JP2018097139A - 画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷可能なトナーの総量に制限をかけることなく、ユーザーが意図する階調表現が可能な画像形成システム及びプログラムを提供する。【解決手段】複数の画像形成装置が直列に配置された画像形成システムにおいて、取得された画像データに対して、当該画像データに基づく画像が形成された場合、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えるかどうかを判断する判断手段と、判断手段によって、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えると判断された画像データについて、1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えないように分割して分割画像データを生成する分割手段と、分割手段により分割された分割画像データの画像形成を複数の画像形成装置に分担させるように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成システム及びプログラムに関する。
従来、複数(例えば、2台)の画像形成装置を用紙搬送方向に沿って直列に接続して構成される画像形成システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成システムによれば、両面印刷の場合、例えば、用紙搬送方向の上流側に位置する第1の画像形成装置によって用紙の裏面を印刷し、用紙搬送方向の下流側に位置する第2の画像形成装置によって用紙の表面を印刷することができる。
このような画像形成システムにおいては、一般的に、電子写真方式の画像形成装置が用いられる。電子写真方式の画像形成装置では、例えば、複数の感光体上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像をそれぞれ現像し、これらのトナー像を中間転写体上に順次転写してトナー像を重ね合わせた後、重ね合わせたトナー像を一括して用紙に転写する中間転写方式により画像が形成される。用紙上に形成された画像は、定着装置において加熱定着され、画像形成が完了する。
ところで、同じ個所に重ね合わされて配置されたYMCKの各トナーの濃度の合計値が所定値を超えると、トナーの定着不足によるトナー剥がれ等が発生するおそれがある。これは、同じ個所に多量のトナーが積層されると、全てのトナーを十分に加熱することができず、定着温度不足により用紙からトナー像が剥がれやすくなってしまうためであると考えられる。
このような問題に対処するため、従来、同一個所に重ねて印字できるトナーの総量を制限する、トナー濃度調整が一般的に行われている(例えば、特許文献2)。例えば、図7に示すように、トナー剥がれの発生しない印刷可能最大濃度(Dmax)を200%に設定した場合、トナーの総量が300%の印刷用データが入力されると、トナーの総量が200%になるよう各チャンネルを等しい比率で圧縮させている。
なお、特許文献1のような2台の画像形成装置を直列に接続して構成される画像形成システムにおいては、第1の画像形成装置と第2の画像形成装置とで別の面を印刷し、異なる画像を形成する。したがって、各画像について印刷可能最大濃度を超えないようにトナー濃度調整を行い、各画像形成装置に画像データを送信する方法が用いられてきた。
特開2013−57748号公報 特開2003−186277号公報
しかしながら、上記のように印刷可能最大濃度に制限をかけて印刷を行うと、YMCKをすべて100%の濃度で印刷した場合に比べて、階調性に制限がかかってしまう。このため、ユーザーが意図する階調を表現することが困難であった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、印刷可能なトナーの総量に制限をかけることなく、ユーザーが意図する階調表現が可能な画像形成システム及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成システムは、
複数の画像形成装置が直列に配置された画像形成システムにおいて、
取得された画像データに対して、当該画像データに基づく画像が形成された場合、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段によって、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えると判断された画像データについて、1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えないように分割して分割画像データを生成する分割手段と、
前記分割手段により生成された分割画像データの画像形成を前記複数の画像形成装置に分担させるように制御する制御手段と、を備える
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
複数の搬送ルートを有し、前記搬送ルートを用いて用紙を搬送する搬送手段を備え、
前記制御手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、用紙の搬送に用いる前記搬送ルートを決定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成システムにおいて、
前記分割手段は、全体の画像データのうち特定色のトナーのみの画像データからなる分割画像データを生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
前記複数の画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナーを用いて画像形成を行い、
前記分割手段は、全体の画像データのうちイエローのトナーのみの画像データからなる分割画像データを生成することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記分割手段は、前記複数の画像形成装置のトナー残量に基づいて、複数の分割パターンから一の分割パターンを選択し、選択した分割パターンに基づいて画像データを分割して分割画像データを生成することを特徴とする。
また、請求項6に記載のプログラムは、
複数の画像形成装置が直列に配置された画像形成システムにおけるコンピューターを、
取得された画像データに対して、当該画像データに基づく画像が形成された場合、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えるかどうかを判断する判断手段、
前記判断手段によって、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えると判断された画像データについて、1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えないように分割する分割手段、
前記分割手段により分割された分割画像データの画像形成を前記複数の画像形成装置に分担させるように制御する制御手段、
として機能させる。
本発明によれば、印刷可能なトナーの総量に制限をかけることなく、ユーザーが意図する階調表現が可能な画像形成システム及びプログラムを提供することができる。
画像形成システムの概略構成を示す図である。 第1の画像形成装置及び第2の画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る用紙搬送方法の一例を示す図である。 本実施形態に係る画像データの分割方法の一例を示す図である。 本実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。 従来のトナー濃度調整方法について説明する図である。
〔実施形態〕
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成システムについて、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
(画像形成システムの構成)
図1に、本実施の形態における画像形成システム1の概略構成図を示す。
図1に示すように、画像形成システム1は、用紙の搬送経路の上流側から、給紙装置10、第1の画像形成装置20、反転装置30、第2の画像形成装置40、後処理装置50等が直列的に連結された直列タンデム構成となっている。
本実施の形態における画像形成システムでは、形成される画像の1画素当たりのトナーの総量が印刷可能最大濃度(Dmax)を超えない場合は、第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40のそれぞれが用紙の片面に画像形成を行う。したがって、用紙の片面に画像を形成する片面モードのジョブが実行される場合には、第1の画像形成装置20又は第2の画像形成装置40が稼働することによって用紙の表面に画像が形成される。用紙の両面に画像を形成する両面モードのジョブが実行される場合には、第1の画像形成装置20が稼動することによって用紙の一方の面(例えば、裏面)に画像が形成され、第2の画像形成装置40が稼動することによって用紙の他方の面(例えば、表面)に画像が形成される。なお、本実施形態では、両面モードの場合、第1の画像形成装置20が用紙の裏面に、第2の画像形成装置40が用紙の表面にそれぞれ画像を形成するようにしたが、第1の画像形成装置20が用紙の表面に、第2の画像形成装置40が用紙の裏面にそれぞれ画像を形成するようにしてもよい。
給紙装置10は、PFU(Paper Feeder Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段等を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により第1の画像形成装置20の用紙搬送部に搬送される。
第1の画像形成装置20は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に画像形成したり、外部装置等からPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ及びプリント設定データを受信し、受信したプリントデータ及びプリント設定データ等に基づいて画像を用紙上に形成したりする。第1の画像形成装置20は、画像読取部21、操作表示部22、プリント部23等を備えて構成される。
画像読取部21は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部と読取部とを備え、操作表示部22により受け付けられた設定情報に基づいて複数の原稿の画像を読み取る。自動原稿送り部の原稿トレイに載置された原稿は、読取個所であるコンタクトガラスに搬送され、光学系により原稿の片面又は両面の画像が読み取られ、CCD(Charge Coupled Device)211により原稿の画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等の画像データに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含むことを意味する。
操作表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)221、LCD221を覆うように設けられたタッチパネル、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群等から構成される。
プリント部23は、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、給紙部231、用紙搬送部232、各色の画像形成部233、定着部234等のプリント出力に係る各部を備えて構成される。
給紙部231は、複数の給紙トレイと給紙トレイ毎に設けられた給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により用紙搬送部に向けて搬送される。
用紙搬送部232は、給紙装置10又は給紙部231から搬送された用紙を、複数の中間ローラー、レジストローラー等を経る画像形成部233への用紙搬送経路上に用紙を搬送し、画像形成部233の二次転写位置へと搬送する。
また、用紙搬送部232は、反転搬送部232aを備える。反転搬送部232aは、定着部234から排出された用紙を、反転ローラー等によりスイッチバックして表裏反転させて、プリント部23に搬送する。
画像形成部233は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラー、クリーニング装置等を備え、印刷画像データに基づき用紙上に画像が形成された出力物を生成する。第1の画像形成装置20がカラー画像を形成するものである場合には、画像形成部233が色毎に設けられる。
イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部233yでは、帯電装置により帯電された感光体ドラムの表面に、露光装置からイエロー(Y)の印刷画像データに応じた光が照射され静電潜像が書き込まれる。そして、静電潜像が書き込まれた感光体ドラムの表面に、帯電したイエロー(Y)のトナーが現像装置により付着されて静電潜像が現像される。現像装置により感光体ドラム上に付着したトナーは、感光体ドラムが一定速度で回転されることにより、一次転写ローラーが配置された一次転写位置で中間転写ベルト233aに転写される。中間転写ベルト233aにトナーが転写された後、クリーニング装置により、感光体ドラムの表面の残留電荷や残留トナー等が除去され、除去されたトナー等はトナー回収箱へ回収される。
同様に、各色の画像形成部233m、233c、233kは、感光体ドラムの周囲に配置された帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラー、クリーニング装置等を備え、マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像をそれぞれ形成する。
中間転写ベルト233aに転写された各色のトナー像は、二次転写ローラーが配置された二次転写位置で用紙に一括転写される。
定着部234は、定着ヒーター、定着ローラー、定着外部加熱部等から構成され、用紙に転写されたトナー像を加熱定着する。
定着部234により定着処理された用紙は、排紙ローラー等により反転装置30に搬送される、又は、用紙搬送部232の反転搬送部232aに搬送される。
反転装置30は、排紙トレイT1、反転ローラー等を有するスタッカー31等を備えており、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40との間に設置されている。
反転装置30は、搬送手段として機能し、第1の画像形成装置20からの指示にしたがって、第1の画像形成装置20により片面に画像形成された用紙を、第2の画像形成装置40へと搬送、又は、排紙トレイT1に排出する。第2の画像形成装置40へ搬送する用紙が表裏を反転させる必要がある場合には、スタッカー31が有する反転ローラー等により当該用紙をスイッチバックすることにより表裏反転し、第2の画像形成装置40へと搬送する。
第2の画像形成装置40は、プリント部43等を備えて構成され、第1の画像形成装置20からの指示にしたがって、用紙に画像形成する。
なお、第2の画像形成装置40が備えるプリント部43は、第1の画像形成装置20が備えるプリント部23と同様の構成であるため、説明は省略する。
後処理装置50は、反転ユニット、ソートユニット、ステイプルユニット、パンチユニット、折ユニット等の各種後処理ユニットと、複数の排紙トレイT2〜T4等を備え、第1の画像形成装置20からの指示にしたがって、第2の画像形成装置40から搬送された用紙に対して各種後処理を施し、後処理が施された用紙を排紙トレイT2〜T4のいずれかに排出する。
本実施形態における画像形成システム1では、第1の画像形成装置20において片面モードのジョブが実行された場合には、排紙トレイT1に用紙が排出され、また、第2の画像形成装置40において片面モードのジョブが実行された場合には、排紙トレイT2に用紙が排出される。更に、両面モードのジョブが実行された場合には、排紙トレイT3に用紙が排出されるものとする。
なお、これに限らず、第1の画像形成装置20において片面モードのジョブが実行された場合には、反転装置30のスタッカー31に用紙を一時的に格納し、当該スタッカー31を排紙トレイとして用いてもよい。また、第1の画像形成装置20の搬出口から反転装置30、第2の画像形成装置40、後処理装置50を通過する用紙搬送経路を設け、当該用紙搬送経路の出口に排紙トレイT4を設け、当該排紙トレイT4を第1の画像形成装置20において片面モードのジョブが実行された場合に用紙が排出される排紙トレイとして用いてもよい。
また、本実施形態では、画像読取部21、操作表示部22、コントローラー24を備えた第1の画像形成装置20を画像形成システム1の用紙搬送経路において第2の画像形成装置40よりも上流側に設けているが、これに限らず、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40とが逆の位置関係となるように設けられていてもよい。
図2に、本実施形態における第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40の機能的構成を示す。
図2に示すように、第1の画像形成装置20は、画像読取部21、操作表示部22、プリント部23、コントローラー24、画像制御基板25、通信部26等を備えて構成されている。第1の画像形成装置20は、コントローラー24のLANIF(Local Area Network InterFace)244を介してネットワーク3上の外部装置2と相互にデータが送受信可能に接続されている。
画像読取部21は、上述した自動原稿送り部及び読取部と、画像読取制御部210とを備える。画像読取制御部210は、制御部250からの指示に基づいて自動原稿送り部及び読取部等を制御して、複数の原稿の画像を読み取るスキャナー機能を実現させる。画像読取部21により読み取られたアナログ画像データは、読取処理部253に出力され、読取処理部253においてA/D変換され各種画像処理が施される。
操作表示部22は、上述したLCD221やタッチパネル等と、操作表示制御部220とを備える。操作表示制御部220は、制御部250から入力される表示信号にしたがって、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCDに表示させる。また、操作表示制御部220は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネル等から入力される操作信号を制御部250に出力する。
第1の画像形成部としてのプリント部23は、上述した給紙部231、用紙搬送部232、各色の画像形成部233、定着部234等のプリント出力に係る各部と、プリント制御部230とを備える。プリント制御部230は、制御部250からの指示にしたがって各色の画像形成部233等のプリント部23の各部の動作を制御し、書込処理部258から入力された印刷画像データに基づいて画像形成を行わせる。
コントローラー24は、ネットワーク3に接続される外部装置2から画像形成システム1に入力されるデータの管理及び制御を行うものであり、外部装置2からプリント対象のデータ(プリントデータ及びプリント設定データ)を受信し、当該プリントデータを展開して生成した画像データとプリント設定データとを画像制御基板25に送信する。
コントローラー24は、コントローラー制御部241、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC242、画像メモリー243、LANIF244等から構成される。
コントローラー制御部241は、コントローラー24各部の動作を統括的に制御し、LANIF244を介して外部装置2から入力されるプリントデータを展開してビットマップ形式の画像データの生成を行う。
DRAM制御IC242は、LANIF244により受信されたプリントデータのコントローラー制御部241への転送や、画像メモリー243に対する画像データ及びプリント設定データの書き込み/読み出しを制御する。また、DRAM制御IC242は、画像制御基板25のDRAM制御IC255とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラー制御部241からの指示にしたがって、プリント対象の画像データ及びプリント設定データを画像メモリー243から読み出してDRAM制御IC255に出力する。
画像メモリー243は、DRAM等の揮発性メモリーから構成され、画像データ及びプリント設定データを一時的に記憶する。
LANIF244は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLAN等のネットワーク3に接続するための通信インターフェイスであり、外部装置2からプリントデータやプリント設定データを受信する。受信されたプリントデータやプリント設定データは、DRAM制御IC242に出力される。
画像制御基板25は、制御部250、不揮発メモリー251、RAM(Random Access Memory)252、読取処理部253、圧縮IC254、DRAM制御IC255、画像メモリー256、伸長IC257、書込処理部258等を備える。
制御部250は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、不揮発メモリー251に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM252に展開し、RAM252に展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行し、第1の画像形成装置20の各部を集中制御し、また、画像形成システム1の全体を統括的に管理する。
また、制御部250は、外部装置2からコントローラー24を介して入力された画像データ及びプリント設定データ、又は画像読取部21から入力された画像データ及び操作表示部22により設定された設定情報に基づいてジョブデータ及び圧縮画像データを生成する。そして、制御部250は、生成したジョブデータ及び圧縮画像データを第2の画像形成装置40に送信し、第2の画像形成装置40と協働してジョブを実行する。
ジョブとは、画像形成に関する一連の動作であり、例えば、所定ページの原稿からなる複写物を作成する場合には、所定ページの原稿の画像形成に関する一連の動作が1ジョブである。このジョブの動作を実行するためのデータがジョブデータである。
不揮発メモリー251は、上述したシステムプログラムや各種アプリケーションプログラム及び各種データ等を記憶する。これらのプログラムは、コンピューターが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部250は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
RAM252は、例えば、「DDR3 SDRAM(Double-Data-Rate3 Synchronous Dynamic Random Access Memory)」規格の半導体メモリーであり、高速のデータ転送が可能に構成されている。なお、RAM252に適用されるメモリーの規格は上述したものに限定されず、適切なデータ転送レートを有するものを適宜選択することができる。
RAM252は、制御部250により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
また、RAM252には、コントローラー24から入力された画像データ及びプリント設定データ、又は、画像読取部21から入力された画像データ及び当該画像データが取得される際に操作表示部22により設定された設定情報、に基づいて制御部250により生成されたジョブデータを一時的に保存する。また、RAM252は、通信部26を介して送受信されるデータを一時的に保存する。
読取処理部253は、画像読取部21から入力されるアナログ画像データに、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル画像データを生成する。生成された画像データは、圧縮IC254に出力される。
圧縮IC254は、入力されたデジタル画像データに圧縮処理を施してDRAM制御IC255に出力する。
DRAM制御IC255は、制御部250からの指示にしたがって、圧縮IC254による画像データの圧縮処理及び伸長IC257による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリー256への画像データの入出力制御を行う。
例えば、DRAM制御IC255は、画像読取部21により読み取られた画像データの保存指示が制御部250から入力されると、読取処理部253に入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC254により実行させて、圧縮画像データを画像メモリー256の圧縮メモリー256aに記憶させる。また、DRAM制御IC255は、コントローラー24のDRAM制御IC242から画像データが入力されると、当該画像データの圧縮処理を圧縮IC254により実行させ、圧縮画像データを画像メモリー256の圧縮メモリー256aに記憶させる。
さらに、DRAM制御IC255は、圧縮画像データのプリント出力指示が制御部250から入力されると、RAM252から転送された圧縮画像データを一旦圧縮メモリー256aに転送する。その後、DRAM制御IC255は、圧縮メモリー256aに記憶された圧縮画像データを読み出し、伸長IC257により伸長処理を施してページメモリー256bに記憶させる。さらに、ページメモリー256bに記憶された画像データのプリント出力指示が入力されると、ページメモリー256bから画像データを読み出して書込処理部258に出力する。
画像メモリー256は、DRAM(Dynamic RAM)から構成される圧縮メモリー256aとページメモリー256bとを備える。圧縮メモリー256aは、圧縮画像データを記憶するためのメモリーであり、ページメモリー256bは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶するためのメモリーである。
伸長IC257は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
書込処理部258は、DRAM制御IC255から入力された画像データに基づいて、画像形成のための印刷画像データを生成し、プリント部23に出力する。
通信部26は、画像形成システム1を構成する各装置が接続されたネットワークに接続するための通信インターフェイスであり、各装置と各種データ送受信する。通信部26は、例えば、10Gbpsの伝送レートを有する「10G Ethernet(登録商標)」の通信規格を用いており、各装置との通信の高速化が図られている。なお、通信部26に適用される通信規格は上述したものに限定されず、適切なデータ転送レートを有するものを適宜選択することができる。
次に、本実施の形態における第2の画像形成装置40の機能的構成を説明する。
図3に示すように、第2の画像形成装置40は、プリント部43、画像制御基板45、通信部46等を備えて構成されている。
第2の画像形成部としてのプリント部43は、第1の画像形成装置20のプリント部23と同様であるため、同一の部分は同一の符号を付し、説明は省略する。
画像制御基板45は、制御部450、不揮発メモリー451、RAM452、DRAM制御IC455、画像メモリー456、伸長IC457、書込処理部458等を備える。
制御部450は、CPU等から構成され、不揮発メモリー451に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM452に展開し、RAM452に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、第2の画像形成装置40の各部を集中制御する。
また、制御部450は、第1の画像形成装置20から受信したジョブのジョブデータと圧縮画像データに基づいて、ジョブを実行する。
不揮発メモリー451は、上述したシステムプログラムや各種アプリケーションプログラム及び各種データ等を記憶する。これらのプログラムは、コンピューターが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部450は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
RAM452は、例えば、「DDR3 SDRAM」規格の半導体メモリーであり、高速のデータ転送が可能に構成されている。なお、RAM452に適用されるメモリーの規格は上述したものに限定されず、適切なデータ転送レートを有するものを適宜選択することができる。
また、RAM452は、制御部450により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
また、RAM452は、通信部46を介して第1の画像形成装置20から入力されたジョブデータ及び圧縮画像データを一時的に記憶する。
DRAM制御IC455は、制御部450からの指示にしたがって、伸長IC457による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリー456への画像データの入出力制御を行う。
例えば、DRAM制御IC455は、RAM452から圧縮画像データが転送されると、当該圧縮画像データを一旦画像メモリー456の圧縮メモリー456aに転送する。その後、DRAM制御IC455は、圧縮メモリー456aに記憶された圧縮画像データを読み出し、伸長IC457により伸長処理を施してページメモリー456bに記憶させる。さらに、ページメモリー456bに記憶された画像データのプリント出力指示が入力されると、ページメモリー456bから画像データを読み出して書込処理部458に出力する。
画像メモリー456は、DRAMから構成される圧縮メモリー456aとページメモリー456bとを備える。圧縮メモリー456aは、圧縮画像データを記憶するためのメモリーであり、ページメモリー456bは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶するためのメモリーである。
伸長IC457は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
書込処理部458は、DRAM制御IC455から入力された画像データに基づいて、画像形成のための印刷画像データを生成し、プリント部43に出力する。
通信部46は、画像形成システム1を構成する各装置が接続されたネットワークに接続するための通信インターフェイスであり、各装置と各種データ送受信する。
(直列タンデム構成におけるプリント動作)
次に、本実施形態における画像形成システム1のプリント動作について説明する。なお、本実施形態においては1画素当たりの印刷可能最大濃度(Dmax)を200%とする。また本実施形態においては、トナー量Dは、画像データに基づく画像が形成された場合の1画素当たりのトナーの総量を指す。
まず、図3を用いて、本実施形態に係る用紙搬送方法について説明する。
画像データ中のトナー量Dが0%<D<200%の場合、片面印刷時は図3(A)に示すように、第1の画像形成装置20(メイン機)では印刷を行わず、反転装置30に搬送される。反転装置30では、スタッカー31によって用紙が表裏反転され、第2の画像形成装置40に搬送される。第2の画像形成装置40(サブ機)では、第1の画像形成装置20から送信された画像データに基づいて、プリント部43によって用紙の表面に画像が形成され、後処理装置50へと搬送される。
両面印刷時は図3(B)に示すように、第1の画像形成装置20では、画像データに基づいてプリント部23によって用紙の裏面に画像が形成され、反転装置30に搬送される。反転装置30では、スタッカー31によって用紙が表裏反転され、第2の画像形成装置40に搬送される。第2の画像形成装置40では、第1の画像形成装置20から送信された画像データに基づいて、プリント部43によって用紙の表面に画像が形成され、後処理装置50へと搬送される。
即ち、画像中のトナー量DがD<Dmaxとなる場合には、画像データは分割せず、第1の画像形成装置20によって裏面に、第2の画像形成装置40によって表面に画像が形成される。
画像中のトナー量Dが200%<D<400%の場合、画像データを分割し、第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40によって、一の画像を分担して形成する。
片面印刷時は、図3(C)に示すように、第1の画像形成装置20によって表面に印刷し、反転装置30では用紙を表裏反転させずに、第2の画像形成装置40によって再度表面に印刷する。
両面印刷時は、図3(D)に示すように、第1の画像形成装置20によって表面に印刷した後、反転搬送部232aによって用紙を反転して裏面に印刷し、反転装置30に用紙を搬送する。反転装置30では用紙を表裏反転させずに、第2の画像形成装置40によって再度両面に印刷する。
即ち、D>Dmaxとなる場合には、分割後の画像データのトナー量DがDmaxを超えない値となるように画像データを分割して2つの分割画像データを生成し、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40のそれぞれに異なる分割画像データを送信する。したがって、分割画像データに基づく画像形成及び定着処理を各々行うことで、Dmaxを超える画像データについても定着不良を起こすことなく画像形成を実施することが可能となる。
次に、画像データの分割方法について説明する。図4に、画像データの分割方法の概念を示す。
図4に示すように、パターンA〜パターンDの4つの分割パターンが想定される。なお、各画像形成装置で形成する画像のトナー量DがDmaxを超えないように制御可能であれば、分割パターンはこれに限定されるものではない。
パターンAにおいては、Y/M/C/Kのデータを所定の順番で合算し、合算値が200%を超えた部分を分割して、第2の画像形成装置40が実行するジョブ(サブ側ジョブ)とする。これにより、制御部250による分割処理の単純化が図れる。
パターンBにおいては、Yのみを分割してサブ側ジョブとし、M/C/Kを第1の画像形成装置20が実行するジョブ(マスター側ジョブ)とする。即ち、本実施形態においては、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40によって同じ位置に二度印刷するが、追い刷りによって色ずれが生じる虞がある。そこで、色ずれの最も目立ちにくいYのみを分割することによって、このような問題を軽減することができる。
パターンCにおいては、Y/M/C/Kの各色の比率を保ったまま、200%を超えた部分を分割して、サブ側ジョブとする。これにより、色合いを平均化することができる。
パターンDにおいては、Y/M/C/Kを2色ずつに分割し、それぞれをサブ側ジョブ及びマスター側ジョブとする。例えば、C/KとY/Mの二色に分割し、第1の画像形成装置20にC/Kのトナーを、第2の画像形成装置40にY/Mのトナーをセットする。これにより、資材管理を容易化することができる。
この他に、特定色の濃度のみを高くすることを目的として、例えば、Y/M/C/Kのうち、C/Mのみを分割の対象とすることで、当該二色の濃度を高くすることができる。
分割するトナーは、コントローラー24を介して、外部装置2からユーザーが指定するものとしてもよいし、操作表示部22を介してユーザーが設定するものとしてもよい。
また、各画像形成装置の残トナー量を考慮して分割を行うものとしてもよい。上記したパターンCにおいては、トナー濃度が200%を超えた部分をサブ側のジョブとしたが、第1の画像形成装置20の残トナー量が少なく、第2の画像形成装置40の残トナー量が多い場合には、分割したジョブをマスター側ジョブとすることで、トナーの不足を回避し、消費量のバランスを調整することができる。あるいは、トナーの消費スピードが速い色を分割の対象とし、当該トナーの残量が多い方の画像形成装置によってその色を印刷するようにしてもよい。
なお、トナー残量の状況に応じて、画像データを均等に分割したり、その他の割合で分割したりすることも可能である。
なお、第1の画像形成装置20の残トナー量は、不揮発メモリー251によって記憶されており、第2の画像形成装置40の残トナー量は、通信部46を介して第1の画像形成装置20に送信され、不揮発メモリー251によって記憶される。制御部250は、不揮発メモリー251に保存された残トナー量を参照して、上記の判断を行う。
次に、図5のフローチャートを用いて、第1実施形態に係る画像形成システム1が行う処理について説明する。
まず、第1の画像形成装置20がジョブを受け付ける(ステップS501)。ここで、ジョブの受け付けは、外部装置2から画像データ及びプリント設定データが入力され、又は画像読取部21によって読み取られた画像データ及び操作表示部22により設定された設定情報が入力されることを指す。
次に、制御部250は、受け付けたジョブが片面印刷かどうかを判断する(ステップS502)。制御部250が片面印刷であると判断した場合(ステップS502:Yes)、制御部250は判断手段として、画像中にトナー量DがDmaxを超える領域が存在するかどうかを判断する(ステップS503)。
制御部250が、D>Dmaxとなる領域が存在すると判断した場合(ステップS503:Yes)、制御部250は分割手段として、画像データを第1の画像形成装置20が実行するジョブ(マスター側ジョブ)の第1分割画像データと、第2の画像形成装置40が実行するジョブ(サブ側ジョブ)の第2分割画像データとに分割する(ステップS504)。ここで、制御部250は、上述したように各分割画像データによって形成される画像のトナー量DがDmaxを超えないように制御する。
次に、制御部250は、通信部26を介してサブ側ジョブの第2分割画像データを第2の画像形成装置40に送信する(ステップS505)。
次に、ステップS506では、制御部250は反転搬送部232aを制御して用紙を反転させる。
ステップS507では、制御部250はプリント部23を制御して、用紙の表面にマスター側ジョブを実行する。即ち、本実施形態においては、第1の画像形成装置20に搬送される用紙は、裏面側が画像形成面となるように搬送されるため、ステップS506において用紙を反転させることで、ステップS507において用紙の表面に画像形成が可能となる。
ステップS508では、制御部250は用紙搬送部232を制御して、反転装置30に用紙を搬送し、ステップS512へと移行する。
ステップS503において、制御部250が、D>Dmaxとなる領域が存在しないと判断した場合(ステップS503:No)、制御部250は、通信部26を介して分割していない画像データをサブ側ジョブの第2分割画像データとして、第2の画像形成装置40に送信する(ステップS509)。続いて、制御部250は用紙搬送部232を制御して、反転装置30に用紙を搬送する(ステップS510)。
反転装置30に用紙が搬送されると、制御部250は制御手段としてスタッカー31を制御し、用紙を反転させる(ステップS511)。ステップS512では、反転装置30は、第2の画像形成装置40に用紙を搬送する。
第2の画像形成装置40において、制御部450が通信部46を介してサブ側ジョブの第2分割画像データを受信し、また第2の画像形成装置40に用紙が搬送されると、制御部450は、プリント部43を制御して用紙の表面に対してサブ側ジョブを実行する(ステップS513)。以上により、片面印刷が完了し、制御を終了する。
ステップS502において、制御部250によって片面印刷ではないと判断されると(ステップS502:No)、即ち両面印刷であると判断されると、ステップS514へと移行する。
ステップS514では、制御部250は判断手段として、裏面又は表面、又はその両方の画像中にトナー量DがDmaxを超える領域が存在するかどうかを判断する。
制御部250が、D>Dmaxとなる領域が存在しないと判断した場合(ステップS514:No)、ステップS515へと移行する。
ステップS515では、制御部250は、通信部26を介して分割していない表面の画像データをサブ側ジョブの第2分割画像データとして、第2の画像形成装置40に送信する。続いて、制御部250はプリント部23を制御して、マスター側ジョブを実行し(ステップS516)、用紙の裏面に画像を形成する。次に、制御部250は用紙搬送部232を制御して、反転装置30に用紙を搬送する(ステップS517)。
反転装置30に用紙が搬送されると、制御部250は制御手段としてスタッカー31を制御し、用紙を反転させる(ステップS511)。ステップS512では、反転装置30は、第2の画像形成装置40に用紙を搬送する。
第2の画像形成装置40において、制御部450が通信部46を介してサブ側ジョブの第2分割画像データを受信し、また第2の画像形成装置40に用紙が搬送されると、制御部450はプリント部43を制御してサブ側ジョブを実行する(ステップS513)。以上により、D>Dmaxとなる領域が存在しない場合の両面印刷が完了し、制御を終了する。
制御部250が、D>Dmaxとなる領域が存在すると判断した場合(ステップS514:Yes)、図6のステップS601へと移行する。ステップS601では、制御部250は分割手段として、D>Dmaxとなる領域が存在する面について、画像データを第1の画像形成装置20が実行するジョブ(マスター側ジョブ)の第1分割画像データと、第2の画像形成装置40が実行するジョブ(サブ側ジョブ)の第2分割画像データとに分割する。例えば、裏面にD>Dmaxとなる領域が存在し、表面にD>Dmaxとなる領域が存在しない場合は、制御部250は裏面のみの画像データの分割を行い、表面については画像データの分割を行わない。
次に、制御部250は、通信部26を介してサブ側ジョブの第2分割画像データを第2の画像形成装置40に送信する(ステップS602)。
次に、ステップS603では、制御部250はプリント部23を制御して、用紙の裏面に対してマスター側ジョブを実行する。ステップS604では、制御部250は反転搬送部232aを制御して用紙を反転させ、続いて用紙の表面に対してマスター側ジョブを実行する(ステップS605)。即ち、両面印刷時は、第1の画像形成装置20は、上記したように表面及び裏面に画像形成を実行する。
ステップS606では、制御部250は用紙搬送部232を制御して、反転装置30に用紙を搬送する。
反転装置30に用紙が搬送されると、反転装置30は、第2の画像形成装置40に用紙を搬送する(ステップS607)。
第2の画像形成装置40において、制御部450が通信部46を介してサブ側ジョブの第2分割画像データを受信し、また第2の画像形成装置40に用紙が搬送されると、制御部450はプリント部43を制御して用紙の表面に対してサブ側ジョブを実行する(ステップS608)。ステップS609では、制御部250は反転搬送部232aを制御して用紙を反転させ、続いて用紙の裏面に対してマスター側ジョブを実行する(ステップS610)。以上により、D>Dmaxとなる領域が存在する場合の両面印刷が完了し、制御を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成システム1においては、第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40は、データの送受信が可能に相互に接続されている。制御部250は、トナー量DがDmaxを超えた場合に、画像データをマスター側ジョブの第1分割画像データとサブ側ジョブの第2分割画像データに分割する。即ち、画像データがDmaxを超えないように分割し、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40で二度に分けて画像形成・定着処理を行う。したがって、トナー量DがDmaxを超えた場合でも、定着不良等を発生することなく、画像形成を行えるため、高濃度の画像や、階調性の高い画像の形成が可能となる。
また、本実施形態においては、トナー濃度によって用紙の搬送経路を変更する。即ち、トナー量DがDmaxを超えない場合は、通常の画像形成と同様に一つの画像に対して1台の画像形成装置のみによって画像形成を行うため、作業効率を低下させる虞がない。
なお、両面印刷のうち片面のみにD>Dmaxとなる領域が存在する場合は、当該片面のみについて分割画像データを生成し、もう一方の面については画像データを分割しない。したがって、このような場合は第1の画像形成装置20のみが画像形成装置内で用紙を反転して両面に画像形成を行い、第2の画像形成装置40は用紙反転を行わず片面のみに画像形成を行う。または、この逆であってもよい。このようにすることで、画像形成装置内での用紙反転の回数を減らすことができ、印刷時間の短縮を図ることができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態においては制御部250によって分割画像データの生成を自動的に行うものとしたが、これに限定されず、外部装置2によってユーザーが設定した分割条件を、コントローラー24を介して、又は操作表示部22を介して画像制御基板25に送信するものとしてもよい。
制御部250によって自動的に分割画像データの生成を制御する場合は、ユーザーの手間を省くことができるが、一方でユーザーが分割方法を設定する場合は、ユーザーの好みに合わせて自由に設定することができ、例えば特定色の濃度を高くするなどの調整が可能となる。
また、上記実施形態においては、2台の画像形成装置を用いた画像形成システム1について説明したが、これに限定されるものではない。分割画像データを複数台に送信して画像形成を行うことができれば本発明の効果を得られるため、3台以上の画像形成装置を用いる構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、両面印刷時にはD>Dmaxとなる領域が存在する面についてのみ分割画像データを生成するものとしたが、これに限定されず、D>Dmaxとなる領域が存在した場合、常に両面に対して分割画像データの生成を行うものとしてもよい。
また、上記実施形態においては、制御部250が判断手段、分割手段及び制御手段として機能するものとしたが、これに限定されず、例えば外部装置2としてのパーソナルコンピューター等の制御部が同様の機能を果たすものとし、画像形成装置から分離して制御を
行うものとすることもできる。
その他、画像形成システム1を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成システム
2 外部装置
3 ネットワーク
10 給紙装置
20 第1の画像形成装置
23 プリント部
24 コントローラー
25 画像制御基板
250 制御部(判断手段、分割手段、制御手段)
26 通信部
30 反転装置(搬送手段)
31 スタッカー
40 第2の画像形成装置
43 プリント部
45 画像制御基板
450 制御部
46 通信部
50 後処理装置

Claims (6)

  1. 複数の画像形成装置が直列に配置された画像形成システムにおいて、
    取得された画像データに対して、当該画像データに基づく画像が形成された場合、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えるかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えると判断された画像データについて、1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えないように分割して分割画像データを生成する分割手段と、
    前記分割手段により生成された分割画像データの画像形成を前記複数の画像形成装置に分担させるように制御する制御手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 複数の搬送ルートを有し、前記搬送ルートを用いて用紙を搬送する搬送手段を備え、
    前記制御手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、用紙の搬送に用いる前記搬送ルートを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記分割手段は、全体の画像データのうち特定色のトナーのみの画像データからなる分割画像データを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記複数の画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナーを用いて画像形成を行い、
    前記分割手段は、全体の画像データのうちイエローのトナーのみの画像データからなる分割画像データを生成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記分割手段は、前記複数の画像形成装置のトナー残量に基づいて、複数の分割パターンから一の分割パターンを選択し、選択した分割パターンに基づいて画像データを分割して分割画像データを生成することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成システム。
  6. 複数の画像形成装置が直列に配置された画像形成システムにおけるコンピューターを、
    取得された画像データに対して、当該画像データに基づく画像が形成された場合、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えるかどうかを判断する判断手段、
    前記判断手段によって、少なくとも一部の画像において1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えると判断された画像データについて、1画素当たりのトナー量が所定の閾値を超えないように分割する分割手段、
    前記分割手段により分割された分割画像データの画像形成を前記複数の画像形成装置に分担させるように制御する制御手段、
    として機能させるプログラム。
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