JP2018107374A - チップ抵抗器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表電極に並列接続した複数の抵抗体の一部だけにトリミング溝を形成してトリミング作業の手間を小さくした上で、トリミング溝有りの抵抗体とトリミング溝無しの抵抗体に現れるホットスポットを分散することができるチップ抵抗器を提供する。【解決手段】一対の表電極2間に複数の抵抗体が並列接続され、これら抵抗体のうち、第2抵抗体4のみにトリミング溝7が形成され、残りの第1抵抗体3にトリミング溝が形成されていないチップ抵抗器において、トリミング溝7を第2抵抗体4の電極間中心から一方の表電極2寄りに偏倚した位置に形成すると共に、トリミング溝7が形成された第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2と第1抵抗体3の最小抵抗体幅α1とが略同一になるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗体にトリミング溝を形成することによって抵抗値が調整されるチップ抵抗器に係り、より詳しくは、一対の表電極間に複数の抵抗体が並列接続されているチップ抵抗器に関するものである。
一般的にチップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、絶縁基板の表面における相対する両辺部に沿って設けられた一対の表電極と、これら一対の表電極間に接続された矩形状の抵抗体等によって主に構成されており、抵抗体には抵抗値を調整するためのトリミング溝が形成されている。
この種のチップ抵抗器において、図7に示すように、直方体形状の絶縁基板100の両長辺に沿って形成された一対の表電極101間に複数の抵抗体102,103,104を並列に接続し、そのうち抵抗体103に一対のトリミング溝105を形成し、残りの抵抗体102と抵抗体104にはトリミング溝を形成しないように構成したものが従来技術として提案されている(特許文献1参照)。ここで、トリミング溝が形成されていない方の抵抗体102,104における電極間方向と直交する方向の最小抵抗体幅α1と、トリミング溝105が形成された方の抵抗体103における電極間方向と直交する方向の最小抵抗体幅α2、つまり、一対のトリミング溝105の先端部によって挟まれた抵抗体103の幅寸法とは略同一になるように形成されている。
このように構成されたチップ抵抗器によれば、一対の表電極101間に幅広の抵抗体103と幅狭の抵抗体102,104を並列に接続し、幅広の抵抗体103のみにトリミング溝105が形成されるため、全ての抵抗体102,103,104にトリミング溝を形成する場合に比べてトリミング作業の手間を小さくすることができる。また、トリミング溝の形成されていない抵抗体102,104の最小抵抗体幅α1と、トリミング溝105が形成された抵抗体103の最小抵抗体幅α2とをほぼ同一にしているため、全ての抵抗体102,103,104で電流経路の最小幅を均一にでき、よって、任意の抵抗体の電気的特性や耐久性が低下してしまうことを防止できる。
特開2005−123424号公報
ところで、このように構成されたチップ抵抗器に対して通電が行われた場合、トリミング溝の形成されていない抵抗体102,104におけるホットスポット(発熱が集中する領域)は一対の表電極101から最も離れた中央付近に現れ、トリミング溝105が形成された抵抗体103におけるホットスポットは、トリミング溝105の形成によって最も幅狭となった部分に現れる。すなわち、特許文献1に記載されたチップ抵抗器のように、一対の表電極101間に複数の抵抗体102,103,104を並列に接続し、そのうち抵抗体103の長さ方向中央部にだけトリミング溝105を形成したものにあっては、抵抗体102,104に現れるホットスポット(図7の符号H1で示す部分)と抵抗体103に現れるホットスポット(図7の符号H2で示す部分)が両方共に電極間中心に集中してしまうため、これらホットスポットH1,H2の発熱によって抵抗体の電気的特性や耐久性に支障をきたす虞があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、表電極に並列接続した複数の抵抗体の一部だけにトリミング溝を形成してトリミング作業の手間を小さくした上で、トリミング溝有りの抵抗体とトリミング溝無しの抵抗体に現れるホットスポットを分散することができるチップ抵抗器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のチップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板の表面における相対する両辺部に沿って設けられた一対の表電極と、これら一対の表電極間に並列に接続された複数の抵抗体とを備え、前記複数の抵抗体が、トリミング溝の形成されていない矩形状の第1抵抗体と、トリミング溝が形成された第2抵抗体とからなると共に、前記第1抵抗体と前記第2抵抗体の電極間方向と直交する方向の最小抵抗体幅が均一に形成されているチップ抵抗器において、前記第2抵抗体に形成された前記トリミング溝が電極間方向の中央部からいずれか一方の前記表電極寄りに偏倚した位置に形成されていることを特徴としている。
このように構成されたチップ抵抗器では、一対の表電極間に並列接続された第1抵抗体と第2抵抗体のうち、第1抵抗体にトリミング溝は形成されておらず、第2抵抗体に対して電極間方向の中央部から一方の表電極寄りに偏倚した位置にトリミング溝が形成されているため、第1抵抗体と第2抵抗体に現れるホットスポットが分散されて電極間中心に集中しなくなり、ホットスポットの発熱集中に起因する抵抗体の電気的特性や耐久性の悪化を抑制することができる。
上記構成のチップ抵抗器において、第1抵抗体が抵抗体幅を部分的に最小とする幅狭部を有しており、この幅狭部が電極間方向の中央部からいずれか他方の表電極寄りに偏倚した位置に形成されていると、第1抵抗体の電極間中心から離れた幅狭部にホットスポットが現れるため、第1抵抗体と第2抵抗体に現れるホットスポットをより一層離れた位置に分散させることができる。
本発明のチップ抵抗器によれば、表電極に並列接続した複数の抵抗体の一部だけにトリミング溝を形成してトリミング作業の手間を小さくした上で、トリミング溝有りの抵抗体とトリミング溝無しの抵抗体に現れるホットスポットが電極間中心に集中しなくなるため、ホットスポットの発熱集中に起因する抵抗体の電気的特性や耐久性の悪化を抑制することができる。
本発明の第1実施形態例に係るチップ抵抗器の平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 該チップ抵抗器の製造方法を示す説明図である。 図3(e)に対応する説明図である。 本発明の第2実施形態例に係るチップ抵抗器の平面図である。 本発明の第3実施形態例に係るチップ抵抗器の平面図である。 従来例に係るチップ抵抗器の平面図である。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1と図2に示すように、本発明の第1実施形態例に係るチップ抵抗器は、セラミックス等からなる直方体形状の絶縁基板1と、絶縁基板1の表面における短手方向(Y方向)の両端部に設けられた一対の表電極2と、これら一対の表電極2の間に並列に接続された第1抵抗体3および第2抵抗体4と、第1抵抗体3および第2抵抗体4を覆うアンダーコート層5と、アンダーコート層5を覆うオーバーコート層6等によって主に構成されており、第2抵抗体4には絶縁基板1の長手方向(X方向)に沿って直線状に延びるトリミング溝7が形成されている。なお、図示省略されているが、絶縁基板1の裏面には表電極2に対応するように一対の裏電極が設けられており、絶縁基板1の短手方向の両端面には対応する表電極と裏電極を橋絡する端面電極が設けられている。
一対の表電極2は絶縁基板1の相対する長辺に沿って帯状に形成されており、これら表電極2はAgペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものである。
第1抵抗体3は平面視で矩形状に形成されており、そのY方向の両端部はそれぞれ表電極2に接続されている。第2抵抗体4もトリミング溝7の形成前は平面視で矩形状に形成されており、そのY方向の両端部はそれぞれ表電極2に接続されている。これら第1抵抗体3と第2抵抗体4は酸化ルテニウム等の抵抗体ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものであり、第1抵抗体3の幅寸法W1に対して第2抵抗体4の幅寸法W2は十分に大きく設定されている。
トリミング溝7は第2抵抗体4の左側辺から右側辺に向かって直線状に延びるスリットであり、トリミング溝7は第2抵抗体4の電極間中心に対して図示下方の表電極2寄りに偏倚した位置に形成されている。そして、このようなトリミング溝7を第2抵抗体4に形成することにより、トリミング溝を有していない第1抵抗体3における電極間方向と直交する方向(X方向)の最小抵抗体幅α1(=W1)と、トリミング溝7の形成後の第2抵抗体4における電極間方向と直交する方向の最小抵抗体幅α2とが略同一になるようなっている。すなわち、第2抵抗体4はもともと第1抵抗体3と同様に矩形状の外観を呈しているが、トリミング溝7を形成することによって図1に示すような形状となる。
アンダーコート層5はガラスペーストをスクリーン印刷して焼成させたものであり、このアンダーコート層5はトリミング溝7を形成する前に第1抵抗体3と第2抵抗体4の両方を覆うように形成されている。
オーバーコート層6はエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させたものであり、このオーバーコート層6は、アンダーコート層5の上から第2抵抗体4にトリミング溝7を形成した後に、トリミング溝7を含めて第1抵抗体3と第2抵抗体4上のアンダーコート層5を全体的に覆うように形成されている。
次に、このように構成されたチップ抵抗器の製造工程について、図3を参照しながら説明する。
図3(a)に示すように、絶縁基板1が多数個取りされる大判基板1Aを準備する。この大判基板1Aには予め1次分割溝と2次分割溝(いずれも図示省略)が格子状に設けられており、両分割溝によって区切られたマス目の1つ1つが1個分のチップ領域となる。なお、図3では1個分のチップ領域に相当する大判基板1Aが代表的に示されているが、実際は多数個分のチップ領域に相当する大判基板1Aに対して以下に説明する各工程が一括して行われる。
まず、大判基板1Aの表面にAgペーストをスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成することにより、図3(b)に示すように、大判基板1Aの相対する両長辺に沿って一対の表電極2を帯状に形成する。
図示省略されているが、この表電極形成工程に前後して大判基板1Aの裏面にAgペーストをスクリーン印刷し、これを乾燥・焼成することにより、大判基板1Aの裏面に図示せぬ一対の裏電極を形成する。
次に、大判基板1Aの表面に酸化ルテニウム等の抵抗体ペーストをスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成することにより、図3(c)に示すように、一対の表電極2の間に並列接続された第1抵抗体3と第2抵抗体4を形成する。ここで、第1抵抗体3と第2抵抗体4はいずれも平面視で矩形状に形成されているが、第1抵抗体3の幅寸法W1に対して第2抵抗体4の幅寸法W2は十分に大きくなっている。
次に、第1抵抗体3と第2抵抗体4の上からガラスペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、図3(d)に示すように、第1抵抗体3と第2抵抗体4を覆うアンダーコート層5を形成する。
次いで、一対の表電極2に図示せぬプローブを当てながら、アンダーコート層5の上からレーザ光を照射して第2抵抗体4の左辺からトリミングを開始していき、一対の表電極2間の抵抗値が所定の抵抗値になるまでトリミングすることにより、図3(e)に示すように、第2抵抗体4に幅方向へ直線状に延びるトリミング溝7を形成する。その際、トリミング溝7は第2抵抗体4の電極間中心に対して図示下方の表電極2寄りに偏倚した位置、具体的には図4に示すように、一対の表電極2の電極間距離をL1、トリミング溝7と下方の表電極2間の距離をL2としたとき、L2がL1の1/4以下となる位置に形成される。
ここで、トリミング溝7の先端(終端)から第2抵抗体4の右辺までの長さ(第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2)が第1抵抗体3の最小抵抗体幅α1(=W1)と略同一となった場合に、一対の表電極2間の抵抗値が所定の抵抗値となるように、予め第1抵抗体3と第2抵抗体4の大きさを決定しておく。つまり、第1抵抗体3および第2抵抗体4の幅寸法W1,W2と、両表電極2間の抵抗値が所定値となる場合のトリミング溝7の切込み量との関係のデータを入手しておき、第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2が第1抵抗体3の最小抵抗体幅α1(=W1)とほぼ同一となった場合に所定の抵抗値となるように、幅α1,α2の長さと第1および第2抵抗体3,4の電極間方向に沿う長さを設定しておく。
なお、ここでは第1抵抗体3の最小抵抗体幅α1と第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2を略同じ寸法にさせつつ抵抗値調整ができる方法について説明したが、特にこの方法に限られるものでなく、例えばトリミング形状をLカット(前記トリミング溝終端から90度ターンさせた形状)とし、ターン前のトリミング溝にて第1抵抗体3の最小抵抗体幅α1と第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2を略同じ寸法にさせ、ターン後のトリミング溝にて抵抗値調整を行う方法を用いるなど、第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2と抵抗値調整が両立できる方法を適宜採用することも可能である。
次に、アンダーコート層5を覆うようにエポキシ系等の樹脂ペーストをスクリーン印刷した後、これを加熱硬化することにより、図3(f)に示すように、第1抵抗体3と第2抵抗体4を覆うオーバーコート層6を形成する。このオーバーコート層6はトリミング溝7を覆って外部環境から保護するためのものであり、このようにトリミング溝7が形成された第2抵抗体4をアンダーコート層5とオーバーコート層6で覆うことにより、湿度に影響されないチップ抵抗器が実現されるようになっている。
ここまでの各工程は多数個取り用の大判基板1Aに対する一括処理であるが、次なる工程では、大判基板1Aを1次分割溝に沿って短冊状に分割するという1次ブレーク加工を行うことより、複数個分のチップ領域が設けられた図示せぬ短冊状基板を得る。しかる後、短冊状基板の分割面に表電極2と裏電極を橋絡する図示せぬ端面電極を形成した後、短冊状基板を2次分割溝に沿って分割するという2次ブレーク加工を行うことにより、チップ抵抗器と同等の大きさの個片(チップ単体)に細分割して図1に示すようなチップ抵抗器を得る。最後に、個片化された各チップ単体の絶縁基板1の短手方向両端部に電解メッキを施すことにより、チップ抵抗器を完成することができる。
以上説明したように、本実施形態例に係るチップ抵抗器は、一対の表電極2間に並列接続された第1抵抗体3と第2抵抗体4のうち、第2抵抗体4のみにトリミング溝7が形成されているため、全ての抵抗体3,4にトリミング溝を形成する場合に比べてトリミング作業の手間を小さくすることができる。また、トリミング溝の形成されていない第1抵抗体3の最小抵抗体幅α1と、トリミング溝7が形成された第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2とをほぼ同一にしているため、全ての抵抗体3,4で電流経路の最小幅を均一にでき、よって、任意の抵抗体の電気的特性や耐久性が低下してしまうことを防止できる。
ここで、図4に示すように、トリミング溝の形成されていない第1抵抗体3におけるホットスポットH1は一対の表電極2から最も離れた中央付近に現れるが、トリミング溝7が第2抵抗体4の電極間中心に対して一方の表電極2寄りに偏倚した位置に形成されているため、第2抵抗体4におけるホットスポットH2は一方の表電極2寄りに偏倚した位置に現れる。その結果、第1抵抗体3と第2抵抗体4に現れるホットスポットH1,H2が分散されて電極間中心に集中しなくなり、ホットスポットの発熱集中に起因する抵抗体の電気的特性や耐久性の悪化を抑制することができる。
なお、上記第1実施形態例では、一対の表電極2に2つの抵抗体3,4を並列接続したチップ抵抗器について説明したが、両表電極2に並列接続される抵抗体の数は2つに限定されず、第1抵抗体3と第2抵抗体4の総数が3つ以上であっても良い。
例えば、図5に示す第2実施形態例に係るチップ抵抗器のように、一対の表電極2間に2つの第1抵抗体3と1つの第2抵抗体4を並列接続し、これら3つの抵抗体のうち、中央の第2抵抗体4を挟んで2つの第1抵抗体3を絶縁基板1の長手方向両端部に配置するという構成にしても良い。この場合、第2抵抗体4の左右両側辺からそれぞれトリミング溝7が形成されているが、これらトリミング溝7は第2抵抗体4の電極間中心に対して一方の表電極2寄りに偏倚した位置に形成されている。なお、図5において、アンダーコート層とオーバーコート層は図示省略されている。
このように構成された第2実施形態例に係るチップ抵抗器では、一対の第1抵抗体3におけるホットスポットH1は電極間中心に現れるが、第2抵抗体4におけるホットスポットH2は一方の表電極2寄りに偏倚した位置に現れるため、第1抵抗体3と第2抵抗体4に現れるホットスポットH1,H2が分散されて電極間中心に集中しなくなり、ホットスポットの発熱集中に起因する抵抗体の電気的特性や耐久性の悪化を抑制することができる。また、絶縁基板1の長手方向の両端部2箇所にトリミング溝の形成されない第1抵抗体3が配置され、これら2つの第1抵抗体3で挟まれた第2抵抗体4にトリミング溝7が形成されているため、トリミング溝7によって生じる破断面は第1抵抗体3の内方側の辺部と対向することになる。そして、これら第1抵抗体3は絶縁基板1との密着性に優れたガラス材料からなるアンダーコート層5によって覆われているため、耐湿性に優れたチップ抵抗器を実現することができる。
また、上記第1および第2実施形態例では、トリミング溝の形成されない第1抵抗体3が抵抗体幅の均一な矩形状である場合について説明したが、図6に示す第3実施形態例に係るチップ抵抗器のように、第1抵抗体3の形状が抵抗体幅を部分的に最小とする幅狭部3aを有するものでも良い。この場合、トリミング溝7は第2抵抗体4の電極間中心に対して一方(図示下方)の表電極2寄りに偏倚した位置に形成されており、幅狭部3aは第1抵抗体3の電極間中心に対していずれか他方(図示上方)の表電極2寄りに偏倚した位置に形成されている。この場合も、第1抵抗体3の最小抵抗体幅を規定する幅狭部3aの幅寸法α1と、トリミング溝7の形成によって規定される第2抵抗体4の最小抵抗体幅α2とが略同一になるようになっている。なお、図6において、アンダーコート層とオーバーコート層は図示省略されている。
このように構成された第3実施形態例に係るチップ抵抗器では、第1抵抗体3におけるホットスポットH1は電極間中心から上方へ離れた幅狭部3aに現れるが、第2抵抗体4におけるホットスポットH2は電極間中心から下方へ離れた表電極2寄りに現れるため、第1抵抗体3と第2抵抗体4に現れるホットスポットH1,H2をより一層離れた位置に分散させることができる。
1 絶縁基板
2 表電極
3 第1抵抗体
3a 幅狭部
4 第2抵抗体
5 アンダーコート層
6 オーバーコート層
7 トリミング溝
H1,H2 ホットスポット

Claims (2)

  1. 直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板の表面における相対する両辺部に沿って設けられた一対の表電極と、これら一対の表電極間に並列に接続された複数の抵抗体とを備え、前記複数の抵抗体が、トリミング溝の形成されていない矩形状の第1抵抗体と、トリミング溝が形成された第2抵抗体とからなると共に、前記第1抵抗体と前記第2抵抗体の電極間方向と直交する方向の最小抵抗体幅が均一に形成されているチップ抵抗器において、
    前記第2抵抗体に形成された前記トリミング溝が電極間方向の中央部からいずれか一方の前記表電極寄りに偏倚した位置に形成されていることを特徴とするチップ抵抗器。
  2. 請求項1の記載において、前記第1抵抗体が抵抗体幅を部分的に最小とする幅狭部を有しており、この幅狭部が電極間方向の中央部からいずれか他方の前記表電極寄りに偏倚した位置に形成されていることを特徴とするチップ抵抗器。
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