JP2018101666A - 積層型冷却器 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却管部の意図しない変形を抑制しつつ、冷却性能の低下を抑制可能な積層型冷却器を提供する。【解決手段】積層型冷却器10は、複数の冷却管部12、13、14を構成する一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142を有している。複数の冷却管部12、13、14のうち、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13は、第1外側プレート121および第2外側プレート131に補強部17、18が設けられている。そして、補強部17、18は、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13の流通路におけるインナフィン124、134が配置された位置とは異なる位置に、外殻プレート121、131側から冷媒の流通路側に向かって突出するように設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、発熱体を冷却する積層型冷却器に関する。
従来、複数の冷却管部を有し、発熱体と冷却管部とを交互に積層して構成される積層型冷却器が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の積層型冷却器は、隣り合う冷却管部の間に発熱体を配置した状態で積層方向に圧縮することによって、冷却管部を発熱体に密着させる構成となっている。
特開2007−53307号公報
この種の積層型冷却器について本発明者らは検討した。この結果、複数の冷却管部で構成される積層体に対して積層方向から圧縮荷重が作用した状態で、積層体の内部に冷媒の圧力が作用すると、複数の冷却管部のインナフィンが存在しない部位が意図せずに変形してしまうという新たな課題が見出された。
この対策としては、複数の冷却管部のうち、圧縮荷重によって変形し易い冷却管部の強度を確保するために、圧縮荷重によって変形し易い冷却管部を構成する外殻プレートの板厚を大きくすることが考えられる。
しかしながら、複数の冷却管部のうち、一部の冷却管部の外殻プレートの板厚を大きくする場合、積層体が圧縮変形せず、発熱体と積層体とが密着しなくなってしまう。このことは、積層型冷却器の冷却性能が低下する要因となることから好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、冷却管部の意図しない変形を抑制しつつ、冷却性能の低下を抑制可能な積層型冷却器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の発熱体(3)を冷却する積層型冷却器を対象としている。上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、内部に冷媒の流通路を有する複数の冷却管部(12、13、14)が隣り合う冷却管部の間に発熱体を配置する隙間が空いた状態で積層された積層体(11)を備える。
積層体は、荷重付与部材(43)を介して積層体の積層方向に圧縮された状態で筐体(4)に収容されている。複数の冷却管部それぞれは、外殻を構成すると共に、流通路を形成する一対の外殻プレート(121、122、131、132、141、142)、流通路において発熱体と対向するように配置されたインナフィン(124、134、144)を含んで構成されている。
複数の冷却管部のうち、少なくとも1つの冷却管部には、外殻プレートに対して外殻プレートの一部を補強する少なくとも1つの補強部(17、18)が設けられている。そして、補強部は、流通路におけるインナフィンが配置された位置とは異なる位置に、外殻プレート側から流通路側に向かって突出するように設けられている。
このように、積層体が積層方向に圧縮された状態で筐体に収容される構成では、冷却管部と発熱体とを密着させることで、冷却管部と発熱体との間の熱交換効率の向上を図ることができる。
また、一部の冷却管部に外殻プレート側から流通路側に向かって突出する補強部を設けているので、例えば、補強部の大きさを調整することで、積層型冷却器における冷却管部の内部の冷媒の流通抵抗を制御することが可能となる。つまり、本構成では、冷却管部の内部を流れる冷媒の流量を調節して、発熱体の発熱量に応じた冷却性能を確保することが可能となる。
加えて、複数の冷却管部のうち、一部の冷却管部に対して外殻プレートを補強する補強部を設けているので、積層体に対して積層方向から荷重が作用したとしても、冷却管部の意図しない変形を抑えることができる。
ここで、冷却管部におけるインナフィンが配置された部位は、インナフィンが外殻プレートを補強する部材として機能することから、インナフィンが配置されていない部位よりも強度が大きくなる。換言すれば、冷却管部におけるインナフィンが配置されていない部位は、インナフィンが配置された部位に比べて強度が小さくなる。
このことを考慮して、本発明の積層型冷却器では、冷却管部の流通路におけるインナフィンが配置された位置とは異なる位置に補強部を設ける構成としている。これによれば、インナフィンが配置されていない部位における強度を充分に確保することができる。この結果、冷却管部と発熱体との密着性が悪化する等の不具合を回避することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の積層型冷却器を備える電力変換装置の概略構成図である。 第1実施形態の積層型冷却器の模式的な断面図である。 図2のIII部分の拡大図である。 第1実施形態の他端側冷却管部の比較例となる他端側冷却管部における長手方向の一端側の模式的な断面図である。 比較例となる他端側冷却管部が冷媒の圧力によって変形した状態を説明するための説明図である。 第1実施形態の一端側冷却管部における長手方向の一端側の模式的な断面図である。 図6の矢印VIIの方向から見た一端側冷却管部の矢視図である。 第1実施形態の他端側冷却管部における長手方向の一端側の模式的な断面図である。 図8の矢印IXの方向から見た他端側冷却管部の矢視図である。 第1実施形態の積層型冷却器における冷媒の流れ方を説明するための説明図である。 第1実施形態の変形例となる一端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な上面図である。 第1実施形態の変形例となる一端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な断面図である。 第1実施形態の変形例となる一端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な断面図である。 第1実施形態の変形例となる他端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な下面図である。 第1実施形態の変形例となる他端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な断面図である。 第2実施形態の積層型冷却器の模式的な断面図である。 第2実施形態の積層型冷却器における冷媒の流れ方を説明するための説明図である。 第3実施形態の他端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な下面図である。 図18のXIX−XIX断面図である。 第3実施形態の変形例となる他端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な断面図である。 第4実施形態の一端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な上面図である。 図21のXXII−XXII断面図である。 第4実施形態の変形例となる一端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な上面図である。 図23のXXIV−XXIV断面図である。 第5実施形態の他端側冷却管部の長手方向の一端側における模式的な下面図である。 図25のXXVI−XXVI断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。本実施形態では、積層型冷却器10を電力変換装置1に適用した例について説明する。電力変換装置1は、例えば、車両に搭載されたインバータ等に採用される装置である。
図1に示すように、電力変換装置1は、半導体ユニット2、および半導体ユニット2を収容する筐体4を備える。図1に示す矢印DRstは、後述する複数の冷却管部12、13、14の積層方向を示している。また、図1に示す矢印DRtbは、複数の冷却管部12、13、14の長手方向を示している。これらのことは、図1以外においても同様である。
半導体ユニット2は、スイッチング素子等の半導体素子3aを内蔵した複数の電子機器3、および電子機器3に内蔵された半導体素子3aを冷却する積層型冷却器10を含んで構成されている。
筐体4は、外殻をなすハウジング部41を備える。ハウジング部41の積層方向DRstの一端側の壁部には、冷媒の導入パイプ部6および冷媒の導出パイプ部7の一部を筐体4の外部に露出させるための一対の貫通穴411、412が形成されている。
導入パイプ部6は、後述する複数の冷却管部12、13、14に冷媒を導入する冷媒導入部である。また、導出パイプ部7は、後述する複数の冷却管部12、13、14を通過した冷媒を外部に導出する冷媒導出部である。本実施形態の導入パイプ部6および導出パイプ部7それぞれは、略円筒状のパイプで構成されている。
筐体4の内部には、積層型冷却器10のうち、導入パイプ部6と導出パイプ部7との間の部位を支持する冷却器支持部42が設けられている。本実施形態の冷却器支持部42は、ハウジング部41に対して一体に構成されている。
また、筐体4の内部には、半導体ユニット2に対して積層方向DRstへ外力を付与する加圧部材43が配置されている。加圧部材43は、ハウジング部41のうち、一対の貫通穴411、412、および冷却器支持部42に対向する他端側の壁部に接した状態で配置されている。
半導体ユニット2は、冷却器支持部42と接する側の反対側から作用する加圧部材43の外力によって、積層方向DRstに押圧された状態で保持されている。なお、本実施形態では、加圧部材43が、半導体ユニット2に対して積層方向DRstに圧縮荷重を付与する荷重付与部材を構成している。
電子機器3は、例えば、IGBT(すなわち、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(すなわち、MOS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を内蔵したモジュールである。電子機器3は、スイッチング素子を樹脂でモールドすることで、外殻が直方体形状に形成されている。本実施形態では、電子機器3が積層型冷却器10の冷却対象となる発熱体を構成する。
積層型冷却器10は、複数の冷却管部12、13、14が、隣り合う冷却管部12、13、14の間に発熱体である電子機器3を配置する隙間をあけた状態で積層された積層体11を備える。積層体11は、冷却管部12、13、14の内部を流れる冷媒と冷却管部12、13、14の間に配置された電子機器3とを熱交換させる熱交換部を構成する。
積層体11は、内部に冷媒の流通路が形成された複数の冷却管部12、13、14、複数の冷却管部12、13、14に対して冷媒を分配する分配タンク部15および複数の冷却管部12、13、14から流出した冷媒を集合させる集合タンク部16を有する。
冷媒としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、水やアンモニア等の自然冷媒、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒を採用することができる。
本実施形態の積層体11は、4つの冷却管部12、13、14で構成されている。なお、積層体11を構成する冷却管部12、13、14の数は、4つに限定されるものではなく、冷却対象となる電子機器3の数等に応じて適宜変更可能である。
複数の冷却管部12、13、14それぞれは、アルミニウムや銅等の熱伝導性に優れた金属製のプレートを積層し、これらを接合した扁平チューブで構成されている。冷却管部12、13、14を構成する部材は、所定の箇所に設けられたろう材によって、一体に接合されている。
図2、図3に示すように、複数の冷却管部12、13、14それぞれは、一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142、中間プレート123、133、143、インナフィン124、134、144を含んで構成されている。
一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142は、複数の冷却管部12、13、14の外殻を構成すると共に、冷却管部12、13、14の内部に冷媒の流通路を形成する部材である。
中間プレート123、133、143は、一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142の間に配置されている。中間プレート123、133、143は、一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142の双方にろう付け等の接合技術によって接合されている。
本実施形態の複数の冷却管部12、13、14は、一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142の間に形成される流路が積層方向DRstにおいて複数の流路部に分割されている。具体的には、本実施形態の複数の冷却管部12、13、14は、中間プレート123、133、143によって、一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142の間に形成される冷媒の流通路が2つの流路部に分割されている。
インナフィン124、134、144は、冷媒と発熱体との熱交換を促進させる伝熱促進部材である。インナフィン124、134、144は、冷媒の流通路において電子機器3と対向するように配置されている。
本実施形態の複数の冷却管部12、13、14それぞれは、外殻プレート121、122、131、132、141、142と中間プレート123、133、143との接合面積が互いに同等となるように構成されている。
本実施形態では、複数の冷却管部12、13、14のうち、積層方向DRstの一端側(例えば、上端側)に位置する冷却管部を一端側冷却管部12とし、積層方向DRstの他端側(例えば、下端側)に位置する冷却管部を他端側冷却管部13とする。
また、本実施形態では、複数の冷却管部12、13、14のうち、一端側冷却管部12と他端側冷却管部13と間に位置する冷却管部を中段側冷却管部14とする。なお、本実施形態では、一端側冷却管部12と他端側冷却管部13と間に位置する2つの冷却管部が中段側冷却管部14を構成している。
複数の冷却管部12、13、14には、一対の外殻プレート121、122、131、132、141、142に、長手方向DRtbの両端側に積層方向DRstに開口する一対の突出管部125、126、135、136、145、146が設けられている。
具体的には、一端側冷却管部12および中段側冷却管部14には、積層方向DRstの両側に一対の突出管部125、126、145、146が設けられている。また、他端側冷却管部13には、積層方向DRstの片側に一対の突出管部135、136が設けられている。
本実施形態の一対の突出管部125、126、135、136、145、146は、プレス加工等によって、金型等によって基本形状に成形された外殻プレート121、122、131、132、141、142に対して一体に構成されている。なお、一対の突出管部125、126、135、136、145、146は、ろう付け等の接合技術によって、外殻プレート121、122、131、132、141、142に対して接合される構成となっていてもよい。
隣り合う冷却管部12、13、14において、積層方向DRstに対向する一対の突出管部125、126、135、136、145、146は、互いに嵌合可能な形状となっている。すなわち、隣り合う冷却管部12、13、14は、一対の突出管部125、126、135、136、145、146同士の嵌合によって、互いに連結可能となっている。
本実施形態の積層体11は、積層方向DRstに対向する一方の突出管部125、135、145によって、分配タンク部15が構成されている。また、本実施形態の積層体11は、積層方向DRstに対向する他方の突出管部126、136、146によって、集合タンク部16が構成されている。
一端側冷却管部12を構成する一対の外殻プレート121、122は、電子機器3に対向する第1内側プレート122と、冷却器支持部42に対向する第1外側プレート121で構成されている。
第1内側プレート122に設けられた一対の突出管部125、126には、積層方向DRstに対向する中段側冷却管部14に設けられた一対の突出管部145、146に接続されている。
これに対して、第1外側プレート121に設けられた一方の突出管部125には、導入パイプ部6が接続されている。具体的には、一方の突出管部125は、その内側に導入パイプ部6の端部が挿入された状態で、導入パイプ部6に対してろう付け接合されている。なお、本実施形態の導入パイプ部6は、ろう付け起点が確保されるように、一方の突出管部125にろう付け接合される端部がフレア状に拡径されている。
また、第1外側プレート121に設けられた他方の突出管部126には、導出パイプ部7が接続されている。具体的には、他方の突出管部126は、その内側に導出パイプ部7の端部が挿入された状態で、導出パイプ部7に対してろう付け接合されている。なお、本実施形態の導出パイプ部7は、ろう付け起点が確保されるように、他方の突出管部126にろう付け接合される端部がフレア状に拡径されている。
本実施形態では、第1内側プレート122が、発熱体である電子機器3に対向する第1の外殻プレートを構成し、第1外側プレート121が、第1の外殻プレートとは別の第2の外殻プレートを構成している。
また、他端側冷却管部13を構成する一対の外殻プレート131、132は、電子機器3に対向する第2内側プレート132と、加圧部材43に対向する第2外側プレート131で構成されている。
第2内側プレート132に設けられた一対の突出管部135、136には、積層方向DRstに対向する中段側冷却管部14に設けられた一対の突出管部145、146に接続されている。
これに対して、第2外側プレート131には、第2内側プレート132と異なり、突出管部135、136が設けられていない。本実施形態では、第2内側プレート132が、発熱体である電子機器3に対向する第1の外殻プレートを構成し、第2外側プレート131が、第1の外殻プレートとは別の第2の外殻プレートを構成している。
ここで、前述したように、積層型冷却器10は、冷却管部12、13、14を電子機器3に密着させるために、積層体11が加圧部材43によって積層方向DRstに圧縮された状態で筐体4の内部に収容される。これにより、複数の冷却管部12、13、14それぞれには、積層方向DRstから圧縮荷重が作用する。
このような積層型冷却器10について本発明者らは検討した。この結果、複数の冷却管部12、13、14に積層方向DRstから圧縮荷重が作用した状態で、積層体11の内部に冷媒の圧力が作用すると、複数の冷却管部12、13、14の一部が意図せずに変形してしまうことが判った。このように複数の冷却管部12、13、14の一部が意図せずに変形すると、冷却管部12、13、14と電子機器3との密着性が悪化することで、冷却管部12、13、14と電子機器3との熱交換が阻害されてしまう。
本発明者らの調査によれば、積層体11における積層方向DRstの両端部には、外部からの荷重が作用し易く、積層体11における積層方向DRstの両端に位置する一端側冷却管部12および他端側冷却管部13に変形が生じ易い傾向があることが判った。
ここで、図4は、本実施形態の他端側冷却管部13の比較例となる他端側冷却管部TBにおける長手方向DRtbの一端側の模式的な断面図である。また、図5は、比較例となる他端側冷却管部TBが冷媒の圧力によって変形した状態を説明するための説明図である。
比較例の他端側冷却管部TBは、一対の外殻プレートP1、P2の外側プレートP2に対して、後述する補強部18が設けられていない点が第1実施形態と異なっている。なお、比較例の他端側冷却管部TBは、外側プレートP2が略全域において平坦な形状となっている。
図4に示すように、比較例の他端側冷却管部TBでは、積層方向DRstに沿って流れる冷媒の向きが長手方向DRtbに転向される。この際、他端側冷却管部TBの外側プレートP2には、外部からの荷重に加えて、冷媒の圧力が大きく作用する。これにより、外側プレートP2は、図5に示すように、中間プレートPmから離れる方向に変形し易くなっている。
これらを考慮して、本実施形態では、外部からの荷重が作用し易い一端側冷却管部12の第1外側プレート121、および他端側冷却管部13の第2外側プレート131の双方に対して補強部17、18を設けている。
図6、図7に示すように、一端側冷却管部12には、第1外側プレート121を補強する補強部17が設けられている。補強部17は、第1外側プレート121側から一端側冷却管部12の内部に形成された冷媒の流通路側に向かって突出している。
本実施形態の補強部17は、第1外側プレート121から第1内側プレート122に向かって突出する2つのリブ171で構成されている。本実施形態の補強部17を構成する2つのリブ171は、プレス加工等によって第1外側プレート121に対して一体に形成されている。
本実施形態の補強部17は、リブ171の先端側の部位が一端側冷却管部12の中間プレート123に対して接合されている。なお、補強部17は、リブ171の先端側の部位が一端側冷却管部12の第1内側プレート122に対して接合される構成となっていてもよい。
また、図8、図9に示すように、他端側冷却管部13には、第2外側プレート131を補強する補強部18が設けられている。補強部18は、第2外側プレート131側から他端側冷却管部13の内部に形成された冷媒の流通路側に向かって突出している。
本実施形態の補強部18は、第2外側プレート131から第2内側プレート132に向かって突出する円形状のリブ181で構成されている。本実施形態の補強部18を構成するリブ181は、プレス加工等によって第2外側プレート131に対して一体に形成されている。
本実施形態の補強部18は、リブ181の先端側の部位が他端側冷却管部13の中間プレート133から離間している。なお、補強部18は、リブ181の先端側の部位が他端側冷却管部13の中間プレート133に対して接合される構成となっていてもよい。
ここで、冷却管部12、13、14におけるインナフィン124、134、144が配置されている部位は、インナフィン124、134、144が配置されていない部位よりも強度が大きくなる。
換言すれば、冷却管部12、13、14におけるインナフィン124、134、144が配置されていない部位は、インナフィン124、134、144が配置されている部位よりも強度が小さくなる。すなわち、冷却管部12、13、14におけるインナフィン124、134、144が配置されていない部位は、外殻プレート121、122、131、132、141、142が変形し易くなっている。
このことを踏まえて、本実施形態では、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13におけるインナフィン124、134が配置された位置とは異なる位置に補強部17、18を設けている。すなわち、本実施形態の補強部17、18は、一端側冷却管部12の第1外側プレート121および他端側冷却管部13の第2外側プレート131におけるインナフィン124、134が配置されていない位置に設けられている。
具体的には、一端側冷却管部12では、外側プレート121における一対の突出管部125、126が設けられた部位にインナフィン124が配置されていない。このため、本実施形態では、一端側冷却管部12の外側プレート121における一対の突出管部125、126が設けられた部位の周囲に補強部17を設ける構成としている。
本実施形態の一端側冷却管部12は、補強部17を構成するリブ171によって、第1外側プレート121と中間プレート123との間に形成される冷媒の流通路のうち、インナフィン124が配置された領域の一部が閉塞されている。つまり、本実施形態の補強部17は、一端側冷却管部12における冷媒の流通路のうち、インナフィン124が配置された領域の一部を閉塞するリブ171で構成されている。
また、他端側冷却管部13では、外側プレート131における一対の突出管部135、136と積層方向DRstに重なり合う部位にインナフィン134が配置されていない。このため、本実施形態では、他端側冷却管部13の外側プレート131における一対の突出管部135、136と積層方向DRstに重なり合う部位に補強部18を設ける構成としている。
次に、本実施形態の積層型冷却器10の作動について説明する。積層型冷却器10では、図10に示すように、導入パイプ部6から導入された冷媒が、積層体11の分配タンク部15に流入する。分配タンク部15に流入した冷媒は、複数の冷却管部12、13、14の流通路を流通する。
この際、複数の冷却管部12、13、14に狭持された発熱体である電子機器3は、複数の冷却管部12、13、14の流通路を流通する冷媒と熱交換する。これにより、電子機器3が冷却される。
複数の冷却管部12、13、14の流通路にて電子機器3と熱交換した冷媒は、集合タンク部16に流入する。そして、集合タンク部16に流入した冷媒は、導出パイプ部7から外部に排出される。
以上説明した本実施形態の積層型冷却器10は、積層体11が積層方向DRstに圧縮された状態で筐体4に収容される構成となっている。これによれば、複数の冷却管部12、13、14と発熱体である電子機器3とが密着することで、複数の冷却管部12、13、14と電子機器3との間の熱交換効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態の積層型冷却器10は、一部の冷却管部12、13、14に対して、流通路に向かって突出する補強部17、18が設けられている。このため、例えば、補強部の有無や大きさ等によって、積層型冷却器10における冷却管部12、13、14の内部における冷媒の流通抵抗を制御することができる。すなわち、本実施形態の積層型冷却器10では、冷却管部12、13、14の内部を流れる冷媒の流量を調節して、発熱体の発熱量に応じた冷却性能を確保することが可能となる。
加えて、複数の冷却管部12、13、14のうち、一部の冷却管部に対して外殻プレートを補強する補強部17、18を設けている。具体的には、本実施形態では、外部からの荷重が作用し易い積層体11における積層方向DRstの両端に位置する一端側冷却管部12および他端側冷却管部13に補強部17、18を設ける構成としている。これによれば、積層体11に対して積層方向DRsから荷重が作用したとしても、複数の冷却管部12、13、14の意図しない変形を抑えることができる。
さらに、本実施形態の積層型冷却器10では、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13の流通路におけるインナフィン124、134が配置された位置とは異なる位置に補強部17、18を設けている。これによれば、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13のうち、インナフィン124、134が配置されていない部位における強度を充分に確保することができる。この結果、複数の冷却管部12、13、14と電子機器3との密着性が悪化する等の不具合を回避することが可能となる。
このように構成された積層型冷却器10は、複数の冷却管部12、13、14の意図しない変形を抑制しつつ、冷却性能の低下を抑制可能となる。
ところで、積層体11では、積層方向DRstの中段部に位置する中段側冷却管部14の両面が電子機器3に接し、積層方向DRstの端部に位置する一端側冷却管部12および他端側冷却管部13の片面が電子機器3に接する構造となる。
このような構造では、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13において、中段側冷却管部14に比べて、冷媒の熱が電子機器3以外に移動し易くなってしまう。すなわち、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13では、中段側冷却管部14に比べて、熱損失が大きくなり易い。
このため、例えば、中段側冷却管部14を流通する冷媒の流量と、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13を流通する冷媒の流量とが同量の流量となっていると、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13における熱損失が増大してしまう。
これに対して、本実施形態の積層型冷却器10は、第1外側プレート121および第2外側プレート131に設けた補強部17、18を、第1内側プレート122および第2内側プレート132に向かって突出するリブ171、181で構成している。
これによれば、補強部17、18を構成するリブ171、181によって、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13の流通路における冷媒の流通抵抗が大きくなる。これにより、積層体11では、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13を流通する冷媒の流量が減少することで、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13における熱損失を抑えることができる。また、積層体11では、中段側冷却管部14を流通する冷媒の流量が増加することで、中段側冷却管部14における電子機器3との熱交換量を増加させることができる。
特に、本実施形態の一端側冷却管部12は、補強部17を構成するリブ171によって、第1外側プレート121と中間プレート123との間に形成される冷媒の流通路のうち、インナフィン124が配置された領域の一部が閉塞されている。これによれば、第1外側プレート121と中間プレート123との間に形成される冷媒の流通路における流通抵抗を大きくすることができる。
(第1実施形態の変形例)
上述の第1実施形態では、一端側冷却管部12の第1外側プレート121を補強する補強部17を、第1外側プレート121から第1内側プレート122に向かって突出する2つのリブ171で構成する例について説明したが、これに限定されない。一端側冷却管部12の第1外側プレート121を補強する補強部17は、2つのリブ171に限定されず、3つ以上のリブで構成されていてもよい。
また、一端側冷却管部12の第1外側プレート121を補強する補強部17は、例えば、図11に示すように、第1外側プレート121から第1内側プレート122に向かって突出する単一のリブ171Aで構成されていてもよい。
ここで、補強部17は、一端側冷却管部12における冷媒の流通路のうち、電子機器3に接しない第1外側プレート121に隣接する流路部の全部を閉塞するリブ171B、171Cで構成されていてもよい。例えば、一端側冷却管部12は、図12に示すように、一対の突出管部125、126の周りを囲むリブ171Bによって、第1外側プレート121に隣接する流路部のうち、インナフィン124が配置された領域が閉塞される構成となっていてもよい。なお、補強部17は、第1外側プレート121に隣接する流路部を閉塞可能であれば、図13に示すように、突出管部125、126とインナフィン124との間において一端側冷却管部12の幅方向に延びるリブ171Bで構成されていてもよい。
上述の第1実施形態では、他端側冷却管部13の第2外側プレート131を補強する補強部18を、第2外側プレート131から第2内側プレート132に向かって突出する1つのリブ181で構成する例について説明したが、これに限定されない。他端側冷却管部13の第2外側プレート131を補強する補強部18は、1つのリブ181に限定されず、2つ以上のリブで構成されていてもよい。
例えば、図14に示すように、他端側冷却管部13の第2外側プレート131を補強する補強部18は、第2外側プレート131から第2内側プレート132に向かって突出する3つのリブ181Aで構成されていてもよい。
また、上述の第1実施形態では、他端側冷却管部13の第2外側プレート131を補強する補強部18をプレス加工等によって第2外側プレート131に対して一体成形されたリブ181で構成する例について説明したが、これに限定されない。
他端側冷却管部13の第2外側プレート131を補強する補強部18は、例えば、図15に示すように、第2外側プレート131とは別体の板状部材182で構成されていてもよい。なお、図示しないが、一端側冷却管部12の第1外側プレート121を補強する補強部17についても、第1外側プレート121とは別体の板状部材で構成されていてもよい。
ここで、上述の第1実施形態の他端側冷却管部13は、補強部18を構成するリブ181によって、冷媒の流通路が閉塞されない例について説明したが、これに限定されない。例えば、他端側冷却管部13は、補強部18を構成するリブ181によって、第2外側プレート131と中間プレート133との間に形成される冷媒の流通路のうち、インナフィン134が配置された領域の一部が閉塞される構成となっていてもよい。つまり、補強部18は、他端側冷却管部13における冷媒の流通路のうち、インナフィン134が配置された領域の一部を閉塞するリブ181で構成されていてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図16、図17を参照して説明する。本実施形態では、一端側冷却管部12の第1外側プレート121および他端側冷却管部13の第2外側プレート131のうち、一方に対して補強部を設けている点が第1実施形態と相違している。
第1実施形態で説明したように、他端側冷却管部13の第2外側プレート131には、外部からの荷重に加えて、冷媒の圧力が大きく作用する。このため、複数の冷却管部12、13、14のうち、他端側冷却管部13が最も変形し易い傾向がある。
そこで、本実施形態では、図16に示すように、複数の冷却管部12、13、14のうち、最も変形し易い他端側冷却管部13の第2外側プレート131に補強部18を設ける構成としている。なお、本実施形態の一端側冷却管部12および中段側冷却管部14には、外殻プレート121、122、141、142を補強する補強部が設けられていない。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の積層型冷却器10は、第1実施形態で説明した積層型冷却器10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態の積層型冷却器10では、複数の冷却管部12、13、14のうち、最も変形し易い他端側冷却管部13の第2外側プレート131に補強部18を設けているので、複数の冷却管部12、13、14の変形に伴う不具合を回避することが可能となる。
また、本実施形態の積層型冷却器10は、補強部18を構成するリブ181によって、他端側冷却管部13の流通路における冷媒の流通抵抗が大きくなる。これにより、積層体11では、図17に示すように、他端側冷却管部13を流通する冷媒の流量が減少することで、他端側冷却管部13における熱損失を抑えることができる。また、積層体11では、中段側冷却管部14を流通する冷媒の流量が増加することで、中段側冷却管部14における電子機器3との熱交換量を増加させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図18、図19を参照して説明する。本実施形態では、他端側冷却管部13の内部構造が第1実施形態と相違している。
本実施形態の他端側冷却管部13は、図18に示すように、補強部18が長手方向DRtbおよび長手方向に交差する方向(例えば、冷却管部の幅方向)に沿って延びる3つのリブ181Bで構成されている。
また、補強部18を構成する3つのリブ181Bは、他端側冷却管部13における冷媒の流通抵抗が大きくなるように、積層方向DRstにおいて突出管部135、136と重なり合うように構成されている。
本実施形態の3つのリブ181Bは、図19に示すように、第2外側プレート131側から中間プレート133側に向かって突出すると共に、その先端側の部位が中間プレート133に接合されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の積層型冷却器10は、第1実施形態で説明した積層型冷却器10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態の他端側冷却管部13は、補強部18を構成する3つのリブ181Bの先端側の部位が、中間プレート133に対して接合されている。これによれば、他端側冷却管部13の第2外側プレート131と中間プレート133との接合強度が高くなるので、他端側冷却管部13における耐圧性を充分に確保することができる。
(第3実施形態の変形例)
上述の第3実施形態では、補強部18を構成する3つのリブ181Bの先端側の部位が、中間プレート133に対して接合される例について説明したが、これに限定されない。例えば、図20に示すように、中間プレート133が設けられていない構成では、補強部18を構成する3つのリブ181Bの先端側の部位が、第2内側プレート132に対して接合される構成となっていてもよい。
なお、上述の第3実施形態では、他端側冷却管部13における補強部18を中間プレート133に対して接合する例について説明したが、これに限定されない。他端側冷却管部13以外の冷却管部12、14に対して補強部を設ける場合、当該補強部を構成するリブを中間プレートまたは外殻プレートに対して接合する構成としてもよい。これによれば、外殻プレートと中間プレートとの接合強度が高くなるので、冷却管部における耐圧性を充分に確保することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図21、図22を参照して説明する。本実施形態では、一端側冷却管部12の内部構造が第1実施形態と相違している。
本実施形態の補強部17は、図21に示すように、一対の突出管部125、126の周りを囲むリブ171Cで構成されている。さらに、本実施形態のリブ171Cは、図22に示すように、その先端側の部位が中間プレート123に対して接合されている。これにより、本実施形態の一端側冷却管部12は、第1外側プレート121に隣接する流路部のうち、インナフィン124が配置された領域が閉塞される構造となっている。
なお、本実施形態の導入パイプ部6および導出パイプ部7は、一対の突出管部125、126にろう付け接合される端部が積層方向DRstに沿って延びる略円筒形状となっている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の一端側冷却管部12は、リブ171Cによって第1外側プレート121に隣接する流路部が閉塞されると共に、第1外側プレート121と中間プレート123とが接合される構造となっている。
これによれば、第1外側プレート121に隣接する流路部の閉塞によって、一端側冷却管部12における熱損失を充分に抑制することができるので、冷媒によって電子機器3を充分に冷却することができる。加えて、一端側冷却管部12の第1外側プレート121と中間プレート123との接合強度が高くなるので、一端側冷却管部12における耐圧性を充分に確保することができる。
(第4実施形態の変形例)
上述の第4実施形態の如く、導入パイプ部6および導出パイプ部7のうち、一対の突出管部125、126にろう付け接合される端部が積層方向DRstに沿って延びる略円筒形状となっていると、ろう付け起点を確保することが困難となってしまう。このことは、一対の突出管部125、126との接合不良が生ずる要因となることから好ましくない。
このため、一端側冷却管部12は、図23、図24に示すように、各突出管部125、126の根元側をフレア状に拡径すると共に、各パイプ部6、7における各突出管部125、126にろう付け接合される端部をフレア状に拡径することが特に好ましい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図25、図26を参照して説明する。本実施形態では、他端側冷却管部13の内部構造が第1実施形態と相違している。
本実施形態の補強部18は、図25に示すように、長手方向DRtbの端部からインナフィン134が配置される部位の手前までの領域において長手方向DRtbに沿って延びるリブ181Cで構成されている。さらに、本実施形態のリブ181Cは、図26に示すように、その先端側の部位が中間プレート133に対して接合されている。これにより、本実施形態の他端側冷却管部13は、第2外側プレート131に隣接する流路部のうち、インナフィン134が配置された領域が閉塞される構造となっている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の他端側冷却管部13は、リブ181Cによって第2外側プレート131に隣接する流路部が閉塞されると共に、第2外側プレート131と中間プレート133とが接合される構造となっている。
これによれば、第2外側プレート131に隣接する流路部の閉塞によって、他端側冷却管部13における熱損失を充分に抑制することができるので、冷媒によって電子機器3を充分に冷却することができる。加えて、他端側冷却管部13の第2外側プレート131と中間プレート133との接合強度が高くなるので、他端側冷却管部13における耐圧性を充分に確保することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、車載された電力変換装置1に対して積層型冷却器10を適用する例について説明したが、これに限定されない。例えば、定置型の電力変換装置1に対して積層型冷却器10を適用してもよい。また、積層型冷却器10の適用対象は、電力変換装置1に限らず、発熱体を具備する様々な装置に対して広く適用可能である。
上述の各実施形態では、一端側冷却管部12および他端側冷却管部13の少なくとも一方に対して補強部17、18を設ける例について説明したが、これに限定されない。例えば、中段側冷却管部14に変形が生じ易い場合、積層型冷却器10は、中段側冷却管部14に対して補強部が設けられた構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、補強部17、18として、冷媒の流通路のうち、インナフィン124、134が設けられた領域の少なくとも一部を閉塞する構成を例示したが、これに限定されない。補強部17、18は、冷媒の流通路のうち、インナフィン124、134が設けられた領域の少なくとも一部を閉塞しない構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、補強部17、18が中間プレート123、133、143および外殻プレート122、132、142の一方に接合される構成を例示したが、これに限定されない。補強部17、18は、中間プレート123、133、143および外殻プレート122、132、142の双方に接合されない構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、他端側冷却管部13を補強する補強部13が、積層体11の積層方向DRstにおいて、突出管部135、136と重なり合うように構成される例について説明したが、これに限定されない。他端側冷却管部13を補強する補強部13は、積層体11の積層方向DRstにおいて、突出管部135、136と重なり合わない位置に設けられていてもよい。
上述の各実施形態では、複数の冷却管部12、13、14それぞれが中間プレート123、133、143を含んで構成される例について説明したが、これに限定されない。複数の冷却管部12、13、14は、中間プレート123、133、143を含まない構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、長手方向DRtbにおいて2つの電子機器3が搭載される例について説明したが、これに限らず、単一の電子機器3が搭載されていたり、3つ以上の電子機器3が搭載されていたりしてもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、積層型冷却器は、複数の冷却管部を構成する一対の外殻プレートを有している。複数の冷却管部のうち、一部の冷却管部には、外殻プレートに対して外殻プレートの一部を補強する少なくとも1つの補強部が設けられている。そして、補強部は、流通路におけるインナフィンが配置された位置とは異なる位置に、外殻プレート側から流通路側に向かって突出するように設けられている。
また、第2の観点によれば、積層型冷却器は、複数の冷却管部に、積層体の積層方向の一端側に位置する一端側冷却管部、積層体の積層方向の他端側に位置する他端側冷却管部が含まれている。少なくとも一端側冷却管部には、冷却管部の長手方向の一端側に複数の冷却管部に冷媒を導入する冷媒導入部が接続され、冷却管部の長手方向の他端側に複数の冷却管部を通過した冷媒を外部に導出する冷媒導出部が接続されている。そして、他端側冷却管部には、一対の外殻プレートにおける発熱体に接する第1の外殻プレートとは別の第2の外殻プレートに補強部が設けられている。
積層体における積層方向の他端側に位置する他端側冷却管部の第2の外殻プレートには、外部からの荷重に加えて、冷媒の圧力が大きく作用する。このため、複数の冷却管部のうち、他端側冷却管部が最も変形し易い傾向がある。
そこで、本開示の第2の観点では、複数の冷却管部のうち、最も変形し易い他端側冷却管部の第2の外殻プレートに補強部を設ける構成としている。このように、複数の冷却管部のうち、最も変形し易い他端側冷却管部の第2の外殻プレートに補強部を設ける構成とすれば、冷却管部の変形に伴う不具合を回避することが可能となる。
また、第3の観点によれば、積層型冷却器は、複数の冷却管部それぞれに、隣り合う冷却管部同士を積層体の積層方向に連結するための突出管部が設けられている。そして、他端側冷却管部は、補強部が冷却管部の長手方向または冷却管部の長手方向に交差する方向の少なくとも一方向に沿って延び、且つ、少なくとも1つの補強部が積層体の積層方向において突出管部と重なり合うように構成されている。
これによれば、複数の冷却管部における冷媒の流通抵抗の大小を補強部によって設定し易くなる。つまり、本構成では、複数の冷却管部の内部を流れる冷媒の流量を調節して、発熱体の発熱量に応じた冷却性能を確保することが可能となる。
また、第4の観点によれば、積層型冷却器は、複数の冷却管部に、積層体の積層方向の一端側に位置する一端側冷却管部、積層体の積層方向の他端側に位置する他端側冷却管部が含まれている。そして、少なくとも一端側冷却管部および他端側冷却管部それぞれには、一対の外殻プレートにおける発熱体に接する第1の外殻プレートとは別の第2の外殻プレートに補強部が設けられている。
本発明者らの調査によれば、積層体における積層方向の両端部には、外部からの荷重が作用し易いことから、積層体における積層方向の両端に位置する冷却管部に特に変形が生じ易い傾向があることが判っている。
そこで、本開示の第4の観点では、外部からの荷重が作用し易い積層体における積層方向の両端に位置する冷却管部に補強部を設ける構成としている。このように、外部からの荷重が作用し易い積層体における積層方向の両端に位置する冷却管部に補強部を設ける構成とすれば、意図しない冷却管部の変形に伴う不具合を回避することが可能となる。
また、第5の観点によれば、積層型冷却器における他端側冷却管部および一端側冷却管部のうち少なくとも一方は、流通路が積層体の積層方向において複数の流路部に分割されている。そして、複数の流路部のうち、第2の外殻プレートに隣接する流路部は、補強部によって閉塞されている。これによると、積層体では、積層方向の端部に位置する冷却管部を流通する冷媒の流量が減少することで、積層方向の端部に位置する冷却管部における熱損失を抑えることができる。また、積層体では、積層方向の中段部に位置する冷却管部を流通する冷媒の流量が増加することで、積層方向の中段部に位置する冷却管部における発熱体との熱交換量を増加させることができる。
また、第6の観点によれば、積層型冷却器は、複数の冷却管部それぞれが、一対の外殻プレートの間に配置され、一対の外殻プレートの双方に接合された中間プレートを含んで構成されている。そして、補強部は、中間プレートに接合されている。
これによれば、補強部が設けられた冷却管部における外殻プレートと中間プレートとの接合強度が高くなるので、補強部が設けられた冷却管部における耐圧性を充分に確保することができる。
また、第7の観点によれば、積層型冷却器は、複数の冷却管部それぞれが、一対の外殻プレートの間に流通路が形成されるように一対の外殻プレート同士が接合されている。そして、補強部は、一対の外殻プレートの双方に接合されている。
これによれば、補強部が設けられた冷却管部における外殻プレート同士の接合強度が高くなるので、補強部が設けられた冷却管部における耐圧性を充分に確保することができる。
11 積層体
12 一端側冷却管部
121、122 外殻プレート
13 他端側冷却管部
131、132 外殻プレート
14 中段側冷却管部
141、142 外殻プレート
17 補強部
18 補強部

Claims (7)

  1. 複数の発熱体(3)を冷却する積層型冷却器であって、
    内部に冷媒の流通路を有する複数の冷却管部(12、13、14)が隣り合う前記冷却管部の間に前記発熱体を配置する隙間が空いた状態で積層された積層体(11)を備え、
    前記積層体は、荷重付与部材(43)を介して前記積層体の積層方向に圧縮された状態で筐体(4)に収容されており、
    前記複数の冷却管部それぞれは、外殻を構成すると共に、前記流通路を形成する一対の外殻プレート(121、122、131、132、141、142)、前記流通路において前記発熱体と対向するように配置されたインナフィン(124、134、144)を含んで構成されており、
    前記複数の冷却管部のうち、少なくとも1つの冷却管部には、前記外殻プレートに対して前記外殻プレートの一部を補強する少なくとも1つの補強部(17、18)が設けられており、
    前記補強部は、前記流通路における前記インナフィンが配置された位置とは異なる位置に、前記外殻プレート側から前記流通路側に向かって突出するように設けられている積層型冷却器。
  2. 前記複数の冷却管部には、前記積層体の積層方向の一端側に位置する一端側冷却管部(12)、前記積層体の積層方向の他端側に位置する他端側冷却管部(13)が含まれており、
    前記一端側冷却管部には、前記冷却管部の長手方向の一端側に前記複数の冷却管部に冷媒を導入する冷媒導入部(6)が接続され、前記冷却管部の長手方向の他端側に前記複数の冷却管部を通過した冷媒を外部に導出する冷媒導出部(7)が接続されており、
    少なくとも前記他端側冷却管部には、前記一対の外殻プレートにおける前記発熱体に接する第1の外殻プレート(132)とは別の第2の外殻プレート(131)に前記補強部(18)が設けられている請求項1に記載の積層型冷却器。
  3. 前記複数の冷却管部それぞれには、隣り合う前記冷却管部同士を前記積層体の積層方向に連結するための突出管部(125、126、135、145、146)が設けられており、
    前記他端側冷却管部は、前記補強部が前記冷却管部の長手方向または前記冷却管部の長手方向に交差する方向の少なくとも一方向に沿って延び、且つ、少なくとも1つの前記補強部が前記積層体の積層方向において前記突出管部と重なり合うように構成されている請求項2に記載の積層型冷却器。
  4. 前記複数の冷却管部には、前記積層体の積層方向の一端側に位置する一端側冷却管部(12)、前記積層体の積層方向の他端側に位置する他端側冷却管部(13)が含まれており、
    少なくとも前記一端側冷却管部および前記他端側冷却管部には、前記一対の外殻プレートにおける前記発熱体に接する第1の外殻プレート(122、132)とは別の第2の外殻プレート(121、131)に前記補強部(17、18)が設けられている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層型冷却器。
  5. 前記他端側冷却管部および前記一端側冷却管部のうち少なくとも一方は、前記流通路が前記積層体の積層方向において複数の流路部に分割されており、
    前記複数の流路部のうち、前記第2の外殻プレートに隣接する流路部は、前記補強部によって閉塞されている請求項2ないし4のいずれか1つに記載の積層型冷却器。
  6. 前記複数の冷却管部それぞれは、前記一対の外殻プレートの間に配置され、前記一対の外殻プレートの双方に接合された中間プレート(123、133、143)を含んで構成されており、
    前記補強部は、前記中間プレートに接合されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の積層型冷却器。
  7. 前記複数の冷却管部それぞれは、前記一対の外殻プレートの間に前記流通路が形成されるように前記一対の外殻プレート同士が接合されており、
    前記補強部は、前記一対の外殻プレートの双方に接合されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の積層型冷却器。
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