JP2018123562A - ホイールローダ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャノピを備えるホイールローダにおいて、ホイールローダを吊るための吊り部材が取り付けられる吊り金具を取り外すことなく、キャノピを取り付けることを可能にする。
【解決手段】キャノピ123を備えたホイールローダ1であって、ホイールローダ1を吊るためのワイヤ91が取り付けられる吊り金具6L,6Rと、吊り金具6L,6Rが取り付けられる基台領域30L,30Rと、を備え、吊り金具6L,6Rは、ワイヤ91と係合する係合部61を有し、支柱5L,5Rは、支柱本体51と、支柱本体51の基端に設けられて吊り金具6L,6Rとの干渉を回避するための収容体52と、を有し、吊り金具6L,6Rは、基台領域30L,30Rに固定され、吊り金具6L,6Rの係合部61が収容体52の内側に配置された状態で、支柱5L,5Rが基台領域30L,30Rに取り付けられる構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、ホイールローダに関する。
複数の支柱で支持されたルーフ(屋根)で運転席を覆い、日照や雨水等からオペレータを保護するためのキャノピ構造を有する建設機械が知られている。このようなキャノピ構造を有する建設機械は、一般に小型車両が多く、例えば地下や船内で作業を行うような場合には、車両全体をクレーン等で吊り上げて作業場所に移動させる。
例えば特許文献1では、車両を吊るためのワイヤが取り付けられる吊りピースをキャノピのルーフに複数設けたミニショベルが開示されている。このミニショベルでは、例えば車両の前方のブームの中央部分1カ所に設けられた穴部、及びルーフの後方の左右2カ所に設けられた吊り金具にそれぞれワイヤを取り付けて3点吊りを行うことができる。
特許第3662437号
ここで、船内作業を行う場合において、船内での荷役作業が終了した後にホイールローダを船内から地上に移動させるため、ホイールローダはクレーンによって吊り上げられる。この場合において、特許文献1に記載されたミニショベルのように、吊り金具をキャノピのルーフに取り付けると、キャノピの高さ分だけクレーンは車両を高く吊り上げる必要が生じ、船の大きさや港の環境、クレーンの仕様によっては、車両を船内から降ろすことができない可能性がある。
例えば、船内作業が始まる前の状態、すなわち船内に鉱物や穀物等が積み込まれた状態では、鉱物や穀物等の重量分、船が沈み込むため、沈み込んだ分だけ船のデッキと地上に設置されたクレーンとの間の距離を十分に確保することができる。一方、船内作業が終わった後の状態、すなわち船外へ鉱物や穀物等が搬出された後の状態では、搬出された鉱物や穀物等の重量分、船が浮き上がるため、浮き上がった分だけ船のデッキと地上に設置されたクレーンとの間の距離が短くなってしまう。そのため、ホイールローダをクレーンで吊り上げて船外(地上)へ移動させるための高さが制限されてしまう。
そこで、キャノピを取り外した後、キャノピの支柱が取り付けられる台座に吊り金具を取り付けることが考えられる。この構成によれば、キャノピのルーフよりも低い場所に吊り金具を位置させることができるため、クレーンによる車両の吊り上げ高さを低くすることが可能となる。しかしながら、上記構成においては、キャノピを取り外した後、吊り金具の台座への取付作業の手間が発生する。
そこで、本発明の目的は、キャノピを備えるホイールローダにおいて、キャノピを取り外した後における吊り金具の台座への取付作業の手間を省くことにある。
上記の目的を達成するために、運転席の上方を覆うルーフ、及び前記ルーフを支持する支柱を有するキャノピを備えたホイールローダであって、前記ホイールローダを吊るためのワイヤが取り付けられる吊り金具と、前記吊り金具が取り付けられる台座と、を備え、前記吊り金具は、前記ワイヤと係合する係合部を有し、前記支柱は、支柱本体と、前記支柱本体の前記台座側の基端に設けられて前記吊り金具との干渉を回避するための回避部と、を有し、前記吊り金具は、前記台座に固定され、前記吊り金具の前記係合部が前記回避部の内側に配置された状態で、前記支柱が前記台座に取り付けられる構成としたことを特徴とするホイールローダを提供する。
本発明によれば、キャノピを備えるホイールローダにおいて、ホイールローダを吊るためにキャノピを取り外した後、吊り金具を台座へ取り付ける作業を行うといった手間を省くことができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係るホイールローダの一構成例を示す外観図である。 吊り部材が取り付けられた状態のホイールローダを示す外観図である。 ホイールローダの後部車体を示す斜視図である。 図4A〜Dはフレーム台の構成を示しており、図4Aは上面図、図4Bは車体の左側から見た断面図、図4Cは車体の後側から見た断面図、図4Dは基台領域に吊り金具が固定された状態を示す上面図である。 図5Aは基台領域から支柱が取り外された状態における支柱及び吊り金具を示す斜視図であり、図5B〜Dは基台領域に支柱が取り付けられた状態における支柱の基端部周辺を示しており、図5Bは車体の前側から見た正面図、図5Cは車体の左側から見た側面図、図5Dは上面図である。 図6Aは図5DのVIA−VIA線断面図、図6Bは図5DのVIB−VIB線断面図である。
本実施形態に係るホイールローダ1の構成について、図1〜図6を参照して説明する。なお、図1〜図6において、適宜、ホイールローダ1の車体の前方側を単に「前側」とし、車体の後方側を単に「後側」とする。また、適宜、ホイールローダ1の進行方向の左手側を単に「左側」とし、ホイールローダ1の進行方向に対して右手側を単に「右側」とする。
まず、ホイールローダ1の全体構成について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るホイールローダ1の一構成例を示す外観図である。図2は、吊り部材9が取り付けられた状態のホイールローダ1を示す外観図である。図3は、ホイールローダ1の後部車体1Bを示す斜視図である。
ホイールローダ1は、車体が中心付近で中折れすることにより操舵するアーティキュレート式の車両であり、前部車体1F、及び後部車体1Bを備えている。前部車体1Fと後部車体1Bとは、センタジョイント10によって互いに回動自在に連結され、ステアリングシリンダ10Aが伸縮することにより、前部車体1Fが後部車体1Bに対して左右方向に屈曲する。
また、ホイールローダ1は、左右一対の前輪11F、及び左右一対の後輪11Bを備えた四輪駆動の車両である。なお、図1及び図2では、左右一対の前輪11F、及び左右一対の後輪11Bのうち、左側の前輪11F、及び左側の後輪11Bを図示している。
前部車体1Fは、左右一対の前輪11Fと、荷役作業等を行うための作業装置2と、を備えている。作業装置2は、上下方向に回動可能なリフトアーム21と、伸縮することによりリフトアーム21を駆動させるリフトアームシリンダ21Aと、リフトアーム21の先端部に取り付けられたバケット22と、伸縮することによりバケット22を上下方向に回動させるバケットシリンダ22Aと、リフトアーム21に回動可能に連結され、バケット22とバケットシリンダ22Aとのリンク機構を構成するベルクランク23と、リフトアームシリンダ21Aやバケットシリンダ22Aへ作動油を導く複数の配管(不図示)と、を有している。
後部車体1Bは、左右一対の後輪11Bと、オペレータが搭乗する運転室12と、エンジンや冷却器等を内部に収容する機械室13と、車体が傾倒しないようにバランスを保つためのカウンタウェイト14と、を備えている。
運転室12は、ホイールローダ1を操作するための操作装置121と、オペレータが着座するための運転席122と、日照や雨水等からオペレータを保護するためのキャノピ123と、を備えている。すなわち、この運転室12は、外部に開放されたキャノピ構造の運転室である。
操作装置121は、リフトアーム21及びバケット22を操作するための作業用レバー121Aと、車両の左右の進行方向を指示するためのステアリング121Bと、その他、不図示ではあるが、車両の走行を制動するためのブレーキペダルと、車両を加速させるためのアクセルペダルと、車両の前後の進行方向を指示するためのFNRレバーと、を有している。
キャノピ123は、運転席122の上方を覆うルーフ4と、ルーフ4を支持する一対の支柱5L,5Rと、を有する。ルーフ4は、例えば樹脂等で成形されており、一対の支柱5L,5Rはそれぞれ、例えば鉄等の金属部材で成形されている。なお、ルーフ4は必ずしも樹脂等で成形されている必要はなく、例えば一対の支柱5L,5Rと同様に、金属部材で成形されたものであってもよい。また、図1では、一対の支柱5L,5Rのうち左側の支柱5Lを図示している。
運転席122及びキャノピ123はそれぞれ、例えば鉄等の金属製のフレームで成形されたフレーム台3に取り付けられている。また、図1及び図2に示すように、フレーム台3の左右の側面にはそれぞれ、ミラー15が取り付けられている。なお、図1及び図2では、左側のミラー15を図示している。
フレーム台3には、運転席122の取り付け位置の左右両側に、キャノピ123の一対の支柱5L,5Rの基端部が取り付けられる台座としての基台領域30L,30Rが設けられている。図1及び図2では、基台領域30L,30Rのうち、左側に配置された基台領域30Lを図示している。
次に、基台領域30L,30Rの具体的な構成について、図4A〜Dを参照して説明する。
図4A〜Dは、フレーム台3の構成を示しており、図4Aは上面図、図4Bは車体の左側から見た断面図、図4Cは車体の後側から見た断面図、図4Dは基台領域に吊り金具が固定された状態を示す上面図である。なお、図4Aでは、隠れた部品を破線で示し、図4B及び図4Cでは、図面の構成上、断面を示すハッチングを省略している。
図4A〜Cに示すように、フレーム台3の基台領域30L,30Rには、外側フレーム31の裏面側に、補強板32L,32Rが設けられている。図4Cに示すように、補強板32L,32Rの厚みD2はそれぞれ、外側フレーム31の厚みD1よりも厚く形成されている(D2>D1)。補強板32L,32Rには、後側端部に補強リブ320L,320Rが設けられている。
また、図4A及び図4Cに示すように、補強板32L,32Rは、左右方向に延在する補強材33により連結されている。この補強材33においても、後側端部に左右方向に延在する補強リブ330が設けられている。
このように、基台領域30L,30Rは、フレーム台3の他の領域と比べて強度が高くなるように構成されている。このフレーム台3は、転倒時保護構造を有するキャノピ(ROPSキャノピ)を取り付けることができる仕様となっているため、車両が転倒した場合であってもキャノピが傾倒しないように、キャノピが取り付けられる領域(基台領域30L,30R)は、その他の領域と比べて強度を高めた設計としている。そのため、ホイールローダ1では、車両全体の設計等を考慮すると、限られた領域(場所)にしか基台領域30L,30Rを設けることができない。
そして、図2及び図4Dに示すように、補強された基台領域30L,30Rには、ホイールローダ1を吊るためのワイヤ91(図2参照)が取り付けられる吊り金具6L,6Rが取付固定されている。このとき、補強板32L,32Rは、少なくとも吊り金具6L,6Rを固定するための第1のボルト71(図4D参照)が取り付けられる領域に設けられている。なお、図2及び図4Dでは、基台領域30L側に固定された吊り金具6Lを図示している。
ここで、本実施形態に係るホイールローダ1は、例えば船内に積み込まれた鉱物や穀物等の荷役作業を行うための船内仕様のホイールローダである。船内作業を行う際には、ホイールローダ1をクレーンで吊り上げて、地上から船内へ、また船内から地上へ、それぞれ移動させる。
図2に示すように、ホイールローダ1をクレーンで吊り上げる際には、まず、フレーム台3(基台領域30L,30R)からキャノピ123を取り外す。そして、左右一対の吊り金具6L,6R、及び前部車体1Fに設けられた一対の前側係合部20L,20Rの計4カ所に、吊り部材9のワイヤ91をそれぞれ取り付けて、4点吊りを行う。なお、図1及び図2では、一対の前側係合部20L,20Rのうちの左側に位置する前側係合部20Lのみを図示している。また、図2では、右側に位置する前側係合部20Rに取り付けられたワイヤ91は図示を省略している。
吊り金具6L,6Rが固定される基台領域30L,30Rが補強されていることから、重量の大きいホイールローダ1全体をクレーンで吊り上げた場合であっても、基台領域30L,30Rに掛かる力によって基台領域30L,30Rが破損してしまうといった問題を抑制することができる。
そして、吊り金具6L,6Rが固定される基台領域30L,30Rは、キャノピ123のルーフ4よりも低い場所に位置しているため、吊り部材9のワイヤ91でホイールローダ1を吊った際に重心を低く保つことができる。これにより、ホイールローダ1を安定させた状態で移動させることができる。
また、図2に示すように、左右一対の吊り金具6L,6R、及び前側係合部20L,20Rの計4カ所に取り付けられた4本のワイヤ91は、上方で1カ所にまとめられる。なお、図2では、リング部材92によって4本のワイヤ91が1カ所にまとめられているが、必ずしもリング部材92を用いる必要はない。
例えば吊り金具6L,6Rをキャノピ123の支柱5L,5Rに設けたり、運転室12よりも後方に吊り金具6L,6Rを設けて、キャノピ123を取り付けたままの状態でホイールローダ1を吊ったりするような場合には、ワイヤ91がキャノピ123に干渉してしまう可能性がある。そのため、ワイヤ91の取り付け位置とリング部材92の位置との間に平板状の天秤を配置して、ワイヤ91とキャノピ123との干渉を回避している。
本実施形態では、フレーム台3からキャノピ123が取り外された状態でホイールローダ1を吊るため、天秤を用いる必要がない上に、ワイヤ91とキャノピ123との干渉自体を回避することが可能である。
次に、キャノピ123の支柱5L,5R、及び吊り金具6L,6Rの具体的な構成について、図5A〜D、ならびに図6A及び図6Bを参照して説明する。なお、支柱5L,5Rの構成はそれぞれ同様であり、吊り金具6L,6Rの構成もそれぞれ同様であるため、左側の支柱5L及び吊り金具6Lを例に挙げて、以下説明する。
図5Aは、基台領域30Lから支柱5Lが取り外された状態における支柱5L及び吊り金具6Lを示す斜視図であり、図5B〜Dは、基台領域30Lに支柱5Lが取り付けられた状態における支柱5Lの基端部周辺を示しており、図5Bは車体の前側から見た正面図、図5Cは車体の左側から見た側面図、図5Dは上面図である。図6Aは、図5DのVIA−VIA線断面図であり、図6Bは、図5DのVIB−VIB線断面図である。
吊り金具6Lは、例えば鉄等の金属板を溶接等によって互いに接合して成形されたものであり、図5A、図6A、及び図6Bに示すように、ワイヤ91(図2参照)と係合する係合部61と、係合部61が接合されたブラケット62と、係合部61を補強するための一対の補強部63と、を有している。
係合部61は、図5A及び図6Aに示すように、上部が丸みを帯びた形状であり、ワイヤ91(吊り部材9)が係合する係合穴610が厚み方向に貫通している。ブラケット62は、図5A及び図5Dに示すように、略矩形状であり、吊り金具6Lを基台領域30Lに固定するための固定部としての機能を有する。
係合部61は、ブラケット62から上方に向かって突出するように接合されており、図5Aに示すように、係合穴610の貫通方向(係合部61の厚み方向)が左右方向となるように配置されている。そして、一対の補強部63は、係合部61を幅方向(前後方向)に挟むように配置されている。これにより、クレーンによる吊り作業時において、係合部61が厚み方向(左右方向)に曲がらないように補強されている。
ブラケット62には、吊り金具6Lを基台領域30Lに固定するための複数の第1のボルト71を取り付けるための複数の取付孔62Bが形成されている。本実施形態では、4つの第1のボルト71に対応して4つの取付孔62Bがブラケット62に形成されている。これら4つの取付孔62Bのうち2つの取付孔62Bは、前方において左右方向に並んで配置されており、残り2つの取付孔62Bは、後方において左右方向に並んで配置されている。
図6A及び図6Bに示すように、4つの第1のボルト71はそれぞれ、基台領域30Lの外側フレーム31及び補強板32Lを貫通し、基台領域30Lにブラケット62を締め付けている。4つの第1のボルト71の締結方法としては、ナット711によるものであってもよいし、ブラケット62及びフレーム台3にねじが切られたものであってもよい。なお、図6Aでは、4つの取付孔62Bのうち、2つの取付孔62Bのみを図示している。
また、ブラケット62には、キャノピ123の支柱5Lを取り付けるための複数の第2のボルト72を挿通させるための複数の挿通孔62Aが形成されている。本実施形態では、4つの第2のボルト72に対応して4つの挿通孔62Aがブラケット62に形成されており、4つの挿通孔62Aはそれぞれ、ブラケット62の四隅に配置されている。したがって、左右方向において、4つの取付孔62Bは、4つの挿通孔62Aよりも内側に配置されている。
キャノピ123の支柱5Lは、図5Aに示すように、支柱本体51と、支柱本体51の基台領域30L側の基端に設けられた収容体52と、を有している。収容体52は、吊り金具6Lの係合部61の上方を覆う上壁521と、係合部61の周囲を囲む側壁522と、を有している。
本実施形態では、側壁522は、前壁522A、後壁522B、左壁522C、及び右壁522Dで構成されており、左壁522C及び右壁522Dは上壁521から連続して形成されている。したがって、収容体52は、内部に空間が形成された容器形状(箱状体)である。
図6A及び図6Bに示すように、本実施形態に係るホイールローダ1では、収容体52の上壁521と側壁522とによって形成された空間内に、吊り金具6Lの係合部61が配置された状態で、支柱5Lが吊り金具6Lの上方から基台領域30Lに取り付けられる構成となっている。すなわち、収容体52は、吊り金具6Lとの干渉を回避するための回避部の一態様である。
このように、キャノピ123の支柱5Lを基台領域30Lに取り付ける際には、支柱5Lの基端部に設けられた回避部(収容体52)の内側に吊り金具6Lの係合部61が配置されるため、吊り金具6Lが基台領域30Lに固定された状態のままであっても、支柱5Lを基台領域30Lに取り付けることができる。また、ワイヤ91(図2参照)を取り付けるためにキャノピ123を取り外した後、吊り金具6Lを取り付ける作業を行うといった手間が省ける。すなわち、吊り金具6Lとキャノピ123との交換作業が不要となり、吊り金具6Lとキャノピ123との交換作業時に発生しやすいボルトの締め忘れや、交換作業の繰り返しによるボルトの緩み等の問題も防止することができる。
本実施形態では、図6Bに示すように、支柱5L(収容体52)は、基台領域30Lに第1のボルト71により取付固定されたブラケット62を介して間接的に基台領域30Lに対し第1のボルト71とは別のボルトである第2のボルト72により取付固定されている。
また、本実施形態では、回避部が収容体52として形成されていることにより、図5B〜Dに示すように、支柱5Lが基台領域30Lに取り付けられた状態では、係合部61が収容体52の内部に隠れて外部から見えない構造となっている。そのため、外観上の見栄えが良くなると共に、吊り金具6Lの係合部61が潮風等に曝されにくくなり錆等による劣化を抑制することができる。
さらに、側壁522が、前壁522A、後壁522B、左壁522C、及び右壁522Dで構成されていることから、例えば、側壁522が、左壁522C及び右壁522Dのみを有し、前後方向が貫通しているような構成の場合に比べて強度が高く、キャノピ123の支柱5L全体として強度を保ちやすくなる。
図6A及び図6Bに示すように、第1のボルト71によってブラケット62が基台領域30Lに締め付けられた状態において、係合部61の頂部61Tと収容体52の上壁521との間には、第1の隙間S1が形成されている。換言すれば、図6Bに示すように、ブラケット62と上壁521との間の距離H1が、係合部61の最大高さ(係合部61の頂部61Tとブラケット62の上面との間の距離)H2よりも長い(H1>H2)。
これにより、第1のボルト71によってブラケット62が基台領域30Lに固く締め付けられた状態においても、係合部61の頂部61Tが収容体52の上壁521に接触することがないため、第1のボルト71の締め付け時における係合部61の頂部61Tと収容体52の上壁521との衝突や摩擦等の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、支柱本体51と収容体52とが、溶接等により接合されて一体に形成されている。そのため、収容体52が支柱本体51と別体である場合と比べて、キャノピ123の支柱5L全体として強度を保つことができる。
収容体52は、側壁522の下端(前壁522A、後壁522B、左壁522C、及び右壁522Dの各下端)から外側に向かって張り出した張り出し部523と、張り出し部523の下面に設けられた一対の脚部524と、側壁522を補強するための一対の三角補強部525と、をさらに有している。一対の三角補強部525は、左壁522C及び右壁522Dの外側に配置されている。
張り出し部523は、吊り金具6Lのブラケット62と略同一形状であり、支柱5Lを吊り金具6L(基台領域30L)に取り付けるための取付部の機能を有する。図5Dに示すように、収容体52は、上方から吊り金具6L全体を覆っており、4つの第1のボルト71はそれぞれ、張り出し部523によって頭部710(図6A及び図6B参照)の上面が覆われている。これにより、キャノピ123を取り外す際に、誤って吊り金具6Lを固定している第1のボルト71を緩めてしまうといった問題を防止することができる。
張り出し部523には、支柱5Lを取り付けるための複数の第2のボルト72を挿通させるための複数の取付孔523Aが形成されている。本実施形態では、4つの第2のボルト72に対応して4つの取付孔523Aが張り出し部523に形成されており、4つの取付孔523Aはそれぞれ、吊り金具6Lのブラケット62に形成された4つの挿通孔62Aそれぞれの位置に対応して、張り出し部523の四隅に配置されている。
一対の脚部524は、左右方向の両側において、前後方向に延在して設けられている。図5B、図6A、及び図6Bに示すように、一対の脚部524が張り出し部523の下面に設けられていることにより、張り出し部523は、吊り金具6Lのブラケット62との間に第1のボルト71の頭部710が配置されるように、所定の間隔W1(図6Aに示す)を空けてブラケット62に取り付けられている。
そして、図6A及び図6Bに示すように、張り出し部523と第1のボルト71の頭部710との間には、第2の隙間S2が形成されている。換言すれば、一対の脚部524の高さ(張り出し部523とブラケット62との間の距離)W1は、第1のボルト71の頭部710の最大高さW2よりも高く形成されている(W1>W2)。
これにより、第2のボルト72を締め付ける際に、張り出し部523が第1のボルト71(頭部710)に接触することがないため、張り出し部523と第1のボルト71との衝突や摩擦等によって第1のボルト71の頭部710が潰れてしまうといった問題を抑制することができる。
一対の脚部524にはそれぞれ、第2のボルト72が貫通する複数(2つ)の貫通孔524Aが形成されている。第2のボルト72は、収容体52の張り出し部523の取付孔523A、脚部524の貫通孔524A、及びブラケット62の挿通孔62Aを挿通して、張り出し部523をブラケット62に固定させる。なお、第2のボルト72の締結方法は、第1のボルト71と同様に、ナット(例えば図6Bに示すナット721)によるものであってもよいし、張り出し部523、脚部524、及びブラケット62にねじが切られたものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記実施形態では、吊り金具6L,6Rが固定されると共に、キャノピ123の支柱5L,5Rが取り付けられる台座が、フレーム台3の一部である基台領域30L,30Rとして形成されていたが、必ずしもフレーム台3と一体である必要はなく、フレーム台3とは別の部材で台座が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、支柱5L,5Rの基端部に設けられた回避部は内部に空間が形成された収容体52であったが、必ずしも内部に空間が形成された容器形状である必要はなく、例えば支柱本体51の基端から外側に向かって放射状に延びて形成された複数の脚によって回避部が構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、複数の第1のボルト71によってブラケット62が基台領域30L,30Rに締め付けられることによって吊り金具6L,6Rが基台領域30L,30Rに固定されていたが、必ずしもブラケット62を介す必要はなく、例えば係合部61が基台領域30L,30Rに溶接されて固定されていてもよい。
また、上記実施形態では、キャノピ123は、一対の支柱5L,5Rによってルーフ4が支持されていたが、必ずしも一対の支柱5L,5Rで支持する必要はなく、ルーフ4が支持できればその本数に制限はない。
また、上記実施形態では、吊り金具6L,6Rの係合部61のみが支柱5L,5Rの収容体52の空間内に収容された状態であったが、これに限らず、例えば吊り金具6L,6R全体が収容体52の空間内に収容されていてもよい。
また、上記実施形態では、支柱5L,5R、及び吊り金具6L,6Rはそれぞれ、一部(左側端部)がフレーム台3から突出して基台領域30L,30Rに取り付けられているが、必ずしも突出した状態で取り付けられる必要はなく、フレーム台3上に収まるように支柱5L,5R、及び吊り金具6L,6Rが取り付けられていてもよい。
1:ホイールローダ、4:ルーフ、5L,5R:支柱、6L,6R:吊り金具、30L,30R:基台領域(台座)、51:支柱本体、52:収容体(回避部)、61:係合部、61T:頂部、62:ブラケット、71:第1のボルト(ボルト)、72:第2のボルト(別のボルト)、91:ワイヤ、122:運転席、123:キャノピ、521:上壁、522:側壁、523:張り出し部、710:頭部、S1:第1の隙間、S2:第2の隙間、W1:所定の間隔

Claims (6)

  1. 運転席の上方を覆うルーフ、及び前記ルーフを支持する支柱を有するキャノピを備えたホイールローダであって、
    前記ホイールローダを吊るためのワイヤが取り付けられる吊り金具と、
    前記吊り金具が取り付けられる台座と、
    を備え、
    前記吊り金具は、前記ワイヤと係合する係合部を有し、
    前記支柱は、支柱本体と、前記支柱本体の前記台座側の基端に設けられて前記吊り金具との干渉を回避するための回避部と、を有し、
    前記吊り金具は、前記台座に固定され、
    前記吊り金具の前記係合部が前記回避部の内側に配置された状態で、前記支柱が前記台座に取り付けられる構成とした
    ことを特徴とするホイールローダ。
  2. 請求項1に記載のホイールローダであって、
    前記回避部は、前記係合部の上方を覆う上壁、及び前記係合部の周囲を囲む側壁を有する収容体として形成されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
  3. 請求項2に記載のホイールローダであって、
    前記支柱本体と前記収容体とは、一体に形成されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
  4. 請求項2又は3に記載のホイールローダであって、
    前記吊り金具は、ボルトによって前記台座に固定されると共に、前記係合部が接合されたブラケットをさらに有し、
    前記ボルトによって前記ブラケットが前記台座に締め付けられた状態において、前記係合部の頂部と前記収容体の前記上壁との間には、第1の隙間が形成されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
  5. 請求項2又は3に記載のホイールローダであって、
    前記吊り金具は、前記係合部が接合されたブラケットを有し、
    前記ブラケットは前記台座にボルトにより取付固定されると共に、前記支柱は前記ブラケットを介して間接的に前記台座に対し前記ボルトとは別のボルトにより取付固定される
    ことを特徴とするホイールローダ。
  6. 請求項4又は5に記載のホイールローダであって、
    前記収容体は、前記側壁の下端から外側に向かって張り出した張り出し部を有し、
    前記張り出し部は、前記ブラケットとの間に前記ボルトの頭部が配置されるように、所定の間隔を空けて前記ブラケットに取り付けられ、
    前記張り出し部と前記ボルトの前記頭部との間には、第2の隙間が形成されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
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