JP2018088512A - 半導体装置用配線部材 - Google Patents

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Kaoru Hishiki
薫 菱木
一則 飯谷
Kazunori Iitani
一則 飯谷
浩太郎 留岡
Kotaro Tomeoka
浩太郎 留岡
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Abstract

【課題】リフローにより半田を溶融させて半導体素子と基板の端子とを接続する半導体装置の組立てにおいて、溶融した半田を制御し易く、半田ブリードによる隣接する端子とのショートを防止可能な半導体装置用配線部材の提供。【解決手段】内部端子となる第1のめっき層11と外部端子となる第2のめっき層12により端子13mが構成され、複数の端子が樹脂15によって固定され、樹脂の一方の側の開口部から第1のめっき層が露出し、樹脂の他方の側の開口部から第2のめっき層が露出し、樹脂の一方の側の面15cは第1のめっき層の一方の側の面11aより高い位置に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置用配線部材に関し、特に半導体素子をフリップチップ接続するための半導体装置用配線部材に関する。
近年、半導体素子と基板の端子とをワイヤボンディングにより接続を行うタイプの半導体装置に代わり、実装面積を小さくでき、配線が短いために電気的特性が良いフリップチップ接続を行うタイプの半導体装置が増えてきている。
フリップチップ接続方法には、例えば、特許文献1に記載されているように半導体素子の電極にバンプを形成し、半導体素子の電極に形成したバンプと基板の間に異方性導電膜を挟んで加熱圧着し、異方性導電膜に含まれる導電粒子によりバンプと基板の端子とを電気的に接続する方法や、電極にバンプを形成した半導体素子を基板に載せ荷重と超音波によりバンプを溶融して接合し、半導体素子と基板との隙間を樹脂封入するという方法がある。
また、基板の端子に半田を形成し、半導体素子を搭載してリフローにより半田を溶融させることで半導体素子と基板の端子とを接続する方法もある。
これらのフリップチップ接続方法は、小型化、薄型化、高周波化、高速化が進む次世代半導体装置に適合した実装技術である。
特開2002−261190号公報
ところで、フリップチップ接続方法として、基板の端子に半田を形成し、半導体素子を搭載してリフローにより半田を溶融させることで半導体素子と基板の端子とを接続する方法には、半導体装置の組立てにおいて、溶融した半田を制御することが難しく、隣接する端子とのショート(短絡)の問題がある。
例えば、特許文献1に記載のような半導体装置用配線部材の端子に、接続用の半田を介して半導体素子をフリップチップ実装した場合、接続用の半田が溶融したときにブリードし易く、ブリードした半田が隣接する端子と接触することで配線ショートを起こす虞がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、基板の端子に半田を形成し、半導体素子を搭載してリフローにより半田を溶融させることで半導体素子と基板の端子とを接続する半導体装置の組立てにおいて、溶融した半田を制御し易く、半田ブリードによる隣接する端子とのショート(短絡)を防止可能な半導体装置用配線部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による半導体装置用配線部材は、内部端子となる第1のめっき層と外部端子となる第2のめっき層により端子が構成され、複数の前記端子が樹脂によって固定された半導体装置用配線部材であって、前記樹脂の一方の側の開口部から前記第1のめっき層の一方の側の面が露出し、前記樹脂の他方の側の開口部から前記第2のめっき層の他方の側の面が露出し、前記樹脂の一方の側の面は前記第1のめっき層の一方の側の面より高い位置に形成されていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置用配線部材においては、前記樹脂の一方の側の開口部は、前記第1のめっき層の一方の側の面と同じ形状及び大きさに形成されているのが好ましい。
また、本発明の半導体装置用配線部材においては、前記第1のめっき層は、一方の側から他方の側へ向けて順に形成された、貴金属めっき層と金属めっき層とからなり、前記第2のめっき層は、前記第1のめっき層の他方の側の面に、該第1のめっき層の他方の側の面と比べて、面の形状及び大きさが同一、または面の大きさが小さい所定形状で、一方の側から他方の側へ向けて順に形成された、金属めっき層と貴金属めっき層とからなるのが好ましい。
本発明によれば、基板の端子に半田を形成し、半導体素子を搭載してリフローにより半田を溶融させることで半導体素子と基板の端子とを接続する半導体装置の組立てにおいて、溶融した半田を制御し易く、半田ブリードによる隣接する端子とのショート(短絡)を防止可能な半導体装置用配線部材が得られる。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置用配線部材の構成を示す図で、(a)は多列型半導体装置用配線部材の平面図、(b)は(a)の多列型半導体装置用配線部材に備わる個々の半導体装置用配線部材の一方の側から見た平面図、(c)は(b)のA−A断面図、(d)は(b)のB−B断面図、(e)は(c)の部分拡大図である。 第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材の製造工程を示す説明図である。 図2に示す製造工程を経て製造された第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材を用いて半導体素子を実装した状態を示す断面図である。
実施形態の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
本発明の半導体装置用配線部材は、内部端子となる第1のめっき層と外部端子となる第2のめっき層により端子が構成され、複数の端子が樹脂によって固定された半導体装置用配線部材であって、樹脂の一方の側の開口部から第1のめっき層の一方の側の面が露出し、樹脂の他方の側の開口部から第2のめっき層の他方の側の面が露出し、樹脂の一方の側の面は第1のめっき層の一方の側の面より高い位置に形成されている。
本発明の半導体装置用配線部材のように、樹脂の一方の側の面を、内部端子となる第1のめっき層の一方の側の面よりも高い位置に形成された構成にすると、樹脂の一方の側の開口部の側面と第1のめっき層の一方の側の面とで凹部が形成される。ここで、凹部の底面を構成する第1のめっき層の一方の側の面は、接続用の半田を介して半導体素子をフリップチップ実装する際の接続用の半田と接続する面であるが、凹部の側面を構成する開口部の側面で周囲を囲まれている。このため、接続用の半田を溶融させたときに、溶融した半田は、凹部の側面によって、水平方向への流れを阻止される。また、凹部が容積を有することにより、溶融した半田の溢れ出しも阻止できる。
このため、本発明の半導体装置用配線部材によれば、溶融した半田が制御し易くなり、半田ブリードを防止でき、ブリードした半田が隣接する端子と接触することで生じる配線ショートを防止できる。
また、本発明の半導体装置用配線部材においては、好ましくは、樹脂の一方の側の開口部は、第1のめっき層の一方の側の面と同じ形状及び大きさに形成されている。
このようにすれば、凹部の容積を大きく確保でき、凹部からの溶融した半田の溢れ出しを確実に阻止できる。
また、本発明の半導体装置用配線部材においては、好ましくは、第1のめっき層は、一方の側から他方の側へ向けて順に形成された、貴金属めっき層と金属めっき層とからなり、第2のめっき層は、第1のめっき層の他方の側の面に、第1のめっき層の他方の側の面と比べて、面の形状及び大きさが同一、または面の大きさが小さい所定形状で、一方の側から他方の側へ向けて順に形成された、金属めっき層と貴金属めっき層とからなる。
第2のめっき層を、第1のめっき層の他方の側の面と比べて、面の大きさが小さい所定形状に形成すれば、内部端子となる第1のめっき層と外部端子となる第2のめっき層により構成された端子の側面形状が、略L字形状又は略T字形状となり、樹脂との密着性が向上し、端子の樹脂からの抜けを防止できる。
なお、上述した本発明の半導体装置用配線部材は、金属板の他方の側に第1のめっき層を形成するための開口部を有する第1のレジストマスクを形成する工程と、前記第1のレジストマスクの開口部に内部端子となる第1のめっき層を形成する工程と、第1のレジストマスクを除去する工程と、第1のめっき層の上に第2のめっき層を形成するための開口部を有する第2のレジストマスクを形成する工程と、第2のレジストマスクの開口部に外部端子となる第2のめっき層を形成する工程と、第2のレジストマスクを除去する工程と、金属板の第2のめっき層が形成されている側から、第1のめっき層及び第2のめっき層をエッチングマスクとして用いてエッチングを施し、凹部を形成する工程と、金属板の凹部が形成された側に、第2のめっき層の他方の側の面を露出させ、その他の露出部を覆う樹脂を形成する工程と、金属板を除去する工程と、を有することによって製造できる。なお、このエッチングを施して凹部を形成する工程は、第1のレジストマスクを除去した後、第2のレジストマスクを形成する工程の前に、第1のめっき層をエッチングマスクとして用いてエッチングを施して金属板に凹部を形成するようにして行っても良い。
従って、本発明によれば、基板の端子に半田を形成し、半導体素子を搭載してリフローにより半田を溶融させることで半導体素子と基板の端子とを接続する半導体装置の組立てにおいて、溶融した半田を制御し易く、半田ブリードによる隣接する端子とのショート(短絡)を防止可能な半導体装置用配線部材が得られる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態にかかる半導体装置用配線部材の構成を示す図で、(a)は多列型半導体装置用配線部材の平面図、(b)は(a)の多列型半導体装置用配線部材に備わる個々の半導体装置用配線部材の一方の側から見た平面図、(c)は(b)のA−A断面図、(d)は(b)のB−B断面図、(e)は(c)の部分拡大図である。図2は第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材の製造工程を示す説明図である。図3は図2に示す製造工程を経て製造された第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材を用いて半導体素子を実装した状態を示す断面図である。
第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材は、図1(a)に示すように、マトリックス状に配列された半導体装置用配線部材10n(但し、nは1からXまでの整数。Xは2以上の整数。)の集合体からなる。
個々の半導体装置用配線部材10nは、図1(b)に示すように、複数の端子13m(但し、mは1からYまでの整数。Yは2以上の整数。)と、樹脂15と、を備えて構成されている。
各端子13mは、図1(c)に示すように、内部端子となる第1のめっき層11と、外部端子となる第2のめっき層12とで構成されている。
第1のめっき層11は、一方の側(図1(c)に示す半導体装置用配線部材10nにおける上面側)から他方の側(図1(c)に示す半導体装置用配線部材10nにおける下面側)へ向けて順に形成された、貴金属めっき層と金属めっき層とで構成されている。
第2のめっき層12は、第1のめっき層11の他方の側の面に、第1のめっき層11の他方の側の面と比べて、面の形状及び大きさが同一、または面の大きさが小さい所定形状(図1(c)の例では、面の大きさが小さい所定形状)で、一方の側から他方の側へ向けて順に形成された、金属めっき層と貴金属めっき層とで構成されている。
樹脂15は、各端子13mにおける夫々の側の面を露出させる開口部15a、15bを有し、且つ、開口部15a、15b以外の部位で隣り合う端子13m同士を固定している。
開口部15aは、第1のめっき層11の一方の側の面11aを露出させ、開口部15bは、第2のめっき層12の他方の側の面12aを露出させている。
また、開口部15aは、第1のめっき層11の一方の側の面11aと同じ形状及び大きさに形成されている。
ここで、本実施形態の多列型半導体装置用配線部材では、図1(c)、図1(e)に示すように、樹脂15の一方の側の面15cは、第1のめっき層11の一方の側の面11aより高い位置に形成され、樹脂15の一方の側の開口部15aの側面と第1のめっき層11の一方の側の面11aとで凹部19が形成されている。
また、樹脂15の他方の側の面15dは、第2のめっき層11の他方の側の面12aと略面一に形成されている。
このように構成される第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材は、例えば、次のようにして製造できる。なお、製造の各工程において実施される、薬液洗浄や水洗浄等を含む前処理・後処理等は、便宜上説明を省略する。
まず、金属板1として板厚0.1mm〜0.25mmの銅材を用意する。
次に、基板となる金属板1の両面に第1のレジストマスク用のドライフィルムレジストをラミネートする。このとき、後工程で形成する他方の側(図2(a)に示す金属板1における下面側)の第1のレジストマスク30が、後工程で形成する第1のめっき層11の厚さよりも厚くなるように、他方の側にラミネートするドライフィルムレジストは、所定厚さ以上の厚みを有するものを用いる。
次に、他方の側のドライフィルムレジストに対しては、所定位置に、内部端子及び外部端子の基部を形成するパターンのうちの第1のめっき層11に相当する部位のみを覆い、それ以外の部位を開口させたパターン(ここでは、パターンAとする。)が形成されたガラスマスクを用いて、露光・現像するとともに、一方の側のドライフィルムレジストに対しては、全面を照射するガラスマスクを用いて露光・現像する。そして、他方の側の面にはパターンAの開口を有する第1のレジストマスク30を形成し、一方の側の面には全面を覆う第1のレジストマスク30を形成する。
なお、露光・現像は従来公知の方法により行う。例えば、ガラスマスクで覆った状態で紫外線を照射し、ガラスマスクを通過した紫外線が照射されたドライフィルムレジストの部位の現像液に対する溶解性を低下させて、それ以外の部分を除去することで、レジストマスクを形成する。なお、ここでは、レジストとしてネガ型のドライフィルムレジストを用いたが、レジストマスクの形成には、ネガ型の液状レジストを用いてもよい。さらには、ポジ型のドライフィルムレジスト又は液状レジストを用いて、ガラスマスクを通過した紫外線が照射されたレジストの部分の現像液に対する溶解性を増大させて、その部分を除去することでレジストマスクを形成するようにしてもよい。
次に、パターンAの開口を有する第1のレジストマスク30から露出している金属板1の部位に、第1のめっき層11を形成する(図2(a)参照)。
第1のめっき層11は、貴金属めっき層、金属めっき層の順に形成する。例えば、Auめっき層、Pdめっき層、Niめっき層の順で夫々所定の厚さとなり、且つ、最上層のめっき層(Niめっき層)の面が、パターンAの開口を有する第1のレジストマスク30の面の高さ以下となるように、Auめっき、Pdめっきを夫々順に施し、さらに、Niめっきを施す。なお、好ましくは、このNiめっきを粗化Niめっきとして形成する。そのようにすれば、樹脂との密着性が向上するため品質の向上が図れる。
次に、金属板1の両面に形成した第1のレジストマスク30を除去する(図2(b)参照)。
次に、金属板1の両面に再びドライフィルムレジストをラミネートする。このとき、後工程で形成する第2のめっき層12の厚さよりも厚くなるように、他方の側にラミネートするドライフィルムレジストは、所定厚さ以上の厚みを有するものを用いる。
次に、他方の側のドライフィルムレジストに対し、第1のめっき層11の他方の側の面と比べて、面の形状及び大きさが同一、または面の大きさが小さい所定形状の第2のめっき層12に対応する部位のみを覆い、それ以外の部位を開口させたパターン(ここではパターンBとする)が形成されたガラスマスクを用いて、他方の側を露光・現像し、パターンBの開口を有する第2のレジストマスク31を形成するとともに、一方の側のドライフィルムレジストを露光・現像し、全面を覆う第2のレジストマスク31を形成する。
なお、好ましくは、金属板1の両面に形成された第1のレジストマスク30を除去した後、ドライフィルムレジストをラミネートする前に、金属板1に形成された第1のめっき層11をマスクとして金属板表面を粗化処理する。
また、金属板1の両面に形成された第1のレジストマスク30を除去しないで、金属板1の一方の側に形成した第1のレジストマスク30を残し、他方の側に形成したパターンAの開口を有する第1のレジストマスク30のみを除去し、他方の側にのみパターンBの開口を有する第2のレジストマスク31を形成してもよい。
次に、パターンBの開口を有する第2のレジストマスク31から露出している、第1のめっき層11を構成するNiめっき層の面に、第2のめっき層12を形成する(図2(c)参照)。
第2のめっき層12は、金属めっき層、貴金属めっき層の順に形成する。例えば、Niめっき層、Pdめっき層、Auめっき層の順で夫々所定の厚さとなり、且つ、最上層のめっき層(Auめっき層)の面がパターンBの開口を有する第2のレジストマスク31の面の高さ以下となるように、Niめっきを施し、さらに、Pdめっき、Auめっきを夫々順に施す。なお、Niめっき層を設けずに、Pdめっき層、Auめっき層の順で夫々所定の厚さとなるように、Pdめっき、Auめっきを夫々施してもよい。また、第2のめっき層12における外部端子接合面となるめっき層を構成する金属は、Ni、Pd、Au、Sn等から、外部基材と半田接合可能な種類を適宜選択できる。
次に、両面の第2のレジストマスク31を除去する(図2(d)参照)。
次に、金属板1の一方の側に、第1のレジストマスク、第2のレジストマスクと同様の形成方法を用いて、全面を覆う第3のレジストマスク32を形成する。
なお、金属板1の両面に形成された第2のレジストマスク31を除去しないで、金属板1の一方の側に形成した第2のレジストマスク31を残し、他方の側に形成したパターンBの開口を有する第2のレジストマスク31のみを除去してもよい。
次に、他方の側に形成した第1のめっき層11と第2のめっき層12をエッチングマスクとして、金属板1を構成する銅材の他方の側に所定の深さのエッチングを施し、凹部1aを形成する(図2(e)参照)。
なお、片面のみにエッチングを施すことが可能な場合は、一方の側の全面を覆う第3のレジストマスク32は不要となる。
また、上述したエッチングを施して凹部1aを形成する工程は、第1のレジストマスク30を除去した後、第2のレジストマスク31を形成する工程の前に、第1のめっき層11をエッチングマスクとして用いてエッチングを施して金属板1に凹部1aを形成するようにして行っても良い。
次に、金属板1の一方の側に形成したレジストマスク(第3のレジストマスク32又は第2のレジストマスク31)を除去するとともに、他方の側に樹脂15を形成する(図2(f)参照)。
次に、金属板1をエッチングにより除去する(図2(g)参照)。これにより、本実施形態の多列型半導体装置用配線部材が完成する。
完成した個々の半導体装置用配線部材10nは、樹脂15の一方の側の開口部15aから第1のめっき層11が露出し、樹脂15の他方の側の開口部15bから第2のめっき層12が露出する。また、樹脂15の一方の側の面15cは、第1のめっき層11の一方の側の面11aよりも高い位置に形成され、樹脂15の他方の側の面15dは、第2のめっき層12の他方の側の面12aと略面一に形成される。
このようにして製造された第1実施形態の半導体装置用配線部材を用いた半導体装置の製造は次のようにして行う。図3は図2に示す製造工程を経て製造された第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材を用いて半導体素子を実装した状態を示す断面図である。
図2(g)に示す半導体装置用配線部材10nの第1のめっき層11の内部端子と半導体素子20の電極との間に接続用の半田14を挟んだ態様で、半導体装置用配線部材に半導体素子20を搭載し、次に、熱を加えて接続用の半田14を溶融させることで、第1のめっき層11の内部端子と半導体素子20の電極とをフリップチップ接続させる(図3参照)。
ここで、凹部19の底面を構成する第1のめっき層11の一方の側の面11aは、接続用の半田14を介して半導体素子20をフリップチップ実装する際の接続用の半田14と接続する面であるが、第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材によれば、樹脂15の一方の側の面15cを、内部端子となる第1のめっき層11の一方の側の面11aよりも高い位置に形成された構成にしたので、樹脂15の一方の側の開口部15aの側面と第1のめっき層11の一方の側の面11aとで凹部19が形成され、凹部19の側面を構成する開口部15aの側面で周囲を囲まれている。このため、接続用の半田14を溶融させたときに、溶融した半田14は、凹部19の側面によって、水平方向への流れが阻止される。また、凹部19が容積を有することにより、溶融した半田14の溢れ出しも阻止できる。
このため、第1実施形態の半導体装置用配線部材によれば、溶融した半田14が制御し易くなり、半田ブリードを防止でき、ブリードした半田が隣接する端子と接触することで生じる配線ショートを防止できる。
また、第1実施形態の半導体装置用配線部材によれば、樹脂15の一方の側の開口部15aは、第1のめっき層11の一方の側の面11aと同じ形状及び大きさに形成されているので、凹部19の容積を大きく確保でき、凹部19からの溶融した半田14の溢れ出しを確実に阻止できる。
また、第1実施形態の半導体装置用配線部材において、第2のめっき層12を、第1のめっき層11の他方の側の面と比べて、面の大きさが小さい所定形状に形成したので、内部端子となる第1のめっき層11と外部端子となる第2のめっき層12により構成された端子13mの側面形状が、略L字形状又は略T字形状となり、樹脂15との密着性が向上し、端子13mの樹脂15からの抜けを防止できる。
従って、第1実施形態の半導体装置用配線部材によれば、基板の端子に半田を形成し、半導体素子を搭載してリフローにより半田を溶融させることで半導体素子と基板の端子とを接続する半導体装置の組立てにおいて、溶融した半田を制御し易く、半田ブリードによる隣接する端子とのショート(短絡)を防止できる、
実施例
次に、本発明の実施例にかかる多列型半導体装置用配線部材及びその製造方法を説明する。
なお、各工程には、薬液洗浄や水洗浄等を含む前処理・後処理を実施するが一般的な処理であるので記載を省略する。
まず、金属板1として、リードフレーム材としても使用されている板厚0.2mmの銅材を用意した。
次に、銅材の両面に、厚さ25μmのドライフィルムレジストをラミネートし、銅材の他方の側の所定の位置に第1のめっき層11を形成するためのパターンAが形成されたガラスマスクを用いて、他方の側のドライフィルムレジストに対して露光を行い、一方の側のドライフィルムレジストに対しては、全面を露光し、現像を行い、一方の側は全面を覆う第1のレジストマスク30を形成するとともに、他方の側は第1のめっき層を形成する部位が開口したパターンAの開口を有する第1のレジストマスク30を形成した。
次に、他方の側に形成したパターンAの開口を有する第1のレジストマスク30から露出している銅材の部位に一般的なめっき前処理を行なった後、第1のめっき層の厚さが5μm以下となる設定で、順に、Auめっき層が0.003μm以上、Pdめっき層が0.01μm以上、更にNiめっき層が4μm以上となるように、めっきを施した(図2(a)参照)。
次に、両面の第1のレジストマスク30を剥離し(図2(b)参照)、剥離した両面に再びドライフィルムレジストをラミネートした。このとき、形成する第2の金属めっき層12の厚さに応じて、ドライフィルムレジストの厚さを選定する必要があるが、本実施例では、第2の金属めっき層12を15〜40μmとなるよう形成するため他方の側のみ厚さが50μmのドライフィルムレジストを用い、一方の側は厚さが25μmのドライフィルムレジストを用いた。
そして、先に形成した第1のめっき層11の一部であって、外部端子となる部分に重ねて第2のめっき層12を形成するためのパターンBが形成されたガラスマスクを用いて露光・現像を行い、パターンBの開口を有する第2のレジストマスク31を形成した。また、一方の側には、全体を覆う第1のレジストマスク30と同様、全体を覆う第2のレジストマスク31を形成した。
なお、本実施例では、図2(b)に示した通り、両面の第1のレジストマスク30を剥離したが、金属板1の一方の側に形成した第1のレジストマスク30を残して他方の側に形成したパターンAの開口を有する第1のレジストマスク30のみを剥離し、他方の側にドライフィルムレジストをラミネートして露光・現像を行うことで、パターンBの開口を有する第2のレジストマスク31を形成してもよい。
次に、形成した第2のレジストマスク31から露出しているNiめっき面に順にNiを30μm以上、Pdを0.01μm以上、Auを0.003μm以上となるようにめっきを施し、第2のめっき層12を形成した(図2(c)参照)。
次に、両面の第2のレジストマスク31を剥離した(図2(d)参照)。
次に、一方の側に全面を覆う第3のレジストマスク32を形成し、他方の側に形成した第1のめっき層11と第2のめっき層12をエッチングマスクとして使用して金属板1を構成する銅材の他方の側に15μmの深さのエッチングを施し、凹部1aを形成した(図2(e)参照)。
なお、金属板1の両面に形成された第2のレジストマスク31を除去しないで、金属板1の一方の側に形成した第2のレジストマスク31を残し、他方の側に形成したバターンBの開口を有する第2のレジストマスク31のみを剥離しても良い。
次に、一方の側のレジストマスク(第3のレジストマスク32又は第2のレジストマスク31)を剥離し、他方の側に樹脂15を形成した(図2(f)参照)。
そして、金属板1をエッチングにより除去することで、図2(g)に示す多列型半導体装置用配線部材を得た。
完成した個々の半導体装置用配線部材10nは、樹脂15の一方の側の開口部15aから第1のめっき層11が露出し、樹脂15の他方の側の開口部15bから第2のめっき層12が露出した。また、樹脂15の一方の側の面15cは、第1のめっき層11の一方の側の面11aよりも高い位置に形成され、樹脂15の他方の側の面15dは、第2のめっき層12の他方の側の面12aと略面一に形成された半導体装置用配線部材となった。
この半導体装置用基板を用いて半導体素子20をフリップチップ接続により接続する際、図3に示したように、第1のめっき層11の内部端子と半導体素子20の電極が半田14によって接続されるが、溶融した半田14は、凹部19の側面によって、水平方向への流れが阻止された。また、凹部19が容積を有することにより、溶融した半田の溢れ出しも阻止できた。
以上、本発明の多列型半導体装置用配線部材の実施形態及び実施例について説明したが、本発明の多列型半導体装置用配線部材は、上記実施形態及び実施例の構成に限定されるものではない。
例えば、第1実施形態の多列型半導体装置用配線部材では、第1のめっき層にAu、Pd、Ni、第2のめっき層にNi、Pd、Auを用いたが、本発明の多列型半導体装置用配線部材における第1のめっき層、第2のめっき層の形成に用いるめっきの組み合わせは、これに限定されるものではなく、変形例として、次の表1に示すようなめっきを施した第1のめっき層、第2のめっき層を組み合わせて、本発明の多列型半導体装置用配線部材を構成してもよい。なお表1では、めっきが各変形例において欄の上から順に施されるものとして示してある。
Figure 2018088512
半導体装置用配線部材を構成するめっきの組合せ
本発明の多列型半導体装置用配線部材は、半導体素子をフリップチップ接続する表面実装型の封止樹脂型半導体装置を組み立てることが必要とされる分野に有用である。
1 金属板(基材)
1a 凹部
10n 半導体装置用配線部材
11 第1のめっき層
11a 第1のめっき層の一方の側の面
12 第2のめっき層
12a 第2のめっき層の他方の側の面
13m 端子
14 接続用の半田
15 樹脂
15a 樹脂の一方の側の開口部
15b 樹脂の他方の側の開口部
15c 樹脂の一方の側の面
15d 樹脂の他方の側の面
19 凹部
20 半導体素子
30 第1のレジストマスク
31 第2のレジストマスク
32 第3のレジストマスク

Claims (3)

  1. 内部端子となる第1のめっき層と外部端子となる第2のめっき層により端子が構成され、複数の前記端子が樹脂によって固定された半導体装置用配線部材であって、
    前記樹脂の一方の側の開口部から前記第1のめっき層の一方の側の面が露出し、前記樹脂の他方の側の開口部から前記第2のめっき層の他方の側の面が露出し、前記樹脂の一方の側の面は前記第1のめっき層の一方の側の面より高い位置に形成されていることを特徴とする半導体装置用配線部材。
  2. 前記樹脂の一方の側の開口部は、前記第1のめっき層の一方の側の面と同じ形状及び大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置用配線部材。
  3. 前記第1のめっき層は、一方の側から他方の側へ向けて順に形成された、貴金属めっき層と金属めっき層とからなり、
    前記第2のめっき層は、前記第1のめっき層の他方の側の面に、該第1のめっき層の他方の側の面と比べて、面の形状及び大きさが同一、または面の大きさが小さい所定形状で、一方の側から他方の側へ向けて順に形成された、金属めっき層と貴金属めっき層とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置用配線部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111447740A (zh) * 2019-01-17 2020-07-24 日本特殊陶业株式会社 封装

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