JP2018127084A - 自動運転車両 - Google Patents

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Takeshi Matsumura
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Abstract

【課題】ステアリングホイールに隠れてドライバモニタカメラによるドライバの顔認識不能な期間を短くする。【解決手段】自動運転車両1は、ステアリングコラムの上面上に配置されてドライバを撮影するドライバモニタカメラ33と、制御装置60とを備える。制御装置60は、車両の走行計画を生成する走行計画作成部74と、車両の走行用アクチュエータを制御する走行制御部75と、を備える。走行計画作成部は、走行計画に沿って車両を走行させると、車両の走行中にステアリングホイール2の操舵角が、ステアリングホイールによってドライバの顔が隠れることによりドライバモニタカメラの画像から顔を認識することができなくなる認識不能角度範囲内の角度になるような場合には、ステアリングホイールの操舵角が認識不能角度範囲内の角度になる期間が短くなるように前記走行計画を変更する。【選択図】図6

Description

本発明は、自動運転車両に関する。
特許文献1には、ドライバの顔を含む画像を撮影する撮影装置と、撮影装置によって撮影された画像に基づいてドライバの顔が向いている角度を算出する算出手段とを備え、ドライバの顔が向いている角度が大きくなってドライバの顔を認識できなくなったときには、顔の向きが変化する角速度に基づいて顔の向きの角度を推定することが開示されている。このようにして算出又は推定された顔の向きの角度に基づいてドライバが脇見をしているか否か等の判定が行われる。
特許文献2には、運転者の脇見状態の継続時間を計測する脇見時間計測装置と、運転者の居眠り状態の継続時間を計測する居眠り時間計測装置と、計測された脇見時間が第1所定時間以上の場合及び計測された居眠り時間が第2所定時間以上の場合にドライバに警告を行う警告出力装置とを備える、車載警報装置が開示されている。
特開2016−57839号公報 特開2008−97445号公報
特許文献1、2に記載されたように、ドライバモニタカメラによって撮影された画像を用いて、ドライバが脇見をしているか否か又はドライバが居眠りをしていないか否かを判別することが行われている。このような判別を適切に行うためには、ドライバの顔がドライバモニタカメラによって常に撮影されてドライバの状態が認識されていることが必要になる。
一般に、ドライバモニタカメラは、ステアリングコラムの上面上に配置される。ところが、このように配置されたドライバモニタカメラでは、ステアリングホイールの操舵角によっては、ドライバモニタカメラによるドライバの顔画像がステアリングホイールのスポーク等によって隠れてしまう場合がある。ドライバの顔画像がステアリングホイールによって隠れてしまうと、ドライバの顔認識をすることができなくなり、ドライバ状態の検出精度が低下する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ドライバの状態を把握することができなくなる期間が短くなるように、ステアリングホイールに隠れてドライバモニタカメラによるドライバの顔の少なくとも一部を認識することができなくなる期間を短くすることにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)ステアリングコラムの上面上に配置されてドライバを撮影する撮影装置と、該撮影装置に接続された制御装置とを備える、自動運転車両であって、前記制御装置は、当該車両の周辺状況を認識する周辺状況認識部と、前記周辺状況認識部により認識された前記周辺状況、地図情報及び目的地に基づいて、当該車両の走行計画を生成する走行計画作成部と、前記走行計画に沿って前記車両が自動的に走行するように前記車両の走行用アクチュエータを制御する走行制御部と、を備え、前記走行計画作成部は、前記走行計画に沿って車両を走行させると、当該車両の走行中にステアリングホイールの操舵角が、該ステアリングホイールによってドライバの顔の少なくとも一部のパーツが隠れることにより前記撮影装置によって撮影された画像から前記パーツを認識することができなくなる認識不能角度範囲内の角度になるような場合には、前記ステアリングホイールの操舵角が前記認識不能角度範囲内の角度になる期間が短くなるように前記走行計画を変更する、自動運転車両。
本発明によれば、ステアリングホイールに隠れてドライバモニタカメラによるドライバの顔の少なくとも一部を認識することができなくなる期間を短くすることができる。
図1は、自動運転車両に搭載された自動運転システムの構成を示す概略的なブロック図である。 図2は、自動運転車両の外観を示す概略的な側面図である。 図3は、自動運転車両の内部を部分的に示す概略側面図である。 図4は、走行計画を作成するための走行計画作成制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図5は、図4の走行計画作成制御に基づいて作成された走行計画に従って車両の走行制御を行うための制御ルーチンを示すフローチャートである。 図6は、比較的急にカーブしている片側一車線の道路を車両が走行している場合の走行ラインを示す図である。 図7は、急カーブしている片側二車線の道路を車両が走行している場合の走行ラインを示す図である。 図8、走行計画を変更する走行計画変更制御の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。 図9、走行計画を変更する走行計画変更制御の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<車両全体の説明>
図1〜図3を参照して、本発明の一つの実施形態における自動運転車両1の構成について説明する。図1は、本実施形態における自動運転車両1に搭載された自動運転システム5の構成を示す概略的なブロック図である。図2は、本実施形態における自動運転車両1の外観を示す概略的な側面図である。図3は、本実施形態における自動運転車両1の内部を部分的に示す概略側面図である。
図1に示すように、自動運転システム5は、周辺環境検出装置10、自車両状態検出装置20、GPS受信機31、地図データベース32、ドライバモニタカメラ33、HMI(Human Machine Interface)41、ナビゲーション装置42、各種走行用アクチュエータ50、及び電子制御ユニット(ECU)60を備える。
周辺環境検出装置10は、自動運転車両1の周辺の環境状況(自車両周辺状況)を検出するための検出装置である。自車両周辺状況には、自車両周辺の障害物(例えば、建物や、道路上の先行車や後続車、対向車といった走行車両、停止車両、縁石、落下物、歩行者等)や天候等が含まれる。本実施形態では、自動運転車両1は、図1に示したように、周辺環境検出装置10として、ライダ(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)11と、ミリ波レーダーセンサ12と、外部カメラ13とを備える。
ライダ11は、レーザ光を利用して自車両周辺の道路や障害物を検出する装置である。本実施形態では、ライダ11は、図2に示したように、自動運転車両1の屋根上に設置されている。ライダ11は、自動運転車両1の全周囲に向けてレーザ光を順次照射し、その反射光に基づいて自車両周辺の道路や障害物までの距離を計測する。この結果、ライダ11によれば、自動運転車両1の全周囲における道路及び障害物の状況、すなわち自車両周辺状況が三次元画像として検出される。ライダ11は、自車両周辺状況を示す三次元画像をECU60へ送信する。
ミリ波レーダーセンサ12は、電波を利用してライダ11よりも遠距離における自車両周辺の障害物を検出する装置である。本実施形態では、ミリ波レーダーセンサ12は、図2に示したように、自動運転車両1のフロントバンパー及びリヤバンパーにそれぞれ設置されている。ミリ波レーダーセンサ12は、自動運転車両1の周囲(本実施形態では自動運転車両1の前方、後方及び側方)に電波を発射し、その反射波に基づいて自車両周辺の障害物までの距離や当該障害物との相対速度を計測する。ミリ波レーダーセンサ12は、その計測結果を自車両周辺状況としてECU60へ送信する。
外部カメラ13は、自動運転車両1の前方を撮影する装置である。本実施形態では、外部カメラ13は、図2に示したように、自動運転車両1のフロントガラスの情報に設置されている。外部カメラ13は、撮影した自車両前方の映像の画像処理を行うことで、自車両前方の障害物情報や、走行レーンの車線幅や道路形状、道路標識、信号機の状態といった自車両前方の道路情報、ヨー角(走行レーンに対する車両の相対的な方向)や走行レーン中央からの車両オフセット位置といった自動運転車両1の走行情報等を検出する。外部カメラ13は、検出したこれらの撮影情報をECU60へ送信する。
なお、ライダ11、ミリ波レーダーセンサ12及び外部カメラ13の設置箇所や個数は、上記実施形態の態様に限られるものではない。ライダ11及びミリ波レーダーセンサ12は、自車両周辺の道路や障害物を検出することができれば、自動運転車両1のグリルや、各種ライトの内部に分割して設置されてもよい。また、外部カメラ13は、自動運転車両1の前方を撮影することができれば、他の場所に設置されてもよい。
また、自動運転車両1は、周辺環境検出装置10として、自車両周辺状況を検出する他の装置を備えていても良い。具体的には、例えば、自車両周辺の照度を検出する照度センサ、降水の有無や降水量を検出するレインセンサ、渋滞情報等を外部の通信センタから受信する受信装置等が挙げられる。
自車両状態検出装置20は、自動運転車両1の速度や加速度、姿勢といった自動運転車両1の状態を検出するための装置である。本実施形態では、自動運転車両1は、図1に示したように、自車両状態検出装置20として、車速センサ21と、加速度センサ22と、ヨーレートセンサ23と、を備える。
車速センサ21は、自動運転車両1の速度を検出するためのセンサである。加速度センサ22は、自動運転車両1の前後方向の加速度を検出するためのセンサである。ヨーレートセンサ23は、自動運転車両1の重心の鉛直軸回りの回転角速度(ヨーレート)を検出するセンサである。これら車速センサ21、加速度センサ22及びヨーレートセンサ23は、検出結果をECU60へ送信する。
なお、自動運転車両1は、自車両状態検出装置20として、自動運転車両1の状態を検出する他の装置を備えていても良い。
GPS受信機31は、3個以上のGPS衛星から信号を受信して、自動運転車両1の現在位置(例えば、自動運転車両1の緯度及び経度)を検出するための装置である。GPS受信機31は、検出された自動運転車両1の現在位置情報をECU60へ送信する。
地図データベース32は、地図情報に関するデータベースである。地図データベース32は、例えば、自動運転車両1に搭載されたHDD(Hard Disk Drive)内に記憶されている。地図情報には、例えば、道路の位置情報、道路形状の情報(例えば、カーブと直線部の種別、カーブの曲率等)、交差点及び分岐点の位置情報、道路種別等の情報が含まれる。
ドライバモニタカメラ33は、ドライバを、特にドライバの顔を撮影するための装置である。本実施形態では、ドライバモニタカメラ33は、ステアリングホイール2を取り付けるためのステアリングコラム3の上面上に設けられている。ドライバモニタカメラ33は、撮影したドライバの画像をECU60へ送信する。
HMI41は、ドライバ又は車両乗員と自動運転システム5との間で情報の入出力を行うためのインターフェイスである。HMI41は、例えば、文字情報や画像情報を表示するためのディスプレイ、音声出力のためのスピーカ、ドライバの音声を認識するためのマイク、及び乗員が入力操作を行うための操作ボタン或いはタッチパネル等を備えている。
ナビゲーション装置42は、HMI41を介してドライバによって設定された目的地までの目標走行ルートを演算するための装置である。ナビゲーション装置42は、GPS受信機31で検出した自動運転車両1の現在位置情報と地図データベース32の地図情報とに基づいて、目的地までの目標走行ルートを演算する。ナビゲーション装置42は、演算した目標走行ルートに関する情報を電子制御ユニット60に送信する。
走行用アクチュエータ50は、自動運転車両1の走行制御を実行するための装置である。走行用アクチュエータは、少なくとも、駆動アクチュエータ51、制動アクチュエータ52、操舵アクチュエータ53を備える。
駆動アクチュエータ51は、自動運転車両1を加速するためのアクチュエータである。駆動アクチュエータ51は、例えば、ECU60からの制御信号に応じて、自動運転車両1を駆動するためのモータや内燃機関を制御して、自動運転車両1の駆動力を制御する。制動アクチュエータ52は、ECU60からの制御信号に応じて、自動運転車両1に設けられたブレーキを制御して、自動運転車両1の車両に付与する制動力を制御する。操舵アクチュエータ53は、ECU60からの制御信号に応じて、電動パワーステアリングシステムの操舵アシストモータの駆動を制御して、自動運転車両1の操舵作用を制御する。
ECU60は、双方向性バスによって相互に接続された中央演算装置(CPU)、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入力ポート及び出力ポートを備えたマイクロコンピュータである。本実施形態では、一つのECU60が設けられているが、CAN等に準拠したバス等を介して互いに接続された複数のECUが機能毎に設けられていてもよい。図1に示したように、本実施形態では、ECU10は、自動運転車両1の自動運転の制御を行う自動運転制御部70と、自動運転車両1のドライバの状態を診断するドライバ状態診断部80とを備える。
<自動運転制御の概要>
自動運転制御部70は、自動運転車両1周辺の状況を認識する周辺状況認識部71と、自動運転車両1の地図上の位置を認識する車両位置認識部72と、自動運転車両1の走行状態を認識する走行状態認識部73と、自動運転車両1の走行計画を作成する走行計画作成部74と、自動運転車両1の走行を制御する走行制御部75とを有する。
周辺状況認識部71は、周辺環境検出装置10の検出結果(例えば、ライダ11の三次元画像、ミリ波レーダーセンサ12の計測結果、外部カメラ13の撮影情報等)に基づいて、自動運転車両1の周辺状況を認識する。この場合、周辺状況には、自動運転車両1が走行する車線の白線の位置、自動運転車両1に対する車線中心の位置、道路幅、道路の形状(例えば、走行車線の曲率、路面の勾配変化等)、自動運転車両1の周辺の障害物の状況(例えば、固定障害物と移動障害物とを区別する情報、自動運転車両1に対する障害物の位置、自動運転車両1に対する障害物の移動方向、自動運転車両1に対する障害物の相対速度等)が含まれる。
車両位置認識部72は、周辺状況認識部71によって認識された自動運転車両1の周辺状況及びGPS受信機31で受信した自動運転車両1の現在位置情報に基づいて、自動運転車両1の地図上における位置を認識する。GPS受信機31で受信した自動運転車両1の現在位置情報はそれほど精度が高くなく、多少の誤差がある。そこで、車両位置認識部72は、GPS受信機31による現在位置情報に基づいて、その位置周辺について地図データベース32に記憶されている固定障害物の三次元基礎データを取得する。そして、車両位置認識部72は、このようにして取得した三次元基礎データと、周辺状況認識部71によって認識された現在の自動運転車両1周辺の固定障害物の三次元検出データとを比較することによって、現在の自動運転車両1の正確な位置を認識する。具体的には、ライダ11を用いて検出された周辺の固定障害物の三次元画像を少しずつずらしながら、この三次元画像が、記憶されている周辺の固定障害物の三次元基礎画像上にぴたりと重なる画像位置を見つけ出す。このとき三次元画像をずらした量に基づいて、現在の自動運転車両1の正確な位置を認識することができる。
走行状態認識部73では、自車両状態検出装置20の検出結果(例えば、車速センサ21からの車速情報、加速度センサ22からの加速度情報、ヨーレートセンサ23からの回転角度情報等)に基づいて、自動運転車両1の走行状態が認識される。自度運転車両1の走行状態には、例えば、車速、加速度および自動運転車両1の重心の鉛直軸周りの回転角速度が含まれる。
走行計画作成部74では、自動運転車両1の走行計画が作成される、即ち、自動運転車両1の進路が決定される。自動運転車両1の走行計画は、地図データベース32の地図情報、車両位置認識部72で認識された自動運転車両1の位置、周辺状況認識部71で認識された自動運転車両1の周辺状況(他車両の位置や進行方向等)および走行状態認識部73により認識された自動運転車両1の速度や加速度、HMI41を介して入力された目的地等に基づいて、作成される。
本実施形態では、走行計画作成部74では、目標走行ルート、目標走行レーン及び目標走行パス含む目標走行ラインに基づいて、走行計画が作成される。目標走行ルートは、現在地から目的地に至るまでに自動運転車両1が走行すべき道路を示すものであり、ドライバによって設定された目的地に基づいてナビゲーション装置42によって算出される。目標走行レーンは、車線が複数ある道路を走行する際に、複数の車線のうち自動運転車両1が走行すべき車線を示すものである。目標走行レーンは、例えば、初期設定においては複数車線のうち最も左側の車線に設定されると共に、道路の状況や周辺車両の状況に応じて他の車線に設定される。目標走行パスは、一つの車線の中で自動運転車両1が走行すべき位置を示すものである。目標走行パスは、基本的に、車線の中央に設定される。
走行計画作成部74では、目標走行ラインに加えて、その道路の法定制限速度や、自動運転車両1の周辺の環境(例えば、自車両周りの他車両の速度等)に基づいて、自動運転車両1が辿るべき短期的な目標軌跡が算出される。このようにして算出された短期的な目標軌跡から、目標軌跡上の各時刻における自動運転車両1の位置と走行状態とが算出される。
走行制御部75は、走行計画作成部74によって作成された走行計画に沿って自動運転車両1が自動的に走行するように自動運転車両1の走行用アクチュエータ50を制御する。すなわち、走行制御部75は、走行計画作成部74において算出された各時刻における自動運転車両1の位置と走行状態に基づいて、走行用アクチュエータ50それぞれに制御信号を送信する。これによって、自動運転車両1は、走行計画作成部74によって算出された目標軌跡上を通って走行するように制御される。
次に、車両の自動運転システムにおいて実行される基本的な処理について、図4及び図5に示したフロ一チャートを参照しつつ簡単に説明する。図4は、走行計画を作成するための走行計画作成制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。例えばドライバがHMI41を介してナビゲーション装置42において目的地を設定すると、ECU60において図4で示した走行計画作成制御の制御ルーチンが繰り返し実行される。
まず、ステップS11では、周辺環境検出装置10の検出結果から、周辺状況認識部71により、自動運転車両1の周辺状況が認識される。次いで、ステップS12では、周辺状況認識部71によって認識された自動運転車両1の周辺状況及びGPS受信機31で受信した自動運転車両1の現在位置情報に基づいて、車両位置認識部72により、自動運転車両1の位置が認識される。次いで、ステップS13では、自車両状態検出装置20の検出結果から、走行状態認識部73により、自動運転車両1の走行状態が認識される。次いで、ステップS14では、走行計画作成部74により、自動運転車両1の走行計画が生成される。この走行計画に基づいて車両の走行制御が行われる。
図5は、図4の走行計画作成制御に基づいて作成された走行計画に従って自動運転車両1の走行制御を行うための制御ルーチンを示すフローチャートである。図5を参照すると、まず、ステップS21において、走行計画作成部74によって生成された走行計画、すなわち、目標軌跡上の各時刻における自動運転車両1の位置及び走行状態が読み込まれる。次いで、これら各時刻における自動運転車両1の位置及び走行状態に基づいて、ステップS22では自動運転車両1の駆動アクチュエータ51の制御が行われ、ステップS23では自動運転車両1の制動アクチュエータ52の制御及び制動灯の点灯制御等が行われ、ステップS24では操舵アクチュエータ53の制御及び方向指示灯の制御等が行われる。これら制御は、ステップS21において、更新された新たな走行計画を取得するごとに更新される。
このようにして、生成された走行計画に沿った自度運転車両1の自動走行が行われる。自度運転車両1の自動走行が行われて、自度運転車両1が目的地に到着した場合に、或いは、自度運転車両1の自動走行が行われている途中で、運転者によりHMI41に自動走行を停止させる入力操作が行われた場合に、自動走行が終了せしめられる。
<ドライバ状態診断の概要>
自動運転車両1のドライバの状態を診断するドライバ状態診断部80は、ドライバが居眠りをしているか否かを診断する居眠り診断部81と、ドライバが脇見運転をしているか否かを診断する脇見診断部82と、を備える。
居眠り診断部81は、ドライバモニタカメラ33から入力される画像を処理して、ドライバの瞼の開き量を算出し、算出された瞼の開き量に基づいてドライバの眼が閉じられているか否かを検出する。具体的には、本実施形態では、ドライバモニタカメラ33によって撮影された顔画像に対して、まず、アファイン変換等により顔の向きや顔の大きさが補正され、次いで、顔の各パーツ(口、鼻、眼)のマッチング処理により各パーツが特定される。その後、眼のパーツの境界線に基づいて上下の瞼間の最大距離、すなわち瞼の開き量が算出される。このようにして算出された瞼の開き量が所定の基準値以下の場合には、現在、瞼が閉じられていると判定される。この基準値は、予め定められた一定値であってもよいし、眼の開いている状態にあるときの瞼の開き量をドライバ毎に予め検出し、この開き量に基づいて最適化された値であってもよい。なお、ドライバモニタカメラ33から入力される画像を処理してドライバの眼が閉じられているか否かを検出する手法としては、必ずしも上述した手法を用いる必要はなく、任意の適切な手法を用いることができる。
加えて、居眠り診断部81は、上述した画像処理によって眼が閉じられている状態(閉眼状態)であると検出されている継続時間を算出し、算出された閉眼状態の継続時間が予め定められた所定の居眠り判定時間以上になると、居眠り診断部81は、ドライバが居眠り運転をしていると判定する。なお、居眠り判定時間は、自動運転車両1の運転状態等に応じて変更される時間であってもよい。例えば、自動運転車両1が停止しているときには走行しているときに比べて、居眠り判定時間が長く設定されてもよい。
脇見診断部82は、ドライバモニタカメラ33から入力される画像を処理して、ドライバの顔の向きを算出し、算出された顔の向きに基づいてドライバの顔が正面を向いているか否かを検出する。具体的には、上述したようにマッチング処理によって特定された顔の各パーツの位置又は向きと、予め記憶しておいた各姿勢(例えば、正面を向いているときの姿勢等)における同パーツの位置又は向きとのマッチング度合いを比較することにより、ドライバの現在の顔の向きが算出される。このようにして算出された顔の向きが正面に対して所定基準以上ずれている場合には、ドライバの顔が正面を向いていないと判定される。なお、ドライバモニタカメラ33から入力される画像を処理してドライバの顔が正面を向いているか否かの検出は、必ずしも上述した手法で行う必要はなく、任意の適切な手法を用いることができる。
加えて、脇見診断部82は、上述した画像処理によってドライバの顔が正面を向いていない状態(脇見状態)であることが検出されているときには、その継続時間を算出する。算出された脇見状態の継続時間が予め定められた所定の脇見判定時間以上になると、脇見診断部82は、ドライバが脇見運転をしていると判定する。なお、脇見判定時間は、自動運転車両1の運転状態等に応じて変更される時間であってもよい。例えば、自動運転車両1の速度が遅いときには速いときに比べて脇見判定時間が長く設定されてもよい。
なお、居眠り診断部81によってドライバが居眠りしていると判定された場合には、居眠り診断部81からHMI41に居眠り警報指令が送信される。このように居眠り警報指令が送信されると、HMI41は、例えば、スピーカによって警報音を発生させると共に、ディスプレイに居眠りに注意すべき旨の警報を表示させる。また、脇見診断部82によってドライバが脇見していると判定された場合には、脇見診断部82からHMI41に脇見警報指令が送信させる。このように脇見警報指令が送信されると、HMI41は、例えば、スピーカによって警報音を発生させると共に、ディスプレイに居眠りに注意すべき旨の警報を表示させる。このように、HMI41は、ドライバに異常が生じている場合にドライバに異常を警報する警報部として機能する。
なお、本実施形態では、ドライバ状態診断部80は、ドライバの運転状態を判定する診断部として、居眠り診断部81及び脇見診断部82を備えている。しかしながら、ドライバ状態診断部80は、居眠り及び脇見以外のドライバの運転状態についても判定するように構成されてもよい。例えば、ドライバが眼の状態を検出してドライバが白目をむいているときにはドライバに異常が生じていると判定したり、ドライバの動きを検出してドライバが痙攣しているときにはドライバに異常が生じていると判定したり、ドライバの姿勢を検出してドライバが傾いて座っているときにはドライバに異常が生じていると判定したりするようにしてもよい。
<問題点>
ところで、上述したように、本実施形態では、ドライバモニタカメラ33がステアリングコラム3の上面上に設けられている。この結果、図3に示したように、ドライバモニタカメラ33とドライバとの間にステアリングホイール2が位置することになる。この場合、ドライバモニタカメラ33はステアリングホイール2を通してドライバを撮影する。このため、ステアリングホイール2の回転量、すなわちステアリングホイール2の操舵角(直進状態を0としたステアリングホイール2の回転角度)が大きくなると、ステアリングホイール2のスポーク部分等によってドライバの撮影が妨げられる。
具体的には、ドライバ側から見て右回り(時計回り)にステアリングホイール2を回転させた場合、操舵角の増加に伴い、口、鼻、左眼、右眼の順でドライバの顔の主要パーツがステアリングホイール2によって隠れる。一方、ドライバ側から見て左回り(反時計回り)にステアリングホイール2を回転させた場合、操舵角の増加に伴い、口、鼻、右眼、左眼の順でドライバの顔の主要パーツがステアリングホイール2によって隠れる。このため、自動運転車両1の操舵時には、ドライバが正面を向いていたとしても、ドライバの顔の主要パーツがステアリングホイール2によって隠れる場合があり、ドライバ状態の検出精度が低下する。
特に、本実施形態では、スポークがステアリングホイール2の左右両側において等しい角度で設けられている。このため、ステアリングホイール2の操舵角が第1所定角度θlim1以上になると、例えば、ドライバの一方の眼がスポークによって隠れてしまう。したがって、ステアリングホイール2の操舵角が第1所定角度θlim1以上になると、ドライバ状態の検出精度の低下を招く。したがって、ステアリングホイール2の操舵角が第1所定角度θlim1以上の角度範囲は、ステアリングホイール2によってドライバの顔の少なくとも一部のパーツが隠れることによりドライバモニタカメラ33によって撮影された画像からこのパーツを認識することができなくなる認識不能角度範囲であるということができる。したがって、ステアリングホイール2の操舵角は、できる限り第1所定角度θlim1未満の範囲内、すなわち認識不能角度範囲外で制御されるのが好ましい。
<本実施形態における制御の概要>
ところで、本実施形態の自動運転車両1では、走行計画作成部74によって走行計画が作成される。このため、走行計画作成部74によって走行計画が作成された段階で、ドライバによって設定された目的地に到達するまでの間のステアリングホイール2の操舵角を算出することができる。したがって、自動運転車両1では、走行計画作成部74によって走行計画が作成された段階で、走行計画に沿って自動運転車両1を走行させると、ステアリングホイール2の操舵角が第1所定角度θlim1以上になることがあるか否か、すなわち認識不能角度範囲内の角度になることがあるか否かを判断することができる。
そこで、本実施形態の走行計画作成部74は、上述したようにして作成された走行計画に沿って自動運転車両1を走行させると、自動運転車両1の走行中にステアリングホイール2の操舵角が上述した認識不能角度範囲内の角度になるような場合には、ステアリングホイール2の操舵角が認識不能角度範囲内の角度になる期間が短くなるように走行計画を変更するように構成される。以下では、走行計画作成部74のこのような制御について説明する。
図6は、自動運転車両1が比較的急にカーブしている片側一車線の道路を走行している場合の走行ラインを示す図である。図中のXは車線を規定する白線を表している。上述したように、走行計画作成部74において走行計画を作成するに当たり、目標走行ラインのうち目標走行パスは、基本的に、車線の中央に設定される。したがって、図6に示した例では、基本的に、目標走行ラインは破線で示したラインL1に設定される。
ここで、ラインL1は、曲率半径がR1の円弧となっているとする。したがって、自動運転車両1がラインL1に沿って走行する場合、ステアリングホイール2の操舵角は曲率半径R1に対応するθ1となる。上述したように、図6に示した道路は比較的急にカーブしているため、操舵角θ1は、第1所定角度θlim1よりも僅かに大きい角度となっている。したがって、自動運転車両1が図6に示した道路を走行する際には、ステアリングホイール2の操舵角は認識不能角度範囲内の角度となる。
一方、自動運転車両1が図6に示したカーブした道路を走行するにあたり、カーブへの入口及びカーブからの出口付近では自動運転車両1が車線の外側を走行し、カーブの中央付近では自動運転車両1が車線の内側を走行するようなラインL2で走行する場合を考える。この場合、ラインL2は、曲率半径がR1よりも大きいR2の円弧となっている。したがって、自動運転車両1がラインL2に沿って走行する場合には、ステアリングホイール2の操舵角は曲率半径R2に対応するθ2となる。
ここで、曲率半径R2は曲率半径R1よりも大きいことから、操舵角θ2は操舵角θ1よりも小さい。上述したように、操舵角θ1は、第1所定角度θlim1よりも僅かに大きい角度となっているため、操舵角θ2は第1所定角度θlim1よりも小さい角度となる。したがって、操舵角θが第1所定角度θlim1よりも僅かに大きい角度となるような道路を走行する場合には、道路を走行する際における目標走行パスを変更することによってステアリングホイール2の操舵角が認識不能角度範囲内の角度となることを抑制ことができる。ただし、操舵角θが第1所定角度θlim1よりも大きい第2所定角度θlim2(θlim2>θlim1)以上になると、目標走行パスを変更してもステアリングホイール2の操舵角は認識不能角度範囲内の角度のままとなる。
図7は、自動運転車両1が急カーブしている片側二車線の道路を走行している場合の走行ラインを示す図である。図中のXは車線を規定する白線を表している。上述したように、走行計画作成部74において走行計画を作成するに当たり、目標走行ラインのうち目標走行レーンは、例えば、初期設定において複数車線のうち最も左側の車線に設定される。したがって、図7に示した例では、基本的に目標走行ラインは破線で示したラインL3に設定される。
ここで、ラインL3は、曲率半径がR3の円弧となっているとする。したがって、自動運転車両1がラインL3に沿って走行する場合、ステアリングホイール2の操舵角は曲率半径R3に対応するθ3となる。上述したように、図6に示した道路は急カーブとなっているため、操舵角θ3は、第2所定角度θlim2よりも僅かに大きい角度となっている。したがって、自動運転車両1が図7に示した道路を走行する際には、ステアリングホイール2の操舵角は認識不能角度範囲内の角度となる。
一方、自動運転車両1が図7に示したカーブした道路を走行するにあたり、右側の車線を走行するようなラインL4で走行する場合を考える。この場合、ラインL4は、曲率半径がR3よりも大きいR4の円弧となっている。したがって、自動運転車両1がラインL4に沿って走行する場合には、ステアリングホイール2の操舵角は曲率半径R4に対応するθ4となる。
ここで、曲率半径R4は曲率半径R3よりも大きいことから、操舵角θ4は操舵角θ3よりも小さい。加えて、曲率半径R3に対する曲率半径R4の比は、曲率半径R1に対する曲率半径R2の比よりも大きい。すなわち、操舵角θ4に対する操舵角θ3の比は、操舵角θ2に対する操舵角θ1の比よりも大きい。このため、自動運転車両1の走行ラインをラインL3からL4に変更した場合には、自動運転車両1の走行ラインをラインL1からL2に変更した場合に比べて操舵角θをより小さくすることができる。
この結果、操舵角θ3は、第2所定角度θlim2よりも大きい角度となっているにも関わらず、操舵角θ4は第1所定角度θlim1よりも小さい角度となる。したがって、操舵角θが第2所定角度θlim2よりも大きい角度となるような道路を走行する場合には、道路を走行する際における目標走行レーンを変更することによってステアリングホイール2の操舵角が認識不能角度範囲内の角度となることを抑制ことができる。ただし、操舵角θが第2所定角度θlim2よりも大きい第3所定角度θlim3(θlim3>θlim2)以上になると、目標走行レーンを変更してもステアリングホイール2の操舵角は認識不能角度範囲内の角度のままとなる。
本実施形態の走行計画作成部74によって作成された走行計画に沿って自動運転車両1を走行させると、自動運転車両1の走行中にステアリングホイール2の操舵角が第3所定角度θlim3以上になるような場合には、走行パスや走行レーンを変更しても、ステアリングホイール2の操舵角は認識不能角度範囲内の角度となる。したがって、この場合には、目的地への到達時間の増加や自動運転車両1の安全性を考慮して可能な範囲内で、車両の走行ルートを変更することが必要になる。本実施形態では、このように目標走行パス、目標走行レーン、目標走行ルートを変更することによって、ステアリングホイール2の操舵角が認識不能角度範囲内の角度になる期間を短くすることができる。
<フローチャート>
図8及び図9は、図4を参照して説明した走行計画作成制御によって作成された走行計画を変更する走行計画変更制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。走行計画変更制御は、走行計画作成部74において実行される。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔毎に繰り返し実行される。
図8及び図9に示したように、まずステップS31において、走行計画作成制御によって作成された走行計画に沿って自動運転車両1が走行した際にステアリングホイール2が取り得る操舵角θが算出される。操舵角θの算出は、目標走行ライン中に存在するカーブ走行ラインの曲率半径に基づいて算出される。
次いで、ステップS32では、ステップS31において算出された走行計画中の操舵角θの絶対値が、第1所定角度θlim1以上の角度を含むか否かが判定される。したがって、ステップS32では、走行計画中の操舵角θが認識不能角度範囲内の角度を含むか否かが判定される。ステップS32において、走行計画中の操舵角θの絶対値が第1所定角度θlim1以上の角度を含まないと判定された場合には、目標走行ラインを変更する必要がないため、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS32において、走行計画中の操舵角θの絶対値が第1所定角度θlim1以上の角度を含むと判定された場合、すなわち走行計画中の操舵角θが認識不能角度範囲内の角度を含むと判定された場合には、ステップS33へと進む。
ステップS33では、ルート確定フラグFrがONにセットされているか否かが判定される。ルート確定フラグFrは目標走行ルートが確定して走行計画変更制御によって目標走行ルートが変更されることがなくなった場合にONとされ、未だ変更される可能性がある場合にOFFとされるフラグである。ルート確定フラグFrは、ドライバが目的地を変更したり、渋滞によって目標走行ルートが変更されたりすることによって走行計画作成制御で作成される走行計画が変更された場合には、OFFにリセットされる。ステップS33において、ルート確定フラグFrがOFFにセットされていると判定された場合には、ステップS34へと進む。
ステップS34では、ステップS31において算出された走行計画中の操舵角θの絶対値が、第3所定角度θlim3以上の角度を含むか否かが判定される。第3所定角度θlim3は、第1所定角度θlim1よりも大きい角度であって、走行レーンを変更すれば操舵角θが第1所定角度θlim1未満になって認識不能角度範囲外の角度になるような角度の最大値に設定される。ステップS34において、走行計画中の操舵角θの絶対値が第3所定角度θlim3以上の角度を含むと判定された場合には、ステップS35へと進む。
ステップS35では、目標走行ルートを変更可能であるか否かが判定される。目標走行ルートが変更可能であるか否かは、様々な要素に基づいて判定される。例えば、走行ルートを変更することによる目的地への到達時間の増加量、走行ルートを変更することによる安全性の低下等が考慮される。走行ルートを変更することによって、目的地への到達時間の増加量が所定の限界時間未満であれば目標走行ルートを変更可能であると判定され、増加量が所定の限界時間以上であると目標走行ルートを変更可能でないと判定される。ステップS35において、目標走行ルートを変更可能であると判定された場合には、ステップS36へと進み、目標走行ルートが変更せしめられ、再びステップS31へ戻る。一方、ステップS35において、目標走行ルートを変更可能でないと判定された場合には、ステップS37へと進む。ステップS37では、ルート確定フラグFrがONにセットされ、再びステップS31へ戻る。
一方、ステップS34において、走行計画中の操舵角θの絶対値が第3所定角度θlim3以上の角度を含まないと判定された場合には、ステップS34からステップS38へと進む。ステップS38では、ルート確定フラグFrがONにセットされる。
次いで、ステップS39では、ステップS31において算出された走行計画中の操舵角θの絶対値が、第2所定角度θlim2以上であって第3所定角度θlim3未満の角度を含むと否かが判定される。第2所定角度θlim2は、第1所定角度θlim1よりも大きく且つ第3所定角度θlim3よりも小さい角度であって、走行パスを変更すれば操舵角θが第1所定角度θlim1未満になって認識不能角度範囲外の角度になるような角度の最大値に設定される。ステップS39において、走行計画中の操舵角θの絶対値が第2所定角度θlim2以上であって第3所定角度θlim3未満の角度を含むと判定された場合には、ステップS40へと進む。
ステップS40では、車線変更が可能であるか否かが判定される。車線変更が可能であるか否かは、操舵角θの絶対値が第2所定角度θlim2以上になる道路において複数の車線があるか否か及び車線変更するにあたって障害物(他車等)が無いか否か等に基づいて判定される。例えば、操舵角θの絶対値が第2所定角度θlim2以上になる道路において、複数の車線があれば車線変更が可能であると判定され、一つの車線しかない場合には車線変更が不可能であると判定される。ステップS40において、車線変更が可能であると判定された場合には、ステップS41へと進み、目標走行レーンが変更せしめられ、再びステップS31へ戻る。一方、ステップS40において、車線変更が不可能であると判定された場合には、ステップS42へと進む。
ステップS42では、レーン確定フラグFlがONにセットされ、その後、再びステップS31へ戻る。レーン確定フラグFlは目標走行レーンが確定して走行計画変更制御によって目標走行レーンが変更されることがなくなったときにONとされ、未だ変更される可能性がある場合にOFFとされるフラグである。レーン確定フラグFlは、ドライバが目的地を変更したり、追い越しのために目標走行レーンが変更されたりすることによって走行計画作成制御で作成される走行計画が変更された場合には、OFFにリセットされる。
一方、ステップS39において、走行計画中の操舵角θの絶対値が第2所定角度θlim3以上であって第3所定角度θlim3未満の角度を含まないと判定された場合には、ステップS43へと進む。ステップS43では、目標走行パスが変更され、制御ルーチンが終了せしめられる。
他方、ステップS33において、ルート確定フラグFrがONにセットされていると判定された場合には、ステップS44へと進む。ステップS44では、レーン確定フラグFlがONにセットされているか否かが判定される。ステップS44において、レーン確定フラグFlがOFFにセットされていると判定された場合には、ステップS46へと進む。
ステップS46では、ステップS31において算出された走行計画中の操舵角θの絶対値が、第2所定角度θlim2以上であって第3所定角度θlim3未満の角度を含むと否かが判定される。ステップS46において、走行計画中の操舵角θの絶対値が第2所定角度θlim2以上であって第3所定角度θlim3未満の角度を含むと判定された場合にはステップS47へと進む。
ステップS47では、ステップS40と同様に、車線変更が可能であるか否かが判定される。ステップS47において、車線変更が可能であると判定された場合には、ステップS48へと進む。ステップS48では、目標走行レーンが変更せしめられ、その後、再びステップS31へ戻る。一方、ステップS47において、車線変更が不可能であると判定された場合には、ステップS49へと進む。ステップS42では、レーン確定フラグFlがONにセットされ、その後、再びステップS31へ戻る。
一方、ステップS46において、走行計画中の操舵角θの絶対値が、第2所定角度θlim2以上であって第3所定角度θlim3未満の角度を含まないと判定された場合には、ステップS50へと進む。ステップS43では、目標走行パスが変更され、制御ルーチンが終了せしめられる。
また、ステップS44において、レーン確定フラグFlがONにセットされていると判定された場合には、ステップS51へと進む。ステップS51では、走行計画中の操舵角θの絶対値が、第1所定角度θlim1以上であって第2所定角度θlim2未満の角度を含むか否かが判定される。ステップS51において、走行計画中の操舵角θの絶対値が、第1所定角度θlim1以上であって第2所定角度θlim2未満の角度を含むと判定された場合には、ステップS52へと進む。ステップS52では、目標走行パスが変更され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS51において、走行計画中の操舵角θの絶対値が、第1所定角度θlim1以上であって第2所定角度θlim2未満の角度を含まないと判定された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。
1 自動運転車両
2 ステアイングホイール
5 自動運転システム
33 ドライバモニタカメラ
60 ECU
70 自動運転制御部
80 ドライバ状態診断部

Claims (1)

  1. ステアリングコラムの上面上に配置されてドライバを撮影する撮影装置と、該撮影装置に接続された制御装置とを備える、自動運転車両であって、
    前記制御装置は、
    当該車両の周辺状況を認識する周辺状況認識部と、
    前記周辺状況認識部により認識された前記周辺状況、地図情報及び目的地に基づいて、当該車両の走行計画を生成する走行計画作成部と、
    前記走行計画に沿って前記車両が自動的に走行するように前記車両の走行用アクチュエータを制御する走行制御部と、を備え、
    前記走行計画作成部は、前記走行計画に沿って車両を走行させると、当該車両の走行中にステアリングホイールの操舵角が、該ステアリングホイールによってドライバの顔の少なくとも一部のパーツが隠れることにより前記撮影装置によって撮影された画像から前記パーツを認識することができなくなる認識不能角度範囲内の角度になるような場合には、前記ステアリングホイールの操舵角が前記認識不能角度範囲内の角度になる期間が短くなるように前記走行計画を変更する、自動運転車両。
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