JP2018092859A - 面光源装置および表示装置 - Google Patents

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成佳 青嶋
正明 竹島
Masaaki Takeshima
正明 竹島
紗希 前田
Saki Maeda
紗希 前田
智彦 澤中
Tomohiko Sawanaka
智彦 澤中
建吾 西川
Kengo Nishikawa
建吾 西川
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Abstract

【課題】配光制御素子の光出射面にて反射した光線を吸収させることで、面状の光の均一性が向上し、かつ、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性が向上する面光源装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明に係る面光源装置は、光源と、光源を主面に保持する保持基板と、光源を覆い、かつ、裏面の少なくとも一部が保持基板の主面に保持され、光源から出射する光の配光を変更する配光制御素子と、配光制御素子の裏面側に配置される光吸収部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、面状の光を発する面光源装置、およびその面光源装置を用いた液晶表示装置に関する。
液晶表示装置が備える液晶パネルは、自ら発光しない。そのため、液晶表示装置は、液晶パネルを照明する光源として、液晶パネルの裏面側にバックライト装置すなわち面光源装置を備える。バックライト装置の構成の1つとして、複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDという。)を並べた直下型のバックライト装置がある。近年では、小型で高効率、高出力なLEDが開発されている。そのため、バックライト装置に使用されるLEDの設置個数、または、複数のLEDが列状に配列された光源であるLEDBARの設置個数を減らしても、計算上では従来のバックライト装置と同様の明るさを得ることができる。特許文献1または特許文献2には、シリンドリカルレンズによってLEDから出射する光線を拡げ、面状の照明光に変換するバックライト装置が開示されている。
特開2006−286608号公報 特開2014―38697号公報
特許文献1または特許文献2に記載のバックライト装置においては、光がシリンドリカルレンズから空気中へと光が透過する際に、シリンドリカルレンズと空気との境界面にて一部の光が反射する。また、光源から出射する光の発散角を拡げるほど反射光は増加する。そして、この反射光により、面状に照射された光の均一性が損なわれる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、配光制御素子の光出射面にて反射した光線を吸収させることで、面状の光の均一性が向上し、かつ、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性が向上する面光源装置の提供を目的とする。
本発明に係る面光源装置は、光源と、光源を主面に保持する保持基板と、光源を覆い、かつ、裏面の少なくとも一部が保持基板の主面に保持され、光源から出射する光の配光を変更する配光制御素子と、配光制御素子の裏面側に配置される光吸収部とを備える。
本発明によれば、配光制御素子の光出射面にて反射する光線を光吸収部で吸収することによって、面状の照明光の均一性が向上し、かつ、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性が向上する面光源装置の提供が可能である。
実施の形態1における液晶表示装置を示す断面図である。 実施の形態1における面光源装置の光源周辺を示す断面図である。 実施の形態1における面光源装置が含む保持基板と光吸収部を示す平面図である。 実施の形態1における面光源装置が含む反射部を示す平面図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態1における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態2における面光源装置の光源周辺を示す断面図である。 実施の形態3における面光源装置の光源周辺を示す断面図である。
本発明に係る面光源装置およびその面光源装置を備える表示装置の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、以下に示す実施の形態では、表示装置は液晶表示装置、表示装置が備える表示パネルは液晶パネルを例に説明する。
以下に示す実施の形態において、図に示される表示装置および面光源装置は、xyz直交座標に基づいて図示される。x軸およびy軸を含むx−y平面に対し垂直な方向がz軸方向である。例えば、表示装置が備える表示パネルが矩形を有する場合、その表示パネルの長辺方向をx軸方向とし、短辺方向をy軸方向とする。図1は、後述する実施の形態1における面光源装置200の構成およびそれを含む液晶表示装置100の構成を概略的に示す断面図である。図1において、液晶パネル1の長辺方向は紙面に垂直な方向であり、短辺方向は紙面の左右方向である。液晶表示装置100の長辺方向つまり液晶パネル1の長辺方向が水平に、その短辺方向が垂直方向に設置された場合、x軸方向が水平方向であり、y軸方向が垂直方向である。また、その場合、液晶表示装置100の上側がy軸の正方向(+y軸方向)であり、下側がy軸の負方向(−y軸方向)である。また、液晶表示装置100が映像を表示する方向がz軸の正方向(+z軸方向)であり、その反対方向がz軸の負方向(−z軸方向)である。また、+z軸方向を表示面側という。−z軸方向を裏面側という。また、液晶表示装置100の表示面側から見て、右側がx軸の正方向(+x軸方向)であり、左側がx軸の負方向(−x軸方向)である。「表示面側から見て」とは、+z軸方向から−z軸方向を見ることである。例えば、y軸方向と記載した場合、その記載は+y軸方向と−y軸方向とを含む。これらの方向は、実施の形態1に限らず他の実施の形態においても同様である。
<実施の形態1>
(液晶表示装置)
図1は、本実施の形態1における面光源装置200の構成およびその面光源装置200を含む液晶表示装置100の構成を概略的に示す断面図である。液晶表示装置100は、透過型の液晶パネル1および面光源装置200を備える。また、液晶表示装置100は、液晶パネル1と面光源装置200との間に、光学シート2と光学シート3とをさらに備える。また、拡散板4が、面光源装置200の光出射面に配置される。つまり、拡散板4は、面光源装置200の開口部53に設けられる。+z軸方向から−z軸方向にかけて、液晶パネル1、光学シート2、光学シート3、拡散板4、面光源装置200が順に配置される。液晶パネル1は、光学シート2および光学シート3を介して面光源装置200と対向する裏面1bを有する。また、液晶パネル1は、裏面1bの反対側に表示面1aを有する。裏面1bは、液晶パネル1の−z軸方向の面であり、表示面1aは、その+z軸方向の面である。表示面1aは、平面状の矩形形状を有する。つまり、表示面1aはx−y平面に平行な方向に広がる平面を有する。また、その平面を構成するx軸方向の長辺とy軸方向の短辺とは直交する。なお、上記の表示面1aの形状は一例であり、他の形状であってもよい。また、液晶パネル1は液晶層を含み、その液晶層はx−y平面に平行な方向に広がる面状の構造を有する。
面光源装置200は、拡散板4から面状の光を出射し、光学シート3および光学シート2を通して、液晶パネル1の裏面1bを照明する。光学シート3は、拡散板4から放射された光の進行方向を、液晶パネル1の表示面1aに対し、法線方向に向ける機能を有する。光学シート2は、細かな照明光のむらなどを低減し光学的な悪影響を抑制する。液晶パネル1は、裏面1bから入射した照明光を画像光に変換する。「画像光」とは画像情報を有する光のことである。
(面光源装置)
面光源装置200は、配光制御素子6、光源7、保持基板8、光吸収部9aおよび反射部5を備える。反射部5は、配光制御素子6と光源7とを収容可能に容器形状に形成される。その反射部5は、底面51、側面52および開口部53を含む。また、面光源装置200は筐体10をさらに備える。筐体10は反射部5および保持基板8を保持して収納する部材である。反射部5は筐体10の内壁に沿って配置される。筐体10は、反射部5の形状を反映して、上部つまり液晶パネル1が配置される方向に開口を含む容器形状を有する。筐体10を構成する材料は、例えば、樹脂または金属板である。
図2は、面光源装置200の光源7の周辺を拡大した断面図である。光源7は、保持基板8の主面81に配置される。また、面光源装置200は、保持基板8の幅よりも広い幅を有する配光制御素子6を備える。配光制御素子6は、光源7を覆って保持基板8の主面81側に配置される。
(保持基板)
保持基板8は、x軸方向に長い外形を有する。つまり、保持基板8は、後述する配光制御素子6の長手の方向および光源7の配列方向に長い外形を有する。また、保持基板8は、平面視において、矩形状の板形状を有する。また、保持基板8は主面81を有する。本実施の形態1において、その主面81は保持基板8の表面であり、その表面とは、例えば実装面である。保持基板8は、後述する光源7が主面81に実装される実装基板である。保持基板8の主面81は、例えば、白色のレジスト層あるいはレジスト層の上に白色のシルク層を含み、反射面の機能を有する。光源7と配光制御素子6とが配置された保持基板8は、筐体10の底面10aに保持される。筐体10の底面10aに保持される保持基板8の面は、主面81とは反対側に位置する裏面82である。その裏面82とは保持基板8の−z軸方向の面である。保持基板8の裏面82は、光源7にて発生した熱を、保持基板8の主面81を介して筐体10に伝えて放熱する。また、面光源装置200は、例えば、保持基板8と筐体10との間に放熱シートを設けて、その放熱効果を高めても良い。
(光源)
光源7は、保持基板8の主面81に配置される。図3(a)は、保持基板8の主面81に配置される複数の光源7を示す平面図である。本実施の形態1においては、複数の光源7が列をなして離散的に保持基板8の主面81に配置される。その配列方向はx軸方向である。また、図2に示すように、光源7の−z軸方向の面である裏面72は保持基板8の主面81に接している。それにより、光源7は保持基板8に保持される。また、光源7は保持基板8に導通可能に接続され、光源7はその裏面72を介して給電される。また、本実施の形態1では、光源7が有する裏面72とは異なる他の面は発光面である。例えば、光源7の裏面72と対向する表面71は発光面である。または、例えば、光源7が直方体形状である場合には、光源7の裏面72とは異なる5面が発光面である。
光源7は、例えば、固体光源である。その固体光源とは、例えば、発光ダイオード(以下、LED素子という)である。または、例えば、光源7は、有機エレクトロルミネッセンス光源又は平面上に塗布された蛍光体に励起光を照射して発光する光源等を含む。なお、本実施の形態1では、光源7はLED素子である。
(配光制御素子)
配光制御素子6は、保持基板8の主面81側に光源7を覆うように配置される。つまり、配光制御素子6は、光源7の+z軸方向に、光源7を囲うように配置される。本実施の形態1において、配光制御素子6は、複数の光源7が配列される方向すなわちx軸方向に長手を有する。つまり、配光制御素子6は、その長手の方向に棒状の形状を有する光学素子である。本実施の形態1において、配光制御素子6の短手の方向の幅は、保持基板8の幅よりも長い。そのため、配光制御素子6の裏面63の一部が、保持基板8の主面81に保持される。配光制御素子6の幅が保持基板8の主面81の幅と同等以上の場合、配光制御素子6の裏面63の全てが、保持基板8の主面81に保持されても良い。
配光制御素子6は、例えば、シリンドリカルレンズである。シリンドリカルレンズは、円筒形の屈折面を有するレンズである。シリンドリカルレンズは、第1の方向に曲率を有し、その第1の方向に垂直な第2の方向に曲率を有さない。シリンドリカルレンズから出射する光は、一方向に集光または発散する。例えば凸型のシリンドリカルレンズに平行に光が入射すると、その光は線状に集光する。この集光された線を焦線という。本実施の形態1では、第1の方向は、光源7が配列される方向とは直交する方向、つまりy軸方向である。第2の方向は、光源7が配列される方向に平行な方向、つまりx軸方向である。
図2に示すように、配光制御素子6は、光源7から出射する光が入射する光入射面61を備える。本実施の形態1では、光入射面61は、光源7の配列方向に延在する。その光入射面61は、光源7を覆う凹状の曲面または平面で形成される。その凹状の曲面は、例えば非球面またはシリンドリカル面である。また、配光制御素子6は、光入射面61から入射した光が配光制御素子6の外部へ出射する光出射面62を備える。光出射面62は、光入射面61に対して光源7とは反対側に位置する。すなわち、光出射面62は、配光制御素子6の+z軸方向の面である。光出射面62は、凸状のシリンドリカル面を含み、そのシリンドリカル面は光源7の配列方向とは直交する面において、つまりy−z平面おいて凸状の曲率を有する。配光制御素子6の光軸Cは、z軸に平行である。「光軸」とは、レンズ又は球面鏡などの、中心と焦点とを通る直線である。光学素子がシリンドリカル面を有する場合には、曲率を有するその断面形状で光軸Cは定められる。つまり、本実施の形態1では、光軸Cは、光源7が配列される方向に対し垂直な平面、つまりx軸方向に垂直なy−z平面における光出射面62の形状で定められる。光出射面62は光軸Cと交点を有する。
また、前述した光源7は、光入射面61により形成された凹部に配置される。凹部とは、光入射面61と保持基板8の主面81とで囲まれた空間のことである。すなわち凹部とは、光入射面61の−z軸方向に位置する空間のことである。また、光源7は、光出射面62のシリンドリカル面で規定される円筒の軸方向に並べて配置される。「円筒の軸」とは、光軸Cとは異なる軸であり、x軸に平行な軸である。また、本実施の形態1において、配光制御素子6の光軸Cは、光源7の光軸に一致する。例えば、配光制御素子6の光軸Cは、光源7の中心を通過する。または、例えば、光軸Cは、光源7が出射する光の配光分布において、最も光度が高い方向に一致する。または、例えば、光軸Cは、光源7の配光曲線において配光角0度の方向に一致する。
また、本実施の形態1の配光制御素子6は棒状の形状を有する。よって、面光源装置200は、列状に並べられた複数の光源7の個数よりも少ない数の配光制御素子6を備えることができる。例えば、本実施の形態1において、面光源装置200は複数の光源7を備えるが、配光制御素子6の設置個数は1個である。このように、配光制御素子6が棒状の形状を有する場合、面光源装置200は配光制御素子6の設置個数を減らすことができる。また、その装着工程は、1列に並べられた複数の光源7に対して、1つの配光制御素子6を固定するだけでよく、接着等の固定作業が容易である。
また、棒状の配光制御素子6は、押出成形によって製造することができる。押出成形による製造方法は、配光制御素子6の長さを自由に変えることができる。例えば、液晶表示装置100の大きさが異なる場合でも、同じ金型を用いて、長さだけを変更した配光制御素子6を製造することが可能である。また、同様に、光源7の設置個数が増減したとしても、配光制御素子6を作製するための金型の変更が不要である。例えば、輝度を向上させるために光源7の設置個数が増加しても、それら複数の光源7を同じ配光制御素子6で覆うことが可能である。つまり、面光源装置200は、光源7の設置個数を変えるだけで、輝度の調整が可能である。押出成形によって製造される配光制御素子6は、最適な光源7の個数と配置とを有する面光源装置200の作製を可能とする。このように、押出成形により製造される配光制御素子6は、面光源装置200の仕様の変更に対する汎用性が高い。
本実施の形態1の配光制御素子6は透明材料で形成されており、例えば、その透明材料はアクリル樹脂(PMMA)等である。
配光制御素子6は、光源7から出射する光の伝搬方向を所定の方向に拡げ、配光を変更する。本実施の形態1では、その所定の方向とは、配光制御素子6のシリンドリカル面が光を拡げる方向であり、保持基板8の主面81に対し平行かつ配光制御素子6の長手の方向に対して直交する方向である。つまり、その方向はy軸方向である。
また、「配光」とは、空間に対する光源の光度分布をいう。つまり、光源から出射する光の空間的分布である。また、「光度」とは、発光体の放つ光の強さの程度を示すもので、ある方向の微小な立体角内を通る光束を、その微小立体角で割ったものである。つまり、光度とは、光源からどのくらいの強度を有する光が出射しているかを表す物理量である。配光制御素子6は、上記の構成を備えることにより、光源7から出射する光をy−z平面上において集光するまたは発散させる。
(光吸収部)
図2に示すように、面光源装置200は、配光制御素子6の裏面63側に配置される光吸収部9aをさらに備える。光吸収部9aは、板状またはシート状である。光吸収部9aの少なくとも一部は、配光制御素子6の裏面63と保持基板8の主面81との間に挟持されて配置される。光吸収部9aの幅は、配光制御素子6の短手の方向の幅以上であることが好ましい。図3(b)は、光吸収部9aを示す平面図である。光吸収部9aは、光源7の配置に対応して開口91を有する。図2に示すように、保持基板8の主面81は、光吸収部9aの開口91に対応する領域を除き、光吸収部9aによって覆われる。
(反射部)
図1に示すように、面光源装置200は反射部5を備える。反射部5は、保持基板8に保持された光源7と配光制御素子6とを収容可能な容器形状を有する。図4は、面光源装置200が備える反射部5の平面図である。なお図4は拡散板4の図示を省略している。反射部5は、図4に示すように、x−y平面に平行な1つの底面51及びその底面51に接続する4つの側面52(側面52a、52b、52c、52d)を含む。つまり反射部5は5つの面を備える。図1に示すように、反射部5の側面52はその底面51と対向する開口部53の外周を囲う。本実施の形態1において、反射部5の底面51は拡散板4の矩形形状よりも小さい矩形形状を有する。また、反射部5の底面51は拡散板4に平行つまり面光源装置200の光出射面に平行に配置される。さらに、反射部5の側面52は、その底面51の外周と拡散板4の外周とを接続する。つまり、4つの側面52は反射部5の底面51の外周から拡散板4の外周に向けて傾斜している。このように、反射部5及び拡散板4は、中空の容器形状を構成する。
反射部5の底面51で規定される面内には、保持基板8に保持される光源7と配光制御素子6とが配置される。つまり、面光源装置200の平面視において、光源7と配光制御素子6とは反射部5の底面51の面内に配置される。
また、本実施の形態1の反射部5の底面51は、保持基板8が配置される位置に対応して開口を有する。図2に示すように、その開口を形成する輪郭部55は、保持基板8の両側に位置し、かつ、配光制御素子6と筐体10との間に配置される。つまり、輪郭部55は、平面視においては、保持基板8の外周を囲むように、また、断面視においては、配光制御素子6と筐体10との間の空隙に配置される。
以下に反射部5の形状をxyz座標軸により説明する。図4に示す4つの側面52のうち、反射部5の底面51のx軸方向と平行な辺に接続された2つの側面52aおよび側面52bは、+z軸方向に向けて互いの間隔が広がるように傾斜している。つまり、+y軸方向の側面52aは、y−z平面に対して、−x軸方向から見て、底面51との接続部分を中心に、反時計回りの方向に傾斜している。また、−y軸方向の側面52bは、y−z平面に対して、−x軸方向から見て、反射部5の底面51との接続部分を中心に、時計回りの方向に傾斜している。また、4つの側面52のうち、反射部5の底面51のy方向と平行な辺に接続された2つの側面52cおよび側面52dも、+z軸方向に向けて互いの間隔が広がるように傾斜している。つまり、−x軸方向の側面52cは、z−x平面に対して、−y軸方向から見て、反射部5の底面51との接続部分を中心に、反時計回りの方向に傾斜している。また、+x軸方向の側面52dは、z−x平面に対して、−y軸方向から見て、反射部5の底面51との接続部分を中心に、時計回りの方向に傾斜している。反射部5の反射部5の底面51に対向する+z軸方向には、開口部53が形成されている。
図1および図2に示すように反射部5は、その内側に反射面54を有する。反射部5は光を反射する部材であり、その反射面54は、例えば、シート状の部材である反射シートである。反射部5の反射面54は、例えば、拡散反射面であってもよい。反射部5は、例えば、ポリエチレンテレフタラートなどの樹脂を基材とした光反射シート又は基板の表面に金属を蒸着させた光反射シート等である。
(拡散板)
図1に示すように、拡散板4は、反射部5の底面51に対面し、かつ、配光制御素子6を覆って配置される。本実施の形態1では、拡散板4は、開口部53を覆うように配置される。拡散板4は、面光源装置200の光出射面に配置される。つまり、拡散板4は、反射部5に対し+z軸方向に配置される。拡散板4は、例えば、薄板形状を有する。または、例えば、拡散板4はシート状である。または、拡散板4は透明基板とその透明基板上に形成された拡散膜とを含む構成であっても良い。
拡散板4は、光を拡散する。「拡散」とは、拡がり散ることである。つまり、光が散乱することである。なお、以下の説明において、例えば、「光線は拡散板4に到達する」などの説明をしている。上述したように、拡散板4は反射部5の開口部53に配置されている。よって、「光線は拡散板4に到達する」という記載は、「光線は開口部53に到達する」に言い換えることができる。また、開口部53または拡散板4は、面光源装置200の光出射面として機能している。このため、「光線は拡散板4に到達する」という記載は、「光線は面光源装置200の光出射面に到達する」に言い換えることができる。
(配光に関する前提技術)
本実施の形態1における面光源装置200の作用および効果を説明する前に、本発明の前提技術を説明する。なお、本前提技術は、光吸収部9aを備えない面光源装置を例に示す。図5は、光吸収部9aを備えないその面光源装置300が含む光源7の周辺の構成を示す断面図である。図5は、光源7から+z軸方向に出射し、y−z平面のみに拡がる光線の一部である光線73aの図示を含む。光線73aは、光軸Cに対して−y軸方向に狭い角度で光源7から出射する光線である。光源7から出射した光線73aは、光入射面61にて屈折し、配光制御素子6内部へ入射する。スネルの法則により、屈折率の小さな媒質から屈折率の大きな媒質に入射する時、光線の屈折角は入射角よりも小さくなる。また、屈折率の大きな媒質から屈折率の小さな媒質に入射する時、光線の屈折角は入射角よりも大きくなる。配光制御素子6がアクリル樹脂製である場合、図5に示すように、光線73aは、光入射面61で−y軸方向に屈折する。光線73aは配光制御素子6の内部を進行し、光出射面62に達する。光線73aは、凸面形状を有する光出射面62によって、光軸Cに対する角度がさらに大きくなる方向つまり−y軸方向に屈折する。図6は、配光制御素子6の平面図であり、+z軸側からx−y平面を観察した図である。図6は光源7から出射する一部の光線73bの図示を含む。光線73bは、光源7から出射し、y−z平面上のみに拡がる光線のうち、光軸Cに対する角度が光線73aよりも広い光線である。y−z平面上のみに拡がる光線とは、図6において上下方向のみに拡がる光線のことである。図5および図6に示すように、配光制御素子6は、光源7から出射する光を発散させる。各光線の図示は省略するが、配光制御素子6から出射した光線73aまたは73bは図1に示す拡散板4へ到達する。拡散板4に到達した光線の一部は反射して、反射部5の容器状の空間内を進行する。その光線は、反射部5の底面51又は側面52で反射されて、再び拡散板4に到達する。光は拡散板4を透過しながら拡散される。そして、拡散板4を透過した光は、均一性を有する面状の照明光となる。この照明光は、光学シート3及び光学シート2を介して、液晶パネル1の裏面1bに照射される。
屈折率の大きな媒質から屈折率の小さな媒質に光線が入射する場合、その媒質の境界面にて全反射が起こりうる。例えば、配光制御素子6の材質が屈折率1.49を有するアクリル樹脂(PMMA)で、出射側の媒質すなわち反射部5の容器状の空間が空気である場合、光出射面62への入射角が42.1°よりも大きい光線は全反射条件を満たす。その全反射条件を満たす光線は光出射面62において、保持基板8側または反射部5側へ全反射する。つまり光線は−z軸方向へ反射する。y−z平面上のみを伝搬する光線に対しては、その入射角が42.1°以下になるよう光入射面61の形状および光出射面62の形状を設計することで、全反射条件を回避できる。その結果、光線を光出射面62から拡散板4へ向けて拡げることが可能となる。
図7は、面光源装置300の光源7の周辺の構成を示す断面図であり、光源7から出射する光線の一部である光線73cの図示を含む。光線73cは、図5に示した光線73aとは異なり、+x軸方向に拡がる角度成分、つまり+x軸方向のベクトル成分も有する。また、図8は、配光制御素子6の平面図であり、+z軸方向からx−y平面を観察した図である。図8は、光源7から出射する光線の一部である光線73eの図示を含む。光線73eは、+x軸方向のベクトル成分を有する。+x軸方向に拡がる角度成分を有する光線とは、図8において、斜め方向あるいはx軸と平行に拡がる光線のことである。
図7に示す光線73cは、図5に示したy−z平面上のみを伝搬する光線73aよりも光出射面62に対する入射角が大きい。これは、光出射面62に対する入射角に+x軸方向のベクトルの成分が合成されるためである。そのため+x軸方向のベクトルの成分が大きな光線は光出射面62で全反射条件を満たしやすい。光線73dは、光源7から出射した光線73cのうち光出射面62に対する入射角度が大きく、全反射された光線を示す。光出射面62にて全反射された光線73dは、−z軸方向へ進む。そして、光線73dは、配光制御素子6の裏面63から出射し、反射部5の底面51に達する。反射部5に到達した光線73dは、反射面54によって拡散反射される。図示は省略するが、その後、光線73dは、拡散板4や反射部5の他の反射面54に達する。
また、図9は、面光源装置300の光源7の周辺の構成を示す断面図であり、光源7から出射する光線の一部である光線73fの図示を含む。光線73fは、図7に示した光線73cよりも、大きな入射角度で光出射面62に入射する光線である。光線73fは、2度、光出射面62で反射した後、配光制御素子6の裏面63から出射する。反射部5の底面51に到達した光線73fは、反射面54によって拡散反射され、再度、配光制御素子6の内部へ入射する。そして、光線73fは、配光制御素子6の光出射面62で屈折して出射する。図示は省略するが、出射した光線73fは拡散板4へ到達する。
また、光線73dや光線73fとは別に、光源7から出射し、光出射面62で反射され、保持基板8の主面81へ達する光線も存在する。その光線は、主面81で反射され、再度、配光制御素子6の内部へ入射する。そして、その光線は、配光制御素子6の光出射面62にて屈折して出射し、拡散板4に到達する。
以上に述べた光源7から出射し拡散板4に到達する光線は、2つの成分、つまり直接光成分と反射光成分とに分けることができる。直接光成分とは、光源7から出射した光線のうち、配光制御素子6で屈折した後、直接、拡散板4に到達する光線である。反射光成分とは、配光制御素子6の内部で反射した後、反射部5で拡散反射してから、拡散板4に到達する光線である。反射光成分は、反射部5による拡散反射の影響を含むため、配光制御素子6によってその空間的な輝度分布を制御することが難しい。面光源装置は、光源7から出射する光を効率良く利用するためには、反射光成分を含めて配光を制御する必要がある。また、面光源装置は、その光出射面で均一な輝度分布を有する照明光を得るためには、直接光成分および反射光成分のバランスを配光制御素子6で制御することが好ましい。例えば、配光制御素子6が反射光成分の分布に合わせて直接光成分の分布をあえて不均一にする等の制御が必要となる。
図10は、面光源装置300の光源7の周辺の構成を示す断面図である。図10は、光源7から出射する光線の一部である光線73gの図示を含む。図10に示す面光源装置300は、保持基板8に対する配光制御素子6の配置に誤差が生じた状態を示す。つまり、図10は配光制御素子6が+z軸方向へずれた状態を示しており、配光制御素子6と保持基板8との間には空隙64が存在する。なお、光源7は保持基板8に実装されているため、保持基板8に対する配光制御素子6の配置がずれることは、光源7に対する配光制御素子6の配置がずれることでもある。配光制御素子6と保持基板8との間に空隙64が生じた場合、光線73gは、その空隙64に入射する。光線73gは、例えば、保持基板8の主面81で反射され、配光制御素子6の裏面63から配光制御素子6に入射する。そして光線73gは、配光制御素子6の光出射面62から出射する。この場合、入射した配光制御素子6の裏面63の曲率と光出射面62の曲率との関係は、光線73gに対して凸レンズの関係にある。そのため、光出射面62から出射した光線73gは集光され、焦線が生じる。配光制御素子6の裏面63の曲率と光出射面62の曲率との関係によっては、その焦線は被照射面上(例えば、拡散板4上や裏面1b上など)に形成される。このように、保持基板8に対する配光制御素子6の位置に誤差が生じると、照明光の均一性が低下する。面光源装置を構成する各部材の配置にばらつきが生じたとしても、被照射面における光の分布が均一であることが好ましい。
(光吸収部の作用)
図11は、本実施の形態1における面光源装置200の光源7の周辺の構成を示す図であり、光源7から出射する光線の一部である光線73hの図示を含む。上述したように、面光源装置200は、配光制御素子6の裏面63側に光吸収部9aを備える。光線73hは、光出射面62で、2回、反射した後、配光制御素子6の裏面63から出射する。そして、光線73hは、光吸収部9aに入射し吸収される。また、図示は省略するが、配光制御素子6の配置が+z軸方向へずれた場合においても、配光制御素子6と保持基板8の主面81との間に入射した光線は、光吸収部9aによって吸収される。さらに、配光制御素子6の幅よりも大きい幅を有する光吸収部9aが配置される場合、図7に示した光線73dのように、光出射面62で反射し配光制御素子6の裏面63側の端部から出射する光線も、光吸収部9aがもれなく吸収する。
(効果)
光吸収部9aは、配光制御素子6の光出射面62で反射して裏面63から出射した反射光成分である光線を吸収する。その吸収された反射光成分は、拡散板4へ届かない。そのため、面光源装置200の面状の光の均一性が向上する。また、配光制御素子6が+z軸方向へずれた場合においても、光吸収部9aが配光制御素子6の裏面63と保持基板8の主面81との間に入射した光線を吸収する。そのため、被照射面における輝度分布の均一性が向上する。配光制御素子6と保持基板8との配置、または、配光制御素子6と光源7との配置に関するロバスト性が向上する。
以上をまとめると、本実施の形態1における面光源装置200は、光源7と、光源7を主面81に保持する保持基板8と、光源7を覆い、かつ、裏面63の少なくとも一部が保持基板8の主面81に保持され、光源7から出射する光の配光を変更する配光制御素子6と、配光制御素子6の裏面63側に配置される光吸収部9aとを備える。このような構成を備える面光源装置200は、配光制御素子6の光出射面62にて反射する光線を光吸収部9aで吸収する。その結果、面光源装置200の面状の照明光の均一性が向上する。また、面光源装置200は、配光制御素子6の位置がずれて配置された場合においても、配光制御素子6の裏面63と保持基板8の主面81との間に入射する光線を光吸収部9aで吸収する。その結果、配光制御素子6と保持基板8との配置または配光制御素子6と光源7との配置に関するロバスト性が向上する。
また、面光源装置200は、均一性の高い輝度分布の面状の光を発するため、液晶表示装置100のバックライト以外に、例えば、部屋の照明等で用いられる照明装置としても利用できる。また、面光源装置200は、例えば、写真などを裏面側から照明する広告表示装置などにも利用できる。なお、本実施の形態に示した面光源装置200を含む液晶表示装置100は、一例である。面光源装置200が液晶パネル1とは異なる種類の表示パネルを照明し、その表示パネルと面光源装置200とを備える表示装置においても同様の効果を奏する。
本実施の形態1における面光源装置200が備える光吸収部9aの少なくとも一部は、配光制御素子6の裏面63と保持基板8の主面81との間に配置される。このような構成により、光吸収部9aが配光制御素子6または保持基板8とは別個の部品であっても、面光源装置200は、配光制御素子6と保持基板8とにより光吸収部9aを容易に保持して固定する。そのため、低コストである。また、光吸収部9aの幅が配光制御素子6の短手の方向の幅以上である場合、光吸収部9aは、配光制御素子6の裏面63から出射する光線の多くを吸収する、または、もれなく吸収する。さらに、その光吸収部9aは、反射部5と一体であっても良い。その場合、光吸収部9aまたは反射部5は、保持基板8の端で折り曲げて配置される。また、その光吸収部9aは、例えば、反射部5の一部に印刷により形成される。
本実施の形態1における面光源装置200は、保持基板8の主面81に列をなして離散的に配置される複数の光源7をさらに備える。配光制御素子6は、複数の光源7の配列方向に長手を有し、長手の方向と直交する面において凸型のシリンドリカル面を含む光出射面62と、長手の方向に延在し、複数の光源7を覆う凹型の曲面または平面を含む光入射面61とを含む。光吸収部9aは、配光制御素子6の長手の方向に長い外形を有する。このような構成により、面光源装置200は、光源7の設置個数よりも少ない個数の配光制御素子6および光吸収部9aによって、均一な面状の光を提供することができる。
本実施の形態1における液晶表示装置100は、面光源装置200と、面光源装置200から出射する面状の光を画像光に変換する液晶パネル1とを備える。均一性が従来よりも向上した面光源装置200によって液晶パネル1を照明する液晶表示装置100は、従来よりも高い映像品質を実現する。
(配光制御素子の変形例)
上記の実施の形態1では、配光制御素子6は、棒状の形状を有し、複数の光源7を覆うように配置された光学素子であった。しかし、配光制御素子6は、棒形状の光学素子に限られない。面光源装置200は、1つの光源に1つの配光制御素子を取り付けても実施の形態1と同様の効果を奏する。しかし、各光源に対し個別の配光制御素子を備える面光源装置では、配光制御素子の使用個数が多くなる。また、その製造工程において、各光源に各配光制御素子(レンズ)を固定する必要があり工程数が増加する。
一方で、実施の形態1に記載した面光源装置200は、列状に並べられた複数の光源7に対し、その光源7の個数よりも少ない数の配光制御素子6を備えることができる。例えば、棒状の配光制御素子6は1つでよい。このように、面光源装置200は、配光制御素子6の使用個数を減らすことができる。また、その装着工程は、1列に並べられた複数の光源7に対して、1つの配光制御素子6を固定するだけでよく、接着等の固定作業が容易である。
また、配光制御素子として、x−y平面に複数のレンズが配列されたレンズアレイの様に、光源に対してx方向またはy方向の位置決めが必要な光学素子の採用が考えられる。しかし、光源の数の増減に伴い、それら光源を覆う光学素子の大きさを変更する必要がある。つまり、光源の数の増減によって、光学素子を製造するための金型を変更する必要がある。よって、そのような光学素子は、面光源装置の仕様変更に対する汎用性が低い。
一方で、本実施の形態1に係る配光制御素子6は、棒状の形状を有するため、押出し成形によって製造することができる。押出し成形による製造方法は、配光制御素子6の長さを自由に変えることができる。例えば、液晶表示装置100の大きさが異なる場合でも、同じ金型を用いて、長さだけを調整した配光制御素子6の製造することができる。光源7の数の増減に対して、配光制御素子6の金型の変更が不要であるため、配光制御素子6は、面光源装置200の仕様の変更に対する汎用性が高い。光源7の数を変えるだけで、面光源装置200の輝度を調整することが可能である。このため、最適な光源7の数と配置を有する面光源装置200の作製が可能である。
また、実施の形態1では、配光制御素子6は透明材料であるが、拡散材を含む材料であっても良い。配光制御素子6に入射した光線は、拡散材により光線は拡散され、進行方向を変える。配光制御素子6の内部を進む光線は、ランダムな方向に進行方向が変更される。進行方向を変更された光線は、配光制御素子6の光出射面62に達する。配光制御素子6の光出射面62から出射する光は、広い範囲を照射することができる。
また、配光制御素子6の光入射面61又は光出射面62に、微小な凹凸形状が形成されていてもよい。その凹凸形状は、必ずしも光入射面61及び光出射面62の全域に形成される必要はない。例えば、凹凸形状は光入射面61のみに形成されても良い。また、例えば、凹凸形状は、光出射面62の一部の領域のみに形成されても良い。つまり、凹凸形状は、光入射面61又は光出射面62の一部の領域に設けられる構成であってもよい。また、凹凸形状は、全ての領域において同一の粗さにする必要はない。例えば、光入射面61の凹凸形状が、光出射面62の凹凸形状よりも小さくても良い。
凹凸形状に入射した光線は、進行方向がランダムに変わる。よって、凹凸形状を有する配光制御素子6は明線を緩和させることが可能である。「明線」とは、面光源装置200の光出射面(拡散板4)上に、線状に形成される輝度の高い領域のことである。また、凹凸形状は、複数の光源7を並べて配置することで発生する面光源装置200の光出射面(拡散板4)上の輝度ムラを緩和することができる。つまり、凹凸形状は、明るい部分と暗い部分との差を緩和することができる。また、その凹凸形状により、配光制御素子6は広い範囲に光を配光し照射することができる。
ただし、上記の拡散材又は凹凸形状による光の拡散の程度は、光入射面61及び光出射面62における光線の屈折の程度に比べて小さい必要がある。なぜなら、拡散材又は凹凸形状による光の散乱が支配的となった場合、配光制御素子6の光入射面61および光出射面62において、光線を設計どおりに屈折させ、配光することが難しくなるからである。光の配光は、配光制御素子6の形状に依存した屈折によって、面光源装置200の光出射面つまり拡散板4に向けられる。そのため、拡散材や凹凸形状による光の拡散の効果が増すと、光源7の配置位置近くの輝度は高く、光源から離れるにつれて輝度が低くなる可能性がある。
<実施の形態2>
実施の形態2における面光源装置を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成および動作については説明を省略する。図12は、実施の形態2における面光源装置201が備える光源7の周辺の構成を示す図である。
実施の形態2では、配光制御素子6は透明なレンズ部6aを含む。光吸収部9bは、配光制御素子6の裏面63に設けられる。レンズ部6aを含む配光制御素子6と光吸収部9bとは、一体であり、例えばダブルモールド工法で製造される。または、例えば、光吸収部9bとレンズ部6aとは別々に成形された後、互いが接着、または、互いがはめ込まれて配光制御素子6が形成される。
光吸収部9bは、配光制御素子6の光出射面62で反射して裏面63に達する反射光成分である光線を吸収する。そのため、面光源装置201の面状の光の均一性が向上する。また、配光制御素子6が+z軸方向へずれた場合においても、光吸収部9bが配光制御素子6の裏面63と保持基板8の主面81との間に入射した光線を吸収する。そのため、被照射面における輝度分布の均一性が向上する。配光制御素子6と保持基板8との配置、または、配光制御素子6と光源7との配置に関するロバスト性が向上する。
<実施の形態3>
実施の形態3における面光源装置を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成および動作については説明を省略する。図13は、実施の形態3における面光源装置202が備える光源7の周辺の構成を示す図である。
実施の形態1に示した面光源装置200においては、保持基板8の主面81は、反射面の機能を有していた。つまり、保持基板8の主面81には、白色のレジスト層あるいはレジスト層の上に白色のシルク層が設けられていた。面光源装置200の保持基板8の主面81は、主面81にて反射する光の利用効率を高め、さらには、光源から入射した色と同じ色のまま反射する機能を有する。
一方で、実施の形態3に示す面光源装置202においては、保持基板8の主面81には、光吸収部9cが形成される。つまり、光吸収部9cは、配光制御素子6の裏面63側に配置される。その光吸収部9cは、黒色のレジスト層あるいはレジスト層の上に形成された黒色のシルク層である。また、光吸収部9cの短手の方向の幅は、配光制御素子6の短手の方向の幅以上であることが好ましい。
光吸収部9cは、配光制御素子6の光出射面62で反射して裏面63から出射した反射光成分である光線を吸収する。そのため、面光源装置200の面状の光の均一性が向上する。また、配光制御素子6が+z軸方向へずれた場合においても、光吸収部9cが、配光制御素子6の裏面63と保持基板8の主面81との間に入射した光線を吸収する。そのため、被照射面における輝度分布の均一性が向上する。配光制御素子6と保持基板8との配置または配光制御素子6と光源7との配置に関するロバスト性が向上する。
また、光吸収部9cの短手の方向の幅が配光制御素子6の短手の方向の幅以上である場合、光吸収部9cは、配光制御素子6の裏面63から出射する光線の多くを吸収する、または、もれなく吸収する。さらに、保持基板8の−z軸側の面である裏面82は、筐体10の底面10aに接触して保持される。その結果、光源7にて発生した熱だけでなく、光吸収部9cにて吸収されることにより、光エネルギーから変換された熱エネルギーが、筐体10に伝わり放熱される。
上述の各実施の形態においては、部品間の位置関係もしくは部品の形状を示すために、「平行」や「垂直」などの用語を用いている。これらは、製造上の公差や組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含む。このため、請求の範囲内の部品間の位置関係もしくは部品の形状の記載は、製造上の公差又は組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含む。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 液晶パネル、4 拡散板、5 反射部、6 配光制御素子、61 光入射面、62 光出射面、63 裏面、6a レンズ部、7 光源、73h 光線、8 保持基板、81 主面、9a 光吸収部、9b 光吸収部、9c 光吸収部、100 液晶表示装置、200 面光源装置。

Claims (7)

  1. 光源と、
    主面に前記光源を保持する保持基板と、
    前記光源を覆い、かつ、裏面の少なくとも一部が前記保持基板の前記主面に保持され、前記光源から出射する光の配光を変更する配光制御素子と、
    前記配光制御素子の前記裏面側に配置される光吸収部とを備える面光源装置。
  2. 前記光吸収部の少なくとも一部は、前記配光制御素子の前記裏面と前記保持基板の前記主面との間に配置される請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記光吸収部は、前記配光制御素子の前記裏面に設けられることにより前記配光制御素子の前記裏面側に配置される請求項1または請求項2に記載の面光源装置。
  4. 前記光吸収部と前記配光制御素子とは一体である請求項3に記載の面光源装置。
  5. 前記光吸収部は、前記保持基板の前記主面に設けられることにより前記配光制御素子の前記裏面側に配置される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の面光源装置。
  6. 前記保持基板の前記主面に列をなして離散的に配置される複数の前記光源をさらに備え、
    前記配光制御素子は、前記複数の光源の配列方向に長手を有し、前記長手の方向と直交する面において凸型のシリンドリカル面を含む光出射面と、前記長手の方向に延在し、前記複数の光源を覆う凹型の曲面または平面を含む光入射面とを含み、
    前記光吸収部は、前記配光制御素子の前記長手の方向に長い外形を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の面光源装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置から出射する面状の光を画像光に変換する表示パネルとを備える表示装置。
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