JP2018092236A - 交通誘導システム、工事用信号機及び交通誘導方法 - Google Patents

交通誘導システム、工事用信号機及び交通誘導方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018092236A
JP2018092236A JP2016232843A JP2016232843A JP2018092236A JP 2018092236 A JP2018092236 A JP 2018092236A JP 2016232843 A JP2016232843 A JP 2016232843A JP 2016232843 A JP2016232843 A JP 2016232843A JP 2018092236 A JP2018092236 A JP 2018092236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedestrian
vehicle
construction
bicycle
traffic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016232843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6918472B2 (ja
Inventor
尚賢 土谷
Takayoshi Tsuchiya
尚賢 土谷
創 恒次
So Tsunetsugi
創 恒次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sohgo Security Services Co Ltd
Original Assignee
Sohgo Security Services Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sohgo Security Services Co Ltd filed Critical Sohgo Security Services Co Ltd
Priority to JP2016232843A priority Critical patent/JP6918472B2/ja
Publication of JP2018092236A publication Critical patent/JP2018092236A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6918472B2 publication Critical patent/JP6918472B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】工事区間に設けられる工事用信号機を用いて交通誘導を行う場合に、歩行者、自転車及び車両等の移動体を円滑かつ安全に交通誘導出来る交通誘導システムを提供する。【解決手段】工事用信号機10に設けられた歩行者・自転車用押ボタン14が押下操作されたならば、撮像部13により工事区間の通行待ちの状態にある車両数が算出される。この車両数により特定される歩行者及び自転車の通行時間に基づいて歩行者・自転車誘導表示部12の表示制御を行い、該工事区間を通行する歩行者及び自転車の誘導制御を行う。【選択図】図2

Description

この発明は、工事区間に設けられる工事用信号機を用いて交通誘導を行う場合に、歩行者、自転車及び車両等の移動体を円滑かつ安全に交通誘導することができる交通誘導システム、工事用信号機及び交通誘導方法に関する。
従来、市区町村等が道路工事業者を使って道路工事を行う場合には、車両の円滑な通行を図るために交通誘導が行われる。具体的には、交通誘導を行う警備員が各車両を運転するドライバーに対して任意の協力を求め、各車両の進行を円滑に誘導することになる。
また、かかる警備員による交通誘導のみで足りない場合には、工事用信号機が設置される場合がある。例えば、ある工事区間において車両が片側交互通行をしなければならない道路工事が行われる場合には、この工事区間の両端に工事用信号機を設置し、「止まれ」を意味する赤色表示と「進め」を意味する緑色表示をタイマー等により交互に切り換えられる。
ここで、この種の工事用信号機を用いる場合に、工事区間内における車両の正面衝突が起こらないようにする必要がある。このため、例えば特許文献1には、ある進行方向から工事区間に進行する車両のナンバーを認識し、最後尾の車両が工事区間から退出した後に、逆方向から工事区間への車両の進行を許可する点が記載されている。
特開2015−099508号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、工事区間を通行する車両のみを対象とするものであり、この工事区間を歩行者や自転車が通行する場合について考慮されていない。このため、工事区間に歩道等が設けられていない場合や、工事区間の道路を横断しようとする歩行者や自転車が存在する場合には、歩行者や自転車は危険な状況において工事区間で通行及び横断せねばならないという問題がある。
また、上記特許文献1によれば、車両に付されたナンバープレートに汚れが存在する場合や、該ナンバープレートの画像を正確に撮像できない場合には、最後尾の車両を正確に判定することができず、円滑かつ安全な車両の通行が阻害される可能性もある。
これらのことから、工事区間に設けられる工事用信号機を用いて交通誘導を行う場合に、歩行者、自転車及び車両等の移動体をいかに円滑かつ安全に交通誘導するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記の従来技術の課題を解消するためになされたものであって、工事区間に設けられる工事用信号機を用いて交通誘導を行う場合に、歩行者、自転車及び車両等の移動体を円滑かつ安全に交通誘導することができる交通誘導システム、工事用信号機及び交通誘導方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、車両が走行する道路の所定の工事区間に設置され、該工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する工事用信号機と、該工事用信号機を制御する管理装置とを有する交通誘導システムであって、前記工事用信号機は、歩行者又は自転車の乗車者による前記工事区間での通行権の取得操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両数により特定される前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該工事区間を通行する前記歩行者及び前記自転車の乗車者に対して通行権に係る情報を呈示する歩行者・自転車通行権呈示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記工事用信号機は、前記受付手段により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像された画像を前記管理装置に通知する画像通知手段と、前記管理装置から通知された前記歩行者及び前記自転車に対して呈示される通行権に係る情報の切換指示を受け付ける切換指示受付手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記管理装置は、前記工事用信号機から通知された画像に基づいて、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両数を算出する車両数算出手段と、前記車両数算出手段により算出された車両数に基づいて、前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間を特定する通行時間特定手段と、前記通行時間特定手段により特定された前記歩行者及び前記自転車の通行時間に基づいて、前記歩行者及び前記自転車に対して呈示される通行権に係る情報を前記工事用信号機に切換指示する切換指示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記通行時間特定手段は、前記車両数算出手段により算出された車両数の増加につれて、前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間を減少させるように通行時間を特定することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記歩行者・自転車通行権呈示手段は、前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該歩行者及び自転車の通行許可情報又は通行禁止情報を前記通行権に係る情報として所定の歩行者・自転車用表示部に表示制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記工事区間に進入する進入車両を検知する進入車両検知手段と、前記工事区間から退出する退出車両を検知する退出車両検知手段とをさらに備え、前記管理装置は、前記退出車両の車両数が前記進入車両の車両数よりも少ない場合に、前記工事区間内に未通過の車両が存在すると判定し、前記退出車両の車両数が前記進入車両の車両数と等しい場合に、前記工事区間内に未通過の車両が存在しないと判定する判定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、車両が走行する道路の所定の工事区間に設置され、該工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する工事用信号機であって、前記工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する車両通行権呈示手段と、前記工事区間の通行を待機する歩行者又は自転車の乗車者から、前記工事区間での通行権の取得操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像から算出される車両数により特定される前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該工事区間を通行する前記歩行者及び前記自転車に対して通行権に係る情報を呈示する歩行者・自転車通行権呈示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、車両が走行する道路の所定の工事区間に設置され、該工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する工事用信号機と、該工事用信号機を制御する管理装置とを有する交通誘導システムにおける交通誘導方法であって、前記工事用信号機が、歩行者及び自転車の乗車者による前記工事区間での通行権の取得操作を受け付ける受付工程と、前記受付工程により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両数により特定される前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該工事区間を通行する前記歩行者及び前記自転車に対して通行権に係る情報を呈示する歩行者・自転車通行権呈示工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、工事区間に設けられる工事用信号機を用いて交通誘導を行う場合に、歩行者、自転車及び車両等の移動体を円滑かつ安全に交通誘導することが可能となる。
図1は、本実施例1に係る交通誘導システムの概念を説明するための説明図である。 図2は、図1に示した工事用信号機の外観構成を示す図である。 図3は、図2に示した制御部の構成を示す機能ブロック図である。 図4は、図1に示したサーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、図4に示した記憶部に格納される通行時間テーブルの一例を示す図である。 図6は、図2及び図3に示した工事用信号機の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、図4に示したサーバ装置の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、本実施例2に係る交通誘導システムの概念を説明するための説明図である。 図9は、図8に示したサーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。 図10は、図8に示したサーバ装置の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る交通誘導システム、工事用信号機及び交通誘導方法の好適な実施例を詳細に説明する。
<実施例1に係る交通誘導システムの概念>
まず、本実施例1に係る交通誘導システムの概念について説明する。図1は、本実施例1に係る交通誘導システムの概念を説明するための説明図である。ここでは、片側1車線の2車線道からなる道路上の図示した工事区間で道路工事が行われ、この工事区間の両端に工事用信号機10を設置する場合を示すこととする。
図1に示した工事用信号機10は、工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する信号機である。交差点に設置される信号機と同様に、この工事用信号機10には緑色の円表示(以下、単に「緑信号」と言う)又は赤色の円表示(以下、単に「赤信号」と言う)が選択的に表示され、緑信号である場合には工事区間を車両が通行できることを意味し、赤信号である場合には車両が通行できないことを意味する。これにより、工事区間を通行しようとする車両は、工事用信号機10に呈示された緑信号にしたがって工事区間を通行、もしくは赤信号にしたがって工事区間手前の停止線において停止することとなる。なお、ここでは説明の便宜上、黄色の円表示を行う場合についての説明を省略するが、黄色の円表示(黄信号)である場合には待機状態にある車両が停止線で安全に停止できないことを条件として、周りの交通に気をつけながら工事区間を通行する。
また、工事区間の両端に設けられた工事用信号機10は、サーバ装置20と通信可能に構成される。本実施例1では、工事用信号機10とサーバ装置20は無線通信が可能であるものとする。なお、かかるサーバ装置20は、工事区間の両端に設けられた工事用信号機10を制御する装置である。
ここで、従来の交通誘導システムには、本実施例1と同様に工事用信号機10及びサーバ装置20を設けるものが存在するが、かかる従来技術のものは、あくまでも工事区間を通行する車両の交通誘導を行うものであり、その結果として、歩行者や自転車は、車両が通行しないタイミングを見計らって道路の横断又は工事区間を通行しなければならず、安全面及び円滑な交通誘導の面で問題がある。
そこで、本実施例1に係る交通誘導システムでは、工事用信号機10において車両誘導表示部11とは別に歩行者・自転車誘導表示部12及び歩行者・自転車用押ボタン14を設け(詳細は後述する)、歩行者・自転車用押ボタン14が押下操作されたならば、撮像部13により工事区間で通行待ちの状態にある車両数により特定される歩行者及び自転車の通行時間に基づいて車両誘導表示部11および歩行者・自転車誘導表示部12の表示制御を行い、該工事区間を通行する歩行者、自転車及び車両の誘導制御を行うよう構成している。これにより、工事区間に設けられる工事用信号機10を用いて交通誘導を行う場合に、歩行者、自転車及び車両を円滑かつ安全に交通誘導することが可能となる。
<工事用信号機10の外観構成>
次に、図1に示した工事用信号機10の外観構成について説明する。図2は、図1に示した工事用信号機10の外観構成を示す図である。同図に示すように、この工事用信号機10は、車両誘導表示部11、歩行者・自転車誘導表示部12、撮像部13、歩行者・自転車用押ボタン14及び制御部15等を有する。なお、制御部15については、後述する図3において説明する。
車両誘導表示部11は、液晶パネルなどの表示デバイスで構成され、車両が通行可能である旨を意味する緑色の円表示(緑信号)又は車両が停止線で停止しなければならない旨を意味する赤色の円表示(赤信号)が選択的に表示される。また、緑信号である場合に、「徐行して下さい。」等のメッセージ又は緑信号の残存時間を示すグラフ等を併せて表示することもできる。
歩行者・自転車誘導表示部12は、液晶パネルなどの表示デバイスで構成され、歩行者及び自転車が通行可能である旨を意味する緑色の楕円表示(緑信号)又は車両が停止線で停止しなければならない旨を意味する赤色の楕円表示(赤信号)が選択的に表示される。また、緑信号である場合に、歩行者及び自転車の通行時間に基づいて、緑信号の残存時間を示す数字又はグラフが表示される。なお、ここでは説明の便宜上、この歩行者・自転車誘導表示部12を車両誘導表示部11と並列的に表示する場合を示したが、車両を運転するドライバーが誤って歩行者・自転車誘導表示部12を視認して工事区間内を通行しないように、歩行者・自転車誘導表示部12は車両を運転するドライバーから見えない向きに設置される。
撮像部13は、電荷結合素子 (Charge Coupled Device)等からなるカメラであり、工事区間の通行待ち状態にある車両の画像を撮像する。なお、後述するサーバ装置20において1つの画像に含まれる車両数が算出されるため、なるべく上方又は横方向から車両の列を撮像することが望ましい。このため、この撮像部13は、例えば工事用信号機10の本体から上方に延伸可能とし、該延伸した位置で撮像できるようにすることが望ましい。
歩行者・自転車用押ボタン14は、歩行者又は自転車の乗車者が押下操作する入力装置である。歩行者及び自転車が工事区間を横断又は通行できない場合に、かかる歩行者・自転車用押ボタン14が押下操作されることになる。なお、ここでは歩行者・自転車用押ボタン14を工事用信号機10に設ける場合を示したが、工事用信号機10と分離した位置に設けることもできる。この場合には、歩行者・自転車用押ボタン14が押下操作された旨が工事用信号機10に通知される必要がある。歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作をトリガとして撮像部13による撮像が行われるためである。
<制御部15の構成>
次に、図2に示した制御部15の内部構成について説明する。図3は、図2に示した制御部15の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、工事用信号機10には、制御部15、通信I/F部16及び記憶部17が設けられる。通信I/F部16は、周知技術である無線LAN又はLTE(Long Term Evolution)通信等を用いてサーバ装置20との間で無線通信を行うための通信インターフェース部である。記憶部17は、ハードディスク装置又は不揮発性メモリなどからなる記憶デバイスである。
制御部15は、工事用信号機10の全体制御を行う制御部であり、撮像制御部15a、車両誘導表示制御部15b、操作受付部15c及び歩行者・自転車誘導表示制御部15d等を有する。なお、実際には、撮像制御部15a、車両誘導表示制御部15b、操作受付部15c及び歩行者・自転車誘導表示制御部15dに対応するプログラムをCPU上にロードして実行することで、撮像制御部15a、車両誘導表示制御部15b、操作受付部15c及び歩行者・自転車誘導表示制御部15dの機能を発揮させることになる。
撮像制御部15aは、撮像部13の撮像制御を行う制御部である。歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作が検知されたならば、工事区間の通行を待機する車両の画像を撮像するよう撮像部13を制御し、画像が撮像されたならば、通信I/F部16を介してサーバ装置20に画像を送信するよう制御する。
車両誘導表示制御部15bは、車両誘導表示部11に対して緑信号又は赤信号を選択的に表示制御する。ここで、本実施例1では、車両誘導表示部11における緑信号と赤信号の切換は、サーバ装置20からの切換指示に基づいて行われることとするが、切換指示がなされない場合に、タイマーを用いて一定時間ごとに切り換えることもできる。
操作受付部15cは、歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作を受け付ける処理部であり、かかる押下操作をトリガとして、撮像部13により工事区間の通行を待機する車両の画像が撮像される。
歩行者・自転車誘導表示制御部15dは、サーバ装置20から歩行者及び自転車の通行時間を受け付けたならば、この通行時間を記憶部17に記憶する。そして、サーバ装置20から歩行者・自転車信号切換指示を受け付けたならば、車両誘導表示部11に赤信号が表示制御されていることを条件として、歩行者・自転車誘導表示制御部15dは、歩行者・自転車誘導表示部12に対して緑信号を選択的に表示制御する。その後、記憶部17に記憶した通行時間が経過するまでの間、歩行者・自転車誘導表示部12に緑信号が表示制御される。この際、記憶部17に記憶された通行時間に基づいて、緑信号の残存時間が数字又はグラフで歩行者・自転車誘導表示部12上に表示される。なお、通行時間が経過したならば、歩行者・自転車誘導表示部12に赤信号が選択的に表示制御される。
<サーバ装置20の構成>
次に、図1に示したサーバ装置20の構成について説明する。図4は、図1に示したサーバ装置20の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このサーバ装置20は、操作部21、表示部22、通信I/F部23、記憶部24及び制御部25を有する。
操作部21は、キーボード及びマウス等の入力デバイスであり、表示部22は、液晶パネル又はCRT等の表示デバイスである。通信I/F部23は、周知技術である無線LAN又はLTE(Long Term Evolution)通信等を用いて工事用信号機10との間で無線通信を行うための通信インターフェース部である。記憶部24は、ハードディスク装置又は不揮発性メモリなどからなる記憶デバイスであり、後述する通行時間テーブル24aが記憶される。
制御部25は、サーバ装置20の全体制御を行う制御部であり、待機車両数算出部25a、歩行者・自転車通行時間算定部25b、歩行者・自転車通行時間通知部25c、車両信号切換指示部25d及び歩行者・自転車信号切換指示部25e等を有する。なお、実際には、待機車両数算出部25a、歩行者・自転車通行時間算定部25b、歩行者・自転車通行時間通知部25c、車両信号切換指示部25d及び歩行者・自転車信号切換指示部25eに対応するプログラムをCPU上にロードして実行することで、待機車両数算出部25a、歩行者・自転車通行時間算定部25b、歩行者・自転車通行時間通知部25c、車両信号切換指示部25d及び歩行者・自転車信号切換指示部25eの機能を発揮させることになる。
待機車両数算出部25aは、工事用信号機10から受信した車両の画像を画像処理して工事区間に隣接する待機区間で待機する車両数を算出する処理部である。例えば、周知技術である線画抽出処理を画像に対して行い、閉領域を形成する一定の図形を車両として認識して車両数を算出することができる。また、多層ニューラルネットワークを用いた深層学習により画像から車両数を算出することもできる。その他、各種の画像処理技術を用いて、画像から車両数を算出することができる。なお、図1に示すように工事区間の両端に2台の工事用信号機10が設けられている場合には、それぞれの待機車両数を算出し、両方の車両数のうちの大きい方の車両数を待機車両数として特定する。
歩行者・自転車通行時間算定部25bは、工事区間を横断又は通行する歩行者の通行時間を算定する処理部である。この通行時間は、工事用信号機10の歩行者・自転車誘導表示部12に表示される緑信号の表示時間となり、この通行時間が経過すると、歩行者・自転車誘導表示部12に表示される緑信号が赤信号となる。
具体的には、この歩行者・自転車通行時間算定部25bは、記憶部24に記憶された通行時間テーブル24aを用いて、待機車両数算出部25aが算出した待機車両数に基づいて通行時間を特定する。図5は、図4に示した記憶部24に格納される通行時間テーブル24aの一例を示す図である。同図に示すように、ここでは待機車両数が少ない場合には、長い通行時間(30秒)が設定され、待機車両数が多くなるほど、通行時間が短くなるように設定されている。このようにした理由は、多数の待機車両が存在するにも関わらず歩行者及び自転車を優先したのでは、さらに待機車両数が増加してしまい、円滑な交通誘導に支障を来すためである。なお、ここでは通行時間テーブル24aを用いて通行時間を特定する場合を示したが、通行時間テーブル24aに対応する算定式を用いて通行時間を算定することもできる。
歩行者・自転車通行時間通知部25cは、歩行者・自転車通行時間算定部25bにより算定された歩行者及び自転車の通行時間(すなわち工事用信号機10の歩行者・自転車誘導表示部12に表示される緑信号の表示時間)を工事用信号機10に対して通知する処理部である。なお、図1に示すように工事区間の両端に2台の工事用信号機10が設けられている場合には、各工事用信号機10に同一の通行時間を通知する。
車両信号切換指示部25dは、工事用信号機10の車両誘導表示部11に表示する車両信号(緑信号、赤信号)の切換指示を工事用信号機10に対して指示する処理部である。
具体的には、歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作が検知されていない間は、図示省略したタイマーにより緑信号と赤信号の切換指示を行う。例えば、図1に示す道路を左から右に通行する上り車線の工事用信号機10については、まず2分間は緑信号を表示し、その後赤信号に切り換える。そして、工事区間の上り車線を通行する車両が工事区間から退出するまでの1分間が経過したならば、右から左に通行する下り車線の工事用信号機10の車両誘導表示部11に緑信号を2分間表示し、その後赤信号に切り換える。その後、工事区間の下り車線を通行する車両が工事区間から退出するまでの1分間が経過したならば、上り車線の工事用信号機10の車両誘導表示部11に緑信号を2分間表示する。同様の処理をタイマーに基づいて切り換えることになる。
これに対して、歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作が検知された場合には、歩行者及び自転車の通行時間が上り車線及び下り車線の工事用信号機10に通知されるとともに、両工事用信号機10の車両誘導表示部11に赤信号を表示するための車両信号の切換指示を行う。歩行者及び自転車の工事区間での横断及び通行を可能にするためである。そして、工事区間から車両が退出したことを条件として、両工事用信号機10の歩行者・自転車誘導表示部12に後述する歩行者・自転車信号の切換指示を行う。歩行者及び自転車の通行時間を経過したならば、歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作が検知される前の車両信号を引き継ぎつつ、一方の工事用信号機10に緑信号への切換指示を行う。
歩行者・自転車信号切換指示部25eは、工事用信号機10の歩行者・自転車誘導表示部12に表示する歩行者・自転車信号(緑信号、赤信号)の切換指示を工事用信号機10に対して指示する処理部である。具体的には、歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作が検知された場合には、歩行者及び自転車の通行時間が上り車線及び下り車線の工事用信号機10に通知されるとともに、工事区間から車両が退出したことを条件として、工事用信号機10の歩行者・自転車誘導表示部12に緑信号を表示するよう切換指示を行う。その後、歩行者及び自転車の通行時間が経過したならば、歩行者・自転車誘導表示部12に赤信号を表示するよう切換指示を行う。
<工事用信号機10の処理手順>
次に、図2及び図3に示した工事用信号機10の処理手順について説明する。図6は、図2及び図3に示した工事用信号機10の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは歩行者・自転車誘導表示部12に表示される歩行者・自転車信号の表示切換を中心に説明し、車両誘導表示部11の車両信号についての説明は省略する。
図6に示すように、工事用信号機10は、歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作待ちの状態にあり(ステップS101;No)、この歩行者・自転車用押ボタン14の押下操作を検知したならば(ステップS101;Yes)、撮像部13によって車両を撮像し(ステップS102)、撮像した画像をサーバ装置20に対して通知する(ステップS103)。この画像の通知を行うことにより、サーバ装置20は、歩行者及び自転車の通行時間を算定して工事用信号機10に返送する。
工事用信号機10が、歩行者及び自転車の通行時間を受信したならば(ステップS104;Yes)、この通行時間を記憶部17に記憶するとともに、次回に歩行者・自転車誘導表示部12に緑信号の残存時間を示す数字又はグラフを表示する際の表示時間として設定する(ステップS105)。その後、サーバ装置20から歩行者・自転車信号の切換指示(緑信号表示)を受け付けたならば(ステップS106;Yes)、歩行者・自転車通行許可表示を意味する緑信号を歩行者・自転車誘導表示部12に表示する(ステップS107)。そして、設定された緑信号の残存時間を示す数字又はグラフを表示するとともに、時間の経過とともに数字を減算させるか、グラフに表示した残存時間を減少させる。
そして、サーバ装置20からの歩行者・自転車信号切換指示(赤信号表示)の待機待ちの状態となり(ステップS108;No)、歩行者・自転車信号切換指示(赤信号表示)を受け付けたならば(ステップS108;Yes)、歩行者・自転車通行禁止表示を意味する赤信号を歩行者・自転車誘導表示部12に表示する(ステップS109)。
<サーバ装置20の処理手順>
次に、図4に示したサーバ装置20の処理手順について説明する。図7は、図4に示したサーバ装置20の処理手順を示すフローチャートである。ここでは、工事用信号機10から車両の画像を受信した場合の処理を示している。
図7に示すように、サーバ装置20は画像の受信待ちの状態にあり(ステップS201;No)、工事用信号機10から画像を受信したならば(ステップS201;Yes)、待機車両数算出部25aが周知の画像処理技術を用いて工事区間で待機待ちとなる車両数を算出する(ステップS202)。
その後、歩行者・自転車通行時間算定部25bが、通行時間テーブル24a等を用いて車両数に応じた歩行者・自転車の通行時間を算定し(ステップS203)、算定した通行時間を工事用信号機10に送信する(ステップS204)。
その後、工事用信号機10に対して車両信号切換指示(赤信号への切換指示)が送信された後に(ステップS205)、歩行者及び自転車の通行許可を示す歩行者・自転車信号切換指示(緑信号への切換指示)が行われる(ステップS206)。
上述してきたように、本実施例1では、工事用信号機10に設けられた歩行者・自転車用押ボタン14が押下操作されたならば、撮像部13により工事区間で通行待ちの状態にある車両数が算出され、この車両数により特定される歩行者及び自転車の通行時間に基づいて歩行者・自転車誘導表示部12の表示制御を行い、該工事区間を通行する歩行者及び自転車の誘導制御を行うよう構成したので、工事区間に設けられる工事用信号機10を用いて交通誘導を行う場合に、歩行者、自転車及び車両等の移動体を円滑かつ安全に交通誘導することができる。
なお、上記実施例1では、サーバ装置20がタイマーを用いて工事用信号機10の車両信号の切換指示を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、工事用信号機10がタイマーを用いて工事用信号機10の車両誘導表示部11に表示する車両信号を切り換えるよう構成することもできる。ただし、複数の工事用信号機10が存在する場合には、各工事用信号機10の車両誘導表示部11に表示される車両信号や歩行者・自転車誘導表示部12に表示される歩行者・自転車用信号が同期して切り換える必要がある。このため、所定時間ごとに各工事用信号機10が同期を行うための通信を行うよう構成することもできる。
また、上記実施例1では、歩行者・自転車通行時間算定部25bが、待機車両数が多い場合に歩行者及び自転車の通行時間を短くすることで、待機車両の増加に対応する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、待機車両数の増加に伴って歩行者及び自転車の待ち時間を長くすることで、待機車両の増加に対応することもできる。また、待機車両の増加に伴って車両誘導表示部11に表示される青信号の表示時間を長くすることで、待機車両の増加に対応することもできる。
ところで、上記実施例1では、歩行者・自転車用押ボタン14が押下操作されない場合に、サーバ装置20がタイマーを用いて工事用信号機10の車両信号の切換指示を行うこととしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上り車線の工事用信号機10に緑信号が点灯される間に工事区間に進入した最後尾車両が工事区間を通過した後に、下り車線の工事用信号機10の車両信号を緑信号に切り換えるよう制御することもできる。
しかしながら、従来技術のように車両のナンバープレートを画像処理により認識することとしたのでは、ナンバープレートが泥で汚れているような場合に対応することができず、工事区間において車両の正面衝突を招く可能性がある。このため、本実施例2では、ナンバープレートの認識のような局所的な情報を利用せずに最後尾車両の通過を検出する場合について説明する。
<実施例2に係る交通誘導システムの概念>
図8は、本実施例2に係る交通誘導システムの概念を説明するための説明図である。ここでは、上り車線(図中の左から右に車両が通行する車線)を通行する最後尾車両が工事区間を退出したことを検知して、工事用信号機10a及び10b(以下、「工事用信号機10」と総称することがある)の車両信号を切換制御する状況を示している。
図8に示すように、ここでは上り車線に設置された工事用信号機10aと下り車線に設置された工事用信号機10bの撮像部13が、それぞれの停止線を通過する車両の画像を撮像できる向きに方向付けられている。すなわち、この撮像部13は、工事区間の通行を待機する車両を撮像する撮像素子と、停止線を通過する車両の画像を撮像する撮像素子とを有する。なお、広角レンズを有する撮像部13によって、工事区間の通行を待機する車両と、停止線を通過する車両の画像を撮像することもできる。
そして、工事用信号機10aの車両誘導表示部11に表示される車両信号が緑信号となり、待機中の車両が工事区間へ進入すると、撮像部13が停止線を通過する車両の画像を撮像し、撮像した画像をサーバ装置30に通知する。同様に、工事用信号機10bの撮像部13により工事区間から退出する車両の画像を撮像し、撮像した画像をサーバ装置30に通知する。
サーバ装置30は、工事用信号機10aから受信した画像に基づいて、工事区間に進入した車両数Aを算出するとともに、工事用信号機10bから受信した画像に基づいて、工事区間から退出した車両数Bを算出する。そして、車両数Bが車両数A未満(車両数B<車両数A)であるならば、工事区間内に残留車両が存在し、最後尾車両が工事区間を通過していないと判定する。これに対して、車両数Bが車両数Aと等しい(車両数B=車両数A)場合には、工事区間内に残留車両が存在せず、最後尾車両が工事区間を通過したものと判定する。ただし、ここでは工事区間内で作業を行う作業車については考慮しないものとする。
このように、本実施例2によれば、工事区間に進入する車両数及び工事区間から退出する車両数を計数し、これらの車両数の関係から工事区間内に車両が滞留し、最後尾車両が工事区間を通過したか否かを判定するよう構成したので、ナンバープレートなどを認識することができない場合であっても、最後尾車両が工事区間を通過したか否かを効率良く判定することができる。その結果、車両が工事区間で待機待ちとなる待ち時間を低減することが可能となる。
<サーバ装置の構成>
次に、図8に示したサーバ装置30の構成について説明する。図9は、図8に示したサーバ装置30の構成を示す機能ブロック図である。ここでは、実施例1のサーバ装置20と同様の処理部についての説明は省略する。
図9に示すように、このサーバ装置30には、最後尾車両通過判定部25fが設けられている。この最後尾車両通過判定部25fは、最後尾車両が工事区間を通過したか否かを判定する処理部であり、具体的には、停止線を通過して工事区間に進入する車両数Aと、工事区間を退出する車両数Bを算出し、この車両数Bが車両数A未満(車両数B<車両数A)であるならば、工事区間内に残留車両が存在し、最後尾車両が工事区間を通過していないと判定する。一方、車両数Bが車両数Aと等しい(車両数B=車両数A)場合には、工事区間内に残留車両が存在せず、最後尾車両が工事区間を通過したものと判定する。
このように、かかる最後尾車両通過判定部25fにより工事区間内に残留車両が存在しないことが判明した場合に、歩行者・自転車誘導表示部12に緑信号を表示して、歩行者及び自転車による工事区間の横断又は通行の安全を図ることができる。この場合には、工事区間に残留車両が存在しないことを条件として、サーバ装置30の歩行者・自転車信号切換指示部25eが歩行者・自転車信号を緑信号に切換指示を行うことになる。
<サーバ装置30の処理手順>
次に、図8に示したサーバ装置30の処理手順について説明する。図10は、図8に示したサーバ装置30による最後尾車両の通過判定に関する処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、サーバ装置30は、工事用信号機10aから画像を受信したならば(ステップS301;Yes)、工事区間への進入車両数を加算し(ステップS302)、工事用信号機10bから画像を受信したならば(ステップS303;Yes)、工事区間からの退出車両数を加算する(ステップS304)。
そして、進入車両数が退出車両数よりも大きい場合には(ステップS305;Yes)、工事区間内に車両が存在する、すなわち最後尾車両が工事区間を通過していないものと判定し(ステップS306)、進入車両数が退出車両数以下である場合には(ステップS305;No)、工事区間内に車両が存在しない、すなわち最後尾車両が工事区間を通過したものと判定する(ステップS307)。
上述してきたように、本実施例2では、工事区間に進入する車両数及び工事区間から退出する車両数を計数し、これらの車両数の関係から工事区間内に車両が滞留し、最後尾車両が工事区間を通過したか否かを判定するよう構成したので、ナンバープレートなどを認識することができない場合であっても、最後尾車両が工事区間を通過したか否かを効率良く判定することができる。その結果、車両が工事区間で待機待ちとなる待ち時間を低減することが可能となる。
なお、上記の実施例2では、説明の便宜上、工事区間内で作業を行う作業車を対象外とする場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、かかる作業車を対象とすることもできる。具体的には、作業車の側面に作業車であることを意味するシール等を貼付しておき、サーバ装置30がこのシール等を認識したならば、車両数A及び車両数Bとして計数しないようにすればよい。ただし、単に工事区間を通行する作業車については、一般の車両と同様に扱う必要があるため、シールを除外する必要がある。
また、上記の実施例2では、工事区間の停止線を通過する車両の画像を用いて工事区間に進入する車両数及び工事区間から退出する車両数を算出する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ETC(登録商標)等の路車間通信技術を用いて工事区間の入口にて電子チケットを発給するとともに、出口にて電子チケットの照合を行って、工事区間に進入する車両数及び工事区間から退出する車両数を算出することもできる。
また、上記の実施例1及び2では、歩行者及び自転車を対象とした場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車椅子等の車両以外の各種移動体を対象とすることができる。
また、上記の実施例1及び2では、サーバ装置20、30が工事用信号機10の車両信号の切換指示を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、警備員が所持する端末装置から警備員の手動操作により工事用信号機10の車両信号の切換指示を行うよう構成することもできる。この場合に、1台の工事用信号機10に切換指示が行われると、他の工事用信号機10に切換指示が転送されるよう構成することが望ましい。
また、上記の実施例1及び2では、上り一車線、下り一車線からなる2車線道に本発明を適用した場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、三叉路や枝道路などに適用することもできる。この場合には、3台以上の工事用信号機10が設置されることになるが、上記の実施例1及び2と同様に処理することができる。
また、上記の実施例1及び2では、工事用信号機10に信号を表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、音声による報知などを行う場合や回転灯を点灯する場合に適用することもできる。また、遮断機などを設置する場合に適用することもできる。
また、上記の実施例1及び2では、工事用信号機10の歩行者・自転車誘導表示部12には、緑信号、赤信号を表示する場合を示したが、警備員が所持する端末装置に歩行者・自転車誘導表示部12の表示状況などを通知し、端末装置上に歩行者・自転車誘導表示部12の表示状況などを表示することもできる。
また、上記の実施例1及び2ではその詳細な説明を省略したが、工事用信号機10の歩行者・自転車誘導表示部12には、緑信号、赤信号だけではなく、工事区間内の残存車両の有無等を表示することもできる。
本発明に係る交通誘導システム、工事用信号機及び交通誘導方法は、工事区間に設けられる工事用信号機を点灯制御するときに、歩行者、自転車及び車両の効率的な工事区間の通行を図る場合に適している。
10,10a,10b 工事用信号機
11 車両誘導表示部
12 歩行者・自転車誘導表示部
13 撮像部
14 歩行者・自転車用押ボタン
15 制御部
15a 撮像制御部
15b 車両誘導表示制御部
15c 操作受付部
15d 歩行者・自転車誘導表示制御部
16 通信I/F部
17 記憶部
20,30 サーバ装置
21 操作部
22 表示部
23 通信I/F部
24 記憶部
24a 通行時間テーブル
25 制御部
25a 待機車両数算出部
25b 歩行者・自転車通行時間算定部
25c 歩行者・自転車通行時間通知部
25d 車両信号切換指示部
25e 歩行者・自転車信号切換指示部
25f 最後尾車両通過判定部

Claims (8)

  1. 車両が走行する道路の所定の工事区間に設置され、該工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する工事用信号機と、該工事用信号機を制御する管理装置とを有する交通誘導システムであって、
    前記工事用信号機は、
    歩行者又は自転車の乗車者による前記工事区間での通行権の取得操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両数により特定される前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該工事区間を通行する前記歩行者及び前記自転車の乗車者に対して通行権に係る情報を呈示する歩行者・自転車通行権呈示手段と
    を備えたことを特徴とする交通誘導システム。
  2. 前記工事用信号機は、
    前記受付手段により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両の画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像された画像を前記管理装置に通知する画像通知手段と、
    前記管理装置から通知された前記歩行者及び前記自転車に対して呈示される通行権に係る情報の切換指示を受け付ける切換指示受付手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の交通誘導システム。
  3. 前記管理装置は、
    前記工事用信号機から通知された画像に基づいて、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両数を算出する車両数算出手段と、
    前記車両数算出手段により算出された車両数に基づいて、前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間を特定する通行時間特定手段と、
    前記通行時間特定手段により特定された前記歩行者及び前記自転車の通行時間に基づいて、前記歩行者及び前記自転車に対して呈示される通行権に係る情報を前記工事用信号機に切換指示する切換指示手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の交通誘導システム。
  4. 前記通行時間特定手段は、
    前記車両数算出手段により算出された車両数の増加につれて、前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間を減少させるように通行時間を特定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の交通誘導システム。
  5. 前記歩行者・自転車通行権呈示手段は、
    前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該歩行者及び自転車の通行許可情報又は通行禁止情報を前記通行権に係る情報として所定の歩行者・自転車用表示部に表示制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の交通誘導システム。
  6. 前記工事区間に進入する進入車両を検知する進入車両検知手段と、
    前記工事区間から退出する退出車両を検知する退出車両検知手段とをさらに備え、
    前記管理装置は、
    前記退出車両の車両数が前記進入車両の車両数よりも少ない場合に、前記工事区間内に未通過の車両が存在すると判定し、前記退出車両の車両数が前記進入車両の車両数と等しい場合に、前記工事区間内に未通過の車両が存在しないと判定する判定手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の交通誘導システム。
  7. 車両が走行する道路の所定の工事区間に設置され、該工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する工事用信号機であって、
    前記工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する車両通行権呈示手段と、
    前記工事区間の通行を待機する歩行者又は自転車の乗車者から、前記工事区間での通行権の取得操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両の画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像から算出される車両数により特定される前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該工事区間を通行する前記歩行者及び前記自転車に対して通行権に係る情報を呈示する歩行者・自転車通行権呈示手段と
    を備えたことを特徴とする工事用信号機。
  8. 車両が走行する道路の所定の工事区間に設置され、該工事区間を通行する車両の通行権に係る情報を呈示する工事用信号機と、該工事用信号機を制御する管理装置とを有する交通誘導システムにおける交通誘導方法であって、
    前記工事用信号機が、歩行者又は自転車の乗車者による前記工事区間での通行権の取得操作を受け付ける受付工程と、
    前記受付工程により前記通行権の取得操作を受け付けた場合に、前記工事区間の通行待ちの状態にある車両数により特定される前記歩行者及び前記自転車が工事区間を通行可能な通行時間に基づいて、該工事区間を通行する前記歩行者及び前記自転車に対して通行権に係る情報を呈示する歩行者・自転車通行権呈示工程と
    を含んだことを特徴とする交通誘導方法。
JP2016232843A 2016-11-30 2016-11-30 交通誘導システム及び交通誘導方法 Active JP6918472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016232843A JP6918472B2 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 交通誘導システム及び交通誘導方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016232843A JP6918472B2 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 交通誘導システム及び交通誘導方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018092236A true JP2018092236A (ja) 2018-06-14
JP6918472B2 JP6918472B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=62566079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016232843A Active JP6918472B2 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 交通誘導システム及び交通誘導方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6918472B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020086156A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 セフテック株式会社 電源装置、撮影装置、および、撮影システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000172987A (ja) * 1998-12-02 2000-06-23 Mitsubishi Electric Corp 道路工事交通信号制御装置
JP2007133748A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Nippon Signal Co Ltd:The 歩行者用信号灯器
JP2012008752A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Cosmo Research Kk 信号機システム
JP2016115086A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 住友電気工業株式会社 交通信号制御機及び携帯端末のコンピュータプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000172987A (ja) * 1998-12-02 2000-06-23 Mitsubishi Electric Corp 道路工事交通信号制御装置
JP2007133748A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Nippon Signal Co Ltd:The 歩行者用信号灯器
JP2012008752A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Cosmo Research Kk 信号機システム
JP2016115086A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 住友電気工業株式会社 交通信号制御機及び携帯端末のコンピュータプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020086156A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 セフテック株式会社 電源装置、撮影装置、および、撮影システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6918472B2 (ja) 2021-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106530824B (zh) 驾驶辅助装置
CN107851372B (zh) 驾驶计划装置、行驶辅助装置、驾驶计划方法
US8666599B2 (en) Driving support system
US20150084791A1 (en) Apparatus and method for managing safety of pedestrian at crosswalk
KR101725130B1 (ko) 차량 충돌 방지를 위한 지능형 신호등 제어 장치 및 방법
JP2010009299A (ja) 交通制御システム
CN113034912A (zh) 场景评估装置、行驶辅助装置、场景评估方法
US20210012653A1 (en) Traffic monitoring apparatus, traffic monitoring system, traffic monitoring method, and non-transitory computer readable medium storing program
CN111028523A (zh) 一种信号灯的控制方法、装置及设备
US11279352B2 (en) Vehicle control device
JP2018104160A (ja) 乗客コンベアシステム
JP2019159458A (ja) 交通信号制御装置、交通信号制御方法、および交通信号制御プログラム
CN116342641A (zh) 图像处理装置、以及移动体
CN111727468A (zh) 车辆控制装置和车辆控制方法
JP5530000B2 (ja) 人横断支援通知システム及び人横断支援方法
JP2015207177A (ja) 信号制御システム
JP2016006390A (ja) 電子装置、交差点の案内方法および案内プログラム
JP7165827B2 (ja) 自動車の支援方法
JP2008097251A (ja) 渋滞予測装置、運転支援装置、及び運転支援システム
WO2013100624A1 (ko) 템플릿을 이용한 영상 기반 상황 인식 방법 및 이를 위한 장치
JP2008250756A (ja) 信号制御システム
JP2001229487A (ja) 交通監視装置
JP2018092236A (ja) 交通誘導システム、工事用信号機及び交通誘導方法
JP2019067334A (ja) 交通誘導システム及び交通誘導方法
JP7437982B2 (ja) 移動体制御装置、移動体制御方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6918472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250