。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図16に示すように、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域の電子供給層23を一部除去し、凹部を形成することによりリセスを形成した構造のものである。このように、リセスを形成し、ソース電極32及びドレイン電極33を形成することにより、ソース電極32及びドレイン電極33におけるコンタクト抵抗を低くすることができる。
尚、電子供給層23にInAlGaNを用いた窒化物半導体装置では、DEG21aはピエゾ分極および自発分極により生成されるため、電子供給層23を薄くしても、電子走行層21に生成される2DEG21aは、一定量維持できる。
また、電子供給層23を厚くすることにより、電子走行層21に生成される2DEG21aを増やすことができる。従って、図17に示すように、厚さが約15nmのInAlGaNにより電子供給層23を形成し、電子供給層23のソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域に深さが約5nmのリセスを形成してもよい。尚、本実施の形態においても、第1のイオン注入領域52及び53における不純物元素の濃度は、ソース電極32及びドレイン電極33と接する部分がピークとなるように、イオン注入されている。
本実施の形態においては、ソース電極32の底面32bのゲート電極31側の端部32aの近傍及びソース電極32の側面32cは、第2のイオン注入領域62と接している。また、ドレイン電極33の底面33bのゲート電極31側の端部33aの近傍の底面及びドレイン電極33の側面33cは、第2のイオン注入領域63と接している。このためソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域にリセスが形成されていても、ソース電極32のゲート電極31側の端部32a及びドレイン電極33のゲート電極31側の端部33aにおける電界集中や電流集中を抑制することができる。
次に、本実施の形態における半導体装置のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係について説明する。図18は、本実施の形態における半導体装置のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係を示す。図18は、ゲート電圧Vgを−3V〜+2Vまで1Vずつ変化させた場合のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係を示す。図18に示されるように、同じゲート電圧Vg、同じドレイン電圧Vdsを印加した場合では、本実施の形態における半導体装置は、図1に示す構造の半導体装置よりもドレイン電流Idsを多く流すことができる。また、図7に示される第1の実施の形態における半導体装置と比較しても、同じゲート電圧Vg、同じドレイン電圧Vdsを印加した場合では、本実施の形態における半導体装置は、ドレイン電流Idsを多く流すことができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について、図19から図24に基づき説明する。尚、この説明の工程図では、便宜上、図16及び図17等に示されるものと、各々の層の厚さ等が異なって記載されているが、発明の内容に影響を与えるものではない。
最初に、図19(a)に示すように、基板10の上に、MOVPEによるエピタキシャル成長により、不図示のバッファ層、電子走行層21、中間層22、電子供給層23を順次積層して形成する。
次に、図19(b)に示すように、基板10の上に形成された窒化物半導体層に素子分離領域70を形成する。
次に、図19(c)に示すように、電子供給層23の上に、誘電体膜71を形成する。この誘電体膜71は、窒化物半導体層にイオン注入される不純物元素の濃度のピークが所望の深さとなるようにするために形成する。
次に、図20(a)に示すように、誘電体膜71の上に、第1のイオン注入領域52及び53を形成するためのイオン注入マスクとなるレジストパターン72を形成する。
次に、図20(b)に示すように、加速電圧3KeV、ドーズ量2×1015cm−2の条件で、窒化物半導体層にSiをイオン注入することにより、第1のイオン注入領域52及び53を形成する。
次に、図20(c)に示すように、レジストパターン72を有機溶剤等により除去した後、誘電体膜71の上に、第2のイオン注入領域62及び63を形成するためのイオン注入マスクとなるレジストパターン73を形成する。
次に、図21(a)に示すように、加速電圧7KeV、ドーズ量2×1015cm−2の条件で、窒化物半導体層にTiをイオン注入することにより、第2のイオン注入領域62及び63を形成する。
次に、図21(b)に示すように、レジストパターン73を有機溶剤等により除去した後、不活性ガス雰囲気中において、850℃の温度で1分間熱処理を行うことにより、注入された不純物元素のイオンを活性化させる。
次に、図21(c)に示すように、誘電体膜71を除去する。具体的には、SiN等により形成されている誘電体膜71をフッ酸等により除去し、電子供給層23等の表面を露出させる。
次に、図22(a)に示すように、電子供給層23の上に、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域に開口部74a及び74bを有するレジストパターン74を形成し、リセス132、133を形成する。レジストパターン74は、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域、即ち、第1のイオン注入領域52及び53と、第2のイオン注入領域62及び63の一部が、開口部74a及び74bとなるように形成する。リセス132、133は、レジストパターン74の開口部74a及び74bにおける電子供給層23をRIE等により、例えば、深さ約5nmとなるように除去することにより形成する。リセス132はソース電極32が形成される第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62の一部に形成され、リセス133はドレイン電極33が形成される第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63の一部に形成される。
次に、図22(b)に示すように、リフトオフにより、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する。これにより、リセス132が形成されている第1のイオン注入領域52と第2のイオン注入領域62の一部の上にソース電極32を形成する。同様に、リセス133が形成されている第1のイオン注入領域53と第2のイオン注入領域63の一部の上にドレイン電極33を形成する。
次に、図22(c)に示すように、電子供給層23、ソース電極32及びドレイン電極33の上に、保護膜40を形成する。
次に、図23(a)に示すように、ゲート電極31が形成される領域に開口部75aを有するレジストパターン75を形成する。
次に、図23(b)に示すように、SFをエッチングガスとして用いたドライエッチングにより、レジストパターン75の開口部75aにおける保護膜40を除去することにより、開口部40aを形成し、電子供給層23を露出させる。
次に、図23(c)に示すように、保護膜40の上にゲート電極31を形成するためのレジストパターン76を形成する。
次に、図24に示すように、保護膜40の開口部40aにおける電子供給層23の上に、リフトオフにより、ゲート電極31を形成する。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を製造することができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図25に示すように、ゲート電極31が形成される領域に凹部を形成することによりゲートリセスを形成し、ゲート電極31を形成した構造の半導体装置である。このように、ゲート電極31が形成される領域にゲートリセスを形成し、ゲートリセスが形成された領域にゲート電極31を形成することにより、2DEG21aの密度を高くするために、電子供給層23の厚さを厚くしても、周波数特性が低下することを抑制することができる。
次に、本実施の形態における半導体装置のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係について説明する。図26は、本実施の形態における半導体装置のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係を示す。図26は、ゲート電圧Vgを−3V〜+2Vまで1Vずつ変化させた場合のドレイン電圧Vdsとドレイン電流Idsとの関係を示す。図26に示されるように、同じゲート電圧Vg、同じドレイン電圧Vdsを印加した場合では、本実施の形態における半導体装置は、図1に示す構造の半導体装置よりもドレイン電流Idsを多く流すことができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。本実施の形態における半導体装置の製造方法は、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法の図19(a)から図23(a)までに示す工程は同じであるため説明を省略し、図23(a)以降の工程について説明する。尚、この説明の工程図では、便宜上、図25等に示されるものと、各々の層の厚さ等が異なって記載されているが、発明の内容に影響を与えるものではない。
図23(a)に示す工程の後、図27(a)に示すように、レジストパターン75の開口部75aにおける保護膜40を除去することにより開口部40aを形成し、更に、電子供給層23の一部を除去することによりゲートリセス131を形成する。この後、レジストパターン75は、有機溶剤等により除去する。
次に、図27(b)に示すように、保護膜40の上にゲート電極31を形成するためのレジストパターン76を形成する。
次に、図27(c)に示すように、保護膜40の開口部40aにおけるゲートリセス131が形成されている電子供給層23の上に、リフトオフにより、ゲート電極31を形成する。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を製造することができる。
尚、上記以外の内容については、第2の実施の形態と同様である。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図28に示されるように、第1のイオン注入領域152及び153と第2のイオン注入領域162及び163にイオン注入される不純物元素は同じであって濃度が異なるものである。イオン注入されるイオンの濃度を変えるとコンタクト抵抗も変わる。よって、第1のイオン注入領域152及び153には、加速電圧7KeV、ドーズ量5×1015cm−2の条件で、Tiをイオン注入する。また、第2のイオン注入領域162及び163には、加速電圧7KeV、ドーズ量2×1015cm−2の条件で、Tiをイオン注入する。一般的には、窒化物半導体層における不純物濃度が高い方が、コンタクト抵抗が低くなる。このため、不純物元素となるTiの不純物濃度が、第1のイオン注入領域152及び153よりも、第2のイオン注入領域162及び163の方が低くなるようにイオン注入する。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第5の実施の形態〕
次に、第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、半導体デバイス、電源装置及び高周波増幅器である。
(半導体デバイス)
本実施の形態における半導体デバイスは、第1から第4の実施の形態における半導体装置をディスクリートパッケージしたものであり、このようにディスクリートパッケージされた半導体デバイスについて、図29に基づき説明する。尚、図29は、ディスクリートパッケージされた半導体装置の内部を模式的に示すものであり、電極の配置等については、第1から第4の実施の形態に示されているものとは、異なっている。
最初に、第1から第4の実施の形態において製造された半導体装置をダイシング等により切断することにより、GaN系の半導体材料のHEMTの半導体チップ410を形成する。この半導体チップ410をリードフレーム420上に、ハンダ等のダイアタッチ剤430により固定する。尚、この半導体チップ410は、第1から第4の実施の形態における半導体装置に相当するものである。
次に、ゲート電極411をゲートリード421にボンディングワイヤ431により接続し、ソース電極412をソースリード422にボンディングワイヤ432により接続し、ドレイン電極413をドレインリード423にボンディングワイヤ433により接続する。尚、ボンディングワイヤ431、432、433は、Al等の金属材料により形成されている。また、本実施の形態においては、ゲート電極411はゲート電極パッドの一種であり第1から第4の実施の形態における半導体装置のゲート電極31と接続されている。また、ソース電極412はソース電極パッドの一種であり、第1から第4の実施の形態における半導体装置のソース電極32と接続されている。また、ドレイン電極413はドレイン電極パッドの一種であり、第1から第4の実施の形態における半導体装置のドレイン電極33と接続されている。
次に、トランスファーモールド法によりモールド樹脂440による樹脂封止を行なう。このようにして、GaN系の半導体材料を用いたHEMTのディスクリートパッケージされている半導体デバイスを作製することができる。
(PFC回路、電源装置及び高周波増幅器)
次に、本実施の形態におけるPFC回路、電源装置及び高周波増幅器について説明する。本実施の形態におけるPFC回路、電源装置及び高周波増幅器は、第1から第4の実施の形態におけるいずれかの半導体装置を用いた電源装置及び高周波増幅器である。
(PFC回路)
次に、本実施の形態におけるPFC(Power Factor Correction)回路について説明する。本実施の形態におけるPFC回路は、第1から第4の実施の形態における半導体装置を有するものである。
図30に基づき、本実施の形態におけるPFC回路について説明する。本実施の形態におけるPFC回路450は、スイッチ素子(トランジスタ)451と、ダイオード452と、チョークコイル453と、コンデンサ454、455と、ダイオードブリッジ456と、不図示の交流電源とを有している。スイッチ素子451には、第1から第4の実施の形態における半導体装置であるHEMTが用いられている。
PFC回路450では、スイッチ素子451のドレイン電極とダイオード452のアノード端子及びチョークコイル453の一方の端子とが接続されている。また、スイッチ素子451のソース電極とコンデンサ454の一方の端子及びコンデンサ455の一方の端子とが接続されおり、コンデンサ454の他方の端子とチョークコイル453の他方の端子とが接続されている。コンデンサ455の他方の端子とダイオード452のカソード端子とが接続されており、コンデンサ454の双方の端子間にはダイオードブリッジ456を介して不図示の交流電源が接続されている。このようなPFC回路450においては、コンデンサ455の双方端子間より、直流(DC)が出力される。
(電源装置)
次に、本実施の形態における電源装置について説明する。本実施の形態における電源装置は、第1から第4の実施の形態における半導体装置であるHEMTを有する電源装置である。
図31に基づき本実施の形態における電源装置について説明する。本実施の形態における電源装置は、前述した本実施の形態におけるPFC回路450を含んだ構造のものである。
本実施の形態における電源装置は、高圧の一次側回路461及び低圧の二次側回路462と、一次側回路461と二次側回路462との間に配設されるトランス463とを有している。
一次側回路461は、前述した本実施の形態におけるPFC回路450と、PFC回路450のコンデンサ455の双方の端子間に接続されたインバータ回路、例えばフルブリッジインバータ回路460とを有している。フルブリッジインバータ回路460は、複数(ここでは4つ)のスイッチ素子464a、464b、464c、464dを有している。また、二次側回路462は、複数(ここでは3つ)のスイッチ素子465a、465b、465cを有している。尚、ダイオードブリッジ456には、交流電源457が接続されている。
本実施の形態においては、一次側回路461におけるPFC回路450のスイッチ素子451において、第1から第4の実施の形態における半導体装置であるHEMTが用いられている。更に、フルブリッジインバータ回路460におけるスイッチ素子464a、464b、464c、464dにおいて、第1から第4の実施の形態における半導体装置であるHEMTが用いられている。一方、二次側回路462のスイッチ素子465a、465b、465cは、シリコンを用いた通常のMIS構造のFET等が用いられている。
(高周波増幅器)
次に、本実施の形態における高周波増幅器について説明する。本実施の形態における高周波増幅器は、第1から第4の実施の形態における半導体装置であるHEMTが用いられている構造のものである。
図32に基づき、本実施の形態における高周波増幅器について説明する。本実施の形態における高周波増幅器470は、ディジタル・プレディストーション回路471、ミキサー472a、472b、パワーアンプ473及び方向性結合器474を備えている。
ディジタル・プレディストーション回路471は、入力信号の非線形歪みを補償するものである。ミキサー472aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号をミキシングするものである。パワーアンプ473は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅するものであり、第1から第4の実施の形態における半導体装置であるHEMTを有している。方向性結合器474は、入力信号や出力信号のモニタリング等を行なう。尚、図32では、例えばスイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー472bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路471に送出することができる。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、
前記第1の半導体層または前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記第2の半導体層において、ドレイン電極が形成される領域に形成されたドレイン側の第1のイオン注入領域と、
前記第2の半導体層において、前記ドレイン側の第1のイオン注入領域よりも前記ゲート電極側に形成されたドレイン側の第2のイオン注入領域と、
を有し、
前記ドレイン側の第1のイオン注入領域及び前記ドレイン側の第2のイオン注入領域の上には、前記ドレイン電極が形成されており、
前記ドレイン側の第1のイオン注入領域におけるキャリア濃度は、前記ドレイン側の第2のイオン注入領域におけるキャリア濃度よりも高いことを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記ドレイン電極のゲート電極側の端部は、前記ドレイン側の第2のイオン注入領域の上に位置していることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記ドレイン電極が形成される領域の前記第2の半導体層には、凹部が形成されており、
前記ドレイン電極のゲート電極側の側面は、前記ドレイン側の第2のイオン注入領域と接していることを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記第2の半導体層において、ソース電極が形成される領域に形成されたソース側の第1のイオン注入領域と、
前記第2の半導体層において、前記ソース側の第1のイオン注入領域よりも前記ゲート電極側に形成されたソース側の第2のイオン注入領域と、
を有し、
前記ソース側の第1のイオン注入領域及び前記ソース側の第2のイオン注入領域の上には、前記ソース電極が形成されており、
前記ソース側の第1のイオン注入領域におけるキャリア濃度は、前記ソース側の第2のイオン注入領域におけるキャリア濃度よりも高いことを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の半導体装置。
(付記5)
前記ソース電極のゲート電極側の端部は、前記ソース側の第2のイオン注入領域の上に位置していることを特徴とする付記4に記載の半導体装置。
(付記6)
前記ソース電極が形成される領域の前記第2の半導体層には、凹部が形成されており、
前記ソース電極のゲート電極側の側面は、前記ソース側の第2のイオン注入領域と接していることを特徴とする付記4または5に記載の半導体装置。
(付記7)
前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層は、窒化物半導体により形成されていることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記8)
前記第1の半導体層は、InAlNまたはInAlGaNを含む材料により形成されており、
前記第2の半導体層は、GaNを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記9)
前記第1のイオン注入領域には、SiまたはSnがドープされており、
前記第2のイオン注入領域には、TiまたはWがドープされていることを特徴とする付記1から8のいずれかに記載の半導体装置。
(付記10)
前記第2の半導体層の前記ゲート電極が形成される領域には、前記第2の半導体層の一部を除去することによりゲートリセスが形成されており、
前記ゲート電極は、前記ゲートリセスの前記第2の半導体層の上に形成されていることを特徴とする付記1から9のいずれかに記載の半導体装置。
(付記11)
付記1から10のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記12)
付記1から10のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
10 基板
21 電子走行層(第1の半導体層)
21a 2DEG
22 中間層(第3の半導体層)
23 電子供給層(第2の半導体層)
31 ゲート電極
32 ソース電極
32a ゲート電極側の端部
32b 底面
32c 側面
33 ドレイン電極
33a ゲート電極側の端部
33b 底面
33c 側面
40 保護膜
52 第1のイオン注入領域(ソース側の第1のイオン注入領域)
53 第1のイオン注入領域(ドレイン側の第1のイオン注入領域)
62 第2のイオン注入領域(ソース側の第2のイオン注入領域)
63 第2のイオン注入領域(ドレイン側の第2のイオン注入領域)

Claims (10)

  1. 基板の上に形成された第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の上に形成された第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、
    前記第1の半導体層または前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記第2の半導体層において、ドレイン電極が形成される領域に形成されたドレイン側の第1のイオン注入領域と、
    前記第2の半導体層において、前記ドレイン側の第1のイオン注入領域よりも前記ゲート電極側に形成されたドレイン側の第2のイオン注入領域と、
    を有し、
    前記ドレイン側の第1のイオン注入領域及び前記ドレイン側の第2のイオン注入領域の上には、前記ドレイン電極が形成されており、
    前記ドレイン側の第1のイオン注入領域におけるキャリア濃度は、前記ドレイン側の第2のイオン注入領域におけるキャリア濃度よりも高いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ドレイン電極のゲート電極側の端部は、前記ドレイン側の第2のイオン注入領域の上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ドレイン電極が形成される領域の前記第2の半導体層には、凹部が形成されており、
    前記ドレイン電極のゲート電極側の側面は、前記ドレイン側の第2のイオン注入領域と接していることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の半導体層において、ソース電極が形成される領域に形成されたソース側の第1のイオン注入領域と、
    前記第2の半導体層において、前記ソース側の第1のイオン注入領域よりも前記ゲート電極側に形成されたソース側の第2のイオン注入領域と、
    を有し、
    前記ソース側の第1のイオン注入領域及び前記ソース側の第2のイオン注入領域の上には、前記ソース電極が形成されており、
    前記ソース側の第1のイオン注入領域におけるキャリア濃度は、前記ソース側の第2のイオン注入領域におけるキャリア濃度よりも高いことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記ソース電極のゲート電極側の端部は、前記ソース側の第2のイオン注入領域の上に位置していることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記ソース電極が形成される領域の前記第2の半導体層には、凹部が形成されており、
    前記ソース電極のゲート電極側の側面は、前記ソース側の第2のイオン注入領域と接していることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1の半導体層は、InAlNまたはInAlGaNを含む材料により形成されており、
    前記第2の半導体層は、GaNを含む材料により形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記第1のイオン注入領域には、SiまたはSnがドープされており、
    前記第2のイオン注入領域には、TiまたはWがドープされていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
  10. 請求項1から8のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
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