JP2018075609A - 二相ステンレス鋼管の熱加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】重力方向への反りの発生が抑制される二相ステンレス鋼管の熱加工方法を提供する。
【解決手段】外径が50mm以下、管厚さが3mm以下、長さが600mm以下の二相ステンレス鋼管を、略水平に2点以上で点支持する工程と、上記点支持状態を維持しつつ、上記二相ステンレス鋼管を1,000℃以上で加熱加工する工程とを備え、上記二相ステンレス鋼管が、Mn:3質量%以下、Cr:18質量%以上28質量%以下、Ni:2質量%以上9質量%以下、Mo:5質量%以下、及びN:0.10質量%以上0.35質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、上記加熱加工工程における1,000℃以上での保持時間を5分以内とする二相ステンレス鋼管の熱加工方法である。
【選択図】図1
【解決手段】外径が50mm以下、管厚さが3mm以下、長さが600mm以下の二相ステンレス鋼管を、略水平に2点以上で点支持する工程と、上記点支持状態を維持しつつ、上記二相ステンレス鋼管を1,000℃以上で加熱加工する工程とを備え、上記二相ステンレス鋼管が、Mn:3質量%以下、Cr:18質量%以上28質量%以下、Ni:2質量%以上9質量%以下、Mo:5質量%以下、及びN:0.10質量%以上0.35質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、上記加熱加工工程における1,000℃以上での保持時間を5分以内とする二相ステンレス鋼管の熱加工方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は、二相ステンレス鋼管の熱加工方法に関する。
フェライト相とオーステナイト相からなる二相ステンレス鋼は、強度と耐食性とを兼ね備えた材料である。二相ステンレス鋼管は、例えば熱交換器用配管、油井管、化学プラント配管等として使用されている。また、近年は、ガソリンエンジン等の高圧燃料用配管としての使用も検討されている。
この二相ステンレス鋼管は、他の一般的なオーステナイト系ステンレス鋼管と比べて加熱された際の変形が大きい。そこで、このような加熱の際の変形を防止するため、熱処理するステンレス鋼管を外管内に挿入し、二重管状態で熱処理する方法が提案されている(特許文献1参照)。また、ステンレス鋼管の残留応力を低減させる方法として、加熱後の冷却を加熱炉の中で鋼管を回転させながら炉冷により行う方法も提案されている(特許文献2参照)。
一方、二相ステンレス鋼管等においては、用途に応じ、ろう付け(ブレージング)や、その他の溶接によって、外面に各種金属部材を取り付ける加熱加工が施されることがある。ステンレス鋼管に対してろう付けにより金属部材を取り付ける方法としては、炉内加熱法等が一般的である。具体的な方法としては、鋼管の両端部分を支持した状態で、この鋼管の上面にろう材と共に金属部材を配置し、この状態で炉内で加熱することにより、ろう付けが行われる。
このような加熱加工の際、支持点間においては、二相ステンレス鋼管は支えられていない状態となっている。このため、加熱加工において支持点間で二相ステンレス鋼管の重力方向への反りが生じるという不都合がある。この反りの発生は、鋼管の径が小さく、板厚が小さい場合に、特に生じやすくなる。このような反りの発生を抑制するために、上記従来技術のように二重管状態で加熱を行うことが考えられるが、この方法では任意の形状の部材のろう付けを行うことができない。また、回転させながら冷却等をすることも、ろう付けに影響を与えるため好ましくない。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、重力方向への反りの発生が抑制される二相ステンレス鋼管の熱加工方法を提供することである。
発明者は、この加熱加工の際の反りの発生は、残留応力の影響よりもクリープ変形が主な原因であることを知見した。さらに、加熱温度が1,000℃未満の場合、及び加熱温度が1,000℃以上であっても1,000℃以上の保持時間が5分以内の場合は、反りの発生が低減されることを知見し、本発明の完成に至った。
すなわち、上記課題を解決するためになされた発明は、外径が50mm以下、管厚さが3mm以下、長さが600mm以下の二相ステンレス鋼管を、略水平に2点以上で点支持する工程と、上記点支持状態を維持しつつ、上記二相ステンレス鋼管を1,000℃以上で加熱加工する工程とを備え、上記二相ステンレス鋼管が、Mn:3質量%以下、Cr:18質量%以上28質量%以下、Ni:2質量%以上9質量%以下、Mo:5質量%以下、及びN:0.10質量%以上0.35質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、上記加熱加工工程における1,000℃以上での保持時間を5分以内とする二相ステンレス鋼管の熱加工方法である。
当該熱加工方法によれば、2点以上で点支持された状態で行う二相ステンレス鋼管の加熱加工の際の重力方向への反りの発生を抑制することができる。なお、「略水平」とは、水平方向に対して、±10°の範囲内であることをいう。また、「点支持」とは、二相ステンレス鋼管の一部のみを支持しており、支持されていない部分が存在することをいう。「点支持」においては、厳密な点で支持されていなくてもよく、適度な領域を有する線又は面で支持されていてよい。
上記加熱加工工程において、最高温度から1,000℃までの冷却を20℃/s以上で行うことが好ましい。このような冷却速度で急冷することにより、十分な温度での加熱加工を行いつつ、1,000℃以上の保持時間を短くすることができ、反りの発生をより抑制することができる。
上記成分組成が、さらにC:0.04質量%以下、P:0.03質量%以下、及びS:0.03質量%以下を含有することが好ましい。
上記成分組成が、さらにAl:0.03質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mg:0.005質量%以下、及びCa:0.005質量%以下からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
上記成分組成が、さらにNb:0.3質量%以下、Ti:0.1質量%以下、V:0.3質量%以下、及びTa:0.1質量%以下からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
上記加熱加工が、ろう付けであることが好ましい。当該熱加工方法は、二相ステンレス鋼管へのろう付けにおいて好適に用いることができる。
本発明によれば、重力方向への反りの発生が抑制される二相ステンレス鋼管の熱加工方法を提供することができる。
以下、適宜図面を参照にしつつ、本発明の一実施形態に係る二相ステンレス鋼管の熱加工方法について詳説する。
本発明の一実施形態に係る熱加工方法は、二相ステンレス鋼管を略水平に2点以上で点支持する工程(支持工程)と、上記点支持状態を維持しつつ、上記二相ステンレス鋼管を加熱加工する工程(加熱加工工程)とを備える。以下、この加熱加工がろう付けである場合について説明する。
(支持工程)
支持工程においては、図1に示すように、二相ステンレス鋼管10の両端部分を各支持体11によって点支持した状態とする。この支持は、二相ステンレス鋼管10が略水平になるように行う。なお、二相ステンレス鋼管10は、水平方向に対して、±10°の範囲内で略水平に支持されているが、±5°の範囲内であることが好ましい。支持体11は、1,000℃以上の加熱に耐えられる部材であれば特に限定されるものではない。なお、図1においては、2つの支持体11で支持しているが、3つ以上の支持体で二相ステンレス鋼管を支持してもよい。但し、3つ以上の支持体で支持する場合、支持体の高さの僅かな差や、配置位置のずれ等により、二相ステンレス鋼管10の水平方向への反りが生じやすくなる場合がある。
支持工程においては、図1に示すように、二相ステンレス鋼管10の両端部分を各支持体11によって点支持した状態とする。この支持は、二相ステンレス鋼管10が略水平になるように行う。なお、二相ステンレス鋼管10は、水平方向に対して、±10°の範囲内で略水平に支持されているが、±5°の範囲内であることが好ましい。支持体11は、1,000℃以上の加熱に耐えられる部材であれば特に限定されるものではない。なお、図1においては、2つの支持体11で支持しているが、3つ以上の支持体で二相ステンレス鋼管を支持してもよい。但し、3つ以上の支持体で支持する場合、支持体の高さの僅かな差や、配置位置のずれ等により、二相ステンレス鋼管10の水平方向への反りが生じやすくなる場合がある。
二相ステンレス鋼管10の外面上方には、ろう付けされる複数の部材12が配置されている。この部材12は、通常、金属製の部材であり、二相ステンレス鋼等のステンレス鋼であってもよく、その他の金属部材であってもよい。また、部材12は、1つであってもよく、複数の部材の場合、同一形状や材質のものであってもよく、異なる形状や材質のものであってもよい。
二相ステンレス鋼管10と部材12との間、又はこれらに近接した位置には、ろう付けのためのろう材(図示しない)が配置される。また、部材12としてろう材が積層された部材を用いてもよい。上記ろう材としては特に限定されず、溶融温度が1,000℃以上のろう材であってもよく、溶融温度が1,000℃未満のろう材であってもよい。上記ろう材としては、例えば銅ろう、黄銅ろう、りん青銅ろう、ニッケルろう等を挙げることができる。
二相ステンレス鋼管10の外径は、50mm以下であり、30mm以下であってもよい。この外径の下限としては、例えば5mmであってよく、10mmであってもよい。二相ステンレス鋼管10の管厚さは、3mm以下であり、2.5mm以下であってよい。この管厚さの下限としては、例えば0.5mmであり、1mmであってもよい。二相ステンレス鋼管10の長さは600mm以下である。この長さの下限としては、例えば100mmであり、300mmであってもよい。このように、径及び厚さの小さい二相ステンレス鋼管が、加熱加工の際の重力方向への反りが生じやすい。従って、このようなサイズの鋼管に対して、当該熱加工方法を適用することで、反りの抑制という利点が十分に発揮され、反りの小さい、熱加工(ろう付け等)が施された鋼管を得ることができる。
なお、加熱加工工程に供される二相ステンレス鋼管10は、孔部の形成等の加工が既に施されているものであってもよいし、加工が施されていないものであってもよい。
二相ステンレス鋼管10は、フェライト相とオーステナイト相とを主とする二相ステンレス鋼から形成されている。なお、二相ステンレス鋼管10は、フェライト相及びオーステナイト相以外の他の相が、耐食性や強度等の諸特性に影響を与えない程度に存在していてもよい。フェライト相とオーステナイト相との面積率の合計の下限は、全相(全組織)に対して、95%が好ましく、97%がより好ましい。
二相ステンレス鋼管10の成分組成は、所定量のMn、Cr、Ni、Mo及びNを含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる。また、二相ステンレス鋼管10は、成分組成について、C、P及びSの含有量が所定量以下であることが好ましい。また、二相ステンレス鋼管10は、成分組成が、所定量のAl、Si、Mg及びCaからなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有することが好ましい。また、二相ステンレス鋼管10は、成分組成が、所定量のNb、Ti、V及びTaからなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有することが好ましい。以下、成分組成の数値範囲とその限定理由について説明する。
(Mn:3質量%以下)
Mnは、脱酸効果があり、また、強度確保やオーステナイト相安定化のために含有される元素である。Mn含有量の下限は、0質量%であってもよいが、上記効果を十分に得るためには、0.1質量%が好ましく、0.2質量%がより好ましく、0.5質量%がさらに好ましい。一方、Mn含有量の上限は、3質量%であり、2.5質量%が好ましい。Mn含有量を上記上限以下とすることで、粗大なMnS等が形成され耐食性が劣化することを抑制することができる。
Mnは、脱酸効果があり、また、強度確保やオーステナイト相安定化のために含有される元素である。Mn含有量の下限は、0質量%であってもよいが、上記効果を十分に得るためには、0.1質量%が好ましく、0.2質量%がより好ましく、0.5質量%がさらに好ましい。一方、Mn含有量の上限は、3質量%であり、2.5質量%が好ましい。Mn含有量を上記上限以下とすることで、粗大なMnS等が形成され耐食性が劣化することを抑制することができる。
(Cr:18質量%以上28質量%以下)
Crは、不働態皮膜の主要成分であり、ステンレス鋼材の耐食性発現の基本元素である。また、Crは、フェライト相を安定化させる元素である。そのため、フェライトとオーステナイトの二相組織を維持して、耐食性、強度を両立させるためには、Cr含有量の下限は、18質量%であり、20質量%が好ましく、22質量%がより好ましい。一方、Cr含有量の上限は、28質量%であり、26質量%が好ましい。Cr含有量を上記上限以下とすることで、十分な熱間加工性を発揮させることができる。
Crは、不働態皮膜の主要成分であり、ステンレス鋼材の耐食性発現の基本元素である。また、Crは、フェライト相を安定化させる元素である。そのため、フェライトとオーステナイトの二相組織を維持して、耐食性、強度を両立させるためには、Cr含有量の下限は、18質量%であり、20質量%が好ましく、22質量%がより好ましい。一方、Cr含有量の上限は、28質量%であり、26質量%が好ましい。Cr含有量を上記上限以下とすることで、十分な熱間加工性を発揮させることができる。
(Ni:2質量%以上9質量%以下)
Niは、耐食性向上に必要な元素であり、特に、局部腐食抑制に効果が大きい。また、Niは、低温靱性を向上させるのにも有効であり、さらにオーステナイト相を安定化させるためにも必要な元素である。こうした効果を得るためには、Ni含有量の下限は、2質量%であり、3質量%が好ましく、4質量%がさらに好ましい。一方、Ni含有量の上限は、9質量%であり、8質量%が好ましく、7質量%がさらに好ましい。Ni含有量を上記上限以下とすることで、オーステナイト相が多くなりすぎて、強度が低下することを抑制することができる。
Niは、耐食性向上に必要な元素であり、特に、局部腐食抑制に効果が大きい。また、Niは、低温靱性を向上させるのにも有効であり、さらにオーステナイト相を安定化させるためにも必要な元素である。こうした効果を得るためには、Ni含有量の下限は、2質量%であり、3質量%が好ましく、4質量%がさらに好ましい。一方、Ni含有量の上限は、9質量%であり、8質量%が好ましく、7質量%がさらに好ましい。Ni含有量を上記上限以下とすることで、オーステナイト相が多くなりすぎて、強度が低下することを抑制することができる。
(Mo:5質量%以下)
Moは、耐食性を向上させる元素である。また、Moは、フェライト相を安定化させる元素であり、鋼材の耐孔食性・耐割れ性を改善させる効果がある。Mo含有量の下限は、0質量%であってもよいが、上記効果を得るためには、0.1質量%が好ましく、0.3質量%がより好ましい。一方、Mo含有量の上限は、5質量%であり、4質量%が好ましい。Mo含有量を上記上限以下とすることで、σ相等の金属間化合物の生成を抑え、耐食性及び熱間加工性を高めることができる。
Moは、耐食性を向上させる元素である。また、Moは、フェライト相を安定化させる元素であり、鋼材の耐孔食性・耐割れ性を改善させる効果がある。Mo含有量の下限は、0質量%であってもよいが、上記効果を得るためには、0.1質量%が好ましく、0.3質量%がより好ましい。一方、Mo含有量の上限は、5質量%であり、4質量%が好ましい。Mo含有量を上記上限以下とすることで、σ相等の金属間化合物の生成を抑え、耐食性及び熱間加工性を高めることができる。
(N:0.10質量%以上0.35質量%以下)
Nは、強力なオーステナイト相を安定化させる元素であり、σ相の生成感受性を増加させずに耐食性を向上させる効果がある。さらに、Nは、鋼の高強度化にも有効な元素である。このような効果を得るためには、N含有量の下限は、0.10質量%であり、0.12質量%が好ましい。一方、N含有量の上限は、0.35質量%であり、0.30質量%が好ましい。N含有量を上記上限以下とすることで、窒化物の形成により、靭性や耐食性が低下することを抑制することができる。また、良好な熱間加工性を維持し、鍛造・圧延時の耳割れや表面欠陥の発生を抑制することができる。
Nは、強力なオーステナイト相を安定化させる元素であり、σ相の生成感受性を増加させずに耐食性を向上させる効果がある。さらに、Nは、鋼の高強度化にも有効な元素である。このような効果を得るためには、N含有量の下限は、0.10質量%であり、0.12質量%が好ましい。一方、N含有量の上限は、0.35質量%であり、0.30質量%が好ましい。N含有量を上記上限以下とすることで、窒化物の形成により、靭性や耐食性が低下することを抑制することができる。また、良好な熱間加工性を維持し、鍛造・圧延時の耳割れや表面欠陥の発生を抑制することができる。
(C:0.04質量%以下)
Cは、鋼材中でCr等との炭化物を形成して耐食性を低下させる好ましくない元素である。そのため、C含有量の上限は、0.04質量%が好ましく、0.03質量%がより好ましく、0.02質量%がさらに好ましい。また、Cは鋼材中に含有されていない、すなわち、0質量%であっても良い。
Cは、鋼材中でCr等との炭化物を形成して耐食性を低下させる好ましくない元素である。そのため、C含有量の上限は、0.04質量%が好ましく、0.03質量%がより好ましく、0.02質量%がさらに好ましい。また、Cは鋼材中に含有されていない、すなわち、0質量%であっても良い。
(P:0.03質量%以下)
Pは、不純物として不可避的に混入し、耐食性に好ましくない影響を与える元素であり、溶接性や加工性も劣化させる元素である。そのため、P含有量の上限は、0.03質量%以下が好ましい。なお、Pは、鋼材中に含有されていない、すなわち、0質量%であっても良いが、P含有量の過度の低減は、製造コストの上昇をもたらすので、P含有量の実操業上の下限は、0.001質量%程度である。
Pは、不純物として不可避的に混入し、耐食性に好ましくない影響を与える元素であり、溶接性や加工性も劣化させる元素である。そのため、P含有量の上限は、0.03質量%以下が好ましい。なお、Pは、鋼材中に含有されていない、すなわち、0質量%であっても良いが、P含有量の過度の低減は、製造コストの上昇をもたらすので、P含有量の実操業上の下限は、0.001質量%程度である。
(S:0.03質量%以下)
Sは、Pと同様に不純物として不可避的に混入し、Mn等と結合して硫化物系介在物(MnS)を形成して、耐食性や熱間加工性を劣化させる元素である。そのために、S含有量の上限は、0.03質量%以下が好ましい。なお、Sは、鋼材中に含有されていない、すなわち、0質量%であって良いが、S含有量の過度の低減は、製造コストの上昇をもたらすので、S含有量の下限は、例えば、0.001質量%程度であってもよい。
Sは、Pと同様に不純物として不可避的に混入し、Mn等と結合して硫化物系介在物(MnS)を形成して、耐食性や熱間加工性を劣化させる元素である。そのために、S含有量の上限は、0.03質量%以下が好ましい。なお、Sは、鋼材中に含有されていない、すなわち、0質量%であって良いが、S含有量の過度の低減は、製造コストの上昇をもたらすので、S含有量の下限は、例えば、0.001質量%程度であってもよい。
(Al:0.03質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mg:0.005質量%以下、及びCa:0.005質量%以下からなる群より選ばれる少なくとも1種)
Al、Si、Mg及びCaは、脱酸元素であり、溶製時のO量及びS量の低減を図ることができる元素である。Al、Si、Mg及びCaは、鋼材中に含有されていない、すなわち、それぞれ0質量%であってもよいが、上記効果を図るためには、Al含有量の下限は0.001質量%が好ましく、Si含有量の下限は0.1質量%が好ましい。Mg含有量及びCa含有量の下限は、それぞれ0.0005質量%であることが好ましい。一方、Al含有量の上限は、0.03質量%が好ましい。Si含有量の上限は、1.0質量%が好ましい。Mg含有量の上限は、0.005質量%が好ましい。Ca含有量の上限は、0.005質量%以下が好ましい。Al含有量、Si含有量、Mg含有量及びCa含有量を上記上限以下とすることで、酸化物系介在物の増加による耐食性や、加工性の劣化を抑制することができる。
Al、Si、Mg及びCaは、脱酸元素であり、溶製時のO量及びS量の低減を図ることができる元素である。Al、Si、Mg及びCaは、鋼材中に含有されていない、すなわち、それぞれ0質量%であってもよいが、上記効果を図るためには、Al含有量の下限は0.001質量%が好ましく、Si含有量の下限は0.1質量%が好ましい。Mg含有量及びCa含有量の下限は、それぞれ0.0005質量%であることが好ましい。一方、Al含有量の上限は、0.03質量%が好ましい。Si含有量の上限は、1.0質量%が好ましい。Mg含有量の上限は、0.005質量%が好ましい。Ca含有量の上限は、0.005質量%以下が好ましい。Al含有量、Si含有量、Mg含有量及びCa含有量を上記上限以下とすることで、酸化物系介在物の増加による耐食性や、加工性の劣化を抑制することができる。
(Nb:0.3質量%以下、Ti:0.1質量%以下、V:0.3質量%以下、及びTa:0.1質量%以下からなる群より選ばれる少なくとも1種)
Nb、Ti、V及びTaは、耐食性を向上させ、強度特性や熱間加工性を向上させる元素である。このような効果を得るため、これらの元素を含有させるときは、Nb含有量、Ti含有量、V含有量及びTaの下限は、それぞれ0.01質量%が好ましい。一方、Nb含有量の上限は0.3質量%が好ましく、T含有量の上限は0.1質量%が好ましく、V含有量の上限は0.3質量%が好ましく、Ta含有量の上限は0.1質量%が好ましい。Nb含有量、Ti含有量、V含有量及びTa含有量をそれぞれ上記上限以下とすることで、粗大な炭化物や窒化物が形成されることによる靱性の劣化を抑制することができる。
Nb、Ti、V及びTaは、耐食性を向上させ、強度特性や熱間加工性を向上させる元素である。このような効果を得るため、これらの元素を含有させるときは、Nb含有量、Ti含有量、V含有量及びTaの下限は、それぞれ0.01質量%が好ましい。一方、Nb含有量の上限は0.3質量%が好ましく、T含有量の上限は0.1質量%が好ましく、V含有量の上限は0.3質量%が好ましく、Ta含有量の上限は0.1質量%が好ましい。Nb含有量、Ti含有量、V含有量及びTa含有量をそれぞれ上記上限以下とすることで、粗大な炭化物や窒化物が形成されることによる靱性の劣化を抑制することができる。
(Fe及び不可避的不純物)
二相ステンレス鋼管を構成する成分組成の基本成分は前記のとおりであり、残部成分はFe及び不可避的不純物である。不可避的不純物は、溶製時に不可避的に混入する不純物であり、鋼管の諸特性を害さない範囲で含有される。また、鋼管の成分組成は、二相ステンレス鋼管に悪影響を与えない範囲で、上記成分に加えて、さらに他の元素が含有していてもよい。
二相ステンレス鋼管を構成する成分組成の基本成分は前記のとおりであり、残部成分はFe及び不可避的不純物である。不可避的不純物は、溶製時に不可避的に混入する不純物であり、鋼管の諸特性を害さない範囲で含有される。また、鋼管の成分組成は、二相ステンレス鋼管に悪影響を与えない範囲で、上記成分に加えて、さらに他の元素が含有していてもよい。
(加熱加工工程)
加熱加工工程は、図1に示す点支持状態を維持しつつ、二相ステンレス鋼管10を1,000℃以上で加熱加工する工程である。すなわち、二相ステンレス鋼管10は、略水平に2点以上で点支持された状態で、加熱加工される。この加熱加工方法は特に限定されず、炉内加熱法、誘導加熱法等によって行うことができるが、これらの中でも、炉内加熱法によって好適に行うことができる。
加熱加工工程は、図1に示す点支持状態を維持しつつ、二相ステンレス鋼管10を1,000℃以上で加熱加工する工程である。すなわち、二相ステンレス鋼管10は、略水平に2点以上で点支持された状態で、加熱加工される。この加熱加工方法は特に限定されず、炉内加熱法、誘導加熱法等によって行うことができるが、これらの中でも、炉内加熱法によって好適に行うことができる。
具体的には、図1に示す状態の二相ステンレス鋼管10を、1,000℃以上に加熱した炉内に入れることによって行う。このときの、二相ステンレス鋼管10の加熱パターン(温度変化)を図2に示す。加熱された炉内に置かれた二相ステンレス鋼管10は、徐々に加熱され、所定温度(最高温度:TMAX)となった状態で、この温度が保持される。なお、この最高温度(TMAX)は、1,000℃以上であれば特に限定されず、ろう材の溶融温度等に応じて適宜設定される。上記最高温度の下限としては、例えば1,050℃であり、1,100℃であってよく、1,150℃であってもよく、1,200℃であってもよい。一方、上記最高温度の上限としては、二相ステンレス鋼の組織バランスを考慮して1,250℃程度である。
上記加熱加工工程においては、1,000℃以上での保持時間(ht)の上限が5分であり、4分であってもよく、3分であってもよく、2分であってもよい。1,000℃以上での保持時間が5分を超える場合、二相ステンレス鋼管10の重力方向への反りが顕著に生じやすくなる。一方、この1,000℃以上での保持時間の下限としては、例えばろう材の種類や量等に応じて適宜設定すればよいが、0.5分であってよく、1分であってもよく、2分であってもよく、3分であってもよい。1,000℃以上での保持時間を上記下限以上とすることで、十分な加熱加工、すなわち、ろう付けを行うことができる。なお、この1,000℃以上での保持時間(ht)は、最高温度(TMAX)に保持されている時間のみを指すものでは無く、最高温度に到達するまでであって1,000℃を超えている時間、及び最高温度から温度を下げはじめた以降であって1,000℃を超えている時間も含むものである。
上記加熱加工工程においては、最高温度(TMAX)から1,000℃までの冷却を20℃/s以上で行うことが好ましい。このように、加熱処理後の冷却を短期間で行うことで、最高温度(TMAX)で十分な時間の加熱加工を行いつつ、1,000℃以上での保持時間(ht)を短くすることができる。この冷却速度の下限は、30℃/sが好ましく、40℃/sがより好ましい。一方、この冷却速度の上限は特に制限されないが、例えば200℃/sであり、100℃/sであってもよい。このような20℃/s以上での冷却方法としては特に限定されるものではないが、例えば部材12がろう付けされた二相ステンレス鋼管10を炉から取り出した後に、液冷することなどによって、速い冷却速度で冷却を行うことができる。上記冷却速度での冷却が可能であれば、空冷等によって冷却を行ってもよい。
なお、二相ステンレス鋼管10の温度が1,000℃を下回ると、重力方向への反りは殆ど生じ無くなる。従って、1,000℃まで冷却した後の冷却速度は遅いものであってもよい。
このようにして得られた、部材12がろう付けされた二相ステンレス鋼管10は、真直性が高く、自動車のガソリンエンジン等の高圧燃料用配管等として好適に用いることができる。その他、熱交換器用配管等としても用いてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、上記実施形態においては、加熱加工がろう付けであるとして説明したが、ろう付け以外の加熱加工であってよい。このような加熱加工としては、ろう付け以外の溶接や、溶接後の熱処理等を挙げることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、上記実施形態においては、加熱加工がろう付けであるとして説明したが、ろう付け以外の加熱加工であってよい。このような加熱加工としては、ろう付け以外の溶接や、溶接後の熱処理等を挙げることができる。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
表1に記載の成分組成(残部はFe及び不可避的不純物)、表2に記載の外径、内径及び管厚さを有し、長さが400mmの二相ステンレス鋼管を以下の実験例等で用いた。
[実験例1]
各鋼管を用いて600℃〜1000℃の範囲で所定の温度に保持して高温引張試験を行い、0.2%耐力を測定し、測定した0.2%耐力を降伏応力とした。測定結果を図3に示す。
各鋼管を用いて600℃〜1000℃の範囲で所定の温度に保持して高温引張試験を行い、0.2%耐力を測定し、測定した0.2%耐力を降伏応力とした。測定結果を図3に示す。
[実験例2]
以下の方法にて、加熱に伴う各鋼管の重力方向の反り量を測定した。各鋼管を、両端部分を支持した状態で1,100℃に加熱した炉内に投入した。鋼管温度が1,100℃になるまで加熱していき、鋼管温度が1,080℃以上となってから3分、10分又は60分保持した。その後、空冷を行い700℃を下回った段階で水冷した。加熱後の各鋼管の中央部分の重力方向への反り量を測定した。測定結果を図4に示す。
以下の方法にて、加熱に伴う各鋼管の重力方向の反り量を測定した。各鋼管を、両端部分を支持した状態で1,100℃に加熱した炉内に投入した。鋼管温度が1,100℃になるまで加熱していき、鋼管温度が1,080℃以上となってから3分、10分又は60分保持した。その後、空冷を行い700℃を下回った段階で水冷した。加熱後の各鋼管の中央部分の重力方向への反り量を測定した。測定結果を図4に示す。
図3に示されるように、二相ステンレス鋼管(鋼管A〜C)は、高温下ではSUS304管と同程度にまで降伏応力が低下することがわかる。このように高温下での降伏応力はSUS304と二相ステンレス鋼とは同程度であるにもかかわらず、図4に示されるように、加熱の際の重力方向への反り量は、二相ステンレス鋼管で大きく生じることが分かる。また、重力方向への反り量は、高温状態の保持時間に依存して大きくなることが分かる。これらから、重力方向への反りは、残留応力による影響は小さく、クリープ変形が主な原因であると推測される。また、二相ステンレス鋼管で比較すると、高温下で強度の高い鋼管が比較的反り量が小さいことが分かる。
[実験例3]
鋼管A〜Cを、両端部分を支持した状態で加熱した炉内に投入した。鋼管温度が850℃、950℃又は1,050℃になるまで加熱していき、鋼管温度が850℃、950℃又は1,050℃となってから3分保持した。その後、空冷し700℃を下回った段階で水冷した。加熱処理後の各鋼管の管端からの距離毎の重力方向への反り量を測定した。鋼管Aの測定結果を図5に、鋼管Bの測定結果を図6に、鋼管Cの測定結果を図7にそれぞれ示す。
鋼管A〜Cを、両端部分を支持した状態で加熱した炉内に投入した。鋼管温度が850℃、950℃又は1,050℃になるまで加熱していき、鋼管温度が850℃、950℃又は1,050℃となってから3分保持した。その後、空冷し700℃を下回った段階で水冷した。加熱処理後の各鋼管の管端からの距離毎の重力方向への反り量を測定した。鋼管Aの測定結果を図5に、鋼管Bの測定結果を図6に、鋼管Cの測定結果を図7にそれぞれ示す。
図5〜7に示されるように、二相ステンレス鋼管は、950℃以下での反り量は小さいものの、1,050℃になると反り量が急に大きくなることが分かる。なお、850℃及び950℃における反り量は加熱前の反り量とほとんど変わらず、850℃及び950℃の加熱では、実質的にほとんど反りが生じていないと言える。
[実験例4]
鋼管Aを両端部分を支持した状態で加熱した炉内に投入した。鋼管温度が1,100℃になるまで加熱していき、鋼管温度が1,100℃となってから1分保持した。その後、鋼管Aを炉から取り出して水冷した。
鋼管Aを両端部分を支持した状態で加熱した炉内に投入した。鋼管温度が1,100℃になるまで加熱していき、鋼管温度が1,100℃となってから1分保持した。その後、鋼管Aを炉から取り出して水冷した。
一方、鋼管Aを両端部分を支持した状態で加熱した炉内に投入した。鋼管温度が1,100℃になるまで加熱していき、鋼管温度が1,100℃となってから1分保持した。その後、炉冷(徐冷)し、700℃を下回った段階で水冷した。
加熱処理後の各鋼管の中央部分の重力方向への反り量を測定した。水冷及び空冷で、それぞれ2サンプルずつ実験を行った。測定結果を図8に示す。図8より、水冷することで、反り量を大きく低減できることが分かる。なお、水冷の際の1000℃までの冷却速度は約50℃/s、空冷の際の冷却速度は約10℃/sであった。
これらの結果より、二相ステンレス鋼管の加熱の際の重力方向への反りの発生は、1,000℃以上に加熱された場合に顕著に生じ、1,000℃未満の場合の反りは小さいことが分かる(図5〜7等)。また、1,000℃以上の保持時間が長いほど反り量は大きくなり、特に1,000℃以上の保持時間が5分を超えると反り量が大きくなることが分かる(図4等)。これらから、二相ステンレス鋼管の加熱加工の際の重力方向への反りを抑制するには、1,000℃以上の保持時間を5分以内とすることが効果的であることが分かる。また、十分な加熱加工を行いつつ、1,000℃以上に加熱された時間を短くし、反りの発生を抑える手段としては、加熱後に急冷することが効果的であることが分かる(図8等)。
本発明の二相ステンレス鋼管の熱加工方法は、二相ステンレス鋼管へ部材ろう付け、その他の熱加工方法として好適に用いることができる。
10 二相ステンレス鋼管
11 支持体
12 部材
11 支持体
12 部材
Claims (6)
- 外径が50mm以下、管厚さが3mm以下、長さが600mm以下の二相ステンレス鋼管を、略水平に2点以上で点支持する工程と、
上記点支持状態を維持しつつ、上記二相ステンレス鋼管を1,000℃以上で加熱加工する工程と
を備え、
上記二相ステンレス鋼管が、
Mn:3質量%以下、
Cr:18質量%以上28質量%以下、
Ni:2質量%以上9質量%以下、
Mo:5質量%以下、及び
N:0.10質量%以上0.35質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、
上記加熱加工工程における1,000℃以上での保持時間を5分以内とする二相ステンレス鋼管の熱加工方法。 - 上記加熱加工工程において、最高温度から1,000℃までの冷却を20℃/s以上で行う請求項1に記載の二相ステンレス鋼管の熱加工方法。
- 上記成分組成が、さらに
C:0.04質量%以下、
P:0.03質量%以下、及び
S:0.03質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の二相ステンレス鋼管の熱加工方法。 - 上記成分組成が、さらに
Al:0.03質量%以下、
Si:1.0質量%以下、
Mg:0.005質量%以下、及び
Ca:0.005質量%以下
からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の二相ステンレス鋼管の熱加工方法。 - 上記成分組成が、さらに
Nb:0.3質量%以下、
Ti:0.1質量%以下、
V:0.3質量%以下、及び
Ta:0.1質量%以下
からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の二相ステンレス鋼管の熱加工方法。 - 上記加熱加工が、ろう付けである請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の二相ステンレス鋼管の熱加工方法。
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