JP2018112903A - プラント運転支援装置、プラント運転支援方法、プラント運転支援プログラム及び記録媒体 - Google Patents

プラント運転支援装置、プラント運転支援方法、プラント運転支援プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】プラント監視オペレータの作業効率の向上ため、プラント運転支援装置、プラント運転支援方法、プラント運転支援プログラム及び記録媒体の提供を行う。【解決手段】プラントから得られる情報に基づいてプラントの現在の状態を模擬してプラントの推定値を出力するプラント模擬部と、推定値に基づいてプラントの未来の状態を予測してプラントにおける予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援装置において、予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの未来の状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出する予測KPI導出部を備えることを特徴とするプラント運転支援装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、プラント運転支援装置に関し、特に、プラントからの情報に基づいてタスクのKPI(Key Performance Indicator)の算出と表示を行うプロセスシミュレータを用いたプラント運転支援装置に関する。
従来より、石油精製、石油化学プロセスや、上下水道の水処理プロセス等を行うプラントにおいて、プラント運用における安全性や生成効率を最適に保つために、プラント内に配置されたフィールド機器から取得されるプロセスデータに基づいて未来(または将来)のプロセスの状態を予測する運転支援装置を用いることがある。
上記のようなプロセスシミュレータを用いたプラント運転支援装置として、特許文献1〜3に記載された発明があった。特許文献1では、プロセスデータの実測値を反映した推定値及び未来(または将来)のプロセスデータの予測値を時系列にグラフ化したトレンドグラフを生成していた。
特許文献2では、現在値におけるアラームとプロセスシミュレータを用いて現在値に対する推定値のアラーム、及び未来的に出力される可能性のある予測値のアラームを表示させていた。
さらに、特許文献3では、プラントの限界運転を実現するため、プロセスデータの過渡状態を予測し、時系列にグラフ化したトレンドグラフを生成していた。
特許第4789277号明細書 特許第5522491号明細書 特開2017−004278号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、プロセスデータの挙動を推定値や予測値を時系列のトレンドグラフで表示することで、プラント内の複数のフィールド機器の動作を監視するオペレータは、各測定ポイントのプロセスデータの把握は可能であるが、安全性や品質、生産量、生産効率といった広範囲にわたるプラントの運転状況を現在から未来(または将来)に渡って一目で直観的に把握することが困難であった。
そのため、オペレータはプラントの運転状況を把握するために必要なプロセスデータを取捨選択し複数のトレンドデータから最終的に安全や品質についての判断を行っていた。このため、オペレータの監視の負担が増えるばかりでなく、オペレータの熟練度に左右され、プラントの運転状況の誤認や対応の遅れなどの問題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、各フィールド機器に対して現在から未来出力される可能性があるアラームの確認はできるものの、プラントのタスク毎に関連データが画面で管理されていないため、各タスクを行った場合、どのタスクに対するアラームかの判断を瞬時に行うことができない。
そのため、特許文献1と同様に、オペレータが大量のアラーム情報の中から重要なアラームを取捨選択して対応しなければならなかった。このため、オペレータの監視の負担が増えるばかりでなく、プラントの運転状況の誤認や対応の遅れなどの問題があった。
さらに、特許文献3に記載の技術では、過渡状態におけるシミュレーションが可能であるが、安全性や品質、生産量、生産効率といったプラント全体の運転状況を直観的に把握することが困難であった。
本発明は、これらの課題を解決するものであり、その目的は、プラント内のタスクに応じた現在と未来(または将来)のKPIを算出することで、直観的にプラント内の運転状況の確認を可能とするプラント運転支援装置を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、プラントから得られる情報に基づいて前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントにおけるプロセスデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するプラント模擬部と、前記推定値に基づいて前記プラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントにおけるプロセスデータの予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援装置において、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの所定の未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出する予測KPI導出部を備えることを特徴とする。
また、前記予測KPI導出部は、複数の未来の時刻における前記各予測KPIをそれぞれ導出し、その結果を表示してもよい。
また、前記推定値に基づき、前記タスクの現在または所定の時刻の状態をモニタリングするための指標である推定KPIを導出する推定KPI導出部と、前記推定KPIと、前記予測KPIとの差分を算出するKPI差分算出部と、前記差分が予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの所定の未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記差分が予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの所定の未来の時刻における状態が異常であると判定するKPI判定部とを備えてもよい。
また、前記予測KPIが予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの所定の未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記予測KPIが予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの所定の未来の時刻における状態が異常であると判定するKPI判定部とを備えてもよい。
さらに、前記KPI判定部は、異常であると判定したときは、前記第1の閾値または前記第2の閾値のうち前記差分又は前記予測KPIの値に近い閾値と前記差分との差の絶対値又は前記予測KPIの大きさに対応して異常の度合いを判定してもよい。
また、前記KPI判定部により判定された判定結果に基づいて、複数の未来の時刻における前記判定結果を予め定められたシンボルデータとして表示するとともに、複数の未来時刻における前記各差分又は前記各予測KPIを時系列にグラフ形式で表示する表示部を備えてもよい。
前記推定KPI又は前記予測KPIは、前記推定値又は前記予測値のうち、前記タスクの状態を評価するために必要な1個または複数の予め定められたパラメータから計算できてもよい。
上記課題を解決するために、本発明は、プラントから得られる情報に基づいて前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するプラント模擬部と、前記推定値に基づいてプラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントのデータの予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援方法において、予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの所定の未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、KPI差分算出部が、前記推定KPIと前記予測KPIとの差分を算出するステップと、KPI判定部が、前記差分が予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの所定の未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記差分が予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの未来の状態が異常であると判定するステップとを含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明は、プラントから得られる情報に基づいて前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するプラント模擬部と、前記推定値に基づいてプラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントのデータの予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援方法において、予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの前記未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、KPI判定部が、前記差分が予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記所定の未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記差分が予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの前記所定の未来の時刻における状態が異常であると判定するステップとを含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータに、プラント模擬部がプラントから得られる情報に基づいて前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するステップと、予測部が前記推定値に基づいて前記プラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントのデータの予測値を出力するステップと、予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの前記未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、KPI差分算出部が、前記推定KPIと前記予測KPIとの差分を算出するステップと、KPI判定部が、前記差分が予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記所定の未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記差分が予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの前記所定の未来の時刻における状態が異常であると判定するステップと、を実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
コンピュータに、プラント模擬部がプラントから得られる情報に基づいて前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するステップと、予測部が前記推定値に基づいてプラントの未来の状態を予測して前記プラントのデータの予測値を出力するステップと、予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの所定の未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、KPI判定部が、前記予測KPIが予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記予測KPIが予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの所定の未来の時刻における状態が異常であると判定するステップと、を実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
本発明によれば、プラントから得られる情報に基づいて前記プラントの現在の状態を模擬してプラントにおけるプロセスデータの現在の推定値を出力するプラント模擬部と、前記推定値に基づいてプラントの未来(または将来)の状態を予測してプラントにおけるプロセスデータの予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援装置において、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの所定の未来(または将来)の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出する予測KPI導出部を備えることで、安全性や品質、生産量、生産効率といったプラント全体の運転状況をKPIとして直観的に把握することが可能となり、オペレータの監視の負担を減らし、プラントの運転状況の誤認や対応の遅れなどの問題を解決できる。
本発明のプラント運転支援装置の一実施例を示す構成説明図である。 本発明のプラント運転支援装置の一実施例のうちKPI導出手段の構成説明図である。 本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、推定KPI及び予測KPIの導出プロセスのフローチャートである。 本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、KPIの閾値やシンボルを設定する設定画面の一例である。 本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、導出された推定KPI、予測KPIのシンボルマークを表示するためのフローチャートである。 本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、導出された推定KPI、予測KPIの差分を棒グラフ形式で表示するためのフローチャートである。 本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、KPIを表示した画面の一例である。
以下、図面をもとに本発明に係るプラント運転支援装置に関する詳細な説明を行う。
<プラント運転支援装置の構成の位置例および各要部の説明>
図1は、本発明のプラント運転支援装置の一実施例を示す構成説明図であり、プラント運転支援装置の概要を示す。図1において、プラント運転支援装置は、主に、プロセスデータサーバ2、入力インターフェース手段3、パラメータ修正手段4、パラメータ決定手段5、プロセスシミュレーション手段6、プロセスシミュレーションモデル7、シミュレーションデータサーバ11、プラント診断手段12、制御部13、初期値作成手段9、未来予測手段10、KPI導出手段1、推定値抽出手段8、及び表示手段14から構成される。
図1中プロセスデータサーバ2は、実プラント15で取得したプロセスデータ、実測値データをプロセスデータサーバ2で受信した時刻データとともに時系列に格納するためのサーバであり、コンピュータ、ワークステーション等により構成される。
また、プロセスデータサーバ2は、格納したプロセスデータ、実測値データ、パラメータを入力インターフェース手段3へ送信する。このプロセスデータサーバ2は、ローカルネットワーク上に存在しても、インターネットを介しクラウドコンピューティングを実現するシステム上に存在してもよい。
入力インターフェース手段3は、実プラント15から取得した、プロセスデータサーバ2に時系列に格納されるプロセスデータをプロセスシミュレーション手段6でシミュレーション可能なデータ形式に変換する。また、入力インターフェース手段3は、変換したデータをパラメータ修正手段4に送信する。
シミュレーションデータサーバ11は、プロセスシミュレーション手段6でシミュレーションモデル7に基づきプラントにおけるプロセスデータのシミュレーションを実行した結果、算出された推定値を時刻データとともに時系列に格納するためのサーバであり、コンピュータ、ワークステーション等により構成される。
また、シミュレーションデータサーバ11は、格納した推定値をプラント診断手段12に送信し、プラント診断手段12の診断結果を受信すると、受信したデータをプロセスシミュレーション手段6に送信する。シミュレーションサーバ11はローカルネットワーク上に存在しても、インターネットを介しクラウドコンピューティングを実現するシステム上に存在してもよい。
初期値作成手段9は、所定の時刻でのプロセスシミュレーション結果を初期値として設定する。ここで、初期値とは、シミュレーションモデル7のパラメータや設定条件等の初期値を指す。
推定値抽出手段8は、実プラント15から取得した図示しないフィールド機器により検出された実プラント15内の流量、圧力、温度等の測定データを含むプロセスデータなどの実測値、実プラントデータ、および/または、プロセスシミュレーション手段6によりシミュレーションされて、算出されるプロセスデータ(推定値)の中から、これらの種類に基づき、KPI導出手段1でKPIを導出する際に必要なパラメータを抽出する。
実プラント15内に設置されたフィールド機器により測定されるプロセスデータは、有線・無線ネットワーク、コントローラ、中継装置等を介し、本発明のプラント運転支援装置を構成するプロセスデータサーバ2、入力インターフェース手段3を介してパラメータ修正手段4へ送信される。
すなわち、実プラント15からは、フィールド機器で測定された測定データがコントローラやネットワーク等を介し、プロセスデータサーバ2へ送信される。
ここで、フィールド機器とは、例えば伝送器、流量計等であり、以降、簡便のためフィールド機器と呼ぶ。
プロセスシミュレーション手段6は、物理・化学モデル式から構成されるシミュレーションモデル7を用いて、実プラント15の動作と並行して演算を行う。プロセスシミュレーション手段6は、この演算結果(推定値)を表示装置14へ出力し表示する。このプロセスシミュレーション手段6の出力を以降、模擬出力(又は推定値)とよぶこととする。
パラメータ決定手段5は、プロセスデータとシミュレーションモデル7の変数との相関関係から修正するパラメータを選択する。
さらに、パラメータ決定手段5は、シミュレーションモデル7を構成するどのパラメータを変更するとシミュレーション結果にどの程度影響を与えるか、プラント立ち上げ時のデータやモデル式の分析結果に基づき、シミュレーション結果に対して相関が高いパラメータを選択する。
パラメータ修正手段4は、実プラント15から取得したプロセスデータが入力インターフェース手段3によって変換されたデータの中の、パラメータ決定手段5によって選択されたパラメータをパラメータ決定手段5からの入力に基づき変更する。このパラメータ修正手段4は、プロセスシミュレーション手段6からの模擬出力(又は推定値)が実プラント15のプロセスデータである実出力に近似するようにパラメータを変更する。
変更されたパラメータは、パラメータ修正手段4から、プロセスシミュレーション手段6に送信される。
プロセスシミュレーション手段6は、パラメータ修正手段4によって修正されたパラメータをもとに物理・化学モデル式で構成されたシミュレーションモデルを用いて、実プラント15の動作を模擬するプロセスシミュレーションの演算を行う。このシミュレーション結果はシミュレーションデータサーバ11に記憶される。
プロセスシミュレーション手段6は、この記憶されたデータに基づき、プラント運転において実際に測定できない箇所(設備または配管を含む)における物理量やプロセス値、および装置や物質の特性値を表示手段に表示する。
また、プロセスシミュレーション手段6は、前述したシミュレーションにおける演算結果(推定値)の中で、実プラント15では検出されないプロセスデータ、及び、装置や物質の特性値を表示手段に表示する。
プロセスシミュレーション手段6は、パラメータを修正したシミュレーションモデル7を用いてリアルタイムで実プラント15の動作と並行してシミュレーションを行う。
ここで、プロセスシミュレーション手段6は、実プラント15の動作と並行したシミュレーションを行うに際し、実プラント15の出力にシミュレーションモデルの出力が近似するようにパラメータを変更する。
また、推定値抽出手段8は、プロセスシミュレーション手段6が実プラント15から取得したプロセスデータやパラメータ修正手段4で得られたパラメータに基づきシミュレーションされた推定値の中から、現在の時刻又は所定の時刻における推定値を抽出する。
推定値抽出手段8は、抽出したデータ(抽出値)やパラメータを後述するKPI導出手段1へ送信する。
実プラントと同時並行で動作しているプロセスシミュレータにおいて、実プラントの動作速度よりも高速で動作させ、所定時間先(例えば数分先、数時間先)のプロセス挙動を予測する場合、未来予測手段10は、ある時刻でのプロセスシミュレーション結果を初期値作成手段9経由で初期値として受信する。
未来予測手段10は、受信した初期値に基づき、プロセスシミュレータの時間を、例えば、実プラントが動作する通常の速度(または通常の時間が進む速度)の数倍から数百倍に高速で進めてプラントの所定の未来(または将来)の時刻における状態を予測して、シミュレーションに係る演算を実施する。
また、未来予測手段10は、所定の時刻の未来予測手段10で算出されるシミュレーション結果(予測データ)を、制御部13及びKPI導出手段1に送信する。実プラントからの実データに基づき、シミュレーションモデルのパラメータ(状態変数)を修正する。
KPI導出手段1は、実プラント15のプロセスデータに基づいてプロセスシミュレーション手段6で算出され、推定値抽出手段8により抽出された推定値の内、KPI導出に必要な推定値データを用いて、現在におけるKPI(以下、推定KPIという)を導出する。
なお、KPI導出手段1は、推定KPIを導出するにあたっては、推定値データを利用するだけではなく、例えばプロセスサーバ2に格納されている実プラント15のプロセスデータまたは実測値の中からKPI導出に必要なデータに基づき、推定KPIを導出するものでもよい。
さらに、KPI導出手段1は、推定KPIを導出するにあたっては、推定値データおよび実プラント15のプロセスデータあるいは実データを利用するものでもよく、例えばプロセスサーバ2に格納されている実プラント15のプロセスデータまたは実測値データ、および、プロセスシミュレーション手段6で算出され推定値抽出手段8により抽出された推定値の中から、KPI導出に必要な各データに基づき、推定KPIを導出するものでもよい。
また、KPI導出手段1は、実プラント15のプロセスデータ、プロセスシミュレーション手段6で算出されたシミュレーション結果及び未来予測手段10で算出される予測データを用いて、現在または任意の時刻から、あらかじめ設定可能な所定の時間だけ未来に進んだ時点におけるKPI(以下、予測KPIという)を導出する。
KPI導出手段1は、KPIを導出するときに必要となるパラメータの選定、KPIに対する閾値を設定する。閾値の設定はユーザが予め設定できる。ここで、本発明において導出するKPIは、例えば、プラント運転の安全性、生成物の品質、生産量、生産効率、環境負荷等の値や指標である。
なお、その他オペレータの監視対象とするタスクの種類に応じてプラントにおけるプロセスデータ、推定データ(推定値)、予測データ(予測値)、またはシミュレーションモデル7のパラメータをKPIとして設定してもよい。KPI導出手段1で導出したKPIを表示装置14に表示させる指示を制御部13に送信される。
プラント診断手段12は、シミュレーションデータサーバ11から受信したプラント運用開始初期のパラメータやシミュレーションにおいて修正されたパラメータといった過去のパラメータと現在のシミュレーションにおいて修正されたパラメータとを比較することでプラントの運転状況またはオペレータの監視対象のタスクに係る各設備または各プロセスの状態を診断する。
また、プラント診断手段12は、過去のプロセスシミュレーションにおけるシミュレーションモデルのパラメータの変化と、現在のプロセスシミュレーションにおけるパラメータの変化を比較し、両者の差があらかじめ設定した許容差を超えた場合は、例えばプラント内のフィールド機器の故障、配管の異常を示すようなプラント異常であるものとして、その旨を示す異常情報を制御部13へ送信する。
制御部13は、表示手段14への画面表示を介してプラント運転員にプラント異常である旨を表示する。すなわち、プラント診断手段12は、現在のプロセスシミュレーションにおけるパラメータの変移が、過去データとして記憶しておいたパラメータの変移と大きく異なる場合は、プラント異常として制御部13へ送信する。
プラント診断手段12は、シミュレーションモデル7のモデル式、および/または、当該モデルのパラメータの変化に基づいて、プラント内のどの部分が異常であるかを推定する。
また、プラント診断手段12は、プロセスシミュレーション手段6が算出した値と実プラント15から得られる実データの整合性を調査し、両者の差があらかじめ設定した許容差を超えた場合は、プラント異常として表示手段14に表示する。
制御部13は、実プラント15に設置された制御対象(例えば、アクチュエータやコントローラ等)へ操作量指令値を指示するほか、実プラント15のデータを、プロセスデータサーバ2を介して取得し、プロセスシミュレーション手段6に送信する。制御部13は、このほかに、KPI導出手段1で導出された推定KPI、予測KPIを表示装置14に出力し表示する。
なお、プラント運転支援装置は、プロセスデータサーバ2、入力インターフェース手段3、パラメータ修正手段4、パラメータ決定手段5、プロセスシミュレーション手段6、プロセスシミュレーションモデル7、シミュレーションデータサーバ11、プラント診断手段12、制御部13、初期値作成手段9、未来予測手段10、KPI導出手段1、推定値抽出手段8、表示手段14の各手段を有するものと記載したが、これに限定されるものではなく、これらの各手段のうちいずれかの手段の機能が、異なる端末装置上で動作し、図示しないネットワークを介して連携することにより、本発明に係るプラント運転支援装置の動作を提供するものであってもよい。
<KPI導出手段の構成例>
次に、図1のプラント運転支援装置の構成要素であるKPI導出手段1について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、本発明のプラント運転支援装置の一実施例のうちKPI導出手段の構成説明図である。
本発明のKPI導出手段1は、KPIパラメータ定義部101、パラメータ抽出部102、推定KPI導出部103、予測KPI導出部104、KPI予測範囲設定部105、KPI閾値設定部106、シンボル定義部107、KPI差分算出部108、KPI判定部109と、KPI条件データベース110、KPIグラフィックデータベース110、シンボルデータベース112、差分データベース113から構成される。
なお、導出した推定KPIや予測KPIを記憶するデータベースを有するものでもよい。また、データベースはメモリや外部の記憶媒体に構成されるものでもよい。
推定KPI導出部103は、実プラント15から取得しプロセスデータサーバ2に格納されたプロセスデータまたは実測値データ、および/または、推定値抽出手段8で抽出した推定値データ、パラメータの中から、KPIパラメータ定義部101で定義された各KPIを導出するために必要であるあらかじめ定められたデータまたはパラメータに基づき、推定KPI値を導出する。
推定KPI導出部103は、必要に応じて、物理、化学モデル式や経験式を用いて推定KPI値を導出してもよい。
導出された推定KPIは、導出されたKPIが数値で表現できるもの(以下、推定KPI値という)はKPI差分算出部108へ送信され、例えば安全性や品質といった複数のプロセス値に対し条件判断処理することで表現され、数値で表現できないものはKPI判定部109へ送信される。
なお、本発明のプラント運転支援装置は、タスク別にKPIを導出することを可能とするものである。
ここで、タスクとは、オペレータの操作目的に応じた製造工程の分類を示し、例えば、タスクには化学物質を生成するプラント内の反応器のロード変更や、新たなポンプの起動に関するタスクなどがあげられる。タスクの一例として「反応器のロード」があり、この時のKPIは、反応器の安全度、プラントで生成する化学物質の品質、化学物質の生産量、反応器を通過後の生産量であり、推定KPI値導出部103により、条件判断処理され、KPI判定部109に送信される。
KPI予測範囲設定部105は、未来(または将来)のどの時点までKPIを導出するか、またどのタイミング、同期、例えば何分間隔で導出するかを設定する。
予測KPI導出部104は、KPI予測範囲設定部105であらかじめ設定された現時点またはある時点から所定の未来(または将来)までの期間内で、未来予測手段10から受信した未来(または将来)のプロセスデータを、KPIパラメータ定義部101で定義された各予測KPI値を導出するためにあらかじめ定められたデータまたはパラメータに基づき、予測KPIを導出する。
また、予測KPI導出部104は、予測KPI値も推定KPI値と同様に、必要に応じて、物理、化学モデル式を用いてKPIを導出してもよい。
予測KPI値も推定KPI値と同様に導出されたKPIが数値(以下、予測KPI値という)で表現できるものはKPI差分算出部108へ送信され、具体的な数値で表現できないものはKPI判定部109へ送信される。
KPI差分算出部108は、推定KPI導出部103から受信した推定KPI値と予測KPI導出部104から受信した予測KPI値との差分を算出する。このKPIの差分は、差分データベースに未来(または将来)の所定の時刻又はタイミングのKPIの差分として差分データベース113へ格納する。格納されたKPIの差分は、KPI判定部109へ送信する。
KPI閾値設定部106は、予測KPI値やKPIの差分がどの値以上かつ以下で異常か否かを設定する。例えば、KPIが生産効率を表した場合、生産効率が10%以下となるときを閾値(10%)と設定する。
シンボル定義部107は、KPI閾値設定部106で設定された1または複数の閾値に基づき、どのシンボルを出現させるかあらかじめ定義する。1あるいは複数の閾値およびシンボル定義部107で定義される1個以上のシンボルは、シンボルデータベース112に格納されている。
ここで、シンボルとは、オペレータが表示を見て直感的にKPIが正常か否かを把握できる表示(アイコン)であって、例えば、笑った顔の絵や怒った顔の絵を指すものでもよい。
また、KPI閾値設定部106およびシンボル定義部107で設定された、予測KPIと推定KPIとの差分の大きさあるいは絶対値に対して比較判定の際に用いられる1または複数の閾値、または、予測KPIに対して比較判定の際に用いられる1または複数の異常状態の条件が、KPI条件データベース110に格納される。
KPI判定部109は、KPI条件データベース110に格納された、予測KPI値やKPIの差分に対する閾値に基づき、予測KPI値またはKPI差分算出部で算出されたKPIの差分が閾値の範囲内か否か判定するものでもよい。
本発明での閾値の一例として、閾値の最大値であり、プラントの異常状態を示す値である、High−High(以下、HHという)、プラントの異常状態ではないものの、パラメータの推移に注意が必要である閾値のPre−High(以下、PHという)、Pre−Low(以下、PLという)、閾値の最小値であり、プラントの異常状態を示す値である、Low−Low(以下、LLという)を用いて正常状態の範囲を定義、設定する閾値を用いるものでもよい。
なお、本発明での閾値の一例として説明した上述の「PH」は、「HH」の次に大きい値であり、「PL」は「PH」の次に大きい値である。「HH」は各閾値の中で最大値であり、「LL」は各閾値の中で最小値である。
以降、本発明の実施例の一例として、正常状態を示す範囲内は、PHとPLの値の範囲内を意味するものとして説明する。
KPI判定部109の予測KPI、または、KPI間の差分に基づく判定結果に基づき、KPI条件データベース110に格納された閾値に対するシンボル定義を参照して、所定時刻における予測KPI、または、KPI間の差分に基づく判定結果に対するシンボルマークを表示手段14に表示する。
また、KPIの差分の情報は、制御部13へ送信され、制御部13から表示手段14でグラフとして表示させる旨の指示命令が送信されて、グラフが生成され表示手段14に表示される。KPI判定部109は、KPIの差分の大きさに対する閾値の度合いによって、例えば棒グラフの色や長さを指示できるようにしてもよい。
例えば、本発明のKPI判定部109は、このKPIの差分の大きさに応じて、判定する異常状態の深刻度のレベルを判定するものでもよい。
KPIグラフィックデータベース111は、各タスクに対するKPI出力画面のグラフィックデータやそれらのグラフィックパーツを格納する。このグラフィックは、例えば、図6のような、「反応器のロード変更」における、反応器の安全度、プラントで生成する化学物質の品質、化学物質の生産量、反応器を通過後の生産量のKPIをシンボルマークや棒グラフ形式で表示するグラフィックデータがあげられる。
パラメータ抽出部102は、後述の条件式408(図4中)を作成するために必要となる、実プラント15から取得される実測値やプロセスデータなどの実データ、プロセスシミュレーション手段6により算出される推定値、または、未来予測手段10により算出された現在から所定の時間だけ未来に進んだ時点または時刻におけるプロセスデータ(予測値)を、プロセスデータサーバ2、プロセスシミュレーション手段6、未来予測手段10から取得する。また。パラメータ抽出部102は、条件式408(後述)の構築に必要なパラメータを抽出することが可能とするものでもよい。
差分データベース113は、予測KPI、または、予測KPIと推定KPIとの差分および当該差分の絶対値を格納する。この差分データベース113は、これらの1または複数の予測KPI、および、1または複数のKPIの差分を、未来予測手段10が算出する1または複数の所定の未来の時刻に基づく時系列データと共に格納するものでもよい。
なお、本発明のKPI導出手段1は、KPIパラメータ定義部101、パラメータ抽出部102、推定KPI導出部103、予測KPI導出部104、KPI予測範囲設定部105、KPI閾値設定部106、シンボル定義部107、KPI差分算出部108、KPI判定部109と、KPI条件データベース110、KPIグラフィックデータベース110、シンボルデータベース112、差分データベース113から構成されるものと記載したが、これに限定されるものではなく、これらの各手段のうちいずれかの手段の機能が、異なる端末装置上で動作して図示しないネットワークを介して連携して本発明に係るプラント運転支援装置の動作を提供するものであってもよい。
<本発明の動作説明:KPIの導出の流れについて>
本発明のプラント運転支援装置は、オペレータが監視したいタスクに対応するKPIを導出することを可能とするものである。図3と図4を用いて本発明の動作、推定KPI値、予測KPI値の導出方法について、具体的に説明する。
図3は本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、推定KPI及び予測KPIの導出プロセスを示すフローチャートである。また、図4は本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、KPIの閾値やシンボルを設定する設定画面の一例である。
なお、本発明においてプラントシミュレータによって推定値や予測値を算出する手法は従来技術である特許第4789277号明細書中に記載の技術と同様であり、説明を省略する。
(推定KPIの導出)
先ず、ステップS1において、ユーザは、図4のようなKPIの閾値やシンボルを設定する設定画面400を起動し、KPIを導出するために必要な条件式及びパラメータまたはプロセスデータに対する閾値を入力、および/または、条件式を設定する(ステップS1)。
図4に示すように、表示装置14は、設定画面401に、条件式番号入力エリア402、条件式入力エリア403、操作ボタン404、表示するシンボルイメージ図405、シンボル選択ボタン406、条件式番号407、条件式408、条件式選択ボタン409、410を表示する。
また、条件式の設定方法は、ユーザが条件式番号入力エリア402に条件番号を入力し、条件式入力エリア403に例えば、図4に記載のような「VDB.Forcasteddata.BACK1QC1170PV(2400)>8」を条件式として入力する。条件式を入力した後、操作ボタン404で追加を押し、条件式番号407、条件式408に反映させる。条件式408はパラメータ抽出部102から抽出する推定値、および/または、プロセスデータサーバ2に格納される実プラント15から取得したプロセスデータ等を参照して作成される。
さらに、シンボルを定義する際は、ユーザがピクチャ選択ボタン406(シンボル選択ボタン)を押し、表示させるシンボルを選択し、表示するシンボルイメージ図405を更新し反映させる。
次に、ステップS2において、推定KPI導出部103は、プロセスデータサーバ2に格納されている実プラントから取得した現在値であるプロセスデータ・実測値データ、および/または、プロセスシミュレーション手段6で算出した推定値を受信する(ステップS2)。
このとき、推定KPI導出部103は、ステップS1であらかじめ設定されたKPIを導出するために必要なパラメータ(推定値抽出手段8により抽出された推定値および/またはプロセスデータサーバ2に格納された実プラントから受信したデータである実測値データ、プロセスデータの中からそれらの種類に基づき取捨選択して取得する。
さらに、ステップS3において、推定KPI導出部103は取得した推定値から推定KPI値を導出する(ステップS3)。推定KPI値の導出は、KPIの種類によって導出方法が異なるものでもよい。
例えば、生産効率のような計算式を用いて導出する推定KPIや、生産量のような推定値を推定KPI値と定義するといったように、オペレータが監視対象とするタスクの種類によってKPI導出方法が異なるものでもよい。
このようにすることで、プラント設備や環境に応じて監視対象のタスクに対する最適なKPIを定義することが可能となり、複数のパラメータから最適なKPIを導出し、表示画面に表示できるプラント内の状況を、設備環境に応じて把握することができる。
(予測KPIの導出)
推定KPIの導出と同様に、先ず、ステップS5において、ユーザは、図4のようなKPIの閾値やシンボルを設定する設定画面を起動し、予測KPIを導出するために必要な条件式及びパラメータまたはプロセスデータに対する閾値を入力し、条件式を設定する(ステップS5)。
条件式の設定方法は上述で説明した方法と同様のものであり、その方法に加えて、条件式408はパラメータ抽出部102から抽出する実プラント15から取得したプロセスデータ、未来予測手段10から取得した現在から所定の時間だけ未来に進んだ時点(または時刻)におけるプロセスデータ等を参照して作成されるものでもよい。
次に、ステップS6において、KPI予測範囲設定部105によって、未来(または将来)のどの時点までKPIを導出するか、またどのタイミング、例えば何分間隔又は所定の周期で導出するかを設定する(ステップS6)。
さらに、ステップS7において、実プラントから取得した現在値であるプロセスデータ、プロセスシミュレーション手段6で算出した推定値及び未来予測手段10で算出された、未来(または将来)のプラントで取得される予測値を受信する(ステップS7)。このとき、予測KPI導出部104は、S5であらかじめ設定されたKPIを導出するために必要なパラメータを受信する。
ステップS8において、予測KPI導出部104は、取得した現在値、推定値及び予測値から予測KPI値を導出する(ステップS8)。また、ステップS8において、予測KPI導出部104は、予測KPI値の導出にあたり、ステップS6で設定した所定の予測間隔または周期毎に予め定められた時間まで繰り返して行われる。
なお、予測KPIの導出は、オペレータが監視対象とするタスクの種類によって導出方法が異なるものでもよい。例えば、生産効率を算出する計算式を用いて導出する予測KPIや、生産量のような予測値を予測KPI値と定義するといったように、オペレータが監視対象とするタスクの種類によって導出方法が異なるものでもよい。
このようにすることで、プラント設備や環境に応じて監視対象のタスクに対する最適なKPIを定義することが可能となり、複数のパラメータから最適なKPIを導出し、表示画面に表示できるプラント内の状況を、設備環境に応じて把握することができる。
<KPIを表示装置で表示する方法(1)シンボル表示>
さらに、導出された推定KPI値、予測KPI値を表示画面に表示し、またはKPIに応じたシンボルマークを表示するフローチャートを図5に示す。
先ず、図5のステップS10において、推定KPI導出部103及び予測KPI導出部104は、前述したKPI導出方法(ステップS1〜ステップS3およびステップS5〜ステップS8)から導出した推定KPI値、予測KPI値をKPI判定部109へ送信する(ステップS10)。
ステップS11において、KPI判定部109は、あらかじめ設定されたKPIに関する閾値と、導出した予測KPI値とを比較する。(ステップS11)。
次に、ステップS12において、KPI判定部109は、導出された予測KPI値がPLとPHとの範囲内である値であるか否か判定し(ステップS12)、導出した予測KPI値がPLとPHとの範囲内であると判定されると、ステップS13において、定義された情報をもとに、所定の時間間隔でシンボルが表示手段14に表示される(ステップS13)。ここで、ステップS13において、KPI判定部109は、KPI定義情報データベースから対応するシンボルを参照し、出力するシンボル(図5中の例は笑った顔のシンボル)を表示手段14に表示する。
またステップS12で導出された予測KPI値がPLとPHとの範囲内の値ではないと判断した場合は、ステップS14において、KPI判定部109は導出した予測KPI値がPHとHHとの範囲内またはLLとPLとの範囲内の値のであるか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14で導出された予測KPI値がPHとHHとの範囲内またはLLとPLとの範囲内であると判定されると、ステップ15において、定義された情報をもとに、所定の時間間隔でシンボルが表示手段14に表示される(ステップS15)。ここで、ステップS15において、KPI判定部109は、KPI定義情報データベースから対応するシンボルを参照し、出力するシンボル(図5中の例は無表情の顔のシンボル)表示手段14に表示する。
またステップS15で、導出された予測KPI値がPHとHHとの範囲内またはLLとPLとの範囲内ではないものと判定されると、すなわち、HH以上またはLL以下であった場合は、ステップS16において、定義された情報をもとに、所定の時間間隔でシンボルが表示手段14に表示される。ここで、ステップS15において、KPI判定部109は、KPI定義情報データベースから対応するシンボルを参照し、出力するシンボル(図5中の例は怒った顔のシンボル)を、表示手段14に表示する。
KPI導出部109は、上述のステップS12〜S16に示した動作を、予め定められた所定の時間間隔に基づいて所定の時間帯まで繰り返し行われる(S12、S13、S14、S15、S16、)。
ここで、図7を用いて、KPIを表示した画面の一例を説明する。図7は、本発明のプラント運転支援装置の一実施例における、KPIを表示した画面の一例である。図7では、一例として20分間隔で現在時刻または所定の時刻から60分先の未来(または将来)までKPIを表示装置14に表示させており、一例として、プラント内の「反応器のロード変更」というタスクにおける安全性および品質を示すKPIを表示している。
図7中の701は反応器の安全性に関する現在、20分後、40分後、60分後のKPIを予め定められたシンボルに基づき表示している。
702a〜dでは現在、20分後、40分後、60分後の推定KPI又は予測KPIに基づいたKPI判定部109による判定結果に応ずるシンボルが表示されている。
また、703は「反応器のロード変更」のタスク全体の安全性のKPIを、704は生成物の品質に関するKPIを、それぞれ表示している。なお703、704におけるシンボル表示も上述の通りKPI判定部109の判定結果に応じて表示される。
また、一例として、プラント内の「反応器のロード変更」というタスクにおける安全性のKPIは、反応器の各段における温度、反応器入口の酸素濃度、反応器入口のエチレン濃度、または反応器を冷却するための冷却水の流量と温度の少なくともいずれかまたはいずれかの組み合わせに基づき導出されるものであってもよい。
例えば、この「反応器のロード変更」のタスクにおける安全性のKPIは、反応器を10分割した各ポイントの温度、反応器入口の酸素濃度、反応器入口のエチレン濃度、反応器を冷却するための冷却水の流量と温度のうち少なくともいずれかの値が、それぞれあらかじめ定められた閾値を超えると、異常を意味する。図7において、702dのような怒った顔のシンボルが表示される。
なお、このKPIは、推定KPI導出部103(または予測KPI導出部104)により、1以上のパラメータ、プロセスデータ、および、推定データ(または予測データ)のうち少なくともいずれかを用いてあらかじめ定められた算出式により算出されるものでもよい。
さらに、プラント内の「反応器のロード変更」というタスクにおける生成物の品質に係るKPIは、一例として、生成物中の酢酸濃度、生成物中の水濃度に基づき導出されるものであってもよい。
例えば、図7において、この「反応器のロード変更」のタスクにおける生成物の品質に係るKPIは、生成物中の酢酸濃度、及び生成物中の水濃度のどちらかの値も、それぞれあらかじめ定められた閾値の範囲内であるとき、704のような笑った顔のシンボルが表示される。
なお、シンボル表示は、顔のシンボルに限定されるものではなく、オペレータが一見して把握可能なものであればどのようなものでもよい。
<KPIを表示装置で表示する方法(2)グラフ表示>
次に、導出された推定KPI値、予測KPI値を表示画面に表示する、特にKPIの差分をグラフ、ここでは一例として棒グラフとして表示するフローチャートを図6に示す。
先ず、ステップS19およびS20において、推定KPI導出部103及び予測KPI導出部104は、前述した推定KPI及び予測KPIの導出方法(ステップS1〜ステップS3、ステップS5〜ステップS8)から導出した推定KPI値、予測KPI値をKPI差分算出部108へ送信する(ステップS19、ステップS20)。
ステップS21において、KPI差分算出部108は、推定KPI値と予測KPI値の差分を算出し(ステップS21)、KPI判定部109に送信する。
そして、ステップS22において、KPI判定部109は、あらかじめタスク毎に設定された各KPIに関する閾値を取得する(ステップS22)。
ステップS23において、KPI定義情報データベース110に定義された情報をもとに所定の時間間隔で棒グラフを表示する(ステップS23)。
また、推定KPI値と予測KPI値の差分(の絶対値)が、KPI定義情報データベースに格納された閾値によって定義された正常状態を示す閾値の範囲、外れた場合、すなわち異常状態であると判定された場合、差分の絶対値に近い閾値(LL、PH、PL、LLの何れか)の値と当該差分の絶対値との差の大きさに応じて棒グラフの色を変更できるように、あらかじめ閾値に対する色をKPI定義情報データベース110に定義されるものでもよい(ステップS24)。
なお、本発明の他の実施例では、上述のように推定KPI値と予測KPI値の差分(の絶対値)を用いて棒グラフを作成するものに限定されるものではなく、予測KPI値が、KPI定義情報データベースに格納された閾値によって定義された正常状態を示す閾値の範囲、外れた場合、すなわち異常状態であると判定された場合、予測KPI値に近い閾値(LL、PH、PL、LLの何れか)の値と当該予測KPI値との差の大きさに応じて棒グラフの色を変更できるように、あらかじめ閾値に対する色をKPI定義情報データベース110に定義されるものでもよい。
また、図7において、KPIを表示した表示画面の一例を説明する。
図7中の表示画面において705は反応器の出口における、現在の生成した化学物質の生産量を、706は化学物質の生産量に対する推定KPI値と予測KPI値との差分を表している。同様に、707は、現在の生成した化学物質の生産量を表し、708は化学物質の生産量に対する推定KPI値と予測KPI値との差分を表している。
また、706および707は現在値、10分後、20分後、30分後、40分後、50分後、60分後の推定KPIと予測KPIとの差分を棒グラフ形式で表示している。なお、表示形式は棒グラフに限定されず、どのようなグラフ表示でもよい。
このように、本実施形態に係るプラント運転支援装置は、各KPIを導出するために必要なパラメータの種類を定義するKPIパラメータ定義部101と、実プラントから取得しプロセスデータサーバ2に格納されたプロセスデータまたは実測値データ、および/または、推定値抽出手段8で抽出された推定値データまたは各パラメータの中から、KPIパラメータ定義部101で定義された各KPIを導出するために必要な1または複数のデータまたはパラメータをそれらの種類に基づき取捨選択し、推定KPI値を導出する推定KPI導出部103と、KPI予測範囲設定部105であらかじめ設定された期間内で、未来予測手段10から受信した未来(または将来)のプロセスデータを、KPIパラメータ定義部101で定義された各予測KPI値を導出するために必要な1または複数のデータまたはパラメータの中から、それらの種類に基づき取捨選択し、予測KPIを導出する予測KPI導出部104とを備える。
このような構成にすることにより、本発明のプラント運転支援装置は、タスク毎に運転や監視に必要なKPIを導出し、表示画面に表示できるので、オペレータは複数のプロセスデータを監視することが不要となり、直観的にプラント内の状況を把握することができる。
さらに、本実施形態に係るプラント運転支援装置は、推定KPI導出部103から受信した推定KPIと予測KPI導出部104から受信した予測KPIとの差分を算出するKPI差分算出部108と、予測KPI、または、予測KPIと推定KPIの差分の絶対値に対する閾値に基づき、予測KPIまたはKPI差分算出部108で算出されたKPIの差分の絶対値がパラメータの推移に注意が必要である閾値のPH、PLの各値の範囲内か判定するKPI判定部109とを備える。
このような構成にすることにより、本発明のプラント運転支援装置は、特定のタスク実行時に監視する必要があるKPIまたはパラメータの少なくともいずれかを一括で確認することができるので、オペレータが監視する負担を軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の実施形態において説明した各機能は、任意に組み合わせることができる。
1 KPI導出手段
2 プロセスデータサーバ
3 入力インターフェース
4 パラメータ修正手段
5 パラメータ決定手段
6 プロセスシミュレーション手段
7 プロセスシミュレーションモデル
8 推定値抽出手段
9 初期値作成手段
10 未来予測手段
11 シミュレーションデータサーバ
12 プラント診断手段
13 制御部
14 表示手段
15 実プラント
101 KPIパラメータ定義部
102 パラメータ抽出部
103 推定KPI導出部
104 予測KPI導出部
105 KPI予測範囲設定部
106 KPI閾値設定部
107 シンボル定義部
108 KPI差分算出部
109 KPI判定部
110 KPI条件データベース
111 KPIグラフィックデータベース
112 シンボルデータベース
113 差分データベース
401 KPI閾値、シンボル設定画面
402 条件式番号入力エリア
403 条件式入力エリア
404 操作ボタン
405 シンボルイメージ
406 シンボル選択ボタン
407 条件式番号
408 条件式
409 条件式選択ボタン
410 条件式選択ボタン
701 反応器の安全性に関するKPIの現在値の20分後、40分後、60分後のKPI
702a KPIの現在値のKPIのシンボル表示
702b KPIの20分後のKPIのシンボル表示
702c KPIの40分後のKPIのシンボル表示
702d KPIの60分後のKPIのシンボル表示
703 「反応器のロード変更」のタスク全体の安全性のKPI
704 生成物の品質に関するKPI
705 反応器の出口における、現在の生成した化学物質の生産量
706 化学物質の生産量に対するKPIの差分
707 現在の生成した化学物質の生産量
708 化学物質の生産量に対するKPIの差分

Claims (11)

  1. プラントから得られる情報に基づき前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントにおけるプロセスデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するプラント模擬部と、前記推定値に基づき前記プラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントにおけるプロセスデータの予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援装置において、
    前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの前記未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出する予測KPI導出部を備えることを特徴とするプラント運転支援装置。
  2. 前記予測KPI導出部は、複数の未来時刻における前記各予測KPIをそれぞれ導出し、その結果を表示することを特徴とする請求項1記載のプラント運転支援装置。
  3. 前記推定値に基づき、前記タスクの現在または所定の時刻の状態をモニタリングするための指標である推定KPIを導出する推定KPI導出部と、
    前記推定KPIと、前記予測KPIとの差分を算出するKPI差分算出部と、
    前記差分が予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記差分が予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が異常であると判定するKPI判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のプラント運転支援装置。
  4. 前記予測KPIが予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記予測KPIが予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が異常であると判定するKPI判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のプラント運転支援装置。
  5. 前記KPI判定部は、
    異常であると判定したときは、前記第1の閾値または前記第2の閾値のうち前記差分又は前記予測KPIの値に近い閾値と前記差分との差の絶対値又は前記予測KPIの大きさに対応して異常の度合いを判定することを特徴とする請求項3または4に記載のプラント運転支援装置。
  6. 前記KPI判定部により判定された判定結果に基づいて、複数の未来の時刻における前記判定結果を予め定められたシンボルデータとして表示するとともに、複数の未来時刻における前記各差分又は前記各予測KPIを時系列にグラフ形式で表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のプラント運転支援装置。
  7. 前記推定KPI又は前記予測KPIは、
    前記推定値又は前記予測値のうち、前記タスクの状態を評価するために必要な1個または複数の予め定められたパラメータから計算されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のプラント運転支援装置。
  8. プラントから得られる情報に基づき前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するプラント模擬部と、前記推定値に基づき前記プラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントのデータの予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援方法において、
    予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの前記未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、
    KPI差分算出部が前記推定KPIと前記予測KPIとの差分を算出するステップと、
    KPI判定部が、前記差分が予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記差分が予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの未来の状態が異常であると判定するステップと、を含むことを特徴とするプラント運転支援方法。
  9. プラントから得られる情報に基づき前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するプラント模擬部と、前記推定値に基づき前記プラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントのデータの予測値を出力する予測部とを備えるプラント運転支援方法において、
    予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの未来の状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、
    KPI判定部が、前記予測KPIが予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記予測KPIが予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が異常であると判定するステップと、を含むことを特徴とするプラント運転支援方法。
  10. コンピュータに、
    プラント模擬部がプラントから得られる情報に基づき前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するステップと、
    予測部が前記推定値に基づいて前記プラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントのデータの予測値を出力するステップと、
    予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの前記未来の時刻における状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、
    KPI差分算出部が前記推定KPIと前記予測KPIとの差分を算出するステップと、
    KPI判定部が、前記差分が予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記差分が予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの未来の状態が異常であると判定するステップと、を実行させるためのプログラム。
  11. コンピュータに、
    プラント模擬部がプラントから得られる情報に基づき前記プラントの現在または所定の時刻における状態を模擬してプラントのデータの現在または所定の時刻における推定値を出力するステップと、
    予測部が前記推定値に基づき前記プラントの所定の未来の時刻における状態を予測してプラントのデータの予測値を出力するステップと、
    予測KPI導出部が、前記予測値に基づき、プラント運転の監視対象であるタスクの未来の状態をモニタリングするための指標である予測KPIを導出するステップと、
    KPI判定部が、前記予測KPIが予め定められた第1の閾値から第2の閾値までの範囲内である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が正常であると判定し、前記予測KPIが予め定められた前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲外である場合は前記タスクの前記未来の時刻における状態が異常であると判定するステップと、を実行させるためのプログラム。
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