JP2018114476A - 塗布装置および塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を搬送するとともに吐出口から塗布液を吐出するノズルを基板の搬送方向において移動させることで基板に塗布液を塗布する塗布技術において、基板に塗布された塗布液の厚みを均一化する。【解決手段】静止した基板の搬送開始後に基板の搬送を加速させるとともに静止したノズルの移動開始後にノズルの移動を加速させてノズルに対して基板を相対移動させ、吐出口からの塗布液の吐出開始後に塗布液の吐出を加速してノズルに対して相対移動する基板に塗布液を塗布させ、塗布液の吐出開始時における吐出口から吐出される塗布液の吐出速度の変化特性に応じて基板の搬送開始タイミングおよびノズルの移動開始タイミングを相対的にずらす。【選択図】図8

Description

この発明は、基板を搬送するとともに吐出口から塗布液を吐出するノズルを基板の搬送方向において移動させることで基板に塗布液を塗布する塗布装置および塗布方法に関するものである。
半導体装置や液晶表示装置などの電子部品等の製造工程では、基板の表面にレジスト液(本発明の「塗布液」の一例に相当)を塗布する塗布装置が用いられている。例えば特許文献1に記載の塗布装置では、基板の裏面に気体を吹き付けて基板を浮上させた状態で当該基板を搬送する。また、この基板の搬送方向において長尺型ノズルを移動させ、当該長尺型ノズルに対して基板を相対的に搬送する。そして、このように相対移動する基板の表面に対して長尺型ノズルからレジスト液を吐出して基板のほぼ全体にレジスト液を塗布する。
特許第4571525号 特許第5346643号
上記のように構成された塗布装置では、静止状態の基板に対して長尺型ノズルを位置決めした後、長尺型ノズルからのレジスト液の吐出を開始するとともに、基板の搬送と長尺型ノズルの移動とが開始される。ここで、基板は長尺型ノズルに対して相対的に搬送され、基板の相対移動速度は基板の搬送速度と長尺型ノズルの移動速度との合成速度となる。例えば静止状態の基板の搬送を開始する場合、基板の搬送速度は搬送開始直後より加速されて、移動開始から一定時間後に目標搬送速度に到達し、その後、定速搬送が行われる(後で説明する図7の(a)欄参照)。また、長尺型ノズルも同様のプロファイルで移動する。したがって、それらの合成速度は、基板および長尺型ノズルの移動開始時点および目標移動速度への到達時点において比較的鋭く変化する(同図の(b)欄参照)。これに対し、長尺型ノズルからのレジスト液の吐出速度は比較的緩やかに変化する(同図の(c)欄参照)。したがって、合成速度のプロファイルと吐出速度のプロファイルとが部分的に一致せず、基板に塗布されたレジスト液の膜厚が不均一となることがあった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板を搬送するとともに吐出口から塗布液を吐出するノズルを基板の搬送方向において移動させることで基板に塗布液を塗布する塗布技術において、基板に塗布された塗布液の厚みを均一化することを目的とする。
この発明の第1態様は、塗布装置であって、塗布液を基板に向けて吐出する吐出口を有するノズルと、基板を搬送させる基板搬送部と、基板の搬送方向においてノズルを移動させるノズル移動部と、ノズルの吐出口から塗布液を基板に向けて吐出させるポンプと、基板搬送部による基板の搬送、ノズル移動部によるノズルの移動およびポンプによる吐出口からの塗布液の吐出を制御する制御部と、を備え、制御部は、静止した基板の搬送開始後に基板の搬送を加速させるとともに静止したノズルの移動開始後にノズルの移動を加速させてノズルに対して基板を相対移動させ、吐出口からの塗布液の吐出開始後に塗布液の吐出を加速してノズルに対して相対移動する基板に塗布液を塗布させ、塗布液の吐出開始時における吐出口から吐出される塗布液の吐出速度の変化特性に応じて基板の搬送開始タイミングおよびノズルの移動開始タイミングを相対的にずらす、ことを特徴としている。
また、この発明の第2態様は、塗布方法であって、静止した基板に対してノズルの吐出口を対向させた状態でノズルを静止させる第1工程と、静止した基板の搬送方向への移動開始後に基板の搬送を加速させるとともに静止したノズルの搬送方向における移動開始後にノズルの移動を加速させてノズルに対して基板を相対移動させる第2工程と、吐出口からの塗布液の吐出を開始した後に塗布液の吐出を加速してノズルに対して相対移動する基板に塗布液を塗布させる第3工程と、を備え、第2工程では、塗布液の吐出開始時において吐出口から吐出される塗布液の吐出速度の変化特性に応じて基板の搬送開始とノズルの移動開始とが相対的にずれていることを特徴としている。
このように構成された第1態様および第2態様にかかる発明では、ノズルの吐出口から吐出される塗布液を基板に塗布する塗布処理の初期段階では、静止した基板の搬送方向への移動開始後に基板の搬送が加速され、静止したノズルの搬送方向における移動開始後にノズルの移動が加速される。このときのノズルに対する基板の相対移動速度は、基板の搬送速度とノズルの移動速度との合成速度となる。そして、当該合成速度でノズルに対して相対移動される基板に塗布液が塗布される。この初期段階のうちでも、特に吐出開始直後においてノズルからの塗布液の吐出速度は一定ではなく、変化する、つまり変化特性が存在する。そこで、上記第1態様および第2態様にかかる発明では、変化特性に応じて基板の搬送開始タイミングおよびノズルの移動開始タイミングが相対的にずらされることで合成速度が上記変化特性に適合したものとなり、初期段階において基板に塗布された塗布液の厚みが均一化される。
また、この発明の第3態様は、塗布装置であって、塗布液を基板に向けて吐出する吐出口を有するノズルと、基板を移動させる基板搬送部と、基板搬送部による基板の搬送方向においてノズルを移動させるノズル移動部と、ノズルの吐出口から塗布液を基板に向けて吐出させるポンプと、基板搬送部による基板の搬送、ノズル移動部によるノズルの移動およびポンプによる吐出口からの塗布液の吐出を制御する制御部と、を備え、制御部は、基板の搬送速度が目標搬送速度に到達するまで基板の搬送が加速するとともにノズルの移動速度が目標移動速度に到達するまでノズルの移動が加速するようにノズルに対して基板を相対移動させ、吐出口からの塗布液の吐出速度が目標移動速度に到達するまで塗布液の吐出を加速させてノズルに対して相対移動する基板に塗布液を塗布し、塗布液の吐出の加速停止時における吐出速度の変化特性に応じて基板の搬送の加速停止タイミングおよびノズルの移動の加速停止タイミングをずらすことを特徴としている。
さらに、この発明の第4態様は、塗布方法であって、静止した基板に対してノズルの吐出口を対向させた状態でノズルを静止させる第1工程と、基板の搬送方向への移動開始後に基板の搬送速度が目標搬送速度に到達するまで基板の搬送が加速するとともに搬送方向におけるノズルの移動開始後にノズルの移動速度が目標移動速度に到達するまでノズルの移動が加速するようにノズルに対して基板を相対移動させる第2工程と、吐出口からの塗布液の吐出速度が目標移動速度に到達するまで塗布液の吐出を加速させてノズルに対して相対移動する基板に塗布液を塗布させる第3工程と、を備え、第2工程では、塗布液の吐出の加速停止時における吐出速度の変化特性に応じて基板の搬送の加速停止タイミングとノズルの移動の加速停止タイミングとを相互にずらすことを特徴としている。
このように構成された第3態様および第4態様にかかる発明では、ノズルの吐出口から吐出される塗布液を基板に塗布する塗布処理の初期段階では、静止した基板の搬送方向への移動開始後に基板の搬送が目標搬送速度に到達するまで加速され、静止したノズルの搬送方向における移動開始後にノズルの移動が目標移動速度に到達するまで加速される。このときのノズルに対する基板の相対移動速度は、基板の搬送速度とノズルの移動速度との合成速度となる。そして、当該合成速度でノズルに対して相対移動される基板に塗布液が塗布される。この初期段階のうちでも、特に塗布液の吐出速度の加速停止近傍においてノズルからの塗布液の吐出速度の加速度は一定ではなく、変化する、つまり変化特性が存在する。そこで、上記第3態様および第4態様にかかる発明では、変化特性に応じて基板の搬送の加速停止タイミングとノズルの移動の加速停止タイミングとが相対的にずらされることで合成速度が上記変化特性に適合したものとなり、初期段階において基板に塗布された塗布液の厚みが均一化される。
以上のように、本発明によれば、ノズルの吐出口から吐出される塗布液を基板に塗布する塗布処理の初期段階において、吐出口から吐出される塗布液の吐出速度の変化特性に応じたタイミング制御を行っている。より詳しくは、基板の搬送開始タイミングおよびノズルの移動開始タイミングを相対的にずらす、および/または基板の搬送の加速停止タイミングおよびノズルの移動の加速停止タイミングを相対的にずらしている。したがって、初期段階においてノズルに対する基板の相対移動速度と塗布液の吐出速度とが良好にマッチングし、基板に塗布された塗布液の厚みを均一化することができる。
本発明にかかる塗布装置の一実施形態を示す図である。 図1Aから塗布機構を取り外した平面図である。 図1Aに示す塗布装置を制御する制御機構を示すブロック図である。 浮上機構の平面図である。 浮上機構と塗布機構との関係を模式的に示す側面図である。 図1Aに示す塗布装置の側面図である。 図1Aに示す塗布装置により実行される塗布処理を示すフローチャートである。 塗布処理中の各段階における各部の位置関係を示す図である。 基板とノズルの動作開始および加速停止を同時に行ったときの動作の一例を示す図である。 図1に示す塗布装置で実行される塗布処理の初期段階における動作を示す図である。 本発明の他の実施形態での塗布処理の初期段階における動作を示す図である。
図1Aは本発明にかかる塗布装置の一実施形態を示す図であり、鉛直上方から見た平面図である、また、図1Bは図1Aから塗布機構を取り外した平面図である。また、図2は図1Aに示す塗布装置を制御する制御機構を示すブロック図である。なお、図1A、図1Bおよび後で説明する各図では、装置各部の配置関係を明確にするために、基板Sの搬送方向を「X方向」とし、図1A、図1Bの左手側から右手側に向かう水平方向を「+X方向」と称し、逆方向を「−X方向」と称する。また、X方向と直交する水平方向Yのうち、装置の正面側を「−Y方向」と称するとともに、装置の背面側を「+Y方向」と称する。さらに、鉛直方向Zにおける上方向および下方向をそれぞれ「+Z方向」および「−Z方向」と称する。
塗布装置1は、コロコンベア100から搬送されてくる水平姿勢の矩形基板Sを受け入れ、当該基板Sの表面Sfに塗布液を塗布するスリットコータである。この塗布装置1では、コロコンベア100に隣接して移載機構2が設けられている。この移載機構2は、コロコンベア100から基板Sを受け取って浮上機構3に移載する。
浮上機構3は3つの浮上ユニット3A〜3Cを有している。これらの浮上ユニット3A〜3Cは、図1Bに示すように、基板Sの搬送方向Xに配列されている。より詳しくは、最も上流側、つまり(−X)方向側に上流浮上ユニット3Aが移載機構2に隣接して配置され、最も下流側、つまり(+X)方向側に下流浮上ユニット3Cが配置されている。また、上流浮上ユニット3Aと下流浮上ユニット3Cとの間に中央浮上ユニット3Bが配置されている。
図3Aは浮上機構の平面図であり、図3Bは浮上機構と塗布機構との関係を模式的に示す側面図である。なお、これらの図面では、中央浮上ユニット3Bの全部と、上流浮上ユニット3Aおよび下流浮上ユニット3Cの一部分とを模式的に示している。
上流浮上ユニット3Aおよび下流浮上ユニット3Cは、ともに多数の空気の噴出孔31が1枚の板状のステージ面32の全面にわたってマトリックス状に分散して形成されている。そして、各噴出孔31に対して圧縮空気が与えられることで、各噴出孔31からの圧縮空気の噴出による気体圧力によって基板Sを浮上させる。これによって、上流浮上ユニット3Aおよび下流浮上ユニット3Cでは、基板Sは上記ステージ面32から所定の浮上高さ、例えば10〜500マイクロメートルだけ浮上する。なお、各噴出孔31に圧縮空気を供給するために、例えば特許文献2に記載の構成を用いることができる。
また、図3Aおよび図3Bへの図示を省略しているが、下流浮上ユニット3Cは上記噴出孔31以外に複数のリフトピンおよびリフトピン昇降機構を有している。複数のリフトピンは噴出孔31の合間を縫って所定間隔をおいて、基板Sの裏面Sb全体に対向可能に設けられている。そして、リフトピンはステージ面32の下方に設置されたリフトピン昇降機構によって、鉛直方向(Z軸方向)に昇降駆動される。つまり、下降時はリフトピンの先端が下流浮上ユニット3Cのステージ面32よりも(−Z)方向側に下降し、上昇時はリフトピンの先端が基板Sを移載ロボット(図示省略)に受け渡す位置まで上昇する。こうして上昇したリフトピンによって基板Sの下面は支持され、持ち上げられるので、基板Sは下流浮上ユニット3Cのステージ面32から上昇する。これによって、移載ロボットによる基板Sの塗布装置1からのアンローディングが可能となる。
一方、中央浮上ユニット3Bは、次のように構成されて、上流浮上ユニット3Aおよび下流浮上ユニット3Cよりも高い浮上精度を有している。すなわち、中央浮上ユニット3Bは、矩形形状の板状のステージ面33を有している。このステージ面33には、上流浮上ユニット3Aおよび下流浮上ユニット3Cに設けられた噴出孔31よりも狭いピッチで複数の孔がマトリックス状に分散して設けられている。また、上流浮上ユニット3Aおよび下流浮上ユニット3Cと異なり、中央浮上ユニット3Bでは、孔のうち半分は圧縮空気の噴出孔34aとして機能し、残りの半分は吸引孔34bとして機能する。つまり、噴出孔34aから圧縮空気を基板Sの裏面Sbに向けて噴出してステージ面33と基板Sの裏面Sbとの間の空間SP(図3B)に圧縮空気を送り込む。一方、吸引孔34bを介して空間SPから空気を吸引するように構成されている。このように上記空間SPに対して空気の噴出と吸引とが行われることで、上記空間SPでは各噴出孔34aから噴出された圧縮空気の空気流は水平方向に広がった後、当該噴出孔34aに隣接する吸引孔34bから吸引されることになり、上記空間SPに広がる空気層(圧力気体層)における圧力バランスは、より安定的となり、基板Sの浮上高さを高精度に、しかも安定して制御することができる。なお、各噴出孔34aへの圧縮空気の供給および吸引孔34bからの空気の吸引を行うために、例えば特許文献2に記載の構成を用いることができる。
また、上記のように噴出孔34aおよび吸引孔34bの配列構造を別の角度から見ると、次のような構造を有していると定義することができる。すなわち、中央浮上ユニット3Bは、基板Sの搬送方向Xに対して直交する水平方向Yに延びる帯状に基板Sの一部を安定して浮上させる2種類の浮上列35a、35bを有している。浮上列35aは、噴出孔34a、吸引孔34b、噴出孔34a、…、吸引孔34bおよび噴出孔34aをこの順序でY方向に配列したものである。一方、浮上列35bは、吸引孔34b、噴出孔34a、吸引孔34b、…、噴出孔34aおよび吸引孔34bをこの順序でY方向に配列したものである。そして、これらの浮上列35a、35bを交互にX方向に配列したものが中央浮上ユニット3Bである。各浮上列35a、35bのY方向サイズは基板SのY方向サイズと同じあるいは若干広いため、Y方向において基板Sを安定して浮上させることができる。これに対し、各浮上列35a、35bのX方向サイズは基板SのX方向サイズに比べて大幅に狭いため、単独でX方向において基板Sを安定して浮上させることは難しい。したがって、X方向において基板Sが安定して浮上される領域は中央浮上ユニット3Bの中央部領域である。そこで、本実施形態では、後で説明するようにスリットノズル511をX方向に移動させる範囲(以下「ノズル移動範囲」という)を中央浮上ユニット3Bの中央部領域に制限している。より詳しくは、図3A中の破線で示すように、(−X)側から数えて2つ目の浮上列35aと(+X)側から数えて2つ目の浮上列35bとに挟まれたノズル移動範囲でスリットノズル511は移動可能となっている。
塗布装置1では、浮上ユニット3A〜3Cにより浮上された状態の基板Sを搬送方向Xに間欠的に搬送するために、搬送機構4が設けられている。以下、図1A、図1B、図3Bおよび図4を参照しつつ搬送機構4の構成について説明する。
図4は図1Aに示す塗布装置の側面図である。搬送機構4は、浮上機構3により浮上状態で支持されている基板SのY方向の両側端部を吸引して保持しながら浮上機構3により基板Sを浮上させたまま搬送方向Xに搬送する機能を有している。搬送機構4は、図1Bに示すように、基板Sを吸着保持するチャック部41を複数個備えている。ここでは、2つのチャック部材41aをX方向に配列して一体的にX方向に移動自在なチャック部41を、(+Y)側および(−Y)方向側にそれぞれ1個、合計2個設けているが、各チャック部材41aをチャック部41として設けてもよい。本実施形態では、上記した2つのチャック部41は、左右対称(+Y側と−Y側とで対称)構造となっており、左右それぞれで、基板Sを吸着保持する。また、搬送機構4は、搬送チャック走行ガイド42と、搬送チャックリニアモータ43と、搬送チャックリニアスケール44と、チャック昇降シリンダ45とを、備えている。チャック部41はチャック昇降シリンダ45の動作により昇降させることが可能となっている。このため、装置全体を制御する制御部9(図2)からの保持指令に応じてチャック昇降シリンダ45が作動することで、チャック部41が上昇して(+Y)側、(−Y)側の基板Sの両端部の下面を支持して吸着保持する。また、搬送チャック走行ガイド42は塗布装置1の基台10上でX方向に延設されており、制御部9からの搬送指令に応じて搬送チャックリニアモータ43が作動することで、チャック部41を搬送チャック走行ガイド42に沿って搬送方向Xに往復駆動させる。これによって、チャック部41により保持された基板Sが搬送方向Xに搬送される。なお、本実施形態では、搬送方向Xにおける基板Sの位置を搬送チャックリニアスケール44によって検出可能となっており、制御部9は搬送チャックリニアスケール44の検出結果に基づいて搬送チャックリニアモータ43を駆動制御する。
上記した搬送機構4により基板Sは表面Sfを鉛直上方に向けた、いわゆるフェースアップ状態で搬送方向Xに搬送されるが、当該搬送中に塗布液を基板Sの表面Sfに塗布するために、塗布機構5が設けられている。塗布機構5は、基台10に対して搬送方向Xに移動可能なノズルユニット51と、搬送方向Xにおいて当該ノズルユニット51の上流側(図1Aの左手側)で基台10に固定されたノズル洗浄待機ユニット52と、塗布液をノズルユニット51に供給する塗布液供給ユニット58と、塗布液補充ユニット59とを有している。
ノズルユニット51は、図4に示すように、Y方向に基板Sの表面Sfに対向して延設されたスリットノズル511と、スリットノズル511を支持するノズル支持部材512と、Y方向において搬送機構4よりも外側に設けられた左右対称(+Y側と−Y側とで対称)構造を有する昇降部513とを備えている。この実施形態では、一対の昇降部513でノズル支持部材512を介してスリットノズル511を鉛直方向Zに昇降させるように構成されている。より詳しくは、各昇降部513は、柱状部材514と、鉛直方向Zに平行に延びた状態で柱状部材514に取り付けられたボールネジ515と、ボールネジ515の上端部に連結された回転モータ516と、ボールネジ515に螺合されたブラケット517とを備えている。そして、制御部9からの回転指令に応じて回転モータ516が作動すると、ボールネジ515が回転し、その回転量に応じてブラケット517が鉛直方向Zに昇降する。このように構成された(+Y)方向側および(−Y)方向側のブラケット517に対してノズル支持部材512の両端部がそれぞれ取り付けられ、ノズル支持部材512を介して昇降可能に支持されている。
また、各昇降部513は、図4に示すように、塗布機構5の移動機構518によって搬送方向Xに往復移動される。この移動機構518は、図4に示すように、昇降部513を下方から支持するベース部518aと、走行ガイド518bと、リニアモータ518cとを備えている。走行ガイド518bは、図1Aや図1Bに示すように、塗布装置1の基台10上でX方向に延設されており、制御部9からの移動指令に応じてリニアモータ518cが作動することで昇降部513を走行ガイド518bに沿って搬送方向Xに往復移動させ、昇降部513とともにスリットノズル511をメンテナンス位置と吐出位置とに位置決め可能となっている。ここで、「メンテナンス位置」とはノズル洗浄待機ユニット52で予備吐出を含むメンテナンス動作を行う位置を意味し、「吐出位置」とは基板Sに向けて塗布液を吐出する動作を行う位置、つまり中央浮上ユニット3Bの直上位置を意味している。
ノズル支持部材512の下端部にスリットノズル511が吐出口511aを下方に向けた状態で取り付けられている。このため、制御部9による回転モータ516の制御によってスリットノズル511を昇降させて吐出口511aを搬送機構4により搬送される基板Sの表面Sfに近接させたり、逆に上方に離間させることが可能となっている。また、後述する浮上高さ検出センサ(図3B中の符号53)の出力に基づいて制御部9が回転モータ516を制御しており、これによって基板Sの表面Sfと吐出口511aとの間隔を高精度に調整可能となっている。そして、吐出口511aを基板Sの表面Sfに近接させた状態で塗布液供給ユニット58から塗布液がスリットノズル511に圧送されると、吐出口511aから基板Sの表面Sfに向けて吐出される。なお、スリットノズル511には、ノズル先端を保護するための保護部材(図3B中の符号6B1)、浮上高さ検出センサ(図3B中の符号53)および振動センサ(図3B中の符号6B2)が取り付けられている。
この塗布液供給ユニット58は、図4に示すように、塗布液をスリットノズル511に圧送するための圧送源として、チューブポンプやベローズポンプ等の、体積変化により塗布液を送液するポンプ581を用いている。このポンプ581の出力側には、配管582の一方端が接続されている。また、この配管582の他方端は2本に分岐しており、図4に示すように、そのうちの一方の配管583はスリットノズル511の(−Y)方向側の端部に接続され、他方の配管584はスリットノズル511の(+Y)方向側の端部に接続されている。これらの配管583、584には、それぞれ開閉弁585、586が介挿されており、制御部9からの開閉指令に応じて開閉し、これによってスリットノズル511への塗布液の送液と送液停止を切替可能となっている。
また、スリットノズル511への塗布液の供給によってポンプ581に充填されている塗布液の割合、つまりポンプ充填率が減少する。そこで、塗布液補充ユニット59が設けられている。この塗布液補充ユニット59は、図3Bに示すように、塗布液を貯留する貯留タンク591と、当該貯留タンク591をポンプ581に接続する配管592と、配管592に介挿された開閉弁593とを備えている。この開閉弁593は制御部9から補充指令に応じて開成し、貯留タンク591内の塗布液をポンプ581に補充可能とする。逆に、制御部9から補充停止指令に応じて閉成し、貯留タンク591からポンプ581への塗布液の補充を規制する。なお、本実施形態では、上記した開閉弁593のみならず塗布液供給ユニット58の開閉弁585、586の開閉も制御しながら塗布液の補充動作を行う。つまり、補充動作を行わない間、開閉弁593は閉成され、貯留タンク591からポンプ581への塗布液の流入を規制する。これに対し、開閉弁585、586を閉成する一方、開閉弁593を開成した状態でポンプ581が作動することで貯留タンク591内の塗布液がポンプ581に引き込まれて充填される。
ノズル洗浄待機ユニット52は基板Sの表面Sfへの塗布液の供給を行ったスリットノズル511の先端部から塗布液を洗浄除去する装置であり、当該洗浄処理によってスリットノズル511の吐出口511aは次の塗布処理に適した状態に整えられる。このノズル洗浄待機ユニット52は、図3Bおよび図4に示すように、主にローラ521、洗浄ユニット522、ローラバット523などで構成されてノズル洗浄および予備吐出を行う洗浄待機部524を備えている。この洗浄待機部524では、塗布処理が行われた後のスリットノズル511の吐出口511aの洗浄が行われる。また、ローラ521の外周面にスリットノズル511を近接させた状態で吐出口511aから一定の塗布液を吐出させると、吐出口511aに塗布液の液だまりが形成される(予備吐出動作)。このように吐出口511aに液だまりが均一に形成されると、その後の塗布処理を高精度に行うことが可能となる。このように、スリットノズル511の吐出口511aは初期化され、次の塗布処理に備える。なお、ローラ521の回転は制御部9からの回転指令に応じてローラ回転モータ(図示省略)の駆動により行われる。また、ローラ521に付着した塗布液は、ローラ521が回転する際にローラバット523内に貯留された洗浄液に下端が浸漬されることで、除去される。
上記したように、本実施形態では、スリットノズル511を基板Sの表面Sfに近接させて塗布処理を行うため、表面Sfに異物が存在すると、異物とスリットノズル511との衝突によってスリットノズル511が損傷することがある。また、上記衝突によってスリットノズル511の位置に誤差が生じると、その後における塗布処理を継続することができなくなる。そこで、本実施形態では、基板Sの表面Sfに存在する異物を検出するために、2種類の異物検出機構6A、6Bが設けられている。
異物検出機構6Aは、搬送方向Xにおいて塗布機構に設けられたスリットノズル511の上流側で上記異物を非接触方式で検出するものであり、投光部6A1および受光部6A2を有している。投光部6A1および受光部6A2は、図1Bに示すように、Y方向において中央浮上ユニット3Bを外側から挟み込むように配置されている。投光部6A1および受光部6A2はそれぞれ基台10の上面から鉛直方向Zに立設された支持部材(図示省略)の上端部に取り付けられ、投光部6A1および受光部6A2の高さ位置が調整されている。より具体的には、図3Bに示すように投光部6A1から照射されたレーザ光が基板Sの表面Sf上を通過して受光部6A2に入射されるように、投光部6A1および受光部6A2が配設されている。そして、投光部6A1は受光部6A2に向けてレーザ光を照射する。一方、受光部6A2は投光部6A1から照射されたレーザ光を受光し、その受光量を計測して制御部9に出力する。そして、制御部9は当該受光量に基づいて異物検出を行う。
もう一方の異物検出機構6Bは接触方式で上記異物を検出するものであり、本実施形態では、塗布機構5のスリットノズル511に取り付けられている。異物検出機構6Bは、搬送方向Xにおける吐出口511aの上流側でスリットノズル511に取り付けられた保護部材6B1と、スリットノズル511の振動を検出する振動センサ6B2とを有している。保護部材6B1は、スリットノズル511のノズル先端を保護するために水平方向Yに延設されたプレート部材であり、プレート面が基板Sの表面Sfに対して直交するように配置されている。このため、ノズルユニット51の直下位置を基板Sが搬送される際に、基板S上に異物が存在した場合、保護部材6B1は、スリットノズル511のノズル先端と異物との接触によるスリットノズル511の破損を抑制する。また、異物が存在した場合、保護部材6B1が異物と接触して当該保護部材6B1に振動が発生し、スリットノズル511に伝達される。この振動を振動センサ6B2が検出して制御部9に出力する。そして、制御部9は当該振動に基づいて異物検出を行う。なお、スリットノズル511には、上記異物検出機構6B以外に、保護部材6B1よりも先に基板Sの上方領域に進入する位置に、基板Sの浮上高さを非接触で検知するための浮上高さ検出センサ53が設置されている。この浮上高さ検出センサ53によって、浮上した基板Sと、中央浮上ユニット3Bのステージ面33の上面との離間距離を測定することが可能であり、その検出値に伴って、制御部9を介して、スリットノズル511が下降する位置を調整することができる。なお、浮上高さ検出センサ53としては、光学式センサや、超音波式センサなどを用いることができる。
このように、本実施形態では、2種類の異物検出機構6A、6Bを設けることで異物検出を確実に行うことができる。しかも、異物検出時には制御部9は基板Sの搬送を強制的に停止してスリットノズル511の破損や基板Sのダメージなどを未然に防止する。
制御部9は上記したように塗布装置1の装置各部を制御する機能を有している。この制御部9には、予め定められた処理プログラムを実行して各部の動作を制御するCPU91と、CPU91により実行される処理プログラムや処理中に生成されるデータ等を記憶保存するためのメモリ92と、処理の進行状況や異物検出などを必要に応じてユーザーに報知するための表示部93とが設けられている。そして、塗布装置1では、CPU91が処理プログラムにしたがって装置各部を以下のように制御することで塗布処理が実行される。
図5は図1Aに示す塗布装置により実行される塗布処理を示すフローチャートである。また、図6Aないし図6Dは塗布処理中の各段階における各部の位置関係を示す図である。図5に示す塗布処理は、コロコンベア100から未処理の基板Sを受け取った後で、当該基板Sを(+X)方向に浮上搬送しながらスリットノズル511から塗布液を基板Sの表面Sfに吐出して塗布層を形成するものである。この塗布処理は、CPU91が予め記憶された処理プログラムを実行して各部を制御することによりなされる。
制御部9に対して塗布指令が与えられると、移載機構2がコロコンベア100から基板Sを受け取り、浮上ユニット3Aに移載する(ステップS101)。また、制御部9は塗布指令に含まれる塗布処理に関する各種情報、つまり吐出口511aから吐出される塗布液の吐出速度の変化特性、基板目標速度、ノズル目標速度、塗布液の厚みなどの塗布条件を取得し、それらに基づいて基板Sの搬送タイミングおよびスリットノズル511の移動タイミングを演算する(ステップS102)。というのも、本実施形態では、後で詳述するように塗布処理の初期段階において、吐出口511aから吐出される塗布液の吐出速度の変化特性に応じたタイミング制御によって塗布膜の均一形成を行うためである。
次のステップS103では、ノズル洗浄待機ユニット52において、予備吐出を実行する。この予備吐出は、ローラ521の外周面にスリットノズル511を近接させた状態で吐出口511aから一定の塗布液を吐出させる動作であり、これによって、図6Aに示すように、吐出口511aに塗布液の液だまりLDが形成される。このように吐出口511aに液だまりLDが均一に形成されると、その後の塗布処理を高精度に行うことが可能となる。こうして、スリットノズル511の吐出口511aは初期化され、次の塗布処理の準備を完了する。
これに続いて、制御部9からの移動指令に応じて昇降部513および移動機構518が作動してスリットノズル511を塗布開始位置PSに移動させ、吐出口511a(図3B)を鉛直下方に向けて静止して位置決めする(ステップS104)。また、スリットノズル511の移動と同時あるいは前後して、搬送機構4が制御部9からの搬送指令に応じて基板Sを(+X)方向に搬送させ、基板Sの表面Sfのうち最初に塗布すべき領域が塗布開始位置PSに位置した時点で基板搬送を停止して静止させる(ステップS105)。こうして、図6Bに示すように、スリットノズル511および基板Sの塗布開始位置PSへの位置決めがともに完了すると、図5および図6Bないし図6Dに示すようにして塗布処理が実行される(ステップS106)。また、塗布処理と並行して移載機構2が次の基板Sをコロコンベア100から受け取り、浮上ユニット3Aに移載し(ステップS107)、次の塗布処理に備える。
塗布処理の開始直前では、図6Bに示すようにスリットノズル511の吐出口511aおよび基板Sの(+X)側端部は塗布開始位置PSに静止し(つまり、基板搬送速度、ノズル移動速度はともにゼロ)、基板Sの表面Sfの直上位置にスリットノズル511が位置している。また、昇降部513によりスリットノズル511が基板Sに近接される。こうして吐出口511aを近接させた状態で一定時間の間に制御部9は塗布液供給ユニット58を制御して一定量の塗布液をスリットノズル511に圧送してビードB(基板S上での液溜り)を形成する。
そして、(+X)方向への基板Sの搬送と、(−X)方向へのスリットノズル511の移動と、吐出口511aからの塗布液の吐出とが実行される。つまり、静止していた基板Sの搬送が開始されると、基板Sの搬送が目標搬送速度(図7、図8参照)に到達するまで加速され、その目標搬送速度を一定時間維持した後で減速され、基板Sの(−X)側端部を塗布終了位置PEに静止させる。また、静止していたスリットノズル511の移動が開始されると、スリットノズル511の移動が目標移動速度(図7、図8参照)に到達するまで加速され、そのノズル目標速度を一定時間維持した後で減速され、スリットノズル511の吐出口511aを塗布終了位置PEに静止させる。こうしてスリットノズル511に対して基板Sが相対的に移動する一方、吐出口511aからの塗布液の吐出が開始され、吐出速度が目標吐出速度(図7、図8参照)に到達するまで加速され、その目標吐出速度を一定時間維持した後で減速され、塗布液の吐出は停止される。こうして所望厚さを有する塗布液の層、つまり塗布層CLを基板Sの表面に塗布する塗布処理が実行されるが、特に塗布処理の初期段階では上記ステップS102で演算されたタイミングで基板Sの搬送およびスリットノズル511の移動が実行される。この点については後で図7および図8を参照しつつ詳述する。
上記した塗布処理(ステップS106)が完了した時点では、図6Dに示すように、基板Sの表面Sfのうち最後に塗布すべき領域とスリットノズル511とが塗布終了位置PEに位置している。この後、スリットノズル511が塗布終了位置PEからノズル洗浄待機ユニット52に向けて移動される(ステップS108)。一方、塗布液が塗布された基板Sは次のようにして搬出される(ステップS109)。すなわち、基板Sは下流浮上ユニット3Cまで搬送された後でリフトピン(図示省略)を上昇され、下流浮上ユニット3Cのステージ面32から持ち上げられる。さらに、当該基板Sは移載ロボット(図示省略)により塗布装置1から搬出される。
ここで、移載機構2により次の未処理基板Sが浮上ユニット3Aに移載されて待機しているとき(ステップS110で「YES」)には、当該待機中の基板Sに対する塗布条件が前回の塗布条件から変更されるか否かをステップS111で確認した上で上記一連の処理を繰り返す。つまり、塗布条件が変更された場合(ステップS111で「YES」)にはステップS102に戻る一方、変更されていない場合(ステップS111で「NO」)にはステップS103に戻って上記処理を繰り返す。
次に、塗布処理の初期段階について図7および図8を参照しつつ説明する。本明細書中の「塗布処理の初期段階」とは、吐出口511aからの塗布液の吐出開始から塗布液の吐出速度が目標吐出速度に到達するまでの期間を意味している。図7は塗布処理の初期段階において基板とスリットノズルの動作開始および加速停止を同時に行ったときの動作の一例を示す図である。一方、図8は図1に示す塗布装置で実行される塗布処理の初期段階における動作を示す図であり、基板とノズルの移動開始および加速停止を異ならせたときの動作の一例を示す図である。図7および図8のいずれにおいても、(a)欄ないし(c)欄に以下のプロファイルが図示されている。つまり、(a)欄において基板Sの搬送速度の変化、つまり搬送速度曲線(1点鎖線)とスリットノズル511の移動速度の変化、つまり移動速度曲線(実線)が図示されている。また、(b)欄において基板Sの搬送速度とスリットノズル511の移動速度の合成速度(つまり、スリットノズル511に対する基板Sの相対移動速度)の変化が相対移動曲線(破線)として図示されている。さらに、(c)欄においてスリットノズル511の吐出口511aから吐出される塗布液の吐出速度の変化、つまり吐出速度曲線(実線)と、上記相対移動曲線とが図示されている。これら吐出速度曲線および相対移動曲線が部分的に乖離すると、塗布層CL(図6C、6D参照)の厚みが不均一となる。一方、吐出速度曲線と相対移動曲線とが近似すると、均一な厚みで塗布層CLを形成することができる。
図7および図8中の符号「Ts1」、「Ts2」はそれぞれ基板Sの搬送開始タイミングおよび基板Sの搬送の加速停止タイミングを示し、符号「Tn1」、「Tn2」はそれぞれスリットノズル511の移動開始タイミングおよびスリットノズル511の移動の加速停止タイミングを示している。従来装置では、図7の(a)欄に示すように、基板Sの搬送およびスリットノズル511の移動を同時に行っている。このため、基板Sの搬送速度とスリットノズル511の移動速度の合成速度は、図7の(b)欄に示すように、タイミングTs1(Tn1)、Ts2(Tn2)で比較的鋭く変化する。これに対し、塗布液の吐出速度は、図7の(c)欄に示すように、比較的緩やかに変化する。その結果、吐出開始時点と目標吐出速度への到達時点とで、吐出速度曲線と相対移動曲線とが部分的に一致せず、塗布層CLの厚みが不均一になる。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、塗布液の吐出開始時点における塗布液の吐出速度の変化特性に応じて基板Sの搬送開始タイミングTs1とスリットノズル511の移動開始タイミングTn1とを相対的にずらしている。より具体的には、スリットノズル511の移動加速度が基板Sの搬送加速度よりも小さい、つまり移動速度曲線が搬送速度曲線よりも立ち上がりが緩やかであることから、移動開始タイミングTn1を搬送開始タイミングTs1よりも相対的に早めている。
一方、塗布液の吐出速度が目標吐出速度に到達する近傍における塗布液の吐出速度の変化特性に応じて基板Sの搬送の加速停止タイミングTs2とスリットノズル511の移動の加速停止タイミングTn2とを相対的にずらしている。より具体的には、上記と同様の理由から、加速停止タイミングTn2を加速停止タイミングTs2よりも相対的に遅くなるように設定している。
このようなタイミング制御を行うべく、本実施形態では、制御部9は上記ステップS102で基板Sの搬送タイミングおよびスリットノズル511の移動タイミングを演算し、それらのタイミングで基板Sの搬送およびスリットノズル511の移動を行っている。これによって、塗布液の吐出開始時点および吐出速度が目標吐出速度に到達する時点における合成速度の変化は緩やかなものとなり、スリットノズル511に対する基板Sの相対移動速度(上記合成速度)が吐出速度曲線に近似する。その結果、塗布処理の初期段階に形成される塗布層CLを均一な厚みで形成することができる。
以上のように、本実施形態においては、吐出速度の変化特性(吐出速度曲線のプロファイル)に応じて基板Sの搬送開始タイミングTs1およびスリットノズル511の移動開始タイミングTn1を相対的にずらして合成速度を上記変化特性に適合させている。また、上記変化特性に応じて基板Sの搬送の加速停止タイミングTs2とスリットノズル511の移動の加速停止タイミングTn2とを相対的にずらして合成速度を上記変化特性に適合させている。さらに、搬送開始タイミングTs1から加速停止タイミングTs2までの間については、図8に示すように、合成速度が吐出速度に一致するように搬送速度および移動速度が設定されている。したがって、塗布処理の初期段階全般にわたってスリットノズル511に対する基板Sの相対移動速度(上記合成速度)の変化が吐出速度曲線に近似する。その結果、塗布処理の初期段階に形成される塗布層CLを均一な厚みで形成することができる。
また、吐出速度が目標吐出速度に到達した後においては、合成速度が吐出速度に一致するように搬送速度および移動速度が設定されている。このため、塗布処理の初期段階のみならず、塗布処理の全般について塗布層CLを均一な厚みで形成することができる。
このように本実施形態では、搬送機構4および移動機構518がそれぞれ本発明の「基板搬送部」および「ノズル移動部」の一例に相当している。
ところで、塗布層CLの膜厚が大きくなるにしたがって、搬送開始タイミングTs1と移動開始タイミングTn1とのズレ量ΔT1、および加速停止タイミングTs2と加速停止タイミングTn2とのズレ量ΔT2が大きくなるようにタイミング制御するのが望ましい。以下、その理由について図9を参照しつつ説明する。
図9は本発明の他の実施形態での塗布処理の初期段階における動作を示す図である。同図に示すように、塗布層CLの膜厚が比較的薄い場合(膜厚t1)、同図中の吐出速度曲線(1点鎖線)で示すようなプロファイルで塗布液の吐出速度を変化させればよい。ここで、比較的厚い膜厚t2の塗布層CLを形成するために目標吐出速度を目標吐出速度(t1)から目標吐出速度(t2)に増大させると、図8の(a)欄の実線で示すように、吐出速度が目標吐出速度(t2)に到達した時点でオーバーシュートが発生し、これが膜厚の不均一化を引き起こす。そこで、オーバーシュートの発生を防止するためには、図8の(b)欄の実線で示すように、塗布液の吐出加速度を膜厚の増大に応じて抑える必要がある。これによって、吐出開始時点および目標吐出速度への到達時点での吐出速度の変化は、より緩やかなものとなる。それに対応するために、ズレ量も大きく設定する必要がある。
このように均一な塗布層CLを形成するためには、膜厚に応じて適切なズレ量を設定する必要がある。そこで、例えば膜厚とズレ量との相関関係を予め実験あるいはシミュレーションなどによって取得し、それに基づいてタイミング制御を行うように構成してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、搬送開始タイミングTs1と移動開始タイミングTn1とをずらすというタイミング制御と、加速停止タイミングTs2と加速停止タイミングTn2とずらすというタイミング制御とを行っているが、いずれか一方のタイミング制御のみを行った場合にも、同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、上記タイミング制御によって合成速度の変化を示す相対移動曲線を吐出速度曲線に近似させているが、さらに塗布液の吐出を制御することで吐出速度曲線が相対移動曲線に一致するように構成してもよい。また、吐出速度曲線と相対移動曲線とをより高度に一致させるために、上記タイミング制御に加え、基板Sの搬送やスリットノズル511の移動を制御してもよい。
また、上記実施形態では、スリットノズル511の移動を開始した後で基板Sの搬送を開始しているが、スリットノズル511の移動態様および基板Sの搬送態様については、これに限定されるものではない。また、基板Sを浮上させて搬送しながら処理液として塗布液を基板Sの表面に塗布する塗布装置1に対して本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。要は、基板Sの搬送方向Xにおいて基板Sの搬送とスリットノズル511の移動とを行う塗布装置全般に適用することができる。
この発明は、基板を搬送するとともに吐出口から塗布液を吐出するノズルを基板の搬送方向において移動させることで基板に塗布液を塗布する塗布技術全般に適用することができる。
1…塗布装置
4…搬送機構(基板搬送部)
5…塗布機構
9…制御部
51…ノズルユニット
511…スリットノズル
511a…吐出口
518…移動機構(ノズル移動部)
S…基板
Tn1…(スリットノズルの)移動開始タイミング
Tn2…(スリットノズルの移動の)加速停止タイミング
Ts1…(基板の)搬送開始タイミング
Ts2…(基板の搬送の)加速停止タイミング
X…搬送方向
ΔT1…(搬送開始タイミングと移動開始タイミングとの)ズレ量
ΔT2…(加速停止タイミングの)ズレ量

Claims (8)

  1. 塗布液を基板に向けて吐出する吐出口を有するノズルと、
    前記基板を搬送させる基板搬送部と、
    前記基板の搬送方向において前記ノズルを移動させるノズル移動部と、
    前記ノズルの吐出口から前記塗布液を前記基板に向けて吐出させるポンプと、
    前記基板搬送部による前記基板の搬送、前記ノズル移動部による前記ノズルの移動および前記ポンプによる前記吐出口からの前記塗布液の吐出を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    静止した前記基板の搬送開始後に前記基板の搬送を加速させるとともに静止した前記ノズルの移動開始後に前記ノズルの移動を加速させて前記ノズルに対して前記基板を相対移動させ、
    前記吐出口からの前記塗布液の吐出開始後に前記塗布液の吐出を加速して前記ノズルに対して相対移動する前記基板に前記塗布液を塗布させ、
    前記塗布液の吐出開始時における前記吐出口から吐出される前記塗布液の吐出速度の変化特性に応じて前記基板の搬送開始タイミングおよび前記ノズルの移動開始タイミングを相対的にずらす、
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 請求項1に記載の塗布装置であって、
    前記制御部は、
    前記基板の搬送開始後に前記基板の搬送速度が目標搬送速度に到達した時点で前記基板の搬送の加速を停止させ、
    前記ノズルの移動開始後に前記ノズルの移動速度が目標移動速度に到達した時点で前記ノズルの移動の加速を停止させ、
    前記塗布液の吐出開始後に前記吐出速度が目標吐出速度に到達した時点で前記塗布液の吐出の加速を停止させ、
    前記塗布液の吐出の加速停止時における前記吐出速度の変化特性に応じて前記基板の搬送の加速停止タイミングおよび前記ノズルの移動の加速停止タイミングを相対的にずらす塗布装置。
  3. 塗布液を基板に向けて吐出する吐出口を有するノズルと、
    前記基板を移動させる基板搬送部と、
    前記基板搬送部による前記基板の搬送方向において前記ノズルを移動させるノズル移動部と、
    前記ノズルの吐出口から前記塗布液を前記基板に向けて吐出させるポンプと、
    前記基板搬送部による前記基板の搬送、前記ノズル移動部による前記ノズルの移動および前記ポンプによる前記吐出口からの前記塗布液の吐出を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記基板の搬送速度が目標搬送速度に到達するまで前記基板の搬送が加速するとともに前記ノズルの移動速度が目標移動速度に到達するまで前記ノズルの移動が加速するように前記ノズルに対して前記基板を相対移動させ、前記吐出口からの前記塗布液の吐出速度が目標移動速度に到達するまで前記塗布液の吐出を加速させて前記ノズルに対して相対移動する前記基板に前記塗布液を塗布し、
    前記塗布液の吐出の加速停止時における前記吐出速度の変化特性に応じて前記基板の搬送の加速停止タイミングおよび前記ノズルの移動の加速停止タイミングをずらすことを特徴とする塗布装置。
  4. 請求項1または2に記載の塗布装置であって、
    前記制御部は、前記基板に塗布される前記塗布液の厚みが増大するにしたがって前記基板の搬送開始タイミングと前記ノズルの移動開始タイミングとのズレ量を増大させる塗布装置。
  5. 請求項2または3に記載の塗布装置であって、
    前記制御部は、前記基板に塗布される前記塗布液の厚みが増大するにしたがって前記基板の搬送の加速停止タイミングと前記ノズルの移動の加速停止タイミングとのズレ量を増大させる塗布装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の塗布装置であって、
    前記基板の搬送を加速している間における前記基板の搬送速度の変化を示す搬送速度曲線と、前記ノズルの移動を加速している間における前記ノズルの移動速度の変化を示す移動速度曲線とを合成した曲線を相対移動曲線とし、
    前記塗布液の吐出を加速している間における前記塗布液の吐出速度の変化を示す曲線を吐出速度曲線とし、
    前記制御部は、前記基板の搬送、前記ノズルの移動および前記塗布液の吐出の少なくとも一つを調整して前記相対移動曲線と前記吐出速度曲線とを一致させる塗布装置。
  7. 静止した基板に対してノズルの吐出口を対向させた状態で前記ノズルを静止させる第1工程と、
    静止した前記基板の搬送方向への移動開始後に前記基板の搬送を加速させるとともに静止した前記ノズルの前記搬送方向における移動開始後に前記ノズルの移動を加速させて前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる第2工程と、
    前記吐出口からの塗布液の吐出を開始した後に前記塗布液の吐出を加速して前記ノズルに対して相対移動する前記基板に前記塗布液を塗布させる第3工程と、を備え、
    前記第2工程では、前記塗布液の吐出開始時において前記吐出口から吐出される前記塗布液の吐出速度の変化特性に応じて前記基板の搬送開始と前記ノズルの移動開始とが相対的にずれている、
    ことを特徴とする塗布方法。
  8. 静止した基板に対してノズルの吐出口を対向させた状態で前記ノズルを静止させる第1工程と、
    前記基板の搬送方向への移動開始後に前記基板の搬送速度が目標搬送速度に到達するまで前記基板の搬送が加速するとともに前記搬送方向における前記ノズルの移動開始後に前記ノズルの移動速度が目標移動速度に到達するまで前記ノズルの移動が加速するように前記ノズルに対して前記基板を相対移動させる第2工程と、
    前記吐出口からの塗布液の吐出速度が目標移動速度に到達するまで前記塗布液の吐出を加速させて前記ノズルに対して相対移動する前記基板に前記塗布液を塗布させる第3工程と、を備え、
    前記第2工程では、前記塗布液の吐出の加速停止時における前記吐出速度の変化特性に応じて前記基板の搬送の加速停止タイミングと前記ノズルの移動の加速停止タイミングとを相互にずらす、
    ことを特徴とする塗布方法。
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