JP2018105499A - clip - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、クリップに関し、詳しくは、相手パネルの取付孔に挿入したクリップ本体の係止脚の係止部が取付孔の縁に係止することで、このクリップ本体に装着した取付部材を相手パネルに対して着脱可能なクリップに関する。 The present invention relates to a clip, and more specifically, the locking member of the locking leg of the clip body inserted into the mounting hole of the mating panel is locked to the edge of the mounting hole, so that the mounting member mounted on the clip body is mated with the mating member. The present invention relates to a clip that can be attached to and detached from a panel.
この種のクリップとして、例えば、特許文献1に示される技術が既に知られている(図28〜31参照)。この技術は、例えば、自動車のコンソールボックスのボックス本体(相手パネル)403に対する側面パネル(取付部材)402の取り付けに適用可能なクリップ401である。このクリップ401のクリップ本体410は、側面パネル(取付部材)402のクリップ取付座422のリブ424に形成されている係合孔424aを介してリブ424に装着可能な挟持爪414aを有する一対の内脚414と、この一対の内脚414の外側に弾性変形可能に形成されている一対の外脚416とから剛性を有する合成樹脂によって一体的に構成されている。そして、側面パネル402のクリップ取付座422のリブ424に装着したクリップ本体410をコンソールボックスのボックス本体(相手パネル)403の取付孔430に挿入することで、このコンソールボックスのボックス本体403に側面パネル402を取り付けることができる(図32〜33参照)。すなわち、側面パネル402の取り付けに必要な保持荷重(垂直保持荷重)をクリップ401によって得ることができる。また、この取付孔430に挿入したクリップ本体410を垂直保持荷重に抗して引き抜く(クリップ本体410に抜去荷重を作用させる)ことで、このコンソールボックスのボックス本体403から側面パネル402を取り外すことができる。このようにして、コンソールボックスのボックス本体403に対して側面パネル402を着脱できる。
As this type of clip, for example, a technique disclosed in
しかしながら、上述した従来技術では、コンソールボックスのボックス本体403に対して側面パネル402の縁が張り出していることがあるため、例えば、この張り出した縁に対する乗員の意図せぬ手つき荷重等によって側面パネル402がボックス本体403から取り外されることがないように、クリップ401に対して高い斜め保持荷重が求められることがあった。なお、この従来技術では、例えば、クリップ本体410に対して斜め抜去荷重が作用したとき、ボックス本体403の取付孔430の縁に係止する係止部416aの傾斜角度(クリップ本体410の軸方向(長手方向)に対する係止部416aの傾斜角度)は、例えば、約45°となっている(図34〜35参照)。これとは異なり、例えば、インストルメントパネル(相手パネル)に対するセンタークラスタ(取付部材)の取り付けにクリップ401を適用した場合、取り付けに必要な保持荷重(垂直保持荷重)を得つつ、メンテナンス等でセンタークラスタの取り外しが要求されることもあるため、クリップ401に対して低い斜め保持荷重が求められることがあった。
However, in the above-described prior art, the edge of the
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、相手パネルに対する取付部材の取り付けに必要な保持荷重を得つつ、高い斜め保持荷重や低い斜め保持荷重を得ることができるクリップを提供することである。 The present invention is intended to solve such a problem, and its purpose is to obtain a high oblique holding load and a low oblique holding load while obtaining a holding load necessary for attaching the attachment member to the counterpart panel. Is to provide a clip.
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、相手パネルの取付孔に挿入したクリップ本体の係止脚の係止部が取付孔の縁に係止することで、このクリップ本体に装着した取付部材を相手パネルに対して着脱可能なクリップである。係止部には、クリップ本体に作用する斜め抜去荷重に対する保持力を増加または減少させる係止面が形成されている。
The present invention is for achieving the above object, and is configured as follows.
According to the first aspect of the present invention, the locking member of the locking leg of the clip body inserted into the mounting hole of the mating panel is locked to the edge of the mounting hole, so that the mounting member attached to the clip body is attached to the mating panel. It is a detachable clip. The locking portion is formed with a locking surface that increases or decreases the holding force against the oblique extraction load acting on the clip body.
請求項1の発明によれば、従来技術と同様に、クリップを介して相手パネルに取付部材を取り付けたり取り外したりできる(着脱できる)。すなわち、従来技術と同様に、取付部材の取り付けに必要な保持荷重を得ることができる。また、請求項1の発明によれば、斜め抜去荷重に対する保持力を増加させるように係止面を形成すると、クリップを介して相手パネルに取付部材を取り付けた状態において、斜め抜去荷重が作用した取付部材を相手パネルから取り外し難くできる。したがって、従来技術よりクリップの斜め保持荷重を高くできる(高い斜め保持荷重を得ることができる)。また、これとは異なり、斜め抜去荷重に対する保持力を減少させるように係止面を形成すると、クリップを介して相手パネルに取付部材を取り付けた状態において、斜め抜去荷重が作用した取付部材を相手パネルから取り外し易くできる。したがって、従来技術よりクリップの斜め保持荷重を低くできる(低い斜め保持荷重を得ることができる)。
According to the invention of
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリップであって、クリップ本体に作用する斜め抜去荷重に対する保持力の増加または減少は、クリップ本体に対して斜め抜去荷重が作用したときのクリップ本体の軸方向に対する係止部の係止面の傾斜角度を変更することで設定可能となっている。
The invention according to
請求項2の発明によれば、クリップ本体に対して斜め抜去荷重が作用したとき、相手パネルの取付孔の縁に係止する係止部の係止面の傾斜角度(クリップ本体の軸方向(長手方向)に対する係止部の係止面の傾斜角度)を急なもの(例えば、約70°)にすると、従来技術よりクリップの斜め保持荷重を高くできる(高い斜め保持荷重を得ることができる)。これとは逆に、クリップ本体に対して斜め抜去荷重が作用したとき、相手パネルの取付孔の縁に係止する係止部の係止面の傾斜角度(クリップ本体の軸方向(長手方向)に対する係止部の係止面の傾斜角度)を緩やかなもの(例えば、約35°)にすると、従来技術よりクリップの斜め保持荷重を低くできる(低い斜め保持荷重を得ることができる)。したがって、傾斜角度を調節することによって、必要とする斜め保持荷重を得ることができる。
According to the invention of
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれかに記載のクリップであって、係止面は、係止脚の係止部が取付孔の縁に係止した状態において、クリップ本体に作用する垂直抜去荷重に対する保持力が最大になるとき、係止部の幅の全てが取付孔の縁に干渉するように形成されている。
Moreover, invention of
請求項3の発明によれば、請求項1〜2と同様の作用効果を得ることができる。また、クリップ本体に作用する垂直抜去荷重に対する保持力が最大になるときでも、相手パネルの取付孔の縁に生じるダメージを抑えることができる。
According to invention of
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のクリップであって、係止部には、係止面を形成するための逃がし面が隣り合うように形成されている。係止面と逃がし面とは、略三角形状を成すようにそれぞれ形成されている。係止脚の外縁は、係止面を形成する略三角形状の一辺と、逃がし面を形成する略三角形状の一辺とを兼ねるように形成されている。
The invention according to claim 4 is the clip according to
請求項4の発明によれば、請求項1の発明と比較すると、係止面の面積を広く設定できる。したがって、相手パネルの取付孔の縁に対する掛かり代を広く確保できる。
According to the invention of claim 4, compared with the invention of
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜9を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『相手パネル』の例として、『コンソールボックスのボックス本体3』を説明することとする。また、『取付部材』の例として、『側面パネル2』を説明することとする。これらのことは、後述する実施例2〜3および変形例においても同様である。
Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
Example 1
First, Example 1 of the present invention will be described with reference to FIGS. In the following description, “console
はじめに、図1〜5、8〜9を参照して、実施例1に係るクリップ1と側面パネル2とを個別に説明する。なお、コンソールボックスのボックス本体3は、公知のものでよいため、説明を省略することとする。まず、クリップ1から説明する(図2〜5参照)。クリップ1は、主として、湾曲して形成された頭部12と、この頭部12から連続する一対の内脚14と、この頭部12から連続する一対の外脚16とから剛性を有する合成樹脂によって一体的に構成されている。
First, with reference to FIGS. 1 to 5 and 8 to 9, the
頭部12は、ボックス本体3の取付孔30に対してクリップ本体10を挿入するときの先行案内部となっている。そのため、この頭部12は、図2からも明らかなように、外周面に丸みを帯びた湾曲形状を成している。
The
一対の内脚14は、後述する側面パネル2のリブ24の板厚と同じか若しくは僅かに狭い間隔をもって対向するように構成されている(図3参照)。この一対の内脚14は、既に説明したように、頭部12から連続する格好を成すように形成されている。また、この一対の内脚14は、自身14の間にリブ24を挿入することで、このリブ24に装着可能となっている。この一対の内脚14における長手方向の途中の上寄りの各内面には、後述する側面パネル2のリブ24の係合孔24aの縁(先端側の縁)に係合可能な挟持爪14aが形成されている。これにより、一対の内脚14のリブ24に対する装着を強固にできる。
The pair of
一対の外脚16は、一対の内脚14の外側に弾性変形可能に形成されている。この一対の外脚16も、既に説明したように、頭部12から連続する格好を成すように形成されている。すなわち、これら内脚14と外脚16とは、正面視において、パンタグラフ状に形成されている(図3参照)。なお、この弾性変形は、クリップ本体10をボックス本体3の取付孔30に挿入することで一対の外脚16の間隔が狭まるように設定されている。この一対の外脚16における長手方向の途中の下寄りの外面には、後述するボックス本体3の取付孔30の縁に係止可能な係止部16aが形成されている。
The pair of
また、この係止部16aの外縁には、クリップ本体10に作用する斜め抜去荷重に対する保持力を従来技術のそれより増加させる係止面16bが形成されている(図2〜5参照)。また、この係止部16aの外縁には、係止面16bに隣り合うように逃がし面16cが形成されている。このように逃がし面16cを形成することにより、係止面16bを形成できる。なお、これら係止面16bと逃がし面16cとは、略三角形状を成すようにそれぞれ形成されている。この逃がし面16cは、係止面16bに対して対向するように形成されている(図5参照)。
Further, a locking
なお、クリップ本体10に対して斜め抜去荷重が作用したとき、ボックス本体3の取付孔30の縁に係止する係止部16aの係止面16bの傾斜角度(クリップ本体10の軸方向(長手方向)に対する係止部16aの係止面16bの傾斜角度)は、例えば、約70°となっており、急なものとなっている(図8〜9参照)。クリップ1は、このように構成されている。
When an oblique extraction load is applied to the
次に、図1に戻って、側面パネル2を説明する。側面パネル2は、ボックス本体3の側面部分を覆うように取り付けられる意匠パネルである。この側面パネル2は、その意匠面を有する側面パネル本体20と、この側面パネル本体20の内面(反意匠面)の適宜の箇所に単数もしくは複数形成されたクリップ取付座22とから剛性を有する合成樹脂によって一体的に構成されている。
Next, returning to FIG. 1, the
このクリップ取付座22は、係合孔24aを有するリブ24と、このリブ24へのクリップ本体10の一対の内脚14の装着を案内する一対のガイド26とから構成されている。このリブ24の係合孔24aは、既に説明したように、その上縁に一対の挟持爪14aを挟持可能に形成されている。また、リブ24の先端面は、このリブ24を一対の内脚14の間に円滑に挿入できるように、傾斜面となっている。一方、このガイド26は、張出縁26aを有する略凸字を成すように形成されている。側面パネル2は、このように構成されている。
The
続いて、上述したクリップ1を用いて、コンソールボックスのボックス本体3に側面パネル2を取り付ける手順を説明する。まず、クリップ本体10の一対の内脚14の間に側面パネル2のクリップ取付座22のリブ24を相対的に挟み込む。すると、この一対の内脚14によってリブ24が両側から挟み込まれた状態となり、これと同時に、両挟持爪14aがリブ24の係合孔24aの上縁を挟持する。これにより、クリップ本体10がリブ24に装着される。
Next, a procedure for attaching the
次に、リブ24に装着されたクリップ本体10を、その頭部12の側からボックス本体3の取付孔30に挿入していく。すると、一対の外脚16は、互い16が弾性によって近づく方向に撓みながら取付孔30を通過していく。やがて、クリップ取付座22の張出縁26aがボックス本体3の表面3aに接触すると、一対の外脚16の両係止部16aはボックス本体3の裏面(内面)3bに位置することとなる(図6〜7参照)。
Next, the
このとき、一対の外脚16は、互い16が内方へ向けて弾性変形しているため、この撓みの反力によって一対の外脚16の両係止部16aはボックス本体3の取付孔30の縁に押し付けられている。これにより、クリップ本体10はボックス本体3に取り付けられた状態で保持され、結果として、側面パネル2がコンソールボックスのボックス本体3に取り付けられる。
At this time, since the pair of
すなわち、この取り付けに必要な保持荷重(垂直保持荷重)をクリップ1によって得ることができる。また、このボックス本体3に取り付けられたクリップ本体10を垂直保持荷重に抗して取付孔30から引き抜くと(クリップ本体10に抜去荷重を作用させると)、このボックス本体3から側面パネル2を取り外すことができる。このようにしてコンソールボックスのボックス本体3に側面パネル2を取り付けたり取り外したりできる(着脱できる)。
That is, the holding load (vertical holding load) necessary for this attachment can be obtained by the
本発明の実施例1に係るクリップ1は、上述したように構成されている。この構成によれば、従来技術と同様に、クリップ1を介してコンソールボックスのボックス本体3に側面パネル2を取り付けたり取り外したりできる(着脱できる)。すなわち、従来技術と同様に、側面パネル2の取り付けに必要な保持荷重を得ることができる。また、この構成によれば、従来技術とは異なり、係止部16aには、クリップ本体10に作用する斜め抜去荷重に対する保持力を従来技術のそれより増加させる係止面16bが形成されている。そのため、クリップ1を介してコンソールボックスのボックス本体3に側面パネル2を取り付けた状態において、斜め抜去荷重が作用した側面パネル2をボックス本体3から取り外し難くできる。したがって、従来技術よりクリップ1の斜め保持荷重を高くできる(高い斜め保持荷重を得ることができる)。
The
また、この構成によれば、クリップ本体10に対して斜め抜去荷重が作用したとき、ボックス本体3の取付孔30の縁に係止する係止部16aの係止面16bの傾斜角度(クリップ本体10の軸方向(長手方向)に対する係止部16aの係止面16bの傾斜角度)を急なもの(例えば、約70°)にすると、従来技術よりクリップ1の斜め保持荷重を高くできる(高い斜め保持荷重を得ることができる)。したがって、傾斜角度を調節することによって、必要とする斜め保持荷重を得ることができる。
Further, according to this configuration, when an oblique extraction load is applied to the
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図10〜17を用いて説明する。この実施例2のクリップ101は、既に説明した実施例1のクリップ1と比較すると、従来技術よりクリップ101の斜め保持荷重を低くできる形態となっている。なお、以下の説明にあたって、実施例1と同一または均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで重複する説明は省略することとする。これらのことは、後述する実施例3および変形例においても同様である。
(Example 2)
Next, Example 2 of the present invention will be described with reference to FIGS. Compared with the
クリップ101は、クリップ1と同様に、主として、湾曲して形成された頭部12と、この頭部12から連続する一対の内脚14と、この頭部12から連続する一対の外脚16とから剛性を有する合成樹脂によって一体的に構成されている(図10参照)。
Similar to the
また、この一対の外脚16の係止部16aの外縁には、クリップ本体10に作用する斜め抜去荷重に対する保持力を従来技術のそれより減少させる係止面116bが係止面16bに代わって形成されている(図10〜13参照)。なお、クリップ本体10に対して斜め抜去荷重が作用したとき、ボックス本体3の取付孔30の縁に係止する係止部16aの係止面116bの傾斜角度(クリップ本体10の軸方向(長手方向)に対する係止部16aの係止面116bの傾斜角度)は、例えば、約35°となっており、緩やかなものとなっている(図16〜17参照)。クリップ101は、このように構成されている。
Further, on the outer edge of the locking
本発明の実施例2に係るクリップ101は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1と同様に、図14〜15に示すように、クリップ101を介してコンソールボックスのボックス本体3に側面パネル2を取り付けたり取り外したりできる(着脱できる)。すなわち、実施例1と同様に、側面パネル2の取り付けに必要な保持荷重を得ることができる。また、この構成によれば、従来技術や実施例1とは異なり、係止部16aには、クリップ本体10に作用する斜め抜去荷重に対する保持力を従来技術のそれより減少させる係止面116bが形成されている。そのため、クリップ1を介してコンソールボックスのボックス本体3に側面パネル2を取り付けた状態において、斜め抜去荷重が作用した側面パネル2をボックス本体3から取り易く難くできる。したがって、従来技術よりクリップ1の斜め保持荷重を低くできる(低い斜め保持荷重を得ることができる)。
The
また、この構成によれば、クリップ本体10に対して斜め抜去荷重が作用したとき、ボックス本体3の取付孔30の縁に係止する係止部16aの係止面16bの傾斜角度(クリップ本体10の軸方向(長手方向)に対する係止部16aの係止面16bの傾斜角度)を緩やかなもの(例えば、約35°)にすると、従来技術よりクリップ1の斜め保持荷重を低くできる(低い斜め保持荷重を得ることができる)。したがって、傾斜角度を調節することによって、必要とする斜め保持荷重を得ることができる。
Further, according to this configuration, when an oblique extraction load is applied to the
(実施例3)
次に、本発明の実施例3を、図18〜23を用いて説明する。この実施例3のクリップ201は、既に説明した実施例1のクリップ1と比較すると、クリップ本体10に作用する垂直抜去荷重に対する保持力が最大になるときでも、ボックス本体3の取付孔30の縁に生じるダメージを抑えることができる形態となっている。
(Example 3)
Next, Example 3 of the present invention will be described with reference to FIGS. Compared with the
クリップ201は、クリップ1と同様に、主として、湾曲して形成された頭部12と、この頭部12から連続する一対の内脚14と、この頭部12から連続する一対の外脚16とから剛性を有する合成樹脂によって一体的に構成されている(図18参照)。また、この一対の外脚16の係止部16aの外縁16a1には、クリップ1と同様に、クリップ本体10に作用する斜め抜去荷重に対する保持力を従来技術のそれより増加させる係止面216bが形成されている(図18〜21参照)。
Like the
この係止面216bは、係止脚16の係止部16aがボックス本体3の取付孔30の縁に係止した状態(図22に示す状態)において、クリップ本体10に作用する垂直抜去荷重に対する保持力が最大になるとき、係止部16aの幅の全て(図21におけるW)がボックス本体3の取付孔30の縁に干渉するように形成されている(図21参照)。この図21における(1)〜(3)の高さ位置は、係止脚16の係止部16aに対するボックス本体3の取付孔30の縁の高さ位置を示している。
This locking
この(1)の高さ位置は、ボックス本体3の取付孔30の縁が係止脚16の係止部16aに係止した状態を示している。この(1)の高さ位置における保持力が、図23における(1)で示されている。
The height position (1) indicates a state in which the edge of the mounting
また、この(2)の高さ位置は、(1)の高さ位置から、クリップ本体10に垂直抜去荷重を作用させて、係止脚16の係止部16aに対してボックス本体3の取付孔30の縁を相対的に移動させた状態を示している。この(2)の高さ位置における保持力が、図23における(2)で示されている。この(2)の高さ位置では、係止部16aの幅の略半分(図21におけるH)がボックス本体3の取付孔30の縁に干渉することとなっている。
Further, the height position of (2) is determined by applying a vertical removal load to the
そのため、この(2)の高さ位置では、このボックス本体3の取付孔30の縁に対する係止部16aの干渉面積が狭くなっている。したがって、この干渉の圧力が高まることとなっている。また、この(2)の高さ位置にボックス本体3の取付孔30の縁が到達すると、「キック始まり」の状態となる。この状態になると、保持力が高いため、以降、この垂直抜去荷重の増加にともなって、ボックス本体3の取付孔30の縁にダメージが生じ始めることとなる。
Therefore, at the height position of (2), the interference area of the locking
また、この(3)の高さ位置は、(2)の高さ位置から、さらに、クリップ本体10に垂直抜去荷重を作用させて、ボックス本体3の取付孔30の縁が係止脚16の張り出しを乗り越える直前の状態(後述する、「キック終わり」の状態)を示している。この(3)の高さ位置における保持力が、図23における(3)で示されている。この(3)の高さ位置では、係止部16aの幅の全て(図21におけるW)がボックス本体3の取付孔30の縁に干渉することとなっている。
Further, the height position of (3) is such that a vertical removal load is applied to the
そのため、この(3)の高さ位置では、このボックス本体3の取付孔30の縁に対する係止部16aの干渉面積が広くなっている。したがって、この干渉の圧力が弱まることとなっている。なお、図21から明らかなように、上述した(2)の高さ位置から(3)の高さ位置に向けて進むにつれて、このボックス本体3の取付孔30の縁に対する係止部16aの干渉面積が徐々に広くなっている。したがって、この干渉の圧力が徐々に弱まることとなっている。
Therefore, at the height position of (3), the interference area of the locking
また、この(3)の高さ位置にボックス本体3の取付孔30の縁が到達すると、「キック終わり」の状態となる。この状態になると、保持力が最大となるため、この垂直抜去荷重の増加によるボックス本体3の取付孔30の縁に生じるダメージが最大となる。しかし、上述したように、この(3)の高さ位置では、干渉の圧力が弱まることとなっているため、クリップ本体10に作用する垂直抜去荷重に対する保持力が最大になるときでも、ボックス本体3の取付孔30の縁に生じるダメージを抑えることができる。
Further, when the edge of the mounting
また、この係止部16aの外縁16a1には、係止面216bに隣り合うように逃がし面216cが形成されている。このように逃がし面216cを形成することにより、係止面216bを形成できる。なお、これら係止面216bと逃がし面216cとは、略三角形状を成すようにそれぞれ形成されている。この逃がし面216cは、係止面216bに対して非対向するように形成されている(図20〜21参照)。すなわち、係止脚16の係止部16aの外縁16a1は、係止面216bを形成する略三角形状の一辺216a1と、逃がし面216cを形成する略三角形状の一辺216c1とを兼ねるように形成されている。クリップ201は、このように構成されている。
A
本発明の実施例3に係るクリップ201は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。また、クリップ本体10に作用する垂直抜去荷重に対する保持力が最大になるときでも、ボックス本体3の取付孔30の縁に生じるダメージを抑えることができる。
The
また、この構成によれば、係止部16aの外縁16a1には、係止面216bに隣り合うように逃がし面216cが形成されている。これら係止面216bと逃がし面216cとは、略三角形状を成すようにそれぞれ形成されている。そして、係止脚16の係止部16aの外縁16a1は、係止面216bを形成する略三角形状の一辺216a1と、逃がし面216cを形成する略三角形状の一辺216c1とを兼ねるように形成されている。そのため、実施例1と比較すると、係止面216bの面積を広く設定できる。したがって、ボックス本体3の取付孔30の縁に対する掛かり代を広く確保できる。
Further, according to this configuration, the
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。 The contents described above are only related to one embodiment of the present invention, and do not mean that the present invention is limited to the above contents.
各実施例では、『相手パネル』の例として、『コンソールボックスのボックス本体3』を説明した。また、『取付部材』の例として、『側面パネル2』を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『相手パネル』が『インストルメントパネル等、各種のパネル部材』であっても構わない。また、『取付部材』が『センタークラスタ等、各種の内装部材』であっても構わない。
In each embodiment, the “console
また、各実施例では、内脚14と外脚16とは、正面視において、パンタグラフ状に形成されている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、内脚14は、頭部12から連続する格好を成すように形成されていなくても構わない。すなわち、内脚14は、その頭部12側のみが外脚16と繋がっている形態でも構わない。
Moreover, in each Example, the
また、各実施例では、一対の外脚16の係止部16aの外側に係止面16b、116bが形成されている形態を説明した。すなわち、クリップ1、101には、係止面16b、116bが4か所形成されている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、クリップ1、101、201には、係止面16b、116b、216bが少なくとも1か所形成されている形態でも構わない。
Moreover, in each Example, the form in which the locking surfaces 16b and 116b were formed in the outer side of the locking
また、各実施例において記した各種の数値は、これに限定されるものでなく、発明を成し得る範囲であれば、変更しても構わない。 Moreover, the various numerical values described in each Example are not limited to this, You may change as long as it is the range which can comprise invention.
また、実施例1において、クリップ1の長手方向において、外脚16の途中部位が繋がっていても構わない(変形例)。すなわち、外脚16には、互いを繋ぐ連結部316が設けられていても構わない。その場合、クリップ301は、例えば、図24〜27に示されるものとなる。このように連結部316が設けられていると、外脚16が撓み難くなるため、クリップ301の垂直保持荷重や斜め保持荷重を高めることができる。もちろん、実施例2〜3において、外脚16には、互いを繋ぐ連結部316が設けられていても構わない。
Moreover, in Example 1, the intermediate part of the
1 クリップ(実施例1)
2 側面パネル(取付部材)
3 ボックス本体(相手パネル)
10 クリップ本体
16 外脚(係止脚)
16a 係止部
16b 係止面
16c 逃がし面
30 取付孔
201 クリップ(実施例3)
216b 係止面
216c 逃がし面
1 clip (Example 1)
2 Side panel (mounting member)
3 Box body (mating panel)
10
Claims (4)
係止部には、クリップ本体に作用する斜め抜去荷重に対する保持力を増加または減少させる係止面が形成されているクリップ。 A clip that can be attached to and detached from the mating panel by attaching the latching portion of the latching leg of the clip body inserted into the mounting hole of the mating panel to the edge of the mounting hole. And
The clip in which the latching | locking surface which increases or reduces the retention strength with respect to the diagonal extraction load which acts on a clip main body is formed in the latching | locking part.
クリップ本体に作用する斜め抜去荷重に対する保持力の増加または減少は、クリップ本体に対して斜め抜去荷重が作用したときのクリップ本体の軸方向に対する係止部の係止面の傾斜角度を変更することで設定可能となっているクリップ。 The clip according to claim 1,
Increasing or decreasing the holding force with respect to the clip body on the diagonal pull-out load changes the inclination angle of the locking surface of the locking portion with respect to the axial direction of the clip body when the diagonal pull-out load acts on the clip body. Clip that can be set in.
係止面は、係止脚の係止部が取付孔の縁に係止した状態において、クリップ本体に作用する垂直抜去荷重に対する保持力が最大になるとき、係止部の幅の全てが取付孔の縁に干渉するように形成されているクリップ。 The clip according to any one of claims 1 and 2,
When the holding force against the vertical pull-out load acting on the clip body is maximized in the state where the locking part of the locking leg is locked to the edge of the mounting hole, the locking surface is attached to the entire width of the locking part. A clip formed to interfere with the edge of the hole.
係止部には、係止面を形成するための逃がし面が隣り合うように形成されており、
係止面と逃がし面とは、略三角形状を成すようにそれぞれ形成されており、
係止脚の外縁は、係止面を形成する略三角形状の一辺と、逃がし面を形成する略三角形状の一辺と、を兼ねるように形成されているクリップ。
The clip according to claim 3,
The locking portion is formed so that a relief surface for forming a locking surface is adjacent to the locking portion,
The locking surface and the relief surface are each formed in a substantially triangular shape,
The clip is formed so that the outer edge of the locking leg serves as both a substantially triangular shape forming a locking surface and a substantially triangular shape forming a relief surface.
Applications Claiming Priority (2)
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JP2016253883 | 2016-12-27 | ||
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2017
- 2017-07-28 JP JP2017146332A patent/JP2018105499A/en active Pending
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