JP2018082506A - Dcdcコンバータ - Google Patents

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息吹 河村
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Abstract

【課題】スイッチング損失を抑制し得るDCDCコンバータを、制御の複雑化及び構造の大型化を抑えて実現する。【解決手段】DCDCコンバータ1は、複数のスイッチング回路部11,12が並列に接続される並列回路部10と主インダクタLaとを有する。スイッチング回路部11は、ハイサイド側の第1スイッチング素子H1と、ローサイド側の第2スイッチング素子L1と、第1スイッチング素子H1と第2スイッチング素子L1とを接続する接続部11Aに一端部が電気的に接続される補助インダクタLb1とを備える。スイッチング回路部12もスイッチング回路部11と同様の構成をなす。主インダクタLaは、複数のスイッチング回路部11,12における各々の補助インダクタLb1,Lb2の他端部と第2導電路22との間に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、DCDCコンバータに関するものである。
DCDCコンバータでは、スイッチング素子のオンオフ動作時にスイッチング損失が発生するため、これらの損失を抑制することが求められる。スイッチング損失を抑制する方法としては、特許文献1のような方法が提案されている。特許文献1には、スイッチング素子をゼロ電流又はゼロ電圧で動作させるソフトスイッチング方式に関する技術が開示されており、具体的には、昇降圧回路部に共振用コンデンサとインダクタを設け、共振現象を利用してソフトスイッチング動作を行う構成となっている。
特開2014−236620号公報
しかし、特許文献1で開示されるDCDCコンバータのように共振現象を利用してソフトスイッチング動作を行う構成とすると、共振現象を利用することに起因する高耐圧化や制御系の複雑化の問題が生じやすい。例えば、特許文献1の方式では、瞬時的に発生する過大な共振電圧又は共振電流に対応しなければならないため素子の大型化や並列数の増加を招きやすい。また、共振電圧又は共振電流の制御が必要であるため複雑な制御系が要求され、この点で素子数の増加を招きやすい。
本発明は、本発明は上述した事情に基づいてなされたものであり、スイッチング損失を抑制し得るDCDCコンバータを、制御の複雑化及び構造の大型化を抑えて実現することを目的とするものである。
第1の発明のDCDCコンバータは、
第1導電路に電気的に接続されたハイサイド側の第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第1導電路よりも低い電位に保たれる基準導電路との間において前記第1スイッチング素子と直列に接続されるローサイド側の第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを接続する接続部に一端部が電気的に接続される補助インダクタとを備えたスイッチング回路部が、並列に複数接続される並列回路部と、
複数の前記スイッチング回路部における各々の前記補助インダクタの他端部と第2導電路との間に配置される主インダクタと、
複数の前記スイッチング回路部における各々の前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対してPWM信号を出力するとともに、各々の前記スイッチング回路部に対し、前記第1スイッチング素子へオン信号を出力した後に前記第2スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行う駆動部と、
を有する。
第2の発明のDCDCコンバータは、
第1導電路に電気的に接続されたハイサイド側の第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第1導電路よりも低い電位に保たれる基準導電路との間において前記第1スイッチング素子と直列に接続されるローサイド側の第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを接続する接続部に一端部が電気的に接続される補助インダクタとを備えたスイッチング回路部が、並列に複数接続される並列回路部と、
複数の前記スイッチング回路部における各々の前記補助インダクタの他端部と第2導電路との間に配置される主インダクタと、
複数の前記スイッチング回路部における各々の前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対してPWM信号を出力するとともに、各々の前記スイッチング回路部に対し、前記第2スイッチング素子へオン信号を出力した後に前記第1スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行う駆動部と、
を有する。
第1の発明のDCDCコンバータは、スイッチング回路部が並列に複数接続される並列回路部を備え、各々のスイッチング回路部において、ハイサイド側の第1スイッチング素子とローサイド側の第2スイッチング素子との間の接続部から主インダクタまでの経路間に補助インダクタが配置される。このような構成において、各々のスイッチング回路部に対し、第1スイッチング素子へオン信号を出力した後に第2スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行うと、第1導電路に印加された電圧を降圧して第2導電路に印加する降圧動作を行うことができ、この降圧動作において、第1スイッチング素子をオフ状態からオン状態に切り替えるときに第1スイッチング素子に流れる通電電流を遅延させることができる。従って、第1スイッチング素子のターンオン直後の電流を確実に低減することができ、スイッチング損失を効果的に抑えることができる。
第2の発明のDCDCコンバータは、スイッチング回路部が並列に複数接続される並列回路部を備え、各々のスイッチング回路部において、ハイサイド側の第1スイッチング素子とローサイド側の第2スイッチング素子との間の接続部から主インダクタまでの経路間に補助インダクタが配置される。このような構成において、各々のスイッチング回路部に対し、第2スイッチング素子へオン信号を出力した後に第1スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行うと、第2導電路に印加された電圧を昇圧して第1導電路に印加する昇圧動作を行うことができ、この昇圧動作において、第2スイッチング素子をオフ状態からオン状態に切り替えるときに第2スイッチング素子に流れる通電電流を遅延させることができる。従って、第2スイッチング素子のターンオン直後の電流を確実に低減することができ、スイッチング損失を効果的に抑えることができる。
図1は、実施例1のDCDCコンバータを備えた車載用電源システムを概略的に示す回路図である。 図2は、実施例1のDCDCコンバータが降圧動作を行う場合における、各スイッチング回路部の第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子に与えるゲート信号と、各補助インダクタを流れる電流と、主インダクタを流れる電流との関係を示すタイミングチャートである。 図3は、実施例1のDCDCコンバータが降圧動作を行う場合における、第1スイッチング素子のドレインソース間電圧と、第1スイッチング素子を流れる通電電流と、第1スイッチング素子で生じる損失(スイッチ損)との関係を示すタイミングチャートである。 図4は、実施例1のDCDCコンバータが昇圧動作を行う場合における、各スイッチング回路部の第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子に与えるゲート信号と、各補助インダクタを流れる電流と、主インダクタを流れる電流との関係を示すタイミングチャートである。
ここで、発明の望ましい例を示す。
第1の発明において、駆動部は、複数のスイッチング回路部の各々の第1スイッチング素子に対して位相をずらしてPWM信号を出力し、各々のスイッチング回路部に対し第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に第2スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部の第1スイッチング素子に対してオン信号を出力するように機能してもよい。
このような構成をなすDCDCコンバータは、各スイッチング回路部において第2スイッチング素子による同期整流が終了したときに第2スイッチング素子でボディダイオード通電が開始する場合に、次に動作するスイッチング回路部の第1スイッチング素子をオン状態とすることで、第2スイッチング素子での還流を抑制することができる。
第2の発明において、駆動部は、複数のスイッチング回路部の各々の第2スイッチング素子に対して位相をずらしてPWM信号を出力し、各々のスイッチング回路部に対し第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に第1スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部の第2スイッチング素子に対してオン信号を出力するように機能してもよい。
このような構成をなすDCDCコンバータは、各スイッチング回路部において第1スイッチング素子による同期整流が終了したときに第1スイッチング素子でボディダイオード通電が開始する場合に、次に動作するスイッチング回路部の第2スイッチング素子をオン状態とすることで、第1スイッチング素子での還流を抑制することができる。
第1、第2のいずれの発明においても、複数の補助インダクタのインダクタンスはいずれも主インダクタのインダクタンスよりも小さい値であってもよい。
この構成によれば、ターンオン直後の通電電流を遅延させてスイッチング損失を低減し得るDCDCコンバータを補助インダクタの大型化を抑えて実現することができる。
<実施例1>
以下、本発明をより具体化した実施例1について説明する。
図1で示すDCDCコンバータ1は、例えば、車両に搭載されて電圧変換を行う車載用のDCDCコンバータとして構成されており、図1で示す車載用電源システム100の一部をなす。車載用電源システム100は、第1電源部91と第2電源部92とDCDCコンバータ1とを備え、車両に搭載された様々な電気部品に電力を供給し得るシステムとして構成されている。
第1電源部91は、例えば、リチウムイオン電池、或いは電気二重層キャパシタ等の蓄電手段によって構成され、車両動作時に第1の所定電圧を発生させるものである。例えば、車両動作時に第1電源部91の高電位側の端子は48Vに保たれ、低電位側の端子はグラウンド電位(0V)に保たれる。
第1電源部91の高電位側の端子に電気的に接続された配線部81は、後述する第1導電路21に電気的に接続された導電路であり、DCDCコンバータ1の動作停止時や後述する降圧動作時には第1電源部91の出力電圧(例えば48V)が印加される。また、後述する昇圧動作時には電圧変換部3による出力電圧が印加される。
第2電源部92は、例えば、鉛蓄電池等の蓄電手段によって構成されるとともに第1電源部91で発生する第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧を発生させるものである。例えば、第2電源部92の高電位側の端子は12Vに保たれ、低電位側の端子はグラウンド電位(0V)に保たれる。
第2電源部92の高電位側の端子に電気的に接続された配線部82は、後述する第2導電路22に電気的に接続された導電路であり、DCDCコンバータ1の動作停止時や後述する昇圧動作時には第2電源部92の出力電圧(例えば12V)が印加される。また、後述する降圧動作時には電圧変換部3による出力電圧が印加される。
DCDCコンバータ1は、第1導電路21に印加された直流電圧を降圧し、第2導電路22に所望の出力電圧を印加する降圧動作と、第2導電路22に印加された直流電圧を昇圧し、第1導電路21に所望の出力電圧を印加する昇圧動作とを行い得る双方向型の昇降圧コンバータとして構成されている。
DCDCコンバータ1には、上述した配線部81に接続された第1導電路21と、上述した配線部82に接続された第2導電路22と、これら第1導電路21及び第2導電路22の電位よりも低い一定の基準電位に保たれる基準導電路23とが設けられている。更に、DCDCコンバータ1には、電圧変換部3、駆動部5、図示しない電流検出部や電圧検出部などが設けられている。
第1導電路21は、相対的に高い電圧が印加される高圧側の電源ラインとして構成されている。この第1導電路21は、第1電源部91の高電位側の端子に導通するとともに、第1電源部91から所定の直流電圧が印加される構成をなす。電圧変換部3が後述する降圧動作を行う場合には、第1導電路21が入力側の導電路となり、電圧変換部3が後述する昇圧動作を行う場合には、第1導電路21が出力側の導電路となる。
第2導電路22は、相対的に低い電圧が印加される低圧側の電源ラインとして構成されている。この第2導電路22は、例えば、第2電源部92の高電位側の端子に導通するとともに、第2電源部92から第1電源部91の出力電圧よりも小さい直流電圧が印加される構成をなす。電圧変換部3が後述する降圧動作を行う場合には、第2導電路22が出力側の導電路となり、電圧変換部3が後述する昇圧動作を行う場合には、第2導電路22が入力側の導電路となる。
基準導電路23は、DCDCコンバータ1の外部に設けられた図示しないグラウンド部に電気的に接続されている。グラウンド部は、0Vのグラウンド電位に保たれ、基準導電路23もこのグラウンド電位で維持されるグラウンド路として機能する。
電圧変換部3は、並列回路部10と主インダクタLaとを備えた構成をなし、更に、第1導電路21とグラウンドとの間に接続される図示しないコンデンサや、第2導電路22とグラウンドとの間に配置される図示しないコンデンサなども備える。
並列回路部10は、2つのスイッチング回路部11,12が並列に接続された構成をなす。これらスイッチング回路部11及びスイッチング回路部12は、例えば同一の等価回路構成となっている。
スイッチング回路部11は、第1導電路21に電気的に接続されたハイサイド側の第1スイッチング素子H1と、第1スイッチング素子H1と第1導電路21よりも低い電位に保たれる基準導電路23との間において第1スイッチング素子H1と直列に接続されるローサイド側の第2スイッチング素子L1と、第1スイッチング素子H1と第2スイッチング素子L1とを接続する導電路である接続部11Aに一端部が電気的に接続される補助インダクタLb1とを備える。
ハイサイド側の第1スイッチング素子H1は、例えばNチャネル型のMOSFETとして構成され、ドレインが第1導電路21に電気的に接続されるとともにソースが補助インダクタLb1の一端部及び第2スイッチング素子L1のドレインに電気的に接続された構成をなす。ローサイド側の第2スイッチング素子L1は、例えばNチャネル型のMOSFETとして構成され、ドレインが第1スイッチング素子H1のソース及び補助インダクタLb1の一端部に電気的に接続されるとともにソースが基準導電路23に電気的に接続された構成をなす。接続部11Aは、第1スイッチング素子H1のソースと第2スイッチング素子L1のドレインとを電気的に接続する導電路である。補助インダクタLb1は、一端部が第1スイッチング素子H1のソース及び第2スイッチング素子L1のドレインに電気的に接続され、他端部が主インダクタLaの一端部及び補助インダクタLb2の他端部に電気的に接続されている。補助インダクタLb1は、後述する主インダクタLaよりもインダクタンスが小さいコイルとして構成され、スイッチング動作時の通電電流を遅延させる補助コイルとして機能する。
スイッチング回路部12は、第1導電路21に電気的に接続されたハイサイド側の第1スイッチング素子H2と、第1スイッチング素子H2と基準導電路23との間において第1スイッチング素子H2と直列に接続されるローサイド側の第2スイッチング素子L2と、第1スイッチング素子H2と第2スイッチング素子L2とを接続する導電路である接続部12Aに一端部が電気的に接続される補助インダクタLb2とを備える。
ハイサイド側の第1スイッチング素子H2は、例えばNチャネル型のMOSFETとして構成され、ドレインが第1導電路21に電気的に接続されるとともにソースが補助インダクタLb2の一端部及び第2スイッチング素子L2のドレインに電気的に接続された構成をなす。ローサイド側の第2スイッチング素子L2は、例えばNチャネル型のMOSFETとして構成され、ドレインが第1スイッチング素子H2のソース及び補助インダクタLb2の一端部に電気的に接続されるとともにソースが基準導電路23に電気的に接続された構成をなす。接続部12Aは、第1スイッチング素子H2のソースと第2スイッチング素子L2のドレインとを電気的に接続する導電路である。補助インダクタLb2は、一端部が第1スイッチング素子H2のソース及び第2スイッチング素子L2のドレインに電気的に接続され、他端部が主インダクタLaの一端部及び補助インダクタLb1の他端部に電気的に接続されている。補助インダクタLb2は、後述する主インダクタLaよりもインダクタンスが小さいコイルとして構成され、スイッチング動作時の通電電流を遅延させる補助コイルとして機能する。両補助インダクタLb1,Lb2のインダクタンスは同程度であり、主インダクタLaのインダクタンスの1/10程度となっている。
主インダクタLaは、複数のスイッチング回路部11,12における各々の補助インダクタLb1,Lb2の他端部と第2導電路22との間に配置されるチョークコイルとして構成される。主インダクタLaの一端部は、両スイッチング回路部11,12の補助インダクタLb1,Lb2の他端部にそれぞれ電気的に接続され、主インダクタLaの他端部は第2導電路22に電気的に接続されている。主インダクタLaのインダクタンスは両補助インダクタLb1,Lb2のインダクタンスよりも大きくなっている。
駆動部5は、例えばCPU、ROM、RAM、AD変換器等を有する制御回路5B(マイクロコンピュータ等)と、第1スイッチング素子H1,H2及び第2スイッチング素子L1,L2の各ゲートに与えるゲート信号を生成する駆動回路5Aとを備える。
DCDCコンバータ1は、第1導電路21の電圧を検出する図示しない第1電圧検出回路を備える。第1電圧検出回路は、第1導電路21の電圧を示す値を駆動部5に入力し得る構成であればよく、第1導電路21に印加された電圧の値(アナログ電圧値)を直接駆動部5に入力する回路であってもよく、第1導電路21に印加された電圧を分圧回路によって分圧し、分圧されたアナログ電圧値を駆動部5に入力する回路などであってもよい。また、DCDCコンバータ1は、第1導電路21を流れる電流を検出する第1電流検出回路を備える。第1電流検出回路は、公知の電流検出回路として構成され、例えば、第1導電路21に介在する抵抗器及び差動増幅器を有し、抵抗器に生じた電圧降下を差動増幅器で増幅してアナログ電圧値として駆動部5に入力する回路などとすることができる。
DCDCコンバータ1は、第2導電路22の電圧を検出する図示しない第2電圧検出回路を備える。第2電圧検出回路は、第2導電路22の電圧を示す値を駆動部5に入力し得る構成であればよく、第2導電路22に印加された電圧の値(アナログ電圧値)を直接駆動部5に入力する回路であってもよく、第2導電路22に印加された電圧を分圧回路によって分圧し、分圧されたアナログ電圧値を駆動部5に入力する回路などであってもよい。また、DCDCコンバータ1は、第2導電路22を流れる電流を検出する第2電流検出回路を備える。第2電流検出回路は、公知の電流検出回路として構成され、例えば、第2導電路22に介在する抵抗器及び差動増幅器を有し、抵抗器に生じた電圧降下を差動増幅器で増幅してアナログ電圧値として駆動部5に入力する回路などとすることができる。
次に、DCDCコンバータ1で行われる降圧動作について説明する。
駆動部5は、所定の降圧動作開始条件の成立時に第1導電路21に印加された電圧を降圧して第2導電路22に印加する駆動動作を開始する。「所定の降圧動作開始条件の成立時」は、特に限定されない。例えば、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わった時などであってもよく、DCDCコンバータ1の外部装置からDCDCコンバータ1に対して降圧指令が与えられた時などであってもよい。
上述した所定の降圧動作開始条件が成立した場合、駆動部は第1モード(降圧モード)で動作する。駆動部5は、第1モード(降圧モード)で動作する場合、複数のスイッチング回路部11,12における各々の第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子に対してPWM信号を出力するとともに、スイッチング回路部11,12の各々に対し、第1スイッチング素子へオン信号を出力した後に第2スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行う。具体的には、図2で示すゲート信号(H1)のように、第1スイッチング素子H1のゲートに対してPWM信号を出力し、ゲート信号(L1)のように第2スイッチング素子L1のゲートに対して同期整流を行うためのPWM信号を第1スイッチング素子H1に対するPWM信号と相補的に出力する。また、図2で示すゲート信号(H2)のように、第1スイッチング素子H2のゲートに対してPWM信号を出力し、ゲート信号(L2)のように第2スイッチング素子L2のゲートに対して同期整流を行うためのPWM信号を第1スイッチング素子H2に対するPWM信号と相補的に出力する。駆動部5が第1スイッチング素子H1,H2のゲートに出力するPWM信号のデューティは同一であり、具体的には、第2導電路22に印加される電圧(出力電圧)を所望の目標電圧とするようにフィードバック制御によってPWM信号のデューティは調整される。なお、本構成では、制御回路5Bがデューティを決定するフィードバック演算を短い時間間隔で行う。そして、デューティが更新される毎に、駆動回路5Aは、更新されたデューティに応じたPWM信号を第1スイッチング素子H1,H2のゲートに出力し、第2スイッチング素子L1,L2のゲートに対しては同期整流を行うためのPWM信号を出力する。
スイッチング回路部がN個存在し、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子に与えるPWM信号の周期がTである場合、駆動部5は、複数のスイッチング回路部のそれぞれの第1スイッチング素子に対し、T/Nの時間をずらして異なる位相でPWM信号をそれぞれ出力する。例えば、図1のように2つのスイッチング回路部11,12が存在する場合、即ち、N=2である場合、駆動部5は、第1モード(降圧モード)で動作するときに、図2のように2つのスイッチング回路部11,12の各々の第1スイッチング素子に対してT/2だけ時間をずらして異なる位相でPWM信号を出力する。具体的には、各々のスイッチング回路部11,12に対し第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に第2スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部の第1スイッチング素子に対してオン信号を出力する。
例えば、図2のようにスイッチング回路部11に対し、第1スイッチング素子H1へのオン信号の終了タイミングT1の後に到来する開始タイミングT2を開始時点として第2スイッチング素子L1へのオン信号を出力するように、終了タイミングT1と開始タイミングT2の間にデッドタイムを設定しつつ各スイッチング素子へのPWM信号を出力する。そして、第2スイッチング素子L1へのオン信号の終了タイミングT3の後の開始タイミングT4を開始時点として次に動作するスイッチング回路部12の第1スイッチング素子H2に対してオン信号を出力するように、終了タイミングT3と開始タイミングT4の間にデッドタイムを設定しつつ第1スイッチング素子H2に対するPWMを出力する。同様に、スイッチング回路部12に対し、第1スイッチング素子H2へのオン信号の終了タイミングT5の後に到来する開始タイミングT6を開始時点として第2スイッチング素子L2へのオン信号を出力するように、終了タイミングT5と開始タイミングT6の間にデッドタイムを設定しつつ各スイッチング素子へのPWM信号を出力する。そして、第2スイッチング素子L2へのオン信号の終了タイミングT7の後の開始タイミングT8を開始時点として次に動作するスイッチング回路部11の第1スイッチング素子H1に対してオン信号を出力するように、終了タイミングT7と開始タイミングT8の間にデッドタイムを設定しつつ第1スイッチング素子H1に対するPWMを出力する。
図3は、第1スイッチング素子がオン動作する際の第1スイッチング素子のドレインソース間電圧、第1スイッチング素子を流れる通電電流、第1スイッチング素子で生じるスイッチング損失(スイッチ損)の変化を経時的に示すチャートである。第1スイッチング素子H1,H2のいずれにおいても、図3のような関係が生じる。
駆動部5が第1モード(降圧モード)で動作する場合、図2のように第1スイッチング素子H1に対するゲート信号がオン信号に切り替わることに応じて第1スイッチング素子H1がオン動作し、補助インダクタLb1(補助コイル)を通じて主インダクタLa(チョークコイル)への電流供給が開始する。このオン動作の際には、図3のように補助インダクタLb1の存在によって第1スイッチング素子H1を流れる通電電流が遅延して急上昇が抑えられ、例えば第1スイッチング素子H1のドレインソース間電圧が0V近くになった状態で電流が立ち上がることになる。従って、第1スイッチング素子H1がオン状態に切り替わる際のスイッチング損失が確実に抑えられる。このような効果は第1スイッチング素子H2がオン動作する場合にも同様に生じる。
なお、第1スイッチング素子H1のオン動作時には実際には寄生容量などに起因する突入電流が生じるため僅かなスイッチング損失が生じるが、このスイッチング損失は、補助インダクタLb1が存在しない一般的な同期整流方式でのスイッチングと比較して十分に小さくなる。第1スイッチング素子H1のオフ動作時には一般的なハードスイッチングと同程度の損失が生じる。
また、図1のDCDCコンバータ1では、図2のように同期整流用の第2スイッチング素子L1に対するゲート信号(L1)が時間T3でオン信号からオフ信号に切り替わると、これに応じて第2スイッチング素子L1がオフ動作し、第2スイッチング素子L1のボディダイオードを通じた電流の還流が開始する。しかし、時間T3の後、時間T4で次の第1スイッチング素子H2のオン動作が開始するため、第2スイッチング素子L1のボディダイオードを通じた電流の還流を抑制又は停止することができる。なお、このような効果は第2スイッチング素子L2がオフ動作した後に第1スイッチング素子H1がオン動作する場合にも同様に生じる。
次に、DCDCコンバータ1で行われる昇圧動作について説明する。
駆動部5は、所定の昇圧動作開始条件の成立時に第2導電路に印加された電圧を昇圧して第1導電路に印加する駆動動作を開始する。「所定の昇圧動作開始条件の成立時」は、特に限定されない。例えば、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わった時などであってもよく、DCDCコンバータ1の外部装置からDCDCコンバータ1に対して昇圧指令が与えられた時などであってもよい。
駆動部5は、所定の昇圧動作開始条件が成立した場合、駆動部5は第2モード(昇圧モード)で動作する。駆動部5は、第2モード(昇圧モード)で動作する場合、複数のスイッチング回路部11,12における各々の第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子に対してPWM信号を出力するとともに、スイッチング回路部11,12の各々に対し、第2スイッチング素子へオン信号を出力した後に第1スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行う。具体的には、図4で示すゲート信号(L1)のように、第2スイッチング素子L1のゲートに対してPWM信号を出力し、ゲート信号(H1)のように第1スイッチング素子H1のゲートに対して同期整流を行うためのPWM信号を第2スイッチング素子L1に対するPWM信号と相補的に出力する。また、図4で示すゲート信号(L2)のように、第2スイッチング素子L2のゲートに対してPWM信号を出力し、ゲート信号(H2)のように第1スイッチング素子H2のゲートに対して同期整流を行うためのPWM信号を第2スイッチング素子L2に対するPWM信号と相補的に出力する。駆動部5が第2スイッチング素子L1,L2のゲートに出力するPWM信号のデューティは同一であり、具体的には、第1導電路21に印加される電圧(出力電圧)を所望の目標電圧とするようにフィードバック制御によってPWM信号のデューティは調整される。なお、本構成では、制御回路5Bがデューティを決定するフィードバック演算を短い時間間隔で行う。そして、デューティが更新される毎に、駆動回路5Aは、更新されたデューティに応じたPWM信号を第2スイッチング素子L1,L2のゲートに出力し、第1スイッチング素子H1,H2のゲートに対しては同期整流を行うためのPWM信号を出力する。
スイッチング回路部がN個存在し、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子に与えるPWM信号の周期がTである場合、駆動部5は、複数のスイッチング回路部のそれぞれの第1スイッチング素子に対し、T/Nの時間をずらして異なる位相でPWM信号をそれぞれ出力する。例えば、図1のように2つのスイッチング回路部11,12が存在する場合、即ち、N=2である場合、駆動部5は、第2モード(昇圧モード)で動作するときに、図4のように2つのスイッチング回路部11,12の各々の第2スイッチング素子に対してT/2だけ時間をずらして異なる位相でPWM信号を出力する。具体的には、各々のスイッチング回路部11,12に対し第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に第1スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部の第2スイッチング素子に対してオン信号を出力する。
例えば、図4のようにスイッチング回路部11に対し、第2スイッチング素子L1へのオン信号の終了タイミングT11の後に到来する開始タイミングT12を開始時点として第1スイッチング素子H1へのオン信号を出力するように、終了タイミングT11と開始タイミングT12の間にデッドタイムを設定しつつ各スイッチング素子へのPWM信号を出力する。そして、第1スイッチング素子H1へのオン信号の終了タイミングT13の後の開始タイミングT14を開始時点として次に動作するスイッチング回路部12の第2スイッチング素子L2に対してオン信号を出力するように、終了タイミングT13と開始タイミングT14の間にデッドタイムを設定しつつ第2スイッチング素子L2に対するPWMを出力する。同様に、スイッチング回路部12に対し、第2スイッチング素子L2へのオン信号の終了タイミングT15の後に到来する開始タイミングT16を開始時点として第1スイッチング素子H2へのオン信号を出力するように、終了タイミングT15と開始タイミングT16の間にデッドタイムを設定しつつ各スイッチング素子へのPWM信号を出力する。そして、第1スイッチング素子H2へのオン信号の終了タイミングT17の後の開始タイミングT18を開始時点として次に動作するスイッチング回路部11の第2スイッチング素子L1に対してオン信号を出力するように、終了タイミングT17と開始タイミングT18の間にデッドタイムを設定しつつ第2スイッチング素子L1に対するPWMを出力する。
このように駆動部5が第2モード(昇圧モード)で動作する場合、図4のように第2スイッチング素子L1に対するゲート信号(L1)がオフ信号からオン信号に切り替わることに応じて第2スイッチング素子L1がオン動作し、主インダクタLa(チョークコイル)及び補助インダクタLb1(補助コイル)を通って電流が流れる。このオン動作の際には、補助インダクタLb1の存在によって第2スイッチング素子L1を流れる通電電流が遅延して急上昇が抑えられ、例えば第2スイッチング素子L1のドレインソース間電圧が0V近くになった状態で電流が立ち上がることになる。従って、第2スイッチング素子L1がオン状態に切り替わる際のスイッチング損失が確実に抑えられる。このような効果は第2スイッチング素子L2がオン動作する場合にも同様に生じる。
また、図1のDCDCコンバータ1では、昇圧動作する際に、図4のように同期整流用の第1スイッチング素子H1に対するゲート信号(H1)が時間T13でオン信号からオフ信号に切り替わると、これに応じて第1スイッチング素子H1がオフ動作し、第1スイッチング素子H1のボディダイオードを通じた電流の還流が開始する。しかし、時間T13の後、時間T14で次の第2スイッチング素子L2のオン動作が開始するため、第1スイッチング素子H1のボディダイオードを通じた電流の還流を抑制又は停止することができる。なお、このような効果は第1スイッチング素子H2がオフ動作した後に第2スイッチング素子L1がオン動作する場合にも同様に生じる。
次に、本構成のDCDCコンバータ1の効果を例示する。
DCDCコンバータ1は、複数のスイッチング回路部11,12が並列に接続されてなる並列回路部10を備える。スイッチング回路部11は、ハイサイド側の第1スイッチング素子H1とローサイド側の第2スイッチング素子L1との間の接続部11Aから主インダクタLaまでの経路間に補助インダクタLb1が配置される。スイッチング回路部12は、ハイサイド側の第1スイッチング素子H2とローサイド側の第2スイッチング素子L2との間の接続部12Aから主インダクタLaまでの経路間に補助インダクタLb2が配置される。
このような構成において、スイッチング回路部11,12の各々に対し、第1スイッチング素子へオン信号を出力した後に第2スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行うと、第1導電路21に印加された電圧を降圧して第2導電路22に印加する降圧動作を行うことができ、この降圧動作において、各スイッチング回路部の第1スイッチング素子をオフ状態からオン状態に切り替えるときに第1スイッチング素子に流れる通電電流を遅延させることができる。従って、第1スイッチング素子のターンオン直後の電流を確実に低減することができ、降圧動作時においてスイッチング損失を効果的に抑えることができる。
また、スイッチング回路部11,12の各々に対し、第2スイッチング素子へオン信号を出力した後に第1スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行うと、第2導電路22に印加された電圧を昇圧して第1導電路21に印加する昇圧動作を行うことができ、この昇圧動作において、第2スイッチング素子をオフ状態からオン状態に切り替えるときに第2スイッチング素子に流れる通電電流を遅延させることができる。従って、第2スイッチング素子のターンオン直後の電流を確実に低減することができ、昇圧動作時においてもスイッチング損失を効果的に抑えることができる。
駆動部5は、降圧動作を行う場合、複数のスイッチング回路部11,12の各々の第1スイッチング素子に対して位相をずらしてPWM信号を出力し、スイッチング回路部11,12の各々に対し、第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に第2スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部の第1スイッチング素子に対してオン信号を出力する。例えば、スイッチング回路部11に対し、第1スイッチング素子H1へのオン信号の終了後に第2スイッチング素子L1へのオン信号を出力するように各スイッチング素子へのPWM信号を出力し、第2スイッチング素子L1へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部12の第1スイッチング素子H2に対してオン信号を出力するように第1スイッチング素子H2に対するPWMを出力する。同様に、スイッチング回路部12に対し、第1スイッチング素子H2へのオン信号の終了後に第2スイッチング素子L2へオン信号を出力するように各スイッチング素子へのPWM信号を出力し、第2スイッチング素子L2へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部11の第1スイッチング素子H1に対してオン信号を出力するように第1スイッチング素子H1に対するPWM信号を出力する。
このように構成されるDCDCコンバータ1は、スイッチング回路部11,12の各々において第2スイッチング素子による同期整流が終了したときに当該第2スイッチング素子でボディダイオード通電が開始する場合に、次に動作するスイッチング回路部の第1スイッチング素子をオン状態とすることで、第2スイッチング素子での還流を抑制することができる。これにより、サージ電圧を抑制することが可能となり、ひいてはスイッチング素子の低耐圧化を図ることができる。例えば、スイッチング回路部11において第2スイッチング素子L1による同期整流が終了したときに当該第2スイッチング素子L1のボディダイオードで通電が開始する場合に、次に動作するスイッチング回路部12の第1スイッチング素子H2をオン状態とすることで、第2スイッチング素子L1での還流を抑制することができる。同様に、スイッチング回路部12において第2スイッチング素子L2による同期整流が終了したときに当該第2スイッチング素子L2のボディダイオードで通電が開始する場合に、次に動作するスイッチング回路部11の第1スイッチング素子H1をオン状態とすることで、第2スイッチング素子L2での還流を抑制することができる。
昇圧動作時も同様であり、駆動部5は、昇圧動作を行う場合、複数のスイッチング回路部11,12の各々の第2スイッチング素子L1,L2に対して位相をずらしてPWM信号を出力し、各々のスイッチング回路部11,12に対し第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に第1スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作するスイッチング回路部の第2スイッチング素子に対してオン信号を出力する。
このような構成をなすDCDCコンバータ1は、各スイッチング回路部11,12において第1スイッチング素子による同期整流が終了したときに第1スイッチング素子でボディダイオード通電が開始する場合に、次に動作するスイッチング回路部の第2スイッチング素子をオン状態とすることで、第1スイッチング素子での還流を抑制することができる。
また、本構成では、主インダクタLaを流れる通電電流の周波数が、駆動周波数f(1/T)のN倍(図1の例ではN=2)となるため、見かけ上のコイルの高周波化を図ることができる。
また、DCDCコンバータ1は、複数の補助インダクタLb1,Lb2のインダクタンスがいずれも主インダクタLaのインダクタンスよりも小さい値となっており、主インダクタLaと比較して小型の部品を使用できるようになっている。
この構成によれば、ターンオン直後の通電電流を遅延させてスイッチング損失を低減し得るDCDCコンバータ1を補助インダクタLb1,Lb2の大型化を抑えて実現することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施例や後述する実施例は矛盾しない範囲で組み合わせることが可能である。
実施例1のDCDCコンバータ1は、降圧動作のみを行う構成としてもよい。即ち、駆動部5が第1モード(降圧モード)の動作を行い、第2モード(昇圧モード)の動作を行わない構成であってもよい。
実施例1のDCDCコンバータ1は、昇圧動作のみを行う構成としてもよい。即ち、駆動部5が第2モード(昇圧モード)の動作を行い、第1モード(降圧モード)の動作を行わない構成であってもよい。
実施例1では、2つの複数のスイッチング回路部11,12が並列に接続された構成で並列回路部10が構成されるが、スイッチング回路部11,12と同様の構成をなすN個(Nは3以上)のスイッチング回路部が並列に接続される形で並列回路部10が構成されていてもよい。この場合、駆動部が第1モード(降圧モード)で動作する場合、各スイッチング回路部の第1スイッチング素子に対してT/N(Tは、PWM信号の周期)ずつ時間をずらして異なる位相でPWM信号を出力し、各スイッチング回路部の第2スイッチング素子は、次に動作するスイッチング回路部の第1スイッチング素子のオン動作前にオフ動作を完了させるように同期整流を行えばよい。また、駆動部が第2モード(昇圧モード)で動作する場合、各スイッチング回路部の第2スイッチング素子に対してT/N(Tは、PWM信号の周期)ずつ時間をずらして異なる位相でPWM信号を出力し、各スイッチング回路部の第1スイッチング素子は、次に動作するスイッチング回路部の第2スイッチング素子のオン動作前にオフ動作を完了させるように同期整流を行えばよい。
実施例1では、電圧変換部3が1つのみのDCDCコンバータ1を例示したが、第1導電路21と第2導電路22との間に電圧変換部3が複数個並列に接続された多相式のDCDCコンバータとしてもよい。
1…DCDCコンバータ
5…駆動部
10…並列回路部
11,12…スイッチング回路部
11A,12A…接続部
21…第1導電路
22…第2導電路
23…基準導電路
H1,H2…第1スイッチング素子
L1,L2…第2スイッチング素子
La…主インダクタ
Lb1,Lb2…補助インダクタ

Claims (5)

  1. 第1導電路に電気的に接続されたハイサイド側の第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第1導電路よりも低い電位に保たれる基準導電路との間において前記第1スイッチング素子と直列に接続されるローサイド側の第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを接続する接続部に一端部が電気的に接続される補助インダクタとを備えたスイッチング回路部が、並列に複数接続される並列回路部と、
    複数の前記スイッチング回路部における各々の前記補助インダクタの他端部と第2導電路との間に配置される主インダクタと、
    複数の前記スイッチング回路部における各々の前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対してPWM信号を出力するとともに、各々の前記スイッチング回路部に対し、前記第1スイッチング素子へオン信号を出力した後に前記第2スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行う駆動部と、
    を有するDCDCコンバータ。
  2. 前記駆動部は、複数の前記スイッチング回路部の各々の前記第1スイッチング素子に対して位相をずらしてPWM信号を出力し、各々の前記スイッチング回路部に対し前記第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に前記第2スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作する前記スイッチング回路部の前記第1スイッチング素子に対してオン信号を出力する請求項1に記載のDCDCコンバータ。
  3. 第1導電路に電気的に接続されたハイサイド側の第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第1導電路よりも低い電位に保たれる基準導電路との間において前記第1スイッチング素子と直列に接続されるローサイド側の第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを接続する接続部に一端部が電気的に接続される補助インダクタとを備えたスイッチング回路部が、並列に複数接続される並列回路部と、
    複数の前記スイッチング回路部における各々の前記補助インダクタの他端部と第2導電路との間に配置される主インダクタと、
    複数の前記スイッチング回路部における各々の前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に対してPWM信号を出力するとともに、各々の前記スイッチング回路部に対し、前記第2スイッチング素子へオン信号を出力した後に前記第1スイッチング素子へオン信号を出力する切替動作を周期的に行う駆動部と、
    を有するDCDCコンバータ。
  4. 前記駆動部は、複数の前記スイッチング回路部の各々の前記第2スイッチング素子に対して位相をずらしてPWM信号を出力し、各々の前記スイッチング回路部に対し前記第2スイッチング素子へのオン信号の終了後に前記第1スイッチング素子へのオン信号を出力し、当該第1スイッチング素子へのオン信号の終了後に、次に動作する前記スイッチング回路部の前記第2スイッチング素子に対してオン信号を出力する請求項3に記載のDCDCコンバータ。
  5. 複数の前記補助インダクタのインダクタンスはいずれも前記主インダクタのインダクタンスよりも小さい請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のDCDCコンバータ。
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