JP2018096813A - 時計用ムーブメント、機械式時計および爪レバーの係合解除方法 - Google Patents

時計用ムーブメント、機械式時計および爪レバーの係合解除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】爪レバーと伝え車との係合を容易に解除できる時計用ムーブメント、機械式時計および爪レバーの係合解除方法を提供する。
【解決手段】時計用ムーブメントは、香箱車と、角穴車48と、回転錘と、角穴車48を回転させる伝え車55と、伝え車55に係合し、回転錘に連動して、伝え車55に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する爪レバー54と、地板と、地板および回転錘の間に設けられた輪列受と、を備え、爪レバー54および伝え車55は、地板と輪列受との間に位置し、伝え車55は、輪列受で軸支され、輪列受には、爪レバー54を移動させることで爪レバー54と伝え車55との係合を解除するための解除部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、爪レバーを備えた時計用ムーブメント、機械式時計、および爪レバーの係合解除方法に関する。
従来、機械式時計におけるゼンマイの自動巻上機構として、回転錘と、回転錘に連動して回動する偏心車と、偏心車に取り付けられ、押し爪および引き爪を備えた爪レバーと、爪レバーの押し爪および引き爪と係合し、角穴車を回転させる伝え車とを備えたものがある。この機構によれば、回転錘に連動して偏心車が回動することで、爪レバーが伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する。そして、爪レバーの進退運動に連動して伝え車が一方向に回転し、伝え車に連動して角穴車が回転し、ゼンマイが巻き上げられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の自動巻時計では、一番伝え車(偏心車)、爪レバーおよび二番伝え車(伝え車)の裏蓋側には、三番受や伝え受が設けられており、一番伝え車は三番受で軸支され、二番伝え車は伝え受で軸支されている。
特開平11−183645号公報
ところで、機械式時計では、指針を駆動する輪列の動作チェックを行う過程で、ゼンマイを所定の状態まで巻き解くことがある。ゼンマイを巻解くには、角穴車を巻き上げ方向とは反対方向に回転させる必要がある。しかしながら、特許文献1の自動巻時計では、角穴車に噛み合う二番伝え車(伝え車)に爪レバーが係合しており、二番伝え車が巻き上げ方向にしか回転できないため、角穴車を巻き上げ方向とは反対方向に回転させることができない。
このため、例えば、三番受や伝え受などを取り外し、自動巻上機構を分解して、コハゼと角穴車との係合を外した上で、爪レバーと二番伝え車との係合を解除し、角穴ネジをドライバーで回すなどして、角穴車を巻き上げ方向とは反対方向に回転させていた。この場合、作業が複雑であるという問題がある。
本発明の目的は、爪レバーと伝え車との係合を容易に解除できる時計用ムーブメント、機械式時計および爪レバーの係合解除方法を提供することにある。
本発明の時計用ムーブメントは、香箱車と、角穴車と、回転錘と、前記角穴車を回転させる伝え車と、前記伝え車に係合し、前記回転錘に連動して、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する爪レバーと、地板と、前記地板および前記回転錘の間に設けられた輪列受と、を備え、前記爪レバーおよび前記伝え車は、前記地板と前記輪列受との間に位置し、前記伝え車は、前記輪列受で軸支され、前記輪列受には、前記爪レバーを移動させることで前記爪レバーと前記伝え車との係合を解除するための解除部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、解除部を用いることで、輪列受を取り外すことなく、爪レバーと伝え車との係合を解除できる。このため、例えば、輪列受を取り外し、自動巻上機構を分解して前記係合を解除する場合と比べて、作業を簡略化できる。
本発明の時計用ムーブメントにおいて、前記解除部は、前記輪列受を貫通し、前記爪レバーを移動させる操作部材が挿通される貫通孔であることが好ましい。
本発明によれば、貫通孔に対して、回転錘側からピンなどの操作部材を挿入し、操作部材で爪レバーを伝え車から遠ざかる方向に押すことで、爪レバーと伝え車との係合を解除できる。
これによれば、輪列受に貫通孔を形成するだけで解除部を設けることができるため、時計用ムーブメントを容易に製造できる。
本発明の時計用ムーブメントにおいて、前記爪レバーは、平面視において前記伝え車を挟む引き爪レバー部および押し爪レバー部を備え、前記引き爪レバー部は、前記伝え車と係合する引き爪を備え、前記押し爪レバー部は、前記伝え車と係合する押し爪を備え、前記解除部は、前記輪列受を貫通する第1貫通孔および第2貫通孔であり、前記爪レバーが前記進退運動の可動範囲における所定位置に位置している場合、前記第1貫通孔の前記地板側の開口は、平面視において、一部が前記引き爪レバー部と重なり、残りの部分が前記引き爪レバー部の前記押し爪レバー部側に位置し、前記第2貫通孔の前記地板側の開口は、平面視において、一部が前記押し爪レバー部と重なり、残りの部分が前記押し爪レバー部の前記引き爪レバー部側に位置していることが好ましい。
本発明によれば、爪レバーが所定位置に位置している場合、第1貫通孔および第2貫通孔の地板側の開口は、回転錘側から見たとき、爪レバーと重なっている領域と、爪レバーと重なっていない1つの領域とに分かれている。
この爪レバーと重なっていない1つの領域に、操作部材を挿入し、操作部材によって爪レバーを前記領域から爪レバーに向かう方向に移動させることで、爪レバーと伝え車との係合を解除できる。
このため、本発明によれば、操作部材の挿入位置や爪レバーの移動方向を、作業者が把握し易くできる。
本発明の時計用ムーブメントにおいて、前記所定位置は、前記爪レバーが前記伝え車に最も近づいた位置であることが好ましい。
平面視において第1貫通孔および第2貫通孔の地板側の開口と重なっている爪レバーの部分の面積は、例えば、操作部材が当該部分に当たっても、爪レバーが撓むことで操作部材の挿入方向と直交する方向に逃げることが可能な範囲で設定される。
引き爪レバー部と押し爪レバー部との間隔は、一般的に、伝え車に近づくほど広くなる。このため、爪レバーが所定位置以外に位置する場合、平面視において、引き爪レバー部の第1貫通孔と重なる面積、および、押し爪レバー部の第2貫通孔と重なる面積が、爪レバーが所定位置に位置する場合と比べて大きくなることはない。
このため、爪レバーが所定位置以外に位置する場合に、第1貫通孔および第2貫通孔に操作部材を挿入したとしても、操作部材に押されて爪レバーが変形することを抑制できる。すなわち、操作部材が爪レバーに当たらないようにしたり、操作部材が爪レバーに当たっても、爪レバーが撓んで逃げるように動ける。
本発明の時計用ムーブメントにおいて、前記第1貫通孔の前記回転錘側の開口は、前記第1貫通孔の前記地板側の開口よりも大きく、前記第2貫通孔の前記回転錘側の開口は、前記第2貫通孔の前記地板側の開口よりも大きいことが好ましい。
本発明によれば、第1貫通孔および第2貫通孔の回転錘側の開口が、操作部材の直径よりも大きくなるため、第1貫通孔および第2貫通孔に操作部材を挿入し易くできる。
本発明の時計用ムーブメントにおいて、前記回転錘は、前記輪列受に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、必要に応じて回転錘を回動させて貫通孔を露出させ、貫通孔に操作部材を挿入することで、時計用ムーブメントを分解することなく、爪レバーと伝え車との係合を解除できる。
本発明の時計用ムーブメントにおいて、巻真と、前記巻真の回転に連動して、前記角穴車を回転させる手動巻上輪列と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、解除部によって爪レバーおよび伝え車の係合を解除した状態で、巻真を巻き上げ方向とは反対方向に回転させることで、ゼンマイを巻き解くことができる。これによれば、例えば、ゼンマイを巻き解くために、ドライバーで角穴ネジを回す必要などがない。
本発明の機械式時計は、上記時計用ムーブメントと、前記時計用ムーブメントが収容されるケースと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、機械式時計の裏蓋を開け、解除部によって爪レバーと伝え車との係合を解除できる。これによれば、時計用ムーブメントをケースから取り出す必要がなく、作業を簡略化できる。
本発明は、香箱車と、角穴車と、回転錘と、前記角穴車を回転させる伝え車と、前記伝え車に係合し、前記回転錘に連動して、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する爪レバーと、地板と、前記地板および前記回転錘の間に設けられた輪列受と、を備え、前記爪レバーおよび前記伝え車は、前記地板と前記輪列受との間に位置し、前記伝え車は、前記輪列受で軸支され、前記輪列受には、貫通孔が設けられている時計用ムーブメントの爪レバーの係合解除方法であって、前記貫通孔に対して、前記回転錘側から操作部材を挿入し、前記操作部材で前記爪レバーを押して移動させることで、前記爪レバーと前記伝え車との係合を解除することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、輪列受を取り外し、自動巻上機構を分解して前記係合を解除する場合と比べて、作業を簡略化できる。
本発明に係る実施形態における時計の平面図。 実施形態におけるムーブメントの平面図。 実施形態におけるムーブメントの要部(基本輪列)の断面図。 実施形態におけるムーブメントの要部(アンクル、テンプ、小秒車)の断面図。 実施形態におけるムーブメントの要部(手動巻上機構)の断面図。 実施形態におけるムーブメントの要部(自動巻上機構)の断面図。 実施形態におけるムーブメントの要部(自動巻上輪列)の平面図。 実施形態における進退運動する爪レバーと貫通孔との位置関係を示す図。 実施形態における進退運動する爪レバーと貫通孔との位置関係を示す図。 実施形態における進退運動する爪レバーと貫通孔との位置関係を示す図。 実施形態における進退運動する爪レバーと貫通孔との位置関係を示す図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面に基づいて説明する。
[時計の構成]
図1は、機械式時計である時計1を示す平面図である。
時計1は、円筒状の外装ケース11を備え、外装ケース11の内周側に、円盤状の文字板12が配置されている。外装ケース11の二つの開口のうち、時計表面側の開口は、カバーガラス13で塞がれており、裏面側の開口は図示しない裏蓋で塞がれている。ここで、外装ケース11および裏蓋は、ケースを構成する。
時計1は、ケース内に収容されたムーブメント2(図2参照)、小秒針21、分針22、時針23、日車24を備えている。
各指針21〜23は、文字板12の表面側に配置され、ムーブメント2は、文字板12の裏面側に配置されている。各指針21〜23は、ムーブメント2が備える回転軸361,712,722に取り付けられ、ムーブメント2により駆動される。分針22、時針23は、文字板12の平面中心に設けられた回転軸712,722に取り付けられ、小秒針21は、文字板12の平面中心に対して6時方向側に設けられた回転軸361に取り付けられている。
また、文字板12には、カレンダー小窓12Aが設けられており、カレンダー小窓12Aから、日車24の数字が視認可能となっている。日車24の数字は、年月日の「日」を表す。
外装ケース11の側面には、リューズ14が設けられている。リューズ14が操作されることにより、操作に応じた入力を行うことができる。
[ムーブメントの構成]
図2は、時計1のムーブメント2(時計用ムーブメント)を裏蓋側から見た平面図である。図2における図面上側は、3時方向側であり、図面下側は、9時方向側であり、図面右側は、12時方向側であり、図面左側は、6時方向側である。なお、図2では、受部材のうち、輪列受64のみ二点鎖線で示し、残りの受部材は図示を省略している。また、図2では、回転錘51、ベアリング52などについても、図示を省略している。
ムーブメント2は、基本輪列30と、小秒車36と、アンクル37と、テンプ38と、手動巻上機構40と、自動巻上機構50とを備えている。
図3〜図6は、ムーブメント2の要部の断面図である。図3〜図6における図面上側は裏蓋側であり、図面下側は文字板12側である。
ムーブメント2は、文字板12から裏蓋側に向かって、地板61と、巻真受62と、巻上受63と、輪列受64とを備えている。なお、輪列受64は、回転錘受とも称される。
[基本輪列]
図2〜図4に示すように、基本輪列30は、香箱車31、二番車32、三番車33、四番車34、ガンギ車35を備えている。
[香箱車]
図2、図3に示すように、香箱車31は、香箱真311と、香箱歯車312と、香箱蓋313と、香箱歯車312および香箱蓋313で囲まれた空間に収納された図示しないゼンマイとを備えている。
香箱真311は、平面視において文字板12の平面中心に対して1時方向側に設けられ、地板61および輪列受64で軸支されている。
ゼンマイは、後述する手動巻上機構40または自動巻上機構50によって香箱真311が回転されることで巻き上げられる。香箱歯車312は、巻き上げられたゼンマイが巻き戻されると、香箱真311を軸にして回転する。
[二番車]
二番車32は、回転軸323と、二番カナ321と、二番歯車322とを備えている。回転軸323と二番カナ321とは一体で形成されている。回転軸323は、平面視において文字板12の平面中心に対して10時方向側に設けられ、地板61および輪列受64で軸支されている。二番カナ321は香箱歯車312に噛み合い、二番車32は香箱歯車312に連動して回転する。
時計1では、指針22(分針)が取り付けられる分車71を別途備えているため、二番車32の回転軸323は、文字板12の平面中心からずれた位置に設けることができる。
[三番車]
三番車33は、回転軸333と、三番カナ331と、三番歯車332とを備えている。回転軸333と三番カナ331とは一体で形成されている。回転軸333は、平面視において文字板12の平面中心に対して10時方向側であり、かつ、二番車32の回転軸323よりも文字板12の平面中心側に設けられている。また、回転軸333は、地板61および輪列受64で軸支されている。三番カナ331は二番歯車322に噛み合い、三番車33は二番車32に連動して回転する。
[四番車]
四番車34は、回転軸343と、四番カナ341と、四番歯車342とを備えている。回転軸343と四番カナ341とは一体で形成されている。回転軸343は、平面視において文字板12の平面中心に設けられ、地板61および輪列受64で軸支されている。四番カナ341は三番歯車332に噛み合い、四番車34は三番車33に連動して回転する。
ここで、地板61の文字板12側には、平面視において文字板12の平面中心に回転軸(指針軸)712,722が設けられた分車71および筒車72(図3参照)と、図示しない日の裏車とが設けられている。
分車71は、回転軸712、分歯車711、回転軸712と一体で形成された分カナ713を備える。分歯車711は三番カナ331に噛み合い、分車71は、三番車33に連動して回転する。日の裏車の歯車は分カナ713に噛み合い、日の裏車は分車71に連動して回転する。筒車72は、回転軸722、および、回転軸722と一体で形成された筒歯車721を備える。筒歯車721は日の裏車のカナに噛み合い、筒車72は日の裏車に連動して回転する。
なお、分車71の回転軸712には、分針22が取り付けられ、筒車72の回転軸722には、時針23が取り付けられる。
[ガンギ車]
ガンギ車35は、回転軸351と、第1ガンギカナ352(図3参照)と、第2ガンギカナ353(図3参照)と、ガンギ歯車354とを備えている。回転軸351と第1ガンギカナ352とは一体で形成されている。回転軸351は、平面視において文字板12の平面中心に対して6時方向側に設けられ、地板61および輪列受64で軸支されている。第1ガンギカナ352は四番歯車342に噛み合い、ガンギ車35は四番車34に連動して回転する。
[アンクルおよびテンプ]
図2、図4に示すように、アンクル37は、ガンギ歯車354に噛み合う2つの爪石を備え、テンプ38の回転往復運動に応じて、ガンギ歯車354を送り、ガンギ車35の回転速度を制御する。これにより、香箱車31、二番車32、三番車33、四番車34、小秒車36の回転速度が制御される。
なお、時計1は、規制レバー81(図2参照)を備え、時刻修正時に、当該規制レバー81がテンプ38のテンワに当接し、テンプ38の運動が規制される。規制レバー81は、巻真41に取り付けられた後述するつづみ車43に係合し、つづみ車43の巻真軸方向の移動に連動して回動する。規制レバー81は、巻真41がムーブメント2の中心方向に押し込まれた状態(0段位置)から2段引かれ、時刻修正可能な状態になったとき、テンワに当接する。
[小秒車]
図2、図4に示すように、小秒車36は、小秒針21が取り付けられる回転軸(指針軸)361と、小秒歯車362とを備えている。
回転軸361は、平面視において文字板12の平面中心に対して6時方向側であり、ガンギ車35の回転軸351に対して、文字板12の平面中心側とは反対側に設けられている。また、回転軸361の裏蓋側は、巻真受62で軸支され、回転軸361の文字板12側は、地板61で軸支され、先端が地板61の文字板12側に突出している。
小秒歯車362は第2ガンギカナ353に噛み合い、小秒車36はガンギ車35に連動して回転する。ここで、小秒車36は、四番車34と同じ速さで回転する。
[手動巻上機構]
図2、図5に示すように、手動巻上機構40は、巻真41、きち車42、つづみ車43、丸穴車44、角穴伝え車45,46,47、角穴車48を備えている。ここで、きち車42、つづみ車43、丸穴車44、角穴伝え車45〜47は、巻真41の回転に連動して角穴車48を回転させる手動巻上輪列を構成する。
巻真41は、地板61と、巻真受62および巻上受63との間に設けられている。きち車42、つづみ車43、丸穴車44は、地板61と巻上受63との間に設けられている。
つづみ車43には、回転中心を通る四角い穴が設けられ、この穴に巻真41が挿通している。これにより、つづみ車43は、巻真41と一体で回転する。
きち車42には、回転中心を通る円形の穴が設けられており、この穴に巻真41が回転可能に挿通している。巻真41が0段位置にある場合、きち車42は、つづみ車43と噛み合い、つづみ車43に連動して回転する。
丸穴車44は、きち車42に噛み合い、きち車42に連動して回転する。
角穴伝え車45〜47および角穴車48は、巻上受63と輪列受64との間に設けられている。角穴伝え車45の文字板12側は、巻上受63で軸支されている。角穴伝え車46,47の裏蓋側は、輪列受64で軸支されている。
角穴伝え車45,46,47は、丸穴車44に連動して回転し、角穴車48を回転させる。角穴車48が回転すると、香箱真311が角穴車48と一体で回転し、ゼンマイが巻き上げられる。
このような手動巻上機構40によれば、ユーザーが巻真41の先端に取り付けられたリューズ14を回転させることで、ゼンマイを巻き上げることができる。
[自動巻上機構]
図7は、ムーブメント2の要部の平面図である。図2、図6、図7に示すように、自動巻上機構50は、回転錘51(図6参照)、ベアリング52(図6、図7参照)、偏心車53、爪レバー54、伝え車55を備える。ここで、偏心車53、爪レバー54、伝え車55は、回転錘51に連動して角穴車48を回転させる自動巻上輪列を構成する。
ベアリング52は、平面視において、回転軸が文字板12の平面中心に設けられている。ベアリング52は、輪列受64の裏蓋側に設けられ、輪列受64で軸支されている。
回転錘51は、平面視において、ベアリング52の回動軸を中心とする半円形状を有している(図8参照)。回転錘51は、輪列受64の裏蓋側に設けられ、ベアリング52の外輪521に取り付けられている。これにより、外輪521は、回転錘51と一体で回動する。
偏心車53は、偏心軸部材532と、偏心軸部材532に取り付けられた偏心歯車531とを備えている。偏心軸部材532は、平面視において文字板12の平面中心に対して4時方向側に設けられている。偏心軸部材532は、巻上受63に設けられた孔を挿通し、文字板12側が巻真受62で軸支され、裏蓋側が輪列受64で軸支されている。
また、偏心軸部材532は、回転軸532Bから偏心した偏心軸532Aを備えている。この偏心軸532Aに後述する爪レバー54が回動自在に取り付けられる。
偏心歯車531は、軸方向において巻上受63と輪列受64との間に設けられている。偏心歯車531は、ベアリング52の外輪521の外周に設けられた回転錘カナ522と噛み合い、偏心車53は、回転錘51に連動して回動する。これにより、偏心軸532Aは、偏心車53の回転軸532Bを中心にして公転し、偏心軸532Aに取り付けられた爪レバー54は、伝え車55に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する。なお、爪レバー54の進退運動のストロークは、回転軸532Bの中心と偏心軸532Aの中心との距離の2倍の長さとなる。
爪レバー54は、巻上受63と輪列受64との間に設けられ、偏心軸532Aに回動自在に取り付けられている。また、爪レバー54の文字板12側は、巻上受63で支持されている。
爪レバー54は、図7に示すように、偏心軸532Aが挿通する孔を備えた基端部541と、基端部541から延出し、平面視において伝え車55の伝え歯車551を挟む引き爪レバー部542および押し爪レバー部543とを備える。ここで、平面視において、引き爪レバー部542と押し爪レバー部543との間隔は、基端部541から遠ざかるほど広くなっている。
引き爪レバー部542は、基端部541から直線上に延出した延出部542Aと、延出部542Aに連続し、平面視において伝え歯車551の外周に沿って湾曲した湾曲部542Bと、湾曲部542Bの先端から伝え歯車551に向かって突出し、伝え歯車551に係合する引き爪542Cとを備えている。
押し爪レバー部543は、基端部541から直線上に延出した延出部543Aと、延出部543Aに連続し、平面視において伝え歯車551の外周に沿って湾曲した湾曲部543Bと、湾曲部543Bの先端から伝え歯車551に向かって突出し、伝え歯車551に係合する押し爪543Cとを備えている。
なお、爪レバー54の材料としては、炭素工具鋼(例えば、SK−5,SK−4)などを例示できる。
伝え車55は、図2、図6、図7に示すように、回転軸553と、伝え歯車551と、伝えカナ552とを備えている。回転軸553と伝えカナ552とは一体で形成されている。
回転軸553は、平面視において文字板12の平面中心に対して2時方向側に設けられ、巻上受63および輪列受64で軸支されている。
伝え歯車551には、爪レバー54の引き爪542Cおよび押し爪543Cが係合し、伝え車55は、爪レバー54の進退運動に連動して一方向に回転する。そして、角穴車48は、伝え車55に連動して回転する。角穴車48が回転すると、香箱真311が角穴車48と一体で回転し、ゼンマイが巻き上げられる。
このような自動巻上機構50によれば、例えば、ユーザーが腕に時計1を装着した状態で腕を振り、回転錘51を回動させることで、ゼンマイを巻き上げることができる。
[輪列受の貫通孔の構成]
輪列受64は、図2に示すように、平面視において自動巻上輪列と重なり、図2、図7に示すように、爪レバー54に対応した位置に、平面視で円形形状を有する2つの貫通孔641(第1貫通孔)および貫通孔642(第2貫通孔)を備えている。貫通孔641,642には、詳しくは後述するが、爪レバー54と伝え車55との係合を解除するための操作ピンが挿通される。すなわち、貫通孔641,642は、前記係合を解除するための解除部に相当する。
図7は、爪レバー54が進退運動における可動範囲において最も伝え車55に近づいた位置(接近位置)にある状態を示している。すなわち、偏心車53の偏心軸532Aと、伝え車55の回転軸553との距離D1が最も短くなる状態を示している。この状態のときに、貫通孔641,642に操作ピンが挿通される。
爪レバー54が前記接近位置に位置しているとき、図7に示すように、平面視において、貫通孔641の文字板12側の開口641Aは、一部が延出部542Aにおける湾曲部542B側の端部と重なり、残りの部分が当該端部の押し爪レバー部543側に位置している。また、平面視において、開口641Aの中心は、当該端部の押し爪レバー部543側に位置している。
ここで、開口641Aと重なっている延出部542Aの部分の面積は、操作ピンが当該部分に当たっても、引き爪レバー部542が撓むことで操作ピンの挿入方向と直交する方向に逃げることが可能な範囲で設定される。
一方、貫通孔642の文字板12側の開口642Aは、一部が延出部543Aにおける湾曲部543B側の端部と重なり、残りの部分が当該端部の引き爪レバー部542側に位置している。また、平面視において、開口642Aの中心は、当該端部の引き爪レバー部542側に位置している。
ここで、開口642Aと重なっている延出部543Aの部分の面積は、操作ピンが当該部分に当たっても、押し爪レバー部543が撓むことで操作ピンの挿入方向と直交する方向に逃げることが可能な範囲で設定される。
なお、開口641A,642Aの直径は、操作ピンの直径とほぼ同じ大きさである。また、貫通孔641の裏蓋側の開口641Bの直径は、開口641Aの直径よりも大きく、貫通孔642の裏蓋側の開口642Bの直径は、開口642Aの直径よりも大きい。
[進退運動する爪レバーと貫通孔との位置関係]
本実施形態では、図8に示すように、回転錘51が9時方向側に位置する場合、偏心軸532Aが伝え車55の回転軸553に最も近づく。このとき、図7にも示したように、平面視において、開口641Aは、一部が引き爪レバー部542と重なり、開口642Aは、一部が押し爪レバー部543と重なっている。
次に、図9に示すように、回転錘51が裏蓋側から見て時計回りに90度回転し、6時方向側に移動すると、偏心軸532Aは、偏心車53の回転軸532Bを中心にして、反時計回りに90度回転する。これにより、爪レバー54は、伝え車55から遠ざかる。このとき、平面視において、開口641Aは、引き爪レバー部542と重なっておらず、開口642Aは、一部が押し爪レバー部543と重なっている。
次に、図10に示すように、回転錘51が時計回りにさらに90度回転し、3時方向側に移動すると、偏心軸532Aは、偏心車53の回転軸532Bを中心にして、さらに反時計回りに90度回転する。この場合、偏心軸532Aが伝え車55の回転軸553から最も遠ざかる。このとき、平面視において、開口641Aは、引き爪レバー部542と重なっておらず、開口642Aは、押し爪レバー部543と重なっていない。
次に、図11に示すように、回転錘51が時計回りにさらに90度回転し、12時方向側に移動すると、偏心軸532Aは、偏心車53の回転軸532Bを中心にして、さらに反時計回りに90度回転する。これにより、爪レバー54は、伝え車55に近づく。このとき、平面視において、開口641Aは、一部が引き爪レバー部542と重なり、開口642Aは、押し爪レバー部543と重なっていない。
そして、回転錘51が時計回りにさらに90度回転し、9時方向側に移動すると、図8に示した状態に戻る。
すなわち、引き爪レバー部542と押し爪レバー部543との間隔は、伝え車55に近づくほど広くなるため、爪レバー54が前記接近位置以外に位置する場合(図9〜図11に示す状態の場合)、平面視において、引き爪レバー部542の開口641Aと重なる面積、および、押し爪レバー部543の開口642Aと重なる面積が、爪レバー54が前記接近位置に位置する場合と比べて大きくなることはない。
このため、爪レバー54が前記接近位置以外に位置する場合に、貫通孔641,642に操作ピンを挿入したとしても、操作ピンに押されて爪レバー54が変形することを抑制できる。すなわち、操作ピンが爪レバー54に当たらないようにしたり、操作ピンが爪レバーに当たっても、爪レバー54が撓んで逃げるように動ける。
[爪レバーの係合解除方法]
ムーブメント2において、爪レバー54と伝え車55との係合を解除するには、まず、回転錘51を9時方向側に移動させ、図7、図8に示すように、貫通孔641,642を裏蓋側に露出させるとともに、爪レバー54を伝え車55に最も近い位置に配置させる。
次に、貫通孔641,642に対して、それぞれ、裏蓋側から先端が丸い操作ピン(操作部材)を挿入する。貫通孔641に操作ピンを挿入すると、操作ピンの先端が延出部542Aに当たる。そして、さらに操作ピンを挿入すると、延出部542Aは、操作ピンの先端を滑り、平面視において操作ピンに対して押し爪レバー部543側とは反対側に撓んで移動する。すなわち、伝え歯車551から離れる方向に移動する。これにより、引き爪542Cと伝え歯車551との係合が解除される。
貫通孔642に操作ピンを挿入すると、操作ピンの先端が延出部543Aに当たる。そして、さらに操作ピンを挿入すると、延出部543Aは、操作ピンの先端を滑り、平面視において操作ピンに対して引き爪レバー部542側とは反対側に撓んで移動する。すなわち、伝え歯車551から離れる方向に移動する。これにより、押し爪543Cと伝え歯車551との係合が解除される。
このようにして、爪レバー54と伝え歯車551との係合を解除できる。
[ゼンマイの巻き解き方法]
ムーブメント2において、ゼンマイを巻き解く際は、まず、リューズ14を指で固定し、角穴車48の回転を規制する。
そして、角穴車48の回転を規制した状態で、上記爪レバーの係合解除方法によって、爪レバー54と伝え車55との係合を解除する。
そして、前記係合が解除された状態で、リューズ14を巻き上げ方向とは反対方向に回転させる。これにより、角穴車48が、巻き上げ方向とは反対方向に回転し、ゼンマイが所定位置まで巻き解かれる。
なお、リューズ14の操作に代えて、ドライバーで角穴ネジを固定したり、角穴ネジを回したりすることで、角穴車48の回転を規制したり、回転させたりしてもよい。
[実施形態の作用効果]
時計1によれば、輪列受64を取り外すことなく、爪レバー54と伝え車55との係合を解除できる。このため、例えば、輪列受64を取り外し、自動巻上機構50を分解して前記係合を解除する場合と比べて、作業を簡略化できる。また、ムーブメント2をケースから取り出すことなく、前記係合を解除することも可能である。
また、貫通孔641,642に操作ピンを挿入するだけで、爪レバー54と伝え車55との係合を解除できるため、作業をより簡略化できる。
また、貫通孔641,642の裏蓋側の開口641B,642Bが、操作ピンの直径よりも大きいため、貫通孔641,642に操作ピンを挿入し易くできる。
ゼンマイを所定位置まで巻き解く際に、輪列受64を取り外す必要がないため、コハゼなどの角穴車48の回転を規制する部品を設ける必要がない。すなわち、輪列受64を取り外した場合は、自動巻上機構50が分解され、角穴車48の回転は、自動巻上機構50によって規制されなくなる。このため、角穴車48が巻上方向とは反対方向に回転し、ゼンマイが完全に巻き解かれてしまう。これを規制するには、角穴車48が巻上方向とは反対方向に回転しないようにするコハゼなどの部品が必要となる。時計1によれば、ゼンマイを所定位置まで巻き解く際に、輪列受64を取り外す必要がないため、前記部品を設ける必要がない。このため、コストを低減でき、ムーブメント2の組み立て工程も簡略化できる。
輪列受64に貫通孔641,642を形成するだけで解除部を設けることができるため、ムーブメント2を容易に製造できる。
爪レバー54が前記接近位置以外に位置する場合に、貫通孔641,642に操作ピンを挿入したとしても、操作ピンに押されて爪レバー54が変形することを抑制できる。
操作ピンによって、爪レバー54および伝え車55の係合を解除した状態で、巻真41を巻き上げ方向とは反対方向に回転させることで、ゼンマイを巻き解くことができるため、例えば、ゼンマイを巻き解くために、ドライバーで角穴ネジを回す必要などがない。
平面視において、二番車32の回転軸323と四番車34の回転軸343とが重なっていないため、二番車32および四番車34の裏蓋側を、共通の輪列受64で軸支できる。また、平面視において、四番車34の回転軸343と偏心車53の回転軸532Bとが重なっていないため、四番車34および偏心車53の裏蓋側を、共通の輪列受64で軸支できる。これにより、時計1では、基本輪列および自動巻上輪列は、裏蓋側で、1つの受部材(輪列受64)によって軸支されている。
このため、基本輪列および自動巻上輪列の裏蓋側が、厚み方向に重なった複数の受部材によって軸支されている場合と比べて、ムーブメント2を薄型化し易い。また、部品の数を削減できるため、ムーブメント2を軽量化できたり、ムーブメント2のコストを低減できたりする。
また、基本輪列の裏蓋側が、複数の受部材で軸支されている場合と比べて、受部材の製造ばらつきの影響を受けにくくでき、時計の精度を向上できる。
分針(指針22)が取り付けられる分車71は、地板61に対して文字板12側に設けられているため、四番車34および分車71を同軸上に設けても、四番車34の裏蓋側を輪列受64で軸支できる。これにより、時計1では、基本輪列および自動巻上輪列の裏蓋側を、共通の輪列受64で軸支し、かつ、分針の指針軸を四番車34の回転軸343と同軸上に設けることができる。
手動巻上輪列を構成する角穴伝え車46,47の裏蓋側は、輪列受64で軸支されているため、輪列受64とは異なる受部材で軸支する場合と比べて、受部材の数を削減できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、爪レバー54と伝え車55との係合を解除する解除部は、輪列受64に設けられた貫通孔641,642であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、解除部は、輪列受64の裏蓋側から操作可能で、爪レバー54を移動させて、爪レバー54と伝え車55との係合および係合解除を切り替える切替レバーであってもよい。
前記実施形態では、平面視において、開口641Aの一部は、延出部542Aにおける湾曲部542B側の端部と重なっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、延出部542Aにおける他の部分に重なっていてもよい。ただし、前記端部と重なっている場合、他の部分と重なっている場合と比べて、貫通孔641に挿入された操作ピンによって引き爪レバー部542を小さい力で移動させることができる。また、開口641Aの一部は、湾曲部542Bと重なっていてもよい。
また、前記実施形態では、平面視において、開口642Aの一部は、延出部543Aにおける湾曲部543B側の端部と重なっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、延出部543Aにおける他の部分に重なっていてもよい。ただし、前記端部と重なっている場合、他の部分と重なっている場合と比べて、貫通孔642に挿入された操作ピンによって押し爪レバー部543を小さい力で移動させることができる。また、開口642Aの一部は、湾曲部543Bと重なっていてもよい。
また、前記実施形態では、操作ピンの直径は、貫通孔641,642の文字板12側の開口641A,642Aの直径とほぼ同じ大きさであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、操作ピンの直径は、より小さくてもよい。
この場合、開口641A,642Aに対して、爪レバー54と重なっていない領域に操作ピンを挿入し、操作ピンによって爪レバー54を前記領域から爪レバー54に向かう方向に押すことで、爪レバー54と伝え車55との係合を解除できる。
また、平面視において、開口641Aの一部の領域が、引き爪レバー部542に対して押し爪レバー部543側とは反対側に位置していてもよい。同様に、開口642Aの一部の領域が、押し爪レバー部543に対して引き爪レバー部542側とは反対側に位置していてもよい。ただし、この場合、操作ピンを開口641A,642A内のどの領域に挿入すればよいかや、爪レバー54をどの方向に移動させればよいかが把握し難い。このため、開口641Aが引き爪レバー部542に対して押し爪レバー部543側とは反対側に位置せず、開口642Aが押し爪レバー部543に対して引き爪レバー部542側とは反対側に位置しない方が好ましい。
また、貫通孔641,642の裏蓋側の開口641B,642Bの直径は、開口641A,642Aの直径と同じか、または、小さくてもよい。
また、貫通孔641および貫通孔642は、連通した共通の1つの貫通孔であってもよい。
すなわち、貫通孔は、挿入された操作ピンによって、爪レバー54を移動させ、爪レバー54と伝え車55との係合を解除できる構成(形状、寸法、配置)であればよい。
前記実施形態では、自動巻上機構50は、偏心車53を備えているが、偏心車53はなくてもよい。例えば、ベアリング52の裏蓋側に偏心軸が設けられ、当該偏心軸に爪レバーが取り付けられてもよい。
前記実施形態では、輪列受64は、1つの受部材で構成されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、輪列受64は、複数の受部材で構成されていてもよい。例えば、伝え車55を軸支する受部材と、貫通孔641,642が設けられる受部材とが別であってもよい。また、貫通孔641と貫通孔642とが、それぞれ別の受部材に設けられていてもよい。ただし、この場合、受部材同士の位置合わせの精度がよくないと、爪レバー54に対する貫通孔641,642の位置がずれてしまうため、偏心車53および伝え車55の回転軸553を軸支する1つの受部材に、貫通孔641,642が設けられていることが好ましい。
前記実施形態では、回転錘51は輪列受64で軸支されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、回転錘51は、輪列受64の裏蓋側に設けられた別の受部材で軸支されていてもよい。ただし、回転錘51が輪列受64で軸支されている場合は、平面視において貫通孔641,642が回転錘51と重ならないように、回転錘51を配置させることで、貫通孔641,642を裏蓋側に露出させることができる。このため、ムーブメント2を分解することなく、爪レバー54と伝え車55との係合を解除できる。
前記実施形態では、爪レバー54が伝え車55に最も近づいた位置にある場合に、貫通孔641,642に操作ピンを挿入することで、爪レバー54と伝え車55との係合が解除されるように構成されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、爪レバー54が進退運動における可動範囲のいずれかの位置(所定位置)にある場合に、前記係合が解除されるように構成されていればよい。
前記実施形態では、時計1は小秒針21を備えているが、本発明はこれに限定されない。例えば、時計は、小秒針21の代わりに、四番車34の回転軸343に取り付けられた秒針を備えていてもよい。この場合、小秒車36、および、ガンギ車35の第2ガンギカナ353はなくてよい。
1…時計、2…ムーブメント、11…外装ケース、12…文字板、14…リューズ、30…基本輪列、31…香箱車、32…二番車、33…三番車、34…四番車、35…ガンギ車、36…小秒車、37…アンクル、38…テンプ、40…手動巻上機構、41…巻真、42…きち車、43…つづみ車、44…丸穴車、45〜47…角穴伝え車、48…角穴車、50…自動巻上機構、51…回転錘、52…ベアリング、53…偏心車、54…爪レバー、55…伝え車、61…地板、62…巻真受、63…巻上受、64…輪列受、71…分車、72…筒車、311…香箱真、312…香箱歯車、313…香箱蓋、321…二番カナ、322…二番歯車、323,333,343,351,361,532B,553,712,722…回転軸、331…三番カナ、332…三番歯車、341…四番カナ、342…四番歯車、352…第1ガンギカナ、353…第2ガンギカナ、354…ガンギ歯車、362…小秒歯車、521…外輪、522…回転錘カナ、531…偏心歯車、532…偏心軸部材、532A…偏心軸、541…基端部、542…引き爪レバー部、542A,543A…延出部、542B,543B…湾曲部、542C…引き爪、543…押し爪レバー部、543C…押し爪、551…伝え歯車、552…伝えカナ、641,642…貫通孔、641A,641B,642A,642B…開口、711…分歯車、713…分カナ、721…筒歯車、D1…距離。

Claims (9)

  1. 香箱車と、角穴車と、回転錘と、
    前記角穴車を回転させる伝え車と、
    前記伝え車に係合し、前記回転錘に連動して、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する爪レバーと、
    地板と、
    前記地板および前記回転錘の間に設けられた輪列受と、を備え、
    前記爪レバーおよび前記伝え車は、前記地板と前記輪列受との間に位置し、
    前記伝え車は、前記輪列受で軸支され、
    前記輪列受には、前記爪レバーを移動させることで前記爪レバーと前記伝え車との係合を解除するための解除部が設けられている
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  2. 請求項1に記載の時計用ムーブメントにおいて、
    前記解除部は、前記輪列受を貫通し、前記爪レバーを移動させる操作部材が挿通される貫通孔である
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  3. 請求項1に記載の時計用ムーブメントにおいて、
    前記爪レバーは、
    平面視において前記伝え車を挟む引き爪レバー部および押し爪レバー部を備え、
    前記引き爪レバー部は、前記伝え車と係合する引き爪を備え、
    前記押し爪レバー部は、前記伝え車と係合する押し爪を備え、
    前記解除部は、前記輪列受を貫通する第1貫通孔および第2貫通孔であり、
    前記爪レバーが前記進退運動の可動範囲における所定位置に位置している場合、
    前記第1貫通孔の前記地板側の開口は、平面視において、一部が前記引き爪レバー部と重なり、残りの部分が前記引き爪レバー部の前記押し爪レバー部側に位置し、
    前記第2貫通孔の前記地板側の開口は、平面視において、一部が前記押し爪レバー部と重なり、残りの部分が前記押し爪レバー部の前記引き爪レバー部側に位置している
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  4. 請求項3に記載の時計用ムーブメントにおいて、
    前記所定位置は、前記爪レバーが前記伝え車に最も近づいた位置である
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  5. 請求項3または請求項4に記載の時計用ムーブメントにおいて、
    前記第1貫通孔の前記回転錘側の開口は、前記第1貫通孔の前記地板側の開口よりも大きく、
    前記第2貫通孔の前記回転錘側の開口は、前記第2貫通孔の前記地板側の開口よりも大きい
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の時計用ムーブメントにおいて、
    前記回転錘は、前記輪列受に設けられている
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の時計用ムーブメントにおいて、
    巻真と、
    前記巻真の回転に連動して、前記角穴車を回転させる手動巻上輪列と、を備える
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の時計用ムーブメントと、
    前記時計用ムーブメントが収容されるケースと、を備える
    ことを特徴とする機械式時計。
  9. 香箱車と、角穴車と、回転錘と、前記角穴車を回転させる伝え車と、前記伝え車に係合し、前記回転錘に連動して、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する爪レバーと、地板と、前記地板および前記回転錘の間に設けられた輪列受と、を備え、前記爪レバーおよび前記伝え車は、前記地板と前記輪列受との間に位置し、前記伝え車は、前記輪列受で軸支され、前記輪列受には、貫通孔が設けられている時計用ムーブメントの爪レバーの係合解除方法であって、
    前記貫通孔に対して、前記回転錘側から操作部材を挿入し、前記操作部材で前記爪レバーを押して移動させることで、前記爪レバーと前記伝え車との係合を解除する
    ことを特徴とする爪レバーの係合解除方法。
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