JP2018124572A - 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents
偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018124572A JP2018124572A JP2018078325A JP2018078325A JP2018124572A JP 2018124572 A JP2018124572 A JP 2018124572A JP 2018078325 A JP2018078325 A JP 2018078325A JP 2018078325 A JP2018078325 A JP 2018078325A JP 2018124572 A JP2018124572 A JP 2018124572A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polarizer protective
- protective film
- mass
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
Description
項1.
配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗布層を有する偏光子保護フィルムであって、
前記塗布層は、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂及びオレフィン樹脂からなる群より選ばれる1種以上の樹脂とカルボジイミド系架橋剤とを含有し、
前記塗布層上に、前記塗布層とは組成の異なる易接着層を有し、
前記配向ポリエステルフィルムは、4000〜30000nmのリタデーション及び1.7以下のNz係数を有するフィルムである、偏光子保護フィルム。
項2.
前記配向ポリエステルフィルムの面配向度が0.13以下である、項1に記載の偏光子保護フィルム。
項3.
前記配向ポリエステルフィルムが少なくとも3層からなり、最外層以外の層に紫外線吸収剤を含有し、380nmの光線透過率が20%以下である、項1または2に記載の偏光子保護フィルム。
項4.
偏光子の両側に偏光子保護フィルムを積層した構成からなり、少なくとも片側の偏光子保護フィルムが項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルムである、偏光板。
項5.
バックライト光源、2つの偏光板、及び前記2つの偏光板の間に配された液晶セルを有する液晶表示装置であって、
前記バックライト光源は連続した発光スペクトルを有する白色光源であり、
前記偏光板は偏光子の両側に偏光子保護フィルムを積層した構成であり、
入射光側に配される偏光板の偏光子保護フィルムの少なくとも一方、及び出射光側に配される偏光板の偏光子保護フィルムの少なくとも一方が、項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルムである、液晶表示装置。
項6.
バックライト光源、2つの偏光板、及び前記2つの偏光板の間に配された液晶セルを有する液晶表示装置であって、
前記バックライト光源は連続した発光スペクトルを有する白色光源であり、
前記偏光板は偏光子の両側に偏光子保護フィルムを積層した構成であり、
入射光側に配される偏光板の入射光側の偏光子保護フィルム、及び出射光側に配される偏光板の出射光側に偏光子保護フィルムが、項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルムである、液晶表示装置。
項7.
前記連続した発光スペクトルを有する白色光源が、白色発光ダイオードである、項5または6に記載の液晶表示装置。
一般に、液晶表示装置は、バックライト光源に対向する側から画像を表示する側(視認側又は出射光側)に向かう順に、後面モジュール、液晶セル及び前面モジュールから構成されている。後面モジュール及び前面モジュールは、一般に、透明基板と、その液晶セル側表面に形成された透明導電膜と、その反対側に配置された偏光板とから構成されている。ここで、偏光板は、後面モジュールでは、バックライト光源に対向する側に配置され、前面モジュールでは、画像を表示する側(視認側又は出射光側)に配置されている。
本発明の液晶表示装置は少なくとも、バックライト光源、2つの偏光板、及び2つの偏光板の間に配された液晶セルを構成部材として含む。本発明の液晶表示装置は、これら以外の他の構成部材、例えば、カラーフィルター、レンズフィルム、拡散シート、反射防止フィルム等を適宜有しても構わない。
偏光板は、PVA等にヨウ素を染着させた偏光子に2枚の偏光子保護フィルムで貼り合せた構成を有する。本発明で使用される偏光板は、2枚の偏光子保護フィルムの少なくとも一方に、特定範囲のリタデーション及び|ny−nz|/|ny−nx|で表されるNz係数という物性を満たす配向ポリエステルフィルム用いる。
本発明で使用される偏光子保護フィルムに用いられる配向ポリエステルフィルムは、4000〜30000nmのリタデーションを有することが好ましい。リタデーションが4000nm未満では、液晶表示装置を斜め方向から観察した時に干渉色を呈するため、良好な視認性を常に確保することができないためである。配向ポリエステルフィルムの好ましいリタデーションは4500nm以上、次に好ましくは5000nm以上、より好ましくは6000nm以上、更に好ましくは8000nm以上、より更に好ましくは10000nm以上である。
偏光子保護フィルムに用いる配向ポリエステルフィルムは、
|ny−nz|/|nynx|
で表されるNz係数が1.7以下であることが好ましい。Nz係数は次のようにして求めることができる。分子配向計(王子計測器株式会社製、MOA−6004型分子配向計)を用いてフィルムの配向軸方向を求め、配向軸方向とこれに直交する方向の二軸の屈折率(ny、nx、但しny>nx)、及び厚さ方向の屈折率(nz)をアッベ屈折率計(アタゴ社製、NAR−4T、測定波長589nm)によって求める。こうして求めたnx、ny、nzを、|ny−nz|/|ny−nx|で表される式に代入して、Nz係数を求めることができる。
本発明の液晶表示装置では、上記特定のリタデーション及びNz係数を有する配向ポリエステルフィルムが、一対の偏光板の両方の偏光子保護フィルムとして使用される。一対の偏光板とは、液晶に対して入射光側に配置される偏光板と液晶に対して出射光側に配置される偏光板との組合せを意味する。即ち、当該配向ポリエステルフィルムは、入射光側の偏光板と出射光側の偏光板の両方の偏光板に用いられる。当該配向ポリエステルフィルムは、各偏光板を構成する二枚の偏光子保護フィルムのうち少なくとも一方として使用されていれば良く、その両方に使用されても良い。
配向ポリエステルフィルムのリタデーション値及びNz係数を上記の特定範囲に制御することに加え、(nx+ny)/2−nzで表される面配向度を特定値以下にすることにより、より確実に一対の偏光板の両方に偏光子保護フィルムとしてポリエステルフィルムを用いた場合の虹斑を完全に解消することができる。ここで、nx、ny及びnzの値は、Nz係数と同様の方法で求められる。配向ポリエステルフィルムの面配向度は0.13以下が好ましく、より好ましくは0.125以下、さらの好ましくは0.12以下である。面配向度が0.13以下にすることで、液晶表示装置を斜め方向から観察した場合に角度によって観察される虹斑を完全に解消することができる。面配向度は0.08以上が好ましく、より好ましくは0.10以上である。面配向度が0.08未満では、フィルム厚みが変動し、リタデーションの値がフィルム面内で不均一になる場合がある。
配向ポリエステルフィルムは、そのリタデーション(Re)と厚さ方向リタデーション(Rth)の比(Re/Rth)が、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上である。特に好ましくは0.89以上である。上記リタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)が大きいほど、複屈折の作用は等方性を増し、観察角度による虹状の色斑の発生が生じ難くなるためである。完全な1軸性(1軸対称)フィルムでは上記リタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)は2となる。しかし、後述するように完全な1軸性(1軸対称)フィルムに近づくにつれ配向方向と直行する方向の機械的強度が著しく低下する。
配向ポリエステルフィルムのリタデーションの変動を抑制する為には、フィルムの厚み斑が小さいことが好ましい。この観点から、配向ポリエステルフィルムの厚み斑は5%以下であることが好ましく、4.5%以下であることがさらに好ましく、4%以下であることがよりさらに好ましく、3%以下であることが特に好ましい。
配向ポリエステルフィルムの厚みは、本発明の効果を妨げない限り特に制限されないが、通常15〜300μmであり、好ましくは15〜200μmである。フィルム厚みが15μm未満では、フィルムの力学特性の異方性が顕著となり、裂け、破れ等を生じる場合がある。特に好ましい厚みの下限は25μmである。一方、偏光子保護フィルムの厚みの上限は、300μmを超えると偏光板の厚みが厚くなりすぎてしまい好ましくない。偏光子保護フィルムとしての実用性の観点から、厚みの上限は200μmが好ましい。特に好ましい厚みの上限は一般的なTACフィルムと同等程度の100μmである。
本発明に用いられる配向ポリエステルフィルムは、任意のポリエステル樹脂から得ることができる。ポリエステル樹脂の種類は、特に制限されず、ジカルボン酸とジオールとを公知のアンチモン、チタン、ゲルマニウム系等の触媒を用いて、縮合させて得られる任意のポリエステル樹脂を使用することができる。
配向ポリエステルフィルムは、偏光子に含まれるヨウ素色素等の光学機能性色素の劣化を抑制する観点から、波長380nmの光線透過率が20%以下であることが望ましい。380nmの光線透過率は15%以下がより好ましく、10%以下がさらに好ましく、5%以下が特に好ましい。前記光線透過率が20%以下であれば、光学機能性色素の紫外線による変質を抑制することができる。光線透過率は、フィルムの平面に対して垂直方法に測定したものであり、分光光度計(例えば、日立U−3500型)を用いて測定することができる。
配向ポリエステルフィルムには、紫外線吸収剤以外に、本発明の効果を妨げない範囲で、各種の添加剤を含有させることも好ましい様態である。添加剤として、例えば、無機粒子、耐熱性高分子粒子、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、リン化合物、帯電防止剤、耐光剤、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、ゲル化防止剤、界面活性剤等が挙げられる。
配向ポリエステルフィルムにはハンドリング性、滑性の向上のために、滑材としての粒子を配合してもよい。但し、高い透明性を奏するためにはポリエステルフィルム中の粒子含有量を少なくすることが好ましい。より好ましくは、配向ポリエステルフィルムを3層以上の多層構造とし、フィルムの最外層の層に粒子を添加することである。
偏光子やクリアハードコート層等との十分な接着性を得るために、配向ポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂とカルボジイミド系架橋剤を含む塗布層を有することが好ましい。本発明においては、偏光子及びクリアハードコート層等との十分な接着性を両立させるために、配向ポリエステルフィルムの両面に、前記塗布層を有することが望ましい。
また、本発明に用いるカルボジイミド系化合物は、例えば、カルボジライトV−02−L2、V−02、V−04(日清紡(株)製)などが市販品として入手可能である。
本発明に用いられる偏光子保護フィルムには、耐擦傷性を向上、積層時のスティッキング防止、写り込み防止やギラツキ抑制等を目的として、すなわち、拡散層、防眩層、反射防止層、低反射層等からなる機能層をクリアハードコート層上に設けることも好ましい様態である。本発明では、クリアハードコート層とは、ヘイズが5%以下である透明性の高いハードコート層である。ハードコート層には、アクリル系またはシリコーン系等の組成による区分及び熱硬化性、紫外線硬化性等の硬化方法による区分が存在するが、本発明においては、アクリル系の紫外線硬化型が諸性能の点から最も好ましい。
本発明の保護フィルムである配向ポリエステルフィルムは、一般的なポリエステルフィルムの製造方法に従って製造することができる。例えば、ポリエステル樹脂を溶融し、シート状に押出し成形された無配向ポリエステルをガラス転移温度以上の温度において、ロールの速度差を利用して縦方向に延伸した後、テンターにより横方向に延伸し、熱処理を施す方法が挙げられる。
(1)リタデーション(Re)
リタデーションとは、フィルム上の直交する二軸の屈折率の異方性(△Nxy=|nx−ny|)とフィルム厚みd(nm)との積(△Nxy×d)で定義されるパラメーターであり、光学的等方性及び異方性を示す尺度である。二軸の屈折率の異方性(△Nxy)は、以下の方法により求めた。分子配向計(王子計測器株式会社製、MOA−6004型分子配向計)を用いてフィルムの配向軸方向を求め、配向軸方向が長辺となるように4cm×2cmの長方形を切り出し、測定用サンプルとした。このサンプルについて、直交する二軸の屈折率(nx,ny)、及び厚さ方向の屈折率(nz)をアッベ屈折率計(アタゴ社製、NAR−4T、測定波長589nm)を用いて測定し、前記二軸の屈折率の差の絶対値(|nx−ny|)を屈折率の異方性(△Nxy)とした。フィルムの厚みd(nm)は電気マイクロメータ(ファインリューフ社製、ミリトロン1245D)を用いて測定し、単位をnmに換算した。屈折率の異方性(△Nxy)とフィルムの厚みd(nm)の積(△Nxy×d)より、リタデーション(Re)を求めた。
|ny−nz|/|ny−nx|で得られる値をNz係数とした。ただし、ny>nxとなるように、ny及びnxの値を選択した。
(nx+ny)/2−nzで得られる値を面配向度(△P)とした。
厚さ方向リタデーションとは、フィルム厚さ方向断面から見たときの2つの複屈折△Nxz(=|nx−nz|)、△Nyz(=|ny−nz|)にそれぞれフィルム厚さdを掛けて得られるリタデーションの平均を示すパラメーターである。リタデーションの測定と同様の方法でnx、ny、nzとフィルム厚みd(nm)を求め、(△Nxz×d)と(△Nyz×d)との平均値を算出して厚さ方向リタデーション(Rth)を求めた。
後述する方法で作成した偏光子保護フィルムの片面に下記のクリアハードコート層用塗布液を塗布し、70℃で60秒乾燥の後、UV照射機を用いて、照射量500mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、厚さ3μmのクリアハードコート層を有する偏光子保護フィルムを得た。ただし、偏光子保護フィルムの両面が同じ易接着層の場合は片方の表面に、両面が異なる易接着層(易接着層AおよびB)を有する場合は易接着層B面に、ハードコート層塗布液を塗布して塗布層を設けた。なお、偏光子保護フィルム1にクリアハードコート層を設けた面のヘイズ値は1.5%であった。
オルガノシリカゾル MIBK−ST(日産化学工業(株)製) 177質量部、DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:日本化薬(株)製)10質量部、PETA(ペンタエスリトールトリアクリレート:カヤラッドPET−30:日本化薬(株)製)7質量部、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート(ライトアクリレート 1,6HX−A:共栄社化学(株)製)3質量部、イルガキュア184(チバスペシャリティケミカルズ社製)2質量部、シリコーン系界面活性剤 (東レ・ダウコーニング製、DC57)0.1質量部にメチルエチルケトンを加え固形分8質量%のハードコート層塗布液を作製した。
◎:100個の升目すべてではがれが見られない
○:96〜99個の升目ではがれが見られない
△:80〜95個の升目ではがれが見られない
×:79〜50個の升目ではがれが見られない
××:49個以下の升目ではがれが見られない
前述の(5)で作製した片面にクリアハードコートを有する偏光子保護フィルムを、50mm×50mmの大きさに裁断し、80℃−95%RHの条件下で500時間暴露した。暴露後のクリアハードコートを有する偏光子保護フィルムを上記と同様にして密着性を評価した。
◎:100個の升目すべてではがれが見られない
○:96〜99個の升目ではがれが見られない
△:80〜95個の升目ではがれが見られない
×:79〜50個の升目ではがれが見られない
××:49個以下の升目ではがれが見られない
前述の(5)で作製した片面にクリアハードコートを有する偏光子保護フィルムを、100mm×50mmの大きさに裁断し、JIS−K5600−5−1に記載されているマンドレル試験(2mmから32mmの金属製円柱にサンプルを巻きつける試験)に準じ、円柱にクリアハードコート層を外側にした状態で偏光子保護フィルムの長尺方向に巻き付けたときのクラック(ひび)が発生しなかった円柱の最小直径を記載した。つまり、直径12mmの円柱でクラックが発生し、直径16mmで発生しなかった場合は、屈曲性を16mmとした。但し、今回の試験では下記の各種直径の金属製円柱を使用した。
2mm,3mm,4.5mm,6mm,8mm,10mm,12mm,16mm,19mm,20mm,25mm,32mm
PVAとヨウ素からなる偏光子の片側に前述の(5)で作成した片面にクリアハードコート層を設けた偏光子保護フィルム(ポリエステルフィルム)のもう一方の面を偏光子の偏光軸と偏光子保護フィルムの配向主軸が垂直になるように下記のUV硬化型接着剤で貼り付け、その反対側の面にTACフィルム(富士フィルム(株)社製、厚み80μm)を貼り付けて偏光板を作成した。得られた偏光板を、液晶を挟んで両側に一枚ずつ、各偏光板がクロスニコルの条件下になるよう配置して液晶表示装置を作製した。各偏光板は、前記クリアハードコート層を設けた偏光子保護フィルムが液晶とは反対側(遠位)となるように配置された。液晶表示装置の光源には、青色発光ダイオードとイットリウム・アルミニウム・ガーネット系黄色蛍光体とを組み合わせた発光素子からなる白色LEDを光源(日亜化学、NSPW500CS)に用いた。このような液晶表示装置の正面、及び斜め方向から目視観察し、虹斑の発生有無について、以下のように判定した。
〇: 斜め方向から観察したときに、角度によって極薄い虹斑が観察される。
△: 斜め方向から観察したときに、角度によって薄い虹斑が観察される。
×: 斜め方向から観察したときに、虹斑が観察される。
××: 正面方向及び斜め方向から観察したときに、虹斑が観察される。
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート 70質量部、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル 20質量部、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル 10質量部を混合し、光カチオン重合開始剤としてトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート 2.25質量部を添加した。
50mm×50mmの刃を用い、SD型レバー式試料裁断機(SDL−200、ダンベル社製)により、上記(8)で作製した偏光板をTACフィルム側から打ち抜いた。
打ち抜いた偏光板の、端部のポリエステルフィルム側の剥離または割れの程度を目視で観察し、以下の4段階で評価した。同様な評価を同じ偏光板に対して、5回行い、5回の評価で最も多い頻度の段階を偏光板の打ち抜き加工性評価とした。
◎:まったく剥離および割れが見られない
○:端部全体の5%未満に剥離または割れが見られる
△:端部全体の5〜20%未満に剥離または割れが見られる
×:端部全体の20%以上に剥離または割れが見られる
エステル化反応缶を昇温し200℃に到達した時点で、テレフタル酸を86.4質量部及びエチレングリコール64.6質量部を仕込み、撹拌しながら触媒として三酸化アンチモンを0.017質量部、酢酸マグネシウム4水和物を0.064質量部、トリエチルアミン0.16質量部を仕込んだ。ついで、加圧昇温を行いゲージ圧0.34MPa、240℃の条件で加圧エステル化反応を行った後、エステル化反応缶を常圧に戻し、リン酸0.014質量部を添加した。さらに、15分かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012質量部を添加した。次いで15分後に、高圧分散機で分散処理を行い、15分後、得られたエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、280℃で減圧下重縮合反応を行った。
乾燥させた紫外線吸収剤(2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(4H−3,1−ベンズオキサジノン−4−オン)10質量部、粒子を含有しないPET(A)(固有粘度が0.62dl/g)90質量部を混合し、混練押出機を用い、紫外線吸収剤含有するポリエチレンテレフタレート樹脂(B)を得た。(以後、PET(B)と略す。)
平均粒径2.3μm、細孔容積1.6ml/gの不定形塊状シリカ粒子をエチレングリコールに分散させ、不定形塊状シリカ粒子を濃度15質量%含有するエチレングリコールスラリーを作製した。
攪拌機、温度計、及び部分還流式冷却器を具備するステンレススチール製オートクレーブに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル302.9質量部、ジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタレート47.4質量部、エチレングリコール198.6質量部、1,6−ヘキサンジオール118.2質量部、及びテトラーnーブチルチタネート0.4質量部を仕込み、160℃から220℃まで4時間かけてエステル交換反応を行なった。さらに、セバシン酸121.4重量部を加え、エステル化反応を行なった.次いで255℃まで昇温し、反応系を徐々に減圧した後、30Paの減圧下で1時間30分反応させ、共重合ポリエステル樹脂(X)を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂は、淡黄色透明であった。さらに、攪拌機、温度計と還流装置を備えた反応器に、上記ポリエステル樹脂(X)20質量部、エチレングリコールt−ブチルエーテル15質量部を入れ、110℃で加熱、攪拌し樹脂を溶解した。樹脂が完全に溶解した後、イオン交換水65質量部を上記ポリエステル溶液に攪拌しつつ徐々に添加した。添加後、液を攪拌しつつ室温まで冷却して、固形分20質量%の乳白色の水分散性ポリエステル樹脂液(E−1)を作製した。
撹拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、シリカゲル乾燥管、及び温度計を備えた4つ口フラスコに、4,4−ジシクロヘキシルジイソシアネート43.75質量部、ジメチロールブタン酸12.85質量部、数平均分子量2000のポリヘキサメチレンカーボネートジオール153.41質量部、ジブチルスズジラウレート0.03質量部、及び溶剤としてアセトン84.00質量部を投入し、窒素雰囲気下、75℃において3時間撹拌し、反応液が所定のアミン当量に達したことを確認した。次に、この反応液を40℃にまで降温した後、トリエチルアミン8.77質量部を添加し、ポリウレタンプレポリマー溶液を得た。次に、高速攪拌可能なホモディスパーを備えた反応容器に、水450質量部を添加し、液温25℃に調整して、攪拌しながら、上記のポリウレタンプレポリマー溶液を添加して水分散した。その後、減圧下で、アセトンおよび水の一部を除去することにより、固形分35質量%の水分散性ポリウレタン樹脂液(U−1)を調製した。
撹拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた4つ口フラスコに、イオン交換水302質量部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温させ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5質量部、亜硫酸水素ナトリウム0.2質量部を添加し、さらに、メチルメタクリレート46.7質量部、エチルアクリレート23.3質量部、N−メチロールアクリルアミド6.8質量部の混合物を3時間にわたり、液温が60〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴下終了後も同温度範囲に2時間保持しつつ、撹拌下に反応を継続させ、次いで冷却して固形分30質量%の水分散性アクリル樹脂液(A−1)を得た。
耐圧性の撹拌機を備えたガラス容器に、ポリオレフィン樹脂(住友化学工業社製ボンダインHX−8210)60質量部、イソプロパノール60質量部、トリエチルアミン4.5質量部および蒸留水175.5質量部を仕込み、140〜145℃に昇温して20分間撹拌した。その後、攪拌しつつ、室温まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター加圧濾過し、乳白色の均一な固形分20質量%水分散性ポリオレフィン樹脂液(OL−1)を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却器を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネート168質量部とポリエチレングリコールモノメチルエーテル(M400、平均分子量400)220質量部を仕込み、120℃で1時間、攪拌し、更に4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート26質量部とカルボジイミド化触媒として3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド3.8質量部(全イソシアネートに対して2質量%)を加え、窒素気流下185℃で更に5時間撹拌した。反応液の赤外スペクトルを測定し、波長220〜2300cm−1の吸収が消失したことを確認した。60℃まで放冷し、イオン交換水を567質量部加え、固形分40質量%のカルボジイミド水性樹脂液(C−1)を得た。
温度計、窒素ガス導入管、還流冷却器、滴下ロート、および攪拌機を備えたフラスコに性媒体としてのイオン交換水58質量部とイソプロパノール58質量部との混合物、および、重合開始剤(2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・二塩酸塩)4質量部を投入した。一方、滴下ロートに、オキサゾリン基を有する重合性不飽和単量体としての2−イソプロペニル−2−オキサゾリン16質量部、メトキシポリエチレングリコールアクリレート(エチレングリコールの平均付加モル数・9モル、新中村化学製)32質量部、およびメタクリル酸メチル32質量部の混合物を投入し、窒素雰囲気下、70℃において1時間にわたり滴下した。滴下終了後、反応溶液を9時間攪拌し、冷却することで固形分濃度40質量%のオキサゾリン水性樹脂液(O−1)を得た。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネートを原料としたイソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ製、デュラネートTPA)100質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート55質量部、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均分子量750)30質量部を仕込み、窒素雰囲気下、70℃で4時間保持した。その後、反応液温度を50℃に下げ、メチルエチルケトオキシム47質量部を滴下した。反応液の赤外スペクトルを測定し、イソシアネート基の吸収が消失したことを確認し、固形分75質量%のイソシアネート水性樹脂液(I−1)を得た。
イソプロパノール 30.00質量部
水分散性ポリエステル樹脂液(E−1) 18.19質量部
カルボジイミド水性樹脂液(C−1) 3.90質量部
粒子A 2.50質量部
(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−30、固形分30質量%)
粒子B 0.17質量部
(日本触媒(株)製 シーホスターKEW50、固形分15質量%)
界面活性剤A 0.03質量部
(日本ユニカー(株)製 L−7604、固形分100質量%)
基材フィルム中間層用原料として粒子を含有しないPET(A)樹脂ペレット90質量部と紫外線吸収剤を含有したPET(B)樹脂ペレット10質量部を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機2(中間層II層用)に供給し、また、PET(A)を常法により乾燥して押出機1(外層I層及び外層III用)にそれぞれ供給し、285℃で溶解した。この2種のポリマーを、それぞれステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、2種3層合流ブロックにて、積層し、口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。この時、I層、II層、III層の厚さの比は10:80:10となるように各押し出し機の吐出量を調整した。
塗布液(Z−1)中の水分散性ポリエステル樹脂液(E−1)の代わりに水分散性ポリウレタン樹脂液(U−1)11.88質量部を用い、カルボジイミド水性樹脂液(C−1)の添加量を2.6質量部に変更し、塗布液の固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−2)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中の水分散性ポリエステル樹脂液(E−1)の代わりに水分散性アクリル樹脂液(A−1)10.39質量部を用い、カルボジイミド水性樹脂液(C−1)の添加量を5.2質量部に変更し、塗布液の固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−3))を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中の水分散性ポリエステル樹脂液(E−1)の代わりに水分散性オレフィン樹脂液(OL−1)16.89質量部を用い、カルボジイミド水性樹脂液(C−1)の添加量を4.55質量部に変更し、塗布液の固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−4)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中の水分散性ポリエステル樹脂液(E−1)の添加量を12.97質量部に変更し、水分散性ポリウレタン樹脂液(U−1)を2.98質量部添加し、塗布液の固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−5)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中のカルボジイミド水性樹脂液(C−1)の添加量を2.92質量部に変更し、オキサゾリン水性樹脂液(O−1)を0.98質量部添加し、固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−6)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)の代わりに下記の塗布液(Z−7)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
イオン交換水 37.29質量部
イソプロパノール 30.00質量部
水分散性ポリエステル樹脂液(E−2) 21.39質量部
(互応化学(株)製、プラスコート Z−687、固形分25質量%)
カルボジイミド水性樹脂液(C−2) 2.62質量部
(日清紡(株)製、カルボジライトV−02−L2、固形分40質量%)
粒子A 2.50質量部
(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−30、固形分30質量%)
粒子B 0.17質量部
(日本触媒(株)製 シーホスターKEW50、固形分15質量%)
界面活性剤B 1.74質量部
(日油(株)製 ラピゾールB−90の水溶液、固形分1質量%)
界面活性剤C 4.29質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の水溶液、固形分1質量%)
偏光子保護フィルム7と同様の方法を用いて、両面に易接着層を有する厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。その片面の塗布層の上に、コロナ放電処理を行い、塗布液(Z−8A)を乾燥膜厚100nmとなるように塗布し第2の易接着層A を形成した。同様に反対面に塗布液(Z−8B)を塗布して第2の易接着層Bを形成し、偏光板保護フィルム8を得た。
イオン交換水 93.66質量部
水分散性ポリウレタン樹脂液(U−2) 2.28質量部
(三井化学(株)製、オレスターUD−350、固形分38質量%)
水分散性アクリル樹脂液(A−2) 0.26質量部
(ダイセル化学工業(株)製、EM48D、固形分27.5質量%)
カルボジイミド水性樹脂液(C−2) 0.47質量部
(日清紡(株)製、カルボジライトV−02−L2、固形分40質量%)
粒子C 0.16質量部
(日本エアロジル(株)製 アエロジルOX−50の水分散体、固形分10質量%)
粒子D 0.35質量部
(日産化学工業(株)製 スノーテックスXL、固形分40.質量%)
界面活性剤B 1.27質量部
(日油(株)製 ラピゾールB−90の水溶液、固形分1質量%)
界面活性剤C 1.55質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の水溶液、固形分1質量%)
イオン交換水 91.83質量部
水分散性アクリル樹脂液(A−2) 4.26質量部
(ダイセル化学工業(株)製、EM48D、固形分27.5質量%)
カルボジイミド水性樹脂液(C−2) 0.48質量部
(日清紡(株)製、カルボジライトV−02−L2、固形分40質量%)
粒子C 0.19質量部
(日本エアロジル(株)製 アエロジルOX−50の水分散体、固形分10質量%)
粒子D 0.08質量部
(日産化学工業(株)製 スノーテックスXL、固形分40.5質量%)
界面活性剤B 1.58質量部
(日油(株)製 ラピゾールB−90の水溶液、固形分1質量%)
界面活性剤C 1.58質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の水溶液、固形分1質量%)
基材フィルム中間層用原料として粒子を含有しないPET(A)樹脂ペレット90質量部と紫外線吸収剤を含有したPET(B)樹脂ペレット10質量部を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機2(中間層II層用)に供給し、また、PET(A)樹脂ペレット95質量部とPET(C)樹脂ペレット5質量部を常法により乾燥して押出機1(外層I層及び外層III用)にそれぞれ供給し、285℃で溶解した。この2種のポリマーを、それぞれステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、2種3層合流ブロックにて、積層し、口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。この時、I層、II層、III層の厚さの比は10:80:10となるように各押し出し機の吐出量を調整した。
イオン交換水 62.48質量部
イソプロパノール 30.00質量部
水分散性ポリエステル樹脂液(E−2) 5.35質量部
(互応化学(株)製、プラスコート Z−687、固形分25質量%)
カルボジイミド水性樹脂液(C−2) 0.66質量部
(日清紡(株)製、カルボジライトV−02−L2、固形分40質量%)
界面活性剤B 0.44質量部
(日油(株)製 ラピゾールB−90の水溶液、固形分1質量%)
界面活性剤C 1.07質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の水溶液、固形分1質量%)
バーコート法により一軸配向PETフィルムに塗布する前にコロナ処理すること以外は偏光子保護フィルム9と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
偏光子保護フィルム10を使用して、偏光子保護フィルム8と同様にして両面に第2の易接着層AとBを有するフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中の水分散性ポリエステル樹脂液(E−1)の添加量を25.99質量部に変更し、カルボジイミド水性樹脂液(C−1)を添加しないで、固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−10)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中の水分散性ポリエステル樹脂液(E−1)の代わりに水分散性ポリウレタン樹脂液(U−1)を14.85質量部に変更し、カルボジイミド水性樹脂液(C−1)を添加しないで、固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−11)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中のカルボジイミド水性樹脂液(C−1)の代わりにオキサゾリン水性樹脂液(O−1)を3.90質量部に添加し、固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−12)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中のカルボジイミド水性樹脂液(C−1)の代わりにヘキサメトキシメチルメラミンを1.56質量部に添加し、固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−13)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
塗布液(Z−1)中のカルボジイミド水性樹脂液(C−1)の代わりにイソシアネート水性樹脂液(I−1)を2.08質量部に添加し、固形分濃度が塗布液(Z−1)と同じになる様にイオン交換水により調整した塗布液(Z−14)を使用した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法を用いて、厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
温度125℃の熱風ゾーンに導いた後、幅方向に4.0倍に延伸した以外は偏光子保護フィルム1と同様の方法によりフィルム厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
温度125℃の熱風ゾーンに導いた後、幅方向に4.0倍に延伸した以外は偏光子保護フィルム7と同様の方法によりフィルム厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。
未延伸フィルムを、加熱されたロール群及び赤外線ヒーターを用いて105℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で走行方向に3.1倍延伸し、温度110℃の熱風ゾーンに導いた後、幅方向に3.8倍に延伸した以外は、偏光子保護フィルム7と同様の方法で、フィルム厚み約100μmの二軸配向PETフィルムを得た。
下記の塗布液(Z−15)を使用した以外は偏光子保護フィルム19と同様の方法を用いて、厚み約100μmの二軸配向PETフィルムを得た。
イオン交換水 48.93質量部
イソプロパノール 30.00質量部
水分散性ポリエステル液(E−2) 11.37質量部
(互応化学(株)製、プラスコート Z−687、固形分25質量%)
カルボジイミド水性樹脂液(C−2) 3.99質量部
(日清紡(株)製、カルボジライトV−02−L2、固形分40質量%)
オキサゾリン水性樹脂液(O−2) 1.77質量部
(日本触媒(株)製、エポクロスK2020E、固形分40質量%)
粒子A 2.50質量部
(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−30、固形分30質量%)
粒子B 0.17質量部
(日本触媒(株)製 シーホスターKEW50、固形分15質量%)
界面活性剤B 1.27質量部
(日油(株)製 ラピゾールB−90の水溶液、固形分1質量%)
界面活性剤C 1.55質量部
(三洋化成工業(株)製 ナロアクティーCL−95の水溶液、固形分1質量%)
偏光子保護フィルム19と同様の方法を用いて、両面に易接着層を有する厚み約100μmの二軸配向PETフィルムを得た。その片面の塗布層の上に、コロナ放電処理を行い、塗布液(Z−8A)を乾燥膜厚100nmとなるように塗布し第2の易接着層A を形成した。同様に反対面に塗布液(Z−8B)を塗布して第2の易接着層Bを形成し、偏光板保護フィルム21を得た。
基材フィルム中間層用原料として粒子を含有しないPET(A)樹脂ペレット90質量部と紫外線吸収剤を含有したPET(B)樹脂ペレット10質量部を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機2(中間層II層用)に供給し、また、PET(A)樹脂ペレット95質量部とPET(C)樹脂ペレット5質量部を常法により乾燥して押出機1(外層I層及び外層III用)にそれぞれ供給し、285℃で溶解した。この2種のポリマーを、それぞれステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、2種3層合流ブロックにて、積層し、口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。この時、I層、II層、III層の厚さの比は10:80:10となるように各押し出し機の吐出量を調整した。
バーコート法により二軸配向PETフィルムに塗布する前にコロナ処理すること以外は偏光子保護フィルム22と同様の方法を用いて、厚み約100μmの二軸配向PETフィルムを得た。
偏光子保護フィルム23を使用して、偏光子保護フィルム8と同様にして両面に第2の易接着層AとBを有するフィルムを得た。
Claims (7)
- 配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗布層を有する偏光子保護フィルムであって、
前記塗布層は、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂及びオレフィン樹脂からなる群より選ばれる1種以上の樹脂とカルボジイミド系架橋剤とを含有し、
前記塗布層上に、前記塗布層とは組成の異なる易接着層を有し、
前記配向ポリエステルフィルムは、4000〜30000nmのリタデーション及び1.7以下のNz係数を有するフィルムである、
偏光子保護フィルム。 - 前記配向ポリエステルフィルムの面配向度が0.13以下である、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
- 前記配向ポリエステルフィルムが少なくとも3層からなり、最外層以外の層に紫外線吸収剤を含有し、380nmの光線透過率が20%以下である、請求項1または2に記載の偏光子保護フィルム。
- 偏光子の両側に偏光子保護フィルムを積層した構成からなり、
少なくとも片側の偏光子保護フィルムが請求項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルムである、偏光板。 - バックライト光源、2つの偏光板、及び前記2つの偏光板の間に配された液晶セルを有する液晶表示装置であって、
前記バックライト光源は連続した発光スペクトルを有する白色光源であり、
前記偏光板は偏光子の両側に偏光子保護フィルムを積層した構成であり、
入射光側に配される偏光板の偏光子保護フィルムの少なくとも一方、及び出射光側に配される偏光板の偏光子保護フィルムの少なくとも一方が、請求項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルムである、液晶表示装置。 - バックライト光源、2つの偏光板、及び前記2つの偏光板の間に配された液晶セルを有する液晶表示装置であって、
前記バックライト光源は連続した発光スペクトルを有する白色光源であり、
前記偏光板は偏光子の両側に偏光子保護フィルムを積層した構成であり、
入射光側に配される偏光板の入射光側の偏光子保護フィルム、及び出射光側に配される偏光板の出射光側に偏光子保護フィルムが、請求項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルムである、液晶表示装置。 - 前記連続した発光スペクトルを有する白色光源が、白色発光ダイオードである、請求項5または6に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018078325A JP6724942B2 (ja) | 2018-04-16 | 2018-04-16 | 偏光子保護フィルムの製造方法、偏光板の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018078325A JP6724942B2 (ja) | 2018-04-16 | 2018-04-16 | 偏光子保護フィルムの製造方法、偏光板の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013228154A Division JP6674728B2 (ja) | 2013-11-01 | 2013-11-01 | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018124572A true JP2018124572A (ja) | 2018-08-09 |
JP6724942B2 JP6724942B2 (ja) | 2020-07-15 |
Family
ID=63111427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018078325A Active JP6724942B2 (ja) | 2018-04-16 | 2018-04-16 | 偏光子保護フィルムの製造方法、偏光板の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6724942B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003541A (ja) * | 2006-01-27 | 2008-01-10 | Fujifilm Corp | 偏光板保護フィルムとそれを用いた偏光板及び液晶表示装置 |
JP2009199002A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Fujifilm Corp | 拡散シート用積層フィルム、拡散シート、及び表示装置 |
WO2013100041A1 (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-04 | 東洋紡株式会社 | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム |
-
2018
- 2018-04-16 JP JP2018078325A patent/JP6724942B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003541A (ja) * | 2006-01-27 | 2008-01-10 | Fujifilm Corp | 偏光板保護フィルムとそれを用いた偏光板及び液晶表示装置 |
JP2009199002A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Fujifilm Corp | 拡散シート用積層フィルム、拡散シート、及び表示装置 |
WO2013100041A1 (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-04 | 東洋紡株式会社 | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6724942B2 (ja) | 2020-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5472464B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
JP6586727B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP6443048B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP6378540B2 (ja) | ポリエステルフィルム、ポリエステルフィルムの製造方法、偏光板、画像表示装置及び液晶表示装置 | |
JP6146008B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP6182858B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
JP2018060230A (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
KR102385405B1 (ko) | 액정표시장치, 편광판 및 편광자 보호 필름 | |
JP6232702B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
TW201445175A (zh) | 偏光板及影像顯示裝置 | |
JP2018185535A (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP6035964B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP6111551B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP6459175B2 (ja) | 液晶表示装置及び偏光板 | |
JP6674728B2 (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2015111207A (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP6337481B2 (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及液晶表示装置 | |
JP6724942B2 (ja) | 偏光子保護フィルムの製造方法、偏光板の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 | |
JP2015055833A (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2014052596A (ja) | 集光機能フィルム並びにこれを用いた偏光板及び液晶表示装置 | |
JP6459176B2 (ja) | 液晶表示装置及び偏光板 | |
JP2015141217A (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP6337474B2 (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2015111206A (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2015079129A (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190305 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190417 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200526 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200608 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6724942 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |