JP2018070113A - 船外機の表示制御装置および表示制御方法 - Google Patents

船外機の表示制御装置および表示制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置のサイズを大型化させることなく、操船者が船外機の稼動状態の異常を早期に認識できるようにすることを目的とする。【解決手段】表示制御装置50は、船外機10の稼動状態の表示を制御する船外機10の表示制御装置であって、共通の項目を検出する複数のセンサ31R,31Lにより検出された測定値が正常の範囲内の場合には、平均値あるいは予め設定された代表の測定値を表示し、複数のセンサ31R,31Lにより検出された測定値の何れかが正常の範囲を超えた異常な測定値の場合には異常な測定値を優先して表示するように制御する表示制御手段51を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、船外機の表示制御装置および表示制御方法に関するものである。
船外機の稼動状態を表示する表示装置が知られている。特許文献1には、船外機の状態に関する冷却水温、バッテリー電圧、オイル油量等の各種の状態データ値を、マトリックス状に配置して点灯・消灯が自在とされるドットの点灯パターンによって表示する船舶用表示装置が開示されている。
特開2005−193746号公報
例えば、船外機のエンジンがV型エンジンの場合、一方側のバンク部と他方側のバンク部とでそれぞれ独立した冷却水通路を有していることが一般的である。このように2つの冷却水通路を有する場合、操船者が各冷却水通路の冷却不良を早期に認識できることが求められる。
しかしながら、特許文献1に開示された船舶用表示装置では、2つの冷却水通路のそれぞれの冷却不良が認識できるように構成されていないために、操船者が早期に異常を認識することができないという問題がある。一方、2つの冷却水通路にそれぞれ温度センサを設置して、各温度センサにより検出された全ての測定値を表示させることが考えられるが、視認性を向上させるには表示領域を大きくしなければならず、表示装置のサイズが大型化してしまうという問題がある。
本発明は上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、表示装置のサイズを大型化させることなく、操船者が船外機の稼動状態の異常を早期に認識できるようにすることを目的とする。
本発明の表示制御装置は、船外機の稼動状態の表示を制御する船外機の表示制御装置であって、共通の項目を検出する複数のセンサにより検出された測定値が正常の範囲内の場合には、平均値あるいは予め設定された代表の測定値を表示し、前記複数のセンサにより検出された測定値の何れかが正常の範囲を超えた異常な測定値の場合には異常な測定値を優先して表示するように制御する表示制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、表示装置のサイズを大型化させることなく、操船者に船外機の稼動状態の異常を早期に認識させることができる。
船舶の構成を示す斜視図である。 船外機の左側面図である。 船外機のエンジンカバーを取り外した状態を示す平面図である。 冷却水通路構造を示す模式図である。 表示制御装置の構成を示す図である。 表示制御装置の処理を示すフローチャートである。 表示装置に表示する表示例を示す図である。 ティラーハンドルの右側面図である。
本発明に係る実施形態は、船外機10の稼動状態の表示を制御する船外機10の表示制御装置であって、共通の項目を検出する複数のセンサにより検出された測定値が正常の範囲内の場合には、平均値あるいは予め設定された代表の測定値を表示し、複数のセンサにより検出された測定値の何れかが正常の範囲を超えた異常な測定値の場合には異常な測定値を優先して表示するように制御する表示制御手段を有する。本実施形態の船外機10の表示制御装置によれば、表示装置60の全体のサイズを大型化させることなく、操船者に船外機10の稼動状態の異常を早期に認識させることができる。
(第1の実施例)
まず、本実施例に係る船外機10が適用される船舶100の構成について図1を参照して説明する。
図1は船舶100の構成を示す斜視図である。
船舶100はトランサムボード101にブラケット装置102を介して船外機10が取り付けられる。船舶100の略中央部には操舵室103が設けられる。操舵室103には、操船者が着座する操舵席104、操船者が操作する操作パネル105等が設けられる。操作パネル105には、タコメータや速度計等の計器類106、警告ブザー等の報知装置107、操舵ハンドル108等が設けられる。また、操作パネル105には、船外機10の稼動状態を表示する表示装置60が設けられる。
次に、船外機10の構成について図2および図3を参照して説明する。
図2は船外機10の左側面図である。図3は船外機10のエンジンカバー15を取り外した状態を示す平面図である。なお、必要に応じて以下の図面には、船外機10の前方を矢印「前」で示し、その逆の方向を後方とする。また、船外機10の左方を矢印「左」で示し、その逆の方向を右方とする。また、船外機10の上方を矢印「上」で示し、その逆の方向を下方とする。
船外機10はエンジンホルダ11を備え、エンジンホルダ11の上方にエンジン12が設置される。エンジン12は、その内部にクランクシャフト13が略垂直に配置されるバーティカル型である。本実施例のエンジン12は、左右のシリンダ部が後方に向かって平面視V型に開く、すなわちVバンクを有するように設置された水冷4サイクルV型6気筒エンジンである(図3を参照)。エンジンホルダ11の下方には、潤滑オイルを貯留するオイルパン14が配置される。
エンジン12、エンジンホルダ11およびオイルパン14の周囲は、エンジンカバー15によって覆われる。エンジンカバー15は、エンジン12の下半分を側方から覆うロアエンジンカバー16と、ロアエンジンカバー16に上方から覆い被さってエンジン12の上半分を覆うアッパーエンジンカバー17とから構成される。
オイルパン14の周囲およびオイルパン14の下部には、ドライブシャフトハウジング18が設置される。エンジンホルダ11、オイルパン14およびドライブシャフトハウジング18内には、エンジン12の出力軸であるドライブシャフト19が略垂直に配置される。ドライブシャフトハウジング18の下部に設けられたギヤケース20内には、クラッチ機構21が配設される。ドライブシャフト19は、ドライブシャフトハウジング18内を下方に向かって延び、クラッチ機構21、プロペラシャフト22等を介して、推進装置であるプロペラ23を駆動する。
図3に示すように、エンジン12において、前部にクランクケース24が配置され、クランクケース24の後部にシリンダブロック25が接合する。シリンダブロック25は、後方に向かって左右に開く左側バンク部25Lおよび右側バンク部25Rを有する。左側バンク部25Lおよび右側バンク部25Rに対応してそれぞれシリンダヘッド26が設けられ、各シリンダヘッド26の後部にシリンダヘッドカバー27が被装される。
左側バンク部25Lおよび右側バンク部25R内にはそれぞれ3つの筒状のスリーブ(気筒)が上下方向に略水平に並んで形成され、各スリーブ内にはピストンが摺動自在に挿入される。
クランクケース24とシリンダブロック25との接合面にはクランクシャフト13が略垂直に配置され、クランクシャフト13とピストンとが連結されることにより、ピストンの往復ストロークがクランクシャフト13の回転運動に変換される。クランクシャフト13の上端には、フライホイールマグネト装置28が連結される。
シリンダブロック25と、左側バンク部25Lおよび右側バンク部25Rのそれぞれのシリンダヘッド26との間には燃焼室が形成される。各燃焼室には、吸気と燃料との混合気が供給される。エンジン12の後部には、各燃焼室に吸気を供給するときの流量を制御する電子制御スロットル29が配置される。また、各燃焼室に繋がる吸気ポートに近接した位置には、供給された吸気に対して燃料を噴射するインジェクタ30が配置されている。
クランクケース24の前面にはECU(エンジンコントロールユニット)50が取り付けられる。ECU50は表示装置60の表示を制御する表示制御装置として機能する。
また、船外機10は、船舶100が航行する海の海水や湖の淡水等を冷却水としてエンジン12を冷却する冷却水通路構造を備えている。
図4は船外機10の冷却水通路構造の一例を示す模式図である。
冷却水通路構造40は、取水口41、ウォータポンプ42、給水通路43、燃焼室周囲ウォータジャケット44R,44L、排気ポート周囲ウォータジャケット45R,45L、シリンダ周囲ウォータジャケット46R,46L、サーモスタット47R,47L等を有する。
本実施例の冷却水通路構造40は、右側バンク部25Rと左側バンク部25Lとをそれぞれ冷却するために、2つの冷却水通路40R,40Lを有する。冷却水通路40Rは、給水通路43、燃焼室周囲ウォータジャケット44R、排気ポート周囲ウォータジャケット45R、シリンダ周囲ウォータジャケット46R、サーモスタット47Rを通る通路である。冷却水通路40Lは、給水通路43、燃焼室周囲ウォータジャケット44L、排気ポート周囲ウォータジャケット45L、シリンダ周囲ウォータジャケット46L、サーモスタット47Lを通る通路である。
冷却水通路構造40は、ドライブシャフトハウジング18内に設けられたウォータポンプ42がドライブシャフト19によって駆動されることで機能する。ウォータポンプ42が駆動することで、ギヤケース20の側面に形成された取水口41から冷却水が取り込まれる。取り込まれた冷却水は、給水通路43によって右側バンク部25R側と左側バンク部25L側とに分岐される。分岐した冷却水は、まず右側バンク部25Rおよび左側バンク部25Lそれぞれのシリンダヘッド26の燃焼室周囲ウォータジャケット44R,44Lに流れ、各気筒の燃焼室周りを冷却する。次に、冷却水は、右側バンク部25Rおよび左側バンク部25Lそれぞれの排気ポート周囲ウォータジャケット45R,45Lに流れ、各気筒の排気ポート周囲を冷却する。次に、冷却水は、右側バンク部25Rおよび左側バンク部25Lそれぞれのシリンダブロック25のシリンダ周囲ウォータジャケット46R,46Lに流れ、各気筒のシリンダブロック周りを冷却する。その後、冷却水は、それぞれサーモスタット47R、47Lを経由してエンジン12外に排水される。
船外機10では、海水や淡水等の外水を冷却水として取り込むために、冷却水と共に泥や砂等の異物が取り込まれることがある。異物が取り込まれると、冷却水通路40R,40Lに堆積して塞がれ、冷却不良を起こしてしまう。本実施例のエンジン12のように右側バンク部25Rと左側バンク部25Lとをそれぞれ冷却できるように2つの冷却水通路40R,40Lを有する場合には、何れか一方の冷却水通路が冷却不良でも操船者に認識させる必要がある。そのために、船外機10では右側バンク部25Rと左側バンク部25Lとに、それぞれ右側バンク温度センサ31Rと左側バンク温度センサ31Lを配置している。右側バンク温度センサ31Rは、右側バンク部25Rのシリンダヘッド26の排気ポート側の側壁の温度を検出する。左側バンク温度センサ31Lは、左側バンク部25Lのシリンダヘッド26の排気ポート側の側壁の温度を検出する。ただし、右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lは、冷却不良となる温度を検出できればよく、例えば冷却水の温度を検出してもよい。
また、本実施例の船外機10では、エンジン12の制御性を向上させるために、他の部分の温度も検出する。具体的には、図3に示すように、船外機10はシリンダブロック壁温度センサ32、吸気温度センサ33等を有する。シリンダブロック壁温度センサ32はシリンダブロック25のうちサーモスタット47R、47Lの周辺の壁温を検出する。また、吸気温度センサ33は吸気の温度を検出する。
次に、船外機10の稼動状態を表示装置60に表示するときの一例として、右側バンク温度センサ31R、左側バンク温度センサ31L、シリンダブロック壁温度センサ32および吸気温度センサ33により検出された温度を表示する場合について説明する。
上述した温度センサのうち、右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lは、共通の項目を検出するセンサである。右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lのうち、一方の温度センサにより検出された温度のみを表示させ、他方の温度センサにより検出された温度を表示させない場合、操船者は他方の温度センサにより検出された温度が異常であっても認識することができない。
一方、右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lにより検出された温度の全てを表示させると、表示装置60のサイズが大型化してしまう。更に、右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lを備えた船外機10用の表示装置60と、一つのみの温度センサを備えた船外機用の表示装置とで、表示装置を共通化させることができない。
そこで、本実施例の船外機10では、ECU50は共通の項目を検出する複数の温度センサにより検出された温度を表示装置60に表示させるときに、複数の温度センサにより検出された温度が正常の範囲内の場合には平均値を表示装置60に表示する。一方、ECU50は複数の温度センサにより検出された測定値の何れかが正常の範囲を超えた異常な温度の場合には異常な温度を優先して表示装置60に表示する。
次に、ECU50が温度センサにより検出された温度を表示するときの表示制御の処理について説明する。
まず、ECU50の構成について図5を参照して説明する。
図5に示すように、ECU50は、CPU51、メモリ52、入力回路53、出力回路54等を含んで構成される。
CPU51は、いわゆるコンピュータであって、メモリ52に記憶されたプログラムを実行することでエンジン12を制御したり、表示装置60の表示を制御したりする。CPU51は表示制御手段の一例に対応する。
メモリ52は、ROM、RAMおよびEEPROM等が含まれる。
メモリ52には、エンジン12を制御したり、表示装置60の表示を制御したりするためにCPU51が実行するプログラムが記憶されている。また、本実施例のメモリ52には、各温度センサにより検出された温度が正常な温度であるか異常な温度であるかを判定するための閾値が記憶されている。
入力回路53は、船外機10内外の各種センサ等から信号が入力される。ここでは、入力回路53には、右側バンク温度センサ31R、左側バンク温度センサ31L、シリンダブロック壁温度センサ32および吸気温度センサ33が温度を検出したときの各信号が入力される。
出力回路54は、表示装置60に対して表示を制御するための信号を送信する。CPU51は、入力回路53を介して入力された各センサからの信号に基づいて、後述する処理を行い、処理に基づいた信号を出力回路54を介して表示装置60に出力する。なお、出力回路54と表示装置60とは、無線あるいは有線で接続されている。
次に、ECU50による表示制御の処理について図6のフローチャートを参照して説明する。図6のフローチャートは、CPU51がメモリ52に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。図6のフローチャートは、船外機10を始動させることで開始される。ここでは、共通の項目を検出する温度センサである右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lが、検出した温度を表示する場合について説明する。
S10では、CPU51は右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lが検出した温度の信号を取得する。
S11では、CPU51は右側バンク温度センサ31Rから取得した温度(以下、右側バンク温度という)が、過熱側閾値よりも低いか否かを判定する。過熱側閾値は、冷却不良を判定するための温度の情報である。ここで、過熱側閾値よりも低い温度が正常の範囲である。一方、過熱側閾値以上が異常の温度であり、冷却不良の可能性がある。この過熱側閾値は、予めメモリ52に記憶されている。
S11において、右側バンク温度が過熱側閾値以上の場合にはS12に進む。
S12では、CPU51は左側バンク温度センサ31Lから取得した温度(以下、左側バンク温度という)が、過熱側閾値よりも低いか否かを判定する。この過熱側閾値は、S11において判定したときの過熱側閾値と同じであり、以降も同様である。
S12において、左側バンク温度が過熱側閾値以上の場合にはS13に進む。ここで、S13に進む場合は、右側バンク温度と左側バンク温度との何れもが過熱している場合である。
S13では、CPU51は右側バンク温度および左側バンク温度を比較して、高い方の温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は何れの温度も異常な温度である場合には、より異常な温度を表示する。このとき、CPU51は操船者に異常な温度であることを認識させるために警告を行う。警告としては、表示した温度を点滅させたり、警告灯を表示したり、報知装置107等を介して音や音声を発したりして、異常な温度であることを認識させる処理が含まれる。このように、何れもが異常な温度である場合には、より異常な温度を表示させることで、操船者は異常の度合いを正確に認識することができる。
図7は、表示装置60に温度を表示するときの表示例を示す図である。
表示装置60は、表示部61と操作部65とを有する。表示部61は3つの表示領域62〜64に区分けされている。
表示領域62には、共通の項目を検出する複数のセンサにより検出される測定値の平均値や異常な測定値が表示される。表示領域62には複数の値を表示させずに一つの値のみを表示させることで、表示部61の視認性を向上させることができる。本実施例では、表示領域62には、右側バンク温度センサ31Rまたは左側バンク温度センサ31Lにより検出された温度や平均値の温度等が表示される。なお、図7の表示領域62に表示されている温度は、異常な温度であることを認識できるように温度が点滅して表示されている。
表示領域63、64にはその他のセンサにより検出される測定値が表示される。本実施例では、表示領域63にシリンダブロック壁温度センサ32により検出された温度が表示され、表示領域64に吸気温度センサ33により検出された温度が表示される。
操作部65は、メニューボタン、選択ボタン、設定ボタン等である。操船者は操作部65を介した操作により表示態様が切替えられる。
図6に戻り、S12において、左側バンク温度が過熱側閾値よりも低い場合にはS14に進む。
S14では、CPU51は左側バンク温度が過冷却側閾値よりも高いか否かを判定する。過冷却側閾値は、過冷却を判定するための温度の情報である。ここで、過冷却側閾値よりも高い温度が正常の範囲である。一方、過冷却側閾値以下の温度が異常である。この過冷却側閾値は、予めメモリ52に記憶されている。
S14において、左側バンク温度が過冷却側閾値以下の場合にはS15に進む。ここで、S15に進む場合とは、右側バンク温度が過熱し、左側バンク温度が過冷却の場合である。
S15では、CPU51は右側バンク温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は過熱側に異常な温度と過冷却側に異常な温度とがある場合には、過熱側に異常な温度を優先して表示する。このとき、CPU51は操船者に異常な温度であることを認識させるために上述と同様の警告を行う。ここで、過熱側に異常な温度の場合には、異常が進むと焼き付き等によるエンジン12が停止してしまう深刻なトラブルが発生する。したがって、過熱側に異常な温度を優先して表示することで、操船者は異常の度合いを正確に認識することができる。
S14において、左側バンク温度が過冷却側閾値よりも高い場合にはS16に進む。ここで、S16に進む場合とは、右側バンク温度が過熱し、左側バンク温度が正常の範囲の場合である。
S16では、CPU51は右側バンク温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は異常な温度と正常な温度とがある場合には、異常な温度を優先して表示する。このとき、CPU51は操船者に異常な測定値であることを認識させるために上述と同様の警告を行う。このように、異常な温度と正常な温度とがある場合には、異常な温度を表示させることで、操船者は早期に異常を認識することができる。
S11において、右側バンク温度が過熱側閾値よりも低い場合にはS17に進む。
S17では、CPU51は右側バンク温度が過冷却側閾値よりも高いか否かを判定する。この過冷却側閾値は、S14において判定したときの過冷却側閾値と同じであり、以降も同様である。
S17において、右側バンク温度が過冷却側閾値以下の場合にはS18に進む。
S18では、CPU51は左側バンク温度が過熱側閾値よりも低いか否かを判定する。この処理は、S12と同様である。
S18において、左側バンク温度が過熱側閾値以上の場合にはS19に進む。ここで、S19に進む場合とは、右側バンク温度が過冷却であり、左側バンク温度が過熱している場合である。
S19では、CPU51は左側バンク温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は過冷却側に異常な温度と過熱側に異常な温度とがある場合には、過熱側に異常な温度を優先して表示する。このとき、ECU50は操船者に上述と同様の警告を行う。
S18において、左側バンク温度が過熱側閾値よりも低い場合にはS20に進む。
S20では、CPU51は左側バンク温度が過冷却側閾値よりも高いか否かを判定する。
S20において、左側バンク温度が過冷却側閾値以下の場合にはS21に進む。ここで、S21に進む場合とは、右側バンク温度と左側バンク温度との何れもが過冷却の場合である。
S21では、CPU51は右側バンク温度および左側バンク温度を比較して、低い方の温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は何れの温度も異常な温度である場合には、より異常な温度を優先して表示する。このとき、CPU51は操船者に上述と同様の警告を行う。
一方、S20において、左側バンク温度が過冷却側閾値よりも高い場合にはS22に進む。ここで、S22に進む場合とは、右側バンク温度が過冷却であり、左側バンク温度が正常な場合である。
S22では、CPU51は右側バンク温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は異常な温度と正常な温度とがある場合には、異常な温度を優先して表示する。このとき、CPU51は操船者に上述と同様の警告を行う。
S17において、右側バンク温度が過冷却側閾値よりも高い場合にはS23に進む。S23に進む場合とは、右側バンク温度が正常な場合である。
S23では、CPU51は左側バンク温度が過熱側閾値よりも低いか否かを判定する。この処理は、S18と同様な処理である。
S23において、左側バンク温度が過熱側閾値以上の場合にはS24に進む。S24に進む場合とは、右側バンク温度が正常であり、左側バンク温度が過熱の場合である。
S24では、CPU51は左側バンク温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は正常な温度と異常な温度とがある場合には、異常な温度を優先して表示する。このとき、CPU51は操船者に上述と同様の警告を行う。
S23において、左側バンク温度が過熱側閾値よりも低い場合にはS25に進む。
S25では、CPU51は左側バンク温度が過冷却側閾値よりも高いか否かを判定する。この処理は、S14と同様な処理である。
S25において、左側バンク温度が過冷却側閾値以下の場合にはS26に進む。S26に進む場合とは、右側バンク温度が正常であり、左側バンク温度が過冷却の場合である。
S26では、CPU51は左側バンク温度を表示装置60に表示する。すなわち、CPU51は正常な温度と異常な温度とがある場合には、異常な温度を優先して表示する。このとき、CPU51は操船者に上述と同様の警告を行う。
S25において、左側バンク温度が過冷却側閾値よりも大きい場合にはS27に進む。S27に進む場合とは、右側バンク温度と左側バンク温度との何れもが正常の場合である。
S27では、CPU51は右側バンク温度と左側バンク温度から算出した平均値あるいは予め設定された代表の温度を表示装置60に表示する。ここで、代表の温度とは、複数の温度センサのうち予め設定した温度センサが検出した温度や、複数の温度センサのうち高い方の温度(最も高い温度)あるいは低い方の温度(最も低い温度)である。したがって、右側バンク温度と左側バンク温度との何れもが正常の場合には、一つの値のみを表示させることで、表示装置60のサイズを大型化させることなく、表示部61の視認性を向上させることができる。
以上のように本実施例では、CPU51は共通の項目を検出する複数のセンサにより検出された測定値が正常の範囲内の場合には平均値あるいは代表の測定値を表示装置60に表示するように制御する。一方、CPU51は複数のセンサにより検出された測定値の何れかが正常の範囲を超えた異常な測定値の場合には異常な測定値を優先して表示装置60に表示するように制御する。このように、異常な測定値を優先して表示装置60に表示させることで、操船者は船外機10の稼動状態の異常を早期に認識することができる。また、平均値、代表の測定値および異常な測定値の何れか1つを表示させることで、表示装置60のサイズを大型化させることなく複数のセンサにより検出される測定値の視認性を向上させることができる。この場合には、表示装置60は、共通の項目を検出する必要がない船外機の表示装置と共通化させることができる。
なお、本実施例では、共通の項目を検出するセンサが温度センサであり、測定値が温度である場合について説明したがこの場合に限られず、他の測定値を検出するセンサであってもよい。また、本実施例では、測定値を表示させる場合として数値を表示させる場合について説明したがこの場合に限られない。測定値を表示させる場合には、例えば、数値の代わりに段階的なインジケータ等を表示させる場合も含まれる。また、本実施例では、共通の項目を検出する複数のセンサが2つである場合について説明したが、この場合に限られず3つ以上であってもよい。
また、本実施例では、船外機10のエンジン12がV型エンジンであり、複数のセンサが右側バンク部25Rおよび左側バンク部25Lにそれぞれ配設される右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lである。船外機10のV型エンジンでは、右側バンク部25Rおよび左側バンク部25Lに外水を取り込む冷却水通路40R、40Lを有し、冷却水通路40R、40Lのうち一方のみに冷却不良が発生する場合がある。この場合でも、右側バンク温度センサ31Rおよび左側バンク温度センサ31Lにより検出された温度を表示させることで、一方のみの冷却水通路の冷却不良でも操船者に認識させることができる。
また、本実施例では、CPU51は複数の温度センサにより検出された温度のうち、過熱側に異常な温度と過冷却側に異常な温度とがある場合には、過熱側に異常な温度を優先して表示装置60に表示する。過熱側の異常な温度は深刻なトラブルに繋がることから、過熱側に異常な温度を優先して表示することで、操船者は異常の度合いを正確に認識することができる。
また、本実施例では、表示装置60を制御するCPU51は、船外機10に備えたECU50に設けられている。したがって、船外機10を異なる船舶100に取り付けた場合でも、CPU51は船舶100に設置された表示装置60に対して上述した表示制御にて測定値を表示させることができる。
(第2の実施例)
第1の実施例では、船外機10の稼動状態を表示する表示装置60を操舵室103の操作パネル105に設ける場合について説明した。本実施例では、船外機10が表示装置60を搭載している場合について説明する。具体的には、船外機10がティラーハンドル70を備え、ティラーハンドル70に表示装置60を設けている。
図8はティラーハンドルの右側面図である。
ティラーハンドル70は、船外機本体に取り付けられる。操船者はティラーハンドル70を水平方向に旋回させることで、船外機10全体がティラーハンドル70を介した操舵に応じて旋回し、船舶100の進行方向を変えることができる。
ティラーハンドル70は、ハウジング部71と、スロットルグリップ72と、シフトレバー73と、表示装置60とを有する。
ハウジング部71は、前後方向に長く形成され、スロットルグリップ72、シフトレバー73および表示装置60を支持する。スロットルグリップ72は、操船者が回転させることでエンジン12の出力が増減される。シフトレバー73は、操船者が前後方向の何れ一方に傾動させることでシフトが切り換えられる。表示装置60は、ハウジング部71の右側面に設けられる。
以上のように本実施例では、船外機10に表示装置60を設けたことで、表示装置60を制御するCPU51を船外機10に設けることができる。したがって、CPU51は船外機10に設けた表示装置60に対して上述した表示制御にて測定値を表示させることができる。
なお、本実施例では、船外機10がティラーハンドル70を備え、ティラーハンドル70が表示装置60を設けている場合について説明したが、この場合に限られず、船外機10のエンジンカバー15等に表示装置60を設けてもよい。
以上、本発明を上述した実施例を用いて説明したが、本発明は上述した実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上述した実施例では、エンジン12が水冷4サイクルV型6気筒エンジンである場合について説明したが、この場合に限られず、単気筒エンジンや複数気筒直列エンジンであってもよい。
100:船舶 10:船外機 12:エンジン 31R:右側バンク温度センサ(センサ) 31L:左側バンク温度センサ(センサ)50:ECU(表示制御装置) 51:CPU(表示制御手段) 52:メモリ

Claims (6)

  1. 船外機の稼動状態の表示を制御する船外機の表示制御装置であって、
    共通の項目を検出する複数のセンサにより検出された測定値が正常の範囲内の場合には、平均値あるいは予め設定された代表の測定値を表示し、
    前記複数のセンサにより検出された測定値の何れかが正常の範囲を超えた異常な測定値の場合には異常な測定値を優先して表示するように制御する表示制御手段を有することを特徴とする船外機の表示制御装置。
  2. 前記船外機は、V型エンジンを有し、
    前記複数のセンサは、前記V型エンジンの各バンク部にそれぞれ配設される温度センサであることを特徴とする請求項1に記載の船外機の表示制御装置。
  3. 前記複数のセンサは、温度センサであって、
    前記表示制御手段は、前記複数のセンサにより検出された温度が正常な範囲を超える異常な温度の場合には、過熱側に異常な温度、過冷却側に異常な温度の順に優先して表示するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の船外機の表示制御装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記船外機に備えたエンジンコントロールユニットに設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の船外機の表示制御装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記船外機に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の船外機の表示制御装置。
  6. 船外機の稼動状態の表示を制御する船外機の表示制御方法であって、
    共通の項目を検出する複数のセンサにより検出された測定値が正常の範囲内の場合には、平均値あるいは予め設定された代表の測定値を表示し、
    前記複数のセンサにより検出された測定値の何れかが正常の範囲を超えた異常な測定値の場合には異常な測定値を優先して表示するように制御する表示制御ステップを有することを特徴とする船外機の表示制御方法。
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