JP2018085271A

JP2018085271A - 車両用灯具

Info

Publication number: JP2018085271A
Application number: JP2016228691A
Authority: JP
Inventors: 大輔永渕; Daisuke Nagabuchi
Original assignee: Stanley Electric Co Ltd
Current assignee: Stanley Electric Co Ltd
Priority date: 2016-11-25
Filing date: 2016-11-25
Publication date: 2018-05-31
Anticipated expiration: 2036-11-25
Also published as: JP6854113B2

Abstract

【課題】奥行寸法を小さく抑えて車体へのレイアウトの容易化、生産性の向上、コストダウン等を図りつつ、隣接するランプユニット間の隙間を明るく照らして両ランプユニットの点灯時の一体感を高めることができる車両用灯具を提供すること。【解決手段】ハウジング４，１０とその開口部を覆うアウタレンズ５，１１によって画成された灯室６，１２内に、少なくとも光源と、該光源から入射する光によって発光する導光体８，１３を収容して成る複数のランプユニット２，３を並設して構成される車両用用具１において、隣接する２つのランプユニット２，３の一方に設けられた前記導光体８の長手方向一端から出射する光を両ランプユニット２，３間の隙間δに向けて出射する発光レンズ１６を設ける。【選択図】図４

Description

本発明は、複数のランプユニットを並設して成る車両用灯具に関するものである。

例えば、車両の後部左右に配置されるリアランプは、車体側に設けられる固定のリアコンビネーションランプユニット（以下、「第１ランプユニット」と称する）と、開閉可能なトランクリッド側に設けられる可動のリッドランプ（以下、「第２ランプユニット」と称する）によって構成されている。斯かるリアランプにおいては、第１ランプユニットと第２ランプユニットとは車幅方向（横方向）に隣接して配置されているが、第２ランプユニットはトランクリッドと共に移動するため、該第１ランプユニットと第２ランプユニットとの間には隙間が設けられている。

上述のように第１ランプユニットと第２ランプユニットとの間に隙間が設けられているリアランプにおいては、点灯時に両ランプユニット間の隙間に光が届きにくいために隙間部分が暗く、両ランプユニットの一体感が損なわれるという問題がある。

そこで、特許文献１には、図６に示すような車両用灯具が提案されている。

即ち、図６は特許文献１において提案された車両用灯具要部の平断面図であり、図示の車両用灯具１０１は、固定側の第１ランプユニット１０２と可動側の第２ランプユニット１０３を車幅方向に並設して構成されている。

図示の車両用灯具１０１においては、第１ランプユニット１０２のアウタレンズ１０５の車幅方向内側の部位が、第２ランプユニット１０３のハウジング１１０及びアウタレンズ１１１の車幅方向外側の部位の背後に配置されており、第１ランプユニット１０２の導光体１０８の端面１０８ａが傾斜しており、この端面の奥側（図６の上側）にリフレクタ１１７が設けられている。そして、リフレクタ１１７は、第２ランプユニット１０３のハウジング１１０及びアウタレンズ１１１の車幅方向外側の部位の背後に回り込んでいる。

而して、第１ランプユニット１０２の導光体１０８にＬＥＤ等の不図示の光源から光が入射すると、導光体１０８に入射した光は、該導光体１０８の内部で全反射を繰り返しながら端面１０８ａに向かい、この端面１０８ａで車両前方（図６の上方）へと反射する。そして、この反射光は、リフレクタ１１７によって車両後方（図６の下方）に向かって反射して両ランプユニット１０２，１０３間の隙間δを照明するため、隙間δが光って見え、両ランプユニット１０２，１０３の点灯時の一体感が高められる。

特開２０１６−０９５９９６号公報

しかしながら、特許文献１において提案された図６に示す車両用灯具１０１においては、第１ランプユニット１０２の奥側にリフレクタ１１７が第２ランプユニット１０３のハウジング１１０及びアウタレンズ１１１の車幅方向外側の部位の背後に回り込んで設けられているため、第１ランプユニット１０２の奥行寸法が大きくなり、該第１ランプユニット１０２の車体へのレイアウトが困難になる他、第１ランプユニット１０２が大型化することによる生産性の低下や製造コストのアップを招くという問題がある。

本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、奥行寸法を小さく抑えて車体へのレイアウトの容易化、生産性の向上、コストダウン等を図りつつ、隣接するランプユニット間の隙間を明るく照らして両ランプユニットの点灯時の一体感を高めることができる車両用灯具を提供することにある。

上記目的を達成するため、請求項１記載の発明は、ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズによって画成された灯室内に、少なくとも光源と、該光源から入射する光によって発光する導光体を収容して成る複数のランプユニットを並設して構成される車両用用具において、隣接する２つのランプユニットの一方に設けられた前記導光体の長手方向一端から出射する光を両ランプユニット間の隙間に向けて出射する発光レンズを設けたことを特徴とする。

請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、車体側に設けられたベゼルの両ランプユニット間の隙間に臨む部分に、前記発光レンズを組み付けたことを特徴とする。

請求項３記載の発明は、請求項２記載の発明において、前記発光レンズは、前記ベゼルの両ランプユニット間の隙間に臨む部分に沿って車両前後方向に延びる前後壁と、該前後壁の奥側端から略直角に屈曲する左右壁とで平面視Ｌ字状に成形され、前記前後壁の正面側の先端を前記一方の導光体の一端に対向させるとともに、該先端に、前記導光体の端面から前記アウタレンズを通過して入射する光を反射させて当該前後壁の内部に入射させる第１反射面を形成し、前記前後壁と前記左右壁との境のコーナー部に、前後壁内を進む光を左右壁内に向けて反射させる第２反射面を形成し、前記左右壁の裏面に、該左右壁内を進む光を両ランプユニット間の隙間に向けて出射させる反射カットを形成したことを特徴とする。

本発明によれば、隣接する２つのランプユニットの一方に設けられた導光体から出射する光を利用して発光レンズを発光させ、この発光レンズから出射する光によって両ランプユニット間の隙間を照明するようにしたため、両ランプユニットに跨るリフレクタを奥側に張り出して設ける必要がない。このため、車両用灯具の奥行寸法を小さく抑えてランプユニットの車体へのレイアウトの容易化、当該車両用灯具の生産性の向上、コストダウン等を図りつつ、隣接する２つのランプユニット間の隙間を明るく照らして両ランプユニットの点灯時の一体感を高めることができる。

本発明に係る車両用灯具の正面図である。図１のＡ−Ａ線断面図である。図２の要部拡大断面図である。図３の要部拡大詳細図である。発光レンズの斜視図である。特許文献１において提案された車両用灯具要部の平断面図である。

以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

図１は本発明に係る車両用灯具の正面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図、図３は図２の要部拡大断面図、図４は図３の要部拡大詳細図、図５は発光レンズの斜視図である。尚、本実施の形態に係る車両用灯具１は、車両後部の左側に設けられるリアランプであって、右側のリアランプの基本構成は同じであるため、以下、一方の車両用灯具１についてのみ図示及び説明する。

左側のリアランプとして機能する車両用灯具１は、不図示のボディに設けられる固定のリアコンビネーションランプ（以下、「第１ランプユニット」と称する）２と、開閉される車両後部の不図示のトランクリッドに設けられる可動のリッドランプ（以下、「第２ランプユニット」と称する）３によって構成されている。これらの第１ランプユニット２と第２ランプユニット３は、車幅方向（図１の左右方向）に隣接して並設されており、第１ランプユニット２と第２ランプユニットには、図１に示すように、横方向に細長い帯状の導光体８，１３がそれぞれ上下に設けられており、上側の左右の導光体８，１３と下側の左右の導光体８，１３は、横方向に一直線状に配置されてテール発光部を構成している。

図２に示すように、車両外側に配置された第１ランプユニット２は、ハウジング４とその開口部を覆う透明なアウタレンズ５によって画成された灯室６内に、光源である上下２つのＬＥＤ（図２には一方のみ図示）７と、各ＬＥＤ７から入射する光によって発光する上下２つの前記導光体（図２には一方のみ図示）８と、これらの導光体８の背面側（図２の上側）に配置されたエクステンション９を収容して構成されている。尚、各導光体８の長手方向一端面（図２の左端面）は、平坦な入射面８ａをそれぞれ構成しており、これらの入射面８ａの近傍に前記ＬＥＤ７がそれぞれ対向配置されている。

又、車両内側に配置された第２ランプユニット３は、第１ランプユニット２と同様に、ハウジング１０とその開口部を覆う透明なアウタレンズ１１によって画成された灯室１２内に、光源である上下２つのＬＥＤ（図示せず）と、各ＬＥＤから入射する光によって発光する上下２つの前記導光体（図２には一方のみ図示）１３と、これらの導光体１３の背面側（図２の上側）に配置されたエクステンション１４を収容して構成されている。尚、各導光体１３の長手方向一端面（図２の右端面）は、平坦な不図示の入射面をそれぞれ構成しており、これらの入射面の近傍に不図示のＬＥＤがそれぞれ対向配置されている。

ところで、本実施の形態に係る車両用灯具１においては、固定側の第１ランプユニット２と可動側の第２ランプユニット３との間には、第２ランプユニット２のトランクリッドの開閉に伴う移動を許容するための隙間δが形成されている。

而して、本実施の形態に係る車両用灯具１においては、図３及び図４に詳細に示すように、車体２０の両ランプユニット２，３の間には、トランクリッドを開けたときに固定側の第１ランプユニット２が見えないようこれを隠すためのベゼル１５が設けられている。このベゼル１５は、平面視Ｌ状に成形されており、その車両前後方向（図３及び図４の上下方向）に延びる部分１５Ａは、両ランプユニット２，３間の隙間δに臨んでいる。そして、このベゼル１５には、平面視Ｌ字状に成形された発光レンズ１６が組み付けられている。

上記発光レンズ１６は、前記導光体８，１３と同様に、導光性の高いアクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等の透明樹脂によって一体成形されており、前記ベゼル１５の両ランプユニット２，３間の隙間δに臨む部分１５Ａに沿って車両前後方向に延びる前後壁１６Ａと、該前後壁１６Ａの奥側端（図３及び図４の上端）から略直角に屈曲する長さの短い左右壁１６Ｂとで平面視Ｌ字状に成形されている。ここで、発光レンズ１６の左右壁１６Ｂは、図５に示すように、両ランプユニット２，３の上下の各導光体８と１３の高さ位置に合わせて上下２つ形成されており、これらの左右壁１６Ｂが図３及び図４に示すようにベゼル１５に差し込まれて固定されることによって、発光レンズ１６がベゼル１５に組み付けられている。

そして、図３及び図４に示すように、発光レンズ１６の前後壁１６Ａの正面側の先端（図３及び図４の下端）は、第１ランプユニット２の導光体８の一端（図３及び図４の右端）に対向しており、この先端には、第１ランプユニット２の導光体８の端面からアウタレンズ５の脚部５ａを通過して入射する光を反射させて当該前後壁１６Ａの内部に入射させるための斜面状の第１反射面（４５°カット面）１６ａが形成されている。又、発光レンズ１６の前後壁１６Ａと左右壁１６Ｂとの境のコーナー部には、前後壁１６Ａ内を車両前方（図３及び図４の上方）に向かって進む光を左右壁１６Ｂ内に向けて直角に反射させる斜面状の第２反射面（４５°カット面）１６ｂが形成されている。更に、発光レンズ１６の上下の各左右壁１６Ｂの裏面には、該左右壁１６Ｂ内を進む光を両ランプユニット２，３間の隙間δに向けて出射させる反射カット１６ｃがそれぞれ形成されている（図５参照）。

以上のように構成された車両用灯具１において、バッテリ等の不図示の電源から第１ランプユニット２に設けられたＬＥＤ７と第２ランプユニット３に設けられた不図示のＬＥＤに電流が供給されてこれらが発光すると、その光は、両ランプユニット２，３の各導光体８，１３内に入射して全反射を繰り返しながら各導光体８，１３の内部をそれぞれ進む。そして、各導光体８，１３の内部を進む光は、途中で反射して正面側（図３及び図４の下方）に向かって出射し、透明なアウタレンズ５，１１をそれぞれ通過して外部へと照射されるため、両ランプユニット２，３の横一直線を成す上下の導光体８，１３が発光し、車両用灯具１は、テールランプとしての機能を果たす。

又、図４に示すように、第１ランプユニット２の各導光体８の内部を進む光は、各導光体８の端面から外部へと出射し、透明なアウタレンズ５の脚部５ａを通過して発光レンズ１６の前後壁１６Ａの先端（図４の下端）から当該前後壁１６Ａの内部へと入射する。そして、発光レンズ１６の前後壁１６Ａの内部に入射した光は、第１反射面１６ａで直角に反射して前後壁１６Ａの内部を車両前方（図４の上方）に向かって進み、第２反射面１６ｂで再び直角に反射して左右壁１６Ｂ内を進む。そして、発光レンズ１６の左右壁１６Ｂの内部を進む光は、左右壁１６Ｂの背面に形成された反射カット１６ｃで車両後方（図４の下方）に向かって反射して両ランプユニット２，３間の隙間δに向かって出射するため、隙間δが明るく照明され、両ランプユニット２，３の点灯時の一体感が高められる。

而して、本実施の形態に係る車両用灯具１においては、両ランプユニット２，３に跨るリフレクタを奥側に張り出して設ける必要がない。このため、車両用灯具１の奥行寸法を小さく抑えて小型化を図ることができ、これによって第１ランプユニット２の車体２０へのレイアウトの容易化、当該車両用灯具１の生産性の向上、コストダウン等を図ることができる。

尚、以上は本発明を車両用リアランプに対して適用した形態について説明したが、本発明は、リアランプ以外の他の任意の車両用灯具に対しても同様に適用可能であることは勿論である。

又、以上の実施の形態では、発光レンズ１６をベゼル１５とは別体に構成したが、両者を例えば二色成形等によって一体に構成しても良い。

１車両用灯具
２リアコンビネーションランプ（第１ランプユニット）
３リッドランプ（第２ランプユニット）
４第１ランプユニットのハウジング
５第１ランプユニットのアウタレンズ
５ａアウタレンズの脚部
６第１ランプユニットの灯室
７ＬＥＤ（光源）
８第１ランプユニットの導光体
９第１ランプユニットのエクステンション
１０第２ランプユニットのハウジング
１１第２ランプユニットのハウジング
１２第２ランプユニットの灯室
１３第２ランプユニットの導光体
１４第２ランプユニットのエクステンション
１５ベゼル
１５Ａベゼルの車両前後方向に延びる部分
１６発光レンズ
１６Ａ発光レンズの前後壁
１６Ｂ発光レンジの左右壁
１６ａ発光レンズの第１反射面
１６ｂ発光レンズの第２反射面
１６ｃ発光レンズの反射カット
２０車体
δ 第１ランプユニットと第２ランプユニット間の隙間

Claims

ハウジングとその開口部を覆うアウタレンズによって画成された灯室内に、少なくとも光源と、該光源から入射する光によって発光する導光体を収容して成る複数のランプユニットを並設して構成される車両用用具において、
隣接する２つのランプユニットの一方に設けられた前記導光体の長手方向一端から出射する光を両ランプユニット間の隙間に向けて出射する発光レンズを設けたことを特徴とする車両用灯具。
車体側に設けられたベゼルの両ランプユニット間の隙間に臨む部分に、前記発光レンズを組み付けたことを特徴とする請求項１記載の車両用灯具。
前記発光レンズは、前記ベゼルの両ランプユニット間の隙間に臨む部分に沿って車両前後方向に延びる前後壁と、該前後壁の奥側端から略直角に屈曲する左右壁とで平面視Ｌ字状に成形され、
前記前後壁の正面側の先端を前記一方の導光体の一端に対向させるとともに、該先端に、前記導光体の端面から前記アウタレンズを通過して入射する光を反射させて当該前後壁の内部に入射させる第１反射面を形成し、前記前後壁と前記左右壁との境のコーナー部に、前後壁内を進む光を左右壁内に向けて反射させる第２反射面を形成し、
前記左右壁の裏面に、該左右壁内を進む光を両ランプユニット間の隙間に向けて出射させる反射カットを形成したことを特徴とする請求項２記載の車両用灯具。