JP2018090576A - 美白剤、美白剤の製造方法及び化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】美白作用及び安全性に優れた美白剤の提供。【解決手段】ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)から抽出したカンゾウ抽出物と、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)から抽出し、前記カンゾウ抽出物と協働して美白作用を奏するカンゾウフラボノイドとを含有する美白剤。カンゾウ抽出物は、含有量が全量基準で0.0012〜0.0045%であり、カンゾウフラボノイドは、含有量が全量基準で0.000125〜0.0005%である。【選択図】図6
Description
本発明は美白剤、美白剤の製造方法及び化粧料に関する。詳しくは、美白作用及び安全性に優れた美白剤、美白剤の製造方法及び化粧料に係るものである。
従来、化粧料の原料として、様々な美白剤が添加されている。美白剤による作用としては、皮膚への色素沈着の原因となるメラニンの産生抑制、または、産生したメラニンを淡色漂白等が報告されている。
メラニンの産生は、皮膚内に存在する色素細胞(メラノサイト)の活性化により生じるものであり、色素細胞の中で生合成される酵素チロシナーゼの働きにより、アミノ酸の一種であるチロシンから中間体を経て、メラニンが形成されると言われている。
美白作用を有する原料成分として、各種植物抽出物が用いられ、例えば、アスコルビン酸、コウジ酸、エリカ抽出物、桑葉抽出物等が知られている。
また、これ以外にも、カンゾウ属植物(甘草属:Glycyrrhiza)の根からの抽出物にもメラニンの産生に働くチロシナーゼの発現抑制作用が報告され、例えば、特許文献1に記載のチロシナーゼ発現抑制剤が提案されている。特許文献1では、タケノコとカンゾウ根からの抽出物が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されたチロシナーゼ発現抑制剤をはじめ、従来の美白剤では、美白作用が見られる濃度での細胞毒性や肌への刺激性に関する言及はほとんどなされておらず、安全性の担保が不充分であると言える。
また、特許文献1のチロシナーゼ発現抑制剤における、タケノコ抽出物とカンゾウ根抽出物の併用のような、全く種類の異なる植物原料由来の抽出物を併用した美白剤は存在するが、同一の属に属する植物、例えば、カンゾウ属植物から種々の方法で抽出した2種類以上の抽出物を併用した美白剤についての報告はほとんどなされていない。この点は、美白作用の向上や、肌への刺激性を改善する上で考慮しうるものである。
本発明者らは、種が異なる2種類のカンゾウ属植物、より詳細には、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)及びスペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)から抽出した抽出物を組み合わせることで、相乗的な美白作用を奏し、かつ、細胞毒性や肌への刺激性を抑えた美白剤を製造しうることを見出した。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、美白作用及び安全性に優れた美白剤、美白剤の製造方法及び化粧料を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の美白剤は、甘草から抽出したカンゾウ抽出物と、該カンゾウ抽出物の抽出由来とは種が異なる甘草から抽出したカンゾウフラボノイドとを含有する。
ここで、甘草から抽出したカンゾウ抽出物によって、カンゾウ抽出物に含まれる成分由来の美白作用を得ることができる。
また、カンゾウ抽出物の抽出由来とは種が異なる甘草から抽出したカンゾウフラボノイドによって、カンゾウ抽出物とは別の種の甘草に由来するカンゾウフラボノイドの美白作用を得ることができる。
また、カンゾウ抽出物が、ウラルカンゾウの根から、水及びエタノールの混液で抽出され、カンゾウフラボノイドが、スペインカンゾウの根及び根茎から無水エタノールで抽出された場合には、ウラルカンゾウの根からは水溶性成分及び油溶性成分が抽出され、スペインカンゾウの根及び根茎からは油溶性成分が抽出されるものとなる。
また、カンゾウ抽出物が0.5mg/mL以上のリキリチンを含有する場合には、美白剤に保湿作用を付与することができる。
また、カンゾウ抽出物は、含有量が全量基準で0.0012〜0.0045%であり、カンゾウフラボノイドは、含有量が全量基準で0.000125〜0.0005%である場合には、より一層優れた、相乗的な美白作用を得ることができる。また、より一層、肌への刺激性が低い美白剤とすることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の美白剤は、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)から抽出したカンゾウ抽出物と、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)から抽出し、前記カンゾウ抽出物と協働して美白作用を奏するカンゾウフラボノイドとを含有する。
ここで、カンゾウ抽出物が、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)から抽出され、カンゾウフラボノイドが、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)から抽出されたことによって、2種類の抽出物が単独で生じる美白作用よりも優れた相乗的な美白作用を得ることができる。また、肌への刺激性が低い美白剤とすることができる。
また、カンゾウ抽出物が、含有量が全量基準で0.0045%であり、カンゾウフラボノイドは、含有量が全量基準で0.0005%である場合には、2種類の抽出物から生じる美白作用の相乗効果が充分に得られるものとなる。即ち、単品の抽出物が有する美白作用に比して、2種類の抽出物を混合した混合物が有する美白作用において、その作用を大幅に向上させることができる。また、2種類の抽出物を混合した混合物を、タンパク質量の低減効果が少ない(肌への刺激性が低い)ものとすることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の美白剤の製造方法は、第1の植物体である甘草からカンゾウ抽出物を、第1の植物体とは種が異なる第2の植物体である甘草からカンゾウフラボノイドを抽出する工程を備える。
ここで、第1の植物体である甘草からカンゾウ抽出物を抽出することによって、カンゾウ抽出物に含まれる美白作用を奏する成分を得ることができる。
また、第1の植物体とは種が異なる第2の植物体である甘草からカンゾウフラボノイドを抽出することによって、カンゾウ抽出物とは別の種の甘草に由来するカンゾウフラボノイドを得ることができる。
また、第1の植物体がウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)である場合には、ウラルカンゾウに含まれる美白作用を奏する成分を得ることができる。
また、第2の植物体がスペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)である場合には、スペインカンゾウに由来するカンゾウフラボノイドを得ることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の美白剤の製造方法は、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)からカンゾウ抽出物を、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)から前記カンゾウ抽出物と協働して美白作用を奏するカンゾウフラボノイドを抽出する工程を備える。
ここで、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)からカンゾウ抽出物を抽出し、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)からカンゾウ抽出物と協働して美白作用を奏するカンゾウフラボノイドを抽出することによって、2種類の抽出物が単独で生じる美白作用よりも優れた相乗的な美白作用を有する抽出物の混合物を得ることができる。また、タンパク質量の低減効果が少ない(肌への刺激性が低い)混合物を得ることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の化粧料は、含有量が全量基準で0.05%である甘草から抽出したカンゾウ抽出物と、含有量が全量基準で0.00001%である該カンゾウ抽出物の抽出由来とは種が異なる甘草から抽出したカンゾウフラボノイドと、アルブチンと、トラネキサム酸と、湿潤剤と、キレート剤と、増粘剤と、油剤と、シリコーンと、界面活性剤と、安定化剤と、pH調整剤と、防腐剤とを含有する。
ここで、甘草から抽出したカンゾウ抽出物によって、カンゾウ抽出物に含まれる成分由来の美白作用を得ることができる。
また、カンゾウ抽出物の抽出由来とは種が異なる甘草から抽出したカンゾウフラボノイドによって、カンゾウ抽出物とは別の種の甘草に由来するカンゾウフラボノイドの美白作用を得ることができる。
また、甘草から抽出したカンゾウ抽出物と、カンゾウ抽出物の抽出由来とは種が異なる甘草から抽出したカンゾウフラボノイドによって、2種類の抽出物が単独で生じる美白作用よりも優れた相乗的な美白作用を得ることができる。また、肌への刺激性が低い美白剤とすることができる。
また、アルブチンによって、化粧料に美白作用を付与することができる。
また、トラネキサム酸によって、化粧料に抗炎症作用を付与することができる。
本発明に係る美白剤及び化粧料は、美白作用及び安全性に優れたものとなっている。
また、本発明に係る美白剤の製造方法は、美白作用及び安全性に優れた美白剤を提供可能な方法となっている。
また、本発明に係る美白剤の製造方法は、美白作用及び安全性に優れた美白剤を提供可能な方法となっている。
以下、本発明を適用した美白剤の抽出工程を示すものとする。なお、以下で示した抽出工程はあくまで一例であり、カンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドが抽出可能な範囲で、適宜、設定変更可能なものであることはいうまでもない。
(1)カンゾウ抽出物の抽出
カンゾウ抽出物は、以下の工程により抽出を行った。抽出対象物として、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)の根を準備し、これを細かく刻んだものを使用した。抽出液として、1級エタノール(純度99.9%)と水を混合して、70%エタノールを調製した。この抽出溶媒(70%エタノール)にカンゾウを投入して、5日〜10日かけて浸漬抽出を行った。
カンゾウ抽出物は、以下の工程により抽出を行った。抽出対象物として、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)の根を準備し、これを細かく刻んだものを使用した。抽出液として、1級エタノール(純度99.9%)と水を混合して、70%エタノールを調製した。この抽出溶媒(70%エタノール)にカンゾウを投入して、5日〜10日かけて浸漬抽出を行った。
浸漬抽出後の混合物をろ過フィルター(孔径約2μm)でろ過を行い、ろ液量に対して1%の質量濃度の濾過助剤を添加した。これを室温にて、回転数150rpmで30分撹拌して、更に、ろ過フィルター(孔径約1μm)でろ過を行い、ろ液を得た。ろ液は、3日間以上、冷蔵保管してろ液中の不溶物を沈殿させた。
冷蔵保管後のろ液は、メンブレンフィルター(孔径0.2μm)でろ過し、更に、限外ろ過を行った。この時点のろ液についてリキリチン含量の分析を行い、約0.5mg/mLのリキリチンが含まれていることを確認した。ろ液は更に、メンブレンフィルター(孔径0.2μm)でろ過し、カンゾウ抽出物とした。
(2)カンゾウフラボノイドの抽出
カンゾウフラボノイドは、以下の工程により抽出を行った。抽出対象物として、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)の根及び根茎の部分を準備し、これを細かく刻んだものを使用した。抽出液として、1級エタノール(純度99.9%)を秤量し抽出溶媒とした。この抽出溶媒にカンゾウを投入して、室温にて、一昼夜撹拌しながら抽出を行った。撹拌後の抽出物をろ過布にて粗ろ過して、抽出残渣を取り除き、ろ液に対して、ろ過フィルター(孔径約1μm)でろ過を行った。ろ過後のろ液を、減圧濃縮を行い、析出した結晶状の不溶物を除くため、一定量濃縮が進んだ所で上澄みを別のナス型フラスコに移した。濃縮後のナス型フラスコの残渣に目的物の結晶状残渣が含まれているため、回収用のエタノールでナス型フラスコを洗いこみ、エタノールで回収した上澄みを、1回目の濃縮後の上澄みと合わせて、再度、減圧濃縮を行った。濃縮残渣は回収用エタノールで洗いこみ、減圧濃縮を行った。濃縮物を乾燥させる為、減圧濃縮物をナス型フラスコに入れたまま乾燥器に入れ、一昼夜乾燥を行った。
カンゾウフラボノイドは、以下の工程により抽出を行った。抽出対象物として、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)の根及び根茎の部分を準備し、これを細かく刻んだものを使用した。抽出液として、1級エタノール(純度99.9%)を秤量し抽出溶媒とした。この抽出溶媒にカンゾウを投入して、室温にて、一昼夜撹拌しながら抽出を行った。撹拌後の抽出物をろ過布にて粗ろ過して、抽出残渣を取り除き、ろ液に対して、ろ過フィルター(孔径約1μm)でろ過を行った。ろ過後のろ液を、減圧濃縮を行い、析出した結晶状の不溶物を除くため、一定量濃縮が進んだ所で上澄みを別のナス型フラスコに移した。濃縮後のナス型フラスコの残渣に目的物の結晶状残渣が含まれているため、回収用のエタノールでナス型フラスコを洗いこみ、エタノールで回収した上澄みを、1回目の濃縮後の上澄みと合わせて、再度、減圧濃縮を行った。濃縮残渣は回収用エタノールで洗いこみ、減圧濃縮を行った。濃縮物を乾燥させる為、減圧濃縮物をナス型フラスコに入れたまま乾燥器に入れ、一昼夜乾燥を行った。
乾燥後の濃縮物に酢酸エチルを入れ、一昼夜撹拌しながら酢酸エチルにより抽出を行った。抽出液に対して、ろ過フィルター(孔径約0.5μm)でろ過を行い、ろ液を別のナス型フラスコに移し減圧濃縮を行った。減圧濃縮物を乾燥器に入れ、一晩乾燥を行った。乾燥後の濃縮物を乳鉢に移し、乳棒ですり潰して粉末体とした。粉末体をふるいにかけ、均一な粉末体とした。この粉末体をカンゾウフラボノイドとした。
本発明の美白剤の一例は、上述した工程で得られたカンゾウ抽出物と、カンゾウフラボノイドを含むものである。これらの2成分を美白剤として化粧料に添加することで、相乗的な美白作用を得ることができる。また、これらの2成分を含む美白剤は、肌への刺激性が低いものとなっている。
以下、本発明を適用した美白剤を特徴成分として含む化粧料の組成の一例を示す。なお、本発明を適用した美白剤は、化粧料の原料として用いることができる。
ここで示す化粧料は、全量基準で重量比率が、濃グリセリン:5.0%、1,3−ブチレングリコール:3.0%、1,2−ペンタンジオール:2.0%、ジエチレントリアミン五酢酸:0.2%、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液:0.05%、カルボキシビニルポリマー:適量、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル:2.5%、メチルポリシロキサン:2.5%、モノミリスチン酸デカグリセリル:0.9%、親油型モノステアリン酸グリセリル:0.8%、サラシミツロウ:0.8%、ベヘニルアルコール:0.8%、天然ビタミンE:0.05%、植物性スクワラン:1.8%、スクワラン:0.45%、水酸化ナトリウム:適量、ピロ亜硫酸ナトリウム:0.008%、フェノキシエタノール:0.3%、グリセリンモノ2−エチルヘキシルエーテル:0.05%、カンゾウ抽出物(ウラルカンゾウ由来):0.05%、カンゾウフラボノイド(スペインカンゾウ由来):0.00001%、アルブチン:適量、トラネキサム酸:適量、精製水:残量、を含む組成を有している。上記組成では、ジェル状の化粧料が得られるものとなる。
濃グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びグリセリンモノ2−エチルヘキシルエーテルは湿潤剤・保湿剤である。
ジエチレントリアミン五酢酸及びジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液はキレート剤である。
カルボキシビニルポリマーは増粘剤であり、化粧料に適度な粘性を付与するものとなる。
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、サラシミツロウ、ベヘニルアルコール、植物性スクワラン及びスクワランは保湿効果を有し、エモリエント剤として用いられる成分である。
メチルポリシロキサンは、消泡作用を持つシリコーンの1種であり、化粧料の感触改良剤となる。
モノミリスチン酸デカグリセリル、親油型モノステアリン酸グリセリルは界面活性剤である。
天然ビタミンE及びピロ亜硫酸ナトリウムは安定化剤であり、酸化防止剤として機能するものである。
水酸化ナトリウムはpH調整剤である。また、フェノキシエタノールは防腐剤である。
アルブチン及びトラネキサム酸は、美白作用を付与する特徴成分の1つである。また、トラネキサム酸は、抗炎症作用も付与するものである。
精製水は、化粧料の基剤であり、上述した各種成分を含めて、化粧料の全量を100%に調整する。なお、上述した原料以外にも、植物エキスや香料等の添加剤を加え、精製水の配合量で調整することも可能である。
ここで、本化粧料では、各配合原料が上述したものに限定されるものではなく、化粧料に付与したい機能や、化粧料の種類によって各成分を適宜変更することができる。以下にその一例を詳述する。
本化粧料では、アルブチン以外にも美白の特徴成分として、例えば、エラグ酸、カミツレエキス、コウジ酸、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、ルシノール、リノール酸、t−シクロアミノ酸、4−メトキシサリチル酸カリウム塩等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、トラネキサム酸以外にも美白の特徴成分または抗炎症作用を付与する成分として、例えば、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、濃グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びグリセリンモノ2−エチルヘキシルエーテル以外にも湿潤剤・保湿剤として、例えば、ジグリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、ジエチレントリアミン五酢酸及びジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液以外にもキレート剤として、例えば、エチドロン酸、エチレンジアミン四酢酸又はその塩、L−アスパラギン酸二酢酸、ニトリロ三酢酸又はその塩、L−グルタミン酸二酢酸等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、カルボキシビニルポリマー以外にも増粘剤として、例えば、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、アクリレーツコポリマーNa、アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー、天然高分子(増粘剤)のカラギーナン、寒天、ローカストビーンガム、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム、ジェランガム、タマリンドガム等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、植物性スクワラン及びスクワラン以外にもエモリエント剤として、例えば、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、水添ポリイソブテン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、パルミチン酸セチル等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、サラシミツロウ以外にもエモリエント剤として、例えば、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、モンタンワックス、オゾケライト等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、ベヘニルアルコール以外にもエモリエント剤として、例えば、高級アルコールであるステアリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ミリスチルアルコール等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、メチルポリシロキサン以外にもシリコーンとして、例えば、シクロペンタシロキサン、トリシロキサン、ジメチコノール、フェニルトリメチコン、ジメチコン等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、モノミリスチン酸デカグリセリル及び親油型モノステアリン酸グリセリル以外にも界面活性剤として、例えば、レシチン、レシチン誘導体として、レシチン、水添レシチンを、プロピレングリコール脂肪酸エステルとして、ステアリン酸PG(SE)、ステアリン酸PGを、グリセリン脂肪酸エステルとして、ミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリルを、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして、ステアリン酸ポリグリセリル−2、オレイン酸ポリグリセリル−2、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸ポリグリセリル−4、オレイン酸ポリグリセリル−4、ラウリン酸ポリグリセリル−6、ミリスチン酸ポリグリセリル−6、ミリスチン酸ポリグリセリル−6、ステアリン酸ポリグリセリル−6、オレイン酸ポリグリセリル−6、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ミリスチン酸ポリグリセリル−10、イソステアリン酸ポリグリセリル−10、オレイン酸ポリグリセリル−10、リノール酸ポリグリセリル−10、ジステアリン酸ポリグリセリル−10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10、トリステアリン酸ポリグリセリル−10、トリオレイン酸ポリグリセリル−10を、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとして、ステアリン酸PEG−5グリセリル、ステアリン酸PEG−15グリセリル、オレイン酸PEG−5グリセリル、オレイン酸PEG−15グリセリル、鶏イソステアリン酸PEG−20グリセリルを、ソルビタン脂肪酸エステルとして、ヤシ脂肪酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタンを、ポリオキシエチレンソルビタン酸脂肪酸エステルとして、PEG−20ソルビタンココエート、ポリソルベート40、ステアリン酸PEG−6ソルビタン、ポリソルベート65、イソステアリン酸PEG−20ソルビタン、ポリソルベート80、オレイン酸PEG−6ソルビタン、ポリソルベート85を、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルとして、ラウリン酸ソルベス−6、テトラステアリン酸ソルベス−60、テトラオレイン酸ソルベス−6、テトラオレイン酸ソルベス−30、テトラオレイン酸ソルベス−40、テトラオレイン酸ソルベス−60、テトライソステアリン酸ソルベス−30ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:PEG−5水添ヒマシ油、PEG−10水添ヒマシ油、PEG−20水添ヒマシ油、PEG−30水添ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸・リン酸塩、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルを、それぞれ採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、天然ビタミンE及びピロ亜硫酸ナトリウム以外にも安定化剤として、例えば、dl−α-トコフェロール、ビタミンC(アスコルビン酸)、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、システアミンHCl、システイン等を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、水酸化ナトリウム以外にもpH調整剤として、例えば、無機酸(塩酸、及び硫酸等)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、及びコハク酸ナトリウム等、無機塩基(水酸化カリウム、及び水酸化ナトリウム等)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、及びトリイソプロパノールアミン等)を採用、または、追加で配合することも可能である。
本化粧料では、フェノキシエタノール以外にも防腐剤として、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム等を採用、または、追加で配合することも可能である。
また、本化粧料では、カンゾウ抽出物を0.05%、カンゾウフラボノイドを0.00001%配合しているが、カンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドの濃度はこれに限定されるものではなく、化粧料の種類や美白作用の効果に併せて適宜設定することができる。
また、本発明を適用した美白剤を含有する化粧料はジェル状の化粧料に限定されるものではなく、洗顔料、化粧水、美容液、クリーム、乳液、クレンジング、パック等、種類が異なる化粧料に配合することも可能である。
以上のとおり、本発明を適用した美白剤及び化粧料は、美白作用及び安全性に優れたものとなっている。
また、本発明を適用した美白剤の製造方法は、美白作用及び安全性に優れた美白剤を提供可能な方法となっている。
また、本発明を適用した美白剤の製造方法は、美白作用及び安全性に優れた美白剤を提供可能な方法となっている。
以下、本発明の実施例を説明する。
まず、複数のカンゾウ属植物の中から、組み合わせる2つの種の選定を行った。以下の実験では、7種類のカンゾウ属植物で種の異なるものについて、それぞれより、カンゾウ抽出物とカンゾウフラボノイドを抽出して、その混合物についてチロシナーゼ活性阻害の試験を行い、メラニン合成抑制効果を評価した。
(1)実験で使用したカンゾウ属植物の種類
試料1:ウラルカンゾウ(G. uralensis)
試料2:スペインカンゾウ(G. glabra)
試料3:イヌカンゾウ(G. pallidiflora)
試料4:新疆カンゾウ(G. inflata)
試料5:アメリカカンゾウ(G. lepidota)
試料6:和名なし(G. bucharica)
試料7:和名なし(G. macedonica)
試料1:ウラルカンゾウ(G. uralensis)
試料2:スペインカンゾウ(G. glabra)
試料3:イヌカンゾウ(G. pallidiflora)
試料4:新疆カンゾウ(G. inflata)
試料5:アメリカカンゾウ(G. lepidota)
試料6:和名なし(G. bucharica)
試料7:和名なし(G. macedonica)
(2)実験で使用したカンゾウ抽出物のサンプル調整
試料1〜7と70w/w%エタノールを混合して浸漬を行い、0.45μmフィルターでろ過を行った。更に、浸漬時に蒸発成分が最も少なかったG. bucharicaにあわせて、ろ過後の各試料を70w/w%エタノールで以下の表1に示す希釈倍率で希釈した。各試料の希釈液は、チロシナーゼ活性阻害の試験を行う際に、最終濃度が表4に記載の濃度(0.1%)となるように、70w/w%エタノールを添加して濃度調整を行った。
試料1〜7と70w/w%エタノールを混合して浸漬を行い、0.45μmフィルターでろ過を行った。更に、浸漬時に蒸発成分が最も少なかったG. bucharicaにあわせて、ろ過後の各試料を70w/w%エタノールで以下の表1に示す希釈倍率で希釈した。各試料の希釈液は、チロシナーゼ活性阻害の試験を行う際に、最終濃度が表4に記載の濃度(0.1%)となるように、70w/w%エタノールを添加して濃度調整を行った。
(3)実験で使用したカンゾウフラボノイドのサンプル調整
試料1〜7と1級エタノール(純度99.9%)を混合して浸漬を行い、0.45μmフィルターでろ過を行った。ろ過後の試料を60℃で2日間乾燥させた。更に、乾燥後の濃縮物に20mlの酢酸エチルを入れて溶解させ、0.45μmフィルターでろ過を行い、50℃で2日間乾燥させた。この乾燥物(カンゾウフラボノイド)に、表2に示す割合で、1級エタノール(純度99.9%)を添加して、全量基準でカンゾウフラボノイド1%溶液となるように溶液を調整した。各試料のカンゾウフラボノイド1%溶液は、チロシナーゼ活性阻害の試験を行う際に、最終濃度が表4に記載の濃度(0.0025%)となるように、1級エタノール(純度99.9%)を添加して濃度調整を行った。
試料1〜7と1級エタノール(純度99.9%)を混合して浸漬を行い、0.45μmフィルターでろ過を行った。ろ過後の試料を60℃で2日間乾燥させた。更に、乾燥後の濃縮物に20mlの酢酸エチルを入れて溶解させ、0.45μmフィルターでろ過を行い、50℃で2日間乾燥させた。この乾燥物(カンゾウフラボノイド)に、表2に示す割合で、1級エタノール(純度99.9%)を添加して、全量基準でカンゾウフラボノイド1%溶液となるように溶液を調整した。各試料のカンゾウフラボノイド1%溶液は、チロシナーゼ活性阻害の試験を行う際に、最終濃度が表4に記載の濃度(0.0025%)となるように、1級エタノール(純度99.9%)を添加して濃度調整を行った。
(4)チロシナーゼ阻害活性の試験
メラニン合成酵素であるチロシナーゼが、メラニン合成の基質であるL-DOPAからメラニン生合成の中間体であるドーパクロムを産生する反応において、反応系に以下(5)及び表4に示す内容で各試料を組み合わせて添加して、ドーパクロムの産生を阻害する阻害率を測定した。
試験の内容は以下のとおりである。なお、表4は、各試料の組み合わせを示すと共に試験結果である阻害率も併せて示している。
メラニン合成酵素であるチロシナーゼが、メラニン合成の基質であるL-DOPAからメラニン生合成の中間体であるドーパクロムを産生する反応において、反応系に以下(5)及び表4に示す内容で各試料を組み合わせて添加して、ドーパクロムの産生を阻害する阻害率を測定した。
試験の内容は以下のとおりである。なお、表4は、各試料の組み合わせを示すと共に試験結果である阻害率も併せて示している。
1.上述した(2)及び(3)の内容で、それぞれの種のカンゾウ属植物のカンゾウ抽出液、カンゾウフラボノイドを調整した。また、凍結保存しているチロシナーゼ(試験時に40U/mLとなるように希釈)及びL-DOPAは、試験開始直前に調整を行った。チロシナーゼは試験に供する濃度の50倍の濃度で保存している為、緩衝液で50倍希釈して室温で保管した。また、L-DOPA(12.5mM)は必要量を37℃で予備加熱した。
2.96穴のプレートに下記の表3に記載の手順通りに、サンプル(試料)、水(溶媒)、Phosphate(pH6.8)(緩衝液)、チロシナーゼ(酵素)を添加して、A(コントロール)、B(コントロールブランク)、C(サンプル)及びD(サンプルブランク)を調整した。
3.A〜Dとなるように調整後、充分にプレート用ボルテックスで96穴プレートを撹拌した。なお、ここでいうC(サンプル)とは、上記(2)及び(3)で述べた内容で調整した試料1〜7から抽出したカンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドの単一成分又は混合物である。
4.37℃で10分間インキュベートした。
5.L-DOPAを50μLずつ、A〜Dの全てにアプライした。
6.吸光度計にて、Abs475nmで、L-DOPAをアプライして5分後の吸光度を確認する。なお、Abs475nmは、メラニン生合成の中間体であるドーパクロムの吸収極大波長である。
7.以下の式を用いて、A〜Dから各試料の阻害率を計算した。
阻害率=(1−(C−D)/(A−B))×100
なお、A〜Dは、それぞれ、計測開始5分後の吸光度の値から、計測開始直後(0分)の吸光度の値を引いて算出している。例えば、Aの値であれば、A(Abs5分−Abs0分)の値を採用している。
2.96穴のプレートに下記の表3に記載の手順通りに、サンプル(試料)、水(溶媒)、Phosphate(pH6.8)(緩衝液)、チロシナーゼ(酵素)を添加して、A(コントロール)、B(コントロールブランク)、C(サンプル)及びD(サンプルブランク)を調整した。
3.A〜Dとなるように調整後、充分にプレート用ボルテックスで96穴プレートを撹拌した。なお、ここでいうC(サンプル)とは、上記(2)及び(3)で述べた内容で調整した試料1〜7から抽出したカンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドの単一成分又は混合物である。
4.37℃で10分間インキュベートした。
5.L-DOPAを50μLずつ、A〜Dの全てにアプライした。
6.吸光度計にて、Abs475nmで、L-DOPAをアプライして5分後の吸光度を確認する。なお、Abs475nmは、メラニン生合成の中間体であるドーパクロムの吸収極大波長である。
7.以下の式を用いて、A〜Dから各試料の阻害率を計算した。
阻害率=(1−(C−D)/(A−B))×100
なお、A〜Dは、それぞれ、計測開始5分後の吸光度の値から、計測開始直後(0分)の吸光度の値を引いて算出している。例えば、Aの値であれば、A(Abs5分−Abs0分)の値を採用している。
(5)カンゾウ属植物の組み合わせ
以下に示す内容については、カンゾウ抽出物は最終濃度0.1%、カンゾウフラボノイドは最終濃度0.0025%となっている。
比較例100:ウラルカンゾウ抽出物のみ
比較例101:スペインカンゾウ抽出物のみ
比較例102:イヌカンゾウ抽出物のみ
比較例103:新疆カンゾウ抽出物のみ
比較例104:アメリカカンゾウ抽出物のみ
比較例105:G. bucharicaカンゾウ抽出物のみ
比較例106:G. macedonicaカンゾウ抽出物のみ
比較例110:ウラルカンゾウフラボノイドのみ
比較例111:スペインカンゾウフラボノイドのみ
比較例112:イヌカンゾウフラボノイドのみ
比較例113:新疆カンゾウフラボノイドのみ
比較例114:アメリカカンゾウフラボノイドのみ
比較例115:G. bucharicaカンゾウフラボノイドのみ
比較例116:G. macedonicaカンゾウフラボノイドのみ
比較例120:ウラルカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
実施例4 :ウラルカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例121:ウラルカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例122:ウラルカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例123:ウラルカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例124:ウラルカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例125:ウラルカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例130:スペインカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例131:スペインカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例132:スペインカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例133:スペインカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例134:スペインカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例135:スペインカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例136:スペインカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例140:イヌカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例141:イヌカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例142:イヌカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例143:イヌカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例144:イヌカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例145:イヌカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例146:イヌカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例150:新疆カンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例151:新疆カンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例152:新疆カンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例153:新疆カンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例154:新疆カンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例155:新疆カンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例156:新疆カンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例160:アメリカカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例161:アメリカカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例162:アメリカカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例163:アメリカカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例164:アメリカカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例165:アメリカカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例166:アメリカカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例170:G. bucharicaカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例171:G. bucharicaカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例172:G. bucharicaカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例173:G. bucharicaカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例174:G. bucharicaカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例175:G. bucharicaカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例176:G. bucharicaカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例180:G. macedonicaカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例181:G. macedonicaカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例182:G. macedonicaカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例183:G. macedonicaカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例184:G. macedonicaカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例185:G. macedonicaカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例186:G. macedonicaカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
以下に示す内容については、カンゾウ抽出物は最終濃度0.1%、カンゾウフラボノイドは最終濃度0.0025%となっている。
比較例100:ウラルカンゾウ抽出物のみ
比較例101:スペインカンゾウ抽出物のみ
比較例102:イヌカンゾウ抽出物のみ
比較例103:新疆カンゾウ抽出物のみ
比較例104:アメリカカンゾウ抽出物のみ
比較例105:G. bucharicaカンゾウ抽出物のみ
比較例106:G. macedonicaカンゾウ抽出物のみ
比較例110:ウラルカンゾウフラボノイドのみ
比較例111:スペインカンゾウフラボノイドのみ
比較例112:イヌカンゾウフラボノイドのみ
比較例113:新疆カンゾウフラボノイドのみ
比較例114:アメリカカンゾウフラボノイドのみ
比較例115:G. bucharicaカンゾウフラボノイドのみ
比較例116:G. macedonicaカンゾウフラボノイドのみ
比較例120:ウラルカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
実施例4 :ウラルカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例121:ウラルカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例122:ウラルカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例123:ウラルカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例124:ウラルカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例125:ウラルカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例130:スペインカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例131:スペインカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例132:スペインカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例133:スペインカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例134:スペインカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例135:スペインカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例136:スペインカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例140:イヌカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例141:イヌカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例142:イヌカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例143:イヌカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例144:イヌカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例145:イヌカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例146:イヌカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例150:新疆カンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例151:新疆カンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例152:新疆カンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例153:新疆カンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例154:新疆カンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例155:新疆カンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例156:新疆カンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例160:アメリカカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例161:アメリカカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例162:アメリカカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例163:アメリカカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例164:アメリカカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例165:アメリカカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例166:アメリカカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例170:G. bucharicaカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例171:G. bucharicaカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例172:G. bucharicaカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例173:G. bucharicaカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例174:G. bucharicaカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例175:G. bucharicaカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例176:G. bucharicaカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
比較例180:G. macedonicaカンゾウ抽出物+ウラルカンゾウフラボノイド
比較例181:G. macedonicaカンゾウ抽出物+スペインカンゾウフラボノイド
比較例182:G. macedonicaカンゾウ抽出物+イヌカンゾウフラボノイド
比較例183:G. macedonicaカンゾウ抽出物+新疆カンゾウフラボノイド
比較例184:G. macedonicaカンゾウ抽出物+アメリカカンゾウフラボノイド
比較例185:G. macedonicaカンゾウ抽出物+G. bucharicaカンゾウフラボノイド
比較例186:G. macedonicaカンゾウ抽出物+G. macedonicaカンゾウフラボノイド
上記(5)及び表4に示す結果から、7種類の種のカンゾウ属植物から抽出したカンゾウ抽出物、カンゾウフラボノイドについて、実施例4に示すウラルカンゾウ抽出物と、スペインカンゾウフラボノイドの抽出物の組み合わせにおける阻害率が最も高く、優れたチロシナーゼ阻害活性を有していることを示した。より詳細には、実施例4の阻害率は、単独のウラルカンゾウ抽出物、及び単独のスペインカンゾウフラボノイドが示す阻害率よりも優れた値を示した。また、実施例4、比較例120及び比較例131の結果から、同じ種類のカンゾウ属植物から得られたカンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドの混合物よりも、実施例4の阻害率が優れている結果となった。更に、ウラルカンゾウ及びスペインカンゾウ以外のカンゾウ属植物種との比較を行ったが、実施例4と、その他の比較例の結果から、ウラルカンゾウ由来のカンゾウ抽出物とスペインカンゾウ由来のカンゾウフラボノイドの組み合わせが最も優れた組み合わせであることを示す結果となった。
以下、更に、ウラルカンゾウ由来のカンゾウ抽出物と、スペインカンゾウ由来のカンゾウフラボノイドに焦点を当てて、美白作用と刺激性に関する評価を行った。
以下、更に、ウラルカンゾウ由来のカンゾウ抽出物と、スペインカンゾウ由来のカンゾウフラボノイドに焦点を当てて、美白作用と刺激性に関する評価を行った。
(6)試料の成分
表5〜表7に示す成分を含む試料を調製した。表5〜表7に記載の数値は、溶液中の質量パーセント濃度(wt%)である。実施例1〜3及び比較例1〜7、10及び11はいずれも1%DMSOを溶媒として調製している。実施例及び比較例に含まれるカンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドは、上述の「発明を実施する為の形態」で記載した抽出工程で得られたものを使用している。実施例1〜3はカンゾウ抽出物とカンゾウフラボノイドを溶液中に含む試料である。比較例1は、1%DMSOのみの試料である。また、比較例4及び比較例8は、タンパク質量の低減効果が少なく(刺激性が少ない)、細胞のメラニン合成抑制効果(チロシナーゼの活性阻害)を示すポジティブコントロールであり、比較例4がコウジ酸、比較例8がアルブチンである。
表5〜表7に示す成分を含む試料を調製した。表5〜表7に記載の数値は、溶液中の質量パーセント濃度(wt%)である。実施例1〜3及び比較例1〜7、10及び11はいずれも1%DMSOを溶媒として調製している。実施例及び比較例に含まれるカンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドは、上述の「発明を実施する為の形態」で記載した抽出工程で得られたものを使用している。実施例1〜3はカンゾウ抽出物とカンゾウフラボノイドを溶液中に含む試料である。比較例1は、1%DMSOのみの試料である。また、比較例4及び比較例8は、タンパク質量の低減効果が少なく(刺激性が少ない)、細胞のメラニン合成抑制効果(チロシナーゼの活性阻害)を示すポジティブコントロールであり、比較例4がコウジ酸、比較例8がアルブチンである。
(7)カンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドの単一成分の評価
作成した比較例1〜7、10及び11に関して、刺激性について以下の評価を行った。また、比較例1〜7に関して、刺激性と美白作用について以下の評価を行った。
24ウェルプレートにB16細胞(マウスB16メラノーマ細胞。メラニン産生細胞)を播種後、比較例の各試料を含む培地を添加して、その培養2日後にタンパク質量とメラニン量を測定した。培養後の細胞を10%DMSO含有1N NaOHにて溶解して、490nmにおける吸光度を測定してメラニン量を求めた。また、細胞溶解液のタンパク質含量をBradford法にて測定した。測定したメラニン量及びタンパク質量から、タンパク質量あたりのメラニン量を算出した。タンパク質量と、タンパク質量あたりのメラニン量は、比較例1(1%DMSO)をコントロールとして、比較例1の値を100%とした時の比率で表すものとした。タンパク質量の比率が低いものは、タンパク質の分解等を生じているため、刺激性が強いと判断するものとした。また、タンパク質量あたりのメラニン量の比率が低いものは、メラニンの産生抑制能が高いと判断するものとした。
作成した比較例1〜7、10及び11に関して、刺激性について以下の評価を行った。また、比較例1〜7に関して、刺激性と美白作用について以下の評価を行った。
24ウェルプレートにB16細胞(マウスB16メラノーマ細胞。メラニン産生細胞)を播種後、比較例の各試料を含む培地を添加して、その培養2日後にタンパク質量とメラニン量を測定した。培養後の細胞を10%DMSO含有1N NaOHにて溶解して、490nmにおける吸光度を測定してメラニン量を求めた。また、細胞溶解液のタンパク質含量をBradford法にて測定した。測定したメラニン量及びタンパク質量から、タンパク質量あたりのメラニン量を算出した。タンパク質量と、タンパク質量あたりのメラニン量は、比較例1(1%DMSO)をコントロールとして、比較例1の値を100%とした時の比率で表すものとした。タンパク質量の比率が低いものは、タンパク質の分解等を生じているため、刺激性が強いと判断するものとした。また、タンパク質量あたりのメラニン量の比率が低いものは、メラニンの産生抑制能が高いと判断するものとした。
タンパク質量の結果を図1及び図2に示す。各図の縦軸は1ウェルあたりのB16細胞のタンパク質量(%)(比較例1の値を100%とした際の比率)である。図1は、比較例1〜4及び10の結果、図2は、比較例1、4〜7及び11の結果を示している。
カンゾウ抽出物のみの試料である比較例2、3及びカンゾウフラボノイドのみの試料である比較例5〜7は、タンパク質量が80%以上であり、刺激性は低いものであった。比較例10及び比較例11では、タンパク質量が60%以下の値となる低い値となった。この結果により、カンゾウ抽出物や、カンゾウフラボノイドは単一成分で濃度が高くなると、刺激性が強くなることが確認された。そのため、刺激性を低く抑える観点から、カンゾウ抽出物は0.0045%以下、カンゾウフラボノイドは0.0005%以下に設定されることが好ましいことが確認された。
タンパク質量あたりのメラニン量の結果を図3及び図4に示す。各図の縦軸はタンパク質量あたりのメラニン量(%)(比較例1の値を100%とした際の比率)である。図3は、比較例1〜4の結果、図4は、比較例1及び比較例4〜7の結果を示している。
カンゾウ抽出物のみの試料である比較例2は77.3%、比較例3は65.0%の数値であり、比較例4(ポジティブコントロールであるコウジ酸)の顕著なメラニン産生抑制能(44.8%)に比して、メラニン産生抑制能は低い結果となった。また、カンゾウフラボノイドのみの試料である比較例5〜7は、いずれも80%以上の数値を示し、メラニン産生抑制能は比較例2、3よりも更に低い結果となった。
(8)カンゾウ抽出物及びカンゾウフラボノイドの混合成分の評価
作成した実施例1〜3及び比較例1、8に関して、刺激性と美白作用について以下の評価を行った。また、表7〜9及び図には記載しないが、カンゾウ抽出物0.0045%より高濃度側、カンゾウフラボノイド0.0005%より高濃度側の試料について、その混合物の美白作用の相乗効果について、評価を行った。
培養シャーレ(または24穴プレート)にB16細胞を播種後、翌日、実施例1〜3及び比較例1、8の各試料を含む培地を添加して、その培養3日後に細胞をトリプシン処理により回収して、メラニン量とタンパク質量を測定した。培養後の細胞を10%DMSO含有1N NaOHにて溶解して、490nmにおける吸光度を測定してメラニン量を求めた。また、細胞溶解液のタンパク質含量をBradford法にて測定した。測定したメラニン量及びタンパク質量から、タンパク質量あたりのメラニン量を算出した。タンパク質量と、タンパク質量あたりのメラニン量は、比較例1(1%DMSO)をコントロールとして、比較例1の値を100%とした時の比率で表すものとした。
作成した実施例1〜3及び比較例1、8に関して、刺激性と美白作用について以下の評価を行った。また、表7〜9及び図には記載しないが、カンゾウ抽出物0.0045%より高濃度側、カンゾウフラボノイド0.0005%より高濃度側の試料について、その混合物の美白作用の相乗効果について、評価を行った。
培養シャーレ(または24穴プレート)にB16細胞を播種後、翌日、実施例1〜3及び比較例1、8の各試料を含む培地を添加して、その培養3日後に細胞をトリプシン処理により回収して、メラニン量とタンパク質量を測定した。培養後の細胞を10%DMSO含有1N NaOHにて溶解して、490nmにおける吸光度を測定してメラニン量を求めた。また、細胞溶解液のタンパク質含量をBradford法にて測定した。測定したメラニン量及びタンパク質量から、タンパク質量あたりのメラニン量を算出した。タンパク質量と、タンパク質量あたりのメラニン量は、比較例1(1%DMSO)をコントロールとして、比較例1の値を100%とした時の比率で表すものとした。
タンパク質量の結果を図5に示す。図5の縦軸はシャーレあたりのB16細胞のタンパク質量(%)(比較例1の値を100%とした際の比率)である。
実施例1では97.8%、実施例2では89.5%の数値であり、刺激性が低いものであった。また、実施例3は79.0%の数値であり、実施例1、2よりも数値が低いものの、80%程度の数値であり刺激性は低い結果となった。
タンパク質量あたりのメラニン量の結果を図6に示す。図6の縦軸はタンパク質量あたりのメラニン量(%)(比較例1の値を100%とした際の比率)である。
実施例1では51.8%、実施例2では46.5%の数値であり、同濃度におけるカンゾウ抽出物またはカンゾウフラボノイドよりも高いメラニン産生抑制能を示した。更に、実施例3は、37.2%の数値であり、ポジティブコントロールである比較例8(アルブチン)よりも優れたメラニン産生抑制能を示した。実施例3では、単一成分でのメラニン産生抑制能の値と比較した場合、カンゾウ抽出液(0.0045%:比較例3)の値「65.0%」、カンゾウフラボノイド(0.0005%:比較例7)の値「83.2%」から算出される平均値「74.1%」との差が「36.9(74.1−37.2)」と大きな値となった。この点から、単一成分が発揮する美白作用よりも、各成分が実施例3の割合を有する混合物が優れた相乗効果を発揮することが明らかとなった。
また、メラニン産生抑制能における相乗効果について、各成分における実施例3の割合よりも高濃度な値に設定した試料について評価を行った。実施例3における値(カンゾウ抽出液:0.0045%、カンゾウフラボノイド:0.0005%)よりも各成分が高濃度になった試料においては、単一成分が示す美白作用からの相乗効果と見られるメラニン産生抑制能の伸び方が不充分なものであった。特に、カンゾウ抽出液0.018%及びカンゾウフラボノイド0.001%のサンプル、カンゾウ抽出液0.018%及びカンゾウフラボノイド0.002%のサンプルでは、単一成分が示す美白作用に対して、混合物で顕著な美白作用の向上が確認されなかった。
Claims (5)
- ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)から抽出したカンゾウ抽出物と、
スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)から抽出し、前記カンゾウ抽出物と協働して美白作用を奏するカンゾウフラボノイドとを含有する
美白剤。 - 前記カンゾウ抽出物は、含有量が全量基準で0.0045%であり、
前記カンゾウフラボノイドは、含有量が全量基準で0.0005%である
請求項1に記載の美白剤。 - 前記カンゾウ抽出物は0.5mg/mL以上のリキリチンを含有する
請求項1または請求項2に記載の美白剤。 - ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)からカンゾウ抽出物を、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)から前記カンゾウ抽出物と協働して美白作用を奏するカンゾウフラボノイドを抽出する工程を備える
美白剤の製造方法。 - 請求項1〜請求項3に記載の美白剤を含有する化粧料。
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2017
- 2017-11-28 JP JP2017228345A patent/JP2018090576A/ja active Pending
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