JP2018080029A - リフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基台の上方で昇降台を下降位置から上昇位置まで上昇させるリフト装置を提供する。【解決手段】アームユニット(3)と駆動ユニット(4)を備え、前記アームユニット(3)は、枢軸(5)により相互に回動自在に枢結された第1アーム(6)と第2アーム(7)を備え、前記駆動ユニット(4)により、両アームを水平方向に閉じた状態から上下方向に拡開することにより昇降台を上昇させるように構成されており、前記アームユニット(3)のアーム部のうち、枢軸から一方に向けて延びる一対のアーム部により第1昇降部(8)を構成すると共に、枢軸から他方に向けて延びる一対のアーム部により第2昇降部(9)を構成し、前記駆動ユニット(4)は、第1昇降部(8)を構成する両アーム部の間に介装された第1駆動体(22)と、第2昇降部(9)を構成する両アーム部の間に介装された第2駆動体(23)を備え、両駆動体を前記アクチュエータ(24)により連結している。【選択図】図2

Description

本発明は、基台の上方で昇降台を下降位置から上昇位置まで上昇させるリフト装置に関する。
従来、基台と昇降台の間に、枢軸により相互に回動自在に枢結された第1アームと第2アームを有するアームユニットを介装し、油圧シリンダやネジロッド等の往復方向に駆動力を発生するアクチュエータを設け、該アクチュエータで第1アームと第2アームを拡開させることにより、昇降台を昇降させるように構成したリフト装置が公知である。
下記の特許文献に示されるように、公知のリフト装置は、枢軸の両側に延びる第1アームと第2アームのそれぞれ一対のアーム部のうち、一方の側に延びる一対のアーム部を駆動側として、該駆動側のアーム部をアクチュエータで拡開させるように構成している。この際、アクチュエータは、基体をアームユニットの枢軸に取付けられており、該アクチュエータにより往復移動させられる駆動ローラを駆動側のアーム部の相互に対向する縁部の間に介装している。
そこで、アクチュエータにより駆動ローラを枢軸に向けて移動すると、駆動側の一対のアーム部が押し広げられて相互に上下方向に向けて拡開し、昇降台を上昇させる。反対に、駆動ローラを枢軸から離反する方向に移動させると、昇降台の荷重により、駆動側の一対のアーム部が相互に閉じながら重ね合わせられ、昇降台を下降させる。
実公平4−47191号公報 特許第2959341号公報 特許第3595780号公報
公知のリフト装置は、第1アームと第2アームの枢軸の両側に延びるアーム部のうち、一方の駆動側のアーム部だけを駆動ローラで拡開させる構成であるため、駆動ローラを移動させるために大きな駆動力が必要であり、従って、高出力のアクチュエータを使用する必要がある。
ところで、昇降台に重量物を搭載する等、大荷重とされた昇降台を上昇させる場合、高出力のアクチュエータにより、駆動ローラに対して、一対のアーム部を押し広げるために必要とされる強大な駆動力が与えられる。しかしながら、アクチュエータは、基体がアームユニットの枢軸に取付けられているので、枢軸に高い負荷が作用し、枢軸を損傷するおそれがあり、枢軸が損傷したときは、第1アームと第2アームの回動が妨げられるという問題がある。
この点に関して、本発明は、枢軸の両側に延びる第1アームと第2アームのそれぞれ一対のアーム部の両方を駆動することにより拡開させることが望ましいことを知見し、第1駆動体と第2駆動体の2つにより、枢軸の両側でそれぞれ一対のアーム部を拡開させるように構成したリフト装置を課題としている。
しかしながら、この場合、第1駆動体と第2駆動体を個別に駆動する2つのアクチュエータを設けるときは、両アクチュエータの駆動を同期させることが困難であり、従って、枢軸の両側のアーム部を同時に等しく拡開させることが困難となる。尚、2つのアクチュエータの駆動を同期させるための制御機構を設ければ、この点を解決することができるが、その場合、機構が複雑化するという問題がある。
そこで、本発明は、アクチュエータの駆動時に2つの駆動体を同期して往復移動させることを可能としたリフト装置を課題としている。この課題は、第1駆動体と第2駆動体を1つのアクチュエータで連結することにより達成される。しかも、これにより、1つのアクチュエータの駆動力が第1駆動体と第2駆動体に均等に作用するので、駆動力の伝達効率が高く、高出力のアクチュエータを必要とせず、低出力のアクチュエータによる昇降台の上昇が可能となる。
更に、本発明は、アクチュエータの駆動が枢軸に対して負荷を与えないリフト装置を課題としている。第1駆動体と第2駆動体を1つのアクチュエータで往復移動させる構成において、アクチュエータにより2つの駆動体を連結した構成とすれば、これにより、アクチュエータは、両駆動体に架設された状態で設置することが可能となるので、枢軸に対して負荷を作用することはなく、第1アームと第2アームの回動を妨げるような枢軸の損傷を生じるおそれはない。
そこで、本発明が手段として構成したところは、基台の上方で昇降台を下降位置から上昇位置まで上昇させるリフト装置であり、平面上で直交するX方向とY方向に関して、X方向の枢軸により相互に回動自在に枢結された第1アームと第2アームを有するアームユニットと、Y方向に離間配置された第1駆動体と第2駆動体を連結した状態で両駆動体の離間距離Lを変更させるアクチュエータを備えた駆動ユニットにより構成されており、前記アームユニットは、Y方向のうち前記枢軸から一方に向かうY1側と他方に向かうY2側に関して、それぞれY1側に向けて延びる第1アームの押下アーム部を基台に支持させると共に第2アームの押上アーム部を昇降台に支持させることにより第1昇降部を構成し、それぞれY2側に向けて延びる第1アームの押上アーム部を昇降台に支持させると共に第2アームの押下アーム部を基台に支持させることにより第2昇降部を構成しており、第1昇降部と第2昇降部のそれぞれにおける押下アーム部と押上アーム部の両アーム部は、昇降台を下降させるように両アーム部を閉じた状態で、相互に重なり合う基部と、上下から対向する先端部を備え、両アーム部の先端部の間に介装空間が形成され、両アーム部の基部から前記先端部に向けて相互に離反方向に傾斜する被動部が形成されており、前記駆動ユニットは、第1昇降部と第2昇降部における両アーム部の間の介装空間にそれぞれ第1駆動体と第2駆動体を介装し、前記アクチュエータの駆動を介して両駆動体の離間距離Lを縮小させることにより、両駆動体を両アーム部の被動部の間に進入させ、第1昇降部と第2昇降部を構成する両アーム部を同時に拡開させることにより、昇降台を上昇させるように構成して成る点にある。
この際、アクチュエータは、第1駆動体と第2駆動体の間に架設され、アームユニットに連結されていない状態で支持される。
本発明の好ましい実施形態において、昇降台を下降させるように第1昇降部と第2昇降部における両アーム部を閉じた状態で、両アーム部の先端側から前記介装空間に臨んで第1駆動体及び第2駆動体を抱持する保持部を設けている。
本発明によれば、枢軸5の両側に延びる第1アーム6と第2アーム7のアーム部に関して、Y1側に延びる一対のアーム部6L、7Uにより第1昇降部8を構成すると共に第1駆動体22を両アーム部の間に配置し、Y2側に延びる一対のアーム部7L、6Uにより第2昇降部9を構成すると共に第2駆動体23を両アーム部の間に配置し、アクチュエータ24で両駆動体22、23の離間距離Lを縮小させることにより、両駆動体22、23をそれぞれの両アーム部の介装空間20、20から被動部21、21の間に進入させ、これにより第1昇降部8と第2昇降部9のアーム部を同時に拡開させ、昇降台2を上昇させるように構成しているので、昇降台2を水平姿勢のまま好適に上昇させることが可能となる。
この際、第1駆動体22と第2駆動体23をアクチュエータ24で連結することにより駆動ユニット4を構成しているので、1つのアクチュエータ24の駆動力が第1駆動体22と第2駆動体23に均等に作用し、枢軸5の両側に位置する第1昇降部8と第2昇降部9のアーム部を同時に同期して拡開させることができるので、駆動力の伝達効率が良く、低出力のアクチュエータ24により昇降台2を好適に上昇できるリフト装置を提供することができる。
更に、アクチュエータ24は、第1駆動体22と第2駆動体23を連結した架設状態で設置することにより、アームユニット3に連結されていない状態で支持できるので、アクチュエータ24の駆動時に該アクチュエータ24の構成部品や枢軸5に対する負荷を生じることはなく、特に、第1アーム6と第2アーム7の回動を妨げるような枢軸5の損傷を生じるおそれはなく、昇降台2の昇降を繰り返しながら、長期間にわたる使用に耐えることが可能である。
本発明の1実施形態に係るリフト装置を分解状態で示す斜視図である。 基台と昇降台を除いた状態の斜視図である。 アームユニットと駆動ユニットを示す斜視図である。 アームユニットと駆動ユニットを正面から示す断面図であり、(A)はアームユニットが閉じられた状態を示す断面図、(B)はアームユニットが拡開された状態を示す断面図である。 油圧シリンダ装置により構成したアクチュエータの作用を示し、(A)は本発明の作用を示す説明、(B)は比較例の作用を示す説明図である。 リフト装置に関して、昇降台を下降させた状態を示す断面図である。 リフト装置に関して、昇降台を昇降中の状態を示す断面図である。 リフト装置に関して、昇降台を上昇位置まで上昇させた状態を示す断面図である。 駆動ユニットを構成するアクチュエータの別の実施形態を示す斜視図である。 アームユニットと基台及び昇降台の支持部に関する別の実施形態を正面から示す断面図であり、(A)はアームユニットが閉じられた状態を示す断面図、(B)はアームユニットが拡開された状態を示す断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1ないし図3に示すように、リフト装置は、下側に配置される基台1と、上側に配置される昇降台2の間に、アームユニット3と、駆動ユニット4を設けている。図示実施形態において、アームユニット3は、左右2組のアームユニット3A、3Bを並設し、駆動ユニット4は、左右2組の駆動ユニット4A、4Bを並設している。尚、2組のアームユニット3A、3Bと2組の駆動ユニット4A、4Bは、それぞれ相互に同一構成とされているので、以下、総合的にアームユニット3及び駆動ユニット4として説明する。
(アームユニット)
平面上で直交するX方向とY方向に関して、アームユニット3は、X方向の枢軸5により相互に回動自在に枢結された第1アーム6と第2アーム7を備え、Y方向のうち前記枢軸5から一方に向かうY1側と他方に向かうY2側に関して、それぞれY1側に向けて延びる第1アーム6の押下アーム部6Lと第2アーム7の押上アーム部7Uにより第1昇降部8を構成し、反対側のY2側に向けて延びる第1アーム6の押上アーム部6Uと第2アーム7の押下アーム部7Lにより第2昇降部9を構成している。
Y1側に延びる押下アーム部6LとY2側に延びる押下アーム部7Lは、それぞれ基台1に支持されている。このため、基台1の両側部には、Y1側に延びる下側支持レール10、10が固設され、Y2側の端部に位置して下側軸受部材11、11が固設されている。Y1側の押下アーム部6Lの先端には、転動ローラ12が回転自在に軸支され、該転動ローラ12を下側支持レール10に移動自在に嵌挿することにより、Y方向に移動自在とした状態で基台1に支持している。これに対して、Y2側の押下アーム部7Lの先端には、軸部材13が設けられ、該軸部材13を下側軸受部材11に回動自在に軸支している。尚、図示実施形態の場合、前記転動ローラ12の支軸12aを左右に延長することにより、左右2組のアームユニット3A、3Bの押下アーム部6L、6Lを相互に連結している。同様に、前記軸部材13を左右に延長することにより、左右2組のアームユニット3A、3Bの押下アーム部7L、7Lを相互に連結している。
Y1側に延びる押上アーム部7UとY2側に延びる押上アーム部6Uは、それぞれ昇降台2を支持している。このため、昇降台2の両側部には、Y1側に延びる上側支持レール14、14が固設され、Y2側の端部に位置して上側軸受部材15、15が固設されている。Y1側の押上アーム部7Uの先端には、転動ローラ16が回転自在に軸支され、該転動ローラ16を上側支持レール14に移動自在に嵌挿することにより、Y方向に移動自在とした状態で昇降台2を支持している。これに対して、Y2側の押上アーム部6Uの先端には、軸部材17が設けられ、該軸部材17を上側軸受部材15に回動自在に軸支している。尚、図示実施形態の場合、前記転動ローラ16の支軸16aを左右に延長することにより、左右2組のアームユニット3A、3Bの押上アーム部7U、7Uを相互に連結している。同様に、前記軸部材17を左右に延長することにより、左右2組のアームユニット3A、3Bの押上アーム部6U、6Uを相互に連結している。
図3及び図4に示すように、Y1側の第1昇降部8を構成する押下アーム部6Lと押上アーム部7Uによる上下一対のアーム部と、Y2側の第2昇降部9を構成する押下アーム部7Lと押上アーム部6Uによる上下一対のアーム部は、それぞれ、昇降台2を下降させるように両アーム部を閉じた状態で、上下のアーム部が相互に重なり合う基部18と、上下から対向する先端部19を備え、両アーム部の先端部19、19の間に介装空間20が形成されるように構成されており、前記基部18から先端部19に向けて相互に湾曲して離反方向に傾斜する被動部21を形成している。
(駆動ユニット)
前記駆動ユニット4は、Y1側の第1昇降部8とY2側の第2昇降部9を構成するそれぞれ上下一対の両アーム部における介装空間20、20に介装される第1駆動体22及び第2駆動体23と、両駆動体22、23の離間距離を変更させるアクチュエータ24を備えている。
前記アクチュエータ24は、図1ないし図7に示す実施形態の場合、Y方向に延びるシリンダ25aに往復動自在なピストンロッド25bを備えた復動式の油圧シリンダ装置25により構成されており、ピストンロッド25bに交差して固設したX方向の第1駆動軸26に前記第1駆動体22を設けると共に、シリンダ25aの基端部に交差して固設したX方向の第2駆動軸27に前記第2駆動体23を設けている。従って、油圧シリンダ装置25から成るアクチュエータ24は、第1駆動体22と第2駆動体23の間に架設されることにより、アームユニット3に連結されていない宙吊り状態で支持されている。
前記第1駆動体22は、第1アーム6の押下アーム部6Lの被動部21に沿って移動可能なフランジ付きの第1ローラ22aと、第2アーム7の押上アーム部7Uの被動部21に沿って移動可能なフランジ付きの第2ローラ22bを備えており、両ローラ22a、22bは、同軸上に列設した状態で前記第1駆動軸26に回転自在に軸支され、前記フランジを被動部21の側縁に係合することにより、該被動部21からの脱落を防止している。
同様に、前記第2駆動体23は、第1アーム6の押上アーム部6Uの被動部21に沿って移動可能なフランジ付きの第1ローラ23aと、第2アーム7の押下アーム部7Lの被動部21に沿って移動可能なフランジ付きの第2ローラ23bを備えており、両ローラ23a、23bは、同軸上に列設した状態で前記第2駆動軸27に回転自在に軸支され、前記フランジを被動部21の側縁に係合することにより、該被動部21からの脱落を防止している。
図示実施形態の場合、左右2組のアームユニット3A、3Bをそれぞれ拡開させるために設けられた左右2組の第1駆動体22と第2駆動体23は、前記第1駆動軸26と第2駆動軸27を左右に延長することにより、該駆動軸26、27の両端に装着されており、両駆動軸26、27に対して2本の油圧シリンダ装置25、25が並設状態で架設されている。
尚、図示省略しているが、油圧シリンダ装置25は、油圧回路を介して油圧ポンプ等の油圧源に連絡されており、制御バルブで油圧回路を切り替えることにより、ピストンロッド25bの進出方向の往動と後退方向の復動を可能にする。
(駆動ユニットとアームユニットの作用)
図4(A)に示すように、アームユニット3は、油圧シリンダ装置25のピストンロッド25bを最大長さとすることにより、第1駆動体22と第2駆動体23を最も離間させたとき、第1アーム6と第2アーム7をほぼ水平姿勢として相互に基部18を重ね合わせた状態で閉じている。つまり、第1昇降部8と第2昇降部9を構成する一対のアーム部の先端を相互に高さHLで示すように近接させた状態で閉じている。
この状態で、第1駆動体22及び第2駆動体23は、それぞれアームユニット3の第1昇降部8と第2昇降部9における介装空間20に納められている。この際、各アーム部の先端側から介装空間20を狭める凹曲部を形成し、該アーム部の先端側から臨んで第1駆動体22及び第2駆動体23を抱持する保持部20aを設けることが好ましい。これにより、アーム部を高さHLとするように閉じたとき、第1駆動体22及び第2駆動体23は、介装空間20に好適に納められた状態で保持され、アーム部の先端方向にずれ動くことを防止される。
図4(B)に示すように、油圧シリンダ装置25を駆動することにより第1駆動体22と第2駆動体23を枢軸5に向けて移動させると、両駆動体22、23が一対のアーム部の被動部21、21の間に進入し、両アーム部を角度θで示すように回動させ、一対のアーム部の先端を相互に高さHHで示すように拡開させる。この拡開動作は、第1昇降部8と第2昇降部9における一対のアーム部に関して同時に同期して行われる。
本発明の作用を理解するため、アクチュエータ24として油圧シリンダ装置25を使用した構成に関して、図5(A)に本発明の作用を示し、図5(B)に比較例の作用を示している。
図5(B)に示す比較例は、アームユニットの枢軸5にシリンダ25aを取付固定し、ピストンロッド25bの先端に取付けた駆動体22xを押下アーム部6Lと押上アーム部7Uの間に介装している。この構成によれば、ピストンロッド25bの駆動力FNにより駆動体22xを移動させ、両アーム部6L、7Uを拡開させることが可能である。しかしながら、シリンダ25aが枢軸5に固定されているため、両アーム部6L、7Uを拡開させるための全ての力が前記駆動力FNに依存しており、従って、大きな駆動力FNを得るためには高出力の油圧シリンダ装置25が必要となる。しかも、駆動力FNにより生じる反力FXは、枢軸5とシリンダ25aの固定側により受止めるように構成されているので、シリンダロッド25bと枢軸5に大きな負荷が掛り、シリンダロッド25b及び枢軸5を損傷するおそれがある。
これに対して、図5(A)に示すように、本発明は、一方側の押下アーム部6Lと押上アーム部7Uの間に第1駆動体22を介装すると共に、他方側の押下アーム部7Lと押上アーム部6Uの間に第2駆動体23を介装し、第1駆動体22をピストンロッド25bの先端に取付けると共に、第2駆動体23をシリンダ25aの基端部に取付け、シリンダ装置25をアームユニットに固定せず、架設状態ないし宙吊り状態として設置している。従って、油圧シリンダ装置25を駆動したとき、同一軸線上で第1駆動体22の駆動力F1と第2駆動体23の駆動力F2が相互に向き合って発生し、一方側の両アーム部6L、7Uと、他方側の両アーム部7L、6Uを同期させながら拡開することができる。このため、前記比較例のような反力FXが作用することはなく、むしろ、ピストンロッド25bと共にシリンダ25aを移動させることにより、本来は反力として発生する力を駆動力F1、F2に変えて積極的に利用できるように構成しているので、作動油の圧力を下げたり、油圧シリンダ装置25を小型化したりすることができる利点がある。しかも、シリンダロッド25bや枢軸5に負荷が掛ることはないので、それぞれの強度設計に際して自由度が広がるという利点がある。
(リフト装置の作用)
図6ないし図8は、リフト装置の基台1を床面等に設置した状態で昇降台2を上昇させる際の作用を示している。尚、リフト装置は、基台1と昇降台2の間の空間を周囲から囲む蛇腹式の保護部材28を設けることが好ましい。
図6は、油圧シリンダ装置25のピストンロッド25bを往動することにより、第1駆動体22と第2駆動体23を離間距離L1で示すように離間させている。この状態で、昇降台2の荷重を受けることにより、アームユニット3の第1アーム6と第2アーム7は、ほぼ水平姿勢とされ、高さHLで示すように閉じられている。
この状態から、図7に示すように、油圧シリンダ装置25のピストンロッド25bを復動することにより、第1駆動体22と第2駆動体23を枢軸5に向けて移動させ、両駆動体22、23の離間距離を距離L2で示すように縮小させると、両駆動体22、23が一対のアーム部の被動部21、21の間に進入することにより、両アーム部を角度θSで示すように回動させ、一対のアーム部の先端を相互に高さHMで示すように拡開させ、昇降台2を上昇させる。
更に、図8に示すように、油圧シリンダ装置25により第1駆動体22と第2駆動体23の離間距離を距離L3で示すように最も縮小させると、両駆動体22、23が前記被動部21、21の間に深く進入することにより、両アーム部を角度θLで示すように大きく回動させ、一対のアーム部の先端を相互に高さHHで示すように大きく拡開させ、昇降台2を所定の上昇位置まで上昇させる。
図示実施形態の場合、第2昇降部9の押下アーム部7Lと押上アーム部6Uは、それぞれ軸部材13、17を介して、基台1の下側軸受部材11と昇降台2の上側軸受部材15に軸支されている。従って、枢軸5を中心として拡開方向に回動する両アーム部7L、6Uは、軸部材13、17を中心軸として、基台1及び昇降台2に対する角度を変更しながら、昇降台2を水平姿勢のまま上昇させる。
これに対して、第1昇降部8の押下アーム部6Lと押上アーム部7Uは、それぞれ転動ローラ12、16を介して基台1の下側支持レール10と昇降台2の上側支持レール14に嵌挿されている。図示実施形態の場合、押下アーム部6Lの転動ローラ12は、断面L形の下側支持レール10と基台1の上面の間に挿入され、押上アーム部7Uの転動ローラ16は、断面L形の上側支持レール14と昇降台2の下面の間に挿入されている。従って、枢軸5を中心として拡開方向に回動する両アーム部のうち、押下アーム部6Lは、下側支持レール10に案内されながら基台1の上面を移動しつつ転動ローラ12を中心として起立し、押上アーム部7Uは、上側支持レール14に案内されながら昇降台2の下面を移動しつつ該昇降台2を押し上げる。これにより、昇降台2を水平姿勢のまま上昇させる。
上昇させられた昇降台2を下降させるときは、前記と逆の動作により、油圧シリンダ装置25のピストンロッド25bを往動することにより、第1駆動体22と第2駆動体23の離間距離をL3からL1とするように広げてやれば、昇降台2の荷重を受けることにより、第1アーム6と第2アーム7が上述の高さHHとされた拡開状態から、図6に高さHLで示す姿勢となるように閉じられる。
(アクチュエータの別の実施形態)
アクチュエータ24は、第1駆動体22と第2駆動体23の離間距離を変更させることが目的であり、上述の油圧シリンダ装置25の他に、例えば、図9に示すようなネジ式駆動手段29により構成しても良い。
図示のネジ式駆動手段29は、モータ等の駆動源により正逆回転させられるロッド30に相互に逆ネジとなる第1雄ネジ部30aと第2雄ネジ部30bを設けており、第1雄ネジ部30aに第1ナット31aを螺合し、第2雄ネジ部30bに第2ナット31bを螺合している。従って、ロッド30を正逆一方向に回転させることにより両ナット31a、31bが離間距離を広げるように移動し、ロッド30を正逆他方向に回転させることにより両ナット31a、31bが離間距離を縮小するように移動する。
そこで、第1駆動体22を備えた第1駆動軸26を第1ナット31aに設け、第2駆動体23を備えた第2駆動軸27を第2ナット31bに設けることにより、上述した油圧シリンダ装置25と同様に、第1駆動体22と第2駆動体23の離間距離を変更させるネジ式駆動手段29により構成されたアクチュエータ24が提供される。
(アームユニットと基台及び昇降台の支持部に関する別の実施形態)
アームユニット3の第1昇降部8と第2昇降部9における一対のアーム部を開閉方向に回動することにより、昇降台2を水平姿勢のまま昇降させるためには、図10に示すようなスロットによる支持手段を構成しても良い。
アームユニット3における第1昇降部8の押下アーム部6Lと押上アーム部7Uは、上述の実施形態と同様に、転動ローラ12、16を設けている。そこで、図10に示す実施形態は、第2昇降部9の押下アーム部7Lと押上アーム部6Uにも同様の転動ローラ32、33を設けており、基台1に固設される下側支持レール10と、昇降台2に固設される上側支持レール14をそれぞれY2側に延長することにより、前記転動ローラ32、33を該支持レール10、14に移動自在に嵌挿している。
そして、第1昇降部8の両アーム部の転動ローラ12、16の中心軸部と、第2昇降部9の両アーム部の転動ローラ32、33の中心軸部の合計4か所に、摺動ピン34を設け、全ての摺動ピン34の摺動を案内すると共に摺動範囲を規制するスロット35を下側支持レール10及び上側支持レール14の両端部に設けている。
前記スロット35は、第1駆動体22と第2駆動体23の離間距離を広げることにより第1アーム6と第2アーム7を上述の高さHLのように閉じたときは、摺動ピン34をスロット35の一方の端縁(支持レール10、14の両端に臨む側の端縁)に当接させる。
図10(A)に示すように、第1アーム6と第2アーム7が次第に高さを増すように拡開され、昇降台2を上昇中は、摺動ピン34がスロット35に案内されて摺動し、転動ローラの移動を許す。
図10(B)に示すように、第1アーム6と第2アーム7を最大拡開状態とし、昇降台2を上昇位置まで上昇させたときは、摺動ピン34がスロット35の他方の端縁(支持レール10、14の両端から離れる側の端縁)に当接する。
従って、これにより昇降台2を水平姿勢のまま昇降させることができ、しかも、昇降台2を下降位置とするように両アーム6、7を閉じたときは、摺動ピン34がスロット35の一方の端縁に当接し、昇降台2を上昇位置とするように両アーム6、7を拡開したときは、摺動ピン34がスロット35の他方の端縁に当接するので、昇降台2の遊動やガタツキを生じることはない。
1 基台
2 昇降台
3(3A、3B) アームユニット
4(4A、4B) 駆動ユニット
5 枢軸
6 第1アーム
6L 押下アーム部
6U 押上アーム部
7 第2アーム
7L 押下アーム部
7U 押上アーム部
8 第1昇降部
9 第2昇降部
10 下側支持レール
11 下側軸受部材
12 転動ローラ
12a 支軸
13 軸部材
14 上側支持レール
15 上側軸受部材
16 転動ローラ
16a 支軸
17 軸部材
18 基部
19 先端部
20 介装空間
21 被動部
22 第1駆動体
22a 第1ローラ
22b 第2ローラ
23 第2駆動体
23a 第1ローラ
23b 第2ローラ
24 アクチュエータ
25 油圧シリンダ装置
25a シリンダ
25b ピストンロッド
26 第1駆動軸
27 第2駆動軸
28 保護部材
29 ネジ式駆動手段
30 ロッド
30a 第1雄ネジ部
30b 第2雄ネジ部
31a 第1ナット
31b 第2ナット
32、33 転動ローラ
34 摺動ピン
35 スロット

Claims (3)

  1. 基台の上方で昇降台を下降位置から上昇位置まで上昇させるリフト装置であり、
    平面上で直交するX方向とY方向に関して、X方向の枢軸(5)により相互に回動自在に枢結された第1アーム(6)と第2アーム(7)を有するアームユニット(3)と、Y方向に離間配置された第1駆動体(22)と第2駆動体(23)を連結した状態で両駆動体の離間距離Lを変更させるアクチュエータ(24)を備えた駆動ユニット(4)により構成されており、
    前記アームユニット(3)は、Y方向のうち前記枢軸(5)から一方に向かうY1側と他方に向かうY2側に関して、それぞれY1側に向けて延びる第1アームの押下アーム部(6L)を基台(1)に支持させると共に第2アームの押上アーム部(7U)を昇降台(2)に支持させることにより第1昇降部(8)を構成し、それぞれY2側に向けて延びる第1アームの押上アーム部(6U)を昇降台(2)に支持させると共に第2アームの押下アーム部(7L)を基台(1)に支持させることにより第2昇降部(9)を構成しており、
    第1昇降部(8)と第2昇降部(9)のそれぞれにおける押下アーム部(6L,7L)と押上アーム(7U,6U)部の両アーム部は、昇降台を下降させるように両アーム部を閉じた状態で、相互に重なり合う基部(18)と、上下から対向する先端部(19)を備え、両アーム部の先端部の間に介装空間(20)が形成され、両アーム部の基部(18)から前記先端部に向けて相互に離反方向に傾斜する被動部(21)が形成されており、
    前記駆動ユニット(4)は、第1昇降部(8)と第2昇降部(9)における両アーム部の間の介装空間(20)にそれぞれ第1駆動体(22)と第2駆動体(23)を介装し、前記アクチュエータ(24)の駆動を介して両駆動体の離間距離Lを縮小させることにより、両駆動体(8)(9)を両アーム部の被動部の間に進入させ、第1昇降部(8)と第2昇降部(9)を構成する両アーム部を同時に拡開させることにより、昇降台を上昇させるように構成して成ることを特徴とするリフト装置。
  2. 前記アクチュエータ(24)は、第1駆動体(22)と第2駆動体(23)の間に架設されることにより、アームユニット(3)に連結されていない状態で支持されて成ることを特徴とする請求項1に記載のリフト装置。
  3. 昇降台を下降位置として第1昇降部(8)と第2昇降部(9)における両アーム部を閉じた状態で、両アーム部の先端側から前記介装空間(20)に臨んで第1駆動体(22)及び第2駆動体(23)を抱持する保持部(20a)を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のリフト装置。
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