JP2018076807A - 過給式エンジン - Google Patents

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安成 木村
Yasushige Kimura
安成 木村
宏純 戸▲高▼
Hirozumi Todaka
宏純 戸▲高▼
誠一郎 石川
Seiichiro Ishikawa
誠一郎 石川
正吾 川尻
Shogo Kawajiri
正吾 川尻
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Abstract

【課題】機関本体の吸排気方向の幅の寸法拡大を抑制すると共に吸気系をコンパクトに配置できる過給式エンジンを提供する。【解決手段】吸気系3が、シリンダブロック7の第1側面(上面)側に配置された過給機(スーパーチャージャー35)と、機関本体2のシリンダヘッド8側の端部側に配置された吸気チャンバ36Aと、機関本体2の第1側面(上面)側に配置され、過給機と吸気チャンバ36Aとを接続する第1吸気管61と、機関本体2の第1側面(上面)側に配置され、吸気チャンバ36Aとシリンダヘッド8とを接続する吸気枝管36Bとを有する構成とする。【選択図】図2

Description

本開示は、過給式エンジンに関する。
車室の下方にコンパクトに収納でき、車室を十分に広くとることのできる車両に対する内燃機関のレイアウトとして、シリンダヘッドの上面に吸気通路の入口を開口させ、且つ底面に排気通路の出口を開口させたシリンダヘッドを備えた内燃機関を、車両における車室の底部に位置する車体フレームに約90度傾けて懸架するものが公知である(特許文献1)。特許文献1に記載の内燃機関レイアウトでは、吸気通路の入口に連結される複数の吸気管は、クランクシャフトの軸線方向に直交する方向に対する内燃機関の幅(吸気入口−排気出口方向の幅であって車両搭載姿勢における高さ)内に収まるように、車両の前方に向かって湾曲しながら延長し、集合管(吸気サージタンク)に連結されている。集合管からは第2吸気管が約90度曲げられて車両前方に向かって延長し、この第2吸気管の入口は車両前方に設けられたエアクリーナに連結されている。シリンダブロックの上にはエアコン用の圧縮機が配置され、この圧縮機はプーリを介してカムシャフトの動力で駆動されるように構成されている。
特開平8−156609号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内燃機関は過給機を備えていない。過給式エンジンでは、吸気系における吸気サージタンクよりも上流側に過給機が設けられる。そのため、機関本体の幅方向(吸排気方向)及び長さ方向(クランクシャフトの延在方向)の寸法拡大を抑制して吸気系を如何にコンパクトに配置するかが問題になる。
本発明は、このような背景に鑑み、機関本体の幅方向及び長さ方向の寸法拡大を抑制して吸気系をコンパクトに配置できる過給式エンジンを提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態は、過給式エンジン(1)であって、燃焼室(14)を画定するシリンダブロック(7)及びシリンダヘッド(8)を有する機関本体(2)と、前記シリンダヘッドの第1側面(8b)に開口し、前記燃焼室に連通する吸気ポート(18)と、前記シリンダヘッドの前記第1側面と相反する側の第2側面(8c)に開口し、前記燃焼室に連通する排気ポート(19)と、前記吸気ポートに連通する吸気通路(30)を画定する吸気系(3)と、前記排気ポートに連通する排気通路(40)を画定する排気系(4)とを備え、前記吸気系が、前記シリンダブロックの前記第1側面側に配置された過給機(35)と、前記機関本体の前記シリンダヘッド側の端部側に配置された吸気チャンバ(36A)と、前記機関本体の前記第1側面側に配置され、前記過給機と前記吸気チャンバとを接続する第1吸気管(61)と、前記機関本体の前記第1側面側に配置され、前記吸気チャンバと前記シリンダヘッドとを接続する吸気枝管(36B)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、シリンダヘッドに比べて幅を小さくしやすいシリンダブロックの近傍に過給機を配置できる上、第1吸気管及び吸気枝管が機関本体の第1側面側に配置されることで、機関本体の幅方向及び長さ方向の寸法拡大を抑制して吸気系をコンパクトに配置することができる。
好ましくは、上記構成において、前記シリンダブロック(7)が略水平方向に延在するシリンダ軸線(6X)を有し、前記第1側面(8b)が上を向いている。
この構成によれば、過給式エンジンの上下方向寸法及び機関本体の長さ方向の水平方向寸法の拡大を抑制することができる。これにより、過給式エンジンが車室の下方に配置された場合に、車室の床が上昇することを抑制できる。
好ましくは、前記第1側面(8b)が上を向く構成において、前記第1吸気管(61)が、前記シリンダヘッド(8)の上方の部分において、水平方向寸法よりも上下方向寸法が小さな断面形状の扁平部(66)を有する。
この構成によれば、吸気通路の断面積を確保しながら、シリンダヘッドの上方での吸気系の突出を抑制して、過給式エンジンの上下方向寸法の拡大を一層抑制することができる。
好ましくは、前記第1吸気管(61)が前記扁平部(66)を有する構成において、前記機関本体(2)が、前記シリンダブロック(7)の前記シリンダヘッド(8)と相反する側に配置され、略水平に延在するクランク軸線(16X)を有するクランクシャフト(16)を更に有し、前記吸気系(3)が、前記シリンダブロックに対して前記クランク軸線の一方の側に配置され、前記過給機(35)の上流側に設けられる吸気分岐部(33)と、前記過給機を経由せずに前記吸気分岐部と前記第1吸気管(61)とを接続し、前記過給機を迂回するバイパス通路(30B)を画定する吸気バイパス管部(3B)とを更に有し、前記第1吸気管が、前記過給機から前記クランク軸線の他方の側に延出する延出部(62)と、前記延出部の下流端から前記扁平部(66)に向けて湾曲する湾曲部(63)とを有する。
この構成によれば、吸気系は、シリンダブロックに対してクランク軸線の一方の側からシリンダブロックの第1側面側を通ってクランク軸線の他方の側に延びて扁平部に至る。これにより、過給式エンジンの上下方向寸法の拡大を抑制しつつ、吸気分岐部及び吸気バイパス管部を有する吸気系をコンパクトに配置することができる。
好ましくは、前記クランク軸線(16X)の前記一方の側に前記吸気分岐部(33)が配置された構成において、前記吸気バイパス管部(3B)が、前記クランク軸線及び前記シリンダ軸線(6X)に直交する方向視において、前記過給機(35)に対して前記クランクシャフト(16)を収容するクランクケース(9)側の前記過給機と重ならない位置を通って前記扁平部(66)に向いて前記湾曲部(33)に接続する。
この構成によれば、バイパス管部の上方への突出を抑制して、過給式エンジンの上下方向寸法の拡大を抑制しつつ、吸気バイパス管部を有する吸気系をコンパクトに配置することができる。
好ましくは、上記構成において、前記過給機がスーパーチャージャー(35)である。
この構成によれば、過給式エンジンの上下方向寸法の拡大を抑制できる。
このように本発明によれば、機関本体の幅方向及び長さ方向の寸法拡大を抑制して吸気系をコンパクトに配置できる過給式エンジンを提供することができる。
実施形態に係る過給式エンジンの概略構成図 図1に示される過給式エンジンの斜視図 図1に示される過給式エンジンの平面図 図3中のIV矢視図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る過給式エンジン1の斜視図である。図1に示されるように、過給式エンジン1は、ガソリンを燃料とするレシプロエンジンからなる機関本体2と、機関本体2に吸気を供給する吸気系3と、機関本体2が排出する排気を外部に排出する排気系4とを有する。
機関本体2は、シリンダ6を画定するシリンダブロック7と、シリンダブロック7の一端に結合されるシリンダヘッド8とを備えている。本実施形態では、シリンダブロック7は2つのシリンダ6を画定している。シリンダブロック7の他端には、クランクケース9の上部を形成するアッパケース9U(スカート部)が一体に形成されている。クランクケース9は、アッパケース9Uと、アッパケース9Uのシリンダブロック7と相反する側の端面に結合されたロアケース9Lとによって構成され、内部にクランク室10を画定している。シリンダヘッド8のシリンダブロック7と相反する側の端面にはシリンダヘッドカバー11が結合されており、シリンダヘッド8とシリンダヘッドカバー11とによりそれらの内部に動弁室12が画定されている。
各シリンダ6にはピストン13が摺動可能に設けられており、シリンダ6におけるピストン13とシリンダヘッド8との間の部分に燃焼室14が形成される。即ち、シリンダブロック7及びシリンダヘッド8は、ピストン13と協働して燃焼室14を画定している。ピストン13は頂面の中央部が凹んだ凹型(コンケーブ型)とされ、シリンダヘッド8のシリンダ6側の底面にはペントルーフ型の燃焼室凹部8aが形成されている。ピストン13には、コネクティングロッド15の小端部がピストンピンを介して連結されている。コネクティングロッド15の大端部は、クランクピンを介してクランクシャフト16に連結されている。クランクシャフト16は、クランクケース9に回転可能に支持されており、両端をクランクケース9から突出させる態様でクランク室10に収容されている。クランク室10の、クランクシャフト16に対してピストン13と相反する側の部分には、機関本体2の振動を低減するために2本のバランサシャフト17が回転可能に収容されている。
シリンダヘッド8は、シリンダ軸線6X方向に延在する第1側面8b及び第2側面8cを有している。第1側面8bには複数(本実施形態では2つ)の吸気ポート18が開口し、第2側面8cには複数(本実施形態では2つ)の排気ポート19が開口している。各吸気ポート18は、シリンダヘッド8の第1側面8bから対応する燃焼室凹部8aの第1側面8b側のルーフ面に至っており、燃焼室14に連通している。排気ポート19は、シリンダヘッド8の第2側面8cから対応する燃焼室凹部8aの第2側面8c側のルーフ面に至っており、燃焼室14に連通している。シリンダヘッド8には、ポペットバルブからなる複数の吸気弁20及び複数の排気弁21が摺動可能に設けられている。吸気弁20は吸気ポート18の燃焼室14側の端部を開閉し、排気弁21は排気ポート19の燃焼室14側の端部を開閉する。吸気弁20及び排気弁21は、バルブスプリングによって常時閉方向に付勢されており、吸気弁20及び排気弁21を駆動する動弁機構22が動弁室12に設けられている。
動弁機構22は、クランク軸線16X方向に延在する吸気カムシャフト23及び排気カムシャフト24を備えている。吸気カムシャフト23及び排気カムシャフト24は、シリンダヘッド8とシリンダヘッドカバー11との境界部に回転可能に設けられている。吸気カムシャフト23は、シリンダヘッド8に揺動可能に設けられたスイングアーム型の吸気ロッカアーム25を介して吸気弁20を開閉駆動する。排気カムシャフト24は、シリンダヘッド8に揺動可能に設けられたスイングアーム型の排気ロッカアーム26を介して排気弁21を開閉駆動する。即ち、過給式エンジン1は、DOHC(Double Overhead Camshaft)型の動弁機構22を備えている。
吸気ロッカアーム25及び排気ロッカアーム26は共に、対応する吸気弁20又は排気弁21に対してシリンダヘッド8の第1側面8b側に軸支されている。即ち、動弁機構22はシリンダ軸線6Xに対してシリンダヘッド8の第1側面8b側に偏倚した位置に配置されている。そのため、シリンダヘッド8は、シリンダ軸線6Xに対して第1側面8bが第2側面8cよりも離れるような配置となっている。言い換えれば、シリンダヘッド8は、第1側面8b側で第2側面8c側よりもシリンダブロック7から大きく突出するように形成されている。
シリンダヘッド8には、対応する吸気ポート18にノズルを臨ませるように2つの燃料噴射弁28が装着され、対応する燃焼室14に電極を臨ませるように2つの点火プラグが装着されている。機関本体2は水冷式であり、シリンダヘッド8における燃焼室14を覆う部分及び排気ポート19側の部分、並びにシリンダブロック7におけるシリンダ6を取り囲む部分には、冷却水が流通するウォータージャケット29が形成されている。機関本体2は、燃料及び吸気を吸気ポート18から燃焼室14に取り込み、燃焼室14で燃料を燃焼させ、既燃焼ガス(排気)を排気ポート19から排出する。
吸気系3は、上流端に位置するエアインレットから吸気ポート18に連通する吸気通路30を画定する吸気通路部材であり、上流側から順に、エアクリーナ31、吸気シャットバルブ32、吸気分岐部33、スロットルバルブ34、過給機であるスーパーチャージャー35及び吸気マニホールド36を有している。吸気マニホールド36は、上流側の吸気チャンバ36Aと、下流側の複数(本実施形態では2本)の吸気枝管36Bを有しており、吸気チャンバ36Aには水冷式のインタークーラー37が組み込まれている。吸気通路30のうち、これらの吸気通路部材(31〜39)を通過する部分を主吸気通路30Aと称し、吸気系3のうち、主吸気通路30Aを画定する部分を吸気系本体部3Aと称する。
吸気系3は、主吸気通路30Aを画定する吸気系本体部3Aに加え、主吸気通路30Aにおける吸気分岐部33からスーパーチャージャー35とインタークーラー37との間部分へ接続され、スロットルバルブ34及びスーパーチャージャー35を迂回するバイパス通路30Bを画定する吸気バイパス管部3Bを有している。バイパス通路30Bにはバイパスバルブ38が設けられている。
排気系4は、排気ポート19に連通し、下流端に位置するテールアウトレットに至る排気通路40を画成する排気通路部材であり、上流側から順に、排気マニホールド41、触媒コンバータ42及び消音器を備えている。排気マニホールド41は、上流側の複数(本実施形態では2本)の排気枝管41Aと、下流側の排気集合管41Bとを有している。
排気系4と吸気系3との間には、排気を吸気系3に戻して再循環させるための装置であるEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)45が設けられている。EGR45は、排気通路40における触媒コンバータ42の下流側から、吸気通路30における吸気シャットバルブ32とスロットルバルブ34との間の吸気分岐部33へ接続されるEGR通路46を画定している。即ち、本実施形態のEGR45は、低圧の排気を負圧の吸気に還流させる低圧EGRとして構成されている。EGR通路46には、上流側から順に、EGRクーラー47及びEGRバルブ48が設けられている。
機関本体2は、クランク軸線16Xを概ね水平とし、且つシリンダ軸線6Xを概ね水平とする姿勢で自動車等の車両に搭載される。具体的には、機関本体2は、吸気ポート18が開口する第1側面8bが上面となり、排気ポート19が開口する第2側面8cが下面となる向きで、シリンダ軸線6Xのシリンダヘッド8側がクランクケース9側よりも高くなる向きに若干の傾斜角度(本実施形態では5°であり、2°〜10°が好ましい。)をもって、後部座席の下方に配置される。
以下、機関本体2が車両に搭載された姿勢を基準にして上下方向を定める。機関本体2は、シリンダヘッド8を車両の前方、後方、左方、右方のいずれに向けて搭載されてもよい。以下では、説明の便宜上、機関本体2がシリンダヘッド8を車両の後方に向けて車両に搭載されるものとして、車両を基準にした前後左右の方向を用いるものとする。
クランクケース9の下部には、機関本体2の各摺動部の潤滑に供されたオイルを回収すべく、下方に突出するオイル回収部9aが形成されている。回収されたオイルは、別途設けられるオイルタンクに貯留される。クランクケース9の前端には、オイルタンクから送られてくるオイルをクランク室10に設けられたオイルポンプへ供給するべく、オイル供給管の接続部9bが形成されている。
機関本体2の上下方向の寸法(吸排気方向の幅)は、シリンダブロック7において最も小さく、シリンダヘッド8とシリンダヘッドカバー11との結合部において最も大きくなっている。上記のように、機関本体2がシリンダヘッド8側を高くする向きに若干傾斜している。そのため、シリンダヘッド8とシリンダヘッドカバー11との結合部における第1面側の端部(上端部)が、機関本体2のなかで最も高くなっている。そして、シリンダヘッド8がシリンダブロック7に対して上側に偏倚した位置に結合されている。そのため、シリンダヘッド8の上面とシリンダブロック7の上面との段差が大きくなっている。
クランクケース9とシリンダブロック7との上面には、オイルフィルタ49が上方に突出するように取り付けられている。シリンダブロック7の吸気側の側壁(下壁)には、ウォータージャケット29に冷却水を供給するための冷却管接続部7aが下方に突出するように形成されている。
次に、このような構成される過給式エンジン1の各部材について詳細に説明する。
図2は、図1に示される過給式エンジン1の斜視図であり、図3は、図1に示される過給式エンジン1の平面図である。図2〜図4には、機関本体2と、吸気系3のうち、吸気シャットバルブ32(図1)よりも下流側の部分と、排気系4のうち、触媒コンバータ42から上流側の部分とが示されている。
図2及び図3に示されるように、シリンダブロック7、シリンダヘッド8、及びクランクケース9のアッパケース9Uの右側面にはチェーンケース51が接合されている。チェーンケース51の内部には、クランクシャフト16に固定されたクランクスプロケット、吸気カムシャフト23(図1)に固定された吸気カムスプロケット、及び排気カムシャフト24(図1)に固定された排気カムスプロケットに巻き掛けられるタイミングチェーンが収容されている。吸気カムシャフト23及び排気カムシャフト24は、タイミングチェーンによってクランクシャフト16の2分の1の回転速度で回転駆動される。
クランクシャフト16は、チェーンケース51の外側まで延出しておりこの延出部分には補機を駆動するための補機駆動プーリ52が固定されている。シリンダブロック7の上面側には、チェーンケース51から右方へ突出するように補機プーリ53が設けられている。補機プーリ53は、クラッチを介してスーパーチャージャー35に連結されており、補機駆動プーリ52に巻き掛けられた想像線で示される補機ベルト54を介してクランクシャフト16により駆動される。
クランクケース9の左側面には、想像線で示されるトランスミッション55が取り付けられる。クランクシャフト16の左端はトランスミッション55の入力部に連結される。
吸気系3は、機関本体2の左方にて前方から後方へ延び、湾曲して吸気分岐部33の上面に至っている。吸気分岐部33は、シリンダブロック7の上部の左方且つトランスミッション55の後方に配置されており、第1支持ステー56を介してトランスミッション55に支持されている。吸気系本体部3Aは、吸気分岐部33の右側面から下流側に向けて右方へ延び、スロットルバルブ34の左側面に至っている。スロットルバルブ34は、シリンダブロック7の左端部の上面側に配置されており、その右面にはスーパーチャージャー35が直接接続されている。スーパーチャージャー35は、シリンダブロック7の上面側に配置されており、左面に形成された吸気入口と上面に形成された吸気出口とを有している。吸気系本体部3Aは、スーパーチャージャー35の上面から湾曲して右方へ延び、再び湾曲して後方へ伸び、吸気チャンバ36Aの前方を向く上流端部に至っている。
より具体的には、スーパーチャージャー35と前記吸気チャンバ36Aとは、機関本体2の上面側に配置された第1吸気管61により互いに接続されている。第1吸気管61は、スーパーチャージャー35から右方へ延びる延出部62と、延出部62の下流端である右端から後方へ向けて湾曲する湾曲部63と、湾曲部63の後端から後方へ平面視(図3)で直線状に延び、吸気チャンバ36Aの上流端部に至る直線部64とを有している。
図4は、図3中のIV矢視図であり、図1に示される過給式エンジン1の右側面図を示している。図3及び図4に示されるように、直線部64は、上流側に設けられた一定の断面形状の上流部65と、上流部65の下流側に設けられ、水平方向寸法よりも上下方向寸法が小さな断面形状の扁平部66と、扁平部66の下流側に設けられた一定の断面形状の下流部67と有している。上流部65は、水平方向寸法よりも上下方向寸法が小さな略矩形の断面形状を有している。下流部67は、円形の断面形状を有している。直線部64は、上流部65、扁平部66及び下流部67の断面積が概ね一定となるように形成されている。
扁平部66は、上流部65に比べて水平方向寸法が大きく且つ上下方向寸法が小さな、上流部65よりも扁平の一定の断面形状を有する本体部66aと、本体部66aの上流側にて上流部65と本体部66aとの断面形状をなだらかに接続させる上流側テーパ部66bと、本体部66aの下流側にて下流部67と本体部66aとの断面形状をなだらかに接続させる下流側テーパ部66cとを有している。扁平部66は、本体部66a、上流側テーパ部66b及び下流側テーパ部66cの断面積が概ね一定となり、且つ全体として水平方向寸法よりも上下方向寸法が小さな扁平断面形状となるように形成されている。本体部66aは、シリンダヘッド8とシリンダヘッドカバー11との結合部の上方でシリンダ軸線6X(図1)と略平行に延在している。上流側テーパ部66bは下流に向けて上方へ傾斜しており、下流側テーパ部66cは下流に向けて下方へ傾斜している。即ち、扁平部66は、上方に突出する態様で、且つ上方への突出量が小さくなる態様で、シリンダヘッド8とシリンダヘッドカバー11との結合部を跨いでいる。
図2及び図3に示されるように、吸気チャンバ36Aは、機関本体2の後方、即ち機関本体2に対してシリンダヘッド8側の端部側に配置され、第2支持ステー68を介してシリンダヘッド8に支持されている。上記の通り、吸気チャンバ36Aには水冷式のインタークーラー37が内蔵されており、想像線で示される1対の冷却水配管69が吸気チャンバ36Aの左右の端面に接続されている。冷却水配管69の一方は冷却水供給管であり、他方は冷却水排出管である。吸気チャンバ36Aの前端部からは、2本の吸気枝管36Bが前方へ延び、シリンダヘッド8の上方を通ってシリンダヘッド8の上面の前側に接続されている。各吸気枝管36Bは、水平方向寸法よりも上下方向寸法が小さな長円形の断面形状とされている。
バイパス通路30B(図1)を画定する吸気バイパス管部3Bは、吸気分岐部33の上面から上方へ延び、湾曲して前方斜め右方へ延び、再び湾曲してスーパーチャージャー35の前方に配置されたバイパスバルブ38の左側面に至っている。バイパスバルブ38は、シリンダブロック7の上面側において、オイルフィルタ49よりも右方に配置されている。吸気バイパス管部3Bは、バイパスバルブ38の右側面からオイルフィルタ49の前方を通って右方へ延び、湾曲してオイルフィルタ49の右方を通って後方へ延び、扁平部66に向いて第1吸気管61の湾曲部63に接続している。
図2及び図4に示されるように、排気系4は、シリンダヘッド8の下面からシリンダヘッド8の下方を通って後方へ延び、吸気チャンバ36Aの下方で左方へ湾曲した後、前方へ湾曲して触媒コンバータ42に至っており、第3支持ステー70を介してシリンダヘッド8に支持されている。2本の排気枝管41Aは、吸気チャンバ36Aの下方で排気集合管41Bの右面に接続している。図3に示されるように、触媒コンバータ42は、機関本体2の下部の左方にて排気通路40を前後方向に延在させるように配置されている。排気系4は、触媒コンバータ42の前端部から左方へ延びる。
図2及び図3に示されるように、EGR45は、触媒コンバータ42の前端上部から前方へ延び、上方へ湾曲した後に前方へ湾曲して吸気分岐部33の後面に接続されている。EGRクーラー47はシリンダヘッド8の左方に配置されている。EGRバルブ48は、シリンダヘッド8の左方且つ吸気分岐部33の後方に配置されている。
次に、このように構成された過給式エンジン1の作用効果について説明する。
上記のように、吸気系3は、シリンダブロック7における吸気(吸気ポート18)側の側面側に配置されたスーパーチャージャー35と、機関本体2のシリンダヘッド8側の後端部側に配置された吸気チャンバ36Aと、機関本体2における吸気側面側に配置され、スーパーチャージャー35と吸気チャンバ36Aとを接続する第1吸気管61と、機関本体2における吸気側面側に配置され、吸気チャンバ36Aとシリンダヘッド8とを接続する吸気枝管36Bとを有する。これにより、シリンダヘッド8に比べて幅(上下方向寸法)が小さいシリンダブロック7の近傍へのスーパーチャージャー35の配置が可能になる上、第1吸気管61及び吸気枝管36Bが機関本体2の吸気側面側に配置されることで、機関本体2の幅方向である上下方向及び長さ方向である前後方向の寸法拡大が抑制される。従って、吸気系3のコンパクトな配置が可能である。
本実施形態では、シリンダブロック7が略水平方向に延在するシリンダ軸線6X(図1)を有し、その吸気側面が上を向いている。従って、過給式エンジン1の上下方向寸法、及び左右方向寸法、即ち機関本体2の長さ方向(クランク軸線16X方向)の水平方向寸法の拡大が抑制される。これにより、車室の下方に過給式エンジン1が配置されたことによる床面上昇が抑制される。
そのうえ本実施形態では、第1吸気管61が、シリンダヘッド8の上方の部分において、水平方向寸法よりも上下方向寸法が小さな断面形状の扁平部66を有する。これにより、吸気通路30(図1)の断面積を確保しながらも、図4に示されるように、シリンダヘッド8の上方での吸気系3の突出が抑制され、過給式エンジン1の上下方向寸法の拡大が一層抑制される。
更に本実施形態では、図1及び図2に示されるように、機関本体2が、シリンダブロック7のシリンダヘッド8と相反する側に配置され、略水平に延在するクランク軸線16Xを有するクランクシャフト16(図1)を更に有する。また、図2及び図3に示されるように、吸気系3が、シリンダブロック7に対してクランク軸線16X(図1)の一方の側である左方に配置されてスーパーチャージャー35の上流側に設けられる吸気分岐部33と、スーパーチャージャー35を経由せずに吸気分岐部33と第1吸気管61とを接続し、スーパーチャージャー35を迂回するバイパス通路30B(図1)を画定する吸気バイパス管部3Bとを更に有する。そして、第1吸気管61が、スーパーチャージャー35からクランク軸線16Xの他方の側である右方に延出する延出部62と、延出部62の下流端から扁平部66に向けて湾曲する湾曲部63とを有する。これらの構成により、吸気系3は、シリンダブロック7に対してクランク軸線16Xの一方の側からシリンダブロック7の上面側を通ってクランク軸線16Xの他方の側に延びて扁平部66に至る。これにより、過給式エンジン1の上下方向寸法の拡大を抑制しつつ、吸気分岐部33及び吸気バイパス管部3Bを有する吸気系3をコンパクトに配置することが可能である。
更にこれらの構成に加えて、吸気バイパス管部3Bが、クランク軸線16X及びシリンダ軸線6Xに直交する方向視に略相等する平面視(図3)において、スーパーチャージャー35に対してクランクケース9側のスーパーチャージャー35と重ならない位置を通って扁平部66に向いて湾曲部63に接続している。これにより、吸気バイパス管部3Bの上方への突出が抑制され、過給式エンジン1の上下方向寸法の拡大が抑制されると共に、吸気バイパス管部3Bを有する吸気系3のコンパクトな配置が可能である。
本実施形態では、過給機としてスーパーチャージャー35が採用されている。そのため、ターボチャージャーに比べ、過給式エンジン1の上下方向寸法の拡大が抑制される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、過給式エンジン1が2気筒エンジンとされているが、単気筒や3気筒以上のエンジンとされてもよい。また、上記実施形態では、スーパーチャージャー35がクランクシャフト16により駆動されているが、電気駆動であってもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、角度など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 過給式エンジン
2 機関本体
3 吸気系
3A 吸気系本体部
3B 吸気バイパス管部
4 排気系
6X シリンダ軸線
7 シリンダブロック
8 シリンダヘッド
8b 第1側面(上面)
8c 第2側面(下面)
9 クランクケース
14 燃焼室
16 クランクシャフト
16X クランク軸線
18 吸気ポート
19 排気ポート
30 吸気通路
30A 主吸気通路
30B バイパス通路
33 吸気分岐部
35 スーパーチャージャー(過給機)
36 吸気マニホールド
36A 吸気チャンバ
36B 吸気枝管
40 排気通路
61 第1吸気管
62 延出部
63 湾曲部
66 扁平部

Claims (6)

  1. 過給式エンジンであって、
    燃焼室を画定するシリンダブロック及びシリンダヘッドを有する機関本体と、
    前記シリンダヘッドの第1側面に開口し、前記燃焼室に連通する吸気ポートと、
    前記シリンダヘッドの前記第1側面と相反する側の第2側面に開口し、前記燃焼室に連通する排気ポートと、
    前記吸気ポートに連通する吸気通路を画定する吸気系と、
    前記排気ポートに連通する排気通路を画定する排気系とを備え、
    前記吸気系が、
    前記シリンダブロックの前記第1側面側に配置された過給機と、
    前記機関本体の前記シリンダヘッド側の端部側に配置された吸気チャンバと、
    前記機関本体の前記第1側面側に配置され、前記過給機と前記吸気チャンバとを接続する第1吸気管と、
    前記機関本体の前記第1側面側に配置され、前記吸気チャンバと前記シリンダヘッドとを接続する吸気枝管とを有することを特徴とする過給式エンジン。
  2. 前記シリンダブロックが略水平方向に延在するシリンダ軸線を有し、前記第1側面が上を向いていることを特徴とする請求項1に記載の過給式エンジン。
  3. 前記第1吸気管が、前記シリンダヘッドの上方の部分において、水平方向寸法よりも上下方向寸法が小さな断面形状の扁平部を有することを特徴とする請求項2に記載の過給式エンジン。
  4. 前記機関本体が、前記シリンダブロックの前記シリンダヘッドと相反する側に配置され、略水平に延在するクランク軸線を有するクランクシャフトを更に有し、
    前記吸気系が、
    前記シリンダブロックに対して前記クランク軸線の一方の側に配置され、前記過給機の上流側に設けられる吸気分岐部と、
    前記吸気分岐部と前記第1吸気管とを接続し、前記過給機を迂回するバイパス通路を画定する吸気バイパス管部とを更に有し、
    前記第1吸気管が、前記過給機から前記クランク軸線の他方の側に延出する延出部と、前記延出部の下流端から前記扁平部に向けて湾曲する湾曲部とを有することを特徴とする請求項3に記載の過給式エンジン。
  5. 前記吸気バイパス管部が、前記クランク軸線及び前記シリンダ軸線に直交する方向視において、前記過給機に対して前記クランクシャフトを収容するクランクケース側の前記過給機と重ならない位置を通って前記扁平部に向いて前記湾曲部に接続することを特徴とする請求項4に記載の過給式エンジン。
  6. 前記過給機がスーパーチャージャーであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の過給式エンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020186674A (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 マツダ株式会社 多気筒エンジンの吸気装置

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