JP2018080457A - 機械式駐車場 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両を相応な格納領域に格納して駐車場の利用効率を改善できる機械式駐車場を提供する。【解決手段】乗降室12に進入した車両20を格納棚14へ移送する機械式駐車場100であって、格納棚14は制限高さが第1高さL1に設定される第1格納領域を含む。乗降室12に進入しようとする車両20の第1高さL1以上の部分である上部分の水平方向の寸法を取得して、寸法が設定値より小さいとき、車両20の高さを検知可能な状態に車両20を誘導するためのメッセージを出力する管理装置22を備える。センサは、乗降室12に至る経路を移動する車両20を検知する。管理装置22は、センサが上部分を検知していた期間に応じて寸法を取得する。管理装置22は、寸法が設定値より小さいとき、上部分の収納を促すためのメッセージを出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、機械式駐車場に関する。
少ないスペースで多数の車両を効率的に駐車できる駐車場として、機械式駐車場が知られている。機械式駐車場も種々の構造が提供されているが、その1つとしてパレット上に車両を載置し、このパレットを前後或いは左右にレールや溝を利用して移動させることにより、空いているパレットスペースへ運ぶ構成としたパレット式の機械式駐車場が提供されている。また、このパレット式の機械式駐車場にリフト及び立体的な格納領域を組み合わせることにより、より駐車効率を高めた機械式駐車場も提供されている。
特許文献1には、同一駐車場内に普通車が格納される第1駐車区画と、普通車よりも車高の高いハイルーフ車が格納される第2駐車区画とが混在する機械式立体駐車装置が記載されている。第1駐車区画は普通車が利用可能なように天井を低くされ、第2駐車区画はハイルーフ車が利用可能なように天井を高くされている。この駐車場では、利用を希望する車両の高さ等を自動計測または駐車場管理者が目測して車両の種類を判断する。普通車と判断された車両は第1駐車区画に格納され、ハイルーフ車と判断されれば第2駐車区画に格納される。
特開2002−295047号公報
発明者は機械式駐車場について以下のような認識を得た。車高を検知するセンサの感度を低く設定すると、アンテナ等の細い突起物について検知漏れを生じ、低天井の普通車用の格納領域に格納してこの突起物が天井に接触することがある。このことから、発明者は、細い突起物の検知漏れを減らす観点で改善すべき課題があることを認識した。細い突起物の検知漏れを減らすために、車高を検知するセンサの感度を高く設定することが考えられる。この場合、収納し忘れた突起物を検知することで、折り畳めば普通車用の格納領域に収容可能な車両までハイルーフ車用の格納領域へ格納することになり、駐車場の利用効率が低下する。このことから、発明者は、車両を相応な格納領域に格納して利用効率を向上する観点で改善すべき課題があることを認識した。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両を相応な格納領域に格納して駐車場の利用効率を改善できる機械式駐車場を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の機械式駐車場は、乗降室に進入した車両を格納棚へ移送する機械式駐車場であって、格納棚は制限高さが第1高さに設定される第1格納領域を含む。乗降室に進入しようとする車両の第1高さ以上の部分である上部分の水平方向の寸法を取得して、寸法が設定値より小さいとき、車両の高さを検知可能な状態に車両を誘導するためのメッセージを出力する管理装置を備える。
この態様によると、機械式駐車場において、車両の上部分の水平寸法が小さいときに、車両の高さを検知可能な状態に車両を誘導するためのメッセージを出力することができる。
本発明の別の態様もまた、機械式駐車場である。この機械式駐車場は、乗降室に進入した車両を格納棚へ移送する機械式駐車場であって、乗降室に至る経路を移動する車両を設定された高さにて検知するセンサと、センサが車両を検知していた期間がゼロを超えて設定期間より短いとき、予め定められたメッセージを出力する管理装置と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、車両を相応な格納領域に格納して駐車場の利用効率を改善できる機械式駐車場を提供できる。
実施の形態に係る機械式駐車場の正面図である。 図1の機械式駐車場の構成を示すブロック図である。 図1の機械式駐車場の操作盤を示す正面図である。 図1の機械式駐車場の乗降室の出入口の周辺を示す側面図である。 図1の機械式駐車場の乗降室の出入口の周辺を示す背面図である。 図1の機械式駐車場の車両検知装置を説明する説明図である。 図1の機械式駐車場の車両検知装置を説明する別の説明図である。 図1の機械式駐車場の動作の一例を説明するフローチャートである。 操作盤に表示される画面の一例を示す第1の画面図である。 操作盤に表示される画面の一例を示す第2の画面図である。 操作盤に表示される画面の一例を示す第3の画面図である。 操作盤に表示される画面の一例を示す第4の画面図である。 操作盤に表示される画面の一例を示す第5の画面図である。 操作盤に表示される画面の一例を示す第6の画面図である。 操作盤に表示される画面の一例を示す第7の画面図である。 機械式駐車場の故障診断処理の動作の一例を説明するフローチャートである。 操作盤に表示される画面の一例を示す第8の画面図である。 操作盤に表示される画面の一例を示す第9の画面図である。
発明者は機械式駐車場について考察し、以下のような認識を得た。
機械式駐車場の格納領域には、格納を許容する車両の屋根や突起物などの最上部までの高さ(以下、車高という)に上限(以下、制限高さという)が設定される。一例として、普通車用の格納領域(以下、格納領域Nという)と、普通車より天井が高いハイルーフ車(以下、HR車という。)用の格納領域(以下、格納領域Hという)と、を備える機械式駐車場がある。この駐車場では、格納領域Hには高車高の車両を優先的に格納し、格納領域Nには低車高の車両を格納する場合が多い。この場合、格納領域Nの制限高さは第1高さに設定し、格納領域Hの制限高さは第1高さより高い第2高さに設定してもよい。第1高さに適合する車両は格納領域Nに格納し、第2高さに適合する車両は格納領域Hに格納し、第2高さに不適合の車両は格納を回避してもよい。
車高の誤判定を減らす観点から、第1、第2高さに対応する車両センサを用いて車高の判定を自動化することが望ましい。車両センサを用いる場合に、その感度を低く設定すると、アンテナなどの細い突起物(以下、アンテナ等という)が車両本体から上方に突出する場合に、そのアンテナ等を検知できないことが考えられる。この車両を格納領域Nに格納すると、アンテナ等が格納領域Nの天井などに接触してそれぞれが損傷を受ける可能性がある。アンテナ等に起因する接触の課題は、制限高さの異なる複数の格納領域を備える場合に限られず、ひとつの制限高さが設定された格納領域のみを備える駐車場についても生じうる。
アンテナ等を検知可能にする観点から、車両センサの感度と分解能を改善することが考えられる。車両センサの感度と分解能を改善してアンテナ等の検知を可能にすると、折畳んで収納すれば格納領域Nに格納可能な車両について、収納し忘れたアンテナ等を検知してHR車と判定し、格納領域Hに格納することが考えられる。格納領域Nに格納すべき車両を格納領域Hに格納すると格納領域Hの実質的な容量が減り利用効率が低下する。
利用効率を改善する観点から、車両の制限高さ以上の部分(以下、上部分という)の例えば水平方向の寸法を取得してアンテナ等か否かを判別することが考えられる。取得した寸法が設定値より小さい場合には上部分は車両本体から突出するアンテナ等であると判定してもよい。一例として、スキャンされたレーザ光の反射光に基づいて上部分の寸法を取得する構成が考えられる。別の一例としては、車両センサの高さ位置を固定して、その車両センサの前を移動する車両を検知して、その検知していた期間(時間間隔)から当該寸法を取得することが考えられる。移動速度が一定の範囲内であれば、当該検知していた期間が小さいときに上部分の寸法は小さく、アンテナ等である可能性が高いと判定できる。
アンテナ等を収納した状態でも車高が制限高さ以上になる車両も有り得る。この車両では上部分が格納領域の天井などに接触することが考えられる。そこで、上部分の寸法は小さいと判定したときに、車高を再び確認できる状態にその車両を誘導することが考えられる。操作者に対し、上部分を収納する機会と、上部分を収納した後の車高を確認する機会とを付与して、上部分の接触を減らすことができる。
実施の形態はこのような思索に基づき案出されたもので、以下にその具体的な構成を説明する。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態、比較例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[実施の形態]
図1は、本実施の形態に係る機械式駐車場100の正面図である。図2は機械式駐車場100の構成を示すブロック図である。図2は実施の形態を説明する上で重要ではない要素の一部を省略して表示している。実施の形態に係る機械式駐車場100は、乗降室12に進入した自動車などの車両20を格納棚14へ移送し格納する。以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。X軸方向は水平な左右方向に対応し、Y軸方向は水平な前後方向に対応し、Z軸方向は鉛直な上下方向に対応する。Y軸方向Z軸方向はそれぞれX軸方向に直交する。
機械式駐車場100は、地上に設けられた建物24の地下に地下3階まで設けられた、いわゆる地下式の機械式駐車場である。機械式駐車場100は、乗降室12と、パレット57と、格納棚14と、移送機構55と、管理装置22と、車両検知装置60と、を備える。移送機構55は、車両20を載せたパレット57を乗降室12と格納棚14との間で移送して格納または搬出する機構である。移送機構55は第1移載装置56と、第2移載装置58と、マスト90と、リフトフレーム88と、昇降装置94と、を含む。第2移載装置58は複数設けられる。
管理装置22は、操作盤28と、制御装置30と、を含む。操作盤28は乗降室12の外側に設けられる。制御装置30は乗降室12の内側に設けられる。制御装置30には操作盤28が接続される。操作盤28と制御装置30については後述する。
機械式駐車場100は、パレットを用いたパレット式の駐車場である。このパレット式の機械式駐車場100は、昇降装置94を用いて車両20が搭載された状態のパレット57を昇降させる。機械式駐車場100は、第1移載装置56や第2移載装置58を使用してパレットを面方向に移動させたりする。これらの動作により、機械式駐車場100は格納棚14に車両20を駐車させるように構成される。なお、パレットを用いることは必須ではない。
乗降室12は、機械式駐車場100へ車両を入れたり機械式駐車場100から車両を取り出したりするために建物24内に設けられる。乗降室12は、例えば昇降路96の上端に設けられる。乗降室12には乗降室12と昇降路96とを連通するパレット開口26が設けられている。このパレット開口26の大きさは、パレット57がパレット開口26の周面と干渉することなく通過できるように、平面視でのそのパレットの大きさに十分な量のマージンを加えた大きさとされる。
格納棚14は建物24の地下1階〜3階それぞれに設けられる駐車室である。1階〜3階の格納棚14はそれぞれ複数(例えば10)の駐車スペースを含む。それら複数の駐車スペースは、平面視した場合に移載方向(図のX軸方向)に5行、移載方向と実質的に直交する交差方向(図のY軸方向)に2列のマトリクス状に配列される。駐車スペースはパレットと共に車両が駐車されうる格納棚内の一つの格納領域(駐車の1単位)である。1階〜3階の格納棚14それぞれは、格納棚の床を画定するフレーム80を含む。それぞれのフレーム80には第2移載装置58が固定される。
駐車スペースは、制限高さが第1高さL1に設定される格納領域Nと、制限高さが第1高さL1より高い第2高さL2に設定される格納領域Hと、に区分される。制限高さはパレット57から駐車スペースの天井までの距離からマージンを差し引いた大きさとされる。第1高さL1は、車高が低い車両(例えば普通車)に適合するように、例えば1560mmに設定されてもよい。第2高さL2は、車高が高い車両(例えばHR車)に適合するように、例えば2060mmに設定されてもよい。建物24の地下1階と2階に設けられる格納棚14は格納領域Nを構成する。建物24の地下3階に設けられる格納棚14は格納領域Hを構成する。格納領域Nには車高が第1高さL1未満の車両(以下、車両Nという。)が格納され、格納領域Hには、主に車高が第2高さL2未満であって第1高さL1以上の車両(以下、車両Hという。)が格納されるが、事情によっては車両Nが格納されてもよい。この実施の形態では、車高が第2高さL2以上の車両(以下、車両Vという。)は格納不適合車として入庫を回避する。車両Vについては、別に設けた駐車可能スペースに誘導するようにしてもよい。
マスト90は断面が略矩形の昇降路96の四隅に設けられる4本の支柱である。リフトフレーム88は、平面視で略矩形状に形成され、4本のマスト90に昇降自在に支持される。リフトフレーム88の上部には第1移載装置56が搭載される。昇降装置94は昇降路96に沿ってリフトフレーム88を昇降させる。第1移載装置56の上部にはパレットが搭載される。第1移載装置56は、移載方向にパレットを移動可能に構成される。パレット57はいずれも平板状の部材である。パレット57の車両が搭載される上面すなわち車両搭載面は略矩形である。パレット57は画一的な大きさを有する。
(制御装置)
次に制御装置30について説明する。図2に示す制御装置30の各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
制御装置30は、操作結果取得部31と、移送制御部32と、表示制御部33と、乗降扉制御部36と、検知結果取得部40と、を含む。操作結果取得部31は、操作盤28の後述するタッチパネル52の操作入力部41のタッチ操作に基づきその操作結果を取得する。移送制御部32は、乗降室12と格納棚14との間で車両20を移送して格納または搬出するように移送機構55を制御する。表示制御部33は、一定の表示をするように後述するタッチパネル52の表示部44を制御する。乗降扉制御部36は、乗降室12の乗降室扉の開閉動作を制御する。検知結果取得部40は、車両検知装置60から検知信号を取得する。
(操作盤)
次に操作盤28について説明する。図3は操作盤28の正面図である。操作盤28は、駐車場の利用者または駐車場の係員(以下、操作者という。)に対するユーザインタフェースとしての機能を有する。操作盤28には、タッチパネル52とその他の操作部43とが設けられる。操作盤28はタッチパネル52およびその他の操作部43を介して一定の操作の入力を受け付けて制御装置30に送る。タッチパネル52は操作入力部41と表示部44を含む。タッチパネル52は、表示部44に一定の表示をなすように制御装置30によって制御される。タッチパネル52は、手指の接触に基づく操作であるタッチ操作を操作入力部41にて検知するように構成される。その他の操作部43は、例えば非常停止ボタン45やカード操作部48が設けられてもよい。カード操作部48は駐車券の発券や読み取りを行うようにしてもよい。タッチパネル52の具体的な画面表示については後述する。
(出入口)
乗降室12には出入口12bが設けられる。図4は乗降室12の出入口12bの周辺を示す側面図である。図5は乗降室12の出入口12bの周辺を示す背面図である。以下、この明細書で乗降室12内というときは乗降室12の出入口12bより内側を意味する。また同様に、乗降室12外、あるいは乗降室12の外側というときは乗降室12の出入口12bより外側を意味する。出入口12bには開閉可能な乗降室扉16が設けられてもよい。無管理な状態での車両の誤進入を防止するため、車両20が入場する前には、乗降室12は乗降室扉16によって閉じられてもよい。出入口12bの乗降室扉16が開くことで乗降室12は開かれ、車両20は出入口12bを通過して乗降室12に進入する。出入口12bには車両検知装置60が設けられる。
(車両検知装置)
次に車両検知装置60について説明する。車両検知装置60は接地面12gからの所定の高さ位置にて車両を検知する装置である。一例として車両検知装置60は移動する車両を検知するように乗降室12に至る経路に設けられてもよい。実施の形態の車両検知装置60は出入口12bに設けられ、所定の高さ位置にて出入口12bを通過する車両を検知する。車両検知装置60は、検知装置P1と、検知装置P2と、検知装置P3と、を含む。検知装置P1は、車両20の車高を検知するために、接地面12gから第1高さL1の位置に設置される車両センサである。検知装置P1は車高が第1高さL1以上であるか否かを検知できるように設定される。検知装置P2は、車両20の車高を検知するために、接地面12gから第2高さL2の位置に設置される車両センサである。検知装置P2は車高が第2高さL2以上であるか否かを検知できるように設定される。検知装置P3は、検知装置P1、P2では検知できない低い位置にて障害物の有無を検知するために、接地面12gから第3高さL3(例えば、500mm)の位置に設置される。
検知装置P1、P2、P3は、一例として投光器61a、62a、63aと、この投光器61a、62a、63aから投光される光61e、62e、63eを受光する光電センサ61b、62b、63bとを含む透過型の検出器であってもよい。光電センサ61b、62b、63bは、受光した光量に応じてレベルが変化する検知信号61c、62c、63cを出力する。一例として、検知信号61c、62c、63cは、投光器から投光される光61e、62e、63eが遮られず通光する状態ではローレベル(以下、Lレベルという)となり、この光61e、62e、63eが遮光される状態ではハイレベル(以下、Hレベル)となる。
図6は、移動する車両Hを検知する車両検知装置60を説明する説明図である。図7は、移動する車両Nを検知する車両検知装置60を説明する説明図である。この車両Nは、未収納のアンテナ20dが車両本体20cから上方に突出しており、アンテナ20dが第1高さL1以上である。アンテナ20dを下向に折り畳んで収納することでこの車両Nの車高は第1高さL1未満になる。光電センサ61b、62bは、車両が通過するときその車高の区分に応じて以下のような検知信号61c、62cを出力する。光電センサ63bは、車両が通過していないときにはLレベルであり、車両が通過しているときにはHレベルになる検知信号63cを出力する。検知信号61c、62c、63bは制御装置30の検知結果取得部40に送信される。
(第1区分)車高が第1高さL1未満
光電センサ61b、62bはLレベルのまま変化しない検知信号61c、62cを出力する。
(第2区分)車高が第1高さL1以上で第2高さL2未満
光電センサ61bは、車両のうち第1高さL1以上の部分が通過する期間はHレベルとなり、他の期間はLレベルであるパルス形状の検知信号61cを出力する。このとき、光電センサ62bはLレベルのまま変化しない検知信号62cを出力する。
(第3区分)車高が第2高さL2以上
光電センサ61bは、車両のうち第1高さL1以上の部分が通過する期間はHレベルとなり、他の期間はLレベルであるパルス形状の検知信号61cを出力する。光電センサ62bは、車両のうち第2高さL2以上の部分が通過する期間はHレベルとなり、他の期間はLレベルであるパルス形状の検知信号62cを出力する。
第1区分には車両Nが含まれる。第2区分には図6に示す車両Hおよび図7に示すアンテナ等が未収納状態である車両Nが含まれる。第3区分には車両Vおよびアンテナ等が未収納状態である車両Hが含まれる。
図6の場合には光電センサ61bの検知信号を検知信号61c(A)と表記し、図7の場合には光電センサ61bの検知信号を検知信号61c(B)と表記して区分する。図6の場合に、車両Hの車両本体20cが第1高さL1以上である。このため、検知信号61c(A)の第1高さL1以上である部分に対応するHレベルの期間(以下、検知期間Thという)は長くなる。図7の場合に、車両Nの車両本体20cは第1高さL1未満であり、未収納のアンテナ20dが第1高さL1以上である。このため、検知信号61c(B)の第1高さL1以上である部分に対応するHレベル検知期間Thは極めて短くなる。したがって、検知信号61cのHレベル検知期間Thの長短に応じて車両本体20cを検知しているか、アンテナ20dを検知しているかを判定してもよい。実施の形態では、検知信号61cのHレベル検知期間Thが2秒未満である場合はアンテナ20dを検知していると判定し、Hレベル検知期間Thが2秒以上である場合は車両本体20cを検知していると判定している。
(動作)
次に、実施の形態の機械式駐車場100の動作の一例について説明する。図8は機械式駐車場100の動作の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートは、機械式駐車場100に車両を入庫する際の処理S200を示している。図8では実施の形態を説明する上で重要ではない処理の一部を省略して表示している。実施の形態の処理S200は、車両20を乗降室12に入場させる入場処理と、乗降室12に入場した車両20を入庫する入庫処理と、が含まれる。入場処理は、乗降室12を開き、車両20を乗降室12内に入場させてパレット57上の所定領域に停止させる処理を含む。入庫処理は、車両20を載せたパレット57を所定の格納領域の格納棚14に移送して格納する処理を含む。
(入場処理)
入場処理はステップS202から始まる。まず、車両20が乗降室12の出入口12bの前に停車した状態で、制御装置30は、操作盤28を制御して、タッチパネル52の表示部44に入場を促すメッセージを表示させる(ステップS202)。図9は、ステップS202にて操作盤28に表示される画面1の一例を示す画面図である。画面1の表示部44には入場前の所定の確認と注意を促すメッセージが表示される。画面1の操作入力部41には「操作中止」と表示された操作ボタン1bが表示される。例えば、操作ボタン1bを押し込むことで入場操作がキャンセルされるようにしてもよい。駐車場の利用者は、表示部44のメッセージ表示にしたがい、所定の操作を行い、車両20を乗降室12に入場させる。
入場を開始すると、制御装置30は、操作盤28を制御して、表示部44に車両の進行をガイドするメッセージを表示させる(ステップS204)。図10は、ステップS204にて操作盤28に表示される画面2の一例を示す画面図である。画面2は車両の進行をガイドするためのメッセージ表示を含む。利用者は、画面2の表示にしたがい、車両20を所定の位置まで進行させる。
画面2を表示した制御装置30は、検知装置P3が車両20を検知したか否かを判定する(ステップS206)。特に、ステップS206では、第3高さL3の位置を通る光63eが遮光された場合に検知装置P3が車両20を検知したと判定する。検知装置P3が車両20を検知しなかった場合(ステップS206のN)、制御装置30は、検知装置P1、P2が車両20を検知したか否かを判定する(ステップS207)。ステップS207において、検知装置P1、P2のいずれかが車両20を検知した場合(ステップS207のY)、後述する故障診断処理S250に移行する。通常、検知装置P3が車両20を検知しない状態で、検知装置P1、P2のいずれかが車両20を検知することは考え難く、検知装置P1、P2、P3のいずれかが故障している可能性が高いからである。検知装置P1、P2が共に車両20を検知していない場合(ステップS207のN)、制御装置30は、処理をステップS202の先頭に戻す。
検知装置P3が車両20を検知した場合(ステップS206のY)、制御装置30は、検知装置P2が車両20を検知したか否かを判定する(ステップS208)。特に、ステップS208では、第2高さL2の位置を通る光62eが遮光された場合に検知装置P2が車両20を検知したと判定する。検知装置P2が車両20を検知した場合(ステップS208のY)、制御装置30は、その検知していた期間が設定時間以上か否かを判定する(ステップS210)。この設定時間は、判別したいアンテナ等の寸法を車両の移動速度で除することで導出可能で、例えば2秒としてもよい。
検知装置P2が車両20を検知していた期間が2秒以上である場合(ステップS210のY)、その車両は格納不適合である車両Vに該当し乗降室12から退出させる(ステップS216)。図13は、ステップS216にて操作盤28に表示される画面5の一例を示す画面図である。画面5は車両の退出を促すためのメッセージ表示を含む。
検知装置P2が車両20を検知していた期間が2秒以上でない(=2秒未満)場合(ステップS210のN)、制御装置30は、操作盤28を制御して、表示部44にアンテナ等を収納して車両を入れ直すように誘導するメッセージを表示させる(ステップS222)。図14は、ステップS222にて操作盤28に表示される画面6の一例を示す画面図である。画面6はアンテナ等を収納して車両20を入れ直すように誘導するためのメッセージ表示を含む。利用者は、画面6の表示にしたがい、車両20を乗降室12から退出させ、アンテナ等を収納した状態で再び入場を行う。車両20が退出したら、制御装置30は、処理をステップS202の先頭に戻し、車高を再び確認する処理を実行させる。アンテナ等を収納して入場をやり直しても、画面6が表示される場合は、その車両は格納不適合である車両Vに該当し乗降室12から退出させる。画面6には入場をやり直しても同じ画面6が表示される場合は車両の退出を促すメッセージが表示される。
検知装置P2が車両20を検知しなかった場合(ステップS208のN)、制御装置30は、検知装置P1が車両20を検知したか否かを判定する(ステップS212)。
特に、ステップS212では、第1高さL1の位置を通る光61eが遮光された場合に検知装置P1が車両20を検知したと判定する。検知装置P2が車両20を検知した場合(ステップS212のY)、制御装置30は、その検知していた期間が設定時間以上か否かを判定する(ステップS214)。この設定時間は、判別したいアンテナ等の寸法を車両の移動速度で除することで導出可能で、例えば2秒としてもよい。
検知装置P1が車両20を検知していた期間が2秒以上でない(=2秒未満)場合(ステップS214のN)、制御装置30は、操作盤28を制御して、表示部44にアンテナ等を収納して車両を入れ直すように誘導するメッセージを表示させる(ステップS232)。図15は、ステップS232にて操作盤28に表示される画面7の一例を示す画面図である。画面7はアンテナ等を収納して車両20を入れ直すように誘導するためのメッセージ表示を含む。画面7では、操作入力部41に操作ボタン7bが表示される。この操作ボタン7bには例えば「直接入庫」と表示される。
画面7を表示した制御装置30は、画面7の操作ボタン7bが押されたか否かを判定する(ステップS234)。画面7の操作ボタン7bが押されなかった場合(ステップS234のN)、利用者は、画面7の表示にしたがい、車両20を乗降室12から退出させ、アンテナ等を収納した状態で再び入場を行う。車両20が退出したら、制御装置30は、処理をステップS202の先頭に戻し、車高を再び確認する処理を実行させる。画面7の操作ボタン7bが押された場合(ステップS234のY)、制御装置30は、処理をステップS230に移行させ、アンテナ等の収納をしない状態でその車両20を格納領域Hに直接入庫する処理を実行させる。
アンテナ等を収納して入場をやり直しても、画面7が表示される場合は、その車両は車両Hであり、格納領域Hに入庫すべきである。このような場合には「直接入庫」と表示された操作ボタン7bを押し下げることを促すためのメッセージを画面7に表示する。この操作ボタン7bを押し下げることで、制御装置30は、格納領域Hに入庫する処理であるステップS220に移行する。
検知装置P1が車両20を検知していた期間が2秒以上である場合(ステップS214のY)、その車両は車両Hに該当し、制御装置30は、車両20を格納領域Hに入庫する処理(ステップS220)に移行する。
検知装置P1が車両20を検知しなかった場合(ステップS212のN)、その車両は車両Nに該当し、制御装置30は、車両20を格納領域Nに入庫する処理(ステップS218)に移行する。
(入庫処理)
入庫処理であるステップS218は、ステップS224とステップS226とステップS227とを含む。まず、制御装置30は、操作盤28を制御して、表示部44に車両の進行をガイドするメッセージを表示させる(ステップS224)。図11は、ステップS224にて操作盤28に表示される画面3の一例を示す画面図である。画面3は車両が所定位置に停車したことを示すためのメッセージ表示を含む。画面3が表示されたら、利用者は降車して乗降室12から出場する。画面3を表示した制御装置30は、所定のタイミングで表示部44に車両の入庫開始の操作を促すメッセージを表示させる(ステップS226)。図12は、ステップS226にて操作盤28に表示される画面4の一例を示す画面図である。画面4は所定の確認後に入庫操作を促すためのメッセージ表示を含む。画面4では、操作入力部41に操作ボタン4bが表示される。この操作ボタン4bには例えば「入庫」と表示される。特に、画面4は「入庫」と表示される操作ボタン4bを押し下げるように促すためのメッセージ表示を含む。この操作ボタン4bを押し下げることで、制御装置30は、乗降扉制御部36を制御して乗降室扉16を閉じると共に、移送機構55を制御して、車両20を格納領域Nに移送して入庫する処理をさせる(ステップS227)。入庫処理した制御装置30は処理S200を終了する。
入庫処理であるステップS220は、ステップS228とステップS230とステップS231とを含む。まず、制御装置30は、操作盤28を制御して、表示部44に車両の進行をガイドするメッセージを表示させる(ステップS228)。図11に示すように、画面3はステップS228にて車両が所定位置に停車した旨の表示を含む。画面3が表示されたら、利用者は降車して乗降室12から出場する。画面3を表示した制御装置30は、所定のタイミングで表示部44に車両の入庫開始の操作を促すメッセージを表示させる(ステップS230)。図12に示すように、画面4はステップS228にて所定の確認後に入庫操作を促す表示を含む。画面4の操作ボタン4bを押し下げることで、制御装置30は、乗降扉制御部36を制御して乗降室扉16を閉じると共に、移送機構55を制御して、車両20を格納領域Hに移送して入庫する処理をさせる(ステップS231)。入庫処理した制御装置30は処理S200を終了する。
(故障診断処理)
次に故障診断処理について説明する。図16は、機械式駐車場100の故障診断処理の動作の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートは機械式駐車場100の故障診断処理S250を示している。安全上の観点から、検知装置P1、P2、P3のいずれかが故障している状態では、車両を入庫する処理を中止することが望ましい。そこで、実施の形態の機械式駐車場100では、車両を入庫する処理S200にこれらの検知装置の故障診断と入庫を中止するための故障診断処理S250を含む。
検知装置P3が車両を検知していない状態にて、検知装置P1、P2のいずれかが車両を検知している場合(ステップS207のY)、制御装置30は、処理を故障診断処理S250に移行する。検知装置P1、P2、P3のいずれかが故障しているか、あるいは検知装置P1、P2の検知範囲が、例えば障害物が置かれているなど非正常な状態にあるからである。故障診断処理S250はステップS252から始まる。ステップS252において、制御装置30は、操作盤28を制御して、タッチパネル52の表示部44に画面1(図9を参照)を表示させる。
ステップS252にて画面1を表示させた制御装置30は、故障診断処理S250開始から所定の第1の時間を経過したか否かを判定する(ステップS254)。ステップS254における第1の時間は例えば30秒としてもよい。第1の時間を経過していない(=未経過)場合(ステップS254のN)、制御装置30は、検知装置P1、P2が車両20を検知したか否かを判定する(ステップS256)。検知装置P1、P2のいずれも車両20を検知しなかった場合(ステップS256のN)、制御装置30は、故障診断処理S250を中止して処理をステップS202の先頭に戻す。例えば、一時的な障害が回復して正常化される場合があるからである。
検知装置P1、P2のいずれかが車両20を検知した場合(ステップS256のY)、制御装置30は、処理をステップS252の先頭に戻して処理ループを形成する。この処理ループの処理中に、第1の時間が経過した場合(ステップS254のY)、制御装置30は、操作盤28を制御して、タッチパネル52の表示部44に検知装置P1、P2、P3の検知状態が非正常であることを示すメッセージを表示させる(ステップS258)。図17は、ステップS256にて操作盤28に表示される画面8の一例を示す画面図である。画面8は、検知装置P1、P2、P3の検知状態が非正常であることを示すメッセージを含む。一例として、表示部44には、検知装置P1、P2、P3それぞれについて、車両を検知している場合は赤色の目印を、検知していない場合は緑の目印を表示してもよい。この場合、操作者は目視によって容易に判別できる。
画面8を表示させた制御装置30は、故障診断処理S250開始から所定の第2の時間を経過したか否かを判定する(ステップS260)。ステップS260における第2の時間は例えば3分としてもよい。この時間に操作者は検知装置P1、P2、P3の周辺を確認して、例えば検知範囲内の障害物を取り除くことができる。第2の時間を経過していない(=未経過)場合(ステップS260のN)、制御装置30は、検知装置P1、P2が車両20を検知したか否かを判定する(ステップS262)。検知装置P1、P2のいずれも車両20を検知しなかった場合(ステップS262のN)、制御装置30は、故障診断処理S250を中止して処理をステップS202の先頭に戻す。例えば、検知装置P1、P2の検知範囲内の障害物が取り除かれて正常化される場合があるからである。
検知装置P1、P2のいずれかが車両20を検知した場合(ステップS262のY)、制御装置30は、処理をステップS258の先頭に戻して処理ループを形成する。この処理ループの処理中に、第2の時間が経過した場合(ステップS260のY)、制御装置30は、操作盤28を制御して、タッチパネル52の表示部44に検知装置が故障したことを管理人等に連絡することを促すメッセージを表示させる(ステップS264)。図18は、ステップS264にて操作盤28に表示される画面9の一例を示す画面図である。画面9は検知装置が故障したことを管理人等に連絡することを促す表示を含む。制御装置30は画面9の表示を維持する。故障診断処理S250はこの状態で終了する。
次に、このように構成された実施の形態の機械式駐車場100の作用効果を説明する。収納し忘れたアンテナ等を有する車両Nを駐車領域Hに収容すると、駐車領域Hの利用効率が低下する懸念がある。そこで、実施の形態の機械式駐車場100は、乗降室12に進入しようとする車両20の第1高さL1以上の部分である上部分の水平方向の寸法を取得して、その寸法が設定値より小さいとき、車両20の高さを検知可能な状態に車両20を誘導するためのメッセージを含む画面7を操作盤28に出力させる管理装置22を備える。この構成によると、上部分の寸法が所定値より小さい場合にアンテナ等と判定して収納を促すと共に、その車両20を入れ直して車高を確認することで、相応な駐車領域に格納することが可能になり、駐車領域の利用効率を改善できる。特に、車両20を誘導するための比較的具体的なメッセージを含む画面7を表示するから、不慣れな操作者でも手早く操作をすることができる。
車両20を検知する機構は、簡単にメンテナンスできることが望ましい。そこで、実施の形態の機械式駐車場100は、乗降室12に至る経路を移動する車両20を検知する光電センサ61bを有し、管理装置22が、光電センサ61bが上部分を検知していた検知期間Thに応じて上部分の寸法を取得する。この構成によると、車両20の第1高さL1以上の上部分の水平方向の寸法を取得する機構を簡便に構成でき、車両20を検知する機構を簡単にメンテナンスできる。
管理装置を操作する者がその操作に不慣れな場合に、上部分の寸法が設定値より小さいときの対応に手間取ることが考えられる。そこで、実施の形態の機械式駐車場100では、管理装置22は、上部分の寸法が設定値より小さいとき、上部分の収納を促すためのメッセージを出力する。この構成によると、上部分の寸法が所定値より小さい場合に、アンテナ等と自動で判定して、そのアンテナ等を収納するように具体的に促すから、不慣れな操作者でも手早く操作をすることができる。
例えば、多くの車両が駐車待ちしているような状況では、車両20を入れ直して利用効率を高めることより、手早く車両を処理することの方が優先される場合がある。そこで、実施の形態の機械式駐車場100では、格納棚14は、制限高さが第1高さL1より高い第2高さL2に設定される格納領域Hを含み、管理装置22は、車両20を誘導するためのメッセージを含む画面7を表示した状態にて車両20を格納領域Hに移送する操作の入力を受付ける。特に、画面7で操作入力部41に表示される操作ボタン7bを押し下げることで、制御装置30は車両20を格納領域Hに入庫する処理を実行させる。この構成によると、収納し忘れたアンテナ等を検知した場合でも、操作者の状況判断により、アンテナ未収納のままの車両20を格納領域Hに入庫する操作をすることができる。つまり、操作者の判断によって利用効率改善と入庫処理の円滑化とを選択可能にし、運用の柔軟性を高めることができる。特に、入れ直しを促すための画面7を表示した状態にて格納領域Hへの入庫操作を受付けるから、不慣れな操作者でも手早く操作をすることができる。
操作者が不慣れな場合に、目視にてアンテナ等を確実に識別することは難しい。そこで、実施の形態の機械式駐車場100では、乗降室12に至る経路を移動する車両20を設定された第1高さL1にて検知する光電センサ61bと、光電センサ61bが車両20を検知していた検知期間Thがゼロを超えて設定期間より短いとき、予め定められたメッセージを出力する管理装置22と、を備える。この構成によると、アンテナ等の大きさを自動で識別できるから見落としを減らすことができる。また、例えば操作方法を含むメッセージを出力することで不慣れな操作者でも手早く操作をすることができる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施の形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
(変形例1)
実施の形態の説明では、機械式駐車場がパレットを用いたパレット式の駐車場である例について説明したがこれに限られない。機械式駐車場は例えばスラットコンベア式などパレットを用いない駐車場であってもよく、櫛歯のすれ違いによって車両をエレベータや格納棚に受け渡す方式であってもよい。
(変形例2)
実施の形態の説明では、車両を入出庫する乗降室が共用される例について説明したがこれに限定されない。例えば入庫用の乗降室と出庫用の乗降室とが別々に設けられてもよい。また、乗降室の入口と出口が出入口として共用される例について説明したがこれに限定されない。入口と出口とが別々に設けられてもよい。
(変形例3)
実施の形態の説明では、操作入力部41がタッチパネル52の向かって右下に一つ表示される例について説明したがこれに限定されない。操作入力部41はタッチパネル52内の任意の位置に表示されてもよい。操作入力部41は複数表示されてもよい。
(変形例4)
実施の形態の説明では、車両センサとして光電センサを用いる例について説明したがこれに限定されない。例えば、レーザ光を用いるセンサであってもよい。また、車両の画像を検知して、検知した画像に基づき、アンテナ等の大きさを取得するようにしてもよい。
(変形例5)
実施の形態の説明では、マスト90が4本設けられる例について説明したがこれに限定されない。例えば、マストを2本設けるようにしてもよい。この場合、2本のマストによってリフトフレーム88を片持ちすることができる。
(変形例6)
実施の形態の説明では、乗降室12が昇降路96の上端に設けられる例について説明したがこれに限定されない。例えば、乗降室は昇降路の側部に設けられてもよい。この場合、乗降室内のパレットを昇降路側へ水平移動させた上で、昇降路内でパレットを昇降させるようにしてもよい。
上述の変形例1から6は実施の形態と同様の作用効果を奏する。
12・・乗降室、 14・・格納棚、 20・・車両、 20c・・車両本体、 20d・・アンテナ、 22・・管理装置、 28・・操作盤、 30・・制御装置、 52・・タッチパネル、 60・・車高検知装置、 P1、P2・・検知装置、 100・・機械式駐車場。

Claims (5)

  1. 乗降室に進入した車両を格納棚へ移送する機械式駐車場であって、
    前記格納棚は制限高さが第1高さに設定される第1格納領域を含み、
    前記乗降室に進入しようとする前記車両の前記第1高さ以上の部分である上部分の水平方向の寸法を取得して、前記寸法が設定値より小さいとき、前記車両の高さを検知可能な状態に前記車両を誘導するためのメッセージを出力する管理装置を備えることを特徴とする機械式駐車場。
  2. 前記乗降室に至る経路を移動する前記車両を検知するセンサを有し、
    前記管理装置は、前記センサが前記上部分を検知していた期間に応じて前記寸法を取得することを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車場。
  3. 前記管理装置は、前記寸法が設定値より小さいとき、前記上部分の収納を促すためのメッセージを出力することを特徴とする請求項1または2に記載の機械式駐車場。
  4. 前記格納棚は制限高さが前記第1高さより高く設定される第2格納領域を含み、
    前記管理装置は、前記車両を誘導するためのメッセージを表示した状態にて前記車両を前記第2格納領域に移送する操作の入力を受付けることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の機械式駐車場。
  5. 乗降室に進入した車両を格納棚へ移送する機械式駐車場であって、
    乗降室に至る経路を移動する車両を設定された高さにて検知するセンサと、
    前記センサが前記車両を検知していた期間がゼロを超えて設定期間より短いとき、予め定められたメッセージを出力する管理装置と、
    を備えることを特徴とする機械式駐車場。
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