JP2018117274A - 無線基地局、無線通信システム、無線通信方法、及び無線端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ送信に用いるプリコーディングを決定する際の通信負荷を低減すること。
【解決手段】異なる複数の第1のプリコーディングPrCに関する情報及び異なる複数の受信ウェイトRxWに関する情報を記憶し、複数の第1のプリコーディングPrCをそれぞれ適用して得られる複数の下りリンク参照信号をアンテナ11、12から送信し、無線端末21、22から複数の下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を受信し、受信品質に関する情報に基づいて無線端末21、22から少なくとも1つを選択し、選択された無線端末に上りリンク参照信号を送信させるように無線リソースの割り当てを決定し、無線リソースの割り当てをその無線端末に通知し、その無線端末から送信される上りリンク参照信号に複数の受信ウェイトRxWをそれぞれ適用して受信する無線基地局10が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線基地局、無線通信システム、無線通信方法、及び無線端末に関する。
高周波数帯における超広帯域伝送を実現する技術として、基地局におけるアンテナ素子の数を数百から数千へ拡張したMassive−MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術がある。
データストリームの分離やビーム制御などをベースバンド領域のデジタル信号処理(デジタルプリコーディング)で実現する場合、アンテナ素子の数に比例して行列演算の負荷が増大する。他方、RF(Radio Frequency)領域でビーム方向を制御するアナログBF(BeamForming)と、データストリームを分離するデジタルプリコーディングとを組み合わせるハイブリッドBFを採用すれば行列演算の負荷が軽減される。
そのため、Massive−MIMOを採用する基地局に対するハイブリッドBFの適用が検討されている。基地局と端末との間のチャネル状態をチャネル行列H、アナログBFによる作用をアナログBF行列W、デジタルプリコーディングによる作用をデジタルプリコーディング行列Pで表現すると、端末で受信される信号ベクトルrは、下記の式(1)で表現される。但し、dは送信信号ベクトル、zは雑音ベクトルを表す。
Figure 2018117274
伝搬損失を好適に補償するハイブリッドBFを実現するために、基地局は、アナログBF行列Wを適切に設定し、アナログBF及びチャネル状態を反映するHW(Explicit CSI(Channel State Information))の推定処理を実行する。アナログBF行列Wを設定する際、基地局は、ビームを向ける方向を細かく制御し、多数のビーム方向のそれぞれについて端末から受信品質のフィードバックを受ける。そして、基地局は、フィードバックを受けた受信品質に基づいてデータ送信に用いるアナログBF行列Wを決定する。
アナログBF行列Wを決定した基地局は、決定したアナログBF行列Wを用いて全ての端末に参照信号を送信する。この参照信号を受信した個々の端末は、受信した参照信号に基づいてExplicit CSIの推定値を生成し、生成した推定値を基地局にフィードバックする。基地局は、全ての端末からフィードバックされる推定値を用いてデジタルプリコーディング行列Pを計算する。そして、基地局は、決定したアナログBF行列W、及び計算したデジタルプリコーディング行列Pを用いてデータを送信する。
特開2015−164281号公報 国際公開第2015/141066号 特表2015−513257号公報
T.Obara, S.Suyama, J.Shen, and Y.Okumura,"Joint fixed beamforming and eigenmode precoding for super high bit rate massive MIMO systems using higher frequency bands", Proc. 2014 IEEE 25th Annual International Symposium on Personal, Indoor, and Mobile Radio Communication, Washington DC, US, Sep. 2014. 吉岡, 須山, 小原, 奥山, 増野, 奥村,"5G 低 SHF 帯 Massive MIMO デジタルビームフォーミング方式の参照信号の挿入損を考慮したビーム数の最適化", 信学技報, RCS2016-42.
上記の方法では、ハイブリッドBFを実現するために、多数のビーム方向のそれぞれについて基地局と全ての端末との間で参照信号及びフィードバックの送受信が繰り返し発生する。そして、考慮するビーム方向及び端末の数が多いと通信効率が低くなる。
1つの側面によれば、本開示の目的は、データ送信に用いるプリコーディングを決定する際の通信負荷を低減することができる無線基地局、無線通信システム、無線通信方法、及び無線端末を提供することにある。なお、アナログBF及びデジタルプリコーディングは、ハイブリッドBFを採用する無線基地局が適用するプリコーディングの一例である。
一態様によれば、異なる複数の第1のプリコーディングに関する情報及び異なる複数の受信ウェイトに関する情報を記憶する記憶部と、複数の第1のプリコーディングをそれぞれ適用して得られる複数の下りリンク参照信号を複数のアンテナから送信し、複数の無線端末から複数の下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を受信し、受信品質に関する情報に基づいて複数の無線端末から少なくとも1つの無線端末を選択し、選択された少なくとも1つの無線端末に上りリンク参照信号を送信させるように無線リソースの割り当てを決定し、無線リソースの割り当てを少なくとも1つの無線端末に通知し、少なくとも1つの無線端末から送信される上りリンク参照信号に複数の受信ウェイトをそれぞれ適用して受信する制御部とを有する、無線基地局が提供される。
データ送信に用いるプリコーディングを決定する際の通信負荷が低減される。
第1実施形態に係る無線基地局の一例を示した図である。 第2実施形態に係る無線通信システムの一例を示した図である。 第2実施形態に係る基地局の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。 第2実施形態に係る端末の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。 フルアレイ方式のアナログBFについて説明するための図である。 サブアレイ方式のアナログBFについて説明するための図である。 アナログBFによるビーム方向の制御について説明するための図である。 ハイブリッドBFを採用する基地局が有する送信機の一例を示したブロック図である。 ハイブリッドBFを採用する基地局が有する受信機の一例を示したブロック図である。 比較例に係るCSI推定方法について説明するための第1の図である。 比較例に係るCSI推定方法について説明するための第2の図である。 第2実施形態に係るCSI推定方法について説明するための図である。 第2実施形態に係る基地局が有する機能の一例を示したブロック図である。 第2実施形態に係る端末が有する機能の一例を示したブロック図である。 第2実施形態に係る無線通信システムがCSI推定時に実行する処理の流れを示したシーケンス図である。 第2実施形態に係るリソースの割り当てについて説明するための図である。 第2実施形態に係る基地局が実行する処理の流れを示した第1のフロー図である。 第2実施形態に係る基地局が実行する処理の流れを示した第2のフロー図である。 第2実施形態に係る基地局が実行するリソースの割り当てに関する処理の流れを示したフロー図である。 第2実施形態に係る基地局が実行するリソースの割り当てに関する処理について説明するための図である。 第2実施形態に係る端末が実行する処理の流れを示したフロー図である。 第2実施形態の一変形例に係る無線通信システムがCSI推定時に実行する処理の流れを示したシーケンス図である。 第2実施形態の一変形例に係る基地局の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。 第2実施形態の一変形例に係るCSI推定方法について説明するための図である。 第2実施形態の一変形例に係るリソースの割り当て方法に利用される参照テーブルの一例を示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書及び図面において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
<1.第1実施形態>
図1を参照しながら、第1実施形態について説明する。第1実施形態は、ハイブリッドBFを実施する無線基地局がデータ送信時に用いるプリコーディングの決定に際して利用する情報を効率的に取得する方法に関する。図1は、第1実施形態に係る無線基地局の一例を示した図である。なお、図1に示した無線基地局10は、第1実施形態に係る無線基地局の一例である。
図1に示すように、無線基地局10は、アンテナ11、12、記憶部13、制御部14、及び送受信部15を有する。なお、無線基地局10は、時分割復信(TDD:Time Division Duplex)方式で無線端末21、22と通信する。
記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどの記憶装置である。制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサである。制御部14は、例えば、記憶部13にあるプログラムを実行しうる。
送受信部15は、ベースバンドのデジタル信号(ベースバンド信号)をアナログ信号に変換し、そのアナログ信号をRF帯域の信号(RF信号)に変換し、RF信号にアナログBF(送信BF)を施してアンテナ11、12から送信する。また、送受信部15は、アンテナ11、12を介して受信されるRF信号にアナログBF(受信BF)を施し、受信BF後のRF信号をベースバンドのアナログ信号に変換し、アナログ信号をデジタル領域に変換してベースバンド信号を生成する。
以下、データ送信時に用いるプリコーディングの決定に関する無線基地局10の機能について説明する。
記憶部13は、異なる複数の第1のプリコーディングPrCに関する情報及び異なる複数の受信ウェイトRxWに関する情報を記憶する。なお、送信BFは、第1のプリコーディングPrCの一例である。受信BFに用いるアナログBF行列の要素は、受信ウェイトRxWの一例である。
図1の例では、第1のプリコーディングPrCによるビームの指向方向及び受信ウェイトRxWによる受信感度の指向方向を示すBF情報13aが記憶部13に格納されている。図1に例示したBF情報13aには、3つの異なる第1のプリコーディングPrC(PrC#1、#2、#3)に対応するビームの指向方向(0、10、20)が含まれている。また、BF情報13aには、6つの異なる受信ウェイトRxWに対応する受信感度の指向方向(0、5、10、15、20、25)が含まれている。なお、指向方向は、説明の都合上、特定方向を基準とする傾き角(単位:deg.)で表現されている。
制御部14は、記憶部13にあるBF情報13aに基づいて送受信部15を制御し、複数の第1のプリコーディングPrCをそれぞれ適用して得られる複数の下りリンク参照信号(DL RS)を複数のアンテナ11、12から送信する。
例えば、制御部14は、第1のプリコーディングPrC#1(0 deg.)を用いて下りリンク参照信号を送信する(S11)。また、制御部14は、第1のプリコーディングPrC#2(10 deg.)を用いて下りリンク参照信号を送信する。また、第1のプリコーディングPrC#3(20 deg.)を用いて下りリンク参照信号を送信する(S12)。なお、第1のプリコーディングPrCの選択順序は変更可能である。
下りリンク参照信号を受信した無線端末21は、受信した下りリンク参照信号の受信品質に関する情報(例えば、受信電力)を無線基地局10に送信する(S13)。このとき、無線端末21は、第1のプリコーディングPrC#1、#2、#3のそれぞれについて受信品質に関する情報を無線基地局10に送信する。同様に、無線端末22は、第1のプリコーディングPrC#1、#2、#3のそれぞれについて、受信した下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を無線基地局10に送信する(S14)。
制御部14は、無線端末21、22から下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を受信する。そして、制御部14は、受信品質に関する情報に基づいて複数の無線端末21、22から少なくとも1つの無線端末を選択する。例えば、制御部14は、受信品質が高い順に所定数(例えば、1)の無線端末を選択する(S15)。なお、ここでは無線端末22が選択されたと仮定して説明を進める。
制御部14は、選択された少なくとも1つの無線端末(無線端末22)に上りリンク参照信号(UL RS)を送信させるように無線リソースの割り当てを決定する(S16)。例えば、制御部14は、第1のプリコーディングPrC#1、#2、#3のうち、無線端末22の受信品質が高い所定数(例えば、2)の第1のプリコーディングPrCを特定する。そして、制御部14は、BF情報13aに基づいて、特定した第1のプリコーディングPrCに対応する受信ウェイトRxWの数と同数の上りリンク参照信号を無線端末22が送信するように無線リソースの割り当てを決定する。
なお、ここでは第1のプリコーディングPrC#2、#3が特定されたと仮定して説明を進める。この場合、角度10、15、20、25[deg.]に対応する4つの受信ウェイトRxWが併せて特定される。制御部14は、時間・周波数領域に4つの無線リソースを確保し、その4つの無線リソースを無線端末22が送信する上りリンク参照信号に割り当てる。また、実施の態様に応じて、制御部14は、巡回シフト(Cyclic Shift)や送信回数などの形式を決定する。
制御部14は、無線リソースの割り当てを少なくとも1つの無線端末(無線端末22)に通知する(S17)。この通知を受けた無線端末22は、割り当てられている無線リソースを利用して上りリンク参照信号(UL RS)を送信する(S18)。制御部14は、少なくとも1つの無線端末(無線端末22)から送信される上りリンク参照信号に複数の受信ウェイトRxW(上記の例では、角度10、15、20、25[deg.]に対応する4つの受信ウェイトRxW)をそれぞれ適用して受信する。
制御部14は、受信ウェイトRxWを適用した上りリンク参照信号の受信品質から好適な受信ウェイトRxWを選択し、選択した受信ウェイトRxWに対応するExplicit CSIを得ることができる。また、制御部14は、Explicit CSIからデジタルプリコーディング行列Pを計算することができる。制御部14は、デジタルプリコーディング行列P及び受信ウェイトRxWをデータ送信に利用する(S19)。なお、受信ウェイトRxWは、アナログBF行列Wとして利用される。
上記のように、受信ウェイトRxWに対応する指向方向の分布は、第1のプリコーディングPrCに対応する指向方向の分布よりも密に設定される。図1に例示したBF情報13aでは、第1のプリコーディングPrCの角度分布が受信ウェイトRxWの角度分布に比べて半分の密度に設定されている。
また、S15の段階で無線端末が絞り込まれるため、下りリンク参照信号を送信する無線端末の数が少なくなる。また、指向方向が密に設定されている複数の受信ウェイトRxWを利用して上りリンク参照信号を受信するため、好適な指向方向を精度良く抽出することが可能になる。また、Explicit CSIの計算を無線基地局10で実施するため、無線基地局10に対するExplicit CSIのフィードバックがなくなる。
その結果、下りリンク参照信号及び上りリンク参照信号の送受信にかかる通信負荷、Explicit CSIのフィードバックにかかる通信負荷が低減される。また、S15で無線端末の数が絞り込まれているため、受信ウェイトRxWの数を大きくしても通信負荷の増大は少なくて済み、受信ウェイトRxW(アナログBFウェイト)の選択やExplicit CSIの推定を精度良く実現することができる。
なお、図1の例では、全ての第1のプリコーディングPrC(PrC#1、#2、#3)に対応する下りリンク参照信号の受信が完了したタイミングで無線端末21、22が受信品質をフィードバックしているが、フィードバックのタイミングは変形可能である。例えば、1つの下りリンク参照信号が受信される度に、その下りリンク参照信号の受信品質が無線基地局10にフィードバックされるように変形されうる。
また、図1に例示したBF情報13aは一例であり、BF情報13aの表現は、制御可能なビームの方向やアンテナの性質などに応じて変形されうる。方位角φ及び天頂角θでビーム方向を表現する方法などが採用されうる。このような変形も第1実施形態の技術的範囲に属する。
以上、第1実施形態について説明した。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ハイブリッドBFを実施する基地局がExplicit CSIを効率的に取得し、通信負荷を低減しつつ、データの送受信に用いる好適なアナログBF行列Wを決定する方法に関する。
[2−1.無線通信システム]
以下、第2実施形態に係る無線通信システムについて説明する。
(無線通信システムの例)
図2は、第2実施形態に係る無線通信システムの一例を示した図である。
図2に示すように、上記の無線通信システムには、基地局100、及びU台(Uは1以上の整数)の端末2001、…、200Uが含まれる。なお、以下では、説明の都合上、端末2001、…、200Uを端末#1、…、#Uと表記する場合がある。
基地局100は、ハイブリッドBFの機能を有する。例えば、基地局100は、L本(Lは2以上の整数)のデータストリームを送信する際に、データストリーム間の干渉を抑制するデジタルプリコーディングをL本のデータストリームに適用する。また、基地局100は、端末2001、…、200Uのうち特定の端末に向けてデータストリームを送信する際に、特定の端末にビームが向くようにアナログBFによりビームの方向を制御する。
端末2001、…、200Uは、例えば、携帯電話、スマートフォン、モバイルルータなどの通信装置や、通信機能を搭載するパーソナルコンピュータやカーナビゲーションシステムなどの情報処理装置である。
端末2001、…、200Uは、基地局100から送信される下りリンク(DL)参照信号を受信し、受信したDL参照信号の受信品質(受信電力など)を基地局100へフィードバックする機能を有する。また、端末2001、…、200Uは、基地局100の要求に応じて、基地局100により割り当てられている無線リソースを利用して基地局100に上りリンク(UL)参照信号を送信する機能を有する。
以下、図2に示した無線通信システムを例に説明を進める。
(ハードウェア)
ここで、基地局100及び端末2001、…、200Uのハードウェアについて説明する。図3は、第2実施形態に係る基地局の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。図4は、第2実施形態に係る端末の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。
(基地局)
図3に示すように、基地局100は、メモリ101、プロセッサ102、NIF(Network Interface)回路103、無線回路104、及びアンテナ群105を有する。
メモリ101は、例えば、RAM、ROM(Read Only Memory)、HDD、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの記憶装置である。プロセッサ102は、例えば、CPU、DSP、ASIC、FPGAなどの処理回路である。例えば、プロセッサ102は、ベースバンド信号に対するデジタル信号処理や、基地局100の動作を制御する処理などを実行する。
NIF回路103は、バックボーンネットワークなどの有線ネットワークNWを通じて他の基地局や管理局などと通信するための通信インターフェースである。無線回路104は、ベースバンド信号からRF信号を生成し、アンテナ群105を介してRF信号を送信する送信回路を含む。また、無線回路104は、アンテナ群105を介して受信されるRF信号からベースバンド信号を生成する受信回路を含む。
図3の例では、プロセッサ102がデジタルプリコーディングを実行し、無線回路104がアナログBFを実行する。但し、図3に示したハードウェアは一例であり、プロセッサ102の一部機能を実行するLSI(Large-Scale Integration)などの回路が別途設けられていてもよい。アンテナ群105は、n個(nは2以上の整数)のアンテナ素子を含む。以下では、説明の都合上、k番目(k=1,…,n)のアンテナ素子をAntkと表記する場合がある。
(端末)
図4に示すように、端末2001は、メモリ201、プロセッサ202、無線回路203、及びアンテナ204を有する。なお、端末2002、…、200Uの機能は、図4に例示した端末2001と同じハードウェアを用いて実現されうる。そのため、端末2002、…、200Uのハードウェアについては詳細な説明を省略する。
メモリ201は、例えば、RAM、ROM、HDD、SSD、フラッシュメモリなどの記憶装置である。プロセッサ202は、例えば、CPU、DSP、ASIC、FPGAなどの処理回路である。例えば、プロセッサ202は、ベースバンド信号に対するデジタル信号処理や、端末2001の動作を制御する処理などを実行する。
無線回路203は、ベースバンド信号からRF信号を生成し、アンテナ204を介してRF信号を送信する送信回路を含む。また、無線回路203は、アンテナ204を介して受信されるRF信号からベースバンド信号を生成する受信回路を含む。
例えば、プロセッサ202は、無線回路203を制御して、基地局100から受信されるDL参照信号の受信電力を測定し、測定された受信電力の情報を基地局100にフィードバックするフィードバック信号(FB信号)を生成する。そして、プロセッサ202は、無線回路203を介してFB信号を基地局100に送信する。
また、プロセッサ202は、基地局100から無線リソースの割り当て通知を受け、UL参照信号の送信を要求された場合、割り当てられている無線リソースを利用してUL参照信号を送信するように無線回路203を制御する。なお、図4に示したハードウェアは一例であり、プロセッサ202の一部機能を実行するLSIなどの回路が別途設けられていてもよい。また、アンテナ204は複数設けられていてもよい。
(アンテナ配置&アナログBF)
ここで、図5から図7の例を参照しながら、無線回路104で実施されるアナログBFの仕組みについて説明する。
図5は、フルアレイ方式のアナログBFについて説明するための図である。図6は、サブアレイ方式のアナログBFについて説明するための図である。図7は、アナログBFによるビーム方向の制御について説明するための図である。
(フルアレイ方式)
アナログBFの方式には、フルアレイ方式及びサブアレイ方式がある。フルアレイ方式は、図5に示すように、n個のアンテナ素子の全て(図5の例ではnX×nY個のアンテナ素子)を利用してビームを形成する方式である。
フルアレイ方式のアナログBF部141a(アナログBFを実現する無線回路104の要素)は、図5に示すように、n×L個の可変移相器Ps11、…、PsLnと、n個の加算器Mx1、…、Mxnとを有する。
m=1、…、Lのそれぞれについて、n個の可変移相器Psm1、…、Psmnには、m番目のデータストリーム(Stream#m)に対応するRF信号が入力される。可変移相器Psm1、…、Psmnのそれぞれは、入力されるRF信号に後述するアナログBFウェイトを適用する。
可変移相器Psm1、…、Psmnから出力されるRF信号は、それぞれ加算器Mx1、…、Mxnに入力される。可変移相器Ps1k、…、PsLk(k=1,…,n)から出力されるRF信号は、加算器Mxkにより加算される。加算器Mxkから出力されるRF信号は、Antkから送信される。
(サブアレイ方式)
一方、サブアレイ方式は、図6に示すように、n個のアンテナ素子をL個のブロック(サブアレイ)に分割(図6の例ではpX×pYサイズのサブアレイに分割)し、サブアレイ毎にビームを形成する方式である。サブアレイ方式のアナログBF部141b(アナログBFを実現する無線回路104の要素)は、図6に示すように、n個の可変移相器Ps11、…、PsLp(p=px×py)を有する。
m=1、…、Lのそれぞれについて、n個の可変移相器Psm1、…、Psmpには、m番目のデータストリーム(Stream#m)に対応するRF信号が入力される。可変移相器Psm1、…、Psmpのそれぞれは、入力されるRF信号に後述するアナログBFウェイトを適用する。可変移相器Psm1、…、Psmpから出力されるRF信号は、それぞれAnt(m-1)p+1、…、Antmpから送信される。
(アナログBFウェイト)
ここで、図7を参照しながら、アナログBFウェイトについて説明する。
図7の例では、Y−Z平面上にn個(nV行nH列)のアンテナ素子が配置されている。また、n個のアンテナ素子は、それぞれY方向にdH、Z方向にdVの間隔で配置されている。n個のアンテナ素子を利用して方位角φ、天頂角θの方向にビームを向ける場合、k行l列(k=1,…,nV、l=1,…,nH)の位置にあるアンテナ素子に設定されるアナログBFウェイトwklは、下記の式(2)で与えられる。
Figure 2018117274
上記の式(2)の中で、λは電波の波長である。以下、アナログBFウェイトを要素とするベクトルw(下記の式(3))をアナログBFベクトルと呼ぶ場合がある。なお、ここではn個のアンテナ素子を全て利用してビームを形成するフルアレイ方式の例について説明したが、サブアレイに属するアンテナ素子を対象にすれば、サブアレイ方式でも同様の方法でビームの方向を制御することができる。
Figure 2018117274
(ハイブリッドBF)
さて、第2実施形態に係る無線通信システムでは、上記のアナログBFに加え、デジタルプリコーディングを実施するハイブリッドBFが採用される。そこで、ハイブリッドBFについて、図8及び図9を参照しながら、さらに説明する。
図8は、ハイブリッドBFを採用する基地局が有する送信機の一例を示したブロック図である。図9は、ハイブリッドBFを採用する基地局が有する受信機の一例を示したブロック図である。
ハイブリッドBFは、上記のアナログBFを利用してアナログ領域でビームの方向を制御し、デジタルプリコーディングを利用してデジタル領域でデータストリームを分離する手法である。
なお、送信時にデジタル領域でデータストリームを分離する処理をデジタルプリコーディング、受信時にデジタル領域でデータストリームを分離する処理をデジタルポストコーディングと呼ぶ場合がある。以下では、説明の都合上、デジタルプリコーディング及びデジタルポストコーディングを総称してデジタルBFと呼ぶ場合がある。
基地局100は、送信機及び受信機の機能を有する。なお、送信機及び受信機の機能は、例えば、上記のプロセッサ102や無線回路104などを利用して実現される。例えば、送信機及び受信機がデジタル領域で実行する処理は、プロセッサ102により実行されうる。また、送信機及び受信機がアナログ領域で実行する処理は、無線回路104により実行されうる。
(送信機)
図8に示すように、上記の送信機は、デジタル領域の処理を実行する要素として、プリコーディング部121、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部1221、…、122L、及びCP(Cyclic Prefix)付加部(+CP)1231、…、123Lを有する。
また、上記の送信機は、アナログ領域の処理を実行する要素として、DAC(Digital to Analog Converter)1421、…、142L、アップコンバータ(UP)1431、…、143L、及びアナログBF部141aを有する。なお、説明の都合上、アナログBFの処理を実行する要素をフルアレイ方式に対応するアナログBF部141aにしているが、サブアレイ方式のアナログBF部141bにしてもよい。
プリコーディング部121には、Explicit CSIに基づいて計算されるデジタルBFウェイトが設定される。プリコーディング部121は、L個のデータストリーム(Stream#1、…、#L)に対応するベースバンド信号にデジタルBFウェイトを乗算してStream#1、…、#Lの干渉を抑制する(デジタルBF)。
Stream#1、…、#Lに対応するベースバンド信号は、それぞれIFFT部1221、…、122Lに入力される。IFFT部1221、…、122Lのそれぞれは、入力されるベースバンド信号に対する逆フーリエ変換(IFFT)の処理を実行する。IFFT部1221、…、122Lの出力は、それぞれCP付加部1231、…、123Lに入力される。CP付加部1231、…、123Lのそれぞれは、入力されるベースバンド信号にCPを付加する。
CP付加部1231、…、123Lの出力は、それぞれDAC1421、…、142Lに入力される。DAC1421、…、142Lのそれぞれは、入力されるデジタル領域のベースバンド信号をアナログ信号に変換する。DAC1421、…、142Lの出力は、それぞれアップコンバータ1431、…、143Lに入力される。アップコンバータ1431、…、143Lのそれぞれは、入力されるベースバンドのアナログ信号をRF信号に変換する。
アップコンバータ1431、…、143Lの出力は、アナログBF部141aに入力される。アナログBF部141aは、図5に示した可変移相器Ps11、…、PsLnと、加算器Mx1、…、Mxnを用いてRF信号にアナログBFウェイト(上記の式(1)−式(3)を参照)を乗算する。なお、アナログBF部141aに代えてサブアレイ方式のアナログBF部141bを用いる場合、図6に示した可変移相器Ps11、…、PsLpによりRF信号にアナログBFウェイトが乗算される。そして、アンテナ素子Ant1、…、Antnを介してアナログBF後のRF信号が送信される。
(受信機)
図9に示すように、上記の受信機は、デジタル領域の処理を実行する要素として、CP除去部(−CP)1241、…、124L、FFT部1251、…、125L、及びポストコーディング部126を有する。
また、上記の受信機は、アナログ領域の処理を実行する要素として、アナログBF部141a、ダウンコンバータ(DOWN)1441、…、144L、及びADC(Analog to Digital Converter)1451、…、145Lを有する。なお、説明の都合上、アナログBFの処理を実行する要素をフルアレイ方式に対応するアナログBF部141aにしているが、サブアレイ方式のアナログBF部141bにしてもよい。
アナログBF部141aには、アンテナ素子Ant1、…、Antnを介してRF信号が入力される。アナログBF部141aは、入力されるRF信号にアナログBFウェイトを乗算してビームの指向性(受信感度が高くなる方向)を制御する。Stream#1、…、#Lに対応するアナログBF部141aの出力は、それぞれダウンコンバータ1441、…、144Lに入力される。
ダウンコンバータ1441、…、144Lのそれぞれは、RF信号をベースバンドのアナログ信号に変換する。ダウンコンバータ1441、…、144Lの出力は、それぞれADC1451、…、145Lに入力される。ADC1451、…、145Lのそれぞれは、入力されるアナログ信号をデジタル領域のベースバンド信号に変換する。ADC1451、…、145Lの出力は、それぞれCP除去部1241、…、124Lに入力される。
CP除去部1241、…、124Lのそれぞれは、入力されるベースバンド信号に付加されているCPを除去する。CP除去部1241、…、124Lの出力は、それぞれFFT部1251、…、125Lに入力される。FFT部1251、…、125Lのそれぞれは、入力されるベースバンド信号に対するFFTの処理を実行する。FFT部1251、…、125Lの出力は、それぞれポストコーディング部126に入力される。
ポストコーディング部126には、Explicit CSIに基づいて計算されるデジタルBFウェイトが設定される。ポストコーディング部126は、Stream#1、…、#Lに対応するベースバンド信号にデジタルBFウェイトを乗算してStream#1、…、#Lの干渉を抑制する(デジタルBF)。
上記のように、基地局100では、送信時及び受信時にアナログBFとデジタルBFとを組み合わせたハイブリッドBFを実施する。ハイブリッドBFにより好適に伝搬損失を補償するために、基地局100では、好適なアナログBFウェイトの選択(ビーム探索)、及びビーム探索の結果に基づくExplicit CSIの推定(CSI推定)が行われる。以下、ビーム探索及びCSI推定について、さらに説明する。
(ビーム探索&CSI推定)
ビーム探索の方法としては、例えば、方位角φ及び天頂角θ(図7を参照)で規定されるビーム方向を多数用意しておき、そのビーム方向に対応するアナログBFベクトル(上記の式(3)を参照)を切替えながら受信品質を測定する方法(比較例)がある。比較例では、端末からフィードバックされる受信品質の高いビーム方向に対応するアナログBFベクトルの組(アナログBF行列W)が選択され、そのアナログBF行列Wを適用して送信されるDL参照信号を用いて各端末によりCSI推定が実施される。
例えば、図10に示すように、基地局がアナログBFベクトルw01、…、w0Nを切替えながら端末#1、…、#UにDL参照信号を送信し、端末#1、…、#UからフィードバックされるDL参照信号の受信電力に基づいてアナログBF行列Wが選択される。なお、アナログBFベクトルw01、…、w0Nとしては、例えば、方位角φ及び天頂角θのそれぞれについて180°の範囲を5°ずつ区切って離散化した複数のビーム方向に対応するアナログBFベクトルが設定される。図10は、比較例に係るCSI推定方法について説明するための第1の図である。
比較例に係る処理の流れは、例えば、図11のようになる。図11は、比較例に係るCSI推定方法について説明するための第2の図である。
(S51−S56)基地局は、アナログBFベクトルw01を用いてDL参照信号(DL RS)を端末#1、…、#Uの全てに送信する。DL参照信号を受信した端末#1、…、#Uは、それぞれDL参照信号の受信電力を検出する(Implicit CSI推定)。同様に、アナログBFベクトルw02、…、w0Nについて、DL参照信号が基地局から端末#1、…、#Uの全てに送信され、端末#1、…、#Uの全てでImplicit CSI推定の処理が実行される。
(S57)端末#1、…、#Uは、それぞれImplicit CSI推定の結果(この例では受信電力)を基地局にフィードバックする。
(S58)基地局は、端末#1、…、#UからフィードバックされるImplicit CSI推定の結果に基づいてアナログBF行列Wを確定させる。例えば、基地局は、受信電力が高い順にL個のアナログBFベクトルを選択し、選択されたL個のアナログBFベクトルでアナログBF行列Wを形成する。
(S59)基地局は、S58で確定したアナログBF行列Wを利用してDL参照信号を端末#1、…、#Uの全てに送信する。
(S60−S62)端末#1、…、#Uのそれぞれは、基地局から受信されるDL参照信号に基づいてチャネル推定を実施し、Explicit CSIの推定値を算出する(Explicit CSI推定)。そして、端末#1、…、#Uのそれぞれは、Explicit CSIの推定値を基地局にフィードバックする。
上記のように、図10及び図11に示した比較例では、予め設定されているN個のアナログBFベクトルを切替えながら端末#1、…、#Uの全てにDL参照信号を送信している。伝搬損失の補償性能を向上させるために細かな粒度で方位角φ及び天頂角θを離散化すると、アナログBFベクトルの数Nが大きくなり、DL参照信号及びImplicit CSIのフィードバックによって占有される無線リソースの数が大きくなる。
また、端末#1、…、#UのそれぞれがExplicit CSI推定を実施するため、端末#1、…、#Uそれぞれの処理負荷及び端末#1、…、#Uを含む無線通信システム全体の処理負荷が大きい。そして、端末#1、…、#Uの全てがExplicit CSIを基地局にフィードバックするため、Explicit CSIのフィードバックによって占有される無線リソースの数が大きい。
比較例には上記のような事情があり、無線リソースの有効利用や端末の負担低減などの観点から改善の余地がある。そこで、第2実施形態では、図12に示すような仕組みを導入して通信効率を向上させる。図12は、第2実施形態に係るCSI推定方法について説明するための図である。
まず、第2実施形態に係る基地局100は、(A)のように、Implicit CSI推定用のDL参照信号を端末#1、…、#Uの全てに送信する(Phase#1)。このとき、基地局100は、方位角φ及び天頂角θのそれぞれについて粗く離散化した粒度の低いビーム方向の組み合わせを利用し、M(M<N)個のビーム方向に対応するアナログBFベクトルv1、…、vMを用いてDL参照信号を送信する。
なお、アナログBFベクトルv1、…、vMは、上記の式(3)に示したアナログBFベクトルwと同様に、下記の式(4)で与えられる。但し、アナログBFベクトルvm(m=1,…,M)の成分(アナログBFウェイト)vmklは、下記の式(5)で与えられる。下記の式(5)の中で、λは電波の波長である。
Figure 2018117274
次に、基地局100は、端末#1、…、#UからImplicit CSIのフィードバックを受け、(B)のように、Implicit CSIに基づいてExplicit CSI推定に利用する端末の集合を選択する。例えば、基地局100は、Implicit CSIに基づいて受信品質の高い所定数(例えば、2)の端末を選択する。そして、基地局100は、選択された各端末に無線リソースを割り当て、所定の形式(割り当てリソース(時間・周波数)、巡回シフト、送信回数など)でUL参照信号を送信するように要求するDL制御信号を送信する。
基地局100により選択された各端末(図12の例では端末#2、#U)は、基地局100から受信されるDL制御信号に応じて所定の形式でUL参照信号を送信する。基地局100は、(C)のように、選択された各端末に向くビーム方向を基準に離散化の粒度が大きいビーム方向を設定し、設定されたビーム方向に対応するアナログBFベクトルを用いてUL参照信号を受信する(Phase#2)。
図12の例では、端末#2の受信品質が高いビーム方向(アナログBFベクトルv2に対応)を基準に、離散化の粒度が大きいビーム方向が設定され、そのビーム方向に対応するアナログBFベクトルw21、…、w2KがUL参照信号の受信BFに利用される。また、端末#Uの受信品質が高いビーム方向(アナログBFベクトルvMに対応)を基準に、離散化の粒度が大きいビーム方向が設定され、そのビーム方向に対応するアナログBFベクトルwM1、…、wMKがUL参照信号の受信BFに利用される。
基地局100は、受信BF後のUL参照信号に基づいてExplicit CSIを推定する。上記のように、端末#1、…、#Uの全てにDL参照信号を送信するPhase#1で離散化の粒度を小さくすることで、DL参照信号及びImplicit CSIのフィードバックにより占有される無線リソースの数が比較例に比べて低減される。
また、Explicit CSIの推定に利用する端末の数を絞り込むことにより、DL制御信号及びUL参照信号により占有される無線リソースの数が抑えられる。また、Explicit CSIの推定を基地局100で実施するため、端末の処理負担を減らすことができ、処理能力の低い端末でもハイブリッドBFの適用対象になりうる。
第2実施形態は、上記のような仕組みを導入する。
[2−2.機能及び処理の流れ]
以下では、上記の仕組みを実現する基地局100及び端末2001、…、200Uの機能及び処理の流れについて、さらに説明する。
(基地局)
まず、図13を参照する。図13は、第2実施形態に係る基地局が有する機能の一例を示したブロック図である。なお、図8及び図9を参照しながら既に説明した機能については重複説明を避けるために同じ符号を付して詳細な説明を省略する場合がある。
図13に示すように、基地局100は、IFFT部1221、…、122L、CP付加部1231、…、123L、CP除去部1241、…、124L、及びFFT部1251、…、125Lを有する。また、基地局100は、アナログBF部141a(サブアレイ方式ならアナログBF部141b)、DAC1421、…、142L、アップコンバータ1431、…、143L、ダウンコンバータ1441、…、144L、ADC1451、…、145Lを有する。
また、基地局100は、チャネル多重部181、DL参照信号生成部182、デジタルプリコーディング部183、ユーザデータ生成部184、及び制御信号生成部185を有する。また、基地局100は、アナログBF制御部186、復調部187、UL参照信号割り当て部188、チャネル推定部189、及びスケジューリング部190を有する。
チャネル多重部181、DL参照信号生成部182、デジタルプリコーディング部183、ユーザデータ生成部184、制御信号生成部185、アナログBF制御部186の機能は、例えば、プロセッサ102、又は別途設けられるLSIなどにより実現されうる。同様に、復調部187、UL参照信号割り当て部188、チャネル推定部189、スケジューリング部190の機能は、例えば、プロセッサ102や別途設けられるLSIなどにより実現されうる。
以下、ビーム探索及びCSI推定に際して実行される処理の流れに沿って説明する。
(Phase#1)
DL参照信号生成部182は、端末2001、…、200UによるImplicit CSI推定に用いるDL参照信号を生成する。DL参照信号生成部182により生成されたDL参照信号は、チャネル多重部181に入力される。チャネル多重部181は、入力されるDL参照信号をサブキャリアにマッピングする。チャネル多重部181の出力は、IFFT部1221、…、122Lに入力される。
上記のDL参照信号は、IFFT部1221、…、122Lにより有効シンボルに変換され、CP付加部1231、…、123LによりCPが付加されてOFDMシンボルの形になる。CP付加部1231、…、123Lの出力は、DAC1421、…、142L、アップコンバータ1431、…、143Lを経由してアナログBF部141aに入力される。アナログBF部141aは、アナログBF制御部186による制御に応じて、アップコンバータ1431、…、143Lから出力されるRF信号にアナログBFを適用する。
アナログBF制御部186は、図12に示したように、離散化の粒度が小さいビーム方向の設定に基づくアナログBFベクトルv1、…、vMを切替えながらRF信号にアナログBFを適用するようにアナログBF部141aを制御する。
なお、離散化の粒度については、例えば、Phase#2で180°の範囲内を5°間隔で離散化するビーム方向の設定を利用する場合、Phase#1では離散化の間隔が10°などに設定される。但し、離散化する際の角度間隔は等間隔でなくてもよいし、方位角φと天頂角θとで離散化の粒度が異なるようにしてもよい。
また、幅の広いビームを形成する方法としては、例えば、複数あるアンテナ素子の中で一部の領域にあるアンテナ素子に給電し、残りの領域にあるアンテナ素子への給電を停止する方法がある。つまり、アンテナの開口面積(1つのアンテナアレイを形成するアンテナ素子の集合を含む領域の面積)を見かけ上小さく制御することでビームの幅を広げることができる。なお、この制御は、一部の領域にあるアンテナ素子のアナログBFウェイトを非ゼロにし、残りのアナログBFウェイトをゼロにする制御に相当する。
アナログBF制御部186は、ビームを向ける方向(方位角φ、天頂角θ)に基づいてアナログBFベクトルv1を計算し、計算されたアナログBFベクトルv1をRF信号(DL参照信号)に適用するようにアナログBF部141aを制御する。アナログBF部141aは、DL参照信号にアナログBFベクトルv1を適用してアンテナ素子Ant1、…、Antnから送信する。同様に、アナログBF制御部186は、アナログBFベクトルv2、…、vMについてアナログBF部141aの制御を実施する。
(Phase#2)
基地局100は、端末2001、…、200UからImplicit CSIの情報を含むフィードバック信号を受信する。なお、フィードバック信号の受信時に受信BFが実施されるように設定されていてもよい。復調部187は、端末2001、…、200Uから受信されたフィードバック信号を復調し、端末2001、…、200Uのそれぞれで得られたImplicit CSIの情報を取得する。復調部187により取得されたImplicit CSIの情報は、UL参照信号割り当て部188に入力される。
UL参照信号割り当て部188は、Implicit CSIからUL参照信号の送信用に無線リソースを割り当てる端末を選択する。このとき、UL参照信号割り当て部188は、Implicit CSIに基づいてDL参照信号の受信品質が高い順に所定数(例えば、2)の端末を選択する。
例えば、UL参照信号割り当て部188は、アナログBFベクトルvq(q=1,…,M)を利用したときに受信電力が最大になる端末と、その受信電力との組み合わせを抽出する。そして、UL参照信号割り当て部188は、抽出した組み合わせの中から、受信電力が大きい順に所定数の端末を選択する。
UL参照信号割り当て部188は、選択された端末に対してUL参照信号の送信用に無線リソースを割り当てる。例えば、図12の例では、アナログBFベクトルv2を利用したときに受信電力が最大になる端末#2(端末2002)と、アナログBFベクトルvMを利用したときに受信電力が最大になる端末#U(端末200U)とが選択されている。この場合、UL参照信号割り当て部188は、端末2002、200Uに無線リソースを割り当てる。
選択された端末へ割り当てる無線リソースとしては、例えば、時間、周波数、符号、巡回シフトなどがある。但し、UL参照信号割り当て部188は、選択された複数の端末に対して互いに直交する無線リソースを割り当ててもよいし、例えば、利用するアナログBFウェイトが異なる端末間では同一の無線リソースを割り当ててもよい。また、UL参照信号割り当て部188は、チャネル推定の時間追従性を向上させるために同一端末がUL参照信号を複数回送信するように無線リソースを割り当ててもよい。
なお、Phase#2では複数のアナログBFウェイトを切替えながらUL参照信号の受信BFを実施するため、UL参照信号割り当て部188は、少なくともビーム数Kと同じ数だけUL参照信号が送信されるように無線リソースを割り当てる。但し、Kは、全端末に共通の値でもよいし、端末毎に異なる値でもよい。
制御信号生成部185は、UL参照信号割り当て部188により選択された各端末に対してUL参照信号の送信を要求するDL制御信号を生成する。DL制御信号には、UL参照信号のリソース割り当てに関する情報が含まれる。DL制御信号は、チャネル多重部181に入力された後、アナログBF部141aに至る通信経路を介してRF信号に変換され、アンテナ素子Ant1、…、Antnから送信される。
なお、DL制御信号を送信する際、アナログBF部141aは、UL参照信号割り当て部188により選択された各端末の受信品質が向上するように送信BFを適用してもよい。例えば、端末2001、200Uが選択され、端末2001、200Uのそれぞれで受信電力が最大になるアナログBFベクトルがv2、vMである場合、アナログBF部141aは、アナログBFベクトルv2、vMによる送信BFを実施してもよい。
基地局100は、選択された端末からUL参照信号を受信する。このとき、アナログBF制御部186は、離散化の粒度が小さなビーム方向の組に対応する複数のアナログBFベクトルを切替えながら受信BFを適用してUL参照信号を受信するようにアナログBF部141aを制御する。図12の例では、選択された端末#2、#U(端末2002、200U)の最大受信電力に対応するアナログBFベクトルv2、vMを基準に、狭い角度間隔に設定されたビーム方向の組に対応するアナログBFベクトルw21、…、w2K、wM1、…、wMKが受信BFに適用されている。
なお、離散化の粒度については、例えば、Phase#1で180°の範囲内を10°間隔で離散化するビーム方向の設定を利用する場合、Phase#2では離散化の間隔が5°などに設定される。但し、離散化する際の角度間隔は等間隔でなくてもよいし、方位角φと天頂角θとで離散化の粒度が異なるようにしてもよい。
上記の例では、アナログBF制御部186によりアナログBFベクトルw21、wM1が計算され、アナログBFベクトルw21、wM1を適用してUL参照信号が受信されるようにアナログBF部141aが制御される。同様に、アナログBF制御部186により計算されるアナログBFベクトルw22、…、w2K、wM2、…、wMKに基づくアナログBF部141aの制御が実施され、UL参照信号の受信時に受信BFが実施される。
アナログBF部141aから出力される受信BF適用後のUL参照信号は、ベースバンドのデジタル信号に変換されてチャネル推定部189に入力される。チャネル推定部189は、入力されるデジタル信号に基づくチャネル推定を実施してExplicit CSIを求める。図12の例では、チャネル推定部189により、アナログBFベクトルw21、…、w2K、wM1、…、wMKのそれぞれに対応するExplicit CSIが得られる。
なお、上記の説明では端末2002、200Uを選択してExplicit CSIを取得する処理の流れに沿って説明を進めたが、選択される端末の組み合わせを変更しながら上記の処理が繰り返し実行される。また、所望のExplicit CSIが得られるまで、1つの端末の組み合わせに対して上記の処理が複数回繰り返し実行されてもよい。
Explicit CSIが得られると、スケジューリング部190は、ユーザデータの送信先となる端末を選択し、ユーザデータの送信に用いるアナログBFベクトルを選択する。このとき、スケジューリング部190は、例えば、選択された端末の組み合わせに対してスループットが向上するようなアナログBFベクトルや、選択された端末の間でチャネルの直交性が高くなるアナログBFベクトルを選択する。
ユーザデータ生成部184は、スケジューリング部190により選択された端末に対して送信するユーザデータを生成する。ユーザデータ生成部184により生成されるユーザデータは、デジタルプリコーディング部183に入力される。デジタルプリコーディング部183は、データストリーム間の干渉を抑制するデジタルBFウェイトを用いてデジタルプリコーディングの処理を実行する。
デジタルプリコーディング部183の出力は、チャネル多重部181に入力され、RF信号(データ信号)に変換されてアナログBF部141aに入力される。アナログBF部141aは、アナログBF制御部186による制御に応じて、スケジューリング部190で選択されたアナログBFベクトルをデータ信号に乗算してアンテナ素子Ant1、…、Antnから送信する。
(端末)
次に、図14を参照する。図14は、第2実施形態に係る端末が有する機能の一例を示したブロック図である。なお、ここでは説明の都合上、端末2001の機能を例に説明するが、端末2002、…、200Uの機能も端末2001と同様である。
図14に示すように、端末2001は、アンテナ204、ダウンコンバータ211、ADC212、CP除去部213、FFT部214、チャネル推定部215、及び復調部216を有する。また、端末2001は、UL参照信号生成部217、FB信号生成部218、チャネル多重部219、IFFT部220、CP付加部221、DAC222、及びアップコンバータ223を有する。
なお、ダウンコンバータ211、ADC212、DAC222、及びアップコンバータ223の機能は、例えば、無線回路203により実現されうる。CP除去部213、FFT部214、チャネル推定部215、復調部216、UL参照信号生成部217、FB信号生成部218、チャネル多重部219、IFFT部220、CP付加部221の機能は、プロセッサ202や別途設けられるLSIにより実現されうる。
以下、ビーム探索及びCSI推定に際して実行される処理の流れに沿って説明する。
(Phase#1)
端末2001は、アナログBFベクトルv1、…、vMのそれぞれが適用された複数のDL参照信号(RF信号)をアンテナ204から受信する。ダウンコンバータ211は、アンテナ204を介して入力されるDL参照信号をベースバンドのアナログ信号に変換する。ダウンコンバータ211の出力は、ADC212に入力される。ADC212は、入力されるアナログ信号をデジタル信号(OFDMシンボル)に変換する。
ADC212の出力は、CP除去部213に入力される。CP除去部213は、ADC212から出力されるOFDMシンボルからCPを除去して有効シンボルを抽出する。ADC212の出力は、FFT部214に入力される。FFT部214は、ADC212から出力される有効シンボルに対するFFTを実施して周波数領域の信号を出力する。
FFT部214の出力は、チャネル推定部215に入力される。チャネル推定部215は、FFT部214から出力される信号に基づいてチャネル推定を実施する。チャネル推定部215の出力(Implicit CSI)は、FB信号生成部218に入力される。FB信号生成部218は、Implicit CSIに関する情報を含むフィードバック信号を生成する。
なお、上記のImplicit CSIに関する情報は、例えば、DL参照信号の受信電力値を量子化したRSRP(Reference Signal Received Power)や、SINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio)に対応するCQI(Channel Quality Indicator)などである。また、Implicit CSIに関する情報として、RSRPやCQIをそのまま用いず、RSRPが最大となるビームのビーム番号や、RSRPが大きい所定数のビームのビーム番号を用いる変形も可能である。また、RSRPが大きい順に一部のビームに関するImplicit CSIをフィードバック信号に含める変形も可能である。
FB信号生成部218により生成されるフィードバック信号は、チャネル多重部219でサブキャリアにマッピングされ、IFFT部220で時間領域に変換され、CP付加部221でCPが付加され、DAC222でアナログ信号に変換される。ベースバンドのアナログ信号は、アップコンバータ223でRF信号に変換され、アンテナ204を介して基地局100へと送信される。
なお、フィードバック信号は、アナログBFベクトルv1、…、vMに対応するDL参照信号を全て受信してから送信されてもよいし、1つ1つのDL参照信号を受信する度に送信されてもよい。また、所定数のDL参照信号を受信する度にフィードバック信号が基地局100へと送信されるように設定されていてもよい。また、同じフィードバック信号が複数回送信されるように設定されていてもよい。また、フィードバックされるImplicit CSIが受信電力値である場合、受信電力値の測定は、ダウンコンバータ211の前段(無線帯域)で実施されてもよい。
(Phase#2)
基地局100により端末2001に対して無線リソースが割り当てられ、UP参照信号の送信を要求するDL制御信号が送信された場合、端末2001は、アンテナ204を介してDL制御信号を受信する。DL制御信号(RF信号)は、ベースバンドのデジタル信号に変換されて復調部216に入力される。復調部216は、DL制御信号を復調し、端末2001に対する無線リソースの割り当てを示す情報(割り当て情報)を抽出する。
復調部216により抽出された割り当て情報は、UL参照信号生成部217に入力される。UL参照信号生成部217は、入力される割り当て情報に基づいてUL参照信号を生成する。UL参照信号生成部217により生成されたUL参照信号は、チャネル多重部219によりサブキャリアにマッピングされ、IFFT部220、CP付加部221、DAC222、アップコンバータ223を経由してアンテナ204から送信される。
基地局100及び端末2001、…、200Uは、上記のような機能を有する。
(処理シーケンス)
次に、図15を参照しながら、ビーム探索及びCSI推定に係る処理の流れについて説明する。この説明の中で、図16を参照しながら、リソースの割り当てについて述べる。
図15は、第2実施形態に係る無線通信システムがCSI推定時に実行する処理の流れを示したシーケンス図である。図16は、第2実施形態に係るリソースの割り当てについて説明するための図である。なお、説明の都合上、図12のケースを例に説明する。
(S101−S104)基地局100は、アナログBFベクトルv1によるアナログBF後のDL参照信号を端末2001、…、200Uに送信する。端末2001は、基地局100から送信されるDL参照信号を受信し、受信したDL参照信号からImplicit CSIを推定する。同様に、端末2002、…、200Uは、基地局100から送信されるDL参照信号を受信し、受信したDL参照信号からImplicit CSIを推定する。
(S105−S108)基地局100は、アナログBFベクトルv2、…、vMのそれぞれによるアナログBF後のDL参照信号を端末2001、…、200Uに送信する。端末2001、…、200Uは、アナログBFベクトルv2、…、vMのそれぞれについて、基地局100から送信されるDL参照信号を受信し、受信したDL参照信号からImplicit CSIを推定する。
(S109)端末2001、…、200Uは、アナログBFベクトルv1、…、vMのそれぞれについてDL参照信号から推定されるImplicit CSIを基地局100にフィードバックする。
(S110)基地局100は、上述したUL参照信号割り当て部188の機能により、端末2001、…、200UからフィードバックされたImplicit CSIに基づいて所定数(この例では2)の端末を選択する。
例えば、基地局100は、アナログBFベクトルv1、…、vMのうち、受信電力が最大となるアナログBFベクトルを端末毎に特定する。そして、基地局100は、端末2001、…、200Uの中から最大受信電力が大きい順に所定数の端末(この例では端末2002、200U)を選択する。また、基地局100は、選択された端末2002、200Uの最大受信電力に対応するアナログBFベクトルv2、vMを特定する。
(S111、S112)基地局100は、上述したUL参照信号割り当て部188の機能により、選択された端末2002、200UがUL参照信号を送信する際に利用する無線リソースを割り当てる。そして、基地局100は、割り当てた無線リソースの情報を含み、端末2002、200Uに対してUL参照信号の送信を要求するDL制御信号を送信する。
この例では、Explicit CSI推定用に1つの端末に対してK個のアナログBFベクトルが設定される。端末2002についてアナログBFベクトルw21、…、w2Kが設定され、端末200UについてアナログBFベクトルwM1、…、wMKが設定されている。アナログBFベクトルw21、…、w2Kは、アナログBFベクトルv2を基準に、アナログBFベクトルv1、…、vMよりビーム方向の離散化粒度が小さくなるように設定されている(図12を参照)。同様に、アナログBFベクトルwM1、…、wMKは、アナログBFベクトルvMを基準に設定されている。この場合、端末2002、200UからUL参照信号がK回送信されるように無線リソースが割り当てられる。
(S113、S114)端末2002は、基地局100から受信したDL制御信号から無線リソースの情報を抽出し、端末2002に割り当てられている無線リソースを利用してUL参照信号を基地局100へ送信する。同様に、端末200Uは、基地局100から受信したDL制御信号から無線リソースの情報を抽出し、端末200Uに割り当てられている無線リソースを利用してUL参照信号を基地局100へ送信する。
上記のように、端末2002、200UがUL参照信号をK回送信するように無線リソースが割り当てられている。そのため、端末2002、200Uは、それぞれUL参照信号をK回送信する。このとき、基地局100は、q回目(q=1,…,K)に送信されるUL参照信号を受信する際、アナログBFベクトルの組{w2q,wMq}を要素とするアナログBF行列Wqを利用してUL参照信号の受信BFを実施する。
(S115)基地局100は、上述したチャネル推定部189の機能により、アナログBF行列W1、…、WKを適用して受信されたUL参照信号に基づいてExplicit CSIを推定する。なお、S110からS115までの処理は、S110で選択される端末の組み合わせを変更しながら繰り返し実行されてもよい。
(S116)基地局100は、ユーザデータの伝送先となる端末の組を選択すると共に、推定したExplicit CSIに基づいて、選択した端末の組に対してスループットが向上するようなアナログBF行列Wを確定させる。その後、確定されたアナログBF行列Wを利用してユーザデータが送信される。S116の処理が完了すると、図15に示した一連の処理は終了する。
ところで、上記のDL参照信号及びUL参照信号の時間・周波数マッピングは、例えば、DLのストリーム数Lが4の場合に図16のようになる。上述したPhase#1の実施期間では、例えば、アナログBFベクトルv1、…、vMのそれぞれに期間が割り当てられ、アナログBFベクトルv1、…、vMを適用して送信されるDL参照信号の送信周波数がストリーム毎に割り当てられる。
端末2002、200U(User#2、#M)が選択された場合、上述したPhase#2の実施期間では、例えば、上記のアナログBF行列{w21,wM1}、…、{w2K,wMK}のそれぞれに期間が割り当てられる。また、アナログBF行列{w21,wM1}、…、{w2K,wMK}を適用して受信されるUL参照信号の送信周波数が端末毎に割り当てられる。なお、時間及び周波数の単位としては、例えば、OFDMシンボルやサブキャリアがある。また、図16の例では時間及び周波数の方向に連続して参照信号をマッピングしているが、不連続にマッピングする変形も可能である。
(基地局の動作)
次に、図17及び図18を参照しながら、基地局100の動作について、さらに説明する。図17は、第2実施形態に係る基地局が実行する処理の流れを示した第1のフロー図である。図18は、第2実施形態に係る基地局が実行する処理の流れを示した第2のフロー図である。
(S121)基地局100は、疎粒度のアナログBFベクトルを選択する。
例えば、基地局100のメモリ101には、方位角φ及び天頂角θにより規定されるビーム方向(図7を参照)に関する情報が格納されている。ビーム方向は、例えば、予め設定された方位角φの集合{0、10、…、180}(単位:deg.)及び天頂角θの集合{0、10、…、180}(単位:deg.)の組に基づいて制御される。アナログBFベクトルはビーム方向に対応する。アナログBFベクトルが疎粒度であるとは、ビーム方向の分布が疎であることを意味する。つまり、ビーム方向を規定する方位角φ及び天頂角θの角度間隔が大きいとき、アナログBFベクトルの粒度が疎であると称する。
Phase#1でDL参照信号を送信する際に基地局100が利用するアナログBFベクトルv1、…、vMは、Phase#2でUL参照信号を受信する際に基地局100が利用するアナログBFベクトルに比べて疎粒度になるように設定される。そして、疎粒度のアナログBFベクトルv1、…、vMに関する情報は、ビーム方向に関する情報としてメモリ101に格納されている。S121の処理で、基地局100のプロセッサ102は、メモリ101に格納されている上記の情報を参照し、未選択のアナログBFベクトルを1つ選択する。
(S122)基地局100は、S121で選択したアナログBFベクトルを適用してDL参照信号を送信する。例えば、基地局100のプロセッサ102は、無線回路104(アナログBF部141a又はアナログBF部141b)を制御してDL参照信号(RF信号)にアナログBFウェイトを乗算する処理(移相制御など)を実行する。アナログBFウェイトが乗算されたRF信号は、アンテナ素子Ant1、…、Antnを介して端末2001、…、200Uに送信される。
(S123)基地局100のプロセッサ102は、メモリ101に格納されている上記の情報を参照してアナログBFベクトルを選択し終えたか否かを判定する。アナログBFベクトルを選択し終えた場合、処理はS124へと進む。一方、未選択のアナログBFベクトルがある場合、処理はS121へと進む。
(S124)基地局100は、端末2001、…、200Uから送信されるフィードバック信号を受信し、フィードバック信号からImplicit CSIを取得する。なお、フィードバック信号に含まれるImplicit CSIの情報は、受信電力値などのImplicit CSIそのものが含まれていてもよいし、既に述べたように、最大の受信電力値に対応するビーム番号などの情報が含まれていてもよい。
(S125、S126)基地局100のプロセッサ102は、Implicit CSIの情報に基づいて、端末2001、…、200Uの中から、UL参照信号の送信元となる端末の集合を選択する。また、プロセッサ102は、選択された端末の集合に含まれる各端末に対して無線リソースを割り当てる。そして、基地局100は、割り当てリソースを含むDL制御信号を送信し、選択された各端末にUL参照信号の送信を要求する。
(S127)基地局100は、密粒度のアナログBFベクトルを選択する。
例えば、基地局100のメモリ101には、疎粒度のアナログBFベクトルv1、…、vMに関する情報と共に、密粒度のアナログBFベクトルに関する情報が格納されている。疎粒度のアナログBFベクトルv1、…、vMに対応するビーム方向の方位角φ及び天頂角θが10°間隔で規定されている場合、密粒度のアナログBFベクトルに対応するビーム方向は、例えば、10°未満の間隔(例えば、5°間隔)で規定される。なお、角度間隔を示す情報だけがメモリ101に格納されていてもよい。
プロセッサ102は、S125の処理で選択された個々の端末においてImplicit CSIが最も良好なアナログBFベクトルを特定する。また、プロセッサ102は、端末毎に特定したアナログBFベクトルに対応するビーム方向を基準に、密粒度に対応する角度間隔で所定数(例えば、K個)のビーム方向を決定する。そして、プロセッサ102は、端末毎に決定された所定数のビーム方向に関する情報(密粒度のアナログBFベクトルに関する情報)をメモリ101に格納する。
なお、端末毎に密粒度のアナログBFベクトルを決定する処理は、S127からS129の処理ループの中で1回だけ実行すればよい。S127の処理で、基地局100のプロセッサ102は、メモリ101に格納されている密粒度のアナログBFベクトルに関する情報を参照し、未選択のアナログBFベクトルを端末毎に1つ選択する。つまり、プロセッサ102は、端末数と同数のアナログBFベクトルを選択し、選択されたアナログBFベクトルの組を要素とするアナログBF行列を生成する。
(S128)基地局100は、選択された端末(例えば、端末2002、200U)から送信されるUL参照信号を受信する。このとき、基地局100のプロセッサ102は、S127で選択したアナログBFベクトルの組(アナログBF行列)を適用してUL参照信号を受信する。
(S129)基地局100は、UL参照信号を受信し終えたか否かを判定する。1つの選択された端末に対して向けられるビーム方向の数(例えば、K個)と同数のUL参照信号が個々の端末から基地局100に向けて順次送信される。これら全てのUL参照信号の受信が完了した場合、処理はS130へと進む。一方、未受信のUL参照信号がある場合、処理はS127へと進む。
(S130)基地局100のプロセッサ102は、密粒度のアナログBFベクトルを適用して受信されたUL参照信号に基づいてチャネル推定を実施してExplicit CSIを取得する。S130の処理が完了すると、処理はS131へと進む。
(S131、S132)基地局100のプロセッサ102は、Explicit CSIの評価値を算出する。例えば、プロセッサ102は、Explicit CSIの行列式(チャネル容量)を評価値として算出する。また、プロセッサ102は、予め設定されている閾値(メモリ101に予め格納されている値)と、算出された評価値とを比較する。評価値が閾値より大きい場合、処理はS133へと進む。一方、評価値が閾値より大きくない場合、処理はS125へと進む。
(S133、S134)基地局100のプロセッサ102は、データ伝送先となる端末の集合を選択する。また、プロセッサ102は、選択した端末の集合にデータを伝送する際にスループットが大きくなるアナログBFベクトルを決定する。また、プロセッサ102は、選択した端末の集合に伝送するデータストリーム間の干渉が抑制されるようにExplicit CSIに基づいてデジタルBFウェイトを生成する。
(S135)基地局100は、選択された端末の集合に対してデジタルBF及びアナログBFを適用してデータを送信する。S135の処理が完了すると、図18に示した一連の処理は終了する。
(リソース割り当て)
ここで、図19及び図20を参照しながら、リソース割り当てに関する処理(上記のS125の処理に相当)の流れについて、さらに説明する。
図19は、第2実施形態に係る基地局が実行するリソースの割り当てに関する処理の流れを示したフロー図である。図20は、第2実施形態に係る基地局が実行するリソースの割り当てに関する処理について説明するための図である。なお、図19及び図20に示したリソース割り当てに関する処理は一例であり、第2実施形態の技術を適用するに当たって他のリソース割り当てに関する処理を適用することも可能である。
(S141)基地局100は、端末群(端末2001、…、200U)からA台(Aは1以上の整数)の端末を選択する。このとき、基地局100は、端末2001、…、200UからフィードバックされるImplicit CSIに基づいてA台の端末を選択する。図20の例では、端末#1−#8(端末2001、…、2008)が選択される。
(S142)基地局100は、選択された端末の集合から、直交度の高い端末の集合を特定する。端末間の直交度は、例えば、下記の式(6)で与えられる信号対干渉電力比(SIR:Signal-to-Interference power Ratio)に基づいて評価される。SIRが予め設定されている閾値より小さい端末のペアは直交度が高いと判定される。
なお、下記の式(6)の中でSIRpq(vr)は、アナログBFベクトルvrを適用したDL参照信号を端末#p、#qで受信する際に得られる端末#p、#q間のSIRを表す。また、RSRPp(vr)は、アナログBFベクトルvrを適用したDL参照信号を端末#pで受信する際に得られるRSRPを表す。図20の例では、端末#1−#4(端末2001、…、2004)が直交性の高い端末の集合(端末群#1)として特定される。また、端末#5−#7(端末2005、…、2007)が直交性の高い端末の集合(端末群#2)として特定される。
Figure 2018117274
(S143)基地局100は、直交度の低い端末群の組を特定する。図20の例では、端末群#1、#2間の直交性は低く、端末群#1、#2と端末#8(端末2008)との間の直交性も低い。ここでは説明の都合上、端末#8(端末2008)を端末群#3と呼ぶことにする。従って、この例では、端末群#1、#2、#3の組が特定される。
(S144)基地局100は、直交リソース数(例えば、2)と、S143で特定した端末群の数(図20の例では3)とを比較し、直交リソース数が特定した端末群の数より大きいか否かを判定する。直交リソース数は、UL参照信号の送信に利用可能な無線リソースのうち直交性の高い無線リソースの数を示す。直交リソースの数が端末群の数より大きい場合、処理はS146へと進む。一方、直交リソースの数が端末群の数より大きくない場合、処理はS145へと進む。
(S145)基地局100は、直交度の低い端末群の数が直交リソース数以下になるように直交度の低い端末を無線リソースの割り当て対象から除外する。例えば、図20の例において直交リソース数が2である場合、端末群#1、#2、#3のうち、少なくとも1つの端末群が無線リソースの割り当て対象から除外される。例えば、基地局100は、端末群#1、#2、#3のうち、包含する端末数が小さい順に除外対象の端末群を選択する。図20の例では、端末群#3が除外される。
(S146)基地局100は、無線リソースの割り当て対象となる各端末群に対し、端末群間で無線リソースが直交するように無線リソースの割り当てを実施する。図20の例では、端末群#1に割り当てられる無線リソースと、端末群#2に割り当てられる無線リソースとが直交するように無線リソースの割り当てが実施される。
一方、同じ端末群に属する各端末には同じ無線リソースが割り当てられる。例えば、端末群#1に含まれる端末#1−#4(端末2001、…、2004)には同じ無線リソースが割り当てられる。同様に、端末群#2に含まれる端末#5−#7(端末2005、…、2007)には同じ無線リソースが割り当てられる。S146の処理が完了すると、図19に示した一連の処理は終了する。
上記のように、直交性の高い端末同士をグループ化し、同じグループに属する各端末に同じ無線リソースを割り当てることで、Phase#2で実施されるUL参照信号の送信に用いる無線リソースの利用効率が向上する。
(端末の動作)
次に、図21を参照しながら、端末2001、…、200Uの動作について説明する。図21は、第2実施形態に係る端末が実行する処理の流れを示したフロー図である。なお、ここでは説明の都合上、端末2001の動作を例に説明を進める。端末2002、…、200Uの動作も端末2001と同様である。
(S151)端末2001は、Phase#1で基地局100から送信されるDL参照信号を受信する。既に説明したように、Phase#1では予め設定されている疎粒度のアナログBFベクトルの数だけDL参照信号が送信される。端末2001は、基地局100から送信される複数のDL参照信号を順次受信することになる。
(S152)端末2001は、受信されたDL参照信号のImplicit CSIを推定する。なお、Implicit CSIの推定値は、例えば、DL参照信号の受信電力値やRSRPなどである。
(S153)端末2001は、DL参照信号を受信し終えたか否かを判定する。DL参照信号を受信し終えた場合、処理はS154へと進む。一方、未受信のDL参照信号がある場合、処理はS151へと進む。
なお、端末2001は、予め設定されている疎粒度のアナログBFベクトルの数と同数のDL参照信号を受信したか否かを判定してもよいし、予め設定されている所定期間の経過をもって受信し終えたと判定してもよい。また、端末2001は、Phase#1で出力される予定のビームを識別するビーム番号に基づいて受信し終えたと判定してもよい。
(S154)端末2001は、Implicit CSIの情報を含むフィードバック信号を基地局100へと送信する。Implicit CSIの情報は、例えば、DL参照信号の受信電力値そのもの、受信電力値を量子化したRSRP、又はSINRに対応するCQIなどを含む。なお、端末2001は、Implicit CSIの情報として、RSRPが最大となるビームのビーム番号、RSRPが大きい所定数のビームのビーム番号、或いは、RSRPが大きい一部のビームに関するImplicit CSIをフィードバック信号に含めて送信してもよい。
(S155、S156)端末2001は、基地局100から割り当てリソースの通知を含むDL制御信号を受信する。端末2001に対してUL参照信号の送信に用いる無線リソースが割り当てられている場合、端末2001は、割り当てられている無線リソースでUL参照信号を送信する。
S156の処理が完了すると、図21に示した一連の処理は終了する。なお、図21の例では全てのDL参照信号に対するImplicit CSIを推定してからフィードバック信号を基地局100に送信しているが、1つのImplicit CSIを推定する度にフィードバック信号を送信するように変形してもよい。
以上、基地局100及び端末2001、…、200Uの機能及び処理の流れについて説明した。
[2−3.変形例]
ここで、第2実施形態の変形例について説明する。
(変形例#1:端末選択のタイミング)
これまではExplicit CSI推定用にUL参照信号を送信する端末を選択し、Explicit CSI推定後にデータの伝送先となる端末を選択する方法を例に説明を進めてきた。ここで説明する変形例(変形例#1)では、図22に示すように、Implicit CSIに基づいてデータの伝送先となる端末を選択し、選択した端末にExplicit CSI推定用のUL参照信号を送信させる方法を導入する。
図22は、第2実施形態の一変形例に係る無線通信システムがCSI推定時に実行する処理の流れを示したシーケンス図である。なお、変形例#1の方法を導入する場合、図13に示した基地局100の機能ブロックの中で、スケジューリング部190からUL参照信号割り当て部188へ伸びる矢印(情報の流れ)が追加される。一方、端末2001、…、200Uの機能及び動作に変更はない。
(S201−S204)基地局100は、アナログBFベクトルv1によるアナログBF後のDL参照信号を端末2001、…、200Uに送信する。端末2001は、基地局100から送信されるDL参照信号を受信し、受信したDL参照信号からImplicit CSIを推定する。同様に、端末2002、…、200Uは、基地局100から送信されるDL参照信号を受信し、受信したDL参照信号からImplicit CSIを推定する。
(S205−S208)基地局100は、アナログBFベクトルv2、…、vMのそれぞれによるアナログBF後のDL参照信号を端末2001、…、200Uに送信する。端末2001、…、200Uは、アナログBFベクトルv2、…、vMのそれぞれについて、基地局100から送信されるDL参照信号を受信し、受信したDL参照信号からImplicit CSIを推定する。
(S209)端末2001、…、200Uは、アナログBFベクトルv1、…、vMのそれぞれについてDL参照信号から推定されるImplicit CSIを基地局100にフィードバックする。
(S210)基地局100は、上述したスケジューリング部190の機能により、端末2001、…、200UからフィードバックされたImplicit CSIに基づいて、データの伝送先となる所定数の端末(この例では端末2002、200U)を選択する。例えば、基地局100は、DL参照信号の受信電力値が大きい順に所定数の端末を選択する。なお、基地局100は、上述した図20の例と同様に直交度の高い端末を選択してもよい。また、基地局100は、選択された端末2002、200Uの最大受信電力に対応するアナログBFベクトルv2、vMを特定する。
(S211、S212)基地局100は、上述したUL参照信号割り当て部188の機能により、選択された端末2002、200UがUL参照信号を送信する際に利用する無線リソースを割り当てる。そして、基地局100は、割り当てた無線リソースの情報を含み、端末2002、200Uに対してUL参照信号の送信を要求するDL制御信号を送信する。
(S213、S214)端末2002は、基地局100から受信したDL制御信号から無線リソースの情報を抽出し、端末2002に割り当てられている無線リソースを利用してUL参照信号を基地局100へ送信する。同様に、端末200Uは、基地局100から受信したDL制御信号から無線リソースの情報を抽出し、端末200Uに割り当てられている無線リソースを利用してUL参照信号を基地局100へ送信する。
なお、端末2002、200Uは、それぞれUL参照信号をK回送信する。一方、基地局100は、q回目(q=1,…,K)に送信されるUL参照信号を受信する際、アナログBFベクトルの組{w2q,wMq}を要素とするアナログBF行列Wqを利用してUL参照信号の受信BFを実施する。
(S215)基地局100は、上述したチャネル推定部189の機能により、アナログBF行列W1、…、WKを適用して受信されたUL参照信号に基づいてExplicit CSIを推定する。また、基地局100は、推定したExplicit CSIに基づき、端末2002、200Uに対してスループットが向上するようなアナログBF行列Wを確定させる。
例えば、基地局100は、S210で選択された端末2002、200Uのそれぞれにおける受信電力値が大きくなるように、或いは、端末2002、200U間の干渉が低減するようにアナログBF行列Wを確定させる。S215の処理が完了すると、図22に示した一連の処理は終了する。
以上、変形例#1について説明した。
(変形例#2:RRH分散配置)
これまでの説明では1つの基地局100が1つの地点で形成するビームについてビーム探索を実施する方法について説明してきた。上述した第2実施形態の技術は、RRH(Remote Radio Head)を地理的に分散配置して多地点でビームを形成する無線通信システム(変形例#2)に対しても同様に適用可能である。
変形例#2に係る基地局100は、例えば、図23のようになる。なお、図23の例では、説明の都合上、ベースバンド信号を処理するBBU(Base-Band Unit)に基地局100を対応付けているが、第2実施形態に係る技術の適用範囲はこの例に限定されない。図23は、第2実施形態の一変形例に係る基地局の機能を実現可能なハードウェアの一例を示したブロック図である。
図23には、BBUとして機能する基地局100、及びRRH110a、110bが例示されている。基地局100とRRH110a、110bとは有線ネットワークを介して接続される。そのため、基地局100には、RRH110a、110bとネットワーク接続するためのNIF回路106が設けられる。
RRH110aは、無線回路104a及びアンテナ群105aを有する。同様に、RRH110bは、無線回路104b及びアンテナ群105bを有する。無線回路104a、104bは、上述した無線回路104に対応する。また、アンテナ群105a、105bはアンテナ群105に対応する。RRH110a、110bは、それぞれが個別のセルを形成してもよいし、アンテナ群105a、105bを分散アンテナとして用いてもよい。
図23の例では説明の都合上、2台のRRHを1台のBBUに接続する例を示したが、より多くのRRHを含む図24の無線通信システムを例に変形例#2に係るCSI推定方法について述べる。図24は、第2実施形態の一変形例に係るCSI推定方法について説明するための図である。
図24には、12台のRRH#11、…、#34と、3台の端末とを含む無線通信システムの例が示されている。この無線通信システムに対して上述したCSI推定の仕組みを適用する方法としては、例えば、次のような方法がある。なお、4台のRRH毎にRRH群が設定されているとする。以下、RRH#11、…、#14がRRH群#1、RRH#21、…、#24がRRH群#2、RRH#31、…、#34がRRH群#3に設定されているとする。
Phase#1では、1つのRRH群の各RRHが形成するビームによりカバーされるエリアをそのRRH群の近傍に限定するようにアナログBFベクトルが設定される。図24の例では、RRH群#1で形成されるビームのカバーエリアを規定するアナログBFベクトルv1、RRH群#2、#3でそれぞれ形成されるビームのカバーエリアを規定するアナログBFベクトルv2、v3が設定されている。
Phase#1では、上記のアナログBFベクトルv1、v2、v3を利用してDL参照信号が送信され、Implicit CSIが推定される。基地局100は、Implicit CSI推定の結果に基づいて端末を選択し、選択した端末における最大受信電力値に対応するアナログBFベクトルを特定する。図24の例では、アナログBFベクトルv1、v2が選択される。
Phase#2では、選択された端末からUL参照信号が送信される。このとき、選択されたアナログBFベクトルv1、v2に対応するRRH#11、…、#24が形成するビームを、より狭い近傍エリアに向けさせるアナログBFベクトルw11、…、w24がUL参照信号の受信時に適用される。そして、RRH#11、…、#24から受信されるUL参照信号に基づいて基地局100によりExplicit CSIが推定される。
上記の方法では、ビームがカバーするエリアの範囲を制御し、Phase#1では広いエリアをカバーするビームを用いてビーム探索を実施し、Phase#2では狭いエリアをカバーするビームを用いてExplicit CSIの推定を実施する。このような方法を用いれば、複数のRRHを利用して多地点でビームを形成する無線通信システムに対しても、上述した第2実施形態の技術を適用することができる。
以上、変形例#2について説明した。
(変形例#3:参照テーブル)
さて、UL参照信号に対する無線リソースの割り当て方法(リソース割り当て)としては、例えば、図20のように基地局100が動的に決定する方法などがある。但し、第2実施形態の技術を適用するにあたり、リソース割り当てはこれに限定されない。
リソース割り当ての一変形例(変形例#3)として、例えば、予め設定されている割り当て内容を記録してある参照テーブルを利用する方法がある。図25は、第2実施形態の一変形例に係るリソースの割り当て方法に利用される参照テーブルの一例を示した図である。なお、図25に示した参照テーブル201aは、変形例#3に係る参照テーブルの一例である。参照テーブル201aは、端末2001、…、200Uが保持する(例えば、メモリ201に格納される)。
図25に示すように、参照テーブル201aは、ビーム番号とRSRPの範囲との組み合わせに無線リソースを対応付ける。ビーム番号は、Phase#1で基地局100がDL参照信号を送信する際に利用するアナログBFベクトルに対応するビームのビーム番号である。RSRPの範囲は、例えば、RSRPの値pが低い範囲(p<th1)、高い範囲(p≧th2)、中間の範囲(th1≦p<th2)に分けられる。th1、th2(th2>th1)は、RSRPの範囲を規定するために予め設定される閾値である。
参照テーブル201aを利用する場合、基地局100は、Phase#1で端末を選択した後、選択された端末に対してUL参照信号の送信を要求する。このとき、基地局100は、無線リソースの割り当て内容を端末に通知しなくてもよい。選択された端末は、Implicit CSI推定の際に得られるRSRPに基づいて参照テーブル201aからUL参照信号の送信に用いる無線リソースを特定する。
例えば、端末2002、200Uが選択され、端末2002、200Uのそれぞれで検出されるDL参照信号の最大受信電力値に対応するビーム番号が2、Mであるとする。また、端末2002で得られるRSRPの値pがth1以上th2未満の範囲にあり、端末200Uで得られるRSRPの値pがth2以上の範囲にあるとする。
この場合、端末2002は、参照テーブル201aから無線リソースRes#Eを特定し、Res#Eを利用してUL参照信号を送信する。他方、端末200Uは、参照テーブル201aから無線リソースRes#Cを特定し、Res#Cを利用してUL参照信号を送信する。参照テーブル201aを利用することで、基地局100から端末にリソース割り当ての内容を通知せずに済むため、通信効率の向上や処理負担の低減に寄与する。
以上、変形例#3について説明した。
(その他の変形例)
上記の変形例に加え、以下のような変形も可能である。
これまでは各端末が単一アンテナを有する場合を例に説明してきたが、各端末が複数のアンテナを有する場合、端末側でアナログBFベクトルを適用する変形が可能である。
例えば、Phase#1で基地局がアナログBFベクトルを適用したDL参照信号を送信しているときに、端末が受信BFを実施して受信電力が最大となるアナログBFベクトル(受信ウェイトに相当)を選択するように変形することができる。この場合、フィードバック信号の送信やUL参照信号の送信のときに、各端末で選択されたアナログBFベクトルを利用して送信BFを実施するように変形されうる。また、データ信号の受信時に、各端末で選択されたアナログBFベクトルを利用して受信BFを実施するように変形されうる。
以上、第2実施形態について説明した。
10 無線基地局
11、12 アンテナ
13 記憶部
13a BF情報
14 制御部
15 送受信部
21、22 無線端末
PrC 第1のプリコーディング
RxW 受信ウェイト

Claims (8)

  1. 異なる複数の第1のプリコーディングに関する情報及び異なる複数の受信ウェイトに関する情報を記憶する記憶部と、
    前記複数の第1のプリコーディングをそれぞれ適用して得られる複数の下りリンク参照信号を複数のアンテナから送信し、複数の無線端末から前記複数の下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を受信し、
    前記受信品質に関する情報に基づいて前記複数の無線端末から少なくとも1つの無線端末を選択し、選択された前記少なくとも1つの無線端末に上りリンク参照信号を送信させるように無線リソースの割り当てを決定し、前記無線リソースの割り当てを前記少なくとも1つの無線端末に通知し、前記少なくとも1つの無線端末から送信される前記上りリンク参照信号に前記複数の受信ウェイトをそれぞれ適用して受信する制御部と
    を有する、無線基地局。
  2. 前記複数の第1のプリコーディングは、送信電力の指向性を互いに異なる方向に向け、
    前記複数の受信ウェイトは、受信感度の指向性を互いに異なる方向に向け、
    前記複数の受信ウェイトに対応する指向方向の分布は、前記複数の第1のプリコーディングに対応する指向方向の分布よりも密に設定される
    請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記無線基地局と前記複数の無線端末とは時分割復信方式で無線通信し、
    前記制御部は、前記複数の受信ウェイトを前記上りリンク参照信号に適用して得られる複数の受信信号の受信品質に基づいて前記複数の受信ウェイトから少なくとも1つの受信ウェイトを選択し、選択した前記少なくとも1つの受信ウェイトを第2のプリコーディングとしてデータ送信時に適用する
    請求項1又は2に記載の無線基地局。
  4. 前記複数の無線端末は、前記無線基地局が管理するエリア及び前記エリアに隣接する隣接エリア内の所定範囲にいる無線端末の集合である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線基地局。
  5. 前記制御部は、
    選択された前記少なくとも1つの受信ウェイトと、前記少なくとも1つの受信ウェイトを前記上りリンク参照信号に適用して得られる受信信号の集合とに基づいて無線伝搬路に関する情報を生成し、
    前記無線伝搬路に関する情報に基づいてデータストリーム間の干渉を抑制する第3のプリコーディングを生成し、
    データ送信時に前記第2のプリコーディング及び前記第3のプリコーディングを適用する
    請求項3に記載の無線基地局。
  6. 無線基地局と複数の無線端末とを含む無線通信システムであって、
    前記無線基地局は、
    異なる複数のプリコーディングに関する情報及び異なる複数の受信ウェイトに関する情報を記憶する記憶部と、
    前記複数のプリコーディングをそれぞれ適用して得られる複数の下りリンク参照信号を送信し、前記複数の無線端末から前記複数の下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を受信し、
    前記受信品質に関する情報に基づいて前記複数の無線端末から少なくとも1つの無線端末を選択し、選択された前記少なくとも1つの無線端末に上りリンク参照信号を送信させるように無線リソースの割り当てを決定し、前記無線リソースの割り当てを前記少なくとも1つの無線端末に通知し、前記少なくとも1つの無線端末から送信される前記上りリンク参照信号に前記複数の受信ウェイトをそれぞれ適用して受信する制御部と
    を有し、
    前記複数の無線端末のそれぞれは、
    前記複数の下りリンク参照信号を受信し、前記複数の下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を前記無線基地局に送信し、前記無線基地局から通知される前記無線リソースの割り当てに基づいて前記上りリンク参照信号を前記無線基地局に送信する送受信部
    を有する、無線通信システム。
  7. 無線基地局と複数の無線端末とによる無線通信方法であって、
    前記無線基地局により、異なる複数のプリコーディングをそれぞれ適用して得られる複数の下りリンク参照信号が送信され、
    前記複数の無線端末のそれぞれにより、前記複数の下りリンク参照信号が受信され、前記複数の下りリンク参照信号の受信品質に関する情報が前記無線基地局に送信され、
    前記無線基地局により、前記複数の無線端末から前記受信品質に関する情報が受信され、前記受信品質に関する情報に基づいて前記複数の無線端末から少なくとも1つの無線端末が選択され、選択された前記少なくとも1つの無線端末に上りリンク参照信号を送信させるように無線リソースの割り当てが決定され、前記無線リソースの割り当てが前記少なくとも1つの無線端末に通知され、
    前記少なくとも1つの無線端末により、前記上りリンク参照信号が前記無線基地局に送信され、
    前記無線基地局により、前記上りリンク参照信号に複数の受信ウェイトがそれぞれ適用されて受信される
    無線通信方法。
  8. 無線基地局と無線通信する複数の無線端末に含まれる無線端末であって、
    異なる複数のプリコーディングをそれぞれ適用して得られる複数の下りリンク参照信号を前記無線基地局から受信し、前記複数の下りリンク参照信号の受信品質に関する情報を前記無線基地局に送信し、
    前記無線基地局が前記複数の無線端末から受信する前記受信品質に関する情報に基づいて前記複数の無線端末の中から選択される少なくとも1つの無線端末が、上りリンク参照信号を送信するように決定される無線リソースの割り当てに関する通知を受け付け、
    前記無線リソースの割り当てに基づいて前記上りリンク参照信号を前記無線基地局に送信する送受信部
    を有する、無線端末。
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