JP2018095742A - 粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置 - Google Patents

粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018095742A
JP2018095742A JP2016242249A JP2016242249A JP2018095742A JP 2018095742 A JP2018095742 A JP 2018095742A JP 2016242249 A JP2016242249 A JP 2016242249A JP 2016242249 A JP2016242249 A JP 2016242249A JP 2018095742 A JP2018095742 A JP 2018095742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
film
adhesive film
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016242249A
Other languages
English (en)
Inventor
竹内 友一
Yuichi Takeuchi
友一 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical DIC Corp
Priority to JP2016242249A priority Critical patent/JP2018095742A/ja
Publication of JP2018095742A publication Critical patent/JP2018095742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、耐湿熱性に優れた光学用粘着フィルムを提供することである。【解決手段】本発明は、トリアセチルセルロース基材及び粘着剤層を有する粘着フィルムであって、前記粘着剤層はアクリル系共重合体及び架橋剤を含有し、前記アクリル系共重合体の酸価が35mgKOH/g以下であり、前記架橋剤が芳香族系イソシアネート化合物を含有しない粘着フィルムに関するものである。【選択図】なし

Description

本発明は、例えば反射防止フィルムや防眩フィルム等の光学用粘着フィルムに関するものである。
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、及び、それらにタッチパネル機能が付与されたディスプレイ等の情報表示装置としては、太陽光等の光の画像表示部における反射等に起因した画像の見辛さを解消すべく、反射防止性の付与されたものが使用されている。
前記反射防止性を付与する方法としては、例えば画像表示面に反射防止フィルムや防眩フィルムを貼付する方法が知られている(特許文献1)。
これら、反射防止フィルムや防眩フィルムは、偏光サングラス対応のため、リタデーションの小さいTAC(トリアセチルセルロース)フィルムが基材フィルムとしてよく用いられるが、粘着層においては、市場では任意の市販OCA(光学両面テープ)を貼合している製品が殆どで、TACフィルム基材用途を想定されていない場合がある。
具体的な問題点として、耐湿熱性が挙げられる。一般的にTACフィルムは湿熱条件下で収縮及び加水分解する性質を有しており、TACフィルムメーカー及びTACフィルム用添加剤メーカーが改良に苦慮している。また、モバイルから車載へと用途が拡大するにあたって、求められる湿熱性条件もより厳しいものとなってきている。
一方で、粘着層はTACフィルムと被着体とを貼合する重要な役割を担っており、上記厳しい湿熱条件下において、TACフィルムの収縮等の問題のみならず、ブリスターや白化を抑制する必要があり、粘着剤メーカーも苦慮しているのが実情である。
特開2003−177209号公報
本発明が解決しようとする課題は、耐湿熱性に優れた光学用粘着フィルムを提供することである。
本発明者等は、前記課題を解決すべく検討したところ、トリアセチルセルロース基材及び粘着剤層を有する粘着テープにおいて、特定の粘着剤及び架橋剤を含有する粘着剤組成物を粘着剤層に用いることで前記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、トリアセチルセルロース基材及び粘着剤層を有する粘着フィルムであって、前記粘着剤層はアクリル系共重合体及び架橋剤を含有し、前記アクリル系共重合体の酸価が35mgKOH/g以下であり、前記架橋剤が芳香族系イソシアネート化合物を含有しない粘着フィルムを提供する。
本発明の粘着フィルムは、反射防止性や防眩性を有し、かつ優れた耐湿熱性を有するため、湿熱性試験(85℃、85%RH)においても黄変、TACフィルムの脆化を抑制することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて
実施することができる。
[トリアセチルセルロース基材]
トリアセチルセルロース(TAC)は、不燃性、透明性、表面外観、光学等方性、電気絶縁性等に優れ、光学フィルムの基材として好適に用いられる。
TAC基材の厚みは特に限定されず、用途に応じて適宜選択することができる。通常20μm以上150μm以下であるが、30μm以上100μm以下であると好ましい。上記範囲より薄いと、機械強度が不十分となり加工適性に問題が生じる恐れがある。また
上記範囲より厚いと高価になり、好ましくない場合がある。
TAC基材の形成方法は、特に限定されず、例えば、溶液流延法、溶融押出法、カレン
ダー法等の公知の製膜工法を用いることができる。また、上記方法によりあらかじめフィルム状に製膜された市販の基材を使用することもできる。
また、柔軟性を付与する目的で可塑剤を添加することや、機械的強度や塗工性、安定性等を調節する目的で熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤等の各種添加剤を、透明性を損なわない範囲において添加することもできる。
なお、TAC基材には、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理等の公知の易接着処理を行ってもよく、公知のものを特に制限なく用いることができる。
[粘着剤層]
本発明に使用する粘着剤層はアクリル系粘着剤を含有する。前記アクリル系粘着剤はアクリル系共重合体を含有する。
前記アクリル系共重合体を構成するモノマー成分としては、一般に粘着剤用途に使用されるものを使用できる。例えば、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート、ラウリルアクリレート等のアクリル酸アルキルエステル、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソオクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソノニルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート等のメタクリル酸アルキルエステルが挙げられ、これらを単独或いは2種以上を併用して使用することができる。
なお、本明細書においてはアクリル酸及びメタアクリル酸を総称して(メタ)アクリル酸と標記し、これらの誘導体についても同様に表記する。
また、側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの官能基を有するビニル系モノマーを使用することもでき、好ましい。具体的には2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、N−ビニルカプロラクタム、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアマイド、グリシジル(メタ)アクリレート等であり、これらを単独或いは2種以上を併用して使用することができる。なかでも2−ヒドロキシエチルアクリレート、ジメチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミドが好適に用いることができる。
一方で、粘着剤層の凝集力を高める目的で、酸性の官能基を多く導入したり、酸性の官能基を有する粘着付与剤を用いる場合があるが、本発明においては、特にアクリル系共重合体の酸価が35mgKOH/g以下であることを特徴とする。酸価を与える官能基としては、カルボン酸基が挙げられ、カルボン酸基を有するモノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、ケイ皮酸等の不飽和カルボン酸が挙げられる。従来より、酸性の官能基を有するアクリル系粘着剤を用いた場合、被着体を腐食させてしまったり、アウトガスが発生してしまうため、ディスプレイ材料等の電子部材の固定用には好んで用いられない場合があったが、特に酸価の高いアクリル系粘着剤を使用した場合、高温多湿環境下において粘着剤層の劣化のみならず、TAC基材の黄変、脆化を促進させるためである。具体的には、極性の高いカルボン酸基が吸水を促進させ、触媒として作用することで、TAC基材の加水分解を引き起こしているものと推測される。上記粘着剤層を構成するアクリル共重合体の酸価は35mgKOH/g以下であることを必須とするが、20mgKOH/g以下が好ましく、5mgKOH/g以下が更に好ましく、0mgKOH/gであることが最も好ましい。
尚、アクリル共重合体の酸価は、JIS K0070に準拠して測定した値であり、樹脂1gに含まれる遊離脂肪酸を中和するのに必要な水酸化カリウムの量をmgで示したものである。
本発明の粘着剤層におけるアクリル系共重合体の重量平均分子量は、5万〜300万が好ましく、10万〜200万がより好ましい。重量平均分子量が小さ過ぎると、粘着剤の粘着力や凝集力が劣り、分子量が大き過ぎると粘着剤が硬くなり、粘着性が不十分となって貼付の作業性が悪くなる。なお、粘着剤成分の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により、ポリスチレン換算値を用いて測定することができる。
本発明の粘着剤層におけるアクリル系共重合体のガラス転移温度は、−30〜20℃が好ましく、−25〜10℃がより好ましい。上記範囲内のガラス転移温度であることで、粘着剤層に高い弾性率を付与でき、ハードコートフィルムへ高い傷つき防止性を付与できる。なお、当該粘着剤成分のガラス転移温度は、例えばレオメトリックス社製、商品名:アレス2KSTD等の粘弾性試験機を用いて、同試験機の測定部である平行円盤の間に試験片を挟み込み、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定することで算出できる損失正接(Tanδ)が最大値となる温度として算出することができる。
また、上記粘着剤層には、上記アクリル系共重合体以外の成分として、粘着剤層の凝集力を向上させるために、架橋剤を含有することが好ましい。
使用する架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤、アジリン系架橋剤、多官能アクリレート系等が挙げられる。その中でも、アクリル系共重合体との反応性に富むイソシアネート系架橋剤が好ましいが、本発明においては、特に芳香族系イソシアネート化合物を含有しないことを特徴とする。イソシアネート系架橋剤としては、例えば、ポリイソシアネート化合物、ポリイソシアネート化合物の3量体、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応させて得られるイソシアネート基を末端に有するウレタンプレポリマー、該ウレタンプレポリマーの3量体等が挙げられる。芳香族系イソシアネート化合物としては、ベンゼン環のような芳香環に直接イソシアネート基が結合している化合物を指す。例えば、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,2′−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4′−ジイソシアネート等のジフェニルメタンジイソシアネート(いわゆるMDI化合物)、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート等のトリレンジイソシアネート(いわゆるTDI化合物)が挙げられ、一般的に「黄変タイプ」のイソシアネート化合物として知られている。本発明においては、これら芳香族系イソシアネート化合物でない非芳香族系イソシアネート化合物を用いることが好ましい。非芳香族系イソシアネートとしては、ベンゼン環のような芳香環を含まないイソシアネート化合物や、芳香環を含んでいても、メチレン基のようなアルキル基を介して芳香環とイソシアネート基が結合しているような化合物を指す。例えば、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート等のキシリレンジイソシアネート(いわゆるXDI化合物)、ヘキサメチレンジイソシアネート(いわゆるHDI化合物)、イソホロンジイソシアネート(いわゆるIPDI化合物)が挙げられ、この他にジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4′−ジイソシアネート、リジンイソシアネート等が挙げられる。これらは一般的に「無黄変タイプ」のイソシアネート化合物として知られている。
通常、上記の「黄変」「無黄変」とは、屋外暴露や促進耐候性等のいわゆる耐候性に対する変退色のことを指し、本発明の目的である耐湿熱性試験における変退色については知られていない。高温高湿環境下での黄変劣化のメカニズムは、吸湿による加水分解に加えて、光劣化と同様にラジカル反応で進行すると推定され、当該劣化及び加水分解反応がTAC基材にまで伝播するものと考えられる。
当該粘着剤層に添加する架橋剤の配合量は、アクリル系粘着剤の固形分100質量部に対して0.01〜5質量部が好ましく、0.03〜3質量部がより好ましい。当該範囲の含有量とすることで、粘着剤層のゲル分率及び接着力を好適な範囲に調整しやすい。
また、当該粘着剤層には、必要に応じて、粘着付与剤、分散剤、消泡剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、可塑剤、充填剤、シランカップリング剤、酸化防止剤等のその他の添加剤等を含有していてもよい。これらは、公知のものを使用することができ、コーティング液や粘着層に求められる性能に応じて、適宜選択することができる。
本発明の粘着剤層の厚みは、使用する態様により適宜選択すればよいが、5〜100μmであることが好ましく、10〜50μmであることがより好ましい。上記範囲内の厚みであることで、粘着力、貼付作業性、光学フィルムの鉛筆硬度、及び必要に応じてハードコートフィルムに施された印刷部への追従性を好適な範囲とすることができる。
また、本発明においては、TAC基材の透明性を阻害しないよう、粘着剤層としての可視光波長領域における全光線透過率が90%以上、ヘイズが1.0%未満であることが好ましい。上記範囲内だと、当該粘着フィルムを使用されたタッチパネル装置搭載ディスプレイの高鮮明が保たれやすい。全光線透過率及びヘイズを上記範囲内にするためには、粘着剤成分、架橋剤、及びその他添加剤の相溶性、粘着フィルムの製造方法等を適正に選択する必要がある。
[粘着フィルム]
本発明の粘着フィルムは、一般的に使用されている方法で作成できる。例えば、TAC基材または離型シート上に粘着剤層を形成して製造することができる。具体的には、粘着剤の組成物をTAC基材フィルムに直接塗布し乾燥または硬化・重合するか、或いは、いったん離型シート上に塗布し、乾燥させて粘着剤層を形成後、TAC基材フィルムに貼り合わせて硬化・重合する方法などにより製造できる。或いは離型シート上に塗布し、乾燥、硬化・重合した後にTAC基材フィルムと貼り合わせても良い。中でも、TAC基材と粘着剤層の密着性を高めるため、且つ、TAC基材フィルムが撓んでいる恐れがあるため、いったん粘着剤層を離型シート上に塗布し、乾燥させて粘着剤層を形成後、TAC基材フィルムに貼り合わせた後に硬化・重合する方法が好ましい。
前記TAC基材上に前記粘着剤層を設ける方法、あるいは、任意の離型シート上に前記粘着層を設ける方法としては特に限定はなく、粘着剤の粘度は厚みに応じて適宜選択することができる。例えばグラビアコート法、マイクログラビアコート法、ロールコート法、ロッドコート法、キスコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、コンマコート法、ダイコート法、リップコート法、フローコート法、ディップコート法、スプレーコート法等の各種公知の塗工方法を適宜用いることができる。一般に、粘着剤は高粘度であることが多く、コンマコート法、ダイコート法、リップコート法が好適に用いられる。
前記の離型シートは、粘着層を設けることが可能であり、貼り合わせにより熱変質等を生じることがなく、一方、被着体への貼付前には良好に粘着層から剥離可能なシートであれば特に限定はない。具体的には例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体金属中和物(いわゆるアイオノマー樹脂)等のオレフィン系共重合体樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体等のポリビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン− テトラフロロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるフィルム、あるいは該フィルムをプラズマ照射や、フッ素系化合物やシリコーン系化合物等の剥離剤で表面処理したものが挙げられる。これらの中でも、安価で表面平滑性に優れ、剥離力を調節し易い観点から、ポリエチレンテレフタレートの表面を剥離剤で表面処理したものが特に好ましい。
本発明の粘着フィルムにおいては、粘着剤層とTAC基材の親和性を高め、又は粘着剤層の硬化・重合を促進する目的で、TAC基材上に粘着剤層を形成した後にエージング処理して養生することが効果的である。具体的には20〜80℃で12時間以上養生することが好ましい。ただし、粘着剤層の組成や厚みによっては、流動性が増し過ぎ、端面に染み出してきてしまう恐れがあるので、25〜60℃で12〜240時間養生することがより好ましい。
本発明の粘着剤層において、トルエン中に24時間浸漬した際の下記式で表されるゲル分率は、前記180°ピール接着力が達成されれば特に限定されないが、0〜90%であることが好ましく、20〜80%であるのがより好ましい。粘着剤層のゲル分率が低すぎると、凝集力が発現せず、高温環境下にて被着体から浮きが生じる恐れがある。また、ゲル分率が高すぎると、粘着層が硬くなり、粘着力が低下する恐れがある。
ゲル分率(重量%)=100×(W2−W0)/(W1−W0)
(W0:TAC基材の重量、W1:浸漬前の試験片の重量、W2:浸漬、乾燥後の試験片の重量)
本発明の粘着フィルムの厚さは、20〜300μmであることが好ましく、30〜200μmであることがより好ましく、40〜150μmであることがより好ましい。上記範囲内の厚みであることで、打ち抜き加工、貼付加工等の加工適性が低下せず、作業性が良好となる。
本発明の粘着フィルムは、温度23℃、相対湿度50%RHの環境下でガラスパネルに対し2kgローラーを使用して圧着回数一往復で圧着し、同環境下に60分静置した後の180°ピール接着力(剥離速度300mm/min)が、4N/25mm以上であることが好ましい。粘着力が低く、前記180°ピール接着力が小さ過ぎると、耐熱性や耐湿熱性に劣り、被着体から浮きが生じてしまう恐れがある。また、粘着力が高く、前記180°ピール接着力が大き過ぎると、剥離が困難となる恐れがある。このような観点から、前記180°ピール接着力は、5N/25mm以上30N/25mm以下が好ましく、6N/25mm以上25N/25mm以下がより好ましい。上記範囲内であれば、TAC基材の固定において被着体からの浮き抑制しやすく、また、製造工程での貼り合わせ不良品において両面粘着テープの剥離が容易となりリワーク性に優れる。180°ピール接着力は粘着剤組成、架橋剤量、その他添加剤、ゲル分率、粘着フィルムの製造方法により、適宜調節することができる。
前記粘着フィルムにおけるTAC基材の粘着層と反対側の面に、ハードコート層、反射防止層等をさらに形成することにより、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイ、ELディスプレイ、電界放出ディスプレイ等の各種画像表示装置において、反射防止、表面の保護、防眩等の目的で使用される光学フィルムとして好適に用いることができる。
ハードコート層はアクリル系の紫外線硬化型樹脂による硬化皮膜をTAC基材の表面に付加する方式等にて形成することができる。上記ハードコート層の厚みは特に限定されないが、3〜50μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。上記範囲内の厚みであることで、高い傷つき防止性と画像表示装置の薄型化、さらには高い打ち抜き加工性を付与することができる。
反射防止層は中空シリカ等の微粒子の添加による低屈折率層の積層、及びジルコニア等の微粒子の添加による高屈折率層の積層との組み合わせ等により形成することができる。これらは公知の技術によって得ることができる。
本発明の粘着フィルムを使用する情報表示装置の一例として、反射防止層、ハードコート層、TAC基材、粘着層がこの順で形成された光学粘着フィルムを、粘着層とガラスパネルが接するようにガラスパネルに固定することで、反射防止フィルムとして好適に使用することができる。上記ガラスパネルは、少なくとも一方に導電層を有するタッチパネル用ガラスパネルであってもよいし、材質や厚み等も特に制限されずに好適に使用できる。
また、近年、プラスチック成型材をディスプレイ表面のカバー材とすることも増えてきており、ポリカーボネート基材、アクリル基材等を被着体とする場合においても、特に制限なく使用することができる。
前記被着体への貼付方法としては、特に制限されないが、通常、一般的に圧着方式がよく用いられており、本発明の粘着フィルムにおいても、好適に貼付することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
<アクリル共重合体(1)>
アクリル共重合体の調製攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、n−ブチルアクリレート22質量部、2−メトキシエチルアクリレート78質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量75万のアクリル共重合体(1)を得た。JIS K0070に準拠して測定した酸価は0mgKOH/gであった。
<アクリル共重合体(2)>
アクリル共重合体の調製攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、メチルアクリレート12質量部、ダイアセトンアクリルアミド16質量部、n−ブチルアクリレート54質量部、シクロヘキシルアクリレート18質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量75万のアクリル共重合体(2)を得た。JIS K0070に準拠して測定した酸価は0mgKOH/gであった。
<アクリル共重合体(3)>
アクリル共重合体の調製攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、n−ブチルアクリレート85質量部、メチルメタクリレート11質量部、アクリル酸4質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量75万のアクリル共重合体(3)を得た。JIS K0070に準拠して測定した酸価は32mgKOH/gであった。
<アクリル共重合体(4)>
アクリル共重合体の調製攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、n−ブチルアクリレート66質量部、エチルアクリレート24質量部、メチルメタクリレート8質量部、アクリル酸2質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量75万のアクリル共重合体(4)を得た。JIS K0070に準拠して測定した酸価は17mgKOH/gであった。
<アクリル共重合体(5)>
アクリル共重合体の調製攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、n−ブチルアクリレート95質量部、アクリル酸5質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量75万のアクリル共重合体(5)を得た。JIS K0070に準拠して測定した酸価は39mgKOH/gであった。
<アクリル共重合体(6)>
アクリル共重合体の調製攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、n−ブチルアクリレート75質量部、エチルアクリレート15質量部、アクリル酸10質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量75万のアクリル共重合体(6)を得た。JIS K0070に準拠して測定した酸価は77mgKOH/gであった。
<クリアハードコート層形成用組成物(1)>
ユニディック 17−813(DIC株式会社製、多官能ウレタンアクリレート、不揮発分80質量%)39質量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(東亞合成株式会社製、アロニックス M402)31質量部、光重合開始剤としてイルガキュア184(BASF社製、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)4質量部、及び、有機溶媒として酢酸エチル26質量部を混合することによってクリアハードコート層形成用組成物(1)を得た。
<低屈折率層形成用組成物(1)>
低屈折率層形成用組成物(1)として、「P−5062」(日揮触媒化成株式会社製、中空シリカ微粒子分散液、不揮発分3質量%)を使用した。低屈折率層形成用組成物(1)の粘度は、B型粘度計(BL型、東京計器株式会社製)を用い、回転数60rpmで測定したところ、2.0mPa・sであった。
<反射防止フィルム(I)>
TD80ULM(富士フィルム社製、厚さ80μm、トリアセチルセルロースフィルム)からなる基材の片面に、クリアハードコート層形成用組成物(1)を乾燥後の厚さが5μmになるようにバーコーターを用いて塗布し、温度80℃の環境下で2分間乾燥することによって塗膜を形成した。次に、前記塗膜の表面に、ヒュージョン社製のHバルブを使用し、酸素雰囲気下で照射量100mJ/cmになるように、紫外線照射を行うことによって、クリアハードコート層を形成した。次に、前記クリアハードコート層上に、低屈折率層形成用組成物(1)を乾燥後の厚さが0.1μmになるようにバーコーターを用いて塗布し、温度80℃の環境下で2分間乾燥することによって塗膜(低屈折率層)を形成した。次に、前記塗膜(低屈折率層)の表面に、ヒュージョン社製のHバルブを使用し、窒素雰囲気下で照射量400mJ/cmになるように、紫外線照射を行うことによって、反射防止フィルム(I)を得た。
(実施例1)
上記アクリル共重合体(1)100質量部にHDI系イソシアネート系架橋剤(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製架橋剤N、固形分75%)を0.7質量部添加し15分攪拌後、シリコーン化合物で片面を剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム(以下#75剥離フィルム)上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(実施例2)
粘着剤層の厚みを50μmとした以外は、実施例1と同様にして、ゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(実施例3)
上記アクリル共重合体(2)100質量部にXDI系イソシアネート系架橋剤(DIC社製硬化剤DN、固形分75%)を0.7質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(実施例4)
上記アクリル共重合体(3)を、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(実施例5)
上記アクリル共重合体(3)100質量部にHDI系イソシアネート系架橋剤(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製架橋剤N、固形分75%)を0.7質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(実施例6)
上記アクリル共重合体(4)100質量部にXDI系イソシアネート系架橋剤(DIC社製硬化剤DN、固形分75%)を0.7質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(比較例1)
上記アクリル共重合体(5)100質量部にMDI系イソシアネート系架橋剤(東ソー社製コロネートL−55E、固形分55%)を1.0質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(比較例2)
上記アクリル共重合体(5)100質量部にXDI系イソシアネート系架橋剤(DIC社製硬化剤DN、固形分75%)を0.7質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(比較例3)
上記アクリル共重合体(3)100質量部にTDI系イソシアネート架橋剤(綜研化学社製硬化剤L−45、固形分45%)を1.0質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(比較例4)
上記アクリル共重合体(4)100質量部にMDI系イソシアネート系架橋剤(東ソー社製コロネートL−55E、固形分55%)を1.0質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(比較例5)
上記アクリル共重合体(6)100質量部にMDI系イソシアネート系架橋剤(東ソー社製コロネートL−55E、固形分55%)を1.0質量部添加し15分攪拌後、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
(比較例6)
上記アクリル共重合体(6)を、#75剥離フィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗工して、85℃で4分間乾燥した。その後、前記反射防止フィルム(I)のクリアハードコート層側と反対面に前記粘着剤層を貼り合わせ、その後40℃で72時間熟成しゲル分率60%の粘着フィルムを得た。
上記実施例及び比較例にて得られた粘着フィルムについて、以下の評価を行った。得られた結果を下表1及び2に示した。
(接着力)
得られた粘着フィルムを25mm幅に切断した後、#75剥離フィルムを剥離し、温度23℃、相対湿度50%RHの環境下で、ガラス基材に粘着層が接するように貼付し、2kgローラーを使用して圧着回数一往復で圧着し、同環境下に60分静置した。その後、剥離速度300mm/minで180°方向に引き剥がしたときの接着力を測定した。
(耐湿熱性)
40mm×50mmに切断した粘着フィルムから#75剥離フィルムを剥離し、同サイズのガラスに粘着層が接するように貼付し、2kgローラーを使用して圧着回数一往復で圧着し、温度50℃、5気圧の環境下に30分静置した後に、23℃下に1時間放置し、ガラス貼付試験片を作製した。その後、ガラス貼付試験片を温度85℃、相対湿度85%環境下に1000時間静置し、ガラス貼付試験片の状態について目視にて評価した。
(1)黄変
○:粘着フィルムの粘着剤層及びTAC基材層が無色透明状態を維持している。
×:粘着フィルムの粘着剤層及びTAC基材層のいずれか、若しくは両方の層が黄色、或いは褐色に変色している。
(2)脆化
○:粘着フィルムの粘着剤層及びTAC基材層は膜状態を保持しており、クラック等は見られない。
×:粘着フィルムの粘着剤層及びTAC基材層のいずれか、若しくは両方の層に脆化が見られ、クラック等が発生している。
Figure 2018095742
Figure 2018095742
表1及び表2中に略記した化合物は、下記のとおりである。
2−MEA:2−メトキシエチルアクリレート
BA:n−ブチルアクリレート
MA:メチルアクリレート
DAAM:ダイアセトンアクリルアミド
CHA:シクロヘキシルアクリレート
MMA:メチルメタクリレート
AA:アクリル酸
EA:エチルアクリレート
表1及び表2の通り、粘着剤層のアクリル系共重合体の酸価が35mgKOH/g以下で、且つ架橋剤として芳香族系イソシアネート化合物を含有しない実施例1〜6の粘着フィルムは、温度85℃、相対湿度85%環境下に長時間晒した場合であっても良好な状態を保持でき、光学フィルムとして高い耐湿熱性を有していることが確認できた。対照的に、粘着剤層のアクリル系共重合体の酸価が35mgKOH/gを超える、或いは粘着剤層のアクリル系共重合体の酸価が35mgKOH/g以下であっても芳香族系イソシアネート化合物を含有する比較例1〜6においては、温度85℃、相対湿度85%環境下に長時間晒した場合に黄変、及びTAC基材の脆化が起こり、粘着剤層の劣化、及びTAC基材の加水分解を促進されていることが確認できた。

Claims (7)

  1. トリアセチルセルロース基材及び粘着剤層を有する粘着フィルムであり、前記粘着剤層はアクリル系共重合体及び架橋剤を含有し、前記アクリル系共重合体の酸価が35mgKOH/g以下であり、前記架橋剤が芳香族系イソシアネート化合物を含有しない粘着フィルム。
  2. 前記粘着剤層の厚みが5〜100μmである請求項1に記載の粘着フィルム。
  3. 前記トリアセチルセルロース基材の厚みが20以上150μm以下である請求項1又は2に記載の粘着フィルム。
  4. 前記アクリル系共重合体の重量平均分子量が5万〜300万である請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
  5. 温度23℃、相対湿度50%RHの環境下でガラスパネルに対し2kgローラーを使用して圧着回数一往復で圧着し、同環境下に60分静置した後の180°ピール接着力(剥離速度300mm/min)が、4N/25mm以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の粘着フィルムにおいて、前記トリアセチルセルロース基材の前記粘着剤層とは反対側の面にハードコート層及び/又は反射防止層が形成された光学フィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の粘着フィルムが、情報表示部に積層された情報表示装置。
JP2016242249A 2016-12-14 2016-12-14 粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置 Pending JP2018095742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016242249A JP2018095742A (ja) 2016-12-14 2016-12-14 粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016242249A JP2018095742A (ja) 2016-12-14 2016-12-14 粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018095742A true JP2018095742A (ja) 2018-06-21

Family

ID=62634678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016242249A Pending JP2018095742A (ja) 2016-12-14 2016-12-14 粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018095742A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037657A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 王子ホールディングス株式会社 光学部材貼合用粘着シート及び積層体の製造方法
JP2020037658A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 王子ホールディングス株式会社 光学部材貼合用粘着シート
JP2020200464A (ja) * 2018-09-05 2020-12-17 王子ホールディングス株式会社 光学部材貼合用粘着シート
CN112703238A (zh) * 2018-09-05 2021-04-23 王子控股株式会社 透明构件贴合用粘合片、层叠体的制造方法及层叠体

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012233060A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Nitto Denko Corp 光学用粘着シート
WO2013031567A1 (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 日東電工株式会社 光学用粘接着剤組成物、光学用粘接着剤層、光学部材、偏光板、および画像表示装置
JP2013063631A (ja) * 2011-08-31 2013-04-11 Dainippon Printing Co Ltd トリアセチルセルロース積層体、これを用いた光学フィルム及び光学部材
JP2013127012A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 粘着剤、粘着シートおよびディスプレイ
JP2013195447A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Dainippon Printing Co Ltd 光学フィルム、偏光板、液晶パネルおよび画像表示装置
JP2013212657A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Dainippon Printing Co Ltd トリアセチルセルロース積層体、これを用いた光学フィルム及び光学部材
JP2015151472A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 株式会社巴川製紙所 ハードコートフィルム用粘着剤組成物、粘着型ハードコートフィルム及び硬化型ハードコートフィルム
JP2016000531A (ja) * 2013-11-26 2016-01-07 大日本印刷株式会社 ウィンドウフィルム
JP2017043725A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 東洋インキScホールディングス株式会社 感圧式接着剤、感圧式接着フィルム、およびそれを用いた光学積層体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012233060A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Nitto Denko Corp 光学用粘着シート
WO2013031567A1 (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 日東電工株式会社 光学用粘接着剤組成物、光学用粘接着剤層、光学部材、偏光板、および画像表示装置
JP2013063631A (ja) * 2011-08-31 2013-04-11 Dainippon Printing Co Ltd トリアセチルセルロース積層体、これを用いた光学フィルム及び光学部材
JP2013127012A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 粘着剤、粘着シートおよびディスプレイ
JP2013195447A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Dainippon Printing Co Ltd 光学フィルム、偏光板、液晶パネルおよび画像表示装置
JP2013212657A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Dainippon Printing Co Ltd トリアセチルセルロース積層体、これを用いた光学フィルム及び光学部材
JP2016000531A (ja) * 2013-11-26 2016-01-07 大日本印刷株式会社 ウィンドウフィルム
JP2015151472A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 株式会社巴川製紙所 ハードコートフィルム用粘着剤組成物、粘着型ハードコートフィルム及び硬化型ハードコートフィルム
JP2017043725A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 東洋インキScホールディングス株式会社 感圧式接着剤、感圧式接着フィルム、およびそれを用いた光学積層体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037657A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 王子ホールディングス株式会社 光学部材貼合用粘着シート及び積層体の製造方法
JP2020037658A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 王子ホールディングス株式会社 光学部材貼合用粘着シート
JP2020200464A (ja) * 2018-09-05 2020-12-17 王子ホールディングス株式会社 光学部材貼合用粘着シート
CN112703238A (zh) * 2018-09-05 2021-04-23 王子控股株式会社 透明构件贴合用粘合片、层叠体的制造方法及层叠体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6077618B2 (ja) 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法
JP6077619B2 (ja) 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法
JP5472685B2 (ja) 飛散防止粘着シート
US11169312B2 (en) Pressure-sensitive-adhesive-layer-attached polarizing film, and image display device
KR101831540B1 (ko) 점착 시트 및 적층체
JPWO2010110135A1 (ja) 保護粘着フィルム、スクリーンパネル、及び携帯電子端末
JP7076217B2 (ja) 粘着シートおよびその製造方法、ならびに画像表示装置の製造方法
JP6916196B2 (ja) 光学用粘着剤層、光学用粘着剤層の製造方法、粘着剤層付光学フィルム、及び、画像表示装置
JP2018095742A (ja) 粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置
US20200307155A1 (en) Double-sided pressure-sensitive-adhesive-layer-attached polarizing film, and image display device
WO2018062287A1 (ja) 光学用粘着剤層、光学用粘着剤層の製造方法、粘着剤層付光学フィルム、及び、画像表示装置
JP5884420B2 (ja) トリアセチルセルロース積層体、これを用いた光学フィルム及び光学部材
KR20160138101A (ko) 양면 점착 시트
JP7178776B2 (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP2013142131A (ja) トリアセチルセルロース用粘着剤組成物、並びにこれを用いた積層体、光学フィルム及び光学部材
JP2014196442A (ja) 粘着剤組成物およびそれを用いた粘着シート
JP2019215573A (ja) 粘着剤層付偏光フィルム、及び画像表示装置
JP6078132B1 (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP2020100103A (ja) 保護シートおよび積層体
WO2018062289A1 (ja) 光学用粘着剤層、光学用粘着剤層の製造方法、粘着剤層付光学フィルム、及び、画像表示装置
KR20180092802A (ko) 점착제 및 점착 시트
JP2020101814A (ja) 両面粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置
JP7055003B2 (ja) 光学フィルム用粘着剤組成物、光学フィルム用粘着剤層、及び、粘着剤層付光学フィルム
JP2018095693A (ja) 粘着フィルム及びそれを用いた情報表示装置
JP2017067807A (ja) 片保護偏光フィルム、粘着剤層付偏光フィルム、画像表示装置およびその連続製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210803