JP2018111565A - 巻取装置、糸巻取ユニット、及び糸巻取機 - Google Patents

巻取装置、糸巻取ユニット、及び糸巻取機 Download PDF

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Abstract

【課題】パッケージのリフトアップ時においてガイドカバーから糸が外れることを抑制する。【解決手段】供給された糸をトラバースしながらパッケージに巻き取る巻取装置であって、パッケージPに巻き取られる糸Yが通る糸道に対して巻取ドラム22側に配置され、糸Yに係合するトラバースガイド112を往復運動させるトラバース機構110と、糸Yの糸道を挟んでトラバースガイド112と対向し、往復運動するトラバースガイド112を糸Yの糸道側から覆うガイドカバー103と、を備える。ガイドカバー103には、幅W1が20mm未満のスリット103cが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、巻取装置、糸巻取ユニット、及び糸巻取機に関する。
糸をトラバースしつつ、パッケージの表面を巻取ドラムに押し当ててパッケージに糸を巻き取る巻取装置がある。このような巻取装置が、例えば特許文献1に記載されている。このような巻取装置では、一時的に糸の巻き取りを減速又は停止するために、パッケージを巻取ドラムから離してパッケージの回転を減速又は停止させるリフトアップが行われる。パッケージをリフトアップすると、パッケージの移動に伴ってパッケージに巻き取られる糸がトラバース機構から離れる方向に移動する。この移動を規制するため、巻取装置には、糸の移動を規制するガイドカバーが設けられている。
例えば、糸切れが生じた場合、リフトアップのときよりもパッケージを巻取ドラムから更に離し、パッケージ側の糸端と、糸を供給する装置側の糸端とを継ぐ作業が行われる。糸が継がれた後、パッケージが再び巻取ドラムに押し当てられる。このとき、糸を供給する装置からパッケージに繋がる糸がガイドカバーを通過してトラバース機構側に移動できるように、ガイドカバーにはスリットが設けられている。
特開2013−253353号公報
ガイドカバーにはスリットが設けられているため、リフトアップ時において糸がスリットを通過することによって糸がガイドカバーから外れてしまうことが考えられる。
そこで、本発明は、パッケージのリフトアップ時においてガイドカバーから糸が外れることを抑制可能な巻取装置、糸巻取ユニット、及び糸巻取機を提供する。
本発明は、供給された糸をトラバースしながらパッケージに巻き取る巻取装置であって、表面にパッケージが押し付けられ、押し付けられたパッケージを回転させる巻取ドラムと、パッケージに巻き取られる糸が通る糸道に対して巻取ドラム側に配置され、糸に係合するトラバースガイドとトラバースガイドを巻取ドラムの回転軸方向に往復運動させる駆動部とを有するトラバース機構と、糸道を挟んでトラバースガイドと対向し、トラバースガイドの往復運動方向においてトラバースガイドの移動範囲の全域にわたって延在して往復運動するトラバースガイドを糸道側から覆うガイドカバーと、を備え、ガイドカバーは、ガイドカバーからトラバースガイドに向かう方向に沿って見たときに、トラバースガイドの往復運動方向に対して交差する方向に沿って延在するスリットを有し、スリットの幅は、20mm未満である。
この巻取装置では、ガイドカバーに設けられたスリットの幅が20mm未満であるため、スリットの幅が20mm以上である場合に比べて、パッケージのリフトアップ時に糸がスリットを通過し難くなる。これにより、パッケージのリフトアップ時において、糸の移動を規制するガイドカバーから糸が外れることを抑制することができる。
スリットの幅は、13mm以下であってもよい。この場合には、パッケージのリフトアップ時に、糸がスリットをより一層通過し難くなる。これにより、リフトアップ時において、糸の移動を規制するガイドカバーから糸が外れることをより一層抑制することができる。また、スリットの幅は、5mm以上であってもよい。
巻取装置は、糸道よりも巻取ドラム側に配置され、トラバースガイドの往復運動方向に沿って延在してトラバース機構を上方から覆うトラバースカバーを更に備え、トラバースカバーは、トラバース機構の上部を覆う上側カバー部、及び、上側カバー部における糸道側の端部から下方に向かって延びてトラバース機構の糸道側を覆う糸道側カバー部を有し、糸道側カバー部は、板状の部材であり、糸道側カバー部の糸道側の面に対して直交する垂線方向に沿って見たときに、ガイドカバーの上端の位置と糸道側カバー部の下端の位置とが一致しており、又は、ガイドカバーの上端部と糸道側カバー部の下端部とが重なっており、ガイドカバーの上端と糸道側カバー部の糸道側の面との最短距離が、6mm以下であってもよい。この場合、ネジ等の異物が落下等した場合であっても、ガイドカバーの上端部と糸道側カバーとの間からトラバース機構側に異物が入り込むことを抑制できる。
巻取装置は、トラバースカバーに固定され、トラバースカバーから糸道側に向かって延びた後さらに下方側に向かって延び、トラバースガイドの往復運動方向における糸の移動範囲を規制する範囲規制部を更に備え、ガイドカバーは、範囲規制部の下方側の先端部に連結されていてもよい。この場合には、ガイドカバーを取り付けるための機構を範囲規制部が兼ねるため、巻取装置の構成が簡素化される。
ガイドカバーの端縁のうち、パッケージに巻き取られる糸の移動方向における下流側の端縁は、スリットに近づくにしたがって糸の移動方向における上流側に向かうように傾斜していてもよい。例えば、糸切れが生じて糸継ぎを行った後、再びパッケージを巻取ドラムに押し当てたときに、ガイドカバーにおける糸の移動方向の下流側の端縁に糸が当接する。この糸が当接する端縁が傾斜していることで、糸がスリットに向かってスライドし易くなる。これにより、巻取装置は、ガイドカバーのスリットを介してトラバース機構側に糸を移動させ易くすることができる。
本発明の糸巻取ユニットは、糸を供給する給糸部と、上記の巻取装置と、を備える。このように、給糸部と巻取装置とを備える糸巻取ユニットにおいても、パッケージのリフトアップ時においてガイドカバーから糸が外れることを抑制できる。
本発明の糸巻取機は、上記の糸巻取ユニットを複数備える。このように、糸巻取ユニットを複数備える糸巻取機であっても、パッケージのリフトアップ時においてガイドカバーから糸が外れることを抑制できる。
本発明によれば、パッケージのリフトアップ時においてガイドカバーから糸が外れることを抑制できる。
実施形態に係る紡績機の正面図である。 端面落ち防止ガイドの斜視図である。 巻取装置の正面図である。 図3のIV−IV線に沿って切った断面図である。 パッケージをリフトアップした状態を示す断面図である。 糸継ぎを行った後、再びパッケージを巻取ドラムに押し付けた状態を示す断面図である。 図3のスリット周りを拡大して、右側溝とスリットとの位置関係を示す図である。 図3のスリット周りを更に拡大して、右側溝と基準位置との位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機(糸巻取機)1は、複数の紡績ユニット(糸巻取ユニット)2と、糸継台車3と、玉揚台車(図示省略)と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻になった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。
第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置等が収容されている。第2エンドフレーム5には、紡績機1に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して紡績機1の各部に空気を供給する空気供給部、及び紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置51と、表示画面52と、入力キー53と、が設けられている。機台制御装置51は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示画面52は、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キー53を用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置(給糸部)6と、空気紡績装置(給糸部)7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。ユニットコントローラ10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。巻取装置13は、糸貯留装置11から供給された糸YをトラバースしながらボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。
次に、巻取装置13の詳細について説明する。本実施形態では、糸Yの移動方向の上流側を「上」、下流側を「下」として方向を説明する。図1〜図4に示すように、巻取装置13は、クレードルアーム21(図1参照)と、巻取ドラム22と、トラバースカバー23と、端面落ち防止ガイド100と、トラバース機構110とを有している。なお、図1では、図示の都合上、巻取装置13周りの構成要素の一部を省略して示している。クレードルアーム21は、ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、揺動可能に支持されており、ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。
巻取ドラム22は、表面にパッケージPが押し付けられ、押し付けられたパッケージPを回転させる。第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ(図示省略)が、複数の紡績ユニット2の巻取ドラム22を一斉に駆動する。これにより、各紡績ユニット2において、ボビンB又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。
トラバース機構110は、パッケージPに巻き取られる糸Yが通る糸道に対して巻取ドラム22側に配置されている。トラバース機構110は、トラバースシャフト(駆動部)111と、トラバースガイド112とを備えている。トラバースシャフト111は、複数の紡績ユニット2で共有されている。トラバースシャフト111は、第2エンドフレーム5の駆動モータによって巻取ドラム22の回転軸K方向に往復駆動される。トラバースガイド112は、トラバースシャフト111に取り付けられ、トラバースシャフト111から下方側に向かって延びている。トラバースガイド112の下方側の先端部には、糸Yと係合するガイド部112aが設けられている。第2エンドフレーム5の駆動モータがトラバースシャフト111を巻取ドラム22の回転軸K方向に往復駆動することによって、トラバースガイド112が巻取ドラム22の回転軸K方向に沿って、矢印Tで示す方向に往復運動する(図3及び図7参照)。これにより、回転するボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド112のガイド部112aが糸Yを所定幅でトラバースする。
なお、トラバースガイド112は、巻取ドラム22を背景としたときにトラバースガイド112を容易に視認できるように、巻取ドラム22と異なる色となっていることが好ましい。例えば、巻取ドラム22の外面が黒色である場合、トラバースガイド112は白色であってもよい。これにより、作業者等が、往復運動するトラバースガイド112を視認し易くなる。
トラバースカバー23は、パッケージPに巻き取られる糸Yが通る糸道に対して巻取ドラム22側に配置されている。トラバースカバー23は、トラバースガイド112の往復運動方向(矢印Tで示す方向)に沿って延在して、トラバース機構110を上方から覆う。トラバースカバー23は、複数の紡績ユニット2間にわたって設けられており、複数の紡績ユニット2で共有されている。トラバースカバー23は、上部から落下したワックス等の異物がトラバース機構110に付着することを防止する。
トラバースカバー23は、上側カバー部23aと、糸道側カバー部23bとを少なくとも有している。上側カバー部23aは、トラバース機構110の上部を覆う板状の部材である。糸道側カバー部23bは、上側カバー部23aにおける糸Yの糸道側の端部から下方に向かって延びている。糸道側カバー部23bは、トラバース機構110の上側部分を糸Yの糸道側から覆う板状の部材である。本実施形態において糸道側カバー部23bは、トラバース機構110のトラバースシャフト111が設けられている部分を糸Yの糸道側から覆っている。
端面落ち防止ガイド100は、固定部101、一対の範囲規制部102、及びガイドカバー103を備えている。固定部101は、上側カバー部23aの上面に重ねられてネジ23cによってトラバースカバー23に固定される。固定部101には、ネジ23cを通るためのネジ孔101aが設けられている。
ネジ孔101aは、トラバースガイド112の往復運動方向に沿って延びる長孔となっている。これにより、固定部101における上側カバー部23aへの固定位置を調整することができる。また、ネジ孔101aの幅(長孔の長手方向に対して直交する方向の幅)は、ネジ23cのネジ部の直径よりもわずかに大きい。このため、ネジ孔101aとネジ23cのネジ部との隙間を利用することで、ネジ孔101aの幅方向における固定部101の固定位置の微調整を行うことができる。
一対の範囲規制部102は、トラバース機構110によって糸Yがトラバースされたときのトラバース範囲を挟むようにして配置され、糸Yにおけるトラバース方向の移動範囲を規制する。範囲規制部102は、パッケージPの端部を超えて糸Yが移動してパッケージPの端部から糸Yが脱落することを防止する。範囲規制部102は、固定部101の端部から糸Yの糸道側に向かって延びた後、さらに下方側に向かって延びている。すなわち、範囲規制部102は、固定部101を介してトラバースカバー23に固定され、トラバースカバー23から糸Yの糸道側に向かって延びた後、さらに下方側に向かって延びている。
ガイドカバー103は、トラバースガイド112の往復運動方向(矢印Tで示す方向)において、トラバースガイド112の移動範囲の全域にわたって延在する板状の部材である。ガイドカバー103は、トラバースガイド112と対向し、トラバースガイド112を糸Yの糸道側から覆っている。ガイドカバー103の両端部は、一対の範囲規制部102の下端部にそれぞれ連結されている。
ガイドカバー103には、上下方向に沿って延在するスリット103cが設けられている。すなわち、スリット103cは、ガイドカバー103からトラバースガイド112に向かう方向に沿って見たときに、トラバースガイド112の往復運動方向に対して交差(直交)する方向に沿って延在している。スリット103cは、糸Yがガイドカバー103を通過するときの通り道となる。
ここで、ガイドカバー103において、上側の端部を上端部103a、下側の端部を下端部103bという。また、上端部103aにおいて、パッケージPに巻き取られる糸Yの移動方向における上流側の端縁を上流側端縁103aeという。同様に、下端部103bにおいて、パッケージPに巻き取られる糸Yの移動方向における下流側の端縁を下流側端縁103beという。すなわち、本実施形態では、上流側端縁103aeが、ガイドカバー103の上側の端縁(上端)となり、下流側端縁103beがガイドカバー103の下側の端縁(下端)となる。
スリット103cは、上流側端縁103aeから下流側端縁103beにわたって設けられている。ガイドカバー103の上流側端縁103aeとスリット103cの壁部との角部は、糸Yの引っ掛かりを防止するために角が丸められている。同様に、ガイドカバー103の下流側端縁103beとスリット103cの壁部との角部は角が丸められている。
ここで、スリット103cの幅W1(図3参照)は、20mm未満となっている。なお、スリット103cの幅W1は、より好ましくは13mm以下、さらに好ましくは11mm以下とし、本実施形態では11mmとなっている。本実施形態において、スリット103cは、トラバースガイド112の往復運動方向において、トラバースガイド112によってトラバースされる糸Yのトラバース範囲の中央位置に設けられている。
図4に示すように、糸道側カバー部23bにおける糸Yの糸道側の面に対して直交する垂線L方向に沿って見たときに、ガイドカバー103の上端部103aと糸道側カバー部23bの下端部23dとが重なっている。また、ガイドカバー103の上流側端縁103aeと、糸道側カバー部23bにおける糸Yの糸道側の面との最短距離W2は、6mm以下となっている。
パッケージPに糸Yが巻き取られている状態において、糸Yは、垂線L方向においてガイドカバー103と糸道側カバー部23bとの間でトラバースされている。すなわち、糸YがパッケージPに正常に巻き取られている状態において、糸Yは、ガイドカバー103及び糸道側カバー部23bのいずれにも当接しない。
図3に示すように、ガイドカバー103の下流側端縁103beは、スリット103cに近づくにしたがって、糸Yの移動方向の上流側(上側)に向かうように傾斜している。
次に、パッケージPがリフトアップされたときの糸Yの状態について説明する。図5に示すように、巻取ドラム22からの駆動力の伝達が遮断されるように、パッケージPが巻取ドラム22から僅かに離されて、パッケージPがリフトアップされる。このパッケージPの移動に伴って糸Yがトラバースガイド112から離れる側に移動する。このとき、ガイドカバー103の上流側端縁103aeが糸Yに当接し、糸Yがトラバースガイド112から離れる側への移動を規制する。上流側端縁103aeによって糸Yの移動が規制されるため、糸Yがガイド部112aに係合した状態が維持される。或いは、糸Yがガイド部112aから外れたとしても、トラバースガイド112が往復運動しているため、ガイド部112aによって糸Yが捕捉される。このため、パッケージPがリフトアップされた後、糸Yが上流側端縁103aeをスライドしながらトラバース機構110による糸Yのトラバースが継続される。
次に、ガイドカバー103のスリット103cを介して糸Yがトラバース機構110側へ移動する構成について説明する。例えば、糸切れが生じた場合には、リフトアップのときよりもパッケージPが巻取ドラム22から離されて、糸継台車3によってパッケージP側の糸端と上流側の糸端とを継ぐ作業が行われる。糸Yが継がれた後、パッケージPが再び巻取ドラム22に押し当てられる。このとき、図6に示すように、糸貯留装置11からパッケージPに繋がる糸Yは、ガイドカバー103の下流側端縁103beに押し付けられる。下流側端縁103beはスリット103c側に向かって傾斜しているため、この下流側端縁103beの傾斜によって下流側端縁103beに押し付けられた糸Yがスリット103c側へ移動する。スリット103cを通過した糸は、トラバースガイド112のガイド部112aに係合することによってトラバースされる。
なお、ガイドカバー103の下端部103bは、トラバースガイド112から離れる側に屈曲されている。このため、図6に示すように、ガイドカバー103の下流側端縁103beに糸Yを積極的に当接させることができる。
ここで、スリット103cの幅W1の詳細について図7を用いて説明する。なお、スリット103cの幅W1の説明において、巻取ドラム22に対してトラバースカバー23側を「上」とした状態でパッケージP側から巻取ドラム22側を見たときの右側を「右」、左側を「左」として位置関係の説明を行う。また、ガイドカバー103において、スリット103cよりも左側の部分を左側ガイドカバー部103Lとし、スリット103cよりも右側の部分を右側ガイドカバー部103Rとする。左側ガイドカバー部103Lにおけるスリット103c側の先端部を左側先端部Lsとし、右側ガイドカバー部103Rにおけるスリット103c側の先端部を右側先端部Rsとする。
本実施形態における巻取ドラム22のドラム本体部22aの一部には、ドラムゴム22bが巻き付けられている。ドラムゴム22bは、ドラム本体部22aの表面に設けられた溝に嵌め込まれている。ドラム本体部22aは樹脂製であり、ドラムゴム22bはドラム本体部22aよりも摩擦係数が高いゴム製である。ドラムゴム22bの表面の高さは、ドラム本体部22aの表面の高さよりも高くなっている。ドラムゴム22bは、ドラム本体部22aの左右方向において中央位置よりも左側にずれた位置に設けられている。このように、パッケージPを回転させるドラム本体部22aの一部にドラムゴム22bを設けることで、回転力をパッケージPに効率よく伝達できる。従って、糸継台車3による糸継ぎ後に、パッケージPの回転速度を素早く立ち上げることができる。
ドラムゴム22bにおける左側の端部とドラム本体部22aとの間には、左側溝MLが生じ得る。同様に、ドラムゴム22bにおける右側の端部とドラム本体部22aとの間には、右側溝MRが生じ得る。左側溝ML及び右側溝MRは、異なる部材のつなぎ目に生じ得る隙間であり、幅が狭い溝となっている。左側溝ML及び右側溝MRは、ドラム本体部22aの周方向にわたって延在している。
本実施形態では、左側溝ML及び右側溝MRのうち、右側溝MRが糸Yの糸道のセンター位置YCに近いとする。なお、糸Yの糸道のセンター位置YCとは、パッケージP側から巻取ドラム22側を見たときに、巻取装置13の直近の上流側に位置する糸Yのガイドの位置を通り、且つ、巻取ドラム22の回転軸Kと直交する直線の位置である。本実施形態において、糸Yの糸道のセンター位置YCは、スリット103cの幅方向(幅W1の方向)の中央に位置している。但し、糸Yの糸道のセンター位置YCがスリット103cの中央に位置していることに限定されず、センター位置YCがスリット103cの中央位置からずれていてもよく、センター位置YCがスリット103c外に位置していてもよい。
糸継ぎ等を行った後にパッケージPを巻取ドラム22に押し当てた場合(図6に示す状態)、パッケージPに糸Yが巻き取られつつ、下流側端縁103beの傾斜によって糸Yが自然にスリット103c側へ移動する。このとき、左側溝ML及び左側溝MLの溝幅はごく狭いものの、トラバース機構110によって糸Yがトラバースされていないため、左側溝ML又は右側溝MRに糸Yが引っ掛かることが考えられる。例えば、左側溝ML又は右側溝MRに糸Yが引っ掛かった場合には、左右方向においてパッケージPの同じ位置で糸Yが巻き取られ続け、その位置だけ巻き太る「棒巻き」の状態となる。
しかしながら、本実施形態において左側溝MLは、右側溝MRに比べて、糸Yの糸道のセンター位置YCから離れている。すなわち、左側ガイドカバー部103Lの下流側端縁103beの傾斜によって糸Yがスリット103c側へ移動したときに、パッケージPと巻取ドラム22との接触部分において、左側溝MLに対して糸Yの糸道が傾斜した状態で糸Yが左側溝MLを横切る。このため、トラバース機構110によってトラバースされていない状態であっても、糸Yは左側溝MLに引っ掛かることが無い。
一方、糸Yの糸道のセンター位置YCに近い右側溝MRについては、パッケージP側から巻取ドラム22側を見たときに、糸Yの糸道のセンター位置YCの延在方向と右側溝MRの向きとが略等しくなる。このため、例えば、トラバース機構110によって糸Yがトラバースされていない状態においては、パッケージPと巻取ドラム22との接触部分において、糸Yが左側溝MLを横切ることができずに引っ掛かり、その場で動かなくなることが考えられる。このため、本実施形態では、右側溝MRに基づいて、スリット103cの幅W1及びスリット103cの位置(左側先端部Ls及び右側先端部Rsの位置)を設定する。
上述のように、トラバース機構110によって糸Yがトラバースされていない状態では、糸Yが右側溝MRを横切ることができない。すなわち、左側ガイドカバー部103Lの下流側端縁103be又は右側ガイドカバー部103Rの下流側端縁103beをスライドしつつスリット103cに向かって糸Yが移動している状態では、糸Yが右側溝MRを横切ることができない。トラバース機構110によって糸Yがトラバースされている状態では、糸Yがガイド部112a内に入っている状態で糸Yが右側溝MRを横切るため、糸Yは右側溝MRに引っ掛かって動かなくなることが無い。このため、具体的には、パッケージP側から巻取ドラム22側を見たときに、スリット103c内に右側溝MRが位置するようにスリット103cを設ける。これにより、左側ガイドカバー部103Lの下流側端縁103be又は右側ガイドカバー部103Rの下流側端縁103beをスライドしている状態で、糸Yが右側溝MRを横切ることが無い。糸Yが右側溝MRを横切る際には、トラバース機構110によってトラバースされた状態となる。
すなわち、左側ガイドカバー部103L及び右側ガイドカバー部103Rのいずれも、右側溝MRにオーバーラップしないように、左側ガイドカバー部103Lの左側先端部Lsの位置、及び、右側ガイドカバー部103Rの右側先端部Rsの位置を設定する。
また、本実施形態における糸継台車3は、パッケージPから引き出した糸Yを継ぐ際に、糸Yの左右方向の位置を規定するガイドレバー31(図8参照)を有している。ガイドレバー31は、糸Yを左右方向から挟み込んで糸Yの左右方向の位置を規定している。ここで、図8に示すように、パッケージP側から巻取ドラム22側を見たときに、糸Yがガイドレバー31に挟み込まれる位置を通り、且つ巻取ドラム22の回転軸Kと直交する直線の位置を、ガイドレバー31による糸Yの糸道の基準位置YTとする。
ガイドレバー31は、糸継ぎが行われた後、パッケージPが巻取ドラム22に接触するのと同時に、糸Yの挟み込みを解除する。このように、ガイドレバー31は、パッケージPが巻取ドラム22に接触させられる際の糸Yの糸道を規定している。これにより、糸継ぎが行われた後、ガイドレバー31によって糸Yが挟まれた状態でパッケージPが巻取ドラム22に接触し、この接触と同時にガイドレバー31が糸Yの挟み込みを解除することで、糸Yの巻き取り(パッケージPの回転)が再開される。
ガイドレバー31が糸Yの挟み込みを解除したときに、糸YがパッケージPに巻き取られている位置(左右方向の位置)によっては、糸Yが右側溝MRに引っ掛かることがある。この場合、上記と同様に、右側溝MRで過大な棒巻きができてしまう。そこで、ガイドレバー31が糸Yの挟み込みを解除したときに右側溝MRに糸Yが引っ掛かることを防止するため、ガイドレバー31による糸Yの糸道の基準位置YTと、右側溝MRとの左右方向の距離W3を5mm以上確保する。基準位置YTと右側溝MRとを5mm以上離間させることで、パッケージPが巻取ドラム22に接触するのと同時にガイドレバー31が糸Yの挟み込みを解除したときに、右側溝MRから離れた位置で少しの(許容できる大きさの)棒巻きを作っている状態となっている。このため、糸Yが右側溝MRに引っ掛かり、右側溝MRで過大な棒巻きが形成されることが無い。
なお、図8に示す例では、右側溝MRに対して基準位置YTを右側に設定したが、右側溝MRと基準位置YTとが5mm以上離間していれば、基準位置YTが右側溝MRの左側に設定されていてもよい。
また、左側ガイドカバー部103L及び右側ガイドカバー部103Rのいずれも、ガイドレバー31による糸Yの糸道の基準位置YTにオーバーラップしないように、左側ガイドカバー部103Lの左側先端部Lsの位置、及び、右側ガイドカバー部103Rの右側先端部Rsの位置を設定する。これにより、パッケージPが巻取ドラム22に接触したときに、糸Yがスリット103cを良好に通過することができる(良好な糸入り性を確保できる)。
以上のように、スリット103cの幅W1及びスリット103cの位置を決定する条件として、次の条件(1)〜(3)を満たす必要がある。
(1)左側ガイドカバー部103L及び右側ガイドカバー部103Rのいずれも右側溝MRにオーバーラップしないこと。
(2)基準位置YTが右側溝MRから5mm以上離間していること。
(3)左側ガイドカバー部103L及び右側ガイドカバー部103Rのいずれも基準位置YTにオーバーラップしないこと。
ガイドレバー31による糸Yの糸道の基準位置YTを右側溝MRの右側に設定した場合(図8の状態)のスリット103cの位置及びスリット103cの幅W1の最小値について説明する。スリット103cの幅W1が最小となるときの状態は、左右方向において、左側ガイドカバー部103Lの左側先端部Lsが右側溝MRに一致し、右側溝MRに対して右側に5mm離間した位置に基準位置YTが設定され、右側ガイドカバー部103Rの右側先端部Rsが基準位置YTに一致している状態である。すなわち、スリット103cの幅W1の最小値は、5mmとなる。本実施形態では、各部の組付きばらつき等を考慮し、スリット103cの幅W1を11mmとする。また、組付きばらつき等によっては、スリット103cの幅W1として、20mm未満とすることができる。
一方、ガイドレバー31による糸Yの糸道の基準位置YTを右側溝MRの左側に設定した場合のスリット103cの位置及びスリット103cの幅W1の最小値について説明する。上記と同様に、スリット103cの幅W1が最小となるときの状態は、左右方向において、右側ガイドカバー部103Rの右側先端部Rsが右側溝MRに一致し、右側溝MRに対して左側に5mm離間した位置に基準位置YTが設定され、左側ガイドカバー部103Lの左側先端部Lsが基準位置YTに一致している状態である。すなわち、スリット103cの幅W1の最小値は、5mmとなる。本実施形態では、各部の組付きばらつき等を考慮し、スリット103cの幅W1を11mmとする。また、組付きばらつき等によっては、スリット103cの幅W1として、20mm未満とすることができる。
本実施形態は以上のように構成され、この巻取装置13では、ガイドカバー103に設けられたスリット103cの幅W1が20mm未満となっている。このため、スリット103cの幅W1が20mm以上である場合に比べて、パッケージPのリフトアップ時に糸Yがスリット103cを通過し難くなる。これにより、パッケージPのリフトアップ時において、糸Yの移動を規制するガイドカバー103から糸が外れることを抑制することができる。
また、スリット103cの幅W1を13mm以下とした場合には、パッケージPのリフトアップ時に、糸Yがスリット103cをより一層通過し難くなる。これにより、パッケージPのリフトアップ時において、ガイドカバー103から糸が外れることをより一層抑制することができる。なお、スリット103cの幅は、5mm以上となっている。
ここで、糸切れが発生して、パッケージPを巻取ドラム22から引き離したときに、糸Yがトラバースガイド112から外れ、さらにスリット103cを通過してガイドカバー103からも外れる。パッケージPを巻取ドラム22から引き離しても、パッケージPは惰性によってしばらくの間回転を続けるため、糸Yが糸端まで完全に巻き取られる。これにより、パッケージPの表面に糸端が張り付いた状態となる。糸Yは、パッケージPの軸方向において、ガイドカバー103から外れたときの位置でパッケージPに巻き取られる。糸継台車3は、パッケージPの表面に張り付いた糸端を捕捉し、糸継ぎを行う。
この場合、スリット103cの幅W1を20mm未満とすることで、幅W1が20mm以上である場合に比べて、糸YがパッケージPに完全に巻き取られるときの位置を定めやすくなる。特に、スリット103cの幅W1を13mm以下とすることで、糸YがパッケージPに完全に巻き取られるときの位置をより一層定めやすくなる。このようにパッケージPにおける糸端の位置が定まっているため、糸継台車3は、パッケージPから糸端を容易に捕捉することができる。
巻取装置13において、ガイドカバー103の上流側端縁103aeと、トラバースカバー23の糸道側カバー部23bの面との最短距離が6mm以下となっている。このため、ネジ等の異物が落下等した場合であっても、ガイドカバー103の上流側端縁103aeと糸道側カバー部23bとの間からトラバース機構110側に異物が入り込むことを抑制できる。また、ガイドカバー103のスリット103cの幅W1が20mm未満となっている。このため、ガイドカバー103のスリット103cを介して、トラバース機構110側に異物が入り込むことを抑制できる。スリット103cの幅W1を13mm以下とした場合には、スリット103cを介してトラバース機構110側に異物が入り込むことをより一層抑制できる。
ガイドカバー103は、範囲規制部102の下端部に連結されている。この場合、ガイドカバー103を取り付けるための機構を範囲規制部102が兼ねるため、ガイドカバー103を固定するための機構を別途設けることが不要となり、巻取装置13の構成が簡素化される。
ガイドカバー103の下流側端縁103beは、スリット103cに向かうにしたがって上側に向かうように傾斜している。例えば、糸切れが生じて糸継ぎを行った後、再びパッケージPを巻取ドラム22に押し当てたときに、ガイドカバー103の下流側端縁103beに糸Yが当接する。この糸Yが当接する下流側端縁103beが傾斜していることで、糸Yがスリット103cに向かってスライドし易くなる。これにより、巻取装置13は、ガイドカバー103のスリット103cを介してトラバース機構110側に糸Yを移動させ易くすることができる。
紡績ユニット2は、糸を供給するドラフト装置6及び空気紡績装置7と、巻取装置13とを備える。紡績機1は、複数の紡績ユニット2を備える。このように、紡績ユニット2、及び紡績機1においても、パッケージPのリフトアップ時においてガイドカバー103から糸Yが外れることを抑制できる。
また、上述した条件(1)〜(3)を満たすように、スリット103cの幅W1及びスリット103cの位置を設定することで、パッケージPの棒巻きの増大を抑制しつつ、パッケージPを巻取ドラム22に接触させたときにガイドカバー103のスリット103cに対して糸Yを良好に通過させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、図4に示すように垂線L方向に沿って見たときに、ガイドカバー103の上端部103aと糸道側カバー部23bの下端部23dとが重なっている場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、垂線L方向に沿って見たときに、ガイドカバー103の上流側端縁103aeの位置と、糸道側カバー部23bの下端縁(下端)23beの位置とが一致していてもよい。
実施形態においてドラムゴム22bは、ドラム本体部22aの左右方向において中央位置よりも左側にずれた位置に設けられていたが、右側にずれた位置に設けられていてもよい。これにより、ドラムゴム22bの左側端部とドラム本体部22aとの間の左側溝MLが糸Yの糸道のセンター位置YCに近い状態となる場合には、右側溝MRに代えて、左側溝MLに対して上記の条件(1)〜(3)を満たすように各部を設定すればよい。
また、ドラムゴム22bの端部とドラム本体部22aとの間に左側溝ML及び右側溝MRが生じていなくてもよい。この場合、左側溝ML及び右側溝MRに代えて、ドラムゴム22bとドラム本体部22aとの段差部分に糸Yが引っ掛かる。ドラムゴム22bの表面の高さとドラム本体部22aの表面の高さとは、同じ高さ(面一)となっていてもよい。この場合、ドラムゴム22bの端部とドラム本体部22aとの間に生じ得る左側溝ML又は右側溝MRに糸Yが引っ掛かる。
トラバース機構110は、トラバースシャフト111によってトラバースガイド112を往復運動させる構成に限定されない。トラバース機構110は、トラバースガイド112を往復運動させる構成であれば、トラバースシャフト111以外の駆動部を用いてもよい。
紡績ユニット2では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、各装置は、下側で供給された糸Yが上側で巻き取られるように配置されていてもよい。図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージPを巻き取ることも可能である。
紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。
本発明は、紡績機1に限定されず、オープンエンド精紡機、自動ワインダ等、その他の糸巻取機にも適用可能である。
1…紡績機(糸巻取機)、2…紡績ユニット(糸巻取ユニット)、6…ドラフト装置(給糸部)、7…空気紡績装置(給糸部)、22…巻取ドラム、23…トラバースカバー、23a…上側カバー部、23b…糸道側カバー部、23be…下端縁(糸道側カバー部の下端)、23d…下端部、102…範囲規制部、103…ガイドカバー、103a…上端部、103ae…上流側端縁(ガイドカバーの上端)、103be…下流側端縁(ガイドカバーの下流側の端縁)、103c…スリット、110…トラバース機構、111…トラバースシャフト(駆動部)、112…トラバースガイド、P…パッケージ、Y…糸。

Claims (8)

  1. 供給された糸をトラバースしながらパッケージに巻き取る巻取装置であって、
    表面に前記パッケージが押し付けられ、押し付けられた前記パッケージを回転させる巻取ドラムと、
    前記パッケージに巻き取られる前記糸が通る糸道に対して前記巻取ドラム側に配置され、前記糸に係合するトラバースガイドと前記トラバースガイドを前記巻取ドラムの回転軸方向に往復運動させる駆動部とを有するトラバース機構と、
    前記糸道を挟んで前記トラバースガイドと対向し、前記トラバースガイドの往復運動方向において前記トラバースガイドの移動範囲の全域にわたって延在して往復運動する前記トラバースガイドを前記糸道側から覆うガイドカバーと、
    を備え、
    前記ガイドカバーは、前記ガイドカバーから前記トラバースガイドに向かう方向に沿って見たときに、前記トラバースガイドの往復運動方向に対して交差する方向に沿って延在するスリットを有し、
    前記スリットの幅は、20mm未満である、巻取装置。
  2. 前記スリットの幅は、13mm以下である、請求項1に記載の巻取装置。
  3. 前記スリットの幅は、5mm以上である、請求項1又は2に記載の巻取装置。
  4. 前記糸道よりも前記巻取ドラム側に配置され、前記トラバースガイドの往復運動方向に沿って延在して前記トラバース機構を上方から覆うトラバースカバーを更に備え、
    前記トラバースカバーは、前記トラバース機構の上部を覆う上側カバー部、及び、前記上側カバー部における前記糸道側の端部から下方に向かって延びて前記トラバース機構の前記糸道側を覆う糸道側カバー部を有し、
    前記糸道側カバー部は、板状の部材であり、
    前記糸道側カバー部の前記糸道側の面に対して直交する垂線方向に沿って見たときに、前記ガイドカバーの上端の位置と前記糸道側カバー部の下端の位置とが一致しており、又は、前記ガイドカバーの上端部と前記糸道側カバー部の下端部とが重なっており、
    前記ガイドカバーの上端と前記糸道側カバー部の前記糸道側の面との最短距離が、6mm以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の巻取装置。
  5. 前記トラバースカバーに固定され、前記トラバースカバーから前記糸道側に向かって延びた後さらに下方側に向かって延び、前記トラバースガイドの往復運動方向における前記糸の移動範囲を規制する範囲規制部を更に備え、
    前記ガイドカバーは、前記範囲規制部の下方側の先端部に連結されている、請求項4に記載の巻取装置。
  6. 前記ガイドカバーの端縁のうち、前記パッケージに巻き取られる前記糸の移動方向における下流側の端縁は、前記スリットに近づくにしたがって前記糸の移動方向における上流側に向かうように傾斜している、請求項1から5のいずれか一項に記載の巻取装置。
  7. 糸を供給する給糸部と、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の巻取装置と、を備える、糸巻取ユニット。
  8. 請求項7に記載の糸巻取ユニットを複数備える、糸巻取機。
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