JP2018037257A - 面光源装置および液晶表示装置 - Google Patents

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智彦 澤中
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正明 竹島
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建吾 西川
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Abstract

【課題】配光制御素子の光出射面を透過する光線と反射する光線との両方を用いることで、面状の光の均一性を向上させ、かつ、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性を向上させる面光源装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明に係る面光源装置は、光源と、光源が主面に保持される保持基板と、保持基板の主面側に配置される反射体と、光源を覆うように保持基板の主面側に配置され、光源から出射する光の配光を変更する配光制御素子と、配光制御素子から出射する光を拡散させる拡散板とを備え、配光制御素子は、反射体に当接可能な設置面を有し、反射体は、第1反射領域と、第1反射領域よりも反射率が低い第2反射領域とを含み、第2反射領域は、配光制御素子の設置面に対応して配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、面状の光を発する面光源装置、およびその面光源装置を用いた液晶表示装置に関する。
液晶表示装置が備える液晶パネルは、自ら発光しない。そのため、液晶表示装置は、その液晶パネルを照明する光源として、液晶パネルの裏面側にバックライト装置すなわち面光源装置を備えている。バックライト装置の構成の1つとして、複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDという。)を並べた直下型のバックライト装置がある。近年では、小型の高効率で高出力のLEDが開発されている。そのため、バックライト装置に使用されるLEDの設置個数、または、複数のLEDが列状に配列された光源であるLEDBARの設置個数を減らしても、計算上では従来のバックライト装置と同様の明るさを得ることができる。特許文献1または特許文献2には、シリンドリカルレンズによってLEDから出射する光線を拡げ、面状の照明光に変換するバックライト装置が開示されている。
特開2006−286608号公報 特開2014―38697号公報
特許文献1または特許文献2に記載のバックライト装置においては、光がシリンドリカルレンズから空気中へ透過する際、シリンドリカルレンズと空気との境界面にて一部の光が反射する。照明光の均一性向上には、その境界面を透過する直接光と、境界面にて反射する反射光との両方を、照明光として利用する必要がある。しかし、その反射光は、光源から出射する光の発散角を広げるほど増加する。よって、バックライト装置の照射領域の周辺において、光量の低下を抑えることは難しい。また、照明光の均一性向上には、光源から出射する光が、シリンドリカルレンズ等で構成される配光制御素子の入射面に、設計通りに入射することが望ましい。しかし、製造工程における組み立て誤差等を完全に無くすことは難しく、その配光制御素子を設計通りに保持基板上に配置できない場合もある。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、配光制御素子の光出射面を透過する光線と反射する光線との両方を用いることで、面状の光の均一性を向上させ、かつ、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性を向上させる面光源装置の提供を目的とする。
本発明に係る面光源装置は、光源と、光源が主面に保持される保持基板と、保持基板の主面側に配置される反射体と、光源を覆うように保持基板の主面側に配置され、光源から出射する光の配光を変更する配光制御素子と、配光制御素子から出射する光を拡散させる拡散板とを備え、配光制御素子は、反射体に当接可能な設置面を有し、反射体は、第1反射領域と、第1反射領域よりも反射率が低い第2反射領域とを含み、第2反射領域は、配光制御素子の設置面に対応して配置される。
本発明によれば、配光制御素子の光出射面を透過する光線と反射する光線との両方を用いることで、面状の照明光の均一性を向上させ、かつ、配光制御素子と保持基板との配置または配光制御素子と光源との配置に関するロバスト性を向上させる面光源装置の提供が可能である。
実施の形態1における液晶表示装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1における面光源装置が含む光源周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態1における面光源装置が含む保持基板および反射体を示す図である。 実施の形態1における面光源装置が含む保持基板および反射体を示す図である。 実施の形態1における面光源装置が含む保持基板および反射体を示す図である。 実施の形態1における面光源装置が含む反射部を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 前提技術における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態1における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態1における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態1における面光源装置の光源から出射する光線を示す図である。 実施の形態2における面光源装置が含む光源周辺の構成を示す断面図である。 実施の形態2における面光源装置が含む保持基板および反射体を示す図である。
本発明に係る面光源装置およびその面光源装置を備える液晶表示装置の実施の形態を図に基づいて説明する。なお各図に示される液晶表示装置および面光源装置は、xyz直交座標に基づいて図示される。x軸及びy軸を含む平面であるx−y平面に対し垂直な方向がz軸方向である。
本明細書では、各方向を以下のように定義する。例えば、液晶パネル1が矩形を有する場合、液晶パネル1の長辺方向をx軸方向とし、短辺方向をy軸方向とする。図1において、液晶パネル1の長辺方向は紙面に垂直な方向であり、短辺方向は紙面の左右方向である。液晶パネル1の長辺方向が水平に配置され、短辺方向が垂直方向に配置された場合、x軸方向が水平方向であり、y軸方向が垂直方向である。また、その場合、液晶表示装置100の上側がy軸の正方向(+y軸方向)であり、下側がy軸の負方向(−y軸方向)である。また、液晶表示装置100が映像を表示する方向がz軸の正方向(+z軸方向)であり、その反対方向がz軸の負方向(−z軸方向)である。また、+z軸方向側を表示面側という。−z軸方向側を裏面側という。また、液晶表示装置100の表示面側から見て、右側がx軸の正方向(+x軸方向)であり、左側がx軸の負方向(−x軸方向)である。「表示面側から見て」とは、+z軸方向側から−z軸方向側を見ることである。
<実施の形態1>
(液晶表示装置の構成)
図1は、本実施の形態1における面光源装置200の構成およびその面光源装置200を含む液晶表示装置100の構成を概略的に示す断面図である。液晶表示装置100は、透過型の液晶パネル1および面光源装置200を備える。また、液晶表示装置100は、液晶パネル1と面光源装置200との間に、光学シート2と光学シート3とをさらに備える。また、拡散板4が、面光源装置200の光出射面に配置される。つまり、拡散板4は、面光源装置200の開口部53に設けられる。+z軸方向から−z軸方向に向けて、液晶パネル1、光学シート2、光学シート3、拡散板4、面光源装置200が順に配置される。液晶パネル1は、光学シート2および光学シート3を介して面光源装置200と対向する裏面1bを有する。また、液晶パネル1は、裏面1bの反対側に表示面1aを有する。裏面1bは、液晶パネル1の−z軸方向側の面であり、表示面1aは、その+z軸方向側の面である。表示面1aは、平面状の矩形形状を有する。つまり、表示面1aはx−y平面に平行な方向に広がる平面を有する。また、その平面を構成するx軸方向の短辺とy軸方向の長辺とは直交する。なお、上記の表示面1aの形状は一例であり、他の形状であってもよい。また、液晶パネル1は液晶層を含み、その液晶層はx−y平面に平行な方向に広がる面状の構造を有する。
面光源装置200は、拡散板4から面状の光を出射し、光学シート3および光学シート2を通して、液晶パネル1の裏面1bを照明する。光学シート3は、拡散板4から放射された光の進行方向を、液晶パネル1の表示面1aに対し、法線方向に向ける機能を有する。光学シート2は、細かな照明光のむらなどを低減し光学的な悪影響を抑制する。液晶パネル1は、裏面1bから入射した照明光を画像光に変換する。「画像光」とは画像情報を有する光のことである。
(面光源装置の構成)
面光源装置200は、光源7、保持基板8、反射体9(図1には図示せず)、配光制御素子6および反射部5を備える。反射部5は光源7と反射体9と配光制御素子6とを収容可能に容器形状に形成され、反射面54と開口部53とを含む。また、面光源装置200は筐体10をさらに備える。筐体10は反射部5および保持基板8を保持して収納する部材である。反射部5は筐体10の内壁に沿って配置される。筐体10は、反射部5の形状を反映して、上面つまり液晶パネル1側が開口された容器形状を有する。筐体10を構成する材料は、例えば、樹脂または金属板である。
図2は、面光源装置200の光源7の周辺を拡大した断面図である。光源7は、保持基板8の主面81に配置される。主面81は、保持基板8の上面であり、例えば実装面である。面光源装置200は、保持基板8の主面81側に反射体9をさらに備える。また、面光源装置200は、配光制御素子6をさらに備える。配光制御素子6は、光源7を覆うように保持基板8の主面81側に配置される。配光制御素子6は、反射体9に当接可能な設置面63を有する。図2において、設置面63は、反射体9に接しているが、必ずしも接する必要はなく、設置面63と反射体9との間に、または設置面63と主面81との間に空隙が設けられていてもよい。以下に、面光源装置200の詳細な構成を説明する。
(保持基板)
図3は、保持基板8の主面81の平面図である。なお図3は配光制御素子6の図示を省略している。本実施の形態1では、保持基板8は、液晶パネル1の長手方向に長く、その平面視においては、矩形状の形状を有する。また、保持基板8は板形状を有する。保持基板8の主面81は、例えば、白色のレジスト層あるいはレジスト層の上に白色のシルク層を含む。主面81は反射面の機能を有する。図2に示すように、光源7と反射体9と配光制御素子6とが配置された保持基板8は、筐体10の底面10aに保持される。筐体10の底面10aに保持される保持基板8の面は、主面81とは反対側の裏面82である。その裏面82とは保持基板8の−z軸側の面である。裏面82は、光源7にて発生した熱を、主面81を介して筐体10に伝えて放熱する。また、面光源装置200は、例えば、保持基板8と筐体10との間に放熱シートを設けて、その放熱効果を高めても良い。
(光源)
保持基板8の主面81には、光源7が配置される。図3に示すように、本実施の形態1では、複数の光源7が主面81に、所定の間隔を設けて列状に配置されている。その配置方向は、液晶パネル1の長手方向つまりx軸方向である。また、図2に示すように、光源7の−z軸側の面である裏面72は保持基板8の主面81に接している。それにより、光源7は保持基板8に保持されている。また、光源7は裏面72を介して給電される。光源7は保持基板8に電気的に接続する。また、本実施の形態1では、裏面72とは異なる他の面は発光面である。例えば、光源7の裏面72と対向する表面71は発光面である。または、例えば、光源7が直方体形状である場合には、裏面72とは異なる5面が発光面である。
光源7は、例えば、固体光源である。その固体光源は、例えば、発光ダイオード(以下、LED素子という)である。または、例えば、光源7は、有機エレクトロルミネッセンス光源又は平面上に塗布された蛍光体に励起光を照射して発光する光源等を含む。なお、本実施の形態1では、光源7はLED素子である。
(配光制御素子)
配光制御素子6は、保持基板8の主面81側に光源7を覆うように配置される。つまり、配光制御素子6は、光源7の+z軸方向側に、光源7を囲うように配置される。また、配光制御素子6は、反射体9に当接可能な設置面63を有する。本実施の形態1において、配光制御素子6は、複数の光源7が配列される方向に沿って棒状の形状を有する光学素子である。つまり、配光制御素子6はx軸方向に延びる棒形状の光学素子である。例えば、配光制御素子6は、シリンドリカルレンズである。シリンドリカルレンズは、円筒形の屈折面を待ったレンズである。シリンドリカルレンズは、第1の方向に曲率を有し、その第1の方向に垂直な第2の方向に曲率を有さない。シリンドリカルレンズから出射する光は、一方向だけに集光または発散される。例えば凸型のシリンドリカルレンズに平行光を入射させると線状に集光する。この集光された線を焦線という。本実施の形態1では、第1の方向は、光源7が配列される方向とは直交する方向、つまりy軸方向である。第2の方向は、光源7が配列される方向に平行な方向、つまりx軸方向である。
図2に示すように、配光制御素子6は、光源7から出射する光が入射する光入射面61を備える。本実施の形態では、光入射面61は、光源7の配列方向に延在する。その光入射面61は、光源7を覆う凹状の曲面または平面で形成される。その凹状の曲面は、例えば非球面またはシリンドリカル面である。また、配光制御素子6は、光入射面61から入射した光が配光制御素子6の外部へ出射する光出射面62を備える。光出射面62は、光入射面61に対して光源7とは反対側に位置する。すなわち、光出射面62は、配光制御素子6の+z軸方向側の面である。光出射面62は、光源7の配列方向とは直交する方向に曲率を有する凸状のシリンドリカル面を含む。つまり光出射面62は、y軸方向にシリンドリカル面を含む。配光制御素子6の光軸Cは、z軸に平行である。「光軸」とは、レンズ又は球面鏡などの、中心と焦点とを通る直線である。光学素子がシリンドリカル面を有する場合には、曲率を有するその断面形状で定められる。本実施の形態では、光軸Cは、光源7が配列される方向に対し垂直な平面、つまりx軸方向に垂直なy−z平面における光出射面62の形状で定められる。光出射面62は光軸Cと交点を有する。
また、前述した光源7は、光入射面61により形成された凹部に配置されている。凹部とは、光入射面61と保持基板8の主面81とで囲まれた空間のことである。すなわち凹部とは、光入射面61に対し−z軸側に位置する空間のことである。また、光源7は、光出射面62のシリンドリカル面で規定される円筒の軸方向に並べて配置される。「円筒の軸」とは、光軸Cとは異なる軸であり、x軸に平行な軸である。また、本実施の形態1において、光源7の光軸は、配光制御素子6の光軸Cと一致する。例えば、配光制御素子6の光軸Cは、光源7の中心を通過する。または、例えば、光軸Cは、光源7が出射する光の配光分布において、最も光度が高い方向に一致する。または、例えば、光軸Cは、光源7の配光曲線において配光角0度の方向に一致する。
また、本実施の形態1の配光制御素子6は棒状の形状を有する。よって、面光源装置200は、列状に並べられた複数の光源7に対し、その光源7の個数よりも少ない数の配光制御素子6を備えることができる。例えば、本実施の形態1において、配光制御素子6は1つである。このように、配光制御素子6が棒状の形状を有する場合、面光源装置200は配光制御素子6の使用個数を減らすことができる。また、その装着工程は、1列に並べられた複数の光源7に対して、1つの配光制御素子6を固定するだけでよく、接着等の固定作業が容易である。
また、棒状の配光制御素子6は、押出し成形によって製造することができる。押出し成形による製造方法は、配光制御素子6の長さを自由に変えることができる。例えば、液晶表示装置100の大きさが異なる場合でも、同じ金型を用いて、長さだけを変更した配光制御素子6の製造が可能である。光源7の数の増減に対して、配光制御素子6の金型の変更が不要であるため、配光制御素子6は、面光源装置200の仕様の変更に対する汎用性が高い。また、面光源装置200は、光源7の数を変えるだけで、その輝度の調整が可能である。このため、最適な光源7の個数と配置とを有する面光源装置200の作製が可能である。
また、配光制御素子6は透明材料で形成されており、例えば、その透明材料はアクリル樹脂(PMMA)等である。
配光制御素子6は、光源7から出射した光の配光を変更する機能を有する。「配光」とは、空間に対する光源の光度分布をいう。つまり、光源から出射する光の空間的分布である。また、「光度」とは、発光体の放つ光の強さの程度を示すもので、ある方向の微小な立体角内を通る光束を、その微小立体角で割ったものである。つまり、光度とは、光源からどのくらい強い光が出ているかを表す物理量である。配光制御素子6は、上記の構成を備えることにより、光源7から出射する光をy−z平面上において集光するまたは発散させる。
(反射体)
図2に示すように、反射体9は、保持基板8の主面81側に配置される。反射体9は、第1反射領域91と第2反射領域92とを含む。本実施の形態1においては、第1反射領域91および第2反射領域92は、保持基板8の主面81に形成される。図2では、設置面63は、反射体9に接しているが、必ずしも接する必要はなく、設置面63と反射体9との間に空隙が設けられていてもよい。第2反射領域92は、配光制御素子6が有する設置面63に対応するよう設けられる。第2反射領域92は、設置面63と対向する。第2反射領域92は、図3に示すように、平面視において矩形状の形状を有し、各光源7の両側に設けられている。その形状および配置は一例であり、例えば、第2反射領域92は、図4に示すような円弧形状を有していても良いし、図5に示すように楕円形状を有していても良い。
第2反射領域92の反射率は、第1反射領域91の反射率よりも低い。第1反射領域91の反射率と第2反射領域92の反射率との差は、例えば、主面81のレジスト層の形態、例えば組成や厚さなどが調整されることによって形成される。または、例えば、そのレジスト層の表面に反射率の異なる材料が配置されたり、凹凸が配置されたりすることで、第2反射領域92が形成されても良い。または、例えば、主面81よりも反射率の低いシート状の部品が主面81上に配置されることで第2反射領域が形成されても良い。本実施の形態1においては、第1反射領域91は保持基板8の主面81そのものであり、第2反射領域92は主面81よりも反射率が低く形成された領域である。また、第2反射領域92は、その光吸収率(光吸収係数)が第1反射領域91の光吸収率よりも高く形成された領域であっても良い。また、その場合、第2反射領域92は光源7の発光波長帯域において完全な吸収帯であることが望ましい。
(拡散板)
図1に示すように、拡散板4は、開口部53を覆うように配置される。拡散板4は、面光源装置200の光出射面に配置される。つまり、拡散板4は、反射部5に対し+z軸側に配置される。拡散板4は、例えば、薄板形状を有する。または、例えば、拡散板4はシート状である。または、拡散板4は透明基板とその透明基板上に形成された拡散膜を含む構成であっても良い。
拡散板4は、透過する光を拡散させる。「拡散」とは、拡がり散ることである。つまり、光が散乱することである。なお、以下の説明において、例えば、「光線は拡散板4に到達する」などの説明をしている。上述したように、拡散板4は反射部5の開口部53に配置されている。よって、「光線は拡散板4に到達する」という表現は、「光線は開口部53に到達する」に言い換えることができる。また、開口部53または拡散板4は、面光源装置200の光出射面として機能している。このため、「光線は拡散板4に到達する」という表現は、「光線は面光源装置200の光出射面に到達する」に言い換えることができる。
(反射部)
図1に示すように、面光源装置200は反射部5を備える。反射部5は、光源7と反射体9と配光制御素子6とを収容可能に容器形状を有する。図6は、面光源装置200の平面図である。なお図6は拡散板4の図示を省略している。反射部5は、図1および図6に示すように、底面51及びその底面51に接続する4つの側面52(側面52a、52b、52c、52d)を含む。つまり反射部5は5つの面を備える。底面51の面内には、保持基板8に保持された光源7と配光制御素子6とが配置される。また、反射部5は、反射面54と開口部53とをさらに含む。反射部5の開口部53は、底面51とは反対側に配置される。底面51は拡散板4の矩形形状よりも小さい矩形形状を有する。底面51は拡散板4に平行つまり光出射面に平行に配置される。側面52は、底面51の外周と拡散板4の外周とを接続する。つまり、4つの側面52は底面51外周から拡散板4の外周に向けて傾斜している。
以下に反射部5の形状をxyz座標軸により説明する。4つの側面52のうち、底面51のx軸方向と平行な辺に接続された2つの側面52aおよび側面52bは、+z軸方向に向けて互いの間隔が広がるように傾斜している。つまり、+y軸方向側の側面52aは、y−z平面に対して、−x軸方向から見て、底面51との接続部分を中心に、反時計回りの方向に傾斜している。また、−y軸方向側の側面52bは、y−z平面に対して、−x軸方向から見て、底面51との接続部分を中心に、時計回りの方向に傾斜している。また、4つの側面52のうち、底面51のy方向と平行な辺に接続された2つの側面52cおよび側面52dも、+z軸方向に向けて互いの間隔が広がるように傾斜している。つまり、−x軸方向側の側面52cは、z−x平面に対して、−y軸方向から見て、底面51との接続部分を中心に、反時計回りの方向に傾斜している。また、+x軸方向側の側面52dは、z−x平面に対して、−y軸方向から見て、底面51との接続部分を中心に、時計回りの方向に傾斜している。反射部5の底面51に対向する+z軸方向には、開口部53が形成されている。反射部5及び拡散板4は、中空の容器形状を構成する。また、図2に示すように、反射部5は、保持基板8の両側の位置において、その一部が配光制御素子6と筐体10に挟まれる。
図1および図2に示すように反射部5の内側は反射面54である。つまり、反射部5の内側は光を反射する部材である。反射部5は、例えばシート状の部材である反射シートである。反射部5の反射面54は、例えば、拡散反射面であってもよい。反射部5は、例えば、ポリエチレンテレフタラートなどの樹脂を基材とした光反射シート又は基板の表面に金属を蒸着させた光反射シート等である。
(配光制御素子に関わる前提技術)
本実施の形態1における面光源装置200の作用および効果を説明する前に、本発明の前提技術を説明する。なお、本前提技術は、反射体9を備えない面光源装置を例に示す。図7は、前提技術に係る面光源装置の光源7の周辺の断面図である。図7は、光源7から+z軸方向側に出射し、y−z平面のみに拡がる光線の一部である光線73aの図示を含む。光線73aは、光軸Cに対して狭い角度で光源7から出射する光線である。光源7から出射した光線73aは、光入射面61にて屈折し、配光制御素子6内部へ入射する。スネルの法則により、屈折率の小さな媒質から屈折率の大きな媒質に入射する時、光線の屈折角は入射角よりも小さくなる。また、屈折率の大きな媒質から屈折率の小さな媒質に入射する時、光線の屈折角は入射角よりも大きくなる。配光制御素子6がアクリル樹脂製である場合、図7に示すように、光線73aは、光入射面61で−y軸方向側に屈折する。光線73aは配光制御素子6の内部を進行し、光出射面62に達する。光線73aは、凸面形状を有する光出射面62によって、光軸Cに対する角度がさらに大きくなる方向つまり−y軸方向側に屈折する。図8は、配光制御素子6の平面図であり、+z軸側からx−y平面を観察した図である。図8は光源7から出射する一部の光線73bの図示を含む。光線73bは、光源7から出射し、y−z平面上のみに拡がる光線のうち、光軸Cに対する角度が光線73aよりも広い光線である。y−z平面上のみに拡がる光線とは、図8において上下方向のみに拡がる光線を意味する。図7および図8に示すように、配光制御素子6は、光源7から出射する光を発散させる。配光制御素子6から出射した光線73aまたは73bは拡散板4へ到達する。各光線の図示は省略するが、図1に示す拡散板4に到達した光線の一部は反射して、反射部5の容器状の空間内を進行する。その光線は、反射部5の底面51又は側面52で反射されて、再び拡散板4に到達する。光は拡散板4を透過しながら拡散される。そして、拡散板4を透過した光は、均一性を有する面状の照明光となる。この照明光は、光学シート3及び光学シート2を介して、液晶パネル1の裏面1bに照射される。
図9は、反射体9を備えない面光源装置の光源7周辺の断面を示す図である。図9に示す面光源装置は、配光制御素子6の保持基板8に対する配置位置に誤差が生じた状態を示す。つまり、配光制御素子6と保持基板8との間には空隙64が存在する。なお、光源7は保持基板8に実装されているため、配光制御素子6の保持基板8に対する位置がずれることは、配光制御素子6と光源7との位置関係もずれることを意味する。配光制御素子6と保持基板8との間に空隙64が生じた場合、光源7から出射した光のうち一部の光線73eが、その空隙64に入射する。光線73eは、例えば、保持基板8の主面81で反射され、配光制御素子6の設置面63から入射する。そして光線73eは、配光制御素子6の光出射面62から出射する。この場合、入射した設置面63の曲率と光出射面62の曲率との関係が凸レンズとして機能する関係にある。そのため、光出射面62から出射した光線73eは集光され、焦線が生じる。また、その焦線は、設置面63の曲率と光出射面62の曲率との関係によっては、被照射面上(例えば、拡散板4上や裏面1b上など)に形成される。このように、配光制御素子6の保持基板8に対する配置位置に誤差が生じると、照明光の均一性が低下する。面光源装置を構成する各部材の配置位置にばらつきが生じたとしても、被照射面における光の分布が均一であることが好ましい。
(反射体の作用)
上記の前提技術に含まれる課題、すなわち配光制御素子6の位置ずれによる照明光の均一性低下を解決するため、本発明に係る面光源装置200は、図2に示すように、第2反射領域92を含む。第2反射領域92は、設置面63と対向する。図2では、設置面63は、反射体9に、特に第2反射領域92に接している。一方で、図10に示すように、設置面63と反射体9との間に空隙64が設けられていてもよい。例えば、その空隙64は、面光源装置200の製造工程において、配光制御素子6の設置位置が+z軸方向へずれることで形成される。光源7から出射し空隙64に入射した光線73fは、第2反射領域92に入射する。第2反射領域92の反射率はその周囲の第1反射領域91よりも低いため、光線73fはほとんど反射しない。その結果、上記の焦線の原因となる光路を通過する光線が、第2反射領域92を設置しない場合と比較して低減される。また、第2反射領域92の光吸収率(光吸収係数)が、第1反射領域91の光吸収率よりも高い場合、焦線を生じさせるような光路を通過する光線は、より低減される。
(効果)
本実施の形態1の面光源装置200は、配光制御素子6の設置位置が+z軸方向へずれた場合に、光線が入射する主面81上の領域に、第2反射領域92を設けている。そのため、面光源装置200は、被照射面において輝度分布の不均一を発生させる原因となる光線を低減できる。つまり、保持基板8に対する配光制御素子6の設置位置に関して、面光源装置200は、従来構成より許容できる位置ずれ量が大きい。つまり面光源装置200は、そのロバスト性を向上させることができる。
以上をまとめると、本実施の形態1における面光源装置200は、光源7と、光源7が主面81に保持される保持基板8と、保持基板8の主面81側に配置される反射体9と、光源7を覆うように保持基板8の主面81側に配置され、光源7から出射する光の配光を変更する配光制御素子6と、配光制御素子6から出射する光を拡散させる拡散板4とを備える。配光制御素子6は、反射体9に当接可能な設置面63を有する。反射体9は、第1反射領域91と、第1反射領域91よりも反射率が低い第2反射領域92とを含む。第2反射領域92は、配光制御素子6の設置面63に対応して配置される。以上のような構成により、面光源装置200は、配光制御素子6の光出射面62を透過した光線と、光出射面62にて反射した光線の両方を用いて面状の光の均一性を向上させることができる。さらに、面光源装置200は、保持基板8に対する配光制御素子6の配置位置に関するロバスト性を向上させることができる。面光源装置200は、均一性の高い輝度分布を有する面状の光を発する。ゆえに、面光源装置200は、液晶表示装置100のバックライト以外に、例えば、部屋の照明等で用いられる照明装置としても利用できる。また、面光源装置200は、例えば、写真などを裏面側から照明する広告表示装置などにも利用できる。
また、本実施の形態1における面光源装置200の第2反射領域92の光吸収率は、第1反射領域91の光吸収率よりも高い。このような構成により、配光制御素子6の設置位置に誤差が生じ、保持基板8の主面81と配光制御素子6との間に空隙64が形成された場合であっても、その空隙64に入射した光線は、第1反射領域91よりも高い光吸収率を有する第2反射領域92に入射する。第2反射領域92に入射した光線は吸収され、ほとんど反射しない。その結果、面光源装置200は、焦線の発生を低減することができる。つまり、面光源装置200は、保持基板8に対する配光制御素子6の配置位置に関するロバスト性を向上することができる。また、面光源装置200は、均一性の高い輝度分布を有する面状の光を発することができる。
また、本実施の形態1における面光源装置200の第2反射領域92は、保持基板8の平面視において、矩形形状、円弧形状または楕円形状を含む。このような構成により、面光源装置200は、光源7の仕様や配置形態に応じて、最適な第2反射領域92の配置を有することが可能である。よって、面光源装置200は、焦線の発生を低減することができる。
また、本実施の形態1における面光源装置200は、保持基板8の主面81に列状に配列される複数の光源7をさらに備える。配光制御素子6は、複数の光源7の配列方向に沿って棒状の形状を有する。配光制御素子6は、その棒状の形状の短手方向に曲率を有する凸状のシリンドリカル面を含む光出射面62と、棒状の形状の長手方向に延在し複数の光源7を覆う凹状の曲面または平面を含む光入射面61とを含む。このような構成により、面光源装置200は、光源7の個数よりも少ない配光制御素子6を備えることができる。つまり、面光源装置200は、配光制御素子6の使用個数を減らすことができる。また、その装着工程は、列状に並べられた複数の光源7に対して、それら光源7よりも少ない個数の配光制御素子6を固定するだけでよく、装着作業が容易である。さらに、棒状の配光制御素子6は、押出し成形によって製造することができ、面光源装置200の製造コストを低減することが可能である。
また、本実施の形態1における面光源装置200は、反射部5をさらに備える。反射部5は、拡散板4が設置される開口部53と、反射面54とを含む。また反射部5は、光源7と反射体9と配光制御素子6とを収容可能な容器形状を有する。反射面54は容器形状の内側に配置され、配光制御素子6から出射する光を反射する。開口部53は、配光制御素子6から出射する光および反射面54にて反射する光を拡散板4を介して出射する。このような構成により、面光源装置200は、均一性がさらに向上した面状の光を出射することができる。
また、本実施の形態1における液晶表示装置100は、面光源装置200と液晶パネル1とを備える。液晶パネル1は、面光源装置200の拡散板4より出射する面状の光を入射し、画像光に変換して出射する。このような構成により、液晶表示装置100は、均一性が従来よりも向上した面光源装置200によって液晶パネル1を照明することができ。その結果、液晶表示装置100は、従来よりも高い映像品質を実現することができる。
(配光制御素子の変形例と効果)
屈折率の大きな媒質から屈折率の小さな媒質に光線が入射する場合、その媒質の境界面にて全反射が起こりうる。例えば、配光制御素子6の材質が屈折率1.49を有するアクリル樹脂(PMMA)で、出射側の媒質すなわち反射部5の容器状の空間が空気である場合、光出射面62への入射角が42.1°よりも大きい光線は全反射条件を満たす。その結果、光線は光出射面62において、保持基板8側または反射部5側へ反射する。つまり光線は−z軸方向へ反射する。y−z平面上のみを伝搬する光線に対しては、その入射角が42.1°以下になるよう光入射面61の形状および光出射面62の形状を設計することで、全反射条件を回避できる。その結果、光線を光出射面62から拡散板4へ向けて拡げることが可能となる。
図11は、面光源装置の光源7の周辺の断面図である。図11に示す光線73cは、図7に示した光線73aとは異なり、x軸方向に拡がる角度成分、つまりx軸方向のベクトル成分も有する。また、図12は、配光制御素子6の平面図であり、+z軸側からx−y平面を観察した図である。図12は、光源7から出射する一部の光線73dの図示を含む。光線73dは、x軸方向のベクトル成分を有する。なお、x軸方向に拡がる角度成分を有する光線とは、図12において、斜め方向あるいはx軸と平行に拡がる光線を意味する。図11に示す光線73cや図12に示す光線73dは、図7に示したy−z平面上のみを伝搬する光線73aよりも光出射面62に対する入射角が大きくなる。これは、光出射面62に対する入射角にx軸方向のベクトル成分が合成されるためである。そのためx軸方向のベクトル成分が大きな光線は光出射面62で全反射条件を満たしやすい。
光出射面62で全反射された光線73cは−z軸方向へ進み、その一部は配光制御素子6の底面あるいは側面の一部にて屈折して反射部5に達する。図示は省略するが、反射部5に到達した光線は、拡散反射され、一部の光線は再度、配光制御素子6の内部へ入射し、その他の光線は、拡散板4へ到達する。配光制御素子6の内部へ入射した光線は、光出射面62で屈折され出射する。光出射面62から出射した光線は拡散板4へ到達する。また、光出射面62で全反射された光線の一部は、保持基板8の主面81へ達する。その光線は、主面81で反射され、再度、配光制御素子6の内部へ入射する。そして、その光線は、配光制御素子6の光出射面62にて屈折し、拡散板4に到達する。
以上のように、光源7から出射し拡散板4に到達する光線は、2つの成分、つまり直接光成分と反射光成分とに分けることができる。直接光成分とは、光源7から出射した光線のうち、配光制御素子6で屈折した後、直接、拡散板4に到達する光線である。反射光成分とは、配光制御素子6の内部で全反射した後、反射部5で拡散反射してから、拡散板4に到達する光線である。反射光成分は、反射部5による拡散反射の影響を含むため、配光制御素子6によってその空間的な輝度分布を制御することが難しい。面光源装置200は、光源7から出射する光を効率良く利用するためには、反射光成分を含めて配光を制御する必要がある。また、面光源装置200は、その光出射面で均一な輝度分布を有する照明光を得るためには、直接光成分および反射光成分のバランスを配光制御素子6で制御することが好ましい。例えば、配光制御素子6が反射光成分の分布に合わせて直接光成分の分布をあえて不均一にする等の制御が必要となる。
上記の実施の形態1では、配光制御素子6は、棒状の形状を有し、複数の光源7を覆うように配置された光学素子であった。しかし、配光制御素子6は、棒形状の光学素子に限られない。本発明に係る面光源装置200は、1つの光源に1つの配光制御素子を取り付けても実施の形態1と同様の効果を奏する。しかし、各光源に対し個別の配光制御素子を備える面光源装置では、配光制御素子の使用個数が多くなる。また、その製造工程において、各光源に各配光制御素子(レンズ)を固定する必要があり工程数が増加する。
一方で、実施の形態1に記載した面光源装置200は、列状に並べられた複数の光源7に対し、その光源7の個数よりも少ない数の配光制御素子6を備えることができる。例えば、棒状の配光制御素子6は1つでよい。このように、面光源装置200は、配光制御素子6の使用個数を減らすことができる。また、その装着工程は、1列に並べられた複数の光源7に対して、1つの配光制御素子6を固定するだけでよく、接着等の固定作業が容易である。
また、配光制御素子として、x−y平面に複数のレンズが配列されたレンズアレイの様に、光源に対してx方向またはy方向の位置決めが必要な光学素子の採用が考えられる。しかし、光源の数の増減に伴い、それら光源を覆う光学素子の大きさを変更する必要がある。つまり、光源の数の増減によって、光学素子を製造するための金型を変更する必要がある。よって、そのような光学素子は、面光源装置の仕様変更に対する汎用性が低い。
一方で、本実施の形態1に係る配光制御素子6は、棒状の形状を有するため、押出し成形によって製造することができる。押出し成形による製造方法は、配光制御素子6の長さを自由に変えることができる。例えば、液晶表示装置100の大きさが異なる場合でも、同じ金型を用いて、長さだけを調整した配光制御素子6の製造することができる。光源7の数の増減に対して、配光制御素子6の金型の変更が不要であるため、配光制御素子6は、面光源装置200の仕様の変更に対する汎用性が高い。光源7の数を変えるだけで、面光源装置200の輝度を調整することが可能である。このため、最適な光源7の数と配置を有する面光源装置200の作製が可能である。
また、実施の形態1では、配光制御素子6は透明材料であるが、拡散材を含む材料であっても良い。配光制御素子6に入射した光線は、拡散材により光線は拡散され、進行方向を変える。配光制御素子6の内部を進む光線は、ランダムな方向に進行方向が変更される。進行方向を変更された光線は、配光制御素子6の光出射面62に達する。配光制御素子6の光出射面62から出射する光は、広い範囲を照射することができる。
また、配光制御素子6の光入射面61又は光出射面62に、微小な凹凸形状が形成されていてもよい。その凹凸形状は、必ずしも光入射面61及び光出射面62の全域に形成される必要はない。例えば、凹凸形状は光入射面61のみに形成されても良い。また、例えば、凹凸形状は、光出射面62の一部の領域のみに形成されても良い。つまり、凹凸形状は、光入射面61又は光出射面62の一部の領域に設けられる構成であってもよい。また、凹凸形状は、全ての領域において同一の粗さにする必要はない。例えば、光入射面61の凹凸形状が、光出射面62の凹凸形状よりも小さくても良い。
凹凸形状に入射した光線は、進行方向がランダムに変わる。よって、凹凸形状を有する配光制御素子6は明線を緩和させることが可能である。「明線」とは、面光源装置200の光出射面(拡散板4)上に、線状に形成される輝度の高い領域のことである。また、凹凸形状は、複数の光源7を並べて配置することで発生する面光源装置200の光出射面(拡散板4)上の輝度ムラを緩和することができる。つまり、凹凸形状は、明るい部分と暗い部分との差を緩和することができる。また、その凹凸形状により、配光制御素子6は広い範囲に光を配光し照射することができる。
ただし、上記の拡散材又は凹凸形状による光の拡散の程度は、光入射面61及び光出射面62における光線の屈折の程度に比べて小さい必要がある。なぜなら、拡散材又は凹凸形状による光の散乱が支配的となった場合、配光制御素子6の光入射面61および光出射面62において、光線を設計どおりに屈折させ、配光することが難しくなるからである。光の配光は、配光制御素子6の形状に依存した屈折によって、面光源装置200の光出射面つまり拡散板4に向けられる。そのため、拡散材や凹凸形状による光の拡散の効果が増すと、光源7の配置位置近くの輝度は高く、光源から離れるにつれて輝度が低くなる可能性がある。
<実施の形態2>
本実施の形態2における面光源装置201およびその面光源装置201を備える液晶表示装置について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成および動作については説明を省略する。
図13は、本実施の形態2における面光源装置201の光源7周辺の構成を示す断面図である。面光源装置201は、配光制御素子6と保持基板8との間に第1反射領域91を備える。図14(a)は、保持基板8の主面81の平面図であり、図14(b)は第1反射領域91の平面図である。上述した図13は、図14(a)のA−A’の断面を示す。
第2反射領域92は、実施の形態1と同様に、保持基板8の主面81に形成され、配光制御素子6の設置面63に対応して配置される。第2反射領域92の反射率は、例えば、主面81よりも低く形成される。第2反射領域92は平面視において矩形状の形状を有し、各光源7の両側に設けられている。その形状と配置とは一例であり、例えば、第2反射領域92は、図4に示すような円弧形状を有していても良いし、図5に示すように、楕円形状を有していても良い。
図13に示すように、第1反射領域91は、配光制御素子6と保持基板8との間に配置される。第1反射領域91は、第2反射領域92よりも配光制御素子6の設置面63側に配置される。本実施の形態2では、第1反射領域91の一部は第2反射領域92上に積層される。図14(b)および図13に示すように、第1反射領域91は複数の開口93を含む。その開口93は第2反射領域92の位置に対応して配置される。本実施の形態2では、第1反射領域91の平面視の外形は、短冊形状を有する。第1反射領域91は、例えば反射シートである。なお、第1反射領域91の開口93の形状は、第2反射領域92の平面形状に対応して適宜形成される。また、第1反射領域91は第2反射領域92および光源7以外の主面81全てを覆う必要はない。つまり、本実施の形態2においては、保持基板8の主面81の一部が第1反射領域91に覆われている。また、本実施の形態2においては、第1反射領域91の反射率は、第2反射領域92の反射率および保持基板8の主面81の反射率よりも高い。
光源7から出射し開口93に進む光線73gは、第2反射領域92に入射する。反射率がその周囲の第1反射領域91や主面81よりも低いため、光線はほとんど反射しない。その結果、上記の焦線を生じさせるような光路を通過する光線が、第2反射領域92を形成しない場合と比較して低減される。
また、本実施の形態2では、配光制御素子6は、反射体9に、特に第1反射領域91に接して配置されているが、面光源装置201は、配光制御素子6と第1反射領域91との間に空隙(図示せず)を有しても良い。なお、その空隙は、実施の形態1と同様に、配光制御素子6が+z軸方向へずれて設置されることで生じる。光源7から出射しその空隙に入射した光線は、開口93の位置に対応する第2反射領域92に入射する。反射率がその周囲の第1反射領域91よりも低いため、光線はほとんど反射しない。その結果、上記の焦線が生じる光路を通過する光線が、反射体9を形成しない場合と比較して低減される。
また、第1反射領域91を設けた面光源装置201では、従来、主面81で反射していた光線が第1反射領域91で反射する。第1反射領域91の反射率は、保持基板8の主面81よりも高い。よって、面光源装置201は、第1反射領域91を設けない場合に比べて、光の利用効率を向上させることができる。また、第1反射領域91の開口93の大きさや形状を変化させることで被照射面の分布を調整することが可能である。
上記の面光源装置201は、第1反射領域91と反射部5とを別個に備えるが、それらが一体の部品であってもよい。例えば、第1反射領域91または反射部5が保持基板8の端で折り曲げられ、第1反射領域91と反射部5とが接続しても良い。そのような面光源装置でも、焦線を生じない等、同様の効果を奏する。さらに、そのような面光源装置は、構成部品の個数を削減することができる。
(効果)
以上をまとめると、本実施の形態2における面光源装置201の第1反射領域91は、第2反射領域92よりも配光制御素子6の設置面63側に配置される。その第1反射領域91は、第2反射領域92に対応して開口93を有する。第2反射領域92は、第1反射領域91の開口93を介して配光制御素子6の設置面63に対向する。以上のような構成により、面光源装置201は、配光制御素子6と保持基板8との位置関係との位置関係においてロバスト性を向上させる。面光源装置200は、均一性の高い輝度分布を有する面状の光を発することができる。また、第1反射領域91および第2反射領域92の両方を保持基板8の主面81等に形成する必要がなく、シート等の第1反射領域91を第2反射領域92上に覆うだけで、反射体9を形成できる。また、面光源装置201は、第1反射領域91の開口93の大きさや形状によって、被照射面の分布を調整することが可能である。
また、本実施の形態2における面光源装置201が備える反射部5の反射面54は、反射体9の第1反射領域91と一体であってもよい。このような構成により、面光源装置201は、反射体9の部品個数を削減することができる。
(実施の形態2の変形例)
上記の実施の形態2では、第2反射領域92が保持基板8の主面81に形成される例を示した。第2反射領域92は保持基板8の主面81そのものであっても良い。この場合、第1反射領域91の反射率は、保持基板8の主面81の反射率よりも高く形成する。すなわち、第2反射領域92の反射率は、第1反射領域91の反射率よりも低い。以上のような構成により、面光源装置201は、保持基板8の主面81に、第2反射領域92を新たに設ける必要がない。よって、面光源装置201の低コスト化が可能である。
上述の各実施の形態においては、部品間の位置関係もしくは部品の形状を示すために、「平行」や「垂直」などの用語を用いている。これらは、製造上の公差や組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含む。このため、請求の範囲内の部品間の位置関係もしくは部品の形状の記載は、製造上の公差又は組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含む。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 液晶パネル、4 拡散板、5 反射部、53 開口部、54 反射面、6 配光制御素子、61 光入射面、62 光出射面、63 設置面、64 空隙、7 光源、8 保持基板、81 主面、9 反射体、91 第1反射領域、92 第2反射領域、93 開口、100 液晶表示装置、200 面光源装置、C 光軸。

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源が主面に保持される保持基板と、
    前記保持基板の前記主面側に配置される反射体と、
    前記光源を覆うように前記保持基板の前記主面側に配置され、前記光源から出射する光の配光を変更する配光制御素子と、
    前記配光制御素子から出射する光を拡散させる拡散板とを備え、
    前記配光制御素子は、前記反射体に当接可能な設置面を有し、
    前記反射体は、第1反射領域と、前記第1反射領域よりも反射率が低い第2反射領域とを含み、
    前記第2反射領域は、前記配光制御素子の前記設置面に対応して配置されることを特徴とする面光源装置。
  2. 前記第1反射領域は、前記第2反射領域よりも前記配光制御素子の前記設置面側に配置され、前記第2反射領域に対応して開口を有し、
    前記第2反射領域は、前記第1反射領域の前記開口を介して前記配光制御素子の前記設置面に対向する請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記第2反射領域の光吸収率は、前記第1反射領域の光吸収率よりも高い請求項1または請求項2に記載の面光源装置。
  4. 前記第2反射領域は、前記保持基板の平面視において、矩形形状、円弧形状または楕円形状を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の面光源装置。
  5. 前記保持基板の前記主面に列状に配列される複数の前記光源をさらに備え、
    前記配光制御素子は、複数の前記光源の配列方向に沿って棒状の形状を有し、前記棒状の形状の短手方向に曲率を有する凸状のシリンドリカル面を含む光出射面と、前記棒状の形状の長手方向に延在し複数の前記光源を覆う凹状の曲面または平面を含む光入射面とを含む請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の面光源装置。
  6. 前記拡散板が設置される開口部と、反射面とを含み、前記光源と前記反射体と前記配光制御素子とを収容可能な容器形状を有する反射部をさらに備え、
    前記反射面は、前記容器形状の内側に配置され、前記配光制御素子から出射する光を反射し、
    前記開口部は、前記配光制御素子から出射する光および前記反射面にて反射する光を前記拡散板を介して出射する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の面光源装置。
  7. 前記反射部の前記反射面は、前記反射体の前記第1反射領域と一体である請求項6に記載の面光源装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置の前記拡散板より出射する面状の光を入射し、画像光に変換して出射する液晶パネルとを備える液晶表示装置。
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