JP2018089118A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】明確な意図がある場合にのみ、体内組織に対する処置の際に用いられる通常移動範囲の一端を越えた移動を許容すること。【解決手段】それぞれ遠位端および近位端を有する長尺体31と該長尺体がスライド可能に挿通された筒状体32とを有するシース部3と、該シース部の遠位端に配置される処置部と、該シース部の近位端に設けられる操作部4とを有する医療用処置具である。操作部4は、長尺体の近位端が接続されるスライダ部41と、筒状体の近位端が接続され、ベース部にスライド可能に取り付けられたベース部42と、非押圧時にベース部の一部に干渉して該スライダ部の通常移動範囲の一端を規定する第1姿勢となり、押圧時に該干渉を解除して該スライダ部の該通常移動範囲の一端を越えた移動を可能とする第2姿勢となるスライド規制手段(ボタン43)とを有する。【選択図】図1A

Description

本発明は、たとえば内視鏡を利用して経管腔的に体内組織に対して各種の処置を行うための医療用処置具に関する。
内視鏡を利用して経管腔的に処置を行うための医療用処置具としては、それぞれ遠位端および近位端を有する中実または中空の長尺体と該長尺体がスライド可能に挿通される中空の筒状体とを含むシース部を有し、シース部の遠位端に体内組織に対して処置するための処置部を、該シース部の近位端に長尺体および筒状体を相対的にスライドまたは回転等させる操作部を配置して構成されるものが各種用いられている(たとえば、下記特許文献1参照)。
処置部には、たとえば、前記長尺体に接続された第1部材(たとえば前側アーム)とこれに対してスライドおよび回転可能に設けられ、前記筒状体が接続される第2部材(たとえば後側アーム)とが備えられ、体内組織に対する通常の処置を行う場合においては、第1部材に対して第2部材を予め設定された所定の範囲(通常移動範囲)内で相対的に移動させることで、該当する処置を実施する。
このような医療用処置具において、たとえば、部品の交換等のため、第1部材もしくは第2部材またはこれらの構成部品の一部を着脱可能に連結する構成とし、該通常移動範囲の一端を越えた所定の位置でのみ、該部品の着脱を可能とした構成を考慮した場合、体内組織に対する処置時には、該通常移動範囲の一端を越えた移動を確実に制限して、該通常移動範囲内での移動のみを許容し、部品の交換等の明確な意図がある場合にのみ、該通常移動範囲の一端を越えた移動を許容するようにした医療用処置具が要請されている。
国際公開第2012/101999号
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、明確な意図がある場合にのみ、体内組織に対する処置の際に用いられる通常移動範囲の一端を越えた移動を許容するようにした医療用処置具を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る医療用処置具は、
それぞれ遠位端および近位端を有する長尺体と該長尺体がスライド可能に挿通された筒状体とを有するシース部と、該シース部の遠位端に配置される処置部と、該シース部の近位端に設けられる操作部とを有する医療用処置具であって、
前記操作部は、
前記筒状体の近位端が接続されるベース部と、
前記長尺体の近位端が接続され、前記ベース部にスライド可能に取り付けられたスライダ部と、
外力が作用しない状態では前記ベース部の一部に干渉して前記スライダ部の通常移動範囲の一端を規定する第1姿勢を持つと共に、外力が作用することで前記スライダ部の該通常移動範囲の一端を越えたスライドを可能とする第2姿勢を持つスライド規制手段と、を有することを特徴とする。
ここで、通常移動範囲とは、体内組織に対する処置の際に用いられるベース部(または筒状体)に対するスライダ部(または長尺体)のスライド範囲であり、通常移動範囲の一端とは、ベース部(または筒状体)に対してスライダ部(または長尺体)を遠位端側に移動した場合の該通常移動範囲の端部である。
本発明では、外力が作用しない状態では、スライド規制手段によりスライダ部の通常移動範囲の一端が規定されているため、スライダ部をこれを越えてスライドさせることは基本的にできない。明確な意図をもってスライド規制手段に外力を加えた場合にのみ、例外的にスライダ部を該通常移動範囲の一端を越えてスライドさせることが許容される。したがって、明確な意図がある場合にのみ、該通常移動範囲の一端を越えた移動を許容することができ、意図せず、スライダ部を該通常移動範囲の一端を越えて移動させてしまうことを防止することができる。
前記スライド規制手段は、
前記スライダ部のスライド可能方向に略直交するように前記スライダ部に備えられた回動軸に対して、回動可能に支持された回動部材で構成され、
前記回動部材は、前記第1姿勢では、前記ベース部の近位端面に衝突して、前記スライダ部の通常移動範囲の一端を規制する先端部を持ち、
前記回動部材を回動させることで、前記回動部材の先端部は、前記ベース部の前記近位端面に衝突することが無くなり、前記スライダ部の前記通常移動範囲の一端を越えたスライドを可能としていてもよい。
また、前記スライド規制手段は、
前記回動部材に外力が作用しない状態では前記スライド規制手段が前記第1姿勢となるように、前記回動部材を付勢するバネ部材をさらに有していてもよい。
前記スライド規制手段は、
前記スライダ部を介して互いに対向するように設けられた一対の前記回動部材で構成されていてもよい。
このように構成することにより、一対の回動部材の両方を押圧等によって回動させない限り、スライダ部の該通常移動範囲を越えた移動が許容されないため、意図せず、スライダ部が該通常移動範囲の一端を越えて移動してしまうことを、より確実に制限することができる。
図1Aは、本発明の実施形態に係る縫合装置の操作部の構成を示す正面図であり、ベース部に対してスライダ部を近位端側に移動して、通常移動範囲の他端に位置させた場合を示す図である。 図1Bは、本発明の実施形態に係る縫合装置の縫合部の構成を示す正面図であり、操作部を図1Aのように操作した場合を示す図である。 図2Aは、図1Aに示した操作部において、ベース部に対してスライダ部を遠位端側に移動して、通常移動範囲の一端に位置させた場合を示す図である。 図2Bは、図1Bに示した縫合部において、操作部を図2Aのように操作した場合を示す図である。 図2Cは、図2Bに示した縫合部の側面図である。 図3Aは、図2Aに示した操作部において、交換ボタンを押圧して、スライダ部を通常移動範囲の一端を越えた交換位置に位置させた場合を示す図である。 図3Bは、図2Aに示した縫合部において、操作部を図3Aのように操作した場合を示す図である。 図3Cは、図3Bに示した縫合部の側面図である。 図4Aは、図1Bに示した縫合部を構成する後側アームの平面図である。 図4Bは、図4Aに示した後側アームの側面図である。 図4Cは、図4AのIVc−IVc線に沿った断面図である。 図5Aは、図1Bに示した縫合部を構成する前側ガイド部の背面図である。 図5Bは、図1Bに示した縫合部を構成する前側アームの底面図である。 図5Cは、図5Aに示した前側ガイド部を構成するガイドシャフトの斜視図である。 図5Dは、図5CのVd−Vd線に沿った断面図である。 図5Eは、図5Aに示した前側ガイド部を構成するシャフトピンの平面図である。 図6Aは、図1Aに示した操作部の一部断面図であり、ベース部に対するスライダ部の通常移動範囲の一端を越えた移動を制限する場合を示す図である。 図6Bは、図6Aにおいて、交換ボタンを押圧して、ベース部に対するスライダ部の通常移動範囲の一端を越えた移動の制限を解除した場合を示す図である。 図7Aは、本発明の実施形態に係る縫合装置を用いて行われる手技(縫合)の手順を示す図であり、第1工程を示す図である。 図7Bは、図7Aの続きの第2工程を示す図である。 図7Cは、図7Bの続きの第3工程を示す図である。 図7Dは、図7Cの続きの第4工程を示す図である。 図7Eは、図7Dの続きの第5工程を示す図である。 図7Fは、図7Eの続きの第6工程を示す図である。 図7Gは、図7Fの続きの第7工程を示す図である。 図7Hは、図7Gの続きの第8工程を示す図である。 図7Iは、図7Hの続きの第9工程を示す図である。 図7Jは、図7Iの続きの第10工程を示す図である。 図7Kは、図7Jの続きの最終工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下では、本発明が適用可能な医療用処置具の一つとして、処置部として、縫合糸が装着される前側アームと結紮具が装着される穿刺針を含む後側アームとを有する縫合部を備える縫合装置を例にとり説明する。
(縫合装置の全体構成)
図1Aおよび図1Bに示すように、本実施形態に係る縫合装置1は、内視鏡(軟性内視鏡等)2に取り付けられた状態で体内に挿入される装置であり、内視鏡2の不図示のカメラによって視認しながら、腹腔内の臓器や消化管に形成された切開部等を体外における操作により縫合するための装置である。
縫合装置1は、内視鏡2のシャフトに沿って配置されるシース部3、シース部3の近位端に設けられた操作部(ハンドル)4、およびシース部3の遠位端に設けられた縫合部5を概略備えて構成されている。
(シース部)
シース部3は、軸方向に沿って延びた長尺な部材であり、内視鏡2のシャフトの屈曲に追従して屈曲できる程度の柔軟性を有する2本のチューブと1本のワイヤ(または3本のチューブ)から構成されている。すなわち、シース部3は、前側アーム移動ワイヤ(長尺体)31、後側アーム移動チューブ(筒状体)32、およびケースチューブ33を概略備えて構成されている。シース部3の前側アーム移動ワイヤ31および後側アーム移動チューブ32は、後述する前側アーム51と後側アーム52との接近離間を可能とするためのもの(アーム移動手段)である。
前側アーム移動ワイヤ31は、可撓性を有する線材からなり、後側アーム移動チューブ32にスライド可能に挿通されて、該後側アーム移動チューブ32内において、その軸方向に沿って移動可能かつ軸周りに回転できるように設けられている。前側アーム移動ワイは31としては、本実施形態ではワイヤロープを用いている。ワイヤロープは、たとえば金属(ステンレス)等からなる複数本のワイヤ(ケーブル)を螺旋状に撚ってなる撚り線からなるロープである。ただし、ワイヤ31としては、単線からなるワイヤを用いてもよい。また、ワイヤ31に代えて、中空チューブを用いてもよい。
後側アーム移動チューブ32は、ケースチューブ33にスライド可能に挿通された中空チューブからなり、ケースチューブ33内において、その軸方向に沿って移動可能かつ軸周りに回転できるように設けられている。後側アーム移動チューブ32としては、可撓性を有しており、樹脂等からなるチューブを用いてもよいが、本実施形態では、洗浄により繰り返し使用でき、耐久性に優れるコイルチューブを用いている。コイルチューブとしては、金属(ステンレス)等からなる長尺平板を螺旋状に巻回してなる平線コイルチューブを用いることができる。ただし、丸線コイルチューブまたは内面平コイルチューブを用いてもよい。
なお、後側アーム移動チューブ32としては、ワイヤチューブを用いてもよい。ワイヤチューブは、たとえば金属(ステンレス)等からなる複数本のワイヤ(ケーブル)を中空となるように螺旋状に撚ってなるチューブである。
後側アーム移動チューブ32は、その近位端から遠位端まで一様な部材(本実施形態ではコイルチューブ)としてもよいが、本実施形態では、コイルチューブの遠位端に剛性の高い金属からなる略円筒状の部材を溶接固定して、後側アーム移動チューブ32の先端部(チューブ先端部)32aとしている。
ケースチューブ33は、樹脂等からなる可撓性を有する中空チューブである。前側アーム移動ワイヤ31および後側アーム移動チューブ32の近位端は操作部4に接続されており、前側アーム移動ワイヤ31および後側アーム移動チューブ32の遠位端は縫合部5に接続されている。ケースチューブ33の近位端は、操作部4の近傍にまで至っているが、操作部4には接続されておらず、ケースチューブ33の遠位端は、縫合部5の近傍まで至っているが、縫合部5には接続されていない。ケースチューブ33は、たとえば、ポリエチレンや塩化ビニル等の素材で形成することができる。
ケースチューブ33の遠位端には、略円筒状の固定部材33aが一体的に取り付けられており、固定部材33aに内視鏡2のシャフトの先端部が圧入されることにより、縫合装置1を内視鏡2に対して、着脱可能に固定できるようになっている。操作部4の全体をケースチューブ33に対して遠位端側または近位端側に移動(スライド)させることにより、内視鏡2に対して、縫合部5の全体を移動させ、操作部4の全体をケースチューブ33に対してその軸周りに回転させることにより、縫合部5の全体を回転させることができる。
(縫合部)
縫合装置1の縫合部5は、図1B、図2B、図2C、図3Bおよび図3Cに示すように構成されている。すなわち、縫合部5は、縫合糸6が装着される前側アーム51と、結紮具7が装着される針状部材52aを有する後側アーム52と、後側アーム52をシース部3(前側アーム移動ワイヤ31、後側アーム移動チューブ32)に着脱可能に連結する後側アーム連結手段とを概略備えて構成されている。後側アーム連結手段には、チューブ先端部32a、後側ガイド部(ガイド管52c、接続管52d、ピン部材52e、貫通溝52f)、前側ガイド部53(ガイドシャフト53a、シャフトピン53b)等が含まれる。
後側アーム52は、図4A、図4Bおよび図4Cに示されているように、針状部材52aおよび針支持部52bを有している。また、後側アーム52は、後側ガイド部を構成するガイド管52cおよび接続管52d、ピン部材52eを有している。ガイド管52cは略円筒状の部材からなり、ガイド管52cの上端に該ガイド管52cよりも僅かに大径の略円筒状の部材からなる接続管52dが一体的に固定されている。ガイド管52cの上部には、略短冊状の針支持部52bの基端部が一体的に固定されており、針支持部52bの先端部に前方(遠位端側)を指向して針状部材52aの基端部が固定されている。
ガイド管52cおよび接続管52dには、その軸方向の両端および内外に渡って貫通溝52fが形成されている。貫通溝52fの幅は、前側アーム移動ワイヤ31が該貫通溝52fを横から通過して内側に挿通された状態またはこの状態から外側に通過できる程度に設定されている。すなわち、貫通溝52fの幅は、前側アーム移動ワイヤ31の直径よりも僅かに大きい値に設定されている。
ガイド管52cの貫通溝52fと略180°対向する側(針状部材52a側)の下部(遠位端側)には、内外に渡る貫通孔が形成されており、この貫通孔を貫通して内部に突出するようにピン部材(突起部材)52eが固定されている。これらの各部材52a,52b,52c,52d,52eは、ステンレス等の金属部材からなり、レーザ溶接等により互いに一体的に固定されている。ピン部材52eのガイド管52c内に存在する先端は略球状に加工されている。
接続管52dには、その内側に後側アーム移動チューブ32の先端部(チューブ先端部)32aが挿抜可能に挿入(嵌合)されるようになっており、チューブ先端部32aを挿入した状態で、該チューブ先端部32aがその内側に挿通された略円筒状のキャップ55を接続管52dに外側から嵌合させることにより、接続管52dをチューブ先端部32aに着脱可能に連結できるようになっている。
ガイド管52cの内側には、接続管52dと反対側の端部から、後述する前側ガイド部53のガイドシャフト53aがその軸方向に沿ってスライド可能かつ軸周りに回転可能に挿入(遊嵌)されるようになっている。
後側アーム52の針支持部52bの先端部には、針状部材52aが設けられている。この針状部材52aは、その基端側から先端側に向かって、中径部52a1、大径部52a2、テーパ部52a3、小径部52a4およびやじり状部52a5を有している。やじり状部52a5は、その基端の外径が小径部52a4の先端の外径よりも大きく、小径部52a4との連結部分に僅かに段差ができるように形成されている。針状部材52aは、その先端が前側アーム51に向いた状態かつ、その中心軸がガイド管52cの中心軸と略平行となるように針支持部52bに固定されている。
後側アーム移動チューブ32をその中心軸周りに回転させれば、針状部材52aの中心軸がチューブ先端部32aの中心軸と略平行な状態を維持したまま、針状部材52aをチューブ先端部32aの中心軸周りに旋回させることができる。
なお、針状部材52aは、縫合する対象(管腔壁)に突き刺してその対象を貫通させることができ、しかも、対象を貫通した状態から逆方向に移動させて対象から引き抜くことができる程度の長さおよび強度を有するものであればよく、その素材や長さ、軸径は特に限定されない。たとえば、縫合装置1によって胃壁を縫合する場合であれば、その長さは、胃壁を貫通できる程度の長さであればよく、その素材は金属製が強度の点で好ましい。たとえば、針状部材52aの長さは、7〜20mm程度が好ましく、7〜10mm程度がより好ましい。また、針状部材52aの大径部52a2の軸径は1.5〜3.0mm程度、中径部52a1の軸径は1.0〜2.0mm程度、小径部52a4の軸径は0.5〜1mm程度、やじり状部52a5の軸径は最大径で0.6〜1.5mm程度が好ましい。
針状部材52aの基端部(中径部52a1)には、図1B等に示すように、縫合糸6を結紮するための結紮具7が装着される。結紮具7は、可撓性を有する線材の両端を結合して略ループ状(無端状)に成形してループ部材とするとともに、ループ部材の中間部分を略平行するように互いに近接させて、該中間部分に、弾性を有する素材からなる略円筒状のチューブ(締付チューブ)7aをスライド可能に外嵌して構成されている。ループ部材の素材としては、たとえばポリアミド樹脂が用いられ、締付チューブ7aの素材としては、たとえばシリコーンエラストマーが用いられる。
前側アーム51は、図5Bに示すように、略円弧状(V字状、コの字状、U字状等であってもよい)に形成されて、一対の糸支持部(二股部)51a,51aを有しており、この糸支持部51a,51aに渡るように、縫合糸6が装着される。縫合糸6の両端には、それぞれ円環状に形成された係合部材6a,6bが取り付けられている。
前側アーム51の糸支持部51a,51aのそれぞれの先端部には、前面(図1Bにおいて下面)および後面(図1Bにおいて上面)に渡って貫通する貫通孔51b,51bが形成されており、該貫通孔51b,51bの後面側に係合部材6a,6bが係合可能な収容空間(不図示)が形成されている。貫通孔51b,51bの側部の一部には、縫合糸6が通過し得るように、内外に渡り貫通溝が形成されている。収容空間は、該貫通孔51b,51bよりも僅かに大きい径であって、係合部材6a,6bがその表裏を貫通する貫通孔が糸支持部51a,51aの貫通孔51b,51bに対して略同心となるように配置した状態で、その内壁によって係脱可能に係合され得る程度の径に設定されている。
各係合部材6a,6bの貫通孔は、針状部材52aのやじり状部52a5を挿通させることはできるが、やじり状部52a5が完全に該貫通孔を挿通すると針状部材52aから係合部材6a,6bが抜け落ちない構造となっている。具体的には、各係合部材6a,6bは、その内径が針状部材52aのやじり状部52a5の外径よりも小さいが、針状部材52aの小径部52a4の先端(つまりやじり状部52a5との連結部分)の軸径よりも大きくなるように形成されている。なお、糸支持部51a,51aの中央部には縫合糸収容部51dが設けられており、糸支持部51a,51aに渡って配置された縫合糸6の中間部分は、この縫合糸収容部51dに収容されるようになっている。
また、前側アーム51には、この縫合装置1の体内への挿入時等に、針状部材52a(やりじ状部52a5)を保護するための針収容穴51cが形成されている。さらに、前側アーム51には、後面に一対の突起部51g,51gが立設されている。突起部51g,51gは、前側アーム51が前側ガイド部53に連結された際に、前側ガイド部53の外側ガイド53dの外側にその内面が当接するように設けられている。
前側アーム51の糸支持部51a,51aのそれぞれの基端部側の接合部分には、上下に貫通する貫通穴51eが形成されており、この貫通穴51eに、図5Aに示す前側ガイド部53が着脱可能に嵌合固定される。前側ガイド部53は、ガイドシャフト53a、シャフトピン53b、接続ピン53c、外側ガイド53dおよび板バネ53eを備えている。
ガイドシャフト53aは、図5Cおよび図5Dに示すように、略円柱状の部材からなり、その軸方向に沿って3本のガイド溝53a1,53a2,53a3が形成されている。これらのガイド溝53a1,53a2,53a3は、ガイドシャフト53aが後側アーム52のガイド管52cに挿入された状態で、ピン部材52eの内部に突出する先端部がこれらのいずれか1つに沿って移動することで、ガイド管52c(後側アーム52)のその軸周りの回転を規制するものである。
ガイド溝53a1および53a2は、ガイドシャフト53aの軸方向の両端(図5Aにおいて上端から下端)に至っており、ガイド溝53a3は、ガイドシャフト53aの前端(図5Aにおいて下端)には至っているものの、後端(図5Aにおいて上端)には至っておらず、途中までとなっている。ガイド溝53a3の後端53a5の近傍部分は接続溝53a4を介してガイド溝53a1に接続されており、この接続溝53a4の部分で、ピン部材52eは接続溝53a4を通過して、ガイド溝53a1または53a3に移動できる、すなわち、この部分では、ガイド管52c(後側アーム52)の旋回(回転)が許容されるようになっている。
図5Aに戻り、ガイドシャフト53aの後端には、略円筒状の接続ピン53cを介して、シャフトピン(当接部材)53bが固定されている。シャフトピン53bは、図5Eに示すように、ガイドシャフト53aと略同径の略円筒状の部材から形成されており、その内腔に接続ピン53cが挿入固定されている。シャフトピン53bの内腔には、その後端側から前側アーム移動ワイヤ31の遠位端が挿入され、互いに一体的に溶接固定されている。シャフトピン53bには、その側面にその両端面に渡る切欠部53fが形成されている。この切欠部53fは、シャフトピン53bがガイドシャフト53aに固定された状態で、ガイド溝53a1とは略180°反対側に形成されている。
シャフトピン53bは、前側アーム51の通常移動範囲の一端を規定するための部材である。シャフトピン53bは、前側アーム51を後側アーム52から離間するように移動させた場合に、ピン部材52eがこれに当接(干渉)して、後側ガイド部53のチューブ先端部32aに対する連結を保持する通常移動範囲の一端を規定する規定部材である。
すなわち、ピン部材52eがガイド溝53a1または53a2に沿った状態で、前側アーム51を後側アーム52に対して離間するように移動させた場合には、該ガイド溝53a1または53a2の後端を通過し終えたのと略同時にピン部材52eがシャフトピン53bの前端面に当接して、前側アーム51の該通常移動範囲の一端を越えた移動が規制させる。
ピン部材52eが、ガイドシャフト53aの後端とシャフトピン53bの前端の間の接続ピン53cの部分(接続溝53h)にある場合には、後側アーム52の前側アーム51に対するその軸周りの回転が許容される。このため、前側アーム移動ワイヤ31に対して後側アーム移動チューブ32を回転させて、ピン部材52eが所望のガイド溝53a1または53a2に挿入し得る位置に設定し、後側アーム移動チューブ32に対して前側アーム移動ワイヤ31を近位端側にスライドさせることにより、該当するガイド溝53a1または53a2に沿った移動が可能となる。
シャフトピン53bの切欠部53fは、これとピン部材52eが、シャフトピン53bの軸周りにおいて、所定の位置関係にある場合にのみ、該ピン部材52eの通過を許容することにより、前側アーム51の通常移動範囲の一端を越えた移動を許容するためのものである。したがって、その他の位置関係にある場合には、該ピン部材52eの通過が規制されるため、前側アーム51の通常移動範囲の一端を越えた移動は許容されない。
図5Aに戻り、前側ガイド部53のガイドシャフト53aの前端側(シャフトピン53bと反対側)は、その前端側が閉塞された略円筒状でその側部に内外に連通する開放部を有する外側ガイド53dの該閉塞面の内面(後端面)に固定されている。外側ガイド53dの該閉塞面の外面(前端面)には、突起部53gが一体的に固定されており、該突起部53gに板バネ53eが固定されている。
突起部53gを前側アーム51の貫通穴51eに嵌入すると、該嵌入に伴い板バネ53e,53eが貫通穴51eの内面に押圧されて内側に変形し、完全に嵌入されたところで、板バネ53e,53eが自己の弾性により開脚して、板バネ53e,53eの先端部が貫通穴51eに形成された段差面51f,51fにそれぞれ係合することにより、前側アーム51を前側ガイド部53に連結固定することができる。この状態から、板バネ53e,53eを専用の治具等を用いて閉脚するように弾性変形させて、板バネ53e,53eの先端部の段差部51f,51fに対する係合を解除することにより、前側アーム51を前側ガイド部53から分離することができる。
このように、本実施形態では、前側アーム51は、前側ガイド部53に対して着脱可能に連結できる構成となっているので、1針の縫合が終了した後、前側アーム51を専用の治具等を用いて取り外し、新たな縫合糸6が装着された前側アーム51を前側ガイド部53に取り付けることができる。したがって、縫合糸6を前側アーム51に装着する細かく繊細な作業は事前に、縫合装置1の製造者等によって別途に行っておくことができ、現場でこの作業を行う必要がなくなるため、体内組織の縫合を短時間で行うことができるようになる。
(操作部)
縫合装置1の操作部(ハンドル)4は、図1A、図2A、図3A、図6Aおよび図6Bに示すように構成されている。すなわち、操作部4は、スライダ部41、ベース42およびスライド規制手段としての一対の交換ボタン(回動部材)43,43を備えて構成されている。
概略的には、スライダ部41がベース部42にスライド可能に設けられており、スライダ部41は、ベース部42に対して、先端(遠位端)側に移動した位置と基端(近位端)側に移動した2つの位置によって規定される通常移動範囲内で移動し得るようになっており、交換ボタン43,43を操作(押圧)することによって、スライダ部41が該通常移動範囲の一端を越えて所定位置(後側アーム52を交換し得る交換位置)まで移動できるようになっている。
具体的には、図6Aに最もよく示されているように、スライダ部41は、その遠位端側が略円柱状に形成された円柱部41aとなっており、その近位端側には該円柱部41aにその遠位端が固定されたグリップ部材41bを有している。スライダ部41の円柱部41aには、その遠位端に開口し、その軸芯に沿って延在する略円柱状のワイヤ挿入孔41cが形成されている。
ワイヤ挿入孔41cの径は、前側アーム移動ワイヤ31の外径と略等しい値に設定されており、ワイヤ挿入孔41cに前側アーム移動ワイヤ31の近位端側が挿入されて、前側アーム移動ワイヤ31の近位端側の部分がスライダ部41の円柱部41aに接続固定される。
ベース部42は、一対の略対称に形成された半割部材を複数のネジ等(不図示)により接合してなる略円筒状の部材からなり、その近位端に開口し、その軸芯に沿って延在する略円柱状のスライダ部挿入孔42aを有している。スライダ部挿入孔42aの径は、スライダ部41の円柱部41aの外径よりも僅かに大きい値に設定されており、スライダ部挿入孔42aにスライダ部41の円柱部41aが挿入されることにより、スライダ部41がベース部42に対して、該軸芯に沿ってスライド可能に取り付けられている。スライダ部挿入孔42aの長手方向(軸芯に沿う方向)の寸法(深さ)は、スライダ部41の円柱部41aの長手方向の寸法よりも大きい値に設定されている。
また、ベース部42は、その遠位端に開口し、その軸芯に沿って延在する略円柱状のチューブ挿入孔42bを有している。チューブ挿入孔42bはスライダ部挿入孔42aと略同軸上に設けられている。チューブ挿入孔42bの径は、後側アーム移動チューブ32の外径と略等しい値に設定されており、チューブ挿入孔42bに後側アーム移動チューブ32の近位端側が挿入されて、後側アーム移動チューブ32の近位端側の部分がベース部42に接続固定される。
さらに、ベース部42は、スライダ部挿入孔42aとチューブ挿入孔42bとの間を連通するように、これらと略同軸上に設けられた略円柱状のワイヤ挿通孔42cを有している。ワイヤ挿通孔42cの径は、前側アーム移動ワイヤ31の外径よりも僅かに大きい値に設定されており、ワイヤ挿通孔42cに、後側アーム移動チューブ32の近位端から引き出された前側アーム移動ワイヤ31の近位端側がスライド可能に挿通された状態で、前側アーム移動ワイヤ31の近位端側の部分が円柱部41aに接続固定される。
ベース部42の近位端面42dのやや内側の部分には、鍔状に張り出した略リング状の係合部42eが設けられている。
グリップ部材41bの円柱部41aに接続される部分の近傍部分には、一対の交換ボタン43,43が、該円柱部41aを挟んで略対称に(該円柱部41aを介して互いに対向するように)配置されている。交換ボタン43,43は、スライダ部41の軸心方向(スライダ部41のスライド可能方向)に略直交するようにスライダ部41に備えられた一対の回動軸44,44に対してそれぞれ回動可能に支持されている。交換ボタン43,43は、縫合部5の後側アーム52を交換するために、後側アーム52をシース部3(前側アーム移動ワイヤ31、後側アーム移動チューブ32)から取り外し、または取り付ける際に用いられるボタンである。
一対の交換ボタン43,43の近位端側の部分には、単一の圧縮コイルバネ(バネ部材)44が該交換ボタン43,43の近位端側の部分を外側に付勢するように介装されており、一対の交換ボタン43,43に外力が作用しない状態(押圧しない状態)では、図6Aに示すように、交換ボタン43,43の遠位端側の内側の部分が円柱部41aを挟み込んだ状態となっている。この状態では、ベース部42に対してスライダ部41を遠位端側に移動させた場合には、ベース部42の近位端面42dが、交換ボタン43,43の先端部43a,43aに当接(衝突)し、それ以上の移動は制限される。
この状態(すなわち、スライド規制手段が第1姿勢である状態)では、ベース部42の近位端面42dが、交換ボタン43,43の先端部43a,43aに当接することにより、後側アーム移動チューブ32に対して前側アーム移動ワイヤ31を遠位端側に押し込む方向へのスライドが制限されるため、前側アーム51の後側アーム52に対する通常移動範囲の一端が規定された状態となる。
一対の交換ボタン43,43の両方を、指で挟持することなどによってコイルバネ44の付勢力に抗して押圧すると、図6Bに示すように、交換ボタン43,43は回動軸44,44周りにそれぞれ対称的に回動して、先端部43a,43aが円柱部41aから離間する方向に開脚する。この状態(すなわち、スライド規制手段が第2姿勢である状態)では、交換ボタン43,43の先端部43a,43aによるベース部42の近位端面42dに対する移動制限が解除され、ベース部42に対してスライダ部41を、ベース部42の近位端面42dがスライダ部41のグリップ部材41bの遠位端面に当接するまで、さらに遠位端側に移動させることが可能となる。
これにより、前側アーム51の後側アーム52に対する通常移動範囲の一端を越えた移動が可能となる。なお、交換ボタン43,43を押圧して、ベース部42の近位端面42dをスライダ部41のグリップ部材41bの遠位端面に当接させた状態では、ベース部42の近位端近傍に設けられた係合部42eに、交換ボタン43,43の先端部の内側部分が係合し、交換ボタン43,43が開いた状態が維持される。この状態から、ベース部42に対してスライダ部41を近位端側に移動させると、これらの係合が解除され、押圧が解除された交換ボタン43,43は、コイルバネ45の付勢力によって、元の状態(図6Aの状態)に戻る。
(縫合工程)
以下、上述した縫合装置1を使用した切開部の縫合工程(縫合作業)について、図7A〜図7Kを参照して説明する。なお、以下では、胃壁に形成された切開部を縫合する場合を例として説明する。
まず、図7Aに示す第1工程に先立ち、図1Aに示すように、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を近位端側にスライドさせて、図1Bに示すように、縫合部5において、前側アーム51に対して後側アーム52を近接させて、後側アーム52の針状部材52aの先端(やじり部52a5)を前側アーム51の針収容穴51cに収容した状態とする。この状態で、縫合装置1を取り付けた内視鏡2のシャフトを胃内に挿入して、縫合装置1を縫合すべき切開部近傍に配置する。
次いで、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を遠位端側にスライドさせて、縫合部5において、後側アーム52に対して前側アーム51を離間させる。なお、このとき、後側アーム52のピン部材52eは、前側ガイド部53のガイドシャフト53aのガイド溝53a3に配置されており、ピン部材52eがガイド溝53a3の端面53a5に当接して、ベース部42に対するスライダ部41の遠位端側へのスライドができなくなるので、ここでベース部42に対してスライダ部41を所定の方向に回転させて、ピン部材52eを、接続溝53a4を通過させて、ガイド溝53a1に配置させる。
ピン部材52eがガイド溝53a1に沿って配置された状態で、図2Aに示すように、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を遠位端側にさらにスライドさせて、図2Bに示すように、縫合部5において、後側アーム52に対して前側アーム51を離間させた状態とし、図7Aに示す第1工程を実施する。
図7Aに示す第1工程では、まず、操作部4をケースチューブ33に対して全体的に遠位端側に押し込むとともに、必要に応じて回転させて、同図に示されているように、後側アーム52に対して突出して配置されている前側アーム51のみを切開部SHに挿入し、前側アーム51の一方の糸支持部51aと針状部材52a(やじり部52a5)によって切開部SHの一方の口縁部Saが挟まれた状態となるように、前側アーム51と後側アーム52を配置する。
次いで、図1Aに示されているように、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を近位端側にスライドさせて、縫合部5において、後側アーム52に対して前側アーム51を近接させると、図7Bに示されているように、針状部材52aが一方の口縁部Saに突き刺さり、該口縁部Saを貫通し、さらに針状部材52aのやじり状部52a5が一方の糸支持部51aの収容空間内に収容(支持)された係合部材6aの貫通孔を貫通して通過する。これにより、係合部材6aの貫通孔は、針状部材52aの小径部52a4に至り、係合部材6aが針状部材52aに係合された状態となる。
次いで、図2Aに示すように、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を遠位端側に、ベース部42の近位端面42dが交換ボタン43,43の先端部43a,43aに当接するまでスライドさせて、縫合部5において、後側アーム52に対して前側アーム51を離間させた状態とすると、図7Cに示されているように、係合部材6aが係合された針状部材52aが一方の口縁部Saに挿通させる際に形成された孔(以下、第1穿孔という)を逆行して胃内に戻る。これにより、縫合糸6の一部(係合部材6a側の一部)が一方の口縁部Saを貫通した状態となる。
このとき、後側アーム52のピン部材52eは、前側ガイド部53のガイドシャフト53aのガイド溝53a1を通過して、ガイドシャフト53aとシャフトピン53bとの間の接続ピン53cの部分(接続溝53h)に位置しているので、ここでベース部42に対してスライダ部41を所定方向に僅かに回転させて、ピン部材52eをガイド溝53a2に挿入可能な位置に配置させる。
その後、図7Dに示されているように、前側アーム51の他方の糸支持部51aと針状部材52aによって切開部SHの他方の口縁部Sbが挟まれた状態となるように、前側アーム51と後側アーム52を配置する。
この状態から、図1Aに示すように、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を近位端側にスライドさせて、縫合部5において、後側アーム52に対して前側アーム51を近接させると、図7Eに示されているように、針状部材52aが他方の口縁部Sbに突き刺さり、該口縁部Sbを貫通し、さらに針状部材52aのやじり状部52a5が他方の糸支持部51aの収容空間内に収容(支持)された係合部材6bの貫通孔を貫通して通過する。これにより、係合部材6bの貫通孔は、針状部材52aの小径部52a4に至り、係合部材6bが針状部材52aに係合された状態となる。
次いで、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を遠位端側にスライドさせて、縫合部5において、後側アーム52に対して前側アーム51を離間させた状態とすると、図7Fに示されているように、係合部材6bが係合された針状部材52aが他方の口縁部Sbに挿通させる際に形成された孔(以下、第2穿孔という)を逆行して胃内に戻る。これにより、縫合糸6の一部(係合部材6b側の一部)が他方の口縁部Sbを貫通した状態となる。
これにより、縫合糸6の両端が固定されている一対の係合部材6a,6bがいずれも一本の針状部材52aに係合した状態となり、縫合糸6によって、針状部材52a(つまり胃内)から第1穿孔を貫通して胃外にでて、胃外面から第2穿孔を貫通して針状部材52a(つまり胃内)に戻る輪が形成される。
次いで、操作部4において、ケースチューブ33に対して、スライダ部41およびベース部42を全体的に近位端側にスライドさせて、図7Gに示されているように、前側アーム51(糸支持部51a)を切開部SHを通して胃内に移動させる。前側アーム51(糸支持部51a)が胃内に入ると、針状部材52aが切開部SHから離間し、縫合糸6の両端が切開部SHから離間するように移動するので、縫合糸6において第1穿孔を貫通している部分と第2穿孔を貫通している部分とが引き寄せられ、切開部SHの一対の口縁部Sa,Sbの端面同士が当接して接合される。
縫合装置1による切開部SHの縫合作業が終了したならば、続いて、縫合糸6の結紮作業を行う。この作業には、不図示の結紮装置が用いられる。結紮装置としては、たとえば、内視鏡の処置具案内管を介して管腔内に導入される結紮チューブおよび該結紮チューブ内に摺動可能に挿通された結紮ワイヤを備え、該結紮ワイヤの遠位端に、該チューブの遠位端から突出することにより自己の弾性により略V字状に開脚し、該チューブの遠位端部に引き込まれることにより閉脚するようにした連結フックを設けて構成されたものを用いることができる。
図7Gに示すように、結紮具7は、針状部材52aの基端部(中径部52a1)に、ループ部材の一端部(外嵌された締付チューブ7aにより形成される2つのループのうちの一方)が挿入された状態で保持されているので、結紮装置の結紮チューブ8(図7H参照)の遠位端を結紮具7のループ部材の他端部(外嵌された締付チューブ7aにより形成される2つのループのうちの他方)の近傍に配置し、結紮チューブ8から突出されて開脚した連結フックで該ループ部材の他端部を把持し、該ループ部材の他端部を結紮チューブ8の遠位端部に引き込ことにより、結紮具7を結紮チューブ8の遠位端に連結する。
次いで、図7Hに示されているように、結紮具7が連結された結紮チューブ8の先端部を、切開部SH側(図7Hにおいて下方)へ移動させて、結紮具7のループ部材の一端部の内側に縫合糸6の両端部が挿通された状態とする。これにより縫合糸6が絞り込まれ、縫合糸6の両端部が束ねられた状態となる。
縫合糸6の両端部が束ねられた状態から、連結フックが結紮チューブ8内にさらに引き込まれるように結紮ワイヤをスライドさせると、図7Iに示されているように、締付チューブ7a内にループ部材の一端部が縫合糸6とともに引き込まれ、締付チューブ7a内にループ部材の一端部および縫合糸6が密着しかつ圧縮された状態で収容される。つまり、ループ部材の一端部と縫合糸6とがチューブ7a内に締まり嵌めされた状態で収容されることになるので、縫合糸6およびループ部材の一端部は、チューブ7aから抜け落ちないように固定される。これにより、縫合糸6の結紮が完了する。
縫合糸6の結紮が完了したならば、結紮ワイヤの位置が変化しないようにしつつ、結紮ワイヤに対して結紮チューブ8を引き込むように近位端側にスライドすると、結紮チューブ8の遠位端から連結フックおよびループ部材の他端部が突出(露出)し、連結フックが自己の弾性により開脚して、把持が解除され、図7Jに示されているように、結紮状態とされた結紮具7から結紮装置を分離させる。
最後に、図7Kに示されているように、結紮具7と縫合部5(針状部材52a)との間の縫合糸6をループカッターと称される内視鏡用はさみ鉗子等により切断して、結紮具7と縫合部5とを切り離し、さらに必要に応じて、結紮状態の結紮具7のループ部材の他端部を、ループカッター等により切断し、回収することにより、1針の縫合に係る一連の手技が完了する。
上述した手技により、切開部の1針の縫合を行った後、さらに1針以上の縫合を行う場合には、新たな縫合糸6および結紮具7を縫合部5に装着する必要がある。本実施形態では、結紮具7が装着される後側アーム52を必要に応じて着脱し得る構造が採用されており、後側アーム52を交換する(結紮が終了した前側アーム51および後側アーム52を取り外し、縫合糸6が装着された前側アーム5および結紮具7が装着された後側アーム52を取り付ける)ことができるようになっている。
すなわち、1針の縫合が完了したならば、縫合装置1を内視鏡2とともに、体外に引き出し、前側アーム51および後側アーム52の交換作業を行う。前側アーム51の交換については、前述したように、前側アーム51を専用の治具等を用いて取り外し、新たな縫合糸6が装着された前側アーム51を前側ガイド部53に取り付ければよい。後側アーム52の交換は、次のように行うことができる。すなわち、まず、図2Aに示されているように、操作部4において、ベース部42に対してスライダ部41を近位端側にスライドさせることにより、図2Bに示されているように、縫合部5において、後側アーム52に対して前側アーム51を離間させ、前側アーム51を通常移動範囲の一端に位置させた状態とする。
この状態では、後側アーム52のピン部材52eは、ガイドシャフト53aとシャフトピン53bとの間の接続ピン53cの部分(接続溝53h)(図5A参照)に位置しているので、ここでベース部42に対してスライダ部41を所定角度(略180°)だけ回転させて、図2Cに示されているように、ピン部材52eがシャフトピン53bの切欠部53f(図5E参照)を通過し得る位置に配置させる。なお、ここで、キャップ55を近位端側に移動して、キャップ55の接続管52dに対する嵌合を解除しておく。
この状態で、図3Aまたは図6Bに示されているように、操作部4において、一対の交換ボタン43,43をコイルバネ45の付勢力に抗して押圧して、その先端部43a,43aを開いた状態とする。これにより、通常移動範囲の一端を越えた移動が可能となるので、ベース部42に対してスライダ部41をさらに遠位端側にスライドさせて、ベース部42の近位端42dをスライダ部41のグリップ部材41bの遠位端に当接させる。
この操作により、図3Bに示されているように、縫合部5においては、ピン部材52eがシャフトピン53bの切欠部53fを通過し、前側ガイド部53のガイドシャフト53aおよびシャフトピン53bが後側アーム52の後側ガイド部(ガイド管52c)から抜け出し、後側アーム52の前側ガイド部53に対する連結が解除される。
次いで、図3Cに示されているように、後側アーム52の接続管52dから後側アーム移動チューブ32の先端部32aが抜け出すように、後側アーム52を遠位端側(図3Cにおいて下方)に移動させつつ、後側アーム52の貫通溝52fを前側アーム移動ワイヤ31が通過するように、該後側アーム52を該前側アーム移動ワイヤ31から離間させて、側方に移動させる。これにより、後側アーム52をシース部3(前側アーム移動ワイヤ31および後側アーム移動チューブ32)から分離する(取り外す)ことができる。
使用済みの後側アーム52の分離が完了したならば、別途新たな結紮具7を装着した後側アーム52を、上述した分離作業と逆の手順で装着作業を行うことにより、シース部3(前側アーム移動ワイヤ31および後側アーム移動チューブ32)に装着する(取り付ける)ことができる。
上述した実施形態によれば、後側アーム連結手段(チューブ先端部32a、ガイド管52c、接続管52d、ピン部材52e、貫通溝52f、シャフトピン53b、切欠部53f等)により前側ガイド部53をシース部3(前側アーム移動ワイヤ31および後側アーム移動チューブ32)に着脱可能に連結するようにしたので、1針の縫合が終了した後、使用済みの後側アーム52を取り外し、新たな結紮具7を装着した後側アーム52を取り付けることができる。したがって、結紮具7を後側アーム52に装着する非常に細かく繊細な作業は、縫合装置1の製造者等により事前に別途に行っておくことができ、現場でこの作業を行う必要がなくなるため、体内組織の縫合を短時間で行い得るようになる。したがって、患者の身体に対する負担を軽減することができる。
また、上述した実施形態によれば、ベース部42に対してスライダ部41を遠位端側にスライドさせることにより、前側アーム51に対して後側アーム52を離間するように移動させた際に、操作部4において、ベース部42の近位端面42dが交換ボタン43,43の先端部43a,43aに当接するとともに、縫合部5において、後側アーム52のガイド管52c内に突出するピン部材52eが該ガイド管52c内で前側ガイド部53のシャフトピン53bの遠位端面(前端面)に当接する。
したがって、誤操作等により、操作部4の交換ボタン43,43を押圧してしまって、ベース部42に対してスライダ部41を通常移動範囲の一端を越えて移動し得る状態になった場合であっても、ピン部材52eがシャフトピン53bに当接するため、シャフトピン53bが後側アーム52のガイド管52cから抜け出すことはない。
一方、誤操作等により、ベース部42に対してスライダ部41を回転させて、ピン部材52eとシャフトピン53bの切欠部53fとが所定の関係となった場合(互いに対応した位置に配置された場合)であっても、意図的に一対の交換ボタン43,43の両方を押圧しない限り、ピン部材52eが切欠部53fを通過し得ないため、シャフトピン53bが後側アーム52のガイド管52cから抜け出すことはない。
このように、後側アーム52を取り外すという明確な意図をもって、ベース部42に対するスライダ部41のその軸周りの相対位置を調整して、ピン部材52eが切欠部53fを通過し得る状態にするとともに、一対の交換ボタン43,43の両方を指で挟持すること等により交換ボタン43,43の両方を押圧して、スライダ部41を交換位置に移動させるという作業を実施した場合にのみ、後側アーム52をシース部3(前側アーム移動ワイヤ31,後側アーム移動チューブ32)から取り外すことができる状態となる。したがって、後側アーム52が不用意にシース部3(前側アーム移動ワイヤ31,後側アーム移動チューブ32)から脱落してしまうことを効果的に防止することができる。
なお、上述した実施形態では、交換ボタン43,43は一対を略対称に配置して設けたが、いずれか一方のみとしてもよい。交換ボタン43を付勢するバネとしては、圧縮コイルバネ44に限られず、引張コイルバネであってもよく、板バネであってもよい。さらに、交換ボタンは、ベース部42に対してスライダ部41の通常移動範囲の一端を越えての移動を選択的に許容または制限し得るものであればよく、上述したような交換ボタン43の構成に限られない。
上述した実施形態に係る縫合装置1は、本発明が適用可能な内視鏡用処置具の一例であることは上述した通りであり、本発明は、それぞれ遠位端および近位端を有する長尺体と該長尺体がスライド可能に挿通された筒状体とを有するシース部と、該シース部の遠位端に配置される処置部と、該シース部の近位端に設けられる操作部とを有する各種の医療用処置具に広く適用可能である。より具体的には、たとえば、体内組織をクリップで把持して止血やマーキング等を行うためのクリップ装置、体内組織を結紮スネアで結紮する結紮装置、体内管腔にステントを留置するステントデリバリ装置、鉗子装置、高周波ナイフ装置、等が例示される。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…縫合装置
2…内視鏡
3…シース部
31…前側アーム移動ワイヤ(長尺体)
32…後側アーム移動チューブ(筒状体)
33…ケースチューブ
4…操作部
41…スライダ部
42…ベース部
43…交換ボタン(回動部材)
44…回動軸
45…コイルバネ(バネ部材)
5…縫合部
51…前側アーム
51a…糸支持部
52…後側アーム
52a…針状部材
52c…ガイド管
52d…接続管
52e…ピン部材
52f…貫通溝
53…前側ガイド部
53a…ガイドシャフト
53b…シャフトピン
53c…接続ピン
53h…接続溝
6…縫合糸
6a,6b…係合部材
7…結紮具
7a…締付チューブ
SH…切開部
Sa,Sb…口縁部

Claims (4)

  1. それぞれ遠位端および近位端を有する長尺体と該長尺体がスライド可能に挿通された筒状体とを有するシース部と、該シース部の遠位端に配置される処置部と、該シース部の近位端に設けられる操作部とを有する医療用処置具であって、
    前記操作部は、
    前記筒状体の近位端が接続されるベース部と、
    前記長尺体の近位端が接続され、前記ベース部にスライド可能に取り付けられたスライダ部と、
    外力が作用しない状態では前記ベース部の一部に干渉して前記スライダ部の通常移動範囲の一端を規定する第1姿勢を持つと共に、外力が作用することで前記スライダ部の該通常移動範囲の一端を越えたスライドを可能とする第2姿勢を持つスライド規制手段と、を有することを特徴とする医療用処置具。
  2. 前記スライド規制手段は、
    前記スライダ部のスライド可能方向に略直交するように前記スライダ部に備えられた回動軸に対して、回動可能に支持された回動部材で構成され、
    前記回動部材は、前記第1姿勢では、前記ベース部の近位端面に衝突して、前記スライダ部の通常移動範囲の一端を規制する先端部を持ち、
    前記回動部材を回動させることで、前記回動部材の先端部は、前記ベース部の前記近位端面に衝突することが無くなり、前記スライダ部の前記通常移動範囲の一端を越えたスライドを可能としている請求項1に記載の医療用処置具。
  3. 前記スライド規制手段は、
    前記回動部材に外力が作用しない状態では前記スライド規制手段が前記第1姿勢となるように、前記回動部材を付勢するバネ部材をさらに有する請求項2に記載の医療用処置具。
  4. 前記スライド規制手段は、
    前記スライダ部を介して互いに対向するように設けられた一対の前記回動部材で構成されている請求項2または3に記載の医療用処置具。
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