JP2018079534A - 旋盤加工システム - Google Patents

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【課題】比較的簡単な構成でもって長尺の加工に好都合に適用することができる旋盤加工システムを提供する。【解決手段】旋盤装置2と、この旋盤装置に加工物を移送するローダ装置4とを備えた旋盤加工システム。旋盤装置は、旋盤本体6と、旋盤本体の構造壁部10の一端側に設けられた主軸部12と、その他端側に装着された第1及び第2タレット構造体14,16とを備え、第1タレット構造体は、主軸部の主軸より上方に配置され、第2タレット構造体は、この主軸よりも下方に配置されている。旋盤本体の構造壁部の取付支持面22は、上方に向けて後方側に傾斜して延び、第2タレット構造体は第1タレット構造体よりも前側に位置し、またローダ装置のハンドユニット78の第1ハンドチャックは、第2ハンドチャックよりも上方で且つ後方に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、加工物を加工するための旋盤装置と、この旋盤装置に未加工の加工物を供給し且つ加工済みのものを取り出すためのローダ装置とを備えた旋盤加工システムに関する。
長尺の加工物を自動加工するために、1スピンドル2タレット型の旋盤装置と、加工物を自動的に供給、取出しするためのローダ装置とを備えた旋盤加工システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この旋盤加工システムの旋盤装置は、床面に設置される旋盤本体と、旋盤本体のコラムの一端側に設けられた主軸部と、このコラムの他端側に設けられた第1及び第2タレットとを備え、主軸部にチャック手段を装着された主軸が回転自在に支持されている。また、第1タレットは、この主軸の中心軸線よりも上方に配置され、第2タレットは、この中心軸線よりも下方に配置され、第1タレットと第2タレットとの間に、加工物支持機構としての心押台が配設されている。
また、ローダ装置は、ハンド支持機構と、このハンド機構に取り付けられたハンドユニットを備え、このハンドユニットのユニット本体に間隔をおいて一対のハンドチャック(即ち、第1及び第2ハンドチャック)が装着されている。更に、このローダ装置に関連して、加工物を一時的に支持するための加工物保持具が設けられ、この加工物保持具は、未加工の加工物を支持するための第1支持部と加工済みの加工物を支持するための第2支持部を有する支持部材を備え、この支持部材が受け位置と待機位置との間を移動するように構成されている。
この旋盤加工システムにおける加工物の取換えは、例えば、チャック手段に保持された加工済みの加工物が加工物保持具の第1支持部に載置され、この加工物を載置支持した状態で支持部材が受け位置から待機位置に移動される。一方、ハンドユニットの第2ハンドチャックに未加工の加工物を保持した状態でハンドユニットが下降され、このハンドユニットの第2ハンドチャックに保持された未加工の加工物が支持部材の第2支持部に載置支持されるとともに、支持部材の第1支持部に支持された加工済みの加工物が第1ハンドチャックに保持される。そして、未加工の加工物を載置支持する支持部材が待機位置から受け位置に移動され、この未加工の加工物がチャック手段に装着され、チャック手段に保持された加工物に対して第1及び第2タレットに取り付けられた加工具により所望の加工が施される。また、第1ハンドチャックに加工済みの加工物を保持したハンドユニットは、昇降機構により上方に移動された後に次の加工工程に移動される。
特開2007−105846号公報
しかしながら、上述した旋盤加工システムでは、ハンドユニットを昇降させるためのハンド支持機構に加えて、加工済みの加工物及び未加工の加工物を一時的に載置支持するための加工物保持具、具体的には、加工済みの加工物及び未加工の加工物を支持する支持部材とこの支持部材を受け位置及び待機位置の間を移動させるための駆動源を必要とし、この加工物保持具に関連して構成が複雑になるとともに、装置が大型化する問題がある。
本発明の目的は、比較的簡単な構成でもって長尺の加工に好都合に適用することができる旋盤加工システムを提供することである。
本発明の請求項1に記載の旋盤加工システムは、加工物を加工するための旋盤装置と、未加工の加工物を供給し且つ加工済み加工物を取り出すためのローダ装置とを備えた旋盤加工システムにおいて、
前記旋盤装置は、旋盤本体と、前記旋盤本体の構造壁部の一端側に設けられた主軸部と、前記構造壁部の他端側に装着された第1及び第2タレット構造体とを備えており、
前記主軸部には、加工物を保持するためのチャック手段が装着された主軸が回転自在に支持され、前記第1タレット構造体は、前記主軸の中心軸線よりも上方に配置され、前記第2タレット構造体は、前記主軸の前記中心軸線よりも下方に配置されており、
前記ローダ装置は、前後方向に間隔をおいて配設された第1及び第2ハンドチャックを備えたハンドユニットと、前記ハンドユニットを三次元的に移動させるように支持するためのハンド支持機構とを備えており、
前記旋盤本体の構造壁部の取付支持面は、前記上下方向上方に向けて後方側に傾斜して延び、前記第2タレット構造体は前記第1タレット構造体よりも前記前後方向前側に位置し、また前記ハンドユニットの前記第1ハンドチャックは、前記第2ハンドチャックよりも前記上下方向上方で且つ前記前後方向後方に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の旋盤加工システムでは、前記ローダ装置の前記ハンド支持機構は、前記旋盤装置の上方を横方向に延びる支持レール本体と、前記支持レール本体に前記横方向に移動自在に支持された横移動部材と、前記横移動部材に前記前後方向に移動自在に支持された前後移動部材と、前記前後部材に上下方向に移動自在に支持された昇降部材と、を備え、前記昇降部材の先端部に前記ハンドユニットが装着されていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項3に記載の旋盤加工システムでは、前記ハンドユニットは、前記昇降部材に取り付けられたユニット本体を備え、前記第1及び第2ハンドチャックは、前記第1ハンドチャックが前記第2ハンドチャックの前記上下方向上方で且つ前記前後方向後方となるように前記ユニット本体に配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の旋盤加工システムによれば、旋盤本体の構造壁部の取付支持面は上下方向上方に向けて後方側に傾斜して延び、この構造壁部の上部(換言すると、チャック手段が取り付けられた主軸の中心軸線より上側)に第1タレットが設けられ、この構造壁部の下部(換言すると、主軸の中心軸線より下側)に第2タレットが設けられているので、第2タレットは第1タレットよりも前後方向前側に位置し、これにより、旋盤本体の高さを低く抑えて旋盤本体の小型化を図ることができる。また、ローダ装置は、第1及び第2ハンドチャックを備えたハンドユニットと、このハンドユニットを三次元的に移動させるように支持するためのハンド支持機構とを備え、旋盤装置側の上述した構成に加えて、ローダ装置側においてハンドユニットの第1ハンドチャックが第2ハンドチャックよりも上下方向上方で且つ前後方向後方に配置されているので、ローダ装置を用いて加工物を取り換えする際に、ローダ装置側の構成部材(及びこれに保持されて移動される加工物)と旋盤装置側の構成部材とが干渉することが少なくなり、上述の構成を組み合わせるという比較的簡単な構成でもって、ローダ装置を含む旋盤加工システムの小型化を図ることができる。
また、本発明の請求項2に記載の旋盤加工システムによれば、ローダ装置のハンド支持機構は、旋盤装置の上方を横方向に延びる支持レール本体と、支持レール本体に横方向に移動自在に支持された横移動部材と、横移動部材に前後方向に移動自在に支持された前後移動部材と、前後部材に上下方向に移動自在に支持された昇降部材とを備え、この昇降部材の先端部にハンドユニットが装着されているので、第1及び第2ハンドチャックを備えたハンドユニットを所要の通りに三次元的に移動させることができる。
更に、本発明の請求項3に記載の旋盤加工システムによれば、ハンドユニットのユニット本体に第1ハンドチャックが第2ハンドチャックに対して上下方向上方に且つ前後方向後方に配置され、この第1ハンドチャックにより未加工の加工物(又は加工済みの加工物)を保持し、第2ハンドチャックにより加工済みの加工物(又は未加工の加工物)が保持される。
本発明に従う旋盤加工システムの一実施形態を簡略的に示す斜視図。 図1の旋盤加工システムを簡略的に示す左側面図。 図1の旋盤加工システムを簡略的に示す正面図。 図1の旋盤加工システムにおけるハンドユニットを簡略的に示す正面図。 ハンドユニットの動きとの関係を説明するための図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う旋盤加工システムの一実施形態について説明する。図1〜図3において、図示の旋盤加工システムは、加工物を加工するための旋盤装置2と、この旋盤装置2に未加工の加工物を供給するとともに加工済みの加工物を取り出すためのローダ装置4とから構成されている。
まず、旋盤装置2について説明すると、この旋盤装置2は、工場の床面などに設置される旋盤本体6を備え、この旋盤本体6は、その下部のベッド本体8と、ベッド本体8から上方に延びる構造壁部10とを有している。この構造壁部10の正面側に、主軸部12、第1タレット構造体14及び第2タレット構造体16が設けられている。主軸部12は、構造壁部10の一端側(図1及び図3において左端側)に設けられ、この主軸部12に主軸(図示せず)が回転自在に支持され、この主軸にチャック手段18が装着され、旋盤装置2により加工される加工物P(図1、図3参照)は、このチャック手段18に着脱自在に保持される。主軸部12の主軸(図示せず)には主軸用モータ(図示せず)が駆動連結され、この主軸用モータによって主軸及びチャック手段18(更に、これに保持された加工物P)が所定方向に回動される。
第1及び第2タレット構造体14,16は、この主軸部12に対向して、構造壁部10の他端側に配設され、チャック手段18に近接及び離隔する方向に移動自在に支持されている。第1タレット構造体14及び第2タレット構造体16は、主軸(図示せず)の中心軸線20(図3参照)を基準にして相互に対向して配置され、この実施形態では、構造壁部10の取付支持面22が上下方向上方に向けて後方に傾斜して延びているので、第1タレット構造体14と第2タレット構造体16とは、斜め上方に向けて相互に対向して配置される。
第1及び第2タレット構造体14,16は実質上同一構造であり、次に、第1タレット構造体14(第2タレット構造体16)について説明する。第1タレット構造体14(第2タレット構造体16)は、旋盤本体4の構造壁部10に支持される支持ベース部24と、この支持ベース部24に装着されたタレット本体部26とを有し、このタレット本体26は、タレット支持機構(図示せず)を介して主軸の中心軸線20に近接及び離隔する方向に(換言すると、構造壁部10の取付支持面22に実質上平行に)移動自在に支持ベース部24に支持されている。タレット本体部26には支持軸28が回転自在に支持され、この支持軸28の先端部にタレット30が取り付けられている。タレット30には周方向に間隔をおいて複数の工具取付部32が設けられ、かかる工具取付部32に加工物Pを加工するための加工工具(図示せず)が取換可能に取り付けられ、タレット30の回転角度位置を変えることにより、加工物Pを加工するための加工工具を選択することができる。
この実施形態では、第1タレット構造体14に対応して第1案内支持機構34が構造壁部10の取付支持面22の上部に設けられ、第2タレット構造体16に対応して第2案内支持機構36がこの取付支持面22の下部に設けられている。第1案内支持機構34は、構造壁部10の上部においてその一端側(即ち、主軸部12側)に向けて直線状に延びる一対の第1案内支持レール38を備え、第1タレット構造体14(具体的には、その支持ベース部24)は、かかる第1案内支持レール38に沿って横方向(図1及び図3において左右方向、図2において紙面に対して垂直な方向)に往復動される。また、第2案内支持機構36は、構造壁部10の下部においてその一端側(即ち、主軸部12側)に向けて直線状に延びる一対の第2案内支持レール40を備え、第2タレット構造体16(具体的には、その支持ベース部24)は、かかる第2案内支持レール40に沿って横方向(図1及び図3において左右方向、図2において紙面に対して垂直な方向)に往復動される。
この旋盤装置2は、長尺の加工物Pを効率良く加工するのに適しており、このことに関連して、更に、加工の際に加工物Pを支持するための加工物支持機構42を備え、この形態では、加工物支持機構42が振止め具44から構成されている。図5をも参照して、振止め具44は、ベース部46と、このベース部46に取り付けられた振止め本体48を有し、この振止め本体48は、周方向に間隔をおいて配設される三つの振止め部材50を備え、加工物Pは、三つの振止め部材50間に回転自在に支持され、これら振止め部材50が加工物Pを支持するための支持手段を構成する。この振止め具44は、旋盤本体6の取付支持面22に設けられるので、振止め具44自体は傾斜して配設され、三つの振止め部材50により規定される受け部は、この取付支持面22に対して直角の方向に開口し(図5参照)、加工物Pは、この開口を通して後述するように振止め具44に取り付け、取外しされる。
この振止め具44に対応して第3案内支持機構52が設けられている。第3案内支持機構52は、第1案内支持機構34(一対の第1案内支持レール38)と第2案内支持機構36(一対の第2案内支持レール40)との間に配設され、構造壁部10の中間部においてその一端側(即ち、主軸部12側)に向けて直線状に延びる一対の第3案内支持レール54を備え、振止め具44(具体的には、そのベース部46)は、かかる第3案内支持レール54に沿って横方向(図1及び図3において左右方向、図2において紙面に対して垂直な方向)に往復動される。
この振止め具44は、チャック手段18に保持された加工物Pの他端側(自由端側)を支持するので、主軸部12の主軸(図示せず)との関係で次の通りに構成される。即ち、この主軸の中心軸線20(図3参照)と振止め具44(具体的には、三つの振止め部材50)に保持された加工物Pの中心軸線とが一致するように構成され、これにより、長尺の加工物Pの一端側をチャック手段18で、その他端側を振止め具44で安定して支持することができる。
次に、ローダ装置4について説明する。図示のローダ装置4は、工場の床面などに設置される一対の支持柱62,64を備え、かかる支持柱62,64が旋盤本体6の両側に配置される。尚、一対の支持柱62,64は、旋盤本体6に取り付けるようにしてもよい。
一対の支持柱62,64の上端部間には、後述するハンドユニット78を支持するためのハンド支持機構66が取り付けられ、このハンド支持機構66はハンドユニット78を三次元的に移動させるように構成されている。このハンド支持機構66は、旋盤本体6の上方を横方向(図1において右下から右上の方向、図2及び図5において紙面に対して垂直な方向、図3において左右方向)に延びる支持レール本体68を備え、かかる支持レール本体68の両端部が一対の支持柱62,64に固定されている。
この支持レール本体68には、第1移動案内手段(図示せず)を介して横移動部材72が移動自在に装着され、この横移動部材72は第1移動案内手段に沿って両矢印92(図1)で示す横方向に移動される。また、横移動部材72には、第2移動案内手段(図示せず)を介して前後移動部材73が前後方向に移動自在に装着され、前後移動部材73はこの第2移動案内手段に沿って両矢印96(図1、図2、図5)で示す前後方向に移動される。更に、この前後移動部材73の先端部には第3移動案内手段(図示せず)を介して昇降部材74が移動自在に装着され、この昇降部材74は第3移動案内手段に沿って両矢印94(図1、図2、図5)で示す上下方向に移動される。このように構成されているので、支持レール本体68、横移動部材72、前後移動部材73及び昇降部材74などがハンド支持機構66を構成する。
ハンドユニット78は、ハンド支持機構66の昇降部材74の先端部(下端部)に取り付けられている。
図4をも参照して、このハンドユニット78は、昇降部材74に取り付けられたユニット本体82を備え、このユニット本体82に間隔をおいて第1ハンドチャック84及び第2ハンドチャック86が取り付けられている。第1ハンドチャック84は、一対の第1チャック部材88を備え、かかる第1チャック部材88間に、例えば未加工の加工物Pが挟持保持され、また第2ハンドチャック86は、一対の第2チャック部材90を備え、かかる第2チャック部材90間に、例えば加工済み加工物Pが挟持保持される(図1,図4参照)。尚、上述とは逆に、第1ハンドチャック84に加工済みの加工物Pを保持し、第2ハンドチャック86に未加工の加工物Pを保持するようにしてもよい。
旋盤本体6の構造壁部10及びローダ装置4の第1及び第2ハンドチャック84,86に関連して、次のように構成される。主として図2を参照して、旋盤本体6の構造壁部10(具体的には、その取付支持面22)は、上下方向上方に向けて後方側に傾斜して延びるように構成し、その傾斜角度α1((水平面に対する取付支持面22の傾斜角度α1)(図2参照)は、例えば、45〜75度の角度範囲で直線状に傾斜しているのが好ましい。
構造壁部10(取付支持面22)をこのように傾斜させることにより、図2に示すように、第1タレット構造体14(そのタレット30など)と第2タレット構造体16(そのタレット30など)とが上下方向上方に向けて後方に傾斜して配置されるようになり、これら第1及び第2タレット構造体14,16の後方側への傾斜配置角度α2(図2参照)は、構造壁部10の傾斜角度α1と実質上等しくなる(α1=α2)。このように旋盤本体6の構造壁部10を傾斜させる(換言すると、第1タレット構造体14を第2タレット構造体16に対して上側で且つ後側に配置する)ことにより、旋盤本体6の高さを小さくして、その上方にローダ装置4のハンド支持機構66のための空間を確保することができるとともに、旋盤本体6の前側上部にローダ装置4、特に昇降部材74及びハンドユニット78のための移動空間を確保することができる(図1及び図2参照)。
また、主として図4を参照して、ハンドユニット78の第1ハンドチャック84(一対の第1チャック部材88)が第2ハンドチャック86(一対の第2チャック部材90)に対して上下方向上方で且つ前後方向前方に配置し、これら第1及び第2ハンドチャック84,86の後方側への傾斜角度α3は、例えば15〜45度で傾斜して配置されるのが好ましい。
このように旋盤本体6の構造壁部10の傾斜に加えてハンドユニット78の第1及び第2チャックハンド84,86を傾斜配置することにより、次の通りの作用効果が達成される。従来の旋盤加工システムでは、第1及び第2ハンドチャック84,86が同じ高さ位置で前後方向に配置されているので、第5図から推測されるように、第2ハンドチャック86を矢印98で示す方向に移動させて振止め具44に支持された加工物Pを保持しようとすると、第1ハンドチャック84の一部と振止め具44の一部とが干渉して当接するようになり、このような干渉を回避しようとすると、振止め具44を後方(主軸部12から後退する方向)に退避させる必要がある。これに対して、この旋盤加工システムでは、図5に示すように、第1ハンドチャック84が第2ハンドチャック86に対して上方に配置されており、それ故に、第2ハンドチャック86を矢印98で示す方向に移動させても第1ハンドチャック84の第1チャック部材88(前側のチャック部材88)の先端部は一点鎖線100で示すように移動し、旋盤本体6側の振止め具44の一部と干渉することがなく、この振止め具44を後側に退避させることなく加工物Pの保持を行うことが可能となる。
次に、上述した旋盤加工システムにおける加工物Pの取換えは、例えば、次のように行われる。主として図1、図2及び図5を参照して、加工物Pを取り換えるには、例えば、ハンドユニット78の第1ハンドチャック84に未加工の加工物Pが保持され(このとき、第2ハンドチャック86は加工物Pを保持していない)、かく保持された状態で横移動部材72が第1移動案内手段(図示せず)を介して横方向に移動され、前後移動部材73が第2移動案内手段(図示せず)を介して前後方向に移動され、更に昇降部材74が第3移動案内手段(図示せず)を介して下方に移動される。そして、ハンドユニット78の第2ハンドチャック86でもって振止め具44の振止め部材50に保持された加工物Pを保持するときには、ハンドユニット78は下方及び後方の合成移動でもって矢印98で示す方向に移動され、このように移動されてハンドユニット78の第2ハンドチャック86が加工済み加工物Pを保持する。
このように加工済み加工物Pがハンドユニット78(第2ハンドチャック86)に保持されると、振止め具44による保持が解除され、またチャック手段18による保持が解除され、このようにして加工済み加工物Pを取り外すことができる。
その後、ハンド支持機構66によりハンドユニット78が所要の通りに移動され、ハンドユニット78の第1ハンドチャック84に保持された未加工の加工物Pが旋盤本体6側のチャック手段18に挿入保持されるとともに、振止め具44により保持され、このように保持された後に、ハンドユニット78の第1ハンドチャック86の保持が解除され、このようにして未加工の加工物Pが、ハンドユニット78の第1ハンドチャック84から旋盤本体6側のチャック手段18に移り、加工済み加工物Pを取外した後未加工の加工物Pがチャック手段18に取り付けられる。
このようにして加工物Pの取換えが行われ、旋盤本体6側のチャック手段18及び振止め具44に保持された加工物Pに対する加工が行われる。また、昇降部材74が上方に移動され、加工済み加工物Pを保持するハンドユニット78は、この昇降部材74を介して上方に移動され、その後、前後移動部材73の後方移動及び横移動部材72の横移動により、ハンドユニット78(第2ハンドチャック86)に保持された加工済み加工物Pは、次の加工工程に移送される。
以上、本発明に従う旋盤加工システムの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、加工物支持機構42として三つの振止め部材50を備えた振止め具44を用いているが、この加工物支持手段42として加工物の先端部を支持する心押し台を用いるようにしてもよい。
2 旋盤装置
4 ローダ装置
6 旋盤本体
10 構造壁部
14,16 タレット構造体
18 チャック手段
42 加工物支持機構
44 振止め具
66 ハンド支持機構
68 支持レール本体
72 横移動部材
73 前後移動部材
74 昇降部材
78 ハンドユニット
84,86 ハンドチャック

















Claims (3)

  1. 加工物を加工するための旋盤装置と、未加工の加工物を供給し且つ加工済み加工物を取り出すためのローダ装置とを備えた旋盤加工システムにおいて、
    前記旋盤装置は、旋盤本体と、前記旋盤本体の構造壁部の一端側に設けられた主軸部と、前記構造壁部の他端側に装着された第1及び第2タレット構造体とを備えており、
    前記主軸部には、加工物を保持するためのチャック手段が装着された主軸が回転自在に支持され、前記第1タレット構造体は、前記主軸の中心軸線よりも上方に配置され、前記第2タレット構造体は、前記主軸の前記中心軸線よりも下方に配置されており、
    前記ローダ装置は、前後方向に間隔をおいて配設された第1及び第2ハンドチャックを備えたハンドユニットと、前記ハンドユニットを三次元的に移動させるように支持するためのハンド支持機構とを備えており、
    前記旋盤本体の構造壁部の取付支持面は、前記上下方向上方に向けて後方側に傾斜して延び、前記第2タレット構造体は前記第1タレット構造体よりも前記前後方向前側に位置し、また前記ハンドユニットの前記第1ハンドチャックは、前記第2ハンドチャックよりも前記上下方向上方で且つ前記前後方向後方に配置されていることを特徴とする旋盤加工システム。
  2. 前記ローダ装置の前記ハンド支持機構は、前記旋盤装置の上方を横方向に延びる支持レール本体と、前記支持レール本体に前記横方向に移動自在に支持された横移動部材と、前記横移動部材に前記前後方向に移動自在に支持された前後移動部材と、前記前後部材に上下方向に移動自在に支持された昇降部材と、を備え、前記昇降部材の先端部に前記ハンドユニットが装着されていることを特徴とする請求項1に記載の旋盤加工システム。
  3. 前記ハンドユニットは、前記昇降部材に取り付けられたユニット本体を備え、前記第1及び第2ハンドチャックは、前記第1ハンドチャックが前記第2ハンドチャックの前記上下方向上方で且つ前記前後方向後方となるように前記ユニット本体に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の旋盤加工システム。





















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